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Title:
ELECTROSTATIC CAPACITANCE TYPE ACCELERATION SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/038176
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an electrostatic capacitance type acceleration sensor which can perform an accurate acceleration measurement. An electrostatic capacitance measuring unit is formed by a first fixed electrode (111) and a weight (113) which is a first movable electrode located at a predetermined distance to oppose to the first fixed electrode (111) so as to form an electrostatic capacitance as a measurement object between the first fixed electrode (111) and the weight (113). A reference unit is formed by a second fixed electrode (121) and a plate-shaped body (123) which is a second movable electrode located at a predetermined distance to oppose to the second fixed electrode (121) so as to form an electrostatic capacitance for reference between the second fixed electrode (121) and the plate-shaped body (123). The plate-shaped body (123) is displaced almost identically to the weight (113) concerning the electrostatic attraction and is not displaced concerning acceleration.

Inventors:
SUGAWARA TSUYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066983
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ALPS ELECTRIC CO LTD (JP)
SUGAWARA TSUYOSHI (JP)
International Classes:
G01P15/125
Foreign References:
JPH05248976A1993-09-28
JPH10104292A1998-04-24
JPH11190746A1999-07-13
Attorney, Agent or Firm:
AOKI, Hiroyoshi et al. (4-3 Niban-cho, Chiyoda-ku, Tokyo 84, JP)
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Claims:
 第1固定電極と前記第1固定電極と対向して配置され、前記第1固定電極との間に測定対象の容量を形成する第1可動電極とで構成された静電容量測定部と、第2固定電極と前記第2固定電極と対向して配置され、静電引力に関して前記第1可動電極とほぼ同じように変位し、かつ、加速度に関しては変位しない第2可動電極とで構成された参照部と、を具備することを特徴とする静電容量型加速度センサ。
 前記第1可動電極は、略直方体形状の錘と、前記錘を昇降可能に支持する梁と、で構成されていることを特徴とする請求項1記載の静電容量型加速度センサ。
 前記第2可動電極は、加速度に対して変位しない状態で、前記参照部側における静電引力による静電容量変化が前記静電容量測定部側における静電引力による静電容量変化と概略一致することを特徴とする請求項1の静電容量型加速度センサ。
Description:
静電容量型加速度センサ

 本発明は、静電容量を用いて加速度を検 する静電容量型加速度センサに関する。

 加速度を検出するセンサとして、例えば 電容量型加速度センサがある。この静電容 型加速度センサは、固定電極と、力が加わ ことにより揺動する可動電極(錘)とで構成 れ、固定電極と可動電極との間の静電容量 変化を検出することにより、加速度を求め ことができる。

 このような静電容量型加速度センサとして 、特許文献1に開示されているものがある。 この静電容量型加速度センサは、図5に示す うに、固定電極211とこれに対向するように 置された可動電極212とからなる変動電極部21 と、互いに対向する一対の固定電極221,222か なる基準電極部(参照部)22とで構成されてお 、変動電極部21で求めた静電容量の変動値 、基準電極部22で求めた静電容量の基準値と の間の静電容量値の差から実測静電容量値を 求めるようになっている。

特開平5-248976号公報

 静電容量の変動値を求めるためには、対向 る電極間に所定の電圧を印加して出力電流 出力電圧を計測するCV変換回路を用いる。 の場合、対向する電極間に電圧を印加する で、電極間にε・S・V 2 /(2d) 2 (ε:電極間の誘電率、V:印加電圧、d:電極間距 )の静電引力が生じる。特許文献1に開示さ た構成において、変動電極部では、可動電 が加速度に加えて静電引力でも可動するの 、静電容量値は加速度だけでなく、印加電 でも変動する。一方、基準電極部では、静 容量値は加速度にも静電引力にもよらずに 定である。このため、変動電極部の静電容 値と基準電極部の静電容量値との間の差分 とると、印加電圧によっても静電容量値が 動してしまい、加速度計測の精度が低下す という問題がある。

 本発明はかかる点に鑑みてなされたもの あり、より高い精度で加速度計測を行うこ ができる静電容量型加速度センサを提供す ことを目的とする。

 本発明の静電容量型加速度センサは、第1 固定電極と前記第1固定電極と対向して配置 れ、前記第1固定電極との間に測定対象の容 を形成する第1可動電極とで構成された静電 容量測定部と、第2固定電極と前記第2固定電 と対向して配置され、静電引力に関して前 第1可動電極とほぼ同じように変位し、かつ 、加速度に関しては変位しない第2可動電極 で構成された参照部と、を具備することを 徴とする。

 静電容量を測定する際の電圧印加により 静電容量測定部の第1固定電極と第1可動電 との間に静電引力が生じる。このように、 1固定電極と第1可動電極とが引き合うために 、両者間の距離は、加速度に起因する成分と 静電引力に起因する成分が含まれている。一 方、参照部の第2固定電極と第2可動電極との にも同様の静電引力が生じている。したが て、第2固定電極と第2可動電極との間の距 は、静電引力に起因する成分のみが含まれ 。このため、静電容量測定部において求め れた静電容量値と、参照部において求めら た静電容量値との間の差分をとることによ 、静電引力に起因する成分が相殺されて、 速度のみに起因する静電容量を求めること できる。このように上記構成によれば、静 容量を測定する際の電圧印加の際に発生す 静電引力の影響を排除して加速度のみに感 を持つ静電容量型加速度センサを実現する とが可能となる。

 本発明の静電容量型加速度センサにおい は、前記第1可動電極は、略直方体形状の錘 と、前記錘を昇降可能に支持する梁と、で構 成されていることが好ましい。

 本発明の静電容量型加速度センサにおい は、前記第2可動電極は、加速度に対して変 位しない状態で、前記参照部側における静電 引力による静電容量変化が前記静電容量測定 部側における静電引力による静電容量変化と 概略一致することが好ましい。

 本発明の静電容量型加速度センサによれ 、第1固定電極と前記第1固定電極と対向し 配置され、前記第1固定電極との間に測定対 の容量を形成する第1可動電極とで構成され た静電容量測定部と、第2固定電極と前記第2 定電極と対向して配置され、静電引力に関 て前記第1可動電極とほぼ同じように変位し 、かつ、加速度に関しては変位しない第2可 電極とで構成された参照部と、を具備する で、より高い精度で加速度計測を行うこと できる。

本発明の実施の形態に係る静電容量型 速度センサを示す断面図である。 図1に示す静電容量型加速度センサの静 電容量測定部を示す斜視図である。 (a),(b)は、図1に示す静電容量型加速度 ンサの参照部を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る静電 量型加速度センサにおける印加電圧と差分 量との間の関係を示す図であり、(b)は、従 の静電容量型加速度センサにおける印加電 と差分容量との間の関係を示す図である。 従来の静電容量型加速度センサを示す 面図である。

 本発明者は、静電容量型加速度センサに いて測定される静電容量に、測定の際に印 される電圧に起因する静電引力による影響 含まれていることに着目し、参照部におい 、静電容量測定部での静電引力による変位 同じ変位を起こすようにさせることで、静 引力に起因する影響を相殺して加速度のみ 感度を持つようにできることを見出し、本 明をするに至った。

 すなわち、本発明の骨子は、第1固定電極 、及び前記第1固定電極と対向して配置され 前記第1固定電極との間に測定対象の容量を 成する第1可動電極で構成された静電容量測 定部と、第2固定電極、及び前記第2固定電極 対向して配置され、静電引力に関して前記 1可動電極とほぼ同じように変位し、かつ、 加速度に関しては変位しない第2可動電極で 成された参照部と、を具備する静電容量型 速度センサにより、より高い精度で加速度 測を行うことである。

 以下、本発明の実施の形態について添付図 を参照して詳細に説明する。
 図1は、本発明の実施の形態に係る静電容量 型加速度センサを示す断面図である。また、 図2は、図1に示す静電容量型加速度センサの 電容量測定部を示す斜視図である。

 図1に示す静電容量型加速度センサは、静 電容量測定空間及び参照空間を有するフレー ム1を有する。静電容量測定空間には、静電 量測定部11が設けられており、参照空間には 、参照部12が設けられている。なお、この静 容量型加速度センサは、鉛直方向の加速度( Z軸方向の加速度)を測定するものである。

 静電容量空間におけるフレーム1の上面に は、第1固定電極111が形成されている。また 静電容量空間において、第1固定電極111より 下側には、撓み梁112により昇降可能に支持 れた第1可動電極である略直方体形状の錘113 が配設されている。すなわち、略直方体形状 の錘113の上部周縁部とフレーム1の静電容量 間の側壁との間に撓み梁112が設けられてお 、図2に示す、該側壁と撓み梁112の一方との 接部分112aを支点として錘113が昇降可能にな っている。なお、この撓み梁112は、図2に示 ように、その長手方向が錘113の外形に沿っ 延在するように設けられている。このよう 、第1固定電極111と、この第1固定電極111と所 定の間隔をおいて対向して配置された第1可 電極である錘113とで静電容量測定部を構成 、第1固定電極111と錘113との間に測定対象で る静電容量が形成される。

 参照空間におけるフレーム1の上面には、 第2固定電極121が形成されている。また、参 空間において、第2固定電極121よりも下側に 、撓み梁122により変位可能に支持された第2 可動電極である板状体123が配設されている。 すなわち、板状体123の周縁部とフレーム1の 照空間の側壁との間に撓み梁122が設けられ おり、図3(a)に示す、該側壁と撓み梁122の一 との連接部分122aを支点として板状体123が変 位可能になっている。なお、この撓み梁122は 、図3(a)に示すように、その長手方向が板状 123の外形に沿って延在するように設けられ いる。このように、第2固定電極121と、この 2固定電極121と所定の間隔をおいて対向して 配置された第2可動電極である板状体123とで 照部を構成し、第2固定電極121と板状体123と 間に参照用の静電容量が形成される。

 この板状体123は、静電引力に関して上記 113とほぼ同じように変位し、かつ、加速度 関しては変位しない。すなわち、第2可動電 極である板状体123の質量が小さいので、加速 度に対しては図3(a)に示すように変位せず、 電引力に対しては図3(b)に示すように変位す 。したがって、板状体123については、加速 に対して変位しない状態で、参照部側にお る静電引力による静電容量変化が静電容量 定部側における静電引力による静電容量変 と概略一致するように板状体123の寸法、厚 を設定することが好ましい。

 第1固定電極111及び第2固定電極121は、通 用いられる電極材料で構成されており、錘11 3及び板状体123は、シリコンのような導電性 料で構成されている。また、梁112及び錘113 、梁122及び板状体123を同じ材料で構成する とにより、梁112及び錘113や、梁122及び板状 123を一体的に形成することが可能となる。 えば、梁112及び錘113や、梁122及び板状体123 シリコンで構成する場合、シリコンをエッ ングすることにより梁112及び錘113や、梁122 び板状体123を一体的に形成することが可能 なる。

 このような構成の静電容量型加速度セン においては、加速度がかかった状態では、 電容量測定部11において連接部分112aを支点 して錘113が昇降する。このように錘113が昇 して変位することにより、固定電極111との の距離が変わり、その距離の変化による静 容量の変化を検出することができ、その静 容量変化で加速度を測定することができる このとき、参照部12において、板状体123は 位しない。

 静電容量を測定する際の電圧印加により、 電容量測定部11の第1固定電極111と錘113との にε・S・V 2 /(2d) 2 (ε:電極間の誘電率、V:印加電圧、d:電極間距 )の静電引力が生じる。このように、第1固 電極111と錘113とが引き合うために、両者間 距離は、加速度に起因する成分と静電引力 起因する成分が含まれている。一方、参照 12の第2固定電極121と板状体123との間にも同 の静電引力が生じている。したがって、第2 定電極121と板状体123との間の距離は、静電 力に起因する成分のみが含まれる。このた 、静電容量測定部11において求められた静 容量値と、参照部12において求められた静電 容量値との間の差分をとることにより、静電 引力に起因する成分が相殺されて、加速度の みに起因する静電容量を求めることができる 。このように上記構成によれば、静電容量を 測定する際の電圧印加の際に発生する静電引 力の影響を排除して加速度のみに感度を持つ 静電容量型加速度センサを実現することが可 能となる。

 次に、本発明の効果を明確にするために行 た実施例について説明する。
 (実施例)
 図1に示す構成の静電容量型加速度センサを 作製した。この場合、図2に示す静電容量測 部11の錘113のサイズを0.3mm角とし、各梁112の さを0.34mmとし、幅を0.015mmとし、厚さを0.006m mとした。また、図3に示す参照部12の板状体12 3のサイズを0.3mm角とし、厚さを0.006mmとし、 梁122の長さを0.34mmとし、幅を0.015mmとし、厚 を0.006mmとした。なお、板状体123のサイズに ついては、加速度に対して変位しない状態で 、参照部12側における静電引力による静電容 変化が静電容量測定部11側における静電引 による静電容量変化と概略一致するように 定してある。固定電極と対向する可動電極 の間の間隙は共に0.8μmであり、対向する電 間に形成されるギャップの形状、寸法は同 である。

 このように構成された静電容量型加速度 ンサ(実施例)について、加速度3Gを印加した 状態で、静電容量測定部11で算出された静電 量値と、参照部12で算出された静電容量値 の間の差分を測定の際の印加電圧を変えて めた。その結果を図4(a)に示す。図4(a)から分 かるように、実施例の静電容量型加速度セン サにおいては、測定の際に印加する電圧の大 きさに拘わらず一定の値を示した。これは、 静電容量測定部11と参照部12との間で、静電 力に起因する影響を相殺することができた めであると考えられる。このように、実施 の静電容量型加速度センサは、加速度のみ 感度を持ち、高い精度で加速度を測定する とができることが分った。

 (比較例)
 参照部の可動電極を、梁を持たず変位しな 固定の板状体にする(板状体がフレームに固 定されている)こと以外実施例と同様にして 電容量型加速度センサを作製した(図5に示す 構成を想定したモデル)。すなわち、図1の板 体122が、電極との間のギャップはそのまま して、図1の下側の空間全てを埋めるように フレーム1と一体化された構造であるので、 電引力では電極間距離は変化しない。この 合、図2に示す静電容量測定部11の錘113のサ ズを0.3mm角とし、各梁112の長さを0.34mmとし、 幅を0.015mmとし、厚さを0.006mmとした。なお、 施例の場合と同様に、静電容量測定部と参 部において、電極間に形成されるギャップ 形状、寸法は同一である。

 このように構成された静電容量型加速度 ンサ(比較例)について、加速度3Gを印加した 状態で、静電容量測定部で算出された静電容 量値と、参照部で算出された静電容量値との 間の差分を測定の際の印加電圧を変えて求め た。その結果を図4(b)に示す。図4(b)から分か ように、比較例の静電容量型加速度センサ おいては、測定の際に印加する電圧により 分容量が変化しており、印加電圧が大きく るにしたがって差分容量が大きく変化して る(最大30%以上の変化)。これは、静電容量 定部の静電容量が静電引力に起因する影響 受けているためであると考えられる。

 本発明は上記実施の形態に限定されず、 々変更して実施することが可能である。ま 、また、センサにおける電極や各層の厚さ 材質については本発明の効果を逸脱しない 囲で適宜設定することができる。その他、 発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおい 適宜変更することが可能である。