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Patent Searching and Data


Title:
DETACHABLE WINDSHIELD FOR WEIGHING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108130
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A detachable windshield having attachment-detachment means can be simply and firmly fixed to an electronic weighing device. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] A pair of movement members (12) moving between the inside and outside of a detachable windshield (1) is provided at a lower frame member (5) of the windshield (1). The movement members (12) are provided with engagement members engaging with the rear face of a weighing tray floor member (15) of an electronic weighing device (2). The windshield (1) is placed on the weighing device (2) with the movement members (12) drawn outside of the windshield, and, in this state, both the movement members (12) are pushed in. This engages the engagement members, provided on the movement members (12), with the rear face of the weighing tray floor member (15) of the weighing device (2) side, integrally engaging the windshield (1) and the weighing device (2). The windshield (1) can be detached by drawing the movement members (12) to release the engagement between the weighing tray floor member (15) and the engagement members (12). Attachment and detachment of the windshield (1) can be simply and instantaneously conducted by operation of the movement members (12).

Inventors:
IZUMO NAOTO (JP)
SIGANO HIROSI (JP)
SUZAKI SATOSI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051769
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
February 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
A & D CO LTD (JP)
International Classes:
G01G21/30
Foreign References:
JP2000131132A2000-05-12
JPH08136333A1996-05-31
JPH0662330U1994-09-02
JP3501857B22004-03-02
JP2003130721A2003-05-08
JPH10253435A1998-09-25
US4798250A1989-01-17
JP3445538B22003-09-08
DE19849399A12000-05-04
DE9313902U11993-11-18
US4762190A1988-08-09
JPH10253435A1998-09-25
Other References:
See also references of EP 2120024A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIZAWA, Souiti (1-1-10 Sibuy, Sibuya-kuTokyo 02, JP)
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Claims:
使用者の用途に応じて適宜着脱可能に構成された電子秤等の秤量装置用の風防において、風防底部には取付対象である秤量装置に対して風防本体を着脱する着脱機構が複数設けられ、当該着脱機構の各々は秤量装置側の既設の部材と直接係合する係合部材を有しかつこの係合部材を風防内部に対して前進・後退させる移動部材と、この移動部材を所定の位置で固定する固定手段とを有し、係合部材の前進・後退により、当該係合部材と秤量装置側の既設の部材との係合及び係合解除を行うことにより秤量装置に対する着脱を行うよう構成したことを特徴とする着脱型秤量装置用風防。
風防本体の一部を構成する下部フレーム部材には案内溝が形成され、移動部材はこの案内溝に沿って摺動するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の着脱型秤量装置用風防。
移動部材を所定の位置で固定する固定手段は、移動部材側に設けられ、かつ移動部材の側壁外部に向かってに突出するよう付勢されている係止ピンと、案内溝側に設けられた係合凹所とから成り、係合凹所は移動部材の移動方向に対して複数箇所形成され、移動部材の移動に対応して係止ピンが所定の凹所と係合することにより移動部材を所定位置に固定するよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の着脱型秤量装置用風防。
移動部材と係止部材とは別個に構成され、これら移動部材と係止部材とのうち、少なくとも係止部材は金属材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の着脱型秤量装置用風防。
前記係止部材と直接係合する秤量装置側の部材は秤量皿下部に配置された秤量皿部床部材であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の着脱型秤量装置用風防。
秤量装置に対する風防の固定時に、移動部材に設けられた係止部材の床材当接部が秤量皿部床部材の裏面に係合するよう構成したことを特徴とする請求項5記載の着脱型秤量装置用風防。
着脱機構は風防本体底部において、風防前部を中心として左右に対向する位置で2箇所形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の着脱型秤量装置用風防。
Description:
秤量装置用着脱型風防

 本発明は電子秤をはじめとする秤量装置 の風防に係り、特に秤量装置に対する取り けが確実で、かつ秤量装置使用者がその目 に応じて適宜着脱することが可能な着脱型 風防に関する。

 秤量装置のうち、電子天秤と称される電 平衡式秤量装置や、高精度のロードセル式 等をはじめとする所謂電子秤は微小な質量 測定が可能であるが、反面外乱による影響 大きい。この外乱うちの一つが測定対象を 置する秤量皿周辺の空気の流れである。

 例えばエアコンによる空気の流動、測定 の人の息、人が歩く場合に発生する空気の 動等が秤量皿を中心とした荷重負荷部分に 圧として作用して、秤量皿が風圧により所 煽りを受けて計量値が安定しなかったり、 いは測定誤差を生じたりする事態が発生す 。このため分析天秤と称される最小表示が0 .1mg程度の高精度の電子秤は当然のことなが 、汎用天秤と通称される最小表示が0.01g乃至 0.001g程度の機種まで、秤量皿を中心として荷 重負荷部を覆う風防が用いられている。

 分析天秤の場合には風防は正確な荷重測 を行うための必須要素となるため、風防は 子秤の一部として、即ち電子秤本体と一体 に形成されているが、上記汎用天秤の場合 は電子秤本体とは別個に形成された着脱可 な風防を必要に応じて当該電子秤に対して 用する構成となっているものが多い。

 分析天秤のように電子秤本体と一体とな ている風防は、風防の左右や上部に開閉部( 以下実施例も含めて「ドア」と称する)を有 、使い勝手も良好であるが、このドアの開 を確保するためのフレームやドア摺動部の 成等のため風防部分が複雑化することは避 られない。また、着脱型の風防は軽量化、 価格化等の要請から本体一体型の風防に比 して構造が簡単であるものが多いが、一体 風防に比較して使い勝手が劣るものが全体 に多い。 

 分析天秤のみでなく汎用天秤においても 後一層の高精度化が進むものと考えられ、 には汎用天秤と称される分野の電子秤の高 能化に伴い、分析天秤、汎用天秤の仕分け 困難或いは意味のないことになる事態も想 される。このような点も含めて電子秤全体 しての風防の必要性は今後益々増加するも と予想される。

 このような観点も含めて電子秤に対して着 可能な着脱型風防が下記特許文献に示され ように幾つか提案されている。

特許第3501857

特開2003-130721

特開平10-253435

米国特許4798250

特許第3445538

 着脱型、一体型を問わず風防の使い勝手 ら見ると、風防内部を開放するため風防側 や、風防頂部の開放が可能であって、試料 大きさや試料の種類(液体、粉体等)によっ 所定の部分を適宜開放して試料の出し入れ 計量を行うよう構成することが望ましい。 えばスポイトを用いて液体の試料を秤量皿 の容器に滴下する場合等においては風防の 部が開放されれば作業が非常に楽になる等 ある。また、風防内に対する試料の出し入 、長尺物等の大型の試料の計量を考えると 防自体の容積が大きい大型の風防が望まし 。

 上記特許文献のうち特許文献1記載の技術 は略立方体の着脱型風防を、秤量皿を中心と した電子秤上面に載置し、風防上部を開閉す ることにより風防内に対する試料の出し入れ を行うよう構成されている。また特許文献2 記載のものはこの特許文献1記載の構成と同 の目的、構成をもった技術である。

 また、特許文献3及び4記載の技術は略円 形に形成された風防を円筒軸心方向に対し 2分割し、一方の半円筒が他方の半円筒内に 納可能に構成することにより両半円筒を適 回動して風防の開閉を行う着脱型風防とし 構成されている。

 先ず上記特許文献1乃至4に示される着脱 風防においては、何れも一体型風防の構成 比較して風防が電子秤等の秤量装置に対し 小型、小容量に構成されている。風防が小 、小容量であることは、前述のとおり風防 使い勝手、利便性と言う点からみればこれ に逆行するものである。また風防の開閉部 事実上上部のみであったり、或いは半円筒 開放部であったりして、風防の上下左右が 宜開放可能な一体型風防に比較してこの点 おいても使い勝手が劣るものである。

 これら特許文献記載の技術において上記の うな問題があるのは以下の理由によるもの 考えられる。
 先ず、上記各特許文献の着脱型風防は何れ 電子秤等の秤量装置に対して単に載置する けであり電子秤側と特別な固定係合状態を つものではない。精々、風防下端部が電子 表面に形成された凹所と嵌合したり、一方 凸部と他方の凹所を係合させる程度である 従って、利便性を求めて風防を大型化した 、上部や左右に開閉部を設ける等の構成と ると開閉部の操作により風防が徐々に位置 れしたり、最悪の場合風防が転倒する等の 態が予測される。風防自体が自然に転倒す ことは通常は考えられないが、例えば電子 使用者の手が当たったり、何らかの器具が たって転倒する事態は少なからず予想され 。

 一体型風防では風防下部の電子秤本体部 の重量が大きいため電子秤全体では重心が くなり、例え人の手や何らかの器具が当た ても電子秤全体が倒れることは殆ど想定で ない。このような事態においては、一体型 防を有する電子秤の機能の中心をなす秤量 構部もそれ相当の衝撃を受けることになっ 電子秤としては決して好ましい状況ではな が、風防が転倒して、他の機材を破壊した 、或いは近くにある薬品容器に当たって薬 が散乱したり、或いは風防自体が破損する の事態と比較すれば風防自体が転倒しない うがより安全であるといえる。

 上記の点から考えれば着脱型風防であっ も電子秤に対する装着時は電子秤に対して 実に固定されることが望ましい。しかし、 子秤に対する着脱型風防の固定を確実にす ためには、風防側のみでなく電子秤側にも 防と係合する機構を別途構成しなければな なくなる。また仮にこのような係合機構を 子秤側に設けても、その構成が複雑であっ り、操作が難しかったりすれば、目的に応 て風防使用の要否を適宜決められるという 脱型風防の大きな利点を失うことになる。

 結局、上記特許文献1乃至4に記載の各技 はこれらの点に鑑み、大型の風防の利点は 識しつつも転倒、位置ずれ等の防止のため 利便性、各種の大小の試料に対応するとい 汎用性をある程度犠牲にして着脱型風防を 型に形成せざるを得なかったものと推測さ る。因みに上記特許文献1及び3は本願出願人 の出願になるものであるが、当該特許文献記 載の技術を開発する時点において上記の点を 考慮し風防を構成している。また、特許文献 3及び4の構成では風防を厚手のガラスで構成 て風防の重量を敢えて増加させ、この大き 自重により風防の転倒を防止する配慮がな れた機種が実機として存在する。

 以上に示した特許文献1乃至4に対して、 許文献5に記載される発明では特許文献1乃至 4記載の発明の上記問題点を相当程解決して るものと考えられる。即ち同文献5に記載の 明は風防側にラッチスライドと称する摺動 の係合部材を設け、かつ電子秤本体側には のラッチスライドと係合するつばつきボル 等の係合部材を別途突設し、風防の装着時 はつばつきボルトのつば幅よりも大きな開 を有するラッチスライドの開口部をつばつ ボルトにあわせ、この状態でラッチスライ を摺動させることによりつばつきボルトの ば幅よりも小さな開口部とつばつきボルト 係合させることにより風防を電子秤本体に して係合固定させるように構成されている

 上記の係合手段を設けた結果、風防と電 秤本体とは比較的強固に連結されるため、 脱可能な風防の大型化が可能となり、実際 当該文献5の発明においてもこの着脱型風防 は上部ドア及び左右のドアを有する大型の着 脱型風防として提案されている。

 しかしながら、風防と電子秤本体との係 はつば付きボルトを介して行われるため前 のように風防に手や物が当たった場合には の衝撃はつば付きボルト一点に集中し、つ つきボルトやラッチスライドのつばつきボ トとの係合部に大きな損傷を与える虞があ 。またラッチスライドには所定の位置に正 に停止させるためのストッパ機構がないた 、ラッチスライドの移動位置がずれて停止 ていると前記つばつきボルトとラッチスラ ドが係合しなくなる虞がある。

 更に、つば付きボルトはラッチスライド 係合させるため、当然のことながらつば部 を中心としてボルトの一部が電子秤の上部 ースから上面に突出することになる。この 成は主として風防を取り外した状態で電子 を使用する場合に問題が発生する可能性が る。電子秤を始めとして上皿式の秤量装置 は秤量皿周辺はできるだけフラットに形成 れることが望ましく、存在理由の無い、つ り秤量作業そのものに対して必然的でない 出物がケース上面に突出することは嫌われ 。このような突出物があると計量作業中に が引っ掛かったり、白衣の袖が引っ掛かっ りして計量作業を妨げる恐れがあり、また 量皿周囲の清掃にも邪魔になるからである

 更に、風防使用を前提とした環境下でも 記点が問題となることがある。即ち、各種 造ラインにおける専用機として電子秤を使 する場合、自動機との取り合わせを行う必 上、専用風防を取り外し、自動機を含めた 体に囲い(大型の風防)を形成して作業を実 する場合があるが、この場合には電子秤に いては専用風防が取り外されているため突 物について上記と同様の問題がある。

 また、風防前方は電子秤前方の表示部(テ ンキー等の操作部)と対応する位置になるこ 、また風防側部には左右のドア摺動用の溝 が形成されているためラッチスライドの摺 方向は風防の前後方向となり、かつその摺 操作端は同特許文献5の図3に示されるように 風防の後端に限定されることになる。このた めラッチスライド操作の必要上、風防を取り 付けた電子秤の後部を壁面に近接配置するこ とができない等の事態が生じる。因みに、電 子秤の配置環境は通常他の機器や器具が置か れているため電子秤の配置位置も自由に選択 できることが望ましい。

 本発明は上記特許文献記載の技術では解 できなかった課題を解決したものであって 一体型風防と同等、或いはそれ以上の容量 風防開閉機能とを有し、しかも配置位置が 由に選択でき、かつ極めて容易な操作によ 秤量装置に対する着脱を可能にした着脱型 風防であることを特徴とする。

 即ち本発明は、例えば風防本体上部、風 本体左右等に開放部が形成され、且つ風防 量が一体型風防と同等或いはそれ以上の大 風防として構成された着脱型風防であって 風防底部には取付対象である秤量装置に対 て風防本体を着脱する着脱機構が複数箇所 けられ、これらの着脱機構は係合部材と、 の係合部材を風防内部に対して前進・後退 せる移動部材と、この移動部材を所定の位 で固定する固定手段とを有し、係合部材の 進・後退により当該係合部材を例えば電子 の秤量皿配置面として既設の床プレート(ダ ストプレート)端部と係合し或いはこの係合 態を解除することにより、移動手段のワン ッチ操作により秤量装置に対する風防の着 を行うよう構成したことを特徴とする着脱 風防である。

 本発明は電子秤本体側に設けられている 設の部材を風防の係合手段として利用する う構成されているため、電子秤本体に対し は基本的に改造を加えたり新たな部品を装 することなく着脱型風防を電子秤に取り付 ることができる。このため幅広く各種電子 に対して本風防を装着することが可能とな 。

 また電子秤との係合は電子秤に対して2箇 所若しくはそれ以上の多点で係合固定される ため電子秤と風防との係合は非常に強固とな り、この結果脱型風防であるにも係わらず一 体型風防と同等或いはそれ以上の大容量で、 かつ開閉部分の多い着脱型風防として構成す ることが可能となる。また風防の転倒等の虞 が事実上無いので、着脱型風防であるにも係 わらず一体型風防と同等若しくはそれ以上に 使い勝手が良好でかつ安全な風防として使用 可能である。

 着脱型風防を構成する各部は合成樹脂に り構成し、着脱型風防を大型に構成しても 防全体を軽量に構成する。風防の取付対象 ある電子秤には基本的に改造を加えず、秤 皿部床材に着脱型風防に設けられた着脱機 の係止部材を係止するよう構成する。

 以下本発明の実施例を図面を用いて説明す 。
 図1は本発明に係る着脱型風防本体1と、こ 着脱型風防1を取り付ける対象である秤量装 たる電子秤2とを示している。なお、以下特 に必要とする場合を除いてこの着脱型風防本 体1は単に風防1として説明する。

 先ず風防1の構成について説明する。                        図示の風防1に いて符号3A、3Bは風防1の一部を構成する左 二つのスライドドアを示す。図示の風防1は 円筒形に形成され、且つスライドドア3A、3B はこの円筒形の側壁の一部を成す構成とする ことにより、スライドドア3A、3Bは円筒形の 影形状である円周に沿って開閉するよう構 され、従ってスライドドア3A、3Bを開いたと もこのスライドドア3A、3Bが風防後部に突出 することはない。符号5はやはり風防本体1の 部を構成する下部フレーム部材、7は上部フ レーム部材、6はこれら上下のフレーム部材7 5を連接する後部フレーム部材であって、前 記左右のスライドドア3A、3Bはこれら上下の レーム部材7、5に形成された案内溝に沿って 開閉するよう構成されている。

 符号4は正面固定パネルであって上下のフ レーム部材7、5に上下の端部が嵌合すること より、図の通り風防本体1の中央正面位置で 固定されている。また符号8は上部ドアであ て、上部ドア8を上部フレーム部材7に取り付 けるビス9を中心として回動することにより 部空間を開閉するよう構成されている。

 前記の上下フレーム部材5、7、後部フレ ム部材6、及びこれら各フレーム部材5、6、7 より挟持或いは支持された左右のスライド ア3A、3B及び固定パネル4、及び上部フレー 部材7に設けられた上部ドア8の各部材により 全体が略円筒形をした風防本体1が構成され 。

 以上に示した各構成部材の形成材料は別 特定する必要はないが、例えば上下、後部 フレーム部材7、5、6をアルミダイキャスト 左右のスライドドアと上部ドア3A、3B、8を ラス製とすると風防本体1全体の重量がかな 大きくなりかつ製造価格も上昇する。これ の点を考慮すると、前記各部材を合成樹脂 より構成し、このうち左右のスライドドア 上部ドア3A、3B、8を透明なアクリル樹脂と れば風防本体1全体を軽量化することが可能 かつ製造価格も低く押さえることができる

 次に風防本体1の電子秤2に対する着脱を行 着脱機構の構成を説明する。
 先ず、係止手段の基本的な機能の概略を示 、続いてこの機能を達成するための機構を 体的に説明する。
 即ち、風防本体底部には風防本体を電子秤 載置した時に、電子秤に予め設けられてい 秤量皿部床材の下面に進入する係止部材が けられ、この係止部材を前進・後退させる 段により係止部材の前進・後退を行わせ、 子秤に対する風防本体の係合及び係合状態 解除を行うことにより風防の着脱を行うも である。

 以下着脱機構の構成を具体的に説明する。
 着脱機構は、電子秤の秤量皿配置床材と直 係合する係止部材と、この係止部材が取り けられておりかつこの係止部材に対して前 ・後退動作を行わせる移動部材とから成り 風防本体の一部を成す下部フレーム部材5に 形成されこの移動部材の前進後退動作を案内 する案内溝とから構成される。

 図2(A)、(B)、図4(A)において符号11は係止部 材であって、金属板等の強度の高い材料によ り構成されている。12は移動部材であって、 ス20等の固定手段により係止部材11はこの移 動部材12に対して固定されている。この取り けにより係止部材11のうち後述する電子秤 の秤量皿部床材と直接係合する床材当接部11 aが移動部材12の先端部から突出した構成とな っている。また移動部材12において、この床 当接部11aが突出した側の端部と対向する側 端部は、移動部材12の出し入れ操作をする 合のつまみ部12aとなっている。

 符号14a、14bは係止ピンであって、移動部 12の側壁12bに対してこの側壁12bに直交する う配置され、両係止ピン14a、14bは両者の間 介在配置されるコイルバネ(図示せず)等の弾 性体により図2(A)において矢印で示すように 動部材12の側壁12bの外側に突出するよう付勢 されている。

 次に主として図5乃至図7を用いて下部フ ーム部材5に設けた移動部材12の前進・後退 作を案内する案内溝の構成を説明する。符 13は案内溝を示す。この案内溝13は、図5、図 6に示すように下部フレーム部材5の周壁部に してほぼ対向するよう2か所形成されている 。案内溝13は正面形状が略T字型に形成され( 5参照)、上部の水平部13aにおいて、移動部材 12の側壁部12bの上部で側壁部12bの外側に展出 ている庇部12cが嵌挿され、水平部13aの下部 垂直部13bには移動部材12の側壁部12bが位置 るように構成されている。これにより移動 材12はこの案内溝13から脱落することなく案 溝13に沿って円滑に出し入れ可能に構成さ ている。

 案内溝13の両側の垂直部13bには、案内溝13 の奥行き方向に対して、係合凹所13c、13dがそ れぞれ形成され(図7参照)、後述するように案 内溝13に沿って移動部材12の出し入れ操作を る場合、移動部材12側の係止ピン14a、14bがこ れら係合凹所13c、13dの何れかと係合すること により、案内溝13における移動部材12を所定 位置に停止固定させるよう構成されている

 続いて、着脱型風防1が直接係合する対象 である電子秤2の秤量皿部床部材について主 して図1を用いて説明する。図中符号15はこ 秤量皿部床部材を示す。秤量皿部床部材15自 体は電子秤に対して従来から取り付けられて いる部品であって、秤量皿接続部16を中心と て秤量皿配置面に、ビス17等により固定さ ている。秤量皿部床部材15は通常ステンレス 鋼、或いはクロムメッキを施した鋼材等によ り構成されている。電子秤2を構成する筐体 アルミダイキャスト或いは合成樹脂成形品 より構成されているが、この筐体に対して 接秤量皿を配置する構成とすると、筐体表 に落下した試料の除去が困難であったり筐 が合成樹脂の場合には試料の種類によって 筐体自体が試料によって溶解する等の事態 想定される。このため秤量皿部床部材15が設 けられている。

 符号18はこの秤量皿部床部材15の周囲を覆 うようにして電子秤2の筐体側に突設された 堤部であって、秤量皿部床部材15の裏面に対 するゴミ等の進入を防止し、かつ従来の汎用 天秤のように風防なしで使用する場合にも秤 量皿部床部材15の下面に空気の流れが入り込 のを防止する役目を持っている。この堰堤 18のうち風防1の着脱機構が位置する部分に いては着脱機構のうちの移動部材12の動作 確保するため切り欠き18aが構成されている また切り欠き18aは秤量皿部床部材15上に落下 した試料やゴミがあるばあいにこの落下試料 やゴミを拭き出す(掃き出す)開口部としても 用可能である。特に食品業界では、製品に する材料の混交やゴミの混入問題は所謂「 ンタミ問題」として極めて切実な問題であ 、生産に係わる設備の清掃は数時間/日で毎 日実施されるのが常態である。このため食品 生産ライン等に配置された電子秤に対しても 前記開口部が形成されていることにより清掃 が容易となり、これら清掃が必要な環境下で の利便性が高いものである。

 秤量皿部床部材15を配置することにより 述のような粉体や液体の試料が落下しても 試料に対する耐性が高く、表面も鏡面加工 ように平滑に加工されているため試料を容 に拭き取ることができる。またその構成材 は金属板であるため、本来物理的強度も非 に高い。本発明はこの秤量皿部床部材に対 て風防を係止することにより風防を電子秤 固定するものである。

 図8は風防1を電子秤2に対して着脱する場 において案内溝13と移動部材12との係合状態 を具体的に示している。また図3は図8に示す 動部材12の係止部材11と電子秤2側の秤量皿 部材15との係合状態を概念的に示している。 両図を用いて着脱型風防1と電子秤2との係合 態を次に説明する。

 図8(A)及び図3(A)は移動部材12の係止ピン14a 、14bが案内溝13の対向する垂直壁13bの各々に それぞれ凹設されている係合凹所13c、13cと 々係合することにより移動部材12が風防1の 側に引き出された位置で固定されいている 態を示す。この状態においては係止部材11 床材当接部11aは案内溝13側に引き込まれてお り電子秤2側の秤量皿部床部材15と係合してい ないため、風防本体1は電子秤2に対して取り し可能な状態となっいる。

 なお、係止部材11先端の床材当接部11aは 止部材11の本体部よりも幅広に形成され、係 止部材11全体が平面略T字形になっいているた め、移動部材12を引出し方向に移動させても 材当接部11aが案内溝13の端縁に係止するた 、移動部材12が風防1から脱落することはを い。

 この状態で風防本体1を電子秤2に対して 置する。この場合前述の堰堤部18に形勢され た切り欠き18aが、風防本体1を電子秤2の所定 位置に配置する場合の有効な目印となる。

 風防1を電子秤2の所定の位置に配置した 態で、移動部材12のつまみ12aを押し込むと移 動部材12は図8及び図3の(A)の状態から(B)の状 に至り、係止ピン14a、14bが係合凹所13c、13c 位置し、移動部材12は係止部材11が下部フレ ム部材5の内側に突出した状態でその位置が 固定される。これにより係止部材11の床材当 部11aが秤量皿部床部材15の裏面と密着係合 、この係合状態により風防1は電子秤2に対し て強固に固定される。移動部材12の係止部材1 1及び秤量皿部床部材15は金属材料により形成 されているため物理的強度は十分高い。この ため強度的には風防1を取り付けた状態の電 秤2を、風防1を持って持ち上げることは容易 に可能であるが、現実の使用においては風防 1のドアがずれて電子秤を落としたり風防に 紋がついて汚れる等の理由により移動時に 電子秤本体を持って移動させる必要がある

 図9、図10は風防1の着脱状態を具体的に示し ている。
 図9(A)、(B)では風防1の移動部材12のつまみ12a をX1、X2方向に引き出して風防1を電子秤2に対 して配置可能にしておき、この状態で風防1 電子秤2に装着する。この場合前述のように 堤部18の切り欠き18aに風防1側の移動部材12 位置するようにして風防1の位置決めが容易 行える。

 風防1を電子秤2の所定の位置に配置した らば図10(A)、(B)に示すように風防1の両移動 材12をY1、Y2方向に押し込むことにより移動 材12の係合部材11が電子秤2の秤量皿部床部材 15と係合し、風防1は一体型風防のように電子 秤2に対して強固に固定一体化される。

 以上の構成となっているため、左右の手 用いて両移動部材12を同時に出し入れ操作 れば風防の着脱は瞬時に、まさにワンタッ で行うことができる。移動部材12が風防の正 面を中心として当該風防1の底部両側に形成 れているため、電子秤使用者は秤量物の計 時と同様な姿勢で椅子に掛けたまま電子秤2 正面に向かって両手で左右の移動部材12を 作して風防1の着脱操作ができる。つまり風 の着脱に当たって立ち上がったり、風防の 面側に顔を向けて風防背後で操作する等の 別な動作をする必要が全くなく、計量動作 一環として風防の着脱作業を適宜行うこと できる。このため、例えば計量結果の必要 小表示が大きくても良いときには風防を取 外しておき、反対に必要最小表示が電子秤 性能に近い小さなものである必要がある場 には風防1を装着する等、電子秤使用者が計 量作業の流れのなかで、風防着脱のための特 別な動作をすることなく、風防1の着脱を必 性に応じてその都度容易に行うことができ 。この場合風防1全体を合成樹脂製とする等 て風防1を軽量化させておけば本発明の利便 性は更に向上する。また風防取り付けが2点 行われ風防取り付け時の風防と電子秤との 合状態が非常に強固であるために、自重が さい合成樹脂製としても風防の転倒や位置 れ等の懸念が無く、従って風防の容量及び 開閉部の設定等を自由に決めることができ 。

 また、風防1の着脱が風防正面を中心とし て風防両側に配置された移動部材12を出し入 する操作で行うこと、及び風防1のスライド ドア3A、3Bの開閉の軌跡は円を成し、スライ ドア3A、3Bを開いた時もスライドドア3A、3Bは 風防1の後部に突出することがないことによ 、風防1の着脱を前提としても当該風防1を装 着した電子秤2を背後の壁面に密着する程度 近接位置させることもでき、研究室、生産 イン等元々電子秤の配置に対する空間的制 が大きい環境下での使用においても、風防1 使い勝手だけでなく電子秤2の配置位置の自 由度も高めることができる。

 なお、上述の構成では電子秤2側の係止対 象を電子秤に既設の秤量皿部床部材15とした 、電子秤2側に係止部材11と係合する係合片 別途取り付けたり、堰堤部18にスリットを 成し、係止部材11をこのスリットに対して出 し入れすることにより係合、係合状態の解除 を行うよう構成する等、適宜設計変更も可能 である。

 研究所や学校或いは個人使用の場合のよ に個々の電子秤を個別に使用する場合の他 各種生産ラインに複数の電子秤を配置して 宜計量作業を行う場合、使用環境の変化に り所定の電子秤に対して適宜風防を着脱す 等、複数の電子秤に対する風防の使い回し を実施することもできる。

本発明に係る着脱型風防を示す風防及 電子秤の斜視図である。 着脱機構の一部を成す移動部材と係止 材を示し、(A)は移動部材の平面図、(B)は移 部材の底面図である。 移動部材及び係合部材と秤量皿部床部 との係合関係を示す概念図である。 (A)は移動部材の斜視図、(B)は移動部材 取り付ける係止部材の斜視図である。 風防の一部を構成する下部フレーム部 の斜視図である。 下部フレーム部材の底面図である。 図6のA部拡大図である。 図7に示す案内溝部分に移動部材を設置 した状態の図であり、(A)は移動部材を引き出 した状態を、(B)は移動部材を押し込んだ状態 を各々示す。 (A)は着脱型風防を取り外した状態の風 と電子秤の斜視図、(B)は同(A)の正面図であ 。 (A)は着脱型風防を電子秤に装着した状 態の着脱型風防及び電子秤の斜視図、(B)は同 (A)の正面図である。

符号の説明

 1 着脱型風防
 2 電子秤
 3A、3B スライドドア
 4 固定パネル
 5 下部フレーム部材
 6 後部フレーム部材
 7 上部フレーム部材
 8 上部ドア
 11 係止部材
 11a (係止部材の)床材当接部
 12 移動部材
 12a (移動部材の)つまみ部
 12b (移動部材の)側壁部
 12c (移動部材の)庇部
 13 案内溝
 13a (案内溝の)水平部
 13b (案内溝の)垂直部
 13c (案内溝の)係合凹所
 13d (案内溝の)係合凹所
 14a、14b 係止ピン
 15 (電子秤の)秤量皿部床部材
 16 (電子秤の)秤量皿接続部
 17 秤量皿部床部材取り付け用ビス
 18 (電子秤の)堰堤部
 18a (堰堤部の)切り欠き