Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/081868
Kind Code:
A1
Abstract:
A tool housing (103) has a brush holder receiving space (141) in an intermediate region in the longitudinal direction of the tool housing (103). A motor (121) has a brush holder (131) inserted and mounted in the brush holder receiving space (141) from a direction intersecting the longitudinal direction of the tool housing (103). The brush holder (131) has a tube section (132) for receiving a brush (133) and is integrally provided with a pressing receiving portion (139) adjacent to the tube section (132). A cover (109) is attached to the outer surface of one end of the tool housing (103) so as to cover the tool housing (103) along the longitudinal direction of the tool housing (103). The cover (109) has in its inner space a ridge (145) extending in the longitudinal direction, and the ridge (145) abuts against the pressing receiving portion (139) of the brush holder (131), inserted in the brush holder receiving space (141), to press the brush holder (131) in the inserting direction.

Inventors:
OGURA HIRONORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073209
Publication Date:
July 02, 2009
Filing Date:
December 19, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MAKITA CORP (JP)
OGURA HIRONORI (JP)
International Classes:
B25F5/00; B25F5/02; H02K5/14; H02K13/00; H02K23/00
Foreign References:
JPH0727274U1995-05-19
JP2007152479A2007-06-21
JPH0733579U1995-06-20
Attorney, Agent or Firm:
IWATA, Tetsuyuki et al. (4-8-13 Masaki, Naka-ku,Nagoya-sh, Aichi 24, JP)
Download PDF:
Claims:
 先端工具の駆動に用いられる機能部品が、長軸方向の一端側と他端側とのそれぞれに配置された工具ハウジングと、
 前記工具ハウジングに収容され、先端工具を駆動させて所定の加工作業を遂行させるモータと、
 前記工具ハウジングにおいて、長軸方向の一端側と他端側間の中間領域に形成されたブラシホルダ収容空間と、
 前記モータに設けられ、前記工具ハウジングの長軸方向と交差する方向から前記ブラシホルダ収容空間に差し込んで装着され、ブラシを収容する筒部を有するとともに、当該筒部に隣接して被押圧部を一体に備えたブラシホルダと、
 前記工具ハウジングの長軸方向の一端側に取り付けられるカバーと、を有する電動工具であって、
 前記カバーは、一端が開口された中空状に形成されて当該開口に連なる前記工具ハウジング長軸方向の内部空間を有するとともに、前記内部空間には前記開口側から前記工具ハウジングの長軸方向に延在する突条部を有し、前記工具ハウジングの長軸方向に沿って当該工具ハウジングの一端部外面及び中間領域外面に前記開口から被さり、これにより前記一端部外面及び中間領域外面が内部空間に収容される構成とされ、
 前記突条部は、前記ブラシホルダ収容空間に差し込まれた前記ブラシホルダの被押圧部に当接して当該ブラシホルダを前記工具ハウジングの長軸方向と交差する差し込み方向へと押圧する構成としたことを特徴とする電動工具。
 請求項1に記載の電動工具であって、
 前記ブラシホルダ収容空間と前記ブラシホルダの一方には突起が設けられ、他方には前記突起と係合する凹部が設けられており、前記ブラシホルダが前記ブラシホルダ収容空間に差し込まれた際、前記突起と前記凹部が係合して前記ブラシホルダが前記ブラシホルダ収容空間に保持される構成としたことを特徴とする電動工具。
 請求項1に記載の電動工具であって、
 前記被押圧部は、前記カバーが前記工具ハウジングの一端部外面及び中間領域外面に被さるように装着される際、前記カバーの突条部が当接するように誘導する変形可能なテーパ状の誘導部を有することを特徴とする電動工具。
Description:
電動工具

 本発明は、先端工具を駆動するモータを えた電動工具に関し、詳しくはブラシホル の固定技術に関する。

 実開平7-27274号公報(特許文献1)には、電動 工具におけるブラシホルダの固定技術が開示 されている。上記公報に記載のブラシホルダ 固定構造は、工具本体を構成するモータハウ ジングの長軸方向の後端部に形成された対向 する補強板間に長軸方向からブラシホルダを 差し込んでセットし、その後、モータハウジ ングの後端部にカバーを長軸方向から被せて 装着する際、当該カバーに設けたピンによっ てブラシホルダを長軸方向から押さえ込むこ とによって固定する構成である。また、複数 のブラシホルダのうち、1つのブラシホルダ ついては、カバーに設けたリブを利用して ラシホルダを整流子側に向って押し込んで 定する構成としている。

 上記のブラシホルダ固定構造は、モータハ ジングの長軸方向の後端部に、当該長軸方 に沿って延びる補強板を対向状に設け、こ 補強板間に形成される溝にブラシホルダを ータハウジングの長軸方向から差し込んで 着する構成としている。このため、モータ ウジングの端部領域が開放された構成、す わちモータハウジングの端部領域に当該ブ シホルダのモータハウジング長軸方向から 装着を妨害するような機能部品が存在しな 構成において有効である。
 しかしながら、モータハウジングの端部に ラシホルダの長軸方向装着を妨害するよう 機能部品が存在するような構成の場合、つ りブラシホルダをモータハウジングの端部 りも長軸方向内方に入り込んだ中間領域に 着しようとすると、公報に記載されたよう ブラシホルダの装着方式は適用し難いもの あり、この点でなお改良の余地がある。

実開平7-27274号公報

 本発明は、電動工具において、工具ハウ ングの端部領域から長軸方向の内方に入り んだ中間領域にブラシホルダを装着するこ が可能で、かつ当該中間領域にブラシホル を安定に固定することを可能とした技術を 供することを目的とする。

 上記課題を達成するため、本発明に係る 動工具の好ましい形態は、先端工具の駆動 用いられる機能部品が、長軸方向の一端側 他端側とのそれぞれに配置された工具ハウ ングと、工具ハウジングに収容されたモー と、を備え、モータにより先端工具を駆動 せ、これにより先端工具に所定の加工作業 遂行させる構成とされる。なお、本発明に ける「一端側に配置される機能部品」とし は、典型的にはモータを起動または停止す ための電源スイッチ、及び当該電源スイッ を操作する操作レバー(ノブ)、またモータ 端子あるいはブラシと接続可能なスイッチ 端子等が組み込まれたスイッチ配線機構部 これに該当し、また「他端側に配置される 能部品」としては、典型的には先端工具に ータの回転出力を伝達する動力伝達機構が れに該当する。また、本発明における「電 工具」は、典型的には、研削作業や研磨作 に用いられるディスクグラインダのような ータを駆動源とする電動工具がこれに該当 る。

 本発明の好ましい形態によれば、工具ハ ジングは、当該工具ハウジングの長軸方向 一端側と他端側間の中間領域にブラシホル 収容空間を有する。モータは、工具ハウジ グの長軸方向と交差する方向、すなわち径 向外側からブラシホルダ収容空間に差し込 で装着されるブラシホルダを有する。ブラ ホルダは、ブラシを収容する筒部を有する ともに、当該筒部に隣接して被押圧部を一 に備えている。また工具ハウジングは、当 工具ハウジングの長軸方向の一端側に取り けられるカバーを有する。カバーは、一端 開口された中空状に形成されて当該開口に なる工具ハウジング長軸方向の内部空間を するとともに、内部空間には開口側から工 ハウジングの長軸方向に延在する突条部を しており、工具ハウジングの長軸方向に沿 て当該工具ハウジングの一端部外面及び中 領域外面に開口から被さり、これにより工 ハウジングの一端部外面及び中間領域外面 内部空間に収容される構成とされる。そし 、内部空間の突条部は、カバーが工具ハウ ングの一端部外面及び中間領域外面に被さ 際、ブラシホルダ収容空間に差し込まれた ラシホルダの被押圧部に当接して当該ブラ ホルダを差し込み方向、すなわち工具ハウ ングの長軸方向と交差する方向(径方向)に 圧する構成とした。なお、本発明における 筒部に隣接」とは、筒部の外側面に直接に 置される態様、あるいは筒部周辺に配置さ る態様のいずれも好適に包含する。

 本発明の好ましい形態によれば、ブラシホ ダを工具ハウジングの長軸方向と交差する 向、すなわち径方向の外径側から内径側へ 差し込んで当該工具ハウジングに装着する 成としたので、工具ハウジングの長軸方向 おける各端部間の中間領域、すなわち工具 ウジングの一端部から内方に入り込んだ領 のブラシホルダ収容空間にブラシホルダを 着することが可能となった。これにより工 ハウジングの長軸方向の一端側に、例えば イッチ配線機構部が配置され、他端側に動 伝達機構等が配置されている構成の電動工 において、工具ハウジングに対するブラシ ルダの組み付けを合理的に実現できる。
 そして工具ハウジングのブラシホルダ収容 間に差し込まれたブラシホルダは、被押圧 を備え、当該押圧部が工具ハウジングの一 に長軸方向から装着されるカバーの突条部 よって差し込み方向に押圧される構成とし いる。ブラシホルダは、一般に当該ブラシ ルダの筒部に収容されたブラシを整流子に って押し付けるブラシ付勢バネを有してい 。このため、ブラシホルダには常時に差し み方向と反対方向、すなわち抜け方向に付 バネの付勢力が作用しているが、本発明に れば、ブラシホルダの被押圧部をカバーの 条部により差し込み方向に押圧する構成の め、ブラシホルダをブラシホルダ収容空間 安定に固定することが可能となる。

 本発明に係る電動工具の更なる形態によ ば、ブラシホルダ収容空間とブラシホルダ 一方には突起が設けられ、他方には前記突 と係合する凹部が設けられており、ブラシ ルダがブラシホルダ収容空間に差し込まれ 際、突起と凹部が係合してブラシホルダが ラシホルダ収容空間に保持される構成とし 。上述したように、ブラシホルダ収容空間 差し込まれた状態のブラシホルダには、ブ シを整流子に向って押し付けるブラシ付勢 ネの付勢力が差し込み方向と反対方向、す わち抜け方向に作用している。本発明によ ば、ブラシホルダ収容空間に差し込まれた ラシホルダを突起と凹部との係合によって 該ブラシホルダ収容空間に保持できるため 工具ハウジングにカバーを組み付ける際、 業者が手指によりブラシホルダをブラシホ ダ収容空間に保持する作業が不要となり、 ラシホルダ及びカバーの組付け作業性を向 することができる。

 本発明に係る電動工具の更なる形態によ ば、被押圧部は、カバーが工具ハウジング 長軸方向の一端部外面及び中間領域外面に さるように装着される際、カバーの突条部 当接するように誘導する変形可能なテーパ の誘導部を有する。本発明によれば、被押 部にテーパ状の誘導部を設けたことにより カバーを工具ハウジングの長軸方向一端部 面及び中間領域外面に装着する際、カバー 突条部を被押圧部に確実に当接させること 可能となる。

 本発明によれば、電動工具において、工 ハウジングの端部領域から長軸方向の内方 入り込んだ中間領域にブラシホルダを装着 ることが可能で、かつ当該中間領域にブラ ホルダを安定に固定することを可能とした 術が提供されることとなった。

 以下、本発明の実施形態につき、図1~図15 を参照しつつ、詳細に説明する。本実施の形 態は、電動工具の一例として、金属、コンク リート、石材等の各種被加工材の研削作業あ るいは研磨作業に用いられる手持ち式の電動 ディスクグラインダを用いて説明する。図1 は電動ディスクグラインダ101の全体構成が 観図によって示され、図2には電動ディスク ラインダ101の全体構成が断面図によって示 れ、更に図3には電動ディスクグラインダ101 の全体構成が分解断面図によって示されてい る。また、図4は図2のA部拡大図、図5は図3のB 部拡大図であり、図6はリアカバーを示す斜 図である。

 図1~図3に示すように、電動ディスクグラ ンダ101は、概括的に見て、電動ディスクグ インダ101の外郭を形成する本体部103と、本 部103の先端領域に配置される砥石119とを主 として構成される。本体部103は、モータハ ジング105、ギアハウジング107及びリアカバ 109を主体として構成される。本体部103は本 明における「工具ハウジング」に対応し、 石119は本発明における「先端工具」に対応 る。なお、説明の便宜上、本体部103の長軸 向につき、砥石119側を前、その反対側を後 いう。

 モータハウジング105は概ね円筒形状に形 され、当該モータハウジング105の内部空間 は駆動モータ121が収容されている。駆動モ タ121は、本発明における「モータ」に対応 る。駆動モータ121は、その回転軸線方向電 がディスクグラインダ101の長軸方向、すな ち本体部103の長軸方向となるように配置さ ている。なお、モータハウジング105は、電 ディスクグラインダ101を操作して加工作業 行う際の、作業者が片手で握るグリップ部 構成している。

 図2及び図3に示すように、モータハウジ グ105の前端部に連接されるギアハウジング10 7内には、駆動モータ121の回転出力を砥石119 伝達する動力伝達機構111が収容されている 動力伝達機構111は、駆動モータ121によって 転駆動される駆動側ギアとしての小ベベル ア113、小ベベルギア113と噛み合い係合する 動側ギアとしての大ベベルギア115、及び大 ベルギア115と共に回転するスピンドル117を 体として構成され、スピンドル117の先端部 砥石119が着脱自在に装着される。砥石119は モータハウジング105の長軸方向(本体部103の 軸方向)の一端側(前側)において、その回転 線が駆動モータ121の回転軸線に対して直交 るように配置される。

 本実施の形態における駆動モータ121は、 源コードを用いて電源(コンセント)から供 される電力によって駆動される。駆動モー 121は出力軸123、出力軸123と一体に回転する 却ファン124、出力軸123と一体に回転する電 子125、モータハウジング105に固定される固 子127、出力軸123の後端側(冷却ファン124の反 側)に設けられた整流子129、整流子129の外周 面に摺接して電流を供給する2個のブラシ133 ブラシ133を収容する2つのブラシホルダ131を 体として構成される。出力軸123は前端部が 側の軸受126により支持され、後端部が後側 軸受128により支持されて回転自在とされる なお、出力軸123、電機子125、整流子129によ て回転子が構成されている。

 モータハウジング105の後端には、リアハ ジング106が連接されている。リアハウジン 106は、図2及び図3に示すように、長軸方向 前端部がモータハウジング105の後端開口部 嵌入された状態で、当該モータハウジング10 5及び固定子127を長軸方向に貫通して延在す 複数の取付ネジ105aによって共締めされてい 。リアハウジング106は、整流子129及び後側 軸受128を覆うように配置されており、当該 アハウジング106の後方には、スイッチ配線 構部151が取り付けられている。このスイッ 配線機構部151は、非導電性の合成樹脂から るスイッチブロック153に、モータ駆動用の 源スイッチ(便宜上図示を省略する)、当該 源スイッチをオン・オフ操作するための操 レバー155(図1参照)、また便宜上図示を省略 るが、外部電源から電流を供給する電源コ ドと接続される端子、モータ側端子と接続 れる端子、ブラシ133と接続される端子等が み込まれることで構成される。なお、本実 の形態では、モータハウジング105に対する 動モータ121の組付け性を考慮してリアハウ ング106をモータハウジング105と別体で形成 ているが、一体に形成しても構わない。

 本実施の形態に係る2個のブラシホルダ131 は、リアハウジング106に取り付けられる。な お、リアハウジング106は非導電性の合成樹脂 によって形成されている。以下、ブラシホル ダ131の構造及びその取り付け構造につき、主 として図7~図15を参照して説明する。図7~図9 はブラシホルダの全体構成が示され、図10に はブラシホルダ131が装着される前の状態のブ ラシホルダ収容部が斜視図で示され、図11に 図10のC部が拡大して示される。図12にはブ シホルダ収容部にブラシホルダが差し込ま る過程が示され、図13には図12のD矢印方向か ら見た状態が示される。また図14にはブラシ ルダ収容部にブラシホルダが差し込まれた 態が示され、図15には図14のE矢印方向から た状態が示される。

 上記のように、リアハウジング106の後方 スイッチブロック153が配置される構成にお ては、ブラシホルダ131をリアハウジング106 後方から長軸方向に沿うように差し込んで 着することが難しい。このことから、本実 の形態では、ブラシホルダ131をリアハウジ グ106の長軸方向と交差する方向から差し込 でリアハウジング106に装着する構成として る。このために、リアハウジング106には外 に向って開放する径方向に凹状のブラシホ ダ収容部141が形成されている。ブラシホル 収容部141は、本発明における「ブラシホル 収容空間」に対応する。ブラシホルダ収容 141は、図3に示すように、整流子129と対向す る領域に周方向に所定間隔(本実施の形態で 180度)で2個設定されている。リアハウジング 106における整流子129と対向する領域は、本発 明における「中間領域」に対応する。

 各ブラシホルダ131は、図3に示すようにリ アハウジング106の長軸方向と交差する方向、 すなわち径方向からブラシホルダ収容部141内 に差し込まれて装着される。図7~図9にはブラ シホルダ131の全体構成が示される。ブラシホ ルダ131は、導電性の金属板を加工することで 所定形状に形成されている。ブラシホルダ131 にはブラシ133を収容するための断面略矩形の 筒部132が一体に形成されている。筒部132はブ ラシホルダ131の差し込み方向に延在しており 、図4に示すように、ブラシホルダ131がブラ ホルダ収容部141に差し込まれた状態では、 孔がブラシホルダ収容部141の内壁面に形成 れた開口141aに臨むように配置される。筒部1 32にはブラシ133が摺動自在に収容されており 当該ブラシ133は開口141aを通して整流子129の 外周面に径方向から略直角状に当接されると ともに、ブラシホルダ131に取り付けられた渦 巻きバネ134によって整流子129の外周面に摺接 可能に押付けられる。渦巻きバネ134はブラシ 付勢バネであり、一端がブラシホルダ131の係 止片131aに止着され、他端がブラシホルダ差 込み方向から見て、ブラシ133背面を整流子12 9に向って付勢する。

 また、ブラシホルダ131は、筒部132の筒孔 向と交差する方向(ハウジング長軸方向)の 端側には、互いに対向状に形成された2つの 込片135a,135bを一体に備えている。一方(図7 び図8の上側)の差込片135aは、差し込み方向 ら見て略逆U形に形成され、他方の(図7及び 8の下側)の差込片135bは、差し込み方向から L形に形成されている。これら2つの差込片135 a,135bを、図10及び図11に示されるブラシホル 収容部141に形成された対応する形状のスリ ト142a,142bに差し込むことによってブラシホ ダ131がブラシホルダ収容部141の所定位置に 置される。各スリット142a,142bは、ブラシホ ダ収容部141内において、所定間隔で対向状 形成される複数の板状部材143によって形成 れている。

 また、各差込片135a,135bには、半球面状の 部137が一体に形成されている(図13参照)。差 込片135a,135bがスリット142a,142bに差し込まれた 際、突部137が板状部材143に形成された半球面 状の凹部(あるいは溝)144(図11及び図13参照)に 合し、これによりブラシホルダ131はブラシ ルダ収容部141の所定位置に保持される(図14 及び図15参照)。ブラシホルダ131がブラシホ ダ収容部141に差し込まれ、ブラシ133が整流 129の外周面に押し付けられるとき、当該ブ シホルダ131にはブラシ133を整流子129に押し けるべく付勢する渦巻きバネ134の付勢力が 差し込み方向と反対方向、すなわち抜け方 に反力として作用する。しかるに、上記の 部137と凹部144との係合により、ブラシホル 131に作用する反力に抗して当該ブラシホル 131を所定位置に保持することが可能とされ 。

 また、ブラシホルダ収容部141に配置され ブラシホルダ131は、リアハウジング106に被 るように装着されるリアカバー109によって し込み方向の背面側から押圧されて固定さ る構成とされる(図4参照)。リアカバー109は 本発明における「カバー」に対応する。リ カバー109は合成樹脂製であり、図6に示すよ うに、一端(前端)が開口された略円筒状に形 され、その筒孔内壁面109aに長軸方向に延在 する2個のリブ145が周方向に180度間隔で一体 形成されている。リブ145は補強部材として 機能する。筒孔は本発明における「内部空 」に対応し、リブ145は本発明における「突 部」に対応する。リアカバー109はリアハウ ング106の長軸方向から当該リアハウジング10 6に被せるように装着する際、リブ145が各ブ シホルダ131に形成された突片139を差し込み 向の背面側から押圧する(図4及び図9の二点 線参照)。これによりブラシホルダ131は、ブ シホルダ収容部141に抜け止めされた状態で っかりと固定される。突片139は本発明にお る「被押圧部」に対応する。突片139は筒部1 32に隣接する1つの差込片135aの差し込み方向 面側に一体に形成されている。

 また突片139は、リアカバー109の被せ方向 (装着方向)に対して傾斜状に突出され、か 変形可能とされている。これにより、リブ14 5の端部が突片139に当接するように誘導する 突片139が傾斜状に突出されることで本発明 おける「テーパ状の誘導部」が構成される

 なお、リアハウジング106に被せられたリ カバー109は、その開口端部がリアハウジン 106の前端外周に嵌合され、当該嵌合状態で 着ネジ147によってリアハウジング106に止着 れる(図2参照)。かくして、リアハウジング1 06、ブラシホルダ131及びスイッチブロック153 、リアカバー109に収容される。なお、スイ チブロック153に組み付けられた操作レバー1 55は、図1に示すように、リアカバー109の後端 部に形成された開口(便宜上図示を省略する) ら外部に突出され、作業者による操作が可 とされる。従って、作業者は、モータハウ ング105を把持するとともに、操作レバー155 操作を介して駆動モータ121を通電駆動する とにより、動力伝達機構111を介して砥石119 回転駆動し、被加工材の研削や研磨作業あ いは切断作業を適宜に行うことができる。

 本実施の形態においては、ブラシホルダ1 31を、リアハウジング106の長軸方向、すなわ 本体部103の長軸方向と交差する方向からリ ハウジング106のブラシホルダ収容部141に差 込んで装着する構成としている。このため リアハウジング106の後端部にスイッチ配線 構部151が配置され、ブラシホルダ131をリア ウジング106の後方から前方に向って装着す ことが妨げられるようなハウジング構造に いて、リアハウジング106の長軸方向中間領 にブラシホルダ131を合理的に組み付けるこ が可能となる。

 本実施の形態によれば、リアハウジング1 06に長軸方向から装着されるリアカバー109の ブ145が、ブラシホルダ131の突片139に当接し これをブラシホルダ131の差し込み方向へと 圧して固定する構成としている。このため ブラシホルダ131をブラシホルダ収容部141に け止めされた状態で安定に固定することが きる。また突片139は、リアカバー109の装着 向に対して傾斜状に突出され、かつ変形可 とすることで、リブ145と突片139間の差し込 方向に関し相対位置にバラツキがあっても 該バラツキを吸収しつつ装着可能となる。

 また本実施の形態では、ブラシホルダ131 差込片135a,135bが、ブラシホルダ収容部141の リット142a,142bを形成する板状部材143に案内 れつつ当該スリット142a,142bに差し込まれる め、ブラシホルダ131のブラシホルダ収容部1 41に対する差し込み作業を容易に行うことが きる。

 また、ブラシホルダ131がブラシホルダ収 部141に差し込まれると、差込片135a,135bに設 た突部137がブラシホルダ収容部141側の凹部1 44に係合する。これによりブラシホルダ131は ラシ133を付勢する渦巻きバネ134の付勢力に して所定位置に保持される。従って、リア バー109をリアハウジング106に取り付ける際 作業者が手指によりブラシホルダ131をブラ ホルダ収容部141に保持する作業が不要とな 、ブラシホルダ131及びリアカバー109の組付 作業性を向上することができる。

 なお、本実施の形態では、電動工具の一 として電動ディスクグラインダ101を用いて 明したが、リアハウジング106の後端部に、 イッチ配線機構部151のようにブラシホルダ1 31の、リアハウジング106後方から前方に向う 着方式の妨げとなる部材が存在する構成の 動工具であれば、適用可能である。

本発明の実施形態に係る電動ディスク ラインダの全体構成を示す外観図である。 電動ディスクグラインダの全体構成を す断面図である。 電動ディスクグラインダの全体構成を す分解断面図である。 図2のA部拡大図である。 図3のB部拡大図である。 リアカバーを示す斜視図である。 ブラシホルダの構成を示す斜視図であ 。 同じくブラシホルダの構成を示す斜視 である。 同じくブラシホルダの構成を示す側面 である。 ブラシホルダが差し込まれる前のブラ シホルダ収容部を示す斜視図である。 図10のC部拡大図である。 ブラシホルダ収容部にブラシホルダが 差し込まれる過程を示す図である。 図12のD矢視図である。 ブラシホルダ収容部にブラシホルダが 差し込まれた状態を示す図である。 図14のE矢視図である。

符号の説明

101 電動ディスクグラインダ(電動工具)
103 本体部(工具ハウジング)
105 モータハウジング
105a 取付ネジ
106 リアハウジング
107 ギアハウジング
109 リアカバー(カバー)
109a 筒孔内壁面
111 動力伝達機構
113 小ベベルギア
115 大ベベルギア
117 スピンドル
119 砥石(先端工具)
121 駆動モータ(モータ)
123 出力軸
124 冷却ファン
125 電機子
126 軸受
127 固定子
128 軸受
129 整流子
131 ブラシホルダ
132 筒部
133 ブラシ
134 渦巻きバネ
135a,135b 差込片
137 突部
139 突片(被押圧部)
141 ブラシホルダ収容部(ブラシホルダ収容空 間)
141a 開口
142a,142b スリット
143 板状部
144 凹部
145 リブ(突条部)
147 止着ネジ
151 スイッチ配線機構部
153 スイッチブロック
155 操作レバー