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Title:
ELECTRICALLY DRIVEN POWER STEERING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/063772
Kind Code:
A1
Abstract:
An electrically driven power steering device is provided with a voltage detector (17) that detects a voltage VB of a battery (9) functioning as a main electric power source and a voltage detector (18) that detects a voltage VC of an auxiliary electric power source (14). Based on the upper limit value IB that is set in advance as the maximum electric current flowing through the battery (9), when a first output condition not to use the auxiliary electric power source (14) is selected, a control circuit (6) sets the upper limit value of electric power supplied to a motor (4) to ηVBIB, (where η denotes efficiency of a driving circuit (5)). When a second output condition to use the auxiliary electric power source (14) connected in series with the battery (9) is selected, the control circuit (6) sets the upper limit value of the electric power supplied to the motor (4) to η(VB+VC)IB.

Inventors:
NAGASE SHIGEKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070041
Publication Date:
May 22, 2009
Filing Date:
November 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
JTEKT CORP (JP)
NAGASE SHIGEKI (JP)
International Classes:
B62D6/00; B62D5/04; H02M3/155; B62D101/00; B62D119/00
Foreign References:
JPH0591787A1993-04-09
JP2003259509A2003-09-12
JP2005287222A2005-10-13
JP2007283953A2007-11-01
Other References:
See also references of EP 2208658A4
Attorney, Agent or Firm:
SunCrest Patent and Trademark Attorneys (Chuo-ku Kobe-sh, Hyogo 96, JP)
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Claims:
 モータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、
 前記モータを駆動する、効率ηの駆動回路と、
 前記モータに電力を供給する主電源としてのバッテリと、
 前記モータに電力を供給することが可能な補助電源と、
 前記主電源の電圧V B を検出する電圧検出器と、
 前記補助電源の電圧V C を検出する電圧検出器と、
 前記主電源に基づいて前記補助電源の充電を行うとともに、前記主電源の電圧V B により前記モータへ電力を供給する第1の出力状態と、前記主電源に対して直列に前記補助電源が接続された状態で電圧V B +V C により前記モータへ電力を供給する第2の出力状態とを選択的に構成する充放電回路と、
 操舵補助に必要な電力に応じて前記モータに電力を供給し、前記充放電回路の出力状態を選択する制御回路であり、かつ、前記主電源に流れる最大電流値として予め設定された上限値I B に基づいて、前記第1の出力状態が選択されているときは前記モータに供給する電力の上限値をη・V B ・I B に設定し、前記第2の出力状態が選択されているときは前記モータに供給する電力の上限値をη・(V B +V C )・I B に設定する制御回路と
 を備えた電動パワーステアリング装置。
Description:
電動パワーステアリング装置

 本発明は、モータにより操舵補助力を生 させる電動パワーステアリング装置に関し 特にその電気回路の構成に関する。

 電動パワーステアリング装置は、運転者 操舵トルクに応じてモータにより操舵補助 を生じさせる装置である。近年、大型車へ 電動パワーステアリング装置の需要が急増 ており、かかる大型車の場合、必要とされ 操舵補助力も増大する。従って、より大き 電力をモータに供給しなければならない。 かし、バッテリだけでは、このような大電 を十分にまかなえない場合がある。そこで バッテリとは別に補助電源を設け、通常は ッテリのみで対応し、より大きな電力を必 とするときはバッテリと補助電源とを互い 直列に接続して両電源で電力を供給する、 いう構成が提案されている(例えば、特開200 5-287222号公報(図1)参照。)。

 上記のような従来の電動パワーステアリ グ装置では、バッテリに補助電源を直列接 した電源から電力を供給する状態において 補助電源の電圧が低下してくると、電流を 大させて所定の電力を維持しようとする制 が行われる。その結果、バッテリから過大 電流が引き出され、バッテリの寿命が短く る。また、回路保護用のヒューズが溶断す 場合もある。

 かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、 助電源を使用する電動パワーステアリング 置において、主電源のバッテリから過大な 流が引き出されるという事態を防止するこ を目的とする。

 本発明は、モータにより操舵補助力を生じ せる電動パワーステアリング装置であって (a)前記モータを駆動する、効率ηの駆動回 と、(b)前記モータに電力を供給する主電源 してのバッテリと、(c)前記モータに電力を 給することが可能な補助電源と、(d)前記主 源の電圧V B を検出する電圧検出器と、(e)前記補助電源の 電圧V C を検出する電圧検出器と、(f)前記主電源に基 づいて前記補助電源の充電を行うとともに、 前記主電源の電圧V B により前記モータへ電力を供給する第1の出 状態と、前記主電源に対して直列に前記補 電源が接続された状態で電圧V B +V C により前記モータへ電力を供給する第2の出 状態とを選択的に構成する充放電回路と、(g )操舵補助に必要な電力に応じて前記モータ 電力を供給し、前記充放電回路の出力状態 選択する制御回路であり、かつ、前記主電 に流れる最大電流値として予め設定された 限値I B に基づいて、前記第1の出力状態が選択され いるときは前記モータに供給する電力の上 値をη・V B ・I B に設定し、前記第2の出力状態が選択されて るときは前記モータに供給する電力の上限 をη・(V B +V C )・I B に設定する制御回路とを備えたことを特徴と するものである。

 上記のように構成された電動パワーステア ング装置では、主電源に流れる最大電流値 して予め設定された上限値I B (固定値)並びに、そのときの主電源の電圧V B (変数)及び補助電源の電圧V C (変数)に基づいて、出力状態に応じた電力の 限値(変数)が設定される。主電源の電圧V B 及び補助電源の電圧V C が変動すれば電力の上限値もそれに合わせて 変動することになるので、主電源に流れる最 大電流値は、常に、上限値I B 以下に制限される。従って、主電源のバッテ リから過大な電流が引き出されるという事態 を防止することができる。

バッテリの電圧で補助電源を充電し、 助電源使用時は、補助電源を主電源のバッ リと直列に接続するタイプの、電動パワー テアリング装置の電気回路を主体とした概 構成を示す図である。 バッテリの電圧を昇圧して補助電源を 電し、補助電源使用時は、補助電源を主電 のバッテリと直列に接続するタイプの、電 パワーステアリング装置の電気回路を主体 した概略構成を示す図である。 制御回路の処理の一部を示すフローチ ートである。

 以下、本発明の一実施形態に係る電動パワ ステアリング装置について、図面を参照し 説明する。
 図1は、電動パワーステアリング装置1の電 回路を主体とした概略構成の一例を示す図 ある。図において、ステアリング装置2は、 テアリングホイール(ハンドル)3に付与され 運転者の操舵トルクと、モータ4から操舵軸 2aに減速機(図示せず。)を介して伝達される 舵補助力とによって駆動される。モータ4は 3相ブラシレスモータであり、駆動回路5に り駆動される。制御回路6はマイクロコンピ ータを含むものであり、車速センサ7から入 力される車速信号及び、トルクセンサ8から 力される操舵トルク信号に基づいて必要と る操舵補助力を決定し、その操舵補助力が 舵軸2aに付与されるように、駆動回路5を制 する。

 駆動回路5に電力を供給するための回路は 、主電源としてのバッテリ9と、リレー10と、 ダイオード11及びスイッチ12を含む充電回路13 と、補助電源14と、スイッチ15とを、図示の うに接続して構成されている。これらによ て構成される回路のうち、バッテリ9、リレ 10及び補助電源14を除く回路部分は、充放電 回路16を構成している。この充放電回路16は バッテリ9に基づいて補助電源14の充電を行 他、バッテリ9のみによってモータ4へ電力を 供給する第1の出力状態と、バッテリ9及び補 電源14からモータ4へ電力を供給する第2の出 力状態とを選択的に構成することができるよ うになっている。

 なお実際には、バッテリ9に並列に、図示し ないオルタネータ(整流及びレギュレータ機 を有するもの)が接続され、バッテリ9と共に 主電源を構成するが、ここでは簡略化して、 主電源はバッテリ9であるとして説明する。
 上記リレー10及びスイッチ12,15は、制御回路 6により制御される。補助電源14は、電気二重 層コンデンサや、リチウムイオン電池によっ て構成されている。
 スイッチ12,15は、実際にはMOS-FET等の半導体 イッチング素子を用いて、図示の接点と等 な動作をするように構成される。また、ス ッチ12,15は互いに同期して動作し、一方が の実線で示す接点接続状態にあるときは、 方も図の実線で示す接点接続状態にある。

 バッテリ9の電圧(端子間電圧)V B は、並列に接続された電圧検出器17により検 される。また、補助電源14の電圧(端子間電 )V C は、並列に接続された電圧検出器18により検 される。そして、各電圧検出器17及び18の出 力信号すなわち、バッテリ9及び補助電源14の 電圧を示す各信号は、制御回路6に入力され 。

 上記リレー10は、電動パワーステアリン 装置1の正常動作中においては閉じており、 らかの異常が発生した場合にのみ、フェー セーフの観点から、開くように制御される スイッチ12が図示の実線の接点接続状態に るときは、バッテリ9の+側からリレー10の接 10a、ダイオード11、補助電源14及びスイッチ 12を経由してバッテリ9の接地側に戻る回路が 形成され、補助電源14が充電される。また、 イッチ12が図示の点線の接点接続状態にあ ときは、充電停止となる。

 また、スイッチ12,15が図示の実線の接点接 状態にあるときは、バッテリ9から接点10a及 スイッチ15(電路L1からL3)を経由して駆動回 5に至る回路が構成され、バッテリ9の電圧V B により、駆動回路5及びモータ4に電力が供給 れる(第1の出力状態)。このとき、補助電源1 4から駆動回路5へ至る電路は、スイッチ15に り断路されている。一方、スイッチ12,15が図 示の点線の接点接続状態にあるときは、バッ テリ9から接点10a、スイッチ12、補助電源14及 スイッチ15(電路L2からL3)を経由して駆動回 5に至る回路が構成され、バッテリ9と補助電 源14とを互いに直列に接続した電圧V B +V C により、駆動回路5及びモータ4に電力が供給 れる(第2の出力状態)。

 図2は、図1とは異なるタイプの電動パワ ステアリング装置1の電気回路を主体とした 略構成を示す図である。図1との違いは充放 電回路19であり、その他の構成は同一である このタイプの構成において、充電回路20は バッテリ9の電圧を昇圧して補助電源14を充 する機能を備えている。充電回路20は、制御 回路6の制御により、補助電源14の充電を行う 。また、バッテリ9の電圧は、リレー10の接点 10aを介してスイッチ15に至る電路L1に付与さ 、補助電源14の低電位側が、この電路L1に接 されている。

 スイッチ15が図示の実線の接点接続状態に るときは、バッテリ9から接点10a及びスイッ 15(電路L1からL3)を経由して駆動回路5に至る 路が構成され、バッテリ9の電圧V B により、駆動回路5及びモータ4に電力が供給 れる(第1の出力状態)。このとき、補助電源1 4から駆動回路5へ至る電路は、スイッチ15に り断路されている。一方、スイッチ15が図示 の点線の接点接続状態にあるときは、バッテ リ9から接点10a、補助電源14及びスイッチ15(電 路L2からL3)を経由して駆動回路5に至る回路が 構成され、バッテリ9と補助電源14とを互いに 直列に接続した電圧V B +V C により、駆動回路5及びモータ4に電力が供給 れる(第2の出力状態)。

 次に、上記各タイプの回路構成(図1,図2) 共通な、電力の制限に関する制御回路6の動 について、図3のフローチャートを参照して 説明する。図3は、制御回路6の処理の一部を すフローチャートであり、この処理は、通 のアシスト制御と並行して高速に繰り返し 行される。また、この処理は、電動パワー テアリング装置1の始動と同時に開始される 。

 まず、アシスト制御に関して、制御回路6 は、トルクセンサ8(図1,図2)から送られてくる 操舵トルク信号及び、車速センサ7(図1,図2)か ら送られてくる車速信号に基づいて、必要と される操舵補助力を得るために必要な電力を 推定し、充放電回路16(図1),19(図2)に対して第1 の出力状態又は第2の出力状態を選択する指 を与えるとともに、駆動回路5を制御してモ タ4を駆動させる。

 一方、図3において制御回路6は、電圧検出 17及び18の出力信号に基づいて、バッテリ9の 電圧V B 及び補助電源14の電圧V C を読み取る(ステップS1)。そして、制御回路6 、現時点の出力状態が、「第1」であるか「 第2」であるかにより、異なる処理を行う(ス ップS2)。例えば、第1の出力状態が選択され ているとすると、ステップS3の処理が行われ 。ステップS3において制御回路6は、電力の 限値としてのリミッタ値P LIM を、
 P LIM =η・V B ・I B   ...(1)
と設定する。

 ここで、ηは駆動回路5の効率、I B は、バッテリ寿命の短命化防止や、回路保護 用のヒューズ溶断防止を考慮した上で、バッ テリ9から引き出してよいと考えられる上限 (固定値)である。従って、リミッタ値P LIM は、そのときのバッテリ9の電圧V B における、バッテリ9から提供可能な最大電 となる。
 アシスト制御における必要な電力が式(1)の ミッタ値P LIM 以下であれば、必要な電力がそのままの値で モータ4に供給されるが、必要な電力がリミ タ値P LIM を超える場合には、リミッタ値P LIM の電力がモータ4に供給される。従って、バ テリ9から引き出される電流値は、上限値I B を超えることはない。

 一方、図3のステップS2において、第2の出力 状態が選択されているとすると、ステップS4 処理が行われる。ステップS4において制御 路6は、電力の上限値としてのリミッタ値P LIM を、
 P LIM =η・(V B +V C )・I B   ...(2)
と設定する。

 従って、この場合のリミッタ値P LIM は、そのときのバッテリ9の電圧V B に及び補助電源14の電圧V C における、バッテリ9と補助電源14との直列電 源から提供可能な最大電力となる。
 アシスト制御における必要な電力が式(2)の ミッタ値P LIM 以下であれば、必要な電力がそのままの値で モータ4に供給されるが、必要な電力がリミ タ値P LIM を超える場合には、リミッタ値P LIM の電力がモータ4に供給される。従って、バ テリ9から引き出される電流値は、上限値I B を超えることはない。

 以上のように、本実施形態に係る電動パワ ステアリング装置1では、バッテリ9に流れ 最大電流値として予め設定された上限値I B (固定値)並びに、そのときのバッテリ9の電圧 V B (変数)及び補助電源14の電圧V C (変数)に基づいて、出力状態に応じた電力の 限値(変数)が設定される。バッテリ9の電圧V B 及び補助電源14の電圧V C が変動すれば電力の上限値もそれに合わせて 変動することになるので、バッテリ9に流れ 最大電流値は、常に、上限値I B 以下に制限される。従って、主電源のバッテ リ9から過大な電流が引き出されるという事 を防止することができる。

 なお、上記実施形態では、制御回路6は、 必要とされる操舵補助力を得るための所要電 力を推定し、これを基に、出力状態を選択す るが、他の選択の仕方も可能である。例えば 、駆動回路5に供給される電流は、制御回路6 よるアシスト制御によって、必要とされる 舵補助力に応じて変化する。従って、バッ リ9の電圧と、駆動回路5に供給される電流 を実際に検出して、これらを乗じて電力の 在値を求め、この現在値を基に、出力状態 選択するようにしてもよい。




 
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