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Title:
ELECTROSTATIC SEPARATION APPARATUS, METHOD OF ELECTROSTATIC SEPARATION, AND PROCESS FOR PRODUCING RECYCLED PLASTIC
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028217
Kind Code:
A1
Abstract:
There is provided an electrostatic separation apparatus. Further, there is provided a method of electrostatic separation through the electrification step of charging mixture (6) consisting of two or more kinds of materials, the delivery step of delivering the charged material mixture (6) by means of delivery unit (41) and the electrostatic separation step of causing the material mixture (6) having been delivered by means of the delivery unit (41) to fall in an electric field to thereby carry out electrostatic separation, characterized in that the delivery unit (41) has inferior board (51) capable of vibration and superior board (52) disposed opposite to the inferior board (51) with a spacing from the inferior board (51) so as to allow passage of the material mixture (6), and that in the delivery step, the material mixture (6) is delivered while repeating collision between the inferior board (51) and the superior board (52) by the vibration of the inferior board (51).

Inventors:
ENDO YASUHIRO (JP)
MATSUMURA MITSUIE (JP)
FUJITA AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052548
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
February 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
ENDO YASUHIRO (JP)
MATSUMURA MITSUIE (JP)
FUJITA AKIHIRO (JP)
International Classes:
B03C7/02; B03C7/12; B07C5/344; B29B17/02; B29B17/04
Foreign References:
JPH11114451A1999-04-27
JP2005138030A2005-06-02
JP2007111600A2007-05-10
JP2002538955A2002-11-19
JP2003001142A2003-01-07
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Hidetoshi et al. (Sumitomo-seimei OBP Plaza Bldg.4-70 Shiromi 1-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 01, JP)
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Claims:
2種類以上の材料混合物(6)を帯電させる帯電工程と、
 搬送装置(41)によって帯電された前記材料混合物(6)を搬送する搬送工程と、
 前記搬送装置(41)によって搬送された前記材料混合物(6)を、電界中を通過させて静電選別する選別工程と、
を備えた静電選別方法であって、
 前記搬送装置(41)は、振動する下板(51)と、前記下板(51)と相対し前記材料混合物(6)が通過できるように前記下板(51)と離間して配置された上板(52)とを有し、前記搬送工程は、前記下板(51)の振動によって前記材料混合物(6)を前記下板(51)と前記上板(52)との間で衝突を繰り返させながら搬送することを特徴とする、静電選別方法。
請求項1に記載の静電選別方法であって、
 前記帯電工程は、前記材料混合物(6)を+帯電した材料と-帯電した材料との材料混合物(6)とする工程であり、前記搬送装置(41)の前記上板(52)および前記下板(51)における前記材料混合物(6)と接触する面の材質は、前記+帯電した材料のうちの帯電列が最も-側の材料、前記-帯電した材料のうちの帯電列が最も+側の材料、または前記最も-側の材料と前記最も+側の材料との間の帯電列の材料であることを特徴とする、静電選別方法。
2種類以上の材料混合物(6)を帯電させる帯電装置(1)と、
 帯電された前記材料混合物(6)を搬送する搬送装置(41)と、
 前記搬送装置(41)によって搬送された前記材料混合物(6)の通過経路に電界を発生させる電界発生装置(21、22)と、
を備える静電選別装置であって、
 前記搬送装置(41)は振動する下板(51)と、前記下板(51)と相対し前記材料混合物(6)が通過できるように前記下板(51)と離間して配置された上板(52)とを有し、前記下板(51)は振動によって前記材料混合物(6)を前記下板(51)と前記上板(52)との間で衝突を繰り返させながら搬送することを特徴とする、静電選別装置。
請求項3に記載の静電選別装置を2台以上備え、
 前記2台以上の静電選別装置を直列に配置することによって前記少なくとも2種類以上の材料混合物(6)を各前記静電選別装置で順次に選別することを特徴とする、静電選別方法。
請求項1または2に記載の静電選別方法であって、
 前記選別工程において前記電界の中間に回収された前記材料混合物(6)を前記帯電工程または前記搬送工程に戻すことを特徴とする、静電選別方法。
選別されたプラスチックを再び新製品のプラスチック部品に用いる材料とする再生プラスチック製造方法であって、
 (a)廃却された製品を混合破砕する工程(9)と、
 (b)前記工程(a)の後、金属(81)とプラスチック混合物(82)とに分ける工程(91)と、
 (c)前記プラスチック混合物(82)を種類ごとに選別する工程(92、93)と、
を備え、前記工程(c)において請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の静電選別方法または装置を用いることを特徴とする、再生プラスチック製造方法。
Description:
静電選別装置および静電選別方 ならびに再生プラスチック製造方法

 本発明は、帯電性材料の混合物を静電界 で選別する静電選別装置および静電選別方 ならびに再生プラスチック製造方法に関す 。

 一般的な静電選別装置としては、摩擦帯 序列の異なる材料からなる混合体を摩擦に って正極または負極のいずれかに帯電させ 帯電した混合体を電極間で発生させた静電 内を通過させることによって静電気力の差 利用して選別する静電選別装置がある。

 また、一般的な静電選別装置よりも高精 な選別が可能である選別装置としては、傾 された振動電極と振動電極の上方に分離空 を介して配置された静電電極を設け、上記2 つの電極間に高電圧を印加して分離空間を静 電場とするとともに、上記振動電極を傾斜方 向以外の方向にプラスチック粒子を搬送する ように振動させることで、振動電極と同じ極 性に帯電したプラスチック粒子を傾斜方向の 下方に移動させる。また一方で、振動電極と 反対の極性に帯電したプラスチック粒子を振 動電極の搬送方向に移動させ、帯電特性の違 いによりプラスチックを種類別に選別する振 動輸送式の静電選別装置が知られている(例 ば、特許文献1参照)。

特開2002-346434号公報(第2頁2~17行、図5)

 特許文献1に記載の従来の静電選別装置で は、帯電した粒子は振動する電極上にて搬送 され、静電気力によって合体した+帯電およ -帯電した粒子同士は振動によって分離する されている。しかしながら、粒子同士の静 気力による合体は強固であることから、合 した粒子を分離させるには不十分であり、 別精度が低下する可能性が高い。

 本発明は、このような問題を解決するた になされたもので、帯電時に静電気力で合 した粒子が生じても高精度に静電選別でき 方法および装置を提供することを目的とす 。

 上記の課題を解決するために、本発明に る静電選別装置は、2種類以上の材料混合物 を帯電させる帯電工程と、搬送装置によって 帯電された材料混合物を搬送する搬送工程と 、搬送装置によって搬送された材料混合物を 、電界中を通過させて静電選別する選別工程 とを備えた静電選別方法であって、搬送装置 は、振動する下板と、下板と相対し材料混合 物が通過できるように下板と離間して配置さ れた上板とを有し、搬送工程は、下板の振動 によって材料混合物を下板と上板との間で衝 突を繰り返させながら搬送することを特徴と する。

 本発明によると、2種類以上の材料混合物 を帯電させる帯電工程と、搬送装置によって 帯電された材料混合物を搬送する搬送工程と 、搬送装置によって搬送された材料混合物を 、電界中を通過させて静電選別する選別工程 とを備えた静電選別方法であって、搬送装置 は、振動する下板と、下板と相対し材料混合 物が通過できるように下板と離間して配置さ れた上板とを有し、搬送工程は、下板の振動 によって材料混合物を下板と上板との間で衝 突を繰り返させながら搬送するので、帯電時 に静電気力で合体した粒子が生じても高精度 に静電選別できる。

 この発明の目的、特徴、局面、および利 は、以下の詳細な説明と添付図面とによっ 、より明白となる。

本発明の実施形態1による静電選別装置 の構成図である。 本発明の実施形態1による静電選別装置 における搬送装置の構成図である。 本発明の実施形態2による静電選別装置 の構成図である。 本発明の実施形態3による静電選別装置 の構成図である。 本発明の実施形態4による再生プラスチ ック製造方法のフロー図である。

 本発明の実施形態について、図面を用い 以下に説明する。

 〈実施形態1〉
 図1は、本発明の実施形態1による静電選別 置の構成図である。図1に示すように、材料A 、材料B、材料Cからなる混合物6は、少なくと も2種類以上の材料からなる混合物6を摩擦し 帯電させる帯電装置1にて帯電され、搬送装 置41によって選別落下位置まで搬送される。 別落下位置から落下した混合物6を電界中を 落下により通過させて選別するために、電界 を発生すべく混合物6の落下経路を挟むよう して相対して配置された接地電極21と高圧電 極22との間を通過させて接地側回収容器31、 圧側回収容器32、中央回収容器33のうちのい れかの容器に落下させて回収する。接地電 21と高圧電極22とは混合物6の落下経路に電 を発生させる電界発生装置を構成している なお、帯電装置1では摩擦による帯電方法を いているが、コロナ放電を用いるなど他の 電方法を用いてもよい。

 なお、図1では材料Aは+に帯電されて落下 に接地電極21側に引き寄せられて接地側回 容器31、材料Bと材料Cとは-に帯電されて高圧 電極22側に引き寄せられて高圧側回収容器32 落下することで選別される様子が示されて る。また、+に帯電した材料Aの粒子と-に帯 した材料Bと材料Cとが合体したものは、合体 した全体の帯電量が小さくなり、電界の影響 を受けにくく電界の中間位置に設置した中央 回収容器33に落下することを示している。

 図2は、本発明の実施形態1による静電選 装置における搬送装置41の構成図である。図 2に示すように、搬送装置41は、帯電装置1に って帯電された混合物6を搬送するために振 する下板51と、下板51と相対し離間して混合 物6が通過できるように配置された上板52とか ら構成されている。下板51と上板52との隙間 選別対象である材料の粒子径以上であり、 料の粒子径よりも0.5mm~1.0mm程度大きな隙間で あることが好ましい。搬送装置41に投入され 混合物6は、下板51の振動によって跳躍して 板52に衝突し、上板52に衝突した後落下して 下板51に衝突するというように、下板51およ 上板52への衝突を繰り返しながら選別落下位 置まで搬送される。このときの衝突の衝撃力 によって、静電気力によって合体した混合物 6中の材料が分離される。なお、上板52は固定 されていてもよいが、下板51と同様に振動さ る方が下板51および上板52への衝突による混 合物6中の材料の分離効率が高くなる。また 混合物6は下板51に振動によって搬送されて るが、搬送をより効率良く行なうために下 51を搬送方向に傾斜させてもよい。

 このように、帯電装置1により2種類以上 材料混合物を帯電させる帯電工程と、搬送 置41によって帯電された材料混合物を電界発 生装置の落下位置に搬送する搬送工程と、搬 送装置41によって搬送された材料混合物を電 中に落下させて静電選別するが、搬送装置4 1は、振動する下板51と、下板51と相対し材料 合物が通過できるように下板41と離間して 置された上板52とを有し、搬送工程は、下板 41の振動によって材料混合物を下板41と上板52 との間で衝突を繰り返させながら搬送するの で、静電気力によって合体した混合物6中の 料の分離が効率的に行なわれ、選別の分離 率が向上する。つまり、+に帯電した粒子と- に帯電した粒子とが合体して中央回収容器33 落下することが防止され、+に帯電した粒子 と-に帯電した粒子とは本来落下すべき接地 回収容器31や高圧側回収容器32に落下する。 た、上板52のない構成で下板41に強い振動を 与えると粒子が搬送装置41から飛散する恐れ あるが、本発明の実施形態1では下板41と上 52との間に挟まれた空間を伝搬させるので 安定的に確実に落下位置まで混合物6を搬送 ることができる。

 例えば、3種類の帯電性材料からなる混合 物6の材料A、材料B、材料Cの順に+に帯電しや く、帯電装置1によって材料Aが+帯電、材料B および材料Cが-帯電している場合において、 板51および上板52における混合物6との接触 の材質は、鉄などの導電材料で構成すると 合物6の帯電量が搬送中に著しく低下してし うため、絶縁性の材料にする必要がある。 かし、例えば、材質を絶縁性である材料Cと すると、-帯電した混合物6中の材料Bが下板51 よび上板52との衝突時に生じる摩擦によっ +帯電する可能性がある。従って、下板51お び上板52における混合物6との接触面の材質 、材料Aか、材料Bか、あるいは帯電列が材料 Aと材料Bとの間の材料にする必要がある。

 つまり、搬送装置41の上板52および下板51 材料混合物と接触する面の材質は、+帯電し た材料の帯電列から-帯電した材料の帯電列 での間の帯電列を有する材料とすると、そ ぞれの帯電の極性が搬送中に反転したり、 た、それらの帯電量が搬送中に低下したり ることを防げる。

 また、混合物6が正または負に帯電する材 料が3種類以上からなる場合には、上板52およ び下板51における混合物6と接触する面の材質 は、混合物6を構成する材料であって+帯電す 材料のうちの帯電列が最も-側の材料、-帯 する材料のうちの帯電列が最も+側の材料、 たは最も-側の材料と最も+側の材料との間 帯電列の材料にするとよい。これらの材料 用いることによって、帯電装置1によって帯 した混合物6中の材料A、材料B、材料Cのそれ ぞれは、帯電極性および帯電量を維持した状 態で搬送装置41中を搬送されて、接地電極21 高圧電極22との間で発生する電界中を落下し て通過することによって材料Aは接地側回収 器31に、材料Bおよび材料Cは高圧側回収容器3 2に選別して回収することが可能となる。な 、下板51および上板52における混合物6との接 触面の材質は、上記の条件を満たしていれば いかなる材料であってもよい。例えば、下板 51を材料A、上板52を材料Bというように違う材 質によって構成する場合において、混合物6 の材料の帯電量は維持されるばかりでなく 材料Bおよび材料Cは下板51との接触によって- 帯電し、材料Aは上板52との接触によって+帯 するため、材料A、材料B、材料Cのそれぞれ 帯電量が増大するという効果が得られる。

 本発明の実施形態1による静電選別装置を 用いた実施例として、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、PS(PolyStyrene)樹脂、PP(Poly Propylene)樹脂のそれぞれがおよそ3:6:1の割合で 混合しているプラスチックの混合物を選別す る場合について説明する。帯電列は、ABS樹脂 、PS樹脂、PP樹脂の順で+に帯電しやすく、こ らの混合物6を帯電装置1によって帯電させ と、ABS樹脂は+帯電し、PS樹脂およびPP樹脂は -帯電する。搬送装置41における下板51および 板52の材質をABS樹脂として混合物6の選別を なうと、接地側回収容器31に回収されたABS 脂は、純度99.5%、回収率75%で選別することが できた。なお、回収率とは、投入したABS樹脂 の総量に対して回収したABS樹脂の量の割合を いう。

 以上のことから、+帯電した材料と-帯電 た材料とが静電気力によって合体すること 抑制して帯電量を維持し、簡単な構造で高 度に選別することが可能となる。

 なお、接地電極21あるいは高圧電極22が回 転ドラムで構成され、搬送装置41によって搬 された材料混合物を回転ドラム上に落下さ 、静電気力によって回転ドラムに吸引され 材料と反発される材料、あるいは吸引され 材料と反発される材料と吸引も反発もされ ドラムの回転にともない落下する材料とに 別する選別装置を用いてもよい。

 〈実施形態2〉
 本発明の実施形態2は、実施形態1に記載の 電選別装置を2台以上備えて直列に配置する とによって、少なくとも2種類以上の混合物 6を各静電選別装置で順次に選別することを 徴としている。図3は、本発明の実施形態2に よる静電選別装置の構成図である。図3に示 ように、高圧側回収容器32に回収された材料 Bおよび材料Cは第2帯電装置10にて帯電され、 2搬送装置42によって選別落下位置まで搬送 れる。選別落下位置から落下した材料Bおよ び材料Cは、第2接地電極23と第2高圧電極24と 間で発生する電界中を通過して第2接地側回 容器34、第2高圧側回収容器35、第2中央回収 器36のうちのいずれかの容器に落下して回 される。また、第2搬送装置42における第2下 53および第2上板54における混合物6との接触 の材質は、材料Bか、材料Cか、あるいは帯 列が材料Bと材料Cとの間の材料にする必要が ある。これらの材料を用いることによって、 第2帯電装置10によって帯電した材料B、材料C それぞれは、帯電極性および帯電量を維持 た状態で第2搬送装置42中を搬送されて、第2 接地電極23および第2高圧電極24によって材料B は第2接地側回収容器34に、材料Cは第2高圧側 収容器35に選別して回収することが可能と る。なお、その他の構成および動作は実施 態1と同様であるため、ここでは説明を省略 る。

 本発明の実施形態2による静電選別装置を 用いた実施例として、例えば、ABS樹脂、PS樹 、PP樹脂のそれぞれがおよそ3:6:1の割合で混 合しているプラスチックの混合物を選別する 場合について説明する。帯電列は、ABS樹脂、 PS樹脂、PP樹脂の順で+に帯電しやすく、これ の混合物6を帯電装置1によって帯電させる 、ABS樹脂は+帯電し、PS樹脂およびPP樹脂は- 電する。搬送装置41における下板51および上 52の材質をABS樹脂とし、第2搬送装置42にお る第2下板53および第2上板54の材質をPS樹脂と して混合物6の選別を行なった。選別の結果 接地側回収容器31に回収されたABS樹脂は、純 度99.5%、回収率75%で選別し、第2接地側回収容 器34に回収されたPS樹脂は、純度99.1%、回収率 72%で選別し、また第2高圧側回収容器35に回収 されたPP樹脂は、純度96.3%、回収率78%で選別 ることができた。

 以上のことから、+帯電した材料と-帯電 た材料とが静電気力によって合体すること 抑制して帯電量を維持し、複数台の静電選 装置を直列に配置することによって複数種 の材料混合物を簡単な構造で高精度に選別 ることが可能となる。

 なお、本発明の実施形態2では、回収した 2種類の材料についてさらに選別を行なった 、回収した1種類の材料についてさらに選別 ることによってより純度を向上させること できる。

 〈実施形態3〉
 本発明の実施形態3は、実施形態1の中央回 容器33または実施形態2の第2中央回収容器36 回収された材料を帯電装置1または搬送装置4 1に戻すことによって、選別した材料の回収 を向上させていることを特徴とする。すな ち、選別工程において電界の中間に落下し 材料混合物6を帯電工程または搬送工程に戻 ことを特徴とする。図4は、本発明の実施形 態3による静電選別装置の構成図である。図4 示すように、中央回収容器33に回収された 料は、回収材料輸送装置7を通って帯電装置1 に戻されている。中央回収容器33に回収され 材料は、帯電装置1における帯電が不十分で あるか、または搬送装置41において静電気力 原因で合体した粒子の分離が不十分である め合体した粒子全体では帯電が小さい材料 ある。これらの材料は、帯電が十分または 体していなければ、本来、接地側回収容器3 1または高圧側回収容器32のいずれかに回収さ れるべきものである。しかし、上記のように 帯電量が小さいので、実施形態1の中央回収 器33または実施形態2の第2中央回収容器36な 、接地電極21と高圧電極22とが生じる電界の 響をほとんど受けずに電界の中間に落下し 回収される。これらの材料によって、接地 極21および高圧電極22による選別の精度が低 くなる。従って、中央回収容器33に回収され 材料を、回収材料輸送装置7を用いて帯電装 置1に戻すことによって、再度選別を行なう 中央回収容器33に回収された材料を搬送装置 41に戻してもよいが、回収された材料の帯電 の低下も考えられるため、帯電装置1に戻す ことがより好ましい。

 なお、接地電極21あるいは高圧電極22が回 転ドラムで構成され、搬送装置41によって搬 された材料混合物を回転ドラム上に落下さ 、静電気力によって回転ドラムに吸引され 材料と反発される材料とを選別する、ある は吸引される材料と反発される材料と吸引 反発もされずドラムの回転にともない落下 る材料とに選別する選別装置を用いてもよ 、その場合はドラムに吸引も反発もされず 落下した材料を回収材料輸送装置7を用いて 帯電装置1に戻すこととする。

 以上のことから、選別精度が不十分であ 材料について再度選別することによって材 の回収率を向上させることができ、簡単な 造で高精度に選別することが可能となる。

 この発明は詳細に説明されたが、上記し 説明は、すべての局面において、例示であ て、この発明がそれに限定されるものでは い。例示されていない無数の変形例が、こ 発明の範囲から外れることなく想定され得 ものと解される。

 〈実施形態4〉
 本発明の実施形態4は、廃却された家電品を 破砕し、金属とプラスチック混合物を選別し た後、さらにプラスチック混合物を種類ごと に選別して、新しい家電品のプラスチック部 品の材料とする再生プラスチック製造方法に おいて、実施形態1および実施形態2に記載の 電選別装置および静電選別方法を用いるこ を特徴とする。

 図5は、本発明の実施形態4による再生プ スチック製造方法のフロー図である。図5に すフローによって、廃却された家電品から 生プラスチックを製造する。廃却された家 品は、まず解体が容易で有価な金属類や部 類が手解体などにより回収される。手解体 廃却家電品8は、解体と回収が難しい金属プ ラスチック類の複合物であり、一般的には破 砕処理9を行った後に、比重または磁力を利 した金属選別処理91により金属混合物81とフ ーク状のプラスチック混合物82とに大別さ る。

 プラスチック混合物82は、主に家電品に く用いられるPP樹脂、ABS樹脂、PS樹脂が含ま る。プラスチック混合物82の選別では、ま プラスチックの比重差を利用した比重選別 程92が行われ、比重の軽いPP樹脂フレーク83 純度99%以上で選別、回収される。PP樹脂フレ ーク83は、PP溶融混練工程94を経て、製品破砕 後のフレーク状からプラスチック部品の成形 材料として用いられるペレット状に加工され 、再生PP樹脂87が得られる。一方、比重選別 程92でPP樹脂を回収した後に残る重プラスチ ク混合物84は、ABS樹脂、PS樹脂および充填材 により比重が1.0を超えたPP樹脂がおよそ3:6:1 割合で含まれている。上記重プラスチック 合物84は比重差が小さく、比重選別による高 純度な選別は困難であるため、摩擦帯電を利 用した静電選別工程93が行われる。静電選別 程93を経て回収されたABS樹脂フレーク85は、 ABS溶融混練工程95により再生ABS樹脂88となり PS樹脂フレーク86はPS溶融混練工程96を経て再 生PS樹脂89となる。

 なお、PP溶融混練工程94、ABS溶融混練工程 95およびPS溶融混練工程96では、必要に応じて 溶融された樹脂をメッシュに通して溶融され ない異物を除去する手法や酸化防止剤などの 再生樹脂の性能、品質を向上させる改質材を 添加する手法を用いることがある。

 上記静電選別工程93において、実施形態1 よび実施形態2に記載の静電選別装置および 静電選別方法を用いることにより、ABS樹脂フ レーク85およびPS樹脂フレーク86を純度99%以上 かつ回収率も70%以上で選別することが可能と なる。また、実施形態3に記載の静電選別方 を用いることにより、トータル回収率を90% 上にすることが可能となる。

 異種樹脂あるいは異物の混入は、再生プ スチックの機械物性を確保するためには、 別回収される樹脂フレークは少なくとも95% 上、好ましくは99%以上の純度が求められる 特に、純度99%以上で選別することで、新材 同等の性能、品質を付与するために溶融混 工程で添加する改質材を削減あるいは低減 ることで、再生プラスチックの性能を向上 せるだけでなく製造コストも同等性能を有 る新材プラスチックの製造コスト以下に抑 ることが可能となる。

 以上のことから、新材と同等の性能を有 る再生プラスチックを新材プラスチック以 のコストで製造することが可能となる。