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Patent Searching and Data


Title:
DEVICE FOR DETECTING BREAKAGE OF OPEN/CLOSE TYPE WINDOW GLASS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041614
Kind Code:
A1
Abstract:
A breakage detection device for detecting breakage of window glass capable of opening and closing an opening of a vehicle. The breakage detection device has a clip, a magnetism sensor, a detection section, and a determination section. The clip is placed at an end section of the window glass and holds the end section with a force capable of crushing the end section when the window glass is broken. The magnetic sensor detects displacement of at least a part of the clip caused by the breakage of the window glass. The detection section obtains, at predetermined intervals, output values from the magnetism sensor and detects a temporal variation of the output values from the magnetism sensor. The determination section determines that the window glass is broken when the temporal variation detected by the detection section is out of an allowable range.

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Inventors:
SUZUKI TSUNEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067484
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA JIDOSHOKKI KK (JP)
SUZUKI TSUNEO (JP)
International Classes:
B60J1/17; B60R25/30; B60R25/34
Foreign References:
JPS63201282A1988-08-19
JPS62189272U1987-12-02
JP2008249522A2008-10-16
JPH11321564A1999-11-24
Other References:
See also references of EP 2196365A4
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori (Ohmiya-cho 2-chome Gifu-sh, Gifu 31, JP)
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Claims:
 車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラスの破損を検出する破損検出装置において、
 前記ウィンドウガラスの端部に配置され、ウィンドウガラスが破損された場合に同ウィンドウガラスの端部を粉砕可能な力でウィンドウガラスの端部を挟持するクリップと、
 前記ウィンドウガラスの破損に伴う前記クリップの少なくとも一部の変位を検出するための磁気センサと、
 所定時間毎に前記磁気センサの出力値を取得して磁気センサの出力値の時間的変化を検出する検出部と、
 前記検出部によって検出された時間的変化が許容範囲から外れることに基づきウィンドウガラスが破損したことを判定する判定部と、
を備える破損検出装置。
 前記判定部は、検出部によって検出された時間的変化が許容範囲から外れた場合、再度、検出部によって検出された時間的変化が許容範囲から外れるか否かを判定するリトライ機能を有する請求項1に記載の破損検出装置。
 前記判定部は、前記検出部によって検出された時間的変化が複数回連続して許容範囲から外れると、ウィンドウガラスが破損したと判定する請求項2に記載の破損検出装置。
 前記判定部は、前回取得された第1の出力値と今回取得された第2の出力値との差が許容範囲から外れた場合、続いて前記第1の出力値と前記第2の出力値の次に取得された第3の出力値との差が許容範囲から外れるか否かを判定する請求項2又は3に記載の破損検出装置。
 前記磁気センサは、前記ウィンドウガラスの破損に伴う前記クリップの変位の方向に沿って設けられた少なくとも2つの磁気センサを含み、前記検出部は、それら磁気センサの出力値の和の時間的変化を検出する請求項1~4のいずれか一項に記載の破損検出装置。
Description:
開閉式ウィンドウガラスの破損 出装置

 本発明は、開閉式ウィンドウガラスの破 検出装置に関する。

 盗難防止のために車両のウィンドウガラ の割れを検知する装置が提案されている。 えば特許文献1に開示される装置は、ウィン ドウガラスが全閉位置にある等の条件下にお いてウィンドウガラスの位置(存在)を検出し ウィンドウガラスの破損を検出する。

 上記のような破損検出装置には、誤作動す ことなく確実に破損検出を行うことが要求 れる。そのためには、装置の温度特性に起 する誤検知や、自然現象によるウィンドウ ラスの揺れ等に起因する誤検知を防止する 要がある。

特開平11-321564号公報

 本発明の目的は、誤作動することなく確実 破損検出を行うことができる開閉式ウィン ウガラスの破損検出装置を提供することに る。
 上記の目的を達成するため、本発明の一態 では、車両の開口部を開閉自在なウィンド ガラスの破損を検出する破損検出装置が提 される。前記破損検出装置はクリップと、 気センサと、検出部と、判定部とを備える 前記クリップは、前記ウィンドウガラスの 部に配置され、ウィンドウガラスが破損さ た場合に同ウィンドウガラスの端部を粉砕 能な力でウィンドウガラスの端部を挟持す 。前記磁気センサは、前記ウィンドウガラ の破損に伴う前記クリップの少なくとも一 の変位を検出する。前記検出部は、所定時 毎に前記磁気センサの出力値を取得して磁 センサの出力値の時間的変化を検出する。 記判定部は、前記検出部によって検出され 時間的変化が許容範囲から外れることに基 きウィンドウガラスが破損したことを判定 る。

本発明の一実施形態に係る破損検出装 が適用される乗用車の右前ドアの分解斜視 。 図1の右前ドアの概略正面図。 図2の3-3線に沿った縦断面図。 図1の右前ドアに適用される破損検出装 置の斜視図。 図4の破損検出装置の正面図。 図5の6-6線に沿った縦断面図。 図4の破損検出装置の正面図。 図7の8-8線に沿った縦断面図。 図4の破損検出装置の正面図。 図9の10-10線に沿った縦断面図。 図3のマイクロコンピュータにおいて 行される処理を示すフローチャート。 図3のマイクロコンピュータにおいて 行される処理を示すフローチャート。 図11及び12の処理において得られるセ サ出力値、およびセンサ出力の変動値につ てのタイムチャート。 図3のセンサの出力特性図。 図3のセンサの出力特性図。 図14及び15のセンサ出力特性を得るた の条件を示す説明図。

 以下、本発明を具体化した一実施形態を図 に従って説明する。
 図1に示すように、車両ドア1はアウタパネ 2とインナパネル3とを含む。アウタパネル2 インナパネル3との間に、強化ガラスからな ウィンドウガラス5が配置されている。ウィ ンドウガラス5の厚さは3.1mm~5.0mm程度である。 インナパネル3の車内側にはドアトリム8が設 られている(図3参照)。

 車両ドア1の内部には、ウィンドウガラス 5を上下動するウィンドウレギュレータ10が収 納されている。本実施形態においては、ウィ ンドウレギュレータ10としてXアーム式ウィン ドウレギュレータを用いている。インナパネ ル3にはドア部品組付穴3aが形成されており、 このドア部品組付穴3aを塞ぐようにモジュラ パネル6が設けられている。

 Xアーム式ウィンドウレギュレータ10は、 ースプレート(固定ベース)11を介して、モジ ュラーパネル6の車外側の面に支持されてい 。即ち、モジュラーパネル6の車外側の面に 定されるベースプレート11には、Xアーム式 ィンドウレギュレータ10のリフトアーム12の 軸13が支持されている。ベースプレート11に 駆動部としての電動駆動ユニット14が固定さ れている。リフトアーム12は、図2に示すよう に軸13を回動中心とするセクタギヤ(ドリブン ギヤ)15を一体に有しており、図1の電動駆動 ニット14は、このセクタギヤ15と噛み合うピ オン16(図2参照)及びピニオン16を駆動するモ ータ(図示せず)を有している。

 図2において、リフトアーム12の長さ方向 中間部分には、軸17を介してイコライザア ム18の中間部分が回動可能に取り付けられて いる。リフトアーム12の上端部(先端部)とイ ライザアーム18の上端部(先端部)とにはそれ れ、ガイドピース(ローラ)19,20が回転可能に 取り付けられており、イコライザアーム18の 端部には、ガイドピース(ローラ)21が回転可 能に取り付けられている。

 リフトアーム12のガイドピース19と、イコ ライザアーム18のガイドピース20とは、ウィ ドウガラスブラケット22に移動自在に嵌めら れ、イコライザアーム18のガイドピース21は 図1のモジュラーパネル6の車外側の面に固定 されるイコライザアームブラケット(姿勢維 レール)23によって移動自在に案内される。

 ウィンドウガラス5の下縁には一対のウィ ンドウガラスホルダ24が固定されている。ウ ンドウガラスホルダ24は、予めウィンドウ ラス5の下縁に固定され、ウィンドウガラス ルダ24を有するウィンドウガラス5は、アウ パネル2とインナパネル3との隙間から挿入 れて、ボルト25によりウィンドウガラスブラ ケット22に固定されている。

 図2に示すように、車両ドア1には前後一 のガラスラン26が設けられている。このガラ スラン26はゴム材よりなる。レール部材とし の一対のガラスラン26によりウィンドウガ ス5が移動自在に支持されている。即ち、ウ ンドウガラス5の前後の端部がガラスラン26 案内されて上下に移動することができる。

 図1の電動駆動ユニット14によりピニオン1 6を駆動すると、セクタギヤ15を介してリフト アーム12が軸13を中心に揺動し、その結果、 ィンドウガラスブラケット22(ウィンドウガ ス5)が、イコライザアーム18、ガイドピース1 9,20,21、イコライザアームブラケット23により 略水平状態を保ちながら昇降運動する。この ようにウィンドウガラス5が昇降され、ウィ ドウガラス5により車両の開口部4が開閉自在 となっている。

 図3に示されるように、不正侵入防止用の破 損検出装置30が車両ドア1の内部に配置されて いる。破損検出装置30はクリップ40とセンサ ニット60とを含む。
 図3に示されるように、アウタパネル2とイ ナパネル3との間にウィンドウガラス5がウェ ザーストリップ7によりシールされた状態で 置されている。また、インナパネル3の車内 にはドアトリム8が配置されている。クリッ プ40はウィンドウガラス5の下端部に配置され 、ウィンドウガラス5を挟んでいる。

 図4,5,6に示すように、クリップ40は、一枚 の板ばね用鋼板を折り曲げて構成されている 。クリップ40は、互いに対向する第1および第 2部材41,42と折り曲げ部(連結部)43とを有して る。車外側の第1部材41は長方形状を有し、 内側の第2部材42は第1部材41よりも幅狭な正 形状を有している。第1部材41と第2部材42と 間にウィンドウガラス5が配置され、第1部材 41と第2部材42とはウィンドウガラス5に向かう 方向、すなわち互いに接近する方向に付勢さ れている。折り曲げ部43は第1部材41と第2部材 42とを連結している。この折り曲げ部43は、 面クランク状の第1折り曲げ部43a及び断面U字 状の第2折り曲げ部43bを含み、第2折り曲げ部4 3bの互いに対向する内側面同士の間隔はウィ ドウガラス5の厚みよりも小さい。したがっ て、第1折り曲げ部43aにウィンドウガラス5の 面が接している。図4,5に示すように第1部材 41の中央部には長方形状の透孔44が形成され いる。透孔44に対応する位置に第2部材42が位 置している。第1部材41における左右の上隅部 の各々には車内側に突出する突起45が形成さ る。図6に示すように、各突起45の先端はウ ンドウガラス5の第1の面(裏面5b)と接触して る。図6に示すように、第2部材42は、ウィン ドウガラス5の第2の面(表面5a)と接触している 。第2部材42はウィンドウガラス5に接着され いる。

 このようにして、第1部材41と第2部材42と 、ウィンドウガラス5の面内の異なる位置で ウィンドウガラス5に接触するとともに、互 に接近する方向に付勢されている。即ち、 ィンドウガラス5の表面5aと裏面5bとにおいて 違う場所でウィンドウガラス5に対し力が加 る。また、クリップ40はウィンドウガラス5 下端部を所定の力以上で挟持(把持)している 。

 図4等に示すように、クリップ40の第2部材42 おける車内側の面には永久磁石50が配置さ ている。
 センサユニット60は、図3に示すように、イ ナパネル3に固定されている。ここで、鉛直 方向をX方向とするとともに、水平方向をY方 とする。クリップ40はX方向に移動可能、即 、落下可能である。

 センサユニット60は、第1の磁気センサ(磁 気センサ素子)61と、第2の磁気センサ(磁気セ サ素子)62と、基板63とを含む。基板63に第1 磁気センサ61と第2の磁気センサ62とが上下方 向に離間して配置されている。具体的には磁 気センサ61,62は4cm程度離間している。第1の磁 気センサ61は磁石50と同じ高さに配置されて る。また、第1の磁気センサ61は磁石50からY 向に所定の距離だけ離間して配置されてい 。一方、第2の磁気センサ62は第1の磁気セン 61よりも下方に位置している。したがって クリップ40が落下すると第2の磁気センサ62の 前を磁石50が通過する。

 各磁気センサ61,62は図14に示すように磁石 50との距離に応じた信号(出力電圧Vs1,Vs2)を出 する。図3の状態では、第1の磁気センサ61は 磁石50と同じ高さに配置されているので、高 出力電圧を有し、第2の磁気センサ62は第1の 磁気センサ61よりも下方に位置しているので い出力電圧を有している。磁気センサ61,62 してホールICを挙げることができる。

 図14の出力電圧は図16に示される条件の下 で得られた。図16において、2つの磁気センサ のX方向における離間距離は40mmであり、磁石 各磁気センサとのY方向における距離は13mm ある。図14において、横軸は磁石の中心位置 をゼロとした場合における各磁気センサのX 向位置を示し、縦軸は各磁気センサの出力 圧を示している。

 磁気センサ61,62は図3に示すようにコント ーラ70に接続されている。コントローラ70は A/D変換器71とマイクロコンピュータ72とメモ 73とを含む。A/D変換器71により磁気センサ61,6 2の出力電圧Vs1,Vs2がアナログデータからデジ ルデータに変換される。マイクロコンピュ タ72において磁気センサ61,62の出力電圧(デ タル値)が合算されて図15に示す出力電圧の Vn(=Vs1+Vs2)が得られる。これにより、図14の各 磁気センサ61,62の出力電圧Vs1,Vs2を単独で用い る場合に比べ広範囲(図15では80mm)において高 出力レベルを有する信号が得られる。その 果、磁石50の位置を広範囲で検出できる。 お以後、磁気センサ61,62の出力電圧の和Vnを 単にセンサ出力値Vnという。

 図3に示すように、マイクロコンピュータ 72には警報装置80とランプ81とリセットボタン 82とが接続されている。リセットボタン82の 作信号はマイクロコンピュータ72に入力され る。

 次に、ウィンドウガラス5が壊されたときの 破損検出装置の動作を説明する。
 通常時においては、図5,6に示すように、ク ップ40がウィンドウガラス5の端部を挟持し いる。詳しくは、クリップ40自身の弾性力 て第1部材41と第2部材42との間にウィンドウ ラス5を挟持している。磁石50はセンサユニ ト60の磁気センサ61よりも車外側に位置して る。

 乗員がドアを閉めて車両から離れる際には 下のような動作が行なわれる。
 パーキングブレーキが操作されると、パー ングブレーキの操作信号がマイクロコンピ ータ72に入力される。これにより、マイク コンピュータ72は車両が駐車したことを検知 して図11の処理を開始する。

 マイクロコンピュータ72は、図11のステッ プ100で磁気センサ61,62の出力電圧をA/D変換し 変換後のデジタル値の和からウィンドウガ ス5が全閉位置にあるか若しくは数cm開いて るかを判定する。ガラスが数cm以上開いて ると、マイクロコンピュータ72は、ガラス割 れ検知不可能であると判定してステップ101に 進む。ステップ101おいて、マイクロコンピュ ータ72は警報装置80を作動させてウィンドウ ラスが大きく開いている旨の警報をする。 の警報により運転者はウィンドウガラス5を める。

 ガラスが全閉位置にある若しくは数cm開 ているならば、マイクロコンピュータ72はス テップ100でガラス割れ検知可能であると判定 してガラス割れ検知モードを設定する。この モード設定時には、ウィンドウガラス5の破 検出動作が実行される。

 ウィンドウガラス5が破損すると、その強 度が低下する。つまり、強化ガラスからなる ウィンドウガラス5の一部が破損すると、ウ ンドウガラス5のすべてにひびが入り強度が しく低下する。

 この強度低下に伴って図7,8に示すように リップ40がその挟持力によりウィンドウガ ス5の端部(下端部)を粉砕する。つまり、ク ップ40が自身のばね力により強化ガラスから なるウィンドウガラス5を部分的に完全に粉 する。これにより、図9,10に示すように、ク ップ40が落下する。

 詳しくは、第2部材42の付勢力によりウィ ドウガラス5が押されてクリップ40の第1部材 41に当接する。このとき、第1部材41により透 44の周りが支持された状態で、透孔44に対応 するウィンドウガラス5の部位が第2部材42の 勢力により押圧されることにより粉砕され クリップ40が落下する。

 マイクロコンピュータ72は磁気センサ61,62 の出力電圧の和Vn、すなわちセンサ出力値Vn 変動値が許容範囲に入っているか否か判定 る。ウィンドウガラス5の破損に伴いクリッ 40が落下すると、変動値が許容範囲から外 る。これにより、クリップ40の落下が検出さ れる。

 上記のように、強化ガラスは一部が割れ とすべての部位にひびが入り強度が著しく 下する特徴を有している。この特徴を利用 てウィンドウガラスの破損の未検知、誤検 を極力少なくすることができる。

 また、図2に示すように、ウィンドウガラ ス5が全閉位置にないときも、ウィンドウガ ス5が破損するとクリップ40が落下するため ウィンドウガラス5の破損を検出することが きる。詳しくは、換気等のためにウィンド ガラスを少し開けてウィンドウガラスが全 位置にないときもウィンドウガラスの破損 検出することができる。

 マイクロコンピュータ72によるウィンド ガラス5の破損検出動作について詳しく説明 る。図13は、ウィンドウガラス5の破損検出 際のタイムチャートであり、図13の横軸は 間を示している。図13に示されるように、マ イクロコンピュータ72は所定のサンプリング 期、具体的には500msecでセンサ出力値Vnのサ プリングを行ない、サンプリングしたセン 出力値Vnに基づいてガラス割れを判定する

 図11のステップ100においてガラス割れ検 モードが設定されると、マイクロコンピュ タ72は図11のステップ102でランプ81を点灯さ た後、ステップ103でセンサ出力値Vnを取り込 み、この値をメモリ73に記憶する。そして、 イクロコンピュータ72はステップ104で所定 間待機する。このとき、ステップ103で得ら たセンサ出力値Vnは前回サンプリング値(Vn-1) として設定される。

 次に、マイクロコンピュータ72はステッ 105においてステップ103と同様にセンサ出力 Vnを取り込む。マイクロコンピュータ72はス ップ106において今回のセンサ出力値Vnから 回のセンサ出力値Vn-1を差し引いた値、即ち 回サンプリング値から前回サンプリング値 差し引いた値が許容範囲内か否か判定する 許容範囲は、具体的には図13に示されるよ に±0.1Vの範囲である。つまり、図13に示すよ うに、t2のタイミングにおいて、t2でのセン 出力値からt1でのセンサ出力値を差し引いた 値、即ち、変動値(Vn-Vn-1)が所定の許容範囲内 に入っているか判定する。

 変動値が所定の許容範囲内に入っている 、マイクロコンピュータ72はステップ106に いてガラス割れはないと判定して、ステッ 107においてステップ105で取り込んだセンサ 力値Vnをメモリ73に記憶する。その後、マイ ロコンピュータ72はステップ108で所定時間 機する。このとき、ステップ105で得られた ンサ出力値Vnは前回サンプリング値(Vn-1)とし て設定される。

 例えば、温度が変化することによりセン 出力値Vnが変化したときには、500msecの短い 間における前回値と今回値との差は小さく その差は許容範囲内となる。具体的には図1 5に示すように、25℃と85℃とではセンサ出力 Vnは異なるが500msecという短い期間での変化 小さい。よって、ステップ106において肯定 定がなされる。

 一方、ステップ106においてセンサ出力値V nの変動値が所定の許容範囲から外れると、 イクロコンピュータ72はガラス割れの可能性 があると判定して以下のリトライ動作を実行 する。

 まず、マイクロコンピュータ72はステッ 109において所定時間待機する。そして、マ クロコンピュータ72はステップ110でセンサ出 力値Vnを取り込み、ステップ111において今回 センサ出力値Vnから前回サンプリング値Vn-1 差し引いた値が許容範囲内か否か判定する 具体的には、図13に示すように、t6のタイミ ングにおいて、t6でのセンサ出力値からt4で センサ出力値を差し引いた値、即ち、変動 が所定の許容範囲内に入っているか判定す 。変動値が所定の許容範囲内に入っている 、マイクロコンピュータ72はガラス割れはな いと判定して、ステップ112においてステップ 110で取り込んだセンサ出力値Vnをメモリ73に 憶する。その後、マイクロコンピュータ72は ステップ113で所定時間待機する。このとき、 ステップ110で得られたセンサ出力値Vnは前回 ンプリング値(Vn-1)として設定される。

 一方、ステップ111において変動値が所定 許容範囲から外れると、マイクロコンピュ タ72はガラス割れの可能性があると判定し 2回目のリトライ動作を開始し、図12でのス ップ114において所定時間待機する。そして マイクロコンピュータ72はステップ115でセン サ出力値Vnを取り込み、ステップ116において 回のセンサ出力値Vnから前回サンプリング Vn-1を差し引いた値が許容範囲内か否か判定 る。つまり、図13に示すように、t7のタイミ ングにおいて、t7でのセンサ出力値からt4で センサ出力値を差し引いた値、即ち、変動 が所定の許容範囲内に入っているか判定す 。変動値が所定の許容範囲内に入っている 、マイクロコンピュータ72はガラス割れはな いと判定して、ステップ117においてステップ 115で取り込んだセンサ出力値Vnをメモリ73に 憶する。その後、マイクロコンピュータ72は ステップ118で所定時間待機する。このとき、 ステップ115で得られたセンサ出力値Vnは前回 ンプリング値となる。

 一方、ステップ116においてセンサ出力値 変動値が所定の許容範囲から外れると、マ クロコンピュータ72はガラス割れを検知し としてステップ119において警報装置80を作動 させてウィンドウガラスが破損した旨の警報 をする。その後、マイクロコンピュータ72は テップ120でリセットボタン82が押されるま 、警報を継続する。

 本実施形態においては、マイクロコンピュ タ72は、検出部および判定部として機能す 。
 以上のように、マイクロコンピュータ72は 所定時間毎にセンサ出力値Vnをサンプリング してセンサ出力値Vnの時間的変化(変動値)を 出し、その変化が許容範囲から外れるとウ ンドウガラス5が破損したと判定する。磁気 ンサ61,62の周りの温度が変化しても、セン 出力値Vnは瞬時には変化しないので、温度の 変化に起因するセンサ出力値の変化がウィン ドウガラス5の破損であると判定されること ない。また、温度の変化や風などの自然現 によってウィンドウガラス5が移動したとし も、センサ出力値Vnの変動値が許容範囲か 外れることはないので、ウィンドウガラス5 破損したと判定されることはない。ウィン ウガラス5が破損した場合にはセンサ出力値 Vnの変動値が許容範囲から外れ、これにより ィンドウガラス5が破損したと正しく判定さ れる。

 上記実施形態によれば、以下のような利点 得ることができる。
 (1)クリップ40は、ウィンドウガラス5の端部 配置され、ウィンドウガラス5が破損された 場合に前記ウィンドウガラス5の端部を粉砕 能な力で前記ウィンドウガラス5の端部を挟 する。磁気センサ61,62は、ウィンドウガラ 5の破損に伴うクリップ40の少なくとも一部 変位(すなわちクリップ40の落下)を検出する マイクロコンピュータ72は、所定時間毎に ンサ出力値をサンプリングしてセンサ出力 の時間的変化を検出するとともに、その時 的変化が許容範囲から外れるとウィンドウ ラスが破損したと判定する。上記の構成に り、誤動作なく確実に破損検出を行うこと できる破損検出装置を提供することができ 。

 破損検出装置は、ウィンドウガラス5が破 損してもウィンドウガラス5が完全に粉砕さ ずに残るような場合でも、ウィンドウガラ 5の破損を確実に検出することができる。ま 、破損検出装置は、換気等のためにウィン ウガラスを少し開けてウィンドウガラスが 閉位置にないときもウィンドウガラスの破 を検出することができる。また、従来技術( 特許文献1)においてはレギュレータへの細工 必要であり、信頼性、品質が低下する可能 があるが、本実施形態ではレギュレータへ 細工が不要であり、信頼性、品質に優れた 損検出装置を提供することができる。また 従来技術においては構造が複雑であるため ストアップを招きやすいが、本実施形態で 簡単な構成とでき比較的安価に破損検出装 を提供することができる。

 (2)マイクロコンピュータ72は、センサ出 値の時間的変化が許容範囲から外れた場合 おいて、図11のステップ109以降の処理を行っ て、再度、センサ出力値の時間的変化が許容 範囲から外れるか否か判定するリトライ機能 を有するので、より確実にウィンドウガラス の破損を検出することができる。

 (3)マイクロコンピュータ72は、リトライ 能を用いて、図11,12のステップ106,111,116にお てセンサ出力値の時間的変化が連続3回許容 範囲から外れると、ウィンドウガラスが破損 したと判定するので、実用上好ましい。

 実施形態は前記に限定されるものではなく 例えば、次のように具体化してもよい。
 実施形態において、ウィンドウレギュレー としてXアーム式ウィンドウレギュレータを 用いたが、ケーブル式ウィンドウレギュレー タを用いてもよい。

 また、駆動部はモータを含む電動駆動ユニ ト14に限らず、乗員の手動によってウィン ウガラス5を駆動する構成でもよい。
 また、ウィンドウガラスの破損検出装置を 用車における右前ドアに適用したが、他の 部ドアに適用してもよいことは云うまでも く、また、側部ドアの他にも、後部ドアや 根に設けられた開閉式ガラスルーフに適用 てもよい。

 クリップ40をウィンドウガラス5の下端部 設置したが、例えばウィンドウガラス5の側 部の下部に設置してもよい。要は、ウィンド ウガラスの端部のうちの車両ドア1の内部の 立たない所に設置すればよい。

 センサユニット60は一対の磁気センサ(ホ ル素子)61,62を含んでいるが、1つの磁気セン サのみを含んでもよい。また、ホール素子の 代わりに磁気抵抗素子(MRE)を用いてもよい。

 図6及び図8に示されるように、ウィンド ガラス5が破損するとクリップ40の第2部材42( 石50)の位置が変化する。したがって、第2部 材42の位置の変化をセンサで検出することに ってウィンドウガラス5が破損したことを判 定できるのであれば、磁気センサ61,62により リップ40の落下を検出する以外の構成を採 してもよい。

 磁気センサ61,62の出力をマイクロコンピ ータ72に送ったが、これに代わり車内通信ラ インを介して他のECU(例えばボディECU)に送っ もよい。このとき、磁気センサ61,62とA/D変 器とマイクロコンピュータと車内通信用ト ンジスタと車内通信用コネクタと電源ICとを モジュール化してもよい。