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Title:
FAN CONTROL SYSTEM AND AIR CONDITIONER HAVING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143231
Kind Code:
A1
Abstract:
A fan control system for controlling fans, which, when a fan in operation becomes overloaded, eliminates the overload. The fan control system has a first fan (21), a second fan (22) adjacent to the first fan (21), a first motor (31) for rotating the first fan (21), a second motor (32) for rotating the second fan (22), and a control part (4). The control part (4) controls the speed of both the first motor (31) and the second motor (32) and, when a situation arises where the speed of the first motor (31) must be reduced, reduces the speed of the first motor (31) and reduces the speed of the second motor (32).

Inventors:
SATO TOSHIAKI (JP)
DOUMAE HIROSHI (JP)
KAGIMURA SUMIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059177
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
SATO TOSHIAKI (JP)
DOUMAE HIROSHI (JP)
KAGIMURA SUMIO (JP)
International Classes:
F04D27/00; F24F11/04; F24F11/33; F24F11/46; F24F11/49; F24F11/64; F24F11/74; F24F11/80; F24F11/89; F24F140/00
Foreign References:
JPH06307382A1994-11-01
JPH0894156A1996-04-12
JPS5095802A1975-07-30
JPS58218881A1983-12-20
JPH1150993A1999-02-23
JPH07287625A1995-10-31
JP2004293482A2004-10-21
JPS60104797A1985-06-10
JPS6481695A1989-03-27
JP2005223320A2005-08-18
JPH08303386A1996-11-19
Other References:
See also references of EP 2163768A4
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 第1ファン(21)と、
 前記第1ファン(21)に隣接する第2ファン(22)と、
 前記第1ファン(21)を回転させる第1モータ(31)と、
 前記第2ファン(22)を回転させる第2モータ(32)と、
 前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数を制御する制御部(4)と、
を備え、
 前記制御部(4)は、前記第1モータ(31)の運転を停止させなければならない状態になったとき、前記第1モータ(31)の運転を停止させるとともに前記第2モータ(32)の運転を停止させる、
ファン制御システム。
 前記制御部(4)は、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の運転を停止させた後、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)に同時に起動動作を開始させる、
請求項1に記載のファン制御システム。
 前記起動動作は、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転が停止してから開始される、
請求項2に記載のファン制御システム。
 前記起動動作は、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数が所定回転数以下になってから開始される、
請求項2に記載のファン制御システム。
 前記所定回転数が、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)が起動時に異常停止しない回転数に設定されている、
請求項4に記載のファン制御システム。
 前記起動動作は、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の運転が停止された後に所定時間待機してから開始される、
請求項2に記載のファン制御システム。
 前記所定時間が、前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の起動時に異常停止しない時間に設定されている、
請求項6に記載のファン制御システム。
 第1ファン(21)と、
 前記第1ファン(21)に隣接する第2ファン(22)と、
 前記第1ファン(21)を回転させる第1モータ(31)と、
 前記第2ファン(22)を回転させる第2モータ(32)と、
 前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数を制御する制御部(4)と、
を備え、
 前記制御部(4)は、前記第1モータ(31)の回転数を低下させなければならない状態になったとき、前記第1モータ(31)の回転数を低下させるとともに前記第2モータ(32)の回転数を低下させる、
ファン制御システム。
 前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数の低下幅は、前記第1ファン(21)の負荷状態により決定される、
請求項8に記載のファン制御システム。
 前記第1モータ(31)の回転数の低下幅と前記第2モータ(32)の回転数の低下幅とが、異なる値である、
請求項8又は請求項9に記載のファン制御システム。
 第1ファン(21)と、
 前記第1ファン(21)に隣接する第2ファン(22)と、
 前記第1ファン(21)を回転させる第1モータ(31)と、
 前記第2ファン(22)を回転させる第2モータ(32)と、
 前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数を制御する制御部(4)と、
を備え、
 前記制御部(4)は、前記第1モータ(31)の回転数を低下させなければならない状態になったとき、前記第1モータ(31)の回転数を低下させるとともに前記第2モータ(32)の回転数を上昇させる、
ファン制御システム。
 前記第1モータ(31)の回転数の低下幅は、前記第1ファン(21)の負荷状態により決定される、
請求項11に記載のファン制御システム。
 前記第2モータ(32)の回転数の上昇幅は、前記第1モータ(31)の回転数の低下幅と、前記第1ファン(21)及び前記第2ファン(22)に要求される風量の総和とによって決定される、
請求項11又は請求項12に記載のファン制御システム。
 第1ファン(21)と、
 前記第1ファン(21)に隣接する第2ファン(22)と、
 前記第1ファン(21)を回転させる第1モータ(31)と、
 前記第2ファン(22)を回転させる第2モータ(32)と、
 前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数を制御する制御部(4)と、
を備え、
 前記制御部(4)は、
 前記第1モータ(31)の回転数を低下させなければならない状態になったとき、前記第1モータ(31)の回転数を低下させ、
 低下させた前記第1モータ(31)の回転数が所定回転数より低いときは前記第2モータ(32)の回転数を低下させ、低下させた前記第1モータ(31)の回転数が所定回転数より高いときは前記第2モータ(32)の回転数を上昇させる、
ファン制御システム。
 前記第1モータ(31)及び前記第2モータ(32)の回転数の低下幅は、前記第1ファン(21)の負荷状態により決定される、
請求項14に記載のファン制御システム。
 前記第1モータ(31)の回転数の低下幅と前記第2モータ(32)の回転数の低下幅とが、異なる値である、
請求項14又は請求項15に記載のファン制御システム。
 前記第2モータ(32)の回転数の上昇幅は、前記第1モータ(31)の回転数の低下幅と、前記第1ファン(21)及び前記第2ファン(22)に要求されている風量の総和とによって決定される、
請求項14から請求項16のいずれか1項に記載のファン制御システム。
 前記第1ファン(21)及び前記第2ファン(22)が、同一の空気流路内に設置されている、
請求項1から請求項17のいずれか1項に記載のファン制御システム。
 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載のファン制御システムを備えた、
空調機。
Description:
ファン制御システム、及びその ァン制御システムを備えた空調機

 本発明は、ファン制御システムに関し、 に、複数台のファンを制御するファン制御 ステム、及びそのファン制御システムを備 た空調機に関する。

 近年、空調機室外機のファン(以下、室外フ ァンと略す)を駆動するモータは、インバー によって制御されており、外部負荷の大小 関係なく回転数が指令通りに制御されてい 。一般に、室外ファンは屋外に配置されて るので、自然風による正転又は逆転方向の 荷を受け易い状態にある。そのため、逆転 向の負荷によってモータ電流が増加したり 正転方向の負荷によってファンが狙いの回 数を超えて回転することで、過電流、過電 、脱調などの不具合が発生し異常停止する 合がある。この問題を解消する技術として モータへ通電しても問題のない許容回転数 囲を予め設定し、ファンがその許容回転数 囲を外れて回転しているときにはモータへ 通電を行わない方法が、既に開示されてい (例えば、特許文献1参照)。

特開平8-303386号公報

 しかしながら、特許文献1に記載された方法 は、主に単一ファンを駆動する際の過負荷を 回避するものであって、図1に示すような、 一空気流路に複数の室外ファンが搭載され 全てのファンが稼働しているときに、例え 、1つのファンのみが過負荷となった場合の 処方法については、何ら開示されていない
 本発明の課題は、複数のファンを制御する ステムであって、稼働中のファンが過負荷 なったときに、その過負荷の解消を行なう ァン制御システムを提供することにある。

 第1発明に係るファン制御システムは、第1 ァンと、第1ファンに隣接する第2ファンと、 第1ファンを回転させる第1モータと、第2ファ ンを回転させる第2モータと、制御部とを備 ている。制御部は、第1モータ及び第2モータ の回転数を制御し、第1モータの運転を停止 せなければならない状態になったとき、第1 ータの運転を停止させるとともに第2モータ の運転を停止させる。
 このファン制御システムでは、制御部が、 1モータの運転を停止させる際に第2モータ 運転も停止させるので、第1ファンが第2ファ ンの吸い込み側の動圧によって逆回転するこ と、或は逆回転方向の負荷を受けることがな く、第1ファンの再起動が容易になる。

 第2発明に係るファン制御システムは、第1 明に係るファン制御システムであって、制 部が、第1モータ及び第2モータの運転を停止 させた後、第1モータ及び第2モータに同時に 動動作を開始させる。
 このファン制御システムでは、第1ファンと 第2ファンがほぼ同時に回転を始めるので、 方のファンの吸い込み側動圧で他方のファ が逆回転すること、或は逆回転方向の負荷 受けることが防止される。

 第3発明に係るファン制御システムは、第2 明に係るファン制御システムであって、起 動作が、第1モータ及び第2モータの回転が停 止してから開始される。
 このファン制御システムでは、第1モータ及 び第2モータを停止状態から再起動させるこ ができるので、各モータに不必要な負荷が からない。

 第4発明に係るファン制御システムは、第2 明に係るファン制御システムであって、起 動作が、第1モータ及び第2モータの回転数が 所定回転数以下になってから開始される。
 このファン制御システムでは、停止後も慣 力によって第1モータ及び第2モータが回転 ている場合、或は第1ファン及び第2ファンが 自然風を受けて停止できず第1モータ及び第2 ータが回転している場合、各モータの回転 が起動可能な回転数になるまで待機させる とができるので、各モータに掛かる負荷が 減される。

 第5発明に係るファン制御システムは、第4 明に係るファン制御システムであって、所 回転数が、第1モータ及び第2モータが起動時 に異常停止しない回転数に設定されている。
 このファン制御システムでは、起動時に第1 モータ及び第2モータに流れる電流が許容範 内に収まる、或は起動時に第1モータ及び第2 モータから発生する誘起電圧により昇圧され る直流電圧が許容範囲内に収まるので、各モ ータ及び各モータのインバータ回路及び整流 回路へのダメージが軽減される。

 第6発明に係るファン制御システムは、第2 明に係るファン制御システムであって、起 動作が、第1モータ及び第2モータの運転が停 止された後に所定時間待機してから開始され る。
 このファン制御システムでは、第1モータ及 び第2モータの運転が停止された後も各モー が慣性力で回転している場合、各モータの 転停止後に所定時間待機させることによっ 、各モータが再起動できる範囲まで回転数 低下させることができる。

 第7発明に係るファン制御システムは、第6 明に係るファン制御システムであって、所 時間が、第1モータ及び第2モータの起動時に 異常停止しない時間に設定されている。
 このファン制御システムでは、起動時に第1 モータ及び第2モータに流れる電流が許容範 内に収まる、或は起動時に第1モータ及び第2 モータから発生する誘起電圧により昇圧され る直流電圧が許容範囲内に収まるので、各モ ータ及び各モータのインバータ回路及び整流 回路へのダメージが軽減される。

 第8発明に係るファン制御システムは、第1 ァンと、第1ファンに隣接する第2ファンと、 第1ファンを回転させる第1モータと、第2ファ ンを回転させる第2モータと、制御部とを備 ている。制御部は、第1モータ及び第2モータ の回転数を制御し、第1モータの回転数を低 させなければならない状態になったとき、 1モータの回転数を低下させるとともに第2モ ータの回転数を低下させる。
 このファン制御システムでは、第1モータの 回転数が低下すると、第2ファンの吸い込み 動圧による第1ファンを逆回転させようとす 負荷に対抗できなくなるので、第2モータの 回転数を低下させて、第1ファンを逆回転さ ようとする負荷を軽減する。

 第9発明に係るファン制御システムは、第8 明に係るファン制御システムであって、第1 ータ及び第2モータの回転数の低下幅が、第 1ファンの負荷状態により決定される。
 このファン制御システムでは、負荷状態に じて回転数の低下幅が決まるので、早期に 負荷の解消が行なわれると共に、必要以上 回転数を低下させることによる過剰な風量 下が防止される。

 第10発明に係るファン制御システムは、第8 明又は第9発明に係るファン制御システムで あって、第1モータの回転数の低下幅と第2モ タの回転数の低下幅とが、異なる値である
 このファン制御システムでは、第1モータ及 び第2モータの回転数の低下幅を異ならせる とによって、過負荷になっていない側のモ タの回転数の低下幅を小さくすることがで るので、風量の過剰な低下が防止される。

 第11発明に係るファン制御システムは、第1 ァンと、第1ファンに隣接する第2ファンと 第1ファンを回転させる第1モータと、第2フ ンを回転させる第2モータと、制御部とを備 ている。制御部は、第1モータ及び第2モー の回転数を制御し、第1モータの回転数を低 させなければならない状態になったとき、 1モータの回転数を低下させるとともに第2 ータの回転数を上昇させる。
 このファン制御システムでは、第1モータの 回転数低下によって第1モータの過負荷を解 しながら、第2モータの回転数上昇によって 1モータの回転数低下による第1ファンの風 不足を補う。

 第12発明に係るファン制御システムは、第11 発明に係るファン制御システムであって、第 1モータの回転数の低下幅が、第1ファンの負 状態により決定される。
 このファン制御システムでは、負荷状態に じて回転数の低下幅が決まるので、早期に 負荷の解消が行なわれると共に、必要以上 回転数を低下させることによる過剰な風量 下が防止される。

 第13発明に係るファン制御システムは、第11 発明又は第12発明に係るファン制御システム あって、第2モータの回転数の上昇幅は、第 1モータの回転数の低下幅と、第1ファン及び 2ファンに要求される風量の総和とによって 決定される。
 このファン制御システムでは、風量の過剰 低下が防止される。

 第14発明に係るファン制御システムは、 1ファンと、第1ファンに隣接する第2ファン 、第1ファンを回転させる第1モータと、第2 ァンを回転させる第2モータと、制御部とを えている。制御部は、第1モータ及び第2モ タの回転数を制御し、第1モータの回転数を 下させなければならない状態になったとき 第1モータの回転数を低下させ、低下させた 第1モータの回転数が所定回転数より低いと は第2モータの回転数を低下させ、低下させ 第1モータの回転数が所定回転数より高いと きは第2モータの回転数を上昇させる。

 このファン制御システムでは、第1モータ の回転数が所定回転数よりも低くなると、第 2ファンの吸い込み側動圧に対抗できなくな ので、第2モータの回転数を低下させて第2フ ァンの吸い込み側動圧を下げる。一方、第1 ータの回転数が所定回転数よりも高いとき 、第2ファンの吸い込み側動圧に対抗して回 する余裕があるので、第2モータの回転数を 上昇させて第1モータの回転数低下による第1 ァンの風量低下を補うことができる。

 第15発明に係るファン制御システムは、第14 発明に係るファン制御システムであって、第 1モータ及び第2モータの回転数の低下幅は、 1ファンの負荷状態により決定される。
 このファン制御システムでは、負荷状態に じて回転数の低下幅が決まるので、早期に 負荷の解消が行なわれると共に、必要以上 回転数を低下させることによる過剰な風量 下が防止される。

 第16発明に係るファン制御システムは、第14 発明又は第15発明に係るファン制御システム あって、第1モータの回転数の低下幅と第2 ータの回転数の低下幅とが、異なる値であ 。
 このファン制御システムでは、第1モータ及 び第2モータの回転数の低下幅を異ならせる とによって、過負荷になっていない側のモ タの回転数の低下幅を小さくすることがで るので、風量の過剰な低下が防止される。

 第17発明に係るファン制御システムは、第14 発明から第16発明のいずれか1つに係るファン 制御システムであって、第2モータの回転数 上昇幅は、第1モータの回転数の低下幅と、 1ファン及び第2ファンに要求されている風 の総和とによって決定される。
 このファン制御システムでは、風量の過剰 低下を防止することができる。

 第18発明に係るファン制御システムは、第1 明から第17発明のいずれか1つに係るファン 御システムであって、第1ファン及び第2フ ンが、同一の空気流路内に設置されている
 このファン制御システムでは、隣接するフ ンに不必要な負荷が作用しないように制御 れているので、第1ファン及び第2ファンが 一の空気流路内に設置されるときでも、フ ン同士を仕切る必要がなく、簡単な構造と る。

 第19発明に係る空調機は、第1発明から第18 明に係るファン制御システムを備えている
 この空調機では、ファンの停止が抑制され ので、空調機の過度な性能低下が防止され 。

 第1発明に係るファン制御システムでは、制 御部が、第1モータの運転を停止させる際に 2モータの運転も停止させるので、第1ファン が第2ファンの吸い込み側の動圧によって逆 転すること、或は逆回転方向の負荷を受け ことがなく、第1ファンの再起動が容易にな 。
 第2発明に係るファン制御システムでは、第 1ファンと第2ファンがほぼ同時に回転を始め ので、一方のファンの吸い込み側動圧で他 のファンが逆回転すること、或は逆回転方 の負荷を受けることが防止される。
 第3発明に係るファン制御システムでは、第 1モータ及び第2モータを停止状態から再起動 せることができるので、各モータに不必要 負荷が掛からない。
 第4発明に係るファン制御システムでは、停 止後も慣性力によって第1モータ及び第2モー が回転している場合、或は第1ファン及び第 2ファンが自然風を受けて停止できず第1モー 及び第2モータが回転している場合、各モー タの回転数が起動可能な回転数になるまで待 機させることができるので、各モータに掛か る負荷が軽減される。

 第5発明に係るファン制御システムでは、起 動時に第1モータ及び第2モータに流れる電流 許容範囲内に収まる、或は起動時に第1モー タ及び第2モータから発生する誘起電圧によ 昇圧される直流電圧が許容範囲内に収まる で、各モータ及び各モータのインバータ回 及び整流回路へのダメージが軽減される。
 第6発明に係るファン制御システムでは、第 1モータ及び第2モータの運転が停止された後 各モータが慣性力で回転している場合、各 ータの運転停止後に所定時間待機させるこ によって、各モータが再起動できる範囲ま 回転数を低下させることができる。
 第7発明に係るファン制御システムでは、起 動時に第1モータ及び第2モータに流れる電流 許容範囲内に収まる、或は起動時に第1モー タ及び第2モータから発生する誘起電圧によ 昇圧される直流電圧が許容範囲内に収まる で、各モータ及び各モータのインバータ回 及び整流回路へのダメージが軽減される。

 第8発明に係るファン制御システムでは、第 1モータの回転数が低下すると、第2ファンの い込み側動圧による第1ファンを逆回転させ ようとする負荷に対抗できなくなるので、第 2モータの回転数を低下させて、第1ファンを 回転させようとする負荷を軽減する。
 第9発明に係るファン制御システムでは、負 荷状態に応じて回転数の低下幅が決まるので 、過負荷の解消が容易に行なわれると共に、 必要以上に回転数を低下させることによる過 剰な風量低下が防止される。
 第10発明に係るファン制御システムでは、 1モータ及び第2モータの回転数の低下幅を異 ならせることによって、過負荷になっていな い側のモータの回転数の低下幅を小さくする ことができるので、風量の過剰な低下が防止 される。

 第11発明に係るファン制御システムでは、 1モータの回転数低下によって第1モータの過 負荷を解消しながら、第2モータの回転数上 によって第1モータの回転数低下による第1フ ァンの風量不足を補う。
 第12発明に係るファン制御システムでは、 荷状態に応じて回転数の低下幅が決まるの 、早期に過負荷の解消が行なわれると共に 必要以上に回転数を低下させることによる 剰な風量低下が防止される。
 第13発明に係るファン制御システムでは、 量の過剰な低下が防止される。
 第14発明に係るファン制御システムでは、 1モータの回転数が所定回転数よりも高いと は、第2ファンの吸い込み側動圧に対抗して 回転する余裕があるので、第2モータの回転 を上昇させて第1モータの回転数低下による 1ファンの風量低下を補うことができる。

 第15発明に係るファン制御システムでは、 荷状態に応じて回転数の低下幅が決まるの 、早期に過負荷の解消が行なわれると共に 必要以上に回転数を低下させることによる 剰な風量低下が防止される。
 第16発明に係るファン制御システムでは、 1モータ及び第2モータの回転数の低下幅を異 ならせることによって、過負荷になっていな い側のモータの回転数の低下幅を小さくする ことができるので、風量の過剰な低下を防止 することができる。
 第17発明に係るファン制御システムでは、 量の過剰な低下を防止することができる。
 第18発明に係るファン制御システムでは、 接するファンに不必要な負荷が作用しない うに制御されているので、第1ファン及び第2 ファンが同一の空気流路内に設置されるとき でも、ファン同士を仕切る必要がなく、簡単 な構造となる。

 第19発明に係る空調機では、ファンの停 が抑制されるので、空調機の過度な性能低 が防止される。

本発明の実施形態に係るファン制御シ テムを使った空調機室外機の構成図。 同ファン制御システムの回路図。 ファン停止及び再起動制御のフローチ ート。 ファン過負荷回避制御のフローチャー 。 第1変形例のファン停止及び再起動制御 のフローチャート。 第2変形例のファン停止及び再起動制御 のフローチャート。 第2実施形態におけるファン過負荷回避 制御のフローチャート。 第3実施形態におけるファン過負荷回避 制御のフローチャート。

符号の説明

4 制御部
21 第1ファン
22 第2ファン
31 第1モータ
32 第2モータ

 以下図面を参照しながら、本発明の実施形 について説明する。なお、以下の実施形態 、本発明の具体例であって、本発明の技術 範囲を限定するものではない。
 〔第1実施形態〕
 <ファン制御システム>
 図1は、本発明の実施形態に係るファン制御 システムを使った空調機室外機の構成図であ る。図1において、空調機室外機2の上部には 第1ファン21と第2ファン22とが配置されてお 、それらは隣接している。第1ファン21は第1 モータ31の回転軸に直結されており、第2ファ ン22は第2モータ32の回転軸に直結されている 第1モータ31及び第2モータ32の回転数は、イ バータで制御されており、回転数及び加速 の変更が容易である。

 制御部4は、空調機室外機2の所定の電装品 に収納されており、第1モータ31及び第2モー 32の回転数を制御する。室外熱交換器13は、 空調機室外機2の側壁に沿って配置されてい 。空調機室外機2の側壁には、吸込口20が形 されており、第1ファン21及び第2ファン22が 転することによって、空気が吸込口20から吸 込まれ室外熱交換器13を通過して第1ファン21 び第2ファン22に到達し、空調機室外機2の上 方へ吹き出される。
 <制御回路>
 図2は、ファン制御システムの回路図である 。図2において、制御部4は、第1モータ31及び 2モータ32の回転数を制御するために、2つの 整流回路41,42と、2つの駆動回路51,52と、2つの インバータ回路61,62とを有している。制御部4 は、2つの駆動回路51,52を制御するマイコン40 さらに有している。マイコン40は、CPUとメ リを内蔵している。第1モータ31及び第2モー 32は、ブラシレスDCモータであり、インバー タ回路61,62から電圧供給される固定子と、固 子に対向するマグネットを有する回転子と ら成る。

 整流回路41,42は、6つのダイオードから成る リッジ回路であり、電源10の交流電圧から 流電圧を生成してインバータ回路61,62に供給 する。インバータ回路61,62は、6つのトランジ スタからなるブリッジ回路であり、駆動回路 51,52から各トランジスタへ駆動信号が入力さ る。
 第1回転数センサ71は第1モータ31の回転数を 出する。第1モータ31の固定子には、ホール 子が組み込まれており、第1回転数センサ71 、そのホール素子を介して第1モータ31の回 子の回転数を検出することができる。同様 、第2回転数センサ72は第2モータ32の回転数 検出する。第2モータ32の固定子には、ホー 素子が組み込まれており、第2回転数センサ 72は、そのホール素子を介して第2モータ32の 転子の回転数を検出することができる。

 本実施形態では、第1ファン21及び第2ファン 22の回転数は、第1モータ31及び第2モータ32の 転数で代用される。マイコン40は、第1回転 センサ71及び第2回転数センサ72からの検出 号を監視しながら、第1ファン21及び第2ファ 22が所定の回転数になるように、インバー 回路61,62の各トランジスタへ駆動信号を入力 させる。
 <ファン停止及び再起動制御>
 同一空気流路に複数のファンが使用されて る空調機室外機では、全てのファンが回転 ているときに、1つのファンが過負荷となり 停止した場合、停止したファンは、回転して いるファンの吸い込み側動圧によって逆回転 し、或いは逆回転方向の負荷を受けて再起動 が困難になる。それを回避するために、この ファン制御システムでは、ファン停止及び再 起動制御を行なっている。以下、図面を参照 しながらファン停止及び再起動制御について 説明する。

 図3は、ファン停止及び再起動制御のフロー チャートである。図3において、マイコン40は 、ステップS1で第1ファン21又は第2ファン22が 負荷によって異常停止しているか否かを判 する。異常停止している場合は、ステップS 2へ進み、異常停止していない側のファンの 転を停止させて、第1ファン21及び第2ファン2 2が共に運転を停止した状態にする。
 ステップS3では、第1ファン21及び第2ファン2 2の回転が停止したか否かを判定する。第1フ ン21及び第2ファン22の運転を停止しても、 性力で回転している場合や、自然風によっ 正転又は逆転方向に回転している場合があ 。そのような状態で各モータを再起動させ と、逆転方向の負荷によってモータ電流が 加したり、正転方向の負荷によってファン 狙いの回転数を超えて回転することで、過 流、過電圧、脱調などの不具合が発生して 常停止する場合がある。ステップS3での判定 がYesになったときは、ステップS4へ進み、第1 ファン21及び第2ファン22に再起動動作を開始 せる。

 以上のように、ファン停止及び再起動制御 は、同一空気流路で使用される複数のファ のうち、1つでも異常停止した場合は、マイ コン40が、全てのファンを一旦停止させて再 動動作を行わせる。
 <ファン過負荷回避制御>
 上記のファン停止及び再起動制御は、ファ が過負荷によって異常停止した場合の制御 あるが、実際の運転において、ファンの停 は室外熱交換器13の熱交換量を減少させ空 機室外機2の運転性能を低下させるので、可 な限りファンの停止を回避することが好ま い。このファン制御システムでは、ファン 過負荷となったとき、ファンをすぐに停止 せずに、過負荷の解消を図るファン過負荷 避制御を行なっている。以下、図面を参照 ながらファン過負荷回避制御について説明 る。

 図4は、ファン過負荷回避制御のフローチャ ートである。図4において、マイコン40は、ス テップS11で第1ファン21又は第2ファン22が過負 荷になっているか否かを判定する。過負荷を 検出した場合はステップS12へ進み、過負荷を 検出しなかった場合は引き続き過負荷の監視 を行なう。
 ステップS12では、第1ファン21の回転数N1を 定数低下させ、第2ファン22の回転数N2も所定 数低下させる。制御部4は、過負荷となった ァンの回転数を低下させることによって過 荷の解消を図るとともに、隣接するファン 回転数をも低下させて、隣接するファンの い込み側動圧による負荷を抑制している。
 第1モータ31及び第2モータ32の回転数の低下 は、過負荷となっているファンの負荷状態 より決定されており、これによって、過負 の解消が容易に行なわれる。本実施形態で 、風量の過剰な低下を防止するために、過 荷となっていないファンの回転数の低下幅 可能な限り抑制されており、その結果、第1 モータ31の回転数の低下幅と第2モータ32の回 数の低下幅とは異なる値になる。

 以上のように、本実施形態のファン過負荷 避制御では、同一空気流路で使用される複 のファンのうち、1つでも過負荷になった場 合は、マイコン40が、全てのファンの回転数 低下させる。
 〔第1実施形態の第1変形例〕
 第1実施形態のファン停止及び再起動制御で は、第1モータ31及び第2モータ32の回転の停止 が、第1モータ31及び第2モータ32を再起動させ る条件となっている。しかし、第1ファン21及 び第2ファン22が自然風を受けている場合は、 回転が維持されるので停止するまで待機する のは不合理である。そこで、第1変形例では 回転数が所定の回転数以下になったときに 起動を許可する制御を行なっている。以下 図面を参照しながら説明する。

 <ファン停止及び再起動制御>
 図5は、第1変形例のファン停止及び再起動 御のフローチャートである。図5において、 イコン40は、ステップS101で第1ファン21又は 2ファン22が過負荷によって異常停止してい か否かを判定する。異常停止している場合 、ステップS102へ進み、異常停止していない 側のファンの運転を停止させて、第1ファン21 及び第2ファン22が共に運転を停止した状態に する。
 ステップS103では、第1ファン21及び第2ファ 22の回転が所定回転数以下になったか否かを 判定する。第1ファン21及び第2ファン22の運転 を停止しても、慣性力で回転している場合や 、自然風によって正転又は逆転方向に回転し ている場合がある。そのような状態で各モー タを再起動させると、逆転方向の負荷によっ てモータ電流が増加したり、正転方向の負荷 によってファンが狙いの回転数を超えて回転 することで、過電流、過電圧、脱調などの不 具合が発生して異常停止する場合がある。

 しかし、その回転数が実験によって、再起 動作を開始させても異常停止することはな と確認されている所定回転数以下ならば、 全に起動させることができる。ステップS103 での判定がYesになったときは、ステップS104 進み、第1ファン21及び第2ファン22の再起動 作を開始させる。
 〔第1実施形態の第2変形例〕
 第1変形例のファン停止及び再起動制御では 、第1モータ31及び第2モータ32の回転数が所定 回転数以下となることが、第1モータ31及び第 2モータ32を再起動させる条件となっているが 、同様の効果を得る手段として、第2変形例 は、第1モータ31及び第2モータ32の運転を停 してから所定時間待機した後に再起動を許 する制御を行なっている。以下、図面を参 しながら説明する。

 <ファン停止及び再起動制御>
 図6は、第2変形例のファン停止及び再起動 御のフローチャートである。図6において、 イコン40は、ステップS201で第1ファン21又は 2ファン22が過負荷によって異常停止してい か否かを判定する。異常停止している場合 、ステップS202へ進み、異常停止していない 側のファンの運転を停止させて、第1ファン21 及び第2ファン22が共に運転を停止した状態に する。
 ステップS203では、第1ファン21及び第2ファ 22の運転を停止させてから所定時間が経過し たか否かを判定する。モータは、第1ファン21 及び第2ファン22の運転を停止した後でも、慣 性力で回転している場合や、自然風によって 正転又は逆転方向に回転している場合がある 。回転数が安全な範囲まで低下していない状 態で各モータを再起動させると、逆転方向の 負荷によってモータ電流が増加したり、正転 方向の負荷によってファンが狙いの回転数を 超えて回転することで、過電流、過電圧、脱 調などの不具合が発生して異常停止する場合 がある。

 しかし、実験によって、再起動動作を開始 せても異常停止することはないと確認され いる所定時間を経過した後であるならば、 転数も安全な範囲まで低下しているので、 全に起動させることができる。ステップS203 での判定がYesになったときは、ステップS204 進み、第1ファン21及び第2ファン22に再起動 作を開始させる。
 <第1実施形態の特徴>
 (1)
 このファン制御システムでは、制御部4が、 第1モータ31を停止させる際に第2モータ32も停 止させるので、第1ファン21が第2ファン22の吸 い込み側の動圧によって逆回転することがな く、或いは逆回転方向の負荷を受けることが なく、第1ファン21の再起動が容易になる。同 様に、制御部4が、第2モータ32を停止させる に第1モータ31も停止させるので、第2ファン2 2が第1ファン21の吸い込み側の動圧によって 回転することがなく、或いは逆回転方向の 荷を受けることがなく、第2ファン22の再起 が容易になる。また、第1モータ31及び第2モ タ32の起動動作が同時に開始されるので、 1ファン21と第2ファン22がほぼ同時に回転を め、一方のファンの吸い込み側動圧で他方 ファンが逆回転する、或いは逆回転方向の 荷を受けることが防止される。

 (2)
 このファン制御システムでは、過負荷によ て第1モータ31の回転数を低下させなければ らない状態になったとき、制御部4は、第1 ータ31の回転数を低下させるとともに第2モ タ32の回転数を低下させて、第1ファン21を逆 回転させようとする負荷を軽減している。同 様に、過負荷によって第2モータ32の回転数を 低下させなければならない状態になったとき 、制御部4は、第2モータ32の回転数を低下さ るとともに第1モータ31の回転数を低下させ 、第2ファン22を逆回転させようとする負荷 軽減している。
 〔第2実施形態〕
 上記第1実施形態のファン過負荷回避制御で は、1つのファンが過負荷になったときに、 のファンの回転数を無条件で低下させて過 荷を回避する制御を採用しているが、風量 確保するために、過負荷となっていないフ ンの回転数を可能な範囲で上昇させる制御 行なってもよい。

 <ファン過負荷回避制御>
 図7は、第2実施形態におけるファン過負荷 避制御のフローチャートである。図7におい 、マイコン40は、ステップS21で第1ファン21 過負荷になっているか否かを判定する。過 荷を検出した場合はステップS22へ進み、過 荷を検出しなかった場合はステップS26へ進 。
 ステップS22では、第1ファン21の回転数N1を 定数低下させ、第2ファン22の回転数N2を所定 数上昇させる。ここでは、第1ファン21の回転 数を低下させることによって第1ファン21の過 負荷の解消を図るとともに、第2ファン22の回 転数を上昇させることによって第1ファン21の 回転数低下で減少した風量を補う。
 第1モータ31の回転数の低下幅は、第1ファン 21の負荷状態により決定されており、負荷状 に応じて回転数の低下幅が決まるので、早 に過負荷の解消が行なわれる。また、第2モ ータ32の回転数の上昇幅は、風量の過剰低下 防止するために、第1モータ31の回転数の低 幅と、第1ファン21及び第2ファン22に要求さ る風量の総和とによって決定されている。

 しかし、ステップS22で第1ファン21の回転数 低下しても、第2ファン22の回転数上昇で吸 込み側動圧が増え、第1ファン21を逆回転さ ようとする負荷によって、第1ファン21の過 荷が解消されない可能性がある。そのため ステップS23では、第1ファン21の過負荷が解 されたか否かを判定する。過負荷が解消さ ている場合はステップS24に進み、過負荷が 消されていない場合はステップS22に戻る。
 また、ステップS22で第1ファン21の過負荷が 消されても、第2ファン22の回転数上昇で第2 ファン22が過負荷となる可能性もある。その め、ステップS24では、第2ファン22が過負荷 なっているか否かを判定する。第2ファン22 過負荷を検出した場合はステップS25へ進み 第2ファン22の回転数N2を所定数低下させ、 2ファン22の過負荷の解消を行なう。過負荷 検出しなかった場合は制御を終了する。

 なお、ステップS21で第1ファン21の過負荷を 出しなかった場合は、ステップS26へ進み第2 ファン22が過負荷となっているか否かを判定 る。ここで、過負荷を検出した場合はステ プS27へ進み、過負荷を検出しなかった場合 ステップS21へ戻る。
 ステップS27では、第2ファン22の回転数N2を 定数低下させ、第1ファン21の回転数N1を所定 数上昇させる。ここでは、第2ファン22の回転 数を低下させることによって第2ファン22の過 負荷の解消を図るとともに、第1ファン21の回 転数を上昇させることによって第2ファン22の 回転数低下で減少した風量を補う。
 第2モータ32の回転数の低下幅は、第2ファン 22の負荷状態により決定されており、負荷状 に応じて回転数の低下幅が決まるので、早 に過負荷の解消が行なわれる。また、第1モ ータ31の回転数の上昇幅は、風量の過剰低下 防止するために、第2モータ32の回転数の低 幅と、第1ファン21及び第2ファン22に要求さ る風量の総和とによって決定されている。

 しかし、ステップS27で第2ファン22の回転数 低下しても、第1ファン21の回転数上昇で吸 込み側動圧が増え第2ファン22を逆回転させ うとする負荷によって、第2ファン22の過負 が解消されない可能性がある。そのため、 テップS28では、第2ファン22の過負荷が解消 れたか否かを判定する。過負荷が解消され いる場合はステップS29に進み、過負荷が解 されていない場合はステップS27に戻る。
 また、ステップS27で第2ファン22の過負荷が 消されても、第1ファン21の回転数上昇で第1 ファン21が過負荷となる可能性もある。その め、ステップS29で、第1ファン21が過負荷と っているか否かを判定する。第1ファン21の 負荷を検出した場合はステップS30へ進み、 1ファン21の回転数N1を所定数低下させ、第1 ァン21の過負荷の解消を行なう。過負荷を 出しなかった場合は制御を終了する。

 以上のように、第2実施形態におけるファン 過負荷回避制御では、マイコン40が、過負荷 なったファンの回転数を低下させて過負荷 回避しながら、隣接するファンの回転数を 能な限り上昇させて低下した風量を補う。
 <第2実施形態の特徴>
 このファン制御システムでは、過負荷によ て第1モータ31の回転数を低下させなければ らない状態になったとき、制御部4は、第1 ータ31の回転数を低下させるとともに第2モ タ32の回転数を上昇させて、第1モータ31の過 負荷を解消しながら、第1ファン21の風量不足 を補う。同様に、過負荷によって第2モータ32 の回転数を低下させなければならない状態に なったとき、制御部4は、第2モータ32の回転 を低下させるとともに第1モータ31の回転数 上昇させて、第2モータ32の過負荷を解消し がら、第2ファン22の風量不足を補う。

 〔第3実施形態〕
 第3実施形態のファン過負荷回避制御では、 第2実施形態と同様に、風量を確保する目的 、過負荷となっていないファンの回転数を 能な範囲で上昇させる制御を行なっている
 <ファン過負荷回避制御>
 図8は、第3実施形態におけるファン過負荷 避制御のフローチャートである。図8におい 、マイコン40は、ステップS31で第1ファン21 過負荷となっているか否かを判定する。過 荷を検出した場合はステップS32へ進み、過 荷を検出しなかった場合はステップS36へ進 。
 ステップS32では、第1ファン21の回転数を所 数低下させ、第1ファン21の過負荷の解消を る。ステップS33では、第1ファン21の低下さ た後の回転数N1が所定回転数Nc1を下回って るか否かを判定する。ここでは、隣接する 2ファン22の吸い込み側動圧に対向できる回 数が所定回転数Nc1として予め設定されてお 、低下後の回転数が、所定回転数Nc1を下回 ていれば、第2ファン22の回転数を上昇させ と第1ファン21の過負荷は解消されない。

 ステップS33での判定がYesの場合は、ステッ S34へ進み第2ファン22の回転数を所定数低下 せる。第1モータ31及び第2モータ32の回転数 低下幅は、第1ファン21の負荷状態により決 されており、早期に過負荷の解消が行なわ る。ここで、風量の過剰な低下を防止する めに、過負荷となっていない第2モータ32の 転数の低下幅は可能な限り抑制されており 第1モータ31の回転数の低下幅と第2モータ32 回転数の低下幅とは異なる値となる。
 ステップS33での判定がNoの場合は、ステッ S35へ進み第2ファン22の回転数を所定数上昇 せて、低下した風量を補う。第2モータ32の 転数の上昇幅は、第1モータ31の回転数の低 幅と、第1ファン21及び第2ファン22に要求さ ている風量の総和とによって決定されてい ので、風量の過剰な低下が防止される。

 なお、ステップS31で過負荷を検出しなかっ 場合はステップS36へ進み、第2ファン22が過 荷となっているか否かを判定する。Yesの場 はステップS37へ進み、Noの場合はスタート 戻る。
 ステップS37では、第2ファン22の回転数を所 数低下させ、第2ファン22の過負荷の解消を る。ステップS38では、第2ファン22の低下さ た後の回転数N2が所定回転数Nc2を下回って るか否かを判定する。ここでは、隣接する 1ファン21の吸い込み側動圧に対向できる回 数が所定回転数Nc2として予め設定されてお 、低下後の回転数が、所定回転数Nc2を下回 ていれば、第1ファン21の回転数を上昇させ と第2ファン22の過負荷は解消されない。
 ステップS38での判定がYesの場合は、ステッ 39へ進み第1ファン21の回転数を所定数低下 せる。第1モータ31及び第2モータ32の回転数 低下幅は、第1ファン21の負荷状態により決 されており、早期に過負荷の解消が行なわ る。ここで、風量の過剰な低下を防止する めに、過負荷となっていない第1モータ31の 転数の低下幅は可能な限り抑制されており 第1モータ31の回転数の低下幅と第2モータ32 回転数の低下幅とは異なる値となる。

 ステップS38での判定がNoの場合は、ステッ S40へ進み第1ファン21の回転数を所定数上昇 せて、低下した風量を補う。第1モータ31の 転数の上昇幅は、第2モータ32の回転数の低 幅と、第1ファン21及び第2ファン22に要求さ ている風量の総和とによって決定されてい ので、風量の過剰な低下が防止される。
 以上のように、第3実施形態におけるファン 過負荷回避制御では、隣接するファンの吸い 込み側動圧に対向できる所定回転数を予め設 定しておき、マイコン40が、過負荷になった ァンの回転数を低下させて過負荷を回避し がら、回転数低下後でも所定回転数を上回 ているときは、隣接するファンの回転数を 昇させて低下した風量を補う。一方、回転 低下によって所定回転数を下回ったときは 隣接するファンの回転数を低下させる。

 <第3実施形態の特徴>
 このファン制御システムでは、過負荷によ て第1モータ31の回転数を低下させなければ らない状態になったとき、制御部4は、第1 ータ31の回転数を低下させ、低下させた第1 ータ31の回転数が所定回転数より低いときは 第2モータ32の回転数を低下させ、低下させた 第1モータ31の回転数が所定回転数より高いと きは第2モータ32の回転数を上昇させる。つま り、第1ファン21の回転数が所定回転数よりも 低くなると、第2ファン22の吸い込み側動圧に 対抗できなくなるので、第2ファン22の回転数 を低下させて第2ファン22の吸い込み側動圧を 下げる。一方、第1ファン21の回転数が所定回 転数よりも高いときは、第2ファン22の吸い込 み側動圧に対抗して回転する余裕があるので 、第2ファン22の回転数を上昇させて第1ファ 21の回転数低下による風量低下を補う。

 同様に、過負荷によって第2モータ32の回転 を低下させなければならない状態になった き、制御部4は、第2モータ32の回転数を低下 させ、低下させた第2モータ32の回転数が所定 回転数より低いときは第1モータ31の回転数を 低下させ、低下させた第2モータ32の回転数が 所定回転数より高いときは第1モータ31の回転 数を上昇させる。つまり、第2ファン22の回転 数が所定回転数よりも低くなると、第1ファ 21の吸い込み側動圧に対抗できなくなるので 、第1ファン21の回転数を低下させて第1ファ 21の吸い込み側動圧を下げる。一方、第2フ ン22の回転数が所定回転数よりも高いときは 、第1ファン21の吸い込み側動圧に対抗して回 転する余裕があるので、第1ファン21の回転数 を上昇させて第2ファン22の回転数低下による 風量低下を補う。
 第1実施形態、第2実施形態および第3実施形 では、同一空気流路内に2つのファンが設置 されている例を用いて説明したが、ファンは 2つに限定されるものではなく、ファンが多 の場合でも同様の制御を行なうことによっ 、全てのファンを適切に制御することがで る。

 以上のように、本発明によれば、複数の 接するファンの少なくともいずれか一方が 負荷になったときに、そのファンを停止さ ずに過負荷の解消を図ることができるので 複数のファンを制御する、空調機やファン ィルタユニットに有用である。