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Title:
DEFLECTION ACQUIRING METHOD, DEFLECTION COMPUTING DEVICE, REGULATED LOAD ACQUIRING METHOD, AND REGULATED LOAD COMPUTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057476
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method for acquiring by computation the deflection of a die supporting member of a simulation press. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A deflection acquiring method comprises a measuring step (S1) of measuring the strains in positions of a die supporting member by means of a strain gauge when a work is pressed, a setting step (S2) of presetting the relation between the strains and the load exerted on the die supporting member when the work is pressed, a load computing step (S3) of allowing a load computing device to compute the value of the load according to the measured strain values and the preset relation, and a deflection computing step (S4) of allowing a deflection computing device to compute the deflection of the die supporting member from the load value.

Inventors:
SHIMADA, Takahiro (1-1 Toyosu 3-chom, Koto-kuTokyo 10, 1358710, JP)
島田 貴弘 (〒10 東京都江東区豊洲三丁目1番1号 株式会社IHI内 Tokyo, 1358710, JP)
HAYASHI, Mitsuaki (1-1 Toyosu 3-chom, Koto-kuTokyo 10, 1358710, JP)
Application Number:
JP2008/069012
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IHI Corporation (1-1 Toyosu 3-chome, Koto-ku Tokyo, 10, 1358710, JP)
株式会社IHI (〒10 東京都江東区豊洲三丁目1番1号 Tokyo, 1358710, JP)
SHIMADA, Takahiro (1-1 Toyosu 3-chom, Koto-kuTokyo 10, 1358710, JP)
島田 貴弘 (〒10 東京都江東区豊洲三丁目1番1号 株式会社IHI内 Tokyo, 1358710, JP)
International Classes:
B30B15/28; B30B15/00; B30B15/28; B30B15/00
Attorney, Agent or Firm:
HOTTA, Minoru (ASA INTERNATIONAL PATENT FIRM, 4F Kenchiku-Kaikan, 26-20, Shiba 5-chom, Minato-ku Tokyo 14, 1080014, JP)
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Claims:
 被加工物を金型によりプレス加工する時に金型支持部材に発生するたわみ量を得るためのたわみ取得方法であって、
 前記金型支持部材の複数の位置におけるプレス加工時の歪みを、歪み計測器で計測する計測ステップ(S1)と、
 プレス加工時における前記複数の位置での歪みとプレス加工時に金型支持部材に作用する荷重との関係を予め設定する設定ステップ(S2)と、
 前記計測した歪み値および前記設定した関係に基づいて、金型支持部材に作用する荷重値を荷重計算装置で演算する荷重演算ステップ(S3)と、
 前記演算した荷重値から金型支持部材のたわみ量をたわみ計算装置で演算するたわみ演算ステップ(S4)と、を有する、ことを特徴とするたわみ取得方法。
 前記関係は、前記複数の位置での歪みと、金型支持部材における複数の領域における荷重値との関係であり、該荷重値が同じ前記領域内で等しく分布した等分布荷重であるとして設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のたわみ取得方法。
 前記複数の位置の数は、前記領域の数以上である、ことを特徴とする請求項2に記載のたわみ取得方法。
 被加工物を金型によりプレス加工する時に金型支持部材に発生するたわみ量を得るためのたわみ演算装置であって、
 前記金型支持部材の複数の位置において計測されたプレス加工時の歪み計測値を、プレス加工時における前記複数の位置での歪みとプレス加工時に金型支持部材に作用する荷重との設定関係に適用して、金型支持部材に作用する荷重値を演算する荷重計算装置と、
 前記演算した荷重値から金型支持部材のたわみ量を演算するたわみ計算装置と、を備える、ことを特徴とするたわみ演算装置。
 プレス加工時に金型に作用するプレス荷重を各金型毎に記憶し、前記たわみ量と前記プレス荷重との間における模擬対象プレス固有の関係を、各模擬対象プレス毎に記憶する記憶装置と、
 金型および模擬対象プレスの指定に応じて、指定された金型の前記プレス荷重を、指定された模擬対象プレスの前記関係に適用して、前記たわみ量を計算するたわみ計算装置と、を備える、ことを特徴とする請求項4に記載のたわみ演算装置。
被加工物を金型によりプレス加工する時にたわみが生じる金型支持部材に対し、調節荷重を作用させ、これにより、前記たわみが所定の目標たわみになるようにする前記調節荷重の値を得るための調節荷重取得方法であって、
プレス加工時における金型支持部材に作用させる調節荷重と、プレス加工時における金型支持部材のたわみ量との関係を予め設定し、
 目標たわみ量Wtおよび前記設定した関係に基づいて、目標たわみを得る前記調節荷重の値を調節荷重演算装置で演算する、ことを特徴とする調節荷重取得方法。
 金型支持部材はその外周部において所定の支持部材で支持されており、前記調節荷重は、金型支持部材の中央部に前記調節荷重を作用させるものとし、かつ、金型支持部材の前記たわみ量は該中央部の変位量であるして、前記設定関係を設定する、ことを特徴とする請求項6に記載の調節荷重取得方法。
 前記設定関係は、次式(A)で表され、
 Wt=W0+w1×F ・・・(A)
 ここで、Wtはプレス加工時における金型支持部材の目標たわみ量であって予め設定された値、W0はプレス加工時において、金型支持部材に調節荷重を作用させない場合の金型支持部材のたわみ量、w1はプレス加工時に金型支持部材に所定の単位調節荷重を作用させた場合における金型支持部材のたわみ値であり、
 前記調節荷重演算装置は、前記調節荷重値を換算値Fとして演算する、ことを特徴とする請求項6に記載の調節荷重取得方法。
 被加工物を金型によりプレス加工する時にたわみが生じる金型支持部材に対し、調節荷重を作用させ、これにより、前記たわみが所定の目標たわみになるようにする前記調節荷重の値を演算する調節荷重演算装置であって、
 目標たわみ量Wt、および、プレス加工時における金型支持部材に作用させる調節荷重とプレス加工時における金型支持部材のたわみ量との設定関係に基づいて、目標たわみを得るための前記調節荷重の値を演算する、ことを特徴とする調節荷重演算装置。
Description:
たわみ取得方法とたわみ演算装 および調節荷重取得方法と調節荷重演算装 発明の背景

 本発明は、量産用プレスなどの模擬対象 レスで発生するたわみを、金型試作用プレ などの機差模擬プレスで模擬する技術に関 る。より詳しくは、本発明は、(1)プレス加 時に模擬対象プレスの金型支持部材で発生 るたわみを演算して取得する方法と装置に し、(2)また、上記たわみを模擬するために 金型支持部材に作用させる調節荷重を演算 て取得する方法と装置に関する。

 自動車ボデー等の量産に用いる大型プレス 型(以下、金型という)は、自動車の価値を 定するため非常に重要である。このため金 は、車体デザインをパネル加工面に正確に 写するため、金型加工面(プレス面)はCAD,CAM ステムによりパネル板厚分をオフセットし 完全に一致するように製作されている。
 しかし、プレス加工時の成形圧により、金 (下金型と上金型)およびプレス装置(金型支 部材であるボルスターとスライド)が変形し 、下型と上型のプレス面は完全には一致しな くなる。そのため、プレス加工時において、 プレス面が正確に一致するように金型製作の 最終工程において、熟練技能者による「型合 わせ作業」の繰り返しが必要となる。

 型合わせ工程は、金型メーカにおいて試 用プレスを用いて行う工程(メーカでの型合 わせ)と、金型ユーザ(自動車メーカ等)の量産 用プレスを用いて行う工程(ユーザでの型合 せ)とがある。型合わせ工程の作業時間は両 合わせて、金型生産時間の1/2~2/5に相当し、 型合わせ工程の削減が生産性向上のため強く 要望されている。

 なお、本発明に関連する先行技術として 特許文献1が既に開示されている。特許文献 1は、ベッドと金型支持板との間に弾性変形 る部材を複数設けて、金型形状を調節する のである。

特開2005-169408号公報 「プレス加工用金 台およびプレス機械」

 上述した金型の型合わせ工程において、 ーザでの型合わせは、通常100~200時間であり 、型合わせ工程全体の1/3以上に達している。 ユーザでの型合わせは、その作業工費に加え て、その間のプレスラインの停止ロスがある 。そのため、ユーザでの型合わせ工程は、金 型ユーザ(自動車メーカ等)にとっても工程時 の短縮が強く要望されている。

 あらかじめ金型メーカにおいて完全に型合 せが完了しているにもかかわらず、ユーザ の型合わせにも長時間を必要とするのは、 型メーカにおいて使用する試作用プレスと 型ユーザにおいて使用する量産用プレスと 間に差(プレス間の機差)があるためである
 このプレス間の機差の1つが、金型を支持す る金型支持部材のたわみである。

 本願の発明者は、このたわみの差を低減 たは無くすために、模擬用に製作した機差 擬プレスで上記たわみを模擬することを創 した。具体的には、上記たわみを目標たわ とし、機差模擬プレスにおいて、金型支持 材のたわみが目標たわみになるように金型 持部材に対し調節荷重を作用させるたわみ 整装置を設けることを創案した。

 機差模擬プレスで目標たわみを得るため は、量産用プレスを模擬対象プレスとし、 の模擬対象プレスにおける金型支持部材の わみを予め取得することが求められる。

 また、機差模擬プレスで目標たわみを得 ためには、目標たわみが得られるようにす 上記調節荷重の値を得ることが求められる

 そこで、本発明の第1の目的は、模擬対象プ レスにおける金型支持部材のたわみを演算し て取得する方法と装置を提供することにある 。
 また、本発明の第2の目的は、機差模擬プレ スにおいて金型支持部材に作用させる調節荷 重を演算して取得する方法と装置を提供する ことにある。

発明の要約

 上記第1の目的を達成するため、本発明によ れば、被加工物を金型によりプレス加工する 時に金型支持部材に発生するたわみ量を得る ためのたわみ取得方法であって、
 前記金型支持部材の複数の位置におけるプ ス加工時の歪みを、歪み計測器で計測する 測ステップ(S1)と、
 プレス加工時における前記複数の位置での みとプレス加工時に金型支持部材に作用す 荷重との関係を予め設定する設定ステップ( S2)と、
 前記計測した歪み値および前記設定した関 に基づいて、金型支持部材に作用する荷重 を荷重計算装置で演算する荷重演算ステッ (S3)と、
  前記演算した荷重値から金型支持部材の わみ量をたわみ計算装置で演算するたわみ 算ステップ(S4)と、を有する、ことを特徴と るたわみ取得方法が提供される。

 また、上記第1の目的を達成するため、本発 明によれば、被加工物を金型によりプレス加 工する時に金型支持部材に発生するたわみ量 を得るためのたわみ演算装置であって、
 前記金型支持部材の複数の位置において計 されたプレス加工時の歪み計測値を、プレ 加工時における前記複数の位置での歪みと レス加工時に金型支持部材に作用する荷重 の設定関係に適用して、金型支持部材に作 する荷重値を演算する荷重計算装置と、
 前記演算した荷重値から金型支持部材のた み量を演算するたわみ計算装置と、を備え 、ことを特徴とするたわみ演算装置が提供 れる。

 上記方法と装置では、複数位置で歪みを 測し、設定関係を利用して歪みの計測値か 金型支持部材に作用する荷重値を演算し、 荷重値からたわみ量を得ることができる。 のようにして、模擬対象プレスにおける金 支持部材のたわみを計算することができる

 さらに、上記第1の目的を達成するため、本 発明によると、被加工物を金型によりプレス 加工する時に金型支持部材に発生するたわみ 量を得るためのたわみ演算装置であって、
 プレス加工時に金型に作用するプレス荷重 各金型毎に記憶し、前記たわみ量と前記プ ス荷重との間における模擬対象プレス固有 関係を、各模擬対象プレス毎に記憶する記 装置と、
 金型および模擬対象プレスの指定に応じて 指定された金型の前記プレス荷重を、指定 れた模擬対象プレスの前記関係に適用して 前記たわみ量を計算するたわみ計算装置と を備える、ことを特徴とするたわみ演算装 が提供される。

 上記装置では、各金型毎に前記プレス荷 を、各模擬対象プレス毎に前記関係を一度 測してデータとして記憶装置にもっておけ 、金型と模擬対象プレスのあらゆる組み合 せについて、たわみ量を得ることができる

 本発明の好ましい実施形態によると、前 関係は、前記複数の位置での歪みと、金型 持部材における複数の領域における荷重値 の関係であり、該荷重値が同じ前記領域内 等しく分布した等分布荷重であるとして設 されている。

 このように、等分布荷重とした関係を設 することで、荷重演算ステップでは、複数 領域ごとに等分布荷重値を演算すればよい で、演算が比較的簡単になる。従って、た み演算ステップでの演算も簡単になる。こ ように、比較的簡単な演算により、計測歪 値からたわみ量を得ることができる。

 本発明の好ましい実施形態によると、前 複数の位置の数は、前記領域の数以上であ 。これにより、金型支持部材における荷重 布を適切に得ることができる。

 上記第2の目的を達成するため、本発明によ ると、被加工物を金型によりプレス加工する 時にたわみが生じる金型支持部材に対し、調 節荷重を作用させ、これにより、前記たわみ が所定の目標たわみになるようにする前記調 節荷重の値を得るための調節荷重取得方法で あって、
 プレス加工時における金型支持部材に作用 せる調節荷重と、プレス加工時における金 支持部材のたわみ量との関係を予め設定し
 目標たわみ量Wtおよび前記設定した関係に づいて、目標たわみを得る前記調節荷重の を調節荷重演算装置で演算する、ことを特 とする調節荷重取得方法が提供される。

 また、上記第2の目的を達成するため、本発 明によると、被加工物を金型によりプレス加 工する時にたわみが生じる金型支持部材に対 し、調節荷重を作用させ、これにより、前記 たわみが所定の目標たわみになるようにする 前記調節荷重の値を演算する調節荷重演算装 置であって、
 目標たわみ量Wt、および、プレス加工時に ける金型支持部材に作用させる調節荷重と レス加工時における金型支持部材のたわみ との設定関係に基づいて、目標たわみを得 ための前記調節荷重の値を演算する、こと 特徴とする調節荷重演算装置が提供される

 上記調節荷重演算方法と装置では、目標 わみ量Wt、および、金型支持部材に作用さ る調節荷重と金型支持部材のたわみ量との 定関係に基づいて、前記調節荷重値を演算 る。これにより、目標たわみ量を得るため 金型支持部材に作用させる調節荷重値を得 ことができる。

 本発明の好ましい実施形態によると、金 支持部材はその外周部において所定の支持 材で支持されており、前記調節荷重は、金 支持部材の中央部に前記調節荷重を作用さ るものとし、かつ、金型支持部材の前記た み量は該中央部の変位量であるして、前記 定関係を設定する。

 このように、外周部が支持された金型支 部材の中央部のたわみを調節対象とするこ で、模擬対象プレスにおける金型支持部材 たわみ分布を精度よく模擬できることを後 の解析で確認した。

 本発明の好ましい実施形態によると、前記 定関係は、次式(A)で表され、
 Wt=W0+w1×F ・・・(A)
 ここで、Wtはプレス加工時における金型支 部材の目標たわみ量であって予め設定され 値、W0はプレス加工時において、金型支持部 材に調節荷重を作用させない場合の金型支持 部材のたわみ量、w1はプレス加工時に金型支 部材に所定の単位調節荷重を作用させた場 における金型支持部材のたわみ値であり、
前記調節荷重演算装置は、前記調節荷重値を 換算値Fとして演算する。

 このように、前記調節荷重値を換算値Fと して演算するので、金型支持部材に調節荷重 を作用させるたわみ調整装置のパラメータ設 定の煩雑さを解消できる。

 上述した本発明によると、模擬対象プレス おける金型支持部材のたわみを演算して得 ことができる。また、上述した本発明によ と、機差模擬プレスにおいて金型支持部材 たわみを目標たわみとするための調節荷重 演算して得ることができる。

模擬対象プレスの構成図である。 本発明によるたわみ取得方法の第1実施 例を示すフローチャートである。 金型支持部材における歪み計測位置を す図である。 歪みデータから荷重、偏心荷重を予測 るための説明図である。 外周4辺を単純支持した金型支持部材の 領域Aに一様な分布圧力(荷重)Pが作用してい 状態を示す図である。 本発明の実施形態によるたわみ取得方 の第2実施例を示すフローチャートである。 機差模擬プレスの構成を示す図である 本発明の実施形態による調節荷重取得 法を示すフローチャートである。 プレス加工時に金型支持部材に作用さ る調節荷重とプレス加工時における金型支 部材のたわみとの関係の説明図である。 プレス荷重が偏心していない場合にお ける、本発明の実施形態による調節荷重取得 方法で演算された調節荷重を金型支持部材に 作用させた場合の金型支持部材のたわみと、 目標たわみとの比較図である。 プレス荷重が偏心している場合におけ る、本発明の実施形態による調節荷重取得方 法で演算された調節荷重を金型支持部材に作 用させた場合の金型支持部材のたわみと、目 標たわみとの比較図である。

 本発明を実施するための最良の実施形態を 面に基づいて説明する。なお、各図におい 共通する部分には同一の符号を付し、重複 た説明を省略する。
[たわみ取得方法の第1実施例]
 本発明の実施形態によるたわみ取得方法の 1実施例は、模擬対象プレスにおいて、被加 工物を金型によりプレス加工する時に金型支 持部材に発生するたわみ量を得るためのもの である。

 図1は、模擬対象プレスの構成図である。
 この図に示すように、模擬対象プレス20は 被加工物を挟んでプレス加工を行うための 金型および下金型と(図示せず)、該上金型が 下面に取り付けられて昇降駆動されるスライ ド3aと、下金型が上面に取り付けられたプレ ト状のボルスタ3bとを備える。スライド3aは 、スライド本体3a-1とスライド本体3a-1の下面 固定されたスライドプレート3a-2を有する。
 この例では、上述の金型支持部材3は、スラ イド3a(この例では、スライドプレート3a-2)ま はボルスタ3bである。このスライド3aの下面 に上金型が取り付けられ、ボルスタ3bの上面 下金型が取り付けられる。

 模擬対象プレス20の他の構成について簡単 説明する。上部のクラウン7内にはサーボモ タ(図示せず)により回転駆動される駆動ギ 9が内蔵されている。この駆動ギア9の回転が リンク11によりスライド3aの昇降運動に変換 れる。カウンタバランスシリンダ13は、スラ イド3aおよびスライド3aに固定される上金型 重量とバランスする上向き力をスライド3aに 付加し、スライド3aの昇降を容易にするよう なっている。
 下部のベッド15は、その上面でキャリア17を 支持する。キャリア17は、図1の紙面と垂直な 方向に移動可能であり、ボルスタ3bの外周部 支持する。ボルスタ3bには、クッションピ 19が通る貫通穴が設けられ、クッションピン 19とこれを支持するクッションパッド21は、 ッド15内のクッションシリンダ23で上下動可 に支持されている。
 また、模擬対象プレス20のフレームは、ク ウン7とベッド15との間にアプライト25を挟持 し、これらを複数のタイロッド27で一体的に 結したものである。

 上述した構成を持つ模擬対象プレス20にお て、プレス加工時(例えば、スライド3が下死 点に位置する時)に発生する金型支持部材3の わみの演算方法について以下に説明する。
 図2は、本発明によるたわみ取得方法の第1 施例を示すフローチャートである。
 なお、金型支持部材3は、ボルスタ3bまたは ライド3a(図1の例では、スライドプレート3a- 2)である。以下、たわみの演算方法の対象は ボルスタ3bとスライド3aのいずれであっても よい。

 計測ステップS1において、金型支持部材3の 数の位置で、プレス加工時の歪みを、歪み 測器(例えば、歪みゲージ)で計測する。
 一方、設定ステップS2において、プレス加 時における前記複数の位置での歪みと金型 持部材3に作用する荷重との関係を予め設定 る。
 荷重演算ステップS3において、前記計測し 歪み値を前記設定した関係に適用して、金 支持部材3に作用する荷重値を荷重計算装置 演算する。
 たわみ演算ステップS4において、荷重演算 テップS3で演算した荷重値から金型支持部材 3のたわみ量をたわみ計算装置で演算する。

 計測ステップS1について説明する。図3は、 型支持部材3の裏面を示す図である。この裏 面は上金型または下金型が取り付けられる面 に対し反対側の面である。金型支持部材3の 面において、この図の矢印a~dで示す位置に れぞれ歪みゲージを貼り付ける。この貼り け位置は、この例では4つである。この4つの 貼り付け位置は、それぞれ破線で区分けされ た4つの領域A~D内に設定される。4つの領域A~D 合わせた領域が上金型または下金型が取り けられる領域である。
 なお、この図における金型支持部材3の横寸 法と縦寸法は、例えば1000mm~2000mm程度の範囲 あり、歪みゲージの貼り付け位置の誤差が± 10mmであった場合でも、歪み計測誤差は1μ(1×1 0 -6 )程度であり、この1μ(1×10 -6 )の歪み計測誤差はは歪みピーク値(約20×10 -6 )の5%程度であることを確認した。従って、十 分な精度で歪みを計測することができる。

 設定ステップS2、荷重演算ステップS3、たわ み演算ステップS4をまとめて説明する。図4は 、歪みデータから荷重、偏心荷重を予測する ための説明図である。
 この図の式(a)を使い、計測された歪みデー から荷重、偏心荷重を予測する。
 理論値とFEMの結果を比較することで精度を 認し、この図の式(b)に計測値ε’を代入す ことでたわみの予測値を求めることができ 。また、この図の式(a)に[α] -1 を用いて荷重値を求めることもできる。
 ここで、wはたわみ、w'は予測たわみ、w TH は理論式により得られるたわみ、w FEM はFEMにより得られるたわみである。
 また、εはひずみ、ε'は計測ひずみ、ε TH は理論式により得られるひずみ、ε FEM はFEMにより得られるひずみである。
 また、{ }はそれぞれのベクトル、[ ]はそ ぞれのマトリクスである。
 さらに、Pは荷重、{P}は荷重ベクトル、[α] ひずみベクトル{ε}を荷重ベクトル{P}に換算 るマトリクス、[β]は荷重ベクトル{P}をたわ みベクトル{w}に換算するマトリクス、aはた みをひずみに換算する係数(=ε/w')である。

 理論式からたわみ、歪みを予測する場合に いて説明する。
 図5は、外周4辺を単純支持した金型支持部 の領域Aに一様な分布圧力(荷重)Pが作用して る状態を示す図である。
 この図において、4辺単純支持の平板状の金 型支持部材3に対し、領域Aに合計Pの荷重が領 域Aに一様に作用しているときのたわみと歪 を求める。以下において、Eはヤング率であ 、νはポアソン比であり、aは金型支持部材3 の幅であり、bは金型支持部材3の奥行きであ 、tは金型支持部材3の厚みであり、lxは金型 支持部材3にプレス荷重が作用するエリアの であり、lyは金型支持部材3にプレス荷重が 用するエリアの奥行きである。
 たわみwを求める式は、式(1a)(1b)となる。こ で、m,nは、いずれも数列a mn のダミーインデックスである。すなわち、m 1,2,…∞の整数、nも1,2,…∞の整数である。 だし、実際の数値計算では、数列a mn が十分小さくなるまでm,nを代入して計算する 。通常は、それぞれ10程度まで計算すれば十 な精度で結果が得られる。
 なお、a mn は、式(2)で計算される数列である。

 部分分布荷重時のa mn は、式(2)となる。

 式(2)を式(1a)に代入すると、式(3)となる。こ こで、w A は、領域Aに一様な荷重Pが作用している場合 のたわみである。

 次に、たわみの式から歪みε xA yA を式(4a)(4b)(4c)から求める。ここで式(4a)は応 の式、式(4b)はたわみの式である。
 なおε xA yA は領域Aに一様な荷重Pが作用している場合で x方向とy方向の歪み、σは応力、σ x はx方向の応力、σ xA yA は領域Aに一様な荷重Pが作用している場合で x方向とy方向の応力である。

 以上は、領域Aに一様な荷重Pが作用してい 場合でのたわみw A 、歪みε xA yA であったが、領域B~Dに一様な荷重が作用して いる場合でのたわみw B~D 、歪みε xB~D yB~D も上記と同様に求めることができる。
 領域A~Dの全体に荷重がかかったときのたわ wと歪みε x y は式(5a)(5b)(5c)で表される。

 以上の理論式で求めたたわみ、歪みと,FEMで 求めたたわみ、歪みとの比較表を[表1]、[表2] に示す。[表1]は、平板状の金型支持部材の厚 みtが0.05mの場合を示し、[表2]は、平板状の金 型支持部材の厚みtが0.3mの場合を示している
 [表1]、[表2]において、Theoryが理論値であり FEMがFEM解析値である。また、各表において( A)は領域Aのたわみw A 、(B)はx方向の歪みε xA 、(C)はy方向の歪みε yA である。
 なお、[表1]、[表2]は、[表3]の変数の値を使 した。ここでEはヤング率である。

 [表1]が示すように、薄板理論(t=0.05m)の場合 は、理論値とFEM解析値の誤差は7%以内に収 っており、精度が見込めるが、厚板理論(t=0. 3m)の場合では、誤差が大きくなってしまい、 精度を見込むことは難しくなる。そこで、図 4の式(a)を用い、[α Th ]、[β Th ]よりたわみ、歪みを求める。
 領域Aへの荷重P A 作用時の点(x,y)におけるたわみの理論式を、 (1a)から式(6)とおく。Aは領域Aに荷重が作用 た場合であることを示す。

 この場合、同じ点(x,y)での歪みは、応力 式(7a)(7b)より、式(8)となる。

 従って、領域Aのみに荷重が作用する場合に は、上式より任意の点(x,y)でのw Ax (x,y)/ε Ax (x,y)を求め、計測した歪みε Mx (x,y)をかけることによってたわみを予測でき 。
 なお、[0052]~[0055]までの計算において、y方 でも同じ計算が可能である。この場合、各 において、添え字xがyに変更になる。
 さらに、xy平面上の任意の方向でも同様の 算ができる。
 領域B~Dに関しても同様に求められ、領域A~D それぞれ荷重P A ~P D が同時に作用した場合のたわみ及び荷重は、 微小変形であるから、領域A~Dにそれぞれ任意 の荷重P A ~P D が作用した場合のたわみ曲線は線形結合で表 される。即ち、式(9a)(9b)で表される。

 この場合、ある1点で計測された歪みεを基 、荷重P A ~P D の寄与分ε A D に分解することは出来ない。
 そこで、複数の点の歪みを計測して、計測 の歪みを各領域の荷重の寄与分に分解する とを考える。
 歪み分布は、式(10)のように書き直せる。

 ここで、歪みは荷重値P x (X;A,B,C,D)に関して線形であるので、α x (X;A,B,C,D)は荷重に無関係な係数である。計測 を4点(x,y)、i=1,2,3,4とし、1~4に関して並べる 、式(11a)(11b)のようになる。

 従って、逆に、歪みベクトル{ε}が先に得 られている場合には、式(12)として、荷重ベ トル{P}を求めることが出来る。

 即ち、計測結果が4点(x,y)、i=1,2,3,4で得られ とすれば、係数マトリクス[α] -1 を用いて領域A~Dの荷重値P x (X;A,B,C,D)を求めることが出来る。

 また、式(13)における係数マトリクス[β] -1 を計算して、同様にたわみベクトル{w}を求め ることができる。ここでβ x (X;A,B,C,D)は荷重に無関係な係数である。

 従って、設定ステップS2では、上記の式(1 2)の関係を予め設定し、荷重演算ステップS3 は、計測した複数点の歪み値を式(12)に代入 て荷重ベクトル{P}を演算し、たわみ演算ス ップS4では、演算した荷重ベクトル{P}を式(1 3)に代入してたわみベクトル{w}を演算する。

 上述では、理論式での[α Th ]、[β Th ]より荷重ベクトル{P}、たわみベクトル{w}を めたが、精度が十分でない場合には、FEM値 より上記の[α Th ]、[β Th ]に対応する[α FEM ]、[β FEM ]を得て、[α FEM ]、[β FEM ]により荷重ベクトル{P}、たわみベクトル{w} 求めてもよい。
 即ち、式(12)(13)において、理論式での[α Th ]、[β Th ]の代わりにFEM値により得た[α FEM ]、[β FEM ]を用いて、設定ステップS2では、式(12)の関 を予め設定し、荷重演算ステップS3では、計 測した複数点の歪み値を式(12)に代入して荷 ベクトル{P}を演算し、たわみ演算ステップS4 では、演算した荷重ベクトル{P}を式(13)に代 してたわみベクトル{w}を演算してもよい。 お、このように求めたたわみは、当該模擬 象プレスを後述の機差模擬プレス10において 模擬するときの目標たわみ量として用いられ る。

 なお、上述の例では、歪み計測点の数は4 つであり領域の数は4つであったが、歪み計 点の数と領域の数は他の数であってもよい ただし、好ましくは、歪み計測点の数は、 記領域の数より大きい。

[たわみ演算装置の第1実施例]
 本発明によるたわみ演算装置の第1実施例は 、コンピュータ(電子計算機)であってよく、 記の荷重演算ステップS3の演算を実行する 重計算装置と、上記のたわみ演算ステップS4 の演算を実行するたわみ計算装置とを備える 。
 即ち、荷重計算装置は、金型支持部材3の複 数の位置において計測されたプレス加工時の 歪み計測値を、プレス加工時における前記複 数の位置での歪みとプレス加工時に金型支持 部材3に作用する荷重との設定関係(例えば、[ α Th ]または[α FEM ]を用いた式(12)の関係)に適用して、金型支持 部材3に作用する荷重値を演算する。
 第1実施例では、たわみ計算装置は、[β Th ]または[β FEM ]を用いた式(13)の関係に基づいて、前記演算 た荷重値から金型支持部材3のたわみ量を演 算する。
 なお、たわみ計算装置は、荷重計算装置が 用する上記設定関係(式(12)の関係)と、たわ 計算装置が利用する上記関係(式(13)の関係) を記憶している記憶装置を有しているのが い。
 さらに、たわみ演算装置は、上記ステップS 1で計測した複数位置の歪み値が入力される 力部(インターフェース、キーボード、操作 ネルなど)を有する。

 上述した実施形態によるたわみ取得方法 たわみ演算装置の第1実施例では、複数位置 で歪みを計測し、式(12)の設定関係を利用し 歪みの計測値から金型支持部材3に作用する 重値を演算し、該荷重値からたわみ量を得 ことができる。このようにして、模擬対象 レス20における金型支持部材3のたわみを取 することができる。

 また、領域ごとに等分布荷重値を演算す ための関係を設定することで、荷重演算ス ップS3では、複数の領域ごとに等分布荷重 を演算すればよいので、演算が比較的簡単 なる。従って、たわみ演算ステップS4での演 算も簡単になる。このように、比較的簡単な 演算により、計測歪み値からたわみ量を得る ことができる。

 さらに、好ましくは、前記複数の位置の は前記領域の数以上であるので、これによ 、金型支持部材3における荷重分布を適切に 得ることができる。

[たわみ取得方法の第2実施例]
 次に、本発明によるたわみ取得方法の第2実 施例を説明する。第2実施例において、模擬 象プレスは上述の第1実施例と同じ構成のも であってよい。第2実施例によるたわみ取得 方法も、模擬対象プレスにおいて、被加工物 を金型によりプレス加工する時に金型支持部 材に発生するたわみ量を得るためのものであ る。

 第2実施例では、たわみ量Wtを次式(14)により 計算する。Wtは、模擬対象プレスにおけるプ ス加工時での金型支持部材のたわみ量であ 。好ましくは、Wtは模擬対象プレスにおけ 金型支持部材の中央の変位量である。なお Wtは、当該模擬対象プレスを後述の機差模擬 プレス10において模擬するときに、プレス加 時に金型支持部材に発生させる目標たわみ として用いられる。
 Wt=Pt/Kt ・・・(14)

 この式(14)においてPtは、模擬対象プレス プレス加工を行った場合にプレス加工時に 型に作用するプレス荷重であり、金型毎に なる。なお、このプレス荷重は、プレス加 時に金型に作用する総プレス荷重であって い。

 また、式(14)において、Ktは、模擬対象プレ でのプレス加工時における、たわみWと金型 に作用するプレス荷重Pとの関係を示す剛性 あり、次式(15)で表される。
 Kt=P/W ・・・(15)
 Pは、模擬対象プレスにおけるプレス加工時 に、金型に作用するプレス荷重であり、Ptと 義である。
 Wは、模擬対象プレスにおけるプレス加工時 での金型支持部材のたわみ量であり、上述の 第1実施例の演算と同様の計算で求めてよい また、Wは模擬対象プレスにおける金型支持 材の中央の変位量であってよい。

 第2実施形態によるたわみ取得方法をフロー チャートで示すと例えば図6のようになる。 の図において、ステップST1では、金型に作 するプレス荷重、模擬対象プレスの剛性が 知かを判断する。ステップST2では、模擬対 プレスの歪を計測し、ステップST3では模擬 象プレスにおける金型のプレス荷重、たわ を推定計算し、ステップST4では、模擬対象 レスの剛性を計算し、ステップST5では金型 プレス荷重、模擬対象プレスの剛性をデー ベース化し、ステップST6ではたわみ分布の 定計算をする。
 以下、図6を参照しつつ説明する。

(ステップST2~ST5)
 プレス荷重Ptを金型毎に、剛性Ktを模擬対象 プレス毎に予め求めておく(ステップST2~ST5)。 一例として、模擬対象プレスAと模擬対象プ スBがあり、金型aまたは金型bを用いる模擬 象プレスAを模擬し、金型bまたは金型cを用 る模擬対象プレスBを機差模擬プレス10で模 する場合を想定する。
 金型aまたは金型bを用いた模擬対象プレスA 機差模擬プレス10で模擬する場合、および 金型cまたは金型dを用いた模擬対象プレスB 機差模擬プレス10で模擬する場合に備えて、 Pt a 、Pt b 、Kt A 、Pt c 、Pt d 、Kt B を予め求めておく。
 ここで、Pt a は、金型aを用いた模擬対象プレスAにおける レス加工時に、金型aに作用するプレス荷重 であり、Pt b は、金型bを用いた模擬対象プレスAにおける レス加工時に、金型bに作用するプレス荷重 であり、Pt c は、金型cを用いた模擬対象プレスBにおける レス加工時に、金型cに作用するプレス荷重 であり、Pt d は、金型dを用いた模擬対象プレスBにおける レス加工時に、金型dに作用するプレス荷重 である。また、Kt A は、模擬対象プレスAにおけるプレス加工時 の金型支持部材のたわみ量であり、金型に って変化しない模擬対象プレスAに固有の値 ある。Kt B は、模擬対象プレスBにおけるプレス加工時 の金型支持部材のたわみ量であり、金型に って変化しない模擬対象プレスBに固有の値 ある。
 Pt a 、Kt A は、次のように求める。金型aを用いた模擬 象プレスAでプレスを行い、このプレス加工 におけるPt a と金型支持部材のたわみ量Waを求める。Pt a は、例えば第1実施例に倣って、金型aの裏面 どに貼り付けた歪みゲージにより得られた みデータから求めてよく(ST2、ST3)、金型支 部材のたわみ量Waは、第1実施例と同じ方法 求めてよい(ST2、ST3)。次に、上式(15)を用い 、Kt A をKt A =Pt a /Waとして求める(ST4)。Pt b については、Pt a の場合と同様に、金型bを用いた模擬対象プ スAでプレスを行い、このプレス加工時にお るPt b を求める。Pt c 、Pt d 、Kt B も同様にして求める。
 このようにステップST2~ST5を繰り返し、求め たPt a 、Pt b 、Kt A 、Pt c 、Pt d 、Kt B を所定の記憶装置に記憶しておく(ST5)。

ステップST6
 金型aを用いた模擬対象プレスAを機差模擬 レスで10模擬する場合には、上式(14)を用い 、Wt A をWt=Pt a /Kt A として求める(ST6)。金型bを用いた模擬対象プ レスAを機差模擬プレス10で模擬する場合には 、上式(14)を用いて、WtをWt=Pt b /Kt A として求める(ST6)。金型cまたは金型dを用い 模擬対象プレスBを機差模擬プレス10で模擬 る場合も同様である。なお、各模擬対象プ スで使用する金型の数が上記の例から増減 る場合や、模擬対象プレスの数が上記の例 ら増減する場合も、上述と同様である。

 以上のように、ステップST1において、模擬 象プレスの模擬に必要なデータが既知でな 場合には、各模擬対象プレスにおいて、使 する金型毎にステップST2~ステップST5を行っ て必要なデータを得る。上述の例では、Pt a 、Pt b 、Kt A 、Pt c 、Pt d 、Kt B を得る。
 このように必要なデータを得たら、ステッ ST6にて、上式(14)を用いてたわみ量Wtを計算 る。上記の例では、金型aを用いた模擬対象 プレスAを模擬する場合には、上式(14)におい 、PtにPt a を代入し、KtにKt A を代入して、Wt=Pt a /Kt A を求め、金型bを用いた模擬対象プレスAを模 する場合には、上式(14)において、PtにPt b を代入し、KtにKt A を代入して、Wt=Pt b /Kt A を求める。模擬対象プレスBの場合も同様で る。

[たわみ演算装置の第2実施例]
 たわみ取得方法の上記第2実施例の演算を行 うたわみ演算装置について説明する。たわみ 演算装置は、記憶装置、たわみ計算装置、操 作部を有する。
 記憶装置は、各金型毎に、上記プレス荷重P t(上記の例では、模擬対象プレスAについては Pt a 、Pt b 、模擬対象プレスBについてはPt c 、Pt d )を記憶する。また、記憶装置は、各模擬対 プレス毎に、剛性Kt(上記の例では、Kt A 、Kt B )を記憶する。なお、剛性Ktは、たわみ量と金 型に作用するプレス荷重との間における模擬 対象プレス固有の関係である。
 たわみ計算装置は、金型および模擬対象プ スの指定に応じて、指定された金型の前記 レス荷重Ptを、指定された模擬対象プレス 前記関係Ktに適用して、上式(14)を用いて、 該模擬対象プレスにおける金型支持部材の わみ量を計算する。上記の例については、 わみ計算装置は、金型aと模擬対象プレスAが 指定されると、たわみ量Wt=Pt a /Kt A を計算し、金型bと模擬対象プレスAが指定さ ると、たわみ量Wt=Pt b /Kt A を計算し、金型cと模擬対象プレスBが指定さ ると、たわみ量Wt=Pt c /Kt B を計算し、金型dと模擬対象プレスBが指定さ ると、たわみ量Wt=Pt d /Kt B を計算する。
 操作部は、金型および模擬対象プレスの指 を行うための装置である。オペレータがこ 操作部を操作して、模擬対象プレスおよび 型を指定できる。

 上述した実施形態によるたわみ取得方法と わみ演算装置の第2実施例では、各金型毎に Pt(上記の例では、Pt a 、Pt b 、Pt c 、Pt d )を、各模擬対象プレス毎に剛性Kt(上記の例 は、Kt A 、Kt B )を一度計測してデータとしてもっておけば 金型と模擬対象プレスのあらゆる組み合わ について、たわみ量Wtを簡単な計算で得るこ とができる。

[調節荷重取得方法]
 本発明の実施形態による調節荷重取得方法 、後述の機差模擬プレス10において、被加 物を金型によりプレス加工する時にたわみ 生じる金型支持部材3に対し、調節荷重を作 させ、これにより、前記たわみが所定の目 たわみになるようにする前記調節荷重の値 取得するものである。
 この目標たわみは、例えば、上記のたわみ 得方法およびたわみ演算装置の第1実施例ま たは第2実施例で計算された模擬対象プレス20 における金型支持部材3のたわみであってよ 。好ましくは、この目標たわみは、上記の 擬対象プレス20における金型支持部材3の中 にて生じるプレス加工時のたわみ量(即ち、 直方向の変位量)であるのがよい。この場合 、調節荷重を作用させる位置は、金型支持部 材3の当該中央であるのがよい。
 演算された調節荷重値は、たわみ調整装置 機差模擬プレスにおける金型支持部材に作 させる調節荷重の値である。

 機差模擬プレスの構成を説明する。なお、 擬対象プレス20と異なる構成について説明 る。それ以外の構成は模擬対象プレス20の構 成と同じであってよい。
 図7は、機差模擬プレス10の構成を示してい 。図7に示すように、機差模擬プレス10は、 剛性調整シリンダ31、上剛性調整シリンダ33 、オーバーロードシリンダ35を備える。

 下剛性調整シリンダ31は、液圧シリンダ あってよく、金型支持部材3であるボルスタ3 bの中央部に下方から調節荷重を作用させる わみ調整装置である。ボルスタ3bの外周部は 支持部材(図7の例では、キャリア17)に支持さ ている。下剛性調整シリンダ31は、ベッド15 に設置されまたは固定されていてよい。符号 32は、下剛性調整シリンダ31がボルスタに作 させる調節荷重を調整する制御装置を示す 制御装置32は、下剛性調整シリンダ31がボル タに上記調節荷重値を作用させるように剛 調整シリンダ31を制御する。例えば、制御 置32は、下剛性調整シリンダ31のシリンダ室 圧力またはストローク位置を制御する油圧 路、上記圧力またはストローク位置の検出 に基づいて油圧回路を制御するサーボ制御 などを有していてよい。この場合、上記圧 またはストローク位置と、下剛性調整シリ ダ31がボルスタ3bに作用させる荷重との関係 を予め求めておき、この関係に基づいて制御 装置32は、下剛性調整シリンダ31を制御して い。

 上剛性調整シリンダ33は、液圧シリンダ あってよく、スライド本体3a-1に設けられる わみ調整装置である。即ち、スライド本体3 a-1の内部に上剛性調整シリンダ33を配置し、 剛性調整シリンダ33の一端部はスライド本 3a-1の上部に固定されている。この上部はス イド本体3a-1と一体的に形成されている。ス ライド本体3a-1の下部中央部には開口が設け れ、この開口を通して上剛性調整シリンダ33 の他端部(例えば、ピストン)がスライドプレ ト3a-2の上面中央部を押圧するようになって いる。図7の例では、スライドプレート3a-2が 型支持部材3であり、スライドプレート3a-2 外周部がスライド本体3a-1に支持されるよう スライドプレート3a-2がスライド本体3a-1の 面に固定されている。符号34は、上剛性調整 シリンダ33がスライドプレート3a-2に作用させ る調節荷重を調整する制御装置を示す。制御 装置34は、上剛性調整シリンダ34がボルスタ 上記調節荷重値を作用させるように上剛性 整シリンダ33を制御する。例えば、制御装置 34は、上剛性調整シリンダ33のシリンダ室の 力またはストローク位置を制御する油圧回 、上記圧力またはストローク位置の検出値 基づいて油圧回路を制御するサーボ制御部 どを有していてよい。この場合、上記圧力 たはストローク位置と、上剛性調整シリン 33がスライドプレート3a-2に作用させる荷重 の関係を予め求めておき、この関係に基づ て制御装置34は、上剛性調整シリンダ33を制 してよい。

 オーバーロードシリンダ35は、リンク11と スライド3a(図7の例では、スライド本体3a-1)を 連結し、これにより、オーバーロードシリン ダ35のストローク位置変化によりリンク11と ライド3aとの相対位置が変化する。即ち、リ ンク11とスライド3aとはオーバーロードシリ ダ35を介して連結されている。また、オーバ ーロードシリンダ35のストローク量(即ち、ス トローク位置)を調節することで、水平方向 対するスライド3aの傾きが調節可能になって いる。プレス加工時におけるオーバーロード シリンダ35のストローク位置は、オーバーロ ドシリンダ35の圧力制御またはストロ-ク位 の制御により調整され、これにより、機差 擬プレス10におけるプレス加工時のスライ 3a(図7の例では、スライドプレート3a-2)の傾 が、模擬対象プレス20におけるプレス加工時 のスライド3a(図1の例では、スライドプレー 3a-2)の傾きと同じになるようにしておくこと ができる。好ましくは、機差模擬プレス10に けるプレス加工時のスライド3a(図7の例では 、スライドプレート3a-2)も、模擬対象プレス2 0におけるプレス加工時のスライド3aも水平に 調節される。なお、オーバーロードシリンダ 35のストローク位置は、制御装置34と同様の 御装置により制御されてよい。

 上述した構成を持つ機差模擬プレス10に いて、金型支持部材3であるボルスタ3bの中 部に下剛性調整シリンダ31が作用させる調節 荷重の値を演算する調節荷重取得方法につい て説明するが、金型支持部材3であるスライ プレート3a-2の中央部に上剛性調整シリンダ3 3が作用させる調節荷重の値を演算する場合 同様である。

 図8は、本実施形態による調節荷重取得方法 を示すフローチャートである。
 ステップS11において、下剛性調整シリンダ3 1がボルスタ3bに作用させる調節荷重とボルス タ3bのたわみ量との関係を設定する。すなわ 、金型支持部材に作用させる調整荷重と金 支持部材のたわみ量との関係を設定する。
 ステップS12において、目標たわみ量Wtと、 テップS11で設定した関係に基づいて、下剛 調整シリンダ31がボルスタ3bに作用させる調 荷重値を演算する。すなわち、目標たわみ と設定関係に基づいて調整荷重を演算する

 ステップS11について説明する。模擬対象プ ス20のボルスタ3bの剛性(たわみ難さ)が、機 模擬プレス10のボルスタ3bの剛性より高く( えば、1.2倍に)なるように、機差模擬プレス1 0のボルスタ3bの剛性を設定するのがよい。こ れにより、ボルスタ3bのたわみ調整が容易に る。
 図5におけるボルスタ3の4つの領域A~Dの各々 は、一様なプレス荷重が作用し、かつ、4つ の領域A~Dにおけるそれぞれのプレス荷重P A ~P D が同じ400(tf)であるとする(偏心なし)。即ち、 合計でP A の荷重が領域Aに一様に作用しているとする この場合に、下剛性調整シリンダ31が、ボル スタ3bに下方から作用させる調節荷重を、0(tf )、500(tf)、1000(tf)とした解析の結果は、図9の うになる。

 図9は、プレス加工時に金型支持部材に作用 させる調節荷重とプレス加工時における金型 支持部材のたわみとの関係の説明図である。
 図9(A)は解析条件と解析結果であり、この図 において、Pはプレス荷重、Fは調節荷重、ω 中央たわみ、δはシリンダ伸びである。また 、図9(B)は図9(A)のNo.1~3の調節荷重Fと中央たわ みωの関係を示す図である。
 このように、解析により、プレス加工時に 剛性調整シリンダ31がボルスタ3bに作用させ る調節荷重Fと、下剛性調整シリンダ31が調節 荷重Fを作用させた位置におけるボルスタ3bの たわみ量ωとの線形的な関係を図9(B)のように 得ることができる。なお、図9(B)において、 軸は下剛性調整シリンダ31がボルスタ3bの中 位置に作用させる調節荷重Fの大きさを示し ている。また、図9(B)において、縦軸は、下 性調整シリンダ31が調節荷重を作用させる上 記中央位置のたわみ量ω(即ち、鉛直下方への ボルスタ3bの変位量)を示しており、ボルスタ 3bの変位がない場合をゼロとし、鉛直下方側 の変位を負の値で示している。
 また、図5におけるボルスタ3bの4つの領域A~D の各々には、一様なプレス荷重が作用し、か つ、領域A,Bでのプレス荷重がそれぞれP A =400(tf),P B =400(tf)であるとし、領域C,Dでのプレス荷重が れぞれP C =280(tf),P D =280(tf)であるとする(偏心あり)。即ち、合計 P A の荷重が領域Aに一様に作用しているなどと る。この場合に、下剛性調整シリンダ31が、 ボルスタ3bの中央位置に下方から作用させる 節荷重を、0(tf)、500(tf)、1000(tf)とした解析 結果は、図9の左の表のNo.4~6のようになる。 の結果はグラフで示していないが、この調 荷重とボルスタ3bの中央位置の変位量との 係は、偏心なしの場合と同様に線形的にな 。

 ステップS12について説明する。このステ プS12では、ステップS11で設定した関係と、 標たわみ量Wtとに基づいて、下剛性調整シ ンダ31がボルスタ3bに作用させる調節荷重値 演算する。例えば、目標たわみ量Wtが-1.398mm である場合には、この目標たわみ量Wtを、ス ップS12で設定した関係に適用すると、図9(B) で示すように、下剛性調整シリンダ31がボル タ3bに作用させる調節荷重値は107(tf)として まる。

 ステップS12で算出される調節荷重値は、次 換算値Fとして得られるように、ステップS11 での関係を設定することができる。この場合 、ステップS11で設定する関係は、式(23)で表 れ、ステップS12において、下剛性調整シリ ダ31がボルスタ3bに作用させる調節荷重値を 算値Fとして演算する。
 Wt=W0+w1×F ・・・(23)
Wt:プレス加工時におけるボルスタ3b(好ましく は、その中央位置)の目標たわみ量であって め設定された値。即ち、たわみ取得方法お びたわみ演算装置の上記第1実施例または第2 実施例で計算された模擬対象プレスにおける 金型支持部材のたわみ量である。
W0:プレス加工時において、ボルスタ3bに調節 重を作用させない場合のボルスタ3b(好まし は、その中央位置)のたわみ量。
w1:プレス加工時に下剛性調整シリンダ31がボ スタ3b(好ましくは、その中央位置)に所定の 単位調節荷重値を作用させた場合におけるボ ルスタ3b(好ましくは、その中央位置)のたわ 量。

[調節荷重演算装置]
 本発明の実施形態による調節荷重演算装置 、ステップS11で設定した関係に基づいて、 記のステップS12の演算を実行するコンピュ タ(電子計算機)であってよい。調節荷重演 装置は、ステップS11で設定した関係を記憶 る記憶装置を有しているのがよい。
 即ち、調節荷重演算装置は、目標たわみ量W tを、プレス加工時に下剛性調整シリンダ31が ボルスタ3bに作用させる調節荷重とプレス加 時におけるボルスタ3bのたわみ量との上記 定関係に適用して、前記調節荷重値を演算 る。この場合、調節荷重値を上記換算値Fと て演算してもよい。
 さらに、調節荷重演算装置は、上記目標た み量が入力される入力部(インターフェース 、キーボード、操作パネルなど)を有する。 えば、調節荷重演算装置は、上述の第1実施 または第2実施例によるたわみ演算装置と接 続されており、このたわみ演算装置から目標 たわみ量Wtが調節荷重演算装置に入力されて い。

[調節荷重の実施例]
 ステップS12で演算した調節荷重値を、下剛 調整シリンダ31がボルスタ3bの中央部に作用 させた場合の解析を行った。図10は、この解 結果を示している。具体的には、上記[表3] 条件で、領域A~Dでのプレス荷重が一様でP A =P B =P C =P D =400(tf)であるとした(偏心なし)。合計でP A の荷重が領域Aに一様に作用しているなどと る。図10において、横軸はボルスタ3bの位置( 図5のx方向の位置)を示し、横軸の座標0は図5 x方向におけるボルスタ3bの中央を示してい 、また、図10において、縦軸は、(図5のy方 に関するボルスタ3bの中央におけるx方向に する)ボルスタ3bの鉛直方向の変位量を示し いる。なお、この変位量は、を鉛直下向き 変位を負として示されている。
 図10において、破線が模擬対象プレス20のた わみである目標たわみを示しており、実線は 、ステップS12で演算した調節荷重値を、機差 模擬プレス10において、下剛性調整シリンダ3 1がボルスタ3bの中央位置に作用させた場合の ボルスタ3bのたわみを示している。なお、こ 解析では、模擬対象プレス20のボルスタ3bの 剛性を、機差模擬プレス10のボルスタ3bの剛 を模擬対象プレス20のボルスタ3bの剛性の1.2 として行った。
 図10に示すように、ステップS12で演算した 節荷重値をボルスタ3bに作用させることで、 機差模擬プレス10におけるボルスタ3bのたわ 分布を、目標たわみ分布に精度よく一致さ ることができる。なお、図10の解析結果は、 プレス荷重が偏心していない場合の結果であ る。

 図11は、図10に対応する解析結果であるが、 プレス荷重が偏心している場合における結果 を示している。具体的には、上記[表3]の条件 で、領域A、Bでのプレス荷重が一様なP A =P B =400(tf)であるとし、領域C,Dでのプレス荷重がP C =P D =280(tf)であるとした。合計でP A の荷重が領域Aに一様に作用しているなどと る。図11の他の解析条件は、図10の場合と同 である。図11に示すように、プレス荷重が 心していても、機差模擬プレス10におけるボ ルスタ3bのたわみ分布を、目標たわみ分布に 度よく一致させることができる。

 上述した実施形態による調節荷重取得方法 調節荷重演算装置では、目標たわみ量Wt、 よび、金型支持部材3に作用させる調節荷重 金型支持部材3のたわみ量との設定関係に基 づいて、前記調節荷重値を演算する。これに より、目標たわみ量を得るために金型支持部 材3に作用させる調節荷重値を得ることがで る。
 また、外周部が支持された金型支持部材3の 中央部をたわみ量の調整対象とすることで、 模擬対象プレス20における金型支持部材3のた わみ分布を精度よく模擬できることを解析で 確認した。

 さらに、前記調節荷重値を換算値Fとして 演算するので、金型支持部材3に調節荷重を 用させるたわみ調整装置のパラメータ設定 煩雑さを解消できる。

 本発明は上述した実施の形態に限定され 、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変 を加え得ることは勿論である。

 例えば、上述の実施形態では、変換機構 リンク11であったが、プレスを行うための 動モータの回転運動をスライド3aの昇降運動 に変換する他の変換機構を有するプレス機械 を本発明の対象としてもよい。