佐藤剛 (〒59 東京都中央区日本橋3丁目12番2号 スミダ電機株式会社内 Tokyo, 10382, JP)
スミダコーポレーション株式会社 (〒89 東京都中央区八重洲1丁目6番6号 Tokyo, 10385, JP)
SATO, Tsuyoshi (12-2, Nihonbashi 3-chome, Chuo-k, Tokyo 59, 10382, JP)
| ワイヤと、 金属材料からなり前記ワイヤの端部を内包する塊状部を備える金属端子と、 前記金属端子を支持するベース部と、 絶縁材料からなり前記塊状部の表面の少なくとも一部に対して当接する端子当接部と、 を有する電子部品。 |
| 前記端部に連なる前記ワイヤが、前記端子当接部を挟んで前記塊状部の反対側に延在している請求項1に記載の電子部品。 |
| 前記端子当接部が、板状をなすとともに前記ベース部に立設されており、 前記塊状部が、前記端子当接部の主面の一方側に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品。 |
| 前記端子当接部の上端に、前記主面の他方側に伸びる庇部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電子部品。 |
| 溶融した前記金属材料に対する濡れ性が、未溶融の前記金属材料よりも前記庇部の上端面においてより低いことを特徴とする請求項4に記載の電子部品。 |
| 前記ワイヤの前記端部が、前記端子当接部および前記金属端子に対してともに巻回されている請求項1から5のいずれかに記載の電子部品。 |
| 前記ベース部と前記端子当接部とが、共通の前記絶縁材料により一体に成形されている請求項1から6のいずれかに記載の電子部品。 |
| 前記端子当接部が、前記塊状部の少なくとも一部を覆う膜状をなす請求項1または2に記載の電子部品。 |
| 前記塊状部の直径が1mm以下である請求項1から8のいずれかに記載の電子部品。 |
| 金属材料からなりワイヤが絡げられた金属端子の一部または全部を、アーク溶接によるアーク熱により溶融させて溶融金属塊を形成する工程と、 絶縁材料からなり前記金属端子の一方側の側方に設けられた端子当接部の規制力により、前記溶融金属塊を前記金属端子の他方側の側方に偏倚させる工程と、 偏倚した前記溶融金属塊を冷却硬化させて、前記ワイヤの一部を内包する塊状部を形成する工程と、 を含む電子部品の製造方法。 |
本発明は、電子部品および電子部品の製 方法に関する。
コイル部品に代表される電子部品において
アーク溶接を用いて金属端子とワイヤとを
合する方法が採用されている(下記特許文献
1、2を参照)。
アーク溶接は、溶接母材である金属端子と
接電極との間に超高温のアークを発生させ
金属端子を溶融し、これに絡げられていた
イヤを接合する方法である。
ここで、特許文献2には、アークにより溶融
した溶融金属塊にガス圧などの外力を付与し
てこれを金属端子の一方側に強制的に偏らせ
ることにより、溶接後の電子部品の寸法安定
性を図る溶接方法の発明が記載されている。
しかしながら、近年の電子部品の小型化に
り、ワイヤ径や金属端子の寸法は益々小さ
なっている。このため、特許文献2に記載の
方法のように、アーク熱を受けた溶融金属塊
に対して的確に外力を与えてこれを所望の位
置で冷却硬化させることは困難となっている
。
ここで、溶融金属塊が所望の位置を外れた
合、電子部品としての外形寸法が不安定に
るのみならず、金属端子に絡げられたワイ
またはその他の銅線を溶融して破断させる
とが問題となる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもの あり、金属端子やワイヤの寸法によらず溶 金属塊を所望の位置に形成し、高い寸法安 性および歩留まりを実現することのできる 子部品、およびその製造方法を提供するも である。
本発明の電子部品は、ワイヤと、
金属材料からなり前記ワイヤの端部を内包
る塊状部を備える金属端子と、
前記金属端子を支持するベース部と、
絶縁材料からなり前記塊状部の表面の少な
とも一部に対して当接する端子当接部と、
を有する。
また、本発明の電子部品は、前記端部に なる前記ワイヤが、前記端子当接部を挟ん 前記塊状部の反対側に延在していてもよい
また、本発明の電子部品は、前記端子当接
が、板状をなすとともに前記ベース部に立
されており、
前記塊状部が、前記端子当接部の主面の一
側に形成されていてもよい。
また、本発明の電子部品は、前記端子当 部の上端に、前記主面の他方側に伸びる庇 が形成されていてもよい。
また、本発明の電子部品は、溶融した前 金属材料に対する濡れ性が、未溶融の前記 属材料よりも前記庇部の上端面においてよ 低くてもよい。
また、本発明の電子部品は、前記ワイヤ 前記端部が、前記端子当接部および前記金 端子に対してともに巻回されていてもよい
また、本発明の電子部品は、前記ベース と前記端子当接部とが、共通の前記絶縁材 により一体に成形されていてもよい。
また、本発明の電子部品は、前記端子当 部が、前記塊状部の少なくとも一部を覆う 状をなしてもよい。
また、本発明の電子部品は、前記塊状部 直径が1mm以下であってもよい。
また本発明の電子部品の製造方法は、金属
料からなりワイヤが絡げられた金属端子の
部または全部を、アーク溶接によるアーク
により溶融させて溶融金属塊を形成する工
と、
絶縁材料からなり前記金属端子の一方側の
方に設けられた端子当接部の規制力により
前記溶融金属塊を前記金属端子の他方側の
方に偏倚させる工程と、
偏倚した前記溶融金属塊を冷却硬化させて
前記ワイヤの一部を内包する塊状部を形成
る工程と、
を含む。
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずし
個々に独立した存在である必要はなく、複
の構成要素が一個の部材として形成されて
ること、一つの構成要素が複数の部材で形
されていること、ある構成要素が他の構成
素の一部であること、ある構成要素の一部
他の構成要素の一部とが重複していること
等でもよい。
また、本発明では前後左右上下の方向を規
する場合があるが、これは本発明の構成要
の相対関係を簡単に説明するために便宜的
規定したものであって、重力方向の上下と
必ずしも対応するものではない。
さらに、本発明の電子部品の製造方法は 複数の工程により記載されているが、その 載の順番は複数の工程を実行する順番を必 しも限定するものではない。また、本発明 電子部品の製造方法は、複数の工程が個々 相違するタイミングで実行されることに限 されず、ある工程の実行中に他の工程が発 すること、ある工程の実行タイミングと他 工程の実行タイミングとの一部ないし全部 重複していること、等でもよい。
本発明によれば、絶縁性ゆえアーク熱を けない端子当接部の存在のため、アーク熱 溶融した金属端子が、端子当接部の反対側 安定して塊状部を形成する。これにより、 熱の塊状部が銅線を破断する恐れがなく、 い歩留まりの電子部品を実現することがで る。また、本発明によれば、塊状部の形成 置の再現性が向上するため、寸法安定性に れる電子部品が提供される。そして、上記 果は金属端子やワイヤの寸法によることが いため、電子部品が益々小型化しても変わ ずにこれを奏することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づい 説明する。尚、すべての図面において、同 な構成要素には同様の符号を付し、適宜説 を省略する。
<第一実施形態>
(電子部品)
図1は、本発明の第一実施形態にかかる電子
部品10の一例を示す斜視図である。ただし同
では、巻回されたワイヤ12の一部を切り欠
て巻芯部50を図示している。図2は、図1にお
て破線IIにて示した領域の拡大図である。
また、図3は、金属端子20とワイヤ12とがア
ク溶接される前の状態を示す斜視図であり
図2に対応している。
そして、図4は、図1に示す電子部品10をモー
ルド樹脂56により封止した状態を示す斜視図
ある。
まず、本実施形態の電子部品10の概要につ
て説明する。
本実施形態の電子部品10は、ワイヤ12と、金
属材料からなりワイヤ12の端部14を内包する
状部22を備える金属端子20と、金属端子20を
持するベース部(鍔部52)と、絶縁材料からな
塊状部22の表面の少なくとも一部に対して
接する端子当接部30と、を有する。
次に、本実施形態の電子部品10についてよ
詳細に説明する。
電子部品10は、巻芯部50にワイヤ12が巻回さ
たコイル部品である。
巻芯部50は、図1の左手前側から右奥行側に
びる棒状をなし、その両端にそれぞれ略直
体状の鍔部52(52a,52b)が設けられている。巻
部50はフェライトやアモルファス材料などの
強磁性材料からなる。
鍔部52は、巻芯部50とは異なる絶縁性の樹 脂材料からなる。鍔部52は一の面である装着 51に装着穴(図示せず)が穿設されている。鍔 部52は、装着穴に対して巻芯部50の端部を挿 することにより、巻芯部50の両端にそれぞれ 装着されている。
本実施形態の金属端子20は、鍔部52のうち、
装着面51とは異なる他の側面より突出して設
られている。すなわち、本実施形態の金属
子20においては、鍔部52が、金属端子20を支
するベース部にあたる。
ワイヤ12は、巻芯部50に多数巻回されるとと
もに、両端がそれぞれ塊状部22に内包される
とにより金属端子20に電気的に接続されて
る。
金属端子20は、鍔部52の他の側面から突出し
た実装端子54(54a,54b)と電気的に接続されてい
。これにより、実装端子54a,54bはワイヤ12を
して互いに電気的に導通している。
本実施形態の実装端子54は、鍔部52より軸 方向の両外側に突出する板状に形成されてい る。図4に示すように、電子部品10は、実装端 子54a,54bのみを露出させてモールド樹脂56によ り封止される。そして、実装端子54a,54bは、 直方体状のモールド樹脂56の一の面である底 面57に当接するように折り返される。これに り、モールド樹脂56の底面57を実装面とする 表面実装型の電子部品10が作製される。
金属端子20は、図3に示す端子部材26を、ア
ク溶接時のアーク熱により溶融して略球状
溶融金属塊とし、さらにこれを冷却硬化さ
て塊状部22としたものである。
本実施形態の金属端子20は塊状部22のみによ
り構成されているが、本発明はこれに限られ
ない。後述する図5に示すように、塊状部22お
よび未溶融の端子部材26とから金属端子20が
成されてもよい。
端子部材26には、強度や加工性などの観点
ら、リン青銅などの銅合金が好適に用いら
る。
本実施形態の端子部材26は矩形板状をなし
いる。端子部材26の寸法は、一例として、鍔
部52からの突出高さが0.5~2mm、端子当接部30に
う幅寸法は0.2~1mm、板厚は0.05~0.5mmである。
そして、塊状部22の直径は1mm以下である。
こで、塊状部22の直径とは、塊状部22が非球
の場合はその長径を意味する。
ワイヤ12には、導電性と巻回性の観点から
線を用いることができる。本実施形態で用
られるワイヤ12の直径は0.03~0.05mmである。
ここで、銅は銅合金に比べて一般に融点が
く、また、上記の如く細径のワイヤ12は、
融した端子部材26との接触により容易に破断
する。
端子当接部30は、塊状部22の表面の少なくと
も一部に対して当接して、端部14を除くワイ
12と塊状部22とが互いに接触することを防止
する部材である。
すなわち、図1、2に示すように、端部14に連
なるワイヤ12は、端子当接部30を挟んで塊状
22の反対側に延在している。
端子当接部30の形状は特に限定されず、板
、ブロック状または膜状などをとることが
きる。より具体的に、本実施形態の端子当
部30は、板状をなすとともにベース部(鍔部52
)に立設されており、塊状部22は、端子当接部
30の主面32の一方側(図2における右手前側)に
成されている。
ここで、端子当接部30の主面32とは、端子当
接部30を構成する一つまたは複数の面をいう
主面32の形状は平面状であるか曲面状であ
かを問わない。また、主面32は、端子当接部
30を構成する面のうち最大面積の面であって
よく、非最大面積の面であってもよい。
塊状部22は、端子当接部30の主面32と接触 ている。また、塊状部22は、端子当接部30に 対して主面32のみに対して接触していてもよ 、主面32およびこれに隣接する端子当接部30 の周面に対して接触していてもよい。
なお、本実施形態の端子当接部30は、ベ ス部(鍔部52)と共通の絶縁材料により一体に 形されている。すなわち、鍔部52および端 当接部30は、絶縁性の樹脂材料を同時成型す ることにより作製される。
かかる樹脂材料としては、成型性の観点か
熱可塑性樹脂が好適に用いられる。このう
、耐熱性および成型時の流動性の高さと、
型収縮率の低さの観点から、液晶ポリマー(
LCP)が特に好適に用いられる。
また、当該樹脂材料には、マイカ、シリカ
酸化チタン、水酸化マグネシウムまたは炭
カルシウムなどの絶縁性の無機材料を粉末
した無機フィラーを混合してもよい。かか
無機フィラーを樹脂材料に混合することに
り、端子当接部30の耐熱性が向上し、アー
熱により溶融する端子部材26からの熱伝達に
より端子当接部30が溶融または焼損すること
防止される。
(電子部品の製造方法)
図5(a)から(c)は、本実施形態にかかる電子部
品10の製造方法(以下、本方法という場合があ
る。)の一例を示す模式図である。
まず、本方法の概要について説明する。
本方法は、溶融工程と、偏倚工程と、冷却
程とを含む。
溶融工程では、金属材料からなりワイヤ12
絡げられた金属端子20の一部または全部を、
アーク溶接によるアーク熱により溶融させて
溶融金属塊24を形成する。
偏倚工程では、絶縁材料からなり金属端子2
0の一方側の側方に設けられた端子当接部30の
規制力により、溶融金属塊24を金属端子20の
方側の側方に偏倚させる。
冷却工程では、偏倚した溶融金属塊24を冷
硬化させて、ワイヤ12の一部を内包する塊状
部22を形成する。
次に、本方法についてより詳細に説明する
図5(a)に示すように、互いに当接する端子部
材26および端子当接部30が、鍔部52から突出し
て設けられている。端子部材26の上端面28は
端子当接部30の上端面36よりも高い位置にあ
。なお、本方法に関し、ことわりなき場合
端子当接部30が設けられた鍔部52の表面から
の距離を「高さ」という。
端子部材26と端子当接部30は、同図の紙面奥
行方向にあたる幅方向の寸法が略等しく形成
されている。
端子当接部30の上端には、主面32の他方側(
図左方)に伸びる庇部34が形成されている。
庇部34は端子当接部30の上端を庇(ひさし)状
折り返す形状とすることにより、端子当接
30の基端部の横断面積に比べて上端面36の面
積を拡大するものである。なお、金属端子20
よび端子当接部30の横断面とは、金属端子20
の突出方向に対して垂直に切った断面をいう
。
庇部34は、同図に示すように上端面36が鍔 部52に平行するように平坦としてもよく、い れかの方向に傾斜させてもよい。傾斜させ 場合、端子当接部30から端子部材26に向かっ て下り傾斜させることにより、溶融金属塊24 当該方向に好適に案内することができる。
ワイヤ12の端部14は、端子当接部30および金
端子20に対してともに巻回されている。
すなわち、端子当接部30はワイヤ12の絡げ端
子として機能する。これにより、端子部材26
アーク熱により溶融する際にワイヤ12が巻
弛むことが防止される。
ここで、端子当接部30の上端に庇部34を設け
ることにより、庇部34が鍔として機能する。
のため、端子部材26の未溶融時および加熱
融時におけるワイヤ12の巻き弛みがさらに好
適に防止される。
なお、端子当接部30に対するワイヤ12の巻き
弛みを防止する観点から、本実施形態の端子
当接部30に代えて、主面32の面内幅方向に突
して庇部34を形成してもよい。すなわち、主
面32の形状をT字状や十字状として、端子当接
部30の立設方向に対する交差方向に庇部34を
出してもよい。
また、上記態様に代えて、主面32に対する
直反対方向および面内幅方向の両方に突出
て庇部34を形成してもよい。
図5(b)は、溶融工程を示す模式図である。
溶融工程では、アーク電極40と端子部材26と
をシールドガス(図示せず)でパージした状態
、アーク電極40に高電圧を印加する。かか
高電圧により、アーク電極40と端子部材26と
導通するとともに、シールドガスはプラズ
42となって10000℃を超える超高温となる。端
子部材26は、かかる超高温のアーク熱が伝達
れて溶融する。
ここで、金属端子20の上端面28は、端子当 接部30の上端面36よりも高い位置、すなわち ーク電極40に近接する位置にある。また、端 子当接部30は絶縁性であるため、アーク電極4 0と端子当接部30とは導通しない。そして、溶 融工程において端子当接部30にはアーク熱が 接伝達されることがなく、また端子部材26 アーク熱を受ける時間はきわめて短時間で る。このため、端子当接部30の温度応答の緩 慢さゆえ、端子部材26よりも先に端子当接部3 0が溶融または焼損することはない。
図5(c)は、偏倚工程および冷却工程を示す模
式図である。
ここで、アーク熱により端子部材26が溶融
てなる溶融金属は、異種材料である端子当
部30よりも、端子部材26の未溶融部分に対す
濡れ性がより高い。すなわち、溶融した金
材料に対する濡れ性は、未溶融の金属材料
りも庇部34の上端面36においてより低い。
したがって、偏倚工程では、アーク熱によ
端子部材26が上端から徐々に溶融して大径
してなる溶融金属塊24が、端子当接部30に接
することにより、端子当接部30の反対側(同
右方)に偏って下降する。
本方法においては、上記溶融工程と偏倚工
とを同時におこなう。ここで、溶融工程と
倚工程が同時に行われるとは、各工程の一
または全部が重複したタイミングでおこな
れることを意味する。ただし本方法に代え
、溶融工程の後に偏倚工程をおこなっても
く、または溶融工程と偏倚工程とを交互に
り返して複数回おこなってもよい。
なお、端子当接部30には上端に庇部34が設け
られているため、仮に溶融金属塊24が端子当
部30の上端面36に乗り上げたとしても、溶融
金属塊24が庇部34を乗り越えて端子当接部30側
(同図左方)に落下することはない。
そして、端子部材26の溶融が進行して溶融
属塊24がワイヤ12の絡げ位置に至ることによ
、ワイヤ12は溶融金属塊24に内包される。
冷却工程では、アーク電極40を溶融金属塊24
より離間させるか、またはアーク電圧を停止
することにより、溶融金属塊24は徐冷され、
化して塊状部22となる。
本方法においては、同図に示すように、端
部材26の上端側の一部のみを溶融して塊状
22としてもよく、または図1、2に示すように
端子部材26のうち鍔部52より突出した部分(
出部)の全長を溶融して塊状部22としてもよ
。
図5(a)から(c)に示すように、端子当接部30 絡げられたワイヤ12は、端子部材26の反対側 、すなわち庇部34の延出方向に向かって引き されている。これにより、溶融金属塊24が 子部材26からベース部(鍔部52)に落下したと ても、ワイヤ12が溶融金属塊24と接触して熱 傷を受けることがない。
本方法によれば、ワイヤ12その他の銅線 熱損傷することがなく歩留まりの高い電子 品10の製造方法が提供される。また、本方法 により得られる電子部品10は、塊状部22の形 位置の再現性が高いため、寸法安定性に優 、モールド樹脂56により良好に封止されて電 気特性や耐久性に優れる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定さ るものではなく、本発明の目的が達成され 限りにおける種々の変形、改良等の態様も む。以下、本発明を実現する他の態様につ て説明する。
<第二実施形態>
上記第一実施形態においては、板状の端子
材26を溶融して金属端子20を形成しているが
、本発明はこれに限られない。
図6(a),(b)は、本発明の第二実施形態を示す
分斜視図である。同図(a)は、棒状の端子部
26がベース部(鍔部52)より突出して設けられ
状態を示している。また、同図(b)は、端子
材26とワイヤ12の端部14とをアーク溶接して
る本実施形態の電子部品10を示している。
本実施形態においては、同図(a)に示すよう
、端子当接部30の横断面形状はコ字状であ
。端子当接部30の凹溝38は鍔部52からの突出
向に延在している。そして、凹溝38に対して
棒状の端子部材26が嵌め込まれている。換言
ると、棒状の端子部材26のうち、同図の左
前側にあたる前面29を除く周面に対して端子
当接部30が装着されている。
本実施形態では、角柱状の端子部材26を例
するが、これに代えて円柱状の端子部材26を
用いてもよい。この場合、端子当接部30を半
円筒状に形成し、その内面に端子部材26を
着するとよい。
本実施形態においては、端子当接部30の側
のうち、端子部材26の前面29と同一の方向を
く面を主面32と呼称する。
ワイヤ12の端部14は、端子部材26および端子
接部30に対して巻回されている。
同図(b)に示すように、端子部材26がアー 溶融してなる溶融金属塊24は、端子当接部30 規制力により、前面29の側に偏倚して形成 れる。そして、溶融金属塊24が冷却硬化する ことにより、塊状部22が端子当接部30の主面32 に当接して形成される。
本実施形態においても、ワイヤ12は端子 接部30を挟んで塊状部22の反対側に延在して る。これにより、端子部材26が完全に溶融 て溶融金属塊24が鍔部52の表面に到達したと ても、ワイヤ12は端子当接部30に絡げられた 端部14を除き、溶融金属塊24と接触すること ない。これにより、本実施形態の電子部品10 においても、ワイヤ12の熱損傷が防止される
<第三実施形態>
上記第一および第二実施形態では、端子当
部30が板状をなしているが、本発明はこれ
限られない。端子当接部30は、端子部材26が
ーク溶融した溶融金属塊24の流下を所定方
に案内するものであればよく、その形状お
び配設位置は限定されるものではない。
例えば、端子部材26の一部を被覆する膜状
端子当接部30を形成してもよい。すなわち、
アーク溶接後の端子当接部30としては、塊状
22の少なくとも一部を覆う膜状をなしても
い。
図7(a),(b)は、本発明の第三実施形態を示 部分側面図である。同図(a)は、棒状の端子 材26がベース部(鍔部52)より突出して設けら た状態を示している。また、同図(b)は、端 部材26をワイヤ12の端部14とアーク溶接して る本実施形態の電子部品10を示している。
本実施形態においては、ベース部(鍔部52)か
ら突出した端子部材26の一の側面に、端子当
部30として耐熱性の絶縁皮膜を形成してい
。したがって、かかる絶縁皮膜のうち、端
部材26への被着面が端子当接部30の主面32と
る。
絶縁皮膜としては、ポリウレタン・エナメ
などの有機絶縁皮膜や、フレキシブルセラ
ックスなどの無機皮膜を用いることができ
。なお、絶縁皮膜の膜厚は特に限定されな
。
絶縁皮膜は、端子部材26の一の側面の全 を被覆して設けられてもよく、部分被覆し 設けられてもよい。また、本実施形態の端 当接部30は、ベース部(鍔部52)に接続されて てもよく、または鍔部52から離間して設けら れていてもよい。
本実施形態によれば、上記溶融工程にお て、アーク熱を受けた端子部材26から端子 接部30への熱伝達は、端子部材26内の熱伝導 りも遅延する。これにより、端子部材26が 融して溶融金属塊24となるに際して、絶縁皮 膜である端子当接部30は未溶融であり、溶融 属塊24に規制力を与えつつ、溶融金属塊24に 追随して変形する(図7(b)を参照)。
これにより、本実施形態の端子当接部30 、溶融金属塊24を主面32の面直方向(同図(b)の 右方)に偏倚して形成する。かかる溶融金属 24を冷却硬化することにより、塊状部22は常 当該方向に安定して形成されることとなる
