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Title:
ELECTRIC MOTOR INTEGRATED HYDRAULIC MOTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110043
Kind Code:
A1
Abstract:
A small sized and light weight electric motor integrated type hydraulic motor which can be efficiently operated by integrating an electric motor and a hydraulic motor in a simple composition is provided in the composition with a swash plate type hydraulic motor (2) and the electric motor (7) driven by the swash plate type hydraulic motor (2) installed in a same casing (4), filling oil in the casing (4), supporting a driving shaft (3) of the swash plate type hydraulic motor (2) by front and back end parts of this casing (4) by continuing the driving shaft (3) to front and back end parts of this casing (4), serially installing the swash type hydraulic motor (2) and a rotor (16) of the electric motor (7) on the driving shaft (3), and then fixing the stator (18) of the electric motor (7) to inside of the casing (4).

Inventors:
YAMADA MASAHIRO
YAMAMOTO RYO
Application Number:
PCT/JP2008/003399
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
November 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAWASAKI PRECISION MACH KK (JP)
YAMADA MASAHIRO
YAMAMOTO RYO
International Classes:
F03C1/253; F03C1/26
Foreign References:
JPH0777155A1995-03-20
JP2005290882A2005-10-20
JPH0988807A1997-03-31
JP2003120451A2003-04-23
JPH0693961A1994-04-05
JPH11303724A1999-11-02
JP2007071201A2007-03-22
JP2000161195A2000-06-13
JPH09256943A1997-09-30
JPH01167470A1989-07-03
JP2007010006A2007-01-18
JP2005290882A2005-10-20
JPH08251867A1996-09-27
JPH08251868A1996-09-27
Other References:
See also references of EP 2261499A4
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (JP)
Patent business corporation Owner old patent firm (JP)
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Claims:
 斜板式油圧モータと電動機とを同一のケーシング内に設けた電動機一体型油圧モータであって、
 前記ケーシング内に油を充満させ、
 前記斜板式油圧モータの駆動軸を、該ケーシングの前後端部まで連続して、該ケーシング内の前後端部で支持する構成にしたことを特徴とする電動機一体型油圧モータ。
 前記駆動軸に、前記斜板式油圧モータと前記電動機の回転子とを直列配置し、該電動機の固定子を前記ケーシングの内側に固定した請求項1に記載の電動機一体型油圧モータ。
 前記斜板式油圧モータの外周部に前記電動機の回転子を設け、該電動機の固定子を前記ケーシングの内側に設けた請求項1に記載の電動機一体型油圧モータ。
 前記駆動軸と並列して電動軸を設け、前記駆動軸に前記斜板式油圧モータを配置し、該電動軸に前記電動機を配置し、該電動軸と前記駆動軸との間に動力伝達機構を設けた請求項1に記載の電動機一体型油圧モータ。
 請求項2又は請求項3に記載の電動機一体型油圧モータにおいて、
 前記電動機の固定子を軸方向に貫通する冷却通路と、
 該冷却通路を通過した前記斜板式油圧モータの作動油を前記ケーシング外に排出する排油口とを設けた電動機一体型油圧モータ。
 請求項3に記載の電動機一体型油圧モータにおいて、
 前記電動機の固定子を軸方向に貫通する冷却通路と、
 前記斜板式油圧モータと電動機の回転子との間で駆動軸軸方向に貫通する油通路と、
 前記電動機の回転子と一体的に回転する循環機構と、
 該循環機構で前記ケーシング内を循環させた作動油をケーシング外に排出する排油口とを設けた電動機一体型油圧モータ。
 請求項3に記載の電動機一体型油圧モータにおいて、
 前記電動機の軸方向前側と後側とのケーシングに設けた給油口と排油口と、
 該給油口から強制給油して前記電動機の回転子と固定子との間を通過させた油を前記排油口から排出する強制循環機構とを備えさせた電動機一体型油圧モータ。
Description:
電動機一体型油圧モータ

 本発明は、電動機と油圧モータとを一体 にケーシング内に設けた電動機一体型油圧 ータに関するものである。

 従来、建設機械の旋回機構である旋回ア チュエータには、一般的に油圧モータと減 機とを組合わせたものが用いられ、また、 レーンの旋回機構や船舶用のウインチにも 油圧モータと減速機とを組合わせたものが いられている。

 このような油圧モータが用いられた旋回 構は、減速時に、旋回動作時に慣性体(例え ば、ブーム、アーム、バケット等)に蓄えら た回転運動のエネルギを放出する必要があ ため、油圧回路にリリーフ弁を設けておき 減速時にこのリリーフ弁で発生する圧力に って、蓄えられたエネルギを熱に変換して 出している。つまり、上記旋回機構の場合 旋回動作時に慣性体に蓄えられたエネルギ 、減速時に熱として捨てられるので、エネ ギの利用効率が悪い。

 また、ウインチにおいても同様で、巻下 時には、荷役の持つ位置エネルギを油圧回 に設けたリリーフ弁で熱に変換して放出す ため、エネルギの利用効率が悪い。

 そこで、この種の技術において、エネル 利用効率を向上させようとする発明が提案 れている。例えば、エンジンに接続された 電・電動機で駆動するポンプの余剰圧力流 をアキュームレータに蓄圧しておき、必要 応じてその圧力流体を有効利用するように たものがある(例えば、特許文献1参照)。

 また、旋回式作業機械における旋回駆動 ニットの駆動に油圧モータと電動機とを併 し、定常旋回時及び減速時には電動機に回 発電作用を行わせて回生電力を蓄電器に蓄 るようにしたものもある(例えば、特許文献 2参照)。

 さらに、電動モータによって油圧ポンプを 動し、その油圧ポンプから吐出された油に って油圧モータを駆動するようにした電気 圧ハイブリッドモータも提案されている(例 えば、特許文献3,4参照)。

日本国 特許出願公開2007-10006号公報

日本国 特許出願公開2005-290882号公報

日本国 特許出願公開平8-251867号公報

日本国 特許出願公開平8-251868号公報

 しかしながら、上記特許文献1の場合、圧 力流体を一時的に蓄圧するために複雑な油圧 回路が必要になり、機器が大型化して小型の 建設機械等に装備するのは難しい。

 また、上記特許文献2の場合には、油圧モ ータを備えた油圧ユニットと電動機を備えた 電動ユニットとを別々に配置しようとしてお り、多くの設置スペースが必要であるととも に、重量が増加する。しかも、油圧モータと 電動機の両者に回生発電作用を行わせること ができる特殊な構造の減速機を新たに設ける 必要が生じる。

 さらに、上記特許文献3,4の場合には、電 モータと油圧ポンプ及び油圧モータをモー のケース内に配設しようとしており、構造 非常に複雑になるとともに、油圧ポンプか 吐出された油で油圧モータを駆動するため エネルギの利用効率が悪くなる。

 そこで、本発明は、簡単な構成で電動機 油圧モータとを一体的に設けて効率良く運 できる小型・軽量の電動機一体型油圧モー を提供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、 板式油圧モータと電動機とを同一のケーシ グ内に設けた電動機一体型油圧モータであ て、前記ケーシング内に油を充満させ、前 斜板式油圧モータの駆動軸を、該ケーシン の前後端部まで連続して、該ケーシング内 前後端部で支持する構成にしている。これ より、連続した軸で構成した簡単な構造の 動軸で支持する斜板式油圧モータと電動機 を同一のケーシング内に配置し、小型・軽 でエネルギ利用効率の良い電動機一体型油 モータを構成することができる。

 また、前記駆動軸に、前記斜板式油圧モ タと前記電動機の回転子とを直列配置し、 電動機の固定子を前記ケーシングの内側に 定してもよい。これにより、電動機と油圧 ータとを同一の駆動軸で駆動するようにし 、両者の結合部を簡略化することができる

 さらに、前記斜板式油圧モータの外周部 前記電動機の回転子を設け、該電動機の固 子を前記ケーシングの内側に設けてもよい これにより、油圧モータの外周部で電動機 回転させるようにして、電動機一体型油圧 ータの全長を短縮するとともに重量を軽減 ることができる。

 また、前記駆動軸と並列に電動軸を設け 前記駆動軸に前記斜板式油圧モータを配置 、該電動軸に前記電動機を配置し、該電動 と前記駆動軸との間に動力伝達機構を設け もよい。これにより、動力伝達機構の設定 よって、電動機による駆動軸の駆動と油圧 ータによる駆動軸の駆動とを最適な組合わ に設定することができる。この電動機と油 モータとは、入れ替えた構造であってもよ 。

 さらに、前記駆動軸に斜板式油圧モータ 電動機とを配置した構成において、前記電 機の固定子を軸方向に貫通する冷却通路と 該冷却通路を通過した前記斜板式油圧モー の作動油を前記ケーシング外に排出する排 口とを設けてもよい。これにより、斜板式 圧モータの作動油を電動機の冷却油として 用した後、排油口から排出するようにでき 。冷却に用いる作動油としては、斜板式油 モータのドレン油や吸入・排出油の一部を 用することができる。

 また、前記斜板式油圧モータの外周部に 動機の回転子を固定した構成において、前 電動機の固定子を軸方向に貫通する冷却通 と、前記斜板式油圧モータと電動機の回転 との間で駆動軸軸方向に貫通する油通路と 前記電動機の回転子と一体的に回転する循 機構と、該循環機構で前記ケーシング内を 環させた作動油をケーシング外に排出する 油口とを設けてもよい。これにより、回転 が回転することにより循環機構で油通路に の流れを発生させ、斜板式油圧モータから 作動油を電動機の冷却油として効率良く利 した後で排出するようにできる。

 さらに、前記斜板式油圧モータの外周部 電動機の回転子を固定した構成において、 記電動機の軸方向前側と後側とのケーシン に設けた給油口と排油口と、該給油口から 制給油して前記電動機の回転子と固定子と 間を通過させた油を前記排油口から排出す 強制循環機構とを備えさせてもよい。これ より、強制循環機構によって給油口からケ シング内に強制給油した油で電動機の固定 と回転子との間を冷却して排油口から排出 ることができるので、より安定した電動機 冷却ができる。しかも、電動機の固定子と 転子との間における異物滞留も防止できる また、強制給油に用いる作動油としては、 板式油圧モータの吸入油の一部を用いても い。

 本発明によれば、簡単な構成で電動機と 板式油圧モータとを一体的に設けて小型・ 量化を図り、エネルギ利用効率の良い運転 できる電動機一体型油圧モータを提供する とが可能となる。

図1は、本発明の第1実施の形態に係る 動機一体型油圧モータを示す縦断面図であ 。 図2は、図1に示すII-II断面図である。 図3は、本発明の第2実施の形態に係る 動機一体型油圧モータを示す縦断面図であ 。 図4は、本発明の第3実施の形態に係る 動機一体型油圧モータを示す縦断面図であ 。 図5は、本発明の第4実施の形態に係る 動機一体型油圧モータを示す縦断面図であ 。 図6は、本発明の第5実施の形態に係る 動機一体型油圧モータを示す縦断面図であ 。 図7は、変形例の電動機一体型油圧モー タを示す縦断面図である。

符号の説明

 1 電動機一体型油圧モータ
 2 斜板式油圧モータ
 3 駆動軸
 4 ケーシング
 7 電動機
 10 固定斜板
 11 シリンダブロック
 13 ピストン
 16 回転子
 18 固定子
 20 冷却通路
 21 排油口
 22 作動油
 23 油
 25 電動機一体型油圧モータ
 26 電動機一体型油圧モータ
 27 減速機構
 28 電動軸
 35 電動機一体型油圧モータ
 36 油通路
 37 フィン
 41 電動機一体型油圧モータ
 42 排油口
 43 給油口
 44 強制循環機構

 以下、本発明の一実施の形態を図面に基 いて説明する。図1は、本発明の第1実施の 態に係る電動機一体型油圧モータを示す縦 面図であり、図2は、図1に示すII-II断面図で る。以下の説明では、固定斜板10を備えた 板式油圧モータ2を例に説明する。

 図1に示すように、この実施の形態に係る 電動機一体型油圧モータ1は、斜板式油圧モ タ2(以下、単に「油圧モータ」という)の駆 軸3がケーシング4の前後端部まで延びる連続 した軸で構成され、この駆動軸3はケーシン 4内の前後端部に設けられた軸受5と中央部に 設けられた軸受6とによって回転可能に支持 れている。ケーシング4の前部における軸受5 の外側には、駆動軸3の周囲をシールするシ ル材8が設けられている。

 そして、ケーシング4内の駆動軸3の前部 上記油圧モータ2が設けられ、駆動軸3の後部 に電動機7が設けられている。この実施の形 では、油圧モータ2と電動機7とが駆動軸3に 列的に配置されている。

 上記油圧モータ2は、固定斜板10と、上記 動軸3と一体的に回転するシリンダブロック 11とを有している。固定斜板10は、ケーシン 4側に設けられた傾転機構(図示略)によって 定の傾斜角で保たれている。シリンダブロ ク11には、駆動軸3の周方向に複数のシリン 12が設けられ、これらのシリンダ12には、こ シリンダ12内で往復動可能なピストン13がそ れぞれ設けられている。これらのピストン13 、一端(図の左側)が上記固定斜板10に接して おり、他端(図の右側)から圧油が給排される うになっている。なお、この斜板式油圧モ タ2を駆動する圧油の給排機構は、図示を省 略する。

 この油圧モータ2は、駆動軸3の周方向に けられたピストン13の反斜板側から圧油を給 排することにより、このピストン13と固定斜 10との間に、圧油の力とその反力との合力 よってピストン13及びシリンダブロック11を わそうとするトルクが発生するので、その ルクを発生させるピストン13を周方向に移 させることによってシリンダブロック11と駆 動軸3とを一体的に回転させる。

 上記電動機7は、回転子16の周囲に磁石17 設けられ、固定子18に電機子巻線19が設けら た同期電動機である。この電動機7は、駆動 軸3に回転子16が固定され、固定子18が上記ケ シング4の内側に固定されている。この電動 機7は、固定子18に設けられた電機子巻線19に 流を流すことによって磁界を発生させ、そ 磁界を変化させることにより、その電磁力 回転子16の周囲に設けられた磁石17に駆動力 を生じさせて回転子16と一体的に駆動軸3を回 転させるものである。なお、この電動機7の 動に関する配線等は、図示を省略する。ま 、電動機は、磁石を使用しない誘導電動機 あってもよい。

 さらに、図2にも示すように、固定子18の 囲には、この固定子18の油圧モータ2側とケ シング4の後側とを連通させる冷却通路20が けられている。この冷却通路20は、図1に示 ように、固定子18を軸方向に貫通するよう 設けられ、周方向に複数個が設けられてい 。

 また、図1に示すように、ケーシング4の 部には、このケーシング4内から油圧モータ2 の作動油22を排出する排油口21が設けられて る。ケーシング4内は、作動油22と同一の油23 が充満している。これにより、油圧モータ2 らの作動油22は、固定子18に設けられた冷却 路20を通過し、ケーシング4に設けられた排 口21から排出されるようになっている。こ 冷却通路20から排油口21を介して排出された 動油22は、フィルタ等を介して油圧モータ2 駆動用油として再利用される。冷却に用い 作動油22としては、油圧モータ2のドレン油 吸入・排出油の一部を利用することができ 。

 このような電動機一体型油圧モータ1によ れば、電動機7と油圧モータ2とを同軸上に配 して1つのケーシング4内に収納することで 両者の結合部分を簡略化し、全長を短縮し 小型化するとともに重量を軽減して軽量化 た電動機一体型油圧モータ1を構成すること できる。しかも、油圧モータ2の作動油22を 動機7の冷却に使用するので、冷却のための 油を供給するための構成を新たに設ける必要 がないので、この点でも電動機一体型油圧モ ータ1を小型・軽量で構成することが可能で る。

 また、定常運転時からの減速時等に、電 機7に回生発電作用を行わせて回生電力を蓄 電器に蓄えるようにすれば、エネルギ利用効 率の良い運転ができる。

 図3は、本発明の第2実施の形態に係る電 機一体型油圧モータを示す縦断面図である この実施の形態では、上記図1,2に示す電動 一体型油圧モータ1と同一の構成には、同一 号を付して説明する。

 図示するように、この実施の形態に係る 動機一体型油圧モータ25は、油圧モータ2の リンダブロック11の外周に電動機7の回転子1 6が設けられ、その外周に電動機7の固定子18 設けられている。この固定子18は、ケーシン グ4の内側に設けられている。上記油圧モー 2のシリンダブロック11と電動機7の回転子16 の結合構造は、シリンダブロック11と一体的 に回転子16を回転させることができる結合構 であればよい。

 この実施の形態でも、油圧モータ2の駆動 軸3がケーシング4の前後端部まで延びる連続 た軸で構成され、この駆動軸3はケーシング 4内の前後端部に設けられた軸受5,6によって 転可能に支持されている。ケーシング4の前 における軸受5の外側には,駆動軸3の周囲を ールするシール材8が設けられている。

 このような電動機一体型油圧モータ25に れば、油圧モータ2と電動機7の駆動軸3を共 化し、軸方向寸法の増大をなくすとともに 量の軽減を図ることができる。また、この 動機一体型油圧モータ25でも、定常運転時か らの減速時等に電動機7に回生発電作用を行 せて回生電力を蓄電器に蓄えるようにすれ 、エネルギ利用効率の良い運転ができる。

 図4は、本発明の第3実施の形態に係る電 機一体型油圧モータを示す縦断面図である この実施の形態でも、上記図1,2に示す電動 一体型油圧モータ1と同一の構成には、同一 号を付して説明する。

 図示するように、この実施の形態に係る 動機一体型油圧モータ26は、電動機7と油圧 ータ2とを並列配置し、油圧モータ2による 動軸3の駆動と、電動機7による減速機構27を した駆動軸3の駆動とができるようになって いる。

 この実施の形態でも、油圧モータ2の駆動 軸3がケーシング4の前後端部まで延びる連続 た軸で構成され、この駆動軸3はケーシング 4内の前後端部に設けられた軸受5,6によって 転可能に支持されている。ケーシング4の前 における軸受5の外側には、駆動軸3の周囲 シールするシール材8が設けられている。ま 、電動機7が設けられた電動軸28も、ケーシ グ4内の前後端部に設けられた軸受29によっ 回転可能に支持されている。

 上記減速機構27は、駆動軸3に設けられた 動軸歯車30と、電動軸28に設けられた電動軸 歯車31とで構成されている。また、これらの 車は、電動軸歯車31の回転数を減速して駆 軸歯車30を回転させるようになっている。

 このような電動機一体型油圧モータ26に れば、同一のケーシング4内に電動機7と油圧 モータ2とを一体的に設け、簡単な構成で小 ・軽量化が図れる電動機一体型油圧モータ26 を提供することができる。しかも、この実施 の形態によれば、減速機構27の減速比を適宜 定することで電動機7と油圧モータ2の定格 転数を自由に設定できるので、油圧モータ2 よる駆動軸3の駆動と電動機7による駆動軸3 駆動とを最適な組合わせに設定した電動機 体型油圧モータ26を構成することができる

 また、この電動機一体型油圧モータ26で 、定常運転時からの減速時等に、電動機7に 生発電作用を行わせて回生電力を蓄電器に えるようにすれば、エネルギ利用効率の良 運転ができる。

 このように、これら図1~図4に示す電動機 体型油圧モータ1,25,26によれば、油圧モータ 2と電動機7との間に隔壁を設けることなくこ らを同一のケーシング4内に設けて、簡単な 構成で電動機7を一体的に設けた小型・軽量 電動機一体型油圧モータを提供することが きるとともに、エネルギ利用効率の良い運 ができる。

 また、図1,3に示すように、油圧モータ2の 作動油22をケーシング4の内部で循環させるこ とにより電動機7の巻線および回転子16の冷却 に利用しているので、電動機損失として発生 する熱を、作動油22を媒体として外部へ排出 ることができる。

 図5は、本発明の第4実施の形態に係る電 機一体型油圧モータを示す縦断面図である この実施の形態でも、上記図1,2に示す電動 一体型油圧モータ1と同一の構成には、同一 号を付して説明する。

 図示するように、この実施の形態に係る 動機一体型油圧モータ35は、油圧モータ2の 周部に電動機7の回転子16が固定され、その 周部に固定子18が設けられている。固定子18 はケーシング4の内側に固定されており、こ 固定子18の周方向には、固定子18を軸方向に 通する冷却通路20が複数個設けられている また、電動機7の回転子16には、軸方向に貫 する油通路36が設けられている。この油通路 36は、冷却通路20と同様に、回転子16の周方向 に複数個が設けられている。

 一方、回転子16の一端側(この例では斜板1 0側)に、循環機構として羽根状のフィン37が けられており、このフィン37が回転すること によってケーシング4内の油を外方向に流す うになっている。なお、油圧モータ2と電動 7とによる駆動軸3の駆動は上記第2実施の形 と同様であるため、その説明は省略する。

 このような電動機一体型油圧モータ35に れば、フィン37による遠心力でケーシング4 の作動油22に外向きの積極的な流れを作り、 この作動油22を電動機7の主要な発熱部分であ る電機子巻線19へ流すことで、さらに良好な 却効果を発揮することができる。

 しかも、電動機7の回転子16の内部に作動 22が通過する油通路36を形成しているので、 作動油22の内部循環量を増大することで、電 機7の回転子16をさらに効率良く冷却するこ ができるとともに、より冷却効率を向上さ ることが可能となる。また、この電動機一 型油圧モータ35でも、定常運転時からの減 時等に、電動機7に回生発電作用を行わせて 生電力を蓄電器に蓄えるようにすれば、エ ルギ利用効率の良い運転ができる。

 図6は、本発明の第5実施の形態に係る電 機一体型油圧モータを示す縦断面図である この実施の形態でも、上記図1,2に示す電動 一体型油圧モータ1と同一の構成には、同一 号を付して説明する。

 図示するように、この実施の形態に係る 動機一体型油圧モータ41は、油圧モータ2の リンダブロック11の外周に電動機7の回転子1 6が設けられ、その外周に電動機7の固定子18 設けられている。そして、この実施の形態 ケーシング4には、電動機7の軸方向前側に排 油口42が設けられ、軸方向後側に給油口43が けられている。これらの給油口43と排油口42 の間には、給油口43から作動油22を供給して 排油口42から回収する強制循環機構44が備え れている。この強制循環機構44としては、例 えば、この種の油圧装置に備えられているパ イロットポンプPを利用し、このパイロット ンプPからの圧油を給油口43から供給して排 口42から回収することにより、新たなポンプ を設けることなく作動油22を強制冷却する機 を構成することができる。しかも、このよ な強制冷却方式を採用する場合、一般に冷 媒体を冷却して循環させるための専用装置 外部に必要となるが、通常、油圧装置では 動油の冷却装置が設置されるので、電動機7 のために新たな冷却装置を設置する必要もな い。また、パイロットポンプPの代わりに油 モータ2の吸入油の一部を利用すれば、強制 環機構44を外部に設置する必要もなくなる なお、油圧モータ2と電動機7とによる駆動軸 3の駆動は、上記第2実施の形態と同様である め、その詳細な説明は省略する。

 このような電動機一体型油圧モータ41に れば、強制循環機構44によって比較的圧力が 高い作動油22をケーシング4の給油口43からケ シング4内へ注入し、この作動油22をケーシ グ4内の回転子16と固定子18との間で強制循 させて排油口42から回収することにより、よ り高い冷却効果を得ることができる。また、 この実施の形態によれば、上記した第1~4の実 施の形態における作動油22に対し、温度が低 パイロット油(作動油22)を使用することによ り、さらに冷却効率を向上させることができ る。さらに、この実施の形態の場合、加圧さ れたパイロット油(作動油22)を電動機7の回転 16と固定子18との間の狭い空隙に高速で流す ことにより、異物の滞留を防止することもで きる。しかも、このように強制冷却すること により、更なる電動機7の小型・軽量化も実 可能となる。さらに、この電動機一体型油 モータ41でも、定常運転時からの減速時等に 、電動機7に回生発電作用を行わせて回生電 を蓄電器に蓄えるようにすれば、エネルギ 用効率の良い運転ができる。

 図7は、変形例の電動機一体型油圧モータ を示す縦断面図であり、この図に基いて、変 形例を説明する。なお、上記実施の形態にお ける構成と同一の構成には、同一符号を付し て説明する。この電動機一体型油圧モータ51 、油圧モータ2のケーシング52と電動機7のケ ーシング53とを接合部54によって接合してい 。この接合部54には、油通路55、56が設けら 、油圧モータ2のケーシング52内と電動機7の ーシング53内とを連通させている。また、 圧モータ2の駆動軸3と電動機7の電動軸28とは 、スプライン58等によって連結されて、連続 た軸に形成されている。電動軸28と接合部54 との間には、シール材57が設けられている。 らに、油圧モータ2のケーシング52には、給 口43と排油口42とが設けられている。

 そして、給油口43から給油した作動油22を 油通路55から電動機7側に導き、電動機7の冷 通路20を通過させた作動油22を油通路56から 圧モータ2側へと導き、排油口42から排出す ようになっている。このように、油圧モー 2と電動機7とを個別に構成し、電動機7に油 モータ2から作動油22を導く構造としてもよ 。

 なお、上述したような電動機一体型油圧 ータ1,25,26,35,41によれば、油圧モータ2と電 機7とを併用するため、両者を適切に制御す ことにより、運転開始時や停止時のショッ の緩和、滑らかな加減速運転、停止時の揺 戻り防止等、電動機一体型油圧モータ1,25,26 ,35,41を用いる産業機械に適したように操作フ ィーリングを改善できる。

 しかも、これらの電動機一体型油圧モー 1,25,26,35,41によれば、駆動軸3が唯一外部に 出しているだけであるため、既設の産業機 に搭載されている現行の機器構成のうちの 圧モータの部分のみを交換することで、現 の減速機等の他の構造を変更することなく 存の機械の簡単な改造のみで、省エネルギ 達成することができる。

 また、上記油圧モータ2の部分を油圧ポン プとして使用する場合には、従来のエンジン による駆動構成に比較して、回転部分がまっ たく外部に露出しない一体型の油圧ユニット に構成することもでき、フレキシブルな機器 配置が可能になるとともに、小型・軽量で設 置場所の自由度に優れた静粛な油圧ユニット を実現できる。

 さらに、上述した実施の形態は一例を示 ており、上記各実施の形態における各構成 使用条件等に応じて適宜組合わせたり、本 明の要旨を損なわない範囲での種々の変更 可能であり、本発明は前述した実施の形態 限定されるものではない。

 本発明に係る電動機一体型油圧モータは 建設機械や船舶用ウインチ、その他の油圧 ータを用いる産業機械に利用できる。




 
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