阿久津 真一 (〒31 栃木県宇都宮市清原工業団地8番3号 マニー株式会社内 Tochigi, 3213231, JP)
MATSUTANI, Kanji (Inc. 8-3 Kiyohara Industrial Park Utsunomiya-sh, Tochigi 31, 3213231, JP)
マニー株式会社 (〒31 栃木県宇都宮市清原工業団地8番3号 Tochigi, 3213231, JP)
AKUTSU, Shinichi (Inc. 8-3 Kiyohara Industrial Park Utsunomiya-sh, Tochigi 31, 3213231, JP)
阿久津 真一 (〒31 栃木県宇都宮市清原工業団地8番3号 マニー株式会社内 Tochigi, 3213231, JP)
| シリコーンコーティングされたアイレス縫合針であって、該アイレス縫合針の針穴の外側部分と本体部の一部のコーティングが滑らかでなく、その他の部分のコーティングが滑らかであって、且つ前記針穴の内壁にシリコーンが塗布されていないことを特徴とする、アイレス縫合針。 |
| アイレス縫合針を把持具により支持する工程と、支持されたアイレス縫合針の元端の穴内にシリコーンが塗布されないように該穴を下向きにしてシリコーンを塗布する工程とを有することを特徴とする、アイレス縫合針の製造方法。 |
| 前記把持具が、シリコーン溶液の影響を受けない金属製であることを特徴とする請求項2に記載のアイレス縫合針の製造方法。 |
| 前記把持具が弾性体の付勢力により把持する構成であることを特徴とする請求項2又は3に記載のアイレス縫合針の製造方法。 |
| 前記把持具が支持する位置を前記アイレス縫合針の針穴の外側とすることを特徴とする請求項2~4に記載のアイレス縫合針の製造方法。 |
| 請求項2~5において、前記アイレス縫合針の本体部の中間付近を保持具で保持する工程を含むことを特徴とする、アイレス縫合針の製造方法。 |
| 前記アイレス縫合針の針穴の中心軸と重力方向に下ろした垂線との成す角が0~45度の範囲であることを特徴とする請求項2~6に記載のアイレス縫合針の製造方法。 |
本発明はアイレス縫合針に関し、特に、 リコーンコーティングされたアイレス縫合 とその製造方法に関する。
縫合針は、患者の生体組織に刺通される のであり、刺通抵抗が大きいと、患者に与 る痛みも増すため、刺通抵抗を下げる処理 行われている。一般に、刺通抵抗を下げる 法としては、シリコーンの塗布が行われて るが、これは、縫合針をかごの中にバラバ に入れて、シリコーン溶液に浸漬するもの ある。
一方、アイレス縫合針は、縫合針の基端 に、縫合針の長さ方向に沿って針穴を穿け ここに縫合糸の端部を差し込み、針穴を外 からかしめることで、固定している。この うなアイレス縫合針をシリコーン塗布する 合、前述のようにかごの中にバラバラにい てシリコーン溶液内に浸漬すると、針穴内 シリコーン溶液が浸入し、針穴の内壁にシ コーンが塗布される。針穴の内壁にシリコ ンが塗布されると、縫合糸をかしめても、 壁と縫合糸との間の滑りがよいので、簡単 抜けてしまうことになり、外科手術で使用 る際に問題となっている。
そのために、針穴内に水を入れてシリコー
が入らないようにする方法(例えば、特許文
献1参照)や、溶剤により針穴内に入ったシリ
ーンを除去する方法(例えば、特許文献2)な
が提案されている。また、特許文献3では、
シリコーンを塗布してから針穴を穿設する方
法を提案している。
しかしながら、特許文献1の針穴内に水を 入れてシリコーンが入らないようにする方法 や、特許文献2の溶剤で針穴内に入ったシリ ーンを除去する方法は、工程数が増えて煩 な作業となってしまうという問題が起こる
本発明は、このような実情から考えられ もので、簡単な方法で、針穴内にシリコー が浸入することを防止できるシリコーンを 布した縫合針の製造方法を提供しようとす ものである。
上記の目的を達成するために本発明のア レス縫合針の製造方法は、アイレス縫合針 把持具により支持する工程と、支持された イレス縫合針の元端の穴内にシリコーンが 布されないように該穴を下向きにしてシリ ーンを塗布する工程とを有することを特徴 する。
また、本発明のアイレス縫合針は、シリ ーンコーティングされたアイレス縫合針で って、該アイレス縫合針の針穴の外側部分 本体部の一部のコーティングが滑らかでな 、その他の部分のコーティングが滑らかで って、且つ前記針穴の内壁にシリコーンが 布されていないことを特徴とする。
把持具が金属製で、弾性体の付勢力によ アイレス縫合針を保持するようにしたり、 属製の把持具がアイレス縫合針の針穴の外 を支持し、アイレス縫合針の本体部の中間 保持具で保持する構成とすることができる
本発明のシリコーン塗布されたアイレス 合針の製造方法によれば、簡単な工程でア レス縫合針の外表面に滑らかにシリコーン 塗布され、針穴内には塗布されていないア レス縫合針を得ることができる。
そして、本発明のアイレス縫合針は、該 イレス縫合針の針穴の外側部分と本体部の 部のコーティングが滑らかでなく、その他 部分のコーティングが滑らかであるので、 通抵抗を下げ、患者への負担を軽くするこ ができる。つまり、針先部を確実にコーテ ングすることと、縫合針の外表面を可及的 コーティングするために、かしめ部となる 穴の外側部分と本体部の一部で支えてコー ィングしたため、滑らかにコーティングさ ていないものである。
また、針穴の内壁にはシリコーンが塗布 れていない状態で、縫合糸をかしめるので 縫合糸をしっかりと把持することができ、 体組織を縫合中に縫合糸が抜けるというこ を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を 照して説明する。
図1は、本発明のアイレス縫合針の斜視図 である。このアイレス縫合針10は、従来から 知の方法のいずれかにより製造されたもの 、本発明は、シリコーンの塗布方法に特徴 有するものである。
図1に示すように、アイレス縫合針10は本 部11の一方の端部には基端面11aがあり、こ 基端面11aにレーザー加工法、電子ビーム加 法、放電加工法、ドリリング等の加工法に って針穴12が形成されている。またアイレス 縫合針10の先端には鋭利な針先14が形成され おり、この針先14と連続して複数の切刃15が 成された角錐が形成されている。
アイレス縫合針10としては、図1に示すよ な切刃15の断面を多角形状に形成した刃付 合針、及び断面を略円形状に形成して切刃15 を無くした丸針(図示せず)等があり、これ等 縫合針を縫合すべき生体組織及び縫合部位 応じて選択して用いている。
縫合糸20としては、太さ、材質(ナイロン シルク等)、モノフィラメントかマルチフィ ラメントか、等の構造等、多数の異なる種類 のものが提供されている。そして縫合すべき 生体組織及び縫合部位に応じて適切な種類の 縫合糸を選択して用いている。縫合糸20は、 の先端が針穴12に挿入され、プレス機など 針穴12を潰してかしめることによってアイレ ス縫合針10の基端部に固定される。アイレス 合針10は、縫合に必要な長さの糸が最初か 固定され、アイド針のように糸を孔に挿通 る手間が不要であるという利点を有する。
縫合手術中には、アイレス縫合針10に付 た縫合糸20が糸抜け、糸切れにより分離しな いようにすることが要求される。アイド針の 場合は、縫合糸を弾機孔に貫通させるので、 弾機孔の両側から2本の糸が並ぶことになる 、糸の一方にのみ張力を加えないかぎり、 が分離することがない。
しかし、アイレス縫合針の場合は、針と との結合は、かしめ部における針と糸との 触摩擦に依存しており、かしめが緩いか、 は穴の内壁が滑り易いと、糸が生体組織を 過中に縫合針から離脱してしまうおそれが る。逆にかしめが強すぎると、かしめによ て糸が部分的に破断されて強度が低下し、 が生体組織を通過中に切れてしまうおそれ ある。そのため、アイレス縫合針10につい は、予め使用する縫合糸20のサイズに応じて 許容糸抜け力が設定され、引抜きテストを行 って許容糸抜け力を満足しているかどうかを 確認するようにしている。
図2は、図1のアイレス縫合針10の基端部を 拡大した断面図である。本体部11の基端面11a は、レーザにより針穴12が穿設されている 針穴12は、縫合糸20が挿入できるように縫合 20の径よりやや太くてほぼ真直ぐな部分12a あり、底の部分12bは、だんだんと径が細く り最後は行き止まりになっている。縫合糸20 を挿入できるのは、ほぼ真直ぐな部分12aであ る。針穴12の径はアイレス縫合針10の径(加工 受けていない本体部11の径)の20~80%程度で、 ぼ真直ぐな部分12aの深さは径の1.1~10倍程度 ある。
図3(a)は、アイレス縫合針10を支持した状 の図で、(b)は(a)のA-A線での断面図である。 イレス縫合針10は、針穴12を下に向けて把持 具30により空間内に支持されている。把持具3 0は、V溝31aを有するVブロック31と、針押さえ3 2と、弾性体33とからなる。把持具30は、金属 、シリコーン溶液により影響を受けない材 が好ましい。針押さえ32は、ばねなどの弾 体33でV溝31a内のアイレス縫合針10を押圧し、 その摩擦力によりアイレス縫合針10を保持す 。本実施例ではまた、本体部11の中間を支 る支持部材34を用いている。この支持部材34 用いる理由としては、上記の把持具30で針 12の外側を把持する力を小さくすることがで きるからである。すなわち、把持具30のみで える場合、ある程度強い力が必要になるが 針穴12の壁厚が薄いことや、また、かしめ 業の能率を向上させるため穴部になまし加 を施しているという理由から、強く把持す ことはできない。そこで、支持部材34を用い ると、軽い力で支えることが可能となる。尚 、本発明のアイレス縫合針の製法では、この 方法に限定されることなく、ロボットが姿勢 を制御して浸漬、噴霧等によりコーティング することも考えられる。この場合は、本体部 を支える把持具等は必要ではない。
本発明の実施例では、アイレス縫合針10 基端側を垂直にしており、針穴12の中心軸a 真直ぐ下方に向いている垂線bとは重なって るが、アイレス縫合針10を斜めにした場合 、針穴12の中心軸aと重力方向に下ろした垂 bとの成す角αが、0~45゜の範囲であればよい
このようにアイレス縫合針10を支持した 、この状態でアイレス縫合針10の全体をシリ コーンの液に浸漬する。こうすることによっ て、アイレス縫合針10の外側面全体にシリコ ンが塗布される。
針穴12は、下向きになっているが、針穴12 内にある空気の圧力と、針穴12の径が小さい とから、針穴12の入口の表面張力が相対的 大きくなることによって、シリコーンは針 12内には入ることができないか、或いは、シ リコーンが針穴12の入口から極く僅かにしか 入できず、そのため、針穴12の内壁は、そ 大部分がアイレス縫合針10の母材の地肌のま まとなっている。
塗布後のアイレス縫合針10は、その外側 体にシリコーンが滑らかにコーティングさ ているが、把持具30と接触した部分は、シリ コーンの付着していない部分があったり、ざ らついたりしていて滑らかではない。しかし 、このような部分はアイレス縫合針10の全体 ら見れば、ごく一部であり、刺通抵抗を大 くするものではない。さらに、針穴の外側 かしめ加工がされるため、後工程で、もと とコーティングが滑らかでなくなる、とい ことがある。
シリコーンの塗布は、上記の実施例のよ にシリコーン液に浸漬する方法が最も簡単 かつ、短時間でできる。しかし、刷毛によ 塗布する方法や、スプレーガンの噴霧によ 塗布する方法としてもよい。ただし、いず の方法でも、把持具30とアイレス縫合針10と の接触部にもシリコーンが十分に届くように 塗布すべきである。
図4は、図3の角αと縫合糸20の糸抜け力と 関係を示すグラフである。アイレス縫合針1 0として、針外径0.78mm、針穴径0.47mm、針長45mm 丸針を、図3に示す角αを変更して浸漬によ シリコーンを塗布して形成し、縫合糸20と てサイズ0号(0.35~0.399mm)の縫合糸をかしめ結 し、その後糸引抜きテストをしたときの糸 け力を、各角度について30本測定した平均値 をプロットしている。
図4から、角αが40゜までは、ほぼ同じ糸 け力が保持されているのが分かるが、60゜以 上になると、糸抜け力が低下している。また 、USP規格では、このサイズの縫合糸の許容糸 抜け力は1.5Kgであるため、2Kg以上あれば十分 糸抜け力であると判断したことから、45゜ では、十分な糸抜け力を備えていると判断 きた。
10 アイレス縫合針
11 本体部
12 針穴
20 縫合糸
30 把持具
a 針穴の中心軸
b 重力方向の垂線
α 角
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