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Title:
FASTENING STRUCTURE AND WIND REGULATOR HAVING FASTENING STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/174931
Kind Code:
A1
Abstract:
This wind regulator (1) is provided with: a guide rail (2); a carrier plate (3) sliding on the guide rail (2); a drum (6) rotationally driven by a motor (5); and a drum housing in which a through-hole (730) into which a metallic nut (11) is press-fitted is formed, wherein a recessed section (73b) that has a gap interposed between the recessed section (73b) and the motor housing (8) is formed in an opening edge section (73c) of a third fastening part (73) of the drum housing (7).

Inventors:
YAMAZAKI YUKIHIDE (JP)
SHIMIZU HIROKI (JP)
MURATA WATARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/001752
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
January 20, 2020
Export Citation:
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Assignee:
JOHNAN MFG INC (JP)
International Classes:
E05F11/38; B60J1/17; E05F15/689; F16B4/00; F16B5/02; F16B35/04; F16B37/04
Foreign References:
JP2005282679A2005-10-13
JP2007187282A2007-07-26
JPS5096284U1975-08-12
JP2015169304A2015-09-28
JPS5737113A1982-03-01
Attorney, Agent or Firm:
HIRATA & PARTNERS (JP)
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Claims:
\¥02020/174931 13 卩(:171?2020/001752

請求の範囲

[請求項 1 ] 金属製の締結部材を用いて、 前記締結部材が圧入される圧入孔が形成 された樹脂部材と、 前記樹脂部材と接する相手部材とを締結する締結 構造であって、

前記相手部材によって閉塞される前記圧入孔の開口縁部には、 前記相 手部材との間で隙間が介在する凹部が形成されている、

締結構造。

[請求項 2] 前記凹部は、 前記開口縁部に沿って周方向に延在した溝であり、 前記 圧入孔の中心軸線に沿って見た前記溝の外枠の形状が円形である、 請求項 1 に記載の締結構造。

[請求項 3] 前記凹部は、 前記開口縁部に沿って所定の間隔で配列した複数の溝で ぁる、

請求項 1 に記載の締結構造。

[請求項 4] 請求項 1乃至 3の何れか 1項に記載の締結構造を備えたウインドレギ ユ レータであって、

車両の窓ガラスの昇降方向に沿って設けられるガイ ドレールと、 前記ガイ ドレールと摺動して前記窓ガラスと共に移動するキヤリアブ レートと、

前記キヤリアプレートを牽引するケーブルと、

モータによって回転駆動するドラムと、 を備え、

前記樹脂部材は、 前記ドラムを収容するドラムハウジングである、 ウインドレギユレータ。

Description:
\¥0 2020/174931 1 ?<:17 2020 /001752

明 細 書

発明の名称 :

締結構造及び締結構造を備えたウインドレ ギュレータ

技術分野

[0001 ] 本発明は、 締結構造及び締結構造を備えたウインドレギ ュレータに関する。

背景技術

[0002] 窓ガラスの昇降方向に沿って設けられるガイ ドレールと、 ガイ ドレールに摺 動して案内されるキヤリアプレートと、 キヤリアブレートを牽引するワイヤ と、 モータによって回転駆動するドラムを収容す る樹脂製のドラムハウジン グと、 モータを保持してドラムハウジングに締結さ れるモータハウジングと 、 ドラムハウジングに形成された圧入孔に圧入 された締結部材により、 ドラ ムハウジングとモータハウジングとが締結さ れる締結構造と、 を備えたウイ ンドレギュレータが知られている (例えば、 特許文献 1参照) 。

先行技術文献

特許文献

[0003] 特許文献 1 :特開 2 0 1 5 - 1 6 9 3 0 4号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004] 特許文献 1 に記載のウインドレギュレータでは、 締結部材を貫通孔に圧入す る際に貫通孔の内面が削り取られ、 モータハウジングが接するドラムハウジ ングの締結面上にバリが生じることがある。 この結果、 ドラムハウジングと モータハウジングとの間にバリが挟まって、 締結部材の締結力が低下するお それがある。

[0005] そこで、 本発明では、 締結部材の締結力の低下を防止することがで きる締結 構造及びその締結構造を備えたウインドレギ ュレータを提供することを目的 とする。 \¥02020/174931 2 卩(:171?2020/001752

課題を解決するための手段

[0006] 本発明の一実施形態による締結構造は、 金属製の締結部材を用いて、 前記締 結部材が圧入される圧入孔が形成された樹脂 部材と、 前記樹脂部材と接する 相手部材とを締結する締結構造であって、 前記相手部材によって閉塞される 前記圧入孔の開口縁部には、 前記相手部材との間で隙間が介在する凹部が 形 成されている。

[0007] また、 本発明の他の実施形態によるウインドレギユ レータは、 上記課題を解 決することを目的として、 前記の締結構造を備えたウインドレギユレー タで あって、 車両の窓ガラスの昇降方向に沿って設けられ るガイ ドレールと、 前 記ガイ ドレールと摺動して前記窓ガラスと共に移動 するキャリアブレートと 、 前記キャリアプレートを牽引するケーブルと 、 モータによって回転駆動す るドラムと、 を備え、 前記樹脂部材は、 前記ドラムを収容するドラムハウジ ングである。

発明の効果

[0008] 本発明の一実施形態によれば、 締結部材の締結力の低下を防止することがで きる締結構造及びウインドレギユレータを提 供することができる。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1]図 1は、 本実施の形態に係るウインドレギユレータ、 及びウインドレギ ユレータが設けられる車両のドアを示す全体 概略図である。

[図 2]図 2は、 本実施の形態に係るウインドレギユレータの 構成を示す正面図 である。

[図 3]図 3は、 本実施の形態に係るウインドレギユレータの 構成を示す右側面 図である。

[図 4八]図 4八は、 本実施の形態に係るドラムハウジングの構成 を示す正面図 である。

[図 48]図 4巳は、 本実施の形態に係るドラムハウジングの構成 を示す背面図 である。

[図 5八]図 5八は、 本実施の形態に係るドラムハウジングの構成 を示す正面の \¥02020/174931 3 卩(:171?2020/001752

斜視図である。

[図 58]図 5巳は、 本実施の形態に係るドラムハウジングの構成 を示す背面の 斜視図である。

[図 6八]図 6八は、 ドラムハウジングの第 3の締結部の構成を示す斜視図であ る。

[図 68]図 6巳は、 ナツ トがドラムハウジングに圧入された状態のド ラムハウ ジングの第 3の締結部の構成を示す斜視図である。

[図 7八]図 7八は、 ドラムハウジングの第 4の締結部の構成を示す斜視図であ る。

[図 78]図 7巳は、 ボルトがドラムハウジングに圧入された状態 のドラムハウ ジングの第 4の締結部の構成を示す斜視図である。

[図 8]図 8は、 ドラムハウジングの第 3の締結部の構成を示す説明図であって 、 図 4八における八 _八線に沿って切断した断面図である。

[図 9]図 9は、 ドラムハウジングの第 4の締結部の構成を示す説明図であって 、 図 4八における巳 _巳線に沿って切断した断面図である。

[図 10八]図 1 〇八は、 変形例に係るドラムハウジングの構成を示す 斜視図であ る。

[図 108]図 1 〇巳は、 変形例に係るナツ トがドラムハウジングに圧入された状 態のドラムハウジングの構成を示す斜視図で ある。

発明を実施するための形態

[0010] [実施の形態]

本実施の形態に係るウインドレギユレータは 、 例えば自動車のドアの窓ガラ スを昇降するための装置であり、 自動車のドアパネルに取り付けられて使用 される。

[001 1] (ウインドレギユレータ 1の概要)

図 1は、 本実施の形態に係るウインドレギユレータ 1、 及びウインドレギユ レータ 1が設けられる車両のドア 9を示す全体概略図である。 図 2は、 ウイ ンドレギユレータ 1の構成を示す全体図である。 なお、 図 1は、 窓ガラス 9 \¥02020/174931 4 卩(:171?2020/001752

〇の全閉状態を示し、 ドア 9及び窓枠を二点鎖線で示す。 またさらに図 1 に おいて、 紙面の左側を車両前後方向の前方側、 紙面の右側を車両前後方向の 後方側とする。 図 2は、 ウインドレギユレータ 1の構成を示す正面図あり、 車両の車幅方向に沿って車室外側から車室内 側を見た場合の正面図である。 図 3は、 ウインドレギユレータ 1の構成を示す右側面図である。

[0012] 図 1及び図 2に示すように、 ウインドレギユレータ 1は、 車両のドア 9に設 けられた図略のドアパネル内に格納され、 窓ガラス 9 0の昇降方向に沿って 設けられたガイ ドレール 2と、 ガイ ドレール 2と摺動して窓ガラス 9 0と共 に移動するキャリアブレート 3と、 キャリアブレート 3を牽引する上昇側ケ —ブル 4 1及び下降側ケーブル 4 2と、 上昇側ケーブル 4 1及び下降側ケー ブル 4 2の巻き取り及び繰り出しを行うための駆動 を発生する駆動部 1 0 と、 を備えて概略構成されている。

[0013] ガイ ドレール 2は、 長板状の金属板を所定の曲率で折り曲げて形 成され、 ド ア 9に対して車両前後方向の後方側に傾いて配 されている。

[0014] キャリアプレート 3は、 例えばポリアセタール等の樹脂によって形成 された 板状の部材である。 キャリアプレート 3には、 窓ガラス 9 0上昇側ケーブル 4 1の一端及び下降側ケーブル 4 2の一端がそれぞれ連結されている。

[0015] (上昇側ケーブル及び下降側ケーブル)

上昇側ケーブル 4 1は、 一端部がキャリアプレート 3に連結され、 ガイ ドレ —ル 2の上端に配置されたプーリ _ 2 4を介して、 他端部が後述する駆動部 1 0のドラム 6に連結されている。 下降側ケーブル 4 2は、 一端部がキャリ アブレート 3に連結され、 他端部がドラム 6に連結されている。 プーリー 2 4は、 ガイ ドレール 2の上端に固定されたプーリーブラケッ ト 2 4 0に軸支 されている。 プーリーブラケッ ト 2 4 0は、 ブラケッ ト用ボルト 9 0 0 (図 3に示す) によってドアパネルに固定されている。

[0016] (駆動部 1 0の構成)

駆動部 1 0は、 減速機付きのモータ 5と、 モータ 5によって回転駆動され、 回転することにより上昇側ケーブル 4 1及び下降側ケーブル 4 2の巻き取り \¥02020/174931 5 卩(:171?2020/001752

及び繰り出しを行う円筒状のドラム 6 (図 2において破線で示す) と、 ガイ ドレール 2の下端に設けられ、 モータ 5を保持すると共にドラム 6を収容す る樹脂製のドラムハウジング 7と、 ドラムハウジング 7に固定されてモータ 5を保持するモータハウジング 8と、 を有している。

[0017] モータハウジング 8は、 モータ 5の一部である図略の減速ギヤを収容するモ —夕収容部 8 4と、 後述するドラムハウジング 7のドラム収容部 7 0 (図 4 八及び図 4巳参照) の開口を覆う ドラムカバー部 8 5と、 ドラムハウジング 7に締結される第 1乃至第 3の被締結部 8 1〜 8 3と、 を有している。

[0018] 図 3に示すように、 ドラムハウジング 7は、 車両の車幅方向における車室内 側に位置し、 モータハウジング 8は、 車両の車幅方向における車室外側に位 置している。 ドラムハウジング 7は、 ガイ ドレール 2の下端に嵌合している 。 また、 ドラムハウジング 7は、 ボルト 1 2によってドアパネル 9 1 (後述 する図 9参照) に固定されている。

[0019] (ドラムハウジングの詳細)

図 4八は、 ドラムハウジング 7の構成を示す正面図であり、 図 4巳は、 ドラ ムハウジング 7の構成を示す背面図である。 図 5八は、 ドラムハウジング 7 の構成を示す正面の斜視図であり、 図 5巳は、 ドラムハウジング 7の構成を 示す背面の斜視図である。

[0020] ドラムハウジング 7は、 ドラム 6を収容するドラム収容部 7 0と、 ガイ ドレ —ル 2の下端を支持する支持部 7 7と、 モータハウジング 8をドラムハウジ ング 7に締結するための第 1乃至第 3の締結部 7 1〜 7 3と、 ドラムハウジ ング 7をドアパネル 9 1 に締結するための第 4及び第 5の締結部 7 4 , 7 5 と、 を有している。

[0021 ] ドラム収容部 7 0は、 車両の車幅方向における車室外側に開口した 円筒状の 空間である。 ドラム収容部 7 0には、 ドラム 6を軸支する軸部 7 0 0が突出 して設けられている。 また、 ドラムハウジング 7には、 ドラム収容部 7 0に 連通して、 ドラム 6に巻き回された上昇側ケーブル 4 1、 下降側ケーブル 4 2を外部に導出するための第 1及び第 2導出溝 7 0 b 1 0〇がそれぞれ形 \¥02020/174931 6 卩(:171?2020/001752

成されている。

[0022] 第 1乃至第 5の締結部 7 1〜 7 5は、 ドラム収容部 7 0の周囲に配置されて いる。 第 1乃至第 3の締結部 7 1〜 7 3には、 金属製のナッ ト 1 1が揷入さ れる貫通孔 7 1 〇〜 7 3 0がそれぞれ形成されている。 第 4及び第 5の締結 部 7 4 , 7 5には、 金属製のボルト 1 2が揷入される貫通孔 7 4 0 , 7 5 0 がそれぞれ形成されている。

[0023] (第 1乃至第 3の締結部)

図 6八は、 ドラムハウジング 7の第 3の締結部 7 3の構成を示す斜視図であ り、 図 6巳は、 ナッ ト 1 1がドラムハウジング 7に圧入された状態のドラム ハウジングの第 3の締結部 7 3の構成を示す斜視図である。 なお、 第 1乃至 第 3の締結部 7 1〜 7 3は、 それぞれ同様の構成であるため、 説明の便宜上 、 以下において第 3の締結部 7 3を例に説明する。

[0024] 図 6八及び図 6巳に示すように、 第 3の締結部 7 3は、 略円筒状であり、 そ の中心軸線〇に沿った方向 (以下、 単に軸方向という) に交差する上端面が 、 モータハウジング 8に接触する締結面 7 3 3として形成されている。 図 6 八に示される第 3の締結部 7 3における貫通孔 7 3 0の軸方向における両端 側の開口のうち、 締結面 7 3 3側の開口は、 モータハウジング 8によって閉 塞される。

[0025] 貫通孔 7 3 0の開口 (後述する圧入口 7 3 1の開口) は、 第 3の締結部 7 3 を締結面 7 3 3側から軸方向に沿って見た形状が正六角形 である。 貫通孔 7 3 0には、 ナッ ト 1 1が圧入される際にナッ ト 1 1 を押し付けるための複 数 (実施の形態では 6つ) のリブ 7 3 0 3が形成されている。 6つのリブ 7 3 0 3は、 貫通孔 7 3 0の内面における六角形の各辺に相当する縁 中央部 にそれぞれ設けられている。 リブ 7 3 0 3は、 軸方向に沿って延在し、 軸方 向において締結面 7 3 3側の開口に近づくほど突出高さが徐々に高 なるよ うに形成されている。 ナッ ト 1 1が圧入される際に、 リブ 7 3 0 3がナッ ト 1 1の外面を押し付けることにより、 ナッ ト 1 1が貫通孔 7 3 0内において 強固に固定される。 \¥02020/174931 7 卩(:171?2020/001752

[0026] 第 3の締結部 7 3の開口縁部 7 3〇には、 モータハウジング 8との間で隙間 が介在する凹部 7 3匕が形成されている。 凹部 7 3匕は、 第 3の締結部 7 3 を軸方向に沿った見た場合に、 中心軸線〇を中心とした円の径方向において 締結面 7 3 3と貫通孔 7 3 0の開口との間に位置し、 締結面 7 3 3よりも軸 方向に窪んで形成されている。 開口縁部 7 3〇は、 貫通孔 7 3 0の軸方向に おける両側の開口のうち、 モータハウジング 8側に位置する開口の縁に設け られている。 本実施の形態では、 凹部 7 3匕は、 開口縁部 7 3〇に沿って、 中心軸線〇を中心とした円の周方向に延在し た溝であり、 軸方向に沿って見 た当該溝の外枠の形状が円形である。

[0027] (第 4及び第 5の締結部)

図 7八は、 ドラムハウジング 7の第 4の締結部 7 4の構成を示す斜視図であ り、 図 7巳は、 ボルト 1 2がドラムハウジング 7に圧入された状態のドラム ハウジング 7の第 4の締結部 7 4の構成を示す斜視図である。 なお、 第 4及 び第 5の締結部 7 4 , 7 5は同様の構成であるため、 説明の便宜上、 以下で は第 4の締結部 7 4を例に説明する。

[0028] 図 7八及び図 7巳に示すように、 第 4の締結部 7 4は、 略円筒状であり、 そ の中心軸線 に沿った方向 (以下、 単に軸方向という) に交差する上端面が 、 ドアパネル 9 1 に接触する締結面 7 4 3として形成されている。 図 7八に 示される第 4の締結部 7 4における貫通孔 7 4 0の開口は、 ドアパネル 9 1 によって閉塞される。

[0029] 第 4の締結部 7 4の開口縁部 7 4〇には、 ドアパネル 9 1 との間で隙間が介 在する凹部 7 4匕が形成されている。 凹部 7 4匕は、 第 4の締結部 7 4を軸 方向に沿った見た場合に、 中心軸線 を中心とした円の径方向において締結 面 7 4 3と貫通孔 7 4 0の開口との間に位置し、 締結面 7 4 3よりも軸方向 に窪んで形成されている。 開口縁部 7 4〇は、 貫通孔 7 4 0の軸方向におけ る両側の開口のうち、 ドアパネル 9 1側に位置する開口の縁に設けられてい る。 本実施の形態では、 凹部 7 4匕は、 開口縁部 7 4〇に沿って中心軸線 を中心とした円の周方向に延在した溝であり 、 軸方向に沿って見た当該溝の \¥02020/174931 8 卩(:171?2020/001752

外枠の形状が円形である。

[0030] 本実施の形態に係るウインドレギユレータ 1は、 金属製のナッ ト 1 1 を用い て、 ナッ ト 1 1が揷入される貫通孔 7 1 0〜 7 3 0が形成された樹脂部材と してのドラムハウジング 7と、 ドラムハウジング 7と接する相手部材として のモータハウジング 8とを締結する締結構造を備えている。

[0031 ] 同様に、 ウインドレギユレータ 1は、 金属製のボルト 1 2を用いて、 ボルト

1 2が圧入される貫通孔 7 4 0 , 7 5 0が形成されたドラムハウジング 7と 、 ドラムハウジング 7と接する相手部材としてのドアパネル 9 1 とを締結す る締結構造を備えている。 なお、 ナッ ト 1 1、 ボルト 1 2は、 それぞれ本発 明における 「締結部材」 に相当する。 以下、 この締結構造について説明する

[0032] 図 8は、 ドラムハウジングの第 3の締結部 7 3の構成を示す説明図であって 、 図 4八における八一八線に沿って切断した断面 である。 図 9は、 ドラム ハウジング 7の第 4の締結部 7 4の構成を示す説明図であって、 図 4におけ る巳_巳線に沿って切断した断面図である。 図 8では、 圧入されたナッ ト 1 1 を二点鎖線で示している。 図 9では、 圧入されたボルト 1 2を二点鎖線で 示している。

[0033] 図 8に示すように、 ナッ ト 1 1は、 圧入方向 (軸方向) に沿って見た形状が 正六角形状の本体部 1 1 〇と、 本体部 1 1 〇より大径に形成された鍔部 1 1 1 と、 一体に有している。 ナッ ト 1 1 には、 その本体部 1 1 0及び鍔部 1 1 1 を軸方向に貫通したネジ穴 1 1 3が形成されている。

[0034] 第 3の締結部 7 3の貫通孔 7 3 0は、 ナッ ト 1 1の本体部 1 1 0が圧入され る圧入孔 7 3 1 と、 軸方向においてモータハウジング 8とは反対側の端部が 開口した大径孔 7 3 3と、 圧入孔 7 3 1 と大径孔 7 3 3との間に位置する中 径孔 7 3 2とが連通してなる段付き孔である。

[0035] 圧入孔 7 3 1は、 軸方向に沿って見た形状が正六角形状であり (図 6八及び 図 6巳参照) 、 その内面 7 3 1 3にはリブ 7 3 0 3が設けられている。 中径 孔 7 3 2及び大径孔 7 3 3は、 軸方向に沿って見た形状が円形である。 中径 \¥02020/174931 9 卩(:171?2020/001752

孔 7 3 2の内面は、 ナッ ト 1 1の鍔部 1 1 1 を受ける受け面 7 3 2 3と、 圧 入孔 7 3 1 に圧入されたナッ ト 1 1 を抜け止めする抜け止め面 7 3 2匕とを 含んでいる。 抜け止め面 7 3 2匕は、 軸方向の大径孔 7 3 3側に向かうほど 中径孔 7 3 2の内径が小さくなるように傾斜している。 また、 ナッ ト 1 1の 鍔部 1 1 1の外径は、 抜け止め面 7 3 2匕における内径が最も小さくなる最 小径よりも大きい。 これにより、 圧入されたナッ ト 1 1の鍔部 1 1 1が抜け 止め面 7 3 2匕に係合し、 ナッ ト 1 1の大径孔 7 3 3側へ軸方向の移動が規 制される。

[0036] ドラムハウジング 7にモータハウジング 8を締結する際には、 ナッ ト 1 1 を ドラムハウジング 7に圧入した後に、 第 3の締結部 7 3の締結面 7 3 3とモ —タハウジング 8の第 3の被締結部 8 3の被締結面 8 3 3 と接触させた状態 で、 ハウジング固定用のボルト (不図示) をモータハウジング 8側から揷入 してナッ ト 1 1 に螺合させる。 これにより、 モータハウジング 8がドラムハ ウジング 7に締結される。

[0037] ナッ ト 1 1 をドラムハウジング 7の圧入孔 7 3 1 に圧入する際には、 第 3の 締結部 7 3の貫通孔 7 3 0の大径孔 7 3 3側の開口から揷入し、 圧入孔 7 3 1 にナッ ト 1 1の本体部 1 1 0を圧入する。 この際、 ナッ ト 1 1の本体部 1 1 0における座面 1 1 0 13が締結面 7 3 3と略平行に並ぶ位置までナッ ト 1 1が圧入される。

[0038] 本実施の形態によれば、 第 3の締結部 7 3の開口縁部 7 3〇に凹部 7 3匕が 形成されているので、 仮にナッ ト 1 1 を圧入する際にナッ ト 1 1の本体部 1 1 0の外周面 1 1 0 3が圧入孔 7 3 1のリブ 7 3 0 3の樹脂を削り取ってバ リが生じたとしても、 凹部 7 3匕内にバリが留まるので、 締結面 7 3 3と被 締結面 8 3 3との間にバリが挟まることが防止される。 これにより、 締結部 材であるナッ ト 1 1の圧入時に生じるバリに起因した締結力の 下を防止す ることができる。

[0039] ここで、 第 3の締結部 7 3における凹部 7 3匕の深さ〇 (締結面 7 3 3から 凹部 7 3匕の底面までの距離) は、 例えば〇. である。 \¥02020/174931 10 卩(:171?2020/001752

[0040] 図 9に示すように、 ボルト 1 2は、 ネジを有する軸部 1 2 0と、 後述する貫 通孔 7 4 0の圧入孔 7 4 1 に圧入される本体部 1 2 1 と、 本体部 1 2 1 より 大径の頭部 1 2 2と、 を一体に有している。 本体部 1 2 1は、 その圧入方向 (軸方向) に沿って見た形状が円形状である。

[0041 ] 第 4の締結部 7 4の貫通孔 7 4 0は、 ボルト 1 2の本体部 1 2 1が圧入され る圧入孔 7 4 1 と、 ドアパネル 9 1 とは反対側に開口した大径孔 7 4 3と、 圧入孔 7 4 1 と大径孔 7 4 3との間に位置する中径孔 7 4 2とが連通してな る段付き孔である。

[0042] ドアパネル 9 1 にドラムハウジング 7を締結する際には、 ボルト 1 2をドラ ムハウジング 7に圧入した後に、 第 4の締結部 7 4の締結面 7 4 3とドアパ ネル 9 1の被締結面 9 1 3と接触させた状態で、 ドアパネル固定用のナッ ト (不図示) をドアパネル 9 1側からボルト 1 2の軸部 1 2 0に螺合させる。 これにより、 ドラムハウジング 7がドアパネル 9 1 に締結される。

[0043] ボルト 1 2をドラムハウジング 7の圧入孔 7 4 1 に圧入する際には、 第 4の 締結部 7 4の貫通孔 7 4 0の大径孔 7 4 3側の開口から揷入し、 圧入孔 7 4 1 にボルト 1 2の本体部 1 2 1 を圧入する。 なお、 圧入孔 7 4 1の内径寸法 (六角の各辺のうち対向する辺同士の距離) は、 ボルト 1 2の本体部 1 2 1 の外径寸法よりも僅かに小さい。

[0044] 本実施の形態によれば、 第 4の締結部 7 4の開口縁部 7 4〇に凹部 7 4匕が 形成されているので、 仮にボルト 1 2を圧入する際にボルト 1 2の本体部 1 2 1の外周面 1 2 1 3が圧入孔 7 4 1の内面 7 4 1 3の樹脂を削りとってバ リが生じたとしても、 凹部 7 4 匕にバリが留まるので、 締結面 7 4 3とドア パネル 9 1の被締結面 9 1 3との間にバリが挟まることが防止される。 これ により、 締結部材であるボルト 1 2の圧入時に生じるバリに起因した締結力 の低下を防止することができる。 また、 圧入孔 7 4 1の内面 7 4 1 3にリブ 7 3 0 3を設けてもよい。

[0045] ここで、 第 4の締結部 7 4の第 4の締結部 7 4における凹部 7 4匕の深さ 0 (締結面 7 4 3から凹部 7 4匕の底面までの距離) は、 例えば〇. 5 ~ 1 . \¥02020/174931 11 卩(:171?2020/001752

0 01 01である。

[0046] (変形例)

次に、 本実施の形態に係るウインドレギュレータ 1の変形例について図 1 0 八及び図 1 0巳を参照して説明する。 図 1 〇八は、 変形例に係るドラムハウ ジング 7の第 3の締結部 7 6の構成を示す斜視図であり、 図 1 0巳は、 ナッ 卜 1 1がドラムハウジング 7に圧入された状態の変形例に係るドラムハ ジ ング 7の第 3の締結部 7 6の構成を示す斜視図である。

[0047] 変形例に係るウインドレギュレータ 1は、 本実施の形態に係るドラムハウジ ング 7における第 1乃至第 5の締結部 7 1〜 7 5の凹部と構成が異なる他は 、 本実施の形態と同様に構成されている。 図 1 〇 及び図 1 0巳においては 、 変形例に係るドラムハウジング 7の第 3の締結部 7 6を例に説明する。

[0048] 図 1 〇 及び図 1 0巳に示すように、 変形例に係る第 3の締結部 7 6の開口 縁部 7 6〇には、 モータハウジング 8との間で隙間が介在する凹部 7 6匕が 形成されている。 凹部 7 6匕は、 第 3の締結部 7 6を軸方向に沿った見た場 合に、 中心軸線〇を中心とした円の径方向において 締結面 7 6 8と貫通孔 7 6 0の開口との間に位置し、 締結面 7 6 3よりも軸方向に窪んで形成されて いる。 開口縁部 7 6〇は、 貫通孔 7 6 0の軸方向における両側の開口のうち 、 モータハウジング 8側に位置する開口の縁に設けられている。 本変形例で は、 凹部 7 6匕は、 開口縁部 7 6〇に沿って所定の間隔で配列した複数 (6 つ) の溝であり、 軸方向に沿って見た当該溝の外枠の形状が半 円状である。 凹部 7 6匕は、 貫通孔 7 6 0の内面に設けられた 6つのリブ 7 6 0 3に対応 する位置に設けられている。

[0049] 本変形例によれば、 本実施の形態と同様に、 仮にナッ ト 1 1 を圧入する際に 貫通孔 7 6 0のリブ 7 6 0 3の樹脂を削り取ってバリが生じたとしても 凹 部 7 6匕にバリが留まるので、 締結面 7 6 3とモータハウジング 8の被締結 面 8 3 3との間にバリが挟まることが防止される。 これにより、 締結部材で あるナッ ト 1 1の圧入時に生じるバリに起因した締結力の 下を防止するこ とができる。 \¥02020/174931 12 卩(:171?2020/001752

[0050] 以上、 本発明の実施の形態を説明したが、 上記に記載した実施の形態は特許 請求の範囲に係る発明を限定するものではな い。 例えば、 本実施の形態にお いて、 第 3の締結部 7 3の貫通孔 7 3 0内にリブ 7 3 0 3を用いてナッ ト 1 1 を圧入していたが、 リブ 7 3 0 3は必須ではない。 この場合の圧入方法と しては、 圧入孔 7 3 1の対辺寸法をナッ ト 1 1の本体部 1 1 0の対辺寸法よ りも僅かに小さくすることで、 ナッ ト 1 1 を圧入することも可能である。 な お、 この場合には、 圧入孔 7 3 1の内面 7 3 1 3の樹脂が削りとられてバリ が生じる。

[0051 ] また、 実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全 てが発明の課題を解決す るための手段に必須であるとは限らない点に 留意すべきである。 本発明は、 その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実 施することが可能である。 符号の説明

[0052] 1 ウインドレギユレータ

7 ドラムハウジング

1 1 ナッ ト

1 2 ボルト

7 1 第 1の締結部

7 2 第 2の締結部

7 3 第 3の締結部

7 4 第 4の締結部

7 5 第 5の締結部

7 3〇 , 7 4〇 , 7 6〇 開口縁部

7 3 0 , 7 4 0 , 7 6 0 貫通孔