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Title:
ELECTRICALLY CONDUCTIVE FILM WHEREIN CARBON NANOTUBES ARE USED, AND METHOD OF PRODUCING SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/125788
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an electrically conductive film comprising a single layer of carbon nanotubes, having a high heat resistance, and a method of producing a liquid dispersion of carbon nanotubes for production of said film.  The single layer carbon nanotubes are acid treated and then alkali treated and finally acid treated again.  After acid treatment for refinement purposes, an alkali treatment is carried out to improve dispersibility and then another acid treatment is carried out.  The heat resistance of the transparent electrically conductive film obtained is improved by this means.

Inventors:
KITANO, Takahiro (Kosumasu I 204, So 20-2 Nakamach, Nomi-shi Ishikawa 23, 92901, JP)
Application Number:
JP2009/057184
Publication Date:
October 15, 2009
Filing Date:
April 08, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KURARAY CO., LTD. (1621, Sakazu Kurashiki-sh, Okayama 01, 71008, JP)
株式会社クラレ (〒01 岡山県倉敷市酒津1621番地 Okayama, 71008, JP)
International Classes:
H01B5/14; C01B31/02; H01B13/00; H01B5/14; C01B31/00; H01B13/00
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Claims:
 単層カーボンナノチューブを含む導電膜であって、該単層カーボンナノチューブが酸処理後アルカリ処理され、さらに酸処理されて得られるものであることを特徴とする導電膜。
 単層カーボンナノチューブが酸処理後アルカリ処理され、ろ過後に酸処理したものであることを特徴とする請求項1記載の導電膜。
 フラーレンまたはその類縁体を含むことを特徴とする請求項1または2記載の導電膜。
 基板上に請求項1~3いずれか1項に記載の導電膜と保護層を有することを特徴とする電極。
 単層カーボンナノチューブ分散液の製造方法であって、
工程1:粗カーボンナノチューブを得る工程;
工程2:粗カーボンナノチューブを酸処理する工程;
工程3:工程2で得られた単層カーボンナノチューブをアルカリ処理する工程;
工程4:工程3で得られた単層カーボンナノチューブをろ過する工程;
工程5:工程4で得られた単層カーボンナノチューブを酸処理する工程;
を含むことを特徴とする単層カーボンナノチューブ分散液の製造方法。
 請求項5記載の単層カーボンナノチューブ分散液の製造方法によって得られた分散液を基板上に塗布する工程を有することを特徴とする導電膜の製造方法。
 単層カーボンナノチューブを含む導電膜の製造方法であって、
工程1:粗カーボンナノチューブを得る工程;
工程2:粗カーボンナノチューブを酸処理する工程;
工程3:工程2で得られた単層カーボンナノチューブをアルカリ処理する工程;および
工程4:工程3で得られた単層カーボンナノチューブをろ過する工程;
を含む単層カーボンナノチューブを含む分散液を得る工程A;
工程Aで得られた単層カーボンナノチューブを基板上に塗工して導電層を得る工程B;並びに、
工程Bで得られた導電層を酸処理する工程C;
を含むことを特徴とする単層カーボンナノチューブ含む導電膜の製造方法。
Description:
カーボンナノチューブを用いた 電膜およびその製造方法

 本発明は透明電極などに用いるための透 な導電膜及びその製造方法に関するもので る。より詳しくは、酸処理後アルカリ処理 れ、さらに酸処理した単層カーボンナノチ ーブを用いた導電膜及びその製造方法に関 るものである。

 従来単層カーボンナノチューブを用いた 明導電膜が提案されているが、アーク放電 や化学気相蒸着法によって得られる単層カ ボンナノチューブは純度が低く精製する工 が必要である。精製方法には大きく分けて 気中で加熱する乾式法と酸性液体中で加熱 る湿式法があるが、乾式法は収率が低いた 湿式法が有力な単層カーボンナノチューブ 精製方法である(特許文献1)。

 しかしながら、湿式法で精製した単層カー ンナノチューブで作製した透明導電膜は高 下で長時間放置すると導電性が低下すると う問題点があった。
 対策として我々は既にスルホン酸基含有樹 を保護層として設ける方法や、カーボンナ チューブの官能基をカルボン酸金属塩とす 方法を報告している(特許文献2、3)。また保 護層を設ける方法(特許文献4、5)が開示され いる。保護層を設ける方法(特許文献4、5)は 効な対策であり、保護層がない場合に比べ 熱性は向上するものの、十分な性能は得ら ていなかった。

特開2002-515847号公報

特願2007-089178号明細書

特願2007-089179号明細書

特開2004-202948号公報

特開2005-255985号公報

Appl.Phys.A 67,29-37(1998)A.G.,Rinzler等

 すなわち本発明の課題は、耐熱性の高い 層カーボンナノチューブからなる導電膜お びそれを製造するためのカーボンナノチュ ブ分散液の製造方法を提供することである

 本発明者らは、単層カーボンナノチュー からなる導電膜の耐熱性を本質的に改善す く鋭意検討した結果、カーボンナノチュー に付与される官能基は、塩でないことが耐 性の向上に有効であるということを見出し 。つまり、酸処理後アルカリ処理され、さ に酸処理された単層カーボンナノチューブ 使用することによって耐熱性の高い導電膜 得られることを見出し、さらに検討を重ね 結果、上記課題を解決し得る導電膜を完成 るに至った。

 すなわち本発明は、単層カーボンナノチュ ブを含む導電膜であって、該単層カーボン ノチューブが酸処理後アルカリ処理され、 らに酸処理されて得られるものであること 特徴とする導電膜である。
 また、本発明において該導電膜は、フラー ンまたはその類縁体を含むことが好ましい
 さらに本発明は基板上に上記導電膜と保護 を有することを特徴とする電極である。

 また本発明は、単層カーボンナノチュー 分散液の製法であって、工程1:粗カーボン ノチューブを得る工程、工程2:粗カーボンナ ノチューブを酸処理する工程、工程3:工程2で 得られた単層カーボンナノチューブをアルカ リ処理する工程、工程4:工程3で得られた単層 カーボンナノチューブをろ過する工程、工程 5:工程4で得られた単層カーボンナノチューブ を酸処理する工程を含むことを特徴とする単 層カーボンナノチューブ分散液の製造方法お よびこの製造方法によって得られたカーボン ナノチューブ分散液を用いることを特徴とす る導電膜の製造方法である。

 また本発明は、単層カーボンナノチュー を含む導電膜の製造方法であって、工程1: カーボンナノチューブを得る工程;工程2:粗 ーボンナノチューブを酸処理する工程;工程3 :工程2で得られた単層カーボンナノチューブ アルカリ処理する工程;および工程4:工程3で 得られた単層カーボンナノチューブをろ過す る工程;を含む単層カーボンナノチューブを む分散液を得る工程A;工程Aで得られた単層 ーボンナノチューブを基板上に塗布して導 層を得る工程B;並びに、工程Bで得られた導 層を酸処理する工程C;を含むことを特徴とす る単層カーボンナノチューブ含む導電膜の製 造方法である。

 本発明による単層カーボンナノチューブ らなる透明な導電膜は高温耐久性を有する め、液晶画面などの各種ディスプレイやタ チパネルなどの電極部材として有利に利用 ることができる。

 また、安価な原料であるアーク放電法に って得られた単層カーボンナノチューブを 用することができ、さらに工業的スケール 精製することができる酸処理法を利用する とができるので、透明な導電膜を安定して 給することができる。

 本発明は単層カーボンナノチューブを含 導電膜であって、該単層カーボンナノチュ ブが酸処理後アルカリ処理され、さらに酸 理したものであることを特徴とする導電膜 ある。

 本発明に用いる単層カーボンナノチュー は公知の製法によって得られた単層カーボ ナノチューブであれば特に制限はなく、ア ク放電法、化学気相蒸着法、レーザー蒸発 などいずれの製法も利用することができる 、入手容易性と結晶性の観点からアーク放 法による製造法が最も好ましい。

 本発明において酸処理とは酸性液体中に 層カーボンナノチューブを浸漬する方法の 称である。酸性液体は公知の化合物であれ 特に制限はなく、具体的には硝酸、塩酸、 酸、リン酸及びこれらの混合物が挙げられ 。

 本発明においてアルカリ処理前の酸処理は 酸あるいは硝酸と硫酸の混合液を用いた酸 理が好ましく、80℃以上100℃以下で反応さ ることがより好ましく、1日以上7日間以下反 応させることがより好ましい。
 この工程は単層カーボンナノチューブと炭 微粒子がアモルファスカーボンを介して物 的に結合している場合にアモルファスカー ンを分解することによって両者を分離した 、単層カーボンナノチューブ作製時に使用 た金属触媒の微粒子を分解したりするため 必要な工程である。

 本発明においてアルカリ処理とは単層カー ンナノチューブをアルカリ性液体中に浸漬 せる方法の総称である。アルカリ性液体は 知のものであれば特に制限はなく具体的に 水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム 溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア 溶液、プロピルアミン、ブチルアミンなど アルキルアミン水溶液などが挙げられる。
 本発明においてアルカリ処理時に用いるア カリ性液体は水酸化リチウム水溶液、水酸 ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液 好ましく、水酸化ナトリウム水溶液がより ましい。

 この工程は酸処理で物理的に分離された 層カーボンナノチューブや炭素微粒子を液 中に分散させるために必要な工程であり、 記酸処理にて発生したカルボキシル基など 官能基を塩にすることでより分散性を上げ いる。

 この趣旨に基づいてさらに界面活性剤など 添加して単層カーボンナノチューブや炭素 粒子の分散性をさらに向上させることも可 である。
 この際用いる界面活性剤は公知のものであ ば特に制限はなくアニオン系、ノニオン系 カチオン系いずれの界面活性剤も使用でき が具体的にはドデシルベンゼンスルホン酸 トリウムやポリエチレングリコールモノオ チルフェニルエーテルなどが挙げられ、ポ エチレングリコールモノオクチルフェニル ーテルがより好ましい。

 本発明においてアルカリ処理後の酸処理 上述のものであれば特に制限はないが、塩 がより好ましい。なかでも室温状態で行な ことがより好ましい。この工程によりアル リ処理によって塩となった単層カーボンナ チューブの官能基、例えばカルボキシル基 アルカリ金属塩などをカルボキシル基にす 。

 このアルカリ処理後の酸処理は、アルカリ 理を行なった単層カーボンナノチューブ分 液を直接酸処理しても良いし、前記単層カ ボンナノチューブ分散液を基板上に塗布し 、導電層を得た後、酸処理を行なっても良 。
 この工程によって耐熱性の高い単層カーボ ナノチューブからなる透明な導電膜が得ら る。

 本発明による導電膜は単層カーボンナノチ ーブが酸処理後アルカリ処理され、中空糸 によるろ過後に酸処理したものであること より好ましい。
 ろ過工程は単層カーボンナノチューブ製造 に含まれる炭素微粒子を取り除き、単層カ ボンナノチューブの純度を向上させ、より 明性の高い導電膜を得るために好ましい工 である。

 ただし、本発明においてろ過工程を行な タイミングは重要である。ろ過工程をアル リ処理前に行なうと単層カーボンナノチュ ブや炭素微粒子が液中に十分に分散されて らず純度が上がりにくく、一方、アルカリ 理後の酸処理工程を終えた後にろ過を行な と同様の理由で純度が上がりにくい。従っ 、ろ過工程は酸処理後アルカリ処理された であって、かつ、アルカリ処理後の酸処理 のタイミングで行なう。

 ろ過の方法は公知の方法であれば特に制 はなく、吸引ろ過や加圧ろ過、クロスフロ ろ過などを用いることができる。中でもス ールアップの観点からは中空糸膜を用いた ロスフローろ過がより好ましい。

 ここで、単層カーボンナノチューブを酸 理後アルカリ処理する工程は、単層カーボ ナノチューブの分散性を向上させる方法と て公知であり(非特許文献1)、上述したよう この工程では酸処理により導入された官能 (主に水酸基)が続くアルカリ処理によって 和され塩を形成する。これをさらに酸処理 より中和あるいは酸性にすると分散性が低 し、単層カーボンナノチューブの分散液を 製することが難しく、これを用いた導電膜 作製することは困難であった。従って、通 、中性あるいは酸性状態の単層カーボンナ チューブを用いて導電膜を作製することは 定されていない。

 そこで、本発明において用いる透明導電 はフラーレンまたはその類縁体を含むこと より好ましい。前述のとおり、アルカリ処 を施していなかったり、一旦アルカリ処理 施した後、酸処理を行なったりした単層カ ボンナノチューブは分散性が低いため、透 な導電膜を作製するための分散液を得るた には何らかの分散処理が必要である。ここ 、公知の界面活性剤を用いて分散させるこ も可能であるが、フラーレン及びその類縁 を用いる方がより容易にカーボンナノチュ ブを分散させることができる。また、フラ レン及びその類縁体を含有することで導電 の耐熱性も向上するからである。

 本発明で用いられるフラーレンは、フラ レンならば如何なるものでも良い。例えば C60,C70,C76,C78,C82,C84,C90,C96等のものが挙げられ る。もちろん、これ等複数種のフラーレンの 混合物でも良い。なお、分散性の観点からC60 のものが特に好ましい。更に、C60のものは入 手し易い。また、C60のもののみでは無く、C60 と他の種類のフラーレン(例えば、C70)との混 物でも良い。また、フラーレンの内部に、 宜、金属原子を内包したものでも良い。フ ーレンは、極性基を持つのが好ましく、OH (水酸基)を持つものがより好ましい。それは 、単層カーボンナノチューブの分散性が高い からである。そして、極性基の量が少ないと 、単層カーボンナノチューブの分散性向上度 が低下し、多すぎると、合成が困難である。 例えば、極性基が水酸基の場合、水酸基の量 はフラーレン1分子当り5~30個が好ましく、8~15 個がより好ましい。

 さらに本発明の導電膜は、基板上に導電膜 保護層を有する電極を提供する。
 本発明において用いる基材としてはシート 、フィルム状のものであれば特に制限はな が、例えば、ガラス、アルミナなどのセラ ックや、鉄、アルミ、銅等の金属、ポリエ テル樹脂、セルロース樹脂、ビニルアルコ ル樹脂、塩化ビニル樹脂、シクロオレフィ 系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル 脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、光硬化性樹 、熱硬化性樹脂などが挙げられ、本発明に る導電膜を使用するに際して透明性を重視 る場合には、上記基材の全光線透過率が80% 上であることが好ましい。具体的には、ガ ス、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート 脂、アクリル樹脂、セルロース樹脂などが げられる。
 上記基材の厚みは用途によって好ましい範 は異なるが、シート状であれば500μm以上10mm 以下が好ましく、フィルム状であれば10μm以 500μm以下が好ましい。

 上記保護層に用いられる材料に特に制限 ないが、ポリエステル樹脂、セルロース樹 、ビニルアルコール樹脂、ビニル樹脂、シ ロオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹 、アクリル樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂 光硬化性樹脂および熱硬化性樹脂などの公 のコーティング材料を用いることができる 保護層の材料は密着性の観点からは基材と じ材料が好ましく例えば基材がポリエステ 樹脂の場合は保護層がポリエステル樹脂で ることが好ましい。保護層の膜厚は厚すぎ と導電層の接触抵抗が大きくなり、薄すぎ と保護層としての効果が得られないので1nm 上1μm以下が好ましく、10nm以上100nm以下がよ り好ましい。

 本発明はさらに単層カーボンナノチュー 分散液の製法であって、工程1:粗カーボン ノチューブを得る工程、工程2:粗カーボンナ ノチューブを、酸処理する工程、工程3:工程2 で得られた単層カーボンナノチューブをアル カリ処理する工程、工程4:工程3で得られた単 層カーボンナノチューブを中空糸膜を用いて 濾過する工程、工程5:工程4で得られた単層カ ーボンナノチューブを酸処理する工程を含む ことを特徴とする単層カーボンナノチューブ 分散液の製造方法を提供する。

 上記工程1~5はこの順番で行なうことが好 しい。以下それぞれの工程について説明す 。

工程1:粗カーボンナノチューブを得る工程 公知の製法であれば特に制限はなく、アー 放電法、化学気相蒸着法、レーザー蒸発法 どいずれの製法も利用することができるが 入手容易性と結晶性の観点からアーク放電 による製造法が最も好ましい。

工程2:粗カーボンナノチューブを酸処理する 程は酸性液体中で単層カーボンナノチュー を加熱する方法である。酸性液体は公知の 合物であれば特に制限はなく、具体的には 酸、塩酸、硫酸、リン酸及びこれらの混合 が挙げられる。
 本発明においてアルカリ処理前の酸処理は 酸あるいは硝酸と硫酸の混合液を用いた酸 理が好ましく、80℃以上100℃以下で反応さ ることがより好ましく、1日以上7日間以下反 応させることがより好ましい。

工程3:工程2で得られた単層カーボンナノチュ ーブをアルカリ処理する工程は、単層カーボ ンナノチューブをアルカリ性液体中に浸漬さ せる方法である。アルカリ性液体は公知のも のであれば特に制限はなく具体的には水酸化 リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、 水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液、 プロピルアミン、ブチルアミンなどのアルキ ルアミン水溶液などが挙げられる。
 本発明においてアルカリ処理時に用いるア カリ性液体は水酸化リチウム水溶液、水酸 ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液 好ましく、水酸化ナトリウム水溶液がより ましい。

工程4:工程3で得られた単層カーボンナノチュ ーブを、ろ過する工程は炭素粒子などの不純 物を除去する工程である。酸処理を行なった カーボンナノチューブの反応液は直径20nm程 の不純物の粒子とカーボンナノチューブの ンドルとが分離された状態で溶液中に分散 るいは沈殿している。このため、不純物よ も大きく、かつカーボンナノチューブのバ ドルよりも小さい孔径のフィルターを用い ろ過することによって不純物を取り除くこ ができる。
 ろ過方法としては公知のろ過方法であれば 限はなく、吸引ろ過や加圧ろ過、クロスフ ーろ過などを用いることができる。中でも ケールアップの観点からは中空糸膜を用い クロスフローろ過がより好ましい。

工程5:工程4で得られた単層カーボンナノチ ューブを酸処理する工程は、酸性液体中に単 層カーボンナノチューブを浸漬する方法であ る。酸性液体は公知の化合物であれば特に制 限はなく、具体的には硝酸、塩酸、硫酸、リ ン酸及びこれらの混合物が挙げられる。なか でも塩酸がより好ましい。さらに室温状態で 行なうことがより好ましい。

 本発明の単層カーボンナノチューブ分散液 製造方法は上記工程1~5を含むものであれば に制限はないが、例えば工程5の後に工程5 得られた単層カーボンナノチューブとフラ レンまたはその類縁体を混合し超音波を照 する工程を行なうことも可能である。
 単層カーボンナノチューブとフラーレンと 割合には特に制限はないが、単層カーボン ノチューブ100質量部に対してフラーレンが 10~1000質量部であることが好ましい。そして 、フラーレン濃度は、1~100000ppmであることが ましい。フラーレンは、特に、OH基を有す フラーレンが好ましい。

 超音波を照射する方法としては公知の方 であれば特に制限は無く、バス型超音波照 機やチップ型超音波照射機を用いることが 能であり、より短時間で処理する観点から チップ型超音波照射機を用いることがより ましい。

 本発明で用いられる溶媒は、一般の塗料 用いられる溶媒であれば制限は無い。但し 沸点が200℃以下(好ましい下限値は25℃、更 は30℃)の溶媒が好ましい。低沸点溶剤が好 しいのは、塗工後の乾燥が容易であるから よる。具体的には、水や、メタノール、エ ノール、ノルマルプロパノール、イソプロ ノールなどのアルコール化合物(特に、炭素 数が7以下のアルコール、特に脂肪族アルコ ル)、或いはこれ等の混合物が好ましい。そ は、水酸基含有フラーレンの溶解性が高い で、より高濃度の単層カーボンナノチュー 分散液が得られるからである。他にも、例 ばアセトン、メチルエチルケトン、メチル ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケ ン系化合物、酢酸メチル、酢酸エチル、酢 ブチル、乳酸エチル、酢酸メトキシエチル どのエステル系化合物、ジエチルエーテル エチレングリコールジメチルエーテル、エ ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニ セロソルブ、ジオキサン等のエーテル系化 物、トルエン、キシレンなどの芳香族化合 、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族化合物 塩化メチレン、クロロベンゼン、クロロホ ムなどのハロゲン系炭化水素、及びこれら 混合物を用いることもできる。

 上記製造方法によって得られた分散液を基 上に塗布することで導電膜を製造すること できる。
 具体的には分散液を基材上にスプレーコー 、バーコート、ロールコート、インクジェ ト法、スクリーンコート等の公知の塗布方 を用いて製膜する方法が挙げられる。
 さらに必要に応じて上記塗布工程後、塗膜 に含まれる溶媒を除去する為、乾燥が行な れる。用いられる乾燥装置としては、例え 通常乾燥に使用される加熱炉、遠赤外炉、 遠赤外炉などを用いることができる。

 一方、上記の工程4までで得られた単層カー ボンナノチューブ分散液を上記した方法で基 板上に塗布し、得られた導電層を酸処理する ことによっても本発明の導電膜を製造するこ とができる。
 具体的には、上記導電層に酸性液体を噴霧 塗布する方法や、該導電層を酸性液体に浸 する方法等が挙げられる。酸性液体は公知 化合物であれば特に制限はなく、具体的に 硝酸、塩酸、硫酸、リン酸及びこれらの混 物が挙げられる。なかでも塩酸がより好ま い。さらに室温状態で行なうことがより好 しい。また、上記導電層をメタノール等の ルコール類または純水などで洗浄し、残留 ている酸性液体を除去することも可能であ 。

 上記のようにして導電膜が得られる。具 的には、全光線透過率が60%以上で、かつ、 面抵抗値が10000ω/□以下の透明な導電膜が られる。更には全光線透過率が70%以上で、 つ、表面抵抗値が3000ω/□以下の透明な導電 が簡単・低コストで得られる。なお、ここ 、全光線透過率は単層カーボンナノチュー を含む導電膜のみならず基材を含めた全光 透過率である。そして、上記した特長の導 膜は、タッチパネル用電極基板、電子ペー ーの電極基板、液晶ディスプレイの電極基 、プラズマディスプレイの電極基板などに 用できる。

<実施例1>
 5Lセパラブルフラスコにアーク放電法によ て得られた粗単層カーボンナノチューブ30g 蒸留水300mlを投入し、粗単層カーボンナノチ ューブを完全に蒸留水にて湿潤させた。
 メカニカルスターラーにて攪拌しつつ、69% 酸(和光純薬工業社製)2700mlを滴下した後、85 ℃にて48時間攪拌した。
 反応液を室温まで冷却後、遠心分離機(製品 名CR26H 日立工機株式会社製)により固体分を 収し、水酸化ナトリウム水溶液(pH10)6000mlに 入した。
さらにポリエチレングリコールモノオクチル フェニルエーテル(東京化成社製)を0.5wt%にな ように添加して、コーン型超音波照射機(装 置名ULTRASONIC HOMOGENIZER MODEL UH-600SR、エスエ テー社製)にて超音波を5分間照射した。
 反応液を、遠心分離機を用いて13000rpmにて1 間遠心分離を行ない、上澄み液を回収して 精製液とした。

 粗精製液を、クロスフローろ過に供した。 用した中空糸膜モジュールは孔径200nm、膜 積5800cm 2 (SPECTRUM社製)であり、洗浄液は0.005M水酸化ナ リウム水溶液に0.2wt%になるようにポリエチ ングリコールモノオクチルフェニルエーテ を加えた弱アルカリ性水溶液である。粗精 液を120.0Lの洗浄液で洗浄することによって 6000mlの精製単層カーボンナノチューブの分 液を得た。
 得られた分散液をポリカーボネート板上に プレーコートした。
 さらにメタノールで塗工面を洗浄後80℃で3 間乾燥させた。
 さらに0.1M塩酸溶液に1分間浸漬しメタノー で塗工面を洗浄後80℃で3分間乾燥させるこ によって導電層付ポリカーボネート板を得 。

<実施例2>
 実施例1で得られた精製単層カーボンナノチ ューブの分散液100mlに1M塩酸をpH4になるまで え中和した後、イソプロピルアルコール100ml を加え、遠心分離機にて単層カーボンナノチ ューブを固体状態で回収した。
 得られた単層カーボンナノチューブと、水 基含有フラーレン(商品名 ナノムスペクト  D-100 フロンティアカーボン社製:C60フラー レン)10mgと、水酸化ナトリウム(和光純薬工業 社製)1mgと、水50mlと、イソプロピルアルコー 50mlとを混合し、超音波装置(ULTRASONIC HOMOGENI ZER MODEL UH-600SR、エスエムテー社製)を用いて 、混合液に超音波を1分間に亘って照射し、 音波分散を行ない、単層カーボンナノチュ ブ分散液を得た。

 得られた単層カーボンナノチューブ分散液 ハードコート付ポリカーボネート基板上に ーコート法により塗布した。その厚さはウ ット膜厚で50μmである。
 この後、80℃で3分間乾燥させ、メタノール 表面を洗浄した。
 さらに80℃で3分間乾燥させ、導電層付ポリ ーボネート板を得た。

<実施例3>
 実施例2で得られた導電層付ポリカーボネー ト板上に、保護層としてアクリル樹脂(商品  WATARSOL S-707IM 大日本インキ化学工業株式 社製)積層した。具体的には該アクリル樹脂 1質量%のイソプロピルアルコール溶液とし ィップコートした後80℃で3分間乾燥した。

<比較例1>
 実施例1で得られた精製単層カーボンナノチ ューブの分散液をポリカーボネート板上にス プレーコートした。
 さらにメタノールで塗工面を洗浄後80℃で3 間乾燥させ導電層付ポリカーボネート板を た。
 さらに保護層としてアクリル樹脂(商品名 W ATARSOL S-707IM 大日本インキ化学工業株式会社 製)積層した。具体的には該アクリル樹脂を1 量%のイソプロピルアルコール溶液としディ ップコートした後80℃で3分間乾燥した。

[特性]
 得られた導電層付ポリカーボネート板の全 線透過率(装置名 直読ヘーズコンピュータ スガ試験機社製)と表面抵抗値(装置名 ロレ スタ-EP、ダイアインスツルメンツ社製)とを 定したので、その結果を表1に記す。また、8 0℃で10日間保存した後、表面抵抗値を測定し たので、その結果も併せて表1に示す。

 これによれば、本発明の導電膜は、透光 に優れていることが判る。その上で、導電 にも優れており、かつ、その高温時におけ 劣化が低く、耐久性に優れていることが判 。




 
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