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Patent Searching and Data


Title:
EMBLEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090846
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to eliminate the constraint that no convex/concave shape can be provided on an emblem arranged on a radar wave advance route, thereby assuring degree of freedom in a design request. The emblem arranged on the advance route of a radar wave transmitted from an on-vehicle radar device is formed with a first thick portion (thickness d1) having a large thickness and a second thick portion (thickness d2) having a smaller thickness than the first thick portion. The thickness of the first thick portion is 1/2 of in-medium wavelength of the radar wave propagating inside which wavelength is multiplied by an integer. The thickness of the second thick portion is 1/2 of in-medium wavelength of the radar wave propagating in side which wavelength is multiplied by an integer. The difference between the first thick portion and the second thick portion is set to the free space wavelength of the radar wave multiplied by an integer

Inventors:
TAJIMA MINORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050716
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
TAJIMA MINORU (JP)
International Classes:
G01S7/03; G01S13/93; H01Q1/32; H01Q1/42; H01Q1/52; H01Q15/06
Foreign References:
JP2004301592A2004-10-28
JP2004023645A2004-01-22
JP2005020769A2005-01-20
JP2004309322A2004-11-04
Other References:
See also references of EP 2128647A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
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Claims:
 車載レーダ装置から送信されるレーダ波の進行経路上に配置されるエンブレムにおいて、
 肉厚の厚い第1の肉厚部と、該第1の肉厚部よりも肉厚の薄い第2の肉厚部と、
 を有して形成され、
 前記第1の肉厚部は、内部を伝搬するレーダ波の媒質内波長の1/2の整数倍の厚さを有するとともに、前記第2の肉厚部は、内部を伝搬するレーダ波の媒質内波長の1/2の整数倍の厚さを有し、かつ、前記第1の肉厚部の厚さと前記第2の肉厚部の厚さとの差が、該レーダ波の自由空間波長の整数倍に設定されていることを特徴とするエンブレム。
 前記第1の肉厚部と前記第2の肉厚部とが同一の材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンブレム。
 前記第1の肉厚部および前記第2の肉厚部に用いられる材料の比誘電率が、平方数(1を除く)±10%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のエンブレム。
Description:
エンブレム

 本発明は、エンブレムに関するものであ 、特に、車載レーダ装置から送信されるレ ダ波の進行経路上に配置されるエンブレム 関するものである。

 従来、誘電率の異なる樹脂部品を2層張り 合わせて厚さ一定に形成し、レーダ性能を低 下させることなく、金属の質感を持たせて、 かつ安価に構成したレーダ装置の被覆部品が ある(例えば、特許文献1)。

特開2004-309322号公報

 上記のように、従来技術では、レーダ性 の低下を防止するためにレーダ装置の被覆 品(本発明のエンブレムに相当)を厚さ一定 形成することを特徴としていた。一方、こ 特徴を活用するということは、レーダ装置 被覆部品に凹凸形状を設けることができな ということを意味している。したがって、 の従来技術では、当該被覆部品に対する意 要求を満足させることができない場合があ という課題があった。

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、凹凸形状を設けることができないと う制約を排除し、意匠要求の自由度を確保 ることができるエンブレムを提供すること 目的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成する め、本発明にかかるエンブレムは、車載レ ダ装置から送信されるレーダ波の進行経路 に配置されるエンブレムにおいて、肉厚の い第1の肉厚部と、該第1の肉厚部よりも肉 の薄い第2の肉厚部と、を有して形成され、 記第1の肉厚部は、内部を伝搬するレーダ波 の媒質内波長の1/2の整数倍の厚さを有すると ともに、前記第2の肉厚部は、内部を伝搬す レーダ波の媒質内波長の1/2の整数倍の厚さ 有し、かつ、前記第1の肉厚部の厚さと前記 2の肉厚部の厚さとの差が、該レーダ波の自 由空間波長の整数倍に設定されていることを 特徴とする。

 本発明にかかるエンブレムによれば、肉 の厚い第1の肉厚部は、内部を伝搬するレー ダ波の媒質内波長の1/2の整数倍の厚さを有す るとともに、第1の肉厚部よりも肉厚の薄い 2の肉厚部は、内部を伝搬するレーダ波の媒 内波長の1/2の整数倍の厚さを有し、かつ、 1の肉厚部の厚さと第2の肉厚部の厚さとの が、レーダ波の自由空間波長の整数倍に設 するようにしているので、凹凸形状を設け ことができないという制約が排除され、意 要求の自由度を確保することができるとい 効果が得られる。

図1は、本発明の好適な実施の形態にか かるエンブレムの一構成例を示す図である。 図2は、図1に示すエンブレムのX-X線部 断面構造を示す図である。 図3は、図2に図示したエンブレムにレ ダ波が入射する様子を示した図である。 図4は、本発明の好適な実施の形態にか かるエンブレムの一実施例を示す図である。

符号の説明

 1,1a エンブレム
 3 アンテナ部
 K1 第1の肉厚部の出射側端面
 K2 第2の肉厚部の出射側端面
 W1 第1の肉厚部を通過するレーダ波
 W2 第2の肉厚部を通過するレーダ波

 以下に、本発明にかかるエンブレムの実 の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 お、以下の実施の形態により本発明が限定 れるものではない。

 図1は、本発明の好適な実施の形態にかか るエンブレムの一構成例を示す図であり、図 2は、図1に示すエンブレムのX-X線部の断面構 を示す図である。

 エンブレム1は、図1に示すような特徴あ 意匠形状を有するように、例えば樹脂材料 形成され、自動車のフロントグリル部等に けられる。また、エンブレム1は、図2に示す ように、図1の網掛で示した箇所に対応する 厚の厚い部位(第1の肉厚部:厚さd1)と、この 1の肉厚部の内側に形成され、第1の肉厚部よ りも肉厚の薄い部位(第2の肉厚部:厚さd2)と、 を有するように形成されている。

 ここで、本実施の形態では、フロントグ ル部の内側(エンジンルーム側)に、車間距 や障害物との距離を計測することを目的と るレーダ装置が設けられていることを想定 ている。このため、本実施の形態にかかる ンブレム1は、当該レーダ装置から送信され レーダ波の進行経路上に配置されることに る。

 図3は、図2に図示したエンブレム1にレー 波が入射する様子を示した図である。図3に おいて、エンブレム1には、レーダ装置にお るアンテナ部3からのレーダ波が入射してい 。アンテナ部3から出射されるレーダ波は、 その出射面において位相が揃えられた平面波 として出射されるので、エンブレム1に対し も位相が揃えられた状態で入射する。

 また、エンブレム1において、第1の肉厚部 厚さd1は、第1の肉厚部に入射するレーダ波W1 がエンブレム1の入射面において理論的に無 射となるような厚さ(公知の条件式であり、 下「整合厚」という)に形成される。同様に 、第2の肉厚部の厚さd2についても、その厚さ が整合厚となるように形成される。整合厚d 与える公知の条件式は、レーダ波の自由空 波長をλとし、入射面における法線を基準と する入射角をθとし、材料の比誘電率をεrと て、次式で与えられる。
d=λ/2(εr-sin 2 θ) 1/2     …(1)

 ここで、上述のように、エンブレム1に入射 するレーダ波は平面波であるため、エンブレ ム1の入射面にほぼ垂直に入射される。した って、上記(1)式において、θ=0度とすれば、 記(1)式は次式で表される。
 d=λ/2(εr) 1/2    …(2)

 また、エンブレム1の内部を伝搬するレーダ 波の波長(媒質内波長)λgは次式で表される。
 λg=λ/(εr) 1/2    …(3)

  上記(2)、(3)式より、第1の肉厚部の厚さd1 よび第2の肉厚部の厚さd2は、以下の条件式 満足するように形成すれば、整合厚の整数 であるため第1の肉厚部、第2の肉厚部とも無 反射にできる。
 d1=mλg/2(mは自然数)   …(4)
 d2=nλg/2(nは自然数)   …(5)
 ただし、係数m,nとの間には、m>nの関係が る。

 つぎに、第1の肉厚部を通過するレーダ波 W1と第2の肉厚部を通過するレーダ波W2とが、 面を乱すことなくエンブレム1を通過する条 件について説明する。

 図3において、第1の肉厚部の出射側の端面 ある端面K1と、第2の肉厚部の出射側の端面 ある端面K2との間の光路差δL(=d1-d2)を考える このとき、エンブレム1を通過するレーダ波 が波面を乱すことなく通過する条件は、この 光路差δLが自由空間波長λの整数倍であるこ として、次式で表すことができる。
 δL=mλg/2-nλg/2=kλ(kは自然数)   …(6)

 式(6)に式(3)を代入して整理すると、次式の 係が導かれる。
 m-n=2k(εr) 1/2    …(7)

 したがって、上記(4)、(5)式におけるm、n 上記(7)式を満たす場合には、第1の肉厚部の さd1と、第2の肉厚部の厚さd2との差が自由 間波長λの整数倍となるため、エンブレム1 通過するレーダ波が波面を乱すことなく通 することが可能となる。

 なお、上記(7)式が完全に成立するために 、比誘電率εrの平方根が整数でなければな ないため、比誘電率εrは、4,9,16,…などの平 方数に限定されることになる。しかしながら 、実際には、この平方数に近い値であれば、 実用上問題になることはない。ただし、平方 数から離れるに従って、波面の乱れが急速に 増大するので、比誘電率εrは、平方数の±10% 内の範囲にあることが好ましく、平方数の 5%以内の範囲にあればより好ましい。

 つぎに、上記(7)式を満たす、幾つかの実 例について説明する。なお、レーダ波の周 数を75GHz(自由空間波長λ=4mm)として説明する 。

(実施例1)
 (7)式において、k=1,m=6,n=2,εr=4とすれば、こ (7)式を満足させることができる。このとき 第1の肉厚部と第2の肉厚部との凹凸差が4mmと なり、例えば図3において、d1=6mm、d2=2mmと設 することができる。なお、第1の肉厚部と第2 の肉厚部との凹凸差が4mmであればよいので、 例えばd1=7mm、d2=3mmと設定することもできる。

 また、εr=4を満たす材料としては、エポ シ材等の樹脂材料にガラスフィラー等を含 させたものを用いることができる。エポキ 材等の樹脂材料は、εrが3程度の値を有する のが典型的ではあるが、これにガラスフィ ー等の含有率を増加させることにより、比 電率εrの値を4程度に設定することができる 。なお、ガラスフィラー等を含有させること により、エンブレム自身の強度を増大させる ことができるという効果も得られる。

(実施例2)
 また、(7)式において、k=2,m=9,n=1,εr=4とすれ 、この(7)式を満足させることができる。こ とき、第1の肉厚部と第2の肉厚部との凹凸差 が8mmとなり、例えば図3において、d1=10mm、d2=2 mmと設定することができる。

(実施例3)
 実施例1では、第1の肉厚部と第2の肉厚部と 凹凸差を4mmとして設定したが、例えば意匠 件によって、この凹凸差を2mmに設定したい 合がある。このような場合には、例えば図4 に示すエンブレム1aのように、レーダ波の入 面側にも出射面側と対称形状となる凹凸形 を設けるようにすればよい。このような形 のエンブレム1aを形成したとしても、エン レム正面(出射面側)から見た形状は維持でき るので、凹凸差4mmのときの意匠要求を満足さ せることができる。

 なお、上記実施の形態および実施例では エンブレムの入射面や出射面を平板形状と て説明したが、それらの平板形状に限定さ るものではなく、曲率を有する形状であっ もよい。特に、アンテナから出力されるレ ダ波が完全な平面波ではなく、ある一定の 率を有する波面を形成している場合には、 ンブレムの形状を当該波面に合わせた曲率 することにより、エンブレムを通過すると の波面の乱れの影響をより小さくすること でき、レーダ性能の劣化防止をより効果的 行うことが可能となる。

 また、上記実施の形態および実施例では 第1の肉厚部と第2の肉厚部とが同一の材料 用いて形成される場合を一例として説明し きたが、原理的には同一の材料である必要 なく、第1の肉厚部と第2の肉厚部とは異なる 材料(εrも異なっていても構わない)を用いて 成されるものであってもよい。

 以上のように、本発明にかかるエンブレ は、意匠要求の自由度を確保することがで る発明として有用である。