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Title:
ENCODER SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136319
Kind Code:
A1
Abstract:
A frame memory control unit reads out image data in a frame to be encoded from a frame memory in a tile unit formed by a plurality of image data and stores the image data in a memory region of the frame memory from which the image data has been read out, in a unit equivalent to an amount of one tile of the next frame. The frame memory can store image data in a plurality of tiles.

Inventors:
IRISAWA HIDEKI (JP)
KAWASAKI YOSHIHIRO (JP)
HIHARA HIROKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057813
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC SOFTWARE LTD (JP)
NEC TOSHIBA SPACE SYS LTD (JP)
IRISAWA HIDEKI (JP)
KAWASAKI YOSHIHIRO (JP)
HIHARA HIROKI (JP)
International Classes:
H04N1/41
Foreign References:
JP2004040260A2004-02-05
JPH10341351A1998-12-22
Attorney, Agent or Firm:
MIYAZAKI, Teruo et al. (16th Kowa Bldg.9-20, Akasaka 1-chome,Minato-k, Tokyo 52, JP)
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Claims:
 画像データを符号化するエンコーダシステムであって、
 複数の前記画像データで構成されるタイル単位で、一時的に格納された前記画像データが読み出される、複数の前記タイルの画像データが格納可能なフレームメモリと、
 前記フレームメモリから前記符号化するフレームの画像データを前記タイル単位で読み出すと共に、該画像データが読み出された前記フレームメモリのメモリ領域へ次のフレームの1タイル相当量の単位で画像データを格納するフレームメモリ制御部と、
を有するエンコーダシステム。
 前記フレームメモリは、
 1フレーム分の前記画像データが格納されるメモリ領域である画像データバッファと、
 次のフレームの1タイルのデータ量に相当する複数のラインの画像データが格納されるメモリ領域である次フレーム用バッファと、
 前のフレームから最後に読み出されたタイルの前記画像データが格納される一時待機バッファと、
を有する請求項1記載のエンコーダシステム。
 前記フレームメモリ制御部は、
 M、Nを正の整数とし、xをM+2以下の正の整数とし、yをN以下の正の整数としたとき、
 前記フレームが水平方向に配列されたM個のタイルで構成され、さらに前記タイルが垂直方向にN個に分割されて、ライン数が等しいラインブロック単位でメモリブロックに格納され、前記メモリブロックが符号{x,y}で表される場合、
 前記画像データバッファとして用いる、メモリブロック{1,1}~{1,(N-1)}へ第1番目のタイルに含まれる第2番目から第N番目のラインブロックの画像データを格納し、メモリブロック{2,1}~{2,(N-1)}へ第2番目のタイルに含まれる第2番目から第N番目のラインブロックの画像データを格納し、・・・、メモリブロック{M,1}~{M,(N-1)}へ第M番目のタイルに含まれる第2番目から第N番目のラインブロックの画像データを格納し、メモリブロック{(M+1),1}~{(M+1),N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれるそれぞれの第1番目のラインブロックの画像データを格納すると共に、メモリブロック{(M+2),1}~{(M+2),N}を前記次フレームバッファとして用い、メモリブロック{1,N}、{2,N}、・・・、{(M-1),N}を前記一時待機バッファとして用いるための第1状態のメモリマップと、
 前記画像データバッファとして用いる、メモリブロック{1,1}~{1,N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれるそれぞれの第2番目のラインブロックの画像データを格納し、メモリブロック{2,1}~{2,N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれるそれぞれの第3番目のラインブロックの画像データを格納し、・・・、メモリブロック{(M-1),1}~{(M-1),N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれるそれぞれの第N番目のラインブロックの画像データを格納し、メモリブロック{(M+2),1}~{(M+2),N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれるそれぞれの第1番目のラインブロックの画像データを格納すると共に、メモリブロック{(M+1),1}~{(M+1),N}を前記次フレームバッファとして用い、メモリブロック{M,1}~{M,(N-1)}を前記一時待機バッファとして用いるための第2状態のメモリマップと、
を備え、
 前記フレームメモリから1フレーム分の画像データを読み出すときと、前記フレームメモリに次のフレームの画像データを書き込むときで、前記第1状態のメモリマップと前記第2状態のメモリマップとを切り替える請求項1または2記載のエンコーダシステム。
 前記Mの値と前記Nの値が等しい請求項3記載のエンコーダシステム。
 前記フレームメモリ制御部は、
 前記第1状態のメモリマップを使用して前記フレームメモリから1フレーム分の画像データをタイル単位で読み出す場合は、前記第2状態のメモリマップを使用して次のフレームの画像データを前記フレームメモリに格納する請求項3または4記載のエンコーダシステム。
 前記フレームメモリ制御部は、
 前記第2状態のメモリマップを使用して前記フレームメモリから1フレーム分の画像データを前記タイル単位で読み出す場合は、前記第1状態のメモリマップを使用して次のフレームの画像データを前記フレームメモリに格納する請求項3または4記載のエンコーダシステム。
Description:
エンコーダシステム

 本発明は画像データをJPEG2000方式により 号化するエンコーダシステムに関する。

 JPEG(Joint Photographic Expert Group)2000は、JPEG りも画質や圧縮率を向上させた符号化方式 して知られている。

 一般に、画像データを取得するイメージ ンサからは、イメージセンサの読み取り方 である、画面の水平方向を構成するライン に、順次画像データが出力される。

 一方、上記JPEG2000を採用したエンコーダ ステムでは、タイルと呼ばれるJPEGに比べて きい正方形状のブロック(例えば128画素×128 イン)単位で画像データの符号化処理が実行 される。また、上記JPEG2000を採用したエンコ ダシステムでは、イメージセンサの水平方 の画素数に対応して配列された複数のタイ で構成されるフレーム単位で、画像データ フレームメモリに一旦格納した後、先頭の 像データを含むタイルから順次読み出して 号化処理を実行する。

 ここで、上述したようにフレームメモリ は連続する画像データ列から成るライン毎 画像データが入力され、エンコーダシステ は上記タイル単位で符号化処理を実行する め、フレームに含まれる全ての画像データ フレームメモリに格納した後でなければ、 頭の画像データを含むタイルの符号化処理 実行することはできない。

 また、従来のエンコーダシステムでは、 続して入力される画像データの符号化処理 途切れることなく実行するために、上記フ ームメモリを2つ備え、一方のフレームメモ リに格納されたフレームの画像データを読み 出して符号化処理を実行している間に、他方 のフレームメモリに次のフレームの画像デー タを格納する構成(ダブルバッファ構成)が採 されている。このようなダブルバッファ構 では、フレームメモリに対するアクセス待 が無くなるため、符号化処理を高速に実行 きる。

 なお、このようなダブルバッファ構成を 用することで画像データの処理速度を向上 せる手法は、画像データを符号化するエン ーダシステムに限らず表示装置等でも採用 れている。例えば特開平9-68969号公報では、 楽譜の画像データを表示するために、該画像 データを保持するラインバッファに少なくと も2つのバッファメモリを備え、一方のバッ ァメモリから画像データを読み出している きに、他方のバッファメモリに次に表示す 画像データを格納することで、ラインバッ ァに対するアクセス待ちの時間を無くして 処理速度を向上させた画像制御装置が記載 れている。

 しかしながら上述したような従来のエン ーダシステムでは、フレームメモリに1フレ ームの画像データ量の2倍のメモリ容量が必 となるため、コストが上昇する問題がある 特にフレームメモリは高価であるため、フ ームメモリの容量が大きくなると、エンコ ダシステムを含む装置全体のコストが上昇 てしまう。

 そこで、本発明は、連続して入力される 像データの符号化処理を途切れることなく 行できると共に、フレームメモリのメモリ 量を低減することが可能なエンコーダシス ムを提供することを目的とする。

 上記目的を達成するため本発明のエンコー システムは、画像データを符号化するエン ーダシステムであって、
 複数の前記画像データで構成されるタイル 位で、一時的に格納された前記画像データ 読み出される、複数の前記タイルの画像デ タが格納可能なフレームメモリと、
 前記フレームメモリから前記符号化するフ ームの画像データを前記タイル単位で読み すと共に、該画像データが読み出された前 フレームメモリのメモリ領域へ次のフレー の1タイル相当量の単位で画像データを格納 するフレームメモリ制御部と、
を有する。

 上記のような構成では、フレームメモリ 御部によってタイル単位でフレームメモリ ら符号化する画像データを読み出すと共に 該画像データが読み出されたフレームメモ のメモリ領域へ次のフレームの1タイル相当 量の画像データを格納するため、フレームメ モリには、1フレーム分の画像データを格納 るためのメモリ領域に加えて、フレームメ リから画像データを読み出す前に次のフレ ムの画像データ(1タイル相当量)が書き込ま るのを防止するために必要な最低限(2タイル 分)のバッファメモリを備えていればよい。

 したがって、従来のエンコーダシステム ように1フレームの画像データ量の2倍のメ リ容量を持つフレームメモリを用いること く、連続して入力される画像データの符号 処理を途切れることなく実行できると共に フレームメモリのメモリ容量を低減するこ が可能になる。

図1は本発明のエンコーダシステムの一 構成例を示すブロック図である。 図2は本発明のエンコーダシステムで用 いるメモリマップの一構成例を示す模式図で ある。 図3は図2に示したメモリマップを用い フレームメモリに対する画像データの読み し/書き込み動作を示す模式図である。 図4は本発明のエンコーダシステムに要 求される、フレームメモリに対する画像デー タの読み出し速度及び書き込み速度の関係を 示す模式図である。

 次に本発明について図面を参照して説明 る。

 図1は本発明のエンコーダシステムの一構 成例を示すブロック図である。

 図1に示すように、本発明のエンコーダシ ステムは、イメージセンサ1及びJPEG2000エンコ ーダ10を有する構成である。

 JPEG2000エンコーダ10は、フレームメモリ制 御部2、タイルバッファメモリ3、ウェーブレ ト(wavelet)変換部4、係数ビットモデリング部 5、算術符号化部6及びフレームメモリ7を備え ている。

 イメージセンサ1には、例えばラインセン サ方式が用いられ、1画素あたりNビットの分 能を持つ画像データ(グレースケールデータ )が出力される。イメージセンサ1から出力さ た画像データは、フレームメモリ制御部2に よってフレームメモリ7に格納される。

 フレームメモリ制御部2は、フレームメモ リ7に対する画像データの書き込み処理及び み出し処理を制御する。本実施形態のフレ ムメモリ制御部2は、複数のタイルにまたが ライン単位でイメージセンサ1から出力され た画像データをフレームメモリ7に書き込む 共に、フレームメモリ7からタイル単位で画 データを読み出し、読み出した画像データ タイルバッファ3に格納する。

 タイルバッファメモリ3は、ウェーブレッ ト変換部4による処理のためにフレームメモ 7から画像データを読み出す際に用いるバッ ァメモリである。フレームメモリ制御部2に よってフレームメモリ7から読み出された画 データはタイルバッファメモリ3で一旦保持 れた後、ウェーブレット変換部4へ転送され る。なお、フレームメモリ7に対するアクセ 速度を重視する場合はタイルバッファメモ 3を上述したダブルバッファ構成としてもよ 。

 ウェーブレット変換部4は、タイルバッフ ァメモリ3からタイル単位で画像データを読 出し、該画像データをウェーブレット変換 た後、その処理したデータを係数ビットモ リング部5へ出力する。

 係数ビットモデリング部5は、ウェーブレ ット変換部4から出力されたデータに周知の 数ビットモデリング処理を施し、算術符号 部6へ出力する。

 算術符号化6は、係数ビットモデリング部 5から出力されたデータを算術符号化し、符 データとして出力する。

 ウェーブレット変換部4、係数ビットモデ リング部5及び算術符号化6は、JPEG2000の符号 処理を実現するためのものであり、当業者 知られた構成であるため、ここでは詳細な 明は省略する。

 フレームメモリ7は、イメージセンサ1か 出力された画像データが一時的に格納され メモリである。本発明のエンコーダシステ では、フレームメモリ7に、複数タイル分の ータ容量を備えた、1フレーム分の画像デー タが格納される画像データバッファ71と、次 フレームの1タイルのデータ量に相当する複 数のラインの画像データが格納されるメモリ 領域である図3に示される次フレーム用バッ ァ72と、前のフレームから最後に読み出され たタイルの画像データが格納される図3に示 れる一時待機バッファ73とを備えている。こ のような構成では、次フレーム用バッファ72 次のフレームの先頭の1タイル分のデータ量 に相当する複数ラインの画像データが格納さ れるため、画像データバッファ71に次のフレ ムの画像データを格納するとき、1フレーム 分の画像データの書き込み期間だけアクセス されないメモリ領域が発生する。一時待機バ ッファ73は、このアクセスされない期間が発 するメモリ領域であり、次のフレームの最 に読み出されるタイルの画像データが格納 れる。

 このように本発明のエンコーダシステム は、フレームメモリ7に、1フレームの画像 ータを格納するための画像データバッファ71 以外に2タイル相当量の画像データを一時的 保持するためのバッファ(次フレーム用バッ ァ72及び一時待機バッファ73)を備えている 但し、実際に次フレーム用バッファ72として 用いるのは1タイル相当量の画像データを保 するメモリ空間だけであり、残りの1タイル 当量のバッファが一時待機バッファ73とし 用いられる。

 上述したように、従来のエンコーダシス ムは、フレームメモリがダブルバッファ構 であるため、一方のバッファメモリに格納 れた1フレーム分の画像データをウェーブレ ット変換部4、係数ビットモデリング部5及び 術符号化部6にて処理すると共に、他方のバ ッファメモリへ次のフレームの画像データを 書き込むことが可能である。一方、本実施形 態のエンコーダシステムでは、フレームメモ リ7からタイルバッファメモリ3にタイル単位 画像データが読み出される度に、該画像デ タが読み出されたフレームメモリ7のメモリ 領域へイメージセンサ1から出力された次の レームの1タイル相当量の画像データを格納 る。また、本発明のエンコーダシステムは 図2に示すようにフレームメモリ制御部2に レームメモリ7のメモリマップを2種類(第1状 、第2状態)備え、フレームメモリ7から1フレ ーム分の画像データを読み出すときとフレー ムメモリ7に次のフレームの画像データを書 込むときでメモリマップを切り替える。例 ば、図2に示す第1状態のメモリマップを用い てフレームメモリ7から画像データを読み出 場合は、フレームメモリ7から1フレーム分の 画像データをタイル単位で読み出しつつ、図 2に示す第2状態のメモリマップを用いて次の レームの画像データを複数タイルにまたが ライン単位でフレームメモリ7に格納する。 また、図2に示す第2状態のメモリマップを用 てフレームメモリ7から画像データを読み出 す場合は、フレームメモリ7から1フレーム分 画像データをタイル単位で読み出しつつ、 2に示す第1状態のメモリマップを用いて次 フレームの画像データを複数タイルにまた るライン単位でフレームメモリ7に格納する

 図2は1フレームが8つのタイルで構成され いるときの2つの状態のメモリマップをそれ ぞれ示している。図2に示すメモリマップを 照することで、1フレームの画像データのう 、ある画素データがどのアドレス領域に格 されるかを2つの状態のメモリマップを用い ることで知ることが可能である。また、図3 本発明のエンコーダシステムのメモリアク スの手順を示す模式図である。図2において 形形状で示される各アドレス領域(以下、メ モリブロックと称す)の左側の表記は、図4に けるアドレス領域へのアクセスの対応を示 ためのラベルである。

 次に、本発明のエンコーダシステムの動 について、図2、図3および図4を用いて説明 る。

 以下では、1タイルの大きさを128画素×128 インとし、1フレームが8タイルで構成され フレームメモリ7の1つのアドレス領域に対し て2画素分の画像データが格納される場合を にして本発明のエンコーダシステムの動作 説明する。

 本発明のエンコーダシステムは、フレー メモリ制御部2に、図2に示す第1状態及び第2 状態のフレームメモリ7のメモリマップを備 、画像データの読み出しまたは書き込みに じて第1状態または第2状態のメモリマップを 使い分ける。ここでは、メモリマップを使い 分けるアドレス空間の最小単位を400hとし、 のアドレス空間に128画素×16ラインの画像デ タを1アドレスあたり2画素分のデータを割 当てて格納する場合を説明する。

 図2および図3の矩形形状で示す各領域は 128画素×16ラインの画像データを1アドレスあ たり2画素分のデータを割り当てて格納可能 アドレス空間400hを示している。図3に示す各 メモリブロックに記載されたアドレス領域は 図2に示した第1状態及び第2状態のメモリマッ プに対応している。各メモリブロックには、 128画素×16ラインの画像データが書き込まれ 。但し、アドレス0FC00h-0FFFFhのメモリブロッ は、画像データの書き込み及び読み出しが われない不使用領域である。

 図2のメモリブロック内には、フレームの 先頭ラインの番号を「1」としたときの各ラ ンの番号が記載され、それに続く括弧内に 8つのタイルで構成されるフレームの先頭タ ルの番号を「1」としたときの各タイルの番 号が記載されている。例えば、"ライン65-80(2/ 8)"と記載されたメモリブロックには、ライン 番号が65から80までのラインの画像データの ち、第2番目のタイルの画像データが格納さ ることを示している。

 以下では、第1状態のメモリマップを使用 してフレームメモリ7に1フレーム分の画像デ タを書き込み後にタイル単位で読み出し、 2状態のメモリマップを使用して次のフレー ムの画像データをフレームメモリ7に格納し から読み出す動作を繰り返す手法について 明する。

 まず、フレームメモリ制御部2は、第1状 のメモリマップを用いて1024画素×128ライン 構成される1フレーム分の画像データを図3に 示す画像データバッファ71に格納する。

 このとき、図2の第1状態のメモリマップ おいては、まずライン1からライン16までの 像データはアドレス10000hから11CFFhのメモリ 間に割り当てられ、その後の17ライン以降の 画像データはアドレス00000hから0FBFFhまでのメ モリ空間に規則的に割り当てられる。ライン 1からライン128までの全ての画像データがメ リ内に格納された状態が、1フレームの画像 ータが全てフレームメモリ7に格納された状 態である。

 このとき、アドレス01C00hから01FFFh、03C00h ら03FFFh、05C00hから05FFFh、07C00hから07FFFh、09C0 0hから09FFFh、0BC00hから0BFFFh、0DC00hから0DFFFh、0 FC00hから0FFFFhまでのメモリブロックは、第1状 態のメモリマップでは何も格納されないメモ リ領域であり、本明細書では便宜的に一時待 機バッファと呼ぶ(図2、図3)。特にアドレス0F C00hから0FFFFhのメモリブロックについては後 する第2状態でも使用されない不使用領域で る。

 次に、次フレームのデータが休むことな 入力される場合を考える。

 このとき、先にフレームメモリ7に書き込 まれたフレームの画像データは、読み出され ていない状態または読み出し中の状態にある 。また、第1状態のアドレス12000hから13FFFhま の各メモリブロックは何も画像データが格 されていない領域であり、16ライン相当量(=1 タイル相当量)の画像データが格納可能であ 。

 そのため、メモリマップを第1状態から第 2状態に切り替えてから、上記アドレス12000h ら13FFFhまでの各メモリブロック(アドレス1200 0h-123FFh、12400h-127FFh、12800h-12BFFh、12C00h-12FFFh、 13000h-133FFh、13400h-137FFh、13800h-13BFFh及び13C00h-13 FFFh)に次のフレームの画像データの書き込み 開始すれば、ライン1からライン16までを休 ことなく画像データをフレームメモリ7に格 納することが可能である。

 このアドレス12000hから13FFFhまでの各メモ ブロックは、1フレーム相当量よりも余分に 用意すべきメモリ空間であり、第1状態の空 メモリ空間と見なすことが可能である。本 細書ではこの空きメモリ空間を便宜的に第1 態の次フレームバッファと呼ぶ(図2、図3)。

 1フレームの画像データ格納後のフレーム メモリ7からの画像データの読み出しはタイ 毎に行われる。すなわち、フレームメモリ7 における先頭画素(最初に書き込まれた画素 )を含むタイルをタイル1とし第1状態のメモリ マップを用いれば、タイル1とは、図2のメモ ブロック内に"(1/8)"と記載されている8つの モリブロック(アドレス10000h-103FFh、00000h-003FF h、00400h-007FFh、00800h-00BFFh、00C00h-00FFFh、01000h-0 13FFh、01400h-017FFh、01800h-01BFFh)の組み合わせと る。これらを全て読み出し、タイルバッフ メモリ3に格納すると、アドレス00000hから01F FFhの間の各メモリブロックに書き込み可能と なる。

 すなわち、第1状態のメモリマップを用い て上記タイル1の画像データが読み出された き、同時にまたは若干遅れて次のフレーム ライン1からライン16までの画像データが第2 態のメモリマップを用いてアドレス12000hか 13FFFhまでの各メモリブロックに格納される

 続いて、連続して格納すべきライン17か ライン32の画像データを、第1状態のメモリ ップを用いて読み出された、タイル1が格納 れていたメモリ領域と一時待機バッファが える一部のメモリブロック(アドレス00000h-00 3FFh、00400h-007FFh、00800h-00BFFh、00C00h-00FFFh、01000 h-013FFh、01400h-017FFh、01800h-01BFFh、及びアドレ 01C00h-01FFFh)に格納する。これと同時に第2番 のタイルの画像データの読み出しを行う。

 第2番目のタイルの画像データを読み出し が終了すると、フレームメモリ制御部2は、 2状態のメモリマップを用いて次のフレーム ライン33~48の画像データを、開放されたタ ル(ここでは、アドレス02000h-023FFh、02400h-027FF h、02800h-02BFFh、02C00h-02FFFh、03000h-033FFh、03400h-0 37FFh、03800h-03BFFh)及び一時待機バッファ73(こ では、アドレス03C00h-03FFFh)へ格納する。

 以下、同様にして、フレームメモリ制御 2は、第1状態のメモリマップを用いて、タ ル単位で画像データバッファ71から画像デー タを読み出してタイルバッファメモリ3へ格 し、タイルバッファメモリ3に画像データを み出すことで開放されたメモリブロックに 第2状態のメモリマップを用いて次のフレー ムの画像データを16ライン単位でライン128ま 順次格納する。

 この第2状態のメモリマップを用いた画像 データの書き込み時、ライン17からライン128 画像データは、第1状態のメモリマップとは 異なる規則性をもって格納される。

 この異なる規則性によって、上述の第1状 態のメモリマップを用いた画像データの読み 出しと第2状態のメモリマップを用いた画像 ータの書き込みの同時処理終了後に、連続 て入力される次のフレームに対して、第2状 のメモリマップを用いた画像データの読み しと第1状態のメモリマップを用いた画像デ ータの書き込みの同時処理を行うことが可能 となる。

 第2状態のメモリマップでは、次フレーム 用バッファ72がアドレス10000hから11FFFhまでの8 つのメモリブロックで構成され、一時待機バ ッファはアドレス0E000hから0FFFFhの各メモリブ ロックで構成される。特にアドレス0FC00hから 0FFFFhのメモリブロックについては第1状態の モリマップでも使用されない前述の不使用 域である。

 第2状態のメモリマップを用いたフレーム 画像データの書き込みが終わり、同メモリマ ップを用いて画像データバッファ71からタイ 1の画像データを読み出す場合、次フレーム の1ラインから16ラインの格納には、次フレー ム用バッファ72としてアドレス10000h-103FFh、104 00h-107FFh、10800h-10BFFh、10C00h-10FFFh、11000h-113FFh 11400h-117FFh、11800h-11BFFh及び11C00h-11FFFhのメモ ブロックが用いられ、次フレームの1ライン ら16ラインの書き込みが行われる。

 タイル1の読み出し後にフレームメモリ制 御部2は、第1状態のメモリマップを用いて第2 番目のタイル(ここでは、アドレス10400h-107FFh 02000h-023FFh、02400h-027FFh、02800h-02BFFh、02C00h-02F FFh、03000h-033FFh、03400h-037FFh、03800h-03BFFh)の画 データを読み出しタイルバッファメモリ3に 納すると共に、第2状態のメモリマップを用 いてフレームメモリ7に次のフレームのライ 17~32の画像データを格納する。

 以降、同様にして1タイル単位の画像デー タの読み出しと、次のフレームの16ライン単 の画像データの書き込みが同時にまたは若 遅れて繰り返し実行される。

 以上の処理を繰り返すことで、データ消 なく連続フレームの画像データのフレーム モリを介した転送が可能となる。

 このとき、ウェーブレット変換部4、係数 ビットモデリング部5及び算術符号化部6によ 1タイルの画像データに対する処理速度が十 分に速く、図4に示すようにフレームメモリ7 対する次のフレームの画像データの書込み 理よりもタイルバッファメモリ3への読出し 処理が速いことが、次のフレームの画像デー タをフレームメモリ7へ連続して書き込むた の条件となる。

 なお、図4は、第1状態のメモリマップを いてフレームメモリ7から画像データを読み し、第2状態のメモリマップを用いて次のフ レームの画像データをフレームメモリ7に格 する場合の書き込み処理及び読み出し処理 様子を示している。各メモリブロック内の 値は、図2の各メモリブロックの左側に示さ るラベルに対応している。本実施形態のエ コーダシステムでは、図1に示したウェーブ レット変換部4及び係数ビットモデリング部5 び算術符号化部6の処理速度が、イメージセ ンサ1から画像データが入力される速度より 高速なときに、メモリ書き込みアドレスと モリ読み出しアドレスが衝突することなく 連続して入力される画像データの符号化処 が可能である。

 このように第1状態のメモリマップを用い てフレームメモリ7から画像データを読み出 、第2状態のメモリマップを用いて次のフレ ムの画像データを書き込むことで、連続す フレームの画像データを書込み/読み出す場 合でも、同一のアドレス領域への書き込みは 必ず読み出された後に行われるため、タイル バッファメモリ3へ読み出す前にフレームメ リ7の画像データが上書きされることが無い

 また、第1状態のメモリマップを用いた第 1番目のフレームの画像データのフレームメ リ7からの読み出し処理と第2状態のメモリマ ップを用いた第2番目のフレームの画像デー のフレームメモリ7への書き込み処理を同時 実行し、続いて第2状態のメモリマップを用 いた第2番目のフレームの画像データのフレ ムメモリ7からの読み出し処理と第1状態のメ モリマップを用いた第3番目のフレームの画 データのフレームメモリ7への書き込み処理 同時に実行し、以降、同様にして連続して 力されるフレーム毎に2つのメモリマップを 切り替えつつ画像データの読み出しと書き込 みの同時処理を繰り返し実行することで、フ レームメモリ7に対するアクセス待ちが発生 ることなく、連続して入力されるフレーム 画像データに対する符号化処理を実行でき 。

 また、1ラインの画素数が1024(8タイル)に たない場合は、第1状態のメモリマップに基 く先頭アドレスを10000hとするのではなく、 えば512画素の場合は、5番目のタイルの先頭 アドレス(11400h)から書き込みを開始すればよ 。このようにすることで、イメージセンサ1 のライン幅が8タイル未満の場合でも上記と 様に処理すれば、タイルバッファメモリ3へ み出す前にフレームメモリ7の画像データが 上書きされることが無い。

 さらに、上記説明では、フレームが水平 向及び垂直方向にそれぞれ8つのメモリブロ ックに分割された例を示しているが、本発明 は、フレームの水平方向及び垂直方向の分割 数をそれぞれ4、16、32、・・・等に設定して よく、水平方向と垂直方向の分割数がそれ れ等しければ上記と同様の効果を得ること できる。その場合も、上述した第1状態のメ モリマップ及び第2状態のメモリマップをそ ぞれ生成し、それらのメモリマップをフレ ムメモリ7に対する画像データの読み出しま は書き込みに応じて用いればよい。

 なお、第1状態及び第2状態のメモリマッ は、以下のように生成すればよい。

 まず、1フレームが水平方向に配列された M(Mは正の整数、例えばM=4、8、16、・・・)個 タイルで構成され、さらに各タイルが垂直 向にN(Nは正の整数)個に分割されて、ライン が等しいラインブロック単位でメモリブロ クに格納されるものとする。

 ここで、xをM+2以下の正の整数とし、yをN 下の正の整数として、各メモリブロックを 号{x,y}で表すとき、第1状態のメモリマップ 、メモリブロック{1,1}~{1,(N-1)}へ第1番目のタ イルに含まれる第2番目から第N番目のライン ロックの画像データを格納し、メモリブロ ク{2,1}~{2,(N-1)}へ第2番目のタイルに含まれる 第2番目から第N番目のラインブロックの画像 ータを格納し、・・・、メモリブロック{M,1 }~{M,(N-1)}へ第M番目のタイルに含まれる第2番 から第N番目のラインブロックの画像データ 格納し、メモリブロック{(M+1),1}~{(M+1),N}へ第 1番目~第M番目のタイルに含まれるそれぞれの 第1番目のラインブロックの画像データを格 するためのものである。

 但し、メモリブロック{(M+2),1}~{(M+2),N}は次 フレームバッファ72として用い、メモリブロ ク{1,N}、{2,N}、・・・、{(M-1),N}は一時待機バ ッファ73として用いる。メモリブロック{M,N} 不使用領域とする。

 一方、第2状態のメモリマップは、メモリ ブロック{1,1}~{1,N}へ第1番目~第M番目のタイル 含まれるそれぞれの第2番目のラインブロッ クの画像データを格納し、メモリブロック{2, 1}~{2,N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれる れぞれの第3番目のラインブロックの画像デ ータを格納し、・・・、メモリブロック{(M-1) ,1}~{(M-1),N}へ第1番目~第M番目のタイルに含ま るそれぞれの第N番目のラインブロックの画 データを格納し、メモリブロック{(M+2),1}~{(M +2),N}へ第1番目~第M番目のタイルに含まれるそ れぞれの第1番目のラインブロックの画像デ タを格納するためのものである。

 但し、メモリブロック{(M+1),1}~{(M+1),N}は次 フレームバッファ72として用い、メモリブロ ク{M,1}~{M,(N-1)}は一時待機バッファ73として いる。メモリブロック{M,N}は不使用領域とす る。

 このようにして生成した2つのメモリマッ プをフレーム毎に切り替える操作により、第 1状態のメモリマップを用いた読み出しと第2 態のメモリマップを用いた書き込みの同時 理と、第2状態のメモリマップを用いた読み 出しと第1状態のメモリマップを用いた書き みの同時処理とを実現する。なお、本発明 は、上記M及びNを等しい値に設定する。

 本発明によれば、フレームメモリ制御部2 によってフレームメモリ7からタイル単位で 号化のために画像データを読み出すと共に 該画像データが読み出されたフレームメモ 7のメモリ領域へ次のフレームの複数のライ で構成される1タイル相当量の画像データを 格納するため、フレームメモリ7には、複数 タイルで構成される1フレーム分の画像デー を格納するためのメモリ領域に加えて、フ ームメモリから画像データを読み出す前に のフレームの1タイル相当量の画像データが 上書きされるのを防止するために必要な最低 限(2タイル分)のバッファを備えていればよい 。

 したがって、従来のエンコーダシステム ように1フレームの画像データ量の2倍のメ リ容量を持つフレームメモリを用いること く、連続して入力される画像データの符号 処理を途切れることなく実行できると共に フレームメモリのメモリ容量を低減するこ が可能になる。

 また、従来のエンコーダシステムでは、 ストの増大を考慮してフレームメモリ7をJPE Gエンコーダの外部に設ける場合があったが 本発明ではフレームメモリ7のメモリ容量を 減できるため、フレームメモリ7を、JPEG2000 ンコーダ10を含むLSI等に実装することが可 になる。また、フレームメモリ7をLSIの外部 設ける場合でも、より小さなメモリ容量の レームメモリ7を用いることができるため、 エンコーダシステムのコストを低減できる。 例えば、従来は16タイル分のメモリ容量が必 であったフレームメモリ7が、本発明では10 イル分の容量で済むため、メモリ容量が37.5 %削減される。

 本発明のエンコーダシステムでは、例え 1タイルの大きさを128画素×128ラインとし、1 フレームの水平方向の画素数を128画素×8タイ ル=1024とした場合、従来のエンコーダシステ ではフレームメモリ7に2フレーム分のメモ 容量が必要であったが、本発明では5/4フレ ム分のメモリ容量で従来のJPEG2000エンコーダ と同じ性能が達成できる。

 なお、本発明のエンコーダシステムは、 ンピュータ、あるいは論理回路等から構成 れるLSI(Large Scale Integration)やDSP(Digital Signal  Processor)等の半導体集積回路装置及びメモリ 等によって実現することが可能である。

 この出願は、2007年04月27日に出願された 願2007-118867号を基礎とする優先権を主張し、 その開示の全てをここに取り込む。