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Patent Searching and Data


Title:
EXHAUST VALVE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139849
Kind Code:
A1
Abstract:
An exhaust valve device that is small-sized, or compact, and has high response. The exhaust valve device (1) has an exhaust valve (2) formed by mounting a valve body (9), which opens and closes an exhaust path (8) in a valve body (6), on a pivotally supported valve shaft (7) penetrating through the valve body (6), and also has an actuator for opening and closing the exhaust valve (2). An electric actuator (3) is used as the actuator, and an opening degree detection sensor (opening degree detection means)(4) for detecting the degree of opening of the exhaust valve (2) is provided in the exhaust valve device (1). Further, the actuator (3) and the sensor (4) are coaxially arranged, a connection shaft (19) for interconnecting the actuator (3) and the sensor (4) is placed parallel to and offset from the valve shaft (7) of the exhaust valve (2), and the connection shaft (19) and the valve shaft (7) are interconnected by a link mechanism (31).

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Inventors:
KUBOTA KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057723
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
April 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MIKUNI KOGYO KK (JP)
KUBOTA KENJI (JP)
International Classes:
F02D9/10; F02D9/00; F02D9/04; F02D9/06; F02D11/10
Foreign References:
JP2002021534A2002-01-23
JP2004308536A2004-11-04
JP2005194944A2005-07-21
JPH0411210U1992-01-30
JPH04246247A1992-09-02
JPH01211645A1989-08-24
Attorney, Agent or Firm:
YAMASHITA, Ryoichi (1-5 Toyama 1-chom, Shinjukuku Tokyo 52, JP)
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Claims:
 バルブボディを貫通して回動可能に軸支された弁軸に、前記バルブボディ内の排気通路を開閉する弁体を取り付けて成る排気バルブと、該排気バルブを開閉駆動するアクチュエータを備えた排気バルブ装置において、
 前記アクチュエータを電動アクチュエータで構成するとともに、前記排気バルブの開度を検出する開度検出手段を設けたことを特徴とする排気バルブ装置。
 前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を同軸上に配置したことを特徴とする請求項1記載の排気バルブ装置。
 前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を連結する連結軸を前記排気バルブの弁軸に対して平行且つオフセットさせて配置するとともに、該連結軸と弁軸とを回転伝達手段によって連結したことを特徴とする請求項2記載の排気バルブ装置。
 前記伝動手段を、前記連結軸と前記弁軸にそれぞれ結着されたレバーと、両レバーを連結するロッドを有するリンク機構で構成したことを特徴とする請求項3記載の排気バルブ装置。
 前記連結軸に結着されたレバーを軸方向において前記電動アクチュエータと前記開度検出手段の間に配置したことを特徴とする請求項4記載の排気バルブ装置。
 前記排気バルブを常時開き方向に付勢する付勢手段を前記連結軸に設けたことを特徴とする請求項3~5の何れかに記載の排気バルブ装置。
 前記電動アクチュエータと前記開度検出手段を保護カバーで覆ったことを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の排気バルブ装置。
 前記保護カバーの天井部に空気抜き用のスリット又は開放部を形成したことを特徴とする請求項7記載の排気バルブ装置。
 前記排気バルブ又は前記電動アクチュエータの少なくとも一方を断熱パッキンを介して固定したことを特徴とする請求項1~8の何れかに記載の排気バルブ装置。
 前記排気バルブの作動角θ1と前記電動アクチュエータの作動角θ2及び前記開度検出手段の検出角度θ3の間に、
  θ1<θ2<θ3
なる大小関係が成立するようにしたことを特徴とする請求項1~9の何れかに記載の排気バルブ装置。
Description:
排気バルブ装置

 本発明は、例えば車両用エンジンの排気 路を開閉する排気バルブとこれを開閉駆動 るアクチュエータを備えた排気バルブ装置 関するものである。

 自動二輪車や自動車等の車両の排気管に 、排気ブレーキバルブや暖気バルブとして 能するバタフライ型の排気バルブとこれを 動するアクチュエータを備えた排気バルブ 置が設けられる。

 ところで、斯かる排気バルブ装置に関し 特許文献1には、バルブ開度を調整するため にコントローラにてデューティ比制御される デューティ比制御切換弁と、暖気バルブの作 動状態から非作動状態への切り換えを単純な オンオフ動作で行うオンオフ切換弁とを設け 、該オンオフ切換弁側には圧力損失を小さく するために流路面積が大きい大径通路を用い 、デューティ比制御切換弁側にはコントロー ラのハンチングを防止するために小径通路を 用いてデューティ比制御切換弁とオンオフ切 換弁とを並列的に作動圧室に接続することに よって、急激なアクセル踏み込み操作に対し て暖気バルブの応答性を高め、エンジンから の黒煙の発生を抑えるようにした提案がなさ れている。

 又、特許文献2には、バルブの開閉位置をバ ルブ本体の全作動領域で正確且つ確実に検出 するために、弁体の回転位置検出手段として の角度センサを、弁軸の端部から離間する位 置にブラケットを介して固定し、回転伝達手 段を角度センサの入力軸に固定された入力ラ バーとピンとで構成し、アクチュエータの出 力ロッドに連結されたレバーと角度センサの 入力軸とを回転伝達手段を介して機械的に連 結する構成が提案されている。

特開平11-108207号公報

特開2002-047949号公報

 しかしながら、特許文献1において提案さ れた構成では、排気管内で回動する弁体の位 置を位置検出手段に伝達するロッドが位置検 出手段に常時連結されていないため、弁体の 全作動領域でその位置を検出することができ ないという問題がある。

 又、特許文献2において提案された構成で は、弁軸とアクチュエータ及び角度センサが 同一軸上に配置されているため、装置が大型 化するという問題がある。

 そして、特許文献1及び2に記載された構 では、負圧アクチュエータが使用されてい ため、駆動源である負圧を貯留するための 圧タンクや負圧アクチュエータに供給され 負圧を制御するためのソレノイドバルブ等 必要となり、システムが複雑化及び大型化 てコストもアップするという問題がある。 、負圧アクチュエータでは排気バルブを応 性良く開閉制御することが困難であるとい 問題もある。

 本発明は上記問題に鑑みてなされたもの 、その目的とする処は、小型・コンパクト と高応答性を実現することができる排気バ ブ装置を提供することにある。

 上記目的を達成するため、請求項1記載の 発明は、バルブボディを貫通して回動可能に 軸支された弁軸に、前記バルブボディ内の排 気通路を開閉する弁体を取り付けて成る排気 バルブと、該排気バルブを開閉駆動するアク チュエータを備えた排気バルブ装置において 、前記アクチュエータを電動アクチュエータ で構成するとともに、前記排気バルブの開度 を検出する開度検出手段を設けたことを特徴 とする。

 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発 において、前記電動アクチュエータと前記 度検出手段を同軸上に配置したことを特徴 する。

 請求項3記載の発明は、請求項2記載の発 において、前記電動アクチュエータと前記 度検出手段を連結する連結軸を前記排気バ ブの弁軸に対して平行且つオフセットさせ 配置するとともに、該連結軸と弁軸とを回 伝達手段によって連結したことを特徴とす 。

 請求項4記載の発明は、請求項3記載の発 において、前記回転伝達手段を、前記連結 と前記弁軸にそれぞれ結着されたレバーと 両レバーを連結するロッドを有するリンク 構で構成したことを特徴とする。

 請求項5記載の発明は、請求項4記載の発 において、前記連結軸に結着されたレバー 軸方向において前記電動アクチュエータと 記開度検出手段の間に配置したことを特徴 する。

 請求項6記載の発明は、請求項3~5の何れか に記載の発明において、前記排気バルブを常 時開き方向に付勢する付勢手段を前記軸に設 けたことを特徴とする。

 請求項7記載の発明は、請求項1~6の何れか に記載の発明において、前記電動アクチュエ ータと前記開度検出手段を保護カバーで覆っ たことを特徴とする。

 請求項8記載の発明は、請求項7記載の発 において、前記保護カバーの天井部に空気 き用のスリット又は開放部を形成したこと 特徴とする。

 請求項9記載の発明は、請求項1~8の何れか に記載の発明において、前記排気バルブ又は 前記電動アクチュエータの少なくとも一方を 断熱パッキンを介して固定したことを特徴と する。

 請求項10記載の発明は、請求項1~9の何れか 記載の発明において、前記排気バルブの作 角θ1と前記電動アクチュエータの作動角θ2 び前記開度検出手段の検出角度θ3の間に、
  θ1<θ2<θ3
なる大小関係が成立するようにしたことを特 徴とする。

 請求項1記載の発明によれば、排気バルブ を開閉駆動するアクチュエータを電動アクチ ュエータで構成したため、排気バルブを応答 性良く開閉制御することができるとともに、 エンジン停止中であっても排気バルブを開閉 駆動することができる。そして、開度検出手 段によって排気バルブの開度を検出すること ができる。

 請求項2記載の発明によれば、電動アクチ ュエータと開度検出手段を同軸上に配置し、 請求項3記載の発明によれば、電動アクチュ ータと開度検出手段を連結する軸を排気バ ブの弁軸に対して平行且つオフセットさせ 配置したため、装置全体を小型・コンパク に構成することができる。又、電動アクチ エータと開度検出手段を弁軸(高温部)から離 間させたため、弁軸との間に断熱性の高い空 気層が形成され、電動アクチュエータと開度 検出手段が高温の排気管からの輻射熱による 熱的悪影響を受けることがなく、これらの作 動安定性が高められるとともに、これらの素 材に安価で軽量な樹脂材料を使用してコスト ダウンを図ることができる。

 請求項4記載の発明によれば、電動アクチ ュエータと開度検出手段を連結する連結軸と 弁軸とを連結する回転伝達手段をリンク機構 によって構造単純に構成することができ、電 動アクチュエータの回転をリンク機構によっ て弁軸に伝達し、該弁軸及びこれに取り付け られた弁体を回動させて排気空路を流れる排 気ガスの流量と圧力を任意に調整することが できる。

 請求項5記載の発明によれば、電動アクチ ュエータと開度検出手段を連結する連結軸に 結着されたレバーを軸方向において電動アク チュエータと開度検出手段の間に配置したた め、中央部にレバーが予め結着された連結軸 の両側に電動アクチュエータと開度検出手段 をそれぞれ組み込むことができ、これらの組 付性が高められる。

 請求項6記載の発明によれば、付勢手段に よって排気バルブを常時開き方向に付勢する ようにしたため、電動アクチュエータに異常 が発生したような場合であっても排気バルブ が開いており、排気通路が閉塞されて排気ガ スの流れがチョークするという不具合の発生 が防がれ、高いフェイルセーフ性が確保され る。又、排気バルブのガタが付勢手段によっ て吸収されるため、該排気バルブの応答性が 高められる。

 請求項7記載の発明によれば、電動アクチ ュエータと開度検出手段を保護カバーで覆っ たため、車両の下面に配置されることが多い 排気バルブ装置の電動アクチュエータと開度 検出手段が飛石等から保護され、これらの損 傷が防がれる。

 請求項8記載の発明によれば、保護カバー の天井部に空気抜き用のスリット又は開放部 を形成したため、排気ガスによって暖められ た空気が保護カバー内に籠ることがなく、保 護カバーによって覆われた電動アクチュエー タと開度検出手段の温度上昇が抑えられてこ れらに高い作動安定性が確保される。

 請求項9記載の発明によれば、排気バルブ 又は電動アクチュエータの少なくとも一方を 断熱パッキンを介して固定したため、高温の 排気管から電動アクチュエータへの熱伝導が 断熱パッキンによって効果的に遮断され、電 動アクチュエータへの熱的悪影響が排除され て該電動アクチュエータの作動安定性が高め られる。

 請求項10記載の発明によれば、伝動機構 例えばリンク機構で構成される場合、該リ ク機構のロッドが折損したような場合には 気バルブが全開状態となり、排気バルブは 動角θ1以上には回動しないが、電動アクチ エータは排気バルブの作動角θ1以上に回動 るため、開度検知手段がθ1以上の回動角を 知すると装置に異常が発生したものと判断 ることができる。

本発明に係る排気バルブ装置を備えた 両用エンジンの排気系のシステム構成を示 ブロック図である。 本発明に係る排気バルブ装置の斜視図 ある。 本発明に係る排気バルブ装置の保護カ ーを取り外した状態の破断正面図である。 本発明に係る排気バルブ装置を開度検 センサ側から見た側面図である。 本発明に係る排気バルブ装置を開度検 センサ側から見た斜視図である。 本発明に係る排気バルブ装置を電動ア チュエータ側から見た側面図である。 本発明に係る排気バルブ装置の電動ア チュエータと開度検出センサとの連結構造 示す分解斜視図である。 本発明に係る排気バルブ装置の開度検 センサの位置検出出力と排気バルブの作動 、電動アクチュエータの作動角及び開度検 センサの検出角度との関係を示す図である

符号の説明

 1       排気バルブ装置
 2       排気バルブ
 3       電動アクチュエータ
 4       開度検出センサ(開度検出手段)
 5       保護カバー
 5a      保護カバーのスリット
 6       バルブボディ
 7       弁軸
 8       排気通路
 9       弁体
 10      ビス
 11      取付ブラケット
 12      ボルト
 13      ナット
 14      ベースプレート
 14a     ストッパ
 15      断熱パッキン
 16      
 16a,16b レバーの係合突起
 17      ナット
 18      リターンスプリング(付勢手段)
 19      連結軸
 20      ボルト
 21      セクタギヤ
 22      取付フランジ
 22a     取付フランジの円孔
 23      取付ブラケット
 23A     取付ブラケットの取付部
 23B     取付ブラケットの脚部
 23a     取付ブラケットの円孔
 24      ボルト
 25      ナット
 26      ボルト
 27      レバー
 28,29   ナット
 30      ロッド
 31      リンク機構
 50      エンジン
 51      吸気マニホールド
 52      排気マニホールド
 53      触媒コンバータ
 54      マフラー
 60      制御装置(ECU)
 61      エンジン回転センサ
 62      水温センサ
 63      アクセル開度センサ
 64      負荷センサ
 θ1      排気バルブの作動角
 θ2      電動アクチュエータの作動角
 θ3      開度検出センサの検出角度

 以下に本発明の実施の形態を添付図面に づいて説明する。

 図1は本発明に係る排気バルブ装置を備え た車両用エンジンの排気系のシステム構成を 示すブロック図である。

 本実施の形態に係る車両用エンジン50の 気側には吸気マニホールド51が接続され、排 気側には排気マニホールド52が接続されてい 。尚、図示しないが、吸気マニホールド51 は、スロットルボディやサージタンクを介 てエアクリーナが接続されている。

 そして、前記排気マニホールド52から延 る排気管には、触媒コンバータ53、本発明に 係る排気バルブ装置1、フィルタ54及びマフラ ー55が順次接続されている。

 ところで、本発明に係る排気バルブ装置1 は、制御装置(ECU)60によってその駆動が制御 れるが、この制御装置60には、エンジン回転 センサ61によって検出されるエンジン回転数 水温センサ62によって検出される冷却水温 、アクセル開度センサ63によって検出される アクセル開度(スロットル開度)及び負荷セン 64によって検出されるエンジン負荷が入力 れ、これらに基づいて制御装置60は排気バル ブ装置1を駆動制御する。

 而して、吸気マニホールド51からエンジ 50の各気筒に吸気(新気)が供給されると、こ 吸気に燃料が噴射されて混合気が形成され この混合気は各気筒の燃焼室において燃焼 供せられる。この混合気の燃焼によって発 した高温の排気ガスは、エンジン50から排 マニホールド52へと排出され、排気マニホー ルド52から触媒コンバータ53を流れる過程で 化される。その後、排気ガスは、前述のよ に制御装置60によって駆動が制御される排気 バルブ装置1によって流量及び圧力が調整さ た後、マフラー54を通過することによって消 音され、最後に大気に排出される。

 次に、本発明に係る前記排気バルブ装置1 の詳細を図2~図7に基づいて説明する。

 図2は本発明に係る排気バルブ装置の斜視 図、図3は同排気バルブ装置の保護カバーを り外した状態の破断正面図、図4は同排気バ ブ装置を開度検出センサ側から見た側面図 図5は同斜視図、図6は同排気バルブ装置を 動アクチュエータ側から見た側面図、図7は 排気バルブ装置の電動アクチュエータと開 検出センサとの連結構造を示す分解斜視図 ある。

 本発明に係る排気バルブ装置1は、図3に すように、排気バルブ2とこれを開閉駆動す 電動アクチュエータ3及び排気バルブ2の開 を検出する開度検出センサ4で構成されてお 、図2に示すように、電動アクチュエータ3 開度検出センサ4は矩形ボックス状の保護カ ー5によって覆われている。ここで、保護カ バー5は、耐食性及び耐熱性の高い金属材料 構成されており、その天井部には空気抜き の複数のスリット5aが形成されている。尚、 保護カバー5の天井部には、スリット5aに代え て単なる開放部を形成しても良い。

 ところで、前記排気バルブ2は、図3に示 ように、円管状のバルブボディ(本実施の形 では、排気管)6を貫通して回動可能に軸支 れた弁軸7に、前記バルブボディ6内の排気通 路8を開閉する円板状の弁体9を2本のビス10に って取り付けて構成されている。

 ここで、図3に示すように、バルブボディ 6の一側部には横断面コの字状の取付ブラケ ト11が結着されており、バルブボディ6は、 付ブラケット11に挿通する複数のボルト12と れに螺合するナット13によってベースプレ ト14に取り付けられている。尚、本実施の形 態では、取付ブラケット11とベースプレート1 4との間に断熱パッキン15が介設されている。

 又、前記弁軸7は、その軸方向両端が不図 示の軸受によって回動可能に支持されており 、その一端部(図3の右端部)はベースプレート 14を貫通して水平に延びており、その端部に レバー16がナット17によって結着されている 。ここで、図4及び図5に示すように、レバー1 6の外周の所定角度位置には2つの係合突起16a, 16bが一体に突設されており、これらの係合突 起16a,16bがベースプレート14に形成されたスト ッパ14aに係合することによって弁体9の回動 度(つまり、排気バルブ2の開度)が規制され 。尚、一方の係合突起16aが図4及び図5に示す ようにストッパ14aに係合しているときには、 図3に示すように弁体9(排気バルブ2)は全開状 にあり、他方の係合突起16bがストッパ14aに 合すると弁体9(排気バルブ2)は全閉状態とな る。

 更に、弁軸7のベースプレート14とレバー1 6との間には付勢手段であるリターンスプリ グ18が巻装されており、該リターンスプリン グ18の一端は弁軸7に係止され、他端はベース プレート14に係止され、弁軸7及びこれに取り 付けられた弁体9(排気バルブ2)は、リターン プリング18によって常時開き方向に付勢され ている。

 他方、ベースプレート14の上部には、連 軸19が排気バルブ2の弁軸7に対して平行且つ 方にオフセットした状態で回動可能に配さ ており、この連結軸19の軸方向両端には前 電動アクチュエータ3と前記開度検出センサ4 がそれぞれ取り付けられている。つまり、電 動アクチュエータ3と開度検出センサ4は同軸 に配され、両者は連結軸19によって連結さ ている。

 ここで、電動アクチュエータ3は、DCモー によって構成され、図1に示す制御装置60に ってその駆動が制御される。この電動アク ュエータ3は、図3及び図6に示すように、2本 のボルト20によってベースプレート14の上部 取り付けられており、図7に示すように、該 動アクチュエータ3の出力軸にはセクタギヤ 21が結着されている。尚、電動アクチュエー 3とベースプレート14の間に断熱パッキンを 設しても良い。

 又、図3~図5及び図7に示すように、ベース プレート14の電動アクチュエータ3が取り付け られる面とは反対側の面には、取付フランジ 22と取付ブラケット23が2本のボルト24とこれ に螺合するナット25によって取り付けられて いる。ここで、取付フランジ22は平板状の部 であって、その中心部には円孔22aが形成さ ている。又、取付ブラケット23は、フラン 状の取付部23Aの両端から2本の脚部23Bが一体 延びる立体形状を成しており、取付部23Aの 心部には円孔23aが形成されている(図7参照)

 そして、上記取付ブラケット23の取付部23 Aには開度検知センサ4が2本のボルト26によっ 取り付けられるが、前述のように開度検知 ンサ4は連結軸19によって電動アクチュエー 3に連結されている。尚、開度検知センサ4 、可変抵抗式センサであって、連結軸19の回 転による電気抵抗の変化を出力電圧の変化と して出力し、その出力信号を図1に示す制御 置60に送信する。

 ところで、図7に示すように、連結軸19の 方向中間位置、つまり、軸方向において連 軸19の電動アクチュエータ3と開度検知セン 4の間の部位にはレバー27が左右のナット28,2 9によって結着されており、図4及び図5に示す ように、このレバー27と弁軸7の端部に結着さ れた前記レバー16とはロッド30によって連結 れており、これらのレバー16,27とロッド30は 電動アクチュエータ3の回転を排気バルブ2 弁軸7に伝達する回転伝達手段としてのリン 機構31を構成している。尚、回転伝達手段 しては、ベルト伝動機構、ギヤ伝動機構等 他の任意の伝動機構を用いることができる

 而して、以上のように構成された排気バ ブ装置1において、電動アクチュエータ3が 1に示す制御装置によって駆動されると、そ 回転は連結軸19からリンク機構31を経て排気 バルブ2の弁軸7に伝達され、該弁軸7とこれに 取り付けられた弁体9が同方向に同角度だけ 動する。このように、弁体9がバルブボディ( 排気管)6内で回動することによってバルブボ ィ6内の排気通路8を流れる排気ガスの流量 圧力が調整されるが、電動アクチュエータ3 回動角、つまり、排気バルブ2の開度は、開 度検出センサ4によって検出され、前述のよ にその検出信号(電圧信号)は図1に示す制御 置60にフィードバックされる。すると、制御 装置60は、開度検出信号から入力される検出 号から排気バルブ2の開度を求め、その開度 が設定値に等しくなるよう電動アクチュエー タ3をフィードバック制御する。

 ここで、開度検出センサ4の位置検出出力( 圧)と排気バルブ2の作動角θ1、電動アクチュ エータ3の作動角θ2及び開度検出センサ4の検 角度θ3との関係を図8に示すが、同図に示す ように、θ1,θ2,θ3との間には、
  θ1<θ2<θ3
なる大小関係が成立している。尚、図8の縦 に示す位置検出出力V1,V2,V3は、それぞれ排気 バルブ2の作動角θ1、電動アクチュエータ3の 動角θ2、開度検出センサ4の検出角度θ3に対 応する出力電圧値である。

 従って、例えばリンク機構31のロッド30が 折損したような場合には排気バルブ2が全開 態となり、排気バルブ2は作動角θ1以上には 動しないが、電動アクチュエータ3は排気バ ルブ2の作動角θ1以上の作動角θ2まで回動し るため、開度検知センサ4がθ1以上の回動角 検知すると排気バルブ装置1に異常が発生し たものと判断することができる。

 尚、本実施の形態のようにフィードバッ 制御を行う場合には、フィードバック制御 は開度検知センサ4によってリンク機構31の ッド30が折損したような異常を検知するこ ができないため、エンジンのイグニッショ スイッチをON又はOFFした直後に電動アクチュ エータ3に位置制御を目的としない最大作動 令を行って該電動アクチュエータ3を最大限 転させることで異常を検知することができ 。但し、フィードバック制御を行わない場 には、このようなことを行う必要はなく、 気バルブ装置1の異常をいつでも検知するこ とができる。

 以上において、本実施の形態においては 排気バルブ2を開閉駆動するアクチュエータ を電動アクチュエータ3で構成したため、排 バルブ2を応答性良く開閉制御することがで るとともに、エンジンが停止中であっても 気バルブ2を開閉駆動することができる。そ して、開度検出センサ4によって排気バルブ2 開度を検出することができる。

 又、本実施の形態では、電動アクチュエ タ3と開度検出センサ4を同軸上に配置し、 者を連結する連結軸19を排気バルブ2の弁軸7 対して平行且つ上方へオフセットさせて配 したため、排気バルブ装置1全体を小型・コ ンパクトに構成することができる。そして、 電動アクチュエータ3と開度検出センサ4を弁 7(高温部)から離間させたため、弁軸7との間 に断熱性の高い空気層が形成され、電動アク チュエータ3と開度検出センサ4が高温の排気 からの輻射熱による熱的悪影響を受けるこ がなく、これらの作動安定性が高められる ともに、これらの素材に安価で軽量な樹脂 料を使用してコストダウンを図ることがで る。

 更に、本実施の形態によれば、電動アク ュエータ3の回転を排気バルブ2の弁軸7に伝 する回転伝達手段をリンク機構31によって 造単純に構成することができ、電動アクチ エータ3の回転をリンク機構31によって弁軸7 伝達し、該弁軸7及びこれに取り付けられた 弁体9を回動させて排気通路8を流れる排気ガ の流量と圧力を任意に調整することができ 。

 そして、本実施の形態では、電動アクチ エータ3と開度検出センサ4を連結する連結 19に結着されたレバー27を軸方向において電 アクチュエータ3と開度検出センサ4の間に 置したため、中央部にレバー27が予め結着さ れた連結軸19の両側に電動アクチュエータ3と 開度検出センサ4を後からそれぞれ組み込む とができ、これらの組付性が高められる。

 又、本実施の形態では、リターンスプリ グ18によって排気バルブ2を常時開き方向に 勢するようにしたため、電動アクチュエー 3に異常が発生したような場合であっても排 気バルブ2が開いているため、排気通路8が閉 されて排気ガスの流れがチョークするとい 不具合の発生が防がれ、高いフェイルセー 性が確保される。更に、排気バルブ2のガタ がリターンスプリング18によって吸収される め、該排気バルブ2の応答性が高められる。

 その他、本実施の形態では、電動アクチュ ータ3と開度検出センサ4を保護カバー5で覆 たため、車両の下面に配置されることが多 排気バルブ装置1の電動アクチュエータ3と 度検出センサ4を飛石等から保護することが き、これらの損傷が防がれる。そして、保 カバー5の天井部に空気抜き用のスリット5a 形成したため、排気ガスによって暖められ 空気が保護カバー5内に籠ることがなく、保 護カバー5によって覆われた電動アクチュエ タ3と開度検出センサ4の温度上昇が抑えられ てこれらに高い作動安定性が確保される。
又、本実施の形態では、高温のバルブボディ 6をベースプレート14に取り付けるための取付 ブラケット11とベースプレート14との間に断 パッキン15を介設したため、高温の排気管か ら電動アクチュエータ3への熱伝導が断熱パ キン15によって効果的に遮断され、電動アク チュエータ3への熱的悪影響が排除されて該 動アクチュエータ3の作動安定性が高められ 。

 本発明は、EGRクーラー通路切替バルブ装 、EGR投入量制御バルブ装置等の他のバルブ 置への適用が考えられる。