株式会社クラレ (〒01 岡山県倉敷市酒津1621番地 Okayama, 7100801, JP)
| 直線状金属ナノワイヤを含む導電層を有する導電膜であって、該直線状金属ナノワイヤが互いに交点で接合して網目を形成している導電膜。 |
| 前記接合が圧着によりされていることを特徴とする請求項1に記載の導電膜。 |
| 前記接合が、メッキによりされていることを特徴とする請求項1に記載の導電膜。 |
| 上記金属ナノワイヤの太さが10nm以上500nm以下、かつ長手方向の長さが1μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 上記直線状金属ナノワイヤの長手方向の長さが10μm以上100μm以下の長さの金属ナノワイヤを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 上記金属ナノワイヤが銀ナノワイヤであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 導電層がカーボンナノチューブを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 上記導電層上に保護層が積層されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 表面抵抗値が0.1ω/□以上100000ω/□以下であることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 表面抵抗値が1ω/□以上1000ω/□以下であることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の導電膜。 |
| 基材と請求項1~10のいずれか1項に記載の導電膜とからなる導電部材において、上記基材がガラスまたは樹脂製であり、かつ該基材の全光線透過率が80%以上であることを特徴とする導電部材。 |
| 全光線透過率が60%以上99%以下であるであることを特徴とする請求項11に記載の導電部材。 |
| 全光線透過率が70%以上90%以下であるであることを特徴とする請求項11に記載の導電部材。 |
| 上記導電膜が透明樹脂を含む導電層を有することを特徴とする請求項11~13のいずれか1項に記載の導電部材。 |
| 導電膜の製造方法であって、 工程1:金属ナノワイヤを基材上に塗布する工程; 工程2:前記工程1により塗布された金属ナノワイヤの交点部分を圧着して導電層を得る工程; を含むことを特徴とする導電膜の製造方法。 |
| 前記工程2において、圧着がロール圧着法によりなされ、線圧が1kgf/cm(980Pa・m)以上100kgf/cm(98kPa・m)以下であることを特徴とする請求項15に記載の導電膜の製造方法。 |
| 導電膜の製造方法であって、 工程3:前記工程2で得られた導電層上に保護層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の導電膜の製造方法。 |
| 導電膜の製造方法であって、 工程1:金属ナノワイヤを基材上に塗布する工程; 工程4:前記工程1により塗布された金属ナノワイヤをメッキして導電層を得る工程; を含むことを特徴とする導電膜の製造方法。 |
| 工程4においてメッキする工程が無電解メッキであることを特徴とする請求項18に記載の導電膜の製造方法。 |
| 導電膜の製造方法であって、 工程5:前記工程4で得られた導電層上に保護層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項18または19に記載の導電膜の製造方法。 |
本発明は透明電極などに用いるための導 膜、導電部材および導電膜の製造方法に関 るものである。より詳しくは、金属ナノワ ヤを用いた導電膜、導電部材および導電膜 製造方法に関するものである。
近年液晶ディスプレイやプラズマディスプ
イの利用が増えており、これらのデバイス
必須の部材である透明電極膜の需要も増え
いる。従来透明電極等に用いられる透明な
電膜はスパッタリング法などの乾式コーテ
ングが主流であった。しかしながらこれら
方法はバッチ式のため製造コストが高く、
続生産可能な製造方法が望まれている。ま
、コーティング時に高温が必要であり、プ
スチックフィルムどの樹脂基板を使用する
とができないという欠点があった。
この問題を解決する方法として湿式コーテ
ングが考えられ、材料候補の1つとして貴金
属微粒子を用いたネットワーク構造が提案さ
れている(特許文献1および2)。
しかしながら特許文献1に開示された方法 は、真空系での蒸着工程が必須であり、また 、金属の蒸着処理の前に基板に前処理を施す 必要があるため製造コストが高くなるという 問題点がある。
一方、特許文献2の方法はスピンコートな どの湿式コートが可能であり、連続で作製で きるという優れた方法であるが、焼成工程が 必須であるためプラスチック基板が使えない という問題点がある。
さらに、いずれの方法も金属微粒子を数 上につなげて配線を構成しており、ネット ークの形状は不定形である。このため、あ 2点間に配線を構成するときにおいて不必要 な部分にも配線が伸びてしまい、結果として 全光線透過率の低い導電膜しか得られないと いう課題が残されていた。
従って本発明の課題は、透明性が高くか 表面抵抗値の低い導電膜を提供することと それを大気圧下、低温という塗工条件で生 できる製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者は直 状の金属ナノワイヤを用いることで表面抵 値を損なうことなく格段に透明性が向上す ことを見出した。この知見を基にして本発 がなされた。
すなわち前記課題を解決する本発明は、
直線状金属ナノワイヤを含む導電層を有す
導電膜であって、該直線状金属ナノワイヤ
互いに交点で接合して網目を形成している
電膜である。前記交点部分の接合は、圧着
よりされているかまたはメッキによりされ
いるのが好ましい。
ここで、上記金属ナノワイヤの太さが10nm以
上500nm以下、かつ長手方向の長さが1μm以上100
μm以下であることが好ましく、長手方向の長
さが10μm以上100μm以下であることがより好ま
い。
また、上記金属ナノワイヤが銀ナノワイヤ
あることが好ましい。また、導電層はカー
ンナノチューブを含んでいてもよい。
上記導電層上には保護層が積層されていて
よい。
前記導電膜は、表面抵抗値が0.1ω/□以上1 0000ω/□以下であることが好ましく、表面抵 値が1ω/□以上1000ω/□以下であることがより 好ましい。
また、本発明は、基材と上記の導電膜とか
なる導電部材であって、前記基材がガラス
たは樹脂製であり、かつ全光線透過率が80%
上である。
また、導電部材の全光線透過率は60%以上99%
下であるのが好ましく70%以上90%以下である
あることがより好ましい。
前記課題を解決する本発明は、導電膜の製
方法であって、
工程1:金属ナノワイヤを基材上に塗布する工
と
工程2:前記工程1により塗布された金属ナノワ
イヤの交点部分を圧着して、接触抵抗が低下
した導電層を得る工程
を含むことを特徴とする導電膜の製造方法で
ある。
前記導電膜の製造方法は、
工程3:工程2で得られた導電層上に保護層を形
成する工程
を含んでいてもよい。
また、課題を解決する本発明は、導電膜の
造方法であって、
工程1:金属ナノワイヤを基材上に塗布する工
と
工程4:前記工程1により塗布された金属ナノワ
イヤをメッキして、接触抵抗が低下した導電
層を得る工程
を含むことを特徴とする導電膜の製造方法で
ある。
前記導電膜の製造方法は、
工程3(工程5):工程2(工程4)で得られた導電層上
に保護層を形成する工程を含んでいてもよい
。
本発明で得られた直線状金属ナノワイヤ らなる導電膜は高透明でありかつ低抵抗で る。さらに大気圧下、低温という塗工条件 生産できる。また、基材に対する密着性も 好かつ柔軟である。従って、簡便に低コス で高性能の透明な導電膜を得ることができ のでディスプレイやいわゆる電子ペーパー どに用いられる透明電極、タッチパネル部 、電磁波シールド材として非常に好適であ 。
本発明は、直線状金属ナノワイヤを含む 電層を有し、該直線状金属ナノワイヤが互 に交点で接合して網目を形成している導電 である。また本発明は、導電膜は通常基材 に形成されており、前記基材と前記導電膜 からなる導電部材である。接合されている は、当該交点部分において直線状金属ナノ イヤの接触面積が互いに単に物理的に接触 せた場合より大きくなっている状態を表す 前記交点部分の接合は、接触抵抗が極めて い状態であれば、どのような手段で成され いてもよく、例えば圧着、メッキなどが好 に用いられる。
基材としてはシート状、フィルム状のもの
あれば特に制限はないが、例えば、ガラス
アルミナなどのセラミックや、鉄、アルミ
銅等の金属、ポリエステル樹脂、セルロー
樹脂、ビニルアルコール樹脂、塩化ビニル
脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリカーボ
ート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂等の熱可
性樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂など
挙げられ、本発明による導電膜を使用する
際し透明性を重視する場合は、上記基材の
光線透過率が80%以上であることが好ましく
具体的にはガラス、ポリエステル樹脂、ポ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、セルロ
ス樹脂などが挙げられる。
上記基材の厚みは用途によって好ましい範
は異なるが、シート状であれば500μm以上10mm
以下が好ましく、フィルム状であれば10μm以
500μm以下が好ましい。
直線状金属ナノワイヤとは、材質が金属 あるナノメートルサイズの粒子のうち形状 棒状のものを表す。本発明において用いる 線状金属ナノワイヤには分岐している形状 、球状の粒子を数珠上に繋げた形状は含ま い。直線状の形状のものが最も効率的にミ ロな導電回路を形成できるからである。た し金属ナノワイヤの剛性が低く、バナナ状 湾曲していたり、折れ曲がったりしている 合には直線状金属ナノワイヤに含むものと る。
上記直線状金属ナノワイヤの材質は金属 ある。金属の酸化物や窒化物等のセラミッ は含まない。それらは導電性が金属に比べ るとともに、圧着によって容易に塑性変形 ないため、圧着によっても接触抵抗が低下 難いためである。金属ナノワイヤとなる金 として、具体的には鉄、コバルト、ニッケ 、銅、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラ ウム、銀、カドミウム、オスミウム、イリ ウム、白金、金が挙げられ、導電性の観点 ら銅、銀、白金、金が好ましく、銀がより ましい。
上記直線状金属ナノワイヤの太さは1nm以上1
μm以下が好ましく、10nm以上500nm以下がより好
ましい。太すぎると透過率が低下し、細すぎ
ると合成が困難となる傾向があるからである
。長手方向の長さは1μm以上1mm以下であるこ
が好ましく、10μm以上100μm以下であることが
より好ましい。長さが短すぎると導電性が低
下し、長すぎると取扱が困難となる傾向があ
るからである。
金属ナノワイヤの形状や大きさは走査型電
顕微鏡や透過型電子顕微鏡によって確認す
ことができる。
上記直線状金属ナノワイヤは公知の方法 よって合成することができる。例えば溶液 で硝酸銀を還元する方法や、前駆体表面に ローブの先端部から印加電圧又は電流を作 させプローブ先端部で金属ナノワイヤをひ 出し、該金属ナノワイヤを連続的に形成す 方法(特許文献3)等が挙げられる。溶液中で 酸銀を還元する方法としては具体的には金 複合化ペプチド脂質から成るナノファイバ を還元する方法(特許文献4)や、エチレング コール中で過熱しながら還元する方法(特許 文献5)、クエン酸ナトリウム中で還元する方 (非特許文献1)等が挙げられる。中でも、エ レングリコール中で加熱しながら還元する 法が最も容易に直線状金属ナノワイヤを入 できるので好ましい。
本発明による導電膜は、上記金属ナノワ ヤが互いに接合して網目状となった導電層 有する。該金属ナノワイヤが形成する網目 、間隔を空けずに密集している状態では好 しくない。間隔を空けないと透過率が低下 ることになるからである。
導電層には本発明の効果を損なわない範 において金属ナノワイヤ以外の成分を加え ことができる。具体的にはポリエステル樹 、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ビ ルアルコール樹脂、ビニル樹脂、シクロオ フィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ア リル樹脂、ABS樹脂、天然高分子等の熱可塑 樹脂;アクリル系、オキセタン系等の光硬化 性樹脂;エポキシ系、メラミン系、シリコン 等の熱硬化性樹脂;などのバインダー成分、 面活性剤、顔料等が挙げられる。
金属ナノワイヤとバインダーなど他の成 の配合比率は用途に応じて任意に変更する とが可能であるが、金属ナノワイヤの配合 が少なすぎると導電性が低下する危険性が るので、導電層全体に占める金属ナノワイ の重量比は10質量%以上100質量%以下が好まし く、30質量%以上60質量%以下がより好ましい。
また、金属ナノワイヤの生成方法として チレングリコール中で加熱しながら還元す 方法に代表されるポリオール還元を採用す 場合はその溶媒との相性からアルコールあ いは水に可溶なバインダー成分が好ましい 具体的にはポリビニルアルコール、ポリブ ラール、部分的に加水分解されたポリ (酢 ビニル/ビニルアルコール) 、ポリビニルピ ロリドン、セルロースエステル、セルロース エーテル、ポリオキサゾリン、ポリビニルア セトアミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル アミド、ポリアクリロニトリル、ポリハイド ロキシエチルメタクリレート、ポリアルキレ ンオキシド、スルホン化もしくはリン酸化さ れたポリエステルおよびポリスチレン)、キ ン、キトサン、寒天、ゼラチン、ポリ乳酸- リエチレングリコール共重合体、ポリビニ アミン、ポリビニル硫酸、ポリビニルスル ン酸、ポリグリコール酸、ポリエチレング コールなどが挙げられる。
本発明による導電膜の一つの態様は、直線
金属ナノワイヤ同士の交点部分が圧着され
いる導電層を有する。交点部分を圧着する
とによって塑性変形が生じ、直線状金属ナ
ワイヤ間の接触抵抗が下がり、その結果導
層の表面抵抗値が下がるからである。直線
金属ナノワイヤ同士の交点部分とは、直線
金属ナノワイヤが網目状に分散している導
層を真上から見て、直線状金属ナノワイヤ
重なって見える部分のことである。圧着さ
ているとは当該交点部分が変形し、直線状
属ナノワイヤの接触面積が互いに大きくな
ている状態を表す。なお、本発明において
当該交点部分がすべて圧着されている必要
なく、一部分であっても良い。一部分であ
ても、導電層の表面抵抗値を下げる効果が
られるからである。
直線状金属ナノワイヤ同士の交点部分が圧
されているか否かは走査型電子顕微鏡や透
型電子顕微鏡によって当該交点部分の変形
有無によって確認することができる。
本発明による導電膜の別の態様は、直線状
属ナノワイヤ同士の交点部分がメッキされ
いる導電層を有する。交点部分をメッキす
ことによって、直線状金属ナノワイヤ間の
触面積が増えるので、接触抵抗が下がり、
の結果透明導電層の表面抵抗値が下がるか
である。直線状金属ナノワイヤ同士の交点
分とは、直線状金属ナノワイヤが網目状に
散している導電層を真上から見て、直線状
属ナノワイヤが重なって見える部分のこと
ある。メッキされているとは直線状金属ナ
ワイヤの交点部分がメッキする前に比べ太
なり、接触面積が増えている状態を指す。
お、本発明においては当該交点部分がすべ
メッキされている必要はなく、一部分であ
ても良い。一部分であっても、透明導電層
表面抵抗値を下げる効果が得られるからで
る。また、交点以外の部分もメッキによっ
太くなっていても良い。
メッキする材料は公知の金属であれば特に
限はないが、具体的にはクロム、鉄、ニッ
ル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、カドミウ
、錫、タングステン、白金、金などが挙げ
れニッケル、銅、銀が好ましく、銀がより
ましい。
本発明による導電膜の層構成は導電層があ
ば特に制限はないが、本発明の効果を損な
ない範囲において、保護層、下塗り層、ハ
ドコート層、帯電防止層、アンチグレア層
反射防止層、カラーフィルター層、位相差
層等があっても良い。具体的層構成として
図1および図2に示すように導電層上に保護
や反射防止層が積層されている層構成、図3
示すようにハードコート層上に導電膜が形
されている層構成、図4に示すように導電層
とは反対面側にアンチグレア層が設けられて
いる層構成等が挙げられる。
特に導電層との密着性が低い基材を用いる
合や、導電層の膜強度が低い場合には、導
層上に保護層を設けることが好ましい。保
層に用いる材料に特に制限はないが、ポリ
ステル樹脂、セルロース樹脂、ビニルアル
ール樹脂、ビニル樹脂、シクロオレフィン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂
よび熱硬化性樹脂などの公知のコーティン
材料を用いることができる。保護層の材料
、密着性の観点からは基材と同じ材料が好
しく、例えば基材がポリエステル樹脂の場
は保護層がポリエステル樹脂であることが
ましい。保護層の膜厚は、厚すぎると導電
の接触抵抗が大きくなり、薄すぎると保護
としての効果が得られ難いので1nm以上1μm以
下が好ましく、10nm以上100nm以下が好ましい。
本発明において用いる導電層には、直線状
属ナノワイヤとともにカーボンナノチュー
を含むことができる。直線状金属ナノワイ
の網目の間により細かい配線を必要とする
合に有効な導電膜を提供することができる
らである。
本発明に用いるカーボンナノチューブとし
は、公知のカーボンナノチューブであれば
に制限はなく、いわゆる多層カーボンナノ
ューブ、二層カーボンナノチューブ、単層
ーボンナノチューブ等が好ましく用いるこ
ができるが、単層カーボンナノチューブが
も好ましい。公知のカーボンナノチューブ
中で単層カーボンナノチューブが、導電性
最も高いからである。なかでもアーク放電
で作製された単層カーボンナノチューブが
他方法で作製された単層カーボンナノチュ
ブに比べ結晶性に優れるためより好ましい
本発明にカーボンナノチューブを用いる 合は、カーボンナノチューブと直線状金属 ノワイヤの質量比は上記導電層に含まれる 属ナノワイヤの質量がカーボンナノチュー の質量の1倍以上1000倍以下であることが好 しく、10倍以上100倍以下であることがより好 ましい。上記質量比が1000倍以上の場合はカ ボンナノチューブを添加する影響が小さく 一方、1倍以下の場合は直線状金属ナノワイ の網目形成が難しくなるからである。
本発明による導電膜の表面抵抗値は0.1ω/ 以上100000ω/□以下であることが好ましく、1 ω/□以上1000ω/□以下であることがより好ま く、0.1ω/□以上100ω/□以下であることがさ に好ましく、0.1ω/□以上10ω/□以下であるこ とが最も好ましい。本発明において透明導電 膜の表面抵抗値と光の透過性は、導電層中の 直線状金属ナノワイヤの密度と相関している 。直線状金属ナノワイヤの密度が低く表面抵 抗値が高すぎると電極等として利用が難しく なり、直線状金属ナノワイヤの密度が高く表 面抵抗値が低すぎると引き替えに透過率が低 下して光学部材としての利用が難しくなるか らである。
基材と導電膜とからなる本発明の導電部材
全光線透過率は、用いる基材によっても異
るが、全光線透過率が60%以上99%以下である
とが好ましく、70%以上90%以下であることが
り好ましく、80%以上90%以下であることがさ
に好ましい。
直線状金属ナノワイヤの密度が低く全光線
過率が高すぎると引き替えに表面抵抗値が
くなりすぎて電極等としての利用が難しく
り、直線状金属ナノワイヤの密度が高く全
線透過率が低すぎると光学部材としての利
が難しくなるからである。
本発明は、次の工程1および2を含む導電膜
製造方法である。
工程1:金属ナノワイヤを基材上に塗布する工
工程2:前記工程1により塗布された金属ナノワ
イヤの交点部分を圧着して導電層を得る工程
以下、各工程について説明する。
[工程1]:金属ナノワイヤを基材上に塗布す 工程とはウェットコートを指し、例えば物 蒸着法や化学蒸着法等の真空蒸着法や、プ ズマ発生技術を用いたイオンプレーティン 法やスパッタリング法などのドライコート 含まない。本発明に用いるウェットコート は基板上に液体を塗布することによって製 するプロセスを指す。本発明に用いるウェ トコートは公知の方法であれば特に制限は く、スプレーコート、バーコート、ロール ート、ダイコート、インクジェットコート スクリーンコート、ディップコート、凸版 刷法、凹版印刷法、グラビア印刷法などを いることができる。また、塗布する方法や 料の条件によっては、工程1の後に基板を加 して塗布した材料や用いた溶媒を除去する ロセスや、分散剤など製膜した導電層中に まれる不純物を洗浄によって洗い流すプロ スなどが含まれていても良い。
工程1は1回だけではなく複数回繰り返して
良い。塗布条件によっては1回で所望の膜厚
達しない可能性もあるからである。
本発明においてカーボンナノチューブを併
する場合は直線状金属ナノワイヤを含む分
液とカーボンナノチューブを含む分散液を
合し、1度に塗工することも可能であり、工
程1の前あるいは後にカーボンナノチューブ
含む分散液のみを塗工することも可能であ
。
塗布後における塗膜中に含まれている溶剤
除去は適宜な手法が用いられる。例えば、
熱炉や遠赤外炉などを用いての加熱(乾燥)
よって溶剤を除去できる。真空乾燥などの
法を用いることもできる。
[工程2]:金属ナノワイヤの交点部分を圧着 て導電層を得る工程とは、直線状金属ナノ イヤが網目状に分散している導電層を真上 ら見て、直線状金属ナノワイヤが重なって える部分を変形させ、直線状金属ナノワイ の接触面積が互いに大きくなっている状態 する工程を表す。この工程によって金属ナ ワイヤ間の接触抵抗が下がることになる。 体的には導電膜面を加圧する方法が挙げら る。本工程は公知の方法であれば特に制限 ないが、工程1で得られた膜を硬質平面上に 定し、硬質棒で点加圧し、加圧点を移動さ ることによって面加圧する方法や、2本のロ ールの間に工程1で得られた膜を挟み込んで 加圧し、ロールを回転させることによって 全体を加圧する方法などが挙げられる。
加圧時の圧力は金属ナノワイヤが変形す 程度のものであれば特に制限はないが、ロ ルにより圧着する場合には、線圧が1kgf/cm(98 0Pa・m)以上100kgf/cm(98kPa・m)以下が好ましく10kgf /cm(9.8kPa・m)以上50kgf/cm(49kPa・m)以下がより好 しい。基材の送り速度(ライン速度)も実用的 な範囲において適宜選択することができるが 、一般には10mm/分以上10000mm/分以下が好まし 、10mm/分以上100mm/分以下がより好ましい。早 すぎると十分な加圧時間が取れないからであ る。しかしながら、ロールの本数を増やすこ とで圧着回数を増やし、加圧時間を増やすこ とも可能である。
また、本発明は、次の工程1および4を含む
電膜の製造方法である。
工程1:金属ナノワイヤを基材上に塗布する工
工程4:前記工程1により塗布された金属ナノワ
イヤをメッキして導電層を得る工程
以下、各工程について説明する。
[工程4]: 工程4のメッキする工程は、金属ナ
ワイヤの交点部分を金属で被覆する工程を
す。使用する金属としては公知の金属であ
ば特に制限はないが、具体的にはクロム、
、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、
ドミウム、錫、タングステン、白金、金な
が挙げられニッケル、銅、銀が好ましく、
がより好ましい。
メッキ方法としては電解メッキ、無電解メ
キいずれも用いることが可能である。中で
無電解メッキのほうがより簡便にメッキで
る点で好ましい。
本発明による導電膜の製造方法はさらに、
工程3または5:前記工程2または4で得られた導
層上に保護層を形成する工程
を含むことが可能である。
本工程は導電層との密着性が低い基材を用
る場合や、導電層の膜強度が低い場合に用
ることが好ましい。保護層を形成する方法
しては公知の方法であれば特に制限はない
、ウェットコートであることが好ましい。
述のように保護層は有機物である場合が多
、ドライプロセスでは一般的に有機物の製
は困難だからである。具体的にはスプレー
ート、バーコート、ロールコート、ダイコ
ト、インクジェットコート、スクリーンコ
ト、ディップコートなどを用いることがで
る。本工程は導電層上に行うため、塗工装
が基板に接触しないコート方法が好ましい
具体的にはスプレーコート、ダイコート、
ンクジェットコート、ディップコートなど
挙げられる。
また、塗布する方法や材料の条件によっては
工程3または4の後に基板を加熱し、塗布した
料用いた溶媒を除去するプロセスを用いる
とも可能である。
本発明は上述の方法によって導電膜を製 することができる。例えば工程1及び2の後 工程3を行うことまたは工程1及び4の後に工 5を行うことによって図1に示した積層体が得 られる。工程1において用いる基材にハード ート層が積層してある場合は、ハードコー 層上に工程1を行うことによって図3に示す積 層体が得られる。また、アンチグレア層を有 する基材を用いて、アンチグレア層とは基材 に対し反対面に工程1を行うことによって図4 示す積層体を得ることができる。
<実施例1>
[銀ナノワイヤ分散液の調製]
1L3口フラスコにエチレングリコール(和光純
薬工業社製)333.9g、塩化ナトリウム(和光純薬
業社製)48ng、トリス(2,4-ペンタンジオネート
)鉄(III)(アルドリッチ社製)41ngを投入し160℃に
加熱した。
上記混合溶液中にエチレングリコール(和光
純薬工業社製)200g、塩化ナトリウム(和光純薬
工業社製)29ng、トリス(2,4-ペンタンジオネー
)鉄(III)(アルドリッチ社製)25ng、硝酸銀(和光
薬工業社製)2.88gからなる混合溶液とエチレ
グリコール(和光純薬工業社製)200g、塩化ナ
リウム(和光純薬工業社製)2.1mg、トリス(2,4-
ンタンジオネート)鉄(III)(アルドリッチ社製
)128ng、ポリビニルピロリドン(Mw.55000 アルド
ッチ社製)3.1gからなる溶液を6分間で滴下し3
時間攪拌し銀ナノワイヤの分散液を得た。
得られた銀ナノワイヤを走査型電子顕微鏡
て観察した結果を図5および図6に記す。こ
結果より本実施例に用いた銀ナノワイヤの
軸方向の長さが3μm以上20μm以下であり、短
方向の長さが100nm以上300nm以下であることが
かった。
[導電膜の作製および評価]
得られた混合溶液を遠心分離(装置名:高速
却遠心機CR22GII 日立工機社製 3000G×5分間)し
、残渣を水と2-プロパノールの混合溶液(50/50v
ol%)10mlに分散させた。分散液中の固形分濃度
1.3wt%であった。
得られた銀ナノワイヤ分散液をウェット膜
で3μmになるようにPETフィルム(商品名:コス
シャインA4100 東洋紡社製 全光線透過率92%)
上にバーコートした。80℃で3分間乾燥し積層
膜を得た。
積層膜上に離型層付きPETフィルム(商品名:
スモシャインK1572 東洋紡社製)を離型層が導
電層に接するように重ね、図7に示すように
型層付きPETフィルム側からメノウ製乳棒で
り、導電層面に圧力をかけた。
得られた導電膜の表面抵抗値は500ω/□(装置
名:ロレスタEP ダイアインスツルメンツ社製)
、全光線透過率およびヘイズ値ははそれぞれ
84.6%および7.1%(装置名:直読ヘーズコンピュー
、スガ試験機社製)であった。
導電膜に圧力を加える前の導電層の走査型
子顕微鏡による観察結果を図8に、導電膜に
圧力を加えた後の同観察結果を図9に記す。
<実施例2>
実施例1で得られた銀ナノワイヤ分散液をウ
ェット膜厚6μmで塗工した以外は実施例1と同
の操作を行った。
得られたフィルムの表面抵抗値は10ω/□、
光線透過率は81.6%、ヘイズ値は12.5%であった
得られた導電膜の導電層のみの透過率を分
光度計にて測定した結果を図10に記す。こ
結果より、本発明の導電膜は透過率の波長
存性が少なく、ディスプレイ用の透明電極
して好適であることが分かる。
<実施例3>
実施例1で得られた銀ナノワイヤ分散液をウ
ェット膜厚14μmで塗工した以外は実施例1と同
様の操作を行った。
得られたフィルムの表面抵抗値は1.6ω/□、全
光線透過率は77.5%、ヘイズ値は15.7%であった
<実施例4>
実施例1で得られた銀ナノワイヤ分散液を5
に希釈した後、ウェット膜厚6μmで塗工した
外は実施例1と同様の操作を行った。
得られたフィルムの表面抵抗値は1.4×10 5
ω/□、全光線透過率は88.6%、ヘイズ値は1.5%で
あった。
<実施例5>
実施例1で得られた導電膜上にポリエステル
樹脂(商品名バイロンUR-4800 東洋紡社製)を膜
が10nmになるようにスプレーコートした。
得られたフィルムをクロスカット試験(JIS K
5400)に供したところ100/100であり剥がれは見ら
れなかった。
得られた導電膜の表面抵抗値は530ω/□、全
線透過率は84.1%、ヘイズ値は6.3%であった。
<実施例6>
実施例1で得られた混合溶液を遠心分離(装
名:高速冷却遠心機CR22GII 日立工機社製 3000G
×5分間)し、残渣を2-プロパノール10mlに分散
せた。分散液中の固形分濃度は1.5wt%であっ
。
得られた銀ナノワイヤ分散液にブチラール
脂(商品名 MOWITAL B60H KSE社製)を固形分に対
する銀ナノワイヤの濃度が37.5質量%になるよ
に添加し、PETフィルム(商品名:コスモシャ
ンA4100 東洋紡社製 全光線透過率92%)上にウ
ット膜厚30μmで塗工、80℃で3分間乾燥し積
膜を得た。
得られた積層膜を圧着ラミネータ(商品名 M
H-300型 株式会社エム・シー・ケー製)を用い
ライン速度25mm/分、線圧30kgf/cm(29.4kPa・m)で
着し導電膜を得た。
得られた導電膜の表面抵抗値は30ω/□、全
線透過率は74.5%、ヘイズ値は22.5%であった。
得られたフィルムをクロスカット試験(JIS K
5400)に供したところ100/100であり剥がれは見ら
れなかった。
<実施例7>
固形分に対する銀ナノワイヤの濃度が54.5質
量%になるように添加した以外は実施例6と同
の操作を行った。
得られた透明導電膜の表面抵抗値は22ω/□
全光線透過率は83.6%、ヘイズ値は13.0%であっ
。
得られたフィルムをクロスカット試験(JIS K
5400)に供したところ100/100であり剥がれは見ら
れなかった。
<実施例8>
実施例6で得られた銀ナノワイヤ分散液にポ
リビニルピロリドン(Mw.55000 アルドリッチ社
)を固形分に対する銀ナノワイヤの濃度が54.
5質量%になるように添加し、PETフィルム(商品
名:コスモシャインA4100 東洋紡社製 全光線
過率92%)上にウェット膜厚30μmで塗工、80℃で
3分間乾燥し積層膜を得た。
得られた積層膜を圧着ラミネータ(商品名 M
H-300型 株式会社エム・シー・ケー製)を用い
ライン速度25mm/分、線圧30kgf/cm(29.4kPa・m)で
着し導電膜を得た。
得られた透明導電膜の表面抵抗値は28ω/□
全光線透過率は78.3%、ヘイズ値は20.6%であっ
。
得られたフィルムをクロスカット試験(JIS K
5400)に供したところ100/100であり剥がれは見ら
れなかった。
<実施例9>
実施例6で得られた銀ナノワイヤ分散液にセ
ルロースアセテートブチレート(商品名CAB-551-
0.2 イーストマンケミカル社製)を固形分に対
する銀ナノワイヤの濃度が80質量%になるよう
に添加し、PETフィルム(商品名:コスモシャイ
A4100 東洋紡社製 全光線透過率92%)上にウェ
ット膜厚30μmで塗工、80℃で3分間乾燥し積層
を得た。
得られた積層膜を圧着ラミネータ(商品名 M
H-300型 株式会社エム・シー・ケー製)を用い
ライン速度25mm/分、線圧10kgf/cm(9.8kPa・m)で圧
着し透明導電膜を得た。
得られた透明導電膜の表面抵抗値は130ω/□
全光線透過率は72.6%、ヘイズ値は25.1%であっ
た。
得られたフィルムをクロスカット試験(JIS K54
00)に供したところ100/100であり剥がれは見ら
なかった。
<実施例10>
実施例6で得られた銀ナノワイヤ分散液にポ
リ-N-ビニルアセトアミド(商品名PNVA GE191-000
昭和電工社製)を固形分に対する銀ナノワイ
の濃度が54.5質量%になるように添加し、PETフ
ィルム(商品名:コスモシャインA4100 東洋紡社
製 全光線透過率92%)上にウェット膜厚30μmで
工、80℃で3分間乾燥し積層膜を得た。
得られた積層膜を圧着ラミネータ(商品名 M
H-300型 株式会社エム・シー・ケー製)を用い
ライン速度25mm/分、線圧10kgf/cm(9.8kPa・m)で圧
着し透明導電膜を得た。
得られた透明導電膜の表面抵抗値は140ω/□
全光線透過率は73.7%、ヘイズ値は26.1%であっ
た。
<実施例11>
[カーボンナノチューブ分散液の調製]
2Lセパラブルフラスコにアーク放電法によ
て得られた粗単層カーボンナノチューブ
10g、蒸留水100ml、69%硝酸(和光純薬工業社製)90
0mlを混合した後、85℃にて48時間攪拌した。
反応液を室温まで冷却後、遠心分離機(装置
名 高速冷却遠心機CR22GII 日立工機社製 48000
G×20分間)にて残渣を回収、水洗した。
得られた単層カーボンナノチューブを2Lの
に投入、コーン型超音波照射機(装置名ULTRASO
NIC HOMOGENIZER MODEL UH-600SR、エスエムテー社製
)にて超音波を5分間照射した。
反応液を遠心分離(装置名 高速冷却遠心機C
R22GII 日立工機社製 10000G×60分間)し、上澄み
液を回収し粗精製液とした。
粗精製液(2L)にポリエチレングリコールモノ
オクチルフェニルエーテル(東京化成社製)1g
水酸化ナトリウム0.1gを投入し、クロスフロ
ろ過に供した。使用した中空糸膜モジュー
は孔径200nm、膜面積5800cm 2
(SPECTRUM社製)であり、洗浄液は0.005M水酸化ナ
リウム水溶液に0.2wt%になるようにポリエチ
ングリコールモノオクチルフェニルエーテ
を加えた弱アルカリ性水溶液である。粗精
液を20.0Lの洗浄液で洗浄することによって精
製単層カーボンナノチューブの水分散液を得
た。
得られた水分散液に等量の2-プロパノール
加え凝集させた後、遠心分離(48000G×20分間)
精製単層カーボンナノチューブを回収した
得られた精製単層カーボンナノチューブと
酸化フラーレン(商品名 ナノムスペクトラ
D-100 フロンティアカーボン社製)150mg、水酸
ナトリウム15mg、水 500g、2-プロパノール 50
0gを混合しコーン型超音波照射機にて3分間超
音波照射した。
得られた分散液を遠心分離(18800G×20分間)し
上澄み液を精製単層カーボンナノチューブ
散液として回収した。
得られた精製単層カーボンナノチューブ分
液の単層カーボンナノチューブの濃度は530p
pmであった。
[導電膜の作製と評価]
実施例1で得られた銀ナノワイヤー分散液1.0
mlと単層カーボンナノチューブ分散液2.0mlを
合し、ウェット膜厚27μmなるようにPETフィル
ム(商品名:コスモシャインA4100 東洋紡社製)
にバーコートし、80℃で3分間乾燥した。
塗工面をメタノールで洗浄し、さらに80℃
3分間乾燥した。
積層膜上に離型層付きPETフィルム(商品名:
スモシャインK1572 東洋紡社製)を離型層が導
電層に接するように重ね、図7に示すように
型層付きPETフィルム側からメノウ製乳棒で
り、導電層面に圧力をかけた。
導電層に含まれる金属ナノワイヤの質量 カーボンナノチューブの質量の12倍であり 得られた導電膜の表面抵抗値は20ω/□、全光 線透過率は75.7%、ヘイズ値は12.4%であった。 られたフィルムの表面の電子顕微鏡観察結 を図11に示す。金属ナノワイヤ間に細かくカ ーボンナノチューブからなる配線が設けられ ていることが確認できた。
<比較例1>
実施例1で得られた積層体を圧着する前に測
定したところ表面抵抗値は1.0×10 6
ω/□以上(O.L.)であり測定できなかった。全光
線透過率は85.1%、ヘイズ値は5.6%であった。
実施例1~11並びに比較例1の結果を表1に記す
これによれば、単に直線状金属ナノワイ を塗布した導電層のみを有する導電膜に比 本発明の導電膜は、飛躍的に導電性が向上 、透光性、導電性両方に優れていることが る。
<実施例12>
1L3口フラスコにエチレングリコール(和光純
薬工業社製)333.9g、塩化ナトリウム(和光純薬
業社製)48ng、トリス(2,4-ペンタンジオネート
)鉄(III)(アルドリッチ社製)41ngを投入し160℃に
加熱した。
上記混合溶液中にエチレングリコール(和光
薬工業社製)200g、塩化ナトリウム(和光純薬
業社製)29ng、トリス(2,4-ペンタンジオネート)
鉄(III)(アルドリッチ社製)25ng、硝酸銀(和光純
薬工業社製)2.88gからなる混合溶液とエチレン
グリコール(和光純薬工業社製)200g、塩化ナト
リウム(和光純薬工業社製)2.1mg、トリス(2,4-ペ
ンタンジオネート)鉄(III)(アルドリッチ社製)1
28ng、ポリビニルピロリドン(Mw.55000 アルドリ
ッチ社製)3.1gからなる溶液を6分間で滴下し3
間攪拌し粗銀ナノワイヤを得た。
得られた混合溶液を遠心分離(装置名:高速
却遠心機CR22GII 日立工機社製 3000G×5分間)し
、残渣を2-プロパノールに分散させ、固形分
度は3wt%の銀ナノワイヤ分散液を得た。
得られた銀ナノワイヤの走査型電子顕微鏡
て観察した結果を図5および6に記す。この
果より本実施例に用いた銀ナノワイヤの長
方向の長さが3μm以上30μm以下であることが
かった。
得られた銀ナノワイヤ分散液をPETフィルム(
商品名:コスモシャインA4100 東洋紡社製)上に
バーコートした。80℃で3分間乾燥し積層体を
得た。
この時点での導電膜の表面抵抗値は1000ω/□
(装置名:ロレスタEP ダイアインスツルメンツ
社製)、全光線透過率およびヘイズ値はそれ
れ77%および19%(装置名:直読ヘーズコンピュー
タ、スガ試験機社製)であった。
硝酸銀(和光純薬工業社製)10mg、25%アンモニ
水溶液(和光純薬工業社製)60mg、36%ホルムア
デヒド水溶液(和光純薬工業社製)100mg、水100
gからなる無電解銀メッキ浴に上記積層体を1
間浸した後、水で表面を洗浄、80℃で3分間
燥し導電膜を得た。
得られた導電膜の走査型電子顕微鏡にて観
した結果を図12に記す。この結果より、銀
ノワイヤの交点部分がメッキされ太くなっ
いることが確認できた。
得られた導電膜の表面抵抗値は20ω/□(装置
:ロレスタEP ダイアインスツルメンツ社製)
全光線透過率およびヘイズ値はそれぞれ70%
よび32%(装置名:直読ヘーズコンピュータ、
ガ試験機社製)であった。結果を表2に記す。
実施例の結果より、メッキすることによ て表面抵抗値が大きく低下することが分か 。従って、本発明による導電膜は良好な導 性と透過率が得られることが分かる。
