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Title:
ENVELOPE TRACKING POWER SUPPLY CIRCUIT AND HIGH-FREQUENCY AMPLIFIER INCLUDING ENVELOPE TRACKING POWER SUPPLY CIRCUIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/099056
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an envelope tracking power supply circuit which can maintain a high efficiency even for a high-frequency signal having a wideband envelope. The envelope tracking power supply circuit (5), for generating an output voltage according to the envelope of a high frequency signal, comprises a voltage follower circuit (7) which receives an envelope signal and outputs a voltage according to the envelope signal (SE), two parallel resistors Rsense connected in parallel between the output of the voltage follower circuit (7) and an output terminal (Po), hysteresis comparators (9a, 9b) which detect voltage drops at the parallel resistors Rsense,respectively, and generate voltages according to the voltage drops, and switching converters (11a, 11b) which perform switching according to the voltages outputted from the hysteresis comparators (9a, 9b), respectively, and output a voltage to the output terminal (Po).

Inventors:
KANBE AKIHIRO (JP)
KANETA MASATO (JP)
KOBAYASHI HARUO (JP)
HIRATA HITOSHI (JP)
SHIMURA TATSUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051771
Publication Date:
August 13, 2009
Filing Date:
February 03, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
KANBE AKIHIRO (JP)
KANETA MASATO (JP)
KOBAYASHI HARUO (JP)
HIRATA HITOSHI (JP)
SHIMURA TATSUHIRO (JP)
International Classes:
H02M3/155; H03F1/02; H03F1/06; H03F3/24
Foreign References:
JP2003533116A2003-11-05
JP2007531488A2007-11-01
Other References:
D. F. KIMBALL ET AL.: "High-Efficiency Envelope-Tracking W-CDMA Base-Station Amplifier Using GaN HFETs", IEEE TRANS. ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, vol. 54, no. 11, November 2006 (2006-11-01)
F. WANG: "High Efficiency Linear Envelope Tracking and Envelope Elimination and Restoration Power Amplifier for WLAN OFDM Applications", PH.D. DISSERTATION, 2006
P. DRAXLER; S. LANFRANCO ET AL.: "High Efficiency Envelope Tracking LDMOS Power Amplifier for W-CDMA", IEEE MTT-S INTERNATIONAL MICROWAVE SYMPOSIUM, June 2006 (2006-06-01), pages 1534 - 1537
P. ASBECK; D. KIMBALL ET AL.: "Next Genaration High-Efficiency RF Transmitter Technology for Basestations", EXTENDED ABSTRACTS OF 2007 INTERNATIONAL CONFERENCE ON SOLID SATE DEVICES AND MATERIALS, September 2007 (2007-09-01), pages 146 - 147
Attorney, Agent or Firm:
HASEGAWA, Yoshiki et al. (Ginza First Bldg. 10-6, Ginza 1-chome, Chuo-k, Tokyo 61, JP)
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Claims:
 高周波信号の包絡線に応じた出力電圧を生成する包絡線追跡電源回路であって、
 前記包絡線に対応する包絡線信号が入力されて、該包絡線信号に応じた電圧を出力するボルテージフォロア回路部と、
 前記ボルテージフォロア回路の出力と前記出力電圧の出力端子との間に並列に接続された第1及び第2の並列抵抗と、
 前記第1及び第2の並列抵抗におけるそれぞれの電圧降下を検出して、該電圧降下に応じた電圧を生成する第1及び第2のヒステリシスコンパレータ部と、
 前記第1及び第2のヒステリシスコンパレータ部のそれぞれが出力する電圧に応じてスイッチングして、前記出力端子に電圧を出力する第1及び第2のスイッチングコンバータ部と、
を備えることを特徴とする包絡線追跡電源回路。
 前記第1及び第2のスイッチングコンバータ部は、それぞれ、前記第1及び第2のヒステリシスコンパレータ部の出力する電圧に応じてオン/オフする第1及び第2のスイッチと、前記第1及び第2のスイッチを流れる電流を受ける第1及び第2のインダクタとを有し、
 前記第1のインダクタのインダクタンスは、前記第2のインダクタのインダクタンスよりも小さい、
ことを特徴とする請求項1記載の包絡線追跡電源回路。
 前記第1のヒステリシスコンパレータ部のヒステリシス幅は、前記第2のヒステリシスコンパレータ部のヒステリシス幅よりも大きい、
ことを特徴とする請求項2記載の包絡線追跡電源回路。
 請求項1~3のいずれか1項に記載の包絡線追跡電源回路と、
 前記包絡線追跡電源回路の前記出力端子からの出力電圧の供給を受けて、前記高周波信号を増幅する増幅器と、
を備えることを特徴とする高周波増幅器。
Description:
包絡線追跡電源回路及びそれを む高周波増幅器

 本発明は、包絡線追跡電源回路及びそれ 含む高周波増幅器に関するものである。

 近年、移動通信用の無線基地局等において 用される高周波増幅器の高効率化、および 帯域化に対する要望が高まっている。高周 パワーアンプの効率化を図るための電源回 の一例としては、高周波増幅器に入力され 無線信号の包絡線に追随して高周波増幅器 印加する電源電圧を変化させる包絡線追跡 源回路が知られている(下記非特許文献1~4参 照)。包絡線追跡電源回路は、パワーアンプ 入力信号の包絡線に対応する信号が入力さ 、広帯域な電源であるオペアンプを含む部 と、狭帯域であるがオペアンプに比較して 効率な電源であるスイッチングコンバータ 含む部分とからなる。このような包絡線追 電源回路は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexin g)などの通信方式に使用する場合であって、 均電力に対してピーク電力が高い信号を増 する無線基地局用パワーアンプとして使用 る場合に効果的である。
D. F. Kimball, et al., “High-Efficiency Envelo pe-Tracking W-CDMA Base-Station Amplifier Using GaN HF ETs”, IEEE Trans. on Microwave Theory and Technique s, vol.54, no.11, November 2006 F. Wang, “High Efficiency Linear Envelope Trac king and Envelope Elimination and Restoration Power A mplifier for WLAN OFDM Applications”, Ph.D. Disserta tion, University of California, San Diego, 2006 P. Draxler, S. Lanfranco, et al., “High Effic iency Envelope Tracking LDMOS Power Amplifier for W-C DMA”, IEEE MTT-S International Microwave Symposium,  pp.1534-1537, June 2006 P. Asbeck, D. Kimball, et al., “Next Genarati on High-Efficiency RF Transmitter Technology for Bases tations”, Extended Abstracts of 2007 International C onference on Solid Sate Devices and Materials, pp. 1 46-147, Tsukuba, September 2007

 しかしながら、一般に入力される包絡線 号のスルーレートは広く分布しており、上 した従来の包絡線追跡電源回路においては ルーレートの平均値に対して最適化される うに設計されているため、平均スルーレー から外れるような多くの時間帯では効率が 下してしまう。すなわち、包絡線信号のス ーレートがスイッチングコンバータで対応 きるスルーレートを超えた場合、オペアン から全ての交流電流を賄うため効率が低下 る。これに対して、包絡線信号のスルーレ トがスイッチングコンバータで対応できる ルーレートを下回る場合、スイッチングコ バータを平均スルーレートに合わせて設計 た分だけ効率が低下しており、どんなに包 線信号のスルーレートが小さくてもその低 効率で一定に保たれてしまう。

 そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて されたものであり、広帯域な包絡線を有す 高周波信号に対しても効率を高く維持する とが可能な包絡線追跡電源回路及び高周波 幅器を提供することを目的とする。

 上記課題を解決するため、本発明の包絡 追跡電源回路は、高周波信号の包絡線に応 た出力電圧を生成する包絡線追跡電源回路 あって、包絡線に対応する包絡線信号が入 されて、該包絡線信号に応じた電圧を出力 るボルテージフォロア回路部と、ボルテー フォロア回路の出力と出力電圧の出力端子 の間に並列に接続された第1及び第2の並列 抗と、第1及び第2の並列抵抗におけるそれぞ れの電圧降下を検出して、該電圧降下に応じ た電圧を生成する第1及び第2のヒステリシス ンパレータ部と、第1及び第2のヒステリシ コンパレータ部のそれぞれが出力する電圧 応じてスイッチングして、出力端子に電圧 出力する第1及び第2のスイッチングコンバー タ部と、を備える。

 このような包絡線追跡電源回路によれば ボルテージフォロア回路部から第1の並列抵 抗を介して出力される電流と、その電流の第 1のヒステリシスコンパレータ部による検出 応じてスイッチングする第1のスイッチング ンバータ部から出力される電流と、ボルテ ジフォロア回路部から第2の並列抵抗を介し て出力される電流と、その電流の第2のヒス リシスコンパレータ部による検出に応じて イッチングする第2のスイッチングコンバー 部から出力される電流とが合成されて出力 子に出力される。これにより、出力端子に 包絡線信号のレベルに応じた出力が得られ とともに、第1のヒステリシスコンパレータ 部と第1のスイッチングコンバータ部とから る回路部と、第2のヒステリシスコンパレー 部と第2のスイッチングコンバータ部とから なる回路部とを包絡線信号の帯域に対する応 答特性が異なるように設計することで、2つ 回路部を広い帯域で補完しながら動作させ ことができる。その結果、広帯域な包絡線 力に対して全体の効率を高く維持すること できる。

 本発明の包絡線追跡電源回路によれば、 帯域な包絡線を有する高周波信号に対して 効率を高く維持することができる。

本発明の好適な一実施形態にかかる高 波増幅器の概略構成を示す回路図である。 図1のパワーアンプの出力RF信号の電圧 び包絡線追跡電源回路の出力電圧の時間変 を示すグラフである。 包絡線追跡方式の原理を説明するため 基本回路図である。 WCDMAの移動通信方式における包絡線信 のスペクトル分布を示すグラフである。 (a)は、図3のスイッチングコンバータか らの出力電圧の時間変化を示すグラフ、(b)は 、図3のスイッチングコンバータからの出力 流の時間変化を示すグラフである。 図3の基本回路における入出力波形を示 すグラフである。 図1の包絡線追跡電源回路の構成を示す 回路図である。 図7の包絡線追跡電源回路における出力 波形を示すグラフである。 図7の包絡線追跡電源回路における出力 波形を示すグラフである。

符号の説明

 1…高周波増幅器、5…包絡線追跡電源回路 7…ボルテージフォロア回路、9a,9b…ヒステ シスコンパレータ、11a,11b…スイッチングコ バータ、13a,13b…半導体スイッチ、17a,17b… ンダクタ、19a,19b…電力発生部、R sense …並列抵抗。

 以下、図面を参照しつつ本発明に高周波 幅器の好適な実施形態について詳細に説明 る。なお、図面の説明においては同一又は 当部分には同一符号を付し、重複する説明 省略する。

 [第1実施形態]
 図1は、本発明の好適な一実施形態にかかる 高周波増幅器1の概略構成を示す回路図であ 。同図に示す高周波増幅器1は、移動通信用 無線基地局において無線信号を増幅するた のものであり、包絡線検出部3と包絡線追跡 電源回路5とパワーアンプ4とによって構成さ ている。

 パワーアンプ4は、包絡線追跡電源回路5か の電力の供給を受けて、入力された高周波 無線信号(以下、RF信号という)を増幅して出 する。包絡線検出部3は、検波等により包絡 線を検出し包絡線信号を包絡線追跡電源回路 5に入力する。図2には、パワーアンプ4の出力 RF信号の電圧S out0 及び包絡線追跡電源回路5の出力電圧S out1 の時間変化の一例を示す。このように、包絡 線追跡電源回路5は、RF信号の包絡線の時間変 化に応じた出力電圧を生成する。これにより 、パワーアンプ4に固定電圧の電源回路を接 した場合に比較して、全体の消費電力を削 することが可能になる。

 以下、本実施形態にかかる包絡線追跡電 回路5の構成を説明する前に、包絡線追跡方 式の原理について説明する。図3は、包絡線 跡方式の原理を説明するための基本回路図 ある。

 包絡線追跡方式の基本回路905は、包絡線信 S E が入力されるオペアンプからなるボルテージ フォロア回路907と、ボルテージフォロア回路 907と基本回路905の出力との間に接続された抵 抗素子R sense と、抵抗素子R sense における電圧降下を検出してその両端の電位 を比較するヒステリシスコンパレータ909と、 このヒステリシスコンパレータ909の出力を受 けてスイッチングするスイッチングコンバー タ911によって構成されている。スイッチング コンバータ911は、ドレイン端子にバイアス電 圧V dd が印加され、ゲート端子にヒステリシスコン パレータ909の出力が接続されたパワーMOSFET等 の半導体スイッチ913と、アノード端子が接地 され、カソード端子が半導体スイッチ913のソ ース端子に接続されたダイオード915と、半導 体スイッチ913のソース端子と基本回路905の出 力との間に接続されたインダクタ917とから構 成されている。同図においては、パワーアン プ4を負荷抵抗R load に等価的に置き換えている。

 このような基本回路905は、ボルテージフォ ア回路907から負荷抵抗R load に供給される電流と、スイッチングコンバー タ911から負荷抵抗R load に供給される電流が合成されることによって 、包絡線信号S E に対応した出力電圧を負荷抵抗R load に生成して出力する。

 具体的には、ヒステリシスコンパレータ909 出力電圧がハイであり半導体スイッチ913が ン状態にある場合は、スイッチングコンバ タ911からの電流が増加し、それに伴ってボ テージフォロア回路907から負荷抵抗R load に流れる電流が減少する。その結果、抵抗素 子R sense の電圧降下が低下してヒステリシスコンパレ ータ909の出力がローになることにより、半導 体スイッチ913がオフ状態となる。半導体スイ ッチ913がオフ状態にある場合は、スイッチン グコンバータ911からの電流が減少し、それに 伴ってボルテージフォロア回路907から負荷抵 抗R load に流れる電流が増加する。その結果、抵抗素 子R sense の電圧降下が上昇してヒステリシスコンパレ ータ909の出力電圧がハイになることにより、 半導体スイッチ913がオン状態となる。

 上記のような動作を繰り返すことにより、 イッチングコンバータ911における出力電圧 高周波成分(リップル)がボルテージフォロ 回路907の出力電圧によって補完(キャンセル) されて、包絡線信号S E に対応した出力電圧が負荷抵抗R load に生成される。このとき、オペアンプからな るボルテージフォロア回路907は、広帯域であ るが低効率な電源である一方、スイッチング コンバータ911は、狭帯域であるが高効率な電 源である。ここで、図4に示すように、WCDMAの 移動通信方式における包絡線信号のスペクト ル分布は、直流成分を含む低周波帯に集中し ている。従って、包絡線の直流成分および低 周波成分に対しては、高効率なスイッチング コンバータ911から電力を供給し、包絡線の高 周波成分に対しては、広帯域なボルテージフ ォロア回路907から電力を供給することにより 、電源回路全体で効率を維持する。

 次に、基本回路905の動作について各回路 が出力する信号波形を参照しながら、より 細に説明する。今、基本回路905のインダク 917のインダクタンスをL、ヒステリシスコン パレータ909のヒステリシス幅をhとする。

 図5には、(a)スイッチングコンバータ911から の出力電圧V O (t)、及び(b)スイッチングコンバータ911からの 出力電流I O (t)を簡略化して示している。ここで、図5(a) おけるDはデューティ比であり、包絡線信号 直流成分を電源電圧V dd で除した値を意味している。このように、時 間t=0で半導体スイッチ913がオンすると出力電 流I O が増え始め、ヒステリシスコンパレータ909の ヒステリシス幅hによって決まる上限値h/R sense に達すると、ヒステリシスコンパレータ909の 出力が反転し、半導体スイッチ913がオフにな る(時間t=T 1 )。半導体スイッチ913がオフになると、スイ チングコンバータ911からの出力電流I O が減り始め、ヒステリシス幅hによって決ま 下限値-h/R sense に達すると、ヒステリシスコンパレータ909の 出力が反転し、半導体スイッチ913がオンにな る(時間t=T 2 )。

 図6は、基本回路905における包絡線信号S E の電圧V E 、ボルテージフォロア回路907からの出力電流 I OP 、ヒステリシスコンパレータ909からの出力電 圧V C 、スイッチングコンバータ911の出力電流I O 、及び負荷抵抗R load への出力電流I out の時間変化の測定結果を示している。このよ うに、基本回路905は内部発振を起こすが、出 力電流I out においてはリップルが除去されている。この ときのスイッチングコンバータ911のスイッチ ング周波数は、インダクタンスLとヒステリ ス幅hによって決まり、それぞれに反比例す 。

 次に、本実施形態にかかる包絡線追跡電 回路5の構成について説明する。図7は、包 線追跡電源回路5の構成を示す回路図である

 同図に示すように、包絡線追跡電源回路5は 、ヒステリシスコンパレータ及びスイッチン グコンバータを含む回路を2系統有している 具体的には、包絡線追跡電源回路5は、包絡 信号S E の電圧V E に応じた電圧を出力するボルテージフォロア 回路7と、ボルテージフォロア回路7の出力と 荷抵抗R load に繋がる出力端子P O との間に接続された2つの並列抵抗R sense と、2つの並列抵抗R sense のそれぞれに対応して設けられた2系統の電 発生部19a,19bとを備えている。

 この電力発生部19aは、ヒステリシスコンパ ータ9aとスイッチングコンバータ11aとから 成されている。ヒステリシスコンパレータ9a は、その入力端子が一方の並列抵抗R sense の両端に接続されて、その並列抵抗R sense における電圧降下を検出して、その電圧降下 に応じてハイ状態またはロー状態の電圧を生 成する。なお、ヒステリシスコンパレータ9a 、ヒステリシス幅がh 1 に設定されている。

 スイッチングコンバータ11aは、ヒステリシ コンパレータ9aの出力する電圧に応じてス ッチング駆動されることにより、出力端子P O に電圧を出力する電源回路である。このスイ ッチングコンバータ11aは、ドレイン端子にバ イアス電圧V dd1 が印加され、ゲート端子にヒステリシスコン パレータ9aの出力が接続されたパワーMOSFET等 半導体スイッチ13aと、アノード端子が接地 れ、カソード端子が半導体スイッチ13aのソ ス端子に接続されたダイオード15aと、半導 スイッチ13aのソース端子と出力端子P O との間に接続されたインダクタ17aとから構成 されている。半導体スイッチ13aは、ヒステリ シスコンパレータ9aの出力電圧に応じてオン/ オフし、インダクタ17aは、半導体スイッチ13a を流れる電流を受けてその電流の変化を抑制 するように機能する。なお、インダクタ17aの インダクタンスはL 1 に設定されている。

 また、電力発生部19bは、電力発生部19aと同 な構成を有し、他方の並列抵抗R sense の両端に接続されたヒステリシスコンパレー タ9bと、ヒステリシスコンパレータ9bによっ スイッチング駆動されるスイッチングコン ータ11bとを備えている。スイッチングコン ータ11bは、ドレイン端子にバイアス電圧V dd2 が印加され、ゲート端子にヒステリシスコン パレータ9bの出力が接続された半導体スイッ 13bと、アノード端子が接地され、カソード 子が半導体スイッチ13bのソース端子に接続 れたダイオード15bと、半導体スイッチ13bの ース端子と出力端子P O との間に接続されたインダクタ17bとから構成 されている。なお、ヒステリシスコンパレー タ9bのヒステリシス幅h 2 はヒステリシスコンパレータ9aのヒステリシ 幅h 1 よりも小さい値に設定されており、インダク タ17bのインダクタンスL 2 は、インダクタ17aのインダクタンスL 1 よりも大きい値に設定されている。

 以下、本実施形態にかかる高周波増幅器1 の作用効果について、基本回路905を用いた場 合と比較しながら述べる。

 基本回路905を用いる場合に回路設計時に調 可能なパラメータとしては、インダクタン Lとヒステリシス幅hが考えられる。ここで 負荷抵抗R load への電流の供給はなるべくスイッチングコン バータから行う方が効率が良いので、インダ クタンスLを小さくすれば帯域を広く確保す ことができる。しかしながら、インダクタ スLを小さくするとスイッチング周波数が上 ってしまい、スイッチングコンバータにお る上限値を超えてしまう場合がある。これ 対して、Lの値に対応してヒステリシス幅h 大きくするとボルテージフォロア回路から 給する電流が増加して効率が低下する。従 て、回路全体の効率と帯域とはトレードオ の関係になっていることがわかる。

 そこで、基本回路905を用いる場合は、包絡 信号S E の平均スルーレートとスイッチングコンバー タのスルーレートが一致するときが最も効率 が高いという条件を利用して、下記式(1); 
により、インダクタンスLの最適値を決定す 。式(1)において、V s_dc は、包絡線信号S E の直流成分を示し、Dは、V s_dc /V dd で計算される平均デューティ比を示し、分母 は、包絡線信号S E の時間変化量を平均化したものを示している 。また、このときのスイッチング周波数は、 下記式(2);
により表される。式(2)において、V s_rms は、包絡線信号S E の2乗平均を示している。これにより、ヒス リシス幅h以外は既知であるので、スイッチ グ周波数を決めるとヒステリシス幅hの最適 値を決定できる。

 上記のような設計手法を用いてヒステリシ 幅h及びインダクタンスLを設計した場合で 、包絡線信号S E のスルーレートは広く分布しているので(図4 照)、基本回路905は平均スルーレートに対し てのみ最適化されているだけであり、平均ス ルーレートから外れる多くの時間帯では効率 が大幅に低下する。また、包絡線信号S E のスルーレートがスイッチングコンバータの スルーレートを下回る場合は、広帯域にする ためにインダクタンスLを小さくした分だけ 率が低下しており、入力スルーレートがど なに小さくてもその低い効率で一定に保た てしまう。

 それに対して、本実施形態の包絡線追跡電 回路5においては、ヒステリシスコンパレー タ9aとスイッチングコンバータ11aとからなる 力発生部19aと、ヒステリシスコンパレータ9 bとスイッチングコンバータ11bとからなる電 発生部19bとを、包絡線信号S E の帯域に対する応答特性が異なるように設計 することで、2つの電力発生部19a,19bを広い帯 で互いに補完しながら動作させることがで る。その結果、広帯域な包絡線入力に対し 全体の効率を高く維持することができる。

 すなわち、電力発生部19aのインダクタンスL 1 は電力発生部19bのインダクタンスL 2 よりも小さく、電力発生部19aのヒステリシス 幅h 1 は、電力発生部19bのヒステリシス幅h 2 よりも大きくなっている。これにより、電力 発生部19aは、広帯域で低効率な電源として動 作し、電力発生部19bは、狭帯域で高効率な電 源として動作するとともに、それぞれのスイ ッチング周波数を近づけることもできる。

 図8は、包絡線信号S E のスルーレートが低い場合の包絡線追跡電源 回路5における出力波形の測定結果を示す図 あり、I OP はボルテージフォロア回路7からの出力電流 V C1 ,V C2 はそれぞれヒステリシスコンパレータ9a,9bか の出力電圧、I O1 ,I O2 はスイッチングコンバータ11a,11bの出力電流 示している。このように、動作開始から時 が経過するとインダクタンスが大きくヒス リシス幅が小さい狭帯域/高効率の電力発生 19bのみの動作に切り替わることが分かる。 の際、インダクタンスが小さくヒステリシ 幅が大きい広帯域/低効率の電力発生部19bは 動作しなくなる。

 一方、図9は、包絡線信号S E のスルーレートが高い場合の包絡線追跡電源 回路5における出力波形の測定結果を示す図 あり、この場合は電力発生部19a,19bの両方が 作するが、出力電流が大きいのはインダク ンスが小さくヒステリシス幅の大きい電力 生部19aのほうになる。

 これらの測定結果を見てもわかるように 入力スルーレートが小さいときは狭帯域/高 効率のスイッチングコンバータに切り替え、 入力スルーレートが大きいときは広帯域なス イッチングコンバータが動作して最も低効率 なボルテージフォロア回路からの電流が増大 することを防げるので、入力スルーレートに よらず一定の低効率となる基本回路905に比較 して、効率の大幅な改善が実現される。

 なお、本発明は、前述した実施形態に限 されるものではない。例えば、本実施形態 包絡線追跡電源回路5は2系統の電力発生部19 a,19bを備えていたが、インダクタンス及びヒ テリシス幅を多段階に変化させた3系統以上 の電力発生部を備えていてもよい。

 また、本実施形態の電力発生部19a,19bは、イ ンダクタンスL 1 がインダクタンスL 2 より小さく、ヒステリシス幅h 1 がヒステリシス幅h 2 よりも大きければ、様々なインダクタンス及 びヒステリシス幅に設定してもよいが、スイ ッチング周波数を近づけて半導体スイッチ13a ,13b等に同一のデバイスを採用して設計を容 にするという点では、インダクタンスLとヒ テリシス幅hとの積がほぼ同一となるように 設定することが好ましい。

 第1及び第2のスイッチングコンバータ部 、それぞれ、第1及び第2のヒステリシスコン パレータ部の出力する電圧に応じてオン/オ する第1及び第2のスイッチと、第1及び第2の イッチを流れる電流を受ける第1及び第2の ンダクタとを有し、第1のインダクタのイン クタンスは、第2のインダクタのインダクタ ンスよりも小さい、ことが好ましい。

 この場合、第1のスイッチングコンバータ 部は包絡線に対して応答する帯域が広くなる 一方、第2のスイッチングコンバータ部は包 線に対して応答する帯域が狭いが、第1のス ッチングコンバータ部に比較して効率が高 なる。その結果、包絡線のスルーレートに 応して第1及び第2のスイッチングコンバー 部が補完しながら出力電流を供給するので ボルテージフォロア回路部からの出力電流 増大することがなく、広帯域な包絡線入力 対して全体の効率を高く維持することがで る。

 また、第1のヒステリシスコンパレータ部 のヒステリシス幅は、第2のヒステリシスコ パレータ部のヒステリシス幅よりも大きい ことも好ましい。

 かかる構成を採れば、包絡線のスルーレ トが大きいときに動作する第1のスイッチン グコンバータ部のスイッチング周波数と、包 絡線のスルーレートが小さいときに動作する 第2のスイッチングコンバータ部のスイッチ グ周波数とを近づけることができるので、 イッチングコンバータを構成する回路素子 共通化により回路設計を容易にすることが きる。

 或いは、本発明の高周波増幅器は、上述 た包絡線追跡電源回路と、包絡線追跡電源 路の出力端子からの出力電圧の供給を受け 、高周波信号を増幅する増幅器と、を備え 。このような高周波増幅器によれば、広帯 な包絡線を有する高周波信号入力に対して 体の効率を高く維持することができる。

 本発明は、包絡線追跡電源回路及びそれ 含む高周波増幅器を使用用途とし、広帯域 包絡線を有する高周波信号に対しても効率 高く維持するものである。