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Patent Searching and Data


Title:
FEMALE MEMBER FOR HOOK-AND-LOOP FASTENER, HOOK-AND-LOOP FASTENER EMPLOYING THE FEMALE MEMBER, AND ABSORBENT ARTICLE EMPLOYING THE HOOK-AND-LOOP FASTENER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110564
Kind Code:
A1
Abstract:
A female member for a hook-and-loop fastener is provided. Even when the hook-and-loop fastener part is deformed or an instantaneous impact peel force is applied to the fastener part, the female member does not peel off the male member. When the male member is peeled from the female member, no fluffing caused by shedding of a fibrous material occurs. The female member for a hook-and-loop fastener is constituted of a fibrous material and can engage with a mating male member. The female member is composed of: dense fiber parts (2) arranged in rows and having a high density of the fibrous material; and sparse fiber parts (3) arranged in rows alternately with these dense fiber parts (2) and having a lower density of the fibrous material than the dense fiber parts (2). The dense fiber parts (2) deform elastically, and this prevents undesirable peeling and diminishes fluffing.

Inventors:
SAKAGUCHI, Satoru (())
Application Number:
JP2009/054197
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
March 05, 2009
Export Citation:
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Assignee:
UNICHARM CORPORATION (182 Shimobun, Kinsei-cho Shikokuchuo-sh, Ehime 11, 79901, JP)
ユニ・チャーム株式会社 (〒11 愛媛県四国中央市金生町下分182番地 Ehime, 79901, JP)
International Classes:
A44B18/00; A61F13/49; A61F13/496; A61F13/56
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (Toranomon Kotohira Tower, 2-8 Toranomon 1-chome, Minato-k, Tokyo 01, 10500, JP)
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Claims:
 繊維質材で形成され相手雄部材に係合可能な面ファスナーの雌部材であって、
 前記繊維質材の目付けが高い複数列の繊維密部と、
 これらの繊維密部間に設けられて繊維密部より繊維質材の目付けが低い複数列の繊維疎部とからなることを特徴とする面ファスナーの雌部材。
 請求項1記載の面ファスナーの雌部材であって、
 前記繊維密部が前記繊維質材が積み重なって形成された凸状の畝部であり、前記繊維疎部が前記畝部間に設けられた凹状の溝部であることを特徴とする面ファスナーの雌部材。
 請求項2記載の面ファスナーの雌部材であって、
 前記畝部は、厚みが0.3mm~6mmであり、畝部の各列間ピッチが2mm~15mmであることを特徴とする面ファスナーの雌部材。
 請求項2又は3記載の面ファスナーの雌部材であって、
 前記溝部の下部の繊維質材の厚み分からなる基層部上に繊維質材が積み重ねられて前記畝部が形成され、前記基層部上に積み重ねられた繊維質材の容量は前記溝部内の容量に相当する繊維質材に等しいことを特徴とする面ファスナーの雌部材。
 請求項1~4のいずれか1項に記載の面ファスナーの雌部材であって、
 前記繊維疎部には、表裏を貫通する開口部が前記畝部の各列方向に沿って複数形成されていることを特徴とする面ファスナーの雌部材。
 請求項1~5のいずれか1項に記載の面ファスナーの雌部材であって、
 前記繊維質材は、繊維質材を構成する繊維同士が絡み合った状態で、繊維質材の厚み方向に沿って裏面側から表面側まで連なっていることを特徴とする面ファスナーの雌部材。
 複数の突起群からなる係合面を備えた雄部材と、
 前記係合面に係合可能な前記請求項1~6のいずれか一項に記載の雌部材とからなることを特徴とする面ファスナー。
 前胴回り部材、後胴回り部材、股下部材からなるアウター部材と、前記股下部材に一体に設けられて吸収体とによって形成される吸収性物品であって、
 前記前胴回り部材又は後胴回り部材のいずれか一方に設けられ係合面を備えた雄部材と、いずれか他方に設けられ前記係合面に係合可能な請求項1~7のいずれか一項に記載の雌部材とからなる面ファスナーを具備したことを特徴とする吸収性物品。
 請求項8記載の吸収性物品であって、
 予め前記前胴回り部材の両側縁部と前記後胴回り部材の両側縁部が接合されており、前記前胴回り部材の両側縁部及び後胴回り部材の両側縁部に配置された面ファスナーが予め接合されることにより全体がパンツ型となっていることを特徴とする吸収性物品。
 前胴回り部材、後胴回り部材、股下部材からなるアウター部材と、前記股下部材と一体に設けられた吸収体とで形成される吸収性物品であって、
 前記前胴回り部材、後胴回り部材の少なくとも一方を請求項1~5のいずれか一項に記載の面ファスナーの雌部材で形成したことを特徴とする吸収性物品。
Description:
面ファスナーの雌部材、この雌 材を用いた面ファスナー及びこの面ファス ーを用いた吸収性物品

 本発明は、面ファスナーの雌部材、この 部材を用いた面ファスナー及びこの面ファ ナーが用いられ、使い捨て紙オムツ、生理 ナプキン、パンティライナー、失禁パッド の吸収性物品に関する。

 紙オムツ等の吸収性物品では、身体への 着及び取り外しを可能とするため、面ファ ナーを用いて展開を行うようになっている 面ファスナーは雄部材と雌部材との係合及 解除によって相互の結合及び分離を行うも であり、雄部材には複数の突起群(フック) らなる係合面が形成される一方、雌部材は 起群が係合可能な不織布が用いられている 特許文献1~3には、面ファスナーにおける雌 材の従来例が開示されている。

 特許文献1(特開平11-335960号公報)には、主 繊維が30~100mmからなるエアースルー不織布 用い、この不織布の全幅にわたってMD方向と 交差するエンボス処理を施して、CD方向の2N/2 5mm加重時の伸長率を75%以下で厚さを0.4mm以上 した雌部材が記載されている。エアースル 不織布を構成する繊維は基本的に平面的に 列された層構造となっており、各繊維間は いに融着連結した構造となっている。すな ち、繊維が多く配列しているMD方向と交差 るようなエンボスパターンでのエンボス処 を行うことによって、繊維層を融着して一 化して各繊維間の連結を強化し、毛羽立ち 小さくしている。

 特許文献2(特開平6-33359号公報)には、熱収縮 可能な繊維ウェブにスパンボンド不織布を重 ねて一体化し、その後に熱処理して繊維ウェ ブを収縮させ、これによってスパンボンド不 織布に深さ0.2~3mmの皺を2~40個/1cm 2 形成させた雌部材が記載されている。スパン ボンド不織布は平面状に配列されたエンドレ スな繊維が熱エンボス等で強固に融着されて いるため、毛羽立ちが発生しにくい特徴を有 しており、このスパンボンド不織布の下層側 で一体化した熱収縮性繊維ウェブを加熱収縮 させることによりパンボンド不織布に多数の 皺を発生させ、この皺によって雄部材との係 合性を確保している。

 特許文献3(特開平11-152669号公報)には、熱 縮性の繊維層と非熱収縮性の繊維層とを積 し、この積層体に高圧流体流を噴射して繊 同士を交絡させると同時に繊維を再配列さ て開孔不織布とし、その後、加熱処理を施 て熱収縮性繊維層を収縮させて熱非収縮性 維層に繊維束のループを形成することが記 されている。このような処理によって、ラ ダムな方向に隆起したカール状物が形成さ ている。

 特許文献1においては、熱融着によって各 繊維の連結が不織布平面の全方向に伸びてお り、尚且つエンボスによってさらに強固に一 体化されていることから雄部材との係合力が 大きく且つ毛羽立ちは小さくなるが、その反 面、係合引き剥がし方向における不織布の弾 性が失われている。このため、オムツなどの 着用中に面ファスナーが変形したり、瞬間的 な衝撃引き剥がし力が作用した場合には、係 合状態に粘りがなく雄部材から簡単に剥がれ る。

 特許文献2においても、特許文献1と同様 挙動を示し、同様な課題を有している。

 特許文献3では、繊維束のループが形成さ れ、尚且つ不織布全体の繊維間結合が繊維交 絡によってルーズな連結状態とされているた め、上記特許文献1及び2のような課題はない 、反面、繊維交絡によるルーズな繊維間結 のため、雄部材を係合から剥がす際に簡単 繊維が抜けて毛羽立ちが生じるという課題 有している。このために繊維交絡の程度を くすると、不織布全体が締まり過ぎて熱収 による繊維束のループが生じにくくなるた 、雄部材が引っ掛かり難くなる。

 そこで、本発明は、面ファスナー部分の 形や瞬間的な衝撃引き剥がし力が作用して 、雄部材から簡単に剥がれることがなく、 かも雄部材を引き剥がす際に、繊維質材が けることによる毛羽立ちが生じることがな 面ファスナーの雌部材、この雌部材を用い 面ファスナー及びこの面ファスナーを用い 吸収性物品を提供することを目的とする。

 請求項1記載の発明の面ファスナーの雌部 材は、繊維質材で形成され相手雄部材に係合 可能な面ファスナーの雌部材であって、前記 繊維質材の目付けが高い複数列の繊維密部と 、これらの繊維密部間に設けられて繊維密部 より繊維質材の目付けが低い複数列の繊維疎 部とからなることを特徴とする。

 請求項2記載の発明は、請求項1記載の面 ァスナーの雌部材であって、前記繊維密部 前記繊維質材が積み重なって形成された凸 の畝部であり、前記繊維疎部が前記畝部間 設けられた凹状の溝部であることを特徴と る。

 請求項3記載の発明は、請求項2記載の面 ァスナーの雌部材であって、前記畝部は、 みが0.3mm~6mmであり、畝部の各列間ピッチが2m m~15mmであることを特徴とする。

 請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載 面ファスナーの雌部材であって、前記溝部 下部の繊維質材の厚み分からなる基層部上 繊維質材が積み重ねられて前記畝部が形成 れ、前記基層部上に積み重ねられた繊維質 の容量は前記溝部内の容量に相当する繊維 材に等しいことを特徴とする。

 請求項5記載の発明は、請求項1~4のいずれ か1項に記載の面ファスナーの雌部材であっ 、前記繊維疎部には、表裏を貫通する開口 が前記畝部の各列方向に沿って複数形成さ ていることを特徴とする。

 請求項6記載の発明は、請求項1~5のいずれ か1項に記載の面ファスナーの雌部材であっ 、前記繊維質材は、繊維質材を構成する繊 同士が絡み合った状態で、繊維質材の厚み 向に沿って裏面側から表面側まで連なって ることを特徴とする。

 請求項7記載の発明の面ファスナーは、複 数の突起群からなる係合面を備えた雄部材と 、前記係合面に係合可能な前記請求項1~6に記 載の雌部材とからなることを特徴とする。

 請求項8記載の発明の吸収性物品は、前胴 回り部材、後胴回り部材、股下部材からなる アウター部材と、前記股下部材に一体に設け られて吸収体とによって形成される吸収性物 品であって、前記前胴回り部材又は後胴回り 部材のいずれか一方に設けられ係合面を備え た雄部材と、いずれか他方に設けられ前記係 合面に係合可能な請求項1~7に記載の雌部材と からなる面ファスナーを具備したことを特徴 とする。

 請求項9記載の発明は、請求項7記載の吸 性物品であって、予め前記前胴回り部材の 側縁部と前記後胴回り部材の両側縁部が接 されており、前記前胴回り部材の両側縁部 び後胴回り部材の両側縁部に配置された面 ァスナーが予め接合されることにより全体 パンツ型となっていることを特徴とする。

 請求項10記載の発明は、前胴回り部材、 胴回り部材、股下部材からなるアウター部 と、前記股下部材と一体に設けられた吸収 とで形成される吸収性物品であって、前記 胴回り部材、後胴回り部材の少なくとも一 を請求項1乃至請求項6に記載の面ファスナー の雌部材で形成したことを特徴とする。

 本発明によれば、繊維質材の目付けが高 繊維密部が厚さ方向に引っ張られるときに その幅が縮まりながら高さが高くなる弾性 形を生じるため、雄部材との係合に粘りが じて雄部材との係合性が良好となる。この め面ファスナーの変形や衝撃引き剥がし力 あっても雄部材からの剥がれを防止でき、 かも繊維質材が抜けないため、毛羽立ちが じることがない。

図1は、本発明の一実施の形態の雌部材 を示す断面図であり、図2のA-A線断面である 図2は、一実施形態の雌部材の表面を示 す平面図である。 図3は、一実施形態の裏面を示す底面図 である。 図4は、一実施形態の雌部材の雄部材と の係合状態を示す断面図である。 図5は、図4の状態からの引き剥がし状 を示す断面図である。 図6は、雌部材の裏面を係合面とした場 合の係合状態を示す断面図である。 図7は、図6の状態からの引き剥がし状 を示す断面図である。 図8は、雌部材を製造するための製造装 置の側面図である。 図9は、図8の製造装置におけるホット アージェットノズル部分の断面図である。 図10は、本発明の吸収性物質の一実施 態を示す斜視図である。 図11は、面ファスナーを外した状態を す斜視図である。 図12は、135°ピール試験機の正面図で る。 図13は、保持力試験機の正面図である 図14は、係合粘り試験機を示す正面図 ある。 図15は、剥離作用に対する係合粘り性 示す特性図である。

 以下、本発明を図面を参照して具体的に 明する。

 図1~図3は、本発明の一実施形態における ファスナーの雌部材1を示す。雌部材1は多 の繊維質材を構成要素としたエアースルー 織布であり、熱風によって繊維質材を相互 融着することにより形成されている。図1に すように、雌部材1は繊維密部2及び繊維疎 3を備えている。

 繊維密部2は繊維質材の目付けが高い部分で あり、繊維疎部3は繊維質材の目付が低い部 である。目付けは単位面積当たりの繊維質 の重量(量)であり、例えば、g/m 2 の単位によって表示される。繊維密部2及び 維疎部3はMD方向(製造時に搬送される方向)に 延びる帯状となっている。又、繊維密部2及 繊維疎部3は、CD方向(製造時に搬送される方 に対して直交する方向)に沿った複数の列状 となっており、繊維疎部3の列は繊維密部2の の間に位置している。すなわち、繊維密部2 及び繊維疎部3はCD方向に沿って交互に位置す るものである。なお、繊維密部2及び繊維疎 3を交互に配置する場合、繊維密部、繊維疎 、繊維疎部、繊維密部、あるいは、繊維疎 、繊維密部、繊維密部、繊維疎部という配 も含む。

 繊維密部2は後述するように、熱風によっ て繊維質材が積み重なって形成された部分で あり、凸状の畝部4となっている。繊維疎部3 熱風によって繊維質材が排除された部分で り、凹状の溝部5となっている。これらの畝 部4及び溝部こ5はMD方向に連続し、CD方向では 交互に配置される。畝部4を構成する繊維質 はその畝部4内で繊維集合体を形成している 又、一つの畝部4を構成する繊維質材の大半 は、隣接している畝部4とは独立している。 た、溝部5の下部の繊維質材の厚み分からな 基層部7上に繊維質材が積み重ねられて畝部 4が形成され、基層部7上に積み重ねられた繊 質材の容量は溝部5内の容量に相当する繊維 質材に等しくなっている。すなわち、溝部5 下部側の繊維疎部3を形成する際に熱風によ て排除された繊維質材が溝部5の両側に積み 重ねられて畝部4である繊維密部2が形成され いる。

 なお、一つの畝部4におけるいくらかの繊 維質材は図2及び図3に示すように、畝部4の底 部分(基層部7)において隣接している畝部4と 結している。この連結によって雌部材1は不 布シートとしての形態を保つことができる

 図2及び図3に示すように、溝部5(繊維疎部 3)には、開口部6が形成されている。開口部6 雌部材1の表裏を貫通するように形成されて る。開口部6は熱風によって繊維質材を排除 することにより形成されるものであり、開口 部6を溝部5に形成することにより、開口部6の 分、繊維質材を畝部4側に寄せることができ ため、畝部4の目付けを高くすることができ 。これにより、畝部4が図示せぬ雄部材との 係合力を大きくでき、雄部材と安定して係合 する。又、開口部6の周辺の繊維質材は図3に すように、CD方向に向く傾向となるため、CD 方向へのシートの延伸度が向上する。なお、 開口部6については、形成しても良く、形成 なくても良い。

 この実施形態では、図1に示すように、畝 部4が表面側に形成され、裏面側が平坦とな ているが、畝部4を表裏の両面に形成しても い。

 また、上記の実施例では、熱風により排 された繊維質材が溝部5の両側に積み重ねら れて畝部4を形成したが、櫛状のもので表面 凹凸を付けることによって、繊維質材を排 して溝部5を形成し、溝部5から排除された繊 維質材を溝部5の両側に移動させることで畝 4を形成するようにしても良い。

 次に、雌部材1における寸法、材料等の条 件について説明する。

 雌部材1を構成する不織布全体の目付けは、 好ましくは15~100g/m 2 であり、より好ましくは、20~50g/m 2 である。目付けが15g/m 2 未満の場合には、畝部4と溝部5との間の目付 の差を小さくしなければ溝部5の繊維質材が 少なくなりすぎてCD方向の強度不足となる。 方、目付けが100g/m 2 を超えると、コストが高騰して好ましくない 。

 畝部4の各列間ピッチP1(図2及び図3参照)は 2mm~15mmであり、より好ましくは3mm~10mmである ピッチP1が2mm未満では、上記目付け内で畝部 4を均一に形成することができない。繊維質 を排除して畝部4を形成するためである。一 、ピッチP1が15mmを超える場合、溝部5の幅を 小さくした場合(例えば、1~2mm)、畝部4が広く り、その反面、畝部4の高さ少なくなるため 、雄部材と円滑に係合することができない。 又、溝部5の幅を大きくした場合(例えば、5~6m m)、雄部材との係合面積が少なくなって係合 が不足する。

 畝部4の厚みH1(図1参照)、すなわち不織布 厚みは、0.3mm~6mmである。厚みH1が0.3mm未満の 場合には、雄部材との掛かり具合が悪くなる と共に畝部4の弾性変形効果を得ることがで ない。厚みH1が6mmを超える場合には、雌部材 1が必要以上に嵩高となり取り扱いが不便と る。

 雌部材1である不織布に用いる繊維質材は 、芯鞘構造を有する複合繊維が選択される。 この複合繊維は、芯成分を構成する樹脂より も、鞘成分が低融点の樹脂からなっている。 これらの樹脂の配合比率は、好ましくは50%以 上であり、さらに好ましい配合比率は100%で る。なお、鞘成分よりも高融点材料の他の 維を混合する場合には、不織布全体の強度 下や毛羽抜け発生の原因となるため好まし ない。しかしながら、例えば、嵩高とする めの高捲縮タイプの繊維を混合したり、畝 4の弾性変形を保管する目的のための伸縮弾 糸を混合することは可能である。

 繊維質材としては、芯成分/鞘成分が例え ば、PP(ポリプロピレン)/PE(ポリエチレン)、PP/ 低融点PP、PET(ポリエチレンテレフタレート)/ 融点PET、PET/PEの組成を用いることができる 、これに限定されるものではない。繊維質 に混合する繊維としては、繊維質材の鞘成 樹脂と相溶性の良好なものが選択される。 えば、レーヨン、PET、PP、ナイロン等のポ アミド、アクリル、ウレタン、コットン等 繊維を選択できる。又、これに限らず、繊 質材に混合することによりウェブを形成で る材料であれば選択が可能である。

 繊維質材の太さとしては、1~15dtexであり 好ましくは1.5~9dtexである。1dtex未満では、単 糸強度が低すぎて雄部材との係合時に繊維切 れが起こりやすくなると共に、カードでのウ ェブ形成が難しくなり生産性が低下する。15d texを超える場合には、風合いが悪くなると共 に、単位重量あたりの繊維本数が少なくなっ て雄部材との係合強度が極端に低下する。

 使用される繊維質材の長さとしては、25mm ~100mmであり、好ましくは30mm~60mmである。長さ が25mm未満の場合には、繊維が短すぎるため 毛羽発生の原因となり、長さが100mmを超える とカードでのウェブの形成が難しくなり生産 性が低下する。

 以上の構造からなる雌部材1においては、 溝部5の繊維質材が畝部4に加わっているため 畝部4の繊維質が多く、しかも嵩高となる。 このため、雄部材との係合性が良好となる。 又、畝部4の繊維質材は、溝部5に位置してい 繊維質材がエアージェットによって吹き飛 されることにより畝部4を構成するため、畝 部4を構成している繊維質材は、MD方向、CD方 さらには厚さ方向に対してもランダムな繊 配向となっている。このため、係合粘りが きく、係合性に優れると共に毛羽立ち発生 少なくなる。これに対し、加熱融着によっ 繊維質材が相互に接合する構造では、毛羽 ちを抑制できる反面、係合粘りが低くなっ 係合性が低下する欠点を有している。

 図4及び図5は、この実施形態の雌部材1を 部材8に係合させた状態を示し、図4は係合 態、図5は引き剥がし状態である。雄部材8は 複数の突起9を有した係合面10を備えており、 この係合面10が雌部材1に臨んでいる。雌部材 1及び雄部材8を接近させて突起9を畝部4の繊 質材と係合させる。このとき、溝部5は係合 ても良く、係合しなくても良い。

 図5の引き剥がし状態においては、畝部4 構成する繊維質材の大半が隣り合っている 部4と独立しているため、個々の畝部4の頂点 部分が厚さ方向に引っ張られる。この引っ張 りの際には、畝部4は幅が小さくなりながら さが大きくなるという弾性変形を生じる。 のように係合している畝部4が伸び縮みする とにより、折れ曲がったり、腹圧などによ 瞬間的な衝撃力が作用しても、これらのシ ックを吸収することができる。このため、 部材8との係合状態から雌部材1が剥がれる とがなくなる。

 図6及び図7は、雌部材1の裏面を係合面と て用いた場合であり、図6は雄部材8の係合 態、図7は引き剥がし状態を示す。雌部材1は 表面が吸収性物品などの外部部材に接着され て用いられる。雌部材1の表面には、畝部4及 溝部5が形成されているため、表面の全面が 接着されることがない。このため、表面を係 合面として用いる図4及び図5と同じ傾向の挙 を示し、引き剥がし時には図7に示すように 弾性変形を生じる。従って、折れ曲がりや腹 圧などの衝撃力があっても係合状態から剥が れることがなくなる。

 図8は、この実施形態の雌部材1を製造す ために用いる装置を示し、図9は図8の装置に おける畝部4及び溝部5を形成する部分を示す

 図8において、符号12は雌部材1の原料とな る繊維ウェブである。繊維ウェブ12の走行路 は、上流側から下流側に向かってホットエ ージェットノズル13及び開孔プレートドラ 14、熱風加熱炉15が配置されている。熱風加 炉15内には、吸引装置17が設けられている。

 符号16は繊維ウェブ12を形成するカードで ある。カード16での通常の方法によって繊維 ェブ12を形成した後、繊維ウェブ12を開孔プ レートドラム14に接触させる。開孔プレート ラム14は、図9に示すように多数の孔部14aが 口しており、孔部14aから矢印18で示す方向 繊維ウェブ12を吸引する。ホットエアージェ ットノズル13は、開孔プレートドラム14上に 置しており、CD方向に所定ピッチで並んだ複 数のノズル13aからホットエアージェットを繊 維ウェブ12に吹き付ける。この開孔プレート ラム14においては、繊維ウェブ12を下面から 吸引しながら、繊維ウェブ12の上面に対して ズル13aから繊維質材の融点に対して+50℃~-50 ℃のホットエアージェットを吹き付ける。

 ホットエアージェットが吹き付けられた 分における繊維質材は、両側に排除される め、排除部分に溝部5が形成され、排除され た繊維質材は隣り合うノズル13aの間で蒲鉾状 に積み重なって畝部4が形成される。

 このように、ホットエアージェットノズ 13を通過することにより繊維ウェブ12には畝 部4及び溝部5が形成されて加工ウェブ19とな 。この加工ウェブ19は、繊維質材が半融着状 態のままで熱風加熱炉15内に導かれ、一般的 エアースルー不織布と同様に130℃~160℃の熱 風20が吹き付けられる。このことにより、繊 質材が十分な融着状態となり、ロール21に き取られて製造が終了する。

 以上の製造において、開孔プレートドラ 14のCD方向に、ホットエアージェットノズル 13と同期する波形状を賦型することによりウ ブの両面に対して畝部4及び溝部5を形成す ことができる。又、溝部5に開口部6(図2及び 3参照)を形成する場合には、開孔プレート ラム14におけるホットエアージェットが噴射 されるライン上に所定間隔を有して孔部14aが ない部分を点在させることにより可能であり 、孔部14aがない部分で開口部6が形成される

 図10は本発明の吸収性物品31の一実施例を 示す。吸収性物品31は、展開型使い捨てオム であり、前胴回り部材32、後胴回り部材33及 びこれらの間の股下部材34によってアウター 材35が形成されている。股下部材34の内面に は、吸収体36が一体的に設けられている。吸 体36は液透過性であり、アウター部材35は液 不透過性となっている。

 後胴回り部材33は、前胴回り部材32の上に 重ねられるものであり、幅方向の両側縁部に は雄部材37が取り付けられている。これに対 、前胴回り部材32の上部外面にはベルト状 雌部材38が取り付けられている。雄部材37を 部材38に係合させることによりオムツの使 状態となる。この場合、雌部材38を前胴回り 部材32の全体を覆うように取り付けても良い

 このような吸収性物品31の雌部材38として 図1~図3に示す雌部材1を用いることにより雌 材38が雄部材37と良好に係合するため、オム が変形したり、瞬間的な衝撃力が作用して 係合が外れることがない。

 図11は別の吸収性物品41を示し、図10と同 の部材には同一の符号を付して対応させて る。前胴回り部材32及び後胴回り部材33には 、雌部材及び雄部材からなる面ファスナーが 幅方向に取り付けられ、面ファスナーが係合 することにより全体がパンツ型となっている 。前胴回り部材32の縁部外面には雄部材37が り付けられている。又、後胴回り部材33の縁 部内面には、雌部材38が取り付けられており 雌部材38と雄部材37とが係合することにより パンツ型が保持されるようになっている。こ の吸収性物品41においても、雌部材38として 1~図3に示す雌部材1を用いることにより雄部 37との不用意な係合外れを防止することが きる。

 又、この構造の吸収性物品41では、雌部 38が装着者の身体側に位置しているが、雌部 材38は畝部4及び溝部5を有した構造であって 柔らかく且つ透液性、通気性に優れている め、この位置に配置しても装着者を傷つけ ことがない。

 なお、上記実施形態では、使い捨てオム である吸収性物品31の一部に雌部材38を用い たが、前胴回り部材32、後胴回り部材33の少 くとも一方を上述した雌部材38によって形成 しても良い。

 表1は、実施例1及び比較例1、2に用いる繊 維の特性を示す。

 (製造方法)
 表1の配合比率の繊維を図8及び図9に示す製 装置に供給して面ファスナーの雌部材(不織 布)を製造した。この製造は、孔径1.0mm、ピッ チ50mmのノズル13aを4列配置し、ホットエアー ェットノズル13から温度150℃、風量0.12m 3 /分/m 2 のホットエアージェットを吹き付け、その後 、熱風加熱炉15内で温度150℃、風量15m 3 /分/m 2 の熱風20を約10秒間吹き付けることにより行 た。これにより、目付け35g/m 2 、畝部4のピッチが5mm、溝部5の幅が1.3mmの表 を有した実施例1のエアースルー不織布を得 。この場合、溝部5には、MD方向に沿って5mm ッチの開口部6が形成されている。

 一方、表1に示す配合比率で、実施例1と同 条件により比較例1及び2のエアースルー不織 布を製造した。比較例1においては、ホット アージェットノズル13からホットエアージェ ットを吹き付けることなく製造し、比較例2 おいては、実施例1におけるホットエアージ ットの風量条件を10m 3 /分/m 2 に変更して製造した。比較例2は実施例1より 厚い不織布となっている。

 (評価)
 実施例1及び比較例1、2に対して、同じ構造 雄部材をMD方向から係合させて剥離強度、 羽立ち、保持力、係合粘りについて評価し 。結果を表2に示す。厚さに関しては表1に示 す。以下に評価方法を説明する。

 [厚さ測定]
 10cm角のサンプルを厚さ計(商品名「PEACOK DIA L THICKNESS GAUGE No.CI1352」)により3g/cm 2 の荷重で測定した。

 [135°ピール試験]
 雌部材となっている不織布を3~5cm×5cmにカッ トして試験片とし、この試験片を5cm×8cmのス ンボンド不織布(20~30g/cm 2 )に両面粘着テープで剥がれないように貼り けて雌部材サンプル53とした。一方、2cm×3cm 雄部材を12cm×3cmのスパンボンド不織布(20~30g /cm 2 )に両面粘着テープで剥がれないように貼り けて雄部材サンプル56とした。

 雌部材サンプル53を両面粘着テープによ て6cm×10cmのステンレス板に皺が入らないよ に貼り付け、その後、雄部材サンプル56を雌 部材サンプル53の上に重ね、その上から700gロ ーラーを300mm/minの速度で1往復させ、試験片( 部材)と雄部材とを係合させた。そして、係 合面に剪断力がかかるように、係合させた雄 部材サンプル56の一方端から500gの荷重を3秒 作用させる。なお、ローラーの幅は45mm、直 は95mmであり、テープ圧着ロール機はテスタ ー産業(株)製のものを使用した。

 図12は135°ピール試験機を示し、上述した ステンレス板をオートグラフに取り付け、雄 部材サンプル56と雌部材サンプル53の剥離角 が135°となるように雄部材サンプル56の一方 から引っ張って剥離させる。この剥離に必 な力を135°剥離力とする。

 オートグラフの条件は、以下のように設 する。

 測定条件:ロードセル=5kg、引っ張り速度=300m m/min
 上側チャック-サンプル間=50mm(垂直方向)
 [保持力試験]
 図13に示す保持力試験に用いる雌部材サン ル59は、5cm×5cmの雌部材61を10cm×10cmのスパン ンド不織布(20~30g/cm 2 )に両面粘着テープで剥がれないように貼り けて作成する。また、保持力試験に用いる 部材サンプルは、2cm×4cmの雄部材54を4cm×8cm スパンボンド不織布(20~30g/cm 2 )に両面粘着テープで剥がれないように貼り けて作成する。

 以上の雄部材サンプルを雌部材サンプル5 9の上に重ね、その上から700gローラーを300mm/m inの速度で1往復して雄部材54と雌部材61とを 合させる。そして、このサンプルを20℃、60% RHで30分間放置する。

 図13は保持力試験機であり、雌部材サン ル59の上端部を固定具63によって吊り下げた 態とし、雄部材サンプル62の下端部に800gの り64を吊り下げて40℃雰囲気中に放置する。 そして、係合が剥がれて重り64が落下するま の時間を測定して保持力とする。この場合 60分経過しても落下しない場合は、最大保 力60分とする。

 [係合粘り試験]
 図14は係合粘り試験に用いる雌部材サンプ は、2cm×4cmの雌部材を3cm×5cmのスパンボンド 織布(20~30g/cm 2 )に両面粘着テープで剥がれないように貼り けて作成する。係合粘り試験に用いる雄部 は、1.5cm×3cmの大きさとし、その裏面に両面 着テープを貼り付ける。この雄部材を雌部 サンプルの上に重ねてその上から700gローラ ーを300mm/minの速度で1往復して雄部材と雌部 とを係合させる。

 図14は係合粘り試験機であり、雄部材と雌 材とが係合した状態のサンプル68を上下2つ L字金具(重量13.5g)67の間に挟み込み、両面粘 テープで上下のL字金具67に貼り付ける。次 で、上下のL字金具67を上下のオートグラフ6 9に取り付けて係合粘り力を測定する。測定 おいては、最大負荷時の変位距離を「最大 位」として測定した。

 表2に示すように、実施例1の雌部材は表 及び裏面とも、1~5回の135°ピール試験による 剥離強度、毛羽立ち、保持力試験、係合粘り 試験の全てで良好な結果となっている。実施 例1においては、裏面において剥離試験5回目 保持力は剥離試験1回目の保持力よりも高い 結果となっている。これは、剥離試験を繰り 返すことにより雌部材の厚みが回復して係合 力が高くなったためである。

 これに対して、比較例1は剥離強度、毛羽 立ちは良好であるのに対し、保持力試験及び 係合粘り試験は不良であった。比較例2にお ては、135°ピール試験の5回目の剥離試験の に剥離して破壊した。従って、比較例1及び2 は良好な雌部材としてのレベルを有していな い。ここで、破壊の状況は、資材自体のZ方 (厚み方向)の結合が外れ、層状に資材が雄部 材に張り付き剥がされている。

 図15は剥離試験における係合粘り性の特 図を示し、曲線Eは実施例1の表面における係 合粘り性を、曲線Fは実施例1の裏面における 合粘り性を示す。曲線Gは比較例1の表面の 合粘り性を示し、曲線Hは比較例2の表面の係 合粘り性を示している。実施例1では、表面 び裏面の双方において大きな係合粘り性を している。

 なお、日本国特許出願第2008-056903号(2008年 3月6日出願)の全内容が、参照により、本願明 細書に組み込まれている。

 以上のように、本発明に係る面ファスナ の雌部材によれば、繊維質材の目付が高い 維密部が厚さ方向に引っ張られるときに、 が縮まりながら高さが高くなる弾性変形を じるため、雄部材との係合に粘りが生じて 合性が良好になる。従って、使い捨てオム 、生理用ナプキン、パンティーライナーな の吸収性物品において有用である。