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Patent Searching and Data


Title:
DEVICE AND METHOD OF PRODUCING BALL JOINT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060565
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A method of producing a ball joint, in which, in reducing of the diameter of a wall of a socket in production of the ball joint, parting lines and wrinkles are not produced on the outer surface of the socket and which appropriately controls a clearance between the socket and a ball section. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A first member (12) having a ball section (14) of a ball joint (10) and a second member (15) having a socket (16) are supported with the ball section (14) received in the socket (16). A pair of dies (20, 30) holds, from the radially outside, the wall (18) surrounding an opening (17) of the socket (16) and intermittently presses the wall (18) radially inward by gradually approaching the wall while performing quick vibration of repeated approach and retract motions. At each interval of the intermittent pressing operation, a support and rotation device (40) rotates the socket (16)(second member (15)) by a small distance about the center axis (C2) of the socket (16). Thus, the dies (20, 30) sequentially press a large number of points on the entire circumference on the outer surface of the wall (18) of the socket (16), and as a result, the wall (18) is bent inward to reduce its diameter.

Inventors:
OGINO AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002954
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
October 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OGINO IND CO LTD (JP)
OGINO AKIRA (JP)
International Classes:
F16C11/06; B21D39/00; B21D53/00
Foreign References:
JPS6444259U1989-03-16
JPH0861356A1996-03-08
JP2000065038A2000-03-03
JP2000346046A2000-12-12
JP2001263331A2001-09-26
JP2002160028A2002-06-04
Other References:
See also references of EP 2206932A4
Attorney, Agent or Firm:
WILLFORT INTERNATIONAL (3-2 Kajicho 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 44, JP)
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Claims:
ボール部を有する第1部材と、前記ボール部を収容する略円筒状のソケットを有する第2部材とを備えたボールジョイントの製造装置において、
 前記第2部材の前記ソケットの開口を囲む壁の径を縮小させるための一対の金型と、
 前記ボール部が前記ソケット内に収容された状態で前記第1及び第2部材を支持し、前記ソケットの中心軸を中心に前記ソケットが前記一対の金型に対して相対的に回転するよう、前記第2部材に回転力を加える回転支持装置と、
 前記回転支持装置が前記第2部材を支持して回転力を加えている間、前記一対の金型が前記ソケットの壁を径方向の外側から挟むように前記一対の金型を支持し、前記一対の金型が前記ソケットの前記壁の外面を径方向内方へ繰り返し断続的に押圧するように、前記一対の金型の少なくとも一方を駆動する押圧装置と
を備えたボールジョイントの製造装置。
前記押圧装置が、前記少なくとも一方の金型を前記ソケットの径方向に沿って繰り返し振動させながら、前記振動の各周期での前記一対の金型間の最も近づいた距離を次第を縮めていく、
請求項1に記載のボールジョイントの製造装置。
前記押圧装置が、
 前記少なくとも一方の金型を前記径方向に沿って所定の移動時間長にわたり所定の移動距離だけ前進移動させる第1駆動機構と、
 前記第1駆動機構が前記少なくとも一方の金型を前進移動させている間、前記移動時間より短い周期で且つ前記移動距離よりも小さい振幅で、前記径方向に沿って、前記少なくとも一方の金型を振動させる第2駆動機構と
を有する、
請求項2に記載のボールジョイントの製造装置。
前記回転支持装置が、
 前記第2部材を回転させるための回転力を発生する動力源と、
 前記第2部材をチャックするチャッキング装置と、
 前記動力源から前記チャッキング装置へ回転力を伝達する回転力制御装置と
を有し、
 前記回転力制御装置は、前記一対の金型により前記ソケットが押圧された時に前記第2部材の回転が停止又は抑制されるように、前記動力源から前記チャッキング装置へ伝達される回転力を調整するようになった、
請求項1~3のいずれか一項に記載のボールジョイントの製造装置。
前記一対の金型の各々が前記ソケットの前記壁の外面に当接して、前記壁を径方向内方成分と軸方向後方成分をもった斜め方向へ押圧する凹面状の押圧面を有する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のボールジョイントの製造装置。
前記一対の金型の各々が、前記ソケットの前記壁における先端により近い第1部分の外面に当接するよう配置された第1サブ押圧面と、前記壁における前記先端からより遠い第2部分の外面に当接するよう配置された第2サブ押圧面とを有し、断続的な押圧が繰り返されている間における前期に、前記一対の金型の前記第1サブ押圧面が前記第1部分を押圧してそこの径を縮小し、後期に、前記一対の金型の前記第2サブ押圧面が前記第2部分を押圧してそこの径を縮小するようになっている、
請求項1~5のいずれか一項に記載のボールジョイントの製造装置。
請求項5又は6のいずれか一項に記載のボールジョイントの製造装置で使用される金型。
ボール部を有する第1部材と、前記ボール部を収容する略円筒状のソケットを有する第2部材とを備えたボールジョイントの製造方法において、
 前記第2部材のソケットの開口を囲む壁の径を縮小させるための一対の金型を、前記ソケットの壁を径方向外側から挟むように配置するステップと、
 前記ボール部が前記ソケット内に収容された状態で、前記ソケットの前記壁の外面を、前記配置された一対の金型により径方向内方へ繰り返し断続的に押圧するステップと、
 前記断続的に繰り返される押圧のインターバルに、前記ソケットの中心軸を中心に前記ソケットを前記一対の金型に対して相対的に回転させるステップと
を有するボールジョイントの製造方法。
Description:
ボールジョイントの製造装置お び製造方法

 本発明は、ボール部を有する第1部材と、 上記ボール部を収容する略円筒状のソケット を有する第2部材とを備えたボールジョイン の製造装置および製造方法に関する。

 ボールジョイントの応用範囲は広い。例 ば、自動車の懸架装置や操舵装置等で用い れる自在継ぎ手として、ボールジョイント 広く使用されている。また、斜板式油圧ピ トンポンプにおけるピストンとシューとの ョイントにも、ボールジョイントが採用さ ている。

 斜板式油圧ピストンポンプでは、ピスト がボール部を有し、そのボール部を収容す ソケットをシューが有するタイプのボール ョイント、及び、それとは逆に、シューが ール部を有し、ピストンがソケットを有す タイプのボールジョイントのいずれもが採 される。

 特許文献1には、ボールジョイントを製造 するときに、ボール部をソケットに収容した 状態で、かしめ加工により、ソケットの開口 を囲む壁の径を縮小することが開示されてい る。そのようなかしめ加工の具体的な方法と して、特許文献2に、円筒状の金型の内部に ケットを挿入し、そして、上記ソケットを 型に対して軸方向へ押圧することで、ソケ トの開口を囲む壁の径をその全周にわたり 時に縮小することが開示されている。

特開平10-331759号公報(段落0049、図1)

特開2003-13941号公報(段落0017、図5、図6)

 特許文献2に開示されたかしめ方法では、 ソケットを筒状の金型の内部に挿入するとき に、ソケット内に収容されたボール部から延 び出るスタッドを、上記筒状金型の底部に設 けられた貫通穴を通して金型の外へ出す必要 がある。そのために、スタッドの外径はソケ ットの外径より細くないといけない。しかし 、斜板式油圧ピストンポンプのピストンとシ ューでは、上述したボール部から延び出るス タッドに相当するものはピストン又はシュー の本体であるが、これらの外径は通常はソケ ットの外径よりも太いので、特許文献2に開 されたかしめ方法はそのままでは適用でき い。

 変形方法として、特許文献2に開示された 筒状金型をその中心軸を通る面で二つの半筒 状の金型に分割し、その二つの分割金型を径 方向に開いて両者間にソケットを入れ、その 後にその二つの分割金型を閉じ合わせて筒状 の金型を形成し、その後に、その形成された 筒状の金型に対してソケットを軸方向へ押圧 するという方法が考えられる。しかし、この かしめ方法によると、ソケットの外表面に分 割金型の境界面の痕跡であるパーティングラ インが発生してしまう。

 また、上述したいずれのかしめ方法によ ても、径が縮小されたソケットの壁の外表 に、加工変形の歪みによる皺が発生し易い その理由は、おそらく、筒状金型によって ケットの壁の全周が拘束された状態でその の径を縮小するためと推測される。

 また、一般に、ボールジョイントの製造 は、ソケット内に収容されたボール部を傷 ることなく、ソケットの内面とボール部の 面との間に適切なクリアランスを確保する とが重要である。

 加えて、一般に、ボール部を傷めること くソケットの壁の径を縮小することは、ボ ル部の材料が硬くソケットの材料が軟らか 場合には比較的に容易であるが、これとは に、ボール部の材料が軟らかくソケットの 料が硬い場合(例えば、ボール部を有するシ ューとソケットを有するピストンを備えるボ ールジョイントは、この条件に当てはまるこ とが多い)には困難である。

 従って、本発明の目的は、ボールジョイ トの製造装置および製造方法において、ソ ットの壁の径を縮小する時に、ソケットの 表面にパーティングラインやしわが発生し くくすることにある。別の目的は、ソケッ の内面とボール部の外面との間に適切なク アランスを確保することを容易にすること ある。また別の目的は、ボール部の材料が らかくソケットの材料が硬い場合にも、ボ ル部を傷めることなくソケットの壁の径を 小することにある。

 本発明の第1の側面に従って提供される、 ボール部を有する第1部材と、上記ボール部 収容する円筒状のソケットを有する第2部材 を備えたボールジョイントの製造装置は、 記第2部材のソケットの開口を囲む壁の径を 縮小させるための一対の金型と、上記ボール 部が上記ソケット内に収容された状態で上記 第2部材を支持し、上記ソケットの中心軸を 心に上記ソケットが上記一対の金型に対し 相対的に回転するよう、上記第2部材に回転 を加える回転支持装置と、上記回転支持装 が上記第2部材を支持して回転力を加えてい る間、上記一対の金型が上記ソケットの壁を 径方向の外側から挟むように上記一対の金型 を支持し、上記一対の金型が上記ソケットの 壁を断続的に押圧するように、上記一対の金 型の少なくとも一方を駆動する押圧装置とを 備える。

 上記製造装置によれば、ボール部がソケ ト内に収容された状態で、ソケットの開口 囲む壁を、径方向外側から内方へ向かって 一対の金型が断続的に繰り返し押圧してい 。この断続的な押圧が繰り返されている間 ソケットの中心軸を中心にして第2部材(ソ ット)を金型に対して相対的に回転させるた の回転力が、第2部材(ソケット)に加えられ 。従って、断続的に繰り返される押圧の各 ンターバルに、ソケットは金型に対して回 方向へ或る距離だけ変位し、それにより、 ケットの外面上の次の被押圧点が前の被押 点から回転方向へずれる。結果として、ソ ットの壁の外面上の全周にわたる多数の点 逐次に押圧されていき、ソケットの壁の径 全周にわたって均一に縮められていく。上 断続的な押圧と回転の力学的条件の設定に り、ボール部とソケットとの間のクリアラ スを適正に制御しながらソケットの壁を望 ように加工することができる。ソケットの の外面上の多数の点が逐次に押圧されるの 、従来のかしめ加工のように、ソケットの の外面の全周領域が金型により拘束されて 時に押圧される場合に比較して、壁の表面 皺が発生しにくい。また、従来のかしめ加 の場合に生じていたパーティングラインも 上記製造装置によれば生じない。

 本発明の一つの好適な実施形態では、上 のように押圧を断続的に繰り返すために、 記押圧装置は、少なくとも一方の金型を前 ソケットの径方向に沿って繰り返し振動さ ながら、この振動の各周期での金型間の最 近づいた距離を次第を縮めていくように、 なくとも一方の金型を駆動する。より具体 には、上記押圧装置は、少なくとも一方の 型を径方向に沿って所定の移動時間長にわ り所定の移動距離だけ前進移動させる第1駆 動機構と、上記第1駆動機構が少なくとも一 の金型を前進移動させている間、上記移動 間より短い周期で且つ上記移動距離よりも さい振幅で、前記少なくとも一方の金型を 方向に沿って振動させる第2駆動機構とを有 る。

 また、一つの好適な実施形態では、上記 転支持装置は、第2部材を回転させるための 回転力を発生する動力源と、第2部材をチャ クするチャッキング装置と、上記動力源か 上記チャッキング装置へ回転力を伝達する 転力制御装置とを有する。そして、回転力 御装置は、金型によりソケットが押圧され 時に第2部材の回転が停止又は抑制されるよ に、動力源からチャッキング装置へ伝達さ る回転力を調整するようになっている。

 また、一つの好適な実施形態では、上記 対の金型の各々が、前記壁の外面に当接し 、上記壁を径方向内方成分と軸方向後方成 をもった方向へ押圧する凹面状の押圧面を している。ソケットの壁を単純に径方向内 へのみ押圧するのではなく、径方向内方成 と軸方向後方成分をもった斜め方向へ押圧 ることにより、ボール部とソケットとの間 クリアランスを適正に制御しながらソケッ の壁を望む曲がり形状に加工することが、 り容易である。

 また、別の好適な実施形態では、上記一 の金型の各々が、上記ソケットの壁におけ 先端により近い第1部分の外面に当接するよ う配置された第1サブ押圧面と、上記壁にお る先端からより遠い第2部分の外面に当接す よう配置された第2サブ押圧面とを有する。 そして、断続的な押圧が繰り返されている間 における前期に、上記一対の金型の第1サブ 圧面が上記ソケットの壁の第1部分を押圧し そこの径を縮小させ、後期に、上記一対の 型の第2サブ押圧面が上記ソケットの壁の第 2部分を押圧してそこの径を縮小するように っている。このように上記ソケットの壁の 端に近い部分を、先端から遠い部分より先 押圧し、その後に、先端から遠い部分より に押圧するという加工手順を採用すること より、ソケットとボール部との間のクリア ンスが適切になるようにソケットを変形さ ることができる。この加工手順は、例えば ボール部の材料が銅合金で、ソケットの材 が鋼であるような、ソケットの方がボール より硬いという条件下において、特に有用 ある。

 本発明の第2の側面に従えば、本発明に従 うボールジョイントの製造装置で使用される 、上記構造の金型が提供される。

 本発明の第3の側面に従って提供される、 ボール部を有する第1部材と、前記ボール部 収容する円筒状のソケットを有する第2部材 を備えたボールジョイントの製造方法は、 記第2部材のソケットの開口を囲む壁の径を 縮小させるための一対の金型を、上記ソケッ トの壁を径方向外側から挟むように配置する ステップと、上記ボール部が上記ソケット内 に収容された状態で、上記ソケットの壁の外 面を、上記配置された一対の金型により径方 向内方へ繰り返し断続的に押圧するステップ と、上記断続的に繰り返される押圧のインタ ーバルに、上記ソケットの中心軸を中心に上 記ソケットを上記一対の金型に対して相対的 に回転させるステップとを有する。

本発明に係るボールジョイントの製造 置の一実施形態の全体構成を模式的に示す 面図である。 本実施形態が有する回転支持装置と金 の部分の構成を模式的に示す側面図である 本実施形態により製造された(つまり、 加工後の)ボールジョイントの一例の構造を す断面図である。 本実施形態により加工される前のボー ジョイントの一例の構造を示す断面図であ 。 加工工程における金型間の距離の変化 様子を示す図である。 加工工程におけるソケットの外面上の 数の点が逐次に押圧される様子を説明する である。 図7Aと図7Bは、金型の一つの形状例を示 す金型の正面図とその対称軸面に沿った断面 図である。 図8Aと図8Bは、図7A、Bに示される金型が ソケットの壁を押圧する前の状態と押圧して いる時の状態とを示す断面図である。 図9Aと図9Bと図9Cは、金型の別の形状例 示す金型の正面図とその対称軸面に沿った 面図と押圧部の拡大断面である 図10Aと図10Bと図10Cは、図9A~Cに示され 金型がソケットの壁を押圧する前の状態と 工工程の前期における押圧時の状態と後期 おける押圧時の状態を示す断面図である。 図10A~Cに示された加工手順を適用する に適したボールジョイントの一例の構造を す断面図である。

符号の説明

 1…ボールジョイント製造装置
 10、200…ボールジョイント
 12…ピストン(第1部材)
 13…ピストン本体
 14…ボール部
 15…シュー(第2部材)
 16…ソケット
 17…ソケットの開口
 18…ソケットの開口を囲む壁
 20、30…金型
 22、32…スライド
 27…プレスロッド
 40…回転支持装置
 50…押圧装置
 51…スライド駆動機構
 52…第1駆動機構
 53…第2駆動機構
 100、110…押圧面
 111…第1サブ押圧面
 112…第2サブ押圧面

 以下、図面を参照して本発明の実施の形 を説明する。

 図1は、本発明に係るボールジョイントの 製造装置の一実施形態の全体構成を模式的に 示す正面図である。図2は、本実施形態が有 る回転支持装置と金型の部分の構成を模式 に示す側面図である。図3は、本実施形態に り製造された(つまり、加工後の)ボールジ イントの一例の構造を示す断面図である。 4は、本実施形態により加工される前のボー ジョイントの一例の構造を示す断面図であ 。

 本実施形態のボールジョイント製造装置1 により製造された(つまり、加工後の)ボール ョイント10は、図3に示すように、ボール部1 4を有する第1部材(例えば、斜板式油圧ピスト ンポンプで使用されるピストン)12と、ボール 部14を収容するソケット16を有する第2部材(例 えば、斜板式油圧ピストンポンプで使用され るシュー)15とを備える。図3中、参照番号C1は ボール部14の中心軸を示し、参照番号C2はソ ット16の中心軸を示す(図3では、2つの中心軸 C1とC2が一直線に揃った状態を示す)。ここで 図3に示されたボールジョイント10は、斜板 油圧ピストンポンプで使用されるピストン( 第1部材)12とシュー(第2部材)15から成るが、こ の構造は、説明のための一つの例示にすぎず 、他の構造のボールジョイント、例えば、ボ ール部をもつシューとソケットをもつピスト ンとから成るボールジョイントや、ボール部 をもつスタッドとソケットをもつスタッドと からなるボールジョイントなどの製造にも、 本発明が適用できることは言うまでもない。

 さて、ボールジョイント製造装置1によっ て行われる加工は、ソケット16からボール部1 4が出ず且つ所望されるジョイントの特性が られるように、シュー15のソケット16の開口1 7を囲む円筒状の壁18を内側に曲げてその径を 縮小させることである。良好なジョイントの 特性を得るためには、加工後、ソケット16の 面とボール部14の外面との間のクリアラン が最適になることが肝要である。図3と図4に 示すように、ソケット16の開口17を囲む壁18は 、内方に曲げやすく且つ内方へ曲がる時にボ ール部14に接触することを防ぐために、その 18の内面に設けられた段差18Aによって、そ 壁18より奥側に位置する他の壁19よりも厚み 一段階薄く、且つ、奥側の他の壁19よりそ 内面が外方へ凹んでいる。加工前には、図4 示すように、ソケット16の開口17を囲む壁18 径が大きく、且つ、その大きい開口17を通 てボール部14がソケット16内に挿入された状 で、ボールジョイント10がボールジョイン 製造装置1にセットされる。そして、ボール ョイント製造装置1によって、図4に示され ソケット16の薄い壁18が内側に曲げられてそ 径が縮小されて、図3に示すような最終形状 になる。

 ボールジョイント製造装置1は、上述した ように、ソケット16の壁18の径を縮小させる めの一対の金型20、30を有する。また、ボー ジョイント製造装置1は、図1及び図2に示す うに、回転支持装置40を備え、これは、加 工程中、図2に示すように、ボール部14がソ ット16内に収容され且つピストン12の中心軸C 1とシュー15の中心軸C2とが一直線に揃って回 軸Aに沿った状態で、ピストン12とシュー15 両側から支持して、ピストン12とシュー15が 転軸Aを中心に回転するように、ピストン12 シュー15に回転力を加える。また、ボール ョイント製造装置1は、押圧装置50を備え、 れは、加工工程中、一対の金型20、30を、そ がソケット16の壁18を径方向外側から挟むよ うに支持し、そして、一対の金型20、30によ ソケット16の壁18の外面を径方向内側へ断続 に押圧するように、一方の金型20を壁18の径 方向に沿って駆動する(勿論、双方の金型20、 30を駆動してもよい)。

 回転支持装置40は、シュー15を支持してこ れを回転させるシュー支持装置41と、ピスト 12を支持してこれを回転させるピストン支 装置42とを備える。シュー支持装置41とピス ン支持装置42は、シュー15とピストン12を同 の方向に同一の速度で回転させようとする シュー支持装置41とピストン支持装置42は、 共に、図1に示すベースキャビネット90の水平 配置された天板91上に取り付けられる。

 シュー支持装置41は、シュー15の底部19を えば摩擦力でチャックするチャッキング装 (例えば、後述する弾性支持部材47からの弾 力でシュー15の底面に接触して、その接触 に基づく摩擦力でシュー15を保持するプラス チック板)43と、回転力を発生するモータ等の 第1の動力源44と、この動力源44からの回転力 チャッキング装置43に伝達するとともに伝 される回転力を調整するための回転力制御 置(典型的にはクラッチ)45とを備える。加工 程中、シュー15は、金型20、30によって押圧 れていない時には回転するが、金型20、30に よって押圧されている時には、金型20、30と 摩擦力によって回転を停止する。つまり、 工工程中、シュー15は断続的に回転する。加 工工程中のシュー15のトータルの回転量は1回 転(360度)以上である。シュー15の回転が停止 た時、動力源44が低回転力で空回りして過負 荷状態を回避するよう、クラッチ45が、伝達 れる回転力を調整する。

 ピストン支持装置42は、ピストン12のピス トン本体13の内部空洞に挿入されてピストン 体を弾性的に支持する弾性支持部材(典型的 にはコイルスプリング)47と、回転力を発生す るモータ等の動力源46とを備え、この動力源4 6の回転シャフトに上述したコイルスプリン 47が取り付けられる。動力源46は、加工工程 、その回転シャフトを回転させるとともに コイルスプリング47の先端をピストン本体13 の内部空洞の底面に押し付けるようにその回 転シャフトを回転軸Aに沿って押し出し、そ により、コイルスプリング47の弾性力でボー ル部14をソケット16の底面に押しつけつつピ トン12を回転させるようになっている。加工 工程中、ピストン12は、シュー15のように断 的ではなく、連続的に回転する。加工工程 のピストン12のトータルの回転量は1回転(360 )以上である。

 本実施形態では、シュー支持装置41から ュー15に回転力が加えられるとともにピスト ン支持装置42からピストン12にも回転力が加 られるが、必ずしもそうでなければならな わけではない。シュー15にだけ(換言すれば ソケット16を有する第2部材にだけ)シュー支 装置41から回転力が加えられ、他方、ピス ン12(換言すれば、ボール部14を有する第1部 )は、回転するシュー15に引っ張られて従属 に回転するにすぎないか又は回転しないよ 固定されていてもよい。また、ピストン12と シュー15の双方が回転する場合、両者12、15が 同一方向へ同一速度で回転することが好まし いが、これも、必ずしもそうでなければなら ないわけではない。

 上記一対の金型20、30は、例えばSKDやSKS等 の冷間金型用鋼材製であり、その具体的な形 状については後述する。この一対の金型20、3 0は、図1及び図2に示すように、回転支持装置 40により支持されたソケット16の開口17を囲む 壁18を、径方向外側から挟むように配置され 。一方の金型(以下、下型という)20は、回転 支持装置40により支持されたソケット16の下 に配置され、押圧装置50に備えられる下スラ イド22に取り付けられる。他方の金型(以下、 上型という)30は、回転支持装置40により支持 れたソケット16の上方に配置され、押圧装 50に備えられる上スライド32に取り付けられ 。下スライド22と上スライド32はいずれも、 ベースキャビネット90の天板91上に垂直に起 固定された2本のフレームロッド38に沿って 直方向に移動可能である。下スライド22は、 ベースキャビネット90の天板91の中央部に設 られた貫通穴95を通って天板91の上方へ突出 るプレスロッド27に結合される。下スライ 22に取り付けられた下型20は、加工工程中、 レスロッド27よって、後述するような垂直 向の振動運動と上昇運動とを組み合わせた 様で駆動される。上スライド32は、2本のフ ームロッド38の上端部に固定されたクロスバ ー35に取り付けられた位置調整ねじボルト36 結合される。位置調整ねじボルト36によって 、上スライド32に取り付けられた上型30の加 工程中の高さ位置が設定される。

 押圧装置50は、上述した2つのスライド22 32を備えるとともに、下スライド22を駆動す スライド駆動装置51を備える。図1に示され ように、スライド駆動装置51の大部分は、 ースキャビネット90の内部に収納され、それ により、このボールジョイント製造装置1は ンパクトである。スライド駆動装置51は、加 工工程中、下型20と上型30がソケット16の壁18 外面を径方向内方へ繰り返し断続的に押圧 ながら徐々に両者間の距離を縮めて行くよ に、上述したプレスロッド27により下スラ ド20を垂直方向の振動運動と上昇運動とを組 み合わせた態様で駆動する。スライド駆動装 置51は、下型20を上方へ所定の移動時間長に たり所定の移動距離だけ上昇移動させる第1 動機構52と、第1駆動機構が下型20を上昇移 させている間に、上記移動時間より短い周 で且つ上記移動距離よりも小さい振幅で下 20を垂直方向に振動させる第2駆動機構53とを 有する。

 より具体的には、スライド駆動装置51は 図1に示すように、アーム60を有し、アーム60 は、天板91の下面に固定された支持部材61に 回転ジョイント62を介して回動可能に結合さ れている。アーム60には、2つの動力源(典型 にはモータ)63、64が固定されている。上述し た第2駆動機構53は、アーム60の一方のモータ6 3と、モータ63の回転シャフト65に固定された 柱カム66と、円柱カム66に回動可能に結合さ れたリンクロッド67と、リンクロッド67に回 ジョイント68を介して回動可能に結合された 上述のプレスロッド27とを有する。円柱カム6 6の中心軸と、モータ63の回転シャフト65の中 軸は、上述した振動運動の振幅の半分に相 する距離だけずれている。モータ63は、加 工程中、上述した振動運動の周期に相当す 周期(例えば、数百ミリ秒から1秒程度)で多 回繰り返し回転する。このモータ63の多数回 回転により、プレスロッド27が上述の振幅と 期で垂直方向に振動して、下スライド22上 下型20を同様に振動させる。

 また、上述した第1駆動機構52は、アーム6 0の他方のモータ64と、モータ64の回転シャフ 69に固定された円柱カム70と、円柱カム70に 動可能に結合されたリンクロッド71と、リ クロッド71に回転ジョイント73を介して回動 能に結合されるとともに天板91の下面に固 された支持部材72とを有する。円柱カム70の 心軸とモータ64の回転シャフト69の中心軸と は、上述した上昇移動の移動距離の半分に、 回転ジョイント62の中心から一方のモータ63 回転シャフト65の中心までの距離と回転ジョ イント62の中心から他方のモータ64の回転シ フト69の中心までの距離との比を乗じて算出 される距離に概略相当する距離だけずれてい る。モータ64は、加工工程中、上述した上昇 動の移動時間(つまり、加工時間であり、例 えば、数十秒から百数十秒程度)に相当する 間をかけて180度回転する。このモータ64の180 度回転により、アーム27が上記移動時間の間 、破線で示すように、回転ジョイント62を 点にして上方向に回動して(換言すれば、上 した第2駆動機構53が上昇して)、プレスロッ ド27を上記移動距離だけ上昇させ、よって、 スライド22上の下型20が同様に上昇する。

 上述した第1駆動機構52と第2駆動機構53の 用により、加工工程中、図5に実線の曲線80 示すように、下型20と上型30との間の距離が 小さい振幅で短い周期での振動を繰り返しな がら、図5に一点鎖線の傾斜線81で示すように 、上記振動運動の各周期での下型20と上型30 最も近づいた時の距離が徐々に縮まってい 。その結果、加工工程中、下型20と上型30は シュー15のソケット16の壁18の外面を、上記 動運動の周波数で径方向内方へ断続的に繰 返し押圧していく。また、上述したように 加工工程中、回転支持装置40が、シュー15( ケット16)に回転力を加えるから、断続的に り返される押圧の各インターバルに、ソケ ト16が或る小さい角度だけ回転する(各押圧 には回転を停止する)。従って、加工工程中 図6に示すように、ソケット16の壁18の外面 全周にわたる多数の点82、82、…が逐次に押 されていき、ソケット16の壁18の径は全周に わたって均一に縮められていく。上記断続的 な押圧と回転の力学的条件を適切に設定する ことにより、ボール部14とソケット16との間 クリアランスを適正に制御することができ 。また、ソケット16の壁18の外面上の多数の 82、82、82、…が逐次に押圧されるので、従 のかしめ加工のように、ソケットの壁の外 の全域が拘束された状態で同時に押圧され 場合に比較して、壁18の表面上には皺が発 しにくい。また、ソケット16の外面にパーテ ィングラインは生じない。上述したように、 加工時間Tは例えば数十秒から百数十秒程度 振動周期は例えば数百ミリ秒から1秒程度と ることができるが、これは単なる例示であ 、ボールジョイント10の諸元によってその 適値は変わるであろう。

 次に、本実施形態のボールジョイント製 装置1で使用される金型20、30の具体的な形 とその機能について説明する。ここで、本 施形態では2つの金型20と30は基本的に同一形 状であり、そのため、一方の金型20の形状の を説明する。

 図7Aと図7Bは、金型20の一つの形状例を示 金型20の正面図とその対称軸面に沿った断 図である。図8Aと図8Bは、金型20がソケット16 の壁18を押圧する前の状態と押圧している時 状態とを示す断面図である。

 図7A、Bと図8A、Bに示すように、金型20は ソケット16の壁18の外面に当接してこれを押 する押圧面100を有する。押圧面100は、図7A 示すように、ソケット16の壁18の外径より若 大きい曲率半径をもって、壁18の周に沿っ 断面形状において凹状に湾曲し、かつ、図7B に示すように、ソケット16の中心軸に沿った 面形状においても所定の曲率半径をもって 状に湾曲している。このように、押圧面100 、3次元的な凹面(略凹球面)の形状をもつ。 して、図8A、Bから分かるように、凹面状の 圧面100は、押圧時に、ソケット16の壁18の外 面を、ソケット16(壁18)の径方向内方へ向かう 方向成分101と軸方向後方へ向かう方向成分102 をもつ斜め方向103へ押圧する。このようにソ ケット16の壁18を単純に径方向内方へのみ押 するのではなく、径方向内方成分101と軸方 後方成分102をもった斜め方向103へ押圧する とにより、ボール部14とソケット16との間の リアランスを適正に制御しながらソケット1 6の壁18を内方へ曲げることが、より容易であ る。

 図9Aと図9Bと図9Cは、金型20の別の形状例 示す金型20の正面図とその対称軸面に沿った 断面図と押圧部の拡大断面である。図10Aと図 10Bと図10Cは、図9A~Cに示された金型20がソケッ ト16の壁18を押圧する前の状態と加工工程の 期における押圧時の状態と後期における押 時の状態を示す断面図である。

 図9A~Cに示されるように、金型20は3次元的 な凹面形状をもつ押圧面110を有し、押圧面110 は、相互に異なる3次元的な凹面形状をそれ れもつ複数(例えば2つ)のサブ押圧面111、112 有する。これらのサブ押圧面111、112はいず も例えば略凹球面の形状をもつが、配置に いて相違し、且つ、曲率半径R1、R2及び(又は )曲率中心P1、P2の位置においても相違する。 なわち、第1サブ押圧面111は、第2サブ押圧 112に比較して、ソケット16の軸方向において 先端により近く且つ径方向においてより内方 の位置に配置され、ソケット16の壁18の外面 対する傾斜角度はより急である。このよう 第1と第2のサブ押圧面111、112の異なる配置と 凹面形状の具体的な仕様は、加工工程におい てこれらのサブ押圧面111、112が以下に述べる ような作用を奏するように設定されている。

 すなわち、図10Bに示すように、加工工程 前期では、第1サブ押圧面111だけがソケット 16の壁18における先端により近い(つまり、軸 向においてより前方に位置する)第1部分18A 外面に当接して、そこを径方向内方成分と 方向後方成分とをもつ斜め方向120へ押圧す 。このとき、第2サブ押圧面112は、壁18にま 接触してない。この前期において、図6を参 して既に説明したように、壁18の第1部分18A 外面の多数の点が逐次に押圧されて、第1部 分18Aが内方にへ曲げられその径が縮小する。 第1部分18Aが適度に曲がると、第1サブ押圧面1 11ではなく第2サブ押圧面112が壁18に接触する うになって、加工工程は後期へ移行する。

 図10Cに示すように、加工工程の後期では 第2サブ押圧面112だけが壁18における先端か より遠い第2部分18Bの外面に当接して、そこ を径方向内方成分と軸方向後方成分とをもつ 斜め方向121へ押圧する。このとき、第1サブ 圧面111は、壁18に最早接触しない。この後期 においても、図6を参照して既に説明したよ に、壁18の第2部分18Bの外面の多数の点が逐 に押圧されて、第2部分18Bが内方へ曲げられ の径が縮小する。第2部分18Bが適度に曲がる と、加工工程は完了する。

 このように、配置と形状の異なる複数の ブ押圧面111、112によって、ソケット16の壁18 をその先端に近い部分を早くに曲げ、先端か ら遠い部分を遅くに曲げるという加工手順を 採用することにより、ソケット16とボール部1 4との間のクリアランスが適切になるように ケット16の壁18を変形させることが、一層容 である。なお、図9A~C及び図10A~Cでは、それ のサブ押圧面111、112は、相互間の境界が明 な(つまり、境界での接線方向が明らかに相 違する)曲面として図示されているが、そう ある必要はなく、相互間の境界が不明確な( まり、境界での接線方向が一致又は極めて い)曲面であってもよい。或いは、図8A、Bに 示されたような1つの凹曲面である押圧面100 もつ金型20において、図10A~Cに例示されたよ に加工工程中に壁18の被加工個所が先端に い個所から遠い個所へと移動していくよう 、その一つの押圧面100内の場所に応じて(特 、軸方向の位置に応じて)、その押圧面100の 曲率半径及び(又は)曲率中心位置が変化して てもよい。なお、上記のような加工工程中 おける壁18の被加工個所の軸方向における 動の態様としては、隔たった個所間をジャ プする不連続的な移動であってもよいし、 続する箇所を順次にたどっていく連続的な 動であってもよい。

 上述したような壁18の被加工個所を先端 近い個所から遠い個所へと移動させる加工 順は、例えば、ボール部14の材料よりもソケ ット16の壁18の材料の方が硬いという条件下 おいて、特に有用である。

 このような条件をもつボールジョイント 一つの典型例を、図11に示す。

 図11に示されたボールジョイント200は、 に説明した図3に示されたボールジョイント1 0と同様に斜板式油圧ピストンポンプのピス ン12とシュー15とから構成されるが、しかし シュー15がボール部14を有し、ピストン12が ケット16を有する点において、図3に示され ボールジョイント10とは相違する。一般に ピストン12は鋼のような硬い材料で形成され 、シュー15は銅合金等のような軟らかい材料 形成されるから、ソケット16の方がボール 14より硬い。

 このような条件をもつボールジョイント2 00のソケット16の壁18の径を縮小させるために は、上述したような壁18の被加工個所を先端 近い個所から遠い個所へと移動させる加工 順を採用することが好ましい。勿論、この 工手順は、図3に示されたようなボールジョ イント10が典型的にもつ条件のように、ソケ ト16の方がボール部14より柔らかいという条 件下でも適用可能である。

 以上、本発明の好適な実施形態を説明し が、上記の実施形態は本発明の説明のため 例示であり、本発明の範囲を上記の実施形 にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、 の要旨を逸脱しない範囲で、上記の実施形 とは異なる様々な態様でも実施することが きる。

 例えば、金型20、30や回転支持装置40や押 装置50の具体的な構成には多くのバリエー ョンが採用し得る。例えば、押圧装置50には 、上述したカムプレス機だけでなく、クラン クプレス機、他のリンクモーションプレス機 、ねじプレス機、流体圧プレス機等の種々の タイプのプレス機が採用し得る。

 押圧装置50のスライド駆動装置51は、回転 支持装置40の下方だけでなく、上方又は他の 向の位置に配置されてもよい。

 金型20、30の間でソケット16が回転する代 りに、ソケット16の周りを金型20、30が回転 てもよい。

 加工対象のボールジョイントは、斜板式 圧ピストンポンプのピストンとシューから るジョイントだけでなく、その他の種々の 途と構造をもつジョイントであってもよい

 加工工程中の金型20、30の振動運動は、図 5の曲線80に例示されたような、接近し次に離 反するという明確な大きさの空間的振幅をも つ振動でなくてもよい。この振動運動は、例 えば、加工に適した大きさの押圧力を断続的 にソケット16に加える圧力的な振動(押圧と押 圧解除を繰り返す振動)であればよく、空間 な振動の振幅は微小であってもよい。すな ち、金型20、30の空間的な振動は、断続的に り返される押圧のインターバルに、ソケッ 16が回転できるよう、必要最低限のマージ 分だけ金型20、30間の距離が広がるようなも であればよい。