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Title:
ENCRYPTION DEVICE, ENCRYPTION METHOD, AND ENCRYPTION PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149458
Kind Code:
A1
Abstract:
Even if a failure or the like occurs during an encryption processing, the encryption processing is reliably resumed. A flag change section changes an encryption flag of one disk during the encryption after the reception of an encryption request and before the start of the encryption of data stored in the one disk. The flag change section changes the encryption flag of the one disk to be already encrypted and also changes the encryption flags of the other disks during the encryption before the start of the duplicate of the encrypted data from the one disk to the other disks. Furthermore, the flag change section changes the encryption flags of the other disks to be already encrypted after the completion of the duplicate to the other disks.

Inventors:
ITO MIKIO (JP)
DAIKOKUYA HIDEJIROU (JP)
IKEUCHI KAZUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061644
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
June 08, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
ITO MIKIO (JP)
DAIKOKUYA HIDEJIROU (JP)
IKEUCHI KAZUHIKO (JP)
International Classes:
G06F21/60; G06F3/06; G06F12/14; H04L9/08
Foreign References:
JP2006119822A2006-05-11
JP2005303981A2005-10-27
JP2003114768A2003-04-18
JP2006185108A2006-07-13
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
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Claims:
 RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)グループに属する複数の記録媒体に記憶されているデータを暗号化する暗号化装置であって、
 前記RAIDグループに属する複数の記録媒体のうちの一の記録媒体に記憶されているデータを暗号化して所定の記録媒体に書き込む暗号化手段と、
 前記記録媒体ごとに設けられ、それぞれの記録媒体における暗号化の進捗状況を示す暗号化変数を変更する変更手段と、
 前記暗号化手段によって暗号化されたデータを、前記RAIDグループに属する複数の記録媒体のうち、暗号化されていないデータが記憶されている記憶媒体に複写する複写手段と、を備え、
 前記変更手段は、
 前記暗号化手段による前記暗号化が開始される前に、前記所定の記録媒体に対応する前記暗号化変数を、非暗号化であることを示す情報から暗号化中であることを示す情報に変更し、
 前記暗号化手段による前記暗号化が完了した後に、前記所定の記録媒体に対応する前記暗号化変数を暗号化済であることを示す情報に変更するとともに、前記複写手段によって前記暗号化されたデータが複写される記録媒体に対応する前記暗号化変数を、非暗号化であることを示す情報から暗号化中であることを示す情報に変更し、
 前記複写手段による前記複写が完了した後に、前記複写手段によって前記暗号化されたデータが複写された記録媒体に対応する前記暗号化変数を暗号化済であることを示す情報に変更する
 ことを特徴とする暗号化装置。
 前記RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループであって、
 前記所定の記録媒体は、前記一の記録媒体であることを特徴とする請求項1に記載の暗号化装置。
 前記RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループであって、
 前記所定の記録媒体は、予備に設けられた記録媒体であることを特徴とする請求項1に記載の暗号化装置。
 RAIDグループに属する複数の記録媒体に記憶されているデータを暗号化する暗号化方法であって、
 前記RAIDグループに属する複数の記録媒体のうちの一の記録媒体に記憶されているデータを暗号化して所定の記録媒体に書き込む暗号化ステップと、
 前記記録媒体ごとに設けられ、それぞれの記録媒体における暗号化の進捗状況を示す暗号化変数を変更する変更ステップと、
 前記暗号化ステップにおいて暗号化されたデータを、前記RAIDグループに属する複数の記録媒体のうち、暗号化されていないデータが記憶されている記憶媒体に複写する複写ステップと、を含み、
 前記変更ステップは、
 前記暗号化ステップにおける前記暗号化が開始される前に、前記所定の記録媒体に対応する前記暗号化変数を、非暗号化であることを示す情報から暗号化中であることを示す情報に変更し、
 前記暗号化ステップにおける前記暗号化が完了した後に、前記所定の記録媒体に対応する前記暗号化変数を暗号化済であることを示す情報に変更するとともに、前記複写ステップにおいて前記暗号化されたデータが複写される記録媒体に対応する前記暗号化変数を、非暗号化であることを示す情報から暗号化中であることを示す情報に変更し、
 前記複写ステップにおける前記複写が完了した後に、前記複写ステップにおいて前記暗号化されたデータが複写された記録媒体に対応する前記暗号化変数を暗号化済であることを示す情報に変更する
 ことを特徴とする暗号化方法。
 前記RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループであって、
 前記所定の記録媒体は、前記一の記録媒体であることを特徴とする請求項4記載の暗号化方法。
 前記RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループであって、
 前記所定の記録媒体は、予備に設けられた記録媒体であることを特徴とする請求項4記載の暗号化方法。
 RAIDグループに属する複数の記録媒体に記憶されているデータを暗号化する暗号化プログラムであって、
 前記RAIDグループに属する複数の記録媒体のうちの一の記録媒体に記憶されているデータを暗号化して所定の記録媒体に書き込む暗号化手順と、
 前記記録媒体ごとに設けられ、それぞれの記録媒体における暗号化の進捗状況を示す暗号化変数を変更する変更手順と、
 前記暗号化手順によって暗号化されたデータを、前記RAIDグループに属する複数の記録媒体のうち、暗号化されていないデータが記憶されている記憶媒体に複写する複写手順と、をコンピュータに実行させ、
 前記変更手順は、
 前記暗号化手順による前記暗号化が開始される前に、前記所定の記録媒体に対応する前記暗号化変数を、非暗号化であることを示す情報から暗号化中であることを示す情報に変更し、
 前記暗号化手順による前記暗号化が完了した後に、前記所定の記録媒体に対応する前記暗号化変数を暗号化済であることを示す情報に変更するとともに、前記複写手順によって前記暗号化されたデータが複写される記録媒体に対応する前記暗号化変数を、非暗号化であることを示す情報から暗号化中であることを示す情報に変更し、
 前記複写手順による前記複写が完了した後に、前記複写手順によって前記暗号化されたデータが複写された記録媒体に対応する前記暗号化変数を暗号化済であることを示す情報に変更する
 ことを特徴とする暗号化プログラム。
 前記RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループであって、
 前記所定の記録媒体は、前記一の記録媒体であることを特徴とする請求項7記載の暗号化プログラム。
 前記RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループであって、
 前記所定の記録媒体は、予備に設けられた記録媒体であることを特徴とする請求項7記載の暗号化プログラム。
Description:
暗号化装置、暗号化方法および 号化プログラム

 この発明は、RAID(Redundant Array of Inexpensiv e Disks)グループに属する複数の記録媒体に記 録されているデータを暗号化させるのに有用 な暗号化装置、暗号化方法および暗号化プロ グラムに関し、特に、暗号化処理の最中に故 障等が発生した場合であっても暗号化処理を 確実に再開させることができる暗号化装置、 暗号化方法および暗号化プログラムに関する 。

 コンピュータシステムで管理する情報の 密性を確保することは、その情報を保有す 企業等にとっては非常に重要な問題となる 情報の機密性を高める技術として、記憶装 に格納されているデータを暗号化する技術 知られている。下記特許文献1~3には、磁気 ィスク等の記録媒体に記録されているデー を暗号化する技術が開示されている。また 一般に、記録媒体に記録されているデータ 暗号化する際には、暗号化処理を制御する ントローラによって暗号化処理の進捗状況 管理されている。

特開2005-107855号公報

特開2006-302259号公報

特開2004-201038号公報

 ところで、暗号化処理の最中に、例えば コントローラが故障する等して、暗号化処 の進捗状況を管理している情報が消滅して まった場合には、記録媒体に記録されてい データのうち、どのデータが暗号化され、 のデータが暗号化されていないのかを区別 ることができなくなってしまう。このよう 場合には、暗号化処理を再開することも、 ータを正しく復号することもできなくなっ しまい、データを復旧することができなく ってしまう。

 この発明は、上述した従来技術による問 点を解消するためになされたものであり、 号化処理の最中に故障等が発生した場合で っても暗号化処理を確実に再開させること できる暗号化装置、暗号化方法および暗号 プログラムを提供することを目的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成する め、本発明は、RAIDグループに属する複数の 記録媒体に記憶されているデータを暗号化す る暗号化装置であって、RAIDグループに属す 複数の記録媒体のうちの一の記録媒体に記 されているデータを暗号化して所定の記録 体に書き込む暗号化手段と、記録媒体ごと 設けられ、それぞれの記録媒体における暗 化の進捗状況を示す暗号化変数を変更する 更手段と、暗号化手段によって暗号化され データを、RAIDグループに属する複数の記録 体のうち、暗号化されていないデータが記 されている記憶媒体に複写する複写手段と を備え、上記変更手段は、暗号化手段によ 暗号化が開始される前に、所定の記録媒体 対応する暗号化変数を、非暗号化であるこ を示す情報から暗号化中であることを示す 報に変更し、暗号化手段による暗号化が完 した後に、所定の記録媒体に対応する暗号 変数を暗号化済であることを示す情報に変 するとともに、複写手段によって暗号化さ たデータが複写される記録媒体に対応する 号化変数を、非暗号化であることを示す情 から暗号化中であることを示す情報に変更 、複写手段による複写が完了した後に、複 手段によって暗号化されたデータが複写さ た記録媒体に対応する暗号化変数を暗号化 であることを示す情報に変更することを特 とする。

 また、本発明は、RAIDグループに属する複 数の記録媒体に記憶されているデータを暗号 化する暗号化方法であって、RAIDグループに する複数の記録媒体のうちの一の記録媒体 記憶されているデータを暗号化して所定の 録媒体に書き込む暗号化ステップと、記録 体ごとに設けられ、それぞれの記録媒体に ける暗号化の進捗状況を示す暗号化変数を 更する変更ステップと、暗号化ステップに いて暗号化されたデータを、RAIDグループに する複数の記録媒体のうち、暗号化されて ないデータが記憶されている記憶媒体に複 する複写ステップと、を含み、上記変更ス ップは、暗号化ステップにおける暗号化が 始される前に、所定の記録媒体に対応する 号化変数を、非暗号化であることを示す情 から暗号化中であることを示す情報に変更 、暗号化ステップにおける暗号化が完了し 後に、所定の記録媒体に対応する暗号化変 を暗号化済であることを示す情報に変更す とともに、複写ステップにおいて暗号化さ たデータが複写される記録媒体に対応する 号化変数を、非暗号化であることを示す情 から暗号化中であることを示す情報に変更 、複写ステップにおける複写が完了した後 、複写ステップにおいて暗号化されたデー が複写された記録媒体に対応する暗号化変 を暗号化済であることを示す情報に変更す ことを特徴とする。

 また、本発明は、RAIDグループに属する複 数の記録媒体に記憶されているデータを暗号 化する暗号化プログラムであって、RAIDグル プに属する複数の記録媒体のうちの一の記 媒体に記憶されているデータを暗号化して 定の記録媒体に書き込む暗号化手順と、記 媒体ごとに設けられ、それぞれの記録媒体 おける暗号化の進捗状況を示す暗号化変数 変更する変更手順と、暗号化手順によって 号化されたデータを、RAIDグループに属する 数の記録媒体のうち、暗号化されていない ータが記憶されている記憶媒体に複写する 写手順と、をコンピュータに実行させ、上 変更手順は、暗号化手順による暗号化が開 される前に、所定の記録媒体に対応する暗 化変数を、非暗号化であることを示す情報 ら暗号化中であることを示す情報に変更し 暗号化手順による暗号化が完了した後に、 定の記録媒体に対応する暗号化変数を暗号 済であることを示す情報に変更するととも 、複写手順によって暗号化されたデータが 写される記録媒体に対応する暗号化変数を 非暗号化であることを示す情報から暗号化 であることを示す情報に変更し、複写手順 よる複写が完了した後に、複写手順によっ 暗号化されたデータが複写された記録媒体 対応する前記暗号化変数を暗号化済である とを示す情報に変更することを特徴とする

 これらの発明によれば、非暗号化状態の ィスクか暗号化済のディスクのいずれか一 が存在する状態で暗号化処理を実行させ、 号化処理の進捗状況に応じて各ディスクに 応する暗号化フラグを変更させることがで るため、暗号化処理の最中に故障等が発生 た場合であっても、非暗号化状態のディス か暗号化済のディスクのいずれか一方を用 て暗号化処理を再開させることができる。

 また、本発明は、上記発明において、上 RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループで あって、上記所定の記録媒体は、前記一の記 録媒体であることを特徴とする。

 また、本発明は、上記発明において、上 RAIDグループは、RAID1レベルのRAIDグループで あって、上記所定の記録媒体は、予備に設け られた記録媒体であることを特徴とする。

 本発明によれば、非暗号化状態のディス か暗号化済のディスクのいずれか一方が存 する状態で暗号化処理を実行させ、暗号化 理の進捗状況に応じて各ディスクに対応す 暗号化フラグを変更させることができるた 、暗号化処理の最中に故障等が発生した場 であっても、非暗号化状態のディスクか暗 化済のディスクのいずれか一方を用いて暗 化処理を再開させることができる。すなわ 、本発明によれば、暗号化処理の最中に故 等が発生した場合であっても暗号化処理を 実に再開させることができるという効果を する。

図1は、RAID装置の構成図である。 図2は、フラグテーブルのデータ構成図 である。 図3は、実施例1のRAID装置における暗号 の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、ディスクbに記憶されているデ タを暗号化している状態を表す概念図であ 。 図5は、ディスクbの暗号化データをデ スクaに複写している状態を表す概念図であ 。 図6は、実施例2のRAID装置における暗号 の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、ディスクbに記憶されているデ タを暗号化してディスクzに書き込んでいる 態を表す概念図である。 図8は、ディスクzの暗号化データをデ スクbに複写している状態を表す概念図であ 。 図9は、暗号化プログラムを実行するコ ンピュータの機能構成図である。

符号の説明

   1  RAID装置
   2  サーバ
  10  CM
  11  制御部
  12  制御メモリ
  13  キャッシュメモリ
  14  データバッファ
  20  CA
  30  DA
  40  ディスク
  41  予備のディスク
 111  暗号化部
 112  暗号化データ複写部
 113  フラグ変更部
 121  フラグテーブル
1000  コンピュータ
1010  CPU
1020  入力装置
1030  モニタ
1040  媒体読取装置
1050  通信装置
1060  RAM
1061  暗号化プロセス
1070  ハードディスク装置
1071  暗号化プログラム
1072  暗号化用データ
1080  バス

 以下に添付図面を参照して、この発明に る暗号化装置、暗号化方法および暗号化プ グラムの好適な実施形態を詳細に説明する

 まず、実施例1におけるRAID装置の構成に いて説明する。図1は、RAID装置の構成図であ る。RAID装置1は、RAID1レベルのRAIDグループに する複数のディスク(記録媒体)を管理する 憶装置であって、データを暗号化した状態 記憶させておくことができる。ここで、RAID 、ディスクを管理するための技術であり、 ィスク故障によるデータ損失を防ぐととも 、処理性能を向上させるための技術である RAIDには、RAID0~RAID6までのレベルが定義され いる。本実施例で採用するRAID1は、データ 二台のディスクに同時に書き込むレベルで り、ミラーリングとも呼ばれている。

 同図に示すように、RAID装置1は、サーバ2 の接続を制御するCA(Channel Adapter)20と、ディ スク40に記憶されているデータの暗号化を制 するCM(Controller Module)10と、CM10とディスク40 の間の接続を制御するDA(Device Adapter)30と、R AID1レベルのRAIDグループに属するディスク40 、RAIDグループに属さない予備のディスク41 を有する。CM10は、制御部11と、フラグテー ル121等の各種データやアプリケーションを 納する制御メモリ12と、キャッシュメモリ13 、暗号化処理や複写処理の対象となるデー を一時的に記憶するデータバッファ14とを する。なお、以下において、RAID1レベルのRAI Dグループに属する二台のディスクを区別し 説明する必要があるときには、二つのディ クをディスク40aおよびディスク40bと記載す 。

 ここで、図2を参照して、フラグテーブル 121のデータ構成について説明する。図2は、 ラグテーブルのデータ構成図である。フラ テーブル121は、データ項目として、例えば ディスクID、暗号化フラグ、グループIDを有 る。ディスクIDには、ディスク40を一意に特 定するための識別コードが格納され、暗号化 フラグには、暗号化処理の進捗状況を示す暗 号化変数が格納され、グループIDには、ディ クが属するRAIDグループを一意に特定するた めの識別コードが格納される。暗号化フラグ には、例えば、“0”、“1”、“2”で表され る変数が格納される。“0”は、ディスクに 憶されているデータが非暗号化の状態であ ことを示し、“1”は、ディスクに記憶され いるデータが暗号化中の状態であることを し、“2”は、ディスクに記憶されているデ ータが暗号化済の状態であることを示す。

 なお、暗号化フラグを格納する場所は、 ラグテーブル121に限定されない。例えば、 御メモリ12に格納されている各ディスクの 成を管理するディスク構成テーブルに暗号 フラグを格納することとしてもよいし、各 ィスク40の記憶領域のうち、ユーザが使用し ない特定の領域に暗号化フラグを格納するこ ととしてもよい。

 図1に示す制御部11は、暗号化部111と、暗 化データ複写部112と、フラグ変更部113とを する。

 暗号化部111は、サーバ2から受信した暗号 化要求に含まれるグループIDに基づいて、こ グループIDに対応するRAIDグループを暗号化 理の対象として特定し、このRAIDグループに 属する二台のディスク40a、40bのうちの一方の ディスク、例えば、ディスク40bに記憶されて いるデータを暗号化し、この暗号化したデー タをディスク40bに書き込む。以下においては 、二台のディスク40a、40bのうち、ディスク40b に記憶されているデータが暗号化部111によっ て暗号化された場合を例にして説明すること にする。しかし、これは、暗号化部111によっ て暗号化されるディスクをディスク40bに限定 するものではない。暗号化部111によって暗号 化されるディスクは、ディスク40a、40bのいず れであってもよい。暗号化されるディスクを いずれのディスク40a、40bにするのかは、例え ば、暗号化要求にディスクIDを含め、このデ スクIDに基づいて決定させることとしても いし、暗号化を行うディスクをグループご に予め設定しておくこととしてもよい。ま 、暗号化処理の対象となるデータの単位は ディスク単位であってもよいし、パーティ ョン単位であってもよいし、ボリューム単 であってもよい。

 暗号化データ複写部112は、暗号化部111に って暗号化されたディスク40bのデータを、 じRAIDグループに属する他方のディスクであ るディスク40aに複写する。

 フラグ変更部113は、暗号化フラグを以下 ように変更する。フラグ変更部113は、暗号 要求が受信されてからディスク40bに記憶さ ているデータの暗号化が開始されるまでの に、ディスク40bに対応する暗号化フラグを 非暗号化であることを示す“0”から暗号化 中であることを示す“1”に変更する。

 フラグ変更部113は、ディスク40bに記憶さ ているデータの暗号化が完了してからこの ータのディスク40aへの複写が開始されるま の間に、ディスク40bに対応する暗号化フラ を、暗号化中であることを示す“1”から暗 号化済であることを示す“2”に変更すると もに、ディスク40aに対応する暗号化フラグ 、非暗号化であることを示す“0”から暗号 中であることを示す“1”に変更する。

 フラグ変更部113は、ディスク40aへの複写 完了した後に、ディスク40aに対応する暗号 フラグを、暗号化中であることを示す“1” から暗号化済であることを示す“2”に変更 る。

 次に、図3を参照して、本実施例1におけ RAID装置1の処理手順について説明する。図3 、実施例1のRAID装置における暗号化の処理手 順を示すフローチャートである。この処理手 順では、RAID1レベルのRAIDグループに属するデ ィスク40aおよびディスク40bに記憶されている データを暗号化する際の手順について説明す る。

 最初に、サーバ2から送信された暗号化要 求を受信した場合(ステップS101)に、RAID装置1 暗号化部111は、この暗号化要求に含まれる ループIDを用いて、このグループIDに対応す る二台のディスク40a、40bを暗号化処理の対象 として特定する(ステップS102)。

 続いて、RAID装置1のフラグ変更部113は、 ィスク40bに対応する暗号化フラグを、非暗 化であることを示す“0”から暗号化中であ ことを示す“1”に変更する(ステップS103)。

 続いて、RAID装置1の暗号化部111は、ディ ク40bに記憶されているデータを暗号化して ィスク40bに書き込む(ステップS104)。このス ップS104における各ディスク40a、40bの状態を 4に示す。図4は、ディスク40bに記憶されて るデータを暗号化している状態を表す概念 である。

 続いて、ディスク40bに記憶されているデ タの暗号化が完了すると、RAID装置1のフラ 変更部113は、ディスク40bに対応する暗号化 ラグを暗号化済であることを示す“2”に変 するとともに、ディスク40aに対応する暗号 フラグを、非暗号化であることを示す“0” から暗号化中であることを示す“1”に変更 る(ステップS105)。

 続いて、RAID装置1の暗号化データ複写部11 2は、上記ステップS104で暗号化されたディス 40bの暗号化データを、ディスク40aに複写す (ステップS106)。このステップS106における各 ディスク40a、40bの状態を図5に示す。図5は、 ィスク40bの暗号化データをディスク40aに複 している状態を表す概念図である。

 続いて、ディスク40aへの複写が完了する 、RAID装置1のフラグ変更部113は、ディスク40 aに対応する暗号化フラグを暗号化済である とを示す“2”に変更する(ステップS107)。

 このように、暗号化処理の進捗状況に応 て各ディスクに対応する暗号化フラグを変 させることで、例えば、CM10が故障する等し て暗号化処理が途中で停止した場合であって も、暗号化フラグを参照することで、暗号化 を確実に再開させることができる。

 具体的には、ディスク40aの暗号化フラグ 非暗号化であることを示す“0”であり、デ ィスク40bの暗号化フラグが暗号化中であるこ とを示す“1”である場合には、ディスク40a データをディスク40bに複写してから、上述 たステップS104以降を実行する。なお、この 合には、ディスク40aのデータをディスク40b 複写することなく、ディスク40aに記憶され いるデータを暗号化してディスク40bに書き むこととしてもよい。

 ディスク40aの暗号化フラグが非暗号化で ることを示す“0”または暗号化中であるこ とを示す“1”であり、ディスク40bの暗号化 ラグが暗号化済であることを示す“2”であ 場合には、上述したステップS106以降を実行 する。ディスク40aおよびディスク40bの暗号化 フラグがともに暗号化済であることを示す“ 2”である場合には、暗号化処理を終了させ 。

 上述してきたように、本実施例1のRAID装 1では、非暗号化状態のディスクか暗号化済 ディスクのいずれか一方が存在する状態で 号化処理を実行させ、暗号化処理の進捗状 に応じて各ディスクに対応する暗号化フラ を変更させている。これにより、暗号化処 の最中に故障等が発生した場合であっても 非暗号化状態のディスクか暗号化済のディ クのいずれか一方を用いて暗号化処理を確 に再開させることができる。

 実施例2について説明する。実施例2にお るRAID装置の構成は、図1に示す実施例1にお るRAID装置の構成と同様である。実施例2が実 施例1と異なる点は、暗号化したデータを書 込むディスクが異なる点である。具体的に 、実施例1では、例えば、ディスク40bに記憶 れたデータを暗号化した場合に、同じディ ク40bに暗号化したデータを書き込むのに対 、実施例2では、例えば、ディスク40bに記憶 されたデータを暗号化した場合に、RAIDグル プに属さない予備のディスク41に暗号化した データを書き込む点で異なる。以下において は、このような実施例2におけるRAID装置の構 および動作を、実施例1との相違点を中心に して説明する。なお、実施例1と同様に、RAID1 レベルのRAIDグループに属する二台のディス 40を区別して説明する必要があるときには、 二つのディスク40をディスク40aおよびディス 40bと記載する。

 暗号化部111は、サーバ2から受信した暗号 化要求に含まれるグループIDに基づいて、こ グループIDに対応するRAIDグループに属する 台のディスク40a、40bを暗号化処理の対象と て特定するとともに、予備のディスク41の から暗号化処理に用いるディスク41zを1台選 し、暗号化処理の対象に付加する。暗号化 111は、二台のディスク40a、40bのうち、一方 ディスク40bに記憶されているデータを暗号 し、この暗号化したデータをディスク41zに き込む。なお、暗号化部111によって暗号化 れるディスクは、ディスク40a、40bのいずれ あってもよい。暗号化されるディスクをい れのディスク40a、40bにするのかは、例えば 暗号化要求にディスクIDを含め、このディ クIDに基づいて決定させることとしてもよい し、暗号化を行うディスクをグループごとに 予め設定しておくこととしてもよい。

 暗号化データ複写部112は、暗号化部111に って暗号化されたディスク41zのデータを、 ィスク40aおよびディスク40bに複写する。

 フラグ変更部113は、暗号化フラグを以下 ように変更する。フラグ変更部113は、暗号 要求が受信されてからディスク40bに記憶さ ているデータの暗号化が開始されるまでの に、ディスク41zに対応する暗号化フラグを 非暗号化であることを示す“0”から暗号化 中であることを示す“1”に変更する。

 フラグ変更部113は、ディスク40bに記憶さ ているデータの暗号化が完了してからディ ク41zに記憶されている暗号化データのディ ク40bへの複写が開始されるまでの間に、デ スク41zに対応する暗号化フラグを、暗号化 であることを示す“1”から暗号化済である ことを示す“2”に変更するとともに、ディ ク40bに対応する暗号化フラグを、非暗号化 あることを示す“0”から暗号化中であるこ を示す“1”に変更する。

 フラグ変更部113は、ディスク40bへの複写 完了してからディスク40aへの複写が開始さ るまでの間に、ディスク40bに対応する暗号 フラグを、暗号化中であることを示す“1” から暗号化済であることを示す“2”に変更 るとともに、ディスク40aに対応する暗号化 ラグを、非暗号化であることを示す“0”か 暗号化中であることを示す“1”に変更する 。

 フラグ変更部113は、ディスク40aへの複写 完了した後に、ディスク40aに対応する暗号 フラグを、暗号化中であることを示す“1” から暗号化済であることを示す“2”に変更 る。

 次に、図6を参照して、本実施例2におけ RAID装置1の処理手順について説明する。図6 、実施例2のRAID装置における暗号化の処理手 順を示すフローチャートである。この処理手 順では、RAID1レベルのRAIDグループに属するデ ィスク40aおよびディスク40bに記憶されている データを暗号化する際の手順について説明す る。

 最初に、サーバ2から送信された暗号化要 求を受信した場合(ステップS201)に、RAID装置1 暗号化部111は、この暗号化要求に含まれる ループIDを用いて、このグループIDに対応す る二台のディスク40a、40bを暗号化処理の対象 として特定するとともに、予備のディスク41 中から暗号化処理に用いるディスク41zを1台 選択し、暗号化処理の対象に含ませる(ステ プS202)。

 続いて、RAID装置1のフラグ変更部113は、 ィスク41zに対応する暗号化フラグを、非暗 化であることを示す“0”から暗号化中であ ことを示す“1”に変更する(ステップS203)。

 続いて、RAID装置1の暗号化部111は、ディ ク40bに記憶されているデータを暗号化して ィスク41zに書き込む(ステップS204)。このス ップS204における各ディスク40a、40b、40zの状 を図7に示す。図7は、ディスク40bに記憶さ ているデータを暗号化してディスク41zに書 込んでいる状態を表す概念図である。

 続いて、ディスク40bに記憶されているデ タの暗号化が完了すると、RAID装置1のフラ 変更部113は、ディスク41zに対応する暗号化 ラグを暗号化済であることを示す“2”に変 するとともに、ディスク40bに対応する暗号 フラグを、非暗号化であることを示す“0” から暗号化中であることを示す“1”に変更 る(ステップS205)。

 続いて、RAID装置1の暗号化データ複写部11 2は、上記ステップS204で書き込まれたディス 41zの暗号化データを、ディスク40bに複写す (ステップS206)。このステップS206における各 ディスク40a、40b、40zの状態を図8に示す。図8 、ディスク41zの暗号化データをディスク40b 複写している状態を表す概念図である。

 続いて、ディスク40bへの複写が完了する 、RAID装置1のフラグ変更部113は、ディスク40 bに対応する暗号化フラグを暗号化済である とを示す“2”に変更するとともに、ディス 40aに対応する暗号化フラグを、非暗号化で ることを示す“0”から暗号化中であること を示す“1”に変更する(ステップS207)。

 続いて、RAID装置1の暗号化データ複写部11 2は、上記ステップS204で書き込まれたディス 41zの暗号化データを、ディスク40aに複写す (ステップS208)。

 続いて、ディスク40aへの複写が完了する 、RAID装置1のフラグ変更部113は、ディスク40 aに対応する暗号化フラグを暗号化済である とを示す“2”に変更する(ステップS209)。

 このように、暗号化処理の進捗状況に応 て各ディスクに対応する暗号化フラグを変 させることで、例えば、CM10が故障する等し て暗号化処理が途中で停止した場合であって も、暗号化フラグを参照することで、暗号化 を確実に再開させることができる。

 具体的には、ディスク40aおよびディスク4 0bの暗号化フラグが非暗号化であることを示 “0”であり、ディスク41zの暗号化フラグが 暗号化中であることを示す“1”である場合 は、上述したステップS204以降を実行する。

 ディスク40aの暗号化フラグが非暗号化で ることを示す“0”であり、ディスク40bの暗 号化フラグが暗号化中であることを示す“1 であり、ディスク41zの暗号化フラグが暗号 済であることを示す“2”である場合には、 述したステップS206以降を実行する。

 ディスク40aの暗号化フラグが非暗号化で ることを示す“0”または暗号化中であるこ とを示す“1”であり、ディスク40bおよびデ スク41zの暗号化フラグがともに暗号化済で ることを示す“2”である場合には、上述し ステップS208以降を実行する。

 ディスク40a、ディスク40bおよびディスク4 1zの暗号化フラグがともに暗号化済であるこ を示す“2”である場合には、暗号化処理を 終了させる。

 上述してきたように、本実施例2のRAID装 1では、非暗号化状態のディスクか暗号化済 ディスクのいずれか一方が存在する状態で 号化処理を実行させ、暗号化処理の進捗状 に応じて各ディスクに対応する暗号化フラ を変更させている。これにより、暗号化処 の最中に故障等が発生した場合であっても 非暗号化状態のディスクか暗号化済のディ クのいずれか一方を用いて暗号化処理を確 に再開させることができる。

 また、本実施例2のRAID装置1によれば、予 のディスク41を暗号化している最中に故障 が発生した場合には、RAIDグループに属する ィスク40a、40bが非暗号化状態のままで維持 れているため、予備のディスク41を他の予 のディスクに交換するだけで容易に暗号化 理を再開させることができる。

 なお、上述した実施例2においては、暗号 化する複数のディスク40が、RAID1レベルのRAID ループに属している場合について説明して るが、他のRAIDレベルのRAIDグループに属し いる場合にも適用可能である。例えば、RAID4 ~6レベルのいずれかのRAIDグループに属する複 数のディスク40に適用する場合には、予備の ィスク41を、RAIDグループに属するディスク 台数分用意し、RAIDグループに属する各ディ スク40の暗号化データを、それぞれのディス 40に対応する予備ディスク41に書き込み、そ の後、予備ディスク41からRAIDグループに属す るディスク40に暗号化データを複写すること すればよい。

 最後に、図1に示した各実施例におけるRAI D装置1の構成は、本発明の要旨を逸脱しない 囲で種々に変更することができる。例えば RAID装置1の制御部11の機能をソフトウェアと して実装し、これをコンピュータで実行する ことにより、RAID装置1と同等の機能を実現す こともできる。以下に、制御部11の機能を フトウェアとして実装した暗号化プログラ 1071を実行するコンピュータの一例を示す。

 図9は、暗号化プログラムを実行するコン ピュータの機能構成図である。このコンピュ ータ1000は、各種演算処理を実行するCPU(Central  Processing Unit)1010と、ユーザからのデータの 力を受け付ける入力装置1020と、各種情報を 表示するモニタ1030と、記録媒体からプログ ム等を読み取る媒体読取装置1040と、ネット ークを介して他のコンピュータとの間でデ タの授受をおこなう通信装置1050と、各種情 報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)1060と ハードディスク装置1070とをバス1080で接続し て構成される。

 そして、ハードディスク装置1070には、図 1に示した制御部11と同様の機能を有する暗号 化プログラム1071と、暗号化プログラム1071に って用いられる各種データに対応する暗号 用データ1072とが記憶される。なお、暗号化 用データ1072を、適宜分散させ、ネットワー を介して接続された他のコンピュータに記 させておくこともできる。

 そして、CPU1010が暗号化プログラム1071を ードディスク装置1070から読み出してRAM1060に 展開することにより、暗号化プログラム1071 、暗号化プロセス1061として機能するように る。そして、暗号化プロセス1061は、暗号化 用データ1072から読み出した情報等を適宜RAM10 60上の自身に割り当てられた領域に展開し、 の展開したデータ等に基づいて各種データ 理を実行する。

 なお、暗号化プログラム1071は、必ずしも ハードディスク装置1070に格納されている必 はなく、CD-ROM等の記録媒体に記憶されたこ プログラムを、コンピュータ1000が読み出し 実行するようにしてもよい。また、公衆回 、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN (Wide Area Network)等を介してコンピュータ1000 接続される他のコンピュータ(またはサーバ) 等にこのプログラムを記憶させておき、コン ピュータ1000がこれらからプログラムを読み して実行するようにしてもよい。

 以上のように、本発明にかかる暗号化装 、暗号化方法および暗号化プログラムは、R AIDグループに属する複数の記録媒体に記録さ れているデータを暗号化させるのに有用であ り、特に、暗号化処理の最中に故障等が発生 した場合であっても暗号化処理を確実に再開 させることに適している。