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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC VEHICLE DRIVING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110479
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an electric vehicle driving device which consumes regenerative energy at a brake resistor, wherein a harmonic component produced by a brake chopper switching circuit can be reduced. A plurality of brake chopper switching circuits (3) are provided in parallel for each inverter (6). Harmonic components produced by the brake chopper switching circuits (3) are reduced by mutually changing the phase or frequency of the carrier triangular wave of each of the switching circuits (3).

Inventors:
LIN MIN (JP)
MATSUOKA MANABU (JP)
MIYAZAKI AKIRA (JP)
YUUKI KAZUAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053986
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
March 03, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
LIN MIN (JP)
MATSUOKA MANABU (JP)
MIYAZAKI AKIRA (JP)
YUUKI KAZUAKI (JP)
International Classes:
B60L7/22; B60L7/06; B60L9/18; B60L50/13; H02M7/48; H02P27/06
Foreign References:
JP2005033885A2005-02-03
JPS61170203A1986-07-31
JPH0690593A1994-03-29
JP2001204101A2001-07-27
JPH09140165A1997-05-27
JP2006067638A2006-03-09
Other References:
See also references of EP 2251224A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (JP)
Takehiko Suzue (JP)
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Claims:
 直流電源に接続され、直流電力を可変周波数可変電圧の3相交流電力に変換し交流電動機を駆動する電力変換装置と、
 前記電力変換装置の直流側端子にそれぞれ並列に接続され、スイッチング回路と抵抗器の直列回路でそれぞれ構成され、回生電力の消費を制御する複数の発電ブレーキ回路と、
 各スイッチング回路に対して生成したキャリア三角波と通流率との比較に基づいて発生したゲート信号により、前記スイッチング回路のスイッチングを制御するスイッチング制御部とを具備し、
 前記スイッチング制御部は、各スイッチング回路のキャリア三角波の位相をずらして、前記ゲート信号を生成することを特徴とする電気車駆動装置。
 前記スイッチング制御部は、各スイッチング回路について互いに異なる周波数のキャリア三角波を生成することを特徴とする請求項1記載の電気車駆動装置。
 前記スイッチング制御部は、前記複数のスイッチング回路の中で、故障したスイッチング回路を切離し、残りの健全なスイッチング回路の回路数に応じた位相差の三角波を用いて、前記スイッチング回路を制御することを特徴とする請求項1記載の電気車駆動装置。
 前記スイッチング制御部は、前記複数のスイッチング回路の中で、故障したスイッチング回路を切離し、残りの健全なスイッチング回路の回路数に応じた位相差の三角波を用いて、前記スイッチング回路を制御することを特徴とする請求項2記載の電気車駆動装置。
 請求項1記載の電気車駆動装置を複数具備し、該複数の電気車駆動装置は直流電源に並列に接続され、該複数の電気車駆動装置内に構成される複数のスイッチング回路に対して、互いに異なる位相のキャリア三角波が生成されることを特徴とする電気車駆動装置。
 直流電源に接続され、直流電力を可変周波数可変電圧の3相交流電力に変換し交流電動機を駆動する電力変換装置と、
 前記電力変換装置の直流側端子に接続され、スイッチング回路と抵抗器の直列回路で構成され、回生電力の消費を制御する発電ブレーキ回路と、
 前記スイッチング回路に対して生成したキャリア三角波と通流率の比較に基づいて発生したゲート信号により、前記スイッチング回路のスイッチングを制御するスイッチング制御部とを具備し、
 前記スイッチング制御部は、前記キャリア三角波の周波数を時間と共に変化させることを特徴とする電気車駆動装置。
Description:
電気車駆動装置

 本発明は、回生ブレーキ作動中に発生し 余剰エネルギーをブレーキ抵抗で消費する 気車駆動装置に関する。

 鉄道向け電気車の駆動装置では、ブレー をかけたとき、車輪を駆動するモータで生 る回生エネルギーをブレーキ抵抗で消費す 発電ブレーキという動作モードがある。こ モードでは、モータを駆動するインバータ 直流電圧入力側のフィルタコンデンサ電圧 基づいて算出される通流率と、ブレーキチ ッパキャリア三角波とが比較される。この 較結果に基づいて、ブレーキチョッパスイ チング回路のゲート信号を生成し、スイッ ング素子の導通状態を制御する。

 このようなブレーキチョッパスイッチン 回路の動作時に発生する高調波成分は、き 系統に誘導障害を与えることがある。高調 成分の低減に関する類似の公知技術には、 開平9-140165号公報及び特開2006-67638号公報等 ある。これら文献では、共にコンバータに り生じる高調波の低減について述べられて る。

 従来の車両システムにおいてブレーキチ ッパスイッチング回路は、一定なキャリア 波数を用いたため、特定周波数の高調波成 が生じる。図17は従来のブレーキチョッパ イッチング回路のスイッチングにより生じ 高調波のシミュレーション結果を示す。き 系統には、例えばレールを使用して通信な を行なうために、様々な信号系に対する高 波成分の制限値が設けられている。線100等 そのような制限値を示す。波形111はインバ タが1回路の場合にブレーキチョッパスイッ ング回路から生じる高調波のスペクトル波 、波形112は機関車4重連(8インバータ回路)の 場合にブレーキチョッパスイッチング回路か ら生じる高調波のスペクトル波形を示す。こ の例で、ブレーキチョッパスイッチング回路 のスイッチング周波数fBCHは327Hz、モータの回 転周波数(FR)は8.6Hzである。

 スイッチング周波数fBCHにおいて、ブレー キチョッパスイッチング回路のスイッチング により生じた高調波成分を示すリップル113が 生じている。リップル114、115は、それぞれブ レーキチョッパスイッチング回路により生じ た2次及び3次高調波成分を示す。他のリップ はインバーから生じた高調波成分を示す。 のように、ブレーキチョッパスイッチング 路により生じる高調波のリップル113のマー ン(リップルピーク値から最も厳しい制限値 までの余裕値)は小さい。

 ブレーキチョッパスイッチング回路のス ッチング周波数fBCHは一定であるが、インバ ータによるリップルの周波数は、車速に比例 して変化する。従って、この特定周波数fBCH 高調波成分と、インバータにより生じる高 波成分との重畳により生じる高調波成分は き電系統の通信回線等に誘導障害を与える れがある。

 本発明は、ブレーキ抵抗器で回生エネル ーを消費する電気車駆動装置において、ブ ーキチョッパスイッチング回路により生じ 高調波成分を低減することが可能な電気車 動装置を提供することを目的とする。

 本発明の一実施例では、ブレーキ抵抗器 回生エネルギーを消費する電気車駆動装置 おいて、複数のブレーキチョッパスイッチ グ回路を設け、各スイッチング回路のキャ ア三角波の位相または周波数を変化させる とにより、ブレーキチョッパスイッチング 路により生じる高調波成分が低減される。 の結果、き電系統(レール)を利用した通信 安定して行なうことができる。

本発明の第1実施例の構成を示すブロッ ク図。 位相演算部8により演算されるキャリア 三角波の位相θBCHnを示すグラフ。 キャリア三角波及び流通率AL(上段)と 比較器10から出力されるゲート信号(中断)と ゲート信号の合成信号(下段)の関係を示す 。 キャリア三角波及び他の流通率AL(上段 )と、比較器10から出力されるゲート信号(中 )と、ゲート信号の合成信号(下段)の関係を す図。 キャリア三角波及び更に他の流通率AL( 上段)と、比較器10から出力されるゲート信号 (中断)と、ゲート信号の合成信号(下段)の関 を示す図。 第1実施例を適用したブレーキチョッパ スイッチング回路の高調波のシミュレーショ ン結果を示す図。 本発明の第2実施例の構成を示すブロッ ク図。 本発明の第3実施例の構成を示すブロッ ク図。 周波数演算部12の構成例を示すブロッ 図。 周波数演算部12の他の構成例を示すブ ック図。 本発明の第4実施例の構成を示すブロッ ク図。 本発明の第5実施例の構成を示すブロ ク図。 本発明の第6実施例の構成を示すブロ ク図。 本発明の第7実施例の構成を示すブロ ク図。 本発明の第8実施例の構成を示すブロ ク図 本発明の第8実施例の他の構成を示す ロック図。 本発明の第9実施例の構成を示すブロ ク図。 本発明の第9実施例の他の構成を示す ロック図。 従来のブレーキチョッパスイッチング 回路の高調波のシミュレーション結果を示す 図。

 以下、本発明の実施例を図面を参照して 明する。

 図1は、本発明による電気車駆動装置の第 1実施例の概略構成を示すブロック図である

 先ず主回路25について説明する。DC電源1 、直流電車線(架線)、又は車上のエンジン発 電機+整流器、又は交流電車線(架線)+コンバ タである。DC電源1は、第1の開閉器2を介して 、複数の発電ブレーキ回路19、フィルタコン ンサ5及びインバータ6に接続される。イン ータ6には、電気車を駆動するための動力源 なるモータ7が接続される。

 各発電ブレーキ回路19はフィルタコンデ サ5の両端に、それぞれ並列に例えばN個接続 されている。発電ブレーキ回路19は、回生電 を制御するためのブレーキチョッパスイッ ング回路3と、スイッチング動作により流れ る電力を消費するための抵抗4(以下、ブレー 抵抗器と呼ぶ)の直列回路として構成される 。このように本実施例に係る電気車駆動装置 は、各インバータについて複数のブレーキチ ョッパスイッチング回路が設けられる。

 次にスイッチング制御部26について説明 る。ブレーキチョッパスイッチング回路3の イッチング制御部26は、スイッチング回路3 用いるスイッチング素子の導通状態(オン/ フ)を制御する。スイッチング制御部26には 前記ブレーキチョッパスイッチング回路3の 数Nが入力される。

 スイッチング制御部26に設けられた位相 算部8は、ブレーキチョッパスイッチング回 3の個数Nを入力し、各ブレーキチョッパス ッチング回路3のキャリア三角波の位相を計 する。

 例えば位相演算部8は、次式(1)のようにキャ リア三角波の位相θBCHを演算する。

ここに、fBCHはブレーキチョッパスイッチ グ回路3のキャリア三角波周波数、Nは並列接 続したブレーキスイッチング回路3の個数、n n個目のブレーキスイッチング回路3を示す(n =1~N)。図2は位相演算部8により演算されるキ リア三角波の位相θBCHnを示すグラフである 各位相θBCHnは時間tに比例して増加し、隣り う位相θBCHnと位相θBCHn+1の位相差は、2π/Nで ある。

 位相演算部8の出力θBCH1~θBCHNは各ブレー スイッチング回路3のキャリア三角波生成器9 に入力される。キャリア三角波生成器9は位 θBCHnに応じて、ブレーキチョッパスイッチ グ回路3のキャリア三角波を生成する。

 キャリア三角波生成器9の出力キャリア三 角波と、フィルタコンデンサ5の瞬時電圧に り計算されたブレーキチョッパスイッチン 回路3の通流率ALが、比較器10に各々入力され る。図3は発電ブレーキ回路19を2回路(BCH1,BCH2) で構成した場合のキャリア三角波及び流通率 AL(上段)と、比較器10から出力されるゲート信 号(BCH1Gate、BCH2Gate:中段)と、ゲート信号の合 信号(BCH1Gate+BCH2Gate:下段)の関係を示す。図3(a )は流通率ALが25%、図3(b)は50%、図3(a)は75%の場 を示す。図3の上段に示すように、発電ブレ ーキ回路19を2回路で構成した場合、各回路に ついて生成されるキャリア三角波は、互いに 180°位相がずれている。

 通流率ALがキャリア三角波より大きいと に、ブレーキチョッパスイッチング回路3の イッチング素子がオンする。通流率ALがキ リア三角波より小さいときにスイチング素 はオフする。通流率ALは、フィルタコンデン サ5の瞬時電圧の増加に伴って上昇する。よ て、スイッチングのパルス幅の変調制御が われる。このように、例えば発電ブレーキ 路19を2回路設けた場合、互いのブレーキチ ッパスイッチング回路3で発生されるリップ 成分は逆相(位相差=π)となり、理論的には 殺され0となる。尚、発電ブレーキ回路19を3 路以上設けた場合も同様にリップル成分は いに打ち消しあうように作用する。

 図4は本実施例を適用したブレーキチョッ パスイッチング回路のスイッチングにより生 じる高調波のシミュレーション結果を示す。 波形111はインバータが1回路の場合の高調波 ペクトル波形、波形112は機関車4重連(8イン ータ回路)の場合の高調波スペクトル波形を す。この例で、スイッチング回路のスイッ ング周波数fBCHは327Hz、モータの回転周波数( FR)は27.8Hzである。また、インバータにより生 じる高調波成分fINVは654Hzであり、ブレーキチ ョッパスイッチング回路により生じる高調波 周波数327Hzの丁度2倍となっている。このよう な場合、従来ではスイッチング周波数fBCHの2 高調波成分114と、インバータにより生じる 調波成分が重畳し、インバータが他の周波 で動作しているときと比べ、リップルの振 が著しく大きくなる。

 しかし本発明によれば図4から分かるよう に、ブレーキチョッパスイッチング回路によ り生じる高調波成分の振幅は低い値に抑えら れ、何れのリップル113、114、115も制限値に対 して十分なマージンを有している。

 以上のように本実施例によれば、ブレー チョッパスイッチング回路3の個数に応じて 、各ブレーキチョッパスイッチング回路3の イッチング信号発生用キャリア三角波の位 が順次ずらされる。このため、ブレーキチ ッパスイッチング回路3の出力電流リップル 周波数スペクトルの振幅を、発電ブレーキ 路19を1回路で構成した従来に比べ低減でき 。また、ブレーキチョッパスイッチング回 3により生じた高調波成分とインバータによ り生じた高調波成分の干渉により生じる高調 波も低減させることができた。このため、ブ レーキチョッパスイッチング回路3により生 る高調波成分を抑え、電気車駆動装置の性 を向上することが出来る。

 図5は、本発明による電気車駆動装置の第 2実施例の概略構成を示すブロック図である 主回路25の構成は第1実施例と同一である。 の第2実施例では、スイッチング制御部26の ブレーキチョッパスイッチング回路3に、そ ぞれ異なる周波数のキャリア三角波が供給 れる。

 スイッチング制御部26に設けられた周波 演算部11は、ブレーキチョッパスイッチング 回路3の個数Nを入力し、各ブレーキチョッパ イッチング回路3のキャリア三角波の周波数 を演算する。例えば、次式(2)のようにキャリ ア三角波の周波数fBCHを決定する。

  fBCHn=f0+(n-1)×δf              …(2)
ここに、nはn個目のブレーキチョッパスイッ ング回路3を示す(n=1~N)。Nは並列したブレー チョッパスイッチング回路3の個数である。 従って、キャリア三角波周波数fBCH1~fBCHNは、 て互いに異なる周波数であって、n番目キャ リア三角波周波数fBCHnと、n+1番目キャリア三 波周波数fBCHn+1は、互いにf0だけ異なってい 。

 または、下記式(3)のように予め決めた周 数を各ブレーキチョッパスイッチング回路3 に与える。

  If(n=1) fBCH=fBCH1
  If(n=2) fBCH=fBCH2
      ・                         …(3)
      ・
  If(n=N) fBCH=fBCHN
ここに、fBCH1~fBCHNは予め決めた値である。

 式(2)及び(3)の何れの場合でも、キャリア 角波周波数fBCH1~fBCHNは、全て互いに異なる 波数である。

 周波数演算部11の出力信号fBCH1~fBCHNはキャ リア三角波生成器9にそれぞれ入力され、キ リア周波数fBCHnに応じて、各ブレーキチョッ パスイッチング回路3のキャリア三角波が生 される。

 キャリア三角波生成器9の出力キャリア三 角波は比較器10に入力され、第1実施例と同様 に通流率ALとの比較により、スイチング素子3 のオン/オフが制御される。

 以上の構成により、ブレーキチョッパス ッチング回路3の個数に応じて各ブレーキチ ョッパスイッチング回路3のキャリア三角波 波数が決定される。このため、ブレーキチ ッパスイッチング回路3の出力電流に生じる ップルの周波数スペクトルが分散され、リ プル成分の振幅が低減される。また、ブレ キチョッパスイッチング回路3により生じた 高調波成分とインバータにより生じた高調波 成分の干渉により生じる高調波も低減される 。このため、ブレーキチョッパスイッチング 回路3により生じる高調波成分を抑え、電気 駆動装置の性能を向上することができる。

 図6は、本発明による電気車駆動装置の第 3実施例の概略構成を示すブロック図である

 主回路25には従来と同様に、1インバータ回 について発電ブレーキ回路19が1回路設けら ている。スイッチング制御部26は、周波数 算部12、キャリア三角波生成器9、位相推定 27及び比較器10を含む。位相推定部27は、周 数演算部12からキャリア三角波周波数fBCHを 力し、次式(4)に基づいて該三角波の位相θ(0 ~360°)を算出する。

 周波数演算部12は、位相推定部27から入力 される位相θに基づいて、キャリア周波数fBCH を演算する。キャリア三角波生成器9はキャ ア周波数fBCHに応じて、ブレーキチョッパス ッチング回路3のキャリア三角波を生成する 。比較器10は、キャリア三角波生成器9から出 力されるキャリア三角波と通流率ALとの比較 より、スイチング回路3のゲート信号を出力 する。

 図7は周波数演算部12の構成例を示す図で る。キャリアカウント演算部13はキャリア 角波の位相θを入力し、次式(5)のようにキャ リア三角波の数をM進カウンタでカウントし キャリア三角波カウント値NMを出力する。

  NM=floor(θ[deg]/360[deg])       …(5)
ここに、floor( )は括弧内数値の小数点以下を 切り捨て整数化する関数とする。

 キャリア周波数パターンテーブル14には キャリア波カウント値NMに対応するM個のキ リア周波数が予め格納されている。キャリ パターンテーブル14は、キャリアカウント演 算部13で生成されたキャリアカウント値NMを ドレスとし、対応するキャリア周波数デー を、その時点でのキャリア周波数fBCHnとして 出力するものである。従って周波数演算部12 、周期的に変化するキャリア周波数を出力 る。

 すなわち、位相推定部27は、周波数演算 12から提供される各キャリア周波数fBCHに基 いて、位相(0°~360°)を出力する。周波数演算 部12内のキャリアカウント演算部13は、位相 定部27が提供する位相に基づいて、その周期 をカウントし、カウント値をNMとして出力す 。周波数演算部12は、キャリア周波数パタ ン14を用いて、カウント値NMに対応するキャ ア周波数fBCHを出力する。

 キャリア三角波生成器9は、キャリア周波 数fBCHの三角波を出力する。又、キャリア三 波生成器9は、三角波の1波毎に異なる周期を 有するキャリア三角波を出力する。

 このように構成されたブレーキチョッパ イッチング制御部26は、予めキャリア三角 位相θ及びそれに準ずる値(本実施例ではキ リアカウント値と称している)に対するキャ ア周波数fBCHを予め計算し、テーブルに格納 しておき、実運転中(ブレーキ時)はそのテー ルを参照するという形態をとっている。

 本実施例では、キャリア周波数を予め決 た値で周期的に(時間と共に)変化させるこ で、ブレーキチョッパスイッチング回路3の 力電流のリップルの周波数スペクトルが分 される。従って、ブレーキチョッパスイッ ング回路3により生じる高調波成分を抑え、 装置の性能を向上した電気車駆動装置を提供 することができる。また、予め決められたキ ャリア周波数を使用することにより、事前予 測、評価及びトラブル時の再現解析が容易に できるメリットもある。

 図8は周波数演算部12の他の構成例を示す である。この周波数演算部12はランダム方 でキャリア周波数を出力する。

 キャリアカウント演算部13は前述したよ に、キャリア三角波の位相θを入力し、キャ リア三角波カウント値NMを出力する。キャリ 周波数ランダム発生器16には、キャリアカ ント演算部13で生成されたキャリアカウント 値NMに応じて、規則性なくランダムに変化す キャリア周波数fBCHを生成し出力する。

 このように構成されたブレーキチョッパ イッチング制御部26は、キャリア周波数を ンダムに変化させることで、ブレーキチョ パスイッチング回路3の出力電流高調波を一 に分散させることができる。この結果、キ リア周波数を分散することの狙いである特 周波数成分を発生しないという特性をより 著にすることが可能である。よって、装置 性能を向上した電気車駆動装置を提供する とができる。

 図9は、本発明による電気車駆動装置の第 4実施例の概略構成を示すブロック図である

 全体構成は第1実施例と同様であるが、こ の第4実施例に係る電気車駆動装置の主回路25 では、各ブレーキチョッパスイッチング回路 3とDC電源1の正側電極との間に開放スイッチ17 が接続され、各ブレーキチョッパスイッチン グ回路3には故障検出部24が設けられている。

 以上の構成においては、ブレーキチョッ スイッチング回路3の短絡故障が故障検出部 24により検出されると、電気車駆動装置の制 部(図示されず)は当該ブレーキチョッパス ッチング回路3に接続された開放スイッチ17 開放し、故障時の大電流を遮断する。よっ 、他の健全なブレーキチョッパスイッチン 回路3及びインバータ装置6への被害を防止す ることができ、システムの冗長性を確保した 電気車駆動装置を提供することが出来る。 

 図10は、本発明による電気車駆動装置の 5実施例の概略構成を示すブロック図である

 主回路25の構成は図9の第4実施例と同一で ある。この第5実施例では、スイッチング制 部26において、位相演算部8の前段に回路数 算部29が設けられている。

 複数のブレーキチョッパスイッチング回 3の故障検出部24のうち一部が短絡故障を検 した時、電気車駆動装置の制御部(図示され ず)はブレーキチョッパスイッチング回路3に 続された開放スイッチ17の開放にて、故障 たブレーキスイッチング回路3を切離し、残 の健全なブレーキチョッパスイッチング回 3で運転を継続する。そのため、回路数演算 部29は、故障検出部24からの故障検出信号に づいて、健全なブレーキチョッパスイッチ グ回路3の回路数N*を演算し、キャリア位相 算部8へ出力する。例えば式(5)のように健全 路数を演算する。

  N*=N-NF                  …(5)
ここで、N*は健全回路数、Nはブレーキチョッ パスイチング回路の総数、NFは故障ブレーキ ョッパスイッチング回路数である。

 位相演算部8は、見直されたブレーキチョ ッパスイッチング回路3の回路数N*に応じて、 第1実施例のようにキャリア三角波の位相θBCH を決定する。

 以上の構成により、ブレーキチョッパス ッチング回路3が短絡故障を発生した時、ブ レーキチョッパスイッチング回路3に接続さ た開放スイッチの開放により、故障したブ ーキチョッパスイッチング回路3を切離し、 りの健全なブレーキチョッパスイッチング 路3で運転を継続させることができる。また 、健全なブレーキチョッパスイッチング回路 3のキャリア位相を健全な回路の数N*に応じて ずらすことによって、ブレーキスチョッパイ ッチング回路により生じる高調波を低減でき る。よって、システムの冗長性及び性能を確 保した電気車駆動装置を提供することができ る。

 図11は、本発明による電気車駆動装置の 6実施例の概略構成を示すブロック図である

 主回路25の構成は図10の第5実施例と同一 ある。この第6実施例では、スイッチング制 部26において、図10の位相演算部8に代わり 波数演算部11が設けられている。

 複数のブレーキチョッパスイッチング回 3の故障検出部24のうち一部が短絡故障を検 した時、電気車駆動装置の制御部(図示され ず)は開放スイッチ17にて、故障したブレーキ チョッパスイッチング回路3を切離し、残り 健全なブレーキチョッパスイッチング回路3 運転を継続する。このとき、回路数演算部2 9は第5実施例と同様に、健全なブレーキチョ パスイッチング回路3の回路数N*を演算し、 波数演算部11へ出力する。

 周波数演算部11は、健全なブレーキチョ パスイッチング回路3の回路数N*に応じて、 2実施例のようにキャリア三角波の周波数fBCH を決定する。

 以上の構成により、ブレーキチョッパス ッチング回路3が短絡故障を発生した時、開 放スイッチ17の開放により、故障したブレー チョッパスイッチング回路3を切離し、残り の健全なブレーキチョッパスイッチング回路 3で運転を継続させることができる。また、 全なブレーキチョッパスイッチング回路3の ャリア周波数を健全な回路の数N*に応じて 化させることによって、ブレーキチョッパ イッチング回路3により生じる高調波を低減 きる。よって、システムの冗長性及び性能 確保した電気車駆動装置を提供することが きる。 

 図12は、本発明による電気車駆動装置の 7実施例の概略構成を示すブロック図である

 この第7実施例では、フィルタコンデンサ 5のコンデンサ電圧EFCを検出する電圧検出器30 と、該コンデンサ電圧EFCと過電圧規定値Vovd を比較する電圧比較器20と、比較器20の比較 果に応じて比較器10の出力を切り替えるス ッチ21が設けられている。

 電圧比較器20では、電圧検出器30によって 検出されたフィルタコンデンサ電圧EFCと、過 電圧規定値Vovdの比較により、フィルタコン ンサ電圧が過電圧か否かを判断する。フィ タコンデンサ電圧EFCが過電圧規定値Vovdを超 た場合、過電圧信号OVD=1を出力する。

 スイッチ21は、過電圧信号OVD=0の時は、従 来通り、比較器10の出力をブレーキチョッパ イッチング回路3のゲート信号として提供す る。過電圧信号OVD=1の時、スイッチ21は、比 器10の出力に依らず、全てのブレーキチョッ パスイッチング回路3のゲートをオンのまま する。

 以上の構成により、フィルタコンデンサ 電圧が発生した時、スイッチ21の切替によ 、全てのブレーキチョッパスイッチング回 3のゲート信号を一斉にオン継続信号とし、 ィルタコンデンサ電圧を放電する。このた 、フィルタコンデンサ過電圧によるインバ タ装置などへの被害を防止することができ システムの冗長性を確保した電気車駆動装 を提供することができる。 

 図13及び図14は、本発明による電気車駆動 装置の第8実施例の概略構成を示すブロック である。

 第8実施例として、DC電源1の両端に第1実 例と同じ電気車制御装置がK個並列に接続さ 、リアクトルの配置が互いに異なる下記二 の構成が提供される。

 第1の構成例は図13に示すように、DC電源1 単一のリアクトル18を介して、K個並列に接 した電気制御装置に接続される。例えば、 間直流リンクに並列に接続したK個の電気車 制御装置である。本実施例は1車両に複数(K個 )のインバータ回路が搭載される車両に適用 れる。

 第2の構成例は図14に示すように、それぞ リアクトル18を持つ電気車制御装置がK個並 にDC電源1に接続される。例えば、この構成 は電気機関車重連運転の場合、或いは編成 2以上のいわゆる電車(各車両にインバータ 路が設けられている)の場合に適用される構 である。

 以上の構成を有する電気車制御装置にお て、各電気車制御装置のスイッチング制御 26に、総個数Kと自装置または自車両の所在 号Kmが入力される。

 位相演算部22では、電気車制御装置の総個 K、所在番号Km及びブレーキチョッパスイッ ング回路数Nに応じて、各ブレーキチョッパ イッチング回路3のキャリア三角波の位相を 演算し、各キャリア三角波生成器9にそれぞ 出力する。例えば、次式(6)のようにキャリ 三角波の位相θBCHを決定する。

ここに、fBCHはブレーキチョッパスイッチ グ回路3のキャリア周波数、Nは並列接続した ブレーキチョッパスイッチング回路3の個数 nはn個目のブレーキチョッパスイッチング回 路(n=1~N)を示し、Kは入力側で並列接続された 力変換装置の総個数、kmはm個目の電力変換 置を示す(m=1~K)。

 以上の構成により、電気車制御装置の編 数Kとブレーキチョッパスイッチング回路3 個数nに応じて、各々のブレーキチョッパス ッチング回路3のキャリア三角波の位相が順 次ずらされる。このため、ブレーキチョッパ スイッチング回路3の出力電流のリップルの 波数スペクトル振幅を低減できた。また、 レーキチョッパスイッチング回路3により生 た高調波成分とインバータにより生じた高 波成分の干渉により生じる高調波もより低 することができた。このため、電気車駆動 置の性能を向上することができる。尚、本 施例は、各主回路25にブレーキチョッパス ッチング回路3を1回路のみ設けた構成であっ ても、前述したような効果を奏するものであ る。

 図15及び図16は、本発明による電気車駆動 装置の第9実施例の概略構成を示すブロック である。

 主回路25の構成は第8実施例と同一である

 この第9実施例でも第8実施例と同様に、 電気車制御装置に総個数Kと所在番号Kmが入 される。周波数演算部23では、電気車制御装 置の総個数K、所在番号Km及びブレーキチョッ パスイッチング回路数Nに応じて各ブレーキ ョッパスイッチング回路3のキャリア三角波 周波数を演算する。

 例えば、次式のようにキャリア三角波の 波数fBCHを決定する。

  fBCHn=f0+(n-1)×δf+(km-1)×δf’     (7)
ここに、δf、δf’は予めに決めたキャリア周 波数の増量分、nはn個目のブレーキチョッパ イッチング回路3を示す(n=1~N)、Nは並列した レーキチョッパスイッチング回路3の個数、 kmはm個目の電力変換装置を示す(m=1~K)。

 または、下記のように予めに決めた周波 を各ブレーキチョッパスイッチング回路3に 与えてもよい。

 If(n=1、km=1)  fBCH=fBCH11 
 If(n=2、Km=1)  fBCH=fBCH12
      ・
 If(n=N、km=1)  fBCH=fBCH1N      …(8)
      ・
 If(n=N、km=K)  fBCH=fBCHKN
ここに、fBCH11~fBCHKNは事前に決めた値である

 以上の構成により、電気車制御装置の総 数Kとブレーキチョッパスイッチング回路3 個数Nに応じて、各ブレーキチョッパスイッ ング回路3のキャリア三角波周波数を変化さ せる。このため、ブレーキチョッパスイッチ ング回路3の出力電流のリップルの周波数ス クトルが分散され、リップル成分の振幅を 減した。また、ブレーキチョッパスイッチ グ回路3により生じた高調波成分とインバー により生じた高調波成分の干渉により生じ 高調波も低減させることができた。このた 、ブレーキチョッパスイッチング回路3によ り生じる高調波成分を抑え、電気車駆動装置 の性能を向上することができる。尚、本実施 例は上記8実施例と同様に、各主回路25にブレ ーキチョッパスイッチング回路3を1回路のみ けた構成であっても、前述したような効果 奏する。

 以上の説明はこの発明の実施の形態であ て、この発明の装置及び方法を限定するも ではなく、様々な変形例を容易に実施する とができるものである。