松村 光家 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 10083, JP)
ENDO, Yasuhiro (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 10083, JP)
三菱電機株式会社 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 Tokyo, 10083, JP)
MATSUMURA, Mitsuie (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 10083, JP)
松村 光家 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 10083, JP)
| 第1のプラスチックおよび第2のプラスチックを含む混合プラスチックを受けて帯電させる帯電部(3,23)と、 前記帯電した混合プラスチックから前記第1のプラスチックと前記第2のプラスチックとを静電的に分離する静電分離部(4,24)と、 前記混合プラスチックの組成を測定する原料組成評価部(7)と、 前記原料組成評価部(7)による測定結果に基づいて、前記分離された前記第1のプラスチックおよび前記第2のプラスチックのいずれか一方を選択して前記帯電部(3,23)へ送る再循環部(6,16)とを備える静電選別システム。 |
| 前記静電選別システムは、さらに、 受けた前記混合プラスチックに含まれるプラスチック微粉を除去し、前記除去後の混合プラスチックを前記帯電部(3,23)へ送る微粉除去部(8)を備える請求の範囲第1項に記載の静電選別システム。 |
| 前記微粉除去部(8)は、0.3mm以下の径を有するプラスチック微粉を除去する請求の範囲第2項に記載の静電選別システム。 |
| 前記微粉除去部(8)は、前記混合プラスチックを水または水溶液中で揺動することにより、前記プラスチック微粉を除去する請求の範囲第2項に記載の静電選別システム。 |
| 前記帯電部(23)は、前記混合プラスチックの受け入れおよび帯電と前記帯電した前記混合プラスチックの前記静電分離部(24)への排出とを並行して行なう請求の範囲第1項に記載の静電選別システム。 |
| 前記混合プラスチックの前記第1のプラスチック平均含有率が25%以下であり、 前記再循環部(6,16)は、前記分離された前記第1のプラスチックを前記帯電部(3,23)へ送る請求の範囲第1項に記載の静電選別システム。 |
本発明は、静電選別システムに関し、特 、混合プラスチックに含まれる複数のプラ チックを選別する静電選別システムに関す 。
プラスチック類を含む廃却された家電品 よび事務機械類などの廃却製品からプラス ックを有価な資源として回収する廃棄物の 資源化が行なわれている。この再資源化の 程において、破砕された複数種のプラスチ ク粒子よりなるプラスチック混合原料から ラスチックを高純度に分別回収する静電選 システムが開発されている。
このような廃棄物の再資源化においては まず、解体が容易で有価な金属類および部 類が手解体などにより回収される。残る部 は解体および回収が難しい金属およびプラ チック類の複合物である。一般的には、こ 複合物は破砕処理されて、金属破砕粒子混 物とプラスチック類破砕粒子混合物とに大 される。さらに、これらの混合物は成分毎 分別回収処理がなされ、再資源化される。
本発明の適用先の一つは、比重が近接し いるために比重選別法では分離回収が難し プラスチック類破砕粒子混合物の選別処理 ある。
たとえば、遠藤康博他著、「使用済み家 混合プラスチックのリサイクル技術」、三 電機技報、三菱電機株式会社、Vol.81、No.6、 2007年発行(非特許文献1)に記載されているよ に、廃却された家電品類から得られた、主 してポリプロピレン(PP)樹脂、アクリロニト ル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂および リスチレン(PS)樹脂よりなるプラスチック混 原料から比重選別法を用いて比重の軽いPP 脂をまず選別回収する。そして、残るABS樹 、PS樹脂、および残渣であるPP樹脂よりなる ラスチック混合原料から静電選別法を用い ABS樹脂とPS樹脂とを選別回収する。
具体的には、3成分すなわちABS樹脂、PS樹 およびPP樹脂から主たる2成分であるABS樹脂 よびPS樹脂を静電選別法で取り出す場合、 とえば静電選別処理を2段階で行なう。すな ち、1段階目でABS樹脂を選別回収し、2段階 でPS樹脂およびPP樹脂の混合物からPS樹脂を 別回収する。
このような場合、前段階の比重選別処理 残渣であるPP樹脂量がPS樹脂量に比べ1桁程 少ないため、特に2段階目の静電選別処理に けるプラスチック混合原料の組成は、偏っ 組成にならざるを得ない。たとえば、平均 成が、PS樹脂:PP樹脂=85~95:15~5となる。また、 プラスチック混合原料の組成は、プラスチッ ク混合原料の元である廃却製品の種別および 量の変動、たとえば品目、数量および季節の 変動などと、上流側の選別処理の動作状況な どとによっても変化する。
一方、このような再資源化によって選別 収されたプラスチック原料よりなる再生プ スチック製品の強度などの物性は、原料で る回収プラスチックの純度に大きく依存す 。再生プラスチック製品についても新材料 りなる製品に近い特性を望む場合には、回 プラスチックの純度として少なくとも94%程 、好ましくは98%のレベルが要求される。但 、再生プラスチック製品の用途として、建 および公園ベンチなど高い品位を必要とし い、いわゆるダウングレードユースの場合 はこの限りではない。
また、回収率は製品のコスト低減を図る で重要である。すなわち、廃棄物であるプ スチック混合原料を再資源化し、回収され プラスチックを幅広く製品に適用するため は、帯電に不利な偏った組成を有するプラ チック混合原料においても、安定して高純 かつ高回収率に分別回収することが可能な 用的な静電選別技術が求められる。
たとえば、特許第3549406号公報(特許文献1) には、以下のようなプラスチック選別方法が 開示されている。すなわち、粉砕された複数 種のプラスチック片を摩擦帯電装置に投入し て攪拌することで帯電させ、帯電させたプラ スチック片を摩擦帯電装置の下方に配置した 静電分離部で分離し、プラスチック片を分離 用容器に別々に回収するようにして特定のプ ラスチック片を取り出すようにする。また、 回収しようとする特定のプラスチック片の量 が少ない場合、複数種のプラスチック片同士 を摩擦帯電装置で攪拌する際に、その特定の プラスチック片を摩擦帯電補助材として所定 量だけ添加する。そして、摩擦帯電装置から 落下したプラスチック片および摩擦帯電補助 材のうち、摩擦帯電補助材を、静電分離部で 分離されるまでに捕獲して摩擦帯電装置へ戻 すことにより繰り返して使用する。
また、特開2000-126649号公報(特許文献2)に 、以下のようなプラスチック選別方法が開 されている。すなわち、粉砕された複数種 混合したプラスチック片を摩擦帯電装置に 入して攪拌することで各プラスチック片の 性および帯電量に帯電させ、これら帯電さ たプラスチック片を摩擦帯電装置の下方に 置した静電分離部で、極性および帯電量に じて分離用容器に別々に回収するようにし 特定のプラスチック片を取り出す。そして 回収しようとする特定のプラスチック片の が少ない場合、混合したプラスチック片同 を摩擦帯電装置で攪拌する際に、その特定 プラスチック片、それと同種のプラスチッ 片、混合したプラスチック片の帯電序列で 間に位置するプラスチック片および所定の 電序列でプラスまたはマイナス側に位置す プラスチック片のうちいずれかを摩擦帯電 助材として所定量だけ添加し、この添加し 摩擦帯電補助材を摩擦帯電装置に残留させ ことで繰り返して使用する。
また、特開2007-111600号公報(特許文献3)に 、以下のような帯電選別装置が開示されて る。すなわち、帯電選別装置では、帯電序 内の位置が異なる第1および第2材料を含む混 合物から、第1および第2材料を選別する。そ て、この帯電選別装置は、混合物を帯電さ 、少なくとも帯電機能を有する部分が第1材 料で構成された第1帯電装置と、第1電極およ 第2電極を有し、第1および第2電極間に第1電 界を発生させ、帯電した混合物に第1電界を 過させることにより、混合物から、混合物 の第1材料の含有比率よりも高い含有比率の 1材料を含む第1選別物と、混合物中の第2材 の含有比率よりも高い含有比率の第2材料を 含む第2選別物とを選別する第1静電選別装置 、第2選別物を帯電させ、少なくとも帯電機 能を有する部分が第2材料で構成された第2帯 装置と、第3電極および第4電極を有し、第3 よび第4電極間に第2電界を発生させ、帯電 た第2選別物に第2電界を通過させることによ り、第2選別物から、第1および第2材料を含む 第3選別物と、第2選別物中の第2材料の含有比 率よりも更に高い含有比率の第2材料を含む 4選別物とを選別する第2静電選別装置とを備 える。
また、特許第3640571号公報(特許文献4)には 、以下のようなプラスチック選別装置が開示 されている。すなわち、プラスチック選別装 置では、分離用空間の下方に、これを通過し て分離されたプラスチック片を別々に回収す るための回収部が設けられ、この回収部は複 数個の回収室および回収部の各回収室を仕切 る仕切り壁を備え、この仕切り壁がドラム電 極に接近離間するよう水平方向に移動調節自 在に構成され、仕切り壁を、各プラスチック 片の極性および帯電量に伴う落下位置に応じ て水平方向に移動させるための移動手段が設 けられている。これにより、プラスチック片 の選別がそれぞれの回収室において正確に行 なえていない場合であっても、画像処理装置 からのプラスチック片の静電分離状態に基づ き、対向電極の電圧を変更することなく、回 収室を仕切る仕切り壁をドラム電極に接近離 間するよう移動手段を用いて、各プラスチッ ク片の極性および帯電量に伴う落下位置に応 じて水平方向に移動させることで、正確な分 離回収ができる。
また、特開2003-103198号公報(特許文献5)には
以下のようなプラスチック選別装置が開示
れている。すなわち、静電選別設備におい
、破砕されたプラスチック片の表面に付着
る汚染物を除去する乾式洗浄装置と摩擦帯
装置との間に粉塵除去装置を設け、プラス
ック片に同伴された粉塵を吸引除去するよ
にしたので、粉塵により静電分離精度が低
することなく高精度にプラスチック片を分
することができる。
しかしながら、特許文献1および2記載の ラスチック選別方法では、特定の組成に対 て特定成分のプラスチックを補助粒子とし 用意する必要がある。また、補助粒子を捕 して除去する機構を別途設ける必要があり 原料組成および原料種別に対して選別プロ スが硬直的で且つ複雑であるという問題点 あった。
さらに、特許文献1および2記載のプラス ック選別方法では、選別すべきプラスチッ 片と比べて大きいプラスチック片を補助粒 として用いて、プラスチック原料における れらのプラスチック片の混合比(表面積を基 として)を帯電に有利な1:1近傍に強制的に調 整する。このため、原理上原料と少なくとも 同量あるいはそれを超える例えば4倍程度の 助粒子を追加する必要があることから、多 の補助粒子を製作する必要があり、コスト 増大してしまうという問題点があった。そ て、プラスチック選別システムが実質的に 理可能な混合原料が半減以下あるいは1/5程 と大幅に減少し、また、選別前の乾燥処理 おいて必要なエネルギーが倍以上あるいは5 と大幅に増加するため、量産性および効率 悪くなるという問題点があった。
また、特許文献3および4には、上記のよ な補助粒子を用いることによる問題点を解 するための構成は開示されていない。さら 、特許文献4記載の構成では、得られる回収 度が80~90%と低く、本発明が目標とする回収 度98%以上を得ることができない。
また、特許文献5記載の発明は、一般的な 組成の混合プラスチックに対し安定な帯電を 得ることを念頭になされたものであるため、 本発明が対象とするプラスチック混合原料、 すなわち帯電に不利な偏った組成を有するプ ラスチック混合原料を静電選別する際に発生 する問題点に対処するには不十分である。す なわち、特許文献5に開示されている粉塵の 去レベル(含有率0.4%)では選別に必要な帯電 が得られないという問題点があった。
本発明の目的は、種々の混合原料を、低 ストで、安定して高純度に選別することが 能な静電選別システムを提供することであ 。
この発明のある局面に係わる静電選別シ テムは、第1のプラスチックおよび第2のプ スチックを含む混合プラスチックを受けて 電させる帯電部と、帯電した混合プラスチ クから第1のプラスチックと第2のプラスチッ クとを静電的に分離する静電分離部と、混合 プラスチックの組成を測定する原料組成評価 部と、原料組成評価部による測定結果に基づ いて、分離された第1のプラスチックおよび 2のプラスチックのいずれか一方を選択して 電部へ送る再循環部とを備える。
またこの発明のさらに別の局面に係わる 電選別システムは、第1のプラスチックおよ び第2のプラスチックを含む混合プラスチッ を受けて、混合プラスチックに含まれるプ スチック微粉を除去する微粉除去部と、微 除去部によってプラスチック微粉が除去さ た混合プラスチックを帯電させる帯電部と 帯電した混合プラスチックから第1のプラス ックと第2のプラスチックとを静電的に分離 する静電分離部とを備える。
本発明によれば、種々の混合原料を、低 ストで、安定して高純度に選別することが きる。
1 供給部、2 乾燥処理部、3,23 帯電部、4 ,24 静電分離部、5 回収部、6,16 再循環部、7 原料組成評価部、8 微粉除去部、9 微粉計 部、11 再循環切り替え部、12 貯蔵部、13 循環供給部、101~105 静電選別システム。
以下、本発明の実施の形態について図面 用いて説明する。なお、図中同一または相 部分には同一符号を付してその説明は繰り さない。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る静
選別システムの構成を示す図である。
図1を参照して、静電選別システム101は、 供給部1と、乾燥処理部2と、帯電部3と、静電 分離部4と、回収部5と、再循環部6と、原料組 成評価部7とを備える。再循環部6は、貯蔵部1 2と、再循環供給部13とを含む。
供給部1は、外部から受けたプラスチック 混合原料を乾燥処理部2へ送り、かつ乾燥処 部2へ送るプラスチック混合原料の量を制御 る。
乾燥処理部2は、供給部1および再循環供 部13から受けたプラスチック混合原料を乾燥 させて帯電部3へ送る。
帯電部3は、乾燥処理部2から受けたプラ チック混合原料を帯電させて静電分離部4へ る。
静電分離部4は、帯電部3によって帯電し プラスチック混合原料からPS樹脂粒子P1とPP 脂粒子P2とを静電的に分離し、回収部5へ送 。
回収部5は、静電分離部4から受けたプラ チックを回収する。回収部5において、プラ チック混合原料中の多量成分であるPS樹脂 子P1と、少量成分であるPP樹脂粒子P2と、PS樹 脂粒子P1およびPP樹脂粒子P2の混合粒子P3(静電 選別における中間成分)とが回収される。
再循環部6は、分離されたPP樹脂粒子P2の なくとも一部を静電選別システム101の上流 に再循環させる、すなわち分離されたPP樹脂 粒子P2の少なくとも一部を乾燥処理部2へ送る 。たとえば、再循環部6は、PP樹脂粒子P2を搬 するための気流搬送機、ベルトコンベアお び振動搬送機等を含む。
より詳細には、貯蔵部12は、回収部5で回 されたPP樹脂粒子P2を蓄える。再循環供給部 13は、貯蔵部12に蓄えられたPP樹脂粒子P2を乾 処理部2へ送り、かつ乾燥処理部2へ送るPP樹 脂粒子P2の量を制御する。
このように、PP樹脂粒子P2を乾燥処理部2 送ることにより、静電選別システムの起動 において再循環されたプラスチックが吸湿 ている場合、および再循環部6における湿度 理が不十分なために再循環プラスチックが 湿している恐れがある場合などでも安定し 選別処理を行なうことができる。
なお、静電選別システムの連続的な運転 において再循環に要する時間が短い場合に 、再循環されたプラスチックについては乾 処理を省略する。すなわち、図1に示す点線 の矢印のように、再循環供給部13は、貯蔵部1 2に蓄えられたPP樹脂粒子P2を直接帯電部3へ送 る構成とすることができる。このような構成 により、乾燥処理に要するエネルギーを低減 することができる。
ここで、回収部5で回収されたPP樹脂粒子P 2のうち、点線より右側のPP樹脂粒子が再循環 部6へ送られ、点線より左側のPP樹脂粒子が、 選別処理の結果得られた製品として静電選別 システム101から取り出される。
なお、再循環されるPP樹脂粒子の量は、 電選別システム101の立上げ時に一時的に増 る場合もありうる。また、貯蔵部12を用いて 再循環量をオン・オフ的に運転する場合には 、あるときは再循環量が多く、あるときは再 循環量が少なくなる場合もありうる。
また、貯蔵部12に一定レベルまでPP樹脂粒 子P2が蓄積されるように、回収部5で回収され たPP樹脂粒子P2の全部または一部がたとえば ン・オフ運転により再循環される。このよ な構成により、帯電部3が受けるプラスチッ 混合原料を起動時から速やかに所望の組成 調合し、安定して選別処理を行なうことが きる。
なお、静電選別システムは、貯蔵部12を えない構成であってもよい。この場合、再 環部6は、供給部1の供給量と連動して常に同 量だけPP樹脂粒子P2を再循環させればよい。
また、原料組成評価部7は、外部から受け たプラスチック混合原料の組成を測定し、こ の組成情報を再循環部6へ出力する。なお、 料組成評価部7は、帯電部3が乾燥処理部2か 受けるプラスチック混合原料の組成を測定 る構成であってもよい。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る静電
選別システムが選別処理を行なう際の動作に
ついて説明する。まず、定常運転時の静電選
別システム101の動作を説明する。
ここでは、選別対象であるプラスチック 合原料の平均組成は、PS樹脂粒子88.5重量%、 PP樹脂粒子11.5重量%であり、±8.5ポイントの変 動幅を有するものと仮定して説明する。
異粒子同士の摩擦による帯電を利用して ラスチック粒子を帯電させ、電界空間を落 する帯電粒子の軌跡の差異で材料を選別す 静電選別システムにおいては、特に偏った 成条件下で組成が変動すると異粒子同士の 突頻度、ひいては粒子の帯電状態が変化し すくなるため、結果的に選別性能が大きく 動する。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態 に係る静電選別システムでは、再循環部6は 選別された少量成分であるPP樹脂粒子P2の少 くとも一部を帯電部3の上流側に再循環させ る。これにより、帯電部3が受けるプラスチ ク混合原料の組成を選別に有利な組成、た えばPP樹脂粒子P2の割合が15重量%以上である 態を保つ。
より詳細には、再循環供給部13は、原料 成評価部7から受けたプラスチック混合原料 組成情報に基づいて、再循環量すなわちPP 脂粒子P2を乾燥処理部2へ送る量を制御する このような構成により、偏った組成条件下 組成が変動した場合であっても、選別性能 大きく変動することを防ぐことができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る 電選別システムの選別性能を示すグラフ図 ある。図2において、横軸はプラスチック混 原料のPP樹脂含有率を示し、縦軸はPS樹脂の 回収率を示す。
グラフG1は、本発明の第1の実施の形態に る静電選別システムの回収率を示す。また グラフG2は、プラスチック混合原料におけ PP樹脂の濃度が低い場合における、PP樹脂粒 の再循環を行なわない従来の静電選別シス ムの回収率を示す。また、グラフG3は、プ スチック混合原料におけるPP樹脂の濃度が高 い場合における、PS樹脂粒子の再循環を行な ない従来の静電選別システムの回収率を示 。また、A1は、従来の静電選別システムに いて帯電されるプラスチック混合原料のPP樹 脂含有率の範囲を示す。A2は、本発明の第1の 実施の形態に係る静電選別システムにおいて 帯電されるプラスチック混合原料のPP樹脂含 率の範囲を示す。
グラフG2から分かるように、PP樹脂粒子P2 再循環しない従来の静電選別システムは、 ラスチック混合原料の組成変動の影響を受 る。すなわち、製品であるPS樹脂の回収率 64%(PP樹脂粒子P2の含有率が3%のとき)から88%(PP 樹脂粒子P2の含有率が20%のとき)まで変動して いる。特に、PP樹脂粒子P2の濃度が低下する 、製品であるPS樹脂の回収率が大きく低下す る。
一方、本発明の第1の実施の形態に係る静 電選別システムでは、帯電部3が受けるプラ チック混合原料の組成を、少量成分であるPP 樹脂粒子P2の割合がたとえば15重量%以上とな 組成に調整する。これにより、PP樹脂粒子P2 とPS樹脂粒子P1との衝突頻度が増大すること より、PS樹脂粒子P1の帯電量を増大させるこ ができるため、グラフG1から分かるようにPS 樹脂の回収率を84%以上に安定に保つことがで きる。
ところで、特許文献1および2記載のプラ チック選別方法では、特定の組成に対して 定成分のプラスチックを補助粒子として用 する必要がある。また、補助粒子を捕獲し 除去する機構を別途設ける必要があり、原 組成および原料種別に対して選別プロセス 硬直的で且つ複雑であるという問題点があ た。ここで、本発明の第1の実施の形態に係 静電選別システムの特長は、元来不純物成 として製品価値の低い少量成分すなわちPP 脂粒子P2を帯電部3の上流側に再循環し、プ スチック混合原料から容易に入手できる安 な帯電補助材として活用することにある。 のような構成により、特定の組成に対して 定成分のプラスチックを補助粒子として用 する必要がなくなり、また、原料組成およ 原料種別に対して選別プロセスを柔軟かつ 易にすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る静 電選別システムでは、既設の静電選別部5の 能を流用することにより、回収すべき多量 分であるPS樹脂粒子P1と補助粒子として用い 少量成分であるPP樹脂粒子P2とを選別する構 成であるため、帯電補助粒子を捕獲して除去 する構成が不要となる。
さらに、特許文献1および2記載のプラス ック選別方法では、選別すべきプラスチッ 片と比べて大きいプラスチック片を補助粒 として用いるため、原理上原料と少なくと 同量あるいはそれを超える例えば4倍程度の 助粒子を追加する必要があることから、多 の補助粒子を製作する必要があり、コスト 増大してしまうという問題点があった。そ て、プラスチック選別システムが実質的に 理可能な混合原料が半減以下あるいは1/5程 と大幅に減少し、また、選別前の乾燥処理 おいて必要なエネルギーが倍以上あるいは5 倍と大幅に増加するため、量産性および効率 が悪くなるという問題点があった。また、従 来の静電選別システムでは、帯電補助粒子を 捕獲するために、帯電補助粒子は選別対象で ある原料よりも通常2~3倍程度大きく作られて いる。このため、帯電補助粒子において帯電 に直接的に寄与する表面積が小さいことから 、帯電効率が悪かった。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態 に係る静電選別システムでは、選別対象であ る原料の一部を帯電補助粒子として活用する 。このような構成により、補助粒子を製作す る必要がなくなる。また、帯電補助粒子とし て用いる粒子の径と選別対象である粒子の径 とが同じである。これにより、再循環させる 少量成分の量は、従来の静電選別システムに おける帯電補助粒子と比べてたとえば半分か ら1/4程度で済むため、プラスチック選別シス テムの処理能力が減少することを防ぐことが でき、また、選別前の乾燥処理において必要 なエネルギーが増加することを防ぐことがで きる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に 係る静電選別システムでは、種々の混合原料 を、低コストで、安定して高回収率かつ高効 率に選別することができる。
一方、過度に少量成分を再循環させてプ スチック混合原料に添加すると、プラスチ ク混合原料中のPS樹脂濃度を下げることに るため、PS樹脂の濃縮工程である静電分離が 困難となるという課題がある。具体的には、 原料中のPS樹脂の濃度が低い条件下でも、濃 が高い条件と同レベルの高純度なPS樹脂を 収するために、異粒子間の帯電量の差を大 くする必要がある。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る 電選別システムの選別性能を示すグラフ図 ある。図3において、横軸はプラスチック混 原料のPP樹脂含有率を示し、縦軸はPS樹脂の 回収純度を示す。
グラフG1は、本発明の第1の実施の形態に る静電選別システムの回収純度を示す。ま 、グラフG2は、プラスチック混合原料にお るPP樹脂の濃度が低い場合における、PP樹脂 子の再循環を行なわない従来の静電選別シ テムの回収純度を示す。また、グラフG3は プラスチック混合原料におけるPP樹脂の濃度 が高い場合における、PS樹脂粒子の再循環を なわない従来の静電選別システムの回収純 を示す。また、A1は、従来の静電選別シス ムにおいて帯電されるプラスチック混合原 のPP樹脂含有率の範囲を示す。A2は、本発明 第1の実施の形態に係る静電選別システムに おいて帯電されるプラスチック混合原料のPP 脂含有率の範囲を示す。
グラフG3から分かるように、従来の静電 別システムでは、PP樹脂粒子P2の割合がプラ チック混合原料の25%を超えると、PS樹脂の 収純度が大きく低下する。これは、前述の うに、原料中のPS樹脂の濃度の低下による選 別難易度の上昇の影響が、PP樹脂の濃度の上 による帯電量の増大の影響よりも大きく、P S樹脂を高純度に回収することが難しいため ある。
そこで、製品として価値の低い少量成分 あるPP樹脂粒子P2を再循環させて多量成分で あるPS樹脂粒子P1の帯電を強化することに加 て、帯電部3が受けるプラスチック混合原料 PP樹脂含有率に上限および下限を設けるこ が考えられる。
具体的には、回収すべきPS樹脂粒子の回 純度および回収率とPP樹脂粒子のプラスチッ ク混合原料における割合との相関を求め、回 収純度および回収率の目標値との関係などを 整理して、PP樹脂含有率の適切な目標範囲を 定する。
たとえば、帯電部3が受けるプラスチック 混合原料のPP樹脂含有率の目標上限値を、PS 脂の回収純度が低下し始める23%に設定する 但し、先に仮定した条件では、プラスチッ 混合原料中のPP樹脂含有率がバラツキを含め て20%程度以下であり、上限値の23%を下回るた め、PP樹脂含有率の上限を調整するための具 的措置は不要であった。すなわち、本発明 第1の実施の形態に係る静電選別システムで は、PP樹脂平均含有率が25%以下であるプラス ック混合原料が選別対象となる。なお、PP 脂含有率の上限を制御するための具体的措 については、本発明の第2の実施の形態にお て説明する。
一方、PP樹脂含有率の適切な目標下限値 設定は以下の通りである。すなわち、PP樹脂 粒子P2の再循環量の増大は、静電選別システ の最大処理量の制約により、実質的に選別 理されるプラスチック混合原料の低減、お び再循環部6を構成する設備の増大をもたら すため、基本的に好ましいものではない。そ こで、本発明の第1の実施の形態に係る静電 別システムでは、PS樹脂の回収率として80%程 度を確保したいという目標との兼ね合いで、 帯電部3が受けるプラスチック混合原料のPP樹 脂含有率の目標下限値を15%に設定した。すな わち、外部から受けたPP樹脂含有率が15%以下 場合に再循環部6がPP樹脂粒子P2を再循環さ ることで帯電部3が受けるPP樹脂含有率が15% 上になるように設定した。
ここで、原料組成評価部7は、連続的或い は定期的に、少なくともPP樹脂についてのプ スチック混合原料の組成情報を得る。そし 、再循環供給部13は、原料組成評価部7から けた組成情報と、供給部1によるプラスチッ ク混合原料の供給流量情報とに基づいて、PP 脂粒子P2の再循環量を制御する。
また、原料組成評価部7は、たとえば、赤 外線スペクトル等の分光法を用いた樹脂種の 特定あるいは試薬による湿式分析を用いた樹 脂種の特定などと、重量測定とを組み合わせ てプラスチック混合原料の組成情報を得る。 あるいは、原料組成評価部7は、スペクトル 光法を用いてプラスチック粒子の樹脂種を 々に特定し、それを基に個数ベースの組成 報を算出し、これを活用する。
なお、プラスチック混合原料の組成の短 間での大きな変動は通常稀であることから 本発明の第1の実施の形態に係る静電選別シ ステムが採用する高度な制御方式の代わりに 、一定量のPP樹脂粒子P2、たとえばプラスチ ク混合原料の5%に相当するPP樹脂粒子P2を再 環する構成であっても、PP樹脂含有率が特に 低い場合における回収率の大きな低下を防ぐ 効果がある。これは、細かな回収率の維持向 上が必ずしも必要でない場合も同様である。
また、静電選別システムは、プラスチッ 混合原料の特に大きな組成変動がある場合 手動で少量成分の再循環量を調整すること 可能な構成であってもよい。
また、静電選別システムにおいて採用さ た制御方式の要求に応じて、原料組成評価 7は、プラスチック混合原料におけるPP樹脂 ついての組成情報を高頻度に測定し、静電 別システム101の制御側に組成情報を提供す 自動分析機器であってもよい。
また、プラスチック混合原料の組成が短 間で大きく変動しない場合、原料組成評価 7を用いる代わりに、投入原料のロット毎の 組成情報に基づいて少量成分の再循環量を決 定する構成であってもよい。また、上記組成 情報は、原料ロットの組成分析結果、ならび にプラスチック混合原料の元原料である廃却 された家電品および事務機械類などの廃却製 品の種別および数量などの、廃棄物処理シス テム上流側の情報により推定された組成情報 であってもよい。
また、原料組成評価部7は、厳密な組成情 報を得る構成である必要は必ずしも無く、静 電分離部4で選別された各プラスチック成分 なわちPS樹脂粒子P1、PP樹脂粒子P2および混合 粒子P3の重量配分に関わる情報等に基づいて 料組成を推定する構成であってもよい。具 的には例えば、予め得られた選別後の各プ スチック成分の重量配分の組成依存性に関 る装置データ(重量配分と組成の相関データ )に対し、選別中の各時点で得られたPS樹脂粒 子P1、PP樹脂粒子P2および混合粒子P3の重量配 に関わるデータを参照することで、上記各 点でのプラスチック混合原料の推定組成を ることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る静 電選別システムでは、図1に示すように、回 部5で回収された高純度なPP樹脂粒子P2の一部 を再循環部6へ送るように構成したが、これ 限定するものではない。回収部5が、さらに 回収されたPP樹脂粒子を相対的に高純度なPP 樹脂粒子と相対的に低純度なPP樹脂粒子とに 分して回収し、低純度なPP樹脂粒子を再循 部6へ送る構成であってもよい。PP樹脂粒子 再循環はあくまで組成調整を目的とするた 、プラスチック混合原料よりもPP樹脂組成が 高ければ効果が得られる。具体的には、混合 粒子P3(静電選別における中間成分)の近傍に 下したPP樹脂粒子(模式的には図1において点 より左側のPP樹脂粒子)を再循環する方が、 品の純度管理および製品量の増大という点 有利である。再循環するPP樹脂は組成がた えば60%以上あれば十分利用可能である。
次に、起動時の静電選別システム101の動作
説明する。
静電選別システム101では、再循環したPP樹
粒子P2を一定量貯蔵する貯蔵部12が設けられ
いる。そして、静電選別システム101の起動
には貯蔵部12が蓄えているPP樹脂粒子P2と供
部1から供給されるプラスチック混合原料と
を必要に応じて適宜混合し、帯電部3におい
帯電することにより、起動時から良好な回
純度および回収率を得ることができる。
そして、静電分離部4および回収部5によ て選別回収されたPP樹脂粒子P2は、貯蔵部12 戻される。
運用的には、たとえば、起動時には、再 環部6のデッドボリュームすなわち樹脂粒子 の流路の体積を勘案して定常運転時よりも多 めにPP樹脂粒子P2を貯蔵する。或いは、運転 始後のみデッドボリューム分だけ定常運転 よりも多いPP樹脂粒子P2を貯蔵部12に戻す。
なお、静電選別システム101の導入直後の 動時においては、貯蔵部12を含めて少量成 であるPP樹脂粒子P2は一切保有されていない 、以下のように取り扱えばよい。
図2および図3に示すように、PP樹脂粒子P2 再循環させない場合でも、回収率は劣るも の比較的高い純度で選別回収を行なうこと 可能である。選別後のPP樹脂粒子P2が多く含 まれる回収物を再循環部6を通して再循環し 運転をしばらく継続することで、再循環部6 よって再循環されるPP樹脂粒子P2の純度が増 すため、定常運転が可能になる。プラント容 量にも依存するが、1時間~半日程度で定常運 に移ることが可能である。
次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る静
電選別システムと比べて再循環させる樹脂粒
子を選択する機能を追加した静電選別システ
ムに関する。以下で説明する内容以外は第1
実施の形態に係る静電選別システムと同様
ある。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る静
選別システムの構成を示す図である。
図4を参照して、静電選別システム102は、本
発明の第1の実施の形態に係る静電選別シス
ムと比べて、再循環部6の代わりに再循環部1
6を備える。再循環部16は、再循環切り替え部
11と、貯蔵部12と、再循環供給部13とを含む。
再循環切り替え部11は、原料組成評価部7 よって得られたプラスチック混合原料の組 情報に基づいて、分離されたPP樹脂粒子P2を 貯蔵部12へ送るか、分離されたPS樹脂粒子P1を 貯蔵部12へ送るかを切り替える。すなわち、 電選別システム102では、再循環経路の導入 を切り替え可能とすることで、1個の再循環 部16を少量成分である樹脂粒子と多量成分で る樹脂粒子とで共用している。なお、静電 別システムの使用頻度が高い場合などには 少量成分および多量成分でそれぞれ専用の 循環経路を設けてもよい。
また、再循環供給部13は、原料組成評価 7によって得られたプラスチック混合原料の 成情報に基づいて、帯電部3が受けるプラス チック混合原料中のPS樹脂の割合が所定範囲 なるように、帯電部3へ送るPS樹脂粒子P1お びPP樹脂粒子P2の量を制御する。
ここでは、選別対象であるプラスチック 合原料の平均組成は、PS樹脂粒子82重量%、PP 樹脂粒子18重量%であり、±10ポイントの変動 を有するものと仮定して説明する。
静電選別システム102は、外部から受けた ラスチック混合原料のPP樹脂含有率が規定 であるたとえば15%よりも低い場合、少量成 であるPP樹脂粒子P2の少なくとも一部を再循 部16によって帯電部3の上流側に再循環する これにより、帯電部3が受けるプラスチック 混合原料の組成を選別に有利な組成、たとえ ばPP樹脂粒子P2の割合が15重量%以上である状 を保つ。
また、静電選別システム102では、外部か 受けたプラスチック混合原料のPP樹脂含有 が規定値であるたとえば21%よりも高い場合 多量成分であるPS樹脂粒子P1の少なくとも一 を再循環部16によって帯電部3の上流側に再 環する。これにより、帯電部3が受けるプラ スチック混合原料の組成を選別に有利な組成 、たとえばPP樹脂粒子P2の割合が21重量%以下 ある状態を保つ。
ここで、再循環量は、原料組成評価部7に よって得られるプラスチック混合原料の組成 情報と、供給部1によるプラスチック混合原 の供給流量とに基づいて決定される。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る 電選別システムの選別性能を示すグラフ図 ある。図5において、横軸はプラスチック混 原料のPP樹脂含有率を示し、縦軸はPS樹脂の 回収率を示す。
グラフG1は、本発明の第2の実施の形態に る静電選別システムの回収率を示す。また グラフG2は、再循環を行なわない従来の静 選別システムの回収率を示す。また、A1は、 従来の静電選別システムにおいて帯電される プラスチック混合原料のPP樹脂含有率の範囲 示す。A2は、本発明の第2の実施の形態に係 静電選別システムにおいて帯電されるプラ チック混合原料のPP樹脂含有率の範囲を示 。
静電選別システム102では、少量成分であ PP樹脂粒子P2の含有率が相対的に低い場合、 本発明の第1の実施の形態に係る静電選別シ テムと同様に、選別後のPP樹脂粒子P2を再循 して帯電部3が受けるプラスチック混合原料 のPP樹脂含有率を上げることにより、PS樹脂 子P1の回収率を向上させることができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る 電選別システムの選別性能を示すグラフ図 ある。図6において、横軸はプラスチック混 原料のPP樹脂含有率を示し、縦軸はPS樹脂の 回収純度を示す。
グラフG1は、本発明の第2の実施の形態に る静電選別システムの回収純度を示す。ま 、グラフG2は、再循環を行なわない従来の 電選別システムの回収純度を示す。また、A1 は、従来の静電選別システムにおいて帯電さ れるプラスチック混合原料のPP樹脂含有率の 囲を示す。A2は、本発明の第2の実施の形態 係る静電選別システムにおいて帯電される ラスチック混合原料のPP樹脂含有率の範囲 示す。
先に仮定した条件では、プラスチック混 原料のPP樹脂含有率は、PS樹脂の回収純度を 低下させる比較的高濃度なレベルまで変動し ている。
すなわち、再循環を行なわない従来の静 選別システムでは、少量成分であるPP樹脂 子P2の濃度が上昇すると、製品であるPS樹脂 回収純度が大きく低下する。
しかしながら、本発明の第2の実施の形態 に係る静電選別システムでは、再循環切り替 え部11は、原料組成評価部7から受けたプラス チック混合原料の組成情報により、PP樹脂含 率がたとえば21%を超えると、選別後の多量 分であるPS樹脂粒子P1を貯蔵部12へ送る。す わち、多量成分であるPS樹脂粒子P1を帯電部 3の上流側に再循環させることにより、帯電 3が受けるプラスチック混合原料の組成を選 に有利な組成、たとえば少量成分であるPP 脂粒子P2の割合が21重量%以下である状態を保 つ。これにより、グラフG1で示すように、98% PS回収純度を維持することができる。
一方、図5を参照して、本発明の第2の実 の形態に係る静電選別システムでは、選別 れた高純度な製品すなわちPS樹脂粒子P1の一 を原料側に再循環させるため、グラフG1で すように、PS樹脂の回収率がやや低下する。 しかしながら、再資源化された樹脂を新品の 樹脂と近いレベルで再利用するためには、高 い純度で選別回収を行なう必要がある。プラ スチック混合原料の組成が大きく変動する場 合には、本発明の第2の実施の形態に係る静 選別システムが奏する効果は大きい。
その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る静電選別システムと同様であるため 、ここでは詳細な説明を繰り返さない。した がって、本発明の第2の実施の形態に係る静 選別システムでは、種々の混合原料を、低 ストで、安定して高純度、高回収率かつ高 率に選別することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る静
電選別システムと比べて混合プラスチック原
料中の微粉を除去する機能を追加した静電選
別システムに関する。以下で説明する内容以
外は第1の実施の形態に係る静電選別システ
と同様である。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る静
選別システムの構成を示す図である。
図7を参照して、静電選別システム103は、本
発明の第1の実施の形態に係る静電選別シス
ムと比べて、さらに、微粉除去部8を備える
微粉除去部8は、外部から受けたプラスチ ック混合原料に含まれるプラスチック微粉を 除去し、除去後のプラスチック混合原料を供 給部1へ送る。
供給部1は、微粉除去部8から受けたプラ チック混合原料を乾燥処理部2へ送り、かつ 燥処理部2へ送るプラスチック混合原料の量 を制御する。
ここでは、選別対象であるプラスチック 合原料の平均組成は、PS樹脂粒子90重量%、PP 樹脂粒子10重量%であるものと仮定して説明す る。
微粉除去部8は、プラスチック微粉を除去 することにより、帯電部3における帯電を阻 しないようなレベルにプラスチック混合原 の微粉含有量を維持する。
プラスチック混合原料には、規格寸法以 の破砕片として、微粒子、および微粒子よ 更に微小な微粉が含まれる。本発明の第3の 実施の形態に係る静電選別システムは、第1 、静電気力でプラスチック粒子表面に強固 固着する微粉が、プラスチック粒子の帯電 大きな悪影響を与えるという新たな知見に づく。第2に、その悪影響はプラスチック混 原料の組成が偏るほど顕著になるというも 一つの新たな知見に基づく。
ここで、微粉は、目の開き0.3mm以下の篩( るい)を通過する微粒子として定義する。す なわち、微粉除去部8は、0.3mm以下の径を有す るプラスチック微粉を除去する。
図8は、プラスチック混合原料の微粉含有 率とPS/PP混合プラスチック粒子の帯電特性と 関係を示すグラフ図である。図8において、 横軸はプラスチック混合原料の微粉含有率を 示し、縦軸はPS/PP混合プラスチック粒子の帯 密度差すなわちPS樹脂粒子-PP樹脂粒子間の 電密度の差を示す。また、P1,P2,P3はプラスチ ック混合原料のPP樹脂含有率がそれぞれ10重 %,25重量%,50重量%である場合を示す。
図8における縦軸の帯電密度差は、本材料 系では、正に帯電するPS樹脂粒子P1と、負に 電するPP樹脂粒子P2との間の帯電密度の差で り、この帯電密度差が本材料系を静電選別 る駆動力になる。本材料系で高い回収率を 持しつつPS樹脂の回収純度が98%レベルであ 静電選別を行なうためには、図8においてDで 示すように、経験的に1nC/cm2程度以上の帯電 度差が要求される。この1nC/cm2程度以上の帯 密度差を達成するには、PP樹脂含有率が10重 量%の場合には、微粉含有率を0.015%程度以下 保つ必要がある。また、PP樹脂含有率が25重 %の場合には、微粉含有率を0.05%程度以下に つ必要がある。
このように、帯電部3が受けるプラスチッ ク混合原料のPP樹脂含有率が高いほど帯電し すく、プラスチック混合原料の微粉含有を 容する傾向がある。このため、静電選別シ テムがPP樹脂粒子P2の再循環を行なう場合に は、微粉除去部8によって微粉含有率をたと ば0.03%以下にすれば、PS/PP混合プラスチック 子の十分な帯電密度差を得ることができる
本発明の第3の実施の形態に係る静電選別 システムでは、回収部5で回収されたPP樹脂粒 子P2を再循環部6によって帯電部3の上流側に 循環し、PP樹脂濃度の調整目標範囲の下限値 をたとえば10%に設定して静電選別システムを 動作させる。そして、さらに、微粉除去部8 よってプラスチック混合原料の微粉含有率 0.015%以下に保つ。
図9は、PS/PP混合プラスチック粒子の帯電 間と帯電密度差との関係を示すグラフ図で る。図9において、横軸はPS/PP混合プラスチ ク粒子の帯電時間を示し、縦軸はPS/PP混合 ラスチック粒子の帯電密度差を示す。また P11は、微粉除去部8を備え、再循環部6を備え ないと仮定した場合の静電選別システム103の 帯電密度差を示す。P12は、微粉除去部8およ 再循環部6を備える静電選別システム103の帯 密度差を示す。P13は、微粉除去部8および再 循環部6を備えない従来の静電選別システム 帯電密度差を示す。
図8および図9を参照して、微粉除去部8に って微粉含有率をさらに0.01%以下にすれば PS/PP混合プラスチック粒子の帯電量が一層強 化される(図8のP1)。これにより、プラスチッ 混合原料のPP樹脂含有率が10%未満の場合で 、PP樹脂粒子P2の再循環量を削減した状態に いて高性能で安定な静電選別が可能になる あるいは、PP樹脂粒子P2の再循環を行なわな い構成であっても、高性能で安定な静電選別 が可能になる(図9のP11)。また、PP樹脂粒子P2 含有率が25%を越えるような場合でも、帯電 度差を増大させることができ、PS樹脂の回収 純度の低下を緩和することができる。その結 果、PP樹脂濃度の調整目標範囲の上限値につ ての制約を緩和することができる。
なお、微粉除去部8を備えず、原料中の微 粉量を管理しない従来の静電選別システムで は、微粉含有率がたとえば0.03%-0.1%の範囲と る。このため、プラスチック混合原料の組 が偏っており、かつ微粉量が多い場合には 十分な帯電密度差が得られない場合がある すなわち、本発明の第3の実施の形態に係る 電選別システムでは、選別性能の安定化を ることができる。
本発明の第3の実施の形態に係る静電選別 システムが本発明の第1の実施の形態に係る 電選別システムと比べてさらに優位な点は 帯電を阻害する微粉を除去することにより PP樹脂粒子P2の再循環量をさらに低減するか あるいはPP樹脂粒子P2の再循環を不要とする 点にある。
すなわち、本発明の第3の実施の形態に係 る静電選別システムでは、たとえば乾燥処理 部2および帯電部3を流通するプラスチックの 量は、プラスチック混合原料を1重量部とす ると、再循環部6によるPP樹脂粒子P2の再循環 を合わせても1~1.1重量部程度である。これ より、乾燥処理部2および帯電部3を流通する プラスチックの総量をプラスチック混合原料 の倍程度から5倍程度にする必要がある従来 静電選別システムと比べ、プラスチック混 原料の処理量を約倍から約5倍にすることが きる。そして、帯電の前処理として必要な 燥処理に要するエネルギーを、再循環量が ない分だけ削減することができる。
また、本発明の第1ないし第3の実施の形 に係る静電選別システムは、補助材を半永 的に循環させる従来の静電選別システムと 異なり、PP樹脂粒子P2の平均的な循環回数が3 回程度である。これにより、帯電部3および 電分離部4の湿度等の動作環境にも依存する 、PP樹脂粒子P2の循環回数を少なくすること ができるため、再循環させるPP樹脂粒子P2の 燥処理および微粉除去は必ずしも必要でな 、乾燥処理に要するエネルギーをさらに削 することができる。
すなわち、従来の静電選別システムでは 多量の補助材が必要であり、再循環するプ スチック粒子の吸湿および磨耗劣化が避け れないことから、乾燥処理等の再生処理が 可欠である。一方、たとえば、本発明の第3 の実施の形態に係る静電選別システムでは、 図7に示す点線の矢印のように、再循環供給 13は、貯蔵部12に蓄えられたPP樹脂粒子P2を直 接帯電部3へ送る構成とすることができる。 のような構成により、乾燥処理に要するエ ルギーを従来の静電選別システムと比べて 半減することができる。
図10は、プラスチック混合原料に含まれ 微粒子および微粉の条件と帯電性との関係 示す図である。
図10では、プラスチック混合原料に含ま る破砕片のうち、粒子径0.3mm-2mmと相対的に きい微粒子と、粒子径0.3mm以下と相対的に小 さい微粉との帯電性への影響度が比較されて いる。なお、ここでは、正規のプラスチック 粒子の大きさを2mm以上と規定している。
図10を参照して、偏った組成を有するプ スチック混合原料では、微粒子を除去して 帯電性に大きな改善はみられなかった。
一方、0.3mm以下の径を有する微粉の含有 の低減に伴い、帯電性が大きく改善した。 れは、径の小さな微粉はクーロン力で強固 プラスチック粒子表面に固着して帯電につ て活性な部位を覆い、摩擦帯電においても 着が外れないことから、帯電を阻害するか である。
0.3mmを超える径を有する微粒子は、帯電 の阻害効果が顕著でない。これは、摩擦帯 における振動などで固着が外れるためと考 られる。
上記の原理に基づけば、微粉除去部8とし ては、微粉の帯電が維持されるために効果的 に微粉を除去できない乾式の加振/篩タイプ ものよりも、帯電荷が必然的に放電される 式の洗浄タイプの方が有効である。
ここでは、水槽中にプラスチック原料を 入し、5分間揺動を与え、その後洗浄し乾燥 することで、微粉付着量をほぼ無くすことが できた。このような処理で微粉付着率を0.005% 程度以下に保つことにより、たとえばPP樹脂 子10重量%であるプラスチック混合原料を用 る場合、少量成分であるPP樹脂粒子の含有 を増加させなくても、すなわちPP樹脂粒子P2 再循環を行なわなくても、必要最低限の帯 量を確保することができる。但し、少量成 の含有率を増加することにより、帯電量の 度確保および選別の高精度化、ならびに図9 のP12で示すように帯電の高速化が可能になる 。
ところで、静電選別システム103の上流側 あるプラスチック混合原料の供給側では、 述したような比重選別処理が行なわれたり 破砕粒子混合物の洗浄が行なわれたりする 例がある。
たとえば、静電選別システム103の上流側 おいて上記のような湿式操作を行なうシス ムに、微粉除去部8の機能を兼ねさせること が可能である。すなわち、静電選別システム 103が受けるプラスチック混合原料中の微粉含 有量が設定値以下である状態を確保すること により、静電選別システム103を簡略化するこ とができる。
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る 電選別システムの変形例の構成を示す図で る。
図11を参照して、静電選別システム104は 静電選別システム103と比べて、微粉除去部8 代わりに微粉計測部9を備える。
微粉計測部9は、外部から受けたプラスチ ック混合原料に含まれるプラスチック微粉量 を計測または推定する。すなわち、微粉計測 部9は、定期的あるいは不定期にプラスチッ 混合原料の微粉含有量を計測または推定し 静電選別システム104内の図示しない制御部 の他ブロック、および必要に応じて静電選 システム104の上流側の湿式操作を行なうシ テム等へ計測または推定した微粉含有量を ィードバックする。
微粉計測部9は、たとえば、所定量のプラ スチック試料を所定容積のたとえば水、水溶 液またはイオン性溶媒と共に容器に導入し、 揺動または超音波などによる振動処理を与え 、その後、液側に移動させた微粉の量を光学 的または重量などによる分析手段で定期的に 定量化する。その際重要な点は、帯電性に影 響を与えない微粒子ではなく帯電の阻害要因 となる微粉の量を的確に評価することである 。すなわち、プラスチック試料と液側とを分 ける際に0.1mm~0.3mm程度の目の開きを有する篩 たはフィルターで漉し分けることにより、 粉量のみを定量化することができる。
なお、本発明の第3の実施の形態に係る静 電選別システムでは、微粉の定義の閾値およ び微粉量評価の閾値として粒径0.3mmを用いた 、現実的には破砕形状が不定形になること ら一つの数字で閾値を代表することは困難 ある。
たとえば、本発明の第3の実施の形態に係 る静電選別システムにおいて、粒径0.1mm以上 微粒子が除去されたプラスチック混合原料 用いて帯電試験をした場合、帯電不良は、 径0.1mm以上の微粒子の除去を行なわない場 と殆ど同じであった。すなわち、この場合 は閾値を粒径0.1mm程度に設定することになる 。したがって、このようなプラスチック混合 原料を用いる場合には、微粉を定義するため の閾値は、粒径0.1mm-0.3mm程度の範囲で設定す 。ここでは、より安全に、閾値を粒径0.3mm 下に設定した場合を説明した。
なお、この閾値の粒径は材料系の組合せ よび帯電部3の仕様などにも依存すると考え られ、また、粒径の定義方法にも依存する。 したがって、本発明の第3の実施の形態に係 静電選別システムの個々の適用事例におい は、実験などで評価することで必要に応じ 範囲の閾値領域を認識し、この閾値範囲に づいて微粉の閾値を設定すればよい。
重要なことは、帯電を阻害する微粉の存 を認識することであり、また、含有量に限 ば微粒子は微粉に比べ圧倒的に多量である 方、帯電を阻害するのは一桁以上少量の微 であることである。したがって、微粒子に 目した既存の粉塵除去装置および粉塵含有 の管理手法は、現象の本質に立脚していな 点で、特に偏った組成を有する混合プラス ックの選別処理を行なう場合に有効でない
たとえば、前述の帯電試験では、0.1mm以 の微粉の含有率が0.015%であったのに対し、0. 1mm-1.5mmの微粒子の含有率は0.5%であった。そ て、前述のように0.1mm-1.5mmの微粒子を多量に 除去しても、0.015%存在する微粉の影響で帯電 特性は改善しなかった。
静電選別用途に提案されている従来例(特 開2003-103198号公報(特許文献5)参照)の粉塵分離 装置は、微粉の除去を目的とせず、また、粉 塵分離処理後の混合プラスチック中の粉塵含 有率が0.4%もあり、特に偏った組成を有する 合プラスチックの静電選別には有効でない
その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る静電選別システムと同様であるため 、ここでは詳細な説明を繰り返さない。した がって、本発明の第3の実施の形態に係る静 選別システムでは、種々の混合原料を、低 ストで、安定して高純度に選別することが きる。
次に、本発明の他の実施の形態について 面を用いて説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一符号を付してその説明は り返さない。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る静
電選別システムと比べて処理効率を向上させ
た静電選別システムに関する。以下で説明す
る内容以外は第3の実施の形態に係る静電選
システムと同様である。
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る静
選別システムの構成を示す図である。
図12を参照して、静電選別システム105は、
発明の第3の実施の形態に係る静電選別シス
ムと比べて、帯電部3および静電分離部4の
わりに帯電部23および静電分離部24を備える
静電選別システムの実用運転においては 生産性の視点から、処理時間を律速する帯 時間の短縮化が重要である。
偏った組成を有する原料粒子では、異成 粒子同士の衝突頻度が少ないため、原料粒 が1:1の混合比を有する場合と比べて相対的 長い帯電時間を要する。さらに、原料粒子 微粉が含まれる場合には、衝突の有効度が 少するため、帯電が長時間化する。
このように偏った組成を有するプラスチ ク混合原料を回収純度98%程度の高純度で回 するには、たとえば30分程度の十分な帯電 間が必要である。したがって、偏った組成 有するプラスチック混合原料について高純 な回収を行なう場合、帯電部の帯電容器と てバッチ処理方式の帯電容器を用いる構成 一般的である。
一方、本発明の第3の実施の形態に係る静 電選別システムでは、先に述べたように原料 組成の最適化および帯電を阻害する微粉の高 度除去によって帯電を活性化していることか ら、帯電を高速化できる利点がある。
図9を参照して、実質的に微粉が無い条件 、たとえば本発明の第3の実施の形態に係る 電選別システムによって微粉含有率が0.005% 度以下に保たれる条件では、0.1~0.2時間のよ な短い帯電時間でも静電選別処理において 分な帯電量を得ることができる。
さらに、少量成分であるPP樹脂粒子P2の再 循環によってPP樹脂含有率を適正値、たとえ 帯電部23が受ける混合プラスチックのPP樹脂 粒子含有率を25%に保つことで、さらに帯電量 を増大し、短時間で高精度な静電選別を行な うことができる。
そして、このような短い帯電時間であれ 、連続供給・排出型の帯電容器を採用する とができるため、処理時間の短縮およびシ テム運用の簡素化を同時に実現することが きる。
すなわち、本発明の第4の実施の形態に係 る静電選別システムにおいて、帯電部23がプ スチック混合原料の受け入れおよび帯電と 帯電したプラスチック混合原料の静電分離 4への排出とを並行して行なう。これにより 、帯電部23および静電分離部24は、プラスチ ク混合原料の帯電およびPS樹脂粒子P1とPP樹 粒子P2との分離を並行して行なうことができ る。
バッチ運転用すなわちバッチ処理方式の 電容器を用いる場合には、具体的には、帯 容器が一系列であると、帯電処理中は静電 離部24などの他の機器が休止する一方で、 電粒子の排出中は逆に帯電処理を行なえな 欠点がある。このため、帯電時間が長くな ことに加えて、システム運用面のロスがさ に加わる欠点がある。
しかしながら、連続供給・排出型の帯電 器の場合には、帯電部23および静電分離部24 が常に連続的に動作しているため、システム 運用面のロスが生じない。
このような連続供給・排出型の帯電容器 、たとえば円筒型の既存バッチ型の帯電容 において入口および出口を設置して常時開 して運用する構成、サイクロン式の帯電容 および配管壁で摩擦帯電する摩擦帯電容器 利用可能である。さらに、バッチ処理方式 帯電容器を2系列設け、一方の系列がプラス チック混合原料の受け入れおよび帯電処理を 行ない、他方の系列がプラスチック混合原料 の排出を行ない、これらの処理を両系列間で 切り替える構成が利用可能である。
その他の構成および動作は第1の実施の形 態に係る静電選別システムと同様であるため 、ここでは詳細な説明を繰り返さない。した がって、本発明の第4の実施の形態に係る静 選別システムでは、種々の混合原料を、低 ストで、安定して高純度に選別することが きる。
今回開示された実施の形態はすべての点 例示であって制限的なものではないと考え れるべきである。本発明の範囲は上記した 明ではなくて請求の範囲によって示され、 求の範囲と均等の意味および範囲内でのす ての変更が含まれることが意図される。
