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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC CONNECTION BOX
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093613
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an electric connection box capable of suppressing the adhesion of a melted fuse housing, which has melted due to heat dissipation or the fusion of the fuse-element in the fuse, to the inner bottom part of the fuse cavity. The inner bottom part (11a) of the fuse cavity is provided with a projection (16) that extends upward from said inner bottom surface. Top surfaces (16c, 16d) of the projection (16) are abutted to a bottom surface (21b) of the housing (21) for the fuse (2) and a gap (15e) is formed between the inner bottom surface and the bottom surface (21b) of the housing (21) by the projection (16).

Inventors:
OKADA EIJI
Application Number:
PCT/JP2009/050885
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 21, 2009
Export Citation:
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Assignee:
YAZAKI CORP (JP)
OKADA EIJI
International Classes:
H02G3/16; H01H85/045; H01H85/20
Foreign References:
JP2005209509A2005-08-04
JP2001351502A2001-12-21
JP2004064871A2004-02-26
JPH08185790A1996-07-16
Other References:
See also references of EP 2242157A4
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei (7-13 Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 一対のヒューズ端子と、該ヒューズ端子間を電気的に接続する可溶体と、該可溶体を覆うように前記ヒューズ端子を収容する合成樹脂製のハウジングと、を有するヒューズが、上方から挿入可能な合成樹脂製のヒューズキャビティと、
 該ヒューズキャビティに前記ヒューズが挿入された際に前記ヒューズ端子と接触して電気的に接続される一対のキャビティ端子と、
 を備え、
 前記ヒューズキャビティに挿入された前記ヒューズのハウジングの下面が前記ヒューズキャビティの内底部分に当接することで前記ヒューズの前記ヒューズキャビティにおける下方への位置決めがなされる電気接続箱であって、
 前記内底部分が、その内底面から上方に延長するように該内底面に形成された突出部を有しており、
 前記突出部の上面が前記ハウジングの前記下面に当接し、そして
 前記突出部により前記内底面と前記ハウジングの前記下面との間に空隙が形成されている電気接続箱。
 前記突出部が、前記ヒューズキャビティの上面視で、前記キャビティ端子の間に位置するように前記内底面に設けられ、且つ前記ヒューズキャビティに収容されている状態の前記ヒューズの可溶体の真下に位置する請求項1に記載の電気接続箱。
 前記突出部が、前記ヒューズキャビティに収容されている状態の前記ヒューズのハウジングの前記可溶体の真下に位置する部分の下面と、前記ヒューズキャビティの内底面との間に前記空隙を形成するように前記内底面に突設されている請求項1に記載の電気接続箱。
前記ヒューズがスローブローヒューズである請求項1に記載の電気接続箱。
前記ヒューズがスローブローヒューズである請求項2に記載の電気接続箱。
前記ヒューズがスローブローヒューズである請求項3に記載の電気接続箱。
Description:
電気接続箱

 本発明は、ヒューズを収容するためのヒ ーズキャビティを備える電気接続箱に関す 。

 ヒューズキャビティを備える従来の電気 続箱の一形態として、特許文献1に開示され ている電気接続箱が挙げられる。図14はヒュ ズ未装着時の従来の電気接続箱の一形態の 部を示す斜視図、そして図15は図14の電気接 続箱にヒューズを装着した状態を示す斜視図 である。

 図14に示す従来の電気接続箱5は、ヒューズ6 を上方から挿入可能なヒューズキャビティ51 備え、ヒューズキャビティ51の内底面から 一対のキャビティ端子52が突出している。図 15に示すヒューズ6は、ヒューズキャビティ51 挿入されると、ヒューズ6のハウジング61に 容された一対のヒューズ端子(図14、図15に 図示せず)が一対のキャビティ端子52に接触 て電気的に接続される。

特開2004-64871号公報

 しかしながら、従来の電気接続箱5では、 ヒューズ6の可溶体(図14、図15には図示せず) 放熱や溶断した該可溶体の付着によってハ ジング61が溶損した場合、該ハウジング61の 面(すなわち、ハウジング61の、ヒューズキ ビティ51への挿入方向前側に位置する部分) 、ヒューズキャビティ51の内底面と、が接 してしまう。この結果、ハウジング61が溶損 したヒューズ6を電気接続箱5から抜き出すこ が困難になることがあった。

 上述した事項は、ヒューズ6が、速断型ヒ ューズである場合よりも特にスローブローヒ ューズ(すなわち、耐ラッシュ電流型ヒュー )である場合に生じ易い。これは、スローブ ーヒューズの溶断時間が長時間継続するこ によって、スローブローヒューズを形成す ハウジング61がより溶損されるためである

 本発明は、上述した事情に鑑みてなされ ものであり、その目的は、ヒューズの可溶 の放熱あるいは溶断により、ヒューズのハ ジングが溶損した場合であっても、その溶 したハウジングがヒューズキャビティの内 部分に接着することを抑制することができ 電気接続箱を提供することである。

(1)前述した目的を達成するために、本発明に 係る電気接続箱は、
 一対のヒューズ端子と、該ヒューズ端子間 電気的に接続する可溶体と、該可溶体を覆 ように前記ヒューズ端子を収容する合成樹 製のハウジングと、を有するヒューズが、 方から挿入可能な合成樹脂製のヒューズキ ビティと、
 該ヒューズキャビティに前記ヒューズが挿 された際に前記ヒューズ端子と接触して電 的に接続される一対のキャビティ端子と、
 を備え、
 前記ヒューズキャビティに挿入された前記 ューズのハウジングの下面が前記ヒューズ ャビティの内底部分に当接することで前記 ューズの前記ヒューズキャビティにおける 方への位置決めがなされる電気接続箱であ て、
 前記内底部分が、その内底面から上方に延 するように該内底面に形成された突出部を しており、
 前記突出部の上面が前記ハウジングの前記 面に当接し、そして
 前記突出部により前記内底面と前記ハウジ グの前記下面との間に空隙が形成されてい 。

 本発明の電気接続箱によれば、上記(1)の うに、ヒューズキャビティの内底面から上 に延長するように該内底面に形成された突 部の上面が、ヒューズのハウジングの下面 当接し、そして当該突出部によりヒューズ ャビティの内底面とヒューズのハウジング 下面との間に空隙が形成される。そのため 可溶体の放熱や溶断した該可溶体の付着に って、ヒューズのハウジングの、ヒューズ ャビティへの挿入方向前側に位置する部分( すなわち、ヒューズのハウジングの下面を形 成する壁部)が溶損した場合であっても、ヒ ーズキャビティの、ハウジングの溶損した 分と接着する部分の面積を小さく抑えるこ ができる。従って、ハウジングが溶損した ューズをヒューズキャビティから容易に取 出すことができる。

(2)また、上記(1)の電気接続箱の前記突出部 は、前記ヒューズキャビティの上面視で、前 記キャビティ端子の間に位置するように前記 内底面に設けられ、且つ前記ヒューズキャビ ティに収容されている状態の前記ヒューズの 可溶体の真下に位置することが好ましい。

 上記(2)のように構成すれば、ヒューズを 気接続箱に収容した際に、突出部の上面と ューズキャビティの内周面との協働により ューズのハウジングが安定した状態でバラ ス良く支持されるので好ましい。

(3)また、上記(1)の電気接続箱の前記突出部 は、前記ヒューズキャビティに収容されてい る状態の前記ヒューズのハウジングの前記可 溶体の真下に位置する部分の下面と、前記ヒ ューズキャビティの内底面との間に前記空隙 を形成するように前記内底面に突設されてい ることが好ましい。

 上記(3)のように構成すれば、ヒューズの 溶体の真下を避けて突出部が設けられてい ため、すなわち、可溶体の放熱や溶断した 可溶体の付着によってヒューズのハウジン が溶損し易い可溶体近傍の部分から溶損す 場合に、ヒューズのハウジングの下面のう の可溶体からより離れた部分(すなわち、よ り溶損され難い部分)に突出部の上面が当接 れているため、溶損したハウジングが突出 の上面に接着することすら防止することが きるので好ましい。このように、溶損した ウジングがヒューズキャビティの内底部分 接着されることを抑制した結果、ハウジン が溶損したヒューズを電気接続箱からより 易に取り出すことができる。

(4)また、上記(1)~(3)のいずれかの電気接続 の前記ヒューズは、スローブローヒューズ あることが好ましい。

 上記(4)のように構成すれば、ハウジング より溶損される傾向にあるスローブローヒ ーズを収容する場合に、より顕著に、その 損したハウジングがヒューズキャビティの 底部分に接着することを抑制することがで るので好ましい。

 本発明の電気接続箱によれば、ヒューズ 可溶体の放熱あるいは溶断により、ヒュー のハウジングが溶損した場合であっても、 の溶損したハウジングがヒューズキャビテ の内底部分に接着することを抑制すること できるので、ハウジングが溶損したヒュー を電気接続箱から容易に取り出すことがで る。よって、本発明によれば、ヒューズ交 に係る作業負担を低減することができる。

本発明の一実施形態に係る電気接続箱 斜視図である。 ヒューズ未装着時の、本発明の一実施 態に係る電気接続箱の要部を示す斜視図で る。 図2に示す電気接続箱にヒューズを装着 した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電気接続箱 挿入されるヒューズの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電気接続箱 ヒューズキャビティを上面視した矢視図で る。 図5におけるVI-VI矢視断面図である。 図6のヒューズキャビティにヒューズを 装着した状態を示す断面図である。 電気接続箱の突出部を備えていないヒ ーズキャビティを上面視した矢視図である 図8におけるIX-IX矢視断面図である。 図9のヒューズキャビティにヒューズ 装着した状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電気接続 箱のヒューズキャビティを上面視した矢視図 である。 図11におけるXII-XII矢視断面図である。 図12のヒューズキャビティにヒューズ 装着した状態を示す断面図である。 ヒューズ未装着時の従来の電気接続箱 の一形態の要部を示す斜視図である。 図14の電気接続箱にヒューズを装着し 状態を示す斜視図である。

符号の説明

1   電気接続箱
11  ヒューズキャビティ
11a ヒューズキャビティの内底部分
12  キャビティ端子
13  端子支持体
14  収容溝
15  非突出部
15a 隅部
15b 中央部
15c 隅部15aの上面
15d 中央部15bの上面
15e 空隙
16  突出部
16a 台座
16b 突条
16c 台座16aの上面
16d 突条16bの上面
17  係合溝
2   ヒューズ
21  ハウジング
21a 係合部
21b ハウジング21の下面
21c 開口部
21d 挿入路
22  ヒューズ端子
23  可溶体

 以下、本発明に係る好適な実施形態を図 に基づいて詳細に説明する。

 本発明の一実施形態に係る電気接続箱1は 、図1に示すように、電気接続箱1の合成樹脂 の筐体表面に、ヒューズを上方から挿入可 なヒューズキャビティ11を複数箇所に備え おり、電気接続箱1の筐体内部には、各種電 部品や、各種電気回路、及びそれらの電気 品や電気回路、並びにヒューズを電気的に 続する配線(電気部品、電気回路、配線につ いては、図1には図示せず。)を備えている。

 図2および図3に示すように、ヒューズキ ビティ11は、ヒューズキャビティ11の内底部 11a及び内周面11bによって形成される凹部に ヒューズ2の一部または全てが収容されるよ うに成型される。また、ヒューズキャビティ 11の内底部分11aからは、一対のキャビティ端 12が突出している(図6等参照)。一対のキャ ティ端子12は、ヒューズキャビティ11にヒュ ズ2が挿入される際に、ヒューズ2のハウジ グ21の内部に進入し、ヒューズ2のハウジン 21に収容された一対のヒューズ端子22(図4等 照)に接触して、該ヒューズ端子に電気的に 続される。また、ヒューズキャビティ11に 入されたヒューズ2は、該ヒューズ2のハウジ ング21の下面がヒューズキャビティ11の内底 分11aに当接することでヒューズキャビティ11 における下方への位置決めがなされる。ヒュ ーズ2のハウジング21の下面がヒューズキャビ ティ11の内底部分11aに当接する具体的な構成 ついては、後述する。

 次に、本発明の一実施形態に係る電気接 箱に挿入されるヒューズ2の構造について詳 細に説明する。図4に示すように、ヒューズ2 、スローブローヒューズ(すなわち、耐ラッ シュ電流型ヒューズ)であって、導体によっ 形成される一対のヒューズ端子22と、一対の ヒューズ端子22の間に位置し、一対のヒュー 端子22を電気的に接続する耐ラッシュ性に れた可溶体23と、可溶体23を覆うようにヒュ ズ端子22を収容する、ヒューズ2の外形を形 る合成樹脂製のハウジング21と、を含んで 成される。

 ハウジング21は、有色透明な絶縁性の合 樹脂材料等で形成されている。ハウジング21 は、透明材料で構成されているので、該ハウ ジング21に収容された可溶体23の溶断の有無 ハウジング21の上面、側面、下面から目視で 確認することができる。ハウジング21の上端 部には、係合部21aが形成されており、係合 21aは、ヒューズ2をヒューズキャビティ11に 入した際に、ヒューズキャビティ11に形成 れた係合溝17に嵌め込まれる。ヒューズキャ ビティ11に挿入されたヒューズ2は、係合部21a がヒューズキャビティ11の係合溝17に嵌め込 れることによってもヒューズキャビティ11に おける下方への位置決めがなされる。また、 ヒューズ2がヒューズキャビティ11に挿入され る際に、一対のキャビティ端子12をハウジン 21の内部に導くために、ハウジング21の下面 21bには開口部21cが、そしてハウジングの内部 には一対のキャビティ端子12が進入する挿入 21dが、それぞれ形成されている。

 各ヒューズ端子22はそれぞれ、挿入路21d 挿入されるキャビティ端子12を狭持可能な一 対の可動腕部22aと、各可動腕部22aの先端に設 けられ、ヒューズ端子22をキャビティ端子12 確実に接触させるための湾曲状の狭持部22b 、一対の可動腕部22aが延設される根元部22c 、を備えた所謂音叉状端子である。ヒュー 端子22は、挿入路21dに挿入されたキャビティ 端子12がヒューズ端子22の狭持部22bに接触す ことによって、キャビティ端子12に電気的に 接続される。なお、本発明の一実施形態にお いて、ヒューズ端子22は音叉状端子であるが 音叉状端子に限定されるものではなく、様 な形状の端子を適用することができる(例え ば、特開平8-185790号公報の図1,図9、等参照)。

 可溶体23は、亜鉛、鉛、銀、又は、それ を主成分とする合金、などの材料によって 成され、その一端が一方のヒューズ端子22の 根元部22cに接続され、その他端が他方のヒュ ーズ端子22の根元部22cに接続されている。

 次に、本発明の一実施形態に係る電気接 箱のヒューズキャビティ11の構造について 細に説明する。図5および図6に示すように、 ヒューズキャビティ11は、ヒューズキャビテ 11の内底部分11aから突出した一対のキャビ ィ端子12と、各キャビティ端子12を固定する めの端子支持体13と、キャビティ端子12の下 端を内底部分11aの下方に収容する収容溝14と ヒューズキャビティ11の内底部分11aの一部 形成する非突出部15と、ヒューズキャビティ 11の内底部分11aの一部を形成する、上面が非 出部15よりも上方に位置する突出部16と、ヒ ューズ2をヒューズキャビティ11に挿入した際 にヒューズ2の係合部21aを嵌め込むための係 溝17と、を備える。

 キャビティ端子12は、所謂雄タブ端子で って、当該キャビティ端子12には、ヒューズ 2がヒューズキャビティ11に挿入される際に、 ハウジング21の開口部21cを通過してハウジン 21の挿入路21dに進入し、該挿入路21dに収容 れる。挿入路21dに挿入されたキャビティ端 12は、ヒューズ端子22の狭持部22bに接触する とによって、ヒューズ端子22に電気的に接 される。なお、本発明の一実施形態では、 ューズ2のヒューズ端子22が所謂音叉状端子 あって、ヒューズキャビティ11のキャビティ 端子12がヒューズ端子22の音叉状部分に進入 る構成について説明するが、ヒューズ端子22 とキャビティ端子12の構成が逆になってもよ 。すなわち、キャビティ端子12を所謂音叉 端子とし、そしてヒューズ端子22を所謂雄タ ブ端子とした構成であってもよい。

 端子支持体13は、キャビティ端子12に設け られた孔に挿通させて該キャビティ端子12を 定する支持突起13aと、支持突起13aが挿通し キャビティ端子12を受け止める止め具13bと 一端に支持突起13aと止め具13bが延設され、 端がヒューズキャビティ11の筐体に固定され た支持棒13cと、を備える。キャビティ端子12 下端を収容溝14に収容する際に、キャビテ 端子12が止め具13bに接触するまで当該キャビ ティ端子12に設けられた孔に支持突起13aを挿 させることによって、キャビティ端子12は ヒューズキャビティ11の内底部分11aから突出 するように固定される。

 非突出部15は、ヒューズキャビティ11の内 底部分11aの一部を構成し、ヒューズキャビテ ィ11の内周面11bによって形成される4つの隅部 15a、及び、収容溝14と後述する台座16aと後述 る突条16bによって囲まれる中央部15b、によ て構成される。

 また、突出部16は、ヒューズキャビティ11 の内底部分11aの一部を構成し、ヒューズキャ ビティ11の4つの内周面11bのうちの、一対のキ ャビティ端子12が並ぶ向きに対して垂直な方 に向き合う2面にそれぞれ隣接する2つの台 16aと、長手方向のそれぞれの端部が2つの台 16aに一体成型された突条16bと、によって構 される。突条16bは、一対のキャビティ端子1 2の間に位置するように設けられ、特に、ヒ ーズ2をヒューズキャビティ11に挿入した際 ヒューズ2の可溶体23の真下に位置するよう 設けられる。台座16aの上面16cと突条16bの上 16dは、同一平面上に形成され、それら上面 位置は、非突出部15を構成する隅部15aの上面 15cと中央部15bの上面15dよりも上方にある。こ のため、図7に示すようにヒューズ2をヒュー キャビティ11に挿入した際には、台座16aの 面16cと突条16bの上面16dがヒューズ2のハウジ グ21の下面21bに当接し、一方、隅部15aの上 15cと中央部15bの上面15dはヒューズ2のハウジ グ21の下面21bに当接せず、ヒューズ2のハウ ング21の下面21bとの間には空隙15eが形成さ る。したがって、ヒューズキャビティ11の内 底部分11aに当接するヒューズ2のハウジング21 の下面21bの面積は、台座16aの上面16cと突条16b の上面16dによって形成される面の面積に限ら れる。

 係合溝17は、ヒューズ2をヒューズキャビ ィ11に挿入した際に台座16aの上面16cと突条16 bの上面16dがヒューズのハウジング21の下面21b に当接することを想定し、内周面11bにおける 、台座16aの上面16cと突条16bの上面16dから、ヒ ューズ2のハウジング21の下面21bから係合部21a までの長さ分だけ上方の位置に設けられる。 これにより、台座16aの上面16cと突条16bの上面 16dがヒューズのハウジング21の下面21bに当接 る場合であっても、ヒューズ2の係合部21aは 、ヒューズキャビティ11の係合溝17に嵌め込 れる。

 図5、図6、及び図7を参照して説明したヒ ーズキャビティ11の内底部分11aが、ヒュー 2のハウジング21の下面21bに当接する面積を 較するために、続いて、参考例として、突 部を備えていないヒューズキャビティの構 について図8~図10を参照して説明する。なお 内底部分11a以外のヒューズキャビティ11の 部位、及び、ヒューズ2の各部位については 図4から図7を参照して説明したとおりであ ため、説明を省略する。

 図8、図9、及び図10に示すヒューズキャビ ティ11の内底部分11aは、ヒューズキャビティ1 1の内周面11bによって形成される4つの隅部11c 一対のキャビティ端子12が並ぶ向きに対し 垂直な方向に向き合う2面にそれぞれ隣接す 2つの台座11dと、長手方向のそれぞれの端部 が2つの台座16aに一体成型された突条11eと、 よって構成される。ヒューズキャビティ11の 内底部分11aは、上述した突出部16を備えてお ず、隅部11c、台座11d、突条11eによって構成 れるヒューズキャビティ11の内底部分11aの 面11fは、全面が同一平面上に形成される。

 ヒューズキャビティ11の内底部分11aの上 11fが同一平面上に形成されることから、ヒ ーズキャビティ11の内底部分11aは、図10に示 ようにヒューズ2をヒューズキャビティ11に 入した際、ヒューズキャビティ11の内底部 11aの上面11f全面がヒューズ2のハウジング21 下面21bに当接することになる。したがって ヒューズキャビティ11の内底部分11aに当接す るヒューズ2のハウジング21の下面21bの面積は 、図5、図6、及び図7を参照して説明した、ヒ ューズキャビティ11の内底部分11aに当接する ューズ2のハウジング21の下面21bの面積に比 て、大きくなる。

 以上、本発明の一実施形態に係る電気接 箱のヒューズキャビティ11は、ヒューズキ ビティ11の内底面から上方に延長するように 該内底面に形成された突出部16の上面が、ヒ ーズ2のハウジング21の下面21bに当接し、そ て当該突出部16によりヒューズキャビティ11 の内底面とヒューズ2のハウジング21の下面21b との間に空隙15eが形成される。そのため、可 溶体の放熱や溶断した該可溶体の付着によっ て、ヒューズのハウジングの、ヒューズキャ ビティへの挿入方向前側に位置する部分が溶 損した場合であっても、ヒューズキャビティ の、ハウジングの溶損した部分と接着する部 分の面積を小さく抑えることができる。従っ て、ハウジングが溶損したヒューズをヒュー ズキャビティから容易に取り出すことができ る。

 また、本発明の一実施形態に係る電気接 箱のヒューズキャビティ11において、突出 16の突条16bが、ヒューズキャビティ11の上面 で、キャビティ端子12の間に位置するよう ヒューズキャビティ11の内底部分11aに設けら れ、且つヒューズキャビティ11に挿入されて る状態のヒューズ2の可溶体23の真下に位置 る。この突条16bの上面16dとヒューズキャビ ィの内周面11bとの協働により、ヒューズ2を 電気接続箱1に収容した際に、ヒューズ2のハ ジング21のバランスの良い安定した支持が きる。

 なお、上述した本発明の一実施形態に係 電気接続箱では、ヒューズキャビティ11の 底部分11aがその内底面から上方に延長する うに該内底面に形成された突出部16を有する 構成について説明したが、ヒューズキャビテ ィ11の内底部分11aがその内底面から下方に窪 ように該内底面に形成された凹部を有する 成であっても構わない。この構成を図5、図 6、及び図7を参照して説明したヒューズキャ ティ11の内底部分11aに適用すると、非突出 15の上面を底面とし、非突出部15の上面と突 部16の上面との高低差を高さとする立体が 部に相当する。ヒューズキャビティ11の内底 部分11aに凹部を設ける構成であっても、ヒュ ーズキャビティ11の内底部分11aに突出部16を ける構成と同様に、ヒューズキャビティの ハウジングの溶損した部分と接着する部分 面積を小さく抑えることができる。

 なお、上述した本発明の一実施形態に係 電気接続箱では、突出部16の一部である台 16aが、ヒューズキャビティ11の内周面11bに隣 接するように設けられ、突出部16の一部であ 突条16bが、一対のキャビティ端子12の間に 置するように設けられる構成について説明 たが、ヒューズキャビティ11の内底部分11aに 設けられる突出部16の位置は、これらの位置 限られるものではなく、ヒューズキャビテ 11の内底部分11aの任意の位置に設けること できる。一対のキャビティ端子12の位置、端 子支持体13の位置、及び収容溝14の位置を考 して、適宜設けられることが好ましい。

 以下、上述した本発明の一実施形態に係 電気接続箱とは異なる位置に突出部を設け 場合について図11~図13を参照して説明する なお、内底部分11aを形成する非突出部及び 出部以外のヒューズキャビティ11の各部位、 及び、ヒューズ2の各部位については、図4か 図7を参照して説明したとおりであるため、 説明を省略する。

 ヒューズキャビティ11の内底部分11aは、 突出部18と、突出部19とにより形成される。 突出部18は、ヒューズキャビティ11の内底部 分11aの一部を構成し、ヒューズキャビティ11 4つの内周面11bのうちの、一対のキャビティ 端子12が並ぶ向きに対して垂直な方向に向き う2面にそれぞれ隣接する2つの台座18aと、 手方向のそれぞれの端部が2つの台座18aに一 成型された突条18bと、により構成される。 た、突出部19は、ヒューズキャビティ11の4 の内周面11bによって形成される4つの隅部19a よって構成される。4つの隅部19aの上面19bは 、同一平面上に形成され、その上面19bの位置 は、2つの台座18aの上面18cと突条18bの上面18d りも上方にある。このため、図13に示すよう にヒューズ2をヒューズキャビティ11に挿入し た際には、4つの隅部19aの上面19bがヒューズ2 ハウジング21の下面21bに当接し、一方、2つ 台座18aの上面18cと突条18bの上面18dはヒュー 2のハウジング21の下面21bに当接せず、ヒュ ズ2のハウジング21の下面21bとの間には空隙1 8eが形成されることになる。したがって、ヒ ーズキャビティ11の内底部分11aに当接する ューズ2のハウジング21の下面21bの面積は、4 の隅部19aの上面19bの面積に限られる。

 上述のように、本発明の他の実施形態に る電気接続箱のヒューズキャビティ11は、 座18aの上面18cまたは突条18bの上面18dと、ヒ ーズ2のハウジング21の下面21bと、の間に空 18eが形成されるように、4つの隅部19aが内底 分11aに突設されている。ヒューズ2のハウジ ング21が溶損する際には可溶体23に近いとこ から溶損するが、ヒューズ2が挿入された状 でヒューズキャビティ11を上面視したとき 可溶体23から遠くに離れた箇所に4つの隅部19 aが位置するため、ヒューズ2のハウジング21 下面21bのうちのより溶損し難い箇所に突出 19の上面が当接されることになる。従って、 溶損したハウジング21が突出部16の上面に接 することすら防止することができる。

 以上、本発明の電気接続箱によれば、可 体の放熱や溶断した該可溶体の付着によっ 、ヒューズのハウジングの、ヒューズキャ ティへの挿入方向前側に位置する部分が溶 した場合であっても、ヒューズキャビティ 、ハウジングの溶損した部分と接着する部 の面積を小さく抑えることができる。従っ 、ハウジングが溶損したヒューズをヒュー キャビティから容易に取り出すことができ 。よって、本発明によれば、ヒューズ交換 係る作業負担を低減することができる。

 本発明の電気接続箱は、ハウジングがよ 溶損されるスローブローヒューズが挿入さ た場合に、より顕著に、その溶損したハウ ングがヒューズキャビティの内底面に接着 ることを抑制することができる。

 本出願は、2008年1月23日出願の日本特許出 願(特願2008-013063)に基づくものであり、その 容はここに参照として取り込まれる。

 本発明の電気接続箱によれば、ヒューズ ャビティの、ハウジングの溶損した部分と 着する部分の面積を小さく抑えることがで るので、ハウジングが溶損したヒューズを ューズキャビティから容易に取り出すこと でき、よって、ヒューズ交換に係る作業負 を低減することができる。