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Patent Searching and Data


Title:
DIRTY LIQUID TREATING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156149
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a dirty liquid treating apparatus (10) comprising a dirty bath (20), a conveyor (30) and a drum type filtering unit (21). This drum type filtering unit (21) has its inlet ports (60 and 61) opened along the axis (X) of a magnet drum (40). The conveyor (30) scrapes out a removing object (S) having sunk in the bottom portion (20a) of the dirty bath (20), toward a discharge unit (27). The conveyor (30) includes a lower portion (30a) for moving along the bottom portion (20a), and an upper portion (30b) for passing over the lower portion (30a). The magnet drum (40) is arranged so horizontally between the lower portion (30a) and the upper portion (30b) of the conveyor (30) that its axis (X) may be perpendicular to the moving direction (F) of the conveyor (30). The magnet drum (40) is driven by the chain (33) of the conveyor (30).

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Inventors:
TASHIRO MINORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061257
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BUNRI INC (JP)
TASHIRO MINORU (JP)
International Classes:
B01D21/02; B01D21/18; B03C1/14
Foreign References:
JPS61183147U1986-11-15
JPH04176305A1992-06-24
JPH09824A1997-01-07
JP2003200008A2003-07-15
JP2001219010A2001-08-14
JP2001179571A2001-07-03
JPH045242U1992-01-17
JPS60128741U1985-08-29
JPS60128742U1985-08-29
JPH0852379A1996-02-27
JP2001179124A2001-07-03
US20060049112A12006-03-09
JP2005066820A2005-03-17
Other References:
See also references of EP 2062631A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (1-12-9 Toranomo, Minato-kuTokyo 01, JP)
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Claims:
 ダーティー液を収容するダーティー槽(20)と、
 処理すべきダーティー液を前記ダーティー槽(20)内に吐出するダーティー液吐出口(11a)と、
 前記ダーティー槽(20)の液面よりも高い位置に設けられた排出部(27)と、
 前記ダーティー槽(20)の底部(20a)に沈んでいる除去対象物を前記排出部(27)に向けて掻き出すためのスクレーパ(34)およびチェーン(33)を有し、前記ダーティー槽(20)の底部(20a)から前記排出部(27)に向けて移動する下側部分(30a)と前記下側部分(30a)の上を通って前記下側部分(30a)の始端に向かう上側部分(30b)を有するコンベア(30)と、
 前記ダーティー槽(20)内に配置された濾過用ドラム部材を有しかつこの濾過用ドラム部材に向けて前記ダーティー槽(20)内のダーティー液を流入させる流入口(60,61)を有するドラム形濾過装置(21)とを具備するダーティー液処理装置において、
 前記流入口(60,61)が前記濾過用ドラム部材の軸線(X)方向に沿って開口し、
 前記濾過用ドラム部材は、その軸線(X)が前記コンベア(30)の移動方向に対し直角となるよう前記コンベア(30)の前記下側部分(30a)と上側部分(30b)との間に水平な姿勢で配置され、かつ、
 前記コンベア(30)の前記チェーン(33)の動きを前記濾過用ドラム部材に伝えて該ドラム部材を前記コンベア(30)に連動して回転させる駆動系を備えている。
 請求項1に記載のダーティー液処理装置において、
 前記濾過用ドラム部材がマグネットドラム(40)であり、前記流入口(60,61)が前記ダーティー液吐出口(11a)に対して反対方向を向いている。
 請求項1または2に記載のダーティー液処理装置において、
 前記コンベア(30)の前記チェーン(33)と前記濾過用ドラム部材の被動部(50)との間に、前記チェーン(33)の動きを前記濾過用ドラム部材に伝えて該ドラム部材を回転させるアイドラースプロケット(44)が配置されている。
 請求項1に記載のダーティー液処理装置において、
 前記濾過用ドラム部材が円筒形のマグネットドラム(40)であり、該マグネットドラム(40)の外周面に沿って前記ダーティー液の液流路(53,54)が形成され、前記マグネットドラム(40)の内側には前記液流路(53,54)に沿ってマグネット(41)が前記マグネットドラム(40)に対し相対的に固定された状態で配置され、前記マグネット(41)の先端(41a)が前記マグネットドラム(40)の上部に位置し、前記マグネットドラム(40)は、前記マグネット(41)と対向する磁場領域(40a)と、前記マグネット(41)と対向しない非磁場領域(40b)とを有し、かつ、前記マグネットドラム(40)の外周面に該マグネットドラム(40)の径方向に突出し該マグネットドラム(40)と一体に回転する突起部(42)が設けられている。
Description:
ダーティー液処理装置

 本発明は、例えば削り屑や微細なスラッ が混入しているダーティー液を浄化するダ ティー液処理装置(contaminated fluid recovery ap paratus)に関する。

 切削(cutting)や研削(grinding)等の機械加工を 行なう工作機械では、ワークを冷却するクー ラントなどの液が使用される。この液には、 機械加工によって発生した削り屑(chips)や、 細なスラッジ(sludge)等の異物(foreign matter)が 入している。この削り屑やスラッジ等を含 ダーティー液を再使用するために、ダーテ ー液処理装置が使用される。ダーティー液 理装置は、ダーティー液から削り屑やスラ ジ等を除去する。

 本発明者達は長年にわたってダーティー 処理装置の研究開発を行ってきた。その結 、例えば日本の特開2005-66820に示されるよう に、マグネットドラムを備えた濾過装置とコ ンベアとを組合わせてなる高性能のダーティ ー液処理装置の開発に成功した。このダーテ ィー液処理装置は、ダーティー槽の液面付近 のオーバーフロー部に配置されたマグネット ドラムを有している。ダーティー液中の微細 な磁性スラッジは、前記マグネットドラムの 外周面に吸着される。前記コンベアは複数の スクレーパを備えている。スクレーパは、ダ ーティー槽の底部に沈んでいる比較的大きな 削り屑等を、ダーティー槽の外部の排出部に 向けて掻き出す。

 前記ダーティー液処理装置は、濾過用ド ム部材の回転軸(軸線)がコンベアの移動方 と平行となるように配置されている。この め、コンベアを駆動する機構と、濾過用ド ムを回転させる機構の2種類の駆動系が必要 ある。よって駆動系が複雑となり、ダーテ ー液処理装置が大きくなるという問題があ 。

 また従来のダーティー液処理装置は、濾 用ドラム部材がコンベアの移動方向と平行 配置されている。このため、ドラム形濾過 置の流入口がコンベアの移動方向に沿って に長い形状となる。ダーティー槽の上方に 、処理すべきダーティー液をダーティー槽 に供給するためのダーティー液吐出口が配 されている。

 前記流入口がコンベアの移動方向に沿っ 横に長い形状であると、コンベアの移動方 にスペースが十分取れない場合に、前記流 口の一方の端が、他方の端と比較して、ダ ティー液吐出口の近くに位置する。このた ダーティー液吐出口からダーティー槽内に 給された比較的大きな削り屑が前記流入口 入り込むことにより、濾過用ドラム部材の 担が大きくなる。

 本発明は、ドラム形濾過装置の駆動系を 略化できるとともに、ダーティー槽に供給 れた液中の比較的大きな削り屑がドラム形 過装置に流入することを抑制できるダーテ ー液処理装置を提供する。

 本発明のダーティー液処理装置は、ダー ィー液を収容するダーティー槽と、処理す きダーティー液を前記ダーティー槽内に吐 するダーティー液吐出口と、前記ダーティ 槽の液面よりも高い位置に設けられた排出 と、前記ダーティー槽の底部に沈んでいる 去対象物を前記排出部に向けて掻き出すた のスクレーパおよびチェーンを有し、前記 ーティー槽の底部から前記排出部に向けて 動する下側部分と前記下側部分の上を通っ 前記下側部分の始端に向かう上側部分を有 るコンベアと、前記ダーティー槽内に配置 れた濾過用ドラム部材を有しかつこの濾過 ドラム部材に向けて前記ダーティー槽内の ーティー液を流入させる流入口を有するド ム形濾過装置とを具備し、前記流入口が前 濾過用ドラム部材の軸線方向に沿って開口 、前記濾過用ドラム部材は、その軸線が前 コンベアの移動方向に対し直角となるよう 記コンベアの前記下側部分と上側部分との に水平な姿勢で配置され、かつ、前記コン アの前記チェーンの動きを前記濾過用ドラ 部材に伝えて該ドラム部材を前記コンベア 連動して回転させる駆動系を備えている。

 本発明によれば、ダーティー槽内に配置 れた濾過用ドラム部材をコンベアのチェー によって回転させることができるため、駆 系が簡略化し、ダーティー液処理装置をコ パクトに構成することができる。また濾過 ドラム部材がコンベアの移動方向に対し直 となるよう水平な姿勢で配置され、ドラム 濾過装置の流入口が濾過用ドラム部材に沿 て開口している。このためドラム形濾過装 の流入口を、その全長にわたってダーティ 液吐出口から十分離すことができ、比較的 きな削り屑がドラム形濾過装置の流入口に り込むことを抑制できる。

 前記濾過用ドラム部材の一例はマグネッ ドラムであり、前記流入口が前記ダーティ 液吐出口に対して反対方向を向いていると い。また前記コンベアの前記チェーンと前 濾過用ドラム部材の被動部との間に、前記 ェーンの動きを前記濾過用ドラム部材に伝 て該ドラム部材を回転させるアイドラース ロケットが配置されていてもよい。なお、 ーティー槽の仕様によっては、前記流入口 前記ダーティー液吐出口の方向を向いてい もよい。また前記アイドラースプロケット 用いずに、前記コンベアのチェーンの動き 前記濾過用ドラム部材に伝えるようにして よい。

図1は、本発明の一実施形態に係るダー ティー液処理装置を備えた液循環システムを 模式的に示す断面図である。 図2は、図1中のF2-F2線に沿う前記ダーテ ィー液処理装置の断面図である。 図3は、図2中の矢印F3方向から見た前記 ダーティー液処理装置の一部の平面図である 。 図4は、前記ダーティー液処理装置に使 用されるドラム形濾過装置の断面図である。 図5は、前記ドラム形濾過装置のマグネ ットドラムが矢印A方向に回転した状態の断 図である。 図6は、前記マグネットドラムが矢印A 向にさらに回転した状態の断面図である。

 以下に、本発明の一実施形態に係るドラム 濾過装置を備えたダーティー液処理装置に いて、図1から図4を参照して説明する。 
 図1は、液循環システム2を示している。液 環システム2は、例えばマシニングセンター ような工作機械1に使用されるクーラントか ら異物を除去して再使用するために使用され る。工作機械1から排出される汚れたクーラ トは、ダーティー液(contaminated fluid)Dの一例 ある。ダーティー液D中には、例えば切削等 によって発生したアルミニウム合金の削り屑 や鉄系金属などの削り屑、カーボン等の非金 属微粒子などが混入している。

 液循環システム2は、ダーティー液処理装 置10と、ダーティー液供給管11と、クリーン 供給管12と、ポンプ13などを有している。ダ ティー液供給管11は、工作機械1から出たダ ティー液Dをダーティー液処理装置10に供給 る。クリーン液供給管12は、ダーティー液 理装置10によって処理されたクリーン液Cを 作機械1に供給する。

 ダーティー液処理装置10は、ダーティー 20と、ドラム形濾過装置21と、クリーン槽22 有している。ダーティー槽20にダーティー液 Dが収容される。ドラム形濾過装置21はダーテ ィー槽20の内部に設置されている。クリーン 22はダーティー槽20に並設されている。ダー ティー槽20の一端側(図1において左側)の上方 、ダーティー液吐出口11aが配置されている

 ダーティー槽20の他端側(図1において右側 )に、斜め上方に向かって延出する掻き上げ 25が形成されている。掻き上げ部25の上部に 回転駆動機構26と、排出部27が設けられてい る。排出部27は、ダーティー槽20の液面Qより 高い位置にある。

 ダーティー槽20の底部20aから掻き上げ部25 にわたって、コンベア30が設けられている。 ンベア30は、上側のスプロケット31と、下側 のスプロケット32と、巻掛け伝動体の一例で るチェーン33と、複数のスクレーパ34とを有 している。チェーン33は、上側のスプロケッ 31と下側のスプロケット32との間を無端走行 する。スクレーパ34はチェーン33に取付けら ている。チェーン33は、モータを駆動源とす る回転駆動機構26によって、図1に矢印Fで示 方向に移動する。チェーン33の移動は、ガイ ド部材35(図2に示す)によって案内される。ガ ド部材35はダーティー槽20の底部20aに設けら れている。

 スクレーパ34は、チェーン33の長手方向に 所定の間隔を存して並んでいる。これらスク レーパ34によって、ダーティー槽20の底部20a 沈降している削り屑やスラッジ等の除去対 物が、掻き上げ部25を経て排出部27に搬出さ る。排出部27に到達した除去対象物は、排 部27から回収ボックス37に向けて落下する。

 コンベア30は、下側部分(往路部分)30aと、 上側部分(復路部分)30bとを有している。コン ア30の下側部分30aは、ダーティー槽20の底部 20aに沿って、排出部27に向けて移動する。コ ベア30の上側部分30bは、排出部27から下側部 分30aの上を通り、スプロケット32に向って移 する。スプロケット32は下側部分30aの始端30 cである。

 ダーティー槽20の内部に、ドラム形濾過 置21が配置されている。図2と図3に示される うに、ドラム形濾過装置21の一例は、円筒 のマグネットドラム40と、マグネット41(図4 示す)と、アイドラースプロケット44と、上 の液案内板45と、下側の液案内板46と、集液 48を備えている。マグネットドラム40は、ダ ーティー液D中に浸漬されている。マグネッ 41は、マグネットドラム40の内側に配置され いる。アイドラースプロケット44は、コン ア30のチェーン33によって回転する。集液管4 8にスリット47が形成されている。マグネット ドラム40は、濾過用ドラム部材の一例である

 マグネットドラム40は、ステンレス鋼な の非磁性材料あるいは弱磁性材料からなる 筒体である。マグネットドラム40の内側に強 力なマグネット41が配置されている。マグネ ト41の外周面と、マグネットドラム40の内周 面との間に、隙間が形成されている。マグネ ット41は、図示しないフレームを介して、ダ ティー槽20に固定されている。

 図4に示すように、マグネット41は、先端4 1aと、後端41bとを有している。先端41aは、マ ネットドラム40の回転方向Aに関して、前側 位置している。後端41bは、マグネットドラ 40の回転方向Aに関して、後側に位置してい 。マグネット41は、マグネットドラム40の内 周面に沿って、円弧状(径方向の断面が略C形) に配置されている。マグネット41の先端41aは マグネットドラム40の上部付近に位置して る。マグネット41の後端41bは、マグネット41 先端41aよりも低い位置にある。後端41bは、 グネットドラム40の下部付近に位置してい 。このマグネット41は、後述する液流路53,54 沿って配置されている。

 マグネットドラム40は軸線Xを有している マグネットドラム40は、マグネット41に対し 、軸線Xを中心に矢印A方向(図4に示す)に相対 に回転することができる。このマグネット ラム40の全周のうち、マグネット41と対向し ている領域が磁場領域40aとなる。磁場領域40a は、マグネット41の磁界の影響を受ける。マ ネット41と対向していない領域は、非磁場 域40bとなる。非磁場領域40bは、マグネット41 の磁界の影響を受けない。

 図2と図3に示すように、マグネットドラ 40は、その軸線Xがコンベア30の移動方向Fに して直角となるように、水平な姿勢で配置 れている。軸線Xはマグネットドラム40の回 中心である。しかもこのマグネットドラム40 は、コンベア30の下側部分30aと上側部分30bと 間に配置されている。

 マグネットドラム40の外周面に複数の突 部42が設けられている。突起部42は、マグネ トドラム40の径方向に突出している。これ の突起部42は、マグネットドラム40の回転方 Aに関して、複数個所(例えば周方向に等間 で3箇所)に設けられている。それぞれの突起 部42は、マグネットドラム40の軸線X方向に延 、それぞれの突起部42がマグネットドラム40 の略全長にわたっている。

 突起部42の一例は、一辺が3~5mmの角材から なる。突起部42は、角材以外に、丸棒あるい 平板をはじめとして、種々の形態の材料に って構成することができる。これらの突起 42は、マグネット41によって磁化されないよ うに、非磁性体材料または弱磁性体によって 形成される。突起部42の寸法や数については 前記実施形態に制約されることはない。要 るにマグネットドラム40に捕捉される磁性 ラッジに応じて、突起部42の寸法や数が選定 される。

 マグネットドラム40の側部に被動部50が設 けられている。被動部50は、アイドラースプ ケット44と噛み合っている。コンベア30のチ ェーン33が矢印F方向に移動すると、アイドラ ースプロケット44が回転するとともに、マグ ットドラム40が回転する。アイドラースプ ケット44と、マグネットドラム40の被動部50 は、チェーン33の矢印F方向の動きをマグネ トドラム40の回転運動に変換するための駆動 系を構成している。

 図4に示すように、液案内板45,46は、マグ ットドラム40の外周面に沿って、円弧状に 曲している。上側の液案内板45とマグネット ドラム40との間に、上側の液流路53が形成さ ている。上側の液流路53は、マグネットドラ ム40の外周面に沿っている。下側の液案内板4 6とマグネットドラム40との間に、下側の液流 路54が形成されている。下側の液流路54は、 グネットドラム40の外周面に沿っている。図 4中の矢印Bは、液が流れる方向を示している

 上側の液案内板45の先端部45aと、マグネ トドラム40との間に、流入口60が開口してい 。下側の液案内板46の先端部46aと、マグネ トドラム40との間に、流入口61が開口してい 。これら流入口60,61は、マグネットドラム40 の軸線Xに沿って、ダーティー槽20の幅方向に 延びている。ダーティー槽20の幅方向は、コ ベア30の移動方向Fと直角で水平な方向であ 。しかもこれら流入口60,61は、図1に示すよ に、ダーティー液吐出口11aに対して反対方 を向いている。このため流入口60,61は、幅 向の全長L(図3に示す)にわたって、ダーティ 液吐出口11aから十分離れた位置に開口する

 このように流入口60,61がダーティー槽20の 幅方向に沿って開口し、しかも流入口60,61が ーティー液吐出口11aに対して反対方向を向 ている。このため、ダーティー液吐出口11a らダーティー槽20内に投入された液D中の比 的大きな削り屑が流入口60,61のところまで 動してくることはない。図4に示すように、 側の液案内板45の先端部45aを、マグネット ラム40の中心Pの真上から前方に延出させて よい。こうすることにより、ダーティー液D に浮遊しているスラッジが流入口60にさら 入りにくくなる。

 図2と図3に示すように、集液管48の両端部 がそれぞれダーティー槽20の側壁20b,20cから外 側に突出することにより、オーバーフロー槽 65,66が形成されている。なお、オーバーフロ 槽65,66のうちの一方のみが設けられていて よい。ダーティー槽20の液面Qが所定の高さ 越えると、オーバーフロー槽65,66の上端から クリーン液Cが溢れる。溢れたクリーン液Cは リーン槽22に流出する。このためダーティ 槽20の液面Qが一定の高さに保たれる。

 図4から図6に示すように、流入口61と向か い合う位置に、ガード板70が設けられている ガード板70は、マグネットドラム40の非磁場 領域40bから剥がれて下方に落ちる除去対象物 S1(図6に示す)が流入口61に向かうことを阻止 きる位置に配置されている。

 なお、前記突起部42とガード板70を設ける 代りに、マグネットドラム40の近傍に掻き取 部材(図示せず)を設けてもよい。この掻き り部材の先端をマグネットドラム40の外周面 に接触させることによって、マグネットドラ ム40の外周面に付着しているスラッジを掻き とすことができる。

 次に前記構成のダーティー液処理装置10の 用について説明する。 
 工作機械1から排出されるダーティー液Dは ダーティー液吐出口11aからダーティー槽20に 供給される。ダーティー液Dに含まれている 較的大きくて重い除去対象物は、ダーティ 液吐出口11aの近傍において、ダーティー槽20 の底部20aに短時間で沈降する。底部20aに沈ん だ除去対象物は、コンベア30のスクレーパ34 よって、ダーティー槽20の底部20aから、掻き 上げ部25に沿って排出部27まで掻き出される 排出部27に到達した除去対象物は、回収ボッ クス37に落下する。

 ダーティー槽20内のダーティー液Dは、ド ム形濾過装置21の流入口60,61から液案内板45, 46の内側に流入する。そしてこのダーティー Dは、液流路53,54とスリット47を通って集液 48に向かう。その際に、ダーティー液D中に 遊している微細な磁性体スラッジが、マグ ット41の磁力によって、マグネットドラム40 外周面に吸着される。マグネットドラム40 、その全体がダーティー液D中に漬かってい 。このため、マグネットドラム40の上面側 、スラッジの吸着面として有効に利用する とができる。

 ドラム形濾過装置21によって浄化された リーン液Cは、スリット47と集液管48を通って 、オーバーフロー槽65,66に流入する。そして ーバーフロー槽65,66の上端から溢れて、ク ーン槽22に流入する。クリーン槽22に導かれ クリーン液Cは、ポンプ13によって汲み上げ れ、クリーン液供給管12を通って再び工作 械1に供給される。

 図4に示すように、マグネットドラム40の 場領域40a(マグネット41と対向する部分)で捕 捉された磁性材料からなる除去対象物S1は、 グネットドラム40と共にマグネットドラム40 の回転方向Aに移動する。マグネット41の先端 41a付近では、強力なマグネット41の磁力によ て、除去対象物S1がマグネットドラム40の磁 場領域40aに吸着されるため、除去対象物S1が 磁場領域40bの方向に移動することができな 。このため磁場領域40aと非磁場領域40bとの 界部75付近に、除去対象物S1が堆積してゆく 。

 図5に示すように、マグネットドラム40が 印A方向にさらに回転し、突起部42が前記境 部75付近まで移動してくる。そうすると、 界部75付近に堆積していた除去対象物S1が、 起部42によって非磁場領域40bに向けて強制 に押し出される。押し出された除去対象物S1 が、マグネット41の磁力の影響を受けない位 まで移動してくると、除去対象物S1は自然 マグネットドラム40の表面から離れる。

 境界部75付近に停滞していた除去対象物S1 は、互いに磁化されてくっつき合い、集合し た状態となっているため、液中を沈降しやす い状態となっている。このため図6に示すよ に、突起部42によって非磁場領域40bに押し出 された除去対象物S1は、マグネットドラム40 表面から離れてダーティー槽20内の液D中を 下する。こうして落下した除去対象物S1が、 再び流入口61に向かうことがないように、流 口61の近くにガード板70が設けられていると よい。

 マグネットドラム40から剥れ落ちた除去 象物S1は、コンベア30(図1に示す)の下側部分3 0aとダーティー槽20の底部20aに向かう。この め、マグネットドラム40から落ちる除去対象 物S1がコンベア30の上側部分30bに当たって液D に再拡散してしまうことを回避できる。こ してコンベア30の下側部分30aに向けて落と れた除去対象物S1は、コンベア30のスクレー 34によって削り屑等と一緒に排出部27に向け て掻き出される。

 コンベア30のスクレーパ34と共に移動する 削り屑やスラッジ等の除去対象物Sは、スク ーパ34と共にダーティー槽20の液面Qを通って 上昇し、排出部27に向かう。この液面Qを通る 際に、液面Qに浮遊している微粒子がスクレ パ34と共に移動する除去対象物Sに付着し、 去対象物Sと共に排出部27に送られる。

 夜間や休日などに工作機械1の運転が停止 し、ダーティー液処理装置10が停止すると、 れまでダーティー槽20の液面Qに浮遊してい 微粒子は、時間の経過と共に次第にダーテ ー液D中を沈降する。沈降した微粒子は、ダ ーティー槽20の底部20aに堆積している削り屑 の除去対象物Sに付着する。

 工作機械1の運転が再開され、ダーティー 液処理装置10が稼動する。そうするとコンベ 30のスクレーパ34が再び移動する。それまで ダーティー槽20の底部20aに堆積していた削り 等の除去対象物Sが、スクレーパ34によって 出部27に向けて掻き出される。これらの除 対象物Sには、ダーティー槽20内に沈降した 粒子および超微粒子が付着している。この めダーティー液D中の超微粒子も十分に除去 れ、きわめて清浄度の高いクリーン液Cを得 ることができる。

 本実施形態のドラム形濾過装置21は、コ ベア30のチェーン33の動きを利用してマグネ トドラム40を回転させる。このため、マグ ットドラム40を回転させるための駆動系が簡 単であり、ドラム形濾過装置21を備えたダー ィー液処理装置10をコンパクトに構成する とができる。

 しかも、コンベア30の下側部分30aと上側 分30bとの間に、マグネットドラム40が水平に 配置されている。すなわち、マグネットドラ ム40の軸線Xがコンベア30のスプロケット31,32 軸線と平行である。このため、ダーティー 20の内部空間を有効に利用することができ、 ダーティー槽20の高さと長さを短くすること 可能である。

 本実施形態のドラム形濾過装置21の流入 60,61は、ダーティー液吐出口11aとは反対方向 を向いて開口している。そして流入口60,61は ダーティー槽20の幅方向(コンベア30の移動 向と直角な方向)に延びている。このため、 入口60,61の全長をダーティー液吐出口11aか 十分離すことができる。

 ダーティー液吐出口11aからダーティー槽2 0に供給される比較的大きくて重い削り屑は ダーティー液吐出口11aの近傍においてダー ィー槽20の底部20aに沈む。本実施形態では、 流入口60,61がダーティー液吐出口11aから離れ 位置にあり、しかもダーティー液吐出口11a 対し反対方向を向いている。このため、ダ ティー液D中の比較的大きな削り屑が、流入 口60,61に流入することを抑制でき、マグネッ ドラム40の負担が軽減する。

 また前記実施形態では、従来の接触式の き取り部材を用いる代りに、マグネットド ム40と共に回転する突起部42によって、マグ ネットドラム40に付着している除去対象物を マグネットドラム40から剥がすことができ 。このため従来の掻き取り部材のようにマ ネットドラム40と接する箇所が存在しない。 すなわち磨耗する箇所が存在しないため、メ ンテナンスフリーで運転できるという利点が ある。

 本発明のダーティー液処理装置は、クー ント以外の液を浄化することもできる。ま 本発明を実施するに当たり、ダーティー槽 はじめとして、コンベアやドラム形濾過装 など、ダーティー液処理装置の構成要素を の発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変 して実施できることは言うまでもない。ま 、濾過用ドラム部材はマグネットドラムに らず、他の形態の濾過用ドラム部材が採用 れてもよい。