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Title:
EXHAUST GAS PURIFICATION SYSTEM FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031471
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a technique which can realize the completion of reduction and release of SOX from an occlusion reduction-type NOX catalyst in a shorter time in an SOX regeneration treatment in which rich combustion wherein combustion within a cylinder in an internal combustion engine is carried out at a rich air fuel ratio and lean combustion wherein the combustion is carried out at a lean air fuel ratio are alternately performed, whereby the air fuel ratio and the temperature in the occlusion reduction-type NOX catalyst are brought to such a state that SOX can be reduced and released. In a lean period in which the lean combustion is carried out, a fuel is supplied into an exhaust gas through a fuel supply valve provided in an exhaust pipe to maintain the temperature of the occlusion reduction-type NOX catalyst at a high temperature that can provide reduction and release of SOX. On the other hand, in a rich period in which the rich combustion is carried out, the occlusion reduction-type NOX catalyst is placed under a rich atmosphere to reduce and release SOX. Also in the lean period, the air fuel ratio of the exhaust gas is rendered rich by the addition of the fuel through a fuel addition valve to reduce and release SOX from the occlusion reduction-type NOX catalyst.

Inventors:
INOUE MIKIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065560
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
August 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
INOUE MIKIO (JP)
International Classes:
F01N3/20; B01D53/86; B01D53/94; F01N3/08; F01N3/24; F01N3/36; F02D41/04
Foreign References:
JPH1150894A1999-02-23
JP2005291130A2005-10-20
JP2004360575A2004-12-24
JP2004068700A2004-03-04
JP2003120373A2003-04-23
JP2002155724A2002-05-31
Other References:
See also references of EP 2187008A4
Attorney, Agent or Firm:
KAWAGUCHI, Yoshiyuki et al. (4-10 Higashi Nihonbashi 3-chome, Chuo-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 内燃機関からの排気が通過する排気通路に設けられ、前記排気中のNOxを浄化する吸蔵還元型NOx触媒と、
 内燃機関の筒内における燃焼時の空燃比がリッチ空燃比となるリッチ燃焼を実行するリッチ燃焼手段と、
 内燃機関の筒内における燃焼時の空燃比がリーン空燃比となるリーン燃焼を実行するリーン燃焼手段と、
 前記筒内における燃焼に係る燃料とは別に、前記排気中に燃料を供給する燃料供給手段と、
 を備え、
 前記吸蔵還元型NOx触媒のSOx再生処理を実行する際には、前記リッチ燃焼手段によるリッチ燃焼と、前記リーン燃焼手段によるリーン燃焼とを交互に実行させ、前記リッチ燃焼が実行されているリッチ期間中には前記吸蔵還元型NOx触媒をSOxの放出還元が可能なリッチ雰囲気とするとともに、前記リーン燃焼が実行されているリーン期間中に前記燃料供給手段によって前記排気中に燃料を供給することで、前記吸蔵還元型NOx触媒の温度をSOxの放出還元が可能な温度に維持する内燃機関の排気浄化システムであって、
 前記リーン期間中についても、前記燃料供給手段によって前記排気中に供給された燃料によって、前記吸蔵還元型NOx触媒をSOxの放出還元が可能なリッチ雰囲気とすることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
 前記燃料供給手段は、前記排気通路における前記吸蔵還元型NOx触媒の上流側に設けられ前記排気通路を通過する排気に燃料を添加する燃料添加弁であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
 前記リーン期間の長さは、前記吸蔵還元型NOx触媒の温度をSOxの還元放出が可能な温度に維持するために必要な熱量に基づいて決定されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化システム。
Description:
内燃機関の排気浄化システム

 本発明は内燃機関の排気浄化システムに する。

 内燃機関の排気にはNOxなどの有害物質が まれている。これらの有害物質の排出を低 するために、内燃機関の排気系に、排気中 NOxを浄化するNOx触媒を設けることが知られ いる。この技術において例えば吸蔵還元型N Ox触媒を設けた場合には、吸蔵されたNOxの量 増加すると浄化能力が低下するため、リッ スパイク制御を行うことにより吸蔵還元型N Ox触媒に還元剤を供給し、同触媒に吸蔵され NOxを還元放出することが行われる。

 また、吸蔵還元型NOx触媒に排気中のSOxが 蔵されて浄化能力が低下するSOx被毒を解消 るために、吸蔵還元型NOx触媒の床温をSOxの 出が可能な温度まで上昇させるとともに還 剤を供給して吸蔵還元型NOx触媒をリッチ雰 気とする処理を行う場合もある(以下、この 処理を「SOx再生処理」という。)。このSOx再 処理において、還元剤は吸蔵還元型NOx触媒 床温を上昇させるためにも用いられる。

 上記のSOx再生処理を行う場合は、上述の うに吸蔵還元型NOx触媒に還元剤を供給して 吸蔵還元型NOx触媒を理論空燃比またはそれ 下のリッチ雰囲気とするとともに吸蔵還元 NOx触媒の温度をSOxの還元放出に充分な高温 で上昇させる必要がある。

 この場合、吸蔵還元型NOx触媒に導入され 排気の空燃比と、吸蔵還元型NOx触媒の温度 両方を最適に制御する必要があるため、排 の空燃比を理論空燃比またはリッチとする 御と、吸蔵還元型NOx触媒の温度を高温に維 する制御とを交互に行う技術が提案されて る(例えば、特許文献1参照。)。

 また、吸蔵還元型NOx触媒に還元剤を供給 る手段としては、例えば内燃機関の筒内に ける副噴射による技術や、排気通路の吸蔵 元型NOx触媒の上流において還元剤の添加弁 備え、排気通路を通過する排気に還元剤を 加する技術を適宜組み合わせることが公知 ある(例えば、特許文献2または3参照。)。

 例えば、吸蔵還元型NOx触媒のSOx再生処理 おける制御の一例としては、内燃機関の気 内における燃料をリッチ空燃比で行うリッ 燃焼と、気筒内における燃焼をリーン空燃 で行うリーン燃焼とが交互に実行される制 を挙げることができる。この制御では、気 内における燃焼時の空燃比制御とは別の方 で排気に燃料を供給する燃料供給手段を備 る。そして、リーン燃焼が実行されるリー 期間においては、この燃料供給手段から燃 を排気に供給して吸蔵還元型NOx触媒におい 反応させ、その温度をSOxの還元放出が可能 高温に維持する。また、リッチ燃焼が行わ るリッチ期間においては、吸蔵還元型NOx触 をリッチ雰囲気としてSOxを還元放出させる

 しかし、上記の制御では、リーン期間にお ては吸蔵還元型NOx触媒の温度はSOxの還元放 可能な高温に維持されるものの、触媒に導 される排気の空燃比がリーンであるために SOxの還元放出を行うことができていなかっ 。すなわち、リーン期間中はSOxの還元放出 行われず、リッチ期間中にのみSOxの還元放 が行われていた。そうすると、吸蔵還元型N Ox触媒のSOx再生処理の処理時間が長くなり、 費の悪化や触媒の熱劣化が問題となる場合 あった。

特開2004-068700号公報

特開2003-120373号公報

特開2002-155724号公報

 本発明の目的とするところは、内燃機関 気筒内における燃焼をリッチ空燃比で行う ッチ燃焼と、気筒内における燃焼をリーン 燃比で行うリーン燃焼とを交互に実行する とで、吸蔵還元型NOx触媒における空燃比及 温度をSOxの還元放出が可能な状態とするSOx 生処理において、吸蔵還元型NOx触媒からのS Oxの還元放出をより短期間で完了させること できる技術を提供することである。

 上記目的を達成するための本発明は、内 機関の気筒内におけるリッチ燃焼とリーン 焼とを交互に実行することで吸蔵還元型NOx 媒(以下、単に「NOx触媒」ともいう。)のSOx 生処理を行うとともに、気筒内における燃 時の空燃比制御とは別の方法で排気に燃料 供給する燃料供給手段を備える排気浄化シ テムを対象としている。そして、リーン燃 が実行されるリーン期間においては、燃料 給手段から燃料を排気に供給してNOx触媒の 度をSOxの還元放出が可能な高温に維持し、 ッチ燃焼が行われるリッチ期間においては NOx触媒をリッチ雰囲気としてSOxを還元放出 せる。さらに本発明においては、リーン期 においても、燃料供給手段からの燃料供給 よって排気の空燃比を理論空燃比またはそ より低いリッチ空燃比とすることでSOxを還 放出することを最大の特徴とする。

 より詳しくは、内燃機関からの排気が通過 る排気通路に設けられ、前記排気中のNOxを 化する吸蔵還元型NOx触媒と、
 内燃機関の筒内における燃焼時の空燃比が ッチ空燃比となるリッチ燃焼を実行するリ チ燃焼手段と、
 内燃機関の筒内における燃焼時の空燃比が ーン空燃比となるリーン燃焼を実行するリ ン燃焼手段と、
 前記筒内における燃焼に係る燃料とは別に 前記排気中に燃料を供給する燃料供給手段 、
 を備え、
 前記吸蔵還元型NOx触媒のSOx再生処理を実行 る際には、前記リッチ燃焼手段によるリッ 燃焼と、前記リーン燃焼手段によるリーン 焼とを交互に実行させ、前記リッチ燃焼が 行されているリッチ期間中には前記吸蔵還 型NOx触媒をSOxの放出還元が可能なリッチ雰 気とするとともに、前記リーン燃焼が実行 れているリーン期間中に前記燃料供給手段 よって前記排気中に燃料を供給することで 前記吸蔵還元型NOx触媒の温度をSOxの放出還 が可能な温度に維持する内燃機関の排気浄 システムであって、
 前記リーン期間中についても、前記燃料供 手段によって前記排気中に供給された燃料 よって、前記吸蔵還元型NOx触媒をSOxの放出 元が可能なリッチ雰囲気とすることを特徴 する。

 ここで、NOx触媒に対するSOx再生処理にお ては、NOx触媒をSOxの放出還元が可能となる 度まで昇温させるとともに、NOx触媒中をリ チ雰囲気とする必要がある。本発明の前提 なる技術においては、内燃機関の気筒内に ける燃焼をリッチ燃焼とするリッチ期間と 筒内における燃焼をリーン燃焼とするリー 期間とを交互に設け、さらに、リーン期間 おいては、燃料供給手段によって別途排気 燃料を供給することとしている。

 すなわち、リーン期間中にNOx触媒に供給 れる燃料によって触媒温度を上昇させ、SOx 還元放出が可能な高温に維持するとともに リッチ期間においてNOx触媒中をリッチ雰囲 とすることでSOxを還元放出する。

 このように、本発明の前提となる技術に いては、リーン期間はNOx触媒を充分な高温 維持するための期間であり、この期間中はS Oxの還元放出は行われていなかった。一方、 際にSOxが還元放出されるリッチ期間におい はNOx触媒の温度がむしろ低下する傾向があ ため、リッチ期間を無制限に長く設定する とは困難であった。このことは、SOx再生処 においてSOxの還元放出を完了させるまでの 間を短縮する妨げとなっており、SOx再生処 に係る燃費の悪化や、NOx触媒の熱劣化の原 となるおそれがあった。

 そこで、本発明においては、リーン期間 は燃料供給手段によって排気に燃料を供給 てNOx触媒を昇温させることに加えて、供給 れた燃料によって排気の空燃比をリッチ化 、NOx触媒をリッチ雰囲気とすることにした

 これによれば、リッチ期間中とリーン期 中の両方においてNOx触媒をリッチ雰囲気と ることができ、SOxを還元放出することが可 となる。従って、SOx再生処理においてSOxの 元放出を完了させるまでの時間を短縮する とができる。その結果、SOx再生処理に係る 費を向上でき、NOx触媒の熱劣化も抑制でき 。なお、本発明において、リッチ期間とリ ン期間とは同じ長さであっても異なる長さ あってもよいことは当然である。

 また、本発明においては、前記燃料供給 段は、前記排気通路における前記NOx触媒の 流側に設けられ、前記排気通路を通過する 気に燃料を添加する燃料添加弁としてもよ 。

 ここで、リーン期間中に排気に燃料を供 する手段としては、燃料添加弁を備えるこ の他に、例えば気筒内における主噴射の他 副噴射を行う副噴射手段を挙げることがで る。しかし、副噴射手段によって燃料を排 に供給した場合には、気筒内に噴射される 料量が増加するために、筒内壁面において 謂オイル希釈が発生するおそれがある。ま 、内燃機関が排気再循環(EGR)装置を有する 合には、副噴射手段によって副噴射された 料がEGR通路に回りこみ、EGR装置を構成する 部品を劣化させてしまうおそれもある。

 それに対し、排気通路中に設けられた燃 添加弁によって排気に燃料を供給する場合 は、そのような不都合を生じることなく、 ーン期間中にNOx触媒の温度を高温に維持で るとともに、NOx触媒をリッチ雰囲気にする とができる。

 また、本発明においては、前記リーン期 の長さは、NOx触媒の温度をSOxの放出還元が 能な温度に維持するために必要な熱量に基 いて決定されるようにしてもよい。

 すなわち、リーン期間中は、燃料供給手 から燃料が排気中に供給されるので、リー 期間が長いほど、NOx触媒の温度を高温にす ことができるという関係がある。そうする 、リーン期間が長過ぎてNOx触媒の温度が過 に高温になると、触媒の熱劣化や溶損が生 るおそれがある。一方、リーン期間が短か ぎると、NOx触媒の温度をSOxの還元放出が可 な温度にまで上昇させることが困難となる 合がある。さらに、本発明においては、燃 供給手段から燃料を排気中に供給すること 、NOx触媒をリッチ雰囲気にしている。すな ち本発明においては、燃料供給手段から供 される燃料を排気の空燃比の制御にも用い いるので、リーン期間中の燃料供給量(供給 率)に対する自由度は必ずしも高くない。

 従って、本発明において、リーン期間の さを、NOx触媒の温度をSOxの還元放出が可能 温度に維持するために必要な熱量に基づい 決定するようにした。そうすれば、NOx触媒 温度を、熱劣化や溶損が生じない範囲で、S Oxの還元放出に適切な温度に維持することが 能となる。

 なお、本発明における課題を解決するた の手段は、可能な限り組み合わせて使用す ことができる。

 本発明にあっては、内燃機関の気筒内に ける燃焼をリッチ空燃比で行うリッチ燃焼 、気筒内における燃焼をリーン空燃比で行 リーン燃焼とを交互に実行することで、吸 還元型NOx触媒における空燃比及び温度をSOx 還元放出が可能な状態とするSOx再生処理に いて、吸蔵還元型NOx触媒からのSOxの還元放 をより短期間で完了させることができる。

本発明の実施例に係る内燃機関と、そ 排気系及び制御系の概略構成を示した図で る。 本発明の実施例に係るSOx再生処理にお る、各パラメータの変化について示したグ フである。 本発明の実施例に係るSOx再生処理ルー ンを示すフローチャートである。

符号の説明

 1・・・内燃機関
 2・・・気筒
 3・・・燃料噴射弁
 8・・・吸気枝管
 9・・・吸気管
 10・・・NSR
 14・・・燃料添加弁
 15・・・遠心過給機
 15a・・・コンプレッサハウジング
 15b・・・タービンハウジング
 18・・・排気枝管
 19・・・排気管
 35・・・ECU

 以下に図面を参照して、この発明を実施 るための最良の形態を例示的に詳しく説明 る。

<実施例1>
 図1は、本実施例に係る内燃機関の概略構成 を示す図である。図1に示す内燃機関1は4つの 気筒2を有するディーゼル機関であり、各々 気筒2には気筒内に燃料を噴射するための燃 噴射弁3が設けられている。

 内燃機関1には、吸気枝管8が接続されて り、この吸気枝管8の上流側は吸気管9と接続 されている。さらに吸気管9は、遠心過給機15 のコンプレッサハウジング15aに接続されてい る。一方、内燃機関1には、排気枝管18が接続 され、この排気枝管18は、前記遠心過給機15 タービンハウジング15bと接続されている。 た、該タービンハウジング15bは排気管19と接 続されている。この排気管19は、下流にて図 しないマフラーに接続されている。

 排気管19の途中には、排気の酸素濃度が いときは排気中のNOxを吸蔵(吸収、吸着)する とともに、排気の酸素濃度が低下し且つ還元 剤が存在するときは吸蔵していたNOxを放出還 元する吸蔵還元型NOx触媒としてのNSR10が備え れている。また、排気管19におけるNSR10の上 流側には、排気管19を通過する排気に還元剤 しての燃料を添加することにより、燃料をN SR10に供給する燃料添加弁14が設けられている 。

 以上述べたように構成された内燃機関1に は、該内燃機関1を制御するための電子制御 ニット(ECU:Electronic Control Unit)35が併設され いる。このECU35は、内燃機関1の運転条件や 転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等 制御するユニットである。そして、このECU3 5によってNSR10に関する制御も行なわれる。

 ECU35には、図示しないエアフローメータ アクセルポジションセンサ、クランクポジ ョンセンサなどのセンサ類が電気配線を介 て接続され、それらの出力信号がECU35に入力 されるようになっている。一方、ECU35には、 料噴射弁3、燃料添加弁14などが電気配線を して接続され、ECU35によって制御されるよ になっている。

 また、ECU35には、CPU、ROM、RAM等が備えられ おり、ROMには、内燃機関1の種々の制御を行 ためのプログラムや、データを格納したマ プが記憶されている。後述する、本発明に けるSOx再生処理ルーチンも、ECU35のROMに記
されているプログラムの一つである。

 次に、図2を用いて、本実施例におけるNSR 10のSOx再生処理の制御について説明する。本 施例においては、気筒2内における燃焼時の 空燃比をリッチ空燃比とするリッチ燃焼と、 燃焼時の空燃比をリーン空燃比とするリーン 燃焼とを所定の期間ずつ交互に実行する。す なわち、本実施例においてはリッチ期間とリ ーン期間が制御の1サイクルとなっており、 ッチ期間とリーン期間によって構成される1 イクルが周期的に繰り返される。また、本 施例では、リッチ燃焼を実行するリッチ期 は、リーン燃焼を実行するリーン期間より く設定されている。

 この場合、リッチ期間においては、空燃 を低くするために吸入空気量を絞ることか 、NOx触媒10に導入される排気の温度は若干 時間遅れの後上昇する。そして、リーン期 に切換わると、吸入空気量が増加するためNS R10に導入される排気の温度は若干の時間遅れ の後低下する。

 また、図2の上から3段目のグラフに示す うに、リーン期間に切り換わり、気筒2内に ける燃焼時の空燃比がリーン空燃比となっ 場合に、本実施例においては燃料添加弁14 ら還元剤としての燃料を排気中に添加する このことにより、NSR10に燃料を供給して酸素 と反応させることができNSR10の温度をSOx再生 理に必要な温度まで昇温させることができ 。

 図2の上から4段目のグラフには、SOx再生 理中のNSR10の温度をSOxの還元放出に必要な高 温に維持するためのNSR10における要求発熱量 積算値と、燃料添加弁14からの燃料添加に るNSR10における実際の発熱量の積算値のグラ フを示している。

 図2の上から4段目のグラフに示すように 燃焼時の空燃比がリッチに切り換わった直 から要求発熱量の積算値が急激に増加し、 の後要求発熱量の積算値は、リーン期間が 了するまでさらに緩やかに増加する。次の イクルにおいてリッチ期間に切換わった際 は、要求発熱量の積算値が一旦リセットさ 、また新たに要求発熱量の積算が開始され 。

 一方、NSR10における実際の発熱量の積算 は、燃料添加弁14からの燃料添加が開始され た後に増加を開始し、その後増加を続ける。 そして、NSR10における実際の発熱量の積算値 要求発熱量の積算値と同等となった時点で リーン期間が終了され、次のサイクルのリ チ期間に切換わる。

 すなわち、SOx再生処理中のNSR10の温度をSO xの還元放出に必要な高温に維持するために 要な発熱量に等しい発熱量が実際に得られ 時点で燃焼A/F制御の1サイクルを終了するこ とし、このサイクルを繰り返すこととした これにより、NSR10の温度をSOxの還元放出に 要な高温により確実に維持することができ 。

 また、本実施例においては、リーン期間 に燃料添加弁14から添加する燃料の量は、 ーン期間中においてNSR10に導入される排気の 空燃比がストイキより低いリッチ空燃比とな る量とした。

 すなわち、リーン期間中に燃料添加弁14 ら排気に燃料を添加する場合であっても、 2の上から3段目のグラフに破線で示すように 、燃料添加量が少ない場合には、図2に最下 のグラフに破線で示すように、NSR10に導入さ れる排気の空燃比がリーン期間中においてス トイキより高い状態となる。この場合には、 リーン期間においてはNSR10の温度維持のみが なわれ、SOxの還元放出が行われない。そう ると、SOx再生処理中におけるリッチ期間に みNSR10中のSOxが還元放出されることとなる で、SOx再生処理を完了させるまでの期間が くなり、SOx再生処理に係る燃費が悪化した 、NSR10の熱劣化が生じたりするおそれがあっ た。

 それに対し、本実施例においては、図2に おける上から3段目及び最下段のグラフに実 で示すように、リーン期間中にも燃料添加 14によって排気に燃料を添加することで、NSR 10に導入される排気の空燃比をリッチとする 従って、リーン期間中にもNSR10に吸蔵され いるSOxを放出還元することができる。その 果、SOx再生処理の期間を短縮することがで 、SOx再生処理に係る燃費の悪化やNSR10の熱劣 化を抑制することができる。

 図3には、本実施例におけるSOx再生処理ル ーチンを示す。本ルーチンは、ECU35のROMに記 されたプログラムであり、SOx再生処理が必 と判断された場合にONされるSOx再生処理フ グのON期間中は所定期間毎にECU35によって繰 返し実行されるルーチンである。

 本ルーチンが実行されるとまずS101におい て、リッチ燃焼の実施中か否かが判定される 。具体的には、リッチ燃焼実施中にONされる ッチ燃焼フラグの値を読み込むことによっ 判定してもよいし、ECU35から燃料噴射弁3へ 指令値から判定してもよい。ここでリッチ 焼中でないと判定された場合にはS106に進む 。一方、リッチ燃焼中と判定された場合には S102に進む。

 S102においては、この時点において、NSR10をS Ox再生処理が可能な温度に維持するために要 される発熱量の積算値(要求発熱量積算値) 算出される。より具体的には、SOx再生処理 おいてリッチ期間とリーン期間によって構 される1サイクルの間、NSR10をSOx再生処理が 能な温度に維持するために必要な要求燃料 算値Fr(g)が次式によって算出される。
 Fr=Frf+(Tt-Tg)×Gnsr×C・・・・・・・・・(1)
 ここでFrf(g)は、前回の本ルーチンのS102を実 行した際に得られた要求燃料積算値Fr(g)の値 ある。Tt(゜C)は、SOx再生処理におけるNSR10の 目標温度である。Tg(゜C)は、S102が実行される 時点でNSR10に導入されている排気の温度であ 。Gnsr(g)はNSR10に導入されている排気の流量 ある。C(g/g゜C)は床温反応係数であり、1gの 気の温度を1℃上昇させるために必要な燃料 の量である。すなわち、本実施例においては 、NSR10をSOx再生処理が可能な温度に維持する めに必要な発熱量の積算値を、その際に要 される燃料量の積算値で代用している。S102 の処理が終了するとS103に進む。

 S103においては、今回のリッチ燃焼の継続 期間が予め定められた予定リッチ期間Prより いか否かが判定される。ここで、リッチ燃 の継続期間は、今回のリッチ燃焼が開始さ てからこの時点までの実際の経過時間であ 。また、予定リッチ期間Prは、リッチ燃焼 継続させるべき期間として予め実験によっ 定められた期間である。この予定リッチ期 Prは、SOx再生処理においてリッチ燃焼中は、 NSR10の温度(NSR10に導入される排気の温度では い)がむしろ低下する傾向があるため、NSR10 温度維持の効率の観点から決定される。

 ここで、リッチ燃焼の継続期間が予定リ チ期間Pr以下であると判定された場合には リッチ燃焼が未だ終了すべき時期ではない 判断されるので、S104に進む。一方、リッチ 焼の継続期間が予定リッチ期間Prを超えた 判定された場合には、リッチ燃焼を終了す きと判断されるのでS105に進む。

 S104においては、リッチ燃焼が継続される とともに、リッチ燃焼の継続期間のカウンタ がアップされ本ルーチンが一旦終了される。 S105においては、リッチ燃焼が終了されリー 燃焼に移行される。S105の処理が終了するとS 106に進む。

 S106においては、燃料添加弁14から排気管1 9を通過する排気への燃料添加が開始される その際、NSR10に導入される排気の空燃比が理 論空燃比より低いリッチとなるように燃料添 加量が定められる。S106の処理が終了するとS1 07に進む。

 S107においては、実際にNSR10において発生し 発熱量の積算値が算出される。具体的には NSR10に導入された供給燃料積算値Ft(g)が次式 によって算出される。
 Ft=Ftf+δFt・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・(2)
ここで、Ftf(g)は、前回の本ルーチンのS107を 行した際に得られたNSR10に導入された供給燃 料積算値Ftの値である。δFt(g)は前回の本処理 の実行時から今回の本処理の実行時までの間 に燃料添加弁14から添加された燃料の量であ 。S107の処理が終了するとS108に進む。

 S108においては、供給燃料積算値Ftが要求 料積算値Frを超えたかどうかが判定される ここで、供給燃料積算値Ftが要求燃料積算値 Fr以下であると判定された場合には、そのま 本ルーチンを一旦終了する。一方、供給燃 積算値Ftが要求燃料積算値Frを超えたと判定 された場合には、S109に進む。

 S109においては、要求燃料積算値Frと供給 料積算値Ftの値がクリヤされる。S109の処理 終了するとS110に進む。

 S110においては、リーン燃焼及び燃料添加 弁14からの燃料添加が終了され、リッチ燃焼 開始される。S110の処理が終了するとS111に む。

 S111においては、リッチ燃焼の継続カウン タがクリヤされる。S111の処理が終了すると ルーチンが一旦終了される。

 以上、説明したように、本実施例において 内燃機関1の気筒2における燃焼時の空燃比 リッチ空燃比とするリッチ燃焼と、気筒2に ける燃焼時の空燃比をリーン空燃比とする ーン燃焼とを繰り返し実行し、リーン燃焼 実行する期間であるリーン期間においては 気に燃料添加を行うことでNSR10の温度をSOx 還元放出が可
能な温度に維持した。また、リッチ燃焼を実 行する期間であるリッチ期間においては、NSR 10に導入される排気の空燃比もリッチとなる め、NSR10に吸蔵されたSOxをリッチ期間中に 元放出させることができる。

 さらに、本実施例においては、リーン期間 に排気に添加される燃料量を最適化して、 ッチ燃焼を実行する期間であるリッチ期間 みならずリーン期間中にNSR10に導入される 気の空燃比をもリッチ空燃比とした。そう ることにより、リーン期間とリッチ期間の 方の期間においてSOxの還元放出を可能とし 。その結果、SOx再生処理の処理時間を短縮 ることができ、SOx再生処理に係る燃費の悪 やNSR10の熱劣化を
抑制することができる。

 また、本実施例においては、リーン期間 に排気中に燃料を供給する手段として排気 19に設けられた燃料添加弁14を採用した。こ れにより、例えば内燃機関1の気筒2における 噴射を採用した場合のように、NSR10に燃料 供給する際に、気筒2内にオイル希釈が発生 たり、燃料が図示しないEGR通路に回り込ん りする不都合を抑制できる。

 但し、リーン期間中に排気中に燃料を供 する手段として、例えば内燃機関1の気筒2 おける副噴射を採用した場合であっても、SO x再生処理の処理時間を短縮することができ SOx再生処理に係る燃費の悪化やNSR10の熱劣化 を抑制することができるという、本発明の最 大の効果を奏することは充分に可能である。

 また、本実施例においては、リーン期間 終了時期を、NSR10で発生した発熱量の積算 (NSR10に供給された燃料量の積算値Ft)が要求 熱量積算値(要求燃料積算値Fr)を超えた時と ているので、リーン期間を、NSR10の温度がSO xの還元放出が可能な温度に維持するために 分な期間とすることができる。これにより 簡単な制御でより確実にNSR10の温度をSOxの還 元放出が可能な温度に維持することができる 。

 また、上記のSOx再生処理ルーチンでは、N SR10の温度をSOxの還元放出が可能な温度に維 するために必要な熱量を必要な燃料量に置 し、NSR10における実際の発熱に係る熱量をNSR 10に供給した燃料量に置換し、両者を比較す ことでリーン期間の終了時期を判断した。 かし、この置換の態様は本発明を実施する での一例であって、他の手法によって、NSR1 0の温度をSOxの還元放出が可能な温度に維持 るために必要な熱量と、NSR10における実際の 発熱に係る熱量とを導出しても構わない。

 また、本発明においては、リーン期間の さと、NSR10の温度(NSR10に導入されている排 の温度)、内燃機関1の運転状態との関係を予 めマップ化しておいても構わない。そして、 SOx再生処理の実行中におけるNSR10の温度及び 内燃機関1の運転状態の検出値に対応するリ ーン期間の長さを上記マップから読み出すこ とによってリーン期間の終了時期を決定して も構わない。この方法でリーン期間の終了時 期を決定したとしても、SOx再生処理の処理時 間を短縮することができ、SOx再生処理に係る 燃費の悪化やNSR10の熱劣化を抑制することが きるという、本発明の最大の効果を奏する とは充分に可能である。

 なお、上記のSOx再生処理ルーチンにおい 、S110の処理を実行するECU35はリッチ燃焼手 に相当する。また、S105の処理を実行するECU 35はリーン燃焼手段に相当する。また、燃料 加弁14は燃料供給手段を構成する。

 また、上記の実施例では本発明をディー ル機関に適用した例について説明したが、 発明はガソリン機関など他の燃焼方式の内 機関に適用してもよい。また、上記の実施 では、リーン期間中には燃料添加弁14から 料を添加することでNSR10に導入される排気の 空燃比を、リッチ期間中もリーン期間中もリ ッチ空燃比としたが、リーン期間中及びリッ チ期間中にNSR10に導入される排気の空燃比を 論空燃比としてもよい。