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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041268
Kind Code:
A1
Abstract:
An electric vehicle in which occurrence of noise caused by movement of snow and ice remaining within an under cover (80) is suppressed to improve quietness. The under cover (80) placed below a vehicle body floor (30) has a substantially flat plate-like cover body (83), a discharge section (83c), and an upward projection (85). The cover body (83) covers the vehicle body floor (30) from its front part to its rear part in terms of the front-rear direction of a vehicle body. The discharge section (83c) discharges snow and ice having entered between the vehicle body floor (30) and the cover body (83). The upward projection (85) is placed forward, relative to the vehicle body, from the discharge section (83c) and is formed to extend in the lateral direction of the vehicle body and project upward from a plane including the cover body (83).

Inventors:
TAKESHITA MASAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066341
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
TAKESHITA MASAHIRO (JP)
International Classes:
B62D25/20; B62D35/02
Foreign References:
JP2006335212A2006-12-14
JPS6268879U1987-04-30
JP2006347266A2006-12-28
Attorney, Agent or Firm:
INABA, Yoshiyuki et al. (Roppongi Hills Mori Tower6-10-1, Roppong, Minato-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 車体フロアの下方に配置されたアンダーカバーを備える電動車両であって、
 前記アンダーカバーは、前記車体フロアを車体前方側から車体後方側まで被覆する略平板状のカバー本体と、前記車体フロアと前記カバー本体との間に入り込んだ水分を排出するための排出部と、前記排出部よりも車体前方側に配置され車体幅方向に延在し前記カバー本体を含む平面から上方に突出するように形成された上方突出部と、を有するものである、
電動車両。
 前記車体フロアと前記カバー本体との間に配置され車体幅方向に延在するリテーナを備え、
 前記上方突出部は、前記リテーナよりも車体前方側に配置されるとともに、前記カバー本体を含む平面から車体後方及び上方に延在するように形成された傾斜部と、この傾斜部の上端から前記カバー本体を含む平面へと垂下するように形成された垂下部と、から構成されるものである、
請求項1に記載の電動車両。
 前記カバー本体の車体前方端部近傍に配置され前記車体フロアと前記カバー本体との間を遮蔽する遮蔽部材を備える、
請求項1又は2に記載の電動車両。
Description:
電動車両

 本発明は、電動車両に関する。

 現在、燃料電池やバッテリ等の電源を車 の駆動源として採用した電動車両が提案さ 、実用化されている。電動車両は、電源か 供給される電力により電動機を駆動し、こ 電動機の回転力により駆動輪を回転させて 両の走行を実現させるものであり、エンジ を搭載した車両と比較して優れた静粛性を している。

 近年においては、このような電動車両に搭 した各種機器(例えば燃料電池等)が路上の 害物と干渉するのを防止したり、電動車両 空気抵抗を低減させたりする目的で、電動 両の車体フロアの下方にアンダーカバーを 置する技術が提案されている。(例えば、特 文献1参照)。

特開2006-335212号公報

 しかし、前記した特許文献1に記載された ような従来の技術を採用すると、アンダーカ バー内(車体フロアとアンダーカバーとの間 空間)に入り込んだ雪氷が、停車した際の衝 や下り斜面走行時に車体前方側に移動し、 体後方側から排出され難くなる。このよう アンダーカバー内に侵入した雪氷が排出さ ずに残存すると、残存する雪氷の移動によ 異音が発生して、電動車両の静粛性が低下 てしまうという問題があった。

 本発明は、かかる事情に鑑みてなされた のであり、電動車両において、アンダーカ ー内に残存した雪氷の移動に起因する異音 発生を抑制して、静粛性を向上させること 目的とする。

 前記目的を達成するため、本発明に係る 動車両は、車体フロアの下方に配置された ンダーカバーを備える電動車両であって、 ンダーカバーは、車体フロアを車体前方側 ら車体後方側まで被覆する略平板状のカバ 本体と、車体フロアとカバー本体との間に り込んだ雪氷を排出するための排出部と、 出部よりも車体前方側に配置され車体幅方 に延在しカバー本体を含む平面から上方に 出するように形成された上方突出部と、を するものである。

 かかる構成を採用すると、アンダーカバ に排出部及び上方突出部が設けられている め、車体フロアとカバー本体との間に入り んだ雪氷が車体前方側に移動することを抑 し、かつ、車体後方側への雪氷の排出を促 することができる。従って、アンダーカバ 内における異音の発生を抑制して、静粛性 向上させることができる。

 前記電動車両において、車体フロアとカ ー本体との間に配置され車体幅方向に延在 るリテーナを備えることができる。かかる 合に、リテーナよりも車体前方側に上方突 部を配置することが好ましい。また、カバ 本体を含む平面から車体後方及び上方に延 するように形成された傾斜部と、この傾斜 の上端からカバー本体を含む平面へと垂下 るように形成された垂下部と、から構成さ る上方突出部を採用することが好ましい。

 かかる構成を採用すると、アンダーカバ の上方突出部が、リテーナよりも車体前方 に配置されており、なおかつ、カバー本体 含む平面から車体後方及び上方に延在する うに形成された傾斜部を有しているので、 体前方から侵入した雪氷を、上方突出部の 斜部に乗り上げさせて車体後方及び上方に 導することができる。従って、車体前方か 侵入した雪氷がリテーナを乗り越えて車体 方へと移動し易くなる。

 また、前記電動車両において、カバー本 の車体前方端部近傍に配置され車体フロア カバー本体との間を遮蔽する遮蔽部材を備 ることが好ましい。

 かかる構成を採用すると、車体フロアと バー本体との間に雪氷が侵入することを抑 することができる。

 本発明によれば、電動車両において、ア ダーカバー内に残存した雪氷の移動に起因 る異音を抑制して、静粛性を向上させるこ が可能となる。

 以下、図面を参照して、本発明の実施形 に係る電動車両について説明する。本実施 態においては、電動車両の一例として、燃 電池から供給される電力を駆動源とする燃 電池車両1を挙げて説明することとする。

 まず、図1及び図2を用いて、本実施形態 係る燃料電池車両1の全体構成について説明 る。燃料電池車両1は、車体10、乗員を着座 せる座席20、座席20の下方に配置されたフロ アフレーム30、走行用の車輪(前輪40及び後輪5 0)、前輪40近傍に配置された図示していない スペンションメンバーを下方から覆う前方 ンダーカバー60、後輪50近傍に配置された図 していない水素タンクを下方から覆う後方 ンダーカバー70、フロアフレーム30を下方か ら覆うフロアアンダーカバー80等を備えてい 。

 フロアフレーム30は、本発明における車 フロアに相当するものである。フロアアン ーカバー80は、図2に示すように、車体幅方 中央部に配置される中央アンダーカバー81と 、車体幅方向両端部に配置されるサイドアン ダーカバー82と、から構成されている。

 次に、図3及び図4を用いて、本実施形態 係る燃料電池車両1のサイドアンダーカバー8 2の構成について説明する。

 サイドアンダーカバー82は、図3に示すよ に、フロアフレーム30の車体幅方向両端部 車体前方側から車体後方側まで被覆する略 板状のカバー本体83と、フロアフレーム30と バー本体83との間に配置され車体幅方向に 在するリテーナ84と、リテーナ84の車体前方 に配置された上方突出部85と、を有してい 。

 カバー本体83は、図3に示すように、車体 後方向に長く車体幅方向に短い長尺狭幅の 板状部材である。カバー本体83の車体前方 部83aの近傍には、遮蔽部材86が設けられてい る。遮蔽部材86は、フロアフレーム30とカバ 本体83との間を遮蔽して、車体前方側からサ イドアンダーカバー82内(フロアフレーム30と バー本体83との間の空間)に雪氷が侵入する とを抑制するものである。遮蔽部材83は、 ム材料、樹脂材料、これらの発泡体等で構 することができる。

 一方、カバー本体83の車体後方端部83bの 傍には、フロアフレーム30とカバー本体83と 間を遮蔽する遮蔽部材が設けられておらず 排水孔83cが設けられている。また、カバー 体83を含むサイドアンダーカバー82全体は、 図1に示すように、車体後方側になるに従っ 下方に傾斜するように配置されており、カ ー本体83の車体後方端部83bは車体前方端部83a よりも鉛直方向下方に位置している。このた め、車体前方からサイドアンダーカバー82内 侵入した雪氷は、カバー本体83の車体後方 部83bに設けられた排水孔83cから外部に排出 れることとなる。すなわち、カバー本体83の 排水孔83cは、本発明における排出部に相当す るものである。

 上方突出部85は、図3に示すように、カバ 本体83の車体前後方向略中間部よりも若干 体前方側に配置され、カバー本体83を含む平 面から上方に突出するように、かつ、車体幅 方向に延在するように形成されている。上方 突出部85は、図4に示すように、カバー本体83 含む平面から車体後方及び上方に延在する うに形成された傾斜部85aと、この傾斜部85a 上端からカバー本体83を含む平面へと垂下 るように形成された垂下部85bと、から構成 れている。また、上方突出部85は、リテーナ 84の車体前方側に近接して配置されている。 のため、車体前方からサイドアンダーカバ 82内に侵入した雪氷Sを、上方突出部85の傾 部85aに乗り上げさせて車体後方及び上方に 導することができる。

 続いて、本実施形態に係る燃料電池車両1 のサイドアンダーカバー82内に雪氷が侵入し 場合における雪氷排出作用について説明す 。

 従来の燃料電池車両においては、雪道走 中の前輪の巻上げにより、アンダーカバー に雪氷が入り込む。そして、このようにア ダーカバー内に入り込んだ雪氷は、停車し 際の衝撃や下り斜面走行時に車体前方側に 動して車体後方側から排出され難くなる。 のため、アンダーカバー内に残存した雪氷 移動により異音が発生することがあった。

 これに対し、本実施形態に係る燃料電池 両1においては、雪道走行中に前輪40が雪氷 巻き上げても、サイドアンダーカバー82の 体前方側に、フロアフレーム30とカバー本体 83との間を遮蔽する遮蔽部材86が設けられて るため、サイドアンダーカバー82内への雪氷 の侵入を抑制することができる。また、サイ ドアンダーカバー82内に雪氷が侵入した場合 おいても、雪氷を上方突出部85の傾斜部85a より車体後方及び上方に誘導してリテーナ84 を乗り越えさせ、車体後方側へと移動させる ことができる。そして、最終的に、雪氷をカ バー本体83の排水孔83cから外部に排出するこ ができる。

 以上説明した実施形態に係る燃料電池車 1においては、サイドアンダーカバー82に排 孔83c及び上方突出部85が設けられているた 、フロアフレーム30とカバー本体83との間に り込んだ雪氷が車体前方側に移動すること 抑制し、かつ、車体後方側への雪氷の排出 促進することができる。従って、サイドア ダーカバー82内における異音の発生を抑制 て、静粛性を向上させることができる。

 また、以上説明した実施形態に係る燃料 池車両1においては、サイドアンダーカバー 82の上方突出部85が、リテーナ84よりも車体前 方側に配置されており、なおかつ、カバー本 体83を含む平面から車体後方及び上方に延在 るように形成された傾斜部85aを有している で、車体前方から侵入した雪氷を、上方突 部85の傾斜部85aに乗り上げさせて車体後方 び上方に誘導することができる。従って、 体前方から侵入した雪氷がリテーナ84を乗り 越えて車体後方側へと移動し易くなる。

 また、以上説明した実施形態に係る燃料 池車両1においては、サイドアンダーカバー 82のカバー本体83の車体前方端部83a近傍に、 ロアフレーム30とカバー本体83との間を遮蔽 る遮蔽部材86が設けられているので、サイ アンダーカバー82内に雪氷が侵入することを 抑制することができる。

 なお、以上の実施形態においては、フロ アンダーカバー80の車体幅方向両端部に配 されるサイドアンダーカバー82に本発明を適 用した例を示したが、フロアアンダーカバー 80の中央部に配置される中央アンダーカバー8 1に本発明を適用することもできる。

 また、以上の実施形態においては、傾斜 85aと垂下部85bとから構成される上方突出部8 5を採用した例を示したが、上方突出部85の形 状はこれに限られるものではない。すなわち 、車体前方からサイドアンダーカバー82内に 入した雪氷が車体後方側に移動し易く、か 、車体後方側に移動した雪氷が車体前方側 戻り難くなるような形状であれば、いかな 形状の上方突出部を採用してもよい。

 本発明は、以上の実施形態に示すように 料電池車両に適用可能である。また、燃料 池車両以外の電動車両(電気自動車やハイブ リッド車両等)に本発明を適用することも可 である。また、電動車両でなくても、車体 ロアの下方に配置されたアンダーカバーを える車両であれば本発明を適用することが 能である。

本発明の実施形態に係る電動車両(燃料 電池車両)の側面図である。 図1に示した燃料電池車両の底面図であ る。 図1に示した燃料電池車両のサイドアン ダーカバーの斜視図である。 図3に示したサイドアンダーカバーのIV- IV部分における断面図である。

符号の説明

 1…燃料電池車両(電動車両)、10…車体、30 …フロアフレーム(車体フロア)、82…サイド ンダーカバー、83…カバー本体、83c…排水孔 (排出部)、84…リテーナ、85…上方突出部、85a …傾斜部、85b…垂下部、86…遮蔽部材、S…雪 氷。