Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
DIVERTER FOR HIGH TEMPERATURE REDUCTION METAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/019939
Kind Code:
A1
Abstract:
A diverter for high temperature reduction metal is provided on a shooter having a plurality of branch sections for distributing reduction metal discharged from a direct reducing furnace to a plurality of reduction metal containers. The diverter has a valve shaft provided for each branch section, and a valve element that switches between a permission position where entrance of the reduction metal is permitted into the branch section from its inlet and a blocking position where the entrance of the reduction metal is blocked by rotating integrally with the valve shaft, wherein a water flow passage for feeding cooling water to the valve element and the valve shaft is formed. Both the permission position and the blocking position are set such that the tip portion of the valve element is located on the underside of the valve shaft.

Inventors:
UMEKI TAKAO
HASHIMOTO SUMITO
Application Number:
PCT/JP2008/061445
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
June 24, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KOBE STEEL LTD (JP)
UMEKI TAKAO
HASHIMOTO SUMITO
International Classes:
C21B13/10; F27B9/39; F27D3/00
Foreign References:
JP2003041310A2003-02-13
Attorney, Agent or Firm:
KOTANI, Etsuji et al. (2nd Floor2-2, Nakanoshima,2-chome, Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 05, JP)
Download PDF:
Claims:
 直接還元炉の排出装置から排出される高温の還元金属を複数の還元金属容器に分配して投入するためのシュータであって前記還元金属が導入される共通部とこの共通部の下端から分岐して前記各還元金属に至る複数の分岐部を有するシュータに設けられ、前記共通部内を降下する前記還元金属を前記各分岐部に分配するための高温還元金属用ダイバータであって、
 前記各分岐部について設けられ、当該分岐部の入口よりも上側の位置で、前記還元金属が前記共通部内を降下する方向と直交する方向に延びる弁軸と、
 前記各弁軸からその径方向に延び、当該弁軸を中心として当該弁軸とともに回動することにより、前記分岐部の入口から当該分岐部内に前記還元金属が進入するのを許容する許容位置と当該進入を阻止する阻止位置とに切換わる弁体とを備え、
 前記弁軸及び前記弁体の内部には、当該弁軸の一方の端部から前記弁体を通過して当該弁軸の他方の端部に至るように冷却水を流す形状の通水路が形成され、
 前記許容位置及び前記阻止位置の双方において前記弁体内の通水路が前記弁軸内の通水路よりも下側に位置するように両位置が設定されている。
 請求項1記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記各弁軸は、前記還元金属の落下経路よりも外側の位置に配置され、
 前記許容位置は、前記弁体が前記弁軸から垂下する位置であり、前記阻止位置は前記弁体の先端部が前記弁軸よりも下側に位置するように弁体が傾斜する位置である。
 請求項1または2記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記弁軸内に形成される通水路は、前記弁軸をその軸心方向に貫通し、かつ、その中間部が絞り部により入口側通水路と出口側通水路とに区画されたものであり、前記入口側通水路が前記弁体内の通水路の入口に連通され、前記出口側通水路が前記弁体内の通水路の出口に連通され、前記絞り部は前記入口側通水路から前記出口側通水路への一部の冷却水の通水のみを許容する。
 請求項1~3のいずれかに記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記各弁体を前記許容位置と前記阻止位置とに切換えるように前記弁軸を回動させる駆動機構を備える。
 請求項4記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記駆動機構は、両弁軸に共通に用いられる駆動源と、この駆動源の駆動力を前記各弁軸に伝達することにより、一方の弁体が許容位置にあるときに他方の弁体が阻止位置にあるように両弁軸を連動させる駆動伝達機構とを含む。
 請求項4または5記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記駆動機構は、各弁体の阻止位置を当該弁体の傾斜角度が互いに異なる複数の位置から選択できるように構成される。
 請求項1~6のいずれかに記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記弁体内に形成される通水路は、当該弁体内を前記弁軸の径方向と平行な方向に複数回往復するように蛇行する形状を有する。
 請求項1~7のいずれかに記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記弁軸と前記弁体とが溶接により接続される。
 請求項1~8のいずれかに記載の高温還元金属用ダイバータにおいて、
 前記弁体及び前記弁軸が前記シュータから前記弁軸の軸心方向に一体に抜き取り可能である。
Description:
高温還元金属用ダイバータ

 本発明は、回転炉床炉等の直接還元炉の 出装置から排出される高温の還元金属を複 の還元金属容器に分配するためのダイバー に関する。より詳しくは、前記排出装置に ながる共通部とこの共通部の下端から分岐 て前記各還元金属容器に至る分岐部とを有 るシュータに設けられ、その共通部内を降 する還元金属を前記各分岐部に分配するた の高温還元金属用ダイバータの改善技術に する。

 従来より、外周壁、内周壁、およびこれ 壁間に配置された円環状の回転炉床を具備 る回転炉床炉が、鋼材ビレット等金属の加 処理あるいは可燃性廃棄物の燃焼処理等に いられている。更に近年は、前記回転炉床 を用いて鉄酸化物を直接還元することによ 還元金属(例えば金属鉄、金属ニッケル、金 属クロム、金属コバルト、またはこれらの混 合物)を製造する方法が注目されている。

 還元金属の製造に用いられる回転炉床炉 は電気炉が併設され、前記回転炉床炉で製 した還元鉄が直ちに電気炉に移送され、溶 ・精錬されて溶鋼が製造されるのが一般的 ある。その場合、前記回転炉床炉で製造さ た還元金属は回転炉床炉の排出装置から排 され、還元金属用ダイバータを内蔵するシ ータによって、台車に搭載された複数の還 金属容器に分配され、次工程の電気炉に搬 される。

 図4及び図5は、還元金属用ダイバータの 来例を説明するための図である。図4は、特 文献1に記載される従来のシュータを用いて 還元金属を金属製容器に分配する形態を示す 概要図、図5は前記シュータ内に設けられる イバータの構造を示す斜視図である。

 図4において、排出装置31cを有する回転炉 床炉31の下方に還元金属用容器である2つのド ラム缶35a,35bが配置され、前記排出装置31cと 記各ドラム缶35a,35bとの間にシュータ33及び のシュータ33に内蔵されるダイバータ34が介 する。前記シュータ33は、前記排出装置31c つながる共通部33cと、この共通部33cの下端 ら二股に分岐して前記各ドラム缶35a,35bに接 される分岐部33a,33bとを有する。

 前記ダイバータ34は、前記共通部33c内を 下する還元金属を前記分岐部33aと前記分岐 33bとに振り分けるためのもので、図5に示す うな弁軸34bと、この弁軸34bからその径方向 延びる弁体34aとを有する。

 前記弁軸34bは、前記シュータ33の分岐点 傍部分を水平方向に貫通するように設けら 、かつ、その中心軸回りに回動可能となる うに支持される。そして、この回動により 前記弁体34aを、当該弁体34aが当該弁軸34bか 斜め上方に延びて一方の分岐部33bの入口を ぐ第1の位置と、当該弁体34aが当該弁軸34bか 反対向きに斜め上方に延びて他方の分岐部3 3aの入口を塞ぐ第2の位置とに切換える。

 前記弁体34aが前記第1の位置にあるときは 、前記回転炉床炉31から排出される還元金属 一方のドラム缶35aにのみに収容され、前記 体34aが前記第2の位置にあるときは、前記回 転炉床炉31から排出される還元金属が他方の ラム缶35bに投入される。従って、このドラ 缶35bに還元金属を充填しつつ、一方のドラ 缶35aを別の空ドラム缶に交換することが可 である。このことは、ドラム缶の交換時に 連続して回転炉床炉31から還元金属を排出 ることを可能にする。

 しかし、前記還元金属は1,000℃程度の高 であるため、この還元金属に接触する弁体34 aが熱膨張することや、あるいはその熱膨張 た弁体34aがずれて前記粉末がダイバータ34と シュータ33の通路との隙間に詰まることによ 、当該弁体34aの切換が出来なくなる等のト ブルが生じる。

 この様な弁体34aの熱膨張によるトラブル 回避するための手段として、例えば図5に示 すような通水路36を当該弁体34aに形成するこ が有効である。この図5に示される通水路36 、冷却水37を弁軸34bの一方の端部から弁体34 a内に導入し、かつ、この弁体34a内でその基 部(弁軸34b側の端部)と先端部との間を蛇行さ せ、弁軸34bの他方の端部から導出する形状を 有する。

 しかしながら、この冷却構造では、前記冷 水37に含まれる微量の気泡が、弁体34aの通 路36内(より具体的には通水路36のうち前記弁 軸34bよりも上側に位置する弁体34aの先端部内 に形成された部分36a内)に次第に溜まり、こ 空気溜まりが弁体34aの局部的な冷却不足を き起こすおそれがある。

特開2003-41310号公報

 本発明の目的は、回転炉床炉等の直接還 炉の排出装置から排出される高温の還元金 を複数の還元金属容器に分配するためのシ ータに設けられるダイバータであって、そ 分配のための弁体の熱膨張を冷却水によっ 有効に抑制し、かつ、その冷却水に含まれ 気泡による空気溜まりに起因して局部的な 却不足が生ずるのを防ぐことができる高温 元金属用ダイバータを提供することにある

 この目的を達成するため、本発明に係る 温還元金属用ダイバータは、前記各分岐部 ついて設けられ、当該分岐部の入口よりも 側の位置で、前記還元金属が前記共通部内 降下する方向と直交する方向に延びる弁軸 、前記各弁軸からその径方向に延び、当該 軸を中心として当該弁軸とともに回動する とにより、前記分岐部の入口から当該分岐 内に前記還元金属が進入するのを許容する 容位置と当該進入を阻止する阻止位置とに 換わる弁体とを備え、前記弁軸及び前記弁 の内部には、当該弁軸の一方の端部から前 弁体を通過して当該弁軸の他方の端部に至 ように冷却水を流す形状の通水路が形成さ る。そして、前記許容位置及び前記阻止位 の双方において前記弁体内の通水路が前記 軸内の通水路よりも下側に位置するように 位置が設定されている。

本発明の実施の形態に係る高温還元金 用ダイバータの立断面図である。 図1の線II-IIについての一部断面図であ 。 図2の線III-IIIについての側面図である 従来例に係る還元金属を金属製容器に 納する機構の一形態を示す概要図である。 前記機構に設けられるダイバータの構 例を示す斜視図である。

 以下、図1~図3を参照しながら、本発明の ましい実施の形態を説明する。図1は本発明 の実施の形態に係る高温還元金属用ダイバー タの立断面図、図2は図1の線II-IIについての 部断面図、図3は図2の線III-IIIについての側 図である。

 図1において、前記高温還元金属用ダイバ ータ1は、シュータ2内に組み込まれる。この ュータ2は、回転炉床炉等の直接還元炉の排 出装置(図示せず)につながる共通部2aと、こ 共通部2aの下端から二股状に分岐する分岐部 3,4とを有し、これらの分岐部3,4がそれぞれ別 個の還元金属容器(図示せず)に至る。

 前記高温還元金属用ダイバータ1は、前記 シュータ2の分岐点に組み込まれ、前記共通 2a内を降下する前記還元金属を前記各分岐部 3,4に分配して前記2つの還元金属容器内に交 に投入する。

 具体的に、前記高温還元金属用ダイバー 1は、前記各分岐部3,4について設けられる弁 軸6と、各弁軸6からその径方向に延びる板状 弁体5とを備える。これらは、前記共通部2a 前記各分岐部3,4との間に介在するハウジン 30内に収容される。

 前記各弁軸6は、前記共通部2a内での還元 属の降下経路から外側(図1では左右両外側) 外れた位置で、前記ハウジング30を構成す 一対の側壁に支持される。具体的に、これ の側壁にはそれぞれフランジ部18が設けられ 、各フランジ部18に台座22が取り付けられ、 台座22上に自動調心軸受7が固定されている そして、これらの自動調芯軸受7が前記弁軸6 の両端を回転可能に支持する。

 前記弁軸6の一端にはレバー8が連結され このレバー8に当該レバー8を駆動する開閉駆 動機構が連結され、この開閉駆動機構によっ て、後述のように、前記弁軸6及び弁体5が一 に回動駆動される。この回動により、各弁 5は、対応する分岐部3(または分岐部4)の入 から当該分岐部内に還元金属が進入するの 許容する許容位置と、当該進入を阻止する 止位置とに切換えられる。

 そして、このダイバータ1の特徴として、 後述のように、弁体5は、その内部に形成さ る通水路が前記許容位置及び前記阻止位置 双方の位置で前記弁軸6の内部に形成される 水路よりも常に下側に位置するように、当 弁軸6を介して前記自動調芯軸受7に懸架さ る。

 前記各弁体5は、夫々の弁軸6を中心とし 回動することにより、各分岐部3,4の入口3a,4a を交互に開閉するように連動する。これによ り、前記共通部2a内を降下する還元金属は前 各分岐部3,4に交互に分配される。

 前記弁体5により分配され落下して来た還 元金属は、前記分岐部3または分岐部4の内壁 衝突しながら更に下方に落下する。そのた 、当該分岐部3,4の内壁には、前記衝突によ 変形や摩耗を防止するためのキャスタブル 火物20が施工されている。

 次に、前記弁体5を冷却するための構造に ついて説明する。

 前記弁軸6の内部には、図2に示す如く、 却水を通すための通水路(入口側通水路)9a及 通水路(出口側通水路)9cが形成される。両通 水路9a,9cは、前記弁軸6をその軸心方向に貫通 する通水路がその中間部分で止水板6aにより 切られることにより形成される。この止水 6aは、通水路9a,9c同士の間での通水を抑制す るための絞り部に相当するもので、小径の複 数の絞り用貫通孔6bを有する。前記弁軸6の両 端にはスイベルジョイント10が夫々取り付け れ、一方のスイベルジョイント10から通水 9a内に使用前冷却水11aが供給され、他方のス イベルジョイント10から使用後の冷却水11bが 出される。

 前記弁軸6と接続された弁体5の内部にも 水路9bが形成される。冷却水は、前記通水路 9aを通じて前記通水路9b内に導入され、この 水路9bから前記通水路9cを通じて排水される

 前記通水路9bは、前記弁体5の基端部(弁軸 6側の端部)とその反対側の先端部との間で複 回往復するように当該弁体5の内部を蛇行す る。この通水路9bは、互いに対向して前記弁 5を形成する一対の鋼板同士の間に、前記弁 軸6の径方向に延びる複数枚の仕切り板12を当 該弁軸6の軸方向と平行な方向に並行配列し かつ、その基端側と先端側とに交互に通水 の隙間12aを与えることにより、形成される これらの仕切り板12のうち、前記弁軸6につ がるもの(すなわち基端側に前記隙間12aが与 られていないもの)の基端側の端部には、エ ア抜き用の孔12bが貫通していることが、より 好ましい。前記通水路9bの入口端(図2では左 )は、前記弁軸6に形成された孔6cによって前 通水路9aに連通され、当該通水路9bの出口端 (図2では右端)は、前記弁軸6に形成された孔6d によって前記通水路9cに連通される。

 このように互いに連通する通水路9a,9b,9c 形成されることによって、冷却水は、スイ ルジョイント(左側)10→弁軸6内の通水路9a→ 体5内の通水路9b→弁軸6内の通水路9c→スイ ルジョイント(右側)10の順に通水可能となる 。ここで、前記弁軸6内の通水路9aに供給され る冷却水の流れが止水板6aにより抑制される め、当該冷却水の殆どは弁体5側の通水路9b 流入するが、一部の冷却水は前記止水板6a 穿設された貫通孔6bを通じて弁軸6内の通水 9cに流入する。

 すなわち、この実施の形態に係る高温還 金属用ダイバータ1では、各弁軸6内に形成 れる通水路9a,9cがこれにつながる弁体5内に 成される通水路9bよりも常に上側に位置する ように、各弁体5の許容位置及び阻止位置が 定されるとともに、前記弁軸6内の通水路9a,9 c同士を仕切る止水板6aに絞り用の貫通孔6bが けられて、前記弁軸6内の通水路9aから通水 9cへの少量の流れのみが許容される。この 成は、冷却水中に含まれる気泡が、弁体5側 通水路9bに進入することなく通水路9a,9cから 抜き取られることを可能にし、当該気泡の滞 留により弁体5や弁軸6内の通水路に空気溜ま が形成されるのを防ぐ。

 なお、前記弁軸6と弁体5との接続部分に 、Oリングやパッキン等のシール材が配設さ てもよいが、還元金属(例えば還元鉄)は1000 程度の高温であることを勘案すると、溶接 成による接続とするのが冷却水のシール上 ましい。

 次に、この実施の形態に係る弁体5の開閉 駆動機構について説明する。

 前記各弁体5と接続された2本の弁軸6には 々レバー8が取り付けられ、各レバー8に共 のタイロッド14が相対回転可能に連結される 。具体的には、図3に示す如く、各レバー8に 々2個のピン穴が形成され、これらのピン穴 のうちの一方とタイロッド14に形成されたピ 穴とにピンが差し込まれることにより、ピ 接合部分13aまたは13bが形成される。従って このタイロッド14の作動により両レバー8及 これに連結される弁軸6が相互に連動する。

 前記タイロッド14は、駆動源である流体 リンダ15の伸縮動作により駆動される。具体 的に、このタイロッド14の一端が流体シリン ー15のロッド15aにピン接続されると共に、 の流体シリンダー15のハウジング15bが、構造 物側に設けられた台座17にピン16を介して揺 可能に支持される。この流体シリンダー15の 伸縮は、それ自体の揺動を伴いながらタイロ ッド14を上下させてこれに連結される2本のレ バー8を連動させ、各レバー8が連結されてい 弁軸6及びこれに接続される弁体5を開閉動 させる。つまり、タイロッド14は、流体シリ ンダー15の駆動力を各レバー8及びこれに連結 される弁軸6に伝達する伝達機構を構成する

 具体的に、図3において実線で示す如く、 レバー8とタイロッド14aとが前記レバー8の一 のピン穴を用いたピン接合部分13aにより接 された場合には、流体シリンダー15のロッ 15aの収縮に伴い、図1に実線で示す如く、同 左側の弁体5は、弁軸6から鉛直方向下向き 垂下する姿勢で分岐部3の入口3aを開放する 放位置(すなわち当該入口3aからの還元金属 進入を許容する許容位置)5cに切換えられ、 図右側の弁体5はその開放位置5cから回動角 αをなして分岐部4の入口4aを閉塞する閉塞位 置(すなわち当該入口4aからの還元金属の進入 を阻止する阻止位置)5aに切換えられる。この 閉塞位置5aにある弁体5は、シュータ2に投入 れてその共通部2aを降下する還元金属を分岐 部3側に導く。

 次いで、前記流体シリンダー15のロッド15 aが伸長すると、図1に二点鎖線で示す如く、 側の弁体5はその開放位置5cから回動角度α なして分岐部3の入口3aを閉塞する閉塞位置5a に、同時に右側の弁体5は分岐部4の入口4aを 放する開放位置5cにそれぞれ切換えられ、前 記閉塞位置5aにある弁体5が、シュータ2に投 された還元金属を前記分岐部4側に導く。

 このように流体シリンダー15の伸縮を交 に繰り返して前記2枚の弁体5を交互に開閉動 作させることにより、前記シュータ2に投入 れた還元金属を前記分岐部3と分岐部4とに分 配することができる。前記閉塞位置5cでの弁 5の傾斜角度は、前記シュータ2から落下し きた還元金属を弁体5上に受け止めて堆積さ 、以降シュータ2から落下して来る前記還元 金属が直接弁体5に接触するのを防止するこ が可能となる角度であることが、好ましい この実施の形態では、前記弁体5の閉塞位置5 aから開放位置5cへの回動角度αが50~85度程度 あるのが好ましい。この様な角度の設定が 記弁体5の摩耗を有効に抑制する。

 一方、図3において二点鎖線(左側のレバ 8は実線)で示す如く、レバー8とタイロッド14 とが、前記レバー8の他方のピン穴を用いた ン接合部分13bにより連結された場合、流体 リンダー15のロッド15aが収縮すると、図1に す如く、左側の弁体5は分岐部入口3aを開放 る開放位置5cに、同時に右側の弁体5は弁体5 開放位置5cから回動角度βをなして分岐部入 口4aを閉塞する閉塞位置5bに切換えられ、結 としてシュータ2に投入された還元金属は前 分岐部3側に分配される。

 次いで、前記ロッド15aが伸長すると、図1 に図示しないが右側の弁体5と同様に、左側 弁体5は弁体5の開放位置5cから回動角度βを して分岐部入口3aを閉塞する閉塞位置に、同 時に右側の弁体5は分岐部入口4aを開放する開 放位置5cに切換えられ、シュータ2に投入され た還元金属は前記分岐部4側に分配される。

 この場合も、流体シリンダー15の伸縮を 互に繰り返して前記2枚の弁体5を交互に開閉 動作させることにより、前記シュータ2に投 された還元金属を前記分岐部3と分岐部4とに 分配することができる。前記閉塞位置5cでの 体5の傾斜角度は、前記シュータ2から落下 てきた還元金属を弁体5上に受け止めてその 下の分岐部入口3a(または4a)を塞ぎ、他方の 口に前記還元金属を導くための角度である 具体的に、前記弁体5の閉塞位置5aから開放 置5cへの回動角度βは、前記還元金属の安息 角にもよるが40~60度程度であるのが好ましい

 この様に、前記レバー8に対するタイロッ ド14の連結箇所として2つのピン接合部分13a,13 bを用意することにより、前記還元金属の硬 、安息角、強度等の特性に応じて前記回動 度を選択し、分岐部3または分岐部4への落下 のさせ方を変更することが可能となる。勿論 、前記レバー8におけるタイロッド14へのピン 接合箇所は3箇所以上であっても良い。

 更に、本発明に係る高温還元金属用ダイ ータ1は、その弁体5と弁軸6とが、この弁軸6 の軸心方向に、前記シュータ2から一体的に き取り可能に構成されている。この抜き取 方法について図2を参照しながら説明する。

 先ず、右側のスイベルジョイント10、自 調芯軸受7及びグランドパッキン部材19を、 心に沿って右方向に順次抜き取る。次いで 左側のスイベルジョイント10、レバー8とタ ロッド14を接合しているピン、自動調芯軸受 7を固定している図示しないボルト及びフラ ジ部18をダイバータ本体に取り付けているボ ルト18aを取り外す。そして、前記弁軸6に固 された弁体5と、前記弁軸6に嵌め込まれたレ バー8、左側の自動調芯軸受7、グランドパッ ン部材19及びフランジ部18とを弁軸6の軸心 方向に一体的に抜き取る。

 なお、フランジ部18にはキャスタブル耐 物21が施工されているが、このキャスタブル 耐火物21は前記フランジ部18と一体的に抜き られる。

 以上説明した通り、本発明に係る高温還 金属用ダイバータでは、シュータの各分岐 について分配用の弁軸及び弁体が設けられ その弁軸の一方の端部から弁体を通って他 の端部に至るように冷却水を流す形状の通 路が形成されるとともに、前記許容位置及 前記阻止位置の双方において前記弁体内の 水路が前記弁軸内の通水路よりも下側に位 するように両位置が設定されている。従っ 、前記冷却水が弁体を冷却することにより 弁体の熱膨張やずれによる切替不良を解消 ると共に、この冷却水に含まれる気泡が弁 内に形成された通水路内に滞留して空気溜 りを生ずることが防がれ、これに起因する 部的な冷却不足が解消される。

 具体的に、前記弁軸及び前記弁体の配置 しては、前記各弁軸が前記還元金属の落下 路よりも外側の位置に配置され、前記許容 置は、前記弁体が前記弁軸から垂下する位 であり、前記阻止位置は前記弁体の先端部 前記弁軸よりも下側に位置するように当該 体が傾斜する位置であるものが、好適であ 。この配置は、各弁体による還元金属の通 の許容と阻止の切換を可能にしながら、当 弁体の先端部を常に前記弁軸よりも下方に 置させることを可能にする。

 前記弁軸内に形成される通水路としては 前記弁軸をその軸心方向に貫通し、かつ、 の中間部が絞り部により入口側通水路と出 側通水路とに区画されたものであって、前 入口側通水路が前記弁体内の通水路の入口 連通され、前記出口側通水路が前記弁体内 通水路の出口に連通され、前記絞り部が前 入口側通水路から前記出口側通水路への一 の冷却水の通水のみを許容するものが、好 である。この構造では、前記入口側通水路 に混入する気泡が弁体内の通水路内に進入 るのを阻止して出口側通水路から抜きされ ことを可能にする。

 本発明では、前記各弁体を前記許容位置 前記阻止位置とに切換えるように前記弁軸 回動させる駆動機構を備えることが、好ま い。

 その場合、前記駆動機構としては、例え 、両弁軸に共通に用いられる駆動源と、こ 駆動源の駆動力を前記各弁軸に伝達するこ により、一方の弁体が許容位置にあるとき 他方の弁体が阻止位置にあるように両弁軸 連動させる駆動伝達機構とを含むものが、 適である。

 また、前記駆動機構は、各弁体の阻止位 を当該弁体の傾斜角度が互いに異なる複数 位置から選択できるように構成されるもの 、好ましい。この駆動機構は、前記還元金 の硬度、安息角、強度等の特性に応じて前 回動角度を選択し、分岐された通路への落 のさせ方を変えることを可能にする。

 前記弁体内に形成される通水路は、当該 体内を前記弁軸の径方向と平行な方向に複 回往復するように蛇行する形状を有するこ が、好ましい。この形状は効率の高い冷却 可能にする。

 また、前記弁軸と前記弁体は、いずれも 温下に晒されることから、溶接により接続 れるのが、好ましい。

 また、前記弁体及び前記弁軸は、前記シ ータから前記弁軸の軸心方向に一体に抜き り可能であることが、より好ましい。この とは、当該弁体や弁軸の交換、修理を容易 する。




 
Previous Patent: EA MATERIAL

Next Patent: SOLAR CELL MODULE