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Patent Searching and Data


Title:
FILTER, PRINTED CIRCUIT BOARD, AND NOISE SUPPRESSION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145237
Kind Code:
A1
Abstract:
A filter has a waveguide (405) on which conductive plates (401,402) are arranged in at least the vertical direction in the space where signals propagate, and at least one unit cell (309) arranged periodically on the waveguide (405). The unit cell (309) is composed of at least one planar conductive patch (301-304) positioned to be mutually parallel, and at least one conductive post (305-307) which is connected to at least one conductive patch (301-304) and projects in the direction perpendicular to the conductive patches (301-304). The conductive posts (305-307) are connected to at least one conductive plate of the waveguide (405) and insulated from the other conductive plates.

Inventors:
KOBAYASHI NAOKI (JP)
MORISHITA KEN (JP)
TOYAO HIROSHI (JP)
ANDO NORIAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059727
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
KOBAYASHI NAOKI (JP)
MORISHITA KEN (JP)
TOYAO HIROSHI (JP)
ANDO NORIAKI (JP)
International Classes:
H01P1/207; H05K3/46
Foreign References:
JP2008022543A2008-01-31
JP2007104211A2007-04-19
JP2008042233A2008-02-21
JP2008517493A2008-05-22
Attorney, Agent or Firm:
YAMAKAWA, Masaki et al. (JP)
Masaki Yamakawa (JP)
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Claims:
 信号が伝搬する空間の少なくとも上下方向に導体が配置され、信号伝搬方向の少なくとも一箇所以上の箇所において対向する導体間に信号が供給され、信号伝搬方向の他の一箇所以上の箇所において対向する導体間から信号が出力される導波路と、
 この導波路上に周期的に配置された1つ以上のユニットセルとを有し、
 各ユニットセルは、
 互いに平行に配置された1枚以上の板状の導体パッチと、
 少なくとも1枚以上の導体パッチと接続された1本以上の導体ポストとからなり、
 各ユニットセルから突出した前記導体ポストは、前記導波路の少なくとも1つの導体と接続され且つ前記導波路の他の導体と絶縁されることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルは、前記導波路の外側に配置された2枚の導体パッチと、2つの群の導体ポストとからなり、
 第1群の前記導体ポストは、前記導波路から遠い側にある第1の導体パッチと接続され、前記導波路に近い側にある第2の導体パッチと絶縁され、この第2の導体パッチに面した側の導波路の導体と絶縁され、前記第2の導体パッチに面していない側の導波路の導体と接続され、
 第2群の前記導体ポストは、前記第1の導体パッチと絶縁され、前記第2の導体パッチと接続され、この第2の導体パッチに面した側の導波路の導体と接続され、前記第2の導体パッチに面していない側の導波路の導体と絶縁されることを特徴とするフィルター。
 請求項2記載のフィルターにおいて、
 前記導体パッチは、平面視四角形であり、
 前記2つの群の導体ポストは、1本の第1群の導体ポストと1本の第2群の導体ポストとから構成され、
 前記第1群の導体ポストは、前記導体パッチの中央付近に配置され、
 前記第2郡の導体ポストは、前記導体パッチの隅近辺に配置されることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルは、前記導波路の外側に配置された1枚の導体パッチと、1本の導体ポストとからなり、
 前記導体ポストは、前記導体パッチと接続され、この導体パッチに面した側の導波路の導体と絶縁され、前記導体パッチに面していない側の導波路の導体と接続されることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルは、前記導波路の外側に配置された平面視四角形の1枚の導体パッチと、2本の導体ポストとからなり、
 前記2本の導体ポストは、前記導体パッチの対向する2辺の中点付近でそれぞれ前記導体パッチと接続され、この導体パッチに面した側の導波路の導体と絶縁され、前記導体パッチに面していない側の導波路の導体と接続されることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルは、前記導波路の外側に配置された平面視四角形の1枚の導体パッチと、4本の導体ポストとからなり、
 前記4本の導体ポストは、前記導体パッチの4隅付近でそれぞれ前記導体パッチと接続され、この導体パッチに面した側の導波路の導体と絶縁され、前記導体パッチに面していない側の導波路の導体と接続されることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルは、2枚以上の前記導体パッチを有し、1枚以上の第1の導体パッチは、前記導波路の外側に配置され、1枚以上の第2の導体パッチは、前記導波路の内側に配置されることを特徴とするフィルター。
 請求項7記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルは、1本以上の前記導体ポストを有し、
 この導体ポストは、前記第1、第2の導体パッチと接続され、前記第1の導体パッチに面した側の導波路の導体と絶縁され、前記第1の導体パッチに面していない側の導波路の導体と接続されることを特徴とするフィルター。
 請求項3記載のフィルターにおいて、
 前記導波路は、平行平板導波路であることを特徴とするフィルター。
 請求項4記載のフィルターにおいて、
 前記導波路は、平行平板導波路であることを特徴とするフィルター。
 請求項5記載のフィルターにおいて、
 前記導波路は、平行平板導波路であることを特徴とするフィルター。
 請求項6記載のフィルターにおいて、
 前記導波路は、平行平板導波路であることを特徴とするフィルター。
 請求項7記載のフィルターにおいて、
 前記導波路は、平行平板導波路であることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 さらに、電圧値が可変な直流電圧源を有し、
 前記ユニットセルの導体パッチ間の空間と前記導波路の導体間の空間を埋める材料のうち少なくとも一方の空間を埋める材料は、材料特性が直流電圧依存性を有し、
 前記直流電圧源は、互いに絶縁された前記導体パッチ間または互いに絶縁された前記導体間に直流電圧を印加することを特徴とするフィルター。
 請求項14記載のフィルターにおいて、
 前記導波路は、平行平板導波路であり、
 前記直流電圧依存性を有する材料を挟む一方の導体は、前記導波路の一方の導体と同電位であり、この直流電圧依存性を有する材料を挟む他方の導体は、前記導波路の他方の導体と同電位であり、
 前記直流電圧源は、前記導波路の互いに絶縁された導体間に直流電圧を印加することを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターにおいて、
 各ユニットセルにおいて前記1枚以上の導体パッチの形状が異なることを特徴とするフィルター。
 請求項1記載のフィルターを有することを特徴とするプリント回路基板。
 信号が伝搬する空間の少なくとも上下方向に導体が配置され、信号伝搬方向の少なくとも一箇所以上の箇所において対向する導体間に信号が供給され、信号伝搬方向の他の一箇所以上の箇所において対向する導体間から信号が出力される導波路を用いたノイズ抑制方法において、
 互いに平行に配置された1枚以上の板状の導体パッチと、少なくとも1枚以上の導体パッチと接続された1本以上の導体ポストとからなるユニットセルを、前記導波路上に周期的に配置し、
 各ユニットセルから突出した前記導体ポストは、前記導波路の少なくとも1つの導体と接続され且つ前記導波路の他の導体と絶縁されることを特徴とするノイズ抑制方法。
Description:
フィルター、プリント回路基板 よびノイズ抑制方法

 本発明は、複数の導体板により進行方向 面の周囲を囲まれるか、あるいは進行方向 面が部分的に開放端となっている導波路を いて、周波数選択型ノイズ抑制効果、フィ ター効果を実現することができるフィルタ 、プリント回路基板およびノイズ抑制方法 関するものである。

 平行平板導体対などの複数の導体板に挟 れるか周囲を囲まれる構造体は、導体板と 行な方向に電磁波を伝播させることが可能 ため、電気回路の電源系、導波路や空洞共 器、フィルター、漏れ波アンテナ等に応用 ることが可能である。このような構造をフ ルターとして用いる場合には、特定の周波 帯域にわたって電磁波の伝播を遮断したり 透過させたりするための構造的工夫がなさ る。広い周波数帯域にわたって電磁波の伝 を遮断させる方法として、EBG(Electromagnetic B and Gap)構造が近年注目されている。

 以下では、このEBG構造を適用した導波路 して有名な構造として、文献「O.Ramahi,S.Shahp arnia and B.Mohajer-Irvani,“TOWARDS NEW PARADIGMS IN NOISE MITIGATION IN AND FROM PRINTED CIRCUIT BOARDS USING METALLO-DIELECTRIC ELECTROMAGNETIC BAND GAP STRU CTURES”, EMC Europe 2004 (6th International Symposiu m on EMC), September 6-10 2004,ISBN:90-6144-990-1,p.372 -377」に開示された平行平板型導波路構造を に挙げて説明する。図26と図27は、平行平板 体間の空間にマッシュルーム型EBG構造を適 した構造を、3次元直交座標系内に示した図 である。図26はEBG構造をxz平面で切断したと の断面図、図27はEBC構造を図26のz=hの位置に いてxy平面で切断したときの断面図である 101,102は互いに平行な2つの導体板である。図 26、図27の例では、導体板101の下面の位置をz= 0とし、導体板102の上面の位置をz=h+pとし、導 体パッチ103の上面の位置をz=hとしている。ま た、図27における左下の隅をx=0、y=0としてい 。

 導体板101と102で挟まれた空間に、xy方向 電磁波107を伝播させる導波路構造106が形成 れる。108は電磁波発生源である。LSIも電磁 発生源108の一例として含まれる。導体パッ 103は、周期配置ビア104によって導体板102に 期的に接続されており、且つ2つの導体板101 102に挟まれている。図26、図27の構造を用い ることにより、導体板101と102との間(0<z<h +p)をxy平面の任意の方向に伝播するはずの電 波107は、特定の周波数帯域において、導体 ッチ103がある領域を伝播することがほとん できない。

 何故なら、導体板101と導体パッチ103との間 容量Cpatchと、導体パッチ103の直下のビアの ンダクタンスLviaの直列共振周波数2π/(Lvia×C patch) 1/2 で見積もられる周波数帯域で、周期的に配置 された導体パッチ103毎に共振現象が生じるた め、導体板101と導体板102との間を電磁波107が 伝播することが困難になるからである。した がって、図26、図27に示したEBC構造を電源グ ンドプレーン間等に適用することにより、 定の周波数帯域における電源ノイズを抑制 能な実装回路設計が可能となる。

 また、特表2007-522735号公報には、導体間 誘電体の誘電率を調整可能な装置の構成が 載されている。

 上述のように、文献「O.Ramahi,S.Shahparnia an d B.Mohajer-Irvani,“TOWARDS NEW PARADIGMS IN NOISE M ITIGATION IN AND FROM PRINTED CIRCUIT BOARDS USING M ETALLO-DIELECTRIC ELECTROMAGNETIC BAND GAP STRUCTURES” , EMC Europe 2004 (6th International Symposium on EM C), September 6-10 2004,ISBN:90-6144-990-1,p.372-377」 開示されたマッシュルーム型EBG構造を導波 の内部に用いることにより、特定の周波数 域における帯域阻止フィルターを実現する とができる。例えばマッシュルーム型EBG構 をプリント回路基板の電源グランドプレー 対へ応用することにより、電源系のスイッ ングノイズや信号ビアから漏れる電磁ノイ を遮断可能な実装回路構造を実現すること できる。しかしながら、上記マッシュルー 型EBG構造では、特定の単一の周波数帯域の 磁波の伝搬を阻止することしかできず、様 な周波数帯域について電磁波の伝搬を阻止 ることはできないという問題点があった。

 また、特表2007-522735号公報によれば、導 間の誘電体の誘電率を調整可能なので、装 の電気的特性を制御することが可能である ただし、特表2007-522735号公報に記載された装 置の構造は、アンテナに関するものであって 、フィルターにおいて上記の問題点を解決す るものではなかった。

 本発明は、上記課題を解決するためにな れたもので、様々な周波数帯域について電 波の伝搬を阻止することができるフィルタ 、プリント回路基板およびノイズ抑制方法 提供することを目的とする。

 本発明のフィルターは、信号が伝搬する 間の少なくとも上下方向に導体が配置され 信号伝搬方向の少なくとも一箇所以上の箇 において対向する導体間に信号が供給され 信号伝搬方向の他の一箇所以上の箇所にお て対向する導体間から信号が出力される導 路と、この導波路上に周期的に配置された1 つ以上のユニットセルとを有し、各ユニット セルは、互いに平行に配置された1枚以上の 状の導体パッチと、少なくとも1枚以上の導 パッチと接続された1本以上の導体ポストと からなり、各ユニットセルから突出した前記 導体ポストは、前記導波路の少なくとも1つ 導体と接続され且つ前記導波路の他の導体 絶縁されることを特徴とするものである。

 また、本発明のプリント回路基板は、上 のフィルターを有することを特徴とするも である。

 また、本発明は、信号が伝搬する空間の なくとも上下方向に導体が配置され、信号 搬方向の少なくとも一箇所以上の箇所にお て対向する導体間に信号が供給され、信号 搬方向の他の一箇所以上の箇所において対 する導体間から信号が出力される導波路を いたノイズ抑制方法において、互いに平行 配置された1枚以上の板状の導体パッチと、 少なくとも1枚以上の導体パッチと接続され 1本以上の導体ポストとからなるユニットセ を、前記導波路上に周期的に配置し、各ユ ットセルから突出した前記導体ポストは、 記導波路の少なくとも1つの導体と接続され 且つ前記導波路の他の導体と絶縁されること を特徴とするものである。

 本発明によれば、導波路上に1つ以上のユ ニットセルを周期的に配置し、各ユニットセ ルを、互いに平行に配置された1枚以上の板 の導体パッチと、少なくとも1枚以上の導体 ッチと接続された1本以上の導体ポストとか ら構成し、各ユニットセルから突出した導体 ポストを、導波路の少なくとも1つの導体と 続し且つ他の導体と絶縁することにより、 帯域かつ様々な遮断周波数帯域を有するフ ルターを実現することができる。本発明の ィルターの遮断周波数帯域は、導体パッチ 導体ポストの組み合わせ、各ユニットセル 導体パッチ間の空間の比誘電率や比透磁率 導体パッチと導波路の導体間の空間の比誘 率や比透磁率、導波路内部の空間の比誘電 や比透磁率によって適宜設定することが可 である。したがって、本発明では、実装の 約条件により複数の組み合わせから適当な 造を選択することが可能となり、フィルタ の実装設計の幅を広げることができる。

図1は、本発明の第1実施例に係るユニ トセルの構造を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施例に係る導波 においてユニットセルを搭載していない状 における斜視図である。 図3は、図2に示した導波路と図1に示し ユニットセルの位置関係および接続関係を す断面図である。 図4は、本発明の第1実施例においてユ ットセルを周期的に複数搭載したフィルタ の平面図である。 図5は、本発明の第1実施例においてユ ットセルを周期的に複数搭載したフィルタ の断面図である。 図6は、本発明の第1実施例に係るフィ ターの別の構造例を示す断面図である。 図7は、本発明の第1実施例に係るフィ ターの別の構造例を示す断面図である。 図8は、本発明の第1実施例に係るフィ ターの別の構造例を示す断面図である。 図9は、本発明の第1実施例に係るフィ ターの別の構造例を示す断面図である。 図10は、本発明の第1実施例に係るフィ ルターの別の構造例を示す断面図である。 図11は、本発明の第2実施例に係るユニ ットセルの構造を示す斜視図である。 図12は、本発明の第2実施例に係る導波 路においてユニットセルを搭載していない状 態における斜視図である。 図13は、図12に示した導波路と図11に示 したユニットセルの位置関係および接続関係 を表す断面図である。 図14は、本発明の第2実施例においてユ ニットセルを周期的に複数搭載したフィルタ ーの平面図である。 図15は、図14のフィルターに対する給 部と負荷の接続を説明するための図である 図16は、本発明の第2実施例に係るフィ ルターの入出力間結合率特性を示す図である 。 図17A-図17Cは、本発明の第3実施例 係るユニットセルの平面図である。 図17D-図17Fは、本発明の第3実施例 係るユニットセルと平行平板導波路との接 関係を示す断面図である。 図18は、本発明の第3実施例に係るフィ ルターの入出力間結合率特性を示す図である 。 図19は、本発明の第4実施例に係るユニ ットセルの構造を示す斜視図である。 図20は、平行平板導波路と図19に示し ユニットセルの位置関係および接続関係を す断面図である。 図21は、本発明の第4実施例に係るフィ ルターの入出力間結合率特性を示す図である 。 図22は、本発明の第5実施例に係るフィ ルターの断面図である。 図23は、図14と図22のフィルターの入出 力間結合率特性を示す図である。 図24は、本発明の第6実施例において導 波路と直流電圧源との接続を説明するための 図である。 図25は、本発明の第7実施例においてプ リント回路基板にフィルターを搭載した構成 を示す断面図である。 図26は、平行平板導波路に適用したマ シュルーム型EBG構造をxz平面で切断したと の断面図である。 図27は、平行平板導波路に適用したマ シュルーム型EBG構造をxy平面で切断したと の断面図である。

[第1実施例]
 以下、本発明の実施例について図面を参照 て説明する。図1は、本発明の第1実施例に るユニットセルの構造を示す斜視図である 309はユニットセル全体を表している。ユニ トセル309は、N層(Nは1以上の自然数)の導体パ ッチ301~304をM個(Mは1以上の自然数)の導体ポス ト305~307が垂直に貫通した構造となっている 301,302,303,304は、それぞれ第一導体パッチ、 二導体パッチ、第三導体パッチ、第N導体パ チを表している。305,306,307は、それぞれ第 導体ポスト、第二導体ポスト、第M導体ポス を表している。

 図1における310は座標系である。本実施例 では、各導体パッチ301~304は、xy平面に平行で あるとする。なお、本実施例では、Nを4以上 Mを3以上としているが、Nは4より小さい数で もよく、Mは3より小さい数でもよい。

 308は導体パッチ301~304と導体ポスト305~307 の接続部である。図1では、接続部308を1箇所 のみ示しているが、当然、ユニットセル309内 には複数の接続部308が存在する。なお、各導 体ポスト305~307は、導体パッチ301~304と電気的 直接接続されている場合もあれば、導体パ チ301~304に設けられた図示しないクリアラン スホールによって導体パッチ301~304と絶縁さ ている場合もある。

 図2は、本発明の第1実施例に係る導波路 おいてユニットセルを搭載していない状態 おける斜視図である。405はユニットセルを 載していない導波路の全体を表している。 波路405の進行方向はy方向としてある。導波 405の断面寸法は、z方向の厚みがh、x方向の がwとなっている。

 401は導波路405の上面に配置された、xy平 と平行な導体壁である導体板、402は導波路40 5の下面に配置された、xy平面と平行な導体壁 である導体板である。したがって、導体板401 と402は対向して配置されている。403は図2に いて手前側に配置された、yz平面と平行な導 波路壁面、404は図2にいて奥側に配置された yz平面と平行な導波路壁面である。

 導波路405が平行平板型導波路の場合、導 路壁面403,404は開放壁である。一方、導波路 405が矩形導波路の場合、導波路壁面403,404は 向する導体壁である。さらに、平行平板導 の対向する導体間を、1つ以上の導体ポスト 導通した場合も導波路構造が形成される。 リント回路基板内で広く用いられるマイク ストリップ線路構造やストリップ線路構造 当然、導波路構造と見なすことができる。

 図3は、図2に示した導波路405と図1に示し ユニットセル309の位置関係および接続関係 表す断面図である。図3は、より具体的には 、図2の導波路405の導体板401と402に、ユニッ セル309から突き出した導体ポスト305~307を接 した構造を、導波路の側面方向、すなわちx 方向から眺めた図である。

 ユニットセル309から突き出した導体ポス 305~307は、接続部501において導体板401と電気 的に接続されている。図3では、接続部501を1 所のみ示しているが、当然、1つのユニット セル309あたり、複数の接続部501が存在する。 各導体ポスト305~307は、接続部501において導 板401と電気的に接続されている場合もあれ 、導体板401に設けられた図示しないクリア ンスホールによって導体板401と絶縁されて る場合もある。

 同様に、ユニットセル309から突き出した 体ポスト305~307は、接続部502において導体板 402と電気的に接続されている。図3では、接 部502を1箇所のみ示しているが、当然、1つの ユニットセル309あたり、複数の接続部502が存 在する。各導体ポスト305~307は、接続部502に いて導体板402と電気的に接続されている場 もあれば、導体板402に設けられた図示しな クリアランスホールによって導体板402と絶 されている場合もある。

 図4は本実施例においてユニットセル309を 周期的に複数搭載したフィルターの平面図、 図5は図4のフィルターの断面図である。図4は フィルターを上から眺めた図であり、図5は 4のフィルターをyz平面で切断したときの断 図である。図4において、各ユニットセル309 、x方向に幅c、y方向に長さaの寸法を有して いる。各ユニットセル309間のx方向の間隔はd y方向の間隔はbである。つまり、ユニット ル309は、x方向の周期が(c+d)でy方向の周期が( a+b)となるように周期的に配置されている。 して、各ユニットセル309は、図3で説明した 続関係を満たすように導波路405に接続され いる。

 図6、図7、図8はそれぞれ本実施例に係る ィルターの別の構造例を示す断面図である 図6の例は、各ユニットセル309の導体パッチ の一部(図6の例では導体パッチ304)を、導波路 405の内部、すなわち導体板401と402との間に配 置したものである。図7の例では、一部のユ ットセル309が導波路405を下側から貫通する うに配置されている。

 また、図1、図3~図7の例では、各ユニット セル309の導体パッチ301~304が同一の形状をし いて、導体ポスト305~307の長さも全て同一に っていた。これに対して、図8に示すように 、各ユニットセル309の導体パッチ301~304が異 る形状をしていてもよいし、導体ポスト305~3 07が異なる長さになっていてもよい。

 以上から明らかなように、必ずしも全て 導体ポストが導波路405を貫通する必要はな 。さらに、各導体パッチ301~304間の空間、お よび導波路405内部の空間を、特定の比誘電率 と比透磁率を有する材料で満たすようにして もよい。例えば本実施例のフィルターをプリ ント回路基板に実装する場合、FR(flame retardan t)-4等の比誘電率4.3程度の媒質で導体以外の 間が占められることになる。

 さらに、図9に示すように、各ユニットセ ル309の導体パッチ301~304間の空間の層2501、導 パッチ301~304と導体板401,402間の空間の層2502 および導波路405内部の空間の層2503を、層毎 に比誘電率が異なる材料もしくは層毎に比透 磁率が異なる材料で満たすようにしてもよい 。さらに、図10に示すように、複数のユニッ セル309を、導波路405を上側と下側から貫通 るように配置してもよい。

 以上のように、本実施例によれば、広帯 かつ様々な遮断周波数帯域を有するフィル ーを実現することができる。フィルターの 断周波数帯域は、導体パッチ301~304や導体ポ スト305~307の組み合わせ、各ユニットセル309 導体パッチ301~304間の空間の比誘電率や比透 率、導体パッチ301~304と導体板401,402間の空 の比誘電率や比透磁率、導波路405内部の空 の比誘電率や比透磁率によって適宜設定す ことが可能である。したがって、本実施例 は、実装の制約条件により複数の組み合わ から適当な構造を選択することが可能とな 、フィルターの実装設計の幅を広げること できる。

[第2実施例]
 次に、本発明の第2実施例に係るフィルター を、図面および計算例を参照して説明する。 なお、本実施例は、2つの遮断周波数帯域を するバンドストップフィルターを具現化す 例を示すものである。図11は、本発明の第2 施例に係るユニットセルの構造を示す斜視 である。

 ユニットセル1109は、幅がL1で長さがL2の 枚の矩形の導体パッチ301,302に対して、長さ h1の導体ポスト305と長さがh2の導体ポスト306 が接続された構造となっている。なお、導体 ポスト305は、導体パッチ302の4隅の一点1101に いて導体パッチ302と電気的に接続されてお 、且つ導体パッチ302に対して垂直にz方向に 沿って突き出ている。導体ポスト306は、導体 パッチ301の中央点1102において導体パッチ301 電気的に接続されており、且つ導体パッチ30 2の中央点1103に設けられたクリアランスホー によって導体パッチ302と絶縁されている。

 図12は、本発明の第2実施例に係る導波路 おいてユニットセルを搭載していない状態 おける斜視図である。導波路1201は、x方向 幅がwx、y方向の長さがwyである2つの導体401,4 02が距離h離れて対向して配置される平行平板 型導波路構造となっている。yz平面と平行な 波路壁1203,1204、およびxz平面と平行な導波 壁1205,1206は開放壁となっている。

 図13は、図12に示した導波路1201と図11に示 したユニットセル1109の位置関係および接続 係を表す断面図である。図13は、より具体的 には、図12の導波路1201の導体板401と402に、ユ ニットセル1109から突き出した導体ポスト305,3 06を接続した構造を、導波路の側面方向、す わちx方向から眺めた図である。

 ユニットセル1109から突き出した導体ポス ト305は、接続部1301において導体板401と電気 に接続されている。ユニットセル1109から突 出した導体ポスト306は、接続部1303において 導体板402と電気的に接続されている。また、 導体ポスト306は、導体板401の点1302に設けら たクリアランスホールによって導体板401と 縁されている。つまり、導体ポスト306は、 波路1201から遠い側にある導体パッチ301と接 され、導波路1201に近い側にある導体パッチ 302と絶縁され、この導体パッチ302に面した側 の導波路1201の導体板401と絶縁され、導体パ チ302に面していない側の導体板402と接続さ ている。また、導体ポスト305は、導体パッ 301と絶縁され、導体パッチ302と接続され、 の導体パッチ302に面した側の導波路1201の導 板401と接続され、導体パッチ302に面してい い側の導体板402と絶縁されている。

 以上の接続関係にあるユニットセル1109を 、図4、図5の例と同様に導波路上に周期的に 置することにより、接近した2つの遮断周波 数帯域を有するバンドストップフィルターを 実現することができる。以下に、このフィル ターの特性の計算例を、図面を参照にして示 す。

 図14は、本実施例においてユニットセル11 09を周期的に複数搭載したフィルターの平面 である。図14では左下を原点Oとしている。 14の例では、x方向の幅が100mm、y方向の長さ 70mmの導波路1201に対して、一辺が5mmの正方 導体パッチ用いたユニットセル1109を、x方向 およびy方向共に10mmの周期で配置している。 ユニットセル1109は、図13で説明した接続関 を満たすように導波路1201に接続されている 。図14において、1401は導波路の入力ポート、 1402は導波路の出力ポートである。

 ユニットセル1109および導波路1201の物理 ラメータとして、導体ポスト305の長さh1を0.2 mm、導体ポスト306の長さh2を1.4mm、導波路1201 z方向の厚みhを1.0mmとする。さらに、各導体 ッチ301,302間の空間、導体パッチ301,302と導 板401,402間の空間、および導波路1201内部の空 間は、比誘電率が4.05、比透磁率が1.0、誘電 接tanδが0.025の媒質で満たされているとする

 図15に示すように、導波路の入力ポート14 01において導体板401と402の間に給電部である 流源1501を接続していることを想定し、導波 路の出力ポート1402において導体板401と402の に負荷となる50ωの抵抗1502を接続しているこ とを想定して、図14のフィルターの伝搬特性 多層導体の等価回路解析手法を用いて解析 、計算結果として入出力間の結合率(S21)を た。なお、電流源1501は50ωの内部抵抗を含む 。また、多層導体の等価回路解析手法は、例 えば文献「小林他,“Analysis of multilayered powe r distribution systems using SPICE”,EMCJ,2005年10月 に記載されている。

 等価回路解析手法を用いて計算した、図1 4のフィルターの入出力間結合率特性を図16に 示す。図16によれば、図14のフィルターの伝 特性は、2GHz近辺と6GHz近辺で結合率が著しく 低下していることが分かる。したがって、本 実施例の導波路構造は、複数の遮断周波数帯 域を有するバンドストップフィルターとして 有効であることが分かる。

[第3実施例]
 次に、本発明の第3実施例に係るフィルター を、図面および計算例を参照して説明する。 図17A、図17B、図17Cはそれぞれユニットセル170 1,1702,1703の平面図、図17D、図17E、図17Fはそれ れユニットセル1701,1702,1703と平行平板導波 との接続関係を示す断面図である。第1実施 、第2実施例と同様に、平行平板導波路は導 体板401,402を有する。

 図17A、図17B、図17Cに示すように、ユニッ セル1701,1702,1703に使用される導体パッチ301 、いずれも一辺が5mmの正方形である。ユニ トセル1701,1702,1703と平行平板導波路との間の 距離は0.2mmである。平行平板導波路の厚みは1 mmである。

 ユニットセル1701では、導体パッチ301の中 心点に1つの導体ポスト305が接続されている ユニットセル1702では、導体パッチ301の2辺の それぞれの中点近傍に導体ポスト305,306が接 されている。ユニットセル1703では、導体パ チ301の4隅に導体ポスト305~307,311が接続され いる。導体ポスト305~307,311は、いずれも導 パッチ301に面した側の平行平板導波路の導 板401とは接続されておらず、導体パッチ301 面していない側の導体板402と接続されてい 。

 以上の接続関係にあるユニットセル1701,17 02,1703を、図4、図5の例と同様に導波路上に周 期的に配置する。ユニットセル1701,1702,1703を 期的に配置したフィルターの入出力間結合 特性を上述の等価回路解析手法を用いて計 した結果を図18に示す。図18において、S1701 ユニットセル1701を周期的に配置したフィル ターの特性、S1702はユニットセル1702を周期的 に配置したフィルターの特性、S1703はユニッ セル1703を周期的に配置したフィルターの特 性である。

 図18によれば、いずれのユニットセル1701, 1702,1703を用いても、導波路はバンドストップ フィルターとして機能することが分かる。た だし、ビア(導体ポスト)の配置により周波数 性が変化する。導体ポスト305を導体パッチ3 01の中央に1本配置したユニットセル1701の場 よりも、導体パッチ301の2辺に導体ポスト305, 306を1本ずつ配置したユニットセル1702の場合 方が、より高い周波数側に遮断周波数帯域 生じることが分かる。

 さらに、ユニットセル1701,1702の場合より 、導体パッチ301の4隅に導体ポスト305~307,311 配置したユニットセル1703の場合の方が、遮 断周波数帯域が高周波側にシフトし、尚且つ 遮断周波数帯域が広くなることが分かる。

[第4実施例]
 次に、本発明の第4実施例に係るフィルター を、図面および計算例を参照して説明する。 図19は、本発明の第4実施例に係るユニットセ ルの構造を示す斜視図である。ユニットセル 1909は、二枚の矩形の導体パッチ301,302に対し 導体ポスト305が接続された構造となってい 。導体ポスト305は、接続部1904において導体 パッチ301と電気的に接続され、また接続部190 5において導体パッチ302と電気的に接続され いる。

 図20は、平行平板導波路2009と図19に示し ユニットセル1909の位置関係および接続関係 表す断面図である。他の実施例と同様に、 行平板導波路2009は、導体板401,402を有する 図20の例では、ユニットセル1909の導体パッ 302が、平行平板導波路2009の内部、すなわち 体板401と402との間に配置されている。

 ユニットセル1909から突き出した導体ポス ト305は、接続部2004において導体板402と電気 に接続されている。また、導体ポスト305は 導体板401の点2003に設けられたクリアランス ールによって導体板401と絶縁されている。 まり、導体ポスト305は、導体パッチ301に面 た側の平行平板導波路2009の導体板401と絶縁 され、導体パッチ301に面していない側の導体 板402と接続されている。

 以上の接続関係にあるユニットセル1909を 、図4、図5の例と同様に導波路上に周期的に 置する。ユニットセル1909を周期的に配置し たフィルターの入出力間結合率特性を有限要 素法を用いて計算した結果を図21に示す。こ では、導体パッチ301,302が一辺が9mmの正方形 で、平行平板導波路2009の厚みhが0.46mm、導体 スト305の長さh2が0.52mm、導体板401と導体パ チ302の間隔が0.06mmであり、導体パッチ301と 体板401間の空間および平行平板導波路2009の 部の空間が比誘電率4.188、誘電正接0.02の誘 体材料で満たされているとする。図21によ ば、本実施例の導波路構造がバンドストッ フィルターとして機能していることが分か 。

[第5実施例]
 次に、本発明の第5実施例に係るフィルター を、図面および計算例を参照して説明する。 本実施例においては、ユニットセルおよび導 波路、導体ポストと導波路との接続関係は、 図11~図14で示したとおりであるが、対向する 体パッチ間の材料定数を図11~図14とは異な 値とする。

 図22は本発明の第5実施例に係るフィルタ の断面図である。本実施例では、導体パッ 301と302間の空間を2201、導体パッチ302と導体 板401間の空間を2202、導体板401と402間の空間 2203とする。ここで、空間2201のみ比誘電率を 10とし、空間2202,2203の比誘電率を4.05とした場 合のフィルターと、空間2202のみ比誘電率を10 とし、空間2201,2203の比誘電率を4.05とした場 のフィルターの2種類が存在するものとする これらのフィルターを、図14のフィルター すなわち導体以外の全ての層が比誘電率の4. 05の材料で満たされているフィルターと比較 る。

 フィルターの入出力間結合率特性を上述 等価回路解析手法を用いて計算した結果を 23に示す。図23において、S1410は図14のフィ ターの特性、S2204は空間2201のみ比誘電率を10 とし、空間2202,2203の比誘電率を4.05としたフ ルターの特性、S2205は空間2202のみ比誘電率 10とし、空間2201,2203の比誘電率を4.05とした ィルターの特性である。

 図23によれば、空間2201のみ比誘電率を10 した場合、2つの遮断周波数帯域が図14のフ ルターの場合よりも低周波側にシフトして ることが分かる。空間2202のみ比誘電率を10 した場合にも、同様に2つの遮断周波数帯域 図14のフィルターの場合よりも低周波側に フトしているが、同時に高周波側の遮断周 数帯域が広くなっていることも分かる。

 なお、本実施例では、図11~図14の構造を いて、特定の層の比誘電率がその他の層の 誘電率と異なる場合を示したが、このよう 比誘電率の設定を上記の第3実施例、第4実施 例に適用してもよいことは言うまでもない。 例えば第3実施例の図17の構成に適用する場合 は、導体パッチ301と導体板401間の層の比誘電 率を、導体板401と402間の層の比誘電率と異な る値にすればよい。例えば導体パッチ301と導 体板401間の層の比誘電率を10、導体板401と402 の層の比誘電率を4.05とした場合、フィルタ ーの遮断周波数帯域は図18の計算結果よりも 周波側にシフトする。

[第6実施例]
 次に、本発明の第6実施例に係るフィルター を図面を参照して説明する。本実施例におい ては、第5実施例と同様に、導体パッチや導 路の導体板によって挟まれた各層を異なる 料で満たすと同時に、これらの各層を満た 材料として、電気的に絶縁された導体間の 間の材料定数、すなわち比誘電率や比透磁 が直流電圧値に依存する材料を用いる。以 の構造とすることにより、本実施例では、 体間に印加する直流電圧により、遮断周波 帯域を変化させることが可能なアクティブ ィルターを実現することができる。

 図24は、図22に示したフィルターに対して 、直流電圧源2401を接続した状態を示す図で る。直流電圧源2401は、導体板401と402との間 直流電圧を印加する。導体板401と402は、電 的に絶縁されていることは言うまでもない ここで、導体パッチ301と302は電気的に絶縁 れているため、導体パッチ301と302間の空間2 201を満たす材料として、比誘電率が直流電圧 源2401から印加される電圧値に依存する材料 使用し、印加する電圧を直流電圧源2401で制 することにより、図23に示した遮断周波数 域を制御することができる。

 なお、本実施例では、図22の構造を用い 、特定の層の比誘電率を直流電圧源2401によ 制御する例を示したが、このような比誘電 の制御を第3実施例、第4実施例に適用して よいことは言うまでもない。第3実施例の図1 7の構成に適用する場合は、導体パッチ301と 体板401間の空間を満たす材料として、比誘 率が直流電圧に依存する材料を使用し、導 板401と402との間に直流電圧を印加すればよ 。

[第7実施例]
 図25は、プリント回路基板に第1実施例~第6 施例で説明したフィルターを搭載した構成 示す断面図である。図25の例では、第1実施 ~第6実施例で説明したフィルターを、プリン ト回路基板内のマイクロストリップ線路型導 波路、および電源グランドプレーン対として 用いられる平行平板型導波路上に実現してい る。

 図25において、2701はLSIドライバー、2702は LSIレシーバー、2703はマイクロストリップ、27 04はグランドプレーン、2705は電源プレーン、 2706はプリント回路基板用の誘電体材料であ 。本実施例では、マイクロストリップ線路 を伝わる信号の特定の周波数成分を除去す ためにユニットセル2707を周期的に配置し、 らに電源グランドプレーン対間を伝わる電 ノイズの特定の周波数成分を除去するため ユニットセル2708を周期的に配置している。

 以上、上記実施例を参照して本発明を説明 たが、本発明は、上記実施例だけに限定さ るものではない。本発明の構成や詳細は、 記実施例を適宜組み合わせて用いてもよく さらに本発明の請求の範囲内において、適 変更することもできる。
 この出願は、2008年5月27日に出願された日本 出願特願2008-137865号を基礎とする優先権を主 し、その開示の内容を全てここに取り込む

 本発明は、導波路構造を用いたフィルタ に適用することができる。