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Title:
DIE POSITION ADJUSTING MECHANISM IN MEDAL DIE ENGRAVING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/008097
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a die position adjusting mechanism in a medal die engraving device for electrically detecting information on the position of a rotation axis using a pulse method for detecting the position with an optical sensor, setting information on the number of pulses in accordance with the position of each die, and thereby setting each die to the proper position for a die forming motion. An original medal (78) is temporarily stopped on the upper portion of a guide rail (77). A disc (1) having a slit is rotated with a die fitting roller (75). The number of pulses previously set is counted from the position of an original point. When time previously set is counted, the original medal (78) is dropped between a rolling roller (74) and the die fitting roller (75), and consequently the die formed medal is offered. Time previously set is individually adjusted for each die with volume, the timing of the dropping of the original medal (78) is adjusted, and consequently a die forming position of the die fitting roller (75) can be adjusted.

Inventors:
ISHII EISHIRO (JP)
KATSURAGI ATSUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/069444
Publication Date:
January 15, 2009
Filing Date:
October 04, 2007
Export Citation:
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Assignee:
TAITO KK (JP)
ISHII EISHIRO (JP)
KATSURAGI ATSUSHI (JP)
International Classes:
B21H7/00; A44C3/00
Foreign References:
JP2005074854A2005-03-24
JPS62137626U1987-08-29
JPH0714368B21995-02-22
JP3787502B22006-06-21
JP3135538U2007-09-20
Attorney, Agent or Firm:
INOGUCHI, Hisashi (Ohki Building45-7, Kabukicho 2-chome,Shinjuku-k, Tokyo 21, JP)
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Claims:
 メダル原板を案内レールの所定位置に停止させ、版回転駆動手段により回転面が平らな圧延ローラと回転面に1以上の版を搭載した版取付ローラとを共同回転させ、版形成タイミング信号により、前記停止したメダル原板を前記圧延ローラと前記版取付ローラの接触面に移動させ、前記圧延ローラと前記版取付ローラの間にメダル原板を挟み込んで圧延し、版の凹凸模様をメダル原板に転写することにより湾曲した模様入りのメダルを作り、該メダルを払い出すメダル版刻印装置において、
 前記版取付ローラの軸に周面に多数のスリットを有する円盤を設けるとともに前記スリットを検出する位置検出用光学センサを設け、
 前記多数のスリットを有する円盤の円周面に原点位置検出のためのブレードを設けるとともに該ブレードを検出する原点位置検出用光学センサを設け、
 前記版取付ローラの回転開始により前記原点位置検出用光学センサが前記ブレードを検出した場合、前記位置検出用光学センサが前記ブレードを検出したときから前記版対応に予め設定されている目標版位置近傍のスリットまでのパルス数を計測し、該予め設定されているパルス数を計測したときの版位置から予め設定されている時間経過したとき版形成タイミング信号を出力する版形成タイミング信号発生手段と、
 作動ノブを操作することにより前記予め設定されている時間を調整する時間調整手段とを備え、
 前記時間調整手段で時間を調整し、前記版取付ローラの版の位置に合わせて前記版形成タイミング信号を発生させ、落下させたメダル原板の中央位置に版の模様を形成させることを特徴とするメダル版刻印装置における版位置調整機構。
 前記案内レールは、略垂直方向にガイドを設け、メダル原板の自重により落下させて移動させるものであり、
 前記案内レールに近接して前記版形成タイミング信号によりプランジャを前後に作動させるソレノイドを設け、
 前記プランジャの端部を前記案内レールの途中に突き出すことにより前記メダル原板の落下を停止させ、引っ込めることにより前記メダル原板を落下させることを特徴とする請求項1記載のメダル版刻印装置における版位置調整機構。
 前記1以上の版は3個であり、
 前記版形成タイミング信号発生手段は、
 前記原点位置検出用光学センサが前記ブレードを検出した場合、前記原点位置検出用光学センサが前記ブレードを検出したときから前記3個の版対応にそれぞれ予め設定されている目標位置近傍のスリットまでのパルス数をそれぞれ計数するパルス数計数手段と、
 前記各版毎に前記パルス数計数手段が各版に予め設定されているパルス数をそれぞれ計数したときの版位置から予め設定されている時間をそれぞれ計測する時間計測手段とを含み、
 前記ソレノイドを各版毎に対応して動作させることを特徴とする請求項2記載のメダル版刻印装置における版位置調整機構。
 前記時間調整手段は、
 版対応に装置内に配置された版位置調整ボリュームと、
 前記ボリュームのつまみの回転に対応して各版対応に予め設定した時間を前後に調整する時間調整部と、
 前記時間調整部で調整された時間後に前記ソレノイドを作動させるソレノイド制御部と、
 から構成されたことを特徴とする請求項3記載のメダル版刻印装置における版位置調整機構。
Description:
メダル版刻印装置における版位 調整機構

 本発明は、メダル版刻印装置、さらに詳 く云えば該メダル版刻印装置の版位置を調 するための機構に関する。

 メダル原板に凹凸模様の版を形成してな メダルを販売するメダル版刻印装置が従来 り存在する。この装置はユーザがイベント 場などを訪れた際に、その記念にイベント 場や関連のキャラクタなどのメダルを手に れたいという要望に応えるものである。図5 にこの種のメダル版刻印装置の外観の一例を 示す。メダル版刻印装置51の前面上方にメダ の版形成の過程を説明するためのメダル購 案内表示部56が掲載されている。その下に メダルの版形成機構を覗くことができる透 窓57が設けられている。透明窓57の前部には それぞれ異なる版を選択する版選択ボタン5 4a,54bおよび54cが配置された版選択パネル54を している。版選択ボタン54a,54bおよび54c内に は発光ランプが内蔵されている。

 版選択パネル54の下部は凹凸模様が形成 れたメダルの払出部58が配置され、その脇に コイン投入部55が設けられている。メダルを 入しようとする者は、まずコイン投入部55 所定のコインを投入する。コイン投入によ 装置内部の版形成機構(図示していない)では 、回転面が平らなローラと版を搭載したロー ラの間の上部にコイン原板が供給されるとと もに版選択パネル54の3つの選択ボタン54a,54b,5 4cが発光することにより、それぞれ異なる凹 模様のいずれかのボタンを選択して押すこ をメダル購入者に促す。メダル購入者がそ 一つのボタンを選択して押すと、コイン原 は回転面が平らなローラと版を搭載したロ ラの間に落下し、コイン原板に選択した版 形成され、払出部58から凹凸模様のメダル 払い出される。

 図6~図10に図5のメダル版刻印装置の版形 機構を示す。図6は版形成機構の全体を示す 視図,図7は版形成機構の上部位置の裏面側 らの斜視図、図8,図9および図10は右側面図、 平面図およびA-A断面図である。固定基台66は 示しない装置筐体に固定され、上面には版 形成するローラ部分を組み込むためのロー 取付板68,69が立設されている。下面に版取 ローラ駆動用のモータ61が取り付けられてい る。モータ61の駆動軸62にギア63が固定されて いる。一方、ローラ取付板68,69に回転可能に 70が取り付けられ、軸70の一端にはギア71が 定されている。ギア63と65の間にチェーン64 掛け渡され、モータ61の回転力は軸70に伝達 される。

 軸70には図7で示されるように圧延ローラ74 固定され、さらに軸70の端部にギア71が取り けられている。ローラ取付板68,69には軸70に 平行して軸73が回転可能に取り付けられ、軸7 3に略120度間隔で3つの版(第1の版76a,第2の版76b および第3の版76c)を周面に取り付けた版取付 ーラ75が固定されている。さらにその端部 ギア71に歯合するギア72が取り付けられてい 。第1の版76a,第2の版76bおよび第3の版76cに刻 印すべき異なる模様の凹凸が設けられている 。
 軸70に伝達されたモータの回転力はギア71を 介してギア72に伝達され、版取付ローラ75を 転させる。圧延ローラ74の円周面と版取付ロ ーラ75の版とは圧接させられながら圧延ロー 74と版取付ローラ75とが共同して回転する。 圧延ローラ74と版取付ローラ75の圧接面の上 にメダル原板78を圧接面まで案内する案内レ ール77がローラ取付板68,69の上面に設けられ いる。案内レール77は垂直方向に長溝が形成 された構造であり、メダル原板78は長溝の側 に規制されながら落下する。この長溝の上 はメダル原板78が飛び出ないように図示し い透明板が貼る付けられている。

 案内レール77の上部付近にソレノイドの ランジャ84が出入りする貫通孔77aが形成され ている。ソレノイドのプランジャ84が貫通孔7 7aより突出している場合には図示しないメダ 原板ホッパーより送られてくるメダル原板7 8は案内レール77内で停止し、ソレノイド駆動 によりプランジャ84が引っ込むと、メダル原 78は圧延ローラ74と版取付ローラ75の圧接面 落下する。メダル原板78を落下させる版形 タイミング信号は図8~図10で示されるカム80 よって形成される。ギア65の裏側の軸にはカ ム80が固定されている。カム80はその周面に 120度間隔でカム部80a,80bおよび80cが設けられ カム80の円周面に沿って機械式スイッチ81が 配置されている。機械式スイッチ81の取付杆8 3の先端にはコロ形状の接触部82が突出してお り、この接触部82がカム部80a,80bおよび80cで押 し上げられることにより、取付杆83が回転し 械式スイッチ81が作動し上記する版形成タ ミング信号を発生させる。

 カム部80aに連設されている円周面突出部 800aは初期位置検知するための信号を作るた めのものである。カム部80bおよび80bにネジ止 め用孔800bおよび800cが形成されており、この 分にネジを挿入してカム80を軸70に固定する 。軸70に対しカム80の周面取付け位置は調整 能である。このようにして作られた版形成 イミング信号によりメダル原板78は落下し、 ユーザが選択した版によって圧延され模様が 彫り込まれる。ローラ面は円周面であるため 模様が彫り込まれるメダルは湾曲し、湾曲し たメダルが版形成機構の下に落下し、装置の 外に払い出される。

 このような構成のメダル版形成機構におい カム80は、カム部の位置とそれぞれの版の 置が常に正確な位置であれば、メダルの中 位置に模様が形成される。ところが、版の 作時に発生する個体的な製造上の版ずれ、 械に版を取付けをする時の組立上のずれ、 アなどの噛み合わせ等の組み立てずれ、及 多くの圧延動作をさせると、多少版がずれ 場合がある。そこで、版の位置をカム部の 凹に合わせて調整する必要が生ずる。

特開2005-74854号公報

実開昭62-137626号公報

 上記のメダル版形成機構の版位置を検出 る構造は、上記のように回転軸にカムを取 け、カムの凹凸を利用してメカ式スイッチ 作動させて版の位置を検出しているためカ の凸凹は常に一定であり、版が1個の場合は 、カムの調整で版ずれを修正することが可能 である。しかしながら、版を回転軸に対して 数個取り付けている場合、カムの形状(凹凸) 合わせて複数版を同時に合わせることは、 数版を有する版取付ローラは版の個体差に って版取付け孔760aに取り付ける版はその模 様の位置が異なり、適切な版の位置出しが困 難な場合が多ことに加えて版の製作時に発生 する個体的な製造上の版ずれ、機械に版を取 付けする時や、ギアなどの噛み合わせ等の組 立上のずれなどが影響して、すべての版を正 規に位置出しを行うことは非常に困難であっ た。なお、上記版形成機構は本件出願人が創 作して実施することを考えたものであり、上 述のような問題を含むものであった。

 従来のこの種の先行技術としてメダル版刻 装置に光パルスを用いて版位置を調整する のは存在しない。エンコーダを用いる印刷 置という観点からロータリエンコーダを用 て回転を検出して製版済のマスタが版胴の 周面に着版されたか否かを検知するものと て特許文献1が挙げられるが、本件出願人が 上記した技術に比較し本発明に対する関連性 は少ないものである。また、ローラによって 版の凸凹模様を形成する装置として凸凹模様 を転写する特許文献2も存在するが、版位置 正確に検出する技術の開示はない。
 本発明の目的は、機械的位置検出をするカ 方式でなく、光学式センサで位置検出をす パルス方式を利用し電気的に回転軸の位置 報を検出し、各版の位置に合わせたパルス 情報を設定しておくことにより、各版につ てそれぞれ正規の位置出し(メダル原板の中 央に版を形成できる位置)をすることができ メダル版刻印装置における版位置調整機構 提供することにある。

 前記目的を達成するために本発明の請求項1 は、メダル原板を案内レールの所定位置に停 止させ、版回転駆動手段により回転面が平ら な圧延ローラと回転面に1以上の版を搭載し 版取付ローラとを共同回転させ、版形成タ ミング信号により、前記停止したメダル原 を前記圧延ローラと前記版取付ローラの接 面に移動させ、前記圧延ローラと前記版取 ローラの間にメダル原板を挟み込んで圧延 、版の凹凸模様をメダル原板に転写するこ により湾曲した模様入りのメダルを作り、 メダルを払い出すメダル版刻印装置におい 、前記版取付ローラの軸に周面に多数のス ットを有する円盤を設けるとともに前記ス ットを検出する位置検出用光学センサを設 、前記多数のスリットを有する円盤の円周 に原点位置検出のためのブレードを設ける ともに該ブレードを検出する原点位置検出 光学センサを設け、前記版取付ローラの回 開始により前記原点位置検出用光学センサ 前記ブレードを検出した場合、前記位置検 用光学センサが前記ブレードを検出したと から前記版対応に予め設定されている目標 位置近傍のスリットまでのパルス数を計測 、該予め設定されているパルス数を計測し ときの版位置から予め設定されている時間 過したとき版形成タイミング信号を出力す 版形成タイミング信号発生手段と、作動ノ を操作することにより前記予め設定されて る時間を調整する時間調整手段とを備え、 記時間調整手段で時間を調整し、前記版取 ローラの版の位置に合わせて前記版形成タ ミング信号を発生させ、落下させたメダル 板の中央位置に版の模様を形成させること 特徴とする。
 本発明の請求項2は請求項1記載の発明にお て前記案内レールは、略垂直方向にガイド 設け、メダル原板の自重により落下させて 動させるものであり、前記案内レールに近 して前記版形成タイミング信号によりプラ ジャを前後に作動させるソレノイドを設け 前記プランジャの端部を前記案内レールの 中に突き出すことにより前記メダル原板の 下を停止させ、引っ込めることにより前記 ダル原板を落下させることを特徴とする。
 本発明の請求項3は請求項2記載の発明にお て前記1以上の版は3個であり、前記版形成タ イミング信号発生手段は、前記原点位置検出 用光学センサが前記ブレードを検出した場合 、前記原点位置検出用光学センサが前記ブレ ードを検出したときから前記3個の版対応に れぞれ予め設定されている目標位置近傍の リットまでのパルス数をそれぞれ計数する ルス数計数手段と、前記各版毎に前記パル 数計数手段が各版に予め設定されているパ ス数をそれぞれ計数したときの版位置から め設定されている時間をそれぞれ計測する 間計測手段とを含み、前記ソレノイドを各 毎に対応して動作させることを特徴とする
 本発明の請求項4は請求項3記載の発明にお て前記時間調整手段は、版対応に装置内に 置された版位置調整ボリュームと、前記ボ ュームのつまみの回転に対応して各版対応 予め設定した時間を前後に調整する時間調 部と、前記時間調整部で調整された時間後 前記ソレノイドを作動させるソレノイド制 部ととから構成されたことを特徴とする。

 上記構成によれば、カム方式( 機械的位 検出) のような版の位置とカムの形状のず が無くなる。すなわち版の製作時に発生す 個体的な製造上誤差によるのずれ、機械に を取付けする時の組み立て上のずれ,ギアな どの噛み合わせ等の組立上のずれに対して、 個体的な版位置調整が可能になる。また、多 く圧延動作をさせると、多少版がずれる場合 があるが、その際パルスの位置情報を調整す れば、分解等によるカムの位置調整をしなく ても、簡単に対応できる。また、版がずれた 際、同様に版の位置情報を修正することによ り、圧延位置を簡単に変更することができる 。

本発明による版位置調整機構を適用し 版形成機構の実施の形態を示す斜視図であ 。 本発明による版位置調整機構を採用し メダル版刻印装置の回路構成を示すブロッ 図である。 本発明におけるメダルを成形する過程 説明するためのフローチャートである。 各版の調整位置のタイミングを説明す ため図である。 メダル版刻印装置の外観を示す斜視図 ある。 図5のメダル版刻印装置の版形成機構の 斜視図である。 図6の上部位置の裏面側からの斜視図で ある。 図6の右側面図である。 図6の平面図である。 正面から見たA-A断面図である。

符号の説明

 1 スリット付き円盤
 2 スリット
 3 位置検出用光学センサ
 4 原点位置検出用光学センサ
 5 ブレード
 11 メダルエスクロ用ソレノイド
 12 版位置調整用ボリューム(VR) 
 13 A/D変換部 
 14 CPU 
 17 モータ駆動部(SSR)
 51 メダル版刻印装置
 54 版選択パネル
 55 コイン投入部
 56 メダル購入案内表示部
 58 メダル払出部 
 61 モータ
 62,70,73 軸
 63,65,71,72 ギア
 64 チェーン
 66 固定基台
 68,69 ローラ取付板 
 74 圧延ローラ
 75 版取付ローラ
 76a,76b,76c 版
 77 案内レール
 78 メダル原板
 80 カム
 80a,80b,80c カム部
 81 機械式スイッチ
 82 接触部
 83 取付杆

 以下、図面等を参照して本発明の実施の形 を詳しく説明する。
 図1は、本発明による版位置調整機構を適用 した版形成機構の実施の形態を示す斜視図で ある。図7で説明した各機構部分の構成と同 符号が付してある部分は同じ機能を果たす のであり、ギア72の前面にロータリエンコー ダの役割を果たすスリット付き円盤1等を設 た点が背景技術とは異なっている。また、 8~図10で示すカム80および機械式スイッチ81は 設けられていない。
 スリット付き円盤1の各スリット2は円周面 沿って36個設けられている。このスリット2 検出するためにローラ取付板69(なお図1,図7 は図示されていない)に位置検出用光学セン 3が取り付けられている。位置検出用光学セ ンサ3は発光素子部と受光素子部とからなり 発光素子部と受光素子部がスリット付き円 1の円周面のスリット群を挟むように配置さ ている。発光素子部からの発光を受光素子 が検出することによりスリットを検出し、 光素子部からスリットの検出を示す信号が 力される。

 また、スリット付き円盤1の円周面にはブ レード5が固定され、このブレード5を検出す ための原点位置検出用光学センサ4がローラ 取付板69に取り付けられている。原点位置検 用光学センサ4も位置検出用光学センサ3と 様、発光素子部と受光素子部とからなり、 ア72が回転しブレード5が発光素子部と受光 子部の間に達すると、受光素子部は発光素 部からの光が遮蔽されてブレードすなわち 点位置を検出して原点位置検出信号を出力 る。モータが回転を開始しブレード5が原点 置検出用光学センサ4に達したときにモータ の回転が安定する位置になるようにブレード 5の初期停止位置が設定される。

 図2は、本発明による版位置調整機構を採 用したメダル版刻印装置の回路構成を示すブ ロック図である。制御基板10に各回路部が搭 され、CPU14にROM18,RAM19および不揮発性メモリ 部20が接続されている。また、版回転モータ( 版回転駆動手段)61をオンオフ駆動するリレー よりなるモータ駆動部17,原点位置検出用セン サ4および位置検出用光学センサ3を制御する ンサ制御入出力回路16ならびにメダルエス ロ用ソレノイド11を制御するソレノイド制御 入出力回路15がそれぞれ接続されている。さ に3個の版位置調整用ボリューム12a,12bおよ 12cからのアナログ電圧をA/D変換するA/D変換 13が接続されている。

 ROM18に版形成機構を駆動するための制御プ グラムおよび該制御プログラム駆動時に用 られる各種データが格納されている。不揮 性メモリ部20には3つの版に対する設定パル 数データn 1  ,n 2  ,n 3  および3つの版に対する設定時間データt 1  ,t 2  ,t 3  がそれぞれ格納されている。この設定時間 ータは版位置調整用ボリューム12a,12bおよび 12cにより予め設定した時間を中心に前後に変 更可能である。各版位置調整用ボリューム12a ,12bおよび12cは、装置組み立て時の個別的な 造上の版ずれなどを正規位置にするため設 時間データをt 1  ,t 2  ,t 3  を各版毎にそれぞれ独立して調整すること できる。
 RAM19はCPU14が演算などを行うときに作業エリ アとして用いられ、さらに一時的にデータを 格納する。CPU14はROM18より制御プログラムを み出し実行することにより版形成制御部14a, ルス数計数部14b,時間計測部14cおよび時間調 整演算部14dの各機能部を実現する。

 版形成制御部14aは装置全体の管理,制御を行 うもので、コイン投入に対する版形成機構部 の制御,版位置調整用ボリューム12からの入力 に対する演算制御,原点位置検出用光学セン 4および位置検出用光学センサ3の入出力制御 ならびにメダルエスクロ用ソレノイド11およ 版回転モータ61に対する駆動制御などを行 。
 版位置調整用ボリューム12a,12bおよび12cのつ まみが操作された場合、操作によって変動し たアナログ電圧がA/D変換部13でディジタル電 に変換される。時間調整演算部14dはこのデ ジタル電圧における時間変動分を演算し、 揮発性メモリ部20に格納された、予め設定 てある設定時間データt 1  ,t 2  ,t 3  を更新する。
 パルス数計数部14bはパルス位置検出用光学 ンサ3が原点位置から検出したスリットで発 生するパルス数を計数するものである。時間 計測部14cはパルス数計数部14bで計数したパル ス数がn 1  ,n 2  ,n 3  になった時点から時間を計測するものであ 。版形成制御部14aは時間計測部14cで計測し 時間がt 1  ,t 2  ,t 3  になったとき、ソレノイド制御入出力回路1 5に対しソレノイド駆動信号(版形成タイミン 信号)を送出する。

 図3は、本発明におけるメダルを成形する過 程を説明するためのフローチャートである。 以下、図1,図2,図5および図6を参照しながら版 形成の流れの詳細を説明する。点線で囲んで あるステップ部分が本発明に直接係わる流れ の部分である。
 メダル購入者がコイン投入部55に100円のコ ンを投入すると、版形成制御部14aは決めら たコインが投入されたことを確認する(ステ プ(以下「S」という)001)。これにより多数の メダル原板を蓄積するメダルホッパーを作動 させ1枚のメダル原板78を案内レール77の入口 払い出させる(S002)。メダル原板78は案内レ ル77を落下しようとするが、メダルエスクロ 用ソレノイドのプランジャ84が案内レール77 突出しているためメダル原板78の下流への落 下は停止する(S003)。版形成制御部14aは一方で はそれぞれ異なる模様を選択できる版選択パ ネル54上の3つの版選択ボタンの発光ランプを 点灯させ、メダル購入者に対し希望する版選 択ボタンを押すよう促す。

 版形成制御部14aは版の選択が行われる(S00 4)と、版選択ボタンから送られる信号により ータ駆動部17に駆動信号を送出しモータ61を 回転させる(S005)。モータ61の回転力は軸62,ギ 63を介してチェーン64に伝達され、ギア65で 速されて軸70に伝達される。軸70の回転はギ ヤ71,72を介して軸73に伝えられ、圧延ローラ74 と版取付ローラ75が回転を開始するとともに リット付き円盤1も回転を開始する。版取付 ローラ75の初期位置は原点位置検出用光学セ サ4に対しブレード5が所定の角度だけ手前 置に停止している状態であり、この位置か 回転を開始し、光学位置検出用光学センサ4 ブレード5が通過すると、位置検出用光学セ ンサ4の受光素子部から原点位置検出の信号 出力される。

 版形成制御部14aは原点位置検出の信号を受 ると、パルス数計測部(カウンタ)14bを0にリ ットし、パルス数計測部は位置検出光学セ サ4で検出されるパルスの数の計数を開始す る(S006)。さらに版が回転動作する(S007)。版形 成制御部14aは例えば、第1の版76aが選択され いれば、不揮発性メモリ部20から設定パルス 数データn 1  を読み出し、パルス計数部14bが設定パルス データn 1  を計数するかを判定する(S008)。パルス数が 定パルス数データn 1  を計数すると、つぎは時間計測部14cに設定 ルス数データn 1  を計数した時点から時間を計数させる。そ て設定時間データt 1  を計数したか否を判定する(S009)。設定時間 ータt 1  を計数すると、版形成制御部14aはソレノイ 制御入出力回路15に対し版形成タイミング 号d 1  を出力し、ソレノイド制御入出力回路15は ダルエスクロ用ソレノイドを駆動し、プラ ジャ84を引き込む。これによりメダル原板78 案内レール77中を落下する(S010)。

 上記動作は第2の版76bが選択されていれば、 設定パルス数データn 2  と設定時間データt 2  が用いられ、さらに第3の版76cが選択されて いれば、設定パルス数データn 3  と設定時間データt 3  が用いられることとなる。
 落下したメダル原板78は圧延ローラ74と版取 付ローラ75の版の先端位置の間に挟み込まれ メダル原板78は圧延されながらメダル原板78 の真ん中に版の模様が形成される(S011)。圧延 されたメダルは版形成機構の下部に落下し、 通路を通ってメダル払出部58に払い出される( S012)。版形成制御部14aはメダルを落下させた 、版取付ローラ75をさらに回転させて回転 始のための初期位置でモータを停止させる(S 013)。

 図4に各版の調整位置を説明するためのタイ ミング図を示す。スリット付き円盤1の円周 を時間軸方向に展開し、スリットによって 生するパルスを記載したものである。各版 ついては原点検出位置は同じ位置であるが 原点検出位置から発生するパルス数はそれ れn 1  ,n 2  ,n 3  であり、設定パルス数をカウントした後の 間はt 1  ,t 2  ,t 3  である。したがって第1,2および3の版につい て原点検出から(パルス数n 1  +時間t 1  ),(パルス数n 2  +時間t 2  ),(パルス数n 3  +時間t 3  )までの時間によって版が回転した距離(回 角度)でメダル落下のための版形成タイミン 信号が出力される。これはモータの速度が に一定で他のメカ的要素が当初の寸法通り 組み立てにバラツキがなければ、版による ダル圧延の工程では当初設定された時間デ タでメダルの真ん中に版が形成されること なる。

 しかしながら、実際は版の製作時に発生す 個体的な製造上のずれ、機械に版を取付け る時や、ギアなどの噛み合わせ等の組立上 ずれが発生する。また、版を圧延するとき 多少版がずれる場合がある。そのため、当 設計で、適切な位置を設定パスル数n+設定 間nにしてあっても、個々の装置毎に、それ れの版がずれることがある。
 本発明によれば、3つの版位置調整用ボリュ ーム12a,12b,12cをそれぞれ個別に当初の設定時 を調整できるので、当初の設定時間データ メダルの中心に版の模様を形成できなけれ 、メダルの中心に版の模様が形成されるよ に個々の版のずれをそれぞれ調整すること 可能である。図4において、メダル落下位置 を当初の設定時間データであるとすると、こ こを中心に前後に第1の版,第2の版および第3 版の時間をそれぞれt 1  ,t 2  ,t 3  だけ動かすことができる。この例では時間 整できる範囲を前後に略1パルス周期分調整 できる場合を示しているが、時間調整する範 囲は使用による磨耗などが原因でズレること も考慮して、一方向に最大ズレが発生する量 の調整ができるように構成する。

 以上の実施の形態は、案内ガイドを略垂直 設け、ガイド面に接触させることなくメダ 原板を落下させる例について説明したが、 内ガイドを斜面で構成し、メダル原板を斜 上を滑落させる場合も同様に本発明を適用 きるものである。かかる場合、斜面の角度 応じたパスル数や時間を設定することとな 。
 時間調整手段としてボリュームを使う場合 示しているが、ボリューム以外にスライド イッチなどを用いて電圧値を変化させるこ も可能である。さらに電圧値ではなく、電 値を変化させる素子を用いて時間を調整す 構成にすることもできる。

 アーケードセンタやイベント会場に設置 れるメダル販売機である。