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Title:
ELECTRIC MOTOR DRIVING DEVICE, AND COMPRESSOR DRIVING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026270
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an electric motor driving device which is constituted either to reduce the capacity of a condenser for smoothening a DC voltage after an AC power source was rectified or to eliminate the condenser, thereby to reduce the size, the weight and the cost and which can reduce the higher-harmonic current of an input current effectively, and a compressor driving device which has the electric motor mounted thereon. The electric motor driving device comprises rectifying means (3) for rectifying an AC voltage coming from an AC power source into a DC voltage, an inverter main circuit unit (6) for converting the DC voltage outputted from the rectifying means (3), into an AC voltage and for applying the AC voltage to an electric motor (5), and control means (10) for controlling the voltage to be applied by the inverter main circuit unit (6) to the electric motor (5). The control means (10) includes output voltage limiting means (23) for limiting the scalar value of the voltage to be applied to the electric motor (5), so that the scalar value may be such a maximum output voltage or lower as is regulated by the DC voltage outputted by the rectifying means (3), and the voltage limited value of the output voltage limiting means (23) is fed back to the control means (10).

Inventors:
SHINOMOTO, Yosuke (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
篠本 洋介 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
ARISAWA, Koichi (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
Application Number:
JP2006/317166
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 31, 2006
Export Citation:
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Assignee:
Mitsubishi Electric Corporation (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-ku Tokyo, 10, 1008310, JP)
三菱電機株式会社 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 Tokyo, 1008310, JP)
SHINOMOTO, Yosuke (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
篠本 洋介 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
International Classes:
H02P21/00; H02P27/04
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Hisao et al. (KISA PATENT & TRADEMARK FIRM, The 6th Central Bldg. 19-10, Toranomon 1-chome, Minato-k, Tokyo 01, 1050001, JP)
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Claims:
 交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流する整流手段と、
 前記整流手段が出力した直流電圧を交流電圧に変換して電動機に印加する電力変換手段と、
 前記電力変換手段が電動機に印加する電圧を制御する制御手段とを有する電動機駆動装置であって、
 前記制御手段は、
 電動機に印加する電圧のスカラー値が、前記整流手段が出力する直流電圧により規定される最大出力電圧以下となるように制限する出力電圧制限手段を有し、
 前記出力電圧制限手段の電圧制限量を、前記制御手段にフィードバックすることを特徴とする電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 電動機に流す電流の指令値を受け取り、当該電流の指令値に基づいて、電動機に印加する電圧の指令値を出力する電流制御手段を有し、
 前記出力電圧制限手段は、
 前記電流制御手段より前記電圧の指令値を受け取り、当該電圧の指令値のスカラー値を算出して、
 当該スカラー値が、前記整流手段が出力する直流電圧により規定される最大出力電圧を上回っている際には、電動機に印加する電圧を制限することを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動装置。
 電動機に流れる相電流を検出する相電流検出器を設け、
 前記電流制御手段は、
 前記電流の指令値と、前記相電流検出器の出力とに基づいて、電動機に印加する電圧の指令値を出力することを特徴とする請求項2に記載の電動機駆動装置。
 前記電流制御手段は、積分器を有し、
 前記電圧の指令値を出力する際には、前記積分器を用いて積分制御を含む制御演算を行って、当該電圧の指令値を算出し、
 前記出力電圧制限手段は、
 前記電流制御手段に前記電圧制限量をフィードバックし、
 前記電流制御手段は、
 前記積分器の出力から、前記出力電圧制限手段よりフィードバックを受けた前記電圧制限量を減算することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電動機駆動装置。
 前記出力電圧制限手段は、
 前記電圧の指令値のスカラー値が、前記整流手段が出力する直流電圧により規定される最大出力電圧よりも大きい場合のみ、
 前記制限を行うとともに電圧制限量を前記電流制御手段にフィードバックし、
 前記電流制御手段は、
 前記出力電圧制限手段より、電圧制限量のフィードバックを受けた場合のみ、前記減算を行うことを特徴とする請求項4に記載の電動機駆動装置。
 前記電流制御手段は、
 電動機に流れる電流の波形が、前記交流電源からの交流電圧の波形と相似形状になるように、前記電圧の指令値を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記交流電源の位相を検出する電源位相検出手段を設け、
 前記制御手段は、
 前記電源位相検出手段が検出した前記交流電源の位相を基に、前記交流電源からの交流電圧の波形と相似形状の正弦波形を生成し、
 当該正弦波形を前記電流の指令値に乗算して、前記電流制御手段に出力することを特徴とする請求項6に記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 前記相電流検出器が検出した電動機の相電流を直交2軸座標系に変換する座標変換手段を有し、
 前記座標変換手段は、
 座標変換後の電流値を前記電流制御手段に出力し、
 前記電流制御手段は、
 座標変換後の前記電流の指令値と、前記座標変換手段の出力とに基づいて、前記電圧の指令値を出力することを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記電流制御手段は、
 前記電圧の指令値を出力する際には、座標変換後の2座標軸双方の指令値を出力し、
 前記出力電圧制限手段は、
 当該電圧の指令値に基づいて、電動機に印加する電圧を制限することを特徴とする請求項8に記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 電動機の総磁束量を一定に保つように、前記電流の指令値を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 電動機の磁束の指令値を受け取り、電動機の総磁束量を一定に保つように、前記電流の指令値を算出する電流指令生成手段を有し、
 前記電流指令生成手段は、
 電動機の相抵抗と、電動機の相電流とに基づいて、前記相抵抗による電圧降下分を算出し、
 電動機に印加する電圧と、前記電圧降下分との差分に基づき、前記総磁束量を算出することを特徴とする請求項10に記載の電動機駆動装置。
 電動機の回転速度が高速になるに従い、前記電動機の磁束の指令値を低減させることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電動機駆動装置。
 前記電動機の磁束の指令値に所定の下限値を設けたことを特徴とする請求項12に記載の電動機駆動装置。
 前記電流指令生成手段が、前記電流の指令値を算出する際に、
 前記交流電源のゼロクロス点に相当する位相において、所定のオフセットを持たせたことを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記電流指令生成手段は、前記電流の指令値を算出する際には、
 前記電流の指令値の振幅を所定の割合で減少させるとともに、所定の値でオフセットさせ、
 前記交流電源のピーク点に相当する位相において、オフセットさせる前と同じ指令値となるように、
 前記電流の指令値を演算補正することを特徴とする請求項14に記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 前記交流電源の位相の検出値、又は電動機の回転位相の検出値を、
 前記制御手段のサンプリング周期の2分の1に相当する位相角度分だけ進み補償することを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 電動機に流れる電流と、電動機に印加する電圧とから、電動機の回転位相を推定する位置推定手段を有することを特徴とする請求項8ないし請求項16のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記座標変換手段は、
 電動機の起動時には、電動機の相電流に基づいて座標変換を行い、
 電動機が所定の回転速度に到達した後は、前記位置推定手段により推定した位相で座標変換を行うことを特徴とする請求項17に記載の電動機駆動装置。
 前記座標変換手段は、
 前記位置推定手段により推定した位相で座標変換を開始する際には、
 電動機への印加電圧を座標変換した後の位相と、電動機の回転位相との差分値を演算により求め、
 当該差分値で、座標変換を開始する前の回転座標角度を補正することを特徴とする請求項18に記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段、又は前記制御手段が有する前記各手段が、積分制御を含む制御演算を行う場合において、
 前記座標変換手段が、前記位置推定手段により推定した位相で座標変換を開始する際には、
 電動機への印加電圧を座標変換した後の電圧又は電流を、前記差分値に基づいた回転行列により読み替える演算を実施し、
 当該読み替え後の電圧又は電流を用いて、積分制御を行う演算器を初期化することを特徴とする請求項19に記載の電動機駆動装置。
 前記読み替え後の電流を用いて、積分制御を行う演算器を初期化する際には、
 前記電流の指令値のうち、磁束軸に相当する成分を0に設定し、
 トルク軸に相当する成分を、前記積分器の初期化前における電流のスカラー値に設定することを特徴とする請求項20に記載の電動機駆動装置。
 前記制御手段は、
 電動機の軸同士の干渉成分を、前記電流制御手段の出力に補償するように制御することを特徴とする請求項1ないし請求項21のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 下記式(1)を満たす電動機を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項22のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 φ≦20×(Lq-Ld)・・・(1)
  φ :電動機の誘起電圧定数
  Ld:d軸インダクタンス
  Lq:q軸インダクタンス
 前記整流手段の出力側に、
 前記整流手段で整流した電圧を平滑化するコンデンサを接続し、
 前記交流電源の周波数の2倍の周波数で大きく脈動する電源リップルが発生する程度に、前記コンデンサの容量を小容量化したことを特徴とする請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の電動機駆動装置。
 前記コンデンサと前記交流電源の間にコイルを設けたことを特徴とする請求項24に記載の電動機駆動装置。
 前記コンデンサと前記コイルとによる共振周波数が、前記交流電源の周波数の41倍以上となるように構成したことを特徴とする請求項25に記載の電動機駆動装置。
 請求項1ないし請求項26のいずれかに記載の電動機駆動装置と、
 前記電動機駆動装置により駆動される電動機とを備え、
 前記電動機により圧縮機を駆動することを特徴とする圧縮機駆動装置。

Description:
電動機駆動装置及び圧縮機駆動 置

 本発明は、電動機を駆動する電動機駆動 置、及びその電動機駆動装置が搭載された 縮機駆動装置に関するものである。

 従来の電動機駆動装置は、交流電源を整 し、整流後の直流電力を平滑コンデンサで 滑してインバータにより電動機に電力を供 するものである。このような構成の場合、 ず平滑コンデンサが必要となるため、この 滑コンデンサが大型化・コストアップの要 となっていた。しかし、平滑コンデンサを くすと、整流後の直流電圧が交流電源と同 した脈動をおこし、電動機にトルク脈動や 率悪化などといった悪影響を及ぼすことが られている。

 そこで、この平滑コンデンサを不要とし 場合の直流電圧脈動による電動機への悪影 を軽減するため、電動機の位相を進める技 がある(例えば、特許文献1参照)。

 また、あらかじめ電動機のトルクを電源 2倍の周期で制御するものもある(例えば、 許文献2参照)。

 さらに、三相交流電源の場合、直流電圧 脈動が単相交流電源より小さいため、瞬時 直流電圧を検出することにより、直流電圧 脈動を補償するものもある(例えば、特許文 献3参照)。

 このような直流電圧の脈動条件にて電動 を駆動する場合、直流電圧の低下による電 不足に対してインバータより出力する電圧 制限するものもある(例えば、特許文献4参 )。

 また、このような直流電圧の脈動条件に 電動機を駆動する場合、直流電圧の低下に じて電流制御の指令値を工夫して電動機駆 を実現するものもある(例えば、特許文献5~7 参照)。

 さらに、直流電圧の脈動により、電動機 らの回生電力によるインバータへの逆潮流 て発生する電圧上昇の保護のため、クラン 回路を設けるものもある(例えば、特許文献 8参照)。

 また、永久磁石電動機の回転子位置を位置 ンサレスにて電動機を駆動する方法が示さ ている(例えば、非特許文献1~2参照)。

特開平10-150795号公報(第5-7頁、第1図)

特開2002-51589号公報

特開平6-153534号公報(第2図)

特開2005-20986号公報(第3図)

特開2002-223599号公報

特開2003-164179号公報

特開2005-130666号公報

特開2005-39902号公報 渡辺、宮崎、藤井、「永久磁石界磁電動 機の回転子位置と速度のセンサレス検出の一 方法」、電気学会論文誌D、110巻11号、平成2 、P.1193-1200 竹下、市川、李、松井、「速度起電力に 基づくセンサレス突極形ブラシレスDCモータ 御」、電気学会論文誌D、117巻1号、平成9年 P.98-104

 従来の電動機駆動装置及び圧縮機駆動装 は、交流電源の整流後の直流電圧を平滑化 るコンデンサを小容量化又は設けない構成 し、小型・軽量・低コスト化を図り、かつ コンデンサの少量化に伴う直流電圧脈動を 減する制御をしたもの、もしくは高効率か 入力電流の高調波成分を抑制したものが提 されている。

 しかしながら、これらの電動機駆動装置は 電動機を駆動しつつ、入力電流の高調波電 を低減できる可変速度範囲に、動作範囲を める必要があった。
 そのため、可変速度範囲の広い空気調和機 どのシステムへ適用しようとする場合に、 記制限が生じるという課題があった。

 本発明は、上記のような課題を解決する めになされたもので、交流電源の整流後の 流電圧を平滑するコンデンサを小容量化又 設けない構成とし、小型・軽量・低コスト を図り、かつ、入力電流の高調波電流を効 的に低減できる電動機駆動装置、及びその 動機が搭載された圧縮機駆動装置を得るこ を目的とするものである。

 本発明に係る電動機駆動装置は、
 交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流 る整流手段と、
 前記整流手段が出力した直流電圧を交流電 に変換して電動機に印加する電力変換手段 、
 前記電力変換手段が電動機に印加する電圧 制御する制御手段とを有する電動機駆動装 であって、
 前記制御手段は、
 電動機に印加する電圧のスカラー値が、前 整流手段が出力する直流電圧により規定さ る最大出力電圧以下となるように制限する 力電圧制限手段を有し、
 前記出力電圧制限手段の電圧制限量を、前 制御手段にフィードバックすることを特徴 するものである。

 本発明に係る電動機駆動装置によれば、平 コンデンサを小容量化又は設けない構成と たので、装置の小型・軽量・低コスト化を ることができる。
 また、出力電圧制限を行った際の電圧制限 をフィードバックするので、当該電圧制限 基づく出力電圧誤差の影響を瞬時に除去で 、これによって入力電流の高調波成分を効 的に低減できる。

実施の形態1に係る電動機駆動装置の回 路ブロック図である。 平滑コンデンサ4により平滑化された直 流電圧の波形を示すものである。 出力電圧制限手段23による電圧制限動 を説明するものである。 出力電圧制限手段23の構成を示すもの ある。 電流制御手段22の構成を示すものであ 。 図1の構成において、インバータ主回路 部6を仮想電流源30に等価的に置き換えた構成 を示すものである。 実施の形態2に係る電動機駆動装置の回 路ブロック図である。 電流指令生成手段26の構成を示すもの ある。 電動機5の総磁束が脈動する様子を示す 図である。 磁束指令を電動機5の回転数に応じて 更する際の両者の対応関係を示す図である 電動機5が回生動作したときの直流電 波形と入力電流波形を示すものである。 r軸の電流指令値Ir*にオフセットを持 せた例を示すものである。 実際の電源位相の波形と、電源位相検 出器9の検出値に基づくサンプリングにより 成された演算位相の波形を示すものである 実施の形態3に係る電動機駆動装置の 路ブロック図である。 開ループで動作している状態から閉ル ープへ動作を切換えるタイミングを示す波形 図である。 開ループ上の制御軸から見た場合の電 圧と、閉ループ上の制御軸から見た場合の電 圧を比較するベクトル図である。 開ループから閉ループに制御を切り替 える際の、r軸、δ軸の電流指令値を示すもの である。 電動機5の相電流(U相)の実際の波形例 示すものである。

符号の説明

1 単相交流電源
2 コイル
3 整流手段
4 平滑コンデンサ
5 電動機
6 インバータ主回路部
7a、7b 相電流検出器
8 直流電圧検出手段
9 電源位相検出器
10 制御手段
21 座標変換手段
22 電流制御手段
23 出力電圧制御手段
24a、24b 積分器
25 電流指令値
26 電流指令生成手段
27 位置推定手段

実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機 動装置の回路ブロック図である。
 図1において、1は単相交流電源、2はコイル 3は整流手段、4は平滑コンデンサ、5は電動 、6はインバータ主回路部、7aと7bは相電流 出器、8は直流電圧検出手段、9は電源位相検 出器、10は制御手段である。
 コイル2は、単相交流電源1と整流手段3の間 接続されている。
 整流手段3は、単相交流電源1からの交流電 を直流電圧に整流する。
 平滑コンデンサ4は、整流手段3の出力側に 続されており、整流手段3が整流した電圧を 滑化する。
 電動機5は、インバータ主回路部6の出力側 接続されており、本実施の形態1に係る電動 駆動装置の駆動対象となる。
 インバータ主回路部6は、平滑コンデンサ4 平滑化した直流電圧を交流電圧に変換して 動機5に印加し、電動機5を駆動する。
 相電流検出器7a、7bは、電動機5の相電流を 出し、制御手段10に出力する。
 直流電圧検出手段8は、整流手段3が出力し 直流電圧を検出し、制御手段10に出力する。
 電源位相検出器9は、単相交流電源1の電源 相を検出し、制御手段10に出力する。
 制御手段10は、電動機5に流す電流指令値25(I r*、Iδ*)を受け取り、当該電流指令値25に基づ いてインバータ主回路部6を制御し、電動機5 印加する電圧を制御する。

 制御手段10は、座標変換手段21、電流制御手 段22、出力電圧制御手段23を有している。
 座標変換手段21は、相電流検出器7a、7bから 動機5の相電流の検出値を受け取り、直交2 座標系に座標変換した(Ir、Iδ)を出力する。
 電流制御手段22は、電流指令値25、座標変換 手段21の出力、電源位相検出器9の出力、及び 後述の電圧制限量(Vr_rst、Vδ_rst)を受け取り、 電動機5に印加する電圧の指令値(Vr0、Vδ0)を 力する。
 出力電圧制限手段23は、直流電圧検出手段8 出力、及び電流制御手段22の出力を受け取 、インバータ主回路部6に、電動機5へ印加す る電圧(Vr、Vδ)の指示を出力する。また、所 の条件の下で、電圧制限量(Vr_rst、Vδ_rst)を 流制御手段22に出力する。
 以上の構成の詳細、及び各記号の添え字(r δ)の意味については、後述する。

 図2は、平滑コンデンサ4により平滑化され 直流電圧の波形を示すものである。
 図2(a)は、平滑コンデンサ4の容量が十分大 い場合の直流電圧波形を示すものである。 の場合は、同図に示すとおり、直流電圧が 動しない、もしくは小さな変動量であるた 、前記電動機5の出力トルクはほぼ一定値に 御される。
 図2(b)は、平滑コンデンサ4の容量が小さく 直流電圧が脈動している場合の波形を示す のである。この場合は、同図に示すとおり 平滑コンデンサ4の小容量化により直流電圧 大きく脈動し、電源電圧と相似形となって るため、図2(a)に示す直流電圧と同様に電動 機5を制御すると、直流電圧が大きく低下し 時刻(単相交流電源1のゼロクロス付近)での 分なトルクが出力できず、制御が不安定と る。

 本発明においては、図2(b)に示すように、 直流電圧が単相交流電源1の周波数の2倍の周 数で大きく脈動する程度に平滑コンデンサ4 を小容量化し、装置の小型・軽量・低コスト 化を図る。単相交流電源1のゼロクロス付近 の制御の問題については、後述する。

 ここで、図1の構成の詳細説明に入る前に 、直流電圧の脈動許容範囲を大きくすること により、平滑コンデンサ4の容量を小さくし る理論的根拠について考察する。

(1)
 電動機5のインダクタンスをL、定格電流をI 許容可能な直流電圧の脈動範囲をVとすると 、エネルギー保存則により次式(2)が成り立つ 。
 (1/2)CV^2=(1/2)LI^2・・・(2)
(2)
 例えば、L=10mH、I=10Aとすると、上記式(2)に り、脈動範囲Vが20Vの場合はC=2500uFとなる。 方、脈動範囲Vを280Vとすると、同じく上記式 (2)により、C=13uFとなる。
(3)
 これは即ち、図2(b)に示すように直流電圧の 脈動範囲を大きくすれば、コンデンサ容量を 大幅に小さくし得ることを表している。この ように、理論計算によっても、コンデンサ容 量を小さくできることは明らかである。

 なお、実際には単相交流電源1から補給さ れる電荷により平滑コンデンサ4が充電され ため、上記式(2)による算出方法は完全な物 現象を表している訳でなく、あくまでも概 計算であることを付言しておく。

 以後は、図1の構成の詳細説明に戻る。

 座標変換手段21は、相電流検出器7a、7bが検 した電動機5の相電流を、直交2軸座標系に ける電流へ変換する。変換後の直交2軸座標 r軸、δ軸と呼び、電圧や電流の添え字にも じ記号を付す。
 本実施の形態1においては、各電流・電圧の 値は、電流指令値25(Ir*、Iδ*)も含めて、このr 軸、δ軸上の値を用いて制御を行う。以後の 施の形態についても同様である。
 座標変換手段21が座標変換したr軸、δ軸の 流値(Ir、Iδ)は、電流制御手段22へ出力され 。電流制御手段22の構成と動作は、後述の図 5で説明する。

 図3は、出力電圧制限手段23による電圧制限 作を説明するものである。
 インバータ主回路部6は、入力される直流電 圧により規定される出力電圧の最大値以上の 電圧を出力することはできない。この出力電 圧の最大値をVlim(図3の点線円弧)とする。
 出力電圧制限手段23は、電動機5に印加する 圧の指令値(Vr0、Vδ0)がVlimを上回っている場 合には、スカラー値がVlim以下となるように 電圧の指令値(Vr0、Vδ0)を修正し、修正後の 圧値(Vr、Vδ)により、インバータ主回路部6を 制御する必要がある。
 出力電圧制限手段23は、このように電動機5 印加する電圧を最大値Vlim以下に制限する役 割を果たす。

 図4は、出力電圧制限手段23の構成を示すも である。
(1)入力
 出力電圧制限手段23は、電動機5に印加する 圧の指令値(Vr0、Vδ0)とともに、直流電圧検 手段8の出力により規定される上記Vlimの値 、入力として受け取る。
(2)電圧制限動作
 次に、出力電圧制限手段23は、上記Vlimの値 、電圧の指令値(Vr0、Vδ0)のスカラー値を比 する。
(3)出力
 スカラー値が上記Vlimの値を上回っている場 合には、電圧の指令値(Vr0、Vδ0)を修正し、修 正後の電圧値(Vr、Vδ)を最終的な電圧として 力する。
 スカラー値が上記Vlimの値を上回っていない 場合には、電圧の指令値(Vr0、Vδ0)をそのまま (Vr、Vδ)として出力する。
 また、電圧の修正を行った場合には、修正 後の差分値(Vr0-Vr、Vδ0-Vδ)=電圧制限量(Vr_rst Vδ_rst)を、電流制御手段22に出力する。

 図5は、電流制御手段22の構成を示すもので る。
 図5(a)はr軸の電流制御、(b)はδ軸の電流制御 を行う構成である。それぞれ同様の構成を有 するため、ここではr軸の電流制御について み説明する。

(1)基本構成
 電流制御手段22は、r軸電流の指令値Ir*と、 標変換手段21が出力した座標変換後のr軸電 値Irとを入力として受け取り、その偏差(Ir*- Ir)を求める。
 次に、求めた偏差に基づき、以下の式(3)に る比例積分制御演算を行い、操作量を求め 。
 操作量=Kid×{偏差+(1/Tid)×∫(偏差)dt}・・・(3)
  Kid:比例ゲイン
  Tid:積分ゲイン
 上記式(3)のうちの積分演算は、積分器24a(δ においては積分器24b)により行う。求められ た操作量は、r軸の電圧指令値Vr0として、出 電圧制限手段23に出力される。

(2)出力電圧制限手段23からのフィードバック 用いた演算補正
 電流制御手段22の基本的な構成は上記の通 であるが、本発明においては、出力電圧制 手段23からのフィードバックを積分器24aの積 分値に反映した演算補正をさらに行う。
 出力電圧制限手段23において、図3~図4で説 したような電圧制限動作を行った場合は、 の電圧制限量Vr_rstが、電流制御手段22にフィ ードバックされる。
 電流制御手段22は、積分器24aの積分値から この電圧制限量Vr_rstを減算する補正を行う δ軸(積分器24b)についても同様である。
 この理由について、以下に説明する。

 本発明においては、平滑コンデンサ4を小容 量化したため、直流電圧が単相交流電源1の2 の周波数で大きく脈動する。そのため、単 交流電源1の半周期毎に、インバータ主回路 部6へ入力する直流電圧が大きく低下するこ になり、前述の通り、出力電圧制限手段23が 電圧を制限する状況が発生する。
 この場合、電流制御手段22に積分器が存在 ると、この制限した電圧分だけの誤差が積 に残存し、積分値に当該誤差の影響が含ま 、波形が歪んで高調波成分が増加すること なる。
 積分誤差の影響を除去する手段として、電 制限を行った際は積分演算を停止するよう することも考えられるが(例えば前記特許文 献4)、そうすると、積分制御を再開する際に この誤差が積分内部に残存し、入力電流の 調波成分を十分に低減することができない 特に単相交流電源1の電圧値が高い場合は、 電圧脈動の瞬時時間変化が大きく、この傾向 が顕著に表れる。
 そこで、本発明においては、積分演算を停 するのではなく、積分内部に残存する誤差 減算により補正し、上記課題を解決する。
 このように、出力電圧制限手段23が電圧制 動作を行った場合に、その電圧制限量Vr_rst 積分器24a(及び積分器25b)から減算することに より、出力電圧誤差による積分誤差を瞬時に 除去できる。
 これにより、入力電流の高調波成分をより 果的に低減することができ、積分器24a(及び 積分器25b)の積分演算を停止させる方法より 、入力電流の高調波成分をより低減するこ ができる。

 次に、インバータ主回路部6に流れる電流の 波形が、単相交流電源1の電圧波形と相似形 になるように制御し、これにより入力電流 高調波成分を低減することについて検討す 。
 まずは後述の図6を用いて理論的根拠を考察 し、次いで本実施の形態1における具体的な 現方法を説明する。

 図6は、図1の構成において、インバータ主 路部6を仮想電流源30に等価的に置き換えた 成を示すものである。仮想電流源30と平滑コ ンデンサ4は、並列回路31を構成する。
 平滑コンデンサ4は小容量化されているので 、仮想電流源30の出力電流と、単相交流電源1 の電圧とが同期している条件の下で、並列回 路31は純抵抗とほぼ等価に扱うことができる
 一般に純抵抗回路においては、電圧と電流 波形にズレは生じず、双方の波形は同位相 なる。即ち、上記条件の下では、入力電流 単相交流電源1の電圧と同位相、相似波形の 波形となる。
 単相交流電源1の電圧と同位相、相似波形の 波形には、歪みなどの高調波成分がないため 、入力電流の波形を単相交流電源1の電圧と 位相、相似波形の波形とすることによって 入力電流の高調波成分を低減できるのであ 。

 上記を実現するためには、例えば、電源電 情報、電源電圧の位相情報や電源電圧のゼ 点、電源電圧の瞬時値、または、直流電圧 瞬時脈動電圧などを検出し、インバータ主 路部6へ流れこむ電流が単相交流電源1の電 と相似形になるように電動機5を制御するこ が考えられる。
 即ち、インバータ主回路部6に流れる電流を 検出し、この電流が電源電圧と相似形状にな るよう制御するとよい。
 そこで、本発明では、インバータ主回路6に 入力される電流と出力される電流はキルヒホ ッフの法則から一致することに着眼し、電動 機5のr軸、δ軸電流の両方を単相交流電源1の 圧と相似形状に制御することで、等価的に ンバータ主回路部6へ流れこむ電流が単相交 流電源1の電圧と相似形状となるよう構成す 。
 このように構成することにより、電動機5の 相電流検出器7a、7bで入力電流検出器を代替 き、単相交流電源1側に入力電流検出器を設 る必要がなくなるので、部品点数削減によ 電動機駆動装置を安価に構成することがで る。

 次に、電動機5のr軸、δ軸電流の両方を単 相交流電源1の電圧と相似形状に制御するた の具体的な構成について説明する。

 制御手段10は、電源位相検出器9が検出した 相交流電源1の電源位相に基づき、単相交流 電源1の電圧波形と相似形状の正弦波形を生 する。
 次に、生成した正弦波形を電流指令値25(Ir* Iδ*)に乗算し、電流制御手段22に渡す。
 このようにすることで、電流指令値25(Ir*、I δ*)は単相交流電源1の電圧と同期して脈動す こととなるので、電動機5に流れる電流も単 相交流電源1の電圧と同期して脈動する。即 、電動機5のr軸、δ軸電流の両方を単相交流 源1の電圧と相似形状に制御することができ 、上記のような制御を実現できるのである。

 なお、δ軸の電流のみ脈動させ、r軸の電流 略一定に保つように制御する従来技術も存 する。例えば上記特許文献5においては、q の電流のみ脈動させ、d軸の電流を略一定に つことが記載されている。
 このように構成した場合、r軸、δ軸ともに 動させる本発明よりも電源力率は向上する 、30次(電源周波数の30倍の周波数成分)以上 高調波電流成分が増加する。
 このような高調波は、法律等の規制により 限されている場合があるため、規制適合の 点からは、上記従来技術と比較して、本発 に優位性がある。本発明によれば、製品バ ツキを含めても、30次以上の高調波電流が 制値を超えないようにすることが可能であ 。

 図18は、電動機5の相電流(U相)の実際の波形 を示すものである。
 図18においては、単相交流電源1の周波数を5 0Hz、4極の電動機5の回転数を45rpsとした場合 波形例を示している。
 電動機5に流れる電流は、電動機5の回転数 周波数成分が基本周波数となるが、その一 で、上記のように単相交流電源1に同期させ 制御を行うため、単相交流電源1の周波数も 電動機5に流れる電流に含まれることとなる
 そのため、図18に示すように、電動機5の相 流がビートする現象が発生する。ビート現 は、電動機5の回転数と単相交流電源1との の周波数として発生する。
 図18の例では、整流後の周波数が100Hzである ので、インバータ周波数は90Hz、その差は10Hz なる。
 このように、電源とビートする回転数は、 ャンプする手法が一般的である。本発明に いても、コンデンサが削除もしくは極めて 容量化されているため、ビートが発生する 波数は電動機5の回転数としてジャンプする ものとする。

 本実施の形態1においては、平滑コンデンサ 4の容量は、直流電圧が単相交流電源1の周波 の2倍の周波数で大きく脈動する程度に小容 量化するものとした。
 この点、例えば上記特許文献2には、従来の 100分の1程度の小容量コンデンサを用いる旨 記載されているが、本発明における平滑コ デンサ4の容量は、こうした従来のコンデン 容量や、その100分の1といった数値により限 定されるものではないことを付言しておく。

 また、本実施の形態1においては、図5に すように、電流制御手段22は比例積分制御演 算を行うものとしたが、これに限られるもの ではなく、積分制御を含む制御演算を行うも のであれば、同様の効果を得ることができる 。

 また、本実施の形態1においては、出力電圧 制限手段23が電圧制限動作を行ったときに、 の電圧制限量を出力電圧誤差としてフィー バックすることとしたが、出力電圧誤差が じるのはこれに限られるものではない。
 例えば、インバータ主回路部6に用いられる 半導体スイッチング素子には、通流時に飽和 電圧と呼ばれる微小電圧が発生する。また、 スイッチング素子に短絡電流が流れることに よる素子破損を防止するため、短絡防止時間 が設けられている。
 こうした飽和電圧や短絡防止時間も出力電 誤差を生じさせ得るため、これらの影響を らかじめ制御手段10内のメモリ等に記憶さ ておき、その記憶値に基づいて、減算補正 行うように構成してもよい。
 さらには、飽和電圧は電動機5に流れる電流 に応じたテーブルとして記憶するように構成 することもできるし、短絡防止時間も脈動す る直流電圧に応じた値として記憶するように 構成することもできる。

 また、本実施の形態1においては、平滑コン デンサ4を小容量化して構成したが、同様に イル2も小インダクタンスのものを用いるこ が好ましい。例えば、平滑コンデンサ4とコ イル2からなる共振周波数が、単相交流電源1 周波数の40~50倍以上程度となるようにする とが望ましい。
 さらには、平滑コンデンサ4を設けない構成 であっても、本実施の形態1と同様の効果を することを付言しておく。

 以上のように、本実施の形態1によれば、
 制御手段10は、
 電動機5に印加する電圧のスカラー値が、整 流手段3が出力する直流電圧により規定され 最大出力電圧以下となるように制限する出 電圧制限手段23を有し、
 出力電圧制限手段23の電圧制限量(Vr_rst、Vδ_ rst)を、制御手段10にフィードバックするので 、
 平滑コンデンサ4を小容量化したため直流電 圧が大きく脈動する構成において、インバー タ主回路部6の電圧を適切に制御できるとと に、その制御状態をフィードバックするこ により、制御演算における急激な値変動を 避し、入力電流波形の歪みを回避して高調 成分の増加を抑制することができる。

 また、制御手段10は、
 電動機5に流す電流指令値25を受け取り、電 指令値25に基づいて、電動機5に印加する電 の指令値(Vr0、Vδ0)を出力する電流制御手段2 2を有し、
 出力電圧制限手段23は、
 電流制御手段22より電圧の指令値(Vr0、Vδ0) 受け取り、電圧の指令値(Vr0、Vδ0)のスカラ 値を算出して、
 当該スカラー値が、整流手段3が出力する直 流電圧により規定される最大出力電圧を上回 っている際には、電動機5に印加する電圧を 限するので、
 平滑コンデンサ4を小容量化したため直流電 圧が大きく脈動する構成において、電流指令 値25の値を電動機5への印加電圧の制御に反映 できるとともに、直流電圧の脈動に応じた適 切な電圧制御を実現できる。

 また、電動機5に流れる相電流を検出する相 電流検出器7a、7bを設け、
 電流制御手段22は、
 電流指令値25と、相電流検出器7a、7bの出力 に基づいて、電動機5に印加する電圧の指令 値(Vr0、Vδ0)を出力するので、
 電動機5に流れる相電流と、電流指令値25と 比較して、両者の値を近づけるように制御 算を行うことができる。

 また、電流制御手段22は、積分器24a、24bを し、
 電圧の指令値(Vr0、Vδ0)を出力する際には、 分器24a、24bを用いて積分制御を含む制御演 を行って、電圧の指令値(Vr0、Vδ0)を算出し
 出力電圧制限手段23は、
 電流制御手段22に電圧制限量(Vr_rst、Vδ_rst) フィードバックし、
 電流制御手段22は、
 積分器24a、24bの出力から、出力電圧制限手 23よりフィードバックを受けた電圧制限量(V r_rst、Vδ_rst)を減算するので、
 積分制御を行う際に、電圧の指令値(Vr0、Vδ 0)と実際の出力電圧(Vr、Vδ)との誤差を積分演 算から除去でき、演算後の波形の歪みを回避 できる。これにより入力電流波形の歪みを回 避し、高調波成分を効果的に低減することが できる。

 また、出力電圧制限手段23は、
 電圧の指令値(Vr0、Vδ0)のスカラー値が、整 手段3が出力する直流電圧により規定される 最大出力電圧よりも大きい場合のみ、
 出力電圧の制限を行うとともに電圧制限量( Vr_rst、Vδ_rst)を電流制御手段22にフィードバ クし、
 電流制御手段22は、
 出力電圧制限手段23より、電圧制限量(Vr_rst Vδ_rst)のフィードバックを受けた場合のみ 積分器24a、24bの出力から前記減算を行うの 、
 積分演算の誤差を適切に除去できるととも 、減算補正が不要なときは行わないように ているので、演算効率の面からも好ましい

 また、電流制御手段22は、
 電動機5に流れる電流の波形が、単相交流電 源1からの交流電圧の波形と相似形状になる うに、電圧の指令値(Vr0、Vδ0)を出力するの 、
 入力電流が単相交流電源1の電圧と同位相、 相似形状の波形となり、入力電流の高調波成 分を低減することができる。

 また、単相交流電源1の位相を検出する電源 位相検出手段9を設け、
 制御手段10は、
 電源位相検出手段9が検出した単相交流電源 1の位相を基に、単相交流電源1からの交流電 の波形と相似形状の正弦波形を生成し、
 当該正弦波形を電流指令値25に乗算して、 流制御手段22に出力するので、
 電動機5の相電流検出器7a、7bで入力電流検 器を代替でき、単相交流電源1側に入力電流 出器を設ける必要がなくなるので、部品点 削減により電動機駆動装置を安価に構成す ことができる。

 また、制御手段10は、
 相電流検出器7a、7bが検出した電動機5の相 流を直交2軸座標系に変換する座標変換手段2 1を有し、
 座標変換手段21は、
 座標変換後の電流値(Ir、Iδ)を電流制御手段 22に出力し、
 電流制御手段22は、
 座標変換後の電流指令値25と、座標変換手 21の出力とに基づいて、座標変換後の2座標 双方の電圧指令値(Vr0、Vδ0)を出力するので
 製品バラツキを含めても、30次以上の高調 電流が規制値を超えないようにすることが 能であり、高調波電流に対する規制適合の 点から望ましい。

 また、平滑コンデンサ4と単相交流電源1の にコイル2を設け、
 平滑コンデンサ4とコイル2とによる共振周 数が、単相交流電源1の周波数の41倍以上と るように構成したので、
 コイル2自体も小型化でき、装置全体の小型 化等にも寄与する。

実施の形態2.
 図7は、本発明の実施の形態2に係る電動機 動装置の回路ブロック図である。
 図7においては、制御手段10は、電流指令生 手段26を有している。
 電流指令生成手段26は、速度指令、磁束指 、座標変換手段21の出力、出力電圧制限手段 23の出力、及び電源位相検出器9の出力を受け 取り、電流指令値25(Ir*、Iδ*)を出力する。
 その他の構成は実施の形態1と同様であるた め、同じ記号を付して説明を省略する。

 本実施の形態2においても、実施の形態1と 様に、インバータ主回路部6に印加する直流 圧が脈動により低下するため、電動機5に印 加する電圧を制限しなければならない場合が ある。
 このような場合に対応する技術として、弱 界磁制御により電動機5に印加する電圧を低 下させるものがある(例えば上記特許文献1)。 これは、電動機5の回転子により発生する界 を固定子から出力される界磁で弱めるもの ある。
 しかし、電動機5の固定子に回転子の界磁を 弱めるような電流を新たに流す必要があるた め、効率悪化の懸念がある。
 そこで、本実施の形態2においては、電動機 5に印加する電圧を制限しなければならない 合において、回転子の界磁を弱めるための 流を新たに流すように制御するのではなく r軸電流を適切に制御して、弱め界磁動作が 然に行われるようにする。
 このように制御することで、界磁を弱める め固定子に流す電流を最小限に抑えること でき、効率悪化の懸念を低減できる。

 上記のような制御を行うため、本実施の形 2においては、電動機5の総磁束量を一定値 保つような制御を行う。なお、ここでの総 束とは、電動機5の固定子側から発生する磁 と、回転子側から発生する磁束との合成ベ トルのことを言う。
 ここでは、まず電動機5の総磁束量を一定に 保つように制御する手順について説明し、そ の後に本実施の形態2における具体的な構成 説明する。

(1)総磁束量を一定に保つ制御手順
 ファラデーの法則より、総磁束の変化率dφ/ dtは、電動機5に印加される印加電圧と、電動 機5の相抵抗による電圧降下分との差分に等 い。
 電動機5に印加される印加電圧は、インバー タ主回路部6から出力される出力電圧(Vr、Vδ) 同義である。
 電動機5の相抵抗による電圧降下分は、相抵 抗Rと、r軸、δ軸の電流(Ir、Iδ)から求めるこ ができる。
 ここで、総磁束量を一定に保つことは、総 束が変化しないこと、即ち総磁束の変化率d φ/dtを0に保つことと等価であるから、以下の 式(4)が成り立つ。
 dφ/dt=(電動機5の印加電圧)-(電動機5の相抵抗 による電圧降下分)
      =0
 即ち、
 φ=∫(電動機5の印加電圧ー電動機5の相抵抗 よる電圧降下分)dt
  =const・・・(4)
 したがって、電動機5の印加電圧(Vr、Vδ)が 下した際に、r軸、δ軸の電流(Ir、Iδ)をこれ 合わせて制御することにより、電動機5の総 磁束量を一定に保つことができるのである。
 弱め界磁動作に関連するのはr軸の電流であ るから、直流電圧の脈動により電動機5の印 電圧が低下した際にIrを制御するように構成 することで、自然に弱め界磁動作が実現され ることとなる。

(2)本実施の形態2における具体的な構成
 図8は、電流指令生成手段26の構成を示すも である。
 電流指令生成手段26は、磁束指令、出力電 制限手段23が出力する(Vr、Vδ)の値、及び座 変換手段21が出力する(Ir、Iδ)の値を入力と て受け取る。
 次に、上記計算方法により、電動機5の総磁 束演算値を求める。
 次に、磁束指令と総磁束演算値との差分に づき比例積分制御演算を行い、電動機5の総 磁束量を一定に保つように、r軸の電流指令 Ir*を出力する。なお、相抵抗Rは既知である のとする。
 このようにr軸の電流指令値Ir*を出力するこ とで、直流電圧の脈動により電動機5の印加 圧が低下した際にIrが上記式(4)を満たすよう に制御され、自然に弱め界磁動作が実現され ることとなる。

 なお、実施の形態1と同様に、電流指令値Ir* は単相交流電源1と同期して脈動するように 御されるため、電流指令値Ir*を出力する際 は、電源位相の検出値が反映される。
 図8の(a)は、比例積分制御演算を行った後に 電源位相を反映させる構成であり、この場合 は総磁束が一定になるように制御される。
 図8の(b)は、磁束指令に電源位相を乗算した 後に比例積分制御を行う構成である。この場 合は、制御基準値である磁束指令自体が脈動 しているため、総磁束の平均値が一定になる ように制御されることとなる。

 図9は、電動機5の総磁束が脈動する様子を す図である。
 図9に示すように、総磁束は直流電圧の脈動 に同期して脈動する。したがって、図8(a)の うに総磁束が一定になるように構成するだ でなく、図8(b)に示すように総磁束の平均値 一定になるように脈動するようにr軸電流指 令を出力するように構成しても、同一の効果 を奏する。

 図10は、磁束指令を電動機5の回転数に応じ 変更する際の両者の対応関係を示す図であ 。
 一般に、電動機5の回転速度が高速になるに つれて、電動機5に流す電流を増加させても 転速度が上がりにくくなる現象が発生する そのため、弱め界磁制御を行って回転子の 磁を弱め、さらに回転速度を上昇させるこ が一般的である。
 このような高速回転領域においても、上記 ように弱め界磁動作が自然に行われるよう することが、運転効率の観点から好ましい
 そこで、図10に示すように、電動機5の回転 が上がるにつれて、磁束指令を低減させる とにより、一定に保つ総磁束量もこれに伴 て低下させる。これにより、弱め界磁動作 自然に実現されるので、電動機5の効率良い 運転を実現できる。
 ただし、総磁束を低減し過ぎると、電動機5 の運転そのものに支障を来たすので、図10に すように磁束指令に所定の下限値を設ける とが望ましい。

 次に、電動機5からの回生エネルギーによ り、入力電流の高調波成分が増加する現象へ の対策について説明する。

 図11は、電動機5が回生動作したときの直流 圧波形と入力電流波形を示すものである。
 電動機5に流れる電流は、単相交流電源1の 圧と同期した相似形状となるように制御し いるため、単相交流電源1の電圧のゼロクロ 付近にて、電動機5の出力トルクが正から負 へ変化することがある。
 これは、電動機5が力行運転から回生運転に 変化したことを意味し、平滑コンデンサ4は 動機5からの回生エネルギーにより充電され 。
 平滑コンデンサ4が電動機5からの回生エネ ギーにより充電されると、ダイオードで構 された整流手段3は回生機能を有さないため 単相交流電源1からの入力電流が途絶える。 図11下図の、入力電流波形が平坦になってい 部分がこれに相当する。
 図11に示すとおり、入力電流に不通流期間 発生することにより、入力電流波形に歪み 生じ、入力電流の高調波成分が増加する。
 したがって、電動機5からの回生エネルギー を低減することにより、入力電流に高調波成 分が生じることを抑制できる。具体的な方法 は、次の図12で説明する。

 図12は、r軸の電流指令値Ir*にオフセットを たせた例を示すものである。
 図12において、単相交流電源1の電圧のゼロ ロス付近でr軸の電流指令値Ir*が高いことは 、図11の入力電流の不通流期間において、回 動作方向に相当する電流が高いことを意味 る。
 本実施の形態2においては、最小限の弱め界 磁電流にて電動機5を駆動しているため、単 交流電源1のゼロクロス付近で、電動機5の回 生動作が発生する。
 そこで、単相交流電源1のゼロクロス点に相 当する位相において、r軸の電流指令値Ir*に 定のオフセットを設ける。
 このように構成することにより、単相交流 源1の電圧のゼロクロス付近において、回生 動作方向の電流を低減することとなるので、 単相交流電源1のゼロクロス直後に発生する 動機5の回生動作を抑制することができ、入 電流の高調波成分を抑制することが可能と る。

 具体的には、r軸の電流指令値Ir*に、以下の ような演算補正を行うことで、上記のような ゼロクロス付近でのオフセットを与えること ができる。
(1)まず、Ir*の振幅(上限と下限の差)を所定の 合で減少させる。
(2)次に、Ir*全体をオフセットする。
(3)単相交流電源1のピーク点において、オフ ット前後の値が一致するように、オフセッ の値を調整する。

 このように構成することにより、回生エ ルギーによる直流電圧の上昇を抑制でき、 ランプ回路やサージアブソーバー等を設け とも、これらを設けた構成と同等の信頼性 確保できる。

 次に、電源位相検出器9の検出値に基づく サンプリング精度が入力電流の高調波成分に 及ぼす影響と、それに対する対策について、 図13を用いて説明する。

 図13は、実際の電源位相の波形と、電源位 検出器9の検出値に基づくサンプリングによ 生成された演算位相の波形を示すものであ 。太線が電源位相、細線がサンプリングし 生成した位相の波形である。
 図13(a)は、通常のサンプリング動作による 形を示すものである。
 通常のサンプリングでは、次回のサンプリ グを行うまでの間は前回のサンプリング値 そのまま演算に使用するため、演算位相は 際の電源位相に対して必ず遅れてしまう。 れは、いかにサンプリング周波数を高速に ても、サンプリングを行う限りは必ず発生 るものである。
 本発明においては、電動機5に流れる電流を 、単相交流電源1と相似形状に制御すること より、入力電流の高調波成分の低減と電動 駆動の制御を両立するものであるため、単 交流電源1の位相情報の精度、即ち、電源位 検出器9の検出値に基づき脈動指令を生成す る精度が、入力電流の高調波成分対策に大き く寄与する。

 図13(b)は、サンプリングした時点で、サン リング周期の2分の1周期分だけ位相を進ませ るように補償した波形を示すものである。
 図13(b)に示すように、サンプリング周期の1/ 2周期分の位相を進ませると、サンプリング 平均値は実際の電源位相とほぼ一致する。
 このような構成は、ソフトウェアのみで実 きるため、コストアップも最小ですみ、非 に安価に入力電流の高調波対策を実現する とができる。

 本実施の形態2においては、図8で比例積 制御によりr軸の電流指令値を演算する例を したが、これに限られるものではなく、磁 指令と総磁束演算値を一致させる制御であ ば、任意の方法を用いることができ、同様 効果を奏する。

 また、図10では磁束指令を直線的に低減 る例を示したが、2次曲線や指数関数的に低 させるようにしてもよい。

 また、本実施の形態2においては、電動機5 らの回生エネルギーを抑制することにより 入力電流の高調波成分を低減する構成につ て説明したが、電動機5の仕様を適切に設計 ることによっても、同様の効果が期待でき 。
 例えば、電動機5が埋め込み型永久磁石(Inter ior Permanent Magnetic:IPM)モータである場合を考 る。
 IPMモータにおけるトルクは、磁石トルクと インダクタンスによるリラクタンストルク あり、次式(5)で表される。
 式(5)の第1項は磁石トルク、第2項はリラク ンストルクを表す。両項の総和によりIPMモ タのトルクが定まる。
 回生エネルギーは、電動機5の回転子の磁石 が回転して誘起電圧を生ずることにより発生 するため、電動機5の設計において、上記式(5 )の第2項(=リラクタンストルク)の割合を高め 設計とすることにより、合計トルクを落と ことなく、磁石の回転により生ずる誘起電 の影響を低減できる。
 例えば、電動機の誘起電圧定数をφ[V/rad/s] すると、電動機5の設計において、
 φ≦20×(Lq-Ld)・・・(6)
の関係を満たすように設計することができる 。これは、上記式(5)において、合計トルクに 占めるリラクタンストルクの割合を高めるこ とに相当する。
 このように電動機5を構成することで、回生 エネルギーによる直流電圧の上昇を抑制でき 、前記と同様に、クランプ回路やサージアブ ソーバー等を設けずとも、これらを設けた構 成と同等の信頼性を確保できる。
 なお、d軸とq軸のインダクタンスによるリ クタンストルクや磁石トルクの存在しない 動機においては、上記式(6)が成立しないた 、上記式(6)を適用する電動機5の対象として 外する必要がある。例えば誘導電動機は、 記式(6)の適用対象外になると考えられる。

 また、図13においては電源位相をサンプ ングした位相を進み補償したが、電動機5の 転位相角度を進み補償することによっても 同様の効果を奏する。

 以上のように、本実施の形態2によれば、
 制御手段10は、
 電動機5の総磁束量を一定に保つように、電 動機5に流す電流指令値25を算出し、電流指令 値25に基づいて、電動機5に印加する電圧の指 令値(Vr0、Vδ0)を算出するので、
 電動機5に印加する電圧(Vr、Vδ)を制限しな ればならない場合において、r軸電流を適切 制御して、弱め界磁動作が自然に行われる うにし、界磁を弱めるため固定子に流す電 を最小限に抑えて、効率悪化の懸念を低減 きる。

 また、制御手段10は、
 電動機5の磁束の指令値を受け取り、電動機 5の総磁束量を一定に保つように、電流指令 25を算出する電流指令生成手段26を有し、
 電流指令生成手段26は、
 電動機5の相抵抗Rと、電動機5の相電流とに づいて、相抵抗Rによる電圧降下分を算出し 、
 電動機5に印加する電圧(Vr、Vδ)と、電圧降 分との差分に基づき、総磁束量を算出する で、
 電動機5の総磁束量を演算により算出でき、 演算結果に基づき、自然に弱め界磁動作が行 われるように制御できるので、センサ等を新 たに設ける必要がなく、コスト面で有利であ る。

 また、電動機5の回転速度が高速になるに従 い、電動機5の磁束の指令値を低減させるの 、高速回転領域においても、効率よく弱め 磁動作を実現することができる。
 また、電動機5の磁束の指令値に所定の下限 値を設けたので、極端な弱め界磁動作により 電動機5の動作に支障を来たすことはない。

 また、電流指令生成手段26は、電流指令値25 を算出する際には、
 電流指令値25の振幅を所定の割合で減少さ るとともに、所定の値でオフセットさせ、 相交流電源1のピーク点に相当する位相にお て、オフセットさせる前と同じ指令値とな ように、電流指令値25を演算補正するので
 回生動作方向の電流を抑制して、単相交流 源1のゼロクロス直後に発生する電動機5の 生動作を抑制することができ、入力電流の 調波成分を抑制することが可能となる。

 また、制御手段10は、
 単相交流電源1の位相の検出値、又は電動機 5の回転位相の検出値を、
 制御手段10のサンプリング周期の2分の1に相 当する位相角度分だけ進み補償するので、
 単相交流電源1の位相情報の精度を、ソフト ウェアによる演算補正により小コストで向上 させることができ、非常に安価に入力電流の 高調波対策を実現することができる。

 また、上記式(6)の条件を満たす電動機5とす ることにより、
 回生エネルギーによる直流電圧の上昇を抑 でき、クランプ回路やサージアブソーバー を設けずとも、これらを設けた構成と同等 信頼性を確保できる。

実施の形態3.
 図14は、本発明の実施の形態3に係る電動機 動装置の回路ブロック図である。
 図14においては、制御手段10は、位置推定手 段27を有している。
 位置推定手段27は、座標変換手段21の出力、 及び出力電圧制限手段23の出力を受け取り、 動機5の通電位相及び回転速度を推定する。
 その他の構成は実施の形態2と同様であるた め、同じ記号を付して説明を省略する。

 ここでは、まず始めに電動機5の通電位相 及び回転速度を推定する際における一般的な 課題を説明し、次に本実施の形態3における 置推定手段27の具体的な動作について説明す る。

 例えば、電動機5が永久磁石モータである場 合には、可変速運転をする際に、回転子の磁 極位置に応じて固定子に巻線に電流を流して トルクを制御する。そのため、ロータリーエ ンコーダなどの位置センサを電動機5に取り ける必要がある。
 しかし、信頼性やコストなどの観点から、 ンサレスにて制御を行う方法が種々提案さ ている。本実施の形態3は、位置推定手段27 より電動機5の回転子の位置を推定してセン サレス制御を実現する一方式を提案するもの である。

 一般に、電動機5は次式(7)に示される電圧電 流方程式によりモデル化される。
 上記式(7)で表される電動機モデルと、実際 電動機に流れる電流および印加電圧から、 デル上の理想値と電動機5の現実値との差異 がわかるので、この差異を低減するように速 度および位置を推定する。
 このように、電動機5への印加電圧を位置推 定手段27で使用する場合、実施の形態1にて説 明した出力電圧誤差を以下に低減できるかが 課題となる。

 例えば、起動初期の極低速回転領域(最大回 転数の1/20以下程度)において、実施の形態1で 説明した通り、インバータ主回路部6に使用 る半導体や短絡防止時間の影響から、実際 インバータ主回路部6が出力する電圧と、制 手段10が指示する指令電圧(Vr、Vδ)とが、完 には一致しない。
 この場合、推定する速度や位置に演算誤差 発生し、円滑な駆動動作を実現できないこ がある。
 本実施の形態3における位置推定手段27によ ば、平滑コンデンサ4を小容量化したために 直流電圧が脈動する条件下においても、電動 機5を円滑に起動し、かつ電動機位置センサ ス駆動を実現することができる。

 次に、本実施の形態3における位置推定手 段27の具体的な動作について説明する。

 電動機5を停止状態から起動する場合、起動 初期の極低速回転領域においては、開ループ による制御を行う。
 ここでの開ループとは、座標変換手段21の 作に際して、位置推定手段27の出力を用いず に動作を行うことを言う。即ち、位置センサ を用いず、位置推定も行っていないため、電 動機5の回転子位置に応じた通電ではない状 での運転となる。
 電動機5に対し、起動のための必要に応じた 電圧および周波数を印加することにより、電 動機5は開ループに引き込まれるように回転 作を始める。あくまでも開ループ制御であ ため、瞬時負荷トルクや急加速には追従で ないが、起動直後の極低速回転時であれば 開ループで充分に動作できる。

 次に、このように開ループで回転している 態から、電動機5が一定の回転速度に達した 段階で、閉ループでの回転状態へ切換える。 閉ループとは、インバータ主回路部6の出力 圧および電動機5の相電流から位置を推定し 推定した位置で、インバータ主回路部6の出 力電圧および電動機5の相電流を座標変換す ことを意味する。
 閉ループにおいては、位置センサを用いる わりに位置推定手段27による回転子位置の 定を行うため、電動機5の回転子(推定)位置 応じた通電状態での運転となる。

 一般に、電動機5の極低速回転領域において は、相電流検出器7a、7bから得られる信号が 弱となるため、電動機5の正確な位置推定が 常に難しい。
 上記のように、極低速回転領域においては ループ制御を行い、回転速度が一定以上に した段階で閉ループ制御に切り替えること より、円滑な制御動作を行うことができる である。
 ただし、制御方法を急峻に切り替えること より、制御値が不連続な値となり、制御が 安定となるおそれがある。
 以下に、上記の課題を解決する方法につい 説明する。

 図15は、開ループで動作している状態から ループへ動作を切換えるタイミングを示す 形図である。
 開ループでは、電動機5の回転子位置に応じ た通電ではないため、インバータ主回路部6 ら出力される位相(図15の制御軸)に対し、回 子の位相(図15のモータ軸)は遅れ位相で追従 している。

 次に、出力電圧誤差が位置及び速度の推定 影響しない回転数まで電動機5を加速し、次 式(8)に示す一般的な電動機5の電圧電流方程 により、制御軸とモータ軸との間の差分角 △θを求める。

 次に、上記式(8)で求めた△θを用いた演算 正について説明する。
 図15の開ループから閉ループに切り替える 点においては、上述の通りインバータ主回 部6から出力される位相(図15の制御軸)と、回 転子の位相(図15のモータ軸)とは一致してい い。即ち、推定により求める位相と、実際 通電位相とが、この時点では一致しないこ になる。
 そこで、両者の差分角度△θを減算した通 位相より、閉ループ制御を開始する。閉ル プ制御の開始時点で制御軸の位相とモータ の位相を一致させておけば、以後は位置推 手段27による推定位置に基づいた制御が可能 となる。
 このように、上記式(8)で求めた差分角度△ を減算した位置から閉ループを開始するの 、図15の切替時点においては、制御軸の位相 が急峻に変化することとなるのである。

 図16は、出力電圧が同じ場合の開ループ上 制御軸(ro-δo)から見た場合の電圧(Vro、Vδo)と 、閉ループ上の制御軸(rn-δn)から見た場合の 圧(Vro、Vδo)を比較するベクトル図である。
 図15の切り替え時点に示すように、制御軸 切換え時に大きく変化するため、出力して る電圧や流れている電流の値が、制御軸上 大きく変わることとなる。電流に関しても 様である。
 このように、軸の切り換えにより電流や電 が大きく変動すると、電流制御手段22や電 指令生成手段26の内部に積分器を使用してい る場合、急峻な変動により制御が破綻する危 険がある。

 そこで、△θの差分だけ制御軸上の電圧、 流を読み変え、制御軸が切り替わってもイ バータ主回路部6の出力電圧や電動機5の相電 流が連続となるようにして、円滑に座標軸を 切換える。
 読み替えは下記式(9)を用いて行い、閉ルー 制御を開始するために読み替えたr軸、δ軸 電圧、電流にて積分器を初期化する。
 このように積分器を初期化することにより 図15の切り替え時点に示すように制御軸を 峻に切り替えても、インバータ主回路部6の 力電圧や電動機5の相電流の連続性が保たれ 、円滑な制御動作を継続することができる。

 以上のように、開ループ時の制御軸と電 機の回転軸との軸偏差を初期値にした閉ル プ制御へ切換えることにより、直流電圧が 動する小容量コンデンサ専用の位置センサ ス制御ではなく、如何なる位置センサレス 式であっても、円滑に開ループ駆動から閉 ープの位置センサレス駆動に切換えること 実現できる。

 さらに、開ループから閉ループへの制御 の切換え時における電圧電流の軸の読み替 、およびその値を制御に使用している積分 の初期値として閉ループの位置センサレス 動を開始することにより、直流電圧が脈動 る小容量コンデンサ専用の位置センサレス 御ではなく、如何なる位置センサレス方式 あっても、電動機5を駆動しつつ入力電流の 高調波成分を低減できる制御を実現できる。

 図17は、開ループから閉ループに制御を切 替える際の、r軸、δ軸の電流指令値を示す のである。
 電流指令生成手段26の積分器には、読み変 た軸の電流値が初期値として入力される。 かし、開ループ制御では過励磁状態で電動 5が動作しているため、開ループから閉ルー に制御を切り替えた時点では、磁束成分軸 あるr軸は過剰電流となっている。

 例えば、電動機5が永久磁石電動機の場合、 一般的にr軸電流を負にすることで弱め界磁 作を実現できる。
 そこで、図17に示すように、r軸の電流指令 を切換え時に0とするとともに、電流の連続 性を保つため、δ軸の電流指令値を開ループ の電流のスカラー値とする。
 これにより電動機5に流れる電流が瞬時に低 減され、閉ループによる位置センサレス制御 への移行を瞬時に完了することができる。

 また、r軸の電流指令値は0とし、δ軸の電流 指令値は、例えば開ループ時の電流スカラー 値の75%の値としてもよい。
 これは、電流の連続性から見ると瞬時に電 が大きく変動しているが、そもそも開ルー 時の電流指令は0であり、したがって開ルー プ制御を行っている期間は、過励磁状態にあ ることを考慮したものである。
 過励磁状態であるため、r軸側を0としてい ので、δ軸側も多少励磁状態が和らぐよう電 流指令を低減する方が、閉ループでの加速時 のリップルを抑制できる。そこで、上記のよ うに、δ軸の電流指令値を、開ループ時の電 スカラー値の75%の値とすることが有効な措 となる。

 以上のように、開ループから閉ループへ 換えた時の電流における軸の読み替え値を 流指令の初期値に設定する際、電動機5が過 励磁状態で動作している点に着目し、電流指 令値の初期値を読み替え値より小さくして初 期値を設定するので、閉ループへの移行を円 滑即速やかに行うことができ、かつ、閉ルー プによる位置センサレス駆動の加速を速度リ ップルさせずに加速することが可能になる。

 なお、式(1)に示されるとおり、電動機5が永 久磁石電動機の場合、r軸の値にδ軸の値が影 響し、δ軸の値にr軸の値が影響するという、 いわゆる相互干渉が発生する。
 相互干渉が発生すると、制御が不安定にな ため、これら相互干渉を抑制するように、 流制御手段22の出力に補償するよう構成す こともできる。このように構成しても、本 明の効果が損なわれることはないことを付 しておく。

 以上のように、本実施の形態3によれば、
 制御手段10は、
 電動機5に流れる電流と、電動機5に印加す 電圧とから、電動機5の回転位相を推定する 置推定手段27を有し、
 座標変換手段21は、
 電動機5の起動時には、電動機5の相電流に づいて座標変換を行う開ループ動作を行い
 電動機5が所定の回転速度に到達した後は、 位置推定手段27により推定した位相で座標変 を行う閉ループ動作を行うので、
 センサレス制御の難しい極低速回転領域に いては開ループ制御を行い、回転速度が一 以上に達した段階で閉ループ制御に切り替 ることにより、円滑な制御動作を行うこと できる。

 また、座標変換手段21は、
 位置推定手段27により推定した位相で座標 換を開始する際には、
 電動機5への印加電圧を座標変換した後の位 相と、電動機5の回転位相との差分値を演算 より求め、
 当該差分値で、座標変換を開始する前の回 座標角度を補正するので、
 開ループから閉ループに制御を切り替える の値の不連続性を補正でき、開ループ制御 閉ループ制御を併用することによる不具合 解消できる。

 また、制御手段10、又は制御手段10が有する 各手段が、積分制御を含む制御演算を行う場 合において、
 座標変換手段21が、位置推定手段27により推 定した位相で座標変換を開始する際には、
 電動機5への印加電圧を座標変換した後の電 圧又は電流を、前記差分値に基づいた回転行 列により読み替える演算を実施し、
 当該読み替え後の電圧又は電流を用いて、 分制御を行う演算器を初期化するので、
 開ループから閉ループに制御を切り替える に、積分制御が破綻する危険を回避でき、 定した制御演算を行うことができる。

 また、前記読み替え後の電流を用いて、積 制御を行う演算器を初期化する際には、
 電流指令値25のうち、磁束軸に相当する成 を0に設定し、
 トルク軸に相当する成分を、積分器の初期 前における電流のスカラー値に設定するの 、
 電動機5に流れる電流が瞬時に低減され、閉 ループの位置センサレスへの移行を瞬時に完 了することができる。
 また、r軸の電流指令値は0とし、δ軸の電流 指令値は、例えば開ループ時の電流スカラー 値の75%の値とすることにより、閉ループでの 加速時のリップルを抑制できる。

 また、制御手段10は、
 電動機5の軸同士の干渉成分を、電流制御手 段22の出力に補償するように制御するので、 互干渉の発生を抑制でき、制御の安定性が す。

実施の形態4.
 本発明の実施の形態4に係る圧縮機は、実施 の形態1~3に示した電動機の駆動装置を用いて 電動機を駆動し、その電動機を用いて圧縮機 を駆動するものである。
 これにより、例えば本実施の形態4に係る圧 縮機を空気調和機に用いた場合、平滑コンデ ンサ4の小容量化ないしは平滑コンデンサ4自 を設けないことにより、装置全体を小型化 することができ、省スペース・低コスト化 どに資する。
 また、入力電流の高調波成分を低減するこ ができるので、空気調和機を設置しようと る場所において高調波電流の規制が設けら ている場合に、当該規制に適合した空気調 機を提供することができる。

 なお、以上の各実施の形態1~4の電動機駆動 置を構成している要素のうち、用語「手段 として表したものは、実際にはそれらに対 する装置、機器、回路、プログラム、又は ログラムとCPU等から構成することができる