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Title:
FIBER BUNDLE ARRANGING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139821
Kind Code:
A1
Abstract:
A coupling tube (40A) is fitted in an introduction pipe (34A), and a guide groove (342) extends in a z-axis direction in a side surface of the introduction pipe (34A). At the peripheral surface of the coupling tube (40A), a guide screw (41) is screwed so as to penetrate a peripheral wall of the coupling tube (40A), and a tip portion of the guide screw (41) gets into the guide groove (342). The tip portion of the guide screw (41) is movable in the guide groove (342) in the Z-axis direction, and the coupling tube (40A) is movable with respect to the introduction pipe (34A) in the Z-axis direction within the length of the guide groove (342).The coupling tube (40A) and a guide pipe (31A) are moved in the Z-axis direction by an air cylinder (43). Consequently, when fiber bundles are arranged by using guide pipes, some guide pipe is prevented from being caught in a fiber bundle supplied from another guide pipe.

Inventors:
YOSHIKAWA GENKI (JP)
TAKEUCHI JUNJI (JP)
YASUI YOSHIHARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057395
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
April 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA JIDOSHOKKI KK (JP)
YOSHIKAWA GENKI (JP)
TAKEUCHI JUNJI (JP)
YASUI YOSHIHARU (JP)
International Classes:
D03D41/00; B29C70/06; B29C70/16; D04H3/04
Foreign References:
JPS61220825A1986-10-01
JP2007016347A2007-01-25
JP2000199151A2000-07-18
JP2003239159A2003-08-27
JP2000199151A2000-07-18
JP2007016347A2007-01-25
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori et al. (Ohmiya-cho 2-chome Gifu-sh, Gifu 31, JP)
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Claims:
 各々が繊維束を通されるガイド孔を有し、並んで設けられた複数のガイドパイプと、前記ガイドパイプを移動させる移動装置とを備え、前記移動装置によって前記ガイドパイプを移動させることによって前記ガイドパイプのガイド孔の出口から前記繊維束を引き出しながら配列させて繊維束層を形成する繊維束配列装置において、
 前記複数のガイドパイプのうち1つを除いた残り、又は前記複数のガイドパイプの全部が連結される位置変更装置を備え、前記位置変更装置は、同位置変更装置に連結されたガイドパイプの前記繊維束層の積層方向の位置を変更可能であり、
前記位置変更装置は、前記複数のガイドパイプのうち、第1端に配置されたガイドパイプから第2端に配置されたガイドパイプの順に各ガイドパイプのガイド孔の出口を前記積層の第1の方向へ配置する第1順序規定状態と、前記第1端に配置されたガイドパイプから前記第2端に配置されたガイドパイプの順に各ガイドパイプのガイド孔の出口を第1の方向とは反対の前記積層の第2の方向へ配置する第2順序規定状態とに切り換えられる繊維束配列装置。
 前記ガイドパイプは第1のガイドパイプと第2のガイドパイプから成る2つのガイドパイプであり、前記位置変更装置は第1のガイドパイプのみについて前記積層方向の位置を変更可能である請求項1に記載の繊維束配列装置。
 前記第1のガイドパイプの移動経路が前記積層方向に見て第2のガイドパイプから引き出される繊維束を横切る場合に、前記位置変更装置は、前記第1のガイドパイプから引き出される繊維束が前記第2のガイドパイプから引き出される繊維束の前記ガイドパイプ基端側を通る位置である前記第1順序規定状態に特定される請求項2に記載の繊維束配列装置。
 前記位置変更装置は、第1位置と第2位置とに直線的に切り換え配置される出力部を備えたリニアアクチュエータであり、前記積層方向の位置を変更可能なガイドパイプは、前記出力部に連結されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の繊維束配列装置。
 前記複数のガイドパイプのガイド孔は偏平な横断面形状を有し、
 前記繊維束配列装置は、
 回転駆動機構と、
 その軸線の周りに回転可能に回転駆動機構に連結された導入パイプと、
 前記積層方向の位置を変更可能なガイドパイプと導入パイプとを同軸になるように連結させる連結筒と、前記連結筒は、前記積層方向の位置を変更可能なガイドパイプに固定されると共に、前記連結筒は、前記積層方向の位置を変更可能に前記導入パイプに連結されていることと、
をさらに備える請求項請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の繊維束配列装置。
 前記ガイドパイプは2つのガイドパイプであり、前記位置変更装置は前記2つのガイドパイプの両方について前記積層方向の位置を変更可能であり、前記位置変更装置は、前記2つのガイドパイプについて前記積層方向の位置を同時に、且つ互いに逆方向に変更可能である請求項1に記載の繊維束配列装置。
Description:
繊維束配列装置

 本発明は、繊維束を通されるガイド孔を するガイドパイプと、前記ガイドパイプを 動させる移動装置とを備え、前記ガイドパ プを移動させることによって前記ガイドパ プのガイド孔の出口から前記繊維束を導き しながら配列させる繊維束配列装置に関す 。

 従来より、軽量な構造材料として広く使 されている繊維強化複合材として、三次元 物(三次元繊維構造体)を強化材として使用 たものがある。この繊維強化複合材は、強 が非常に高く、航空機等の構造材として一 使用されている。このような繊維強化複合 の強化材に使用する三次元繊維構造体の製 として、繊維束を折り返し状に配列した繊 束層を複数積層して少なくとも2軸配向とな 繊維束積層群を形成し、その繊維束積層群 各繊維束層と直交する方向に配列される厚 方向糸で結合する方法がある。特許文献1,2 、配列面に沿って移動されるガイドパイプ ら繊維束を繰り出しながら、所定ピッチで 置したピン間に繊維束を偏平な状態で、か 繊維束の偏平な面が配列面に沿った状態で り返し状に配列して繊維束層を形成する繊 束配列装置を開示している。

 特許文献1は、複数のガイドパイプを用い て複数本の繊維束が同時に配列される実施形 態を開示している。複数本の繊維束が同時に 配列される構成では、繊維束層の形成時間が 1本の繊維束を配列する場合に比べて大幅に 縮する。

 しかし、ピンに繊維束を掛け止めるために 数のガイドパイプの移動方向を反転させる 合には、あるガイドパイプが他のガイドパ プから繰り出される繊維束に引っ掛かるお れがある。このような事態が生じると、ガ ドパイプが曲がったり破損したりするおそ がある。

特開2000-199151号公報

特開2007-16347号公報

 本発明の目的は、複数のガイドパイプを用 て繊維束を配列する場合にガイドパイプが のガイドパイプから引き出される繊維束に っ掛かるのを防止することにある。
 上記目的を達成するため、本発明によれば 各々が繊維束を通されるガイド孔を有し、 んで設けられた複数のガイドパイプと、ガ ドパイプを移動させる移動装置とを備え、 動装置によってガイドパイプを移動させる とによってガイドパイプのガイド孔の出口 ら繊維束を引き出しながら配列させて繊維 層を形成する繊維束配列装置が提供される 繊維束配列装置は、複数のガイドパイプの ち1つを除いた残り、又は複数のガイドパイ プの全部が連結される位置変更装置を備える 。位置変更装置は、同位置変更装置に連結さ れたガイドパイプの繊維束層の積層方向の位 置を変更可能である。位置変更装置は、複数 のガイドパイプのうち、第1端に配置された イドパイプから第2端に配置されたガイドパ プの順に各ガイドパイプのガイド孔の出口 積層の第1の方向へ配置する第1順序規定状 と、第1端に配置されたガイドパイプから第2 端に配置されたガイドパイプの順に各ガイド パイプのガイド孔の出口を第1の方向とは反 の積層の第2の方向へ配置する第2順序規定状 態とに切り換えられる。

(a)は本発明の第1の実施形態の繊維束配 列装置の側面図。(b)は図1(a)の丸1bで囲まれた 部分の拡大図。(c)は、図1(b)の1c-1c線に沿った 断面図。 図1(a)の繊維束配列装置の平断面図。 (a),(b)は、配列ヘッドの拡大断面図。 (a)は、支持枠と配列ヘッドの取付部付 の部分拡大側断面図。(b)は、図4(a)の4b-4b線 沿った断面図。(c)は、図4(a)の4c-4c線に沿っ 断面図。(d)は、図4(a)の4d-4d線に沿った断面 。 (a),(b)は、繊維束Fa,Fbの配列を示す斜視 。(c)は、ガイドパイプの部分拡大斜視図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)は、ガイドパイプの並列状態を示す 側面図。(b)は、ガイドパイプの順序を示す背 面図。(c)は、ガイドパイプの向きを示す平断 面図。 (a)~(h)は、繊維束Fの配列パターンを示 簡略平面図。 (a),(b)は、第2の実施形態に係る配列ヘ ドの部分拡大断面図。

 以下、本発明の第1の実施形態を図1~図18に づいて説明する。図1(a)は、第1の実施形態の 繊維束配列装置10の全体を示す。
 図2に示すように、長方形状のベース11上に 一対のリニアスライダ12,13がベース11の長手 方向(以下においてはX軸方向という)に延びる ように設けられている。リニアスライダ12は 図示しないモータを含むボールネジ機構と ボールネジ機構の作動によってX軸方向に移 動させられる移動体121とを備え、リニアスラ イダ13は、図示しないモータを含むボールネ 機構と、ボールネジ機構の作動によってX軸 方向に移動される移動体131とを備えている。 両リニアスライダ12,13において、両ボールネ 機構は同期して作動され、両移動体121,131は 同期してX軸方向へ移動する。

 両移動体121,131上にはリニアスライダ14がX 軸方向と直交する方向(以下においてはY軸方 という)に延びるように架設されている。リ ニアスライダ12,13が作動すると、リニアスラ ダ14は、X軸方向へ平行移動する。リニアス イダ14は、図示しないモータを含むボール ジ機構と、ボールネジ機構の作動によってY 方向に移動させられる移動体141とを備えて る。

 リニアスライダ12,13,14は、制御コンピュー Cの作動制御を受ける。
 図1(a)に示すように、移動体141には支持プレ ート15が止着されており、支持プレート15に 支持フレーム16が止着されている。支持フレ ーム16の上には支軸17が立設されており、支 17の上部には載置板18が止着されている。支 フレーム16の側部にはモータ50が装着されて いる。支軸17には歯車51が止着されており、 ータ50の出力軸501には歯車52が止着されてい 。歯車52は歯車51に噛合されており、モータ 50が作動されると支軸17が回転する。

 載置板18上にはモータ19A,19B及びボビンホ ダ20A,20Bが支持されている。ボビンホルダ20A には繊維束Faを有するボビン21Aが装着されて り、ボビン21Aは、モータ19Aの作動によって 維束Faを繰り出す方向(図1(a)に矢印Raで示す 向)に回転される。ボビンホルダ20Bには繊維 束Fbを有するボビン21Bが装着されており、ボ ン21Bは、モータ19Bの作動によって繊維束Fb 繰り出す方向(図1(a)に矢印Rbで示す方向)に回 転される。繊維束Fa,Fbは、多数本の単繊維(本 実施形態では炭素繊維)を撚らないで偏平形 に束ねて形成されている。モータ19A,19Bは、 御コンピュータCの作動制御を受ける。

 載置板18には平板形状の支柱22が立設され ており、平板形状の支柱22の上部の片面には イドローラ23A,24Aが取り付けられている。ガ イドローラ23A,24Aの下方にはテンションロー 25Aが上下動可能に配設されている。又、支 22の下部の片面にはガイドロ-ラ26Aが取り付 られている。ボビン21Aから繰り出された繊 束Faは、ガイドローラ23A,24A、テンションロ ラ25A及びガイドロ-ラ26Aによって載置板18の 方へと案内される。繊維束Faは、テンション ローラ25Aを含む張力付与機構によって適正な 張力を付与される。

 図2に示すように、平板形状の支柱22の上 の他方の片面にはガイドローラ23B,24Bが取り 付けられている。ガイドローラ23B,24Bの下方 はテンションローラ25Bが上下動可能に配設 れている。又、支柱22の下部の他方の片面に はガイドロ-ラ26Bが取り付けられている。ボ ン21Bから繰り出される繊維束Fbは、ガイドロ ーラ23B,24B、テンションローラ25B及びガイド -ラ26Bによって載置板18の下方へと案内され 。繊維束Fbは、テンションローラ25Bを含む張 力付与機構によって適正な張力を付与される 。

 図1(a)に示すように、支持フレーム16から 方に突出する支軸17の端部にはモータ27が固 定されている。モータ27の出力軸であるネジ 271は、Z軸方向へ延びており、ネジ軸271には 支持枠28がナット部29を介して連結されてい 。ネジ軸271は、ナット部29に螺合されており 、モータ27が作動すると、支持枠28がZ軸方向 平行移動する。モータ27は、制御コンピュ タCの作動制御を受ける。

 図1(b)および(c)に示すように、支持枠28の 壁281には配列ヘッド30A,30Bが取り付けられて いる。配列ヘッド30Aは、繊維束Faを繰り出す 線形状のガイドパイプ31Aを備えており、配 ヘッド30Bは、繊維束Fbを繰り出す直線形状 ガイドパイプ31Bを備えている。ガイドパイ 31A,31Bは並んで設けられている。図5(c)および 図6-17に示すように、ガイドパイプ31A,31B内を 手方向に延びるガイド孔311A,311Bは、偏平形 であり、ガイドパイプ31Aは、繊維束Faを偏 な状態でガイド孔311Aの出口312Aから繰り出し 、ガイドパイプ31Bは、繊維束Fbを偏平な状態 ガイド孔311Bの出口312Bから繰り出す。

 図4(b)に示すように、支持枠28(図4(a)参照) はガイドローラ32A,33A及びガイドローラ32B,33 Bが取り付けられている。ガイドロ-ラ26Aを経 して案内された繊維束Faは、ガイドローラ32 A,33Aを介してガイドパイプ31A内へ導かれ、ガ ドロ-ラ26Bを経由して案内された繊維束Fbは ガイドローラ32B,33Bを介してガイドパイプ31B 内へ導かれる。

 図3(a),(b)に示すように、支持枠28の下壁281 には配列ヘッド30Aを構成する導入パイプ34Aが ラジアルベアリング35Aを介して回転可能に支 持されている。導入パイプ34Aは下壁281をZ軸 向に貫通しており、導入パイプ34Aの導入孔34 1はZ軸方向に延びている。下壁281の上方に突 する導入パイプ34Aの端部にはタイミングプ リ36Aが止着されている。

 下壁281には配列ヘッド30Bを構成する導入 イプ34Bがラジアルベアリング35Bを介して回 可能に支持されている。導入パイプ34Bは下 281をZ軸方向に貫通しており、導入パイプ34B の導入孔341はZ軸方向に延びている。下壁281 上方に突出する導入パイプ34Bの端部にはタ ミングプーリ36Bが止着されている。

 図4(a)に示すように、支持枠28にはモータ3 7が装着されており、モータ37の出力軸371には タイミングプーリ38が止着されている。図4(b) に示すように、タイミングプーリ38とタイミ グプーリ36A,36Bとにはタイミングベルト39が き掛けられている。モータ37が作動すると 導入パイプ34A,34Bが同じ方向へ回転する。モ タ37、タイミングプーリ36A,36B,38及びタイミ グベルト39は、導入パイプ34A,34Bを回転させ 回転駆動機構を構成する。

 図3(a),(b)に示すように、下壁281の下方に 出する導入パイプ34Aの端部には連結筒40Aが 合されている。導入パイプ34Aの側面にはガ ド溝342がZ軸方向に延びるように延びている 連結筒40Aの周面にはガイドネジ41が連結筒40 Aの周壁を貫通するように螺着されており、 イドネジ41の先端部がガイド溝342内に入り込 んでいる。ガイドネジ41の先端部は、ガイド 342内をZ軸方向に移動可能、且つガイド溝342 内で連結筒40Aの周方向への移動を規制されて いる。つまり、連結筒40Aは、導入パイプ34Aに 対してガイド溝342の長さの範囲内でZ軸方向 移動可能であり、且つ連結筒40Aと導入パイ 34Aとは、略一体的に回転可能である。

 連結筒40Aの筒内にはガイドパイプ31Aの基 部が嵌入されている。ガイドパイプ31Aは、 結筒40Aの周面から螺合されてガイドパイプ3 1Aの周面に当接する止めネジ42の締め付けに って連結筒40Aに固定されている。ガイドパ プ31Aのガイド孔311AはZ軸方向に延びており、 ガイド孔311Aの中心軸線La1と、導入パイプ34A 導入孔341の中心軸線La2とは、一致している つまり、直線形状のガイドパイプ31Aと導入 イプ34Aとは、連結筒40Aを介して同軸となる うに連結されている。ガイドローラ33Aを経 して案内されてきた繊維束Faは、導入パイプ 34Aの導入孔341内及びガイドパイプ31Aのガイド 孔311A内へ導かれる。

 導入パイプ34Aの先端343とガイドパイプ31A 基端313とは、連結筒40Aの中間付近で離され おり、連結筒40Aの外周面には環状スリット4 01が連結筒40Aの中間付近で周方向に一周する うに延びている。

 図4(a)に示すように、支持枠28の前壁282に エアシリンダ43が取り付けられている。エ シリンダ43は、電磁三方弁44を介して図示し い圧力エア供給源に接続されている。エア リンダ43の出力部としての駆動軸431は、下 を向いており、駆動軸431には係止板45が止着 されている。図4(c)に示すように、係止板45に は二叉形状のフック部451が形成されており、 フック部451は、環状スリット401に挿入されて いる。

 電磁三方弁44が消磁状態にあるときには 駆動軸431が図4(a)に実線で示す第1位置にある 。電磁三方弁44が励磁されると、図示しない 力エア供給源から圧力エアが電磁三方弁44 介してエアシリンダ43へ供給され、駆動軸431 が図4(a)に鎖線で示す第2位置に延出する。駆 軸431が第2位置に延出すると、フック部451が 下動し、連結筒40A及びガイドパイプ31Aが下動 される。電磁三方弁44が消磁されると、エア リンダ43内の圧力エアが排出され、駆動軸43 1が図4(a)に実線で示す第1位置に復帰する。こ れにより、フック部451が上動し、連結筒40A及 びガイドパイプ31Aが上動される。電磁三方弁 44は、制御コンピュータCの励消磁制御を受け る。

 エアシリンダ43は、第1位置と第2位置とに 直線的に切り換え配置される駆動軸431を備え たリニアアクチュエータであり、ガイドパイ プ31Aは、係止板45を介して駆動軸431に連結さ ている。

 図3(a),(b)に示すように、下壁281の下方に 出する導入パイプ34Bの端部には連結筒40Bが 合されている。連結筒40Bは、連結筒40Bの周 から螺合されて導入パイプ34Bの周面に当接 る止めネジ46の締め付けにより導入パイプ34B に固定されている。つまり、連結筒40Bが導入 パイプ34Bに離脱不能に連結されている。

 連結筒40Bの筒内にはガイドパイプ31Bの基 部が嵌入されている。ガイドパイプ31Bは、 結筒40Bの周面から螺合されてガイドパイプ3 1Bの周面に当接する止めネジ47の締め付けに って連結筒40Bに固定されている。ガイドパ プ31Bのガイド孔311BはZ軸方向に延びており、 ガイドパイプ31Bのガイド孔311Bの中心軸線Lb1 、導入パイプ34Bの導入孔341の中心軸線Lb2と 、一致している。つまり、直線形状のガイ パイプ31Bと導入パイプ34Bとは、連結筒40Bを して同軸となるように連結されている。ガ ドローラ33Bを経由して案内されてきた繊維 Fbは、導入パイプ34Bの導入孔341内及びガイド パイプ31Bのガイド孔311B内へ導かれる。

 図1(a),図2に示すように、ベース11上には 体48が設置されている。枠体48は長方形状に 成されており、枠体48の上面にはピン49が枠 体48の周辺に沿って所定ピッチ(例えば、数mm ッチ)で配列されている。ガイドパイプ31A,31 Bは、モータ27の作動によって適宜の高さ位置 に配置されると共に、リニアスライダ12,13の 動とリニアスライダ14の作動との組み合わ によって、X軸方向、Y軸方向又はバイアス方 向B1,B2に移動される。バイアス方向B1,B2は、X 方向及びY軸方向に対して45°の角度を成す ガイドパイプ31A,31BがX軸方向、Y軸方向又は イアス方向B1,B2に移動されることにより、ガ イドパイプ31A,31B内を導かれている繊維束Fb,Fb がピン49に掛け止められながらガイドパイプ3 1A,31Bから引き出されてゆく。図5(a),(b)は、繊 束Fa,Fbをピン49に掛け止めながら繊維束Fa,Fb 配列してゆく例を示す。

 リニアスライダ12,13,14は、X軸方向、Y軸方向 又はバイアス方向B1,B2にガイドパイプ31A,31Bを 平行移動させる移動装置を構成する。
 ガイドパイプ31A,31BがX軸方向に移動される きには、ガイドパイプ31A,31Bは、モータ50に って回転される支軸17の回転位置の特定によ って図4(d)に実線で示す第1並列状態に配置さ る。ガイドパイプ31A,31BがY軸方向に移動さ るときには、ガイドパイプ31A,31Bは、モータ5 0によって回転される支軸17の回転位置の特定 によって図4(d)に鎖線で示す第2並列状態に配 される。ガイドパイプ31A,31Bがバイアス方向 B1,B2に移動されるときには、どちらの状態に 置されてもよい。ガイドパイプ31A,31Bは、ガ イドローラ26A,26Bとガイドローラ32A,32Bとの間 繊維束Fa,Fbとリニアスライダ14との接触を回 避する等の観点から、図4(d)に矢印Q1,Q2で示す 範囲でのみ支軸17を中心にして回動されるよ に規制されている。

 なお、ピン49の周りでガイドパイプ31A,31B 反転させるように移動してピン49に繊維束Fa ,Fbを掛け止めるとき以外には、ガイドパイプ 31A,31Bは、ガイドパイプ31A,31Bから繰り出され 繊維束Fa,Fbの偏平な面がガイドパイプ31A,31B 直線移動方向を向くように、モータ37の作 によって向きを調整される。図5(a),(b)に示す 状態では、ガイドパイプ31A,31Bから繰り出さ る繊維束Fa,Fbの偏平な面がY軸方向を向いて る。以下においては、繊維束Fa,Fbの偏平な面 がY軸方向を向いているときのガイドパイプ31 A,31Bの向きのことをY軸方向向きと言い、繊維 束Fa,Fbの偏平な面がX軸方向を向いているとき のガイドパイプ31A,31Bの向きのことをX軸方向 きと言うことにする。又、繊維束Fa,Fbの偏 な面がバイアス方向B1を向いているときのガ イドパイプ31A,31Bの向きのことをバイアス方 B1向きと言い、繊維束Fa,Fbの偏平な面がバイ ス方向B2を向いているときのガイドパイプ31 A,31Bの向きのことをバイアス方向B2向きと言 ことにする。

 図18(a)~(h)は、繊維束Fによって形成される 繊維束層Gx,Gy,Gb1,Gb2における繊維束Fの配列パ ーンの例を示す。繊維束Fは、繊維束Fa,Fbの ちの一方のみを模式的に示している。

 電磁三方弁44が消磁状態にあるときには、 イドパイプ31Aのガイド孔311Aの出口312Aは、ガ イドパイプ31Bのガイド孔311Bの出口312Bよりも い位置にある。つまり、ガイドパイプ31Aの イド孔311Aの出口312Aと他方のガイドパイプ31 Bのガイド孔311Bの出口312Bとは、この順にガイ ドパイプ31A,31Bから繊維束層へ(上から下へ)向 かう繊維束層の積層の第1の方向(図1(a)に示す 矢印Z - で示す方向)に配置されている。電磁三方弁44 が励磁状態にあるときには、ガイド孔311Aの 口312Aは、ガイド孔311Bの出口312Bよりも低い 置にある。つまり、一方のガイドパイプ31A ガイド孔311Aの出口312Aと他方のガイドパイプ 31Bのガイド孔311Bの出口312Bとは、この順に下 ら上へと繊維束層の積層の第2の方向(前記 層の第1の方向Z - とは逆の方向であって図1(a)に矢印Z + で示す方向)と配置されている。

 エアシリンダ43及び電磁三方弁44は、ガイド パイプ31Aの出口312Aとガイドパイプ31Bの出口31 2Bとを、この順に上から下へ配置された第1順 序に規定する第1順序規定状態と、この順に から上へ配置された第2順序に規定する第2規 定状態とに切り換えられる位置変更装置を構 成する。電磁三方弁44の消磁は、第1端(図1(c) おいて右方端)に配置されたガイドパイプ31A のガイド孔311Aの出口312Aと第1端とは反対側の 第2端(図1(c)において左方端)に配置されたガ ドパイプ31Bのガイド孔311Bの出口312Bとがこの 順に前記積層の第1方向Z - へ配置される第1順序になるようガイドパイ 31A,31Bを配置する。電磁三方弁44の励磁は、 イドパイプ31Aのガイド孔311Aの出口312A(図1(b) おいて右方端)とガイドパイプ31Bのガイド孔 311Bの出口312B(図1(b)において左方端)とがこの に前記積層方向の一方向Z - とは逆の積層方向の第2方向Z + に配置される第2順序になるようガイドパイ 31A,31Bを配置する。

 図6~図17は、ガイドパイプ31A,31Bの並列状 、順序及び向きの組み合わせを表す。図6(a)~ 図17(a)は、図1(a)と同じ方向に見た側面図であ り、図6(b)~図17(b)は、図1(c)と同じ方向に見た 面図であり、図6(c)~図17(c)は、平断面図であ る。

 図6(a),(b),(c)では、ガイドパイプ31A,31Bは、 第1並列状態、第1順序、且つX軸方向向きにあ る。図7(a),(b),(c)では、ガイドパイプ31A,31Bは 第1並列状態、第1順序、且つバイアス方向B1 きにある。図8(a),(b),(c)では、ガイドパイプ3 1A,31Bは、第1並列状態、第1順序、且つバイア 方向B2向きにある。図9(a),(b),(c)では、ガイ パイプ31A,31Bは、第1並列状態、第2順序、且 X軸方向向きにある。図10(a),(b),(c)では、ガイ ドパイプ31A,31Bは、第1並列状態、第2順序、且 つバイアス方向B1向きにある。図11(a),(b),(c)で は、ガイドパイプ31A,31Bは、第1並列状態、第2 順序、且つバイアス方向B2向きにある。

 図12(a),(b),(c)では、ガイドパイプ31A,31Bは 第2並列状態、第1順序、且つY軸方向向きに る。図13(a),(b),(c)では、ガイドパイプ31A,31Bは 、第2並列状態、第1順序、且つバイアス方向B 1向きにある。図14(a),(b),(c)では、ガイドパイ 31A,31Bは、第2並列状態、第1順序、且つバイ ス方向B2向きにある。図15(a),(b),(c)では、ガ ドパイプ31A,31Bは、第2並列状態、第2順序、 つY軸方向向きにある。図16(a),(b),(c)では、 イドパイプ31A,31Bは、第2並列状態、第2順序 且つバイアス方向B1向きにある。図17(a),(b),(c )では、ガイドパイプ31A,31Bは、第2並列状態、 第2順序、且つバイアス方向B2向きにある。

 図18(a)に示す繊維束層Gxを形成する場合、 ガイドパイプ31A,31Bが地点S1をスタート地点と して移動開始される場合には、ガイドパイプ 31A,31Bは、図6(a),(b),(c)に示す第1並列状態、第1 順序且つX軸方向向きに設定される。ガイド イプ31A,31Bが地点S9をスタート地点として移 開始される場合には、ガイドパイプ31A,31Bは 図9(a),(b),(c)に示す第1並列状態、第2順序且 X軸方向向きに設定される。

 図18(b)に示す繊維束層Gxを形成する場合、 ガイドパイプ31A,31Bが地点S2をスタート地点と して移動開始されるとする。この場合、ガイ ドパイプ31A,31Bは、図6(a),(b),(c)に示す第1並列 態、第1順序且つX軸方向向きに設定される ガイドパイプ31A,31Bが地点S10をスタート地点 して移動開始される場合には、ガイドパイ 31A,31Bは、図9(a),(b),(c)に示す第1並列状態、 2順序且つX軸方向向きに設定される。

 図18(c)に示す繊維束層Gyを形成する場合、 ガイドパイプ31A,31Bが地点S3をスタート地点と して移動開始されるとする。この場合、ガイ ドパイプ31A,31Bは、図15(a),(b),(c)に示す第2並列 状態、第2順序且つY軸方向向きに設定される ガイドパイプ31A,31Bが地点S11をスタート地点 として移動開始される場合には、ガイドパイ プ31A,31Bは、図12(a),(b),(c)に示す第2並列状態、 第1順序且つY軸方向向きに設定される。

 図18(d)に示す繊維束層Gyを形成する場合、 ガイドパイプ31A,31Bが地点S4をスタート地点と して移動開始されるとする。この場合、ガイ ドパイプ31A,31Bは、図15(a),(b),(c)に示す第2並列 状態、第2順序且つY軸方向向きに設定される ガイドパイプ31A,31Bが地点S12をスタート地点 として移動開始される場合には、ガイドパイ プ31A,31Bは、図12(a),(b),(c)に示す第2並列状態、 第1順序且つY軸方向向きに設定される。

 図18(e)に示す繊維束層Gb1を形成する場合 ガイドパイプ31A,31Bが地点S5をスタート地点 して移動開始されるとする。この場合、ガ ドパイプ31A,31Bは、図8(a),(b),(c)に示す第1並列 状態、第1順序且つバイアス方向B2向き、又は 図17(a),(b),(c)に示す第2並列状態、第2順序且つ バイアス方向B2向きに設定される。ガイドパ プ31A,31Bが地点S13をスタート地点として移動 開始されるとする。この場合、ガイドパイプ 31A,31Bは、図11(a),(b),(c)に示す第1並列状態、第 2順序且つバイアス方向B2向き、又は図14(a),(b) ,(c)に示す第2並列状態、第1順序且つバイアス 方向B2向きに設定される。

 図18(f)に示す繊維束層Gb1を形成する場合 ガイドパイプ31A,31Bが地点S6をスタート地点 して移動開始されるとする。この場合、ガ ドパイプ31A,31Bは、図8(a),(b),(c)に示す第1並列 状態、第1順序且つバイアス方向B2向き、又は 図17(a),(b),(c)に示す第2並列状態、第2順序且つ バイアス方向B2向きに設定される。ガイドパ プ31A,31Bが地点S14をスタート地点として移動 開始されるとする。この場合、ガイドパイプ 31A,31Bは、図11(a),(b),(c)に示す第1並列状態、第 2順序且つバイアス方向B2向き、又は図14(a),(b) ,(c)に示す第2並列状態、第1順序且つバイアス 方向B2向きに設定される。

 図18(g)に示す繊維束層Gb2を形成する場合 ガイドパイプ31A,31Bが地点S7をスタート地点 して移動開始されるとする。この場合、ガ ドパイプ31A,31Bは、図13(a),(b),(c)に示す第2並 状態、第1順序且つバイアス方向B1向き、又 図7(a),(b),(c)に示す第1並列状態、第1順序且つ バイアス方向B1向きに設定される。ガイドパ プ31A,31Bが地点S15をスタート地点として移動 開始されるとする。この場合、ガイドパイプ 31A,31Bは、図16(a),(b),(c)に示す第2並列状態、第 2順序且つバイアス方向B1向き、又は図10(a),(b) ,(c)に示す第1並列状態、第2順序且つバイアス 方向B1向きに設定される。

 図18(h)に示す繊維束層Gb2を形成する場合 ガイドパイプ31A,31Bが地点S8をスタート地点 して移動開始されるとする。この場合、ガ ドパイプ31A,31Bは、図13(a),(b),(c)に示す第2並 状態、第1順序且つバイアス方向B1向き、又 図7(a),(b),(c)に示す第1並列状態、第1順序且つ バイアス方向B1向きに設定される。ガイドパ プ31A,31Bが地点S16をスタート地点として移動 開始されるとする。この場合、ガイドパイプ 31A,31Bは、図16(a),(b),(c)に示す第2並列状態、第 2順序且つバイアス方向B1向き、又は図10(a),(b) ,(c)に示す第1並列状態、第2順序且つバイアス 方向B1向きに設定される。

 2つのガイドパイプ31A,31Bのうち一方のガ ドパイプの移動経路がZ軸方向(繊維束の積層 方向)に見て他方のガイドパイプから引き出 れる繊維束を横切る場合には、前記位置変 装置は、前記一方のガイドパイプから引き される繊維束が前記他方のガイドパイプか 引き出される繊維束のガイドパイプ基端側 通る位置である第1順序規定状態に特定され 。すなわち、位置変更装置の順序規定状態 、各層について、ピン49で折り返す前から においてヘッドの動く(次の列に移動する)方 向の前側のガイドパイプが、後側のガイドパ イプに対して低い位置(枠体48に近い位置)に るように決定される。なお、バイアス方向B1 またはB2の配列の際、ピン49間をガイドパイ 31A,31Bが通過するときはその通過方向にあわ てガイドパイプ31A,31Bの並列状態とモータ37 よって回転されるガイドパイプ31A,31Bの向き を制御すると良い。

 第1の実施形態では以下の効果が得られる。
 (1)図18(a)~(h)の繊維束層の形成では、Z軸方向 (積層方向)に見た場合に、ガイドパイプ31Aか 引き出された繊維束Faをガイドパイプ31Bの 動経路が横切るときには、ガイドパイプ31B 出口312Bがガイドパイプ31Aの出口312Aよりも高 い位置にある。又、Z軸方向(積層方向)に見た 場合に、ガイドパイプ31Bから引き出された繊 維束Fbをガイドパイプ31Aの移動経路が横切る きには、ガイドパイプ31Aの出口312Aがガイド パイプ31Bの出口312Bよりも高い位置にある。 って、ガイドパイプ31A,31Bのスタート地点がS 1~S16のいずれの場合であっても、ガイドパイ 31Aが繊維束Fbに引っ掛かることはなく、ガ ドパイプ31Bが繊維束Faに引っ掛かることもな い。

 仮に、ガイドパイプ31A,31Bが第1順序にし ならない場合には、図18(a)~(h)の繊維束層の 成では、ガイドパイプ31A,31Bのスタート地点 S9,S10,S3,S4である場合には、ガイドパイプ31B 繊維束Faに引っ掛かってしまう。又、仮に ガイドパイプ31A,31Bが第2順序にしかならない 場合には、図18(a)~(h)の繊維束層の形成では、 ガイドパイプ31A,31Bのスタート地点がS1,S2,S11,S 12である場合には、ガイドパイプ31Aが繊維束F bに引っ掛かってしまう。

 本実施形態では、ガイドパイプ31A,31Bが第 1順序と第2順序とに切り換えられるため、ガ ドパイプ31Aが繊維束Fbに引っ掛かることは く、且つガイドパイプ31Bが繊維束Faに引っ掛 かることもない。

 (2)本実施形態ではガイドパイプ31A,31Bが2つ みであり、一方のガイドパイプ31Aのみがエ シリンダ43の作動によって積層の方向Z - に沿った位置を変更可能である。ガイドパイ プが2つのみである場合に一方のガイドパイ のみに関してその方向Z - に沿った位置を変更可能とすると、エアシリ ンダ43という単一のリニアアクチュエータと 磁三方弁44とで位置変更装置を構成できる つまり、ガイドパイプが2つのみである場合 一方のガイドパイプのみに関してその方向Z - に沿った位置を変更可能とした構成は、位置 変更装置の簡素化に有利である。

 (3)エアシリンダ43は、位置変更装置として 便なリニアアクチュエータである。
 (4)三次元繊維構造体の物性の観点からする 、繊維束Fa,Fbが偏平な状態で配列されるこ が望ましく、そのためには、繊維束Fa,Fbの偏 平な面がガイドパイプ31A,31Bの移動方向に向 ていることが必要である。導入パイプ34A,34B 回転させる構成では、繊維束Fa,Fbの偏平な をガイドパイプ31A,31Bの移動方向に向けるよ にすることができる。しかも、導入パイプ3 4Aに連結筒40Aを介して連結されたガイドパイ 31Aの方向Z - に沿った位置を変更可能であるため、ガイド パイプから引き出される繊維束に別のガイド パイプが引っ掛からないようにすることがで きる。

 次に、図19(a),(b)の第2の実施形態の配列ヘッ ドを説明する。第1の実施形態と同じ構成部 は同じ符号が用いてある。
 下壁281の下方に突出する導入パイプ34Bの端 には連結筒40Bが嵌合されている。導入パイ 34Bの側面にはガイド溝344がZ軸方向に延びて いる。連結筒40Bの周面にはガイドネジ53が連 筒40Bの周壁を貫通するように螺着されてお 、ガイドネジ53の先端部がガイド溝344内に り込んでいる。ガイドネジ53の先端部は、ガ イド溝344内をZ軸方向に移動可能、且つガイ 溝344内で連結筒40Bの周方向への移動を規制 れている。つまり、連結筒40Bは、導入パイ 34Bに対してガイド溝344の長さの範囲内でZ軸 向に移動可能である。

 連結筒40A,40Bの外周面にはラック54,55がZ軸 方向に形成されている。ラック54,55は、対向 ており、ラック54,55にはピニオン56が噛合さ れている。ラック54,55の個々の歯541,551は、連 結筒40A,40Bの外周面の周方向に延びる円弧線 状の突条に形成されており、ラック54,55とピ ニオン56とが噛合した状態でも、連結筒40A,40B 及びガイドパイプ31A,31Bは、中心軸線Lb1,Lb2を 心にして回転可能である。

 ピニオン56は、モータ57の出力軸571に止着 されている。モータ57が正転されると、連結 40Aが下動すると共に、連結筒40Bが上動し、 ータ57が逆転されると、連結筒40Aが上動す と共に、連結筒40Bが下動する。

 図19(a)は、ガイドパイプ31Aの出口312Aがガ ドパイプ31Bの出口312Bよりも高い位置にある 第1順序を示し、図19(b)は、ガイドパイプ31Aの 出口312Aがガイドパイプ31Bの出口312Bよりも低 位置にある第2順序を示す。

 モータ57、ピニオン56及びラック54,55は、ガ ドパイプ31A,31Bを第1順序に規定する第1順序 定状態と、ガイドパイプ31A,31Bを第2順序に 定する第2順序規定状態とに切り換えられる 置変更装置を構成する。この位置変更装置 、ガイドパイプ31A,31Bの方向Z - に沿った位置を同時に、且つ互いに逆方向に 変更可能である。

 本発明では以下のような実施形態も可能で る。
 ・第1の実施形態におけるエアシリンダ43の わりに、リニアソレノイドを用いてもよい

 ・第2の実施形態において、モータ57の代わ に、ロータリソレノイドを用いてもよい。
 ・3つ以上のガイドパイプを備えた繊維束配 列装置に本発明を適用することができる。こ の場合、図1(a)に示す状態では、3つ以上のガ ドパイプは、Y軸方向とZ軸方向とに平行な 面上に配列される。
・導入パイプ34A,34Bが回転しない繊維束配列 置に本発明を適用してもよい。この場合、 イアス方向B1,B2の配向は、バイアス方向B1ま はバイアス方向B2のまま移動中変化しない なお、並列状態を第1並列状態と第2並列状態 との中間の状態に制御すれば、バイアス方向 B1と繊維束Fa,Fbの扁平方向とを同じに出来る 繊維束Fa,Fbとリニアスライダ14とが接触しな ように並列状態を制御すれば、バイアス方 B2と繊維束Fa,Fbの扁平方向とを同じにするこ とも可能である。