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Title:
DEVICE MOUNTING MODULE AND ITS MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031541
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS TO BE SOLVED] It is an object to provide a device mounting module and its manufacturing method that can be configured to suppress a device distortion and to keep a device characteristic good. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] A device mounting module is provided with a package (11), and an MEMS device (12) mounted in a receiving unit (14) of the package (11). An electrically conductive pad formed at the package (11) is electrically connected with an electrode portion of the MEMS device by wire bonding. Further, a gel-like potting material (17) is filled between a portion of the receptacle (14) from its wall surface (14e) to its bottom surface (14d) and the MEMS device while covering a wire (18) formed by the wire bonding.

Inventors:
GORAI YUKIHIRO (JP)
HOSAKA TOMONARI (JP)
SATO AKIHIRO (JP)
WATANABE MITSURU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065777
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
September 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ALPS ELECTRIC CO LTD (JP)
GORAI YUKIHIRO (JP)
HOSAKA TOMONARI (JP)
SATO AKIHIRO (JP)
WATANABE MITSURU (JP)
International Classes:
H01L23/28; G01P15/08; H01L21/56
Foreign References:
JP2002039887A2002-02-06
JPH11326087A1999-11-26
JP2001291734A2001-10-19
Attorney, Agent or Firm:
NOZAKI, Teruo et al. (1-21-11 Higashi-IkebukuroToshima-ku, Tokyo, JP)
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Claims:
 パッケージと、前記パッケージの収納部に実装される素子と、を備え、
 前記パッケージに形成された導電パッドと、前記素子に形成された電極部間がワイヤボンディングにて電気的に接続されており、
 前記ワイヤボンディングによるワイヤ上を覆うとともに、前記収納部の壁面から底面にかけて前記素子との間にゲル状のポッティング材が充填されていることを特徴とする素子実装モジュール。
 前記素子はMEMS(微小電気機械システム)素子である請求項1記載の素子実装モジュール。
 前記素子は圧力センサ素子あるいは加速度センサ素子である請求項1又は2に記載の素子実装モジュール。
 前記素子の上面も前記ポッティング材で覆われており、前記素子は前記ポッティング材内に前記収納部の底面から浮いた状態で埋設されている請求項1ないし3のいずれかに記載の素子実装モジュール。
 前記ポッティング材は、シリコーン系である請求項1ないし4のいずれかに記載の素子実装モジュール。
 パッケージに設けられた収納部内に素子を実装してなる素子実装モジュールの製造方法において、
 少なくとも、前記収納部内に載置した素子の表面の電極部と前記パッケージの導電パッド間をワイヤボンディングするまでの間、所定の固定手段にて、前記素子を前記収納部内に固定する工程と、
 前記ワイヤボンディング後に、加熱硬化によりゲル状となる加熱硬化前のポッティング材を、前記収納部の壁面と前記素子との間に流し込むとともに、加熱硬化前の前記ポッティング材にてワイヤ上を覆い、さらに、この工程と同じ工程時に、あるいは、前記素子を収納部に載置する段階で、前記収納部の底面と前記素子との間に加熱硬化前の前記ポッティング材を介在させ、その後、加熱硬化により前記ポッティング材をゲル状にする工程と、を有することを特徴とする素子実装モジュールの製造方法。
 次の工程を備える請求項6記載の素子実装モジュールの製造方法。
(a) 前記収納部の底面に、加熱硬化前の前記ポッティング材(第1のポッティング材)を塗布し、前記第1のポッティング材上に前記素子を載置する工程、
(b) 前記素子上を横断するように前記パッケージに設けられたダミーパッド間をワイヤボンディングして、前記素子を前記収納部内に固定する工程、
(c) 前記素子の電極部と前記パッケージの導電パッド間をワイヤボンディングする工程、
(d) 前記素子と前記パッケージの壁面間に加熱硬化前の前記ポッティング材(第2のポッティング材)を流し込むとともに、前記第2のポッティング材にて、前記(c)工程によるワイヤ上を覆う工程、
(e) 前記第1のポッティング材及び前記第2のポッティング材を加熱硬化してゲル状にする工程。
 前記(a)工程時、前記第1のポッティング材を仮硬化する請求項7記載の素子実装モジュールの製造方法。
 次の工程を備える請求項6記載の素子実装モジュールの製造方法。
(f) 前記収納部の底面に前記素子を載置し、このとき押え治具を用いて前記素子を前記収納部内に固定する工程、
(g) 前記押え治具による固定状態を維持しながら、前記素子の電極部と前記パッケージの導電パッド間をワイヤボンディングする工程、
(h) 前記押え治具を外す工程、
(i) 加熱硬化前の前記ポッティング材を、前記パッケージの壁面から底面にかけて素子との間に流し込むとともに、前記ポッティング材にて前記ワイヤ上を覆う工程、
(j) 前記ポッティング材を加熱硬化してゲル状にする工程。
 加熱硬化前の前記ポッティング材にて前記素子の上面も覆い、加熱硬化によりゲル状の前記ポッティング材にて前記素子の上面も覆う請求項6ないし9のいずれかに記載の素子実装モジュールの製造方法。
 前記素子にはMEMS(微小電気機械システム)素子を用いる請求項6ないし10のいずれかに記載の素子実装モジュールの製造方法。
 前記素子には圧力センサ素子あるいは加速度センサ素子を用いる請求項6ないし11のいずれかに記載の素子実装モジュールの製造方法。
 前記ポッティング材には、シリコーン系を用いる請求項6ないし12のいずれかに記載の素子実装モジュールの製造方法。
Description:
素子実装モジュール及びその製 方法

 本発明は、パッケージと、前記パッケー の収納部に実装される素子とを備える素子 装モジュールに係り、特に、素子のゆがみ 抑制でき、素子特性を良好に保つことが可 な素子実装モジュール及びその製造方法に する。

 MEMS(微小電気機械システム:Micro ElectroMecha nical System)素子として、例えば圧力センサ素 や加速度センサ素子などが知られている。

 図15は従来のMEMS素子実装モジュールであ 。図15に示すように、MEMS素子3は、パッケー ジ1に設けられた収納部2の底面2aに、ダイボ ディング接着剤4にて接着されている。

 また図15に示すように、前記MEMS素子3の電 極部(図示しない)と前記パッケージ1に設けら れた導電パッド間がワイヤボンディングされ 、前記MEMS素子3と前記収納部2の壁面2b間には ッティング材5が充填されている。前記ポッ ティング材5は前記ワイヤボンディングによ ワイヤ6上を覆っている。さらに前記収納部2 上は蓋体7にて閉じられている。

 図15に示すように、前記ダイボンディン 接着剤4を用いることで前記MEMS素子3を前記 ッケージ1の収納部2内に適切に接着固定でき るため、前記ワイヤボンディングを適切に行 うことが可能である。前記ダイボンディング 接着剤4の硬さはJISタイプA(硬度A)にて評価さ る。

 また図15に示すように、前記ワイヤ6上を前 ダイボンディング接着剤4よりも軟らかいポ ッティング材で覆うことで、外力等が作用し たときでも、前記ワイヤ6の断線を防止でき 。

特開平6-120527号公報

特開平11-304619号公報

特開平11-26654号公報

特開平5-129474号公報

特開2007-42702号公報

 しかしながら、前記MEMS素子3とパッケー 材料との線膨張係数が大きく相違するため 、前記ダイボンディング接着剤4の硬度が高 と、前記ダイボンディング接着剤4を加熱硬 化したときに、前記ダイボンディング接着剤 4を介した前記パッケージ1に対する前記MEMS素 子3のゆがみが保持されてしまい、素子特性( 子感度)のばらつきの原因となったり、MEMS 子3の温度特性に影響を与えることがわかっ 。すなわちMEMS素子において、パッケージ1 MEMS素子3の熱膨張係数に違いにより、高温領 域または低温領域でのひずみの影響を受け素 子特性が変化する。また、これらの影響はMEM S素子3が小型化・薄型化するに伴い大きくな 傾向がある。

 特に、上記したように微細加工によるMEMS 素子3を使用した場合、前記MEMS素子3をパッケ ージ1の収納部2内に硬度が高いダイボンディ グ接着剤4にて接着固定してしまうと、前記 MEMS素子3が非常にゆがみやすくなった。

 例えば上記した特許文献1では、シリコー ン系ゲルから成る接着剤(20)により半導体チ プ(10)をパッケージ(12)内に固定している(括 内の数字はいずれも特許文献1で付されてい 符号)。

 しかし特許文献1に示す実装方法では、外 力等に対して極めて不安定であり、特に、ワ イヤ(特許文献1のリード14)が断線しやすい。

 また特許文献1では、どのようにしてワイ ヤボンディングを行ったか不明である。すな わち、非常に軟らかいシリコーン系ゲルの上 に半導体チップ(10)を載置した状態では、半 体チップ(10)が極めて不安定であるため、半 体チップ(10)とパッケージ(12)間にワイヤボ ディングを適切に行うことができないと考 られる。

 また他の特許文献2~5に記載された発明に 、上記に記載した従来に対する課題認識が く、当然、それを解決する手段も明記され いない。

 そこで本発明は上記従来の課題を解決す ためのものであり、特に、素子のゆがみを 制でき、素子特性を良好に保つことが可能 素子実装モジュール及びその製造方法を提 することを目的としている。

 本発明における素子実装モジュールは、パ ケージと、前記パッケージの収納部に実装 れる素子と、を備え、
 前記パッケージに形成された導電パッドと 前記素子に形成された電極部間がワイヤボ ディングにて電気的に接続されており、
 前記ワイヤボンディングによるワイヤ上を うとともに、前記収納部の壁面から底面に けて前記素子との間にゲル状のポッティン 材が充填されていることを特徴とするもの ある。

 これにより、素子実装モジュールに外力 作用しても、ワイヤや素子を外力から適切 保護できるとともに、加熱時に、従来に比 て前記素子に作用するストレス(応力)を緩 できることで、前記素子のゆがみを抑制で 、素子感度のばらつきを適切に抑制でき、 た良好な温度特性を得ることができる。

 本発明では、前記素子はMEMS(微小電気機 システム)素子であることが好ましい。本発 では、前記素子にMEMS素子を使用しても、従 来に比べて加熱時に前記素子に作用するスト レスを緩和でき、前記素子のゆがみを効果的 に抑制できる。

 また本発明では、前記素子は圧力センサ 子あるいは加速度センサ素子であることが ましい。後述する実験によれば、常温使用 でのセンサ感度のばらつきを適切に抑制で る。また、後述する実験によれば、前記セ サ素子の温度特性も良好であることがわか ている。

 また本発明では、前記素子の上面も前記 ッティング材で覆われており、前記素子は 記ポッティング材内に前記収納部の底面か 浮いた状態で埋設されていることが好まし 。前記素子の上面も前記ポッティング材で うことで、前記素子を前記ポッティング材 に完全に埋設でき、ワイヤ及び素子を外力 からより効果的に保護できる。

 また本発明では、前記ポッティング材は、 リコーン系であることが好ましい。
 また本発明は、パッケージに設けられた収 部内に素子を実装してなる素子実装モジュ ルの製造方法において、
 少なくとも、前記収納部内に載置した素子 表面の電極部と前記パッケージの導電パッ 間をワイヤボンディングするまでの間、所 の固定手段にて、前記素子を前記収納部内 固定する工程と、
 前記ワイヤボンディング後に、加熱硬化に りゲル状となる加熱硬化前のポッティング を、前記収納部の壁面と前記素子との間に し込むとともに、加熱硬化前の前記ポッテ ング材にてワイヤ上を覆い、さらに、この 程と同じ工程時に、あるいは、前記素子を 納部に載置する段階で、前記収納部の底面 前記素子との間に加熱硬化前の前記ポッテ ング材を介在させ、その後、加熱硬化によ 前記ポッティング材をゲル状にする工程と を有することを特徴とするものである。

 本発明では、従来のように、ダイボンデ ング接着剤を使用しなくても、所定の固定 段により素子を収納部内に固定してワイヤ ンディングを施すことができる。そして最 形態として、前記ワイヤボンディングによ ワイヤ上を覆うとともに、前記収納部の壁 から底面にかけて前記素子との間にゲル状 ポッティング材が充填されるので、素子実 モジュールに外力が作用しても、ワイヤ及 素子を外力から適切に保護できるとともに 従来に比べて前記素子に作用するストレス( 応力)を緩和でき、加熱後においても前記素 のゆがみを抑制できる素子実装モジュール 簡単且つ適切に製造できる。

 また本発明では、次の工程を備えることが ましい。
(a) 前記収納部の底面に、加熱硬化前の前記 ッティング材(第1のポッティング材)を塗布 、前記第1のポッティング材上に前記素子を 載置する工程、
(b) 前記素子上を横断するように前記パッケ ジに設けられたダミーパッド間をワイヤボ ディングして、前記素子を前記収納部内に 定する工程、
(c) 前記素子の電極部と前記パッケージの導 パッド間をワイヤボンディングする工程、
(d) 前記素子と前記パッケージの壁面間に加 硬化前の前記ポッティング材(第2のポッテ ング材)を流し込むとともに、前記第2のポッ ティング材にて、前記(c)工程によるワイヤ上 を覆う工程、
(e) 前記第1のポッティング材及び前記第2の ッティング材を加熱硬化してゲル状にする 程。

 前記(a)工程時、前記第1のポッティング材を 仮硬化することが好ましい。
 上記(b)工程に示すように、前記素子上を横 するように、パッケージのダミーパッド間 ワイヤボンディングして、前記素子を前記 納部内に固定することで、従来のように、 イボンディング接着剤を用いずとも、前記( c)工程で、素子の電極部と前記パッケージの 電パッド間を適切にワイヤボンディングで る。この製造方法では、(a)工程で、前記収 部の底面に、加熱硬化前の前記ポッティン 材(第1のポッティング材)を塗布し、前記第1 のポッティング材上に前記素子を載置してい るため、最終形態として、簡単に、前記収納 部の底面と前記素子間に適切にゲル状のポッ ティング材を充填した状態にできる。また、 前記第1のポッティング材を前記(a)工程で仮 化しておくことで、素子の位置ずれを抑制 きるとともに次工程でのパッド間のワイヤ ンディングを簡単且つ適切に行うことが可 である。

 あるいは本発明では、次の工程を備えるこ が好ましい。
(f) 前記収納部の底面に前記素子を載置し、 のとき押え治具を用いて前記素子を前記収 部内に固定する工程、
(g) 前記押え治具による固定状態を維持しな ら、前記素子の電極部と前記パッケージの 電パッド間をワイヤボンディングする工程
(h) 前記押え治具を外す工程、
(i) 加熱硬化前の前記ポッティング材を、前 パッケージの壁面から底面にかけて素子と 間に流し込むとともに、前記ポッティング にて前記ワイヤ上を覆う工程、
(j) 前記ポッティング材を加熱硬化してゲル にする工程。

 前記(f)工程に示すように、押え治具を用 て、前記素子を前記収納部内に固定した状 にしているので、従来のように、ダイボン ィング接着剤を用いずとも、前記(g)工程で 素子の電極部と前記パッケージの導電パッ 間を適切にワイヤボンディングできる。ま 前記(h)工程で押え治具を外すと、若干、素 はワイヤの張力により上方に浮き上がる。 って、前記(i)工程で、加熱硬化前のポッテ ング材を、前記パッケージの壁面と素子間 流し込むと、前記ポッティング材の一部は 細管現象で、前記素子と前記収納部の底面 にも流れるので、最終形態として、簡単に 前記収納部の壁面から底面にかけて前記素 間に適切にゲル状のポッティング材を充填 た状態にできる。

 また本発明では、加熱硬化前の前記ポッ ィング材にて前記素子の上面も覆い、加熱 化によりゲル状の前記ポッティング材にて 記素子の上面も覆うことも可能である。こ により例えば、加熱硬化前の前記ポッティ グ材が、前記素子の上面に流れないように 出する堰止め部材(ダム部材)を設ける必要 なく、ポッティング材の充填工程を簡単に うことが可能になる。

 また本発明では、前記素子にはMEMS(微小 気機械システム)素子を用いることが好まし 。本発明では、このように微細加工によるM EMS素子を用いたときに特に有効な製造方法で ある。

 また本発明では、前記素子には圧力センサ 子あるいは加速度センサ素子を用いること 好ましい。
 また本発明では、前記ポッティング材には シリコーン系を用いることが好ましい。

 本発明における素子実装モジュールによ ば、素子実装モジュールに外力が作用して 、ワイヤ及び素子を外力から適切に保護で るとともに、加熱時に、従来に比べて前記 子に作用するストレス(応力)を緩和できる とで、前記素子のゆがみを抑制でき、素子 度のばらつきを適切に抑制でき、また良好 温度特性を得ることができる。

 図1(a)は、本実施形態におけるMEMS素子実 モジュールの断面図である。図1(a)は、図1(b) に示すMEMS素子実装モジュールをA-A線から厚 方向に切断し、その切断面を矢印方向から した断面図であるので、実際にはワイヤ18は ポッティング材17に隠れて見えないが、図1(a) では説明の便宜上、ワイヤ18を図示すること した。図1(b)は、前記MEMS素子実装モジュー の平面図(ただし蓋体13及びポッティング材17 を図示していない)、図2は図1(a)とは別の実施 形態におけるMEMS素子実装モジュールの断面 、図3は図1(a)とは別の実施形態におけるMEMS 子実装モジュールの断面図、である。

 図1に示すMEMS素子実装モジュール10は、パ ッケージ11とMEMS素子12、及び蓋体13を有して 成される。

 図1(a)(b)に示すように前記パッケージ11は 方体形の外観を備え、その中央に上面側が 口された収納部14が形成されている。前記 納部14は上面側に開口の大きい上方収納部14a と、前記上方収納部14aの下方に開口が一回り 小さい下方収納部14bとで構成される。前記上 方収納部14aと下方収納部14bとの段差部14cの上 面14c1には、例えばMEMS素子12に形成された電 部16の数と同じか、もしくはそれ以上の数の 導電パッド15が形成されている。前記導電パ ド15は、前記パッケージ11内の配線層(図示 ない)を介してパッケージの表面から露出す 外部端子(図示しない)に接続されている。

 前記収納部14内に収納されるMEMS素子12は その幅寸法(X方向への寸法)T2及び長さ寸法(Y 向への寸法)L2が、前記収納部14の下方収納 14bの幅寸法T1及び長さ寸法L1よりも小さい。

 前記MEMS素子12の「MEMS」とは「Micro ElectroM echanical Systems(微小電気機械システム)の頭文 を取ったものであり、Si基板を微細加工し なるデバイスである。前記MEMS素子12は、セ サ、あるいはそれ以外の部品であってもよ が、前記MEMS素子12がセンサ素子であるとき 圧力センサ素子あるいは加速度センサ素子 あることが本実施形態の適用により適して る。

 図1(a)に示すように前記MEMS素子12の上面12a には複数の電極部16が形成されている。

 そして前記MEMS素子12の電極部16と前記パ ケージ11の導電パッド15間がワイヤボンディ グされている。

 図1(a)に示すように前記MEMS素子12の下面12b は、前記収納部14の底面14dに接しておらず、 方に若干、浮いている。そして、前記収納 14の壁面14eから前記底面14dにかけて前記MEMS 子12との間にゲル状のポッティング材17が充 填されている。前記ポッティング材17はワイ ボンディングによるワイヤ18上も適切に覆 ている。

 「ゲル状」とは液体的な柔軟性を持ちな ら個体のような弾力性を発揮するゼリー状 のものを指し、硬さは針入度で表される。 入度はJIS K 2220により測定され、具体的な 入度は、40~100(mm/10)の範囲内であることが好 適である。また前記ポッティング材17の粘度 、0.5~50(Pa・s)程度である。

 ゲル状のポッティング材17は、上記の針 度を満たせば、シリコーン系、フッ素エラ トマー系、アクリル系、フェノール系、エ キシ系等、特に限定されないが、扱いの良 や価格の面からシリコーン系ゲルを使用す ことが好適である。シリコーン系ゲルには 例えば東レ・ダウコーニング(株)のゲル・ポ ッティング材SE-1880を使用することができる

 図1(a)(b)に示すように、前記MEMS素子12の上 面12aには、前記ポッティング材17により前記 面12aの全域が覆われないようにするための 止め部材(ダム部材)20が形成されており、前 記ポッティング材17は前記堰止め部材20より 内側の前記上面12aには侵入できないように っている。

 図1(a)に示すように前記収納部14の上面側 開口部は、前記蓋体13により閉じられてい 。図1(a)(b)に示すように前記パッケージ11の 端部(収納部14の周囲を囲む壁部)には、外部 ら収納部14にまで通じる窓19が形成されてい るが、この窓19は、例えば前記MEMS素子12が圧 センサ素子であるときの圧力導入口である 前記窓19の形成の有無はMEMS素子12の種類等 より決められる。

 寸法について説明する。前記収納部14の 方収納部14bの幅寸法T1は、概ね1.0~5.0mm、前記 下方収納部14bの長さ寸法L1は概ね、1.0~5.0mm、 記MEMS素子12の幅寸法T2は概ね1.0~3.0mm、前記ME MS素子12の長さ寸法L2は概ね1.0~3.0mm、前記収納 部14の高さ寸法H1は概ね0.3~2.5mm、MEMS素子12の さ寸法H2は概ね0.2~0.5mmである。

 本実施形態では、上記のように前記パッ ージ11に形成された導電パッド15と、前記MEM S素子12に形成された電極部16間がワイヤボン ィングにて電気的に接続されており、前記 イヤボンディングによるワイヤ18上を覆う ともに、前記収納部14の壁面14eから底面14dに かけて前記MEMS素子12との間にゲル状のポッテ ィング材17が充填されている。これにより、 記MEMS素子実装モジュール10に外力が加わっ ときに、ワイヤ18及びMEMS素子12を前記外力 ら適切に保護でき、前記ワイヤ18の断線等を 防止できる。しかも、例えば前記ポッティン グ材への加熱硬化時に、従来に比べて前記MEM S素子12に作用するストレス(応力)を緩和でき ことで、前記MEMS素子12のゆがみを抑制でき 素子特性のばらつきを適切に抑制でき、ま 、良好な温度特性を得ることが可能である

 図2に示す実施形態では、図1と異なって 前記ポッティング材が、前記MEMS素子12の下 12bと前記収納部14の底面14d間に介在するゲル 状の第1のポッティング材21と、前記MEMS素子12 の側面12cと前記収納部14の壁面14eとの間に介 するゲル状の第2のポッティング材22とに分 られている。前記第2のポッティング材22は 記ワイヤ18上も覆っている。

 前記第1のポッティング材21と前記第2のポ ッティング材22は別の材質であっても同じ材 であってもどちらでもよい。

 図3に示す実施形態では、図1と異なって ゲル状のポッティング材23が、前記MEMS素子12 の上面12aの全面を覆っている。このため図3 実施形態には前記MEMS素子12の上面12aに図1に す堰止め部材20は設けられていない。図3の 施形態では、前記MEMS素子12を、ゲル状の前 ポッティング材23内に前記収納部14の底面14d から浮いた状態で完全に埋設できる。よって MEMS素子実装モジュールに外力が作用したと に、より効果的にワイヤ18やMEMS素子12を前記 外力から保護でき、前記ワイヤ18の断線等を 止できる。しかも例えばMEMS素子12が圧力セ サ素子の場合、前記MEMS素子12の上面にある イヤフラムに均一な圧力をかけることがで 、センサ感度のばらつきを小さくすること 可能である。

 図4ないし図6は、本実施形態のMEMS素子実 モジュールの第1の製造方法を示す工程図で ある。各図の(a)は、図1(a)や図2、図3で示した と同じ部分での断面図であり、(b)は、平面図 である。

 図4に示す工程では、パッケージ11に形成 れた収納部14の底面14dに、加熱硬化前の第1 ポッティング材30を塗布する。そして前記 1のポッティング材30上にMEMS素子12を位置決 して載置する。

 前記第1のポッティング材30は加熱硬化に りゲル状となり、加熱硬化前では液体と同 に流動性に優れた状態となっている。加熱 化前の前記第1のポッティング材30の粘度は 0.5~50(Pa・s)程度であることが好適である。

 前記第1のポッティング材30は、加熱硬化 、流動性に優れ、加熱硬化によりゲル状と れば、特に材質を限定しないが、扱いの良 や価格の面からシリコーン系を使用するこ が好適である。

 また図4に示すように前記MEMS素子12を前記 収納部14内に位置決めして載置した後、前記 1のポッティング材30を乾燥工程(80℃前後)に 付して、前記第1のポッティング材30を仮硬化 することが好適である。これにより前記MEMS 子12を適切に前記収納部14内に位置決めでき 。

 続いて図5に示す工程では、前記パッケー ジ11に設けられたダミーパッド31,31間をワイ ボンディングする。

 図5(b)に示すように、前記パッケージ11に 、前記MEMS素子12に形成された電極部16とワ ヤボンディングするための導電パッド15の他 に前記ダミーパッド31が設けられている。

 そして前記MEMS素子12上を横断するように 記ダミーパッド31,31間をワイヤボンディン し、このとき、ワイヤ32を前記MEMS素子12の上 面12aと側面との角部12a1に下方向に押し当て がらワイヤボンディングすることで、前記ME MS素子12を前記パッケージ11内に適切に固定す ることができる。

 このように前記MEMS素子12を固定した状態 て、前記MEMS素子12の電極部16と前記パッケ ジ11の導電パッド15間をワイヤボンディング る。

 次に図6に示す工程では、前記MEMS素子12と 前記パッケージ11の壁面14e間に加熱硬化前の 2のポッティング材33を流し込むとともに、 記第2のポッティング材33にて前記電極部16 導電パッド15間のワイヤボンディングによる ワイヤ18上を覆う。

 前記第2のポッティング材33は第1のポッテ ィング材30と同じ材質でも違う材質でもどち でもよいが、第1のポッティング材30と同じ うに、加熱硬化前、流動性に優れた液体状 、加熱硬化によりゲル状となることが必要 ある。加熱硬化前の前記第2のポッティング 材33の粘度は、0.5~50(Pa・s)程度であることが 適である。

 そして前記第1のポッティング材30及び第2 のポッティング材33を加熱硬化(加熱温度は、 150℃前後)してゲル状にする。

 上記したMEMS素子実装モジュールの第1の 造方法では、図5に示すように、前記MEMS素子 12上を横断するように、パッケージ11のダミ パッド31,31間をワイヤボンディングして、前 記MEMS素子12を前記収納部14内に固定すること 、従来のように、ダイボンディング接着剤 用いずとも、MEMS素子12の電極部16と前記パ ケージ11の導電パッド15間を適切にワイヤボ ディングできる。この製造方法では、図4工 程で、前記収納部14の底面14dに、加熱硬化前 第1のポッティング材30を塗布し、さらに図6 工程で、加熱硬化前の第2のポッティング材33 を、前記MEMS素子12とパッケージ11の壁面14e間 流し込むとともに前記第2のポッティング材 33にて前記ワイヤ18上を覆うことで、加熱硬 により、前記ワイヤ18上を覆うとともに、前 記収納部14の壁面14eから底面14dにかけて前記M EMS素子12との間にゲル状のポッティング材を 切に充填することができる。

 なお図5に示すダミーパッド31,31間のワイ 32を、MEMS素子12の電極部16と前記パッケージ 11の導電パッド15間をワイヤボンディングし 後、切断や除去してもよい。

 また図5工程では、前記ダミーパッド31,31 図示X方向のみに設けられているが、可能で あれば、例えばX方向と直交するY方向にも前 ダミーパッドを設けて、X方向及びY方向に 定用のワイヤボンディングを行うと、より 固に前記MEMS素子12を固定できる。

 図7ないし図10は、本実施形態のMEMS素子実 装モジュールの第2の製造方法を示す工程図 ある。各図の(a)は、図1(a)や図2、図3で示し と同じ部分での断面図であり、(b)は、平面 である。

 図7に示す工程では、パッケージ11に形成 れた収納部14に第1の押え治具40を配置する 図7に示すように、前記第1の押え治具40を前 収納部14の下方収納部14bの壁面14eに密接さ る。前記第1の押え治具40のX方向への厚さ寸 H3は、前記MEMS素子12を前記第1の押え治具40 当接した状態で、MEMS素子12がX方向の実装位 となるように規制されている。そして前記M EMS素子12を前記収納部14内に収納する。この き前記MEMS素子12を前記第1の押え治具40に当 させ前記MEMS素子12を位置決め設置する。

 さらに前記第2の押え治具41を収納部14内 配置し、前記第2の押え治具41を前記MEMS素子1 2の前記第1の押え治具40と当接している側面12 cと反対側の側面12cに当接させ、さらに前記 2の押え治具41を前記第1の押え治具40方向へ 勢させる。これにより前記MEMS素子12を前記 納部14内に固定することができる。

 図7に示す固定状態を維持したまま、図8 示すように、前記MEMS素子12に形成された電 部16と前記パッケージ11の導電パッド15間を イヤボンディングする。

 次に図9に示す工程では、前記第1の押え 具40及び前記第2の押え治具41を前記収納部14 ら外す。すると前記MEMS素子12はワイヤ18の 力により、前記収納部14の底面14dからやや上 方に浮き上がる。

 そして図10に示す工程では、前記MEMS素子1 2と前記パッケージ11の壁面14e間に加熱硬化前 のポッティング材45を流し込む。前記ポッテ ング材45は、加熱硬化によりゲル状となり 加熱硬化前では液体と同様に流動性に優れ 状態となっている。加熱硬化前の前記ポッ ィング材45の粘度は、0.5~50(Pa・s)程度である とが好適である。

 前記ポッティング材45は、加熱硬化前、 動性に優れ、加熱硬化によりゲル状となれ 、特に材質を限定しないが、扱いの良さや 格の面からシリコーン系を使用することが 適である。

 前記ポッティング材45は、毛細管現象に り、前記MEMS素子12と前記収納部14の底面14d間 の微小な隙間にも入り込む。さらに前記ポッ ティング材45にて前記ワイヤ18上を覆う。

 そして前記ポッティング材45を加熱硬化( 熱温度は、150℃前後)してゲル状にする。

 上記の図7工程に示すように、押え治具40, 41を用いて、前記MEMS素子12を前記収納部14内 固定した状態にしているので、従来のよう 、ダイボンディング接着剤を用いずとも、 8工程で、MEMS素子12の電極部16と前記パッケ ジ11の導電パッド15間を適切にワイヤボンデ ングできる。また図9工程で押え治具40,41を すと、MEMS素子12はワイヤ18の張力により若 、上方に浮き上がる。よって、図10工程で、 加熱硬化前のポッティング材45を、前記パッ ージ11の壁面14eとMEMS素子12間に流し込むと 前記ポッティング材45の一部は毛細管現象で 、前記MEMS素子12と前記収納部14の底面14d間に 流れるので、最終形態として、前記収納部1 4の壁面14eから底面14dにかけて前記MEMS素子12 に適切にゲル状のポッティング材を充填し 状態にできる。

 図7工程では、さらに図示Y方向にも少な とも一つ押え治具を設けて、前記Y方向の押 治具に前記MEMS素子12を当接させることで前 MEMS素子12をX方向及びY方向の双方により高 度に位置決めできる。

 上記した製造方法では図6及び図10に示す うに加熱硬化前のポッティング材が前記MEMS 素子12の上面12aの全域に流れ込まないように えば図1に示す堰止め部材20(図6及び図10には 図示していない)を設けて規制していたが、 熱硬化前の前記ポッティング材にて前記MEMS 子12の上面12aも覆い、加熱硬化によりゲル の前記ポッティング材にて前記MEMS素子12の 面12aの全域を覆ってもよい。これにより前 堰止め部材(ダム部材)20を設ける必要がなく り、ポッティング材の充填工程を簡単に行 ことが可能になる。また、これにより、前 MEMS素子12をゲル状の前記ポッティング材内 完全に埋設でき、ワイヤ18やMEMS素子12を外 等からより適切に保護できる。また、例え 前記MEMS素子12を圧力センサ素子としたとき ダイヤフラムに均一な圧力が作用しやすく り、センサ感度のばらつきを小さくできる

 本実施形態では、前記収納部14内に実装 れる素子はMEMS素子12以外であってもよいが 本実施形態は、MEMS素子12のように微細加工 れた素子をパッケージ化した非常に小さい 態に好ましく適用できる。

 (実施例1)
 図1に示すMEMS素子実装モジュールを作製し 。すなわち、収納部14の壁面14eから底面14dに かけてMEMS素子12との間にゲル状のポッティン グ材17を充填した。ただし、前記ポッティン 材17はワイヤ18上まで覆っていない。ゲル状 のポッティング材17には、東レ・ダウコーニ グ(株)のゲル・ポッティング材SE-1880を使用 た。

 (参考例1)
 パッケージ11の収納部14にポッティング材17 充填せずに、MEMS素子12をパッケージ11とワ ヤボンディングしただけのもの、すなわち 1から前記ポッティング材17を除いた構造の のを作製した。参考例ではMEMS素子そのもの 素子特性を比較するために準備したもので り、MEMS素子が保護・固定されていないため 外力等による大きな衝撃に対し極めて不安定 な構造となっている。

 (従来例1)
 図15に示すダイボンディング接着剤4として メンティブ・パフォーマンス・マテリアル 製のダイボンド樹脂TSJ3150(ゴム系、硬度A 12 )を使用した従来構造のMEMS素子実装モジュー を作製した。ただし図15に示すポッティン 材5の充填は行っていない。

 (従来例2)
 図15に示すダイボンディング接着剤4として メンティブ・パフォーマンス・マテリアル 製のダイボンド樹脂TSJ3155B(ゴム系、硬度A 1 0)を使用した従来構造のMEMS素子実装モジュー ルを作製した。ただし図15に示すポッティン 材5の充填は行っていない。

 上記の各試料に用いられたMEMS素子はいず れも圧力センサ素子である。ここで用いられ た圧力センサ素子は、圧力を検知するダイヤ フラムがMEMSで形成されたシリコン製であり ダイヤフラム上にピエゾ効果を有する抵抗 をブリッジ回路で接続し、圧力変位を検知 るものである。

 実験では、25℃の環境下で、各試料に対 て圧力と出力との関係を調べた。その実験 果を図11に示す。

 参考例1は、ダイボンディング接着剤もポ ッティング材も使用しない形態であるため、 加熱工程を経ても、前記MEMS素子とパッケー との線熱膨張係数の差に基づく前記MEMS素子 ゆがみは生じず(あるいは生じたとしても極 めて小さい)、よって参考例1のセンサ特性に いほど好ましい。

 図11に示すように、実施例1は参考例1とほ ぼ同じセンサ特性であることがわかったが、 ダイボンディング接着剤を用いた従来例1及 従来例2のセンサ特性はいずれも、実施例1に 比べて参考例1のセンサ特性から離れており センサ特性のばらつきが大きくなることが かった。

 次に、圧力を110kPaに固定して、各試料に して温度と出力変化率との関係を調べた。 の実験結果を図12に示す。この実験でも参 例1に近い温度特性を示すほど良好である。 12の縦軸は、各試料において温度が25℃のと きの出力に対する変化量を変化率(%)((変化量/ 25℃のときの出力)×100)で表したものである。

 図12に示すように、実施例1は参考例1とほ ぼ同じ温度特性であることがわかった。実施 例1は参考例1と同様に温度変化があっても出 変化を小さくでき、具体的には出力変化を ほぼ10%以下に抑えることが可能であること わかった。

 一方、従来例1及び従来例2はいずれも、 度変化に対して大きく出力が変化すること わかった。従来例1及び従来例2はいずれも温 度によって出力が20%以上も変化してしまい、 広い温度範囲で、圧力センサとして使用する ことが困難となり、例えば別途温度補償の手 段等が必要となることがわかった。

 (実施例2)
 図1に示すMEMS素子実装モジュールを作製し 。ゲル状のポッティング材17には、東レ・ダ ウコーニング(株)のゲル・ポッティング材SE-1 880を使用した。実施例2では、ポッティング 17がMEMS素子12の上面12aの全域を覆っていない 。

 (実施例3)
 図3に示すMEMS素子実装モジュールを作製し 。ゲル状のポッティング材23には、東レ・ダ ウコーニング(株)のゲル・ポッティング材SE-1 880を使用した。実施例3では、ポッティング 23がMEMS素子12の上面12aの全域を覆っている。

 実施例2及び実施例3ともMEMS素子には圧力 ンサ素子を用いた。よって、実施例3では、 前記ポッティング材23がダイヤフラム上を覆 ている形態となっている。

 実験では、25℃の環境下で、各試料に対 て圧力と出力との関係を調べた。その実験 果を図13に示す。

 また、圧力を110kPaに固定して、各試料に して温度と出力変化率との関係を調べた。 の実験結果を図14に示す。図14の縦軸は、各 試料において温度が25℃のときの出力に対す 変化量を変化率(%)((変化量/25℃のときの出 )×100)で表したものである。

 図13及び図14に示すようにMEMS素子の上面( イヤフラム上)をポッティング材で覆ってい ない実施例3及び、MEMS素子の上面(ダイヤフラ ム上)をポッティング材で覆った実施例4の特 はいずれもほぼ同じになり、いずれもセン 感度のばらつきを小さくできるとともに、 好な温度特性を得ることができるとわかっ 。

 上記実験では、MEMS素子として圧力センサ 素子を用いたが、例えば加速度センサ素子を 用いた場合など、パッケージとMEMS素子のひ みに影響されやすいMEMS素子に本実施形態を 効に適用できる。

(a)は、本実施形態におけるMEMS素子実装 モジュールの断面図、(b)は、前記MEMS素子実 モジュールの平面図、 図1(a)とは別の実施形態におけるMEMS素 実装モジュールの断面図、 図1(a)とは別の実施形態におけるMEMS素 実装モジュールの断面図、 本実施形態のMEMS素子実装モジュールの 第1の製造方法を示す工程図、 図4の次に行われる工程図、 図5の次に行われる工程図、 本実施形態のMEMS素子実装モジュールの 第2の製造方法を示す工程図、 図7の次に行われる工程図、 図8の次に行われる工程図、 図9の次に行われる工程図、 実施例1(図1と同じ形態)、参考例1(図1 らポッティング材を除いた形態)、従来例1( 15と同じ形態、ただしポッティング材5は充 していない)、従来例2(図15と同じ形態、ただ しポッティング材5は充填していない)の各試 における25℃の環境下での圧力と出力との 係を示すグラフ、 図11で使用した各試料における圧力を1 10kPaに固定した状態での温度と出力変化率と 関係を示すグラフ、 実施例2(図1と同じ形態)、及び実施例3( 図3と同じ形態)の各試料における25℃の環境 での圧力と出力との関係を示すグラフ、 図13で使用した各試料における圧力を1 10kPaに固定した状態での温度と出力変化率と 関係を示すグラフ、 従来におけるMEMS素子実装モジュール 断面図、

符号の説明

10 MEMS素子実装モジュール
11 パッケージ
12 MEMS素子
13 蓋体
14 収納部
14d (収納部の)底面
14e (収納部の)壁面
15 導電パッド
16 電極部
17、22、23 ゲル状のポッティング材
18、32 ワイヤ
30 加熱硬化前の第1のポッティング材
31 ダミーパッド
33 加熱硬化前の第2のポッティング材
40 第1の押え治具
41 第2の押え治具
45 加熱硬化前のポッティング材