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Title:
DISCONTINUOUS SWITCHING FLOW CONTROL METHOD OF FLUID USING PRESSURE TYPE FLOW CONTROLLER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/141947
Kind Code:
A1
Abstract:
A flow control method of fluid employing a variable flow range pressure type flow controller constituted such that two or more fluid passages are arranged in parallel between the downstream side of a control valve in the pressure type flow controller and a conduit for liquid supply, orifices having different flow characteristics are provided in respective fluid passages arranged in parallel, fluid in a first flow area is conducted to one orifice for flow control of fluid in the first flow area, and fluid in a second flow area is conducted at least to the other orifice for flow control of fluid in the second flow area, wherein the flow characteristics of each orifice are selected such that maximum control flow rate of fluid in the first flow area of small flow rate becomes smaller than 10% of maximum control flow rate of fluid in the second flow area of large flow rate, and minimum flow rate in the first flow area capable of flow control within a predetermined flow control error is lowered.

Inventors:
OHMI TADAHIRO (JP)
NISHINO KOUJI (JP)
DOHI RYOUSUKE (JP)
NAGASE MASAAKI (JP)
SUGITA KATSUYUKI (JP)
HIRATA KAORU (JP)
HIROSE TAKASHI (JP)
SHINOHARA TSUTOMU (JP)
IKEDA NOBUKAZU (JP)
YOSHIDA TOSHIHIDE (JP)
TANAKA HISASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001069
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
March 10, 2009
Export Citation:
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Assignee:
FUJIKIN KK (JP)
UNIV TOHOKU NAT UNIV CORP (JP)
TOKYO ELECTRON LTD (JP)
OHMI TADAHIRO (JP)
NISHINO KOUJI (JP)
DOHI RYOUSUKE (JP)
NAGASE MASAAKI (JP)
SUGITA KATSUYUKI (JP)
HIRATA KAORU (JP)
HIROSE TAKASHI (JP)
SHINOHARA TSUTOMU (JP)
IKEDA NOBUKAZU (JP)
YOSHIDA TOSHIHIDE (JP)
TANAKA HISASHI (JP)
International Classes:
G05D7/06; G01F1/00; G01F1/42; G01F7/00; G05D16/20
Foreign References:
JP2007004644A2007-01-11
JPH09330128A1997-12-22
JPH1163265A1999-03-05
JPH1055218A1998-02-24
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMOTO, Takeo et al. (JP)
Takeo Sugimoto (JP)
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Claims:
 オリフィス上流側圧力P 1 及び又はオリフィス下流側圧力P 2 から、オリフィスを流通する流体の流量をQc=KP 1 (Kは比例定数)又はQc=KP 2 m (P 1 -P 2 ) n (Kは比例定数、mとnは定数)として演算するようにした圧力式流量制御装置のコントロール弁の下流側と流体供給用管路との間の流体通路を少なくとも二つ以上の並列状の流体通路とすると共に、前記各並列状の流体通路へ流体流量特性の異なるオリフィスを夫々介在させ、第1の流量域の流体の流量制御には一方のオリフィスへ前記第1の流量域の流体を流通させ、また第2の流量域の流体の流量制御には少なくとも他方のオリフィスへ前記第2の流量域の流体を流通させるようにし、前記第2の流量域の最小流量は、前記第1の流量域の最大流量よりも大きく、前記第2の流量域の最小流量と前記第1の流量域の最大流量との間の流量域を非制御としたことを特徴とする圧力式流量制御装置を用いた流体の非連続式流量切替制御方法。
 第2の流量域の流量制御と第1の流量域の流量制御とを不連続とし、前記第1の流量域と前記第2の小流量域との間の流量域については流量制御の対象外としたことを特徴とする請求項1に記載の圧力式流量制御装置を用いた流体の非連続式流量切替制御方法。
 並列状の流体通路の数を2個に、またオリフィスを第2の流量域用オリフィスと第1の流量域用オリフィスの2個とするようにした請求項1に記載の圧力式流量制御装置を用いた流体の非連続式流量切替制御方法。
 オリフィスを流通する流体を臨界条件下の流体とすると共に、第2の流量域用オリフィスの流体通路に設けた切替バルブの作動により流体流量の制御範囲を第1の流量域と第2の流量域に切替えするようにした請求項3に記載の圧力式流量制御装置を用いた流体の非連続式流量切替制御方法。
 上限値を10~1000SCCMの範囲で選ばれた数値とし、下限値を1SCCM以上で且つ上限値よりも小さい値とした第1の流量域と、下限値を100~5000SCCMの範囲で選ばれた数値とし、上限値を10000SCCM以下で且つ下限値よりも大きい値とした第2の流量域とする請求項1に記載の圧力式流量制御装置を用いた流体の非連続式流量切替制御方法。
Description:
圧力式流量制御装置を用いた流 の非連続式流量切替制御方法

 本発明は半導体製造設備や化学産業設備 薬品産業設備等で使用する流体供給方法の 良に関するものであり、圧力式流量制御装 を用いて異なる流量の多種類の流体を流量 御しつつ所望の箇所へ供給する流体供給シ テムに於いて、流体供給設備の小型化と製 コストの引下げを可能にすると共に、流量 御範囲の拡大と高い流量制御精度の維持を れるようにした圧力式流量制御装置を用い 流体の非連続式流量切替制御方法に関する のである。

 半導体製造装置等では、一般に一基の流体 給装置(以下、ガスボックスと呼ぶ)から多 類のガスがガス使用箇所へ流量制御しつつ 替え供給されている。例えば、所謂エッチ ーに於いては、図4に示すように一基のガス ックスGXから16基の流量制御装置A 1 ~A 16 を通して夫々流量の異なる各種の処理用ガス がエッチャー(以下プロセスチャンバーと呼 )Cへ供給されている。尚、図4に於いて、S 1 ~S 16 はガス源、A 1 ~A 16 は圧力式流量制御装置、Ar~O 2 はガス種、1600SCCM~50SCCMは圧力式流量制御装置 の標準状態に換算したN 2 ガスの最大流量である。

 而して、図4に示した従前のエッチャーCへ 流体供給設備GXでは16基の圧力式流量制御装 A 1 ~A 16 を設け、夫々異なる流量及びガス種のガス供 給ラインL 1 ~L 16 を通して、所望流量のガスを所定のタイミン グで切替え供給するようにしている。

 また、各ガス供給ラインL 1 ~L 16 の中には、同種ガスの供給ラインが複数存在 しており、且つその中には、同時にガス供給 が行われることのないガス供給ラインが存在 する。例えば、ガス源S 10 からのO 2 (100SCCM)とガス源S 11 からのO 2 (2000SCCM)とは、同時にプロセスチャンバーCへ 給されることが無いものである。尚、ガス S 16 からのO 2 (50SCCM)は前記ガス源S 10 又はガス源S 11 のO 2 と同時に供給される場合がある。

 上述のように、ガス源S 10 のO 2 供給ラインL 10 とガス源S 11 のO 2 供給ラインL 11 は同時供給を行わないラインであるから、も しも圧力流量制御装置A 10 及び圧力流量制御装置A 11 の流量制御精度が必要な精度を保持するもの であれば、両ガス供給ラインL 10 、L 11 を一基の圧力式流量制御装置を用いた一つの O 2 供給ラインに置き替えすることができる。

 一方、圧力式流量制御装置は、図5(a)及び(b) の如き回路構成を有するものであり、前者の 圧力式流量制御装置は、オリフィス上流側気 体圧力P 1 とオリフィス下流側気体圧力P 2 との比P 2 /P 1 が流体の臨界値に等しいか、若しくはこれよ り低い場合(所謂気体の流れが常に臨界状態 にあるとき)に主として用いられるものであ 、オリフィス8を流通する気体流量Qcは、Qc=K P 1 (但し、Kは比例定数)で与えられる。また、後 者の圧力式流量制御装置は、臨界状態と非臨 界状態の両方の流れ状態となる気体の流量制 御に主として用いられるものであり、オリフ ィス8を流れる気体の流量は、Qc=KP 2 m (P 1 -P 2 ) n (Kは比例定数、mとnは定数)として与えられる

 尚、図5に於いて、2はコントロール弁、3は リフィス上流側配管、4は弁駆動部、5はオ フィス下流側配管、6、27は圧力検出器、7は 度検出器、8はオリフィス、9はバルブ、13、 31は流量演算回路、14は流量設定回路、16は演 算制御回路、12は流量出力回路、10、11、22、2 8は増幅器、15は流量変換回路、17、18、29はA/D 変換器、19は温度補正回路、20、30は演算回路 、21は比較回路、Qcは演算流量信号、Qeは流量 設定信号、Qoは流量出力信号、Qyは流量制御 号、P 1 はオリフィス上流側気体圧力、P 2 オリフィス下流側気体圧力、kは流量変換率 ある。

 流量設定は、流量設定信号Qeとして電圧値 与えられ、通常は上流側圧力P 1 の圧力制御範囲0~3(kgf/cm abs)が電圧範囲0~5Vで表示され、Qe=5V(フルスケ ル値)は、3(kgf/cm abs)の圧力P 1 における流量Qc=KP 1 に相当するフルスケール流量となる。
 例えば、いま流量変換回路15の変換率kが1に 設定されていると、流量設定信号Qe=5Vの入力 より、演算流量信号Qcは5Vとなり、上流側圧 力P 1 が3(kgf/cm abs)になるまでコントロール弁2が開閉操作さ 、P 1 =3(kgf/cm abs)に対応する流量Qc=KP 1 のガスがオリフィス8を流通する。

 また、制御すべき圧力範囲を0~2(kgf/cm abs)に切替え、この圧力範囲を0~5(V)の流量設 信号Qeで表示する場合(即ち、フルスケール 5Vが2(kgf/cm abs)を与える場合)には、前記流量変換率kは2/3 に設定される。
 その結果、流量設定信号Qe=5(V)が入力される と、Qf=kQcから、切替演算流量信号QfはQf=5×2/3( V)となり、上流側圧力P 1 が3×2/3=2(kgf/cm abs)になるまで、コントロール弁2が開閉操作 れる。
 即ち、Qe=5Vが、P 1 =2(kgf/cm abs)に相当する流量Qc=KP 1 を表すようにフルスケールの流量が変換され る。

 臨界状態下においては、オリフィス8を流通 する気体流量Qcは、前記Qc=KP 1 で与えられるが、流量制御すべきガス種が変 れば、同一オリフィス8であっても比例定数K 変化する。尚、このことは、図5(b)の圧力式 流量制御装置においても同様であり、オリフ ィス8が同一であってもガス種が変われば比 定数Kが変化する。

 当該圧力式流量制御装置は、構造の簡素で るだけでなく、応答性や制御精度、制御の 定性、製造コスト、メンテナンス性等の点 も優れた特性を具備している。
 しかし、図5(a)の圧力式流量制御装置におい ては、臨界条件下で流量QcをQc=KP 1 として演算するため、オリフィス二次側圧力 P 2 が上昇するにつれて、流量制御範囲が斬次狭 くなる。何故ならオリフィス一次側圧力P 1 は流量設定値に従って一定圧力値に制御され ているため、P 2 /P 1 が臨界膨張条件を満たしている状態の下でオ リフィス二次側圧力P 2 が上昇すると、必然的にオリフィス一次側圧 力P 1 の調整範囲、即ちP 1 による流量Qcの制御範囲が狭くなるからであ 。そのため、流体の制御流量が減少して前 臨界条件を外れると、流量制御精度が大幅 低下することになる。
 同様に、図5(b)の圧力式流量制御装置にあっ ても、定数m、nを適宜に選定することにより 算流量値が実測流量値に近づくように補正 れているものの、流体の制御流量が減少す と流量制御精度の低下が不可避となる。

 具体的には、臨界条件下で流体の流量制 を行う図5(a)の圧力式流量制御装置にあって は、現在の流量制御精度、即ち流量制御誤差 の限界は±1.0%S.P.以内(設定信号が10~100%の範囲 内に於いて)及び±0.1%F.S.以内(設定信号が1~10% 範囲内に於いて)である。尚、±1.0%S.P.はセ トポイント流量に対するパーセント誤差を また、±0.1%F.S.はフルスケール流量に対する ーセント誤差を、夫々示すものである。

 一方、半導体製造装置用の圧力式流量制 装置は、高い流量制御精度のみならず広い 量制御範囲を必要とされる。そのため、要 される流量制御範囲が広いときには流量制 域を複数域に分割し、各分割域を分担する 大流量の異なる圧力式流量制御装置を夫々 けるようにしている。

 しかし、複数基の流量制御装置を設ける場 には、必然的に装置の大型化や高コスト化 招き、様々な不都合を生ずることになる。
 そのため、本願発明者は先に図6のような1 の圧力式流量制御装置により広い流量域の 量制御を比較的高精度で行えるようにした 量切替型の圧力式流量制御装置を開発し、 れを公開している。

 当該流量切替型圧力式流量制御装置は、図6 に示すように切替バルブ34と切替用電磁弁32 小流量用オリフィス8aと大流量用オリフィス 8cとを組み合せ、例えば、最大流量2000SCCMの 量制御を行う場合には、小流量用オリフィ 8aにより200SCCMまでの流量を、また大流量用 リフィス8cにより200から2000SCCMまでの流量を 々流量制御するものである。
 具体的には、200SCCMまでの小流量を制御する 場合には切替弁34を閉の状態に保持し、小流 オリフィス8aを流通する流体流量QsをQs=KsP 1 (但し、Ksはオリフィス8aに固有の定数)として 流量制御する。流量特性曲線は図7の特性Sで される。
 また、流量2000SCCM以下の流体を制御する場 には、切替用電磁弁32を介して切替バルブ34 開放する。これにより、流体は管路5a・切 弁34・大流量オリフィス8c及び小流量オリフ ス8a・管路5gを通して管路5へ流入する。こ 場合、管路5へ流入する流体流量は、大流量 リフィス8cによる制御流量Q C =K C P 1 (但し、Kcは大流量オリフィス8cに固有の定数) と小流量オリフィス8aによる制御流量Q S =K S P 1 (但しK S は小流量オリフィス8aに固有の定数)との和と なり、その流量特性曲線は図7の曲線Lで示さ たものとなる。

 前記両流量特性S、Lの制御流量域の関係 図示すれば図8の(a)のようになり、前述のよ に設定信号が10~100%のときに(即ち、小流量 性Sで制御中の場合には,流量が20~200SCCMのと に)流量制御誤差を±1.0%S.P.以内とするために は、最小流量制御値が20SCCMとなる。

 一方、前記図4のガス源S 10 (100SCCM)及びガス源S 11 (2000SCCM)のガス流路を1台の切替型圧力式流量 御装置を用いて流量を切替制御する場合に 図8の(a)の如き連続式レンジの流量制御とし た場合には、流量制御誤差を±1.0%S.P.以内に 持するためには20SCCM以上(設定信号10%以上)の 制御流量を必要とすることになる。そのため 、ガス源S 10 からのO 2 供給流量が最大流量100SCCMの場合には、図8の( a)の如き連続式レンジの流量制御では流量の 制御範囲が最大で20SCCMにまで達することに り、小流量域に於ける流量制御精度が極端 低下することとなる。

 また、流量制御精度を高めようとすれば 図8(b)に示すように切替段数を3段(例えば、2 0SCCMと200SCCMと2000SCCMの3流量領域)として、未 量制御範囲を2SCCM以下(即ち、20SCCM×10%)とす ことも可能である。しかし、この場合には 用するオリフィス8が3種類となって切替型圧 力式流量制御装置の構造が複雑化し、その製 造コストや維持管理費が増大すると云う難点 がある。

特開2003-195948号公報

特開2004-199109号公報

特開2007-4644号公報

本発明は、従前の連続流量レンジタイプの 流量切替型圧力式流量制御装置を用いた流量 制御方法に於ける上述の如き問題、即ち、小 流量域(以下、第1の流量域と呼ぶ)の流量制御 精度を高めようとすると、切替型圧力式流量 制御装置の切替段数を増やす必要があり、流 量制御装置の大型化や製造コストの上昇を招 くと云う問題を解決せんとするものであり、 切替型圧力式流量制御装置を用いた流量制御 を非連続型流量制御とすることにより、第1 流量域に於ける流量制御精度を低下させる となしに第1の流量域と大流量域(以下、第2 流量域と呼ぶ)との切替えができ、且つ装置 小型化と製造コストの大幅な削減を可能に た圧力式流量制御装置を用いた流体の非連 式流量切替制御方法を提供するものである

 従前から、第1の流量域の流量制御精度を高 めるために所望の流量範囲、例えば0~2000SCCM 流量範囲を複数の流量制御領域に分割して 量制御を行う場合には、前記図8(a)、(b)に示 ように200~2000SCCMと20~200SCCMの2種の流量域用 オリフィスを用いた圧力式流量制御装置、 いは200~2000SCCMと20~200SCCMと2~20SCCMの3種の流量 用のオリフィスを用いた圧力式流量制御装 によって、2~2000SCCMの流量範囲を連続的に流 量制御するようにしていた。
 しかし、このような連続流量制御方式にあ ては、第1の流量域における流量制御精度を 高めるためには必然的に切替段数を増加して 最小流量域用の流量調整用オリフィスを小流 量定格のものにすることが必要となる。何故 なら、圧力式流量制御装置に於いては、流量 制御誤差を1.0%S.P.以内に保持できる制御流量 定格流量の10~100%の流量範囲に限定されるか らである。

 そこで、本願発明者等は流量制御範囲の 替段数を増加することなしに、即ち、より ない種類の制御用オリフィスの使用でもっ 第1の流量域の流量制御精度を高める方策と して、中間の流量領域の流量制御を削除する ようにした非連続式の流量制御方式の利用を 着想し、そして、当該着想に基づいて数多く の流量制御試験を行った。

 具体的には、前記図1に示すように、例え ば0~2000SCCMの流量範囲を流量制御する場合に 0~2000SCCMの流量制御用オリフィスと10~100SCCMの 流量制御用オリフィスとを1基の圧力式流量 御装置に組み合せ、10~100SCCMの領域を後者の 量制御用オリフィスを備えた圧力式流量制 装置として、また、200~2000SCCMの流量領域を 者の流量制御用オリフィスを備えた圧力式 量制御装置として夫々流量制御すると共に 100~200SCCMの流量領域は流量制御を行わない 謂非流量制御領域とする構成としたもので る。

 当該非連続式の流量制御の方法とすること より、最小1SCCMの流量を1.0%S.P.以内の流量制 御誤差でもって流量制御することができ、よ り簡単な構造の流量切替型圧力式流量制御装 置の使用でもって、小流量域まで高精度な流 量制御を行える。
 その結果、例えば前記図4のガス供給ライン L 10 とガス供給ラインL 11 とを一本の供給ラインにまとめたとしても、 100SCCMと2000SCCMの異なる流量域のO 2 を1基の切替型圧力式流量制御装置でもって しかも1.0%S.P.以内の流量制御誤差(10~100%流量 囲)でもって流量制御することができる。

 本願発明は上述の如き過程を経て創作さえ ものであり、請求項1の発明は、オリフィス 上流側圧力P 1 及び又はオリフィス下流側圧力P 2 から、オリフィスを流通する流体の流量をQc= KP 1 (Kは比例定数)又はQc=KP 2 m (P 1 -P 2 ) n (Kは比例定数、mとnは定数)として演算するよ にした圧力式流量制御装置のコントロール の下流側と流体供給用管路との間の流体通 を少なくとも二つ以上の並列状の流体通路 すると共に、前記各並列状の流体通路へ流 流量特性の異なるオリフィスを夫々介在さ 、第1の流量域の流体の流量制御には一方の オリフィスへ前記第1の流量域の流体を流通 せ、また第2の流量域の流体の流量制御には なくとも他方のオリフィスへ前記第2の流量 域の流体を流通させるようにし、前記第2の 量域の最小流量は、前記第1の流量域の最大 量よりも大きく、前記第2の流量域の最小流 量と前記第1の流量域の最大流量との間の流 域を非制御として自在に切替えられるよう したことを特徴とする。

 請求項2の発明は、請求項1の発明に於い 、第2の流量域の流量制御と第1の流量域の流 量制御とを不連続とし、前記第2の流量域と 記第1の流量域との間の流量域については流 制御の対象外とするようにしたものである

 請求項3の発明は、請求項1の発明におい 、並列状の流体通路の数を2個に、またオリ ィスを第1の流量域用オリフィスと第2の流 域用オリフィスの2個とするようにしたもの ある。

 請求項4の発明は、請求項3の発明におい 、オリフィスを流通する流体を臨界条件下 流体とすると共に、第2の流量域用オリフィ の流体通路に設けた切替バルブの作動によ 流体流量の制御範囲を第1の流量域と第2の 量域に切替えするようにしたものである。

 請求項5の発明は、請求項1の発明に於い 、上限値を10~1000SCCMの範囲で選ばれた数値と し、下限値を1SCCM以上で且つ上限値よりも小 い値とした第1の流量域と、下限値を100~5000S CCMの範囲で選ばれた数値とし、上限値を10000S CCM以下で且つ下限値よりも大きい値とした第 2の流量域とするようにしたものである。

 本発明では、流量制御誤差を流体流量が 大流量の100%~10%の範囲内において1.0%S.P.以内 とするようにしている。

 本発明では、例えば、第1の流量域の流体 の最大流量を50SCCM、65SCCM、100SCCM、200SCCM又は1 000SCCMの何れかとするようにしている。

 本発明は、例えば、第2の流量域の流体の 最大流量を1000SCCM、1500SCCM、2000SCCM、3000SCCM又 10000SCCMとするようにしたものである。

 本願発明では、必要とする第1の流量域の 流量制御範囲に適応した流量制御用オリフィ スを選定使用することにより、より簡単な構 成の流量切替型圧力式流量制御装置の使用で もって第1の流量域及び第2の流量域の高精度 流量制御が行えると共に、中間流量領域に いても流量制御精度は保証されないものの おおまかな流量制御を行うことができ、実 上優れた効用が得られる。

本発明による非連続式流量切替方法の 明図である。 本発明で使用する流量切替型圧力式流 制御装置の構成説明図である。 本発明による非連続式流量切替方法の の例を示す説明図である。 従前の半導体製造装置に於けるエッチ ー用ガス供給説明の一例を示す説明図であ 。 (a)は圧力式流量制御装置の一例を示す 統図である。(b)は圧力式流量制御装置の他 例を示す系統図である。 従前の流量切替型圧力式流量制御装置 系統図である。 図6の流量切替型圧力式流量制御装置の 流量制御特性図である。 (a)は図6の流量切替型圧力式流量制御装 置による連続型流量制御領域の説明図である 。(b)は小流量域に於ける流量制御精度を高め るために3種類の流量切替領域を設けた場合 連続型流量制御領域の説明図である。

符号の説明

 Aは流量切替型圧力式流量制御装置、Gcは駆 用ガス、Qeは設定入力信号、Qoは流量出力信 号、S L ・S S は流量領域切替信号、C 1 は切替信号、P 0 は供給側圧力、P 1 はオリフィス上流側圧力、GXは流体供給装置( ガスボックス)、A 1 ~Anは圧力式流量制御装置、Cはエッチャー(プ セスチャンバー)、S 1 ~Snはガス源、Ar~O 2 は処理用ガス、L 1 ~Lnはガス供給ライン、F100は最大流量100SCCMの 力式流量装置による制御領域、F2Lは最大流 2000SCCMの圧力式流量装置による制御領域、B 非流量制御領域、1は制御部、2はコントロ ル弁、3はオリフィス上流側管路、4は駆動部 、5はオリフィス下流側配管、6は圧力センサ 7は温度検出器、8はオリフィス、8a’は第1 流量域用オリフィス、8cは第2の流量域用オ フィス、32は切替用電磁弁、34は切替弁、34a 弁駆動部、34bは近接センサ。

 以下、図面に基づいて本発明の実施形態を 明する。図2は本発明の実施に使用する流量 切替型圧力式流量制御装置Aの構成説明図で る。当該流量切替型圧力流量制御装置Aその のは、前記図6に示した従前の流量制御装置 と同じであり、使用する第1の流量域用のオ フィス8a’のオリフィス径のみが異なるだけ である。
 図2に於いて1は制御部、2はコントロール弁 3はオリフィス上流側(一次側)管路、4は弁駆 動部、5は流体供給用管路、6は圧力センサ、8 a’は第1の流量域用オリフィス、8cは第2の流 域用オリフィス、32は切替用電磁弁、34は切 替弁である。圧力式流量制御装置の制御部1 コントロール弁2、弁駆動部4、圧力センサ6 は公知のものであり、制御部1には流量の入 力信号端子(設定流量の入力信号Qe、制御流 の出力信号Qo・DC 0~5V)Qe、Qo、電源供給端子( ±DC15V)E、制御流量切替指令信号の入力端子S L 、S S が設けられている。入出力信号はシリアルの デジタル信号での通信で行う場合もある。

 前記切替用電磁弁32は公知のエアー作動型 磁弁であり、制御部1から切替信号C 1 、が入力されることにより、駆動用ガスGc(0.4 ~0.7MPa)が供給され、切替用電磁弁32が作動す 。これによって駆動用ガスGcが切替弁34の弁 動部34aへ供給され、切替弁34が開閉作動さ る。また、切替弁34の作動は各弁駆動部34aに 設けたリミットスイッチ34bにより検出され、 制御部1へ入力される。尚、切替弁34として空 気圧作動の常時閉鎖型バルブが使用されてい る。

 管路5a、5c、はオリフィス8a’のバイパス通 を形成するものであり、制御流量が第1の流 量域の場合には、第1の流量域用オリフィス8a ’により流量制御された流体が、管路5gを通 て流通する。
 また、制御流量が第2の流量域の場合には、 流体は管路5aを通して第2の流量域用オリフィ ス8cへ流入し、第2の流量域用オリフィス8cに り主に流量制御された流体が、流体供給用 路5内へ流入する。

 今、2000SCCMまでの流量を100SCCMまでの第1の流 量域と、200~2000SCCMまでの第2の流量域とに分 して流量制御するとする。この場合100SCCMま の流量制御に際しては、切替弁34を閉の状 に保持し、小流量オリフィス8a’を流通する 流体流量QsをQs=KsP 1 (但し、Ksはオリフィス8a’に固有の定数)とし て流量制御する。勿論、オリフィス8a’とし は最大流量100SCCM用のものが使用されている 。
 当該第1の流量域用オリフィス8a’を用いた 量制御により、オリフィス下流側管路5が100 Torr以下の場合には流量100SCCM~10SCCMの範囲に亘 って誤差±1.0%S.P.以下の精度でもって、流量 御が行われる。

 一方、流量が200~2000SCCMの第2の流量域を流量 制御する場合には、切替用電磁弁32を介して 替バルブ34を開放する。これにより、流体 管路5a・切替弁34・第2の流量域用オリフィス 8c及び第1の流量域用オリフィス8a’・管路5g 通して管路5へ流入する。
 即ち、管路5へ流入する流体流量は、第2の 量域用オリフィス8cによる制御流量Q C =K C P 1 (但し、Kcは第2の流量域用オリフィス8cに固有 の定数)と第1の流量域用オリフィス8a’によ 制御流量Q S =K S P 1 (但しK S は第2の流量域用オリフィス8aに固有の定数) の和となり、オリフィス8c、8a’の下流側圧 が100Torr以下の場合には流量200~2000SCCM(10~100% 量)の流量域に亘って、誤差1.0%S.P.以下の高 度流量制御が行われる。
 尚、前記図2に於いては、二つのオリフィス 8a’、8cを用いて流量制御範囲を二つの流量 に分割しているが、オリフィス及び並列管 を二以上として、流量域を三以上に分割す ようにしてもよいことはも勿論である。

 前記、図1は、本方法発明による非連続型 流量切替式流量制御方法の説明図であり、第 1の流量域用オリフィス8a’を使用した最大流 量100SCCMの圧力式流量制御装置F100と、第2の流 量域用オリフィス8cと第1の流量域用オリフィ ス8a’の両方を使用した最大流量2000SCCMの圧 流量制御装置F2Lとを切替え使用することに り、オリフィス下流側圧力100Torr以下の場合 、10SCCMの流量値まで誤差1.0%S.P.以内の流量 御が可能になることを示すものである。尚 図1に於ける流量領域B(100~200SCCM)は、誤差1.0%S .P.以下の流量制御精度を確保できない範囲で あり、本願発明で云う流量制御の非連続領域 (非流量制御領域)を意味するものである。

 尚、上記実施例では最大流量100SCCMの圧力 式流量制御装置F100と最大流量2000SCCMの圧力式 流量制御装置F2Lとを用いた非連続式の切替流 量制御方法について説明をしたが、前記図3 示す如く最大流量50SCCMと最大流量1300SCCMの圧 力式流量制御装置F50、F1300との組み合せや、 大流量65SCCMと最大流量2000SCCMの圧力式流量 御装置F65、F2Lとの組み合せ等を採用するこ も可能である。尚、流量領域(50~130SCCM)B1及び 流量領域(65~200SCCM)B2は流量制御の非連続領域( 非流量制御領域)である。

 具体的には、前記第1の流量域の制御最大 流量としては、例えば50、65、100、200、1000SCCM 等が選ばれるが、一般に10~1000SCCMの範囲で選 れた第1の数値に該当する流量が、第1の流 域の最大制御流量として選定される。また 前記第2の流量域の制御最大流量としては1000 、1300、1500、2000、3000、10000SCCM等が選ばれる

 また、前記第1の流量域の制御最小流量と しては1SCCMが選定され、また、前記第2の流量 域の制御最小流量としては、100~5000SCCMの範囲 で選ばれた第2の数値に該当する流量が第2の 量域の制御最小流量として選定される。

 即ち、前記第1の流量域の流量範囲は、1SC CMから前記第1の数値に該当する流量までの流 量域であり、また、前記第2の流量域の流量 囲は、前記第2の数値に該当する流量から1000 0SCCMまでの流量域である。

 本発明は、半導体製造や化学産業、薬品 業、食品産業等における各種流体の流体供 に適用されるものである。