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Title:
ELECTRICAL WIRE SET ALIGNING APPARATUS AND METHOD FOR MANUFACTURING SUB-ASSEMBLY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/081605
Kind Code:
A1
Abstract:
An electrical wire set aligning apparatus comprises a bar moving mechanism, a bar set holding member, and an electrical wire displacing mechanism. The bar moving mechanism moves a plurality of electrical wire holding bars in sequence so as to be positioned at a predetermined electrical wire taking out position, the electrical wire holding bar having a plurality of electrical wire holders provided in parallel with each other. The bar set holding member is capable of supporting the electrical wire holding bar having the electrical wire holders provided in parallel with each other. The electrical wire displacing mechanism selectively holds an end of an electrical wire with a terminal held at the electrical wire holders of the electrical wire holding bar positioned at the electrical wire taking out position and sets the end of the held electrical wire with the terminal to the electrical wire holder at a previously set position in the electrical wire holding bar supported by the bar set holding member.

Inventors:
OTA YOSHINOBU (JP)
ICHIKAWA MASAHARU (JP)
HADA HIROKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062752
Publication Date:
July 02, 2009
Filing Date:
July 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
OTA YOSHINOBU (JP)
ICHIKAWA MASAHARU (JP)
HADA HIROKI (JP)
International Classes:
H01B13/012; H01R43/28
Foreign References:
JP2005078913A2005-03-24
JP2007123190A2007-05-17
JP2000311762A2000-11-07
JPH11265622A1999-09-28
JPH10112229A1998-04-28
JPH01313870A1989-12-19
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Hidetoshi et al. (Sumitomo-seimei OBP Plaza Bldg. 4-70Shiromi 1-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
 複数の電線保持部が並列状に設けられた第1電線保持バー複数を、順次所定の電線取出位置に位置するように移動させるバー移動機構部と、
 複数の電線保持部が並列状に設けられた第2電線保持バーを支持可能なバーセット保持部材と、
 前記電線取出位置に位置する前記第1電線保持バーの複数の電線保持部に保持された端子付き電線の端部を選択的に保持し、保持した端子付き電線の端部を、前記バーセット保持部材に支持された前記第2電線保持バーのうち予め設定された位置の電線保持部にセットする電線移替機構部と、
 を備えた電線セット揃え装置。
 請求項1記載の電線セット揃え装置であって、
 バー移動機構部は、前記複数の電線保持バーを循環経路に沿って循環移動可能に構成され、その循環経路の途中に前記所定の電線取出位置が設定されている、電線セット揃え装置。
 請求項2記載の電線セット揃え装置であって、
 前記バー移動機構部は、
 隣設して設けられ、互いに反対の搬送方向に前記第1電線保持バーを搬送可能な2つのバー搬送機構部と、
 前記2つのバー搬送機構部のうち一方側のバー搬送機構部の搬送方向終端側及び他方側のバー搬送機構部の搬送方向始端側に設けられ、前記一方側のバー搬送機構部の搬送方向終端部分に搬送された前記第1電線保持バーを前記他方側のバー搬送機構部の搬送方向始端側部分に移載する一方側のバー移載機構部と、
 前記他方側のバー搬送機構部の搬送方向終端側及び前記一方側のバー搬送機構部の搬送方向始端側に設けられ、前記他方側のバー搬送機構部の搬送方向終端部分に搬送された前記第1電線保持バーを前記一方側のバー搬送機構部の搬送方向始端側部分に移載する他方側のバー移載機構部と、
 を有する電線セット揃え装置。
 請求項1記載の電線セット揃え装置であって、
 前記電線移替機構部は、
 第1電線保持バー及び第2電線保持バーに保持された端子付き電線の各端部をそれぞれ把持及び把持解除自在な2つの電線把持機構部と、
 前記2つの電線把持機構部を、前記電線取出位置に配設された第1電線保持バーの側方と前記バーセット保持部材で支持された第2電線保持バーの側方位置との間で往復移動させる移替用駆動部とを有する電線セット揃え装置。
 複数の電線保持部が並列状に設けられた第1電線保持バーを用いて複数種類の端子付き電線を含むサブアッシーを製造するサブアッシーの製造方法であって、
 複数の端子付き電線の端部を前記各電線保持部にセットするようにして、前記各端子付き電線を種類別に前記各第1電線保持バーにセットする工程と、
 前記複数の電線保持バーから複数種類の端子付き電線の端部を取出して、第2電線保持バーに並列状に設けられた複数の電線保持部にセットする工程と、
 前記第2電線保持バーに保持された複数種類の端子付き電線を組合わせる工程と、
 を備えたサブアッシーの製造方法。
Description:
電線セット揃え装置及びサブア シーの製造方法

 この発明は、自動車や各種機器用のワイ ーハーネスを製造する技術に関する。

 ワイヤーハーネスの一般的な製造工程は 例えば、切断圧着工程、必要に応じた後工 、サブアッシー工程、組立工程、検査工程 有している。切断圧着工程は電線を所定長 切断して端部に端子を圧着する工程であり 後工程は必要に応じて電線の中間皮剥ぎを ったりツイスト(捻り)を加える工程であり サブアッシー工程は複数の電線端部をコネ タハウジングに挿入等してサブアッシーを 造する工程であり、組立工程は複数のサブ ッシーから最終的なワイヤーハーネスを製 する工程であり、検査工程は導通検査等の 種検査を行う工程である。

 ここで、特許文献1は、複数種の電線をロ ット別に製造し、このロット別の電線を電線 ホルダに束状にまとめて一時保管し、作業者 が電線ホルダからロット別に束ねられた電線 群から電線を適宜選択して取出して電線クリ ップに係止してハーネス用セットを形成する 技術を開示している。

特開平6-223646号公報

 しかしながら、特許文献1に開示の技術で は、基本的に人手作業に頼らざるを得ないと いう問題があった。

 そこで、本発明は、種類別に生産された 子付き電線をサブアッシー毎にまとめる工 を自動的に行えるようにすることを目的と る。

 上記課題を解決するため、第1の態様に係 る電線セット揃え装置は、複数の電線保持部 が並列状に設けられた第1電線保持バー複数 、順次所定の電線取出位置に位置するよう 移動させるバー移動機構部と、複数の電線 持部が並列状に設けられた第2電線保持バー 支持可能なバーセット保持部材と、前記電 取出位置に位置する前記第1電線保持バーの 複数の電線保持部に保持された端子付き電線 の端部を選択的に保持し、保持した端子付き 電線の端部を、前記バーセット保持部材に支 持された前記第2電線保持バーのうち予め設 された位置の電線保持部にセットする電線 替機構部とを備えたものである。

 これにより、端子付き電線の端部を、そ 種類別に第1電線保持バーにセットし、これ らをバー移動機構部によって順次で所定の電 線取出位置に位置するように移動させること ができる。そして、各第1電線保持バーを順 電線取出位置に位置させることで、第1電線 持バーにセットされた端子付き電線の端部 、電線移替機構部で保持されて前記バーセ ト保持部材に支持された前記第2電線保持バ ーのうち予め設定された位置の電線保持部に セットされる。バー移動機構部による各第1 線保持バーの順次移動に伴い、上記処理を 返すことで、複数種類の端子付き電線を、 ーセット保持部材に支持された第2電線保持 ーに順次セットしてサブアッシー毎にまと ることができる。従って、種類別に生産さ た端子付き電線をサブアッシー毎にまとめ 工程を自動的に行える。

 第2の態様は、第1の態様に係る電線セッ 揃え装置であって、バー移動機構部は、前 複数の電線保持バーを循環経路に沿って循 移動可能に構成され、その循環経路の途中 前記所定の電線取出位置が設定されている のである。

 これにより、複数の電線保持バーは循環 路に沿って循環移動し、その循環経路の途 に前記所定の電線取出位置が設定されてい ため、端子付き電線をサブアッシー毎にま める工程を、連続的に効率よく実施できる

 第3の態様は、第2の態様に係る電線セッ 揃え装置であって、前記バー移動機構部は 隣設して設けられ、互いに反対の搬送方向 前記第1電線保持バーを搬送可能な2つのバー 搬送機構部と、前記2つのバー搬送機構部の ち一方側のバー搬送機構部の搬送方向終端 及び他方側のバー搬送機構部の搬送方向始 側に設けられ、前記一方側のバー搬送機構 の搬送方向終端部分に搬送された前記第1電 保持バーを前記他方側のバー搬送機構部の 送方向始端側部分に移載する一方側のバー 載機構部と、前記他方側のバー搬送機構部 搬送方向終端側及び前記一方側のバー搬送 構部の搬送方向始端側に設けられ、前記他 側のバー搬送機構部の搬送方向終端部分に 送された前記第1電線保持バーを前記一方側 のバー搬送機構部の搬送方向始端側部分に移 載する他方側のバー移載機構部と、を有する ものである。

 これにより、2つのバー搬送機構部で互い に反対の搬送方向に前記第1電線保持バーを 送し、2つのバー搬送機構部の搬送方向始端 及び終端側で第1電線保持バーを移載してい るため、長尺状の第1電線保持バーを円滑に 環移動させることができる。

 第4の態様は、第1~第3のいずれかの態様に 係る電線セット揃え装置であって、前記電線 移替機構部は、第1電線保持バー及び第2電線 持バーに保持された端子付き電線の各端部 それぞれ把持及び把持解除自在な2つの電線 把持機構部と、前記2つの電線把持機構部を 前記電線取出位置に配設された第1電線保持 ーの側方と前記バーセット保持部材で支持 れた第2電線保持バーの側方位置との間で往 復移動させる移替用駆動部とを有するもので ある。

 これにより、第1電線保持バーに保持され た端子付き電線の各端部を2つの電線把持機 部で把持して、第2電線保持バーに移し替え ことができる。

 第5の態様に係るサブアッシーの製造方法 は、複数の電線保持部が並列状に設けられた 第1電線保持バーを用いて複数種類の端子付 電線を含むサブアッシーを製造するサブア シーの製造方法であって、複数の端子付き 線の端部を前記各電線保持部にセットする うにして、前記各端子付き電線を種類別に 記各第1電線保持バーにセットする工程と、 記複数の電線保持バーから複数種類の端子 き電線の端部を取出して、第2電線保持バー に並列状に設けられた複数の電線保持部にセ ットする工程と、前記第2電線保持バーに保 された複数種類の端子付き電線を組合わせ 工程と、を備えたものである。

 これにより、複数の端子付き電線の端部 前記各電線保持部にセットするようにして 前記各端子付き電線を種類別に前記各第1電 線保持バーにセットし、複数の電線保持バー から複数種類の端子付き電線の端部を取出し て、第2電線保持バーに並列状に設けられた 数の電線保持部にセットする。これらの工 において、端子付き電線は、第1電線保持バ 又は第2電線保持バーの各電線保持部にセッ トされ、その位置の管理は容易である。この ため、種類別に生産された端子付き電線をサ ブアッシー毎にまとめる工程を自動的に行え るようになる。

 この発明の目的、特徴、局面、および利 は、以下の詳細な説明と添付図面とによっ 、より明白となる。

実施形態に係るワイヤーハーネスの製 方法を示す工程図である。 電線保持バーを示す平面図である。 電線保持バーを示す正面図である。 切圧セット装置の全体構成を示す説明 である。 電線端部回転部を示す正面図である。 電線端部回転部を示す側面図である。 電線端部搬送セット部を示す正面図で る。 電線端部搬送セット部の要部を示す正 図である。 電線端部搬送セット部の要部を示す側 図である。 電線保持バー支持部を示す正面図であ る。 電線セット揃え装置の全体構成を示す 説明図である。 バー搬送機構部を示す側面図である。 バー端部保持部材を示す斜視図である 。 バー移載機構部を示す平面図である。 バー移載機構部を示す側面図である。 移載用バー端部保持部を示す斜視図で ある。 バーセット保持部材を示す平面図であ る。 電線移替機構部を示す平面図である。 電線移替機構部を示す背面図である。 電線把持機構部を示す側面図である。 電線把持機構部を示す平面図である。

 以下、実施形態に係る電線セット揃え装 及びその電線セット揃え装置の使用に適し サブアッシーの製造方法について説明する

 <1.ワイヤーハーネスの製造方法>
 まず、ワイヤーハーネス全体の製造方法に いて説明する。ワイヤーハーネスは、複数 電線に対して切断や端子圧着等の各種処理 施し、これらを所定の配線形態で束ねるこ で製造される。このように製造されたワイ ーハーネスは、自動車等に搭載される各種 気機器(例えば、電子制御ユニットや各種セ ンサ、各種アクチュエータ)同士を電気的に 続する配線として用いられる。

 図1は実施形態に係るワイヤーハーネスの 製造方法を示す工程図である。ワイヤーハー ネスの製造方法は、切圧工程と電線セット工 程と電線組合工程とワイヤーハーネス組立構 成とを備えており、必要に応じて実施される 中間処理工程及び中間処理組合工程をさらに 備えている。

 切圧工程は、電線に対して切断処理及び 子圧着処理を施して端子付き電線18を製造 、この端子付き電線18を種類別に電線保持バ ー10にセットする工程である。端子付き電線1 8の種類は、電線の種類及び長さ、端子の種 等に応じて決められる。

 ここで、電線保持バー10について説明し おく。図2は電線保持バー10を示す平面図で り、図3は同電線保持バー10を示す正面図で る。

 電線保持バー10は、本体部12と、複数の電 線保持部14と、側板部16とを有している。

 本体部12は、長尺棒状、より具体的には 両端部で幅狭で、かつ、中間部で幅広な部 12wを有する長尺棒状に形成されており、そ 長手方向に沿って延びる一側面12f側部分に その長手方向に沿って間隔をあけて複数の 持凹部12aが形成されている。各保持凹部12a 、本体部12の前記一側面12f及びその一側面の 隣の両側面に開口する溝状に形成されており 、その前記一側面12f側の開口端部はその基端 側よりも狭まっている。

 各電線保持部14は、端子付き電線18の端部 を保持可能に構成された部材である。ここで は、電線保持部14は、弾性を有する金属板を 曲加工することで形成されており、固定端 14aと挟持部14bとを有し、それらの間部分が 定端部14aと挟持部14bよりも幅狭に形成され いる。そして、上記固定端部14aを上記保持 部12a内に嵌め込むように挿入することで、 持部14bを本体部12の前記一側面12fより突出 せた姿勢で、電線保持部14が本体部12に対し 固定保持される。また、複数の電線保持部1 4を、同様にして各保持凹部12aに挿入嵌め込 することで、それらの複数の電線保持部14が 本体部12に対してその長手方向に沿って並列 に支持されることになる。

 なお、ここでは、複数の電線保持部14は 本体部12に対して略均等間隔で並ぶように支 持されているが、必ずしもその必要はない。 例えば、電線保持部14が比較的狭い間隔で並 部分と、電線保持部14が比較的広い間隔で ぶ部分とが存在していてもよい。

 また、上記挟持部14bは、互いに突合わさ る2つの端部を有している。2つの端部の先 側部分14cはその先端方向に向けてやや拡開 ると共に、突合わされた2つの端部の基端側 分14dはその基端方向に向けてやや拡開して り、それらの間部分14eが狭隘部として互い 当接するようになっている。

 また、本体部12のうち上記保持凹部12aが 成された一側面12fの隣の両側面に、それぞ 側板部16がネジ止等で固定されている。この 側板部16は、上記保持凹部12aに挿入保持され 電線保持部14が当該保持凹部12aの開口部か 脱落するのを防止する役割を有している。

 この電線保持バー10では、端子付き電線18 の端部を電線保持部14の先端側から挿入する 、当該端子付き電線18の外周部が挟持部14b 両端部のうち先端側部分14cの内面に摺接し 、当該挟持部14bの両端部を押広げる。そし 、端子付き電線18が前記狭隘部である間部分 14eを越えると、挟持部14bの両端部が弾性復帰 して原形に狭まる。これにより、端子付き電 線18の端部が挟持部14bの両端部間に抜止め状 保持されるようになる。

 なお、本実施形態では、上記電線保持バ 10は、切圧工程で用いられる第1電線保持バ 10及び電線セット工程で用いられる第2電線 持バーとして共通して用いられる。もっと 、切圧工程及び電線セット工程において、 線保持部14の間隔や保持構成等が異なる別 電線保持バーが用いられてもよい。

 図1に戻って、切圧工程は、切断及び圧着 処理を施した端子付き電線18を種類別に上記 線保持バー10にセットする。つまり、本工 により、複数の端子付き電線18の端部を各電 線保持部14にセットするようにして、各端子 き電線18を各電線保持バー10にセットする工 程が実施される。本工程を実施するのに適し た装置例については後に詳述する。

 電線セット工程は、種類別に端子付き電 18がセットされた複数の電線保持バー10から 複数種類の端子付き電線18の端部を取出して 他の電線保持バー10の各電線保持部14にセッ トする工程、ここでは、所定の並び順でセッ トする工程である。本工程により、複数種類 の端子付き電線18が所定の電線保持バー10に とめるようにセットされ、その各端子付き 線18の端部が所定の並び順に並べられたもの が得られる。

 ここで、複数種類の端子付き電線18の端 の並び順は、次工程である電線組合工程に ける作業順に応じた順番である。次工程で る電線組合工程における作業順とは、ここ は、後述するように、端子付き電線18の端部 をコネクタハウジングに挿入していく順であ る。この作業順に応じた順で、端子付き電線 18の端部が複数の電線保持部14に並んでセッ されることで、端子付き電線18の端部をコネ クタハウジングに容易に挿入していくことが できる。

 なお、作業順に応じた順とは、作業順と 子付き電線18の端部の並び順とが必ずしも 全に一致する必要はなく、次工程での作業 適した順で端子付き電線18の端部を並べた場 合を含むことを意味している。次工程での作 業に適した順は、例えば、作業順で端子付き 電線18の端部を並べて試行的に実際の作業を い、端子付き電線18の中間部分同士の交差 況等を見て相互干渉しないように並び替え 行う等して、決定することができる。

 なお、本電線セット工程を実施するのに した装置例については後に詳述する。

 電線組合工程は、所定の電線保持バー10 セットされた複数種類の端子付き電線を組 わせてサブアッシー19を組立てる工程である 。ここでは、電線組合工程は、複数の電線保 持部14で保持された端子付き電線18の端部を 次掴んでコネクタハウジングに挿入するこ で、複数種類の端子付き電線18を組合わせる 工程である。

 すなわち、ワイヤーハーネスを製造する あたっては、その完成品形態よりも小さい 態であるサブアッシー19に分けて製造し、 のサブアッシー19を複数組合わせてワイヤー ハーネスの完成形態とする工法が採用される 。本工程では、そのようなサブアッシー19を 成するための一又は複数のコネクタハウジ グを準備し、当該コネクタハウジングを一 又は複数列に並べて設置する。なお、ここ 用いられるコネクタハウジングは、通常多 コネクタ用のものであり、従って、複数の 子挿入孔を並列状に有している。そして、 記電線保持バー10に並列状にセットされた 子付き電線18の端部を順次コネクタハウジン グの各端子挿入孔に挿入していく。ここで、 端子付き電線18の端部をコネクタハウジング 挿入していく挿入作業順は、例えば、各コ クタハウジング毎に、左方から右方の順又 その逆順に及び上方から下方の順又はその 順に、端子付き電線18の端部を各端子挿入 に挿入していくことができるような順に決 される。もっとも、実際の作業性、例えば 端子付き電線18の中間部が相互干渉しないよ うに、上記挿入作業順を適宜変更してもよい 。

 このような工程は、複数のコネクタハウ ングを所定位置に配設し、電線保持バー10 セットされた複数種類の端子付き電線18の端 部を順次手で掴んでコネクタハウジングの各 端子挿入口に挿入していくことで手作業にて 行われてもよい(図1のC1参照)。

 あるいは、電線保持バー10にセットされ 端子付き電線18の端部を電線端部把持機構に て把持して、並列配置されたコネクタハウジ ングに順次挿入していく装置60を用いて行っ もよい(図1のC2参照)。

 いずれにせよ、電線保持バー10には、端 付き電線18の端部が並列状にセットされ、か つ、ここでの作業順に応じた順で並んでいる ので、ここでの挿入作業を容易に行うことが でき、かつ、電線や端子への傷付き、破損等 を防止できる。

 本工程を経ることで、端部をコネクタハ ジングに挿入することで、複数の端子付き 線18が組合わされたサブアッシー19を得るこ とができる。

 このように、本ワイヤーハーネスの製造 法は、電線保持バー10を用いて複数の電線 らサブアッシー19を製造する方法であって、 上記切圧工程、電線セット工程及び電線組合 工程を含むサブアッシー19の製造方法を有し いるといえる。

 中間処理工程は、種類別に製造された端 付き電線18に対して中間処理を施す工程で る。

 つまり、上記切圧工程において、種類別 電線保持バー10にセットされた端子付き電 に対して、必要に応じて本中間処理工程が される。

 中間処理としては、端子付き電線18のう 端子が圧着されていない側の端部に電線端 にゴム栓付の端子等の特殊な端子を圧着す 圧着処理(図1のM1参照)や、端子付き電線18の ち端子が圧着されていない側の端部同士を 接する溶接処理(図1のM2参照)、端子付き電 18の中間部の被覆を除去する中間皮剥処理( 1のM3参照)、複数の端子付き電線18を捩り合 せてツイストを加えるツイスト処理(図1のM4 照)等が挙げられる。これらの中間処理は、 ワイヤーハーネスを構成する電線のうち一部 に対して行われるものであり、同一種類の端 子付き電線18に対して連続的に行う処理とし 適した処理である。

 これらの処理は、部分的又は全体的に自 処理機械にて行ってもよいし、或は、手作 にて行ってもよい。

 特に、端子付き電線18の端部が電線保持 ー10の各電線保持部14にセットされた状態で 送されている場合には、各端子付き電線18 端部を自動処理機械によって把持して上記 ような特殊端子の圧着、溶接、中間皮剥、 イスト等の処理を行い易いという利点があ 。もちろん、手作業で行う場合にも、端子 き電線18の端部を個別に掴んで取出して処理 を行うことが容易である。

 本工程で得られた中間処理を施された端 付き電線18は、中間処理組合工程又はワイ ーハーネス組立工程に搬送される。

 中間処理組合工程は、電線組合工程で処 されたもの、即ち、複数の端子付き電線18 コネクタハウジングを介して連結されて組 わされたものと、中間処理工程で処理され 少なくとも一つの端子付き電線18とを組合わ せる。例えば、中間処理工程で処理された少 なくとも一つの端子付き電線18の端部を、サ アッシー19として組合わせられたコネクタ ウジングの空きの端子挿入孔に挿入する。

 かかる工程は、通常、作業者による手作 により行われる。場所的には、端子付き電 18の端部をコネクタハウジングに挿入する 業位置の傍で行ってもよく、全く別位置で ってもよい。

 上記中間処理工程及び中間処理組合工程 、端子付き電線18の配線形態や配線箇所、 送する信号の種類等に応じて必要に応じて われるものであり、必須のものではない。

 ワイヤーハーネス組立工程では、上記サ アッシー19やこれに中間処理された端子付 電線18を組合わせたもの、さらに、他の中間 処理された端子付き電線18とを適宜組合わせ 最終的なワイヤーハーネスの形態に組立て 。この工程は、通常、作業者による手作業 より行われる。

 このようにして製造されたワイヤーハー スは、検査工程等を経て、車両等に組付け れる。

 上記のサブアッシーの製造方法によると 複数の端子付き電線18の端部を各電線保持 14にセットするようにして、各端子付き電線 18を種類別に各電線保持バー10にセットし、 数の電線保持バー10から複数種類の端子付き 電線18を取出して、その端部を他の電線保持 ー10に所定の並び順でセットしている。こ らの工程において、端子付き電線18の端部は 、電線保持バー10の各電線保持部14にセット れる。このため、その端子付き電線18の位置 管理が容易であり、種類別に生産された端子 付き電線18をサブアッシー毎にまとめる工程 自動的に行えるようにすることができる。

 <2.切圧セット装置>
 切圧セット装置について説明する。図4は切 圧セット装置の全体構成を示す説明図である 。この切圧セット装置は、切圧機構部22で処 された端子付き電線18を電線端部セット機 部30で処理するものであり、上記切圧機構部 22で電線の長尺切断及び端子圧着を行い、電 端部セット機構部30でその端子付き電線18の 端部を電線保持バー10に順次セットするよう 構成されている。

 切圧機構部22は、電線を切断して端部に 子を圧着可能に構成されている。ここでは 切圧機構部22は、同一種類の端子付き電線18 連続的に製造可能に構成されている。

 より具体的には、切圧機構部22は、電線 尺切断部23と、電線皮剥部24と、端子圧着部2 5とを備えると共に、電線端部を搬送する電 端部搬送機構部26とを有している。

 電線調尺切断部23は、予めセットされた 定の種類の電線を予め設定された所定長に 断可能に構成されたものであり、例えば、 線を巻回収納したリールと、前記リールか 電線長を測長しつつ電線を引出す電線測長 出部と、引出された電線を切断する電線切 部と、引出された電線をU字状に折返えす折 し部とを有する構成を採用することができ 。そして、電線測長引出部の駆動によりリ ルから電線を所定長引出して、電線切断部 より電線を切断する。また、引出された電 の一端部を折返し部により折返して略U字状 にし、その両端部を上記電線端部搬送機構部 26にセットする。これにより、所定長に切断 れた電線Wが得られる。

 このように電線を供給して所定長の電線 切断する電線調尺切断部23自体の構成は、 えば、特開平9-306257号公報等に開示された周 知の構成を含み種々の構成を採用することが できる。

 電線皮剥部24は、電線Wの端部を皮剥ぎす ものであり、例えば、接近離隔自在な一対 皮剥刃と、当該皮剥ぎ刃を電線W端部に向け て進退駆動させる進退駆動部とを有する構成 を採用することができる。そして、本電線皮 剥部24に搬送された電線端部に向けて一対の 剥刃を接近移動させ、一対の皮剥刃を電線W の被覆部に切込ませた状態で、電線の端部側 に向けて移動させることで、電線Wの端部の 覆部が皮剥ぎされる。このような電線皮剥 24としては、上記のように一対の皮剥刃で被 覆部を除去する構成等、周知構成を含む種々 の構成を採用することができる。

 端子圧着部25は、電線W端部に対して予め 定された所定の種類の端子を圧着可能に構 されている。このように、切断及び皮剥ぎ れた電線端部に連続的に同一種類の端子を 着していく端子圧着装置自体は、周知構成 含む種々のものを採用することができる。

 電線端部搬送機構部26は、電線Wの端部を 持して、電線調尺切断部23から電線皮剥部24 及び端子圧着部25を経由して、電線端部セッ 機構部30側の受渡し位置WPに向けて搬送可能 に構成されている。より具体的には、電線W 両端部を把持及び把持解除可能な一対の電 端部保持部27と、当該電線端部保持部27を、 線調尺切断部23、電線皮剥部24、端子圧着部 25に対応する各位置及び受渡し位置WP間で往 移動させる電線端部往復駆動部28とを有して いる。

 各電線端部保持部27は、開閉自在な一対 把持片27aを有している。一対の把持片27aの 端部は所定の軸周りに回転自在に支持され おり、エアシリンダ等のアクチュエータ等 駆動によって、立設状に閉じた閉姿勢と、 伏状に開いた開姿勢との間で姿勢変更自在 されている。この一対の電線端部保持部27は 、電線端部往復駆動部28に所定間隔あけた状 で移動可能に設けられている。

 電線端部往復駆動部28は、リニアモータ のアクチュエータを有しており、上記一対 各電線端部保持部27を、電線調尺切断部23か 電線皮剥部24、端子圧着部25を経て、受渡し 位置WPに向けて移動させるように構成されて る。電線端部往復駆動部28は、各電線端部 持部27に保持された電線Wの端部が、電線皮 部24及び端子圧着部25における各作業位置を 過する際に一旦停止し、当該電線Wの端部に 対して皮剥ぎ処理や端子圧着処理等を行わせ る。そして、所定長に切断され、端部の皮剥 ぎ及び端子圧着された端子付き電線18の端部 、上記端子圧着部25よりも電線端部セット 構部30よりの位置に設定された受渡し位置WP 搬送し、ここで、それらの端部を電線端部 ット機構部30に渡すように構成されている

 電線端部セット機構部30は、電線端部保 セット部32と、電線保持バー支持部40とを備 ている。

 電線端部保持セット部32は、切圧機構部22 で端子圧着された端子付き電線18の端部を保 し、端子付き電線18の端部を電線保持バー 持部40に支持された電線保持バー10の各電線 持部14に順次セット可能に構成されている

 ここでは、電線端部保持セット部32は、 対の電線端部回転部33と、電線端部搬送セッ ト部36とを有している。

 図5は電線端部回転部33を示す正面図であ 、図6は電線端部回転部33を示す側面図であ 。一対の電線端部回転部33は、図4、図5及び 図6に示すように、それぞれ端子付き電線18の 端部をその軸回りに回転できるように構成さ れている。より具体的には、一対の電線端部 回転部33は、上記受渡し位置WPにおける一対 電線端部保持部27からそれぞれ端子付き電線 18の端部を受取り可能な位置に設けられてい 。各電線端部回転部33は、一対の把持爪部34 aと、爪部駆動部34bと、爪部回転駆動部34cと 有している。

 一対の把持爪部34aは、略平行姿勢で延び 一対の板材の先端部をその近接方向に向け 略L字状に折曲げた形状に形成されている。 この一対の把持爪部34aは、エアシリンダ等の アクチュエータによって構成された爪部駆動 部34bの駆動によって、接近方向及び離間方向 に往復移動可能に構成されている。

 また、爪部回転駆動部34cは、モータ等の クチュエータによって構成されており、上 一対の把持爪部34aを爪部駆動部34bと共に回 できるように構成されている。

 そして、一対の把持爪部34aを上下に離間 せた状態で、上記各電線端部保持部27を受 し位置WPに配設することで、当該各電線端部 保持部27に保持された端子付き電線18の端部 、各電線端部回転部33における一対の把持爪 部34a間にそれぞれ配設されるようになる。ま た、この状態で、爪部駆動部34bの駆動によっ て一対の把持爪部34aを閉じ、各電線端部保持 部27を開くことで、端子付き電線18の各端部 各電線端部保持部27から各電線端部回転部33 受渡され、各一対の把持爪部34aで把持され 。この後、必要に応じて、爪部回転駆動部3 4cの駆動により一対の把持爪部34aを例えば180 回転させることで、端子付き電線18の端部 その軸回りに回転される。端子付き電線18の 端部が回転された場合、当該回転姿勢がその まま維持されるように、後での電線端部搬送 セット部36における搬送及び受取り、受渡し がなされる。

 なお、端子付き電線18の端部を回転させ かどうかは、下流工程での作業に応じて決 され、予め制御ユニット50に設定されており 、当該設定に応じて動作する。例えば、下流 工程で、端子付き電線18の端部をコネクタハ ジングに挿入する場合、その挿入姿勢に応 て回転させるかどうかが決定される。回転 要な場合には、本各電線端部回転部33は、 電線端部保持部27から端子付き電線18の端部 受取った後、回転させることなく、次の電 端部搬送セット部36に渡す。なお、電線端 回転部33は、省略されてもよい。

 図7は電線端部搬送セット部36を示す正面 であり、図8は電線端部搬送セット部36の要 を示す正面図であり、図9は電線端部搬送セ ット部36の要部を示す側面図である。

 電線端部搬送セット部36は、上記各電線 部回転部33から受取った端子付き電線18の端 を、電線保持バー10に順次セットしていく うに構成されている。より具体的には、電 端部搬送セット部36は、電線端部把持セット 部37と、電線端部把持セット部37を移動させ セット部移動機構部39とを有している。

 電線端部把持セット部37は、ベースプレ ト37aに対して第1昇降駆動部37bを介して昇降 動可能に支持された中間プレート37cと、当 中間プレート37cに対してそれぞれ第2昇降駆 動部37dを介して昇降駆動可能に支持された一 対の個別プレート37eと、一対の個別プレート 37eにそれぞれ支持された一対の把持部38とを している。

 上記第1昇降駆動部37bは、エアシリンダ等 のアクチュエータによって構成されており、 中間プレート37cを昇降駆動させるように構成 されている。一対の第2昇降駆動部37dは、そ ぞれエアシリンダ等のアクチュエータによ て構成されており、一対の個別プレート37e それぞれ別々に昇降駆動させるように構成 れている。これにより、第1昇降駆動部37bは 対の把持部38を同期して昇降駆動し、一対 第2昇降駆動部37dは一対の把持部38を個別に 降駆動する構成となっている。

 一対の把持部38は、一対の個別プレート37 eのそれぞれに垂下状に支持されており、端 付き電線18の端部を把持及び把持解除可能に 構成されている。より具体的には、各把持部 38は、一対の爪部38aと、エアシリンダ等のア チュエータによって構成され当該一対の爪 38aを接近及び離間移動させる爪部駆動部38b を有している。一対の爪部38aは、先端側に けて2つに分岐しており、端子付き電線18の 部をその長手方向において間隔をあけた2箇 所で把持可能に構成されている。そして、爪 部駆動部38bの駆動により一対の爪部38aを接近 移動させることで、両爪部38a間に端子付き電 線18の端部が把持され、爪部駆動部38bの駆動 より一対の爪部38aを離隔移動させることで 両爪部38a間から端子付き電線18の端部の把 が解除される。

 また、セット部移動機構部39は、上記電 端部把持セット部37を、電線端部回転部33に 応する位置と電線保持バー支持部40との間 往復移動させる。ここでは、セット部移動 構部39は、一対のプーリー体39aと、一方側の プーリー体39aを正逆両方向に回転駆動可能な モータ39bと、一対のプーリー体39aに巻掛けら れた無端環状のベルト体39cとを備えている。 上記電線端部把持セット部37のベースプレー 37aは上記ベルト体39cの途中に連結されてい 。そして、モータ39bの正逆両方向への回転 動によって、電線端部把持セット部37が電 端部回転部33に対応する位置と電線保持バー 支持部40との間で往復駆動されると共に、そ 途中の任意の位置で停止可能に構成されて る。なお、本セット部移動機構部39は、上 構成の他、モータとボールネジ機構等を用 た直線移動機構等、各種アクチュエータに って構成することができる。

 本電線端部搬送セット部36では、次のよ にして端子付き電線18の端部を搬送して電線 保持バー10にセットする。

 すなわち、セット部移動機構部39の駆動 より電線端部把持セット部37を電線端部回転 部33に対応する上方位置に移動させる。そし 、一対の把持部38のそれぞれの一対の爪部38 aを離間させた状態で、第1昇降駆動部37bの駆 により一対の把持部38を下降させて、それ れの一対の爪部38aを、電線端部回転部33で把 持された端子付き電線18の端部を挟込み可能 位置に移動させる。この状態で、各爪部駆 部38bの駆動によりそれぞれの一対の爪部38a 接近移動させることで、それぞれの一対の 部38aで端子付き電線18の各端部が把持され 。この後、第1昇降駆動部37bの駆動により一 の把持部38を上昇させ、さらに、セット部 動機構部39の駆動により電線端部把持セット 部37を、電線保持バー支持部40に支持された 線保持バー10の上方に移動させる。

 電線保持バー支持部40に支持された電線 持バー10の上方では、まず、一方の把持部38 把持された端子付き電線18の端部が、電線 持バー10の各電線保持部14のうちセットすべ 位置上方に位置するように、セット部移動 構部39の駆動により電線端部把持セット部37 を移動させる。この状態で、第2昇降駆動部37 dの駆動により或は第1昇降駆動部37bと第2昇降 駆動部37dとの両駆動により、当該一方の把持 部38で把持された端子付き電線18の端部が、 記セットすべき電線保持部14で保持される位 置まで、当該一方の把持部38を下降させる。 して、爪部駆動部38bの駆動により当該一方 把持部38の一対の爪部38aを離間移動させる とで、当該一方の把持部38による把持を解除 する。これにより、端子付き電線18の一方の 部が所望の電線保持部14にセットされる。

 この後、第2昇降駆動部37dの駆動により或 は第1昇降駆動部37bと第2昇降駆動部37dとの両 動により、当該一方の把持部38が上昇する 次に、他方の把持部38で把持された端子付き 電線18の端部についても、上記と同様動作に り、他の所望の電線保持部14にセットする そして、端子付き電線18の両端部を、電線保 持バー10の各電線保持部14にセットし終ると セット部移動機構部39の駆動により、電線端 部把持セット部37を電線端部回転部33に対応 る上方位置に移動させて、上記動作を繰返 。

 順次製造された端子付き電線18に対して 記作業を繰返すことで、順次製造された端 付き電線18の端部が、電線保持バー10の各電 保持部14に並列状にセットされる(図10参照)

 図10は電線保持バー支持部40を示す正面図 である。電線保持バー支持部40は、上記電線 持バー10を支持可能に構成されている。こ では、端子付き電線18の端部が保持された電 線保持バー10を、空の電線保持バー10に入替 て円滑な処理が行われるように次の構成を 用している。

 すなわち、電線保持バー支持部40は、2つ バー支持機構部42、45を有している。

 一方のバー支持機構部42は、バー支持部43 と、支持部水平移動部44とを有している。バ 支持部43は、電線保持バー10のうち電線保持 部14が設けられた部分とは反対側の一部を嵌 込み可能な凹部43aを有している。そして、 線保持バー10は、その一部を当該凹部43aに め込むようにして支持される。支持部水平 動部44は、エアシリンダ等のアクチュエータ によって構成されており、バー支持部43を、 線端部搬送セット部36側の電線端部セット 能位置とそこから側方に離れた脱着位置と 間で往復移動させるように構成されている

 他方のバー支持機構部45は、上記と同様 バー支持部46と、支持部水平移動部47と、支 部昇降移動部48とを有している。支持部昇 移動部48は、エアシリンダ等のアクチュエー タによって構成されており、バー支持部46を 上記バー支持部43と略同じ高さ位置とそれ りも下方の高さ位置との間で昇降駆動可能 支持している。支持部水平移動部47は、エア シリンダ等のアクチュエータによって構成さ れており、バー支持部46を支持部昇降移動部4 8と共に、電線端部搬送セット部36側の電線端 部セット可能位置とそこから側方に離れた脱 着位置との間で往復移動させるように構成さ れている。

 そして、一方のバー支持部43に支持され 電線保持バー10に対して端子付き電線18の端 をセットする場合には、支持部水平移動部4 4の駆動により一方のバー支持部43を上記電線 端部セット可能位置に移動させる。この状態 で、支持部水平移動部47の駆動により、他方 バー支持部46を脱着位置に移動させる。こ により、他方のバー支持部46に対して、端子 付き電線18の端部をセット済の電線保持バー1 0を取外したり、或は、空の電線保持バー10を セットすることができる。

 そして、一方のバー支持部43に支持され 電線保持バー10に対して端子付き電線18の端 のセットが終了すると、支持部水平移動部4 4の駆動により一方のバー支持部43を上記脱着 位置に移動させる。この状態で、支持部水平 移動部47の駆動により、他方のバー支持部46 電線端部セット可能位置に移動させると共 、支持部昇降移動部48の駆動により、当該他 方のバー支持部46を上方に移動させる。これ より、当該他方のバー支持部46に支持され 電線保持バー10に対して端子付き電線18の端 をセットできる。

 上記のように、2つのバー支持部43、46を 互に電線端部セット可能位置と脱着位置と 移動させることで、電線保持バー10に対する 端子付き電線18の端部のセットと電線保持バ 10の脱着を連続的に行うことができる。

 なお、上記切圧機構部22及び電線端部セ ト機構部30の動作は、CPU、ROMおよびRAM等を備 える一般的なマイクロコンピュータによって 構成された制御ユニット50によって制御され 。制御ユニット50には各種キー等によって 成された入力部52が接続されており、当該入 力部52を通じて作業指示が入力される。本制 ユニット50は、当該入力部52を通じて端子付 き電線18の製造個数等に関する指令を受付け 当該指令に応じて端子付き電線18を製造す ように制御する。また、本制御ユニット50は 、入力部52を通じて切圧機構部22で製造され 端子付き電線18の端部を回転させるかの指示 を受け可能に構成されており、当該支持に応 じて、上記各電線端部回転部33を制御して必 に応じた回転動作を行わせる。

 このように構成された切圧セット装置の 体動作について説明する。

 まず、切圧機構部22において所定の電線 所定長に切断して所定の端子を圧着した端 付き電線18が順次製造される(図4参照)。する と、製造された端子付き電線18の両端部が電 端部往復駆動部28の一対の各電線端部保持 27によって受渡し位置WPに搬送される。

 受渡し位置WPでは、端子付き電線18の両端 部が一対の電線端部回転部33にそれぞれ渡さ る。そして、必要に応じて、端子付き電線1 8の各端部が一対の電線端部回転部33のそれぞ れで回転される(図4、図5及び図6参照)。

 一対の電線端部回転部33に把持された端 付き電線18の両端部は、電線端部搬送セット 部36の一対の把持部38でそれぞれ把持され、 線保持バー支持部40にセットされた電線保持 バー10の上方に移動する。そして、電線保持 ー10の長手方向に沿った適宜位置に移動し 状態で、一対の把持部38が個別に下降移動す ることで、端子付き電線18のそれぞれの端部 、電線保持バー10における各電線保持部14に セットされる(図4、図7~図9参照)。

 切圧機構部22において順次製造された端 付き電線18に対して上記処理を繰返すことで 、電線保持バー10の各電線保持部14には、同 種類である複数の端子付き電線18の各端部が 連続並列状にセットされる。これにより、同 一種類である複数の端子付き電線18の両端部 電線保持バー10の各電線保持部14にセットさ れたものが得られる。

 また、異なる種類の端子付き電線18をセ トした電線保持バー10を得る場合には、得た い端子付き電線18の種類に応じて、電線調尺 断部23にセットする電線の種類変更、電線 尺切断部23における切断長の設定変更、端子 圧着部25にセットする端子の種類変更及び圧 金型変更、等のうち少なくとも1つを行う。 これにより、他の異なる種類の端子付き電線 18を連続して製造して、当該異なる種類の端 付き電線18がセットされた電線保持バー10を 得ることができる。

 異なる種類端子付き電線18がセットされ 電線保持バー10を得る場合には、本切圧セッ ト装置とは別の切圧セット装置を用いてもよ い。

 この切圧セット装置では、切断及び端子 着された端子付き電線18の端部が、電線保 バー10の各電線保持部14に並列状にセットし ものを得ることができるため、下流工程で 作業利便性を向上させることができると共 、電線や端子への傷付き、破損等を防止す ことができる。

 なお、切圧機構部22で端子圧着された直 の端子付き電線18の端部を把持する機構部を 、電線端部セット機構部30側の構成として備 ていてもよい。

 また、このような切圧セット装置は、切 機構部22として一般的に用いられている電 切断装置及び端子圧着装置に係る機構を利 することができる。このため、従来用いて た装置を改造して上記電線端部セット機構 30を組込むことで容易かつ安価に切圧セット 装置を製造することができる。また、新たに 切圧セット装置を製造する場合でも従来の設 計等を利用することができ、容易かつ安価に 切圧セット装置を製造することができる。

 <3.電線セット揃え装置>
 電線セット揃え装置について説明する。図1 1は電線セット揃え装置の全体構成を示す説 図である。

 この電線セット揃え装置は、バー移動機 部110と、バーセット保持部材130と、電線移 機構部150とを備えている。これらは、装置 ース170上に適宜ブラケット等を介して固定 れている。

 なお、装置ベース170は、例えば、柱状部 によってフレーム構造に構成されており、 線保持バー10の移動軌跡及び端子付き電線18 の移動軌跡に沿った空きスペースを確保して 、電線保持バー10や電線移替機構部150等から 下がる端子付き電線18が当該装置ベース170 干渉しないようになっている。

 バー移動機構部110は、複数の電線保持バ 10を、順次所定の電線取出位置に位置する うに移動させるように構成されており、こ では、複数の電線保持バー10を、途中に電線 取出位置が設定された循環経路に沿って循環 移動可能に構成されている。

 このバー移動機構部110は、2つのバー搬送 機構部112A,112Bと、2つのバー移載機構部120A,120 Bとを有している。

 2つのバー搬送機構部112A,112Bは、隣設して 設けられており、一方のバー搬送機構部112A 搬送方向Paと、他方のバー搬送機構部112Bの 送方向Pbとは、略平行であり、かつ、互いに 逆方向に向いている。また、一方のバー移載 機構部120Aは、バー搬送機構部112Aの搬送方向P a終端側及びバー搬送機構部112Bの搬送方向始 側に設けられており、バー搬送機構部112Aの 搬送方向Pa終端部分に搬送された電線保持バ 10を、バー搬送機構部112Bの搬送方向Pb始端 分に移載するように構成されている。また 他方のバー移載機構部120Bは、バー搬送機構 112Aの搬送方向Pa始端側及びバー搬送機構部1 12Bの搬送方向終端側に設けられており、バー 搬送機構部112Bの搬送方向Pb終端部分に搬送さ れた電線保持バー10を、バー搬送機構部112Aの 搬送方向Pa始端部分に移載するように構成さ ている。そして、電線保持バー10が、一方 バー搬送機構部112Aで搬送方向Paに搬送され その終端部分でバー移載機構部120Aにより他 のバー搬送機構部112Bに移載され、当該他方 のバー搬送機構部112Bで搬送方向Pbに搬送され 、その終端部分でバー移載機構部120Bにより 方のバー搬送機構部112Aに移載される。つま 、複数の電線保持バー10は、一方のバー搬 機構部112Aからバー移載機構部120A、他方のバ ー搬送機構部112B、バー移載機構部120Bを経て 方のバー搬送機構部112Aに戻り、所定の水平 面における循環経路に沿って移動するように なっている。なお、各電線保持バー10の循環 路における移動は、後述する各動作を逆に わせることで、電線取出位置WTに順次移動 せるべき電線保持バー10の順序に応じて途中 で逆方向に移動してもよい。

 各部についてより具体的に説明する。図1 2はバー搬送機構部112A,112Bを示す側面図であ 。

 図11及び図12に示すように、バー搬送機構 部112Aは、電線保持バー10の長さ寸法程度の間 隔をあけて並列状に設けられた2つの環状ベ ト113Aを有している。各環状ベルト113Aは、そ れぞれ一対のプーリー114Aに巻掛けられて、 環回転可能に構成されている。

 また、2つの環状ベルト113A間で対向する ーリー114A同士は連結軸115Aを介して連結され ており、2つの環状ベルト113Aが同期して回転 るように構成されている。

 また、バー搬送機構部112Aの搬送方向Paの 端側(ここでは始端側)のプーリー114Aには、 ータ等のアクチュエータによって構成され 回転駆動部116Aが連結されており、当該回転 駆動部116Aの回転駆動力によって2つの環状ベ ト113Aが同期して回転駆動されるようになっ ている。ここでは、回転駆動部116Aの回転駆 力によって2つの環状ベルト113Aは同期して間 欠的かつ正逆両方向に回転駆動するようにな っている。

 また、上記各環状ベルト113Aには、その延 在方向に沿って略等間隔をあけて、バー端部 保持部材117Aが複数設けられている。図13はバ ー端部保持部材117Aを示す斜視図である。バ 端部保持部材117Aは、略直方体ブロック状の 材の一部に、バー端部保持部材117Aの端部形 状に応じた凹部118Aを形成した形状とされて る(図13参照)。その凹部118Aは、2つの環状ベ ト113A間で対向する側及び上側に向けて開口 、他は閉塞する形状とされている。2つの環 状ベルト113A間において、各バー端部保持部 117Aは、搬送方向Paに対して略直交する方向 沿って対向するように設けられている。そ て、電線保持バー10の両端部を、搬送方向Pa 対して略直交する方向に沿って対向する2つ のバー端部保持部材117Aの凹部118Aに嵌め込む とで、当該電線保持バー10が、搬送方向Paに 略直交する姿勢で保持される。2つの環状ベ ト113Aに設けられたバー端部保持部材117Aのう ち上方に位置する複数のバー端部保持部材117 Aに対して同様に電線保持バー10をそれぞれ保 持させることで、複数の電線保持バー10が搬 方向Paに略直交する姿勢でかつ当該搬送方 Paに間隔をあけた並列状態で保持される。そ して、2つの環状ベルト113Aを循環回転させる とで、複数の電線保持バー10が前記並列状 で、搬送方向Paに向けて搬送される。

 他方のバー搬送機構部112Bも、上記2つの 状ベルト113Aと、プーリー114Aと連結軸115Aと 転駆動部116Aとバー端部保持部材117Bとにそれ ぞれ対応する、2つの環状ベルト113Bとプーリ 114Bと連結軸115Bと回転駆動部116Bとバー端部 持部材117Bとを備えており、上記と同様にし て複数の電線保持バー10を並列状態で、搬送 向Pbに向けて搬送する。このバー搬送機構 112Bにおける搬送方向Pbの終端側位置が、電 取出位置WTに設定されている。

 なお、電線保持バー10は、通常、バー搬 機構部112Aの搬送方向Paの終端側又はバー搬 機構部112Bの搬送方向Pb始端側でバー端部保 部材117Bに保持される。電線保持バー10をバ 端部保持部材117Bにセットする際には、電線 持部14がバー搬送機構部112Aの搬送方向Paの 端側又はバー搬送機構部112Bの搬送方向Pb終 側に向く姿勢とし、電線保持バー10が電線取 出位置WTに位置した状態で、各電線保持部14 電線移替機構部150側を向くように設定され 。

 図14はバー移載機構部120A,120Bを示す平面 であり、図15はバー移載機構部120A,120Bを示す 側面図である。

 図11,図14及び図15に示すように、バー移載 機構部120Aは、移載用水平駆動部121Aと、移載 進退駆動部123Aと、移載用昇降駆動部125Aと 移載用バー端部保持部127Aとを有している。

 移載用水平駆動部121Aは、リニアモータや エアシリンダ等のアクチュエータによって構 成されており、所定の直線方向に沿って移動 駆動可能な移載用水平可動部材122Aを有して る。この移載用水平駆動部121Aは、上記バー 送機構部112Aの搬送方向Paの終端側部分上方 ら及びバー搬送機構部112Bの搬送方向Pbの始 側部分上方に至るように配設されている。 移載用水平駆動部121Aの水平駆動によって、 移載用水平可動部材122Aが、バー搬送機構部11 2Aの搬送方向Paの終端側部分上方とバー搬送 構部112Bの搬送方向Pbの始端側部分上方との で往復駆動される。

 また、移載用水平可動部材122Aに、移載用 進退駆動部123Aが設けられると共に、進退自 な一対のガイドロッド124Aがその移載用進退 動部123Aを挟むようにして設けられている。 移載用進退駆動部123Aは、エアシリンダ等の クチュエータによって構成されており、進 可能なロッド部123Arを有している。上記ロッ ド部123Ar及びガイドロッド124Aは、搬送方向Pa, Pbに沿って外方を向いて進退自在とされてお 、それらの先端部に搬送方向Pa,Pbに対して 直交する方向に延びる長尺板状の中間支持 材124Abが取付けられている。そして、移載用 進退駆動部123Aの進退駆動により、中間支持 材124Abがバー搬送機構部112Aの搬送方向Paの終 端側部分上方位置又はバー搬送機構部112Bの 送方向Pbの始端側部分上方位置とバー搬送機 構部112A,112Bの外方上方位置との間で水平往復 移動するようになっている。

 上記中間支持部材124Abの長手方向中間部 移載用昇降駆動部125Aが取付けられると共に 中間支持部材124Abの長手方向両端部に一対 ガイドロッド126Aが垂下状かつ進退自在に設 られている。移載用昇降駆動部125Aは、エア シリンダ等のアクチュエータによって構成さ れており、下方を向いて上下方向に進退駆動 可能な昇降ロッド部125Arを有している。これ の一対のガイドロッド126A及び昇降ロッド部 125Arの下端部には、搬送方向Pa,Pbに略直交す 方向延びる長尺板状の中間支持部材126Abが設 けられている。そして、移載用昇降駆動部125 Aの駆動により、中間支持部材126Abが昇降往復 移動するようになっている。

 また、中間支持部材126Abの両端部に、一 の移載用バー端部保持部127Aが垂下状に取付 られている。各移載用バー端部保持部127Aの 先端部には、図16に示すように、電線保持バ 10の幅広部分12wの端部を保持可能な凹部128A 形成されている。一対の凹部128Aは、互いに 対向する側及びバー搬送機構部112A,112Bで保持 された電線保持バー10の幅広部分12wに対向す 側で開口しており、他で閉塞する凹状に形 されている。そして、一対の凹部128Aを、バ ー搬送機構部112A,112Bで保持された電線保持バ ー10の高さ位置に配設した状態で、一対の移 用バー端部保持部127Aを電線保持バー10の幅 部分12wの両端部に向けて移動させると、幅 部分12wの両端部がそれぞれ凹部128A内に嵌り 込む。この後、一対の移載用バー端部保持部 127Aを上昇させると、電線保持バー10がバー搬 送機構部112A,112Bから持上げられるようにして 取出されるようになっている。

 なお、上記凹部128Aを形成する代りに、電 線保持バー10の端部を挟むようにして保持す 構成を用いてもよい。要するに、電線保持 ー10を保持可能な構成であればよい。

 このバー移載機構部120Aは、次の動作によ って一方のバー搬送機構部112Aから他方のバ 搬送機構部112Bに電線保持バー10を移載する

 すなわち、移載を行うはじめの状態で、 定の電線保持バー10が一方のバー搬送機構 112Aの搬送方向Paの終端側位置に配設される そして、移載用バー端部保持部127Bを前記所 の電線保持バー10の外方位置に配設した状 から(図15参照)、移載用昇降駆動部125Aの駆動 により移載用バー端部保持部127Bを下降させ 凹部128A内を前記所定の電線保持バー10と略 一高さに配設する(矢符P1参照)。次に、移載 進退駆動部123Aの駆動により移載用バー端部 保持部127Bを所定の電線保持バー10に向けて移 動させる(矢符P2参照)。すると、電線保持バ 10の幅広部分12wの両端部がそれぞれ凹部128A に嵌り込む。この後、移載用昇降駆動部125A 駆動により移載用バー端部保持部127Bを上昇 させると、電線保持バー10が持上げられる(矢 符P3参照)。次に、電線保持バー10から垂下が 端子付き電線18とバー搬送機構部112A,112B等 の干渉を避けるべく、移載用進退駆動部123A 駆動により移載用バー端部保持部127Bをバー 搬送機構部112A,112Bの上方から外方に外れた位 置に移動させる(矢符P4参照)。この後、移載 水平駆動部121Aの駆動により、保持された電 保持バー10をバー搬送機構部112Aの移動方向 端側からバー搬送機構部112Bの移動方向始端 側に移動させる(図11の矢符P5参照)。そして、 上記動作(矢符P1~P4参照)と逆の動作を行うこ で、保持された電線保持バー10をバー搬送機 構部112Bの移動方向始端側位置に移載する。 れにより、一方のバー搬送機構部112Aから他 のバー搬送機構部112Bに電線保持バー10が移 される。

 また、他方のバー移載機構部120Bも同様に 、移載用水平駆動部121A、移載用進退駆動部12 3A、移載用昇降駆動部125A、移載用バー端部保 持部127Aにそれぞれ対応する、移載用水平駆 部121Bと、移載用進退駆動部123Bと、移載用昇 降駆動部125Bと、移載用バー端部保持部127Bと 有している。そして、本バー移載機構部120B は、上記バー移載機構部120Aと次の点を除い 同様動作にて、他方のバー搬送機構部112Bの 動方向終端側から一方のバー搬送機構部112A の始端側に電線保持バー10を移載する。

 バー移載機構部120A,120Bの相違点は次の通 である。すなわち、バー搬送機構部112Bの移 動方向終端側及びバー搬送機構部112Aの始端 では、電線保持バー10の幅広部分12wは内向き 姿勢となっている。そこで、バー移載機構部 120Bは、移載用バー端部保持部127Bを、バー搬 機構部112Bの移動方向終端側又はバー搬送機 構部112Aの始端側の外方位置から、移載対象 なる所定の電線保持バー10とその内側隣の電 線保持バー10との間に配設する(図12の矢符P11 照)。その後、移載用バー端部保持部127Bは 下降し(矢符P12参照)、幅広部分12wに向けて水 平移動し(矢符P13参照)、上昇して所定の電線 持バー10を持上げ(矢符P14参照)、そして、バ ー搬送機構部112B,112Aの外方位置に移動する。 これにより、バー搬送機構部112Bの移動方向 端側位置で電線保持バー10を持上げることが できる。また、この動作(矢符P11~矢符P15参照) と逆の動作を行うことで、保持した電線保持 バー10をバー搬送機構部112Aの始端側位置に移 載することができる。

 図17はバーセット保持部材130を示す平面 である。バーセット保持部材130は、電線保 バー10を所定位置にて支持可能に構成されて いる。ここでは、バーセット保持部材130は、 バー搬送機構部112Bにおける電線取出位置WTに 配設された電線保持バー10の外側方位置であ て、当該電線保持バー10の長手方向延長線 の位置に配設されている。より具体的には バーセット保持部材130は、装置ベース170等 一定位置に固定された部材であり、電線保 バー10の幅広部分12wを収容可能な凹溝部132g 有するバーセット保持本体部132と、当該凹 部132gの一端側に配設された係止部材133と、 溝部132gの他端側に配設された着脱可能係止 部材134とを有している。上記着脱可能係止部 材134は、電線保持バー10の幅広部分12wの端部 係止可能な部分134aと、当該係止可能な部分 134aを幅広部分12wの端部に係止させた状態と 該端部から離間させた係止解除状態とで切 える部分134bとを有している。そのように切 える部分134bは例えば係止可能な部分134aを 勢するコイルバネ等の弾性部材やネジ構造 ラチェット機構部等により構成することが きる。そして、電線保持バー10の幅広部分12w を上記凹溝部132gに嵌め込むことで、当該電 保持バー10が各電線保持部14を電線移替機構 150側に向けた姿勢で上記一定位置に支持さ る。また、この状態で、係止部材133を電線 持バー10の幅広部分12wの一端部に係止する 共に、着脱可能係止部材134を幅広部分12wの 端部に係止させることで、電線保持バー10が 上記所定位置に抜止め状に固定される。また 、この状態で、着脱可能係止部材134の係止状 態を解除することで、電線保持バー10を取外 て他の電線保持バー10に取替えることがで るようになっている。

 このバーセット保持部材130に保持される 線保持バーは、上記電線保持バー10とは別 成のものであってもよい。

 図18は電線移替機構部150を示す平面図で り、図19は電線移替機構部150を示す背面図で あり、図20は電線移替機構部150の電線把持機 部160を示す側面図であり、図21は電線移替 構部150の電線把持機構部160を示す平面図で る。

 電線移替機構部150は、電線取出位置WTに 置する電線保持バー10の各電線保持部14に保 された端子付き電線18の端部を選択的に保 し、保持した端子付き電線18の端部をバーセ ット保持部材130に支持された電線保持バー10 各電線保持部14にセットするように構成さ ている。

 より具体的には、電線移替機構部150は、 替用水平駆動部152と、2つの電線把持機構部 160とを有している。

 移替用水平駆動部152は、リニアモータや アシリンダ等のアクチュエータによって構 されており、電線取出位置WTの側方からバ セット保持部材130の側方に亘って延在する うに配設されている。この移替用水平駆動 152は、2つの可動部材154を有し、当該2つの可 動部材154は電線取出位置WTの側方とバーセッ 保持部材130の側方との間で水平往復移動自 とされている。

 上記各可動部材154上に、それぞれ電線把 機構部160が設けられている。電線把持機構 160は、移替用進退駆動部162と、端子付き電 18の端部を把持及び把持解除可能な把持部16 4とを有している。

 移替用進退駆動部162は、エアシリンダ等 アクチュエータによって構成されており、 線移替機構部150から電線取出位置WT又はバ セット保持部材130に向けて水平方向に往復 動可能な把持ベース部材163を有している。

 各把持ベース部材163上にそれぞれ把持部1 64が設けられている。各把持部164は、把持ベ ス部材163から上方に延びる柱状部分と当該 状部分の上端部から電線取出位置WT又はバ セット保持部材130に向けて延びる水平片部 とを有する支持アーム部材165と、当該支持 ーム部材165の先端部に設けられた把持爪駆 部166及び一対の把持爪部167とを有している

 一対の把持爪部167は、隙間をあけて略平 姿勢で把持爪駆動部166により支持されてい 。把持爪駆動部166はエアシリンダ等のアク ュエータによって構成されており、上記一 の把持爪部167を接近離隔駆動する。また、 把持爪部167は、先端側に向けて上下に二股 に分岐しており、各電線保持部14に保持さ た端子付き電線18の端部を当該電線保持部14 挟んだ2箇所で保持できるようになっている 。また、この一対の把持爪部167は、電線取出 位置WT又はバーセット保持部材130で保持され 電線保持バー10と略同一高さ位置に配設さ ている。

 この電線移替機構部150による端子付き電 18の移替動作について説明する。すなわち 複数の端子付き電線18を保持した電線保持バ ー10が電線取出位置WTに配設されると共に、 ーセット保持部材130に空の電線保持バー10が 保持されている。

 この状態で、移替用水平駆動部152の駆動 より、一対の電線把持機構部160を、電線取 位置WTに配設された電線保持バー10の側方で あって、所定の一の端子付き電線18の2つの端 部に対応する位置に移動させる。そして、各 移替用進退駆動部162の駆動により一対の把持 部164を進出させ、進出させた状態で把持爪駆 動部166の駆動により一対の把持爪部167を接近 させて、それぞれに端子付き電線18の端部を 持させる。この後、各移替用進退駆動部162 駆動により一対の把持部164を後退させる。 して、移替用水平駆動部152の駆動により、 対の電線把持機構部160を、バーセット保持 材130に保持された電線保持バー10の側方で って把持した端子付き電線18の端部を保持さ せるべき電線保持部14の対応位置に移動させ 。さらに、各移替用進退駆動部162の駆動に り一対の把持部164を進出させて、当該一対 把持部164に保持された端子付き電線18の端 を所定位置の電線保持部14に保持させる。そ して、把持爪駆動部166の駆動により一対の把 持爪部167を離間させた後、各移替用進退駆動 部162の駆動により一対の把持部164を後退させ る。これにより、電線取出位置WTに配設され 電線保持バー10に保持された端子付き電線18 の端部が、バーセット保持部材130に保持され た電線保持バー10のうち予め設定された位置 電線保持部14に移し替えられる。また、電 取出位置WTに配設された電線保持バー10を順 変更することで、複数種類の端子付き電線1 8の端部がバーセット保持部材130に保持され 電線保持バー10に移し替えられ所定の順序で 並ぶ。

 なお、一対の電線把持機構部160による端 付き電線18の両端部の移し替えは必ずしも 時に行われなくともよく、順次行われても い。

 なお、上記バー移動機構部110や電線移替 構部150に対する動作制御は、CPU、ROMおよびR AM等を備える一般的なマイクロコンピュータ よって構成された制御ユニット168によって われる。この制御ユニット168には、各種キ 等によって構成された入力部169が接続され おり、この入力部169を通じて各種情報(作業 指示を含む)が入力され、記憶部168aに記憶さ る。入力部169を通じて入力される情報とし は、少なくとも次のものが含まれる。

 1つ目は、電線保持バー10を保持する組と るバー端部保持部材117A,117Bの特定情報(実際 の位置を特定する情報やそれぞれに予め付与 された固有の識別符号等の情報を含む)とそ に保持された電線保持バー10に保持された端 子付き電線18の種類の特定情報(種類に対応す る品番情報等を含む)との対応付け情報であ 。これには、必要に応じて各端子付き電線18 の端部が回転されたものであるかどうかの情 報が含まれる。本対応付け情報を予め入力す る代りに、各電線保持バー10に、保持した端 付き電線18の種類を示す識別子(バーコード の図形によるもの、磁気的、電気的、光学 に記録するもの等を含む)を設け、各バー端 部保持部材117A,117Bに設けられたリーダ等で当 該識別子の情報を読込んで各電線保持バー10 端子付き電線18の種類を識別、管理するよ にしてもよい。この情報に基づいて、本制 ユニット168は、移し替え対象となる種類の 子付き電線18を保持した電線保持バー10を電 取出位置に移動させるように、バー移動機 部110を制御する。

 2つ目は、各端子付き電線18の端部が各電 保持バー10における各電線保持部14のどの位 置に保持されているかという情報である。こ の情報に基づいて、制御ユニット168は、電線 取出位置WTに位置する電線保持バー10から対 となる種類の端子付き電線18の両端部を掴む ように電線移替機構部150を制御する。

 3つ目は、どの種類の端子付き電線18の端 を、バーセット保持部材130に保持された電 保持バー10の各電線保持部14のどの位置で( まり、どのような並び順で)保持させるべき という情報である。後者の情報には、各種 の電線を移し替える順番が含まれていても い。そして、本制御ユニット168は、上記情 に基づいて、各種類の端子付き電線18を保 した電線保持バー10が順次(必要に応じて所 の順序で)電線取出位置WTに位置するように ー移動機構部110を制御すると共に、電線取 位置WTに順次位置する電線保持バー10で保持 れた端子付き電線18の端部が、バーセット 持部材130に保持された電線保持バー10の各電 線保持部14のうち当該種類に応じた所定位置 ものに移し替え保持されるように、電線移 機構部150を制御する。

 この電線セット揃え装置の全体動作につ て説明する。まず、端子付き電線18が種類 にセットされた複数の電線保持バー10を準備 し、これらの電線保持バー10をバー移動機構 110の各バー端部保持部材117A,117Bで保持する すると、予め入力された上記情報に応じて バー移動機構部110が動作して各電線保持バ 10を順次電線取出位置WTに移動させる。所望 の電線保持バー10が電線取出位置WTに移動す 毎に、上記電線移替機構部150が動作して、 該電線保持バー10に保持された端子付き電線 18の両端部を、必要に応じた所定数、バーセ ト保持部材130に支持された電線保持バー10 移し替える。これを、電線取出位置WTに順次 移動する複数の電線保持バー10に対して繰返 行う行うことで、複数種の端子付き電線18 端部がバーセット保持部材130に保持された 線保持バー10に移し替えられ所定の順序で並 んだものが得られる。そして、この後、バー セット保持部材130に保持された電線保持バー 10を、空の電線保持バー10に交換して、さら 上記を繰返す。これにより、連続して複数 の端子付き電線18の端部が所定の並び順で電 線保持バー10にセットされたものが得られる

 以上のように構成された電線セット揃え 置によると、端子付き電線18の端部を、そ 種類別に電線保持バー10にセットし、これら をバー移動機構部110にセットすることによっ て、当該複数種類の端子付き電線18を保持し 電線保持バー10を順次所定の電線取出位置 位置するように移動させることができる。 して、電線保持バー10を順次電線取出位置WT 位置させることで、各電線保持バー10にセ トされた端子付き電線18の端部が、電線移替 機構部150で保持されてバーセット保持部材130 に支持された電線保持バー10のうち予め設定 れた位置の電線保持部14にセットされる。 ー移動機構部110により電線保持バー10を順次 移動させつつ、上記処理を繰返すことで、複 数種類の端子付き電線18を、別の電線保持バ 10に順次セットしていくことで、当該別の 線保持バー10に複数種類の端子付き電線18を 在して保持させてサブアッシー19毎にまと ることができる。従って、種類別に生産さ た端子付き電線18をサブアッシー19毎にまと ることができ、当該工程を自動的に行える

 また、バー移動機構部110は、複数の電線 持バー10を循環経路に沿って循環移動させ ところ、その循環経路の途中に電線取出位 WTが設定されている。このため、複数種類の 端子付き電線18を順次電線取出位置WTに位置 せてサブアッシー19毎にまとめる上記処理を 行い、続けて循環移動させることで他のサブ アッシー19毎にまとめる処理を実施できる。 のため、複数のサブアッシー19毎にまとめ 作業を連続的に効率よく実施できる。

 以上のようにこの電線セット揃え装置及 サブアッシーの製造方法は詳細に説明され が、上記した説明は、すべての局面におい 、例示であって、この発明がそれに限定さ るものではない。例示されていない無数の 形例が、この発明の範囲から外れることな 想定され得るものと解される。