瀬上史明 (())
パナソニック株式会社 (〒01 大阪府門真市大字門真1006番地 Osaka, 57185, JP)
SENOUE, Fumiaki (())
| リファレンス信号が入力され、このリファレンス信号の周波数を、整数部及び小数部より成る数値で所定倍率した周波数を持つクロック信号を出力するデジタルPLL回路であって、 制御量が入力され、この入力された制御量に応じて、前記デジタルPLL回路から出力するクロック信号の周波数を変更する制御発振器と、 前記制御発振器により周波数を変更された前記クロック信号を計数する第1のカウンタと、 前記リファレンス信号を前記制御発振器からのクロック信号に基づいてリタイミングしたリタイミング信号に応じて、前記所定倍率をインクリメントする第2のカウンタと、 前記第1のカウンタのカウント値と前記第2のカウンタのカウント値の整数部とを比較し、その差を整数部の位相誤差として出力する比較器と、 前記第2のカウンタのカウント値の小数部に基づいて、前記リファレンス信号の振幅値近傍の複数の閾値を生成し、この複数の閾値に基づいて前記リファレンス信号の振幅値を検出すると共に、この検出した振幅値に基づいて前記リファレンス信号と前記制御発振器からの出力クロック信号との間の小数部の位相誤差としての微小位相誤差情報を生成する微小位相誤差生成器と、 前記比較器からの整数部の位相誤差と前記微小位相誤差生成器からの小数部の位相誤差としての微小位相誤差情報とを受け、この2つの位相誤差の合計誤差を平滑化するフィルタ部と、 前記フィルタ部の出力に基づいて、前記発振器への前記制御量を生成して出力する制御量生成器とを備えた ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記微小位相誤差生成器は、 各々が複数の閾値を出力する複数個の閾値バンクと、 前記第2のカウンタのカウント値の小数部を受け、この小数部に基づいて前記複数個の閾値バンクの何れかを選択する選択部と、 前記選択部により選択された閾値バンクから出力される閾値の数に等しい個数だけ設けられ、前記選択された閾値バンクから対応する閾値を受けると共に、前記リファレンス信号を受けて、このリファレンス信号を前記受けた閾値と比較する複数個のコンパレータとを備えた ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記微小位相誤差生成器は、 前記生成した複数の閾値に基づいて前記リファレンス信号の振幅値を複数回検出し、この検出した複数の振幅値のうち、最大値、最小値、及び前記第2のカウンタが前記所定倍率をインクリメントする直前の振幅値と、前記整数部及び小数部より成る所定倍率とに基づいて、前記リファレンス信号と前記制御発振器からの出力クロック信号との間の小数部の位相誤差としての微小位相誤差情報を生成する ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項3記載のデジタルPLL回路において、 前記微小位相誤差生成器は、 前記第2のカウンタが前記所定倍率をインクリメントする直前の振幅値を検出するに際し、前記第1のカウンタの出力と前記第2のカウンタの出力とに応じて、前記デジタルPLL回路から出力されたクロック信号を間引いたタイミングで前記直前の振幅値を検出する ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項3記載のデジタルPLL回路において、 前記微小位相誤差生成器は、 PLL回路が動作の引き込み時又は学習モードの場合には、前記複数の閾値バンクを切り替えて前記リファレンス信号の振幅値の最大値及び最小値を検出し、動作の引き込み後の通常動作時には、前記検出した最大値及び最小値を用いて微小位相誤差を規格化する ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記第1のカウンタのカウント値及び前記第2のカウンタのカウント値は、共に前記リタイミング信号に同期した2個のレジスタ回路に各々格納され、 前記比較器は、前記一方のレジスタ回路に格納された第1のカウンタのカウント値と、前記他方のレジスタ回路に格納された第2のカウンタのカウント値の整数部とを比較する ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記制御量生成部は、 前記制御発振器への制御量に関して、一部又は全部について変調を行った結果を制御量として前記制御発振器に出力する ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記制御発振器は、 デジタル―アナログ変換回路と電圧制御発振器とを備える ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記制御発振器は、デジタル制御発振器である ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記リファレンス信号は、正弦波に準拠した信号である ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1記載のデジタルPLL回路において、 前記リファレンス信号は、のこぎり波状の信号である ことを特徴とするデジタルPLL回路。 |
| 前記請求項1~11の何れか1項に記載のデジタルPLL回路を用いて得られたクロック信号に基づいて音声データ又は映像データを含む受信信号を復号する信号処理回路を有するLSIと、 前記LSIからの復号信号を受けて復号された音声データ又は映像データを表示するディスプレイ端末とを備えた ことを特徴とする通信装置。 |
本発明は、リファレンス信号に同期した 意の倍率の周波数のクロック信号を出力す デジタルPLL(Phase Locked Loop)回路、及びこれ 用いた通信装置に関するものである。
従来の一般的なデジタルPLL回路は、図20 示すように、リファレンス信号FREFに基づい 動作するRPA回路(Reference Phase Accumulator:リフ ァレンス位相算出器)201、出力クロックCKVに づいて動作するVPA回路(Variable Phase Accumulator :可変位相算出器)202、位相比較器203、ループ ィルタ204、発振器206から構成される。
前記デジタルPLL回路では、出力クロックC KVの周波数がリファレンス信号FREFの周波数の 周波数制御ワードFCW(Frequency Command Word)倍と るように動作する。例えば、リファレンス 号FREFの周波数が100MHzのときに225MHzの出力ク ロックを得ようとする場合、周波数制御ワー ドFCWは2.25に設定すれば良い。RPA回路201はリ ァレンス信号FREFに同期して周波数制御ワー FCWを積分し、リファレンス位相値PHRを算出 る。一方、VPA回路202は、出力クロックCKVに 期して1をインクリメントし、出力クロック CKVの可変位相値PHVを算出する。周波数制御ワ ードFCWは、出力クロックCKVの周波数をリファ レンス信号FREFの周波数で規格化したものに 当するので、リファレンス信号FREFの1パルス 幅の位相更新値を周波数制御ワードFCWとする と、出力クロックCKVの1パルス分を位相更新 1と見なせる。従って、リファレンス信号FREF の位相値PHRと出力クロックCKVの位相値PHVとを 同じ次元で比較することが可能となる。位相 比較器203は、リファレンス信号FREFの位相値PH Rと出力クロックCKVの位相値PHVとの差を取り 位相誤差を算出する。位相誤差はループフ ルタ204で平滑化され、このループフィルタ20 4の出力をもとに発振器206の発振周波数が所 の値となるように制御される。
ここで、周波数制御ワードFCWの値が整数 場合は、リファレンス信号FREFの1パルスに まる出力クロックCKVのパルス数が常に一定 (周波数制御ワードFCW)となり、同期をとるこ とが容易である。
しかしながら、周波数制御ワードFCWに小 成分が含まれると、リファレンス信号FREFの 1パルスに収まる出力クロックCKVのパルス数 常に一定とならない。図21に周波数制御ワー ドFCWの値を2.25としたときの図20に示すPLL回路 の動作タイミングチャートを示す。図21から 認できる通り、リファレンス信号FREFと出力 クロックCKVとの周波数比率は整数値とは限ら ないので、出力クロックCKVとリファレンス信 号FREFとの何れに同期して位相比較を行って 、位相誤差算出の際に微小な残留位相誤差 常に混入されることとなり、位相ノイズ特 が劣化する。
この課題を解決するため、特許文献1では 、図22に示すPLL回路の構成を用いている。ポ ントとなるブロックは、TDC(Time to Digital Co nverter:時間デジタル変換器)312により、微小残 留位相誤差を算出している点である。図23にT DCの構成を示す。TDC312は、インバータチェイ 3121からなるディレイライン、このディレイ ライン3121の出力をリファレンス信号FREFのエ ジで保持するレジスタ群3122、リファレンス 信号FREFと出力クロックCKVとのエッジ間隔を めるエッジ検出部3123、そのエッジ検出結果 元に微小位相誤差を算出する出力部3124によ り、構成される。尚、図22において、301はRPA 302はVPA、303は位相比較器、304はループフィ タ、305は制御量生成器、306は発振器、309は 力クロックCKVに同期してリファレンス信号F REFをリタイミングした信号CKRを生成するレジ スタ回路、310は前記リタイミング信号CKRに同 期して動作するレジスタ回路である。
以下、この微小位相誤差の算出方法を示 。ディレイライン3121には出力クロックCKVが 入力される。従って、各インバータの出力は 、出力クロックCKVが遅延した信号となる。実 際はインバータチェインであるので、偶数段 目では同一極性、奇数段目では逆極性となる 。但し、図23に示すように各インバータの出 を受けるレジスタ群の出力で整合性をとる とにより、極性を統一することができる。 のようにして、レジスタ群には、出力クロ クCKVのリファレンス信号FREFエッジにおける 極性が格納される。図24(a)に示す位相誤差が 値の場合、同図(c)に示す位相誤差が負値の 合の何れの場合にも、同図(b)に示すディレ ライン3121及びレジスタ群3122によって、同 (b)に示すようにレジスタ群3122から微小時間 つ遅延したデータD[0]、D[1]、D[2]…を得るこ ができるので、この情報を用いれば、リフ レンス信号FREFと出力クロックCKVとの立上り エッジ間隔δtrと立下りエッジ間隔δtfとをデ タル値で表現することが可能である。出力 3124では、この立上りエッジ間隔δtrと立下 エッジ間隔δtfとを用いて、下記式(1)に示す うに微小位相誤差の算出を行うことが可能 ある。
尚、算出に際しては、出力クロックCKVのパ
ス間隔を1として規格化する必要があるので
、ディレイラインは出力クロックCKVの1パル
をカバーするのに十分なタップ数を確保し
おく必要がある。
このように、特許文献1に記載の構成では 、TDC312によりリファレンス信号FREFと出力ク ックCKVとの間の微小位相誤差を抽出し、PLL 路へ反映することにより、位相ノイズ特性 大幅な改善が得られる。
しかしながら、TDC312は、その構成上、リ ァレンス信号FREFと出力クロックCKVとの立上 り/立下りエッジを検出するために、出力ク ックCKVの1周期をカバーするのに十分な長さ インバータチェインが必要となるため、小 積化が困難である。また、リファレンス信 FREFに対する周波数倍率FCWが大きくなると、 インバータチェイン3121へ入力されるクロッ 信号CKVは高速となり、消費電力が大きくな 。更に、各インバータの出力が時間的に等 隔である必要があるため、各インバータ間 等長配線する必要があって設計難易度が高 なる、などの課題が発生する。
本発明の目的は、リファレンス信号と出 クロックとの周波数比率である周波数制御 ードFCWが小数成分を含む場合において、小 積かつ低消費電力で、リファレンス信号と 力クロックとの微小位相誤差を算出して、 相ノイズ特性の良いデジタルPLL回路を提供 ることにある。
前記の目的を達成するため、本発明では 従来技術のようにディレイラインを用いて ファレンス信号と出力クロックとの立上り び立下りエッジ間隔をデジタル値で表現す のではなく、リファレンス信号の振幅情報 用いて、リファレンス信号と出力クロック の微小位相誤差を算出する構成を採用する 即ち、リファレンス信号FREFの振幅値の零値 、最大値及び最小値と周波数倍率FCWとは図13 例示すように1:1に対応しており、これらの 大値、最小値等や、サンプリングポイント の振幅値αを用いれば、このサンプリング イントでの位相誤差perr_fを算出できる。そ て、この振幅情報を用いた誤差算出構成で 、サンプリングポイントでの振幅値αは、前 記図20のRPA回路(Reference Phase Accumulator:リファ レンス位相算出器)201が周波数倍率FCWを逐次 算する構成である関係上、例えば周波数制 ワードFCW=2.25の場合(図21参照)には、RPA回路 出力(周波数倍率FCWの逐次加算値)の小数成分 は、0.0、0.25、0.5、0.75の4種類となり、振幅値 αも4種類の各値近傍の値を取る。従って、振 幅値αの検出に際して、その閾値を、振幅最 値と最小値との間を多段階に均等に細かく 定しなくても、前記4種類の値近傍に設定し ておけば、コンパレータの個数は少なく制限 できる。本発明は、このようにしてコンパレ ータの個数を低減して、小面積かつ低消費電 力で、リファレンス信号と出力クロックとの 微小位相誤差を算出して、位相ノイズ特性の 良いデジタルPLL回路を提供する。
具体的に、本発明のデジタルPLL回路は、 ファレンス信号が入力され、このリファレ ス信号の周波数を、整数部及び小数部より る数値で所定倍率した周波数を持つクロッ 信号を出力するデジタルPLL回路であって、 御量が入力され、この入力された制御量に じて、前記デジタルPLL回路から出力するク ック信号の周波数を変更する制御発振器と 前記制御発振器により周波数を変更された 記クロック信号を計数する第1のカウンタと 、前記リファレンス信号を前記制御発振器か らのクロック信号に基づいてリタイミングし たリタイミング信号に応じて、前記所定倍率 をインクリメントする第2のカウンタと、前 第1のカウンタのカウント値と前記第2のカウ ンタのカウント値の整数部とを比較し、その 差を整数部の位相誤差として出力する比較器 と、前記第2のカウンタのカウント値の小数 に基づいて、前記リファレンス信号の振幅 近傍の複数の閾値を生成し、この複数の閾 に基づいて前記リファレンス信号の振幅値 検出すると共に、この検出した振幅値に基 いて前記リファレンス信号と前記制御発振 からの出力クロック信号との間の小数部の 相誤差としての微小位相誤差情報を生成す 微小位相誤差生成器と、前記比較器からの 数部の位相誤差と前記微小位相誤差生成器 らの小数部の位相誤差としての微小位相誤 情報とを受け、この2つの位相誤差の合計誤 を平滑化するフィルタ部と、前記フィルタ の出力に基づいて、前記発振器への前記制 量を生成して出力する制御量生成器とを備 たことを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記微小位相誤差生成器は、各々が複数の 値を出力する複数個の閾値バンクと、前記 2のカウンタのカウント値の小数部を受け、 この小数部に基づいて前記複数個の閾値バン クの何れかを選択する選択部と、前記選択部 により選択された閾値バンクから出力される 閾値の数に等しい個数だけ設けられ、前記選 択された閾値バンクから対応する閾値を受け ると共に、前記リファレンス信号を受けて、 このリファレンス信号を前記受けた閾値と比 較する複数個のコンパレータとを備えたこと を特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記微小位相誤差生成器は、前記生成した 数の閾値に基づいて前記リファレンス信号 振幅値を複数回検出し、この検出した複数 振幅値のうち、最大値、最小値、及び前記 2のカウンタが前記所定倍率をインクリメン トする直前の振幅値と、前記整数部及び小数 部より成る所定倍率とに基づいて、前記リフ ァレンス信号と前記制御発振器からの出力ク ロック信号との間の小数部の位相誤差として の微小位相誤差情報を生成することを特徴と する。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記微小位相誤差生成器は、前記第2のカウ ンタが前記所定倍率をインクリメントする直 前の振幅値を検出するに際し、前記第1のカ ンタの出力と前記第2のカウンタの出力とに じて、前記デジタルPLL回路から出力された ロック信号を間引いたタイミングで前記直 の振幅値を検出することを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記微小位相誤差生成器は、PLL回路が動作 引き込み時又は学習モードの場合には、前 複数の閾値バンクを切り替えて前記リファ ンス信号の振幅値の最大値及び最小値を検 し、動作の引き込み後の通常動作時には、 記検出した最大値及び最小値を用いて微小 相誤差を規格化することを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記第1のカウンタのカウント値及び前記第 2のカウンタのカウント値は、共に前記リタ ミング信号に同期した2個のレジスタ回路に 々格納され、前記比較器は、前記一方のレ スタ回路に格納された第1のカウンタのカウ ント値と、前記他方のレジスタ回路に格納さ れた第2のカウンタのカウント値の整数部と 比較することを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記制御量生成部は、前記制御発振器への 御量に関して、一部又は全部について変調 行った結果を制御量として前記制御発振器 出力することを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記制御発振器は、デジタル―アナログ変 回路と電圧制御発振器とを備えることを特 とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記制御発振器は、デジタル制御発振器で ることを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記リファレンス信号は、正弦波に準拠し 信号であることを特徴とする。
本発明は、前記デジタルPLL回路において 前記リファレンス信号は、のこぎり波状の 号であることを特徴とする。
本発明の通信装置は、前記デジタルPLL回 を用いて得られたクロック信号に基づいて 声データ又は映像データを含む受信信号を 号する信号処理回路を有するLSIと、前記LSI らの復号信号を受けて復号された音声デー 又は映像データを表示するディスプレイ端 とを備えたことを特徴とする。
前記の構成により、本発明では、微小位 誤差生成器では、第2のカウンタのカウント 値(即ち、周波数比率の逐次加算値)の小数部 基づいて、リファレンス信号の振幅値近傍 複数の閾値が生成され、この複数の閾値を 々受ける複数のコンパレータでもってリフ レンス信号の振幅値が検出される。そして この検出した振幅値に基づいて、リファレ ス信号と出力クロック信号との間の小数部 位相誤差(微小位相誤差情報)が生成される
ここで、リファレンス信号の振幅値検出 の複数の閾値は、周波数比率の逐次加算値 小数部に基づいて、リファレンス信号の実 の振幅値近傍の閾値として生成されている で、この閾値の数に等しい個数だけのコン レータを用いてリファレンス信号の振幅値 精度良く検出される。従って、リファレン 信号の振幅最大値と最小値間を多段階に細 く区切った多数個のコンパレータを配置す 必要がなく、その分、小面積及び低消費電 化が図られると共に、設計難易度の低減化 図られる。
以上説明したように、本発明のデジタルP LL回路によれば、周波数制御ワード(周波数比 率)が小数成分を含む場合であっても、配置 れるコンパレータの個数を少なく制限でき 、小面積かつ低消費電力でもって、リファ ンス信号と出力クロックとの微小位相誤差 算出できて、位相ノイズ特性の良いデジタ PLL回路を提供することが可能である。
10 デジタルPLL回路
101 RPA回路(第2のカウン
)
102 VPA回路(第1のカウン
)
103 位相比較器(比較器)
104 ループフィルタ(フ
ルタ部)
105 制御量生成器
106 制御発振器
107 微小位相誤差生成器
108 ゲート回路
112 レジスタ回路
1071 振幅コード生成部
1073 振幅コード微小位相
差変換部
10711 閾値生成部
10712~10715 コンパレータ
10716 デコーダ
1071101~1071108 閾値バンク
1071110 セレクト信号生成部(選
択部)
10731 最大値検出部
10732 最小値検出部
10733 係数算出部
10734 減算器
10735 絶対値算出部
1041 整数部小数部統合器
1051 変調処理部
1061 DAC(デジタル-アナロ
変換器)
1062 VCO(電圧制御発振器)
1063 DCO(デジタル制御発振
器)
1001 受信部
1002 LSI
以下、本発明の実施形態に関して図面を 照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態であるデジ
ルPLL回路の構成を示す。
図1において、101はRPA回路(Reference Phase Ac cumulator:リファレンス位相算出器)、102はVPA回 (Variable Phase Accumulator:可変位相算出器)、103 は位相比較器(比較器)、104は入力される位相 差系列に対してフィルタ処理を行って誤差 平滑化するループフィルタ、106は制御発振 、105は前記制御発振器106を制御する制御量 成器、107は微小位相誤差生成器、108は微小 相誤差生成器107の動作タイミングを生成す ゲート回路、109は出力クロックCKV1に同期し てリファレンス信号FREFをリタイミングした 号CKR1を生成するレジスタ回路、110は前記リ イミング信号CKR1に同期して動作するレジス タ回路、111は前記リタイミング信号CKR1を1ク ック遅延させた信号CKR2を生成するレジスタ 回路、112は前記リタイミング遅延信号CKR2に 期して動作するレジスタ回路である。
本デジタルPLL回路では、RPA回路101とVPA回 102を元に、リファレンス信号FREFと出力クロ ック信号CKV1との間の整数部の位相誤差を、 小位相誤差生成器107は小数部の位相誤差を 出し、これらを組み合わせてループフィル 104で平滑化処理を行う。制御量生成器105は 前記ループフィルタ104の出力を元に制御発 器106の制御コードを生成し、最終的に制御 振器106の出力クロックCKV1の周波数がリファ ンス信号FREFの周波数の周波数制御ワードFCW 倍となるようにフィードバック制御がなされ る。
以下、図1に示したデジタルPLL回路の構成 及び動作について詳細を説明する。
図2に、RPA回路(第2のカウンタ)101の構成例 を示す。1011は加算器であり、1012はリタイミ グ信号CKR1に同期して加算器1011の出力を保 するレジスタである。レジスタ1012は、リタ ミング信号CKR1の立上りエッジ毎に自身の保 持する値と周波数制御ワードFCWとを加算した 値を取り込み(周波数制御ワードFCWの値を積 し)、リファレンス位相値PHRを算出する。
次に、図3に、VPA回路(第1のカウンタ)102の 構成例を示す。1021は加算器であり、1022はリ イミング信号CKV1に同期して加算器1021の出 を保持するレジスタである。レジスタ1022は 出力クロックCKV1の立上りエッジ毎に自身の 保持する値と“1”とを加算した値を取り込 (+1インクリメント演算し)、出力クロックCKV1 の可変位相値PHVを算出する。
周波数制御ワードFCW=2.25としたときの図2 示したRPA回路101と図3に示したVPA回路102との 動作タイミングチャートを図4に示す。
図1において、位相比較器103は、出力クロ ックCKV1の可変位相値PHVをリタイミング信号CK R1でリタイミングした信号を更にレジスタ回 112においてリタイミング遅延信号CKR2でリタ イミングした信号と、リファレンス位相値PHR をレジスタ回路112においてリタイミング遅延 信号CKR2でリタイミングした信号の整数部と 比較を行う。出力クロックCKV1の可変位相値P HVとリファレンス位相値PHRとは、何れも、出 クロックCKV1の1パルスを“1”として扱って るので、直接差を取ることにより、整数部 位相誤差を算出することが可能である。尚 リタイミング遅延信号CKR2でのリタイミング は微小位相誤差生成器107とのタイミング調整 のために行う。
図5は、前記ゲート回路108の構成例を示す 。同図において、1081は出力クロックCKV1の可 位相値PHVとリファレンス位相値PHRの整数部 の比較を行う比較器であり、1082は比較器108 1の出力と出力クロックCKV1との論理積を出力 るANDゲートである。比較器1081は、出力クロ ックCKV1の可変位相値PHVに“1”を加算した値 、リファレンス位相値PHRに周波数制御ワー FCWを加算した値のうち整数部とが等しけれ “1”を出力し、そうでなければ“0”を出 する。ANDゲート1082は、比較器1081の出力と出 力クロックCKV1の論理積を出力するので、出 クロックCKV1の可変位相値PHVとリファレンス 相値PHRの整数部とが等しい場合のみ、出力 ロックCKV1のマスク処理が解除され、制御信 号CKGが出力されることになる。これはリタイ ミング信号CKR1が立ち上がる直前の出力クロ クCKV1の立上りに同期して微小位相誤差生成 107を動作させるためである。図5に示したゲ ート回路108の動作タイミングチャートを図6 示す。
次に、本発明上重要な微小位相誤差生成 107の構成及び動作について説明する。図7に 微小位相誤差生成器107の内部構成例を示す。 図7に示した微小位相誤差生成器107では、ゲ ト回路108の制御信号CKGに同期してリファレ ス信号FREFとリファレンス位相値PHRの小数部 をもとに微小誤差の算出を行う。1071はリフ ァレンス信号FREFの振幅値から振幅コードを 成する振幅コード生成部であり、1072は制御 号CKGで駆動されるレジスタ、1073は生成され た振幅コードを微小位相誤差に変換する振幅 コード微小位相誤差変換部である。レジスタ 1072は制御信号CKGの立上り毎に振幅コード生 部1071で生成された振幅コードを取り込む。 幅コード微小位相誤差変換部1073は、レジス タ1072に保持された振幅コードから微小位相 差を算出し、出力する。図7に示したCNT信号 、図1には示さないコントローラからの信号 でPLL回路が学習モードにあることを示す制御 信号である。
次に、図7に示した振幅コード生成部1071 具体的構成例を図8に示す。同図において、1 0712~10715はコンパレータ、10711はその出力に接 続される前記コンパレータ10712~10715の閾値を 成する閾値生成部、10716はデコーダである
前記閾値生成部10711は、図9(a)に示すよう 振幅方向の複数個の閾値バンク1071101~1071108 持ち、リファレンス信号FREFの振幅レベルを デジタルコードに変換するための閾値を選択 して出力する。本実施形態では、8つの閾値 ンクを持たせた構成としている。CNT信号は 習モードにあるか否かを示す信号であり、 習モードでない場合、セレクト信号生成部( 択部)1071110は、リファレンス位相値PHRの小 部の値に基づいて、どの閾値バンクが制御 号CKGのタイミングでリファレンス信号FREFを 換するのに最適かを判断して、セレクタ1071 109にセレクト信号を生成する。
前記セレクト信号生成部1071110の構成例は 図10に示すようになっている。すなわち、リ ァレンス位相値PHRの小数部nビットに対して 、閾値バンク数に応じた上位ビットを出力す る。図10では、10ビットのPHRの小数部に対し 、閾値バンク数=8に応じて上位3ビットを出 している。微小位相誤差算出器107が動作す ときトラッキング動作は完了しているので リファレンス位相値PHRの小数部の上位ビッ をセレクタ信号として用いることができる 図9(b)に示すように選択された1つの閾値バン ク内の4つの閾値が、図8中の4個のコンパレー タ10712~10715の閾値として出力され、変換演算 行われる。図9の構成では、閾値と合わせて 何れの閾値バンクが選択されているかを示す セレクト信号も一緒に出力される。4個のコ パレータ10712~10715の出力と、閾値生成部10711 バンク位置を示す信号とをもとに、デコー 10716は、制御信号CKGのタイミングにおける ファレンス信号FREFの振幅情報を抽出して出 する。振幅コード生成部1071をこのような構 成とすることにより、コンパレータの数を減 らしても、振幅方向の解像度を落とさないよ うにすることが可能である。
以上のようにして抽出された振幅情報は 図7に示すレジスタ1072に制御信号CKGのタイ ングで格納される。
図7に示した振幅コード微小位相誤差変換 部1073では、微小位相誤差の規格化を行う。 11に振幅コード微小位相誤差変換部1073の構 例を示す。同図において、10731はレジスタ回 路1072の出力の最大値を検出して保持する最 値検出部、10732はレジスタ回路1072の最小値 検出して保持する最小値検出部である。ま 、10733は係数算出部であって、周波数制御ワ ードFCW、最大値検出部10731の出力及び最小値 出部10732の出力をもとに規格化係数を出力 る。10734はレジスタ回路1072の出力から最小 検出部10732からの最小値を減算する減算器、 10735は前記減算器10734の出力の絶対値をとる 対値算出部、10736は絶対値算出部10735の出力 係数算出部10733で算出された係数を乗じる 算器、10737はRPA回路101からリファレンス位相 値PHRの小数部と乗算器10736の出力とを減算し 微小位相誤差を出力する減算器である。
図8のデコーダ10716の出力は、リファレン 信号FREFの振幅情報をコード化するものであ るので、微小位相誤差を算出する場合の基準 となるリファレンス位相値PHRと比較できるよ うに、規格化する必要がある。そこで、学習 信号CNTがアサートされた場合には、PLL回路を フリーランさせ、閾値バンクを切り替えるこ とにより、リファレンス信号FREFの最大値(MAX) と最小値(MIN)を検出し、動作引き込み後の通 動作時にこれらの値を用いて微小位相誤差 規格化する構成とする。
次に、規格化係数の算出方法について説 する。周波数制御ワードFCWは出力クロックC KV1の発振周波数をリファレンス信号FREFの周 数で規格化したものであるので、理想的に 出力クロックCKV1の周期を1とすると、リファ レンス信号FREFの1周期は周波数制御ワードFCW なる。リファレンス信号FREFが正弦波に近い ような場合を図12に示す。この場合、リファ ンス信号FREFの振幅の最大値がFCW/4、最小値 FCW/4*3=(-FCW/4)に対応する。図13にサンプリン ポイントの例を示す。図13に示されたサン リングポイントでは、理想サンプリングポ ントの位置を位相誤差0として、対応する位 誤差がperr_f、振幅値がαとすると、下記式(2 )が成り立ち、微小位相誤差が振幅情報αを用 いて算出できる。従って、リファレンス信号 FREFの最大値、最小値、及び周波数制御ワー FCWを用いることにより、振幅値αを規格化す ることが可能である。下記式(2)において、FCW /4・1/|MAX-MIN|が前記係数算出部10733で算出する 規格化係数である。
尚、前記規格化には、ルックアップテー ルを用いる手法で実現しても良い。また、 ファレンス信号FREFとしてのこぎり波を用い ても、同様のことが実現できる。リファレン ス信号FREFとして矩形波を用いる場合は、ロ パスフィルタにより、高周波を取り除く方 良い。
続いて、図14に、図1に示したループフィ タ(フィルタ部)104の構成例を示す。同図に いて、1041は整数部小数部統合器、1042は乗算 器、1043は加算器、1044は減算器、1045はリタイ ミング遅延信号CKR2で駆動されるレジスタ回 である。前記整数部小数部統合器1041は、位 比較器103の出力を整数部として、微小位相 差生成器107の出力を小数部として、両者を 合し、ループフィルタ104への入力とする。 の構成例ではループフィルタ104は、主に1次 のIIRフィルタと積分項とから成っており、そ の和を取ることにより、フィルタ処理を行う 。また、α、β、γなどの係数、フィルタ出力 の初期値lpfiniなどのパラメータにより、特性 を容易に変更できる。このような回路を用い て、入力される位相誤差の平滑化を行う。
更に、図1の制御量生成器105は、ループフ ィルタ104の出力を元に制御発振器106を制御す る制御量を生成する。デジタルPLL回路では、 制御発振器106の制御量は有限の解像度を持っ ている。そこで、アナログ回路並みに解像度 を高めるために、制御量の微小部分に関して δσ変調などが用いられる場合もある。
図15に前記制御量生成器105の内部構成例 示す。同図において、1051は変調処理部、1052 は加算器である。前記変調処理部1051はルー フィルタ104の出力の小数部に対して変調処 を行う。加算器1052はループフィルタ104の出 の整数部と前記変調処理部1051の出力との加 算を行い、制御量を生成する。
図16に前記変調処理部1051の内部構成例を す。同図において、10511、10513は入力される クロック信号CKV2で駆動されるレジスタ回路 10512は加算器、10514はインバータである。入 はループフィルタ104の出力の小数部であり レジスタ回路10511に保持している値との加 を行う。その加算結果のうち、小数部はレ スタ回路10511に保持され、キャリーはレジス タ群10513に保持される。ループフィルタ104の 力の小数部に対して、以上のような変調処 を行うことにより、ノイズシェービングを うことができる。変調部分を駆動するクロ クは出力クロックCKR1に対してある程度高め に設定する必要があるので、出力クロックCKV 1を分周したクロック信号CKV2を用いる。変調 行わないループフィルタ104出力の上位部分 のタイミングは、クロック信号CKV2で合わせ る必要がある。尚、変調処理部1051での変調 理は、ループフィルタ104の出力の小数部だ でなく、整数部に対しても行っても良い。
図1に示した制御発振器106は、前記制御量 生成器105の制御量に基づく周波数のクロック 信号CKV1を出力する。
図17に前記制御発振器106の構成例を示す 同図において、1061はDAC(Digital to Analog Conver ter:デジタル―アナログ変換回路)であり、1062 はVCO(voltage controlled oscillator:電圧制御発振器 )である。DAC1061は制御量生成器105の出力する 御量を電圧レベルに変換する。VCO1062は前記 DAC1061の出力する電圧レベルに基づき、周波 可変なクロック信号CKV1を出力する。
図18に制御発振器106の別の構成例を示す 同図において、1063はDCO(Digitally Controlled Osci llator:デジタル制御発振器)である。DCO1063は、 制御量生成器105の制御量に基づき、内部の容 量(バラクタ)のスイッチをON/OFFすることによ 、周波数可変なクロック信号CKV1を出力する 。
以上説明した通り、デジタルPLL回路にお て、リファレンス信号FREFと出力クロックCKV との間の微小位相誤差を、リファレンス信号 FREFの振幅値及びこれに対応する位相誤差を いて算出することにより、PLL回路の位相ノ ズ特性を改善できると共に、小面積、低消 電力、かつ、設計難易度の低減化を同時に ることが可能となる。
尚、本実施形態では、VPA回路102及びゲー 回路108を駆動するクロック信号は、制御発 器106の出力する出力クロックCKV1として説明 を行ったが、制御発振器106の出力を分周した 信号を用いても同様の効果を得ることができ るのは勿論である。
図19は、本デジタルPLL回路を内蔵するLSI 含んだ通信装置の全体概略構成を示すブロ ク図である。例えば、ラジオチューナに当 はめて考えると、同図では、1001はアンテナ の受信部、1002は、前記受信部1001で受信し 信号を受けると共に、本デジタルPLL回路を 蔵し、前記受信信号をもとに波形等化やデ タの復調を行う信号処理回路を含むLSIであ 。このLSI1002が出力する復調データを用いて 声への変換を行うと共に、映像データを図 しないディスプレイ端末に表示する。
尚、上記の説明では、ラジオチューナを にとって説明したが、その他の無線通信、 線通信やPLL回路を必要とするデータ処理装 や通信装置、映像表示装置等の様々なシス ムにも本発明を適用することが可能である
以上説明したように、本発明は、周波数 御ワード(周波数比率)が小数成分を含む場 であっても、配置されるコンパレータの個 を少なく制限できて、小面積、低消費電力 つ設計難易度の低減化を図りつつ、リファ ンス信号と出力クロックとの微小位相誤差 算出できて、位相ノイズ特性の良いデジタ PLL回路を提供できるので、このデジタルPLL 路を用いたデータ処理装置や通信装置、映 表示装置等の用途にも適用できる。
