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Title:
ELECTROMAGNETIC DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060508
Kind Code:
A1
Abstract:
A regulating plate (26) for regulating the amount of magnetic flux in a magnetic path through which magnetic flux generated from a permanent magnet (23) is allowed to pass is arranged such that the plate is abuttable on a back plate (15) in parallel to a movable shaft (1). A part (26a) of the regulating plate (26) adjacent to the back plate (15) is shaped such that the width, or surface area of the part (26a) is smaller than that of a part (26b) of the regulating plate adjacent to an isolation spring (8). Magnetic saturation is caused in the part (26b) of the regulating plate so that the amount of magnetic flux of the permanent magnet (23) is less than a releasing force from the isolation spring (8), thus regulating the amount of magnetic flux passing.

Inventors:
SUZUKI NOBUO (JP)
FUKUSHIMA KAZUHIRO (JP)
NAKANO RYUICHI (JP)
KODAMA TOSHIHIRO (JP)
YAMAKAWA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071535
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 06, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJI ELECTRIC SYSTEMS CO LTD (JP)
MEIDENSHA ELECTRIC MFG CO LTD (JP)
SUZUKI NOBUO (JP)
FUKUSHIMA KAZUHIRO (JP)
NAKANO RYUICHI (JP)
KODAMA TOSHIHIRO (JP)
YAMAKAWA HIROSHI (JP)
International Classes:
H01F7/16; H01H3/28; H01H33/38
Foreign References:
JP2004172516A2004-06-17
JPH0291901A1990-03-30
JPS5755916U1982-04-01
JPS6353375A1988-03-07
Attorney, Agent or Firm:
HIROSE, Hajime (Yusen Iwamotocho Bldg. 8th Floor3-3, Iwamoto-cho 2-chome,Chiyoda-k, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 可動軸に取り付けられた可動子と、
 前記可動軸が挿入され、前記可動子と接離する固定子と、
 前記可動子および前記固定子を包囲するように配置された励磁コイルと、
 前記可動子が前記固定子の方向に移動することで圧縮される遮断バネと、
 前記可動子と前記固定子との接触状態を維持する磁力を発生させる永久磁石と、
 前記励磁コイルおよび前記永久磁石を包囲し、前記励磁コイルおよび永久磁石の磁束によって前記可動子を前記固定子の方向に移動させる第1磁気通路を形成するフレームと、
 前記永久磁石から発生した磁気吸引力が前記遮断バネの釈放力より小さくなるように、前記永久磁石から発生した磁束を透過させる第2磁気通路の磁束量を規制する磁束量規制手段とを備えることを特徴とする電磁石装置。
 前記フレームに当接可能に配置され、前記可動子に固定された当板と、
 前記当板に当接可能に配置され、前記フレームとともに前記永久磁石を挟持する押え金具とを備え、
 前記第2磁気通路は、前記フレームならびに前記フレームに当接された当板および押え金具にて形成され、
 前記磁束量規制手段は、前記第2磁気通路上の一部が他の部分よりも磁気飽和し易くなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁石装置。
 前記フレームに当接可能に配置され、前記可動子に固定された当板と、
 前記当板に当接可能に配置され、前記フレームとともに前記永久磁石を挟持する押え金具と、
 前記フレームと前記押え金具との間に設けられ、前記当板に当接可能に配置された規制板とを備え、
 前記第2磁気通路は、前記フレームに当接された当板、規制板および押え金具にて形成され、
 前記磁束量規制手段は、前記規制板の一部が他の部分よりも磁気飽和し易くなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁石装置。
 前記永久磁石は前記励磁コイルの外側に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の電磁石装置。
Description:
電磁石装置

 本発明は電磁石装置に関し、特に、励磁 イルと永久磁石が設けられた開閉器に適用 て好適なものである。

 遮断器などの開閉器には一対の電極が内 に設けられ、一方の電極から可動側ロッド 外部に引き出され、引き出された可動側ロ ドは、可動子が取り付けられた可動軸に接 されている。そして、電磁石装置の励磁コ ルに励磁電流が通電されると、その発生し 磁束の磁気的吸引力により固定子側に可動 が駆動される。そして、この駆動力は可動 を介して可動側ロッドに伝達され、一方の 極が他方の電極に接触されることで、開閉 が投入状態に移行される。この投入状態を 持するための手段として常時励磁、機械的 ッチと電磁的ラッチがある。

 常時励磁は、開閉器が投入状態に移行され 後も励磁コイルを常に通電し続けることで 投入状態を保持するもので、消費電力の増 を招く。また、機械的ラッチは、投入状態 適当な構造物で機械的に引掛けるなどして 持するもので、一般的に複雑な形態を要し 潤滑油の塗布など、駆動部分の消耗を抑え ためのメンテナンスが必要となる。
 一方、電磁的ラッチは、特開2002-8498号公報 開示されているように、永久磁石の電磁的 引力により投入状態を保持するもので、開 器が投入状態に移行されると、励磁コイル の通電を止めるか、あるいは通電電流を減 させることで、省電力化を図ることができ 。

 しかしながら、永久磁石の高性能化に伴っ 、磁気吸引力の大きな永久磁石を用いると 遮断バネの釈放力より永久磁石の磁気吸引 が大きくなり、遮断器を遮断することがで なくなるというという問題があった。
 一方、磁気吸引力の大きな永久磁石を用い 場合においても、遮断器を確実に遮断でき ようにするために、バネ圧の大きな遮断バ を使用すると、電磁石装置の大型化を招く いう問題があった。
 そこで、本発明の目的は、電磁石装置の大 化を抑制しつつ、遮断器を確実に遮断する ともに、投入状態を維持するための消費電 を低減することが可能な電磁石装置を提供 ることである。

 上述した課題を解決するために、本発明 一態様に係る電磁石装置によれば、可動軸 取り付けられた可動子と、前記可動軸が挿 され、前記可動子と接離する固定子と、前 可動子および前記固定子を包囲するように 置された励磁コイルと、前記可動子が前記 定子の方向に移動することで圧縮される遮 バネと、前記可動子と前記固定子との接触 態を維持する磁力を発生させる永久磁石と 前記励磁コイルおよび前記永久磁石を包囲 、前記励磁コイルおよび永久磁石の磁束に って前記可動子を前記固定子の方向に移動 せる第1磁気通路を形成するフレームと、前 記永久磁石から発生した磁気吸引力が前記遮 断バネの釈放力より小さくなるように、前記 永久磁石から発生した磁束を透過させる第2 気通路の磁束量を規制する磁束量規制手段 を備えることを特徴とする。

 また、本発明の一態様に係る電磁石装置 よれば、前記フレームに当接可能に配置さ 、前記可動子に固定された当板と、前記当 に当接可能に配置され、前記フレームとと に前記永久磁石を挟持する押え金具とを備 、前記第2磁気通路は、前記フレームならび に前記フレームに当接された当板および押え 金具にて形成され、前記磁束量規制手段は、 前記第2磁気通路上の一部が他の部分よりも 気飽和し易くなるように構成されているこ を特徴とする。

 また、本発明の一態様に係る電磁石装置に れば、前記フレームに当接可能に配置され 前記可動子に固定された当板と、前記当板 当接可能に配置され、前記フレームととも 前記永久磁石を挟持する押え金具と、前記 レームと前記押え金具との間に設けられ、 記当板に当接可能に配置された規制板とを え、前記第2磁気通路は、前記フレームに当 接された当板、規制板および押え金具にて形 成され、前記磁束量規制手段は、前記規制板 の一部が他の部分よりも磁気飽和し易くなる ように構成されていることを特徴とする。
 また、本発明の一態様に係る電磁石装置に れば、前記永久磁石は前記励磁コイルの外 に配置されていることを特徴とする。

中心線C0を境界として上側と下側に電 石装置の投入状態と釈放状態をそれぞれ示 断面図である。 図1の右側から見た電磁石装置の概略構 成を正面図である。 図1の電磁石装置の投入状態を示す側面 図である。 図1の電磁石装置の釈放状態を示す側面 図である。

発明の実施するための最良の形態

 以下、本発明の実施形態に係る電磁石装置 ついて図面を参照しながら説明する。
 図1は、中心線C0を境界として上側と下側に 磁石装置の投入状態と釈放状態をそれぞれ す断面図、図2は、図1の右側から見た電磁 装置の概略構成を正面図、図3は、図1の電磁 石装置の投入状態を示す側面図、図4は、図1 電磁石装置の釈放状態を示す側面図である

 図1~図4において、電磁石装置には、互い 接離可能な可動子2および固定子3が設けら るとともに、可動子2と固定子3とを離間させ るように付勢された遮断バネ8が設けられて る。また、電磁石装置には、可動子2を固定 3に接触させるための励磁コイル12が設けら るとともに、可動子2と固定子3との接触状 を維持する磁力を発生させる永久磁石23が設 けられている。

 ここで、可動子2および固定子3は円筒状に 成され、可動子2は、電磁石装置の中心部を く可動軸1に固定されるとともに、可動軸1 、ワイプバネ29を介して遮断器の操作ロッド 30に連結されている。また、固定子3には、そ の内部に形成された貫通穴を介して可動軸1 挿入され、可動軸1に接する固定子3の内面に は摺動ベアリング7が設けている。
 また、可動子2及び固定子3の外側には、可 子2及び固定子3を包囲する筒状のフレーム4 設けられ、フレーム端4aには固定子3を挿入 る貫通穴が形成されている。そして、フレ ム4は、その底面が当接するようにして取付 ネジ6にて取り付け板5に固定されている。

 また、可動子2と固定子3との外周面には 可動子2と固定子3との外周側に突出されたフ ランジ部9がそれぞれ形成されている。そし 、可動子2と固定子3との外周面には遮断バネ 8が配置され、遮断バネ8は、可動子2と固定子 3とにそれぞれ形成されたフランジ部9間に支 されている。そして、図1の下側に示すよう に、釈放時に可動子2が固定子3から離れるこ ができる空間部10が形成されるように可動 2と固定子3とが配置されている。また、可動 子2と固定子3との外周側には、フレーム4内に 収容された励磁コイル12が配置されている。

 また、励磁コイル12と可動子2との間には 持管13が配置され、支持管13は、可動子2と 間で間隙14が形成されるように可動子2に挿 されている。また、可動軸1には、可動子2に 当接するように配置された当板15が挿入され いる。そして、当板15は、ナット16にて締付 けられることで、可動軸1に支持されている また、当板15の外側にはフレーム面板17が設 られ、フレーム面板17の外周部には外側フ ーム19が配置されている。そして、外側フレ ーム19とフレーム4とはネジ21にて一体的に固 されている。そして、可動軸1は、フレーム 面板17の貫通穴を貫通し外部に延されるとと に、フレーム面板17には、釈放時に当板15に 当接することにより可動軸1の移動を阻止す ストッパ18が取り付けられている。なお、フ レーム面板17と外側フレーム19とは一体的に 成してもよい。

 また、永久磁石23は、図2に示すように、 えば、当板15に隣接するようにしてフレー 4の隅の励磁コイル12の外側の2箇所に配置す ことができ、フレーム4と当接板22との間に 定することができる。ここで、当接板22は 動軸1に並行に配置され、当板15に当接可能 ように構成されるとともに、支持金具24にて 支持されている。また、支持金具24は、支持 13の端部から可動軸1の直角方向に延伸され 途中から可動軸1の軸方向と同方向に伸びる よう折り曲げて形成され、励磁コイル12の一 を包囲するように配置されている。そして 当接板22は支持金具24に当接するように配置 され、外側フレーム19に形成された貫通穴か フレーム4と支持金具24との間に3本の固定ネ ジ25がネジ込まれることで、永久磁石23がフ ーム4と支持金具24との間に支持されている なお、当板15に当接可能な金具を支持金具24 設けることで、当接板22を省くようにして よい。

 また、図3および図4に示すように、外側 レーム19の内側には、永久磁石23にて発生さ た磁束を透過させる磁気通路の磁束量を規 する規制板26が可動軸1と並行するように当 15に当接可能に配置され、3本の固定ネジ25 て締結されることで当接板22に固定されてい る。ここで、規制板26の当板15側の規制板部 26aは、遮断バネ8側の規制板部分26bより幅部 まり表面積が狭くなるように構成されてい 。なお、規制板26の当板15側の規制板部分26a は、遮断バネ8側の規制板部分26bの厚みより くなるように形成してもよい。

 そして、永久磁石23から発生した磁束φ 2 は、永久磁石23⇒当接板22⇒当板15⇒規制板26 フレーム4、外側フレーム19⇒永久磁石23を 環することで、第2磁束通路27bを形成し、当 15に磁気吸引力を作用させることで、可動 2と固定子3との接触状態を維持し、励磁コイ ル12の通電を遮断した場合においても、投入 態を維持することができる。

 また、規制板26の当板15側の規制板部分26aを 遮断バネ8側の規制板部分26bより幅を狭くす ことで、規制板26の当板15側の規制板部分26a 磁気飽和し易くして磁気損失を生じ易くす ことができ、永久磁石23から発生された磁 吸引力が遮断バネ8の釈放力より小さくなる うに、第2磁気通路27bの磁束量を規制するこ とができる。
 なお、規制板26を設ける方法以外にも、永 磁石23の磁束量が遮断バネ8の釈放力より小 くなるように第2磁気通路27bを構成するよう してもよい。

 以下、図1~図4の電磁石装置の動作を説明す 。
 図1の下側に示すように、電磁石装置の釈放 時には、可動子2は、空間部10を介して固定子 3と対向配置されている。この状態で励磁コ ル12を通電し、励磁コイル12を励磁すると、 磁コイル12にて発生された磁束φ 1 は実線で示すように、フレーム4、外側フレ ム19⇒永久磁石23⇒当板15⇒支持金具24⇒可動 子2⇒固定子3⇒フレーム4を主に循環すること で、第1磁気通路27aが形成されるとともに、 2磁気通路27bを透過する永久磁石23の磁束φ 2 も第1磁気通路27aに合流する。

 そして、磁束通路27a、27bをそれぞれ流れる 束φ 1 2 の磁気吸引力により可動子2は固定子3に吸引 れ、図1の上側および図3に示すように、可 子2が固定子3の方向に移動しながら遮断バネ 8を圧縮するとともに、可動子2が固定子3に接 触して投入状態になる。また、可動子2の移 に伴って、当板15が当接板22および規制板26 当接し、図1の上側に示すように、永久磁石2 3⇒当接板22⇒当板15⇒規制板26⇒フレーム4、 側フレーム19⇒永久磁石23を循環する第2磁 通路27bが形成される。そして、電磁石装置 投入状態になると、図示していない遮断器 操作ロッド30の一部に設けた係合部により係 合し、可動子2の移動が阻止され、遮断バネ8 圧縮エネルギーが保持される。

 また、第2磁束通路27bの永久磁石23からの磁 吸引力により、可動子2は固定子3に接触し 投入状態が維持され、励磁コイル12の通電を 止めるか、あるいは通電電流を減少させるこ とで、電力の省エネルギーを図ることができ る。
 そして、図示していない中央指令室からの 断指令により係合部の係合を解くと、遮断 ネ8の圧縮エネルギーが釈放され、図1の下 および図4に示すように、可動子2が固定子3 ら離れることで釈放状態に移行する。

 ここで、規制板26の当板15側の規制板部分26a は遮断バネ8側の規制板部分26bより幅が狭く るように形成されているので、第2磁束通路2 7bの規制板26に磁束φ 2 が流れると、規制板部分26bで磁気飽和するよ うに磁束通過量が規制される。この規制は、 永久磁石23の磁束量が遮断バネ8の釈放力より 小さくなるように設定することができる。こ の結果、永久磁石23の性能が向上した場合に いても、遮断バネ8を大型化することなく、 遮断時に可動子2を固定子3から確実に離間さ ることが可能となるとともに、電磁石装置 大型化を抑制しつつ、投入状態を維持する めの消費電力を低減することが可能となる

 また、図1の下側および図4に示すように、 放時の当板15と規制板26との間に間隙を形成 ることで、この間隙を設けた分だけ投入時 可動子2の移動を速くでき、投入時間を速く することができる。
 さらに、規制板26として、当接板22より厚み の薄い板を使用することで、規制部分の加工 を容易にすることができる。また、当接板22 規制板26に置き換えて使用すれば、当接板22 を省略することもできる。さらに、例えば、 規制板26または当接板22の一方側と当板15との 間の間隙寸法を規制する磁気損失の場合も、 磁気飽和する部分に含まれるようにしてもよ い。

産業上の利用の可能性

 本発明の電磁石装置は、例えば、回路遮 器や漏洩遮断器などの開閉器や、遮断装置 用いられる電磁アクチュエータなどに利用 ることができ、電磁石装置の大型化を抑制 つつ、遮断器を確実に遮断するとともに、 入状態を維持するための消費電力を低減す ことができる。