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Title:
ELEVATOR SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/046969
Kind Code:
A1
Abstract:
An elevator system which allows easy setting of the association between a floor name for display and a floor name for management. The system is provided with an input edit part for inputting symbols such as numerals and marks to be displayed as the floor name for display and an input edit control part which performs a process of associating the symbols inputted from the input edit part with the floor name for management. On the basis of the result of the process performed by the input edit control part, the symbol inputted from the input edit part is set as the floor name for display to be displayed by a destination floor display device.

Inventors:
WU WEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069035
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
October 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
WU WEI (JP)
International Classes:
B66B3/02; B66B1/46
Domestic Patent References:
WO2005105643A12005-11-10
Foreign References:
JP2006103881A2006-04-20
JP2005247547A2005-09-15
JP2006290543A2006-10-26
JP2006256830A2006-09-28
JPH11301939A1999-11-02
Attorney, Agent or Firm:
TAKADA, Mamoru et al. (JP)
Takada 守 (JP)
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Claims:
 エレベータ利用者が行先階を登録するための行先階登録装置と、
 前記行先階登録装置から登録された行先階を所定の表示階床名で表示する行先階表示装置と、
 前記行先階登録装置及び前記行先階表示装置を含むエレベータ機器の動作を、表示階床名とは異なる所定の管理階床名を利用して制御する制御装置と、
を備えたエレベータシステムであって、
 表示階床名として表示させる数字や記号等のシンボルを入力するための入力編集部と、
 前記入力編集部から入力されたシンボルを各管理階床名に対応させる処理を行う入力編集制御部と、
 前記入力編集制御部の処理結果に基づき、前記入力編集部から入力されたシンボルを、前記行先階表示装置で表示する表示階床名として設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
 エレベータ利用者が行先階を登録するための行先階登録装置と、
 前記行先階登録装置から登録された行先階を所定の表示階床名で表示する行先階表示装置と、
 前記行先階登録装置及び前記行先階表示装置を含むエレベータ機器の動作を、表示階床名とは異なる所定の管理階床名を利用して制御する制御装置と、
を備えたエレベータシステムであって、
 表示階床名として表示させる数字や記号等のシンボルを入力するための入力編集部と、
 前記入力編集部から入力されたシンボルを各管理階床名に対応させて、前記入力されたシンボルと管理階床名との対応表を作成する入力編集制御部と、
 前記入力編集制御部によって作成された対応表に基づき、前記入力編集部から入力されたシンボルを、前記行先階表示装置で表示する表示階床名として設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
 入力編集部及び入力編集制御部は、行先階登録装置及び行先階表示装置とは別装置からなるビル階床名設定装置に備えられ、
 設定手段は、
 前記ビル階床名設定装置に設けられ、前記入力編集制御部の処理結果を送信する第1通信部と、
 前記行先階表示装置に設けられ、前記第1通信部から送信された前記入力編集部の処理結果を受信する第2通信部と、
を備え、前記第2通信部が受信した内容に基づき、前記入力編集部から入力されたシンボルを、前記行先階表示装置で表示する表示階床名として設定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
 ビル階床名設定装置は、第1通信部によって制御装置と通信可能に構成され、
 入力編集制御部は、表示階床名の設定時に、管理階床名を含む情報を前記制御装置から受信する
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータシステム。
 入力編集部及び入力編集制御部は、行先階登録装置及び行先階表示装置とは別装置からなるビル階床名設定装置に備えられ、
 設定手段は、
 前記ビル階床名設定装置に設けられ、前記ビル階床名設定装置及び前記行先階表示装置に着脱自在な記憶媒体に、前記入力編集制御部の処理結果を記憶させる書込手段と、
 前記行先階表示装置に設けられ、前記記憶媒体に記憶された前記入力編集制御部の処理結果を読み取る読取手段と、
を備え、前記読取手段が読み取った内容に基づき、前記入力編集部から入力されたシンボルを、前記行先階表示装置で表示する表示階床名として設定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
 入力編集部及び入力編集制御部は、行先階登録装置に備えられ、
 設定手段は、
 前記行先階登録装置に設けられ、前記入力編集制御部の処理結果を送信する第1通信部と、
 行先階表示装置に設けられ、前記第1通信部から送信された前記入力編集制御部の処理結果を受信する第2通信部と、
を備え、前記第2通信部が受信した内容に基づき、前記入力編集部から入力されたシンボルを、前記行先階表示装置で表示する表示階床名として設定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
 行先階登録装置は、利用者が登録可能な行先階を、行先階表示装置で使用されている表示階床名と同じ表示階床名で表示し、
 設定手段は、前記行先階表示装置と前記行先階登録装置との双方に対して、入力編集部から入力されたシンボルを表示階床名として設定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
 エレベータの現在階を、行先階表示装置で使用されている表示階床名と同じ表示階床名で表示する現在階表示装置と、
を更に備え、
 設定手段は、前記行先階表示装置と前記現在階表示装置との双方に対して、入力編集部から入力されたシンボルを表示階床名として設定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
Description:
エレベータシステム

 この発明は、エレベータで使用するビル 階床名を容易に設定及び変更できるエレベ タシステムに関するものである。

 図7は従来のエレベータのかご操作盤を示 す図である。図7において、34はエレベータの 行先階毎に設けられた行先釦、35は戸開釦、3 6は戸閉釦である。図7に示すように、従来の ご操作盤では、各行先釦34の表面にラベル 刷等によって数字等を付すことにより、ビ の階床名の表示を行っていた。

 行先釦34に表示されるこの階床名は、エ ベータ設置ビルの仕様や客先の要求等に応 て、エレベータ毎に適宜決定されるもので る。即ち、上記階床名の表示に数字のみが 用される訳ではなく、上記階床名として、 字以外の英字や記号等が使用されたり、不 なことを連想させる数字が使用されなかっ りすることがある。例えば、地下階を表す 床名として、英字の「B」が使用されたりす 。また、日本では、数字の4が「死」を連想 させるといった理由から、ビルに4階が存在 ない場合もある。かかる場合、3階の一つ上 階床は5階となり、行先釦34に表示される行 階もそれに合わせて設定される。

 上記構成のかご操作盤が備えられたエレ ータでは、利用者は、かごに乗車した後に 先釦34を押して自分の行先階を登録する。 た、上記操作によって行先階が登録される 、押された行先釦34に内蔵されたLED等が点灯 され、その行先階が既に登録済みであること が利用者に対して報知される。即ち、図7に すかご操作盤には、行先階を登録する機能 、登録済みの行先階を報知(表示)する機能と の双方の機能が備えられている。

 一方、高層ビルのようにエレベータの停止 (行先階)が多くなると、上記構成のかご操 盤では、多数の行先釦を配置しなければな なくなり、意匠性や操作性、設置スペース の種々の問題が発生してしまう。
 このような問題を解決するため、例えば、 記特許文献1に、テンキー式の行先階登録装 置をかご等に設置したものが提案されている 。しかし、上記テンキー式の行先階登録装置 では、登録済みの行先階を利用者に対して表 示する機能を備えることができない。即ち、 テンキー式の行先階登録装置を備えたエレベ ータでは、上記行先階登録装置とは別に、か ご内等に、上記表示機能を備えた行先階表示 装置を設置しなければならなかった。なお、 上記特許文献1には、行先階毎のLEDが備えら た行先階表示装置が開示されているが、こ ような行先階表示装置では、上述したよう 、意匠性や視認性、設置スペース、設置コ ト等の問題を解決することはできなかった

 また、他の従来技術として、エレベータ 乗場やかご等に液晶ディスプレイ等からな 行先階表示装置を設置し、登録された行先 の内容に合わせて、その表示内容を変更す ものも提案されている(例えば、特許文献2 照)。特許文献2に記載された液晶ディスプレ イ等からなる行先階表示装置であれば、その 表示内容を容易に制御できるため、例えば、 登録済みの行先階のみを表示するようにして 、上記設置スペースや設置コスト等の問題を 解決することができる。

日本特開平8-175770号公報

国際公開WO2005/105643号公報

 一方、エレベータの制御機能を司る装置 では、利用者に対して表示する階床名(図7 行先釦34に表示された階床名や上記特許文献 2の液晶ディスプレイに表示される階床名等 こと;以下、「表示階床名」ともいう)とは無 関係に、エレベータを管理制御するための階 床名(以下、「管理階床名」ともいう)を使用 て、エレベータの各動作を制御している。 して、この管理階床名は、一般に、管理制 の容易性等の理由から、最下階が1階、最下 階の上階が2階、その上階が3階・・・となる うに、最下階を1階として、そこから昇順に 停止する階床を数えるように表現されている 。

 図8は図7に示すエレベータの表示階床名 管理階床名との関係を示す図である。図8に すように、表示階床名と管理階床名とは、 ずしも一致するとは限らない。このため、 記特許文献2に記載のものも含め従来のエレ ベータでは、サービスを開始する前に表示階 床名と管理階床名との対応表を設計し、その 設計した対応表を事前にエレベータに適用す る必要があった。

 なお、表示階床名と管理階床名との対応 は客先毎に異なり、その設計は、基本的に 品物の生産となる。また、客先の要求等に じて設計した対応表をエレベータに適用す ためには、行先階登録装置、行先階表示装 、制御装置等の各装置について、コントロ ラ基板上の記憶媒体に蓄積されたデータを き換えなければならない。このため、製造 ロセスが増加し、エレベータシステム全体 製造コストが大きくなるといった問題があ た。

 特に、特許文献2に記載の液晶ディスプレ イ等からなる行先階表示装置や、液晶タイプ のタッチパネル等からなる行先階登録装置が 使用されている場合は、表示階床名として、 数字や英字以外の文字や符号、記号等を使用 することが可能となり、これら特殊な表現方 法を表示階床名として採用したいといった要 求が増えることが予想される。また、表示階 床名として種々の表現方法が可能なため、エ レベータのサービス開始後に表示階床名を変 更したいといった要求が多くなることも予想 される。したがって、今後は、表示階床名と 管理階床名との対応表をエレベータに適用さ せる頻度も多くなると考えられ、上記問題に 対する早急な対応が望まれていた。

 この発明は、上述のような課題を解決す ためになされたもので、その目的は、表示 床名と管理階床名との対応を容易に設定す ことができ、更に、表示階床名を一旦設定 た後にも、その表示内容を容易に変更する とができるエレベータシステムを提供する とである。

 この発明に係るエレベータシステムは、 レベータ利用者が行先階を登録するための 先階登録装置と、行先階登録装置から登録 れた行先階を所定の表示階床名で表示する 先階表示装置と、行先階登録装置及び行先 表示装置を含むエレベータ機器の動作を、 示階床名とは異なる所定の管理階床名を利 して制御する制御装置と、を備えたエレベ タシステムであって、表示階床名として表 させる数字や記号等のシンボルを入力する めの入力編集部と、入力編集部から入力さ たシンボルを各管理階床名に対応させる処 を行う入力編集制御部と、入力編集制御部 処理結果に基づき、入力編集部から入力さ たシンボルを、行先階表示装置で表示する 示階床名として設定する設定手段と、を備 たものである。

 また、この発明に係るエレベータシステ は、エレベータ利用者が行先階を登録する めの行先階登録装置と、行先階登録装置か 登録された行先階を所定の表示階床名で表 する行先階表示装置と、行先階登録装置及 行先階表示装置を含むエレベータ機器の動 を、表示階床名とは異なる所定の管理階床 を利用して制御する制御装置と、を備えた レベータシステムであって、表示階床名と て表示させる数字や記号等のシンボルを入 するための入力編集部と、入力編集部から 力されたシンボルを各管理階床名に対応さ て、入力されたシンボルと管理階床名との 応表を作成する入力編集制御部と、入力編 制御部によって作成された対応表に基づき 入力編集部から入力されたシンボルを、行 階表示装置で表示する表示階床名として設 する設定手段と、を備えたものである。

 この発明によれば、エレベータシステム おいて、表示階床名と管理階床名との対応 容易に設定することができ、更に、表示階 名を一旦設定した後にも、その表示内容を 易に変更することができるようになる。

この発明の実施の形態1におけるエレベ ータシステムの全体構成を示す図である。 図1の行先階登録装置の具体的構成を示 す図である。 図1の行先階表示装置の具体的構成を示 す図である。 図1の現在階表示装置の具体的構成を示 す図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベ ータシステムの動作を示すフローチャートで ある。 この発明の実施の形態1におけるエレベ ータシステムの動作を示すフローチャートで ある。 従来のエレベータのかご操作盤を示す である。 図7に示すエレベータの表示階床名と管 理階床名との関係を示す図である。

符号の説明

 1 行先階登録装置、 2 行先階表示装置、  3 現在階表示装置、
 4 制御装置、 5 ビル階床名設定装置、 6  センサー部、
 7 センサー制御部、 8 行先階入力表示部  9 表示制御部、
 10 データ格納部、 11 通信部、 12 メモリ 、 13 マイコン、
 14 行先階表示部、 15 表示制御部、 16 表 示データ格納部、
 17 通信部、 18 メモリ、 19 マイコン、 2 0 現在階表示部、
 21 表示制御部、 22 表示データ格納部、 2 3 通信部、 24 メモリ、
 25 マイコン、 26 入力編集部、 27 入力編 集制御部、 28 表示部、
 29 表示制御部、 30 データ格納部、 31 通 信部、 32 メモリ、
 33 マイコン、 34 行先釦、 35 戸開釦、 3 6 戸閉釦

 この発明をより詳細に説明するため、添 の図面に従ってこれを説明する。なお、各 中、同一又は相当する部分には同一の符号 付しており、その重複説明は適宜に簡略化 いし省略する。

実施の形態1.
 図1はこの発明の実施の形態1におけるエレ ータシステムの全体構成を示す図である。 1において、1はエレベータの利用者が行先階 を登録するための行先階登録装置、2はエレ ータが停止する階床、即ち行先階登録装置1 ら登録された行先階を表示するための行先 表示装置、3はエレベータの現在位置(現在 )を表示するための現在階表示装置である。

 上記行先階登録装置1、行先階表示装置2 現在階表示装置3には、同一の表示階床名が 用されている。即ち、行先階登録装置1は、 利用者がその表示を見て自分の行先階を登録 するため、行先階表示装置2は、利用者がそ 表示を見てエレベータの停止階を確認する め、現在階表示装置3は、利用者がその表示 見てエレベータの現在位置を確認するため 、同じ方法によって表現された表示階床名 表示する。なお、表示階床名は、上述した り、エレベータ設置ビルの仕様や客先の要 等に応じて、エレベータ毎に適宜決定され ものである。

 4はエレベータシステム全体の運行制御を 司る制御装置である。この制御装置4には、 記行先階登録装置1や行先階表示装置2、現在 階表示装置3等の各種エレベータ機器を管理 御するための管理階床名が、上記表示階床 の表現方法とは無関係に設定されている。 ち、制御装置4は、上記管理階床名を利用し 、システムに必要な各種動作を制御してい 。

 5は上記表示階床名と管理階床名との対応 を設定及び変更するためのビル階床名設定装 置である。なお、管理階床名は、最下階が1 、最下階の上階が2階、その上階が3階・・・ となるように、最下階を1階として、そこか 昇順に停止する階床を数えるように表現さ ることが多い。つまり、ビル階床名設定装 5は、予め設定されている管理階床名に対し 、新規のシンボル(例えば、数字、英字、各 国言語、符号、図形等)を割り付けることに り、行先階登録装置1、行先階表示装置2、現 在階表示装置3の各々において使用される表 階床名を、一回の作業で同時に設定或いは 更する機能を有している。

 次に、図1乃至図4に基づき、エレベータ ステムの各構成について具体的に説明する なお、図2は図1の行先階登録装置の具体的構 成を示す図、図3は図1の行先階表示装置の具 的構成を示す図、図4は図1の現在階表示装 の具体的構成を示す図である。

 行先階登録装置1は、エレベータの乗場やか ご等に設置される。そして、行先階登録装置 1は、図2に具体的構成の一例が示されている うに、例えば、センサー部6、センサー制御 部7、行先階入力表示部8、表示制御部9、デー タ格納部10、通信部11、メモリ12、マイコン13 より、その要部が構成される。
 センサー部6は、利用者が行先階を入力する 行為を検出するためのものである。このセン サー部6は、例えば、行先階釦、テンキー、 ッチパネル等によって構成される。また、 ンサー部6からの入力、即ちセンサー部6によ る検出信号は、センサー制御部7によって処 される。

 行先階入力表示部8は、利用者が行先階入 力を行うために必要な情報を表示するための ものである。例えば、行先階登録装置1とし 液晶タイプのタッチパネルが採用されてい 場合、その液晶ディスプレイには、登録可 な行先階や行先階が登録された旨等が、上 表示階床名を使用して表示される。なお、 示制御部9は、上記行先階入力表示部8の表示 内容を制御する機能を有している。

 また、行先階入力表示部8に表示される各 種データは、データ格納部10に格納されてい 。即ち、表示制御部9は、種々の入力信号に 基づいて、最適なデータをデータ格納部10か 抽出し、行先階入力表示部8に表示させる。 なお、データ格納部10には、このエレベータ 行先階床名と管理階床名との対応関係を示 データ(以下、「対応表データ」ともいう) 格納されている。

 通信部11は、行先階登録装置1がシステム の他の構成と通信を行うための機能を有し いる。即ち、制御装置4やビル階床名設定装 置5等との通信は、この通信部11によって行わ れる。具体的に、通信部11は、利用者が行先 を入力することにより、入力された行先階 対応する管理階床データを制御装置4に対し て送信する。また、ビル階床名設定装置5か 送信されてくるデータも、この通信部11によ って行先階登録装置1に受信される。

 なお、メモリ12は、例えば、プログラム 格納メモリと作業メモリとから構成される そして、マイコン13は、上記メモリ12を使用 て、行先階登録装置1内に備えられた上記各 部の処理を実行する。

 上記行先階表示装置2は、エレベータの乗場 やかご等に設置される。そして、行先階表示 装置2は、図3に具体的構成の一例が示されて るように、例えば、行先階表示部14、表示 御部15、表示データ格納部16、通信部17、メ リ18、マイコン19により、その要部が構成さ る。
 行先階表示部14は、利用者に対してエレベ タが停止する階床、即ち登録済みの行先階 表示するためのものである。具体的に、行 階表示部14は、液晶ディスプレイやプラズマ ディスプレイ、LED、ブラウン管等によって構 成される。

 表示制御部15は、行先階表示部14の表示内容 を制御する機能を有している。具体的に、表 示制御部15は、行先階登録装置1から登録され た行先階を、行先階表示部14に所定の表示階 名で表示する。
 また、行先階表示部14に表示される各種表 データは、表示データ格納部16に格納されて いる。即ち、表示制御部15は、種々の入力信 に基づいて、最適な表示データを表示デー 格納部16から抽出し、行先階表示部14に表示 させる。なお、表示データ格納部16には、上 対応表データも格納されている。

 通信部17は、行先階表示装置2がシステム の他の構成と通信を行うための機能を有し いる。即ち、制御装置4やビル階床名設定装 置5等との通信は、この通信部17によって行わ れる。具体的に、通信部17は、登録済みの行 階に対応する管理階床データを制御装置4か ら受信する。また、ビル階床名設定装置5か 送信されてくるデータも、この通信部17によ って行先階表示装置2に受信される。

 なお、メモリ18は、例えば、プログラム 格納メモリと作業メモリとから構成される そして、マイコン19は、上記メモリ18を使用 て、行先階表示装置2内に備えられた上記各 部の処理を実行する。

 上記現在階表示装置3は、エレベータの乗場 やかご等に設置される。そして、現在階表示 装置3は、図4に具体的構成の一例が示されて るように、例えば、現在階表示部20、表示 御部21、表示データ格納部22、通信部23、メ リ24、マイコン25により、その要部が構成さ る。
 現在階表示部20は、利用者に対してエレベ タの現在位置を表示するためのものである 具体的に、現在階表示部20は、液晶ディスプ レイやプラズマディスプレイ、LED、ブラウン 管等によって構成される。

 表示制御部21は、現在階表示部20の表示内容 を制御する機能を有している。具体的に、表 示制御部21は、エレベータの現在位置を、現 階表示部20に所定の表示階床名で表示する
 また、現在階表示部20に表示される各種表 データは、表示データ格納部22に格納されて いる。即ち、表示制御部21は、種々の入力信 に基づいて、最適な表示データを表示デー 格納部22から抽出し、現在階表示部20に表示 させる。なお、表示データ格納部22には、上 対応表データも格納されている。

 通信部23は、現在階表示装置3がシステム の他の構成と通信を行うための機能を有し いる。即ち、制御装置4やビル階床名設定装 置5等との通信は、この通信部23によって行わ れる。具体的に、通信部23は、エレベータの 在位置に対応する管理階床データを制御装 4から受信する。また、ビル階床名設定装置 5から送信されてくるデータも、この通信部23 によって現在階表示装置3に受信される。

 なお、メモリ24は、例えば、プログラム 格納メモリと作業メモリとから構成される そして、マイコン25は、上記メモリ24を使用 て、現在階表示装置3内に備えられた上記各 部の処理を実行する。

 ビル階床名設定装置5は、エレベータ機械 室等、エレベータの保守員等が操作可能な任 意の場所に設置される。そして、ビル階床名 設定装置5は、図1に具体的構成の一例が示さ ているように、例えば、入力編集部26、入 編集制御部27、表示部28、表示制御部29、デ タ格納部30、通信部31、メモリ32、マイコン33 により、その要部が構成される。

 入力編集部26は、表示階床名と管理階床名 の対応表を作成するために必要な各種情報 入力及び編集を行う機能を有している。こ 入力編集部26は、例えば、表示階床名として 表示させるためのあらゆるシンボル(例えば 数字、英字、各国言語、符号、図形等)を入 することができる手段によって構成される
 入力編集制御部27は、入力編集部26からの入 力情報の処理を行う機能を有している。具体 的に、入力編集制御部27は、入力編集部26か 入力されたシンボルを、予め設定されてい 各管理階床名に対応させ、この管理階床名 順次割り付けていく処理を行う。即ち、こ 入力編集制御部27により、表示階床名として 使用するために入力編集部26から入力された ンボルと所定の管理階床名との対応表が作 される。

 表示部28は、上記対応表の作成に必要な各 情報を、作成者に対して表示するためのも である。即ち、入力編集部26から入力された 各種情報や、入力編集制御部27の処理過程及 処理結果等が、表示部28に表示される。こ 表示部28は、例えば、液晶ディスプレイやプ ラズマディスプレイ、LED、ブラウン管等によ って構成される。
 表示制御部29は、表示部28の処理を制御する ためのものである。即ち、表示部28の表示内 は、この表示制御部29の機能により、入力 集制御部27等からの情報に基づいて制御され る。

 また、データ格納部30には、入力編集制 部27の処理結果、即ち入力編集制御部27によ て作成された上記対応表が格納される。な 、入力編集部26から入力されたシンボル自 のデータを、上記対応表と共にデータ格納 30に格納しても良い。

 通信部31は、ビル階床名設定装置5がシステ 内の他の構成と通信を行うための機能を有 ている。即ち、制御装置4や行先階登録装置 1、行先階表示装置2、現在階表示装置3等との 通信は、この通信部31によって行われる。具 的に、通信部31は、データ格納部30に格納さ れている上記対応表を、要時に、行先階登録 装置1や行先階表示装置2、現在階表示装置3等 に対して送信する。また、ビル階床名設定装 置5は、この通信部31によって行われる制御装 置4との通信により、表示階床名の設定時に 要な管理階床名(管理階床数)等のデータを取 得する。かかる機能により、管理階床名の設 定を自動化して、設定作業の効率化及びコス ト低減を図ることが可能となる。
 なお、上記通信部31については、特に有線 いは無線の形態を問わず、情報伝達の機能 有していれば、如何なる通信方法を採用し いても構わない。

 メモリ32は、例えば、プログラム用の格納 モリと作業メモリとから構成される。そし 、マイコン33は、上記メモリ32を使用して、 ル階床名設定装置5内に備えられた上記各部 の処理を実行する。
 なお、上記データ格納部30及びメモリ32は、 ハードディスクドライブや不揮発性メモリ、 随時書込み保持動作の必要なメモリ等、如何 なる記憶装置や記憶素子で構成しても構わな い。また、入力編集制御部27や表示制御部29 データ格納部30、通信部31、メモリ32は、こ らの全部又は一部がマイコン33に内蔵されて いても構わない。

 次に、図5及び図6に基づき、上記構成を有 るエレベータシステムの具体的な動作につ て説明する。なお、図5及び図6はこの発明の 実施の形態1におけるエレベータシステムの 作を示すフローチャートである。
 先ず、図5に基づき、表示階床名を新たに設 定する際のビル階床名設定装置5の処理フロ について説明する。ビル階床名設定装置5で 、表示階床名の設定作業が開始されるまで 表示部28に背景画面等の初期画面が表示さ る(S101)。

 表示階床名の設定や変更を行う場合、エ ベータの保守員は、表示部28の表示内容を 認しながら入力編集部26を操作し、表示階床 名として新たに使用したいシンボルを入力し ていく(S102)。そして、保守員によるS102の入 編集作業が完了すると(S103)、ビル階床名設 装置5では、入力された各シンボルを、新規 使用する表示階床名として、データ格納部3 0の表示内容データベースに保存する(S104)。

 また、ビル階床名設定装置5では、新規表示 階床名をデータ格納部30に保存した後、制御 置4から、管理階床名(エレベータの実際の 止階床数)を含むデータを、通信部31を経由 て受信し、メモリ32等に保存する(S105、S106) その後、入力編集制御部27は、S104で保存し 新規表示階床名をデータ格納部30から順次取 り出し、対応の管理階床名に割り付けるとと もに、その対応関係をデータ格納部30に保存 ていく(S107)。そして、上記割り付け作業が 了することによって、新規表示階床名(入力 編集部26から入力されたシンボル)と管理階床 名との対応表がデータ格納部30に格納される (S108)、通信部31は、S108で完成した上記対応 のデータを、そのデータを必要とする各装 、即ち、行先階登録装置1、行先階表示装置 2、現在階表示装置3に対して送信する(S109)。
 以上の動作によって、ビル階床名設定装置5 の処理が終了する。

 次に、図6に基づき、表示階床名を新たに 設定する際の行先階表示装置2の処理フロー ついて説明する。行先階表示装置2では、表 階床名の設定モードに移行されるまで、通 運転の動作モードが適用され、行先階表示 14に背景画面等の初期画面が表示される(S201 乃至S203)。

 そして、行先階表示装置2では、上記設定 モードに移行されると、ビル階床名設定装置 5の通信部31から送信されてきた上記対応表の データを、通信部17によって受信し(S204)、受 完了後にその受信データを表示データ格納 16の表示内容データベースに保存する(S205、 S206)。即ち、行先階表示装置2では、通信部17 よって上記対応表を受信すると、メモリ18 予め格納されている所定のプログラムに従 、表示データ格納部16に予め格納されている 対応表データを、通信部17で受信した新規対 表のデータに書き換える処理を実行する。 して、この処理により、図5のS102において 力編集部26から入力されたシンボルが、行先 階表示装置2で使用される表示階床名として 定される。

 なお、表示階床名を新たに設定する際の 先階登録装置1及び現在階表示装置3の各処 フローも上記図6に示す処理フローと同様で るため、ここでの詳細な説明は省略する。 して、以上の動作により、行先階登録装置1 、行先階表示装置2、現在階表示装置3の表示 床名が、同時に設定或いは変更される。

 この発明の実施の形態1によれば、エレベ ータシステムにおいて、表示階床名と管理階 床名との対応を容易に設定することができ、 更に、表示階床名を一旦設定した後でも、そ の表示内容を容易に変更することができるよ うになる。このため、エレベータ設置ビルの テナント状況や様々な客先要求への対応が容 易となり、客先において即座に対応すること が可能となる。また、エレベータの設置現場 において、表示階床名の一括設定或いは一括 変更ができるため、その作業を簡略化させ、 操作ミス等による人的エラーを回避すること も可能となる。

 なお、本実施の形態においては、特許請 の範囲における設定手段を、ビル階床名設 装置5の通信部31、行先階表示装置2の通信部 17、メモリ18、マイコン19によって構成した場 合について説明した。なお、上記構成の設定 手段であれば、通信機能によってデータ伝送 が行われるため、リアルタイムに表示階床名 の設定を行うことができ、柔軟な対応が可能 となる。また、作業性の更なる向上を図るこ とも可能である。しかし、この設定手段は、 上記構成に限られるものではない。即ち、設 定手段は、入力編集制御部27の処理結果(対応 表)に基づいて、入力編集部26から入力された シンボルを、行先階表示装置2で表示する表 階床名として設定できる機能を有していれ 良い。

 例えば、上記設定手段は、ビル階床設定 置5や行先階表示装置2に着脱自在な不揮発 の記憶媒体を介してデータの授受を行うも であっても構わない。かかる場合、入力編 制御部27の処理結果(対応表等のデータ)を上 記憶媒体に記憶させるための書込手段をビ 階床名設定装置5に設け、更に、上記記憶媒 体の記憶データを読み取るための読取手段を 行先階表示装置2に設ける必要がある。そし 、マイコン19は、上記読取手段が記憶媒体か ら読み取った情報に基づき、入力編集部26か 入力されたシンボルを、行先階表示装置2で 表示する表示階床名として設定するための処 理を行う。

 また、本実施の形態では、行先階登録装 1や行先階表示装置2等とは別装置からなる ル階床名設定装置5を備えた場合について説 したが、入力編集部26や入力編集制御部27等 の機能を、例えば、行先階登録装置1内に備 るように構成しても良い。このような構成 採用することにより、設備の兼用によって システムに要するコストの低減が可能とな 。なお、かかる場合は、行先階登録装置1の 信部11に、上記通信部31の機能を兼用させれ ば良い。また、既設の行先釦や戸開閉釦に上 記入力編集部26の機能を兼用させ、更なるコ ト低減を図っても良い。

 この発明に係るエレベータシステムは、 示階床名と管理階床名との設定或いは変更 必要な種々のエレベータに対して適用する とが可能である。