図1は実施例1の紙幣収納排出装置の側面を� �す説明図、図2は図1のA方向から見た矢視図� �図3は実施例1のガイド板の上面を示す説明図 、図4は実施例1のガイド板の側面を示す説明� ��である。
 図1において、1は紙葉類収納排出装置とし� �の紙幣収納排出装置であり、現金自動預払� �や自動券売機等の自動取引装置の一時保留� �として用いられる。

 第1のテープ2および第2のテープ3は、同じ材 料(例えば、合成ゴム)で、同じ形状、同じ長� ��に形成されており、それぞれの一端を第1の リール4a、第2のリール4bに固定して巻付けら� ��ている。
 なお、各図において、第1および第2のテー� �2、3には、それぞれ網掛けを付して示してあ る。

 ドラム5には、第1のテープ2と第2のテープ3� �のそれぞれの他端が固定されており、第1の� ��ープ2の搬送面2aと、第2のテープ3の搬送面3a とを合せた状態で巻付けられる。
 第1および第2の転向ローラ7a、7bは、回転軸� ��中心に空転するローラであって、紙葉類入� ��部としての紙幣入出部8に形成された紙葉類 入出口としての紙幣入出口9に、紙葉類とし� �の紙幣Pの挿入が可能な程度に離間した状態� ��対向配置され、第1および第2のテープ2、3の 、それぞれの搬送面2a、3aの反対側の面であ� �テープ裏面2b、3bを、それぞれの外周面に巻� ��けて、第1および第2のテープ2、3をドラム5� �方向に転向させる。

 本実施例の紙幣Pは、その長手方向を搬送方 向として搬送され、その短手方向の中央部を 、第1および第2のテープ2、3のそれぞれの搬� �面2a、3aの間に挟持されたままでドラム5に巻 取られる。
 なお、図1に示す破線は、紙幣Pを挟持した� �ま巻付けられた第1および第2のテープ2、3の� ��大外径を示す。

 ガイドとしてのガイド板20についての詳細� �後述する。
 図2において、モータ等の駆動装置11は、大� ��車および小歯車を組合せたギア列12により� �第1および第2のリール4a、4bを回転させるリ� �ルシャフト14a、14b、並びにドラム5を回転さ� ��るドラムシャフト15をそれぞれ正逆方向に� �転駆動する。

 電磁クラッチ等のクラッチ16a、16b、16cは、� ��ールシャフト14a、14bおよびドラムシャフト1 5に、ギア列12を介して伝達された駆動力の、 第1および第2のリール4a、4b、並びにドラム5� �の駆動力の伝達を断続させる機能を有して� �る。
 トルクリミッタ18a、18bは、第1および第2の� �ール4a、4bに、設定された制限トルクを超え� ��トルクが負荷されたときに制限トルクで空� ��して、第1および第2のテープ2、3に所定の張 力を付与する機能を有している。

 本実施例のガイド板20は、図1に示すよう� ��、第1の転向ローラ7aとドラム5との間の第1� �転向ローラ7a側で、かつ第1の転向ローラ7aか らドラム5に至る第1のテープ2のテープ裏面2b� ��に配置されている。また、ガイド板20には� �図3、図4に示すように、そのテープ裏面2bと� ��対向面20aから板厚方向に貫通して、第1の転 向ローラ7aおよび、第1のリール4aと第1の転向 ローラ7aとの間に掛け渡された第1のテープ2� �挿通させる窓部21が設けられ、そのドラム5� �の面20bの中央部には、ドラム5に向かって突� ��する突出部22が形成されている。

 本実施例のガイド板20は、図4に示すよう� ��、合金鋼等の金属材料または樹脂材料で形� ��された、搬送される紙幣Pの搬送方向に直交 する方向の長さ(本実施例では、紙幣Pの短手� ��向の長さ)より広い幅を有する薄板(厚さ、1m m程度)である。また、図3に示すように、ガイ ド板20の突出部22は略矩形に形成され、略矩� �の第1のテープ2の搬送方向の直交方向の幅が 、第1のテープ2の搬送方向の直交方向のテー� ��幅より狭い幅に形成されている。

 上記の構成の作用について説明する。
 紙幣Pを収納する場合は、紙幣Pが、図示し� �い外部の搬送路によって紙幣収納排出装置1� ��紙幣入出口9へ、紙幣Pの長手方向を搬送方� �として搬送される。紙幣Pは、図1に示すよう に、第1および第2の転向ローラの7a、7bに巻掛 けられた第1および第2のテープ2、3のそれぞ� �の搬送面2a、3aの間に挿入される。

 紙幣Pが挿入されると、リールシャフト14a 、14bのクラッチ16a、16bがOFF(駆動力の非伝達� �態をいう。)に、ドラムシャフト15のクラッ� �16cがON(駆動力の伝達状態をいう。)になり、� ��動装置11の駆動力がギア列12を介してドラム シャフト15に伝達され、ドラム5が図1におい� �反時計方向に回転し、第1および第2のテープ 2、3が、トルクリミッタ18a、18bによる制限ト� ��クで空転する第1および第2のリール4a、4bに� ��り所定の張力が付与された状態で巻取られ� ��。

 このとき、挿入された紙幣Pは、第1および� �2のテープ2、3の搬送面2a、3aの間で受取られ� ��、短手方向の中央部を第1および第2のテー� �2、3のそれぞれの搬送面2a、3aの間に挟持さ� �て搬送され、第1および第2のテープ2、3に挟� ��されたままでドラム5に巻取られて収納され る。
 また、紙幣Pを排出する場合は、リールシャ フト14a、14bのクラッチ16a、16bがONに、ドラム� ��ャフト15のクラッチ16cがOFFになり、駆動装� �11の駆動力がギア列12を介してリールシャフ� ��14a、14bに伝達されてそれぞれ図1において反 時計方向に回転する。これにより、第1およ� �第2のテープ2、3が巻戻されて、ドラム5が図1 において時計方向に回転させられる。ドラム 5に巻付けられて収納されている紙幣Pは、第1 および第2のテープ2、3の搬送面2a、3aの間に� �持されたまま繰出され、第1および第2のテー プ2、3により搬送されて紙幣入出口9から排出 され、図示しない外部の搬送路に引渡される 。

 この紙幣Pのドラム5からの繰出時に、本� �施例の第1のテープ2のテープ裏面2b側に配置� ��れたガイド板20には、テープ幅より狭い幅� �形成された突出部22が設けてある。よって、 図8に示すように、ドラム5と第1および第2の� �ープ2、3とによる拘束から開放された紙幣P� �繰出方向の先端側が、テープ裏面2b上に覆い かぶさるように折れ曲がろうとしても、隅折 れ部DEが、突出部22の搬送方向に沿った側面� �接触し、隅折れ部DEがテープ裏面2b上に覆い� ��ぶさる前に、搬送方向の直交方向に押し広� ��られて折れ曲がりが矯正される。従って、� ��折れ部DEが、第1の転向ローラ7aと第1のテー� ��2のテープ裏面2bとの間に挟まれることなく� ��ガイド板20の突出部22を除くドラム5側の面20 bによりガイド板20の第1のテープ2との対向面2 0aに導かれ、紙幣入出口9へ向かって繰出方向 に搬送される紙幣Pの搬送異常が防止される� �

 なお、前記においては、紙幣Pの繰出方向の 先端側の一隅に、隅折れ部DEが形成される場� ��を例に説明した。しかし、先端側の両隅に� ��折れ部DEが形成される場合や、後端側の一� �または両隅に隅折れ部DEが形成される場合に おいても同様である。
 また、本実施例では、突出部22は略矩形で� �るとして説明した。しかし、図5に示すよう� ��、ガイド板20のドラム5側の面20bの中央部に� ��その先端であるドラム5側の上辺が、第1の� �ープ2のテープ幅より狭く、その下辺がテー� ��幅より広く形成された略等脚台形の突出部2 2を設けるようにしてもよい。このようにす� �ば、隅折れ部DEを、突出部22の搬送方向に沿� ��た側面である斜辺の面に接触させて、隅折� ��部DEがテープ裏面2b上に覆いかぶさる前に、 搬送方向の直交方向に徐々に押し広げて、折 れ曲がりを徐々に矯正しながら、隅折れ部DE� ��、ガイド板20の突出部22を除くドラム5側の� �20bによりガイド板20の対向面20aに導いて紙幣 入出口9へ搬送することができ、繰出方向に� �送される紙幣Pの搬送異常を防止することが� ��きる。

 以上説明したように、本実施例の紙葉類� ��納排出装置は、第1および第2のテープを巻� �ける第1および第2のリールと、第1のテープ� �第2のテープとのそれぞれの搬送面の間に紙� ��Pを挟持したまま巻付けるドラムと、紙幣入 出口に対向配置され、第1および第2のテープ� ��それぞれドラムの方向に転向させる第1およ び第2の転向ローラと、第1の転向ローラとド� ��ムとの間の第1の転向ローラ側で、第1の転� �ローラからドラムに至る第1のテープのテー� ��裏面側に、ドラムに向かって突出する突出� ��を有するガイド板と、を含み、第1および第 2の転向ローラを経由して、第1および第2のリ ールとドラムとの間に巻き掛けられた第1お� �び第2のテープを巻取り、巻戻して紙幣Pを収 納、排出する。前記ガイド板を設けたことに より、紙幣Pのドラムからの繰出時に、テー� �裏面上に覆いかぶさるように折れ曲がろう� �する隅折れ部DEを、突出部の搬送方向に沿っ た側面に接触させて、隅折れ部DEがテープ裏� ��上に覆いかぶさる前に、その折れ曲がりを� ��正することができ、繰出方向に搬送される� ��幣Pの搬送異常を防止することができる。

 図6は実施例2のガイド板の側面を示す説明� �である。
 なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の 符号を付してその説明を省略する。
 本実施例のガイドとしてのガイド板20は、� �属材料または樹脂材料からなる厚板で形成� �れて、上記実施例1と同様の位置に配置され� ��いる。ガイド板20の、突出部22を除くドラム 5側の面20bは、面20bと対向面20aとの角、つま� �第1のテープ2のテープ裏面2b側の角からドラ� ��5に対して近接する方向に傾斜するガイド面 25として形成されている。前記突出部22のド� �ム5側の先端部には、第1のテープ2のテープ� �面2bとの対向面20aから、ドラム5に対して離� �する方向、つまりガイド面25と反対方向に傾 斜する傾斜面27が設けられている。

 このような厚板で形成されたガイド板20は� �ガイド板20を樹脂材料で形成する場合に好適 である。
 なお、本実施例の突出部22の上面から見た� �状(上面視の形状という。)は、上記実施例1� �同様の、略矩形に形成されている。
 図8に示すように、ドラム5と第1および第2の テープ2、3とによる拘束から開放された紙幣P が、テープ裏面2b上に覆いかぶさるように折� ��曲がろうとしたときに、その隅折れ部DEを� �テープ幅より狭い幅に形成された突出部22の 搬送方向に沿った側面に接触させる。これに より、隅折れ部DEがテープ裏面2b上に覆いか� �さる前に、搬送方向の直交方向に押し広げ� �矯正しながら、ガイド板20の突出部22を除く� ��ラム5側の面20bとして形成されたガイド面25� ��よりガイド板20の対向面20aに導いて紙幣入� �口9へ搬送することができる。従って、繰出� ��向に搬送される紙幣Pの搬送異常を防止する ことができる。

 また、突出部22のドラム5側の傾斜面27は、� �ラム5に対して離間する方向に傾斜している� ��で、強い折れ癖やカールにより隅折れ部DE� �形成されたとしても、その隅折れ部DEの隅部 を掬上げながら紙幣Pの折れ曲がりを徐々に� �正することができる。
 なお、本実施例では、突出部22の上面視の� �状は略矩形として説明した。しかし、図5に� ��した略等脚台形としても、上記実施例1と同 様の効果を得ることができる。

 なお、本実施例では、突出部22のドラム5� ��の傾斜面27は、ドラム5に対して離間する方� ��に傾斜させるとして説明した。しかし、図7 に示すように、傾斜面27を、第1のテープ2の� �ープ裏面2bとの対向面20aから、ドラム5に対� �て近接する方向、つまりガイド面25と同方向 に傾斜するように形成してもよい。このよう にしても上記実施例1と同様の効果を得るこ� �ができる。

 以上説明したように、本実施例では、ガイ� ��板を厚板で形成する場合に、その突出部の� ��端部に傾斜面を設けるようにしたことによ� ��て、上記実施例1と同様の効果を得ることが できる。
 また、傾斜面をドラムに対して離間する方� ��に傾斜させている。これにより、強い折れ� ��やカールにより隅折れ部DEが形成されたと� �ても、その隅折れ部DEの隅部を掬上げながら 紙幣Pの折れ曲がりを徐々に矯正することが� �きる。

 なお、上記各実施例においては、突出部の� ��面視の形状は、略矩形または略等脚台形と� ��て説明した。しかし、底辺をテープ幅より� ��く形成した2等辺三角形であってもよい。
 また、上記各実施例においては、テープは� ��成ゴム等の樹脂材料で形成するとして説明� ��た。しかし、テープの材料は前記に限らず� ��搬送ベルト等に用いるベルト材料や、紙等� ��形成してもよい。

 更に、上記各実施例においては、ガイド� ��20を、第1のテープ2のテープ裏面2b側にのみ� ��けるとして説明した。しかし、上記で説明� ��たガイド板20を第1のガイド板とし、第2のテ ープ2のテープ裏面3b側に、第1のガイド板と� �様に形成された第2のガイド板を、第1のガイ ド板に対して、第1および第2のテープ2、3を� �んで対向配置するようにしてもよい。

 このようにすれば、第2のテープ3のテープ� �面3b上に覆いかぶさるように折れ曲がろうと する隅折れ部DEが発生した場合においても、� ��記と同様にして、繰出方向に搬送される紙� ��Pの搬送異常を防止することができる。
 更に、上記各実施例においては、2本のテー プをドラムに巻付けて紙幣Pの収納および排� �を行う紙幣収納排出装置を例に説明した。� �かし、1本のテープをドラムに巻付けて紙幣P の収納および排出を行う紙幣収納排出装置に 、本発明のガイド板を適用しても同様の効果 を得ることができる。

 この場合に、ガイド板はテープのテープ裏� ��側に配置してもよく、テープの搬送面側、� ��たはこれらの両方に配置してもよい。
 更に、上記各実施例においては、紙葉類は� ��幣であるとして説明した。しかし、紙葉類� ��前記に限らず、小切手や証書等であっても� ��い。
 更に、上記各実施例においては、本発明の� ��イド板を自動取引装置の一時保留部に適用� ��る場合を例に説明した。しかし、紙葉類を� ��送する搬送路で、紙葉類の搬送方向に沿っ� ��側縁部がガイドされていない搬送路に適用� ��ても同様の効果を得ることができる。