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Title:
EXHAUST CONTROL DEVICE FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/114730
Kind Code:
A1
Abstract:
An exhaust control device for an internal combustion engine purifies exhaust gas lead to a turbine and enhances supercharging performance. The exhaust control device is applied to an internal combustion engine (1) having cylinders (2) and a turbo supercharger (7). In the exhaust control device, an exhaust path (4) has a first branch path (21) for connection between the exhaust side of #1 and #4 cylinders (2) and the turbine (7b) and having provided in it a start catalyst (23), and the exhaust path (4)also has a second branch path (22) for connection between the exhaust side of #2 and #3 cylinders (2) and the turbine (7b) and communicated with that portion of the first branch path (21) which is on the upstream of the start catalyst (23). An exhaust switchover valve (26) capable of being switched between an introduction position (P1) and a prevention position (P2) is provided at a communication section (25) with which the first branch path (21) and the second branch path (22) are communicated. At the introduction position (P1), exhaust from the #2 and #3 cylinders (2) is introduced to the start catalyst (23), and at the prevention position (P2), the introduction is prevented. An ECU (30) switches the position of the exhaust switchover valve (26) based on operating conditions of the internal combustion engine (1).

Inventors:
DEMURA TAKAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054758
Publication Date:
September 25, 2008
Filing Date:
March 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
DEMURA TAKAYUKI (JP)
International Classes:
F01N3/20; F01N3/24; F02B37/02; F02D23/00; F02D41/04; F02D41/12; F02D43/00; F02D45/00
Foreign References:
JPH0387914U1991-09-09
JPH0437826U1992-03-31
JPH10317950A1998-12-02
JPH1113552A1999-01-19
JP2003293750A2003-10-15
JPS593133A1984-01-09
JP2005171932A2005-06-30
JP2005171932A2005-06-30
JPS6170115A1986-04-10
JPH07332072A1995-12-19
Other References:
See also references of EP 2123877A4
Attorney, Agent or Firm:
YAMAMOTO, Koji et al. (3rd Floor Oak Building Kyobashi, 16-10, Kyobashi 1-chome, Chuou-k, Tokyo 31, JP)
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Claims:
 複数の気筒を有するとともにターボ過給機を備えた内燃機関に適用され、
 前記内燃機関の排気通路は、前記複数の気筒の一部の気筒で構成される第1気筒群の気筒の排気側と前記ターボ過給機のタービンとを接続するとともに排気浄化触媒が設けられる第1分岐通路と、前記複数の気筒の残りの気筒で構成される第2気筒群の気筒の排気側と前記タービンとを接続するとともに前記排気浄化触媒より上流の前記第1分岐通路と連通する第2分岐通路と、を備え、
 前記第1分岐通路と前記第2分岐通路とが連通している連通部に設けられ、前記第2気筒群の気筒からの排気を前記排気浄化触媒に導入する導入位置とその導入を阻止する阻止位置との間で切り替え可能な切替弁手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記切替弁手段の位置を切り替える弁制御手段と、を備えている内燃機関の排気制御装置。
 前記内燃機関は火花点火式内燃機関であり、
 前記切替弁手段が前記阻止位置に切り替えられている場合は、前記第2気筒群の気筒の点火時期を前記第1気筒群の気筒の点火時期より遅角させる点火時期制御手段を備えている請求項1の内燃機関の排気制御装置。
 前記連通部と前記排気浄化触媒の間の第1分岐通路に設けられて排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段により検出された空燃比と目標空燃比との差に応じてフィードバック補正量を設定し、設定したフィードバック補正量に従って各気筒に供給すべき燃料量をそれぞれフィードバック補正するフィードバック補正手段をさらに備え、
 前記弁制御手段は、前記フィードバック補正手段が各気筒に供給すべき燃料量をフィードバック補正する場合、前記切替弁手段を前記導入位置に切り替える請求項1又は2の内燃機関の排気制御装置。
 前記連通部と前記排気浄化触媒の間の第1分岐通路に設けられて排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段により検出された空燃比と目標空燃比との差に応じてフィードバック補正量を設定し、設定したフィードバック補正量に従って各気筒に供給すべき燃料量をそれぞれフィードバック補正するフィードバック補正手段をさらに備え、
 前記フィードバック補正手段は、前記切替弁手段が前記阻止位置に切り替えられている場合、前記第1気筒群の気筒から排出された排気の空燃比に基づいて前記フィードバック補正量を設定し、この設定したフィードバック補正量に従って前記第2気筒群の気筒に供給する燃料量もフィードバック補正する請求項1又は2の内燃機関の排気制御装置。
 前記弁制御手段は、前記内燃機関の加速時に前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替える請求項1~4のいずれか一項の内燃機関の排気制御装置。
 前記タービンの下流の排気通路に設けられ、所定の活性温度域で浄化性能を発揮する後段排気浄化触媒をさらに備え、
 前記弁制御手段は、前記後段排気浄化触媒の温度が前記所定の活性温度域の下限値である所定温度未満、又は前記内燃機関の冷却水の温度が前記所定の活性温度域の下限値を考慮して設定した所定水温未満の場合、前記切替弁手段を前記導入位置に切り替える請求項1~5のいずれか一項の内燃機関の排気制御装置。
 前記複数の気筒の空燃比をそれぞれ変更可能であり、かつ所定のリーン運転条件が成立した場合に前記内燃機関の各気筒の空燃比をそれぞれ理論空燃比よりリーン側に変更する空燃比制御手段をさらに備え、
 前記弁制御手段は、前記所定のリーン運転条件が成立した場合、前記切替弁手段を前記導入位置に切り替える請求項1~5のいずれか一項の内燃機関の排気制御装置。
 前記タービンの下流の排気通路に設けられる吸蔵還元型のNOx触媒をさらに備え、
 前記NOx触媒から硫黄酸化物が放出されるように前記NOx触媒を目標温度域に昇温するS被毒回復処理が実行されている場合、前記弁制御手段は前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替え、前記空燃比制御手段は前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比よりリーン側に変更するとともに前記第2気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側に変更する請求項7の内燃機関の排気制御装置。
 前記タービンの下流の排気通路に設けられる吸蔵還元型のNOx触媒をさらに備え、
 前記空燃比制御手段は、前記NOx触媒における排気の空燃比を理論空燃比よりリッチ側に変更して前記NOx触媒に吸蔵された窒素酸化物を還元するべく前記複数の気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側に変更するリッチスパイク処理を実行し、
 前記弁制御手段は、前記リッチスパイク処理が実行されている場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に変更する請求項7又は8の内燃機関の排気制御装置。
 前記タービンの下流の排気通路に設けられ、所定の活性温度域で浄化性能を発揮する後段排気浄化触媒をさらに備え、
 前記弁制御手段は、前記後段排気浄化触媒の温度が前記所定の活性温度域の下限値以下の場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替えるとともに前記空燃比制御手段が前記複数の気筒の空燃比を理論空燃比よりリーン側に変更するリーン制御を禁止し、前記後段排気浄化触媒の温度が前記所定の活性温度域の下限値より高い場合、前記切替弁手段を前記導入位置に切り替えるとともに前記空燃比制御手段による前記リーン制御を許可する請求項7の内燃機関の排気制御装置。
 前記空燃比制御手段は、前記内燃機関の各気筒の空燃比を変更する場合、前記第1気筒群の気筒から排出された排気が前記連通部に到達するまでの時間と前記第2気筒群の気筒から排出された排気が前記連通部に到達するまでの時間との差、及び前記切替弁手段の作動時間をそれぞれ考慮して前記第1気筒群の気筒の空燃比を変更する時期と前記第2気筒群の気筒の空燃比を変更する時期との間に時間差を設ける請求項10の内燃機関の排気制御装置。
 前記弁制御手段は、前記内燃機関の各気筒の空燃比が理論空燃比よりリーンの空燃比から理論空燃比に変更される場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替え、
 前記空燃比制御手段は、前記内燃機関の各気筒の空燃比を理論空燃比よりリーンの空燃比から理論空燃比に変更する場合、前記第2気筒群の気筒の空燃比を変更する時期を前記第1気筒群の気筒の空燃比を変更する時期より遅くする請求項11の内燃機関の排気制御装置。
 前記排気浄化触媒の温度を取得する触媒温度取得手段をさらに備え、
 前記弁制御手段は、前記触媒温度取得手段にて取得された温度が前記排気浄化触媒の劣化が進行する温度を考慮して設定された所定の過熱判定温度以上の場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替える請求項1~12のいずれか一項の内燃機関の排気制御装置。
 前記切替弁手段が前記阻止位置であり、かつ前記触媒温度取得手段にて取得された温度が前記所定の過熱判定温度以上の場合、前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側に変更するとともに前記第2気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比に変更する触媒温度上昇抑制手段をさらに備えている請求項13の内燃機関の排気制御装置。
 前記切替弁手段が前記阻止位置であり、かつ前記内燃機関の各気筒から排出される排気の温度が前記所定の過熱判定温度より高く、かつ前記内燃機関の排気通路に設けられる排気系部品の耐熱性を考慮して設定された所定の許容上限温度以上の場合、前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側の第1空燃比に変更するとともに前記第2気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側、かつ前記第1空燃比よりリーン側の第2空燃比に変更する空燃比リッチ側変更手段をさらに備えている請求項13又は14の内燃機関の排気制御装置。
 所定の燃料停止条件が成立した場合に前記第1気筒群及び前記第2気筒群の少なくともいずれか一方の気筒群の気筒への燃料供給を停止する燃料供給停止手段をさらに備え、
 前記弁制御手段は、前記燃料供給停止手段により前記複数の気筒のいずれかの気筒への燃料供給が停止されている場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替える請求項1~15のいずれか一項の内燃機関の排気制御装置。
 前記燃料供給停止手段は、前記所定の燃料停止条件が成立した場合に前記第2気筒群の気筒への燃料供給を停止し、
 前記所定の燃料停止条件が成立した場合、前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比又は理論空燃比よりリッチ側の空燃比に変更する燃料停止時空燃比変更手段をさらに備えている請求項16の内燃機関の排気制御装置。
 前記燃料供給停止手段は、前記所定の燃料停止条件が成立し、かつ前記排気浄化触媒の温度が前記排気浄化触媒の劣化が進行する温度を考慮して設定された所定の劣化抑制判定温度以上の場合、前記第2気筒群の気筒への燃料供給を停止するとともに前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比又は理論空燃比よりリッチ側の空燃比に変更し、前記所定の燃料停止条件が成立し、かつ前記排気浄化触媒の温度が前記所定の劣化抑制判定温度未満の場合、前記複数の気筒への燃料供給をそれぞれ停止する供給停止気筒数変更手段を備えている請求項16の内燃機関の排気制御装置。
Description:
内燃機関の排気制御装置

 本発明は、ターボ過給機のタービンより 流の排気通路に排気浄化触媒が設けられる ともにその排気浄化触媒をバイパスさせて 気の一部を下流に導くことが可能な内燃機 の排気制御装置に関する。

 ターボ過給機の排気タービンよりも上流 排気枝管に排気浄化触媒が設けられ、内燃 関が所定の加速状態にある場合は、排気浄 触媒を回避させて排気を排気タービンに導 する内燃機関の排気浄化装置が知られてい (特許文献1参照)。その他、本発明に関連す 先行技術文献として特許文献2、3が存在す 。

特開2005-171932号公報

特開昭61-70115号公報

特開平7-332072号公報

 ところで、複数の気筒を有する内燃機関 設けられるターボ過給機では、一部の気筒 らの排気と残りの気筒からの排気を別々に 一タービンに導入することにより、排気脈 を利用して過給性能を向上できることが知 れている。特許文献1の内燃機関では、各気 筒から排出された排気が同一の排気枝管を介 してタービンに導入されているため、過給性 能を向上させる余地がある。また、特許文献 1の排気浄化装置では、排気浄化触媒を回避 せて排気をタービンに導く場合、内燃機関 ら排出された排気のほぼ全量が排気浄化触 を通過せずにタービンに導かれるため、排 浄化触媒を回避させた場合においても排気 ミッションの悪化を防止するためには浄化 能の高い排気浄化装置をタービンの下流に ける必要がある。

 そこで、本発明は、タービンに導かれる 気を浄化しつつ過給性能を向上させること 可能な内燃機関の排気制御装置を提供する とを目的とする。

 本発明の内燃機関の排気制御装置は、複 の気筒を有するとともにターボ過給機を備 た内燃機関に適用され、前記内燃機関の排 通路は、前記複数の気筒の一部の気筒で構 される第1気筒群の気筒の排気側と前記ター ボ過給機のタービンとを接続するとともに排 気浄化触媒が設けられる第1分岐通路と、前 複数の気筒の残りの気筒で構成される第2気 群の気筒の排気側と前記タービンとを接続 るとともに前記排気浄化触媒より上流の前 第1分岐通路と連通する第2分岐通路と、を え、前記第1分岐通路と前記第2分岐通路とが 連通している連通部に設けられ、前記第2気 群の気筒からの排気を前記排気浄化触媒に 入する導入位置とその導入を阻止する阻止 置との間で切り替え可能な切替弁手段と、 記内燃機関の運転状態に基づいて前記切替 手段の位置を切り替える弁制御手段と、を えている。

 本発明の排気制御装置によれば、切替弁 段を阻止位置に切り替えることにより、第1 分岐通路を介して第1気筒群の気筒から排出 れた排気を、第2分岐通路を介して第2気筒群 の気筒から排出された排気を、それぞれター ビンに導くことができるので、排気脈動を利 用して内燃機関の過給性能を向上させること ができる。また、本発明の排気制御装置によ れば、切替弁手段を導入位置に切り替えた場 合は第1気筒群の気筒及び第2気筒群の気筒の れぞれから排出された排気を排気浄化触媒 導くことができ、切替弁手段を阻止位置に り替えた場合においても第1気筒群の気筒か ら排出された排気を排気浄化触媒に導くこと ができる。すなわち、第1気筒群の気筒から 出された排気は、排気浄化触媒を通過して らタービンに導かれる。そのため、タービ に導かれる排気を浄化しつつ過給性能を向 させることができる。

 本発明の排気制御装置の一形態において 前記内燃機関は火花点火式内燃機関であり 前記切替弁手段が前記阻止位置に切り替え れている場合は、前記第2気筒群の気筒の点 火時期を前記第1気筒群の気筒の点火時期よ 遅角させる点火時期制御手段を備えていて よい。切替弁手段が阻止位置に切り替えら ている場合、第1気筒群の気筒に作用する背 よりも第2気筒群の気筒に作用する背圧が低 くなるので、第1気筒群の気筒よりも第2気筒 の気筒の体積効率が高くなる。周知のよう 体積効率が高い気筒ほどその気筒のトルク 高くなる。この形態では、切替弁手段が阻 位置の場合は第2気筒群の気筒の点火時期が 遅角されるので、第2気筒群の気筒のトルク 低下させることができる。そのため、内燃 関の各気筒のトルクのバラツキを抑制し、 ルク変動を抑えることができる。

 本発明の排気制御装置の一形態において 、前記連通部と前記排気浄化触媒の間の第1 分岐通路に設けられて排気の空燃比を検出す る空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段に より検出された空燃比と目標空燃比との差に 応じてフィードバック補正量を設定し、設定 したフィードバック補正量に従って各気筒に 供給すべき燃料量をそれぞれフィードバック 補正するフィードバック補正手段をさらに備 え、前記弁制御手段は、前記フィードバック 補正手段が各気筒に供給すべき燃料量をフィ ードバック補正する場合、前記切替弁手段を 前記導入位置に切り替えてもよい。このよう に排気の空燃比による燃料量のフィードバッ ク補正を行う場合は、切替弁手段を導入位置 に切り替えることにより、第2気筒群の気筒 ら排出された排気を空燃比検出手段に導く とができるので、各気筒へのフィードバッ 補正を適切に行うことができる。

 本発明の排気制御装置の一形態において 、前記連通部と前記排気浄化触媒の間の第1 分岐通路に設けられて排気の空燃比を検出す る空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段に より検出された空燃比と目標空燃比との差に 応じてフィードバック補正量を設定し、設定 したフィードバック補正量に従って各気筒に 供給すべき燃料量をそれぞれフィードバック 補正するフィードバック補正手段をさらに備 え、前記フィードバック補正手段は、前記切 替弁手段が前記阻止位置に切り替えられてい る場合、前記第1気筒群の気筒から排出され 排気の空燃比に基づいて前記フィードバッ 補正量を設定し、この設定したフィードバ ク補正量に従って前記第2気筒群の気筒に供 する燃料量もフィードバック補正してもよ 。切替弁手段が阻止位置の場合、第2気筒群 の気筒から排出された排気は空燃比検出手段 を迂回してタービンに導かれるため、空燃比 検出手段にてこの排気の空燃比を検出するこ とができない。そこで、空燃比検出手段にて 空燃比を検出可能な第1気筒群の気筒から排 された排気の空燃比に基づいてフィードバ ク補正量を設定し、このフィードバック補 量に従って第2気筒群の気筒に供給する燃料 をフィードバック補正する。このように第2 気筒群の気筒に供給する燃料量をフィードバ ック補正することにより、空燃比検出手段の 配置数を増加させることなく、切替弁手段が 阻止位置のときも第2気筒群の気筒の燃料量 フィードバック補正することができる。

 本発明の排気制御装置の一形態において 前記弁制御手段は、前記内燃機関の加速時 前記切替弁手段を前記阻止位置に切り替え もよい。上述したように切替弁手段を阻止 置に切り替えることにより、排気脈動を抑 て過給性能を向上させることができる。ま 、第2気筒群の気筒から排出された排気を直 接タービンに導くことができるので、排気が 有する排気エネルギを低減させることなく第 2気筒群の気筒から排出された排気をタービ に導くことができる。そのため、過給性能 さらに向上させることができる。従って、 燃機関の加速性能を向上させることができ 。

 本発明の排気制御装置の一形態において 、前記タービンの下流の排気通路に設けら 、所定の活性温度域で浄化性能を発揮する 段排気浄化触媒をさらに備え、前記弁制御 段は、前記後段排気浄化触媒の温度が前記 定の活性温度域の下限値である所定温度未 、又は前記内燃機関の冷却水の温度が前記 定の活性温度域の下限値を考慮して設定し 所定水温未満の場合、前記切替弁手段を前 導入位置に切り替えてもよい。切替弁手段 導入位置に切り替えることにより、第1気筒 群及び第2気筒群の各気筒から排出された排 をそれぞれ排気浄化触媒及び後段排気浄化 媒の両方の触媒で浄化できる。この形態で 、後段排気浄化触媒の温度が所定温度未満 場合、言い換えると後段排気浄化触媒が浄 性能を十分に発揮していない場合は切替弁 段を導入位置に切り替えるので、排気エミ ションの悪化を抑制できる。後段排気浄化 媒は排気によって昇温されるので、内燃機 の温度が低いとき、すなわち冷却水の温度 低いときは後段排気浄化触媒の温度も低い 考えられる。このように冷却水温の温度に って後段排気浄化触媒の温度を推定できる で、所定水温を適切に設定し、後段排気浄 触媒の浄化性能が発揮されていない場合は 替弁手段を導入位置に切り替えることによ 、排気エミッションの悪化を抑制できる。

 本発明の排気制御装置の一形態において 、前記複数の気筒の空燃比をそれぞれ変更 能であり、かつ所定のリーン運転条件が成 した場合に前記内燃機関の各気筒の空燃比 それぞれ理論空燃比よりリーン側に変更す 空燃比制御手段をさらに備え、前記弁制御 段は、前記所定のリーン運転条件が成立し 場合、前記切替弁手段を前記導入位置に切 替えてもよい。この場合、第1気筒群及び第 2気筒群の気筒から排出された排気をそれぞ 排気浄化触媒にて浄化することができる。

 この形態においては、前記タービンの下 の排気通路に設けられる吸蔵還元型のNOx触 をさらに備え、前記NOx触媒から硫黄酸化物 放出されるように前記NOx触媒を目標温度域 昇温するS被毒回復処理が実行されている場 合、前記弁制御手段は前記切替弁手段を前記 阻止位置に切り替え、前記空燃比制御手段は 前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃比 りリーン側に変更するとともに前記第2気筒 の気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側 変更してもよい。この場合、第2気筒群の気 筒から排出された排気に含まれる未燃燃料が 排気浄化触媒で消費されることなくNOx触媒に 導かれるので、NOx触媒を速やかに昇温するこ とができる。また、排気浄化触媒には空燃比 が理論空燃比よりリーンの排気しか流入しな いため、排気浄化触媒の無駄な昇温を防止で きる。さらに空燃比が理論空燃比よりリーン の排気を排気浄化触媒に導くことにより、炭 化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)による排気浄化 媒の被毒を抑制することができる。

 また、前記タービンの下流の排気通路に けられる吸蔵還元型のNOx触媒をさらに備え 前記空燃比制御手段は、前記NOx触媒におけ 排気の空燃比を理論空燃比よりリッチ側に 更して前記NOx触媒に吸蔵された窒素酸化物 還元するべく前記複数の気筒の空燃比を理 空燃比よりリッチ側に変更するリッチスパ ク処理を実行し、前記弁制御手段は、前記 ッチスパイク処理が実行されている場合、 記切替弁手段を前記阻止位置に変更しても い。このように切替弁手段を阻止位置に変 することにより、第2気筒群の気筒から排出 された排気を排気浄化触媒を迂回させてNOx触 媒に導くことができるので、この排気に含ま れる未燃燃料が排気浄化触媒で消費されるこ とを防止できる。そのため、速やかにNOx触媒 に吸蔵された窒素酸化物(NOx)を還元すること できる。また、リッチスパイク処理時に消 される燃料量を低減できるので、燃費を改 できる。

 空燃比制御手段を備えた排気制御装置の 形態においては、前記タービンの下流の排 通路に設けられ、所定の活性温度域で浄化 能を発揮する後段排気浄化触媒をさらに備 、前記弁制御手段は、前記後段排気浄化触 の温度が前記所定の活性温度域の下限値以 の場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に り替えるとともに前記空燃比制御手段が前 複数の気筒の空燃比を理論空燃比よりリー 側に変更するリーン制御を禁止し、前記後 排気浄化触媒の温度が前記所定の活性温度 の下限値より高い場合、前記切替弁手段を 記導入位置に切り替えるとともに前記空燃 制御手段による前記リーン制御を許可して よい。切替弁手段を阻止位置に切り替える とにより、第2気筒群の気筒から排出された 排気を排気浄化触媒で浄化しないまま後段排 気浄化触媒に導くことができる。また、この ときリーン制御は禁止されているので、第2 筒群の気筒から排出された排気にはHC、COな が含まれている。このように未浄化の排気 排気浄化触媒にて浄化された第1気筒群の気 筒から排出された排気とを後段排気浄化触媒 に導くことにより、後段排気浄化触媒で未浄 化の排気に含まれるHC、COを酸化させ、後段 気浄化触媒を所定の活性温度域に速やかに 温することができる。そのため、排気エミ ションの悪化を抑制できる。

 この形態において、前記空燃比制御手段 、前記内燃機関の各気筒の空燃比を変更す 場合、前記第1気筒群の気筒から排出された 排気が前記連通部に到達するまでの時間と前 記第2気筒群の気筒から排出された排気が前 連通部に到達するまでの時間との差、及び 記切替弁手段の作動時間をそれぞれ考慮し 前記第1気筒群の気筒の空燃比を変更する時 と前記第2気筒群の気筒の空燃比を変更する 時期との間に時間差を設けてもよい。この場 合、適切な時間差を設けることにより、空燃 比が理論空燃比よりリーンの排気と空燃比が 理論空燃比の排気とが排気浄化触媒に混在す る状態を防止できる。これにより排気浄化触 媒の温度上昇を抑制できるので、排気浄化触 媒が熱で劣化することを防止できる。また、 排気浄化触媒として三元触媒が設けられる場 合はこの三元触媒にてNOxを適切に浄化できる ので、排気エミッションの悪化を抑制できる 。

 また、前記弁制御手段は、前記内燃機関 各気筒の空燃比が理論空燃比よりリーンの 燃比から理論空燃比に変更される場合、前 切替弁手段を前記阻止位置に切り替え、前 空燃比制御手段は、前記内燃機関の各気筒 空燃比を理論空燃比よりリーンの空燃比か 理論空燃比に変更する場合、前記第2気筒群 の気筒の空燃比を変更する時期を前記第1気 群の気筒の空燃比を変更する時期より遅く てもよい。切替弁手段が阻止位置の場合、 1気筒群の気筒から排出された排気は排気浄 触媒を通過し、一方第2気筒群の気筒から排 出された排気は排気浄化触媒を通過しないの で、後段排気浄化触媒には第2気筒群の気筒 ら排出された排気が早く到達する。この形 では、切替弁手段が阻止位置に切り替えら る空燃比の変更時に第2気筒群の気筒の空燃 の変更時期を遅くするので、空燃比の変更 に第1気筒群の気筒から排出された排気と空 燃比の変更後に第2気筒群の気筒から排出さ た排気とが後段排気浄化触媒に到達する時 を揃えることができる。そのため、空燃比 理論空燃比よりリーンの排気と空燃比が理 空燃比の排気とが後段排気浄化触媒に混在 る状態を防止できる。また、後段排気浄化 媒として吸蔵還元型のNOx触媒が設けられて る場合はこのNOx触媒にてNOxを適切に浄化で るので排気エミッションの悪化を抑制でき 。

 本発明の排気制御装置の一形態において 、前記排気浄化触媒の温度を取得する触媒 度取得手段をさらに備え、前記弁制御手段 、前記触媒温度取得手段にて取得された温 が前記排気浄化触媒の劣化が進行する温度 考慮して設定された所定の過熱判定温度以 の場合、前記切替弁手段を前記阻止位置に り替えてもよい。このように切替弁手段を 止位置に切り替えることにより、第2気筒群 の気筒から排出された排気が排気浄化触媒に 流入することを防止できる。これにより、排 気浄化触媒の温度を低下させたり、この温度 の上昇を抑制できるので、排気浄化触媒の過 熱を防止することができる。

 この形態においては、前記切替弁手段が 記阻止位置であり、かつ前記触媒温度取得 段にて取得された温度が前記所定の過熱判 温度以上の場合、前記第1気筒群の気筒の空 燃比を理論空燃比よりリッチ側に変更すると ともに前記第2気筒群の気筒の空燃比を理論 燃比に変更する触媒温度上昇抑制手段をさ に備えていてもよい。このように第1気筒群 気筒の空燃比を理論空燃比よりリッチ側に 更することにより、第1気筒群の気筒から排 出される排気の温度を低下させることができ るので、排気浄化触媒の温度を低下させたり 、この温度の上昇を抑制できる。そのため、 排気浄化触媒の過熱を防止できる。

 触媒温度取得手段を備えた排気制御装置 一形態においては、前記切替弁手段が前記 止位置であり、かつ前記内燃機関の各気筒 ら排出される排気の温度が前記所定の過熱 定温度より高く、かつ前記内燃機関の排気 路に設けられる排気系部品の耐熱性を考慮 て設定された所定の許容上限温度以上の場 、前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃 比よりリッチ側の第1空燃比に変更するとと に前記第2気筒群の気筒の空燃比を理論空燃 よりリッチ側、かつ前記第1空燃比よりリー ン側の第2空燃比に変更する空燃比リッチ側 更手段をさらに備えていてもよい。この場 、第1気筒群の気筒から排出される排気の温 を低下させて排気浄化触媒の温度を低下さ たり、この温度の上昇を抑制できるので、 気浄化触媒の過熱を防止できる。また、第2 気筒群の気筒から排出される排気の温度も低 下できるので、排気熱による排気系部品の焼 損を防止できる。

 本発明の排気制御装置の一形態において 、所定の燃料停止条件が成立した場合に前 第1気筒群及び前記第2気筒群の少なくとも ずれか一方の気筒群の気筒への燃料供給を 止する燃料供給停止手段をさらに備え、前 弁制御手段は、前記燃料供給停止手段によ 前記複数の気筒のいずれかの気筒への燃料 給が停止されている場合、前記切替弁手段 前記阻止位置に切り替えてもよい。燃料供 が停止されている場合は各気筒から空気が 出されるため、このようには切替弁手段を 止位置に切り替えることにより、排気浄化 媒に流入する酸素の量を低減できる。その め、排気浄化触媒の劣化の進行を抑えるこ ができる。

 この形態において、前記燃料供給停止手 は、前記所定の燃料停止条件が成立した場 に前記第2気筒群の気筒への燃料供給を停止 し、前記所定の燃料停止条件が成立した場合 、前記第1気筒群の気筒の空燃比を理論空燃 又は理論空燃比よりリッチ側の空燃比に変 する燃料停止時空燃比変更手段をさらに備 ていてもよい。この場合、第1気筒群の気筒 ら排出される排気の空燃比を理論空燃比又 理論空燃比よりリッチ側にすることができ ため、排気浄化触媒に流入する酸素の量を らに低減して排気浄化触媒の劣化の進行を らに抑制することができる。また、第2気筒 群の気筒への燃料供給は停止されているので 、燃費を改善することができる。

 また、前記燃料供給停止手段は、前記所 の燃料停止条件が成立し、かつ前記排気浄 触媒の温度が前記排気浄化触媒の劣化が進 する温度を考慮して設定された所定の劣化 制判定温度以上の場合、前記第2気筒群の気 筒への燃料供給を停止するとともに前記第1 筒群の気筒の空燃比を理論空燃比又は理論 燃比よりリッチ側の空燃比に変更し、前記 定の燃料停止条件が成立し、かつ前記排気 化触媒の温度が前記所定の劣化抑制判定温 未満の場合、前記複数の気筒への燃料供給 それぞれ停止する供給停止気筒数変更手段 備えていてもよい。排気浄化触媒を酸素濃 が高く、かつ酸素量が多いほど劣化が加速 れる。一方、排気浄化触媒の温度が十分に ければ、酸素量が多くても劣化は殆ど進行 ない。そのため、この場合は全ての気筒へ 燃料供給を停止することができる。この形 では、所定の劣化抑制判定温度を適切に設 することにより、排気浄化触媒の劣化を抑 しつつ、さらに燃費を改善することができ 。

本発明の第1の形態に係る排気制御装置 が組み込まれた内燃機関を示す図。 ターボ過給機のタービンの入口部を排 が流入してくる方向から見た図。 ECUが実行する排気切替弁制御ルーチン 示すフローチャート。 ECUが実行するメイン触媒温度制御ルー ンを示すフローチャート。 ECUが実行する触媒劣化抑制ルーチンを すフローチャート。 エンジンの回転数及び負荷と各領域と 対応関係の一例を示す図。 触媒劣化抑制ルーチンの変形例を示す ローチャート。 図7に続くフローチャート。 ECUが実行する点火時期補正ルーチンを すフローチャート。 ECUが実行するフィードバック制御切替 ルーチンを示すフローチャート。 フィードバック制御切替ルーチンの変 形例を示すフローチャート。 第2の形態のECUが実行する排気切替弁 御ルーチンを示すフローチャート。 第2の形態のECUが実行するフューエル ット制御ルーチンを示すフローチャート。 フューエルカット制御ルーチンの変形 例を示すフローチャート。 フューエルカット制御ルーチンの他の 変形例を示すフローチャート。 第3の形態のECUが実行するS再生制御ル チンを示すフローチャート。 第3の形態のECUが実行するNOx還元制御 ーチンを示すフローチャート。 第3の形態のECUが実行する空燃比切替 御ルーチンを示すフローチャート。 空燃比切替制御ルーチンの変形例を示 すフローチャート。 図19に続くフローチャート。

(第1の形態)
 図1は、本発明の第1の形態に係る排気制御 置が組み込まれた内燃機関を示している。 1の内燃機関(以下、エンジンと称することが ある。)1は、4つの気筒2と、各気筒にそれぞ 接続される吸気通路3及び排気通路4とを備え ている。なお、各気筒にはそれらの並び方向 一端から他端側に向かって#1~#4の気筒番号を して互いに区別する。各気筒2には、気筒2 の燃料混合気に点火するための点火プラグ5 それぞれ設けられている。すなわち、エン ン1は火花点火式内燃機関である。吸気通路 3には、吸気量に対応した信号を出力するエ フローメータ6と、ターボ過給機7のコンプレ ッサ7aと、吸気を冷却するインタークーラ8と 、吸気量を調整するためのスロットルバルブ 9と、燃料を吸気通路3内に噴射する4つのイン ジェクタ10とが設けられている。図1に示した ように各インジェクタ10は、吸気通路3を各気 筒2の吸気側に接続させるべく分岐した部分 #1~#4の気筒2に対応して設けられている。そ ため、#1~#4の各気筒2に供給する燃料量を別 に制御することができる。従ってエンジン1 は#1~#4の各気筒2の空燃比を別々に制御する とができる。

 排気通路4には、ターボ過給機7のタービ 7bと、タービン7bの下流に設けられる後段排 浄化触媒としてのメイン触媒11が設けられ いる。メイン触媒11としては三元触媒が設け られる。また、排気通路4にはタービン7bを迂 回させて排気を下流に導くためのバイパス通 路12が設けられており、バイパス通路12には ンジン1の過給圧が予め設定した上限過給圧 達すると開く過給圧調整弁13が設けられて る。図1に示したようにタービン7bとメイン 媒11の間の排気通路4には排気の空燃比を検 するための第2空燃比センサ14が、メイン触 11の下流の排気通路4には排気の酸素濃度に 応した信号を出力するO2センサ15がそれぞれ けられている。第2空燃比センサ14は一般に 燃機関に取り付けられる周知のセンサと同 ものでよく、また、O2センサ15は理論空燃比 を境にしてリッチ側で約1(V)、リーン側で約0( V)にそれぞれ変化する出力特性を有する周知 ものでよい。そのため、これらの詳細な説 は省略する。

 図1に示したように排気通路4は、#1及び#4 気筒2の排気側とタービン7bとを接続する第1 分岐通路21と、#2及び#3の気筒2の排気側とタ ビン7bとを接続する第2分岐通路22とを備えて いる。図2は、タービン7bの入口部を排気が流 入してくる方向から見た図を示している。図 2に示したように第1分岐通路21及び第2分岐通 22は、別々にタービン7bの入口部に接続され ている。第1分岐通路21には、メイン触媒11よ も容量の小さい排気浄化触媒としてのスタ ト触媒23、及びスタート触媒23の上流に配置 されて排気の空燃比を検出する空燃比検出手 段としての第1空燃比センサ24が設けられてい る。スタート触媒23としては三元触媒が設け れる。第2分岐通路22は、スタート触媒23よ も上流の第1分岐通路21と連通部25にて連通さ れている。連通部25には、#2及び#3の各気筒2 ら排出された排気をスタート触媒23に導入す る導入位置P1(図1参照)とその導入する阻止す 阻止位置P2(図1参照)との間で切り替え可能 切替弁手段としての排気切替弁26が設けられ ている。なお、各分岐通路21、22がこのよう 各気筒2に接続されることにより、#1及び#4の 気筒2が本発明の第1気筒群に相当し、#2及び#3 の気筒2が本発明の第2気筒群に相当する。

 排気切替弁26の動作は、エンジンコント ールユニット(ECU)30にて制御される。ECU30は マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRA M、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータと て構成され、エンジン1に設けられている各 センサの出力信号に基づいて点火プラグ5及 びインジェクタ10などの動作を制御してエン ン1の運転状態を制御する周知のコンピュー タユニットである。ECU30は、例えばエンジン1 の運転状態に応じて各インジェクタ10から噴 すべき燃料量を算出し、その算出した燃料 が噴射されるように各インジェクタ10の動 を制御する。このような制御を行う際に参 するセンサとしてECU30には、エアフローメー タ6、第1空燃比センサ24、第2空燃比センサ14 O2センサ15、エンジン1のクランク角に対応し た信号を出力するクランク角センサ31、及び クセル開度に対応した信号を出力するアク ル開度センサ32が接続されている。

 エンジン1では、エンジン1の運転状態に じて排気切替弁26の位置を切り替えることに より、エンジン1の加速性能を向上させたり スタート触媒23及びメイン触媒11の温度を調 することができる。図3は、ECU30がエンジン1 の加速性能を向上させるべくエンジン1の運 中に所定の周期で繰り返し実行する排気切 弁制御ルーチンを示している。これによりEC U30が本発明の弁制御手段として機能する。

 図3の制御ルーチンにおいてECU30は、ステ プS11でエンジン1に対して加速が要求された か否か判断する。加速要求は、例えばアクセ ル開度センサ32の出力信号を参照して判定し 単位時間当たりのアクセル開度の変化(以下 、アクセル開度変化率と称することがある。 )δTAが予め設定した閾値α以上の場合に加速 要求されていると判断する。加速要求があ たと判断した場合はステップS12に進み、ECU30 は排気切替弁26を阻止位置P2に切り替える。 お、既に排気切替弁26が阻止位置P2に切り替 られていた場合は、その状態を維持させる その後、今回の制御ルーチンを終了する。

 一方、加速要求が無かったと判断した場 はステップS13に進み、ECU30は排気切替弁26が 阻止位置P2か否か判断する。排気切替弁26が 入位置P1であると判断した場合はステップS14 をスキップしてステップS15に進む。一方、排 気切替弁26が阻止位置P2と判断した場合はス ップS14に進み、ECU30は排気切替弁26の位置を 止位置P2に維持するか否か判断する。排気 替弁26を阻止位置P2に維持するか否かは、例 ばエンジン1に対して加速が要求されてから 経過した時間、又はアクセル開度に基づいて 判断する。例えば、エンジン1に対する加速 求があってから経過した時間が予め設定し 所定時間内の場合は阻止位置P2に維持すると 判断する。また、例えばアクセル開度変化率 δTAが予め設定した閾値β以上の場合に阻止位 置P2に維持すると判断する。閾値βは排気切 弁26を阻止位置P2に維持するべきか否か判断 る基準として設定される値であり、閾値α りも小さい値が設定される。排気切替弁26を 阻止位置P2に維持すると判断した場合はステ プS12に進み、排気切替弁26を阻止位置P2に維 持させた後、今回の制御ルーチンを終了する 。一方、排気切替弁26を導入位置P1に切り替 ると判断した場合はステップS15に進み、ECU30 は排気切替弁26を導入位置P1に切り替える。 お、既に排気切替弁26が導入位置P1に切り替 られていた場合は、その状態を維持する。 の後、今回の制御ルーチンを終了する。

 このようにエンジン1に対して加速が要求 された場合は排気切替弁26を阻止位置P2に切 替えることにより、第1分岐通路21及び第2分 通路22の両方からそれぞれタービン7bに排気 を導入することができる。この場合、排気脈 動を利用して過給性能を向上させることがで きるので、エンジン1の加速性能を向上させ ことができる。一方、エンジン1に対する加 要求が無い場合は排気切替弁26を導入位置P1 に切り替えるので、エンジン1の各気筒2から 出された排気をスタート触媒23及びメイン 媒11で浄化できる。そのため、排気エミッシ ョンを改善できる。

 図4は、ECU30がメイン触媒11の温度をメイ 触媒11が浄化性能を発揮する所定の活性温度 域内に制御するべく実行するメイン触媒温度 制御ルーチンを示している。図4の制御ルー ンはECU30が実行する他のルーチンと並行にエ ンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実 される。なお、図4において図3と同一の処理 には同一の参照符号を付して説明を省略する 。

 図4の制御ルーチンにおいてECU30は、まず テップS21でエンジン1の運転状態を取得する 。エンジン1の運転状態としては、例えばエ ジン1の回転数、負荷、メイン触媒11の温度Tm 、スタート触媒23の温度Ts、及び冷却水温な が取得される。なお、エンジン1の回転数は ランク角センサ31の出力信号に基づいて取 し、エンジン1の負荷はエアフローメータ6の 出力信号に基づいて取得すればよい。また、 メイン触媒11の温度Tm及びスタート触媒23の温 度Tsは、それぞれエンジン1の回転数及び負荷 などエンジン1の運転状態に基づいて推定す ばよい。このように各触媒11、23の温度を取 することにより、ECU30が本発明の触媒温度 得手段として機能する。メイン触媒11及びス タート触媒23にそれぞれ温度センサを設けて れら触媒の温度を取得してもよい。続くス ップS22においてECU30は、メイン触媒11の温度 Tmがこの触媒が浄化性能を発揮する所定の活 温度域の下限温度T1以上か否か判断する。 イン触媒11の温度Tmが下限温度T1未満と判断 た場合はステップS15に進み、ECU30は排気切替 弁26を導入位置P1に切り替える。その後、今 の制御ルーチンを終了する。

 一方、メイン触媒11の温度Tmが下限温度T1 上と判断した場合はステップS23に進み、ECU3 0はメイン触媒11の温度Tmが予め設定した活性 定温度T2以上か否か判断する。活性判定温 T2は、メイン触媒11が浄化性能を発揮してい か否か判断する基準として設定される温度 あり、下限温度T1より高く、かつ所定の活 温度域内の温度が設定される。メイン触媒11 の温度Tmが活性判定温度T2以上と判断した場 はステップS24に進み、ECU30はECU30が実行する のルーチンにおいて排気切替弁26を阻止位 P2に切り替える要求が発生しているか否か判 断する。排気切替弁26を阻止位置P2に切り替 る要求が発生していると判断した場合はス ップS12に進み、ECU30は排気切替弁26を阻止位 P2に切り替える。その後、今回の制御ルー ンを終了する。ステップS23が否定判断され 場合、又はステップS24が否定判断された場 はステップS15に進み、ECU30は排気切替弁26を 入位置P1に切り替える。その後、今回の制 ルーチンを終了する。

 図4の制御ルーチンでは、メイン触媒11の 度Tmが活性判定温度T2以上になるまで、すな わちメイン触媒11が浄化性能を発揮するまで 気切替弁26が導入位置P1に維持されるので、 エンジン1の各気筒2から排出された排気をス ート触媒23及びメイン触媒11の両方の触媒で 浄化できる。そのため、排気エミッションの 悪化を抑制できる。なお、メイン触媒11の温 Tmが下限温度T1以上か否かはエンジン1の冷 水の温度に基づいて判断してもよい。例え 、メイン触媒11の温度Tmが下限温度T1以上に るときの冷却水の温度を予め実験などによ 求めて判定水温として設定し、ステップS22 はメイン触媒11の温度Tmの代わりに冷却水の 度がこの判定水温以上か否かによってメイ 触媒11の温度Tmが下限温度T1以上か否か判断 てもよい。

 周知のようにスタート触媒23として設け れる三元触媒は、所定の劣化進行温度以上 過熱されると劣化の進行が加速され、排気 化性能が低下する。そこで、ECU30はスタート 触媒23の劣化を抑制するべく図5に示した触媒 劣化抑制ルーチンを実行する。なお、図5の ーチンは、エンジン1の運転中にECU30が実行 る他のルーチンと並行に所定の周期で繰り し実行される。図5において図3と同一の処理 には同一の参照符号を付して説明を省略する 。

 図5のルーチンにおいてECU30は、まずステ プS21でエンジン1の運転状態を取得する。次 のステップS31においてECU30は、エンジン1の運 転状態が予め設定した領域A1~A4のいずれの領 の運転状態か判定する。図6はエンジン1の 転数及び負荷と各領域A1~A4との対応関係の一 例を示す図である。図6の線L1は排気切替弁26 導入位置P1の場合にスタート触媒23の温度Ts 所定の過熱判定温度To以上となる運転状態 境界を示している。なお、過熱判定温度Toと しては、例えばスタート触媒23の温度Tsが過 判定温度Toのときに排気温度が上昇してもス タート触媒23の温度Tsが劣化進行温度に達し い程度の温度が設定される。図6の線L2は、 気切替弁26が阻止位置P2の場合にスタート触 23の温度Tsが過熱判定温度To以上となる運転 態の境界を示している。図6の線L3は、#1及 #4の各気筒2の空燃比が理論空燃比よりリッ 側の空燃比(以下、第1リッチ空燃比と称する ことがある。)AF1に制御され、かつ#2及び#3の 気筒2の空燃比が理論空燃比で制御されてい る場合に#1~#4の各気筒2から排出される排気の 温度が所定の許容上限温度Teh以上となる運転 状態の境界を示している。所定の許容上限温 度Tehは、排気弁及びタービン7bなど排気通路4 に設けられている排気系部品の耐熱性を考慮 して設定される。許容上限温度Tehとしては、 例えばタービン7bの耐熱温度より低く、かつ 熱判定温度Toより高い温度が設定される。 1リッチ空燃比AF1には、#1及び#4の各気筒2か 排出される排気の温度をこれらの気筒2の空 比が理論空燃比で制御されているときの排 の温度よりも低下させることが可能な空燃 が設定される。

 続くステップS32においてECU30は、エンジ 1の運転状態が領域A1の運転状態か否か判断 る。エンジン1の運転状態が領域A1の運転状 と判断した場合はステップS33に進み、ECU30は 排気切替弁26を導入位置P1に切り替えるとと に#1~#4の各気筒2の空燃比が理論空燃比に制 されるように各インジェクタ10の動作を制御 する。既に排気切替弁26が導入位置P1に切り えられていた場合はその状態を維持する。 様に、既に#1~#4の各気筒2の空燃比が理論空 比に制御されるように各インジェクタ10の動 作が制御されていた場合はその制御を継続す る。その後、今回のルーチンを終了する。

 一方、エンジン1の運転状態が領域A1以外 領域の運転状態と判断した場合はステップS 34に進み、ECU30はエンジン1の運転状態が領域A 2の運転状態か否か判断する。エンジン1の運 状態が領域A2の運転状態と判断した場合は テップS35に進み、ECU30は排気切替弁26を阻止 置P2に切り替えるとともに#1~#4の各気筒2の 燃比が理論空燃比に制御されるように各イ ジェクタ10の動作を制御する。なお、既に排 気切替弁26が阻止位置P2に切り替えられてい 場合はその状態を維持する。また、既に#1~#4 の各気筒2の空燃比が理論空燃比に制御され ように各インジェクタ10の動作が制御されて いた場合はその制御を継続する。その後、今 回のルーチンを終了する。このように排気切 替弁26を阻止位置P2に切り替えることにより タート触媒23に流入する排気の量を減少させ ることができるので、スタート触媒23の温度T sを低下させたり、この温度の上昇を抑制で る。

 一方、エンジン1の運転状態が領域A2以外 領域の運転状態と判断した場合はステップS 36に進み、ECU30はエンジン1の運転状態が領域A 3の運転状態か否か判断する。エンジン1の運 状態が領域A3の運転状態と判断した場合は テップS37に進み、ECU30は排気切替弁26を阻止 置P2に切り替えるとともに#1及び#4の各気筒2 の空燃比が第1リッチ空燃比AF1に、#2及び#3の 気筒2の空燃比が理論空燃比にそれぞれ制御 されるように各インジェクタ10の動作を制御 る。なお、既に排気切替弁26及び各インジ クタ10がこれらの状態に制御されていた場合 は、その制御を継続する。その後、今回のル ーチンを終了する。このように#1及び#4の各 筒2の空燃比を第1リッチ空燃比AF1に制御する ことにより、スタート触媒23に流入する排気 温度を低下させることができる。そのため スタート触媒23の温度Tsを低下させたり、こ の温度の上昇を抑制できる。この処理を実行 することにより、ECU30は本発明の触媒温度上 抑制手段として機能する。

 一方、エンジン1の運転状態が領域A3以外 領域の運転状態と判断した場合はステップS 38に進み、ECU30は排気切替弁26を阻止位置P2に り替えるとともに#1及び#4の各気筒の空燃比 が第1リッチ空燃比AF1に、#2及び#3の各気筒2の 空燃比が理論空燃比よりリッチ側かつ第1リ チ空燃比AF1よりリーン側の空燃比(以下、第2 リッチ空燃比と称することがある。)AF2にそ ぞれ制御されるように各インジェクタ10の動 作を制御する。なお、既に排気切替弁26及び インジェクタ10がこれらの状態に制御され いた場合は、その制御を継続する。その後 今回のルーチンを終了する。これにより、#1 及び#4の各気筒2から排出される排気の温度を 低下させることができるので、スタート触媒 23の温度Tsを低下させたり、この温度の上昇 抑制できる。また、#2及び#3の各気筒2の空燃 比を第2リッチ空燃比AF2に制御することによ 、これらの気筒2から排出される排気の温度 低下させることができるので、タービン7b どの排気系部品の焼損を防止できる。この 理を実行することにより、ECU30は本発明の空 燃比リッチ側変更手段として機能する。

 図5のルーチンを実行することにより、ス タート触媒23の温度Tsが所定の過熱判定温度To 以上になると排気切替弁26及び#1~#4の各気筒2 空燃比の少なくともいずれか一方を制御し スタート触媒23の温度Tsを低下させたり、こ の温度の上昇を抑制するので、スタート触媒 23の過熱を防止できる。また、排気温度が許 上限温度Teh以上になると#2及び#3の気筒2の 燃比が第2リッチ空燃比に制御されるので、 ービン7b及び排気弁などの排気系部品の焼 を防止できる。

 図7及び図8は、触媒劣化抑制ルーチンの 形例を示している。なお、図8は図7に続くフ ローチャートである。図7及び図8において図4 又は図5と同一の処理には同一の参照符号を して説明を省略又は簡略化する。

 図7のルーチンにおいてECU30は、まずステ プS21でエンジン1の運転状態を取得する。次 のステップS41においてECU30は、スタート触媒2 3の温度Tsが過熱判定温度To以上か否か判断す 。過熱判定温度Toは、図6の線L1を設定する に使用した温度と同じものである。スター 触媒23の温度Tsが過熱判定温度To未満と判断 た場合はステップS42に進み、ECU30は排気切替 弁26が阻止位置P2か否か判断する。排気切替 26が導入位置P1と判断した場合はステップS33 進み、ECU30は排気切替弁26を導入位置P1に切 替えるとともに#1~#4の各気筒2の空燃比が理 空燃比に制御されるように各インジェクタ1 0の動作を制御する。すなわち、エンジン1の 転状態が図6の領域A1に相当する運転状態と 断される。その後、今回のルーチンを終了 る。

 一方、排気切替弁25が阻止位置P2と判断し た場合はステップS43に進み、ECU30は#1及び#4の 各気筒2の空燃比が第1リッチ空燃比AF1に制御 れているか否か判断する。第1リッチ空燃比 AF1は、図6の線L3を設定する際に使用した空燃 比と同じものである。#1及び#4の各気筒2の空 比が第1リッチ空燃比AF1に制御されていない と判断した場合はステップS44に進み、ECU30は タート触媒23の温度Tsが第1領域判定温度TA1 上か否か判断する。第1領域判定温度TA1は、 れまで図6の領域A1以外の領域であったエン ン1の運転状態が図6の領域A1に変化したか否 か判断する基準として設定される温度である 。そのため、第1領域判定温度TA1には、エン ン1の運転状態が確実に領域A1に変化してい ことが判断可能なように過熱判定温度Toより 少し低い温度が設定される。スタート触媒23 温度Tsが第1領域判定温度TA1未満と判断した 合はステップS33の処理を実行し、その後今 のルーチンを終了する。一方、スタート触 23の温度Tsが第1領域判定温度TA1以上と判断 た場合はステップS35に進み、ECU30は排気切替 弁26を阻止位置P2に切り替えるとともに#1~#4の 各気筒2の空燃比が理論空燃比に制御される うに各インジェクタ10の動作を制御する。す なわち、エンジン1の運転状態が図6の領域A2 相当する運転状態と判断される。その後、 回のルーチンを終了する。

 ステップS43において#1及び#4の各気筒2の 燃比が第1リッチ空燃比AF1に制御されている 判断した場合は図8のステップS45に進み、ECU 30はスタート触媒23の温度Tsが第2領域判定温 TA2以上か否か判断する。第2領域判定温度TA2 、それまで図6の領域A3又は領域A4であった ンジン1の運転状態が図6の領域A2に変化した 否か判断する基準として設定される温度で る。第2領域判定温度TA2には、エンジン1の 転状態が確実に領域A2に変化していることが 判断可能なように過熱判定温度Toより少し低 温度であり、かつ第1領域判定温度TA1とは異 なる温度が設定される。スタート触媒23の温 Tsが第2領域判定温度TA2未満と判断した場合 図7のステップS35の処理を実行し、その後今 回のルーチンを終了する。一方、スタート触 媒23の温度Tsが第2領域判定温度TA2以上と判断 た場合はステップS37に進み、ECU30は排気切 弁26を阻止位置P2に切り替えるとともに#1及 #4の各気筒2の空燃比が第1リッチ空燃比AF1に #2及び#3の各気筒2の空燃比が理論空燃比に れぞれ制御されるように各インジェクタ10の 動作を制御する。すなわち、エンジン1の運 状態が図6の領域A3に相当する運転状態と判 される。その後、今回のルーチンを終了す 。

 ステップS41においてスタート触媒23の温 Tsが過熱判定温度To以上と判断した場合はス ップS46に進み、ECU30は#1~#4の各気筒2から排 される排気の温度が所定の許容上限温度Teh 上か否か判断する。許容上限温度Tehは、図6 線L3を設定する際に使用した温度と同じも である。排気温度が許容上限温度Teh未満と 断した場合はステップS47に進み、ECU30は#2及 #3の各気筒2の空燃比が第2リッチ空燃比AF2に 制御されているか否か判断する。第2リッチ 燃比AF2は、図5のステップS38にて制御される 燃比と同じものである。#2及び#3の各気筒2 空燃比が第2リッチ空燃比AF2に制御されてい いと判断した場合は図7のステップS43に進み 、以降上述した説明と同様に処理が進められ る。一方、#2及び#3の各気筒2の空燃比が第2リ ッチ空燃比AF2に制御されていると判断した場 合はステップS48に進み、ECU30は#1~#4の各気筒2 ら排出されている排気の温度が第3領域判定 温度TA3以上か否か判断する。第3領域判定温 TA3は、それまで図6の領域A4であったエンジ 1の運転状態が領域A3に変化したか否か判断 る基準として設定される温度である。第3領 判定温度TA3には、エンジン1の運転状態が確 実に図6の領域A3に変化していることが判断可 能なように許容上限温度Tehより少し低い温度 が設定される。排気温度が許容上限温度Teh未 満と判断した場合はステップS37の処理を実行 した後、今回のルーチンを終了する。

 ステップS46が肯定判断された場合、又は テップS48が肯定判断された場合はステップS 38に進み、ECU30は排気切替弁26を阻止位置P2に り替えるとともに#1及び#4の各気筒の空燃比 が第1リッチ空燃比AF1に、#2及び#3の各気筒2の 空燃比が第2リッチ空燃比AF2にそれぞれ制御 れるように各インジェクタ10の動作を制御す る。その後、今回のルーチンを終了する

 図7及び図8に示した変形例においても、 5と同様にエンジン1の運転状態に応じて排気 切替弁26及び#1~#4の各気筒2の空燃比が制御さ るので、スタート触媒23の過熱を防止する ともにタービン7b及び排気弁などの排気系部 品の焼損を防止できる。

 排気切替弁26の阻止位置P2に切り替えた場 合、#1及び#4の気筒2と#2及び#3の気筒2とで背 が相異する。この場合、#1及び#4の気筒2に作 用する背圧よりも#2及び#3の気筒2に作用する 圧が低くなるため、#1及び#4の気筒2よりも#2 及び#3の気筒2の体積効率が高くなる。また、 #1及び#4の気筒2と#2及び#3の気筒2とで空燃比 異ならせた場合、#1及び#4の気筒2と#2及び#3 気筒2とに供給される燃料量が異なる。周知 ように体積効率が高いほど、また供給され 燃料量が多いほどその気筒のトルクが高く る。そこで、このような場合において#1~#4 各気筒2で発生するトルクのバラツキを抑制 るべくECU30は図9の点火時期補正ルーチンを ンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実 行する。図9において図4及び図5と同一の処理 には同一の参照符号を付して説明を省略する 。

 図9のルーチンにおいてECU30は、まずステ プS21でエンジン1の運転状態を取得する。次 のステップS51においてECU30は排気切替弁26が 入位置P1か否か判断する。排気切替弁26が導 位置P1と判断した場合はステップS52に進み ECU30は点火時期を遅角させる遅角気筒に設定 された気筒の点火時期を補正するための点火 時期補正量に0を代入する。次のステップS53 おいてECU30は、遅角気筒に設定された気筒の 点火時期を点火時期補正量に基づいて補正す る。その後、今回のルーチンを終了する。な お、このルーチンで設定された点火時期は、 ECU30が点火プラグ5の動作を制御するべく実行 する他のルーチンにおいて使用される。

 ステップS51が否定判断された場合、すな ち排気切替弁26が阻止位置P2と判断された場 合はステップS54に進み、ECU30はメイン補正量R を算出する。上述したように排気切替弁26が 止位置P2の場合、#2及び#3の各気筒2の背圧が 低下するため、これらの気筒2の体積効率が くなる。メイン補正量Rは、この体積効率が くなることによるトルクの上昇を点火時期 遅角にて補償するために設定される値であ 。体積効率が高くなることによるトルクの 昇量は、エンジン1の回転数及び負荷によっ て異なるため、メイン補正量Rはエンジン1の 転数及び負荷に基づいて算出される。この 出は、エンジン1の回転数及び負荷とメイン 補正量Rとの関係を予め実験などにより求め マップとしてECU30のROMに記憶させておき、こ のマップを参照して行えばよい。なお、メイ ン補正量Rには、予め設定した所定値が設定 れていてもよい。次のステップS34においてEC U30はエンジン1の運転状態が図6の領域A2の運 状態か否か判断する。エンジン1の運転状態 図6の領域A2の運転状態と判断した場合はス ップS55に進み、ECU30は点火時期補正量にメ ン補正量Rを代入する。また、#2及び#3の各気 筒2を遅角気筒に設定する。この場合、#2及び #3の各気筒2の点火時期が点火時期補正量分遅 角される。次にステップS53の処理を実行し、 その後今回のルーチンを終了する。

 ステップS34においてエンジン1の運転状態 が図6の領域A2以外の領域と判断した場合はス テップS36に進み、ECU30はエンジン1の運転状態 が図6の領域A3の運転状態か否か判断する。エ ンジン1の運転状態が図6の領域A3の運転状態 判断した場合はステップS56に進み、ECU30は第 1サブ補正量R1を算出する。上述したようにエ ンジン1の運転状態が領域A3の運転状態の場合 、#2及び#3の各気筒2の空燃比が理論空燃比に #1及び#4の各気筒2の空燃比が第1リッチ空燃 AF1にそれぞれ制御されるため、#1及び#4の各 気筒2に供給される燃料量が#2及び#3の気筒2に 供給される燃料量よりも多くなる。第1サブ 正量R1は、この燃料量の差に起因して発生す る#1及び#4の各気筒2のトルクの上昇を点火時 の遅角にて補償するために設定される値で る。空燃比を第1リッチ空燃比AF1に制御する ために要する燃料量はエンジン1の回転数及 負荷によって異なるため、#1及び#4の各気筒2 のトルクの上昇量もこれらと相関関係を有し ている。そこで、第1サブ補正量R1は、エンジ ン1の回転数及び負荷と第1サブ補正量R1との 係を示したマップ予め実験などにより求め ECU30のROMに記憶させておき、このマップを参 照して算出すればよい。また、この処理では #1及び#4の各気筒2を遅角気筒に設定する。続 ステップS57においてECU30は、メイン補正量R び第1サブ補正量R1に基づいて点火時期補正 を設定する。エンジン1の運転状態が領域A3 場合、排気切替弁26は阻止位置P2である。そ のため、#1及び#4の気筒2に作用する背圧より #2及び#3の気筒2に作用する背圧が低くなる そこで、点火時期補正量をメイン補正量Rと 1サブ補正量R1とに基づいて設定する。すな ち、ステップS56及びS57が実行された場合、# 1及び#4の各気筒2の点火時期が点火時期補正 分遅角される。次にステップS53の処理を実 し、その後今回のルーチンを終了する。

 ステップS36においてエンジン1の運転状態 が図6の領域A4と判断した場合はステップS58に 進み、ECU30は第2サブ補正量R2を算出する。上 したようにエンジン1の運転状態が領域A4の 転状態の場合、#2及び#3の各気筒2の空燃比 第2リッチ空燃比AF2に、#1及び#4の各気筒2の 燃比が第1リッチ空燃比AF1にそれぞれ制御さ る。第2リッチ空燃比AF2は、第1リッチ空燃 AF1よりもリーン側であるため、この場合も#1 及び#4の各気筒2に供給される燃料量が#2及び# 3の気筒2に供給される燃料量よりも多くなる 第2サブ補正量R2は、この燃料量の差に起因 て発生する#1及び#4の各気筒2のトルクと#2及 び#3の各気筒2のトルクの差を#1及び#4の各気 2の点火時期の遅角にて補償するべく設定さ る値である。この燃料量の差はエンジン1の 回転数及び負荷によって異なるため、#1及び# 4の各気筒2のトルクと#2及び#3の各気筒2のト クの差もこれらと相関関係を有している。 こで、第2サブ補正量R2は、エンジン1の回転 及び負荷と第2サブ補正量R2との関係を示し マップ予め実験などにより求めてECU30のROM 記憶させておき、このマップを参照して算 すればよい。また、この処理では#1及び#4の 気筒2を遅角気筒に設定する。続くステップ S59においてECU30は、メイン補正量R及び第2サ 補正量R2に基づいて点火時期補正量を設定す る。エンジン1の運転状態が領域A4の場合も排 気切替弁26は阻止位置P2である。そこで、点 時期補正量をメイン補正量Rと第2サブ補正量 R2とに基づいて設定する。すなわち、ステッ S58及びS59が実行された場合も#1及び#4の各気 筒2の点火時期が点火時期補正量分遅角され 。次にステップS53の処理を実行し、その後 回のルーチンを終了する。

 このように図9のルーチンを実行すること により、エンジン1の運転状態に応じて遅角 筒及び点火時期補正量を適切に設定し、こ により#1~#4の各気筒2のトルクのバラツキを 制することができる。そのため、エンジン1 トルク変動を抑えることができる。このよ に図9の制御ルーチンを実行して点火時期を 制御することにより、ECU30が本発明の点火時 制御手段として機能する。

 ECU30は、#1~#4の各気筒2の空燃比を理論空 比、第1リッチ空燃比、又は第2リッチ空燃比 などの目標空燃比に精度良く制御するべく各 気筒2の供給する燃料量のフィードバック制 を行っている。具体的に説明すると、ECU30は 第1空燃比センサ24、第2空燃比センサ14又はO2 ンサ15の出力に基づいて供給燃料量に対す フィードバック補正量を設定し、この設定 たフィードバック補正量に従って各気筒2へ 供給燃料量を補正する。ECU30は、フィード ック制御としてメインフィードバック制御( インF/B制御)とサブフィードバック制御(サ F/B制御)を行っている。メインF/B制御は、第1 空燃比センサ24の出力に基づいてこのセンサ2 4にて検出される空燃比を目標空燃比に一致 せるべく供給燃料量に対するフィードバッ 補正量を設定し、その補正量に基づいて供 燃料量を補正するものである。一方、サブF/ B制御は、第1空燃比センサ24に基づいて得ら たフィードバック補正量の精度低下を保管 べく、フィードバック補正量をO2センサ15の 力に基づいて補正するものである。なお、 れらの制御方法は、周知の制御方法と同様 よいため、詳細な説明は省略する。このよ にフィードバック補正を行うことにより、E CU30が本発明のフィードバック補正手段とし 機能する。

 図10は、ECU30がエンジン1の運転状態に応 てこれらフィードバック制御が適切に行わ るように実行するフィードバック制御切替 ーチンを示している。図10のルーチンは、エ ンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実 される。なお、図10において図4及び図5と同 の処理には同一の参照符号を付して説明を 略する。

 図10のルーチンにおいてECU30は、まずステ ップS21でエンジン1の運転状態を取得する。 くステップS31においてECU30は、エンジン1の 転状態が領域A1~A4のいずれの領域の運転状態 か判定する。次のステップS32においてECU30は エンジン1の運転状態が領域A1の運転状態か か判断する。エンジン1の運転状態が領域A1 運転状態と判断した場合はステップS61に進 、ECU30は第1空燃比センサ24の出力に基づい #1~#4の全気筒2のメインF/B制御を、O2センサ15 出力に基づいて#1~#4の全気筒2のサブF/B制御 それぞれ実行する。その後、今回のルーチ を終了する。

 一方、エンジン1の運転状態が領域A1以外 運転状態と判断した場合はステップS34に進 、ECU30はエンジン1の運転状態が領域A2の運 状態か否か判断する。エンジン1の運転状態 領域A2の運転状態と判断した場合はステッ S62に進み、ECU30は第1空燃比センサ24の出力に 基づいて#1及び#4の各気筒2のメインF/B制御を 行するとともに、このメインF/B制御におい 設定されたフィードバック補正量にて#2及 #3の各気筒2のフィードバック補正を行う。 ンジン1の運転状態が領域A1以外の運転状態 場合、排気切替弁26が阻止位置P2に切り替え れているため、第1空燃比センサ24によって# 2及び#3の各気筒2の空燃比を検出することが きない。そのため、#1及び#4の各気筒2のメイ ンF/B制御は行うことができるが、#2及び#3の 気筒2のメインF/B制御は行うことができない 一方、領域A2では#1~#4の各気筒2の空燃比が 論空燃比に制御されるため、#2及び#3の各気 2への供給燃料量も#1及び#4の各気筒2への供 燃料量もほぼ同じと考えられる。そこで、# 1及び#4の各気筒2のメインF/B制御にて設定さ たフィードバック補正量を用いて#2及び#3の 気筒2の供給燃料量のフィードバック制御を 行う。これにより、#2及び#3の各気筒2から排 される排気の空燃比を目標空燃比(理論空燃 比)に制御することができる。その後、今回 ルーチンを終了する。

 一方、エンジン1の運転状態が領域A2以外 運転状態と判断した場合はステップS36に進 、ECU30はエンジン1の運転状態が領域A3の運 状態か否か判断する。エンジン1の運転状態 領域A3の運転状態と判断した場合はステッ S63に進み、ECU30は#1及び#4の各気筒2の空燃比 第1リッチ空燃比AF1に制御され、#2及び#3の 気筒2の空燃比が理論空燃比に制御されるよ に#1~#4の全気筒2への供給燃料量をオープン 御で制御する。すなわち、フィードバック 御は中止される。その後、今回のルーチン 終了する。

 一方、エンジン1の運転状態が領域A3以外 運転状態と判断した場合はステップS64に進 、ECU30は#1及び#4の各気筒2の空燃比が第1リ チ空燃比AF1に制御され、#2及び#3の各気筒2の 空燃比が第2リッチ空燃比AF2に制御されるよ に#1~#4の全気筒2への供給燃料量をオープン 御で制御する。この場合もフィードバック 御は中止される。その後、今回のルーチン 終了する。

 図10のルーチンでは、排気切替弁26が阻止 位置P2に切り替えられ、#2及び#3の各気筒2の 気の空燃比を第1空燃比センサ24で検出する とができなくても、領域A2では#1及び#4の各 筒2に対するフィードバック補正量にて#2及 #3の各気筒2への供給燃料量を補正するので #2及び#3の各気筒2の空燃比の制御精度を向上 させることができる。これにより、メイン触 媒11における排気の空燃比を理論空燃比に精 良く制御することができるので、メイン触 11の排気浄化性能の低下を抑制し、エンジ 1が領域A2の運転状態で運転されているとき 排気エミッションを改善することができる

 領域A2では#1~#4の全気筒2の空燃比が理論 燃比に制御されるので、第2空燃比センサ14 びO2センサ15にて検出される空燃比が理論空 比になるようにメインF/B制御及びサブF/B制 を行うことができる。そこで、図10のステ プS62において#1及び#4の各気筒2のメインF/B制 御で設定されたフィードバック補正量にて#2 び#3の各気筒2のフィードバック制御を行う わりに、第2空燃比センサ14にて#1~#4の全気 2のメインF/B制御を行うとともにO2センサ15に て#1~#4の全気筒2のサブF/B制御を行ってもよい 。

 図11は、フィードバック制御切替ルーチ の変形例を示している。図11では、図10のス ップS36、S63及びS64の代わりにステップS71が けられる点が異なる。それ以外は図10と同 であるため、説明を省略する。

 図11においてステップS34が否定判断され 場合はステップS71に進み、ECU30は#1及び#4の 気筒2の空燃比を第1リッチ空燃比AF1に制御す るとともに#2及び#3の各気筒2の空燃比をリー 空燃比AFLに制御する。リーン空燃比AFLは、 の空燃比の排気が第1リッチ空燃比AF1の排気 と混合された場合に混合後の排気の空燃比が ほぼ理論空燃比となる空燃比が設定される。 そのため、リーン空燃比AFLは、第1リッチ空 比AF1に基づいて設定される。この場合、空 比が第1リッチ空燃比AF1に制御される#1及び#4 の各気筒2の空燃比は第1空燃比センサ24にて 出できるので、この第1空燃比センサ24の出 にて#2及び#3の各気筒2のメインF/Bを実行する ことができる。また、上述したようにリーン 空燃比AFLは、第1リッチ空燃比AF1と混合され 場合にほぼ理論空燃比となる空燃比として 定されるため、タービン7b以降に設けられた O2センサ15にて検出される空燃比が理論空燃 になるように#2及び#3の各気筒のサブF/B制御 行うこともできる。そこで、第1空燃比セン サ24の出力に基づいて#1~#4の全気筒2のメインF /B制御を、O2センサ15の出力に基づいて#1~#4の 気筒2のサブF/B制御をそれぞれ実行する。そ の後、今回のルーチンを終了する。

 このように#2及び#3の各気筒2の空燃比を ーン空燃比AFLに制御することにより、#1~#4の 全気筒2のメインF/B制御、及び#1~#4の全気筒2 サブF/B制御をそれぞれ行うことができるの 、各気筒2の空燃比の制御精度を向上させる とができる。

(第2の形態)
 次に図12~図15を参照して本発明の第2の形態 ついて説明する。なお、この形態でも、エ ジン1については図1が参照される。この形 では、排気切替弁26及び#1~#4の各気筒2の空燃 比のそれぞれ制御の内容が異なる。また、第 2の形態においてECU30は、所定の燃料停止条件 が成立したと判断した場合、第1気筒群及び 2気筒群の少なくともいずれか一方の気筒群 各気筒2への燃料供給を停止、いわゆるフュ ーエルカット(F/C)を行う。所定の燃料停止条 は、例えばエンジン1の減速運転時であり、 かつエンジン1の回転数が予め設定した所定 転数以上の場合に成立したと判断される。 のように燃料供給を停止させることにより ECU30が本発明の燃料供給停止手段として機能 する。

 図12は、第2の形態における排気切替弁制 ルーチンを示している。図12の制御ルーチ は、エンジン1の運転中に所定の周期で繰り し実行される。なお、図12において図3及び 4と同一の処理には同一の参照符号を付して 説明を簡略化又は省略する。

 図12の制御ルーチンにおいてECU30は、まず ステップS21でエンジン1の運転状態を取得す 。次のステップS81においてECU30は、#1~#4の各 筒2の空燃比がフィードバック制御中か否か 判断する。このフィードバック制御は、第1 形態にて説明した制御と同じものであるた 、説明を省略する。フィードバック制御中 判断した場合はステップS15に進み、ECU30は排 気切替弁26を導入位置P1に切り替える。その 、今回の制御ルーチンを終了する。

 一方、フィードバック制御中ではないと 断した場合はステップS82に進み、ECU30は#1~#4 のいずれかの気筒2がフューエルカット中か か判断する。この判断は、上述した所定の 料停止条件が成立しているか否かにて行え よい。フューエルカット中であると判断し 場合はステップS24をスキップしてステップS1 2に進む。一方、フューエルカット中ではな と判断した場合はステップS24に進み、ECU30は ECU30が実行する他のルーチンにおいて排気切 弁26を阻止位置P2に切り替える要求が発生し ているか否か判断する。切り替える要求が発 生していないと判断した場合はステップS15の 処理を実行した後、今回の制御ルーチンを終 了する。一方、切り替える要求が発生してい ると判断した場合はステップS12に進み、ECU30 排気切替弁26を阻止位置P2に切り替える。そ の後、今回の制御ルーチンを終了する。

 図12の制御ルーチンによれば、供給燃料 のフィードバック制御が行われている場合 排気切替弁26を導入位置P1に切り替えるので 第1空燃比センサ24及びO2センサ15にてメイン F/B制御及びサブF/B制御をそれぞれ行うことが できる。そのため、各気筒2の空燃比の制御 度を向上させることができる。また、#1~#4の いずれかの気筒2がフューエルカット中の場 は排気切替弁26を阻止位置P2に切り替えるの 、スタート触媒23への空気の流入を抑制す ことができる。そのため、スタート触媒23の 劣化を抑制することができる。

 図13は、ECU30が所定の燃料停止条件の成立 時にフューエルカットを行うべくエンジン1 運転中に所定の周期で繰り返し実行するフ ーエルカット制御ルーチンを示している。 お、図13において図4と同一の処理には同一 参照符号を付して説明を省略する。図13のル ーチンにおいてECU30はまずステップS21でエン ン1の運転状態を取得する。続くステップS91 においてECU30は所定の燃料停止条件が成立し いるか否か判断する。所定の燃料停止条件 不成立と判断した場合はステップS92に進み ECU30はエンジン1の運転状態に基づいて設定 れ、その後フィードバック制御にて補正さ た供給燃料量の燃料が#1~#4の各気筒2にそれ れ供給されるように各インジェクタ10の動 をそれぞれ制御する。その後、今回の制御 ーチンを終了する。

 一方、所定の燃料停止条件が成立してい と判断した場合はステップS93に進み、ECU30 #1及び#4の各気筒2の空燃比が理論空燃比にな るようにこれらの気筒2に供給する燃料量を 定し、この燃料量の燃料が#1及び#4の各気筒2 に供給されるようにこれらの気筒2に対応す インジェクタ10をそれぞれ制御する。続くス テップS94においてECU30は#2及び#3の各気筒2へ 燃料供給が停止されるようにこれらの気筒2 対応するインジェクタ10の動作を禁止する その後、今回の制御ルーチンを終了する。

 この場合、フューエルカット時には#2及 #3の気筒2への燃料供給のみが停止されるの 、図12の制御ルーチンにて排気切替弁26を阻 位置P2に切り替えることにより、スタート 媒23への空気の流入をさらに抑制できる。そ のため、スタート触媒23の劣化をさらに抑制 ることができる。なお、図13の制御ルーチ を実行して燃料停止条件の成立時に#1及び#4 各気筒2の空燃比を理論空燃比に変更するこ とにより、ECU30が本発明の燃料停止時空燃比 更手段として機能する。

 図14は、フューエルカット制御ルーチン 変形例を示している。図14では、図13のステ プS93の代わりにステップS101が設けられる。 ステップS101では、ECU30が#1及び#4の各気筒2の 燃比が理論空燃比よりもリッチ側のリッチ 燃比AFRになるようにこれらの気筒2に供給す る燃料量を設定し、この燃料量の燃料が#1及 #4の各気筒2に供給されるようにこれらの気 2に対応するインジェクタ10をそれぞれ制御 る。この他は図13と同様であるため、説明 省略する。

 このようにフューエルカット時に#1及び#4 の各気筒2の空燃比をリッチ空燃比AFRに制御 ることにより、スタート触媒23への空気の流 入をより確実に防止することができる。その ため、スタート触媒23の劣化をさらに抑制す ことができる。

 図15は、フューエルカット制御ルーチン 他の変形例を示している。なお、図15におい て図4及び図13と同一の処理には同一の参照符 号を付して説明を省略する。図15においてECU3 0はステップS91まで図13と同様に処理を進める 。ステップS91が否定判断された場合はステッ プS92の処理が実行された後、今回の制御ルー チンを終了する。一方、ステップS91が肯定判 断された場合はステップS111に進み、ECU30はス タート触媒23の温度Tsが予め設定した所定の 化抑制判定温度Tr以上か否か判断する。劣化 抑制判定温度Trは、例えばスタート触媒23に#1 及び#4の各気筒2から空気が流入してもスター ト触媒23の温度Tsを所定の劣化進行温度以下 維持可能な温度が設定される。

 スタート触媒23の温度Tsが劣化抑制判定温 度Tr以上と判断した場合はステップS93及びS94 処理を実行し、その後今回の制御ルーチン 終了する。一方、スタート触媒23の温度Tsが 劣化抑制判定温度Tr未満と判断した場合はス ップS112に進み、ECU30は#1~#4の全気筒2への燃 供給が停止されるように各インジェクタ10 動作を禁止する。その後、今回の制御ルー ンを終了する。

 このようにスタート触媒23に空気を流入 せてもスタート触媒23の温度Tsを劣化進行温 以下に維持できる場合は全気筒2への燃料供 給を停止することにより、エンジン1にて消 される燃料量を低減できる。そのため、燃 を改善することができる。このように燃料 給を停止する気筒数を変更することにより ECU30が本発明の供給停止気筒数変更手段とし て機能する。

(第3の形態)
 図16~図20を参照して本発明の第3の形態につ て説明する。この形態でもエンジン1につい ては図1が参照される。但し、この形態では イン触媒11として吸蔵還元型のNOx触媒(以下 NOx触媒と略称することがある。)が設けられ 。このNOx触媒は、理論空燃比よりもリーン すなわち酸素過剰の酸化雰囲気において排 中のNOxを吸蔵し、理論空燃比よりもリッチ すなわち燃料過剰の還元雰囲気又は理論空 比において吸蔵したNOxを放出するとともに のNOxを還元浄化する周知のものでよい。そ ため、詳細な説明は省略する。このようにN Ox触媒は排気空燃比が理論空燃比よりもリー の場合にNOxを吸蔵するため、第3の形態のエ ンジン1では、ECU30がエンジン1の運転状態に づいて#1~#4の各気筒2の空燃比を理論空燃比 りリーンに制御しても不都合が発生しない 定のリーン運転条件が成立しているか否か 断し、このリーン運転状態が成立している 判断した場合は各気筒2の空燃比が理論空燃 よりもリーンになるように各気筒2への供給 燃料量を制御する。以降、この制御を通常制 御と称することがある。このように空燃比を 制御することにより、ECU30が空燃比制御手段 して機能する。

 NOx触媒は、排気中の硫黄酸化物(SOx)によ 硫黄被毒されると排気浄化性能が低下する そこで、NOx触媒の排気浄化性能を回復させ べくメイン触媒11をNOx触媒からSOxが放出され る放出温度域(例えば650°C以上)に昇温すると もにNOx触媒付近の排気の空燃比を理論空燃 又は理論空燃比よりもリッチにしてNOx触媒 硫黄被毒を解消するS再生が定期的に行われ る。また、NOx触媒には、NOx触媒付近の排気の 空燃比を理論空燃比又は理論空燃比よりもリ ッチにするリッチスパイクを行いNOx触媒に吸 蔵されていたNOxを放出させて窒素に還元する NOx還元が定期的に行われる。

 図16は、ECU30がメイン触媒11であるNOx触媒 S再生を定期的に行うべく実行するS再生制 ルーチンを示している。図16の制御ルーチン は、エンジン1の運転中に所定の周期で繰り し実行される。なお、図16において図3及び 4と同一の処理には同一の参照符号を付して 明を簡略化又は省略する。

 図16の制御ルーチンにおいてECU30は、まず ステップS21でエンジン1の運転状態を取得す 。続くステップS121においてECU30は所定のS再 条件が成立したか否か判断する。S再生条件 が成立したか否かは周知の判定方法で判定す ればよく、例えば前回S再生を実行してから 用した燃料量の積算値が予め設定した判定 を超えた場合にS再生条件が成立したと判断 る。S再生条件が成立したと判断した場合は ステップS122に進み、ECU30は#1及び#4の各気筒2 空燃比がS再生リーン空燃比に制御され、#2 び#3の各気筒2の空燃比がS再生リッチ空燃比 に制御されるように各気筒2への供給燃料量 設定する。なお、S再生リッチ空燃比として 、#2及び#3の各気筒2からの排気に含まれる 燃燃料によってメイン触媒11を上述した放出 温度域に昇温可能な空燃比が設定される。一 方、S再生リーン空燃比は、S再生リッチ空燃 の排気と混合されたときに混合後の排気の 燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりも少 リッチ側となる空燃比が設定される。この うに設定した供給燃料量の燃料が各気筒2に 供給することにより、S再生を実行すること できる。次のステップS12においてECU30は、排 気切替弁26を阻止位置P2に切り替える。その 。今回の制御ルーチンを終了する。

 一方、S再生条件が不成立と判断した場合 はステップS123に進み、ECU30は各気筒2への供 燃料量として通常制御時の供給燃料量を設 する。続くステップS15においてECU30は、排気 切替弁26を導入位置P1に切り替える。次のス ップS24においてECU30は、ECU30が実行する他の ーチンにおいて排気切替弁26を阻止位置P2に 切り替える要求が発生しているか否か判断す る。排気切替弁26を阻止位置P2に切り替える 求が発生していないと判断した場合は、今 の制御ルーチンを終了する。一方、排気切 弁26を阻止位置P2に切り替える要求が発生し いると判断した場合はステップS12の処理を 行した後、今回の制御ルーチンを終了する

 図16の制御ルーチンでは、S再生時に排気 替弁26を阻止位置P2に切り替えるので、スタ ート触媒23には未燃燃料が消費されることを 止できる。そのため、NOx触媒11を速やかに 温することができる。また、スタート触媒23 にS再生リッチ空燃比の排気が流入すること 防止することにより、スタート触媒23の温度 上昇を抑制することができる。そのため、ス タート触媒23の過熱を防止できる。さらに、 タート触媒23への未燃燃料の流入を防止で るので、HC及びCOによるスタート触媒23の被 を抑制することができる。

 図17はECU30がNOx触媒のNOx還元を定期的に行 うべく実行するNOx還元制御ルーチンを示して いる。図17の制御ルーチンは、エンジン1の運 転中に所定の周期で繰り返し実行される。な お、図17において図3、図4、及び図16と同一の 処理には同一の参照符号を付して説明を簡略 化又は省略する。

 図17の制御ルーチンにおいてECU30はまずス テップS21でエンジン1の運転状態を取得する 次のステップS131においてECU30は所定のNOx還 条件が成立したか否か判断する。NOx還元条 が成立したか否かは周知の判定方法で判定 ればよく、例えば前記NOx還元を実行してか メイン触媒11に流入した排気量が予め設定し た判定量を超えた場合にNOx還元条件が成立し たと判断する。NOx還元条件が成立したと判断 した場合はステップS132に進み、ECU30は#1~#4の 気筒2から排出される排気の空燃比がNOx還元 リッチ空燃比になるように各気筒2への供給 料量を設定する。NOx還元リッチ空燃比とし は、メイン触媒11における排気の空燃比がNOx 触媒からNOxが放出される空燃比、すなわち理 論空燃比又は理論空燃比よりもリッチな空燃 比になる空燃比が設定される。これによりリ ッチスパイクが実行されるので、NOx触媒のNOx 還元が実行される。続くステップS12において ECU30は排気切替弁26を阻止位置P2に切り替える 。その後、今回の制御ルーチンを終了する。

 一方、NOx還元条件が不成立と判断した場 はステップS123に進み、ECU30は各気筒2への供 給燃料量として通常制御時の供給燃料量を設 定する。続くステップS15にてECU30は排気切替 26を導入位置P1に切り替え、その後、今回の 制御ルーチンを終了する。

 図17の制御ルーチンでは、NOx還元時に排 切替弁26が阻止位置P2に切り替えられるので スタート触媒23にて消費される未燃燃料を 減できる。そのため、NOx還元に使用される 料量を減少させ、エンジン1の燃費を改善す ことができる。また、これによりメイン触 11における排気の空燃比を速やかに理論空 比又は理論空燃比よりリッチ側の空燃比に 整できるので、NOx還元に要する時間を短縮 きる。

 第3の形態のエンジン1では、通常、各気 2の空燃比が理論空燃比よりもリーン側の空 比になるように制御されるが、エンジン1の 運転状態によっては各気筒2の空燃比を理論 燃比に制御する場合がある。図18は、エンジ ン1の運転状態に応じて排気の空燃比を理論 燃比よりもリーン側の空燃比から理論空燃 に切り替えるべくECU30が実行する空燃比切替 制御ルーチンを示している。図18の制御ルー ンは、エンジン1の運転中に所定の周期で繰 り返し実行される。なお、図18において図4と 同一の処理には同一の参照符号を付して説明 を簡略化又は省略する。

 図18の制御ルーチンにおいてECU30はまずス テップS21においてエンジン1の運転状態を取 する。続くステップS141においてECU30は#1~#4の 各気筒2の空燃比を理論空燃比よりもリーン のリーン空燃比から理論空燃比に切り替え 所定の空燃比切り替え条件が成立している 否か判断する。空燃比切り替え条件は、例 ばメイン触媒11の温度Tmが、NOx触媒にて適切 排気の浄化が行われる所定の活性温度域の 限値以下の場合に成立したと判断される。 燃比切り替え条件が不成立と判断した場合 今回の制御ルーチンを終了する。

 一方、空燃比切り替え条件が成立したと 断した場合はステップS142に進み、ECU30は#2 び#3の各気筒2の空燃比をリーン空燃比から 論空燃比に切り替えた場合にその切り替え 後の空燃比の排気がこれらの気筒2から排気 替弁26に到達するまでの時間である排気到 時間を算出する。この排気到達時間は、エ ジン1の回転数及び負荷と相関関係を有して る。例えばエンジン1の回転数が高いほど排 気到達時間は短くなる。そこで、予め実験な どによりエンジン1の回転数及び負荷と排気 達時間との関係を求めておき、ECU30のROMにマ ップとして記憶させておく。排気到達時間の 算出は、このマップを参照して行えばよい。

 続くステップS143においてECU30は、算出し 排気到達時間が排気切替弁26の作動時間よ 大きいか否か判断する。排気切替弁26の作動 時間は、排気切替弁26が導入位置P1から阻止 置P2に切り替わるまでの時間である。排気到 達時間が排気切替弁26の作動時間より大きい 判断した場合はステップS144に進み、ECU30は# 1~#4の各気筒2の空燃比をリーン空燃比から理 空燃比に切り替える。続くステップS145にお いてECU30は、各気筒2の空燃比を切り替えてか ら排気切替弁26の切り替えを行うまでの時間 あるディレー時間に排気到達時間から作動 間を引いた値を設定する。その後、ECU30は テップS146でディレー時間をカウントするた のタイマをリセットし、ステップS147でタイ マのカウントを開始する。次のステップS148 おいてECU30はカウントを開始してからステッ プS145で設定したディレー時間が経過したか か判断する。ディレー時間が経過していな と判断した場合はディレー時間が経過する でステップS148の処理を繰り返す。一方、デ レー時間が経過したと判断した場合はステ プS149に進み、ECU30は排気切替弁26を阻止位 P2に切り替える。その後、今回の制御ルーチ ンを終了する。

 一方、排気到達時間が作動時間以下と判 した場合はステップS150に進み、ECU30は排気 替弁26を阻止位置P2に切り替える。続くステ ップS151でECU30は排気切替弁26を阻止位置P2に り替えてから各気筒2の空燃比の切り替えを うまでの時間であるディレー時間に作動時 から排気到達時間を引いた値を設定する。 の後、ECU30はステップS152でディレー時間を ウントするためのタイマをリセットし、ス ップS153でタイマのカウントを開始する。次 のステップS154においてECU30はカウントを開始 してからステップS151で設定したディレー時 が経過したか否か判断する。ディレー時間 経過していないと判断した場合はディレー 間が経過するまでステップS154の処理を繰り す。一方、ディレー時間が経過したと判断 た場合はステップS155に進み、ECU30は#1~#4の 気筒2の空燃比をリーン空燃比から理論空燃 に切り替える。その後、今回の制御ルーチ を終了する。

 このように#2及び#3の各気筒2から排出さ たリーン空燃比が排気切替弁26に到達する時 期とほぼ同じ時期に排気切替弁26を阻止位置P 2に切り替えることにより、#2及び#3の各気筒2 から排出された理論空燃比の排気がスタート 触媒23に流入することを防止できるので、ス ート触媒23にて理論空燃比の排気とリーン 燃比の排気とが混在することを防止できる そのため、スタート触媒23におけるNOx浄化性 能の低下を抑制できる。また、#2及び#3の各 筒2から排出されたリーン空燃比の排気はス ート触媒23に導かれるので、この排気をス ート触媒23にて浄化できる。そのため、排気 エミッションを改善できる。

 図19及び図20は、空燃比制御ルーチンの変 形例を示している。なお、図20は図19に続く ローチャートである。なお、図19及び図20に いて図4及び図18と同一の処理には同一の参 符号を付して説明を簡略化又は省略する。

 図19の制御ルーチンにおいてECU30は排気到 達時間を算出する(ステップS142)まで図18と同 に処理を進める。排気到達時間の算出後、 テップS161にてECU30は#1及び#4の各気筒2の空 比を切り替えてから#2及び#3の各気筒2の空燃 比を切り替えるまでの時間である切替遅延時 間を算出する。排気切替弁26が阻止位置P2の 合、#1及び#4の各気筒2からの排気はスタート 触媒23を通過し、#2及び#3の各気筒2からの排 はスタート触媒23をバイパスする。この場合 、#1及び#4の各気筒2から排出された排気がメ ン触媒11に到達するまでに要する時間は、#2 及び#3の各気筒2から排出された排気がメイン 触媒11に到達するまでに要する時間よりも長 なる。そのため、#1~#4の各気筒2の空燃比を 時に切り替えるとメイン触媒11にてリーン 燃比の排気と理論空燃比の排気とが混在す 状態が生じる。切替遅延時間は、このよう 状態の発生を回避するために設定する時間 ある。#1及び#4の各気筒2から排出された排気 がメイン触媒11に到達するまでに要する時間 #2及び#3の各気筒2から排出された排気がメ ン触媒11に到達するまでに要する時間との時 間差はエンジン1の回転数及び負荷と相関関 を有しており、例えばエンジン1の回転数が いほど時間差は小さくなる。そこで、予め 験などによりエンジン1の回転数及び負荷と 切替遅延時間との関係を求めておき、ECU30のR OMにマップとして記憶させておく。切替遅延 間の算出は、このマップを参照して行えば い。

 次のステップS143においてECU30は排気到達 間が作動時間より大きいか否か判断する。 気到達時間が作動時間より大きいと判断し 場合はステップS162に進み、ECU30は#1及び#4の 各気筒2の空燃比をリーン空燃比から理論空 比に切り替える。その後、ECU30はステップS16 3で切替遅延時間をカウントするためのタイ をリセットし、ステップS164でこのタイマの ウントを開始する。次のステップS165におい てECU30はタイマのカウントを開始してから切 遅延時間が経過したか否か判断する。切替 延時間が経過していないと判断した場合は 替遅延時間が経過するまでステップS165の処 理を繰り返す。一方、切替遅延時間が経過し たと判断した場合はステップS166に進み、ECU30 は#2及び#3の各気筒2の空燃比をリーン空燃比 ら理論空燃比に切り替える。次のステップS 145からステップS149までは、図18と同様に処理 が進められる。その後、今回の制御ルーチン を終了する。

 排気到達時間が作動時間以下と判断した 合は図20のステップS167に進み、ECU30は作動 間が排気到達時間と切替遅延時間とを足し 値より大きいか否か判断する。作動時間が 気到達時間と切替遅延時間とを足した値よ 大きいと判断した場合はステップS168に進み ECU30は排気切替弁26を阻止位置P2に切り替え 。続くステップS169においてECU30は、作業時 から排気到達時間及び切替遅延時間をそれ れ引いた値をディレー時間に設定する。そ 後、ECU30はステップS170でディレー時間をカ ントするためのタイマをリセットし、ステ プS171でこのタイマのカウントを開始する。 次のステップS172でECU30はタイマのカウントを 開始してからステップS169で設定したディレ 時間が経過したか否か判断する。ディレー 間が経過していないと判断した場合はディ ー時間が経過するまでステップS172の処理を り返す。一方、ディレー時間が経過したと 断した場合はステップS173に進み、ECU30は#1 び#4の各気筒2の空燃比をリーン空燃比から 論空燃比に切り替える。その後、ECU30はステ ップS174で切替遅延時間をカウントするため タイマをリセットし、ステップS175でこのタ マのカウントを開始する。次のステップS176 においてECU30はタイマのカウントを開始して ら切替遅延時間が経過したか否か判断する 切替遅延時間が経過していないと判断した 合は切替遅延時間が経過するまでステップS 176の処理を繰り返す。一方、切替遅延時間が 経過したと判断した場合はステップS177に進 、ECU30は#2及び#3の各気筒2の空燃比をリーン 燃比から理論空燃比に切り替える。その後 今回の制御ルーチンを終了する。

 一方、作動時間が排気到達時間と切替遅 時間とを足した値以下と判断した場合はス ップS178に進み、ECU30は#1及び#4の各気筒2の 燃比をリーン空燃比から理論空燃比に切り える。続くステップS179においてECU30は、排 到達時間と切替遅延時間とを足した値から 動時間を引いた値をディレー時間に設定す 。その後、ECU30はステップS180でディレー時 をカウントするためのタイマをリセットし ステップS181でこのタイマのカウントを開始 る。次のステップS182でECU30はタイマのカウ トを開始してからステップS179で設定したデ ィレー時間が経過したか否か判断する。ディ レー時間が経過していないと判断した場合は ディレー時間が経過するまでステップS182の 理を繰り返す。一方、ディレー時間が経過 たと判断した場合はステップS183に進み、ECU3 0は排気切替弁26を阻止位置P2に切り替える。 の後、ECU30はステップS184で切替遅延時間を ウントするためのタイマをリセットし、ス ップS185でこのタイマのカウントを開始する 。次のステップS186においてECU30はタイマのカ ウントを開始してから切替遅延時間が経過し たか否か判断する。切替遅延時間が経過して いないと判断した場合は切替遅延時間が経過 するまでステップS186の処理を繰り返す。一 、切替遅延時間が経過したと判断した場合 ステップS187に進み、ECU30は#2及び#3の各気筒2 の空燃比をリーン空燃比から理論空燃比に切 り替える。その後、今回の制御ルーチンを終 了する。

 この変形例では、メイン触媒11にてリー 空燃比の排気と理論空燃比の排気とが混在 ることを防止できる。これにより、メイン 媒11のNOx浄化性能の低下を抑制できるので、 排気エミッションを改善できる。

 本発明は、上述した各形態に限定される となく、種々の形態にて実施することがで る。例えば、本発明が適用される内燃機関 吸気通路に燃料を噴射する、いわゆるポー 噴射式の内燃機関に限定されない。気筒内 直接燃料を噴射する直噴式の内燃機関の本 を適用してよい。また、火花点火式の内燃 関に限定されず、ディーゼル式の内燃機関 本発明を適用してもよい。内燃機関が有す 気筒数は4つに限定されず、その配置も直列 に限定されない。本発明はV型内燃機関に適 してもよい。また、2つの気筒群を構成可能 数の気筒を有する種々の内燃機関に本発明 適用してよい。

 以上に説明したように、本発明の排気制 装置によれば、切替弁手段を阻止位置に切 替えることによって第1気筒群の気筒からの 排気と第2気筒群の気筒からの排気とを別々 分岐通路を介してタービンに導くことがで るので、排気脈動を利用して内燃機関の過 性能を向上させることができる。また、切 弁手段の位置に拘わらず第1気筒群の気筒か 排出された排気は必ず排気浄化触媒を通過 るので、この排気をタービンに導かれる前 浄化できる。そのため、タービンに導かれ 排気を浄化しつつ過給性能を向上させるこ ができる。