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Patent Searching and Data


Title:
ELECTROCONDUCTIVE ADHESIVE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175056
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an electroconductive adhesive having high flowability and electrical conductivity. The electroconductive adhesive comprises (A) electroconductive particles, (B) a solvent, (C) a thermosetting resin, and (D) silica particles having an average particle diameter of 1-50 nm.

Inventors:
SAKAMOTO TAKASHI (JP)
KANDA HIROKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/004273
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 05, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NAMICS CORP (JP)
International Classes:
C09J9/02; C09J11/04; C09J133/00; C09J163/00; C09J201/00; H01B1/22
Domestic Patent References:
WO2012165416A12012-12-06
Foreign References:
JP2018145418A2018-09-20
JP2007091959A2007-04-12
Attorney, Agent or Firm:
TSUKUNI & ASSOCIATES et al. (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175056 20 卩(:17 2020 /004273

請求の範囲

[請求項 1 ] (八) 導電性粒子、 (巳) 溶剤、 (〇 熱硬化性樹脂、 及び (口) 平均粒径 1〜 5 0 n のシリカ粒子を含む導電性接着剤。

[請求項 2] (八) 導電性粒子、 (巳) 溶剤、 (〇 熱硬化性樹脂、 及び (口) シリカ粒子の合計を 1 0 0重量部とした時に、 (口) シリカ粒子を 1 〜 2 0重量部含む、 請求項 1 に記載の導電性接着剤。

[請求項 3] (〇) シリカ粒子が、 (〇 熱硬化性樹脂に対して予め混合された ものである、 請求項 1又は請求項 2に記載の導電性接着剤。

[請求項 4] (八) 導電性粒子、 (巳) 溶剤、 (〇 熱硬化性樹脂、 及び (口) シリカ粒子の合計を 1 0 0重量部とした時に、 (巳) 溶剤を 0 . 5〜 1 5重量部含む、 請求項 1から 3のいずれか 1項に記載の導電性接着 剤。

[請求項 5] (八) 導電性粒子が、 銀粒子である、 請求項 1から 4のいずれか 1 項に記載の導電性接着剤。

[請求項 6] (巳) 溶剤が、 芳香族炭化水素を含む、 請求項 1から 5のいずれか

1項に記載の導電性接着剤。

[請求項 7] (〇) 熱硬化性樹脂が、 エポキシ樹脂又はアクリル樹脂を含む、 請 求項 1から 6のいずれか 1項に記載の導電性接着剤。

[請求項 8] 請求項 1から 7のいずれか 1項に記載の導電性接着剤を含むカメラ モジュール用導電性接着剤。

[請求項 9] 請求項 1から 7のいずれか 1項に記載の導電性接着剤を含むジェッ トディスペンス用導電性接着剤。

Description:
\¥0 2020/175056 1 卩(:17 2020 /004273 明 細 書

発明の名称 : 導電性接着剤

技術分野

[0001 ] 本発明は、 例えば電子部品の固定に用いられる導電性接 着剤に関する。

背景技術

[0002] 電子機器及び電気機器では、 カメラモジュール及び発光ダイオード (!_巳 〇) のような微小な電子部品を固定することが必 要である。 微小な電子部品 の固定のために、 導電性接着剤が用いられている。

[0003] 例えば、 特許文献 1 には、 分子量が 3 0 0〜 1 5 0 , 0 0 0 9 /〇1〇 丨で あり、 5 「 粘度計における

3 6〇であるシロキサンポリマーと、 紫外線照射時にシロキサンポリ マーの硬化を促進する硬化剤とを含む、 接着剤又は封入剤のための組成物が 記載されている。 また、 特許文献 1 には、 この材料を、 !_巳 0デバイスに使 用することができることが記載されている。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特表 2 0 1 7 - 5 2 5 8 3 4号公報

発明の開示

[0005] 電子機器及び電気機器において、 カメラモジュール及び発光ダイオード (

!_巳 0) のような微小な電子部品を固定するために、 導電性接着剤が用いら れている。

[0006] 例えば、 カメラモジュールを機器に装着するときに、 それを格納するもの としてブラケッ トを用いる。 カメラモジュールの装着には、 アクティブアラ イメントエ法という方法が採用されている。

[0007] アクティブアライメントエ法では、 まず、 ブラケッ トに対してカメラモジ ュールの位置を調整する。 次に、 仮固定用接着剤により、 ブラケッ トに対し てカメラモジュールを固定する。 具体的は、 仮固定用接着剤を導入し、 カメ \¥0 2020/175056 2 卩(:170? 2020 /004273

ラモジュールの位置を調整して位置を決め した後、 仮固定用接着剤を II V硬 化させることで、 ブラケッ トに対して所定の位置でカメラモジュールを 固定 する。

[0008] 次に、 カメラモジュールと、 ブラケッ トとの間に導電性接着剤を導入する 。 導電性接着剤を導入することにより、 カメラモジュールと、 ブラケッ トと の間の導電性を得ることができるので、 ブラケッ トに対するカメラモジュー ルのアースを取ることができる。

[0009] 最後に、 ブラケッ トフィル用の接着剤を導入することにより、 カメラモジ ュールと、 ブラケッ トの間の隙間を埋め、 最終的にカメラモジュールを固定 する。 カメラモジュールと、 ブラケッ トの間の隙間の寸法は小さいので、 ブ ラケッ トフィル用の接着剤には、 高い流動性が必要になる。 したがって、 ア クティブアライメントエ法では、 仮固定用接着剤、 導電性接着剤及びブラケ ッ トフィル用の接着剤の三種類の接着剤が必要 である。

[0010] カメラモジュールの接着のために、 近年、 さらに、 小さい寸法の隙間へ接 着剤を注入するという要求が多くなっている 。 従来、 小さい寸法の隙間へ注 入するための接着剤は、 絶縁性の接着剤に限られていた。 導電性接着剤は、 導電性を付与するための導電性フィラー (例えば、 金属粒子) を多く含有す るため、 流動性が低い。 したがって、 導電性接着剤は、 小さい寸法の隙間へ 注入するための接着剤としては用いられてい なかった。

[001 1 ] 一方、 電子機器及び電気機器の製造コストを下げる ためには、 より簡単に 電子部品を装着することが必要である。 導電性接着剤の流動性が高い場合に は、 上述のアクティブアライメントエ法において 、 導電性接着剤及びブラケ ッ トフィル用の接着剤を、 一種類の導電性接着剤により代替できる可能 性が ある。 すなわち、 流動性が高い導電性接着剤を用いることによ り、 ブラケッ 卜に対するカメラモジュールのアースを取る 工程、 及び最終的にカメラモジ ュールを固定する工程の 2つの工程を、 1つの工程により行うことができる 可能性があり、 製造コストの低下が期待できる。

[0012] そこで、 本発明は、 高い流動性を有し、 かつ導電性を有する導電性接着剤 \¥0 2020/175056 3 卩(:170? 2020 /004273

を提供することを目的とする。

[0013] 上記課題を解決するため、 本発明は以下の構成を有する。

[0014] (構成 1)

本発明の構成 1は、 (八) 導電性粒子、 (巳) 溶剤、 (〇 熱硬化性樹脂 、 及び (口) 平均粒径 1〜 5 0 n のシリカ粒子を含む導電性接着剤である

[0015] 本発明の構成 1 によれば、 高い流動性を有し、 かつ導電性を有する導電性 接着剤を得ることができる。 特に、 導電性接着剤をジェッ トディスペンスし た後でも流動性高く保つことができる導電性 接着剤を提供することができる

[0016] (構成 2)

本発明の構成 2は、 (八) 導電性粒子、 (巳) 溶剤、 (〇 熱硬化性樹脂 、 及び (口) シリカ粒子の合計を 1 0 0重量部とした時に、 (口) シリカ粒 子を 1〜 2 0重量部含む、 構成 1の導電性接着剤である。

[0017] 本発明の構成 2の導電性接着剤は、 所定量のシリカ粒子を含むことにより 、 所与の導電性を有し、 かつ高い流動性を有することができる。

[0018] (構成 3)

本発明の構成 3は、 (0) シリカ粒子が、 (〇 熱硬化性樹脂に対して予 め混合されたものである、 構成 1又は構成 2の導電性接着剤である。

[0019] 本発明の構成 3のように、 シリカ粒子が、 熱硬化性樹脂に対して予め混合 されることにより、 導電性粒子と混合する際に均一に混合しやす くなる。 ま た、 導電性接着剤が、 より高い流動性を有することができる。

[0020] 本発明の構成 4は、 (/\) 導電性粒子、 (巳) 溶剤、 (〇 熱硬化性樹脂 、 及び (口) 平均粒径 リカ粒子の合計を 1 0 0重量部とし た時に、 (巳) 溶剤を〇. 5〜 1 5重量部含む、 構成 1から 3のいずれかの 導電性接着剤である。

[0021 ] 本発明の構成 4によれば、 導電性接着剤が所定量の溶剤を含むことによ り 、 導電性接着剤としての取扱い性に優れ、 導電性接着剤の流動性をより確実 \¥0 2020/175056 4 卩(:170? 2020 /004273

に得ることができる。

[0022] (構成 5)

本発明の構成 5は、 (八) 導電性粒子が、 銀粒子である、 構成 1から 4の いずれかの導電性接着剤である。

[0023] 本発明の構成 5によれば、 銀の電気伝導率は、 他の金属と比べて高いので 、 より高い導電性の導電性接着剤を得ることが できる。

[0024] (構成 6)

本発明の構成 6は、 (巳) 溶剤が、 芳香族炭化水素を含む、 構成 1から 5 のいずれかの導電性接着剤である。

[0025] 本発明の構成 6によれば、 溶剤が、 芳香族炭化水素を含むことにより、 導 電性接着剤としての取扱い性により優れ、 導電性接着剤の流動性をさらに確 実に得ることができる。

[0026] (構成 7)

本発明の構成 7は、 (〇 熱硬化性樹脂が、 エポキシ樹脂又はアクリル樹 脂を含む、 構成 1から 6のいずれかの導電性接着剤である。

[0027] 本発明の構成 7によれば、 熱硬化性樹脂が、 エポキシ樹脂又はアクリル樹 脂を含むことにより、 固定対象の電子部品の固定をより確実に行う ことがで きる。

[0028] (構成 8)

本発明の構成 8は、 構成 1から 7のいずれかの導電性接着剤を含むカメラ モジュール用導電性接着剤である。

[0029] 本発明の導電性接着剤は、 高い流動性及び所定の導電性を共に有する。 そ のため、 本発明の導電性接着剤は、 カメラモジュールの固定の際に必要な流 動性及び導電性の要求を満たすことができる 。

[0030] (構成 9)

本発明の構成 9は、 構成 1から 7のいずれかの導電性接着剤を含むジェッ トディスペンス用導電性接着剤である。

[0031 ] 本発明の導電性接着剤は、 高い流動性を有する。 そのため、 本発明の導電 \¥0 2020/175056 5 卩(:170? 2020 /004273

性接着剤は、 ジェッ トデイスペンス用として好ましく用いること ができる。 [0032] 本発明によれば、 高い流動性を有し、 かつ導電性を有する導電性接着剤を 提供することができる。 本発明によれば、 特に、 導電性接着剤をジェッ トデ イスペンスした後でも流動性高く保つことが できる導電性接着剤を提供する ことができる。

図面の簡単な説明

[0033] [図 1]導電性接着剤の流動性を測定するための 具を側面から見た模式図であ る。

[図 2]導電性接着剤の流動性を測定するための 具を上面から見た模式図であ る。

[図 3]導電性接着剤の電気抵抗を測定するため 、 電極及び導電性接着剤の配 置を示す模式図である。

[図 4]ジェッ トデイスペンス装置 (ジェッ トデイスペンサー) の一例の断面模 式図である。

発明を実施するための形態

[0034] 以下、 本発明の実施形態について、 図面を参照しながら具体的に説明する 。 なお、 以下の実施形態は、 本発明を具体化する際の形態であって、 本発明 をその範囲内に限定するものではない。

[0035] 本発明の実施形態の導電性接着剤は、 (/\) 導電性粒子、 (8) 溶剤、 ( 〇) 熱硬化性樹脂、 及び (口) シリカ粒子を含む導電性接着剤である。 (口 ) シリカ粒子の平均粒径は、 1〜 5 0 n である。 本実施形態によれば、 高 い流動性を有し、 かつ導電性を有する導電性接着剤を得ること ができる。 [0036] < ( ) 導電性粒子 >

本実施形態の導電性接着剤は、 導電性粒子として ( ) 導電性粒子を含む 。 導電性粒子は、 特に制限されないが、 導電性の金属粒子を用いることがで きる。 金属粒子の金属の種類としては、 銀 (八 ) 、 金 (八リ) 、 銅 (〇リ ) 、 ニッケル (|\1 丨) 、 パラジウム ( ¢0 、 白金 ( I) 、 スズ (3 及びこれらの合金等であることができる。 導電性粒子は、 1種類の金属粒子 \¥0 2020/175056 6 卩(:170? 2020 /004273

又は合金粒子を単独で使用しても、 2種類以上の金属粒子又は合金粒子を併 用してもよい。

[0037] 本発明の実施形態では、 導電性粒子が、 銀粒子又は銀を含む合金粒子であ ることが好ましく、 銀粒子であることがより好ましい。 銀の電気伝導率は、 他の金属と比べて高い。 導電性粒子としてので、 銀粒子を用いることにより 、 より高い導電性の導電性接着剤を得ることが できる。

[0038] 導電性粒子の形状は、 特に限定されない。 例えば、 球状、 粒状、 フレーク 状、 又は鱗片状の導電性粒子を用いることが可能 である。

[0039] 導電性粒子の平均粒径は、 〇. 1 〜 5 0 が好ましく、 〇. 1 〜 1 0 がより好ましく、 さらに好ましくは〇. 1 111 ~ 7 01であり、 最も好ましくは〇. 1 〜 5 である。 ここでいう平均粒径は、 レーザ —回折散乱式粒度分布測定法により得られる 体積基準メジアン径 ( 5 0) を意味する。

[0040] 導電性粒子の製造方法は、 特に限定されず、 例えば、 還元法、 粉砕法、 電 解法、 アトマイズ法、 熱処理法、 又はそれらの組合せによって製造すること ができる。 例えば銀粒子についてもこれらの製造方法で 製造することができ る。 フレーク状の銀粒子は、 例えば、 球状又は粒状の銀粒子をボールミル等 によって押し潰すことによって製造すること ができる。

[0041 ] < (巳) 溶剤>

本実施形態の導電性接着剤は、 (巳) 溶剤を含む。 溶剤としては、 例えば 、 メタノール、 エタノール、 及びイソプロピルアルコール (丨 八) 等のア ルコール類、 酢酸エチレン等の有機酸類、 ソルベントナフサ、 シクロへキサ ン、 トルエン、 及びキシレン等の芳香族炭化水素類、 1\1 _メチルー 2—ピロ リ ドン 等の 1\1 -アルキルピロリ ドン類、 1\1 , 1\1 -ジメチルホルム アミ ド (0 1\/1 ) 等のアミ ド類、 メチルエチルケトン (1\/1巳 [<) 等のケトン 類、 テルビネオール (丁巳 1_) 、 プチルカルビトール (巳〇) 等の環状力一 ボネート類、 並びに水等が挙げられる。

[0042] 本実施形態の導電性接着剤は、 (8) 溶剤が、 芳香族炭化水素を含むこと \¥0 2020/175056 7 卩(:170? 2020 /004273

が好ましい。 取扱い性及び流動性に優れた導電性接着剤を より確実に得るた めに、 芳香族炭化水素としては、 ソルベントナフサ又はシクロヘキサンを用 いることが好ましい。

[0043] 溶剤の含有量は、 特に限定されない。 取扱い性及び流動性に優れた導電性 接着剤をより確実に得るために、 導電性接着剤は、 ( ) 導電性粒子、 (巳 ) 溶剤、 (〇) 熱硬化性樹脂、 及び ) シリカ粒子の合計を 1 0 0重量部 とした時に、 (巳) 溶剤を〇. 5〜 1 5重量部含むことが好ましく、 1〜 1 4重量部含むことがより好ましく、 2〜 1 3重量部含むことがさらに好まし い。

[0044] < (〇 熱硬化性樹脂>

本実施形態の導電性接着剤は、 (<3) 熱硬化性樹脂を含有する。 熱硬化性 樹脂は、 接着対象物をつなぎあわせて固定し、 また、 導電性接着剤中の無機 材料である (八) 導電性粒子及び (口) シリカ粒子にをつなぎあわせるもの である。

[0045] 熱硬化性樹脂としては、 例えば、 エチルセルロース、 二トロセルロース等 のセルロース系樹脂、 アクリル樹脂、 アルキド樹脂、 飽和ポリエステル樹脂 、 プチラール樹脂、 ポリビニルアルコール、 及びヒドロキシプロピルセルロ —ス等を用いることができる。 これらの樹脂は、 単独で使用してもよく、 2 種類以上を混合して使用してもよい。

[0046] 本実施形態の導電性接着剤は、 (〇 熱硬化性樹脂として、 エポキシ樹脂 又はアクリル樹脂を含むことが好ましい。 熱硬化性樹脂が、 エポキシ樹脂又 はアクリル樹脂を含むことにより、 固定対象の電子部品の固定をより確実に 行うことができる。

[0047] (〇 熱硬化性樹脂の含有量は、 ( ) 導電性粒子 1 0 0重量部に対して 好ましくは 3 0〜 8 0重量部であり、 より好ましくは 3 5〜 7 5重量部であ り、 さらに好ましくは 4 0〜 7 0重量部である。 導電性接着剤中の熱硬化性 樹脂の含有量が上記の範囲内の場合、 接着対象物をつなぎあわせて固定する ことを確実にできる。 また、 導電性接着剤中の無機材料である ( ) 導電性 \¥0 2020/175056 8 卩(:170? 2020 /004273

粒子及び (口) シリカ粒子をつなぎあわせて固定することが でき、 (八) 導 電性粒子による所定の導電性を維持すること ができる。

[0048] < (0) シリカ粒子 >

本実施形態の導電性接着剤は、 (口) 平均粒径 1〜 5 0 n のシリカ粒子 を含有する。 シリカ粒子の平均粒径が、 1〜 5 0 n であることにより、 本 実施形態の導電性接着剤は高い流動性を有す ることができる。 特に、 平均粒 径 1〜 5 0 n のシリカ粒子を含むことにより、 導電性接着剤をジェッ トデ ィスペンスした後でも流動性高く保つことが できる。 ジェッ トディスペンス は、 導電性接着剤に対して大きな衝撃を与える供 給方法である。 本実施形態 の導電性接着剤において、 ナノシリカは、 ジェッ トディスペンスの際の導電 性接着剤に対する衝撃を和らげる効果がある ものと考えられる。

[0049] シリカ粒子の形状は、 球状、 又は球状以外の形状であることができる。 高 い流動性を維持する点から、 本実施形態の導電性接着剤に含まれるシリカ 粒 子の形状は、 球状であることが好ましい。 シリカ粒子の製造方法は特に制限 されない。 溶射法などの公知の方法によって製造された シリカ粒子を用いる ことができる。

[0050] 本実施形態の導電性接着剤に含まれるシリカ 粒子の平均粒径は、 ナノメー トルオーダーなので、 レ _ _ 回折散乱式粒度分布測定法による粒径測 定が 困難である。 シリカ粒子の透過型電子顕微鏡 (丁巳 IV!) 写真を撮影し、 丁巳 IV!写真中の 5 0個のシリカ粒子の粒径を測定して平均値を 出することによ り、 シリカ粒子の平均粒径とすることができる。 シリカ粒子の粒径は、 丁巳 IV!写真のシリカ粒子の最大寸法を、 そのシリカ粒子の粒径とすることができ る。 シリカ粒子の粒径は、 公知の画像処理ソフトを用いることにより、 測定 することができる。

[0051 ] 本発明の実施形態の導電性接着剤は、 導電性粒子、 (8) 溶剤、 ( 〇) 熱硬化性樹脂、 及び ) シリカ粒子の合計を 1 0 0重量部とした時に 、 (口) シリカ粒子を、 1〜 2 0重量部含むことが好ましく、 1〜 1 0重量 部含むことがより好ましく、 1〜 5重量部含むことがさらに好ましい。 本発 \¥0 2020/175056 9 卩(:170? 2020 /004273

明の実施形態の導電性接着剤は、 所定量のシリカ粒子を含むことにより、 所 与の導電性を有し、 かつ高い流動性を有することができる。

[0052] 本発明の実施形態の導電性接着剤に含まれる (口) シリカ粒子は、 (〇) 熱硬化性樹脂に対して予め混合されたもので あることが好ましい。 本発明の 実施形態のように、 シリカ粒子が、 熱硬化性樹脂に対して予め混合されるこ とにより、 より高い流動性を有することができる。 なお、 シリカ粒子が、 熱 硬化性樹脂に対して予め混合される形態を、 マスターバッチという場合があ る。

[0053] <その他の成分>

本実施形態の導電性接着剤は、 その他の添加剤、 例えば、 分散剤、 レオロ ジー調整剤、 及び顔料などから適宜選択したものを含有し てもよい。

[0054] <導電性接着剤の粘度>

本実施形態の導電性接着剤の初期粘度 (製造直後の粘度) が、 〇. 1〜 1 〇 ( 3 3) であることが好ましい。 また、 本実施形態の導電性接着剤は 、 製造直後から 2 4時間経過後の粘度 (2 4 後の粘度) が、 〇. 1〜 1 0 ( 3 3) であることが好ましい。 また、 初期粘度と、 2 4 II後の粘度と の比 ( 「2 4 II後の粘度」 / 「初期粘度」 、 「2 4 II後の増粘倍率」 という 。 ) が〇. 9〜 1 . 4であることが好ましく、 1 . 〇〜 1 . 3であることが より好ましい。 本実施形態の導電性接着剤の初期粘度、 2 4 II後の粘度及び 2 4 II後の増粘倍率が所定の範囲であることによ 、 高い流動性を有し、 か つ粘度の時間を変化を抑制することができる 。 そのため、 本実施形態の導電 性接着剤は、 製品としての取扱い性が良好であり、 流動性高く保つことがで きる。

[0055] 本実施形態の導電性接着剤をジェッ トディスペンスした後の粘度は、 〇.

2〜 1 5 ( 3 · 3) であることが好ましく、 〇. 5〜 1 0 ( 3 - 3) で あることがより好ましい。 本実施形態の導電性接着剤の粘度は、 ジェッ トデ イスペンスした後でも低く保つことができる ので、 ジエツ トデイスペンスに より、 狭い隙間に導電性接着剤を配置させることが できる。 \¥0 2020/175056 10 卩(:17 2020 /004273

[0056] なお、 上述の導電性接着剤の粘度は、 ブルックフィールド社製 (巳型) 粘 度計を用いて 2 5 の温度で、 1 0 「 の回転速度で測定することができ る。

[0057] <導電性接着剤の製造方法>

本実施形態の導電性接着剤は、 上記の各成分を、 例えば、 ライカイ機、 ポ ッ トミル、 三本口ールミル、 回転式混合機、 及び/又は二軸ミキサー等を用 いて混合することで製造することができる。

[0058] <導電性接着剤の用途>

本実施形態の導電性接着剤の用途について説 明する。 本実施形態の導電性 接着剤は、 所定の場所に塗布することにより、 封止材及び/又は電極として 用いることができる。 塗布方法は任意であり、 例えば、 ディスペンス、 ジェ ッ トディスペンス、 孔版印刷、 スクリーン印刷、 ピン転写、 及びスタンピン グなどの公知の方法を用いて塗布することが できる。

[0059] 本実施形態の導電性接着剤を所定の位置に塗 布した後、 塗布した導電性接 着剤を、 加熱処理することにより、 硬化させることができる。 加熱処理は、

6 0 ~ 1 0 0 °〇まで 2 0〜 4 0分間で温度を上昇させ、 その後 5 0〜 7 0分 間、 昇温後の温度を保つことにより硬化させるこ とができる。 具体的には、

8 0 ° 〇まで 3 0分間で温度を上昇させ、 その後 6 0分間 8 0 ° 〇に温度を保つ ことにより硬化させることができる。

[0060] 本実施形態の導電性接着剤は、 カメラモジュール用導電性接着剤として用 いることができる。 本発明の導電性接着剤は、 高い流動性及び所定の導電性 を共に有する。 そのため、 本発明の導電性接着剤は、 カメラモジュールの固 定の際に必要な流動性及び導電性の要求を満 たすことができる。

[0061 ] 本実施形態の導電性接着剤は、 ジェッ トディスペンス用導電性接着剤とし て好ましく用いることができる。 本実施形態の導電性接着剤は、 ジェッ トデ ィスペンスの後であっても高い流動性を有す る。 そのため、 ジェッ トディス ペンスによるカメラモジュールの固定のため に、 好ましく用いることができ る。 \¥0 2020/175056 1 1 卩(:170? 2020 /004273

[0062] 図 4に、 ジェッ トディスペンス装置 (ジェッ トディスペンサー 5 0) の断 面模式図を示す。 ジェッ トディスペンサー5 0は、 ピストンのように往復運 動が可能な二ードル 5 2と、 二ードル 5 2の往復運動によっても外部に導電 性接着剤 2 0が漏れないようにするためのシール 5 4 (密封部材) と、 導電 性接着剤 2 0をジェッ トディスペンスするためのノズル 5 6とを有する。 図 4 (a) に示すように、 二ードル 5 2がストローク 3の長さで往復運動する ことにより、 導電性接着剤 2 0がジェッ トディスペンサー 5 0に供給され、 ノズル 5 6からジェッ トディスペンスされる。 なお、 ノズル 5 6は、 内径 1 0 0〜 2 0 0 の注射針のような形状である。 この結果、 図 4 (1〇) に示 すように、 ノズル 5 6からジェッ トディスペンスされた導電性接着剤 2 0が 、 所定の対象物に供給される。 本実施形態の導電性接着剤は、 ジェッ トディ スペンスの後であっても高い流動性を有する ため、 狭い隙間に対しても導電 性接着剤 2 0を供給することができる。

[0063] なお、 ジェッ トディスペンサ _ 5 0は、 二ードル 5 2の往復運動によって 、 1秒間に数百シヨッ トのジェッ トディスペンスを行うことができる。 その ため、 導電性接着剤 2 0は、 大きな衝撃が加わることになる。 このような大 きな衝撃が加わった後でも、 本実施形態の導電性接着剤 2 0は、 流動性を維 持することができる。

[0064] ブラケッ トに対するカメラモジュールの固定のための 接着剤の供給には、 ジェッ トディスペンスが用いられている。 ブラケッ トへのカメラモジュール の接着のために、 近年、 さらに、 小さい寸法の隙間へ接着剤を注入するとい う要求が多くなっている。 具体的には、 ブラケッ トとカメラモジュールの間 意の隙間は、 数百 (例えば 6 0 0 ) であり、 長さ数〇! に渡って接 着剤を注入することが必要である。 仮固定用接着剤により、 ブラケッ トに対 してカメラモジュールを固定した後に、 本実施形態の導電性接着剤をジェッ トディスペンスするならば、 カメラモジュールとブラケッ トとの間の小さい 寸法の隙間へ、 導電性接着剤を供給 (注入) することができる。 本実施形態 の導電性接着剤は、 導電性を有するので、 導電性接着剤 (アース用の接着剤 \¥0 2020/175056 12 卩(:170? 2020 /004273

) 及びブラケッ トフィル用の接着剤 (封止用の接着剤) の二つの機能を有す る。 したがって、 本実施形態の導電性接着剤は、 導電性接着剤及びブラケッ トフィル用の接着剤の二つの接着剤の代わり に、 一つの接着剤として用いる ことができる。

[0065] 以上述べたように、 流動性が高く、 導電性を有する本実施形態の導電性接 着剤を用いることにより、 ブラケッ トに対するカメラモジュールのアースを 取る工程、 及び最終的にカメラモジュールを固定する工 程の 2つの工程を、

1つの工程により行うことができる可能性 あり、 製造コストの低下が期待 できる。

[0066] 本実施形態の導電性接着剤の電気抵抗率 | 〇は、 1 X 1 〇- 4 〜 5 X 1 〇- 1 ^

- であることが好ましい。 本実施形態の導電性接着剤は、 封止及び導電 性を得る目的で使用されることが好ましいの で、 高い導電性を求める必要は ない。

[0067] 本実施形態の導電性接着剤は、 小さい寸法の隙間へ供給することが可能な ので、 カメラモジュール及びイメージセンサモジュ ールのような、 微小な素 子を、 装置の所定の場所に固定するために好ましく 用いることができる。 ま た、 本実施形態の導電性接着剤は、 狭い隙間の封止及び接着のために用いる ことができるので、 チップ抵抗器、 発光ダイオード (1 -巳〇) など、 電子部 品の回路の形成及び電極の形成、 並びに電子部品の基板への接合等に用いる ことが可能である。

実施例

[0068] 以下、 本発明の実施例及び比較例について説明する 。

[導電性接着剤の調製]

以下の成分を、 表 1〜 3に示す割合で混合して、 実施例及び比較例の導電 性接着剤を調製した。 なお、 表 1〜 3に示す各成分の割合は、 全て重量部で 示している。

[0069] (八) 銀粒子

(銀粒子 1 ) フレーク状粒子、 平均粒径 6 (!\/1巳丁 !_〇 社製、 \¥0 2020/175056 13 卩(:170? 2020 /004273

製品名 : 巳八一〇〇〇 1)

(銀粒子 2) 球状粒子、 平均粒径 (1\/1巳丁 1_〇[¾社製)

[0070] (6) 溶剤

(溶剤 1) ソルベントナフサ (丸善石油化学工業製、 511800)

(溶剤 2) シクロヘキサン (富士フィルム和光純薬製、 製品名 :シクロ ヘキサン)

[0071 ] (〇 熱硬化性樹脂

(熱硬化性樹脂 1) ビスフエノール 型エポキシ樹脂 · ビスフエノール 八型エポキシ樹脂混合物 (芳香族系エポキシ樹脂) (口 I <3株式会社製、 巳 X八 8 3 5 !_ V、 エポキシ当量 1 6 5)

(熱硬化性樹脂 2) アミノフエノール型液状エポキシ樹脂 (三菱化学株 式会社製、 製品名 : 」 £1^6300)

[0072] (0) ナノシリカ

(ナノシリカ 1) 平均粒径: 1 〇门 、 マスターバッチ処理 (アドマテ ックス製、 製品名 :丫八010八 ?)

(ナノシリカ 2) 平均粒径: 5 0门〇1、 マスターバッチ処理 (アドマテ ックス製、 製品名 :丫八050〇311/11)

(ナノシリカ 3) 平均粒径: 1 0 n (日本アエロジル社製、 製品名 :

805)

(シリカ 4) 平均粒径 (0 5 0) 1 . 5 (アドマテックス製、 製品 名 : 5£5200 5££)

[0073] なお、 ナノシリカ 1及びナノシリカ 2は、 マスターバッチ処理をしている ため、 樹脂成分が含まれている。 表 1〜 3に示す配合量は、 樹脂成分を除い たナノシリカのみの配合量を示している。 ナノシリカ 1及びナノシリカ 2の ナノシリカの重量割合は、 マスターバッチ全体の 9 0重量%であり、 樹脂成 分の重量割合は、 マスターバッチ全体の 1 0重量%である。 例えば実施例 1 の場合、 ナノシリカ 1の配合量は、 銀粒子 1 を 1 0 0重量部とした場合に 3 . 8重量部なので、 マスターバッチ処理をしたナノシリカ 1 を、 4 . 2重量部 \¥0 2020/175056 14 卩(:170? 2020 /004273

配合し、 ナノシリカ 1の樹脂成分は〇. 4 2重量部である。 ナノシリカ 1及 びナノシリカ 2の樹脂成分は、 表 1〜 3には記載されていない。

[0074] その他の成分

(ナノ八 9) 平均粒径: 1 0 0 n m (1\/1巳丁八!_〇 製、 9 6 2 0 - 2 4)

(硬化剤) 潜在性硬化剤 (丁 丁〇 八製、 製品名 : フジキュアー ド乂(¾-1 020)

[0075] 実施例及び比較例に用いた導電性接着剤は、 上記の各成分を、 プラネタリ —ミキサーで混合し、 さらに三本口ールミルで分散し、 ぺースト化すること によって製造した。

[0076] [粘度の測定方法]

実施例及び比較例の導電性接着剤の粘度は、 ブルックフィールド社製 (巳 型) 粘度計を用いて 2 5 ° 〇の温度で測定した。 粘度の測定は、 実施例及び比 較例のそれぞれの導電性接着剤に対して、 1 0 「 の回転速度で行った。

[0077] 表 1〜 3の 「初期粘度」 は、 導電性接着剤を製造した直後に、 上記条件で 粘度の測定を行ったときの測定値である。 表 1〜 3の 「2 4 11後の粘度」 は 、 導電性接着剤を製造した直後に 「初期粘度」 を測定したときから、 2 4時 間後に上記条件で粘度の測定を行ったときの 測定値である。 表 1〜 3の 「2 4 II後の増粘倍率 (倍) 」 は、 「2 4 II後の粘度」 と 「初期粘度」 との比 ( 「2 4 II後の粘度」 / 「初期粘度」 ) である。 2 4 II後の増粘倍率 (倍) が 高すぎる場合には、 導電性接着剤を塗布する際の条件が時間によ って変化し てしまうので、 再現性良く導電性接着剤を塗布するためには 好ましくない。

2 4 II後の増粘倍率 (倍) が、 ·! . 5倍以下であれば、 許容できる粘度の増 加であるといえる。

[0078] 表 1〜 3の 「」 巳丁後粘度」 とは、 導電性接着剤を、 所定のジェッ トディ スペンスし、 ジェッ トディスペンスした導電性接着剤を回収して 、 上記条件 で粘度の測定を行ったときの測定値である。 」 巳丁後粘度が 1 0 . 0 0 0 ( 3) 以下であれば、 小さな寸法の隙間、 例えば 6 0 0 の隙間への \¥0 2020/175056 15 卩(:170? 2020 /004273

ジエツ トディスペンスによる導電性接着剤の注入が 可能であるといえる。

[0079] [流動性の測定方法]

表 1〜 3の 「流動性 (秒/ 〇〇 」 は、 6 0 0 の隙間へジヱツ トディ スペンスしたときの、 導電性接着剤 2 0の流動性を示す指標である。 具体的 には、 図 1 (側面から見た模式図) 及び図 2 (上面から見た模式図) を示す ような治具を用いて、 導電性接着剤 2 0の流動速度を測定した。 すなわち、 図 1及び図 2に示すように、 ステンレス板 1 4の上に隙間〇1が6 0 0 〇1と なるようにスぺーサ 1 6を介してガラス板 1 2を配置し、 その隙間の開口部 近傍 (図 1の矢印部分) に、 実施例及び比較例の導電性接着剤 2 0をジエツ トディスペンスすることにより配置した。 その隙間への導電性接着剤 2 0の 流動が、 所定の流動距離!- (01 111) = 2 0〇1 111になったときの時間 (秒) を測定し、 1 01 01当たりの流動時間 1: / 1_ (秒/ 01 01) を計算することによ り、 流動性とした。 流動性の測定は、 2 5 ° 〇で行った。 なお、 表 1 に示す比 較例 1及び比較例 2の場合には、 流動距離 !_が 2 0 に達しなかった。 そ のため、 表 1の 「流動性」 欄には、 N 0 0〇〇〇!) と記載し、 括弧内には 流動が停止した距離を記載した。 すなわち、 比較例 1の導電性接着剤の場合 で流動が 停止した。

[0080] [電気抵抗の測定方法]

表 1〜 3の 「抵抗値 (0) 」 は、 実施例及び比較例の導電性接着剤を硬化 させたときの電気抵抗の測定値である。 電気抵抗の測定は、 図 3に示すよう な電極 2 4を用いて行った。 すなわち、 図 3に示すように、 硬化させたガラ ス板 1 2の上に 1対の帯状の電極 2 4を、 電極 2 4の間隔

るように配置した。 ガラス板 1 2及び 1対の電極 2 4の上に、 実施例及び比 較例の導電性接着剤を幅 が 1 〇 となるように孔版印刷法で配置し、 硬 化させた。 配置した導電性接着剤を、 8 0 ° 〇まで 3 0分間で温度を上昇させ 、 その後 6 0分間 8 0 °〇に温度を保つことにより硬化させた。 硬化したとき の導電性接着剤の膜厚は、 2 0 だった。 硬化した 1対の電極 2 4の間の \¥02020/175056 16 卩(:170? 2020 /004273

電気抵抗値を抵抗計 により測定することで、 実施例及び比較例の電気抵抗 値を得た。 なお、 膜厚の測定には、 (株) 東京精密製表面粗さ形状測定機 ( 型番:サーフコム 1 50030-2) を用いた。 また、 電気抵抗値の測定に は、 (株) 丁 ケースレーインスツルメンツ製デジタルマル チメーター ( 型番: 2001) を用いた。

[0081] 表 1 に示すように、 比較例 1及び 2は、 」 巳丁後粘度及び流動性に問題が あった。 すなわち、 ナノシリカを有しない比較例 1の導電性接着剤は、 」 巳 丁後粘度が 1 4. 500 (? 3 3) と高く、 流動性の測定でも良好な流動 性を示さなかった。 すなわち、 表 1 に示すように、 比較例 1の導電性接着剤 の場合は 60101で流動が停止した。 また、 シリカの平均粒径が 1.5 の比 較例 2の導電性接着剤は、 」 巳丁後粘度が22. 375 (? 3 3) と高く 、 流動性の測定でも流動性をほとんど示さなか った。 すなわち、 表 1 に示す ように、 比較例 で流動が停止した。 また、 表 1 に示すように、 ナノシリカの代わりにナノ八 9を有する比較例 3の導電 性接着剤は、 24 II後の粘度が 1 3. 375と高く、 2411後の増粘倍率も 3. 8倍という高い倍率だった。

[0082] これに対して、 表 1〜 3に示すように、 実施例 1〜 1 4の導電性接着剤の 」 巳丁後粘度は、 〇. 625〜 9. 875 ( 3 3) であり、 比較例 1及 び 2の導電性接着剤よりも低い粘度だった。 また、 実施例 1〜 1 4の導電性 接着剤の流動性は、 49〜 645秒/ であり、 流動性を示さない比較例 1及び 2の導電性接着剤と比べて高い流動性を示し 。 また、 実施例 1〜 1 4の導電性接着剤の 24 後の粘度は、 〇. 375〜 7. 875 (? 3 3 ) であり、 24 後の増粘倍率も 1. 〇〜 1. 2倍であり、 比較例 3の導電 性接着剤の 24 II後の粘度及び 24 II後の増粘倍率 (倍) と比べて良好な範 囲だった。 また、 電気抵抗値も 1. 8〜 8500の範囲 (電気抵抗率 / 3 は 9 . 0X 1 0_ 4 〜 4. 25 X 1 〇- ! 〇 〇 〇1) であり、 アースをとるという用 途においては適切な値だった。

[0083] 以上のことから、 所定のナノシリカを有する実施例 1〜 1 4の導電性接着 \¥0 2020/175056 17 卩(:170? 2020 /004273

剤は高い流動性を示し、 所定の時間後であっても粘度の増加は生じな いこと が明らかとなった。 したがって、 本発明の導電性接着剤は、 高い流動性を有 し、 かつ導電性を有することが明らかとなった。 したがって、 本発明の導電 性接着剤は、 例えばカメラモジュールの固定のために、 ジェッ トデイスペン ス用導電性接着剤として好ましく用いること ができるといえる。

[0084] [表 1 ]

[0085]

\¥0 2020/175056 18 卩(:170? 2020 /004273

[表 2]

[0086] [表 3]

符号の説明

[0087] 1 2 ガラス板 \¥02020/175056 19 卩(:170? 2020 /004273

1 4 ステンレス板

1 6 スぺーサ

20 導電性接着剤

22 ガラス板

24 電極

8 抵抗計

50 ジェッ トデイスペンサー

52 二ードル

54 シール (密封部材)

56 ノズル

3 ストローク