| JP06210500 | OPERATION OF PUNCH PRESS DURING START-UP AND STOPPING |
| JP2000176698 | PRESS MACHINE |
| JP06218592 | PRESS MACHINE |
アイダエンジニアリング株式会社 (〒81 神奈川県相模原市大山町2番10号 Kanagawa, 2291181, JP)
| 電子制御されるサーボモータの回転を動力伝達変換機構を介してスライドの上下往復動に変換し、当該スライドの上下往復動を利用してワークに対してプレス加工を施す電動サーボプレスの制御方法であって、 急停止指令に応じて、所定の急停止モーションに従ったサーボモータの回転停止制御を実行する一方、 当該回転停止制御の実行開始から所定期間経過したことを条件に、 電動サーボプレスの機械式ブレーキをサーボモータの出力に対して実際に作用させて制動すると共に、サーボモータに対する前記回転停止制御を少なくとも含む電子制御或いは駆動電源供給の少なくとも一方を停止すること を特徴とする電動サーボプレスの制御方法。 |
| 電子制御されるサーボモータの回転を動力伝達変換機構を介してスライドの上下往復動に変換し、当該スライドの上下往復動を利用してワークに対してプレス加工を施す電動サーボプレスの制御装置であって、 急停止指令に応じて、所定の急停止モーションに従ったサーボモータの回転停止制御を実行する一方、 当該回転停止制御の実行開始から所定期間経過したことを条件に、 電動サーボプレスの機械式ブレーキをサーボモータの出力に対して実際に作用させて制動すると共に、サーボモータに対する前記回転停止制御を少なくとも含む電子制御或いは駆動電源供給の少なくとも一方を停止すること を特徴とする電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記回転停止制御の実行開始から所定期間経過した時期が、正常である場合において前記回転停止制御の実行によりサーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近であることを特徴とする請求項2に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記サーボモータに対する前記回転停止制御を少なくとも含む電子制御或いは駆動電源供給の少なくとも一方を停止することには、サーボモータに接続される制御信号ライン或いは駆動電源供給ラインをハードウェア的に遮断することが含まれることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記サーボモータに対する駆動電源供給を停止することには、サーボモータドライブ回路の一部を構成するパワートランジスタの制御信号を消失させ前記パワートランジスタのベース駆動信号を消失させること、或いは前記サーボモータへ供給される駆動電流を電磁接触器により遮断することの少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 電子制御されるサーボモータの回転を動力伝達変換機構を介してスライドの上下往復動に変換し、当該スライドの上下往復動を利用してワークに対してプレス加工を施す電動サーボプレスの制御装置であって、 急停止指令が発生されたときに、記憶手段に記憶されている急停止モーションに基づいてサーボモータの回転停止制御を実行する急停止制御手段と、 前記急停止制御手段による回転停止制御が実行された場合に、所定のブレーキ作動開始タイミングにおいて電動サーボプレスの機械式ブレーキに対してサーボモータの出力に対する制動動作の開始を指示すると共に、所定の制御解除タイミングにおいて前記急停止制御手段による回転停止制御の実行を停止するよう指示する制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記所定のブレーキ作動開始タイミングは、正常である場合において前記回転停止制御の実行によりサーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において、電動サーボプレスの機械式ブレーキがサーボモータの出力に対して実際に作用して制動するように設定されることを特徴とする請求項6に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記所定の制御解除タイミングは、正常である場合において前記回転停止制御の実行によりサーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において、前記急停止制御手段による回転停止制御が実際に停止されるように設定されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記制御手段は、正常である場合において前記回転停止制御の実行によりサーボモータが回転停止される予定停止時刻或いはその付近において、サーボモータに対する駆動電源供給を停止する制御を実行することを特徴とする請求項6~請求項8の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記制御手段が実行する前記急停止制御手段による回転停止制御の実行の停止には、サーボモータに接続される制御信号ラインをハードウェア的に遮断する制御が含まれることを特徴とする請求項6~請求項9の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記制御手段が実行する前記サーボモータに対する駆動電源供給を停止する制御には、サーボモータに接続される駆動電源供給ラインをハードウェア的に遮断する制御が含まれることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記制御手段が実行する前記サーボモータに対する駆動電源供給を停止する制御には、サーボモータドライブ回路の一部を構成するパワートランジスタの制御信号を消失させ前記パワートランジスタのベース駆動信号を消失させる制御、或いは前記サーボモータへ供給される駆動電流を電磁接触器により遮断する制御の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 少なくとも、前記所定のブレーキ作動開始タイミングを記憶する部分と、前記所定のブレーキ作動開始タイミングにおいて電動サーボプレスの機械式ブレーキに対してサーボモータの出力に対する制動動作の開始を指示する部分と、前記所定の制御解除タイミングを記憶する部分と、前記所定の制御解除タイミングにおいて前記急停止制御手段による回転停止制御の実行を停止するよう指示する部分と、が、安全性に対する信頼性を高めるよう冗長性をもって構成されることを特徴とする請求項6~請求項12の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記電動サーボプレスの機械式ブレーキをサーボモータの出力に対して実際に作用させて制動する時期が、サーボモータに対する前記回転停止制御を少なくとも含む電子制御或いは駆動電源供給の少なくとも一方を停止する時期に対して同時或いは所定に早い時期であることを特徴とする請求項2~請求項13の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記機械式ブレーキは、電磁弁を作動させてシリンダ内のエアを排気することでスプリングの付勢力に抗するエア圧をレリースし、前記スプリングの付勢力を介して摩擦要素をサーボモータの出力に対して押圧して制動する構造であることを特徴とする請求項2~請求項14の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記サーボモータが、ロータの磁極位置に同期した回転駆動信号により回転駆動される同期型モータであることを特徴とする請求項2~請求項15の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記急停止指令は、作業員の手操作に基づき生成される非常停止指令、或いは危険領域に人手等が侵入したこと基づき生成される侵入検出信号の少なくとも一方に基づいて生成されることを特徴とする請求項2~請求項16の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記予定停止時刻は、前記回転停止制御の実行前のサーボモータの回転速度に拘らず、サーボモータが最高速度で運転されている状態或いは電動サーボプレスが最高速度で運転されている状態から、前記回転停止制御の実行によりサーボモータが回転停止される予定停止時刻であることを特徴とする請求項3~5、7~17の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 前記予定停止時刻は、前記回転停止制御の実行前のサーボモータの回転速度及び目標減速度合いに応じて変化されることを特徴とする請求項3~5、7~17の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置。 |
| 請求項1~請求項19の何れか1つに記載の電動サーボプレスの制御装置を備えた電動サーボプレス。 |
本発明は、サーボモータの回転を動力伝達 変換機構を介してスライドの上下往復動に変 換し、当該スライドの上下往復動を利用して ワークに対してプレス加工を施す電動サーボ プレスの制御技術に関する。
電子制御される電動のサーボモータの回転
、動力伝達変換機構(例えば、クランク機構
)を介して、スライド側に伝達しかつスライ
の上下往復動に変換し、当該スライドの上
往復動を利用して、ワークに対してプレス
工を施すプレスマシン(所謂電動サーボプレ
マシン(プレス機械)。以下、プレスマシン
単にプレスとも称することがある)が知られ
いる。
かかる電動サーボプレスマシンでは、その
点(サーボモータによる自由なモーションが
可能であり、従来の機械式プレスに備えられ
るフライホイールやクラッチ・ブレーキ装置
を一掃化できる。)との関係において、以下
ような検討が必要である。
すなわち、従来の機械式プレスでは、クラ
チ・ブレーキ装置の切り替え状態により駆
源であるモータ(乃至フライホイール)とク
ンク軸とは、物理的(機械的)に完全に切り離
すことができる構成となっている。
これに対し、電動サーボプレスの場合は、
転状態をソフトウェアで比較的自由に制御
能であるという利点と、装置コストの低減
小型化等を促進するなどの観点から、サー
モータとクランク軸とが常に連結状態とし
駆動源と稼動部とを物理的に切り離すこと
できない構成が採用されるのが一般的であ
。
ここで、一般的に、電動サーボモータにお
て、制御状態で停止(サーボロック状態)し
いるときに確実に停止状態を維持保障する
とや、停止すべき場合に決められた時間内
確実に停止させることを保証することは甚
難しい。すなわち、サーボモータの暴走等
完全に防止することは困難である。
特に、電動サーボプレスをハンド・イン・
イにて使用する場合、すなわち電動サーボ
レスを一行程毎に停止させ、人手にてワー
の出し入れを行って使用する場合、停止す
き時に電動サーボモータ延いてはスライド
動いてしまえば直接人身の安全を脅かす事
につながる惧れがあるため、より高度で安
確実な停止を実現可能なシステムを構築す
ことが求められる。
ここにおいて、特許文献1では、サーボブレ
ーキやダイナミックブレーキを補完する意味
で、又は、サーボブレーキやダイナミックブ
レーキに代わる制動手段として機械式ブレー
キを含んで構成された電動サーボプレスが提
案されている。
この特許文献1に記載の電動サーボプレスに
よれば、サーボブレーキやダイナミックブレ
ーキよりも大きな制動力のある機械式ブレー
キを加えることにより急速に停止させること
ができ、かつ停止状態を保持し不意な起動等
を防止することができるので安全であるとさ
れる。
しかし、この特許文献1に記載のプレスは、
停止の度に毎回機械式ブレーキが作動するた
め、機械式ブレーキの摩擦板が摩耗するため
、定期的に摩擦板を交換しなければならない
といった問題がある。
さらに、不意の起動等を防止するためには
サーボモータの最大トルク以上に機械式ブ
ーキの制動力が無ければならず、ブレーキ
大型化し、更に大型化した摩擦板の定期的
交換も必要であることを考慮すると、経済
負担が大きくなる惧れがある。
また、特許文献2には、プレス(モータ回転)
止中において、所定範囲内に作業員等が侵
したことが検出された場合に、サーボモー
の電源を遮断して、サーボモータの暴走等
よる不意な起動等(回転駆動)を防止するよ
にした電動サーボプレスが提案されている
かかる特許文献2に記載されたものは、段取
り作業などにおいて作業者の人手等がプレス
作業域(すなわち危険領域内)に侵入した場合
サーボモータの電源を遮断してしまうこと
、操作ミスやサーボモータの暴走等による
険状態が生じないように考案されたもので
る。
すなわち特許文献2に記載されたものは、プ
レス(モータ回転)停止中において、その停止
態がより一層確実に維持されるようにした
のであって、プレス動作中に急停止要求が
り直ちに停止する場合についての考慮はな
れておらず、特許文献2に記載の構成をプレ
ス動作中の急停止用にそのまま適用したとし
ても、例えば慣性力による動作がしばらく継
続する惧れがある。
従って、プレス作業中に危険領域内へ人手
が侵入した場合、人手等が危険領域内に到
する前にプレスのスライドが確実に停止し
いる保証がなく、人身に重大な危険を及ぼ
惧れがある。特にプレスの動力伝達変換機
がクランク機構で構成されているプレスな
では、サーボモータの電源を遮断し駆動力
消失させても、スライドやクランクの慣性
でプレスはしばらく動作し続ける惧れがあ
、人身事故の危険性はさらに高まる惧れが
る。
特許文献3には、モータ軸側エンコーダとク
ランク軸側エンコーダとで検出したスライド
位置間の差分が設定値以上である場合に異常
と判断するプレス機械が提案されている。
更に、特許文献4には、スライド側のリニア
スケールとメインギア側のエンコーダとモー
タ軸側エンコーダとを用いて検出され、かつ
検出された相互のずれ量を監視して異常を判
断するプレスの暴走監視装置が提案されてい
る。
確かにスライド側やクランク軸側、モータ
側のエンコーダの故障等の異常はサーボモ
タが暴走を引き起こすひとつの要因であり
これらの異常を検出して対処することは暴
を防ぐために有効である。しかしながら、
ーボモータの暴走はこれらの異常によるも
だけではなく、例えばサーボモータのモー
ョンコントローラ演算部の異常やモーショ
コントロールの記憶部の異常などによって
起こり得る。従って、特許文献4に記載のも
のでは、人身に危険を及ぼすような場合の対
策としては不十分である惧れが高い。
特許文献5には、サーボモータへの減速停止
指令信号入力後に所定時間経過毎にプレス速
度を検出し、予め設定した速度を超えていた
場合に機械的制動を作動させる暴走監視装置
が提案されている。
かかる特許文献5に記載のものは、サーボモ
ータの減速状況を監視するものであり、特許
文献3や特許文献4のように、エンコーダの異
のみではなくモーションコントロールの演
部やモーションコントロールの記憶部等の
常によって発生する暴走に対しても有効に
視できる。
しかしながら、かかる暴走監視装置は、本
正常であれば所定に減速されているであろ
時点において、予め設定した速度まで減速
れていないことを検出してはじめて異常と
定するものであり、それから機械式ブレー
を作動させる方式であるので、この検出に
する時間分と、制動開始指令が与えられて
ら機械式ブレーキが実際に制動を開始する
でのブレーキ作動時間分だけ遅れて機械式
レーキが実際に制動を開始しサーボモータ
減速が開始されることになり、その結果最
的にその遅れ分だけ停止する時間が遅れる
とになる。また、サーボモータが暴走状態
加速駆動等していれば、制動に要する時間
延びるため、更にサーボモータ延いてはプ
スマシンの停止は遅れることになる。
ここで、従来の機械式プレスにおいても、
た電動サーボプレスにおいても、光線式安
装置などの侵入検出装置を用いて人身事故
防止することが、従来より行われている。
詳細には、例えば、危険域の手前に侵入検
装置を設置し、手等が侵入検出装置を通過
てから危険域に到達するまでにプレスのス
イドを確実に停止し、手等がスライドや金
等に挟まれるのを防止しようとするもので
る。
このため、侵入検出装置は危険域から定め
れた距離を隔てて設置され、例えば、手等
1.6m/秒の速度で移動する場合には、侵入検
装置を手等が通過してから危険域に到達す
のに相当する時間内にプレスのスライドを
実に停止する必要がある。
このことは、侵入を検出してから確実にス
イドが停止する時間が長くなれば、それだ
侵入検出装置は危険域(作業域)から離して
置しなければならず、延いてはプレスの作
性を低下させることとなる。言い換えると
プレスの作業性を良くするためには侵入検
装置が侵入を検出したら、できるだけ早く
実にスライドを停止することが必要となる
危険域から侵入検出装置までの距離(すなわ
ち安全距離)と、検出してからスライドが確
に停止するまでの時間(最大急停止時間)と、
の関係は、例えば、米国国家規格(ANSI.B11.1)、
欧州規格(EN691)や日本の動力プレス機械構造
格にて定められている。
一例として、ANSI.B11.1に定められている計算
式を以下に示す。
安全距離(Ds)=K(Tm+Tr+Tbm)+Dpf
K=1.6m/sec(手の速度)
Tm:最大急停止時間(制御装置に入力さ
てから止まるまでの時間)
Tr:侵入検出装置反応時間
Tbm:オーバーラン監視時間(停止性能が
劣化した場合に、それを検出するまでの時間
)
Dpf:進入検出装置の性能による追加距
従来の機械式プレスにおいては、常に機械
ブレーキの制動力で停止しているため、使
の経過に伴ってブレーキライニング等の摩
などが増加する傾向にある。このため、ブ
ーキの監視を行い、停止時間が延びてきた
異常と検出するオーバーラン監視装置を装
することが求められ、上記安全距離計算式
おいても、オーバーラン監視時間(Tbm)が考
に入れられている。
ここで、上記安全距離計算式でいうオーバ
ラン監視時間(Tbm)とは、ブレーキ劣化によ
急停止時間が延びた場合に、それをオーバ
ラン監視装置が検出するのに要する時間で
り、上記安全距離計算式では、これを考慮
て安全距離を求めている。このことは、別
言い方をすると、性能劣化や故障等が発生
ても確実に停止できる時間を最大急停止時
とするべきである、という考え方を基礎と
るものである。このような考え方は、プレ
の作業が人身事故などにつながる惧れがあ
ことに鑑みれば、電動サーボプレスにおい
も採用すべきである。
上述したような安全距離の考え方は両手 押しボタンについても同様に適用される。 なわち、両手式押しボタンから離した手が 険域に到達するまでにプレスのスライドを 実に停止させなければならない。
一方、電動サーボプレスにおいては、フラ
ホイールを持たない構成の場合、電動サー
モータ自身がプレス加工に必要なトルクを
していなければならない。
このため、電動サーボプレスでは従来の機
式プレスに採用されるサーボモータに比べ
常に大きな駆動トルクを擁するサーボモー
が要求される。
従って、サーボモータが暴走等した場合に
いて、従来の機械式プレスのように機械式
レーキの制動力で停止させようとすると、
の大きな駆動トルクに打ち勝ってサーボモ
タを停止させることが要求されるため、機
式ブレーキはサイズの大きなものとなり、
って製品コストの増大、延いてはそのメン
ナンスコストも増大するなどといった惧れ
生じる。
加えて、大きな制動トルクで減速させるこ
は、プレスマシンに比較的大きな振動や騒
等の発生を招く惧れがあり、かかる観点か
も好ましくない。
従って、サーボモータの暴走等の異常が 生した場合においても、従来の機械式プレ のように、直ちに、安全確実にスライドを 止させることができ、巨大な機械式ブレー 等を備える必要がなく、延いてはコストを 大させることもなく、ハンド・イン・ダイ の使用においても安全で操作性・作業効率 良い電動サーボプレスが求められる。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたも で、比較的簡単かつ安価な構成でありなが 、過酷な機械式ブレーキ作動を回避しつつ 急停止指令に対して短時間で安全確実に急 止させることができると共に、サーボモー の暴走等が発生した場合でも確実かつ迅速 停止させることができ、更には操作性や作 効率に優れた低コストな電動サーボプレス その制御装置及び制御方法を提供すること 目的とする。
ここにおいて、制御要素や機械要素の故障
異常によるモータ暴走が生じた場合は、機
式ブレーキを用いて確実に対処すべき(プレ
スを停止させるべき)である。しかし、非常
止や侵入検出などによる急停止指令にてプ
スを停止させる機会は比較的多い(確率が高
)が、モータ暴走が生じる確率は非常に低い
。
また、暴走を発生させ得る全ての要因を監
し検出することは難しい。
従って、常に機械式ブレーキを作動させて
確率(発生頻度)の低い暴走対策を図るとい
考え方もあるが、かかる考え方では、確率(
生頻度)の高い指令に基づくプレス停止に際
しても機械式ブレーキを作動させることにな
るので、経済的・生産的に不利である。
また、モータ電源遮断後の制御解放状態( モータ回転自由状態)においてサーボモータ 回転が停止するまでの必要時間(回転減衰時 )は積極的なサーボモータの回転停止制御に よるサーボモータ回転停止までの回転減衰時 間に比較して、非常に長い。ここに、非常停 止指令や急停止指令が発せられた場合には、 停止までの時間短縮の点からも、積極的にサ ーボモータの回転停止制御を実行することが 望ましい。
他方、本当にモータ暴走が生じた場合に 、ブレーキの摩耗等と、人身の安全と、を 較考慮すれば、人身の安全を優先すべきで り、機械式ブレーキのメンテナンスやブレ キ交換に要する経済的負担は許されるもの ある。むしろ発生する確率が低い暴走時に ける作動であれば機械式ブレーキの消耗等 少なく、摩擦板等の交換インターバルも十 長く取ることが可能であり、経済的負担が 大することも無いのが実情であろう。
本発明は、このような電動サーボプレス 固有的・技術的な実情に鑑み、急停止指令 生じた場合に、所定のモーション(例えば、 振動や騒音が大きくならない範囲での最大加 速度で停止させるモーション)に切り替え、 つモータの回転停止制御を積極的に行い正 時におけるプレス停止までの時間を最短的 間に抑える。また、モータ回転が正常・異 いずれであるか否かに拘わらず、かつその 断もせずに最短的な設定時間が経過した時 、回転停止制御を解除してモータ回転自由 態に切り替え、この状態で機械式ブレーキ 実際にブレーキ作動させる、すなわち実際 制動を行わせるように構成する。
このため、本発明に係る電動サーボプレス
御方法及び装置は、
電子制御されるサーボモータの回転を動力
達変換機構を介してスライドの上下往復動
変換し、当該スライドの上下往復動を利用
てワークに対してプレス加工を施す電動サ
ボプレスの制御方法及び装置であって、
急停止指令に応じて、所定の急停止モーシ
ンに従ったサーボモータの回転停止制御を
行する一方、
当該回転停止制御の実行開始から所定期間
過したことを条件に、
電動サーボプレスの機械式ブレーキをサー
モータの出力に対して実際に作用させて制
すると共に、サーボモータに対する前記回
停止制御を少なくとも含む電子制御或いは
動電源供給の少なくとも一方を停止するこ
を特徴とする。
本発明において、前記回転停止制御の実 開始から所定期間経過後に相当する時期が 正常である場合において前記回転停止制御 実行によりサーボモータが回転停止される 定停止時刻或いはその付近であることを特 とすることができる。
本発明において、前記サーボモータに対 る前記回転停止制御を少なくとも含む電子 御或いは駆動電源供給の少なくとも一方を 止することには、サーボモータに接続され 制御信号ライン或いは駆動電源供給ライン ハードウェア的に遮断することが含まれる とを特徴とすることができる。
本発明において、前記サーボモータに対 る駆動電源供給を停止することには、サー モータドライブ回路の一部を構成するパワ トランジスタの制御信号を消失させ前記パ ートランジスタのベース駆動信号を消失さ ること、或いは前記サーボモータへ供給さ る駆動電流を電磁接触器により遮断するこ の少なくとも一方が含まれることを特徴と ることができる。
また、本発明に係る電動サーボプレスの制
装置は、
電子制御されるサーボモータの回転を動力
達変換機構を介してスライドの上下往復動
変換し、当該スライドの上下往復動を利用
てワークに対してプレス加工を施す電動サ
ボプレスの制御装置であって、
急停止指令が発生されたときに、記憶手段
記憶されている急停止モーションに基づい
サーボモータの回転停止制御を実行する急
止制御手段と、
前記急停止制御手段による回転停止制御が
行された場合に、所定のブレーキ作動開始
イミングにおいて電動サーボプレスの機械
ブレーキに対してサーボモータの出力に対
る制動動作の開始を指示すると共に、所定
制御解除タイミングにおいて前記急停止制
手段による回転停止制御の実行を停止する
う指示する制御手段と、
を含んで構成したことを特徴とすることが
きる。
本発明において、前記所定のブレーキ作 開始タイミングは、正常である場合におい 前記回転停止制御の実行によりサーボモー が回転停止される予定停止時刻或いはその 近において、電動サーボプレスの機械式ブ ーキがサーボモータの出力に対して実際に 用して制動するように設定されることを特 とすることができる。
本発明において、前記所定の制御解除タ ミングは、正常である場合において前記回 停止制御の実行によりサーボモータが回転 止される予定停止時刻或いはその付近にお て、前記急停止制御手段による回転停止制 が実際に停止されるように設定されること 特徴とすることができる。
本発明において、前記制御手段は、正常 ある場合において前記回転停止制御の実行 よりサーボモータが回転停止される予定停 時刻或いはその付近において、サーボモー に対する駆動電源供給を停止する制御を実 することを特徴とすることができる。
本発明において、前記制御手段が実行する
記急停止制御手段による回転停止制御の実
の停止には、サーボモータに接続される制
信号ラインをハードウェア的に遮断する制
が含まれることを特徴とすることができる
本発明において、前記制御手段が実行する
記サーボモータに対する駆動電源供給を停
する制御には、サーボモータに接続される
動電源供給ラインをハードウェア的に遮断
る制御が含まれることを特徴とすることが
きる。
本発明において、前記制御手段が実行す 前記サーボモータに対する駆動電源供給を 止する制御には、サーボモータドライブ回 の一部を構成するパワートランジスタの制 信号を消失させ前記パワートランジスタの ース駆動信号を消失させる制御、或いは前 サーボモータへ供給される駆動電流を電磁 触器により遮断する制御の少なくとも一方 含まれることを特徴とすることができる。
本発明において、前記電動サーボプレス 機械式ブレーキがサーボモータの出力に対 て実際に作用して制動する時期が、サーボ ータに対する前記回転停止制御を少なくと 含む電子制御或いは駆動電源供給の少なく も一方を停止する時期に対して同時或いは 定に早い時期であることを特徴とすること できる。
本発明において、少なくとも、前記所定 ブレーキ作動開始タイミングを記憶する部 と、前記所定のブレーキ作動開始タイミン において電動サーボプレスの機械式ブレー に対してサーボモータの出力に対する制動 作の開始を指示する部分と、前記所定の制 解除タイミングを記憶する部分と、前記所 の制御解除タイミングにおいて前記急停止 御手段による回転停止制御の実行を停止す よう指示する部分と、が、安全性に対する 頼性を高めるよう冗長性をもって構成され ことを特徴とすることができる。
本発明において、前記機械式ブレーキは 電磁弁を作動させてシリンダ内のエアを排 することでスプリングの付勢力に抗するエ 圧をレリースし、前記スプリングの付勢力 介して摩擦要素をサーボモータの出力に対 て押圧して制動する構造であることを特徴 することができる。
本発明において、前記電動サーボプレス 機械式ブレーキをサーボモータの出力に対 て実際に作用させて制動する時期は、サー モータに対する前記回転停止制御を少なく も含む電子制御或いは駆動電源供給の少な とも一方を停止する時期に対して同時或い 所定に早い時期であることを特徴とするこ ができる。
本発明において、前記機械式ブレーキは、
磁弁を作動させてシリンダ内のエアを排気
ることでスプリングの付勢力に抗するエア
をレリースし、前記スプリングの付勢力を
して摩擦要素をサーボモータの出力に対し
押圧して制動する構造であることを特徴と
ることができる。
また、本発明において、前記サーボモータ
、ロータの磁極位置に同期した回転駆動信
により回転駆動される同期型モータである
とを特徴とすることができる。
本発明において、前記急停止指令は、作業
の手操作に基づき生成される非常停止指令
或いは危険領域に人手等が侵入したこと基
き生成される侵入検出信号の少なくとも一
に基づいて生成されることを特徴とするこ
ができる。
本発明において、前記予定停止時刻は、前
回転停止制御の実行前のサーボモータの回
速度に拘らず、サーボモータが最高速度で
転されている状態或いは電動サーボプレス
最高速度で運転されている状態から、前記
転停止制御の実行によりサーボモータが回
停止される予定停止時刻であることを特徴
することができる。
また、本発明において、前記予定停止時刻
、前記回転停止制御の実行前のサーボモー
の回転速度及び目標減速度合いに応じて変
されることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る電動サーボプレスは 本発明に係る電動サーボプレスの制御装置 備えたことを特徴とする。
本発明によれば、比較的簡単かつ安価な 成でありながら、過酷な機械式ブレーキ作 を回避しつつ、急停止指令に対して短時間 安全確実に急停止させることができると共 、サーボモータの暴走等が発生した場合で 確実かつ迅速に停止させることができ、更 は操作性や作業効率に優れた低コストな電 サーボプレス、その制御装置及び制御装置 提供することができる。
1 電動サーボプレス
5 クランク機構(動力伝達変換機構)
7 クランク軸用エンコーダ
9 スライド
10 サーボモータ
15 機械式ブレーキ
20 サーボドライブ回路
22 電磁接触器
24 駆動回路
25 パワートランジスタ
28 サーボコントローラ
50 プレス制御部
52 演算部
53 記憶部
55 設定部
56 表示部
61 非常停止装置
62 侵入検出装置
以下、本発明を実施するための最良の形 について図面を参照して詳細に説明する。 お、以下で説明する実施の形態により、本 明が限定されるものではない。
本実施の形態に係る電動サーボプレス1は 、図1~図8に基づいて以下で説明するように、 急停止指令信号Sktに基づき、予め設定した急 停止モーションCRVsに従うサーボモータ10の回 転停止制御(急停止制御)に切り替え、かつサ ボモータが正常であるときに当該急停止モ ションに従って停止するまでの予定制御終 時(予定停止時刻t3)に、機械式ブレーキ15が 際に制動を開始するようにブレーキ作動さ 、かつ予定制御終了時(予定停止時刻t3)にサ ーボモータ10の回転駆動用電源を強制的に遮 することによって、サーボモータ10やその 御系等が正常である場合における急停止要 の場合は勿論、サーボモータ10やその制御系 等に異常などがあって暴走等しているような 場合における急停止要求の場合でも、確実か つ迅速にサーボモータ10の回転を停止させる とができるプレス運転を実現可能に構成さ ている。
図1において、電動サーボプレス1は、サ ボモータ10の回転を、動力伝達変換機構5を して、スライド9の上下往復動に変換し、当 スライド9の上下往復動を利用してワークに 対してプレス加工を施すことができるように なっている。
前記動力伝達変換機構5としては、例えば 、クランク軸6、コンロッド8などを含んで構 されるクランク機構5などが想定される。サ ーボモータ10の回転軸とクランク軸6とは、機 械式ブレーキ15及び減速機構(ピニオン2及び インギア3)を介して連結されている。なお、 動力伝達変換機構5は、ねじ軸機構やリンク 構等を採用しても実施することができる。
サーボモータ10には、モータ軸用エンコ ダ11が連結され、エンコーダ11はモータ軸回 角度に対応する情報としての検出信号S11を ーボドライバ21に帰還する。検出信号S11は 位置制御系において位置フィードバック信 として利用され、速度制御系において速度 ィードバック制御信号として利用される。 に、図示していないが検出信号S11はサーボ ントローラ28やプレス制御部50にも伝達され モーション制御やプレス制御にも用いられ 。
また、クランク軸6にはクランク軸用エン コーダ7が連結され、エンコーダ7はクランク 回転角度に対応する情報としての検出信号S 7をプレス制御部50に送信する。この検出信号 S7は、スライド9の位置やプレス速度(スライ 速度)に変換されて、制御や表示に利用され 。更に、図示してはないが、特許文献3や特 許文献4に記載の技術を用いて、検出信号S11 検出信号S7とを相互比較してエンコーダ検出 信号の異常を検出することも可能である。
サーボモータ10としては、運転状態を電 制御可能なモータであれば採用可能である 、ここでは、例えばロータの磁極(永久磁石) に対応する信号(図5、図6に示される回転駆動 信号Sd)に同期して回転可能な同期型モータ(AC サーボモータ)が採用される。回転駆動信号Sd が入力されたとしても、それが磁極(永久磁 )に対応する信号(駆動力を生じさせることが できるタイミングで与えられる信号)でなけ ば、サーボモータ10を回転駆動することがで きない。つまり、構成要素(回路や素子など) 異常や故障などが発生したためにその対応 が崩れたときや、パワートランジスタ25が 障などしてモータ駆動電流Iu、Iv、Iwが遮断 きなくなったときも、サーボモータ10は正常 に駆動されず正常に回転することができない 。このような同期型のサーボモータの特性は 、セーフティサイドにあり、この点からもモ ータ暴走状態等の発生を未然防止できるもの となる。
機械式ブレーキ15は、図1に示したように 電磁弁17を作動させてシリンダ装置16内のエ アを排気し、その後にバネの締め力を利用し て実際にブレーキ操作(可動摩擦板を固定摩 板に押し付ける動作)をさせ、サーボモータ1 0にブレーキ(制動)力を付与する構造とされて いる。なお、機械式ブレーキ15は、このよう エア・レリース式ものに限定されるもので ないが、プレス機械のような比較的大きな 動トルクを必要とするものには適した形式 ある。また、かかる形式の機械式ブレーキ 、従来の機械式プレスにも多く用いられて り、信頼性やコスト、入手容易性などの面 も有利である。なお、機械式ブレーキ15は 他の形式の摩擦ブレーキや、例えば電磁力 用いたブレーキなどとすることも可能であ 。
本実施の形態に係る機械式ブレーキ15は 図7に示すように、時刻t1において電磁弁(ソ ノイド)17の励磁を解放すると、シリンダ装 16内のエアが電磁弁17を介して排出され始め 、当該エアの圧力が時間経過に連れて徐々に 下降する。すると、図7において「ブレーキ トローク」として表示した軌跡に従って摩 板が変移しつつブレーキ動作に入る。図7で 、以下の説明における便宜のため、摩擦板 接触してブレーキが制動を開始することが きる時刻t31を、実質的なブレーキ動作の開 時(実際ブレーキ作動)としている。
つまり、この機械式ブレーキ15の作動遅れ
間は、T12(時刻t1~時刻t31)とされ、例えば、約
60msecである。
その後、シリンダ装置16内のエアの排出が
み、略完全に排気されるとバネ(スプリング)
の全ての力で摩擦板を押し付けることになる
。すなわち、制動力増加時間Tbd(例えば15msec)
経て機械式ブレーキ15の制動力が増大して
定制動力となり、この規定制動力でサーボ
ータ10を制動し停止させることとなる。
図1に示したように、電動サーボプレス1の
御装置は、サーボドライブ回路20、プレス制
御部50を含んで構成されている。更に、サー
ドライブ回路20は、サーボコントローラ28と
サーボドライバ21を含んで構成されている。
プレス制御部50には、非常停止装置61と侵入
検出装置62が接続され、更に設定部55、表示
56も接続され、これらによって後述する制御
解除タイミングの設定、ブレーキ作動開始タ
イミングの設定、更にはサーボ制御信号Scnt
介してサーボコントローラ28内の記憶手段に
記憶される急停止モーションの設定等も行え
るように構成されている。本実施の形態にお
いては、例えば、サーボ制御信号Scntは双方
のシリアル通信線で構成されており、各種
レス成形のためのモーションの設定やそれ
の選択、運転モードの選択、サーボパラメ
タの設定や選択などの信号の送受が可能と
っており、これらの信号全てがサーボ制御
号Scntに含まれるものである。
具体的には、制御解除タイミングの設定な
は、表示部56で確認しながら設定部55に設定
値を入力し、その値を設定値として記憶部に
記憶することになる。ブレーキ作動開始タイ
ミングの設定、急停止モーションの設定など
も同様である。
プレス制御部50は、プレスマシン全体を 御する手段であるが、図1、図2ではサーボモ ータ10の回転駆動、特に急停止に関する事項 中心に記載し、直接的に関係のない事項(例 えば、正常運転中の制御内容や急停止に関係 ない入出力、ワーク搬送手段等)については 示を省略した。
プレス制御部50は、ハードウェアとして 例えば入出力部、演算部、記憶部等を含ん 構成されるが、図1ではこれらのハードウェ の記載を省略し、急停止時の信号処理を行 部分を主に示した。非常停止装置61又は侵 検出装置62が急停止信号を発生するとプレス 制御部50内に構成される信号発生手段41は直 に急停止指令信号Sktを生成する。なお、こ らの装置だけではなく、必要に応じ安全ガ ド等のその他の装置からの急停止信号が入 されることもできる。
急停止指令信号Skt(H→Lレベル)が生成される
と、プレス制御部50内に構成された論理処理
段42を介してサーボコントローラ28へ急停止
信号Ssc(H→Lレベル)が送出される。
論理手段42は急停止指令信号Sktのみでなく
その他の制御手段49(例えばワーク搬送手段
制御等)による停止指令信号に対しても同様
急停止できるように、それぞれの信号をAND
理し、何れか一方の信号が生成(H→Lレベル)
された場合でも急停止信号Sscを出力(H→Lレベ
ル)するように構成されている。論理処理手
44、46、48も同様の目的である。
サーボコントローラ28内に構成される記 手段には、急停止モーション(より詳しくは サーボモータ10が最高回転の状態から急停 する際のモーションで基準急停止モーショ と呼ぶ)が予め記憶される。この基準急停止 ーションは、その回転停止制御(急停止制御 )中に過大な衝撃や振動などが生じない範囲 、なお且つ、速やかに電動サーボプレス1の ライド9を停止させるために適した停止カー ブ(停止パターン)、言い換えると衝撃や振動 どを許容できる範囲で最大の減速加速度を 成可能な減速カーブ(減速パターン)が設定 れる。
急停止制御手段は、プレス制御部50とサ ボコントローラ28とサーボドライバ21を含ん 構成される。サーボコントローラ28は、プ ス制御部50からの急停止信号Ssc(H→Lレベル) 受け取ると、前記基準急停止モーションを にそのときまで運転していたサーボモータ10 の速度から速やかに減速停止する急停止モー ションを変換生成する。同時に運転中のモー ションは前記急停止モーションに切り替えら れ、それに従うモーション信号Smをサーボド イバ21に送り、サーボモータ10を速やかに停 止すべく回転停止制御を行う。
本実施の形態に係る急停止モーションで 、最高速度から急停止する場合の基準急停 モーションを1つだけ記憶しておき、それぞ れの速度に応じた急停止モーションを基準急 停止モーションから演算生成する方法を採用 した。この方法に限定されるものではなく、 例えば各速度に対応した急停止モーションを 複数記憶しておき、運転速度に対応する急停 止モーションを選択する方法或いは補間演算 により急停止モーションを求める方法などで も構わない。
ブレーキ制御手段は、プレス制御部50と 磁弁17を含んで構成される。プレス制御部50 ブレーキ作動タイミング計数手段45には、 レーキ作動開始タイミング設定手段(55、56、 50)により、予めブレーキ作動開始タイミング 設定値T11が設定されている。急停止指令信号 Sktが生成されると、プレス制御部50内に構成 れたブレーキ作動開始タイミング計数手段4 5は経過時間の計数を開始する。その計数値 設定値T11に達すると、論理処理手段46を介し て機械式ブレーキ作動信号Sslcを電磁弁17に出 力(H→Lレベル)する。電磁弁17はブレーキ作動 信号Sslcにより作動され、機械式ブレーキ15の シリンダ装置16内のエアを排出して機械式ブ ーキ15の作動を開始する。
制御強制解除手段は、プレス制御部50と サーボドライバ21及び/又は電磁接触器22を含 んで構成される。プレス制御部50の制御解除 イミング計数手段43には、制御解除タイミ グ設定手段(55、56、50)によって、予め制御解 除タイミング設定値T21が設定されている。急 停止指令信号Sktが生成されると、制御解除タ イミング計数手段43は経過時間の計数を開始 、計数値が設定値T21に達すると、論理処理 段44を介して制御解除信号をベース駆動遮 信号Sbc(H→Lレベル)としてサーボドライバ21 出力し、サーボドライバ21が出力するサーボ モータ駆動電流Iu、Iv、Iwを遮断し回転停止制 御を強制的に解除する。
図1において、サーボドライブ回路20は、 ーボドライバ21とサーボコントローラ28を含 んで構成される。サーボコントローラ28は、 々のプレス成形に対応した複数のモーショ や前記基準急停止モーション等を記憶でき ように構成されている。サーボコントロー 28は、プレス制御部50からのサーボ制御信号 Scnt並びに急停止信号Sccに基づいて記憶して る各種モーションを選択演算してモーショ 信号Smを生成しサーボドライバ21に送る。サ ボドライバ21はモーション信号Smを指令値と して、サーボモータ10の位置検出信号S11をフ ードバックし、必要な駆動力を演算してそ に見合うモータ駆動電流Iu、Iv、Iwを出力し サーボモータ10を回転駆動する。
サーボドライバ21の一部を構成するPWM制御
22は、図5に示すように、前記演算にて求め
必要な駆動力に基づきパルス幅調整しつつ
サーボモータ10の位置検出信号S11による各磁
極位置からサーボモータ10の各相の位相を求
て各相のPWM制御信号Scを生成する。
PWM制御信号Scはサーボモータ10の各相に対応
する各制御素子23へ出力され、各制御素子23
モータ各相に対応する駆動信号Sdを各パワー
トランジスタ25に生成出力する。すなわち、
パワートランジスタ25を含む駆動回路24が、
サーボモータ10を回転駆動する。Iu、Iv、Iwが
ータ駆動電流である。なお、図5ではサーボ
モータ10の各相の巻線とパワートランジスタ2
5の接続についての詳細は公知であるため省
している。また、V21は制御用電源で、Vmtは
ータ回転駆動用電源である。
ベース駆動信号遮断による回転停止制御の
制解除は、以下のように行われる。
すなわち、
サーボドライバ21は、プレス制御部50からの
ベース駆動遮断信号Sbc(H→Lレベル)を受ける
(図1等参照)、図3に示す制御リレー33を駆動
ランジスタ32を介して消勢し、制御リレー33
接点を開放する。これにより、図5の制御電
源V21が遮断され、制御素子(ベース駆動素子)2
3の電源は消失される。つまり、サーボドラ
ブ回路20内のパワートランジスタ25への制御
号Scを消滅させる。
このことにより、制御素子23は各パワート
ンジスタ25を駆動できず、モータ駆動電流Iu
Iv、Iwは遮断され、サーボモータ10の駆動力
消失する。すなわち、モータ回転駆動用電
Vmtからサーボモータ10を遮断し、サーボモ
タ10の回転制御(急停止時は回転停止制御)を
制的に解除する。
本実施の形態に係るサーボモータ10として
、例えば同期型モータが採用される。前述
たように、各相のPWM制御信号は各磁極の位
に対応した位相で駆動されなければ、駆動
を発生し得ない。すなわち、PWM制御信号Scさ
え遮断すれば、位相にあった信号が自然発生
することは考え難い。
このため、故障等によりモータ駆動電流Iu
Iv、Iwが遮断できなかったとしても、サーボ
ータ10の回転駆動力は生じ得ない。すなわ
、かかる同期型モータを用いることは安全
イドである。
制御強制解除手段としては、前記サーボド
イバ21のベース駆動信号を遮断する場合の
に、例えばサーボモータ10への動力回路を電
磁接触器22にて直接遮断する方法がある。図1
において破線で示した部分(47、48、22)が相当
る。
この方法もベース駆動遮断による方法と同
に、予め制御解除タイミング設定値T21-1が
定されている。急停止指令信号Sktが生成さ
ると、制御解除タイミング計数手段47は経過
時間の計数を開始する。その計数値が設定値
T21-1に達すると、論理処理手段48を介して電
接触器遮断信号Sccを出力する。これにより
磁接触器22は駆動電流Iu、Iv、Iwを遮断して回
転停止制御を強制的に解除する。
以上のように、信号発生手段41より急停止
令信号Sktが発生されると、サーボモータ10を
速やかに停止すべく回転停止制御が開始され
ると共に、
ブレーキ作動開始タイミング設定手段(55、5
6、50)により設定されたタイミングにて、機
式ブレーキ15の作動を開始し、
制御解除タイミング設定手段(55、56、50)に
り設定されたタイミングにて、サーボモー
10の回転停止制御を強制的に解除する。
これらの作動タイミングの一例を図7に示す
。
ここでは、回転停止制御を強制的に解除す
手段として、ベース駆動を遮断する方法の
を記載し、電磁接触器22により動力を遮断
る方法の記載は省略している。どちらも回
停止制御を強制的に解除するものであり、
じ考え方で設定されるべきものである。な
、これらの制御強制解除手段が十分信頼性
ある回路で構成されているものであれば、
れか一方のみを採用することができるし、
方を用いることもできる。
侵入検出装置62は、安全装置である。人手
の侵入を検出しても何らかの故障等にて電
サーボプレス1を停止させることができない
合には、直接人身事故等につながる惧れが
い。一般的に回転駆動制御や回転停止制御
異常(すなわち、サーボモータ10の暴走)を完
全に防止することは困難である。
従って、ブレーキ制御手段と制御強制解除
段を確実に動作させてサーボモータ10を停
させることが重要である。
より詳細には、制御強制解除手段によって
ーボモータ10の駆動力を無くすことで回転
動制御や回転停止制御の異常(すなわち、サ
ボモータ10の暴走)を確実に防止しながら、
レーキ制御手段により機械式ブレーキ15を
動させて確実にサーボモータ10を停止させる
という思想を、本実施の形態では実現する。
ところで、より一層安全性に対する信頼 を高めるために、図2に示すように、プレス 制御部50は、2つのコントローラ51Aと51Bを含ん で構成されることができる。第1のコントロ ラ51Aと第2のコントローラ51Bには、それぞれ 算部52と記憶部53が含まれ、前述した図1の レス制御部50における一連の処理を、それぞ れのコントローラ51A、51Bで並行に実行する。 これらの並行処理結果は、相互に照会して整 合性ある情報を正規の情報として取り扱う( 憶・表示・出力等する)ものとして構成され いる。なお、図2は図1におけるプレス制御 50内に記したような急停止指令信号発生時の 信号処理の図示を省略したが、実際にはこれ らの処理を第1のコントローラ51Aと第2のコン ローラ51Bでそれぞれ並行して実行すること なる。
また、プレス制御部50からの出力信号、例
ばベース駆動電流遮断信号Sbc、ブレーキ作
信号Sslcなどは複数の信号で出力される。図4
に示したように、ベース駆動電流遮断信号は
Sbc-AとSbc-Bの2系統の出力信号が用いられ、駆
トランジスタ32Aと32Bを介して制御リレー33A
33Bを消勢し、図6に示す制御素子(ベース駆
素子)23の電源を消失させる。所謂安全リレ
の構成であり、確実にベース駆動電源を消
させPWM制御信号Scを遮断し、モータ駆動電流
Iu、Iv、Iwを遮断して、サーボモータ10の駆動
を消失させる。
図4において制御リレー33Aは非接地側、制御
リレー33Bは接地側に接続しているのは、同一
要因で両回路が同時に故障等するのを防止す
るためのもので安全リレーにおける一般的な
使用方法である。なお、各制御リレー33A、33B
の故障検出回路等は安全リレーとして公知で
あるため図示を省略した。
更に、ベース駆動電流遮断信号と同様、ブ
ーキ作動信号も2系統の出力信号を用いるこ
とができる。図示していないが電磁弁(ソレ
イド)17として、ダブルソレノイドバルブを
いることができる。すなわち、一方の系統
電磁弁が故障等しても、他方の系統の電磁
にて排気を行うことができる構成として、
磁弁が故障等しても信頼性高く機械式ブレ
キ15を確実に作動させることができる仕組み
となっている。なお、プレス制御部50からの2
系統のブレーキ作動出力信号を用いてそれぞ
れの出力でそれぞれのソレノイドを駆動する
機構を採用することもできる。
また、サーボモータ10の動力を遮断する電
接触器22についても同様に、2系統の出力と2
の電磁接触器を用いて構成することができ
。但し、ベース駆動信号遮断によるサーボ
ータ10の駆動力消失を確実に行うことが期
できる場合は、電磁接触器22を省略すること
も可能である。
なお、図示してはいないが、安全上重要な
入検出装置62も同様に冗長性のある回路構
とすることができ、侵入検出装置の2系統の
力がプレス制御部50に入力される構成とす
ことができる。
侵入検出装置62は、例えば、人身保護に対
る適応性が広い光線式安全装置又はインタ
ロック付安全ガードなどに基づいて構成さ
ることができる。
本実施の形態では、非接触でかつ検出感度
高い光線式安全装置を用いた。光線式安全
置は安全ガードのように開閉の必要がなく
操作性の良いプレス作業を提供できる。し
し、光線式安全装置においては何時でも人
等が侵入できる構成であるため、確実なス
イドの停止が必要不可欠となる。
ここにおいて、光線式安全装置の光線の走
位置は、規格に基づく速度1.6m/secで進行(移
)する人手等が危険領域に到達する以前に、
サーボモータ10を完全に停止、つまり電動サ
ボプレス1(スライド9)を停止できるものとし
て選択された位置である。
具体的には、電動サーボプレス1の危険域と
、光線走査位置と、の距離、すなわち安全距
離(Ds)は以下の式で決定され、その決定に基
いて設置されなければならない。
以下に、米国国家規格(ANSI)の場合を示す。
国によって若干異なる部分はあるが基本的
え方は同じである。
安全距離(Ds)=K(Tm+Tr+Tbm)+Dpf
K=1.6m/sec(手等の移動速度)
Tm:最大急停止時間(制御装置に入力さ
てから止まるまでの時間)
Tr:侵入検出装置反応時間
Tbm:オーバーラン監視時間(停止性能が
劣化した場合に、それを検出するまでの時間
)
Dpf:侵入検出装置の性能(最小検出物体
の大きさによる)による追加距離
Tmは、図7での最大急停止時間である。TrとDp
fは、光線式安全装置の性能によって決定さ
る。Tbmは、従来の機械式プレスにおいて用
られるオーバーラン監視装置に起因するも
である。
なお、本発明による電動サーボプレス1では
機械式ブレーキの劣化が殆ど無いと考えられ
るので省略できるとの考えである。
プレス制御部50内の信号発生手段41は、非 常停止指令信号Semと侵入検出信号Sinの何れか 一方(または双方)が入力されたことを条件に 電動サーボプレス1(サーボモータ10延いては スライド9)を急停止させるための指令(急停止 指令信号Skt)を発生可能に構成されている。
例えば、ワーク搬送手段から落下したワー
と昇降するスライド9とが干渉する惧れなど
生じた場合において、作業員等が非常停止ボ
タン61を操作(押圧)したときに、非常停止信
Semが生成出力される。
侵入検出手段62は、危険領域に向かって進
人手等を検出したときに、侵入検出信号Sin
生成出力する。
なお、手動によって材料(ワーク)を送給す
プレス作業(ハンド・イン・ダイ方式)におけ
る本発明者等が行った調査によれば、前者(
号Sem)の発生する機会よりも後者(信号Sin)の
生機会が多いことが解明されている。
非常停止指令信号Sem又は侵入検出信号Sinに
り急停止指令信号Sktが生成され、前記信号
生手段41に入力されると、急停止制御手段(5
0、28、21)は、プレス制御部50から急停止信号S
scを送出するよう機能する。
当該急停止信号Sscを受けたサーボコントロ
ラ28は、内部に記憶されている基準急停止
ーションから急停止モーションを生成し、
れに従ったモーション信号Smをサーボドライ
バ21へ送る。
サーボドライバ21により駆動されるサーボ
ータ10では、時刻t0を起点にして減速停止制
を開始し、図7に示すように、急停止モーシ
ョンCRVs(最高速度からの急停止の場合の減速
ーブ(減速パターン)に従って減速する。サ
ボモータ10の制御が正常に行われている場合
は(通常の場合ほとんどそうであるが)、予定
止時間Ts(例えば70msec)経過して、つまり予定
停止時刻t3にサーボモータ10は完全停止する
因みに、時刻t0においてサーボモータ駆動電
流(回転駆動用電源Vmt)を遮断してサーボモー
10を回転自由状態とした場合は、これより
るかに長い時間(例えば数秒間)に亘って回転
が続くことになる。特に、動力伝達変換機構
5がクランク機構の場合は、その慣性が大き
のでより長時間回転が続く惧れがある。
なお、侵入検出装置62が光線式安全装置 場合には、光線を遮光してから実際に検出 号を出力するまでに実際には遅れ時間(侵入 出装置反応時間Tr)があるが、図7ではこれを 省略して記述するものとする。また、その他 の方式の侵入検出装置においても同様に遅れ 時間がある場合があるが、これらも同様に取 り扱うことができる。
一方、機械式ブレーキ15には作動遅れ時間T1
2(t1~t31:電磁弁17の作動時間やシリンダ装置16
の空気の排気時間)が存在する。図7に示した
ように、作動遅れ時間T12を考慮して、前記予
定停止時刻t3に機械式ブレーキ15が実際に制
を開始するように、ブレーキ作動信号Sslcを
力するためのタイミング設定値T11は設定さ
る。
より詳細には、急停止モーションCRVsによる
予定停止時刻t3とブレーキ制動開始時刻t31が
略同時になるように、タイミング設定値T11
設定される。しかし、これは、予定停止時
t3とブレーキ制動開始時刻t31が、後述する
うに完全に一致することまでは要求される
のではない。
このため、図7では、タイミング調整時間Tf1
(例えば10msec)が設けられている。
従って、ブレーキ作動信号Sslc出力タイミン
グ設定値T11は、
T11=Ts-T12+Tf1
で求められ、例えば具体的な時間例として、
T11(20msec)=Ts(70msec)-T12(60msec)+Tf1(10msec)
などが想定される。
制御強制解除手段も、制御解除信号(Sbc及び
/又はScc)を出力してからサーボモータ10の駆
力が消滅するまでには、遅れ時間T22(t2~t32:制
御リレー33や電磁接触器22の作動時間、回路
動遅れ時間などで制御解除信号を出力して
ら駆動力が消滅するまでの遅れ時間)が存在
る。
従って、機械式ブレーキ15の実際の作動開
タイミングと同様に、制御解除タイミング
定値T21(及び/又はT21-1:以後、T21を代表的に用
いて説明)は設定される。
具体的には、急停止モーションCRVsによる予
定停止時刻t3に合わせて実際にサーボモータ1
0の駆動力が消滅するように、制御解除信号(S
bc及び/又はScc)の出力タイミング設定値T21が
定される。より詳細には、急停止モーショ
CRVsによる予定停止時刻t3と駆動力消滅時刻t3
2が概略同時となるよう設定値T21は設定され
。しかし、これは、時刻t3と時刻t32が、後述
するように完全に一致することまでは要求さ
れるものではない。
このため、図7ではタイミング調整時間Tf2(
えば20msec)が設けられている。従って、制御
除信号(Sbc及び/又はScc)出力タイミング設定
T21は、
T21=Ts-T22+Tf2で求められ、例えば具体的な時
例として、
T21(60msec)=Ts(70msec)-T22(30msec)+Tf2(20msec)
などが想定される。
図7に示したタイミングチャートでは、タイ
ミング調整時間Tf1とTf2を設けたが、予定停止
時刻t3とブレーキ制動開始時刻t31と駆動力消
時刻t32は、理想的には同一であることが望
しい。
しかし、運用上の実際では、例えば電源電
変動等の外乱の影響等により、実際のブレ
キ作動開始時やモータ停止時が常に予定通
とは限らない。しかも、作業員の各タイミ
グ設定作業に厳密な正確性を求めることは
業効率等の面から現実的であるとは言い難
。このため、外乱の影響等によるバラツキ
吸収し、作業効率等を現実的なものとする
とができるように、タイミング調整時間Tf1
Tf2を設けたものである。但し、タイミング
整時間Tf1、Tf2をあまり長く設定すると、そ
分だけ最大急停止時間Tmが若干ではあるが
くなるので、外乱の影響等や作業効率等の
実性と、侵入検出装置2を設置する際の安全
離と、を比較考量して、タイミング調整時
Tf1、Tf2を設定することが望ましい。
一方、タイミング調整時間を設けずに予 停止時刻t3の少し前にブレーキ制動が開始 るようブレーキ制動開始時刻t31を設定(タイ ング調整時間Tf1がマイナスの値に設定され ように)しても良い。予定停止時刻t3の少し であってもサーボモータ10の制御が正常で れば十分減速されており、停止間際の小さ トルクで低速回転しているサーボモータ10に 対して僅かな制動を行うだけである。また、 機械式ブレーキ15も制動を開始した時点では 気が不十分であり、摩擦板の押圧力も小さ ので摩擦板の摩耗は殆ど発生しない。むし 、このようにブレーキ制動開始時刻t31を予 停止時刻t3の少し前に設定したほうが、正 運転の場合でも摩擦板の僅かな摺動が生じ 摩擦板が常に清浄に保たれることが期待で る。
このように、タイミング調整時間Tf1、Tf2が
の値に設定されるラップ状態も可能であり
Tf1、Tf2は、例えば最大急停止時間Tmの±20%程
度まで許容されることができる。但し、ブレ
ーキ制動開始時刻t31より前に駆動力消滅時刻
t32を設定する(Tf1>Tf2)と、機械式ブレーキ15
実際に制動を開始する前にサーボモータ10
駆動力が消滅することになり、サーボモー
10の回転軸がフリーとなる時間が生じてスラ
イド9が自重で落下するなどの惧れがあるた
、試行等を行って適当なタイミング調整時
Tf1、Tf2に設定することが望ましい。
なお、回転軸がフリーとなる時間が許容さ
るのは、スライド9が実際に自重落下を起こ
さない極わずかな時間のみであり、具体的に
は、許容される時間は、小型のプレスマシン
では最大10msec程度、大型のプレスマシンでも
最大30msec程度である。
以上のように、機械式ブレーキ15を実際 作動(制動開始)させる時刻と、回転停止制御 を強制的に解除する時刻は、予定停止時刻t3 合致していることが望ましいが、現実的に 予定停止時刻t3の前後となることを許容す ものであり、そのような設定も本実施の形 においては含むものである。
本実施の形態では、図7、図8に示したよう
、タイミング調整時間Tf1を10msec、Tf2を20msec
している。このため、サーボモータ10の制御
に異常がない場合は、予定停止時刻t3にサー
モータ10が正常に停止された時から10msec後
機械式ブレーキ15が実際の制動を開始し、機
械式ブレーキ15の制動が開始された時から10ms
ec後に回転停止制御が強制解除されることに
る。
従って、このような設定の場合、最大急停
時間Tmは、タイミング調整時間分だけ長く
るが、機械式ブレーキ15の摩擦板の摺動は全
く発生せず、かつ、機械式ブレーキ15が実際
サーボモータ10に制動を掛けている状態に
いてサーボモータ10の駆動制御が停止される
ため回転自由状態が全く存在しないこととな
り、機械式ブレーキ15の摩擦板等の摩耗を最
に留めつつ、サーボモータ10の不用意な回
等の発生等が確実に防止されたサーボモー
10延いては電動サーボプレス1の急停止制御
実現できることになる。
ところで、一般に、プレスマシンは、常に
高速度で運転されるとは限らない。加工条
や搬送装置との関係で生産運転時の速度は
宜に決定される。
図7では最高速度にて運転中の状況から急停
止を示し、図8では中間速度Viからの停止状況
を示している。
サーボコントローラ28は、急停止信号を受
ると、そのときの運転速度に見合った急停
モーションを演算生成する。図8のCRVs-1は、
高速度Vmaxの急停止モーションCRVsと同じ加
度で回転停止するよう演算されたものであ
。
一方、CRVs-2は同じく急停止モーションCRVsと
同じ時間で停止するように演算されたもので
ある。
このように、中間速度での急停止モーショ
は、予定停止時間Ts以内で停止することが
きるものであれば、これらの何れか又はこ
らの間を取ったようなモーションを採用す
ことができる。本実施の形態では同じ加速
のCRVs-1を採用した場合について説明されて
る。
従来の機械式プレスマシンでは、プレス 度(spm:stroke per minutes)が決定されるとプレ のスライド(又はクランク軸)の速度が決定さ れる。一方、電動サーボプレスマシンは各種 成形にあった様々なモーションを設定でき、 その動作を実現可能である。例えば、スライ ドの一行程の中において、高速で下降し加工 領域に到達し、その後の成形では低速に切り 替えて成形し、成形終了後は高速で上昇し設 定点に戻るモーションなどが良く使用される 。このようなモーションは、比較的成形が難 しい場合や製品精度等を所定に維持するべく 成形をゆっくり行いながら、生産性を同時に 向上させることなどが可能である。
これに対し、電動サーボプレスでは、この
うなモーションが容易に採用可能であるた
実際に採用される可能性も高く、急停止指
信号が生成されたときのサーボモータの速
から急停止モーションを演算生成する場合
想定しておく必要がある。
従って、本実施の形態においても、このよ
な方法を採用した。しかし、比較的速度変
の少ないモーションしか設定しない場合に
、従来の機械式プレスマシンと同様に、プ
ス速度(spm)から急停止モーションを演算生
することも可能である。
中間速度Vi時の急停止モーションCRVs-1を 用した場合、実際の予定停止時間が最高速 のときよりも短くなるので、それに見合っ 分だけ設定値T11と設定値T21を自動計算して 縮することもできる。これにより、ブレー 制動開始時刻t31と駆動力消滅時刻t32を早め 最大急停止時間Tmを短縮することが可能であ る。しかし、侵入検出装置62の取付位置を運 速度ごとに変えることは通常は行わないの 、本実施の形態では図8に示したように、ブ レーキ制動開始時刻t31と駆動力消滅時刻t32は 一定としている。
ここにおいて、図8のタイミングチャートに
従って詳細に説明する。
ブレーキ制御手段は、プレス制御部50にて
成され、予め設定したブレーキ作動タイミ
グT1、つまり時刻t31において機械式ブレーキ
15が実施に制動を開始するよう制御する。
制御強制解除手段は、プレス制御部50、サ
ボドライブ回路20を含んで構成され(電磁接
器22を含むこともできる)、予め設定された
御解除タイミングT2、つまり時刻t32に回転停
止制御を強制的に解除する。
これらにより、図8に示す時刻t3にて急停止
令信号Sktに基づく回転停止制御が終了して
るか否かに拘わらず、時刻t31において必ず
械式ブレーキ15による停止動作が行われる
共に、時刻t32においてサーボモータ10の回転
停止制御が強制的に解除されることになる。
以上のように、侵入検出手段62が作動し、
停止指令信号Sktが発生されると、サーボモ
タ10やサーボドライブ回路20が正常の場合は
定停止時間Tsで停止する。ほとんどの場合
正常であるので、予定停止時刻t3以降(また
直前)に制動を開始する機械式ブレーキ15は
止後作動となるので摩擦板等の摩耗は殆ど
じない。更に、機械式ブレーキ15は、サーボ
モータ10の駆動力消滅時刻t32以降は停止保持
レーキとして機能することができる。
正常な場合は、最大急停止時間Tmよりもは
かに短い時間で停止できるので安全である
一方、サーボモータ10が暴走等して予定停
時刻t3に停止できない場合は、ブレーキ作動
開始時刻t31に機械式ブレーキ15が制動を開始
ると共に、駆動消滅時刻t32にはサーボモー
10の駆動力がなくなるので、サーボモータ10
は機械式ブレーキ15の規定の制動力によって
図8のブレーキ減速カーブCRV-bにてブレーキ
止時間Tb(例えば70msec)で確実にサーボブレー
キ10を停止させることができる。
従って、サーボモータ10が暴走等したよう
場合においても、最大急停止時間Tmで確実に
サーボモータ10を停止させることが保証され
安全が確保される。また、サーボモータ10
暴走等は頻繁に起こるものではないので、
械式ブレーキ15の摩耗はそれほど生じず、耐
久性の高い高価な大容量のブレーキ装置も必
要がないため経済的である。
ところで、急停止制御において、サーボ ータ10の正常時と異常・故障時(暴走時)とを 比較すれば、確率的に正常時であることが圧 倒的に多いことは、上述した通りである。し かも、それまでのプレス(モータ回転)速度が 上述のように最高速度Vmaxよりも低速である 場合で、かつ構成要素に何らの異常も発生し ていない正常時には、最高速度から完全停止 させるものとして設定した時間T1(例えば70msec )より短い時間内でサーボモータ10を完全停止 させることができる。この点からも、本実施 の形態に係る急停止制御によれば、機械式ブ レーキ15の長寿命化を図れる。
本実施の形態に係る回転停止制御(急停止 制御)は、このような実際のプレス運転(主)に 重点を置きながら、サーボモータ10の正常時 おける急停止制御では、機械式ブレーキ15 摩擦板の摩耗を最少としながら確実にサー モータ10を短時間で停止させることを可能に しつつ、確率的に低いが遭遇し得るモータ暴 走(従)の場合においては、暴走等の検出等を うことなく、予定停止時刻となったら機械 ブレーキ15でサーボモータ10を制動しつつサ ーボモータ10の回転止制御を強制的に解除す ことで(駆動用電源の供給の遮断も行わせる ことができる)、サーボモータ10が暴走等して いたとしても最大停止時間内にサーボモータ 10を確実に回転停止させることを可能とし、 れにより人身の安全を確保するように構築 れているものである。
次に、プレス運転方法および各動作を、主
図7、図8を参照しつつ説明する。
図7はプレスの運転速度が最高速度Vmaxの時
らの急停止の動作タイミングを示し、図8で
更に中速Vi(最高速度Vmaxの約2/3の速度)の場
も同時に示している。
[時刻t0以前]
プレス制御部50からサーボドライブ回路20に
通常の運転信号(プレス動作用信号)としての
ーボ制御信号Scntが出力される。サーボモー
タ10は、サーボ制御信号Scntに対応して選択さ
れたモーションに従って、サーボモータ10は
定速度(V)で回転制御されている。なお、こ
ときスライド9が昇降されてプレス加工が行
われる。
この際のモータ回転速度は生産性の点から
高速度Vmaxで運転されている場合(図7)、或い
は例えば特殊加工(例えば、深絞り)のために
速(例えば、2/3×Vmax)で運転されている場合(
8)等、要求に応じて様々である。
[時刻t0において]
時刻t0において、図1に示す非常停止ボタン6
1の操作により非常停止信号Semが生成され、
いは侵入検出装置62により侵入検出信号Sinが
生成されると、直ちに信号発生手段41から急
止指令信号Sktが生成され、プレス制御部50
急停止信号Ssc(H→L)をサーボコントローラ28
出力する。
サーボコントローラ28は、プレス制御部50か
らの急停止信号Ssc(H→Lレベル)を受け取ると
前記基準急停止モーションを基にそのとき
で運転していたサーボモータ10の速度(図7で
最高速度Vmax、図8では中速Vi)から速やかに
速停止する急停止モーション(図7のVmaxではCR
Vs、図8のViではCRVs-1)を変換生成する。同時に
運転中のモーションから前記急停止モーショ
ンに切り替えられ、それに従うモーション信
号Smをサーボドライバ21に送り、サーボモー
10を速やかに停止すべく回転停止制御を行う
。
ここで、サーボコントローラ28で生成され
前記急停止モーションは、サーボモータ10に
対する指令値であり、実際にサーボモータ10
この急停止モーションに従うように制御さ
る。実際にサーボモータ10が回転停止制御
れて動作するモーションは指令値と偏差が
じていて、厳密には異なるモーションとな
。しかし、現実的には僅かな偏差であり、
こでは両者とも同じく急停止モーション(図7
のVmaxのときはCRVs、図8のViのときはCRVs-1)とし
て扱うこととする。すなわち、急停止モーシ
ョンCRVsやCRVs-1は指令値としての急停止モー
ョンでもあり、実際にサーボモータ10が減速
停止する急停止モーションでもあるとする。
詳しくは、サーボドライバ21は、サーボコ
トローラ28からのモーション信号Smに従い制
信号Scを生成出力する。各制御素子23は、モ
ータ磁極に対応する駆動信号Sdを駆動回路24
出力する。これにより、モータ駆動電流I(Iu
Iv、Iw)が生成され、サーボモータ10は急速に
減速され停止される。
なお、これらの制御システム並びにサーボ
ータ10が正常な時は、最高速度Vmax時(図7)は
定停止時刻t3にて停止し、中速Vi時(図8)は予
定停止時刻t3より前に停止している。
時刻t0において急停止指令信号Sktが生成 れると同時に、ブレーキ作動タイミング計 手段45は、経過時間の計数を開始する。また 、同時に、制御解除タイミング計数手段43も 過時間の計数を開始する。
[時刻t1において]
ブレーキ作動信号発生時刻t1において、ブ
ーキ作動開始タイミング計数手段45は、予め
設定されているブレーキ作動開始タイミング
設定値T11に達する。このことにより、ブレー
キ作動開始タイミング計数手段45は論理処理
段46を介して機械式ブレーキ作動信号Sslcを
磁弁17に出力(H→Lレベル)する。
電磁弁17は、ブレーキ作動信号Sslcにより作
し、その所定時間後に、機械式ブレーキ15
シリンダ装置16内のエアを排出し、それに伴
って機械式ブレーキ15の摩擦板が移動(ブレー
キストローク)を開始する。
すなわち、時刻t31において、実際に機械式
レーキ15が制動を開始するように、時刻t1に
て先行指令するわけである。当該先行指令は
、サーボモータ10が暴走等しているか否かの
断や監視をすることなく実行されるので、
際にブレーキ動作のタイミングが遅れたり
ることがない。
図7、図8において、「シリンダ内圧力」は
シリンダ装置16内のエア圧力が低下する様子
を示しており、「ブレーキストローク」は、
機械式ブレーキ15の摩擦板が移動する様子を
している。
[時刻t2において]
制御解除信号発生時刻t2において、制御解
タイミング計数手段43は、予め設定されてい
る制御解除タイミング設定値T21に達する。こ
のことにより、制御解除タイミング計数手段
43は論理処理手段44を介して制御解除信号を
ース駆動遮断信号Sbc(H→Lレベル)としてサー
ドライバ21へ出力するなお、電磁接触器遮
信号Sccに関連する制御強制解除も同様であ
のでここでの記述は省略する。
サーボドライバ21は、ベース駆動遮断信号Sb
c(H→Lレベル)を受けると、制御リレー33の作
時間やその他の回路の遅れ時間後に、サー
モータ10の駆動電流Iu、Iv、Iwを消失させる。
[時刻t3において]
(正常の場合)
急停止制御手段(50,20)は、図7に示す最高速
(Vmax)の時、急停止モーションCRVsに従いサー
モータ10の回転を減衰させ、予定制御時間Ts
(例えば70msec)を経過した予定停止時刻t3にて
度零(停止)とするように働く。
また、図8に示す中速の時は、急停止モーシ
ョンCRVs-1又はCRVs-2に従いサーボモータ10の回
を減衰させ、予定制御時間Ts以内で速度零(
止)とするように働く。何れの場合において
も、予定停止時刻t3までにはサーボモータ10
停止される。
(モータ暴走の場合)
時刻t0から急回転停止制御に切り替えたに
拘わらず、何らかの原因(例えば、エンコー
11からサーボドライバ21にフィードバックす
る信号S11に異常が発生するなど)で、サーボ
ータ10が最高速度(又は、それ以下の速度)で
転継続(暴走)している場合は、予定制御時
Tsの経過時においてもサーボモータ10は回転
ている。
ここで、本実施の形態では、サーボモータ1
0に同期型モータ(ACサーボモータ)を採用して
るので、ロータの磁極(永久磁石)に対応す
回転駆動信号Sdが入力されなければ駆動力が
生じない。従って、最高速度Vmax以上の速度
駆動信号がロータ磁極に対応した信号とし
自然発生的に発生することは考え難いので
サーボモータ10が暴走している状況において
も、最高速度Vmaxを超えることは想定し難い
すなわち、図7に示す最高回転時においても
、図8に示す中速時においても、サーボモー
10が暴走等した場合の予定停止時刻t3におけ
速度は、0~Vmaxの範囲内であり、最も高速の
合でもVmaxであると考えることができる。
[時刻t31において]
機械式ブレーキ作動信号Sslcにて電磁弁17が
動され、機械式ブレーキ15の作動が開始さ
る。予定停止時刻t3から調整時間Tf1(例えば
10msec)後のブレーキ制動開始時刻t31には、図7
、図8の「ブレーキストローク」にて示すよ
に可動側摩擦板が移動して固定側の摩擦板
接触し、制動を開始する。すなわち、時刻t3
1において実際に機械式ブレーキ15が制動を開
始する。
[時刻t32において]
ベース駆動遮断信号Sbc(H→Lレベル)により、
制御リレー33の作動時間やその他の回路の遅
時間後に、サーボモータの駆動電流Iu、Iv、
Iwが消失される。このことにより、予定停止
刻t3から調整時間Tf2(例えば、20msec)後の時刻
t32にサーボモータ10の磁界が消滅され、駆動
が消滅される。
(正常の場合)
正常の場合は、予定停止時間Tsで回転停止
御が終了する。サーボモータ10は回転停止さ
れスライド9は昇降停止している。確率的に
どの場合は正常であるから、機械式ブレー
15は停止している状態を保持するだけである
。つまり、機械式ブレーキ15の摩擦板の消耗
ほとんど発生しない。更に、サーボモータ1
0の急停止制御は強制解除されサーボモータ10
へ供給される駆動電流が消滅しているので、
サーボコントローラ28やサーボドライバ21に
何なる異常が発生していたとしても、サー
モータ10に駆動力は生ぜず、機械式ブレーキ
15にて停止状態が保持されることになる。す
わち、この状態であれば危険域(作業域)に
心して手等を入れることができる。
(モータ暴走の場合)
何らかの異常でサーボモータ10が暴走して
る場合、予定停止時刻t3おいてもサーボモー
タ10は回転され、スライド9は動作される。最
悪の場合、サーボモータ10は最高回転Vmaxで回
転している可能もある。
かかる場合において、本実施の形態では、
7、図8に示したように、ブレーキ制動開始
刻t31に機械式ブレーキ15は制動を開始する。
その後も機械式ブレーキ15のシリンダ装置16
のエアは排気され、全てのバネ力(スプリン
の付勢力)で摩擦板を押し付けるようになり
機械式ブレーキ15の持つ最大能力でサーボモ
タ10を制動することとなる。
それと並行して、駆動力消滅時刻t32にてサ
ボモータ10の駆動力は消滅するので、サー
モータ10が暴走状態であっても、それ以降は
駆動力が無くなり、機械式ブレーキ15の最大
力でサーボモータ10は減速停止されること
なる。最高速度Vmaxからの機械式ブレーキ15
よる制動の場合、図7に示すブレーキ減速カ
ブCRVsに従いサーボモータ10は減速され、ブ
ーキ制動時間Tb(例えば70msec)にて確実に停止
されることとなる。
従って、本実施の形態においては、機械式
レーキ15はサーボモータ10の駆動力に勝る制
動力を備える必要はなく、慣性力による作動
を停止させる制動力を持てば十分であること
が理解される。
最高速度Vmaxで暴走している場合もあるの で、この場合の摩擦板の消耗等は免れられな い。しかし、最高速度Vmaxで暴走している場 はその発生頻度は極めて小さいものであり 機器破損防止や人身の保護が最優先事項で ることに鑑み、かかる程度の負担は妥当な のとして許される。急停止指令があった場 に、常にモータ電源を強制遮断してモータ 転自由状態とし、その状態で機械式ブレー による強制ブレーキ動作のみでサーボモー を停止させるような場合(かかる場合は、常 ブレーキの摩擦板が制動のためにフル稼働 れるため摩擦板は短寿命となる)と比較すれ ば、経済的でメンテナンス時間も短く生産効 率が高いものである。
(中速の場合)
サーボモータ10が暴走している場合、ブレ
キ制動開始時刻t31や駆動力消滅時刻t32にお
る速度は、前述したように0~Vmaxの範囲であ
が、その時の速度は規定することはできな
。
図8には、中速Viのまま前記時刻に至った場
の減速カーブCRVs-1を示した。すなわち、中
Viのまま機械式ブレーキ15により制動した場
合は、CRVs-1に従い、サーボモータ10は減速さ
停止されることとなる。かかる場合は、最
速度Vmaxであった場合のブレーキ制動時間Tb
比べて短い時間で停止されることになり、
全サイドである。
換言すれば、本実施の形態においては、如
なる場合においても、最大急停止時間Tm以
でサーボモータ10を停止させることができる
ので、安全な電動サーボプレスを提供できる
ものである。
[時刻t4において]
以上のように、本実施の形態では、如何な
場合においても時刻t4においては、サーボ
ータ10(すなわち、電動サーボプレス1のスラ
ド9)は確実に停止されていることになる。
刻t0から時刻t4までの時間が、最大急停止時
Tmであり、最大急停止時間Tm以内で確実に停
止させることができる。例えば、本実施の形
態において具体的な最大急停止時間の一例と
しては、以下のような例が想定される。
最大急停止時間Tm(160msec)=Ts(70msec)+Tf2(20msec)+Tb
(70msec)
この最大急停止時間Tmは最長の停止時間で
るから、本実施の形態における具体的数値(
例)を用いて安全距離(危険域から侵入検出
置62の走査位置までの距離)を求める(米国国
規格の場合)。
安全距離Ds(0.288)=1.6(Tm(0.16)+Tr(0.02)+Tbm(0))+Dp
f(0)
K=1.6m/sec(手の速度)
Tm:最大級停止時間(一例:0.16sec)
Tr:侵入検出装置反応時間(一例:0.02sec)
Tbm:オーバーラン監視時間(一例:0sec)
Dpf:侵入検出装置の性能による追加距
(一例:0sec)
この場合において、安全距離は0.288mで、危
域(作業域)の手前288mmの位置に侵入検出装置
62の光線走査位置を設置することが要求され
。これは、従来の機械式プレスと比較して
ほぼ同等の安全距離であり、本実施の形態
よれば、電動サーボプレスでありながら機
式プレスと同等以上の作業員の安全を保証
つつ、作業容易性と生産性を向上させるこ
ができることとなる。
ところで、上述したように、本実施の形態
おいては、エアレリース・バネ締め式の機
式ブレーキ15を採用して説明している。
この方式は、エア圧(空気圧)を用いてレリ
スするため、摩擦板を押し当てるための強
なバネを採用することができ、大きな制動
ルクが要求されるブレーキに適した構造で
る。また、この方式は、多数のバネを用い
こと、更に、ダブルソレノイドバルブを用
て排気する方法を併用することにより、高
信頼性と確実性を備えることができる。
また、従来の機械式プレスの多くにおいて
、この方式が採用されており、製品品質等
らの信頼性等の面においても信頼のおける
のであり、かつ入手容易性も高い。
かかる観点から、本実施の形態に係る電動
ーボプレスにおいても、この方式を採用し
。
しかしながら、この方式のブレーキは、電
力を利用して制動する電磁式ブレーキ等に
べ、電磁弁の作動時間やシリンダ装置内の
アの排気時間等が必要であるため、制動を
始するまでの遅れ時間が比較的大きい。す
わち、図7に示したように、本実施の形態に
おいて採用した機械式ブレーキ15の場合、機
式ブレーキ作動遅れ時間は、例えば60msecで
る。
当該機械式ブレーキ15と同等の性能のブレ
キを装備した従来の機械式プレスにおいて
最大急停止時間Tm-mは、
Tm-m(130msec)=作動遅れ時間T12(60msec)+ブレーキ
動時間Tb(70msec)
である。
前述したように、本実施の形態における電
サーボプレス1の最大急停止時間Tmは160msecで
あるので、従来の機械式プレスに比べ、30msec
だけ最大急停止時間が延びたことになる。
しかし、電動サーボプレス1の最大急停止時
間は、サーボモータ10の回転停止制御で停め
れなかった場合に機械式ブレーキ15を作動
せて停止させた場合の停止時間であり、こ
ような場合であっても30msecしか延びていな
のである。更に、タイミング調整時間Tf1やTf
2をゼロに近づけたならば、本実施の形態に
る電動サーボプレス1の最大急停止時間は、
に20msec短縮され、140msecとなり、従来の機械
式プレスと殆ど変わらない急停止性能を実現
できることとなる。
別の見方をすると、本実施の形態は、従来
ら用いられている機械式ブレーキの動作特
上の無駄時間(作動遅れ時間)内は、サーボ
ータ10の回転停止制御を行い、前記無駄時間
の経過時刻と、サーボモータ10の回転停止制
の特性から予定されるサーボモータ10の回
停止時刻と、が略一致するようにタイミン
を合わせて機械式ブレーキ15を作動させると
共に、サーボモータ10の回転停止制御と回転
動用電源の遮断を行うようにし、例えサー
モータ10が暴走していたとしても確実にサ
ボモータ10を停止させることができるように
したものである。
例えば、特許文献5に記載されるもののよう
に、減速停止指令後の減速状態を監視して正
常に減速されないことを検出してからブレー
キを作動させたのでは、前記無駄時間が存在
する場合には、当該無駄時間分だけブレーキ
の作動が遅れるため、最適なタイミングで機
械式ブレーキを作動させることはできない。
更に、特許文献5に記載の方法で最大急停止
間を本発明と同程度まで短縮しようとすれ
、より早期に制動を開始する必要があるた
、大きな制動力を有する容量の大きな機械
ブレーキを採用せざるを得ないことになる
これに対し、本実施の形態によれば、電動
ーボプレスであるためモーション設定の自
度が高く様々なプレス加工への対応を実現
能としながら、従来の機械式プレスと同程
の急停止性能をもち安全性が高いと共に作
効率や操作性も良く、かつ機械式ブレーキ
消耗も殆ど無く、機械式ブレーキのメンテ
ンス周期も比較的長くすることができる経
的な電動サーボプレスの提供を実現するこ
ができるのである。
また、電動サーボプレスにおける急停止制
が行われる場合において、サーボモータが
常である場合と異常である場合とでは圧倒
に正常である場合の方が多い。従って、本
施の形態に係る制御方法によれば、機械式
レーキは停止の保持はするがサーボモータ
制動には殆ど寄与しない。従って、場合に
っては、電動サーボプレスの寿命が尽きる
で機械式ブレーキの実質的な制動が行われ
い可能性もある。
この一方で、電動サーボプレスには、万が
のときには確実にサーボモータを制動停止
能であることが要求される。
このため、例えば、機械式ブレーキ15の制
力をテストするテストモードを設け、プレ
作業の開始前、或いは終了前などの適宜の
イミングで、サーボモータ10の回転停止制御
を実行しない状態で機械式ブレーキ15の制動
のみで最大急停止時間内で停止できること
どを確認するようにすることもできる。
以上説明したように、本実施の形態によれ
、急停止指令Sktが生じた場合に、これに基
いて、通常のプレス制御を行っている状態
ら急停止モーションCRVsに従うモータ回転停
止制御に切り替え、当該モータ回転停止制御
によりサーボモータ10が回転停止される予定
止時間Ts(予定停止時刻t3)を超えたときに、
械式ブレーキ15を実際にブレーキ動作させ
かつ、回転駆動用電源Vmtを強制遮断するよ
にしたので、サーボモータ10が正常である場
合には急停止指令に対して電動サーボプレス
1を急停止させることができると共に、サー
モータが暴走している場合でも確実かつ迅
にサーボモータを所定時間内に回転停止さ
ることができ、以って電動サーボモータに
ける急停止要求に応えることができる。
また、従来の電動サーボモータの急停止制
のように、機械式ブレーキ15を酷使するこ
が無いため、小容量の機械式ブレーキを備
れば良く、また摩擦板の摩耗も抑制できる
めメンテナンス時間や費用を低減できるた
、経済的負担が小さくかつ生産性の高い電
サーボプレスを提供することができる。
更に、本実施の形態においては、制御手 を急停止制御強制解除手段(50、21、22)とブ ーキ制御手段(50)とを含んで構成し、かつ急 止制御手段(50,20)に加えて記憶手段(50、28)、 制御解除タイミング設定手段(50、55、56)、ブ ーキ開始タイミング設定手段(50、55,56)およ 信号発生手段41を設けた構成であるから、 段と具現化が容易で、大幅な普及拡大が期 できる。また、取り扱いが一段と容易で、 滑な運用ができる。
また、本実施の形態のように、機械式ブ ーキ15として、従来の機械式プレスにおい も広く採用されているエアレリース・バネ め式の機械式ブレーキを採用すれば、確実 ブレーキ効果及び高い信頼性が保証される
更に、サーボモータ10のモータ駆動電流I(Iu
Iv、Iw)を遮断することで、サーボモータ10の
回転停止制御を強制的に解除するように構成
したので、サーボモータ10の危険な暴走状態
長時間維持してしまうような制御状態を作
出すことがなく、以ってサーボモータ10の
走状態を確実に排除することができる。
しかも、パワートランジスタ25の制御信号Sc
をソフトウェア的に消失させたり、ベース駆
動信号Sdをソフトウェア的に消失させたり、
には回転駆動用電源Vmtをハードウェア的(或
いは物理的)に遮断して、モータ駆動電流Iを
断するので、迅速な電流遮断ができると共
、信頼性高く確実に電流遮断を行うことが
きる。
なお、本実施の形態のように、サーボモー
10として、ロータ磁極位置に同期した回転
動信号Sdを受けて初めて回転駆動される同期
型モータを採用すれば、より一層サーボモー
タ10の回転暴走に対して安全サイドにある電
サーボプレスを提供することができる。
加えて、本実施の形態では、非常停止指令
号Semと侵入検出信号Sinの何れか一方でも入
されると急停止指令信号を発生させるので
危険回避に対する適応範囲が広い。更に、
択された急停止モーションに基づく最高速
の高低に応じて設定タイミング(T1,T2)を自動
調整可能な構成とすれば、急速なモータ停止
位置保持を可能にしながら、一段と取り扱い
が容易な電動サーボプレスを提供することが
できる。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説
するための例示に過ぎず、本発明の要旨を
脱しない範囲内において、種々変更を加え
ることは可能である。
本発明は、急停止指令に対して、モータ 転正常における過酷な機械式ブレーキ動作 態の一掃化を担保しつつ、最短的時間でプ ス動作を停止させる要求に応えることがで ると共に、機械的、電気的な故障・異常に るモータ暴走が発生している場合でも、確 かつ迅速にプレス停止させる要求に応えら ることができ、電動サーボプレス或いはそ 制御系として有益である。
