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Patent Searching and Data


Title:
ENVIRONMENT RECOGNIZING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099629
Kind Code:
A1
Abstract:
An environment recognizing device (10) is provided with an irradiator (16) that intermittently irradiates a light pattern (16a) in accordance with a duty factor of a pulse sequence to define one frame to an object (12a) to be measured that exists in an environment space (12), a camera (20) that outputs a difference image between an image obtained by taking a picture of the object to be measured with an exposure at the time when the light pattern is irradiated and an image obtained by taking a picture of the object to be measured with an exposure at the time when the light pattern is not irradiated, and a recognizing means (22) that recognizes the object to be measured on the basis of the difference image. The environment recognizing device (10) is further provided with a timing controller (24) that controls timing for changing a pulse repetition period of the pulse sequence in one frame to irradiate the light pattern. With this, a phase of the pulse is not consistent with that of other devices and its interference can be effectively avoided. Since a randomly changing subject is the pulse repetition period, it can prevent such a situation that an irradiating time becomes short with a short pulse width. Thus, the camera is not required to be a high sensitivity

Inventors:
AOYAMA CHIAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050334
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
January 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
AOYAMA CHIAKI (JP)
International Classes:
G01B11/25; B25J5/00; B25J13/08; G01C3/06; G05D1/02; G06V10/145
Foreign References:
JPS61149879A1986-07-08
JP2006118924A2006-05-11
JP2005121398A2005-05-12
JPH10268067A1998-10-09
JP2002156226A2002-05-31
JP2001337166A2001-12-07
JP2006082201A2006-03-30
Other References:
See also references of EP 2112466A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIDA, Yutaka (20-2 Higashi Ikebukuro 1-chome, Toshima-ku Tokyo 13, JP)
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Claims:
 環境空間に存在する被測定物に向けて1フレームを規定するパルス列のデューティファクタに従って間欠的に光パターンを照射する照射器、前記光パターンが照射されたときの露光で前記被測定物を撮影して得た画像と前記光パターンが照射されないときの露光で前記被測定物を撮影して得た画像の差分画像を出力するカメラ、および前記出力された差分画像に基づいて前記被測定物を認識する認識手段を備えた環境認識装置において、前記1フレーム内において前記パルス列のパルス繰り返し周期をランダムに変化させて前記光パターンを照射するタイミングを制御するタイミング制御器を備えたことを特徴とする環境認識装置。
 前記光パターンは、テクスチャ光パターンであることを特徴とする請求の範囲1項記載の環境認識装置。
 移動手段を用いて移動自在に構成される移動体に搭載されることを特徴とする請求の範囲1項または2項記載の環境認識装置。
 環境空間に存在する被測定物に向けて1フレームを規定するパルス列のデューティファクタに従って間欠的に光パターンを照射し、前記光パターンが照射されたときの露光で前記被測定物を撮影して画像と前記光パターンが照射されないときの露光で前記被測定物を撮影して画像の差分画像を求め、および前記求めた差分画像に基づいて前記被測定物を認識する環境認識方法において、前記1フレーム内において前記パルス列のパルス繰り返し周期をランダムに変化させて前記光パターンを照射するタイミングを制御することを特徴とする環境認識方法。
 前記光パターンは、テクスチャ光パターンであることを特徴とする請求の範囲4項記載の環境認識方法。
Description:
環境認識装置

 この発明は環境認識装置および方法に関 、より詳しくは被測定物に向けてセンサか 光パターンを照射し、その帰還信号を受光 て被測定物の形状などを認識できるように たアクティブセンサ型の3次元視覚センサか らなる環境認識装置および方法に関する。

 アクティブセンサ型の3次元視覚センサか らなる環境認識装置としては、例えば特許文 献1記載の技術を挙げることができる。特許 献1記載の技術にあっては、自律移動型ロボ トに搭載すると共に、光切断法を用いてな 、被測定物にスリット光(光パターン)を照 してその像を撮影することによって物体上 着目点を設定し、スリット光の照射位置と 像装置の位置関係から着目点までの距離を 定している。

 具体的には、パルス列のデューティファ タからなるスリット光の照射タイミングを ンダムに変化させ、狭い環境空間に複数の ボットが存在するような場合でも、各ロボ トに搭載されたセンサ同士の干渉を回避す ようにしている。より具体的には、パルス り返し周期Tが一定とされたパルス列におい て、周期Tの範囲で各パルスの立ち上がり時 をランダムに変化させることで、干渉を回 している。

 尚、この種のセンサにおいては、特許文献2 記載の技術のように、光を照射したときに撮 影した画像と光を照射しないときに撮影した 画像の差分画像を求めることで、照明光の写 りこみなどの被測定物の反射の影響を低減す るようにしている。

特開2002-156226号公報

特開2001-337166号公報

 上記した従来技術にあっては、パルス繰 し周期Tの範囲で各パルスの立ち上がり時間 をランダムに変化させているため、パルス幅 が短くなって照射時間も短くなる場合がある ことから、カメラに高い感度が要求されてい た。

 従ってこの発明の目的は上記した従来技 の不都合を解消し、通常の感度のカメラを いながら、他の装置との干渉を効果的に回 するようにした環境認識装置および方法を 供することにある。

 この発明は、上記した課題を解決するた に、後述する如く、請求の範囲1項にあって は、環境空間に存在する被測定物に向けて1 レームを規定するパルス列のデューティフ クタに従って間欠的に光パターンを照射す 照射器、前記光パターンが照射されたとき 露光で前記被測定物を撮影して得た画像と 記光パターンが照射されないときの露光で 記被測定物を撮影して得た画像の差分画像 出力するカメラ、および前記出力された差 画像に基づいて前記被測定物を認識する認 手段を備えた環境認識装置において、前記1 レーム内において前記パルス列のパルス繰 返し周期をランダムに変化させて前記光パ ーンを照射するタイミングを制御するタイ ング制御器を備える如く構成した。

 また、この発明は、後述する如く、請求 範囲2項に係る環境認識装置にあっては、前 記光パターンは、テクスチャ光パターンであ る如く構成した。

 また、この発明は、後述する如く、請求 範囲3項に係る環境認識装置にあっては、移 動手段を用いて移動自在に構成される移動体 に搭載される如く構成した。

 また、この発明は、後述する如く、請求 範囲4項に係る環境認識方法にあっては、環 境空間に存在する被測定物に向けて1フレー を規定するパルス列のデューティファクタ 従って間欠的に光パターンを照射し、前記 パターンが照射されたときの露光で前記被 定物を撮影して画像と前記光パターンが照 されないときの露光で前記被測定物を撮影 て画像の差分画像を求め、および前記求め 差分画像に基づいて前記被測定物を認識す 環境認識方法において、前記1フレーム内に いて前記パルス列のパルス繰り返し周期を ンダムに変化させて前記光パターンを照射 るタイミングを制御する如く構成した。

 また、この発明は、後述する如く、請求 範囲5項に係る環境認識方法にあっては、前 記光パターンは、テクスチャ光パターンであ る如く構成した。

 請求の範囲1項にあっては、環境空間に存 在する被測定物に向けて1フレームを規定す パルス列のデューティファクタに従って間 的に光パターンを照射する照射器、その光 ターンが照射されたときの露光で被測定物 撮影して得た画像と照射されないときの露 で撮影して得た画像の差分画像を出力する メラ、出力された差分画像に基づいて被測 物を認識する認識手段を備えた環境認識装 において、1フレーム内においてパルス列の ルス繰り返し周期をランダムに変化させて パターンを照射するタイミングを制御する イミング制御器を備える如く構成したので 光パターンの照射タイミングをランダムに 化させることで従来技術と同様、他の装置 パルスの位相が一致することがなく、従っ それとの干渉を効果的に回避することがで る。

 またランダムに変化させる対象をパルス り返し周期としたので、パルス幅が短くな て照射時間も短くなるような事態を防止で 、よってカメラに高い感度が要求されるこ がない。また、その光パターンが照射され ときと照射されないときの露光で撮影して た画像の差分画像を求めるようにしたので 従来技術と同様、照明光の写りこみなどの 測定物の反射の影響を低減することができ 。

 請求の範囲2項に係る環境認識装置にあっ ては、光パターンはテクスチャ光パターンで ある如く構成したので、請求の範囲1項で述 た効果に加え、被測定物が無地であっても 例えば複数カメラを使用する場合に画像間 対応づけが可能となり、認識精度を向上さ ることができる。

 請求の範囲3項に係る環境認識装置にあっ ては、移動手段を用いて移動自在に構成され る移動体に搭載される如く構成したので、上 記した効果に加え、位置する環境空間を精度 良く認識することができる。

 請求の範囲4項に係る環境認識方法にあっ ては、環境空間に存在する被測定物に向けて 1フレームを規定するパルス列のデューティ ァクタに従って間欠的に光パターンを照射 、それが照射されたときの露光で被測定物 撮影して得た画像と照射されないときの露 で被測定物を撮影して得た画像の差分画像 求め、求めた差分画像に基づいて被測定物 認識する環境認識方法において、1フレーム においてパルス列のパルス繰り返し周期を ンダムに変化させて光パターンを照射する イミングを制御する如く構成したので、光 ターンの照射タイミングをランダムに変化 せることで従来技術と同様に他の装置との 渉を回避できると共に、ランダムに変化さ る対象をパルス繰り返し周期としたので、 ルス幅が短くなって照射時間も短くなるよ な事態を防止でき、よってカメラに高い感 が要求されることがない。

 また、その光パターンが照射されたとき 照射されないときの露光で撮影して得た画 の差分画像を求めるようにしたので、従来 術と同様、照明光の写りこみなどの被測定 の反射の影響を低減することができる。

 請求の範囲5項に係る環境認識方法にあっ ては、光パターンはテクスチャ光パターンで ある如く構成したので、請求の範囲4項で述 た効果に加え、被測定物が無地であっても 例えば複数カメラを使用する場合に画像間 対応づけが可能となり、認識精度を向上さ ることができる。

この発明の第1実施例に係る環境認識装 置を模式的に示すブロック図である。 図1に示す環境認識装置が搭載される脚 式移動ロボットの斜視図である。 図1に示す環境認識装置の光パターンの 照射タイミング、露光タイミングなどを示す タイム・チャートである。 図1に示す環境認識装置に光パターンが 照射されたときと照射されないときの差分画 像などを示す説明図である。 図1に示すタイミング制御部の構成を示 すブロック図である。 図5に示すタイミング制御部の動作を示 すフロー・チャートである。 同様に、図5に示すタイミング制御部の 動作を示すフロー・チャートである。 他の装置との干渉を回避しない場合の 分出力例を示す説明図である。 この実施例に係る、他の装置との干渉 回避した場合の差分出力例を示す説明図で る。 この発明の第2実施例に係る環境認識 置を模式的に示す、図1と類似するブロック である。 この発明の第1、第2実施例における光 ターンの別の例を示す説明図である。

 以下、添付図面に即してこの発明に係る 境認識装置および方法を実施するための最 の形態について説明する。

 図1は、この発明の第1実施例に係る環境 識装置および方法を模式的に示すブロック 、図2はその装置が搭載される脚式移動ロボ トの斜視図である。

 図1と図2を参照して説明すると、図1にお て符号10は環境認識装置を示す。環境認識 置10は、図2に示す如く、会社の社屋内など 適宜な環境空間12を移動自在に構成される2 歩行の脚式移動ロボット14の基体部14aに搭載 される。

 環境認識装置10は、図2に示すような環境 間12に存在する床面などの被測定物12aに向 て光パターン16aを照射する照射器16と、光パ ターン16aが照射されたときの露光で被測定物 12aを撮影して得た画像と光パターン16aが照射 されないときの露光で被測定物12aを撮影して 得た画像の差分画像を出力するカメラ20と、 メラ20から出力される差分画像に基づいて 測定物12aの形状や起伏あるいは距離などを 識する認識手段22と、光パターン16aを照射す るタイミングを制御するタイミング制御器24 備える。このように、環境認識装置10はア ティブセンサ型の3次元視覚センサからなる

 以下、それらを詳細に説明すると、照射 16はレーザスキャナと回折格子とレンズか なり、図3に示す如く、1フレームを規定する パルス列のデューティファクタに従って間欠 的にレーザ光からなる光パターン16aを照射す る。1フレームは1枚の画像を出力する時間を 味し、例えば10msecなどの固定した値とされ 。尚、この明細書で「光パターン」は無地 光のパターンも含む意味で使用する。

 図3は光パターン16aの照射タイミングや露 光タイミングなどをパルス列で示すタイム・ チャートである。図3において最上段のパル 列を照射パルス、その下部のそれと同一(同 )のパルス列を正露光パルス、さらにその下 部で逆位相のパルス列を負露光パルスという 。これらのパルスなどにおいて、T:パルス繰 返し周期、τ:パルス幅、τ/T:デューティフ クタである。尚、この実施例においてデュ ティファクタは50%とする。

 このように、正の露光時間と負の露光時 を同じにすることで、その間に変化のない により照射された成分は差し引き零になっ 影響を受けない効果がある。尚、デューテ ファクタはサイクルごとに厳密に50%でなく も、正と負の露光時間の総和が同一となれ よい。

 また、この実施例において特徴的なこと パルス繰り返し周波数Tがランダムに変化さ れる点にあるが、それについては後述する。 ここで「ランダム」とは一様乱数に止まらず 、擬似乱数による値も含む意味で使用する。

 照射器16は、タイミング制御器24の指示に 従い、デューティファクタに従って間欠的に 光パターン16aを照射、より具体的には照射パ ルスの立ち上がり時点で照射(投光)を開始し 照射パルスが立ち上がっている間は照射を 続し、立ち下がり時点で照射を終了する。 にいえば、照射器16は、照射パルスの立ち がり時点で消灯を開始し、照射パルスが立 下がっている間は消灯を継続し、立ち上が 時点で消灯を終了する。

 カメラ20はCCDカメラからなり、照明光や 射光などの光を通過させるレンズ20aと、レ ズ20aを通過させた光を感光させて結像する 光部20bと、感光部20bの出力を入力する差分 路20cとからなる。感光部20bは例えば512×512か らなる個数の画素を有する。レンズ20aは通過 させた光は、それらの画素で結像する。

 カメラ20は、図4に示す如く、光パターン1 6aが照射されたとき、換言すれば照明光ある は自然光に加えて光パターン16aが照射され ときの露光(以下これを「正露光」という) 被測定物12aを撮影して得た画像(図4(b))と、 パターン16aが照射されないとき、換言すれ 照明光あるいは自然光のみの露光(以下これ 「負露光」という)で被測定物12aを撮影して 得た画像(図4(a))の差分画像(図4(c))を出力する 。同図(d)は、差分画像の濃淡を強調したもの である。

 即ち、この実施例において被測定物(床面 )12aは光を反射するため、同図(a)に示すよう 天井の照明光が写りこまれてしまうことか 、差分画像を求めて反射の影響を低減する うにした。また、この被測定物(床面)12aは無 地であることから、同図(b)に示すように、照 射される光パターン16aはテクスチャ(模様)光 ターンであるようにした。これにより、背 +模様(同図(b))-背景(同図(a))=模様(同図(d))と り、写りこみや外乱光による影が低減し、 測定物12aが無地であるときも、画像間の対 づけが可能となる。尚、図2では図4に示す パターン16aを模式的に示した。

 図1においてカメラ20の差分回路20cから出 された差分画像は、認識手段22に送られる 認識手段22はマイクロコンピュータからなり 、図4(c)(d)に示すような差分画像に基づいて 測定物(床面)12aの形状あるいは起伏などを認 識する。尚、認識手段22の動作はこの出願の 旨ではないので、説明は省略する。

 タイミング制御器24は、図5に示す如く、 ルス制御部24aと、パルステーブル24bと、タ マ24cとを備える。パルス制御部24aもマイク コンピュータからなり、パルステーブル24b 格納されたパルスデータに従い、タイマ24c 参照しつつ、図3に示す照射パルスと正露光 パルスと負露光パルスとを出力する。これに ついては後述する。

 ここで、図3を参照して差分画像の算出に ついて説明すると、1フレームを規定するパ ス列のデューティファクタに従って、より 体的には照射パルスが1に立ち上がっている き、照射器16から光パターン16aが照射され 。

 差分回路20cは、図3に示す露光期間におい て正露光パルスが1になる度に正露光で撮影 た画像について画素ごとにその濃度、明度 示す値を積分していく一方、負露光パルス 1になる度に負露光で撮影した画像について 様に画素ごとにその濃度、明度を示す値を 分していくと共に、両者の差分を差分ペア1 として算出する。上記した処理を繰り返し実 行して差分ペア2などを求めて差分ペア値を 分していき、露光期間が経過して露光が全 終わる時点、即ち、図3に示す読み出し期間 おいて最終的な差分値を差分画像として出 する。尚、差分値の算出は、読み出し期間 まとめて行っても良い。

 図2に示す脚式移動ロボット(移動体)14は 基体14aと、基体14aに関節を介して連結され 2本の脚部(移動手段)14bと、基体14aに関節を して連結される腕部14cと、基体14aの上部に 結される頭部14dなどからなる。このように 環境認識装置10は、移動手段(脚部14b)を用い 移動自在に構成される移動体(脚式移動ロボ ット)14の基体14aの付近に搭載される。尚、脚 式移動ロボット14の詳細は例えば特開2006-82201 号公報に記載されているので、ここでの説明 は省略する。

 次いで上記したタイミング制御器24のパ ス制御部24aの動作について図を参照して説 する。

 図6は、パルステーブル24bに格納される照 射パルスのデータの生成処理を示すフロー・ チャートである。尚、照射パルスと正露光パ ルスは同相であり、負露光パルスもそれを逆 相にすれば足りることから、図示の処理は正 負露光パルスについてのデータの生成処理で もある。

 以下説明すると、S10において0から1の間 一様乱数を生成、例えば0.3,0.9,0.8,..などの乱 数を生成し、S12に進み、生成された乱数にパ ルス幅τの時間を乗じた積に、所定の最小の ルス幅相当の時間を加算してパルス時間を 算してパルステーブル24bに格納する。例え 、パルス幅τを20から30μsecにする場合、パ ス時間=乱数×10+20μsecとなる。

 次いでS14に進み、計算されたパルス時間 総和を計算し、S16に進み、総和が総露光時 の1/2未満か否か判断する。図3に示す例でい えば1フレームの露光時間の間に照射パルス 6個生成されると共に、それらは全てデュー ィファクタ50%であることから、S16の判断は6 個のパルスについての処理が終了していない か否か判断することに相当する。

 S16で肯定されるときはS10に戻って上記の 理を繰り返す一方、否定されるときはS18に み、最後のパルスデータを削除し、S20に進 、パルス時間の総和を再度計算する。

 次いでS22に進み、(総露光時間/2)から再計 算されたパルス時間の総和を減算して得た差 を計算し、それを削除した最後のパルスデー タ(最後のパルスの時間)とする。これにより 総和が総露光時間の1/2に等しくなったか否 厳密に計算することなく、1フレームを規定 するパルス列においてランダムに変化させた パルス繰り返し周期Tを得ることができる。

 図7は、同様にタイミング制御器24のパル 制御部24aによって行なわれる、図6の処理で 得られたテーブルデータを用いた照射・露光 処理を示すフロー・チャートである。

 以下説明すると、S100においてパルステー ブル24bから1パルスデータを読み出し、S102に み、照射パルスと正露光パルスを1に立ち上 げてタイマ24cをリセット(スタート)する。

 次いでS104に進み、タイマ値を読み込み、 S106に進み、タイマ値がS100で読み出したパル データの中の照射パルスと正露光パルスの ルス時間(パルス幅τの時間)未満か否か判断 する。S106で肯定される限り、S104に戻って上 の処理を繰り返す。この間、照射器16は光 ターン16aが照射し続けると共に、カメラ20に おいて正露光での積分が実行される。

 他方、S106で否定されるときはS108に進み 照射パルスと正露光パルスを0に立ち下げる 次いでS110に進み、負露光パルスを1に立ち げてタイマ24cをリセット(スタート)し、S112 進み、タイマ値を読み込み、S114に進み、タ マ値がS100で読み出したパルスデータの中の 負露光パルスのパルス時間(パルス幅τの時間 )未満か否か判断する。

 S114で肯定される限りS112に戻り、上記の 理を繰り返す。この間、照射器16は光パター ン16aの照射を停止し続けると共に、カメラ20 おいて負露光での積分が実行される。他方 S114で否定されるときはS116に進み、負露光 ルスを0に立ち下げる。

 次いでS118に進み、差分回路20cで正露光値 と負露光値の差分を算出させ、それまでの差 分に加算、即ち、正露光と負露光のときの画 素の値をそれぞれ加算させる。次いでS120に み、最後のパルスデータか否か判断し、否 されるときはS100に戻って上記した処理を繰 返す一方、肯定されるときはS122に進み、差 分回路20cから差分の総和を差分画像として出 力させる。

 この発明の第1実施例に係る環境認識装置 10にあっては、1フレーム内においてパルス列 のパルス繰り返し周期Tをランダムに変化さ て光パターン16aを照射するタイミングを制 するタイミング制御器24(より具体的にはパ ス制御部24a)を備える如く構成したので、光 ターン16aの照射タイミングをランダムに変 させることで従来技術と同様、他の脚式移 ロボット14に搭載された他の環境認識装置10 とパルスの位相が一致することがなく、従っ てそれとの干渉を効果的に回避することがで きる。また、ランダムに変化させる対象をパ ルス繰り返し周期Tとしたので、パルス幅τが 短くなって照射時間も短くなるような事態を 防止でき、よってカメラ20に高い感度が要求 れることがない。

 図8は干渉を回避しない場合の差分出力例 を示すグラフであり、図9はこの実施例に係 手法で干渉を回避した場合の差分出力例を すグラフである。

 図8にあっては、1フレーム10msecで正負そ ぞれの露光時間が10μsecのときの差分出力の 均と、その分散(誤差)を、カメラの台数を えてプロットした。差分出力はカメラが何 あっても、5000程度であれば理想であるが、 渉を回避しない場合、誤差範囲を示すバー 2σの範囲を示しており、他のカメラが1台あ るだけでノイズに埋もれてしまうことを示す 。

 図9にあっては、1フレーム10msecで正負そ ぞれの露光時間が10から20μsecのときの差分 力の平均と、その分散(誤差)を、カメラ台数 を変えてプロットした。図9から明らかな如 、他のカメラが10台あっても、ノイズは1/5に 低下されている。

 また、図3に示す如く、その光パターンが 照射されたときと照射されないときの露光で 撮影して得た画像の差分画像を求めるように したので、従来技術と同様、照明光の写りこ みなどの被測定物の反射の影響を低減するこ とができる。

 また、環境認識装置10は、移動手段(脚部1 4b)を用いて移動自在に構成される移動体(脚 移動ロボット)14の基体14aの付近に搭載され ように構成したので、上記した効果に加え 脚式移動ロボット1が位置する環境空間12を 度良く認識することができる。

 図10は、この発明の第2実施例に係る環境 識装置を模式的に示す、図1と同様なブロッ ク図である。

 以下、第1実施例と相違する点に焦点をお いて説明すると、第2実施例に係る環境認識 置10は、被測定物に光パターン16aを照射する 照射器16と、光パターン16aが照射されたとき 露光と照射されないときの露光で被測定物1 2aを撮影して得た画像の差分画像を出力する メラ20と、カメラ20から出力される差分画像 に基づいて被測定物12aの形状や起伏などを認 識する認識手段22と、光パターン16aを照射す タイミングを制御するタイミング制御器24 加え、第2のカメラ26を備えるようにした。

 第2のカメラ26も、カメラ20と同様、レン 26aと、感光部26bと、差分回路26cとを備え、 分回路26cから差分画像を出力する。第2のカ ラ26の動作も、タイミング制御器24によって 制御される。

 第2実施例に係る環境認識装置10は上記の く構成したので、被測定物12aの形状あるい 起伏に加え、被測定物12aまでの距離を一層 度良く認識することができる。また、第1実 施例と同様に光パターン16aはテクスチャ光パ ターンである如く構成したので、上記した効 果に加え、被測定物12aが無地であっても、画 像間で対応づけが可能となり、認識精度を向 上させることができる。尚、残余の効果およ び構成は、第1実施例と異ならない。

 上記した如く、第1、第2実施例にあって 、環境空間12に存在する被測定物12aに向けて 1フレームを規定するパルス列のデューティ ァクタτ/Tに従って間欠的に光パターン16aを 射する照射器16、前記光パターンが照射さ たときの露光で前記被測定物を撮影して得 画像と前記光パターンが照射されないとき 露光で前記被測定物を撮影して得た画像の 分画像を出力するカメラ20、および前記出力 された差分画像に基づいて前記被測定物を認 識する認識手段22を備えた環境認識装置10に いて、前記1フレーム内において前記パルス のパルス繰り返し周期Tをランダムに変化さ せて前記光パターンを照射するタイミングを 制御するタイミング制御器24を備える如く構 した。

 また、前記光パターン16aは、テクスチャ パターンである如く構成した。

 また、環境認識装置10は、移動手段(脚部) 14bを用いて移動自在に構成される移動体(脚 移動ロボット)14に搭載される如く構成した

 さらに、環境空間に存在する被測定物に けて1フレームを規定するパルス列のデュー ティファクタに従って間欠的に光パターン16a を照射し(S100からS108)、前記光パターン16aが 射されたときの露光で前記被測定物を撮影 て画像と前記光パターン16aが照射されない きの露光で前記被測定物を撮影して画像の 分画像を求め(S100からS122)、および前記求め 差分画像に基づいて前記被測定物を認識す 環境認識方法において、前記1フレーム内に おいて前記パルス列のパルス繰り返し周期T ランダムに変化させて前記光パターン16aを 射するタイミングを制御する(S10からS22,S100 らS108)如く構成した。

 また、前記した環境認識方法において、 記光パターン16aは、テクスチャ光パターン ある如く構成した。

 尚、上記において環境認識装置10を図2に すような脚式移動ロボット14に搭載したが それに限られるものではない。装置10は、車 輪型やクローラ型のロボットあるいは無人走 行車などに搭載しても良い。

 また、上記において図4に示すような光パ ターン16aを使用したが、図11に示すようなマ チスリット光であっても良い。

 また、光パターン16aは照射方向を示す情 を有するテクスチャ光パターン、あるいは なくとも装置を特定する情報を有するテク チャ光パターンとしても良い。その場合、 の装置との干渉を一層確実に回避すること できる。さらには、赤外線や紫外線など可 光線でなくても良い。

 また、照射器16をレーザスキャナとした 、レーザとホログラムを組み合わせたもの あっても良く、あるいは狭照射角LEDを多数 置しても良く、あるいは集積LEDとレンズを み合わせても良い。

 この発明によれば、環境認識装置におい 、1フレーム内においてパルス列のパルス繰 り返し周期をランダムに変化させて光パター ンを照射するタイミングを制御するタイミン グ制御器を備える如く構成したので、光パタ ーンの照射タイミングをランダムに変化させ ることで従来技術と同様、他の装置のパルス の位相が一致することがなく、従ってそれと の干渉を効果的に回避することができる。ま たランダムに変化させる対象をパルス繰り返 し周期としたので、パルス幅が短くなって照 射時間も短くなるような事態を防止でき、よ ってカメラに高い感度が要求されることがな い。また、その光パターンが照射されたとき と照射されないときの露光で撮影して得た画 像の差分画像を求めるように構成したので、 従来技術と同様、照明光の写りこみなどの被 測定物の反射の影響を低減することができる 。