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Patent Searching and Data


Title:
DRILLING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084814
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a drilling apparatus wherein cutting dusts are efficiently collected. A spindle (70) housing a mechanism for rotating a drill (73) of the drilling apparatus is covered with a rectangular parallelepiped dust collecting section (10). The dust collecting section (10) is provided with a cylindrical section (11), and the drill (73) penetrating the center of the cylindrical section (11) moves upward to drill a hole on a printed wiring board. A drill side abutting plate (17) is arranged on the circumference of the drill (73), and the dust collecting section (10) is prevented from being at a prescribed distance or closer. When the drill (73) drills a hole, the dust collecting section (10) sucks cutting powder into the dust collecting section (10) from a suction port (15) arranged on the circumference of the drill side abutting plate (17).

Inventors:
TOKAIRIN TAKESHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050151
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEIKO PRECISION KK (JP)
TOKAIRIN TAKESHI (JP)
International Classes:
B23Q11/00; B23B47/34
Foreign References:
JP2003011033A2003-01-15
JPH1015717A1998-01-20
JP2001353608A2001-12-25
JPH0890496A1996-04-09
JPH05228781A1993-09-07
Attorney, Agent or Firm:
KIMURA, Mitsuru (Kyohan Building 2-7, Kandanishiki-choChiyoda-k, Tokyo 54, JP)
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Claims:
 穴開対象の被加工物を支持する支持手段と、
 前記支持手段により支持された被加工物に穿孔するドリルと、
 前記ドリルが挿通する貫通孔を備え、穴開け時に被加工物に当接する当て板と、
 前記当て板が一面に突設され、該一面に吸気口を備える支持体と、
 前記ドリルによる穴開け時に生ずる切削屑を支持体内に吸引する吸引手段と、
 を備えることを特徴とする穴開け装置。
 前記吸気口は、前記支持体の一面に前記当て板を取り囲むように複数配置されている、
 ことを特徴とする請求項1に記載の穴開け装置。
 前記吸引手段は、前記吸気口及び前記当て板に形成されたドリル貫通用の貫通孔から前記切削屑を吸引する
 ことを特徴とする請求項1に記載の穴開け装置。
 前記支持体は、
 筐体と、
 前記一面に前記当て板が配置され、前記当て板の貫通孔に連通する開口と前記吸気口とが形成された柱状部と、
 を備えることを特徴とする請求項1に記載の穴開け装置。
 前記被加工物を挟んで前記当て板に対向し、前記当て板の貫通孔と対向する吸引穴を備え、前記当て板と共に前記被加工物を挟むように当接する第2の当て板と、
 前記第2の当て板の吸引穴から切削屑を吸引する第2の吸引手段と、
 を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の穴開け装置。
 前記吸引穴は前記ドリルの回転軸と平行になるように前記支持体の一面に設けられている、
ことを特徴とする請求項5に記載の穴開け装置。
Description:
穴開け装置

 本発明は、プリント配線板に穴を開ける 開け装置に関する。

 プリント配線板等に穴を開ける場合、穴 リを防ぐためにプリント配線板に当て板を てて押さえつけ、ドリル加工により穴を開 る方法がある。ここで、穴開け加工時には 多量の切削屑(切り粉)が生じる。この切削 は、ドリルに絡みついてプリント配線板を 傷させることがある。また、遠心力によっ ドリル周辺に飛散した切削屑が、機械の可 部分に詰まり、穴開け装置の故障の原因と る。

 そこで、穴開け時に生じる切削屑を集塵 ることで、ドリルへの絡みつきや飛散を防 ことが必要となる。例えば、特許文献1に開 示された穴開け装置は、加工部を覆う集塵カ バーと、穴開け時にプリント配線板に当接さ れる当て板と、この当て板に設けられたドリ ル通過用の穴と、この穴を通過して穴開けを 行うドリルと、ドリル通過用の穴から切削屑 を吸入する集塵機構と、を備え、この集塵機 構により切削屑の飛散を防いでいる。また、 特許文献2、3に開示された穴開け装置は、加 部を覆うプレッシャフットと、このプレッ ャフットの側面にドリルの穴開け方向と垂 方向に延びる通路と、この通路から切削屑 吸引する集塵機構を備え、この集塵機構に り切削屑の飛散を防いでいる。

 しかし、特許文献1に開示された穴開け装 置では、当て板をプリント配線板に当接させ ているので、当て板には、ドリルの直径とほ ぼ同径のドリル通過用の小さな穴を1つしか けることができず、充分な吸引流量が得ら ない。かといってドリル通過用の穴を大き することは、穴バリの発生を防止するとい 当て板の効果が得られなくなるため好まし ない。

 一方、特許文献2,3に開示された穴開け装 では、遠心力によって、プレッシャフット 側面に設けられた通路から切削屑が飛び出 てしまうことがあった。これを防ぐには、 レッシャフット内部を強力に吸引する必要 あるため、効率が悪い。

 従って、特許文献1~3の装置では切削屑を効 的に集塵することが困難であるという問題 あった。

特開平10-15717号公報

特開平7-204913号公報

特開2006-281416号公報

 本発明は、上記問題点に鑑みてなされた ので、切削屑を効率的に集塵する穴開け装 を提供することを目的とする。

 上記目的を達成するため、本発明の第1の観 点に係る穴開け装置は、
 穴開対象の被加工物を支持する支持手段と
 前記支持手段により支持された被加工物に 孔するドリルと、
 前記ドリルが挿通する貫通孔を備え、穴開 時に被加工物に当接する当て板と、
 前記当て板が一面に突設され、該一面に吸 口を備える支持体と、
 前記ドリルによる穴開け時に生ずる切削屑 支持体内に吸引する吸引手段と、
 を備えることを特徴とする。

 前記吸気口は、前記支持体の一面に前記 て板を取り囲むように複数配置されていて よい。

 前記吸引手段は、前記吸気口及び前記当 板に形成されたドリル貫通用の貫通孔から 記切削屑を吸引してもよい。

 前記支持体は、
 筐体と、
 前記一面に前記当て板が配置され、前記当 板の貫通孔に連通する開口と前記吸気口と 形成された柱状部とを備えることもできる

 前記被加工物を挟んで前記当て板に対向し 前記当て板の貫通孔と対向する吸引穴を備 、前記当て板と共に前記被加工物を挟むよ に当接する第2の当て板と、
 前記第2の当て板の吸引穴から切削屑を吸引 する第2の吸引手段とを備えることもできる

 前記吸引穴は前記ドリルの回転軸と平行 なるように前記支持体の一面に設けられて るようにしてもよい。

 本発明により、切削屑を効率的に集塵す 穴開け装置を提供できる。

(a)本実施形態に係る穴開け装置の外観 視図である。(b)本実施形態に係る穴開け装 の制御部の構成図である。 本実施形態に係る穴開け装置の集塵部 外観斜視図である。 本実施形態に係る穴開け装置の集塵部 びクランパのX軸方向から見た断面図である 。 本実施形態に係る穴開け装置の集塵部 びクランパのY軸方向から見た断面図である 。 本実施形態に係るプリント配線板載置 理のフローチャートである。 本実施形態に係る穴開け装置のX軸方向 から見た断面図である。 本実施形態に係る穴開け処理のフロー ャートである。 本実施形態に係る穴開け装置のX軸方向 から見た断面図である。

符号の説明

 10 集塵部
 20 クランパ
 30 集塵部用ガイド
 40 集塵部移動機構
 50 スピンドル用ガイド
 60 スピンドル移動機構
 70 スピンドル
 80 集塵部・スピンドル移動用レール
 90 切り粉処理部
 100 制御部
 111 プリント配線板
 112 作業用テーブル

 以下、本発明の実施の形態に係る穴開け 置について詳細に説明する。図1(a)は本実施 形態に係る穴開け装置の斜視図である。この 穴開け装置は、プリント配線板111に穴を開け る装置であり、このプリント配線板111を載置 する図示しない作業用テーブル112の他、集塵 部10と、クランパ20と、集塵部用ガイド30と、 集塵部移動機構40と、スピンドル用ガイド50 、スピンドル移動機構60と、スピンドル70と 集塵部・スピンドル移動用レール80と、切 粉処理部90と、制御部100とから構成される。

 以下、穴開け装置の作業用テーブル112の リント配線板111を載置する面(以下、この面 を主面と呼ぶ)に対して垂直な軸をZ軸とし、 面に平行な軸をY軸とし、Z軸とY軸とに垂直 軸をX軸とする。そして、作業用テーブル112 の主面から穴開け装置の底部へ向かう方向を 下方、その逆の方向を上方とする。

 集塵部10は、プリント配線板111に穴を開 る際に生じる切り粉を吸入する装置である 図2に示すように、集塵部10は直方体状の筐 であり、その内部は空洞となっている。ま 、その上面に円筒状に突設された円筒部11と 、前記上面に直交する側面に設けられた切り 粉排出口13と、下面に設けられた開口部とを える。集塵部10は、円筒部11がZ軸上方を向 、切り粉排出口13がY軸方向を向くように、 塵部用ガイド30に固定される。円筒部11の上 11aの中心部には、円形のドリル穴17aが設け れ、このドリル穴を挿通してドリル73がZ軸 沿って移動する。そして、中空の円筒形状 したドリル側当て板17がドリル穴17aを囲む うに円筒部11の上面11aに取り付けられる。ド リル側当て板17のZ軸方向の長さは、ドリル73 Z軸方向に沿って移動した場合に、ドリル73 先端部近傍がドリル側あて板17の上面から 出するように設計される。また、X軸及びY軸 に平行な、円筒部11上の上面11aには、複数の 気口15が設けられており、これらは、ドリ 側当て板17を囲むように配列される。なお、 説明の都合上ドリル穴はドリルより若干大き めの径として示されているが、実際にはほぼ ドリルと同径である。

 本実施例において吸気口15は、ドリルの 転軸と平行に開けられている。すなわち本 施例においては、円筒部11上の上面11aに対し て垂直方向に開口される。これにより、回転 するドリルが生じる遠心力の作用を受けて切 り粉が円周方向に飛び散っても、吸気口15を じて円筒11の外部に飛び出すことを防止で る。

 図3はクランパ20及び集塵部10をX軸方向か 見た断面図である。図3に示すように、作業 用テーブル112にはプリント配線板111が載置さ れる。そして、円筒形状のスピンドル70の一 には回転部71が回転自在に設けられており また、他端は集塵部10の下端の開口部に挿通 するように上下自在に支持される。また、ド リル73は、回転部71に固定されている。スピ ドル70は、回転部71、ドリル73と共にスピン ル移動機構60によりZ軸方向に移動する。ス ンドル70がZ軸上方へ移動する際、ドリル73は 円筒部11の中心部に設けられたドリル穴とド ル側当て板17とを挿通する。また、スピン ル70に内蔵されたモータ等の駆動機構により 、回転部71は、ドリル73と共にZ軸回りに回転 る。但し、回転部71が回転してもスピンド 70の本体は回転しない。そして、集塵部10は 塵部移動機構40により、スピンドル70と独立 してZ軸方向に移動する。

 また、集塵部10の開口部には、集塵部10と スピンドル70との間にパッキン19が装着され 。このパッキン19は、スピンドル70と集塵部1 0とがZ軸に沿ってそれぞれ独立して移動して 、集塵した切り粉が集塵部10の外部に飛散 ないように、隙間を塞いでいる。

 ドリル73は、プリント配線板111にZ軸下方か 穴を開けるための部品である。図
3に示すように、ドリル側当て板17は、ドリル 73がプリント配線板111に穴を開ける際、プリ ト配線板111の穴開け位置の周囲に当接され いは周囲を押圧して、プリント配線板111の 形や切削バリの発生を防止する。また、ド ル側当て板17は、円筒部11とプリント配線板 111とが当接することを防ぐスペーサとしての 機能をも有する。これにより、円筒部11とプ ント配線板111との間に一定の空間が形成さ 、吸気口15からの切り粉の集塵が容易にな 。

 吸気口15は、プリント配線板111に穴を開 ることにより生じた切り粉を集塵部10内に吸 引するための穴である。また、切り粉排出口 13は、吸気口15から吸引した切り粉を、図1で した切り粉処理部90に送出するための穴で る。吸気口15からの吸引と切り粉排出口13か の送出は、図示しない送風機の吸気により う。

 図1に示す、クランパ20は、円形の開口部 2箇所備える直方体であり、一の開口部を備 える平面は、他の開口部を備える面と直交す る。そして、一の開口部には、中央部に吸気 口15が設けられたクランパ側当て板21が開口 のなす面と平行に装着されている。クラン 20は、クランパ側当て板21の装着された開口 をZ軸下方へ、他の開口部をX軸に沿った方 に向けて固定される。

 図4は、クランパ20及び集塵部10をY軸方向 ら見た断面図である。図4に示すように、ク ランパ20内には一の開口部から他の開口部に じる通路が設けられる。クランパ20は、図 しないモータ等によりZ軸方向に移動する。 リル73が穴を開ける際には、Z軸上方の初期 置から、クランパ側当て板21が作業用テー ル112の主面に配置されたプリント配線板111 上面に当接(押圧)する位置までクランパ20は 動し、ドリル側当て板17と共にプリント配 板111を挟み込んで、プリント配線板111の変 等を防止する。クランパ側当て板21がプリン ト配線板111に当接(押圧)した状態で、クラン 20は、ドリル73が穴開けを行った際に生じる 切り粉を、クランパ側当て板21に設けられた 示しない吸気口から吸引する。そして、吸 した切り粉は、図1で示した切り粉処理部90 送出される。

 また、集塵部10とクランパ20とスピンドル 70は、図示しないモータ等の移動機構により X軸又はY軸方向にも移動できる。

 図1(a)に示すように、集塵部・スピンドル 移動用レール80は、Z軸方向に延びるレールで あり、このレール上には集塵部用ガイド30及 スピンドル用ガイド50がZ軸方向に移動でき ように固定される。そして、集塵部用ガイ 30には集塵部10が固定され、スピンドル用ガ イド50には、スピンドル保持部材51により、 ピンドル70が固定される。スピンドル70は円 形のため、そのままでは、スピンドル用ガ ド50への取り付けが困難である。よって、 数の部材(スピンドル保持部材51)で支える必 がある。

 集塵部移動機構40は、集塵部用ガイド30を Z軸方向に移動させる機構であり、例えばエ シリンダやカム等の部品で構成される。ま 、スピンドル移動機構60は、スピンドル用ガ イド50をZ軸方向に移動させる機構であり、例 えばパルスモータが使用される。これらの機 構により、集塵部10及びスピンドル70は、そ ぞれ独立してZ軸方向に移動する。

 切り粉処理部90は、集塵部10とクランパ20 が集塵した切り粉を処理するための装置で る。その処理方法としては、例えば、エア ィルターを通じて切り粉を集塵して圧縮処 する方法が考えられる。集塵部10及びクラ パ20から切り粉処理部90へ向けて、図示しな ダクトが形成されており、このダクトを通 、切り粉を含む空気が集塵部10及びクラン 20から切り粉処理部90へ送風機によって送出 れる。

 図1(a)の制御部100は、穴開け装置を制御す る制御装置であり、図1(b)に示すように、CPU(C entral Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)103 と、RAM(Random Access Memory)105とから構成される 。この制御部100は穴開け装置の内部に設置さ れ、集塵部10と、クランパ20と、集塵部移動 構40と、スピンドル移動機構60とスピンドル7 0と、その他モータや送風機等の機器とを制 する。

 CPU101は、ROM103に格納されたプログラムを み出して繰り返し実行する。

 ROM103は後述するプリント配線板載置処理 び穴開け処理を含む穴開け装置の制御を行 プログラムと、ドリル初期位置Paと、集塵 初期位置Pbと、クランパ初期位置Pcとを格納 る。ドリル初期位置Pa、集塵部初期位置Pb、 クランパ初期位置Pcはそれぞれ、ドリル73、 塵部10、クランパ20の予め設定されたX-Y-Z座 系における初期座標である。

 RAM(Random Access Memory)105は、CPU101のワーク リアとして機能する。

 上記の構成により、本実施形態に係る穴 け装置は、まず作業用テーブル112にロボッ 等によりプリント配線板111を載置する。そ て、プリント配線板111に対して穴開け位置 決定した後に、図示しないX-Y移動機構によ て集塵部10、クランパ20、集塵部用ガイド30 集塵部移動機構40、スピンドル用ガイド50、 スピンドル移動機構60、スピンドル70、集塵 ・スピンドル移動用レール80、およびこれら の付随物を穴開け位置に移動する。その後、 スピンドル移動機構60により、ドリル73がZ軸 向下方からプリント配線板111に穴を開ける このとき生じる切り粉を集塵部10及びクラ パ20が集塵し、この切り粉を含む空気を切り 粉処理部90に送出する。

 次に、本実施形態に係る穴開け装置の動 について説明する。穴開け装置の電源がON されると、制御部100は、穴開け装置制御プ グラムをROM103から読み出して実行する。

 まず、制御部100はROM103からプリント配線 載置プログラムを読み出してプリント配線 載置処理を実行する。このプリント配線板 置処理のフローチャートを図5に示す。プリ ント配線板載置処理は、プリント配線板111を 作業用テーブル上の初期位置に配置する処理 である。

 制御部100は、切り粉処理部90の電源をONに し、集塵部10及びクランパ20から切り粉処理 90へ空気を吸気する送風機の電源をONにする( ステップS10)。

 続いて制御部100は、スピンドル70の回転 71に指令を送信して、回転部71に備えられた リル73を回転させる(ステップS15)。ドリル73 、穴開け装置の電源がONになっている間は 転を続ける。

 制御部100は、ROM103からドリル初期位置Pa 集塵部初期位置Pb、クランパ初期位置Pcを読 出し、ドリル73と集塵部10とクランパ20とを それぞれの初期位置に移動する(ステップS20 )。前記初期位置は、ドリル73と集塵部10とク ンパ20のZ座標がプリント配線板から離れた 置であり、且つ、ドリル73と集塵部10とクラ ンパ20の中心のX-Y座標が一致する位置に設定 れる。

 制御部100は、図示しないロボット等を制 して、作業用テーブル112の主面の所定の位 にプリント配線板111を載置する(ステップS25 )。次に、制御部100は、例えば真空ポンプに る真空引きにより、プリント配線板111を作 用テーブル112の主面に仮固定する。ステッ S25の後、制御部100は他の処理へ移行する。

 図6に、プリント配線板載置処理を実行し た直後の、X軸方向から見た穴開け装置の断 図を示す。作業用テーブル112は省略してい 。図6に示すように、ドリル73と集塵部10とク ランパ20とは、初期位置では、いずれもプリ ト配線板111に接しない。また、ドリル73と 塵部10とクランパ20はZ軸方向に一直線状に並 んでおり、これでプリント配線板111に穴を開 ける前の準備が整う。

 プリント配線板載置処理の実行により、 リント配線板111が作業用テーブル112に載置 れた後、ユーザがボタンの押下等により穴 け処理を開始する指示を出す。この場合、 御部100は制御プログラム中の穴開けプログ ムを読み出して、穴開け処理を開始する。

 図7は穴開け処理のフローチャートを示す 図である。この穴開け処理は、プリント配線 板111に対して穴を開けるべき位置を決定した 後に、図示しないX-Y移動機構によって集塵部 10、クランパ20、集塵部用ガイド30、集塵部移 動機構40、スピンドル用ガイド50、スピンド 移動機構60、スピンドル70、集塵部・スピン ル移動用レール80、およびこれらの付随物 穴開け位置に移動し、切り粉が周囲に飛散 ないように集塵しながら、プリント配線板 穴を開ける処理である。

 なお、プリント配線板111は高密度化の要 に応えるために、複数の両面プリント基板 積層するものが多い。両面プリント基板に 、穴開け位置の位置決めマークが設けられ いるが、内層に配置された両面プリント基 の位置決めマークは直接目視できないため 例えば、位置決めマークをX線撮像し、その 画像を計測して公知の手段で穴開け位置を決 定する(ステップS95)。

 そのため、本実施例の穴開け装置は、穴 けを行う機構とは別に位置決めマークをX線 撮像する図示しないX線撮像部を備える。そ て穴開け機構は、X線撮像部で位置決めマー を撮像している間は撮像に支障がないよう 、X-Y座標の所定の位置に退避している。穴 け位置が決定されると、取得した被処理体 中心と、ドリル73と、集塵部10の円筒部11と クランパ側当て板21の中心とがX-Y座標が一 するように、制御部100により図示しないX-Y 動機構を駆動させて、集塵部10、クランパ20 スピンドル70、およびそれらの付随物を移 させる(ステップS100)。

 次に、制御部100は、モータ等を制御する とで、クランパ20をZ軸方向に沿って下方へ 動させる。そして、クランパ側当て板21が リント配線板111に当接したことに応答して ランパ20の移動を停止させる(ステップS105)。

 制御部100は、集塵部移動機構40を制御す ことで集塵部10をZ軸方向に沿って上方へ移 させる。そして、ドリル側当て板17がプリン ト配線板111に当接したことに応答して集塵部 10の移動を停止させる(ステップS110)。この状 で、プリント配線板111の穴開け位置は、ド ル側当て板17とクランパ側当て板21により上 下から挟み込まれる。

 図8に、制御部100がステップS110を実行し 直後のX方向から見た穴開け装置の断面図を す。作業用テーブル112は省略している。図8 に示すように、ステップS100の実行により、 ランパ20はクランパ側当て板21がプリント配 板111に当接するまでZ軸に沿って下降する。 また、ステップS105の実行により、集塵部10は ドリル側当て板17がプリント配線板111に当接 るまでZ軸に沿って上昇する。しかし、ドリ ル73の先端はプリント配線板111に達していな 。

 図7に示すように、制御部100は、スピンド ル移動機構60を制御して、ドリル73をZ軸方向 沿って所定量のみ上昇させる(ステップS115) ここで、上昇させる量はドリル73がプリン 配線板111を貫通するのに充分な量であり、 リント配線板111の厚さによって異なる。こ 量は、ユーザがキーボード操作等により入 することができる。また、予め設定された をROM103に格納しておき、その値を読み出し 使用してもよい。

 制御部100は、ROM103からドリル初期位置Pa 集塵部初期位置Pb、クランパ初期位置Pcを読 出し、これらの座標にドリル73と集塵部10と クランパ20とを移動させる(ステップS120)。ス ップS120の後、制御部100は他の処理へ移行す る。

 上記処理の終了後、制御部100は、プリン 配線板111の仮固定を解除し、ロボット等に りプリント配線板111を搬出する。

 上記のプリント配線板載置処理の実行に り、制御部100は、プリント配線板111を作業 テーブル112に載置する(ステップS25)。その 、ユーザの穴開け開始の指示に従って、制 部100は穴開け処理を開始する。穴開け処理 はクランパ側当て板21、ドリル側当て板17が リント配線板111と当接するまで、クランパ2 0を下降させ、集塵部10を上昇させる(ステッ S105、S110)。そして、ドリル73を上昇させてプ リント配線板111の穴開けを開始する(ステッ S115)。

 ステップS115の実行中は、図3又は図4に示 たように、クランパ側当て板21と、ドリル 当て板17とがプリント配線板111に当接し、ド リル73がプリント配線板111を貫通した状態と る。この際、ドリル73によるプリント配線 111の切削によって切り粉が多量に発生する この切り粉の飛散は、前述したように穴開 装置の故障の原因となる。しかし、本実施 態に係る穴開け装置では、図3又は図4に示す ように、プリント配線板111の上方からクラン パ20が切り粉を集塵し、プリント配線板111の 方から集塵部10が切り粉を集塵するので、 り粉が飛散しにくい。

 特に、本実施例において吸気口15は、円 部11上の上面11aに垂直に、すなわちZ軸方向 平行に開けられている。これにより、切り が遠心力の作用を受けて円周方向に飛び散 ても、吸気口15を通じて集塵部10の外部に飛 出すことを防止できる。また、プリント配 板に当接する当て板に穴を開けて吸引する 式(特許文献1)と比べて大きな吸引流量が確 でき、効率的に切り粉を吸引できる。

 なお、本発明は上記実施形態に限られず 種々の変形及び応用が可能である。例えば ドリル側当て板17を突設し、かつその周囲 吸気口15を備えるならば、円筒部11の形状は 意の形状でよく、四角形、六角形等の多角 などでもよい。また、図2では、吸気口15を リル側当て板17の周囲に円周状に1列配置す 例を示したが、列数は2列以上でもよい。ま た、吸気口15を円周状に配置する必要はなく 縦横所定ピッチで升目状に配置する等して よい。また、吸気口15の形状は円形である 要はなく、矩形状等でもよい。

 ドリル側当て板17は、円筒状の必要はな 、その内部をドリル73が挿通でき、プリント 配線板111と円筒部11の上面11aに形成された吸 口15の間に切り粉の吸引を容易にするだけ 空間を確保できれば、平板状でも矩形状で よい。

 なお、吸気口15は、必ずしも集塵部10に設 ける必要はない。ドリル73の穴開け方向と平 な方向から吸引でき、プリント配線板111と 接しないものに設けるならば、設置は任意 場所でよい。また、吸気口15の数や穴の大 さは限定されず、適宜変更できる。

 また、本実施形態では、穴開けの対象と てプリント配線板を例示したが、本発明は その他各種の被処理体に穴開けをする穴開 装置に適用可能である。

 なお、本願については、日本国特許願2007 -005166号を基礎とする優先権を主張し、当該 礎出願の内容をすべて本願にとりこむもの する。

 本発明に係る穴開け装置は、プリント配 板およびその他各種の被処理体の穴開け装 として有用である。