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Title:
FIRE-EXTINGUISHING MIST NOZZLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034996
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a fire-extinguishing mist nozzle comprising first thin plates (13a and 13b) including an opening for forming a swirl chamber (17c) for swirling a liquid, an opening for forming one or more passages (17b, 17b and 17b) to flow substantially in a fluid rotating direction into the swirl chamber (17c), and inlet ports (17a, 17a and 17a) for guiding the liquid into those passages. Further comprised are a second thin plate (14) constituting the inner walls of the passages (17b, 17b and 17b) and the swirl chamber (17c) and having the inlet ports (17a) formed therein, and an orifice plate (30) having an orifice (11) for injecting the liquid. The second thin plate (14) is arranged and superposed at an arbitrary position between the first thin plates (13a and 13b), and the orifice plate (30) is arranged in superposition, or the first thin plates (13a and 13b) are arranged in superposition between the orifice plate (30) and the second thin plate (14).

Inventors:
MURAI EIICHI (JP)
ARAKI NORIAKI (JP)
HUKUDA MAYUMI (JP)
ASAI KIYOMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066327
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
September 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HATSUTA SEISAKUSHO (JP)
MURAI EIICHI (JP)
ARAKI NORIAKI (JP)
HUKUDA MAYUMI (JP)
ASAI KIYOMU (JP)
International Classes:
A62C31/02; B05B1/34
Foreign References:
US5860602A1999-01-19
JPS476697U1972-09-22
JPS477710U1972-09-28
JPS5199316A1976-09-01
JPH0420356A1992-01-23
JPS62164955U1987-10-20
JP2008125606A2008-06-05
Attorney, Agent or Firm:
KOUNO, Hiroaki (4-8Yorikimachi, Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 36, JP)
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Claims:
 液体が旋回する渦室を構成する開口部、前記渦室に対して前記液体の略回転方向に向けて流入する単数又は複数の流路を構成する開口部、及び前記液体を前記流路に導く導入口が形成された3枚以上の第1薄板と、
 前記流路及び前記渦室の内壁の一部を構成するとともに前記導入口が形成された第2薄板と、
 前記液体を噴射するためのオリフィスを有するオリフィス板とを備え、
 前記第2薄板を前記3枚以上の第1薄板の間の任意の位置に配置して重ね合わせ、さらに前記オリフィス板を重ね合わせることにより、前記流路、前記渦室、及び前記導入口に接続する前記液体の液体導入部が形成される
 消火用ミストノズル。
 液体が旋回する渦室を構成する開口部、前記渦室に対して前記液体の略回転方向に向けて流入する単数又は複数の流路を構成する開口部、及び前記液体を前記流路に導く導入口が形成された3枚以上の第1薄板と、
 前記流路及び前記渦室の内壁の一部を構成するとともに前記導入口が形成された第2薄板と、
 前記液体を噴射するためのオリフィスを有するオリフィス板と、
 前記第1薄板、前記第2薄板、及び前記オリフィス板を収める筐体とを備え、
 前記第2薄板を前記3枚以上の第1薄板の間の任意の位置に配置して重ね合わせ、さらに前記オリフィス板を重ね合わせることにより、前記流路、前記渦室、及び前記導入口に接続する前記液体の液体導入部が形成される
 消火用ミストノズル。
 液体が旋回する渦室を構成する開口部、前記渦室に対して前記液体の略回転方向に向けて流入する単数又は複数の流路を構成する開口部、及び前記液体を前記流路に導く導入口が形成された3枚以上の第1金属薄板と、
 前記流路及び前記渦室の内壁の一部を構成し、かつ前記導入口が形成された第2金属薄板と、
 前記液体を噴射するためのオリフィスを底面に有し、前記底面に対向するように前記第1金属薄板及び前記第2金属薄板を収める筐体とを備え、
 前記第2金属薄板を前記3枚以上の第1金属薄板の間の任意の位置に配置して重ね合わせることにより、前記流路、前記渦室、及び前記導入口に接続する前記液体の液体導入部が形成される
 消火用ミストノズル。
 液体が旋回する渦室を構成する開口部、前記渦室に対して前記液体の略回転方向に向けて流入する単数又は複数の流路を構成する開口部、及び前記液体を前記流路に導く導入口が形成された3枚以上の第1金属薄板と、
 前記第1金属薄板の外形と同じ外形を有し、前記流路及び前記渦室の内壁の一部を構成し、かつ前記導入口が形成された第2金属薄板と、
 前記液体を噴射するためのオリフィスを前記第1金属薄板の外形と略同じ外形を持つ底面に有し、前記底面に対向するように前記第1金属薄板及び前記第2金属薄板を収める筐体とを備え、
 前記第2金属薄板を前記3枚以上の第1金属薄板の間の任意の位置に配置して重ね合わせることにより、前記流路、前記渦室、及び前記導入口に接続する前記液体の液体導入部が形成される
 消火用ミストノズル。
 液体が旋回する渦室を構成する開口部、前記渦室に対して前記液体の略回転方向に向けて流入する単数又は複数の流路を構成する開口部、及び前記液体を前記流路に導く導入口が形成された少なくとも1枚の第1薄板と、
 前記流路及び前記渦室の内壁の一部を構成するとともに前記導入口が形成された第2薄板と、
 前記液体を噴射するためのオリフィスを有するオリフィス板とを備え、
 前記オリフィス板と前記第2薄板との間に前記第1薄板が重ね合わせて配置された
 消火用ミストノズル。
 液体が旋回する渦室を構成する開口部、前記渦室に対して前記液体の略回転方向に向けて流入する単数又は複数の流路を構成する開口部、及び前記液体を前記流路に導く導入口が形成された少なくとも1枚の第1薄板と、
 前記流路及び前記渦室の内壁の一部を構成するとともに前記導入口が形成された第2薄板と、
 前記液体を噴射するためのオリフィスを底面に有し、前記底面に対向するように前記第1薄板及び前記第2薄板を収める筐体とを備え、
 前記筐体と前記第2薄板との間に前記第1薄板が重ね合わせて配置された
 消火用ミストノズル。
 前記第2薄板の位置がミストの所望の噴射角度及び/又は噴射量を得るように定められる
 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の消火用ミストノズル。
 前記第2薄板が形成する前記液体導入部の内壁と対向する位置に、前記液体導入部を覆うようにストレーナが配置された
 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の消火用ミストノズル。
 前記第1金属薄板及び前記第2金属薄板が、重ね合わせの際の位置決めのためのダボ出し突起をさらに備えた
 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の消火用ミストノズル。
 前記薄板の厚みが0.15mm超0.7mm以下である
 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の消火用ミストノズル。
Description:
消火用ミストノズル

 本発明は、液体を霧状に噴射することが きる消火用ミストノズルに関するものであ 。

 従来、消火用ミストノズルは所望の噴射 度や噴射されるミスト量に適合するように 別に設計、加工されてきた。従って、消火 象に適合したミストを得るためには、それ れの要求や仕様を満足する消火用ミストノ ルを製造するための金型や加工装置等の成 手段を準備する必要があった。

 従来の消火用ミストノズルは、例えば、特 文献1に記載のとおり、近投ノズルと遠投ノ ズルという散水分布の異なるノズルを予め用 意し、それらを適宜配置することによって対 象物を消火していた。特許文献1には、上記 異種のノズルを1つの本体内に備えた構造を しているが、このようなミストノズルは複 な立体構造を有しているため、その成形に 切削加工等の高度な加工技術が必要となる その結果、ミストノズルの製造単価を低く えることが非常に困難になる。また、この うな従来の消火用ミストノズルは、一旦、 る仕様に適合するようにミストノズルの各 品が設計及び加工されると、そのノズルは の仕様としてのみ用いられているため、画 化した部品が複数の要求を満足するように 成形されていない。

特開2001-95935号公報

 上述の通り、種々の消火対象に適合した ストを得るためには、それぞれの仕様に適 する消火用ミストノズルの各部品の設計が 要である。上述の通り、一旦、ある仕様に 合するように設計及び加工された消火用ミ トノズルは、その仕様としてのみ用いられ 。しかしながら、逐一、個別の要求に応じ 消火用ミストノズルを生産することは直ち 製造コストの上昇という問題を生じさせる

 本発明は、上述の技術課題を解決するこ により、消火用ミストノズルの種々の特性 自由度を得るとともに、消火用ミストノズ の製造コストの低減に大きく貢献するもの ある。発明者らは、従来の消火用ミストノ ルを構成する各部品が、予め定められた仕 以外のミストを噴射することができない点 着目し、旋回型と呼ばれるミストノズルの 部品の構造及び機能について鋭意研究を行 た。その結果、ミストノズルの特性を決定 ると考えられる種々の部品の機能を細分化 て部品の単純化と共通化を図り、それらの 由な組み合わせを可能にすることによって 上述の複数の課題が同時に解決されること 見出された。本発明はこのような視点に基 いて創出された。

 本発明の1つの消火用ミストノズルは、液 体が旋回する渦室を構成する開口部、その渦 室に対してその液体の略回転方向に向けて流 入する単数又は複数の流路を構成する開口部 、及びその液体を前述の流路に導く導入口が 形成された3枚以上の第1薄板と、その流路及 その渦室の内壁の一部を構成するとともに 述の導入口が形成された第2薄板と、その液 体を噴射するためのオリフィスを有するオリ フィス板とを備えている。その上で、その第 2薄板を前述の3枚以上の第1薄板の間の任意の 位置に配置して重ね合わせ、さらに前述のオ リフィス板を重ね合わせることにより、前述 の流路、前述の渦室、及び前述の導入口に接 続する前述の液体の液体導入部が形成されて いる。

 この消火用ミストノズルによれば、上述 第2薄板を3枚以上の第1薄板の間の任意の位 に配置して重ね合わせることにより、ミス ノズルの主要な特性であるミストの噴射角 及び/又は噴射量に対する融通性を低コスト で得ることができる。具体的には、まず、第 2薄板からオリフィス板までの第1薄板の数を 整することによって流路の断面積を変化さ ることができるため、部品自身の設計や加 を変更することなく、ミストの噴射角度及 /又は噴射量を変動させることができる。ま た、1枚の第1薄板が、液体の渦室、その液体 流路、及びその流路に液体を導入する導入 を構成する3種の孔を有するだけの単純な構 造が採用されている。さらに、第2薄板も、 述の導入口が形成される単純な加工物であ 。従って、従来技術と比較して製造コスト 低減が達成できる。

 本発明のもう1つの消火用ミストノズルは 、液体が旋回する渦室を構成する開口部、そ の渦室に対してその液体の略回転方向に向け て流入する単数又は複数の流路を構成する開 口部、及びその液体を前述の流路に導く導入 口が形成された3枚以上の第1薄板と、その流 及びその渦室の内壁の一部を構成するとと に前述の導入口が形成された第2薄板と、そ の液体を噴射するためのオリフィスを有する オリフィス板と、その第1薄板、その第2薄板 及びそのオリフィス板を収める筐体とを備 ている。その上で、その第2薄板を前述の3 以上の第1薄板の間の任意の位置に配置して ね合わせ、さらに前述のオリフィス板を重 合わせることにより、前述の流路、前述の 室、及び前述の導入口に接続する前述の液 の液体導入部が形成されている。

 このミストノズルによれば、上述の第2薄 板を3枚以上の第1薄板の間の任意の位置に配 して重ね合わせることにより、ミストノズ の主要な特性であるミストの噴射角度及び/ 又は噴射量に対する融通性を低コストで得る ことができる。具体的には、まず、第2薄板 らオリフィス板までの第1薄板の数を調整す ことによって流路の断面積を変化させるこ ができるため、部材自身の設計や加工を変 することなく、ミストの噴射角度及び/又は 噴射量を変動させることができる。また、1 の第1薄板が、液体の渦室、その液体の流路 及びその流路に液体を導入する導入口を構 する3種の孔を有するだけの単純な構造が採 用されている。さらに、第2薄板も、前述の 入口が形成される単純な加工物である。従 て、従来技術と比較して製造コストの低減 達成できる。加えて、第1薄板、第2薄板、及 びオリフィス板を収める筐体を備えることに より、機械的強度が更に向上する。

 本発明のもう1つの消火用ミストノズルは 、液体が旋回する渦室を構成する開口部、そ の渦室に対してその液体の略回転方向に向け て流入する単数又は複数の流路を構成する開 口部、及びその液体を前述の流路に導く導入 口が形成された3枚以上の第1金属薄板と、そ 流路及びその渦室の内壁の一部を構成し、 つ前述の導入口が形成された第2金属薄板と 、その液体を噴射するためのオリフィスを底 面に有し、その底面に対向するようにその第 1金属薄板及びその第2金属薄板を収める筐体 を備えている。その上で、その第2金属薄板 を前述の3枚以上の第1金属薄板の間の任意の 置に配置して重ね合わせることにより、前 の流路、前述の渦室、及び前述の導入口に 続する前記液体の液体導入部が形成されて る。

 この消火用ミストノズルによれば、上述 第2金属薄板を3枚以上の第1金属薄板の間の 意の位置に配置して重ね合わせることによ 、ミストノズルの主要な特性であるミスト 噴射角度及び/又は噴射量に対する融通性を 低コストで得ることができる。具体的には、 まず、第2金属薄板からオリフィス板までの に配置される第1金属薄板の数を調整するこ によって流路の断面積を変化させることが きるため、部品自身の設計や加工を変更す ことなく、ミストの噴射角度及び/又は噴射 量を変動させることができる。また、1枚の 1金属薄板が、液体の渦室、その液体の流路 及びその流路に液体を導入する導入口を構 する3種の孔を有するだけの単純な構造が採 用され、第2金属薄板も前述の導入口に対応 る孔が形成される単純な加工物である。従 て、例えば、順送金型を用いた加工により 来技術と比較して製造コストの低減が達成 きる。

 本発明のもう1つの消火用ミストノズルは 、液体が旋回する渦室を構成する開口部、そ の渦室に対してその液体の略回転方向に向け て流入する単数又は複数の流路を構成する開 口部、及びその液体を前述の流路に導く導入 口が形成された3枚以上の第1金属薄板と、そ 第1金属薄板の外形と同じ外形を有し、その 流路及びその渦室の内壁の一部を構成し、か つ前述の導入口が形成された第2金属薄板と その液体を噴射するためのオリフィスをそ 第1金属薄板の外形と略同じ外形を持つ底面 有し、その底面に対向するようにその第1金 属薄板及びその第2金属薄板を収める筐体と 備えている。その上で、その第2金属薄板を 述の3枚以上の第1金属薄板の間の任意の位 に配置して重ね合わせることにより、前述 流路、前述の渦室、及び前述の導入口に接 する前記液体の液体導入部が形成されてい 。

 この消火用ミストノズルによれば、上述 第2金属薄板を3枚以上の第1金属薄板の間の 意の位置に配置して重ね合わせることによ 、ミストノズルの主要な特性であるミスト 噴射角度及び/又は噴射量に対する融通性を 低コストで得ることができる。具体的には、 まず、第2金属薄板からオリフィス板までの に配置される第1金属薄板の数を調整するこ によって流路の断面積を変化させることが きるため、部品自身の設計や加工を変更す ことなく、ミストの噴射角度及び/又は噴射 量を変動させることができる。また、1枚の 1金属薄板が、液体の渦室、その液体の流路 及びその流路に液体を導入する導入口を構 する3種の孔を有するだけの単純な構造が採 用され、第2金属薄板も前述の導入口に対応 る孔が形成される単純な加工物である。さ に、第1金属薄板と第2金属薄板が同じ外形を 有し、それらの薄板と筐体の底面が略同じ外 形を有しているため、例えば、順送金型を用 いた加工がより容易になり、製造コストの低 減が達成できる。

 本発明のもう1つの消火用ミストノズルは 、液体が旋回する渦室を構成する開口部、そ の渦室に対してその液体の略回転方向に向け て流入する単数又は複数の流路を構成する開 口部、及びその液体を前記流路に導く導入口 が形成された少なくとも1枚の第1薄板と、そ 流路及びその渦室の内壁の一部を構成する ともに前述の導入口が形成された第2薄板と 、その液体を噴射するためのオリフィスを有 するオリフィス板とを備えている。その上で 、前述のオリフィス板と前述の第2薄板との に前述の第1薄板が重ね合わせて配置されて る。

 この消火用ミストノズルによれば、第2薄 板からオリフィス板までの第1薄板の数又は 1薄板の厚みを調整することによって流路の 面積を変化させることができるため、部品 身の設計や加工を変更することなく、ミス の噴射角度及び/又は噴射量を変動させるこ とができる。また、1枚の第1薄板が、液体の 室、その液体の流路、及びその流路に液体 導入する導入口を構成する3種の孔を有する だけの単純な構造が採用されている。さらに 、第2薄板も、前述の導入口が形成される単 な加工物である。従って、従来技術と比較 て製造コストの低減が達成できる。

 本発明のもう1つの消火用ミストノズルは 、液体が旋回する渦室を構成する開口部、そ の渦室に対してその液体の略回転方向に向け て流入する単数又は複数の流路を構成する開 口部、及びその液体をその流路に導く導入口 が形成された少なくとも1枚の第1薄板と、そ 流路及びその渦室の内壁の一部を構成する ともに前述の導入口が形成された第2薄板と 、その液体を噴射するためのオリフィスを底 面に有し、その底面に対向するように前述の 第1薄板及び前述の第2薄板を収める筐体とを えている。その上で、前述の筐体と前述の 2薄板との間に前述の第1薄板が重ね合わせ 配置されている。

 この消火用ミストノズルによれば、第2薄 板からオリフィス板までの間に配置される第 1薄板の数又は第1薄板の厚みを調整すること よって流路の断面積を変化させることがで るため、部品自身の設計や加工を変更する となく、ミストの噴射角度及び/又は噴射量 を変動させることができる。また、1枚の第1 板が、液体の渦室、その液体の流路、及び の流路に液体を導入する導入口を構成する3 種の孔を有するだけの単純な構造が採用され 、第2薄板も前述の導入口に対応する孔が形 される単純な加工物である。従って、例え 、順送金型を用いた加工により従来技術と 較して製造コストの低減が達成できる。

 本発明の1つの消火用ミストノズルによれ ば、第2薄板からオリフィス板までの第1薄板 数又は厚みを調整することによって流路の 面積を変化させることができるため、部品 身の設計や加工を変更することなく、ミス の噴射角度及び/又は噴射量を変動させるこ とができる。また、1枚の第1薄板が、液体の 室、その液体の流路、及びその流路に液体 導入する導入口を構成する3種の孔を有する だけの単純な構造が採用されている。さらに 、第2薄板も、前述の導入口が形成される単 な加工物である。従って、従来技術と比較 て製造コストの低減が達成できる。また、 発明の他の消火用ミストノズルによれば、 述の各効果と同様の効果に加え、例えば、 送金型を用いた加工により従来技術と比較 て製造コストの低減が達成できる。

本発明の1つの実施形態における消火用 ミストノズルの分解組立図である。 本発明の1つの実施形態における消火 ミストノズルを図1のA方向から観察した斜視 図である。 本発明の1つの実施形態における消火 ミストノズルを図1のB方向から観察した斜視 図である。 本発明の1つの実施形態における消火 ミストノズルの平面図である。 図2CのD-D断面図である。 本発明の1つの実施形態における消火 ミストノズルの第1薄板の平面図である。 本発明の1つの実施形態における消火 ミストノズルの第1薄板の側面図である。 本発明の1つの実施形態における消火用 ミストノズルの第2薄板の平面図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ストノズルの分解組立図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ストノズルの断面図である。 ミストの噴出角度を説明する図である 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの分解組立図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの分解組立図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの第1薄板の平面図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの第2薄板の平面図である。 本発明の他の実施形態における消火 ミストノズルの第1薄板の平面図である。 本発明の他の実施形態における消火 ミストノズルの第2薄板の平面図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの分解組立図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの分解組立図である。 本発明の他の実施形態における消火用 ミストノズルの分解組立図である。 本発明の他の実施形態における消火 ミストノズルの断面図である。 本発明の他の実施形態における消火 ミストノズルの断面図である。

 つぎに、本発明の実施形態を、添付する 面に基づいて詳細に述べる。尚、この説明 際し、全図にわたり、特に言及がない限り 共通する部分には共通する参照符号が付さ ている。また、図中、本実施形態の要素は ずしもスケール通りに示されていない。ま 、各図面を見やすくするために、一部の符 が省略され得る。

<第1の実施形態>
 図1は、本実施形態における消火用ミストノ ズルの分解組立図である。図2Aは、本実施形 の消火用ミストノズルを図1のA方向から観 した斜視図であり、図2Bは、本実施形態の消 火用ミストノズルを図1のB方向から観察した 視図である。図2Cは、本実施形態の消火用 ストノズルの平面図であり、図2Dは、図2Cに けるD-D断面図である。また、図3Aは第1薄板 平面図であり、図3Bは図3AのZ方向から見た 1薄板の側面図であり、図4は第2薄板の平面 である。尚、第2薄板の側面図は、第1薄板の それと同じであるので省略する。

 図1乃至図4に示すように、本実施形態の 火用ミストノズル100は、有底円筒状の筐体10 内に、複数の第1薄板13a,13bと、1枚の第2薄板14 と、金網状のストレーナ15を収める構造を有 ている。また、筐体10の底部中央には液体 噴射口となるオリフィス11が形成され、収納 された第1薄板13a,13b、第2薄板14、及びストレ ナ15を固定するために折り曲げられる3箇所 爪部12が筐体10の側面から延設されている。 尚、爪部12による固定をより容易、かつ確実 するために、ストレーナ15に接した状態で ング16が配置されている。

 筐体10の底面が第1薄板13a,13bの外周形状と 同一か一回り大きい円形の外周形状を有する 第1薄板13a,13bは、液体の導入口17aからその流 17bに連なる3つの開口部、及び液体が旋回す る渦室17cとなる1つの開口部を有している。 室17cと連結する流路17b,17b,17bの幅は、渦室17c に対して液体が略回転方向に向けて流入する ように狭められている。また、第2薄板14は、 第1薄板13a,13bと同じ外周形状を有しているが 形成された開口部は3箇所の導入口17a,17a,17a みである。

 また、第1薄板13a及び第2薄板14は、薄板同 士を重ね合わせる際の位置決めのためのダボ 出し突起18aをそれぞれ3箇所有している。一 、筐体10に最も近い第1薄板13bはダボ出し突 の挿入孔18bを備えているため、図2Dに示すよ うに、第1薄板13bと筐体10の内壁面とが接して いる。尚、本実施形態では、1つのダボ出し 起18aの高さは、0.1mm以上0.2mm以下である。

 ところで、本実施形態では、第1薄板13a,13 b及び第2薄板14の材質はSUS316である。また、 薄板の厚みは0.2mmであり、各薄板の外形とな る円の直径は9.4mmである。また、筐体10及び ング16の材質もSUS316であるが、それぞれの厚 みは0.3mmである。また、筐体10の内径及びリ グの外径はともに9.4mmであり、筐体10の一部 形成されているオリフィス11の直径は1.0mmで ある。また、ストレーナ15の材質はSUS316であ 、そのメッシュの番手は♯120である。また 外周形状が円形であるストレーナ15の直径 9.4mmである。尚、第1薄板13a,13b、第2薄板14、 びストレーナ15の直径、並びにリング16の外 径は特に限定されるものではないが、ノズル の小型化とミスト流量の融通性の観点から、 5mm以上15mm以下であることが好ましい。また ストレーナ15の厚みは、約0.3mmであり、また そのメッシュの番手は、ノズルの目詰まり 防止する観点から、♯80か、又はそれより 目が細かい方が好ましい。

 図1乃至図4に示すように、9枚の第1薄板13a ,・・・,13a,13bの間に1枚の第2薄板14が配置さ ており、第2薄板14からオリフィス11に至るま でに第1薄板13a,13bが3枚積層された状態で配置 されている。ここで、第2薄板14からオリフィ ス11に至るまでの領域がミストの噴射角度及 /又はその噴射量を制御する制御部19aであり 、第2薄板14からストレーナ15に至るまでの領 が液体導入部19bである。

 まず、制御部19aでは、第1薄板13a,13bを積 させることによって形成された各流路17b,17b, 17bと渦室17cの連結部の断面積が定まることに よって、ミストの噴射角度及び/又は噴射量 一定の範囲に収めることが可能となる。換 すれば、第1薄板13a,13bの積層枚数を変更する ことにより、各流路17b,17b,17bの深さが変化し 前述の断面積が増減するため、第1薄板13a,13 bの積層枚数を調整することにより、ミスト 噴射角度及び/又は噴射量に対する融通性を 得することができる。

 次に、液体導入部19bは、第2薄板14、及び 御部19aに使用されている第1薄板13a,・・・,1 3a,13b以外の第1薄板13a,・・・,13aの開口部によ って構成されている。液体導入部19bは、制御 部19aのそれの一部と同じ第1薄板13a,・・・,13a を積層した構造を有しており、液体を制御部 19aに導入するための導入部として利用される 。

 上述の通り、本実施形態では、制御部19a び液体導入部19bの性能が、単に第2薄板14が 置される位置によって変化することになる め、消火用ミストノズル100の各部品の設計 加工手段を変更することなく、簡便にミス の噴射角度及び/又は噴射量を制御すること ができる。すなわち、制御部19a及び液体導入 部19bが第1薄板13a,13b及び第2薄板14という共通 部品によって構成されているため、製造の 易化及び低コスト化が実現されうる。特に 本実施形態では、第1薄板13a,13bと第2薄板14 同じ外周形状を有する金属薄板であり、そ らの差異が上述の流路17b,17b,17b及び渦室17cと なる開口部の有無のみであるから、順送金型 を用いた加工を適用することが可能となる。 この順送金型による加工を採用すれば、3枚 上の第1薄板13a,・・・,13a,13bの間に配置され 第2薄板14の位置を容易かつ自在に変更する とが可能となるため、作業工程数の低減に って歩留まりが向上しうる。さらに、順送 型によれば、単一の加工装置による製造の め、製造コストを一層低減することができ 。

<第2の実施形態>
 図5は、本実施形態における消火用ミストノ ズル200の分解組立図である。また、図6は、 1の実施形態における図2Dに相当する箇所の 面図である。ここで、本実施形態における 火用ミストノズル200は、第1の実施形態で使 された第1薄板13a,13b及び第2薄板14を有して るが、ストレーナ及びリングは配置されて ない。従って、筐体20の側面から延設された 爪部22は直接、第1薄板を押圧するように折り 曲げられている。尚、オリフィス21の位置及 大きさは第1の実施形態の筐体10と同じであ 。

 本実施形態においても、制御部19a及び液 導入部19bの性能が、単に第2薄板14が配置さ る位置によって変化することになるため、 火用ミストノズル200の各部品の設計や加工 段を変更することなく、簡便にミストの噴 角度及び/又は噴射量を制御することができ る。すなわち、制御部19a及び液体導入部19bが 第1薄板13a,13b及び第2薄板14という共通の部品 よって構成されているため、製造の容易化 び低コスト化が実現されうる。特に、本実 形態では、第1薄板13a,13bと第2薄板14が同じ 周形状を有する金属薄板であり、それらの 異が上述の流路17b,17b,17b及び渦室17cとなる開 口部の有無のみであるから、順送金型を用い た加工を適用することが可能となる。この順 送金型による加工を採用すれば、3枚以上の 1薄板13a,・・・,13a,13bの間に配置される第2薄 板14の位置を容易かつ自在に変更することが 能となるため、作業工程数の低減によって 留まりが向上しうる。さらに、順送金型に れば、単一の加工装置による製造のため、 造コストを一層低減することができる。

 次に、第1の実施形態の消火用ミストノズ ル100を用いた場合のミストの噴射角度及び噴 射量の変化について説明する。表1は、オリ ィス11の直径、第1薄板13a,13bの渦室17cの直径( 図3AのD)及び渦室17cと流路17b,17b,17bが連結する 部分の最短幅(図3AのW)を一定にした上で、第2 薄板14の位置と噴射されるミストの噴射角度 び噴射量を測定した結果を示している。尚 この測定結果の一例は、放射圧力が0.9MPaの きの結果である。また、図3Aにおける一点 線は、渦室17cの直径を理解するために便宜 描かれている。また、表1では、本実施形態 9枚の第1薄板13a,・・・,13a,13bのうち、第2薄 14よりもオリフィス11側に配置されている第 1薄板13a,13bの数によって第2薄板14の位置が特 されている。また、本実施形態において、 ストの噴射角度は、図7に示す角度θである この角度θの定義は、後述する各実施形態 も適用される。また、前述のWの値は、0.7mm ある。

 表1に示すとおり、第1薄板13aの枚数が増 するほどミストの噴射量は増大することが かる。他方、全体として第1薄板13aの枚数が 加すれば、ミストの噴射角度が減少する傾 にあるが、一部の範囲では、噴射角度に変 が見られなかった。換言すれば、この一部 範囲(第1薄板の枚数が3枚~5枚)では、ミスト 噴射角度を変化させずに、その噴射量だけ 増減させることが出来ることを示している このように、第2薄板14の配置される位置を 化させるだけで、ミストの噴射量及び/又は 噴射角度の融通性が得られる。

 また、第2の実施形態の消火用ミストノズ ル200についても、上述の第1の実施形態にお る実施例と同様の測定を行った。その結果 第1の実施形態で得られた値と実質的に同じ が得られた。すなわち、与えられる液体中 物理的な不純物がなければ、ストレーナが 置されていなくても、本発明の効果が奏さ ることがわかる。

 ところで、上述の各実施形態では、第1薄 板及び第2薄板の材質がSUS316であったが、材 はこれに限定されない。例えば、代替しう 金属として、アルミニウム合金、又は銅合 が適用可能である。また、金属のみならず セラミックスや、プラスチック材料であっ も、公知の手段によって十分な硬度を得る とにより適用することができる。より具体 には、例えば、プラスチック材であれば、 質塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジ ン・スチレン(ABS)共重合合成樹脂、ポリカー ボネート(PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN) 、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又はそ らの混合物が適用できる。但し、消火用の ストノズルの一部品として用いるため、他 用途に比べて耐熱性ないし耐火性が要求さ 得る。従って、耐熱性ないし耐火性の観点 ら、プラスチック材であれば、硬質塩化ビ ル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ ン(ABS)共重合合成樹脂又はポリカーボネー (PC)が採用されることが好ましい。

 また、上述の各実施形態では、第1薄板及 び第2薄板の厚みが0.2mmであったが、本発明は この厚みに限定されない。但し、ミストを発 生させるためには渦室17c内での液体の旋回速 度の高速化を図ることが必要となるため、図 3AのWに示す流路17bの絞り幅を出来る限り狭め ることによって渦室17cに流入する液体の流速 を上げることが有力な手段となる。従って、 出来るだけ小さいW値(例えば、0.5mm乃至1mm)を るためには、加工の困難性の観点から上述 薄板の厚みが0.15mm以上0.7mm以下であること 好ましい。他方、1.5mmを超えるとその加工が 非常に困難になる。尚、上述の好ましい範囲 であれば、順送金型を採用した場合であって もその加工が容易になる。また、オリフィス の直径も1.0mmに限定されない。オリフィスの 径が0.5mmであった場合、全般的な傾向とし 、ミストの噴射量と噴射角度のいずれもが 径が1.0mmの場合と比べて小さくなることが確 認されている。従って、オリフィスの直径を 変えた上で、第2薄板よりもオリフィス側に 置されている第1薄板の数を変化させること より、ミストの噴射量及び/又は噴射角度の 融通性を更に高めることが可能となる。

 また、上述の各実施形態では、第1薄板13a ,13b及び第2薄板14が、オリフィス11の形成され た筐体10,20内に収められているが、筐体10,20 なくても良い。すなわち、図8Aに示す消火用 ミストノズル300のように、オリフィス11が形 されたSUS316製のオリフィス板30が上述の各 施形態で用いられた筐体10,20の替わりに配置 され、オリフィス板30、第1薄板13a,13b、及び 2薄板14が公知の接着剤によって接着されて よい。これは、制御部19a及び液体導入部19b 性能は、渦室や流路などの開口部の広さと 状によって影響される一方、筐体の有無に 影響されないからである。但し、筐体10,20が 第1薄板及び第2薄板を収納することは、消火 ミストノズルの製造を容易にし、かつ、機 的強度を向上させるため好ましい。

 なお、上述の図8Aに示されたオリフィス 30を用いたミストノズルを図8Bに示すような 体40の中に収めたミストノズル400であって 、本発明の効果が奏される。むしろ、上述 同様、機械的強度を向上させる観点から、 なくともオリフィス板30、第1薄板13a,13b、及 第2薄板14を筐体40内に収めることが好まし 。これにより、筐体自体にオリフィスを設 た態様と同等の機械的強度が得られる。こ で、この筐体40は、一部(図8Bの領域41)のみ底 部を有する点以外は第1の実施形態の筐体10と 同じである。また、オリフィス板30は円形で って、その直径は、筐体40の内径と同じで る。また、便宜上、図8Bに示すミストノズル 400では、底部における有底領域41と開口部と 境界を明確に区別するために斜線が施され いる。また、オリフィス板30は、第1薄板13a, 13b又は第2薄板14と同様、アルミニウム合金、 銅合金、あるいは、セラミックスや上述の例 に挙げたプラスチック材料を用いても形成さ れ得る。

 また、上述の各実施形態では、第1薄板13a ,13bが3箇所の導入口17a,17a,17a及び流路17b,17b,17b を有していたが、それらの数は、3つに限定 れない。例えば、図9A及び図9Bに示す第1薄板 43及び第2薄板44のように、導入口27a,27a及び流 路27b,27bが2箇所であっても、渦室27cにおいて 発明の効果が発揮されるための十分な液体 角速度を得ることができる。また、図10A及 図10Bに示す第1薄板53及び第2薄板54のように 導入口37a及び流路37bがそれぞれ1箇所のみで あっても、渦室37cにおいて本発明の少なくと も一部の効果が発揮されるための十分な液体 の角速度を得ることができる。但し、導入口 及び流路の数が少なすぎると、加工精度の限 界等の理由により、渦室内における液体の旋 回速度にバラつきを生じさせる可能性がある ため、最も好ましい導入口及び流路の数は3 以上である。

 また、上述の各実施形態では、第1薄板の 枚数が9枚であったが、これに限定されない 3枚以上の第1薄板があれば、第2薄板が配置 れる可能性のある場所が少なくとも2箇所形 されるため、噴射されるミストの量及び/又 は噴射角度を変化させることが可能となる。

 また、仮に、第1薄板が1枚のみであって 上述の各実施形態の消火用ミストノズルの 果の少なくとも一部の効果が奏される。具 的には、第2薄板がその第1薄板をオリフィス 板や筐体との間に挟んで、換言すれば、第2 板をストレーナやリングを除いて最もオリ ィスから離れた位置に配置して重ね合わせ ことによって、上述の導入口、流路、及び 室は形成されることになるから、ミストの 射が可能となる。このとき、第1薄板の厚み 変更すれば、その第1薄板の厚みよって、噴 射されるミストの量及び/又は噴射角度を変 させることが可能となる。さらに、第1薄板 、オリフィス板又はオリフィスが形成され 筐体と第2薄板との間に2枚以上重ね合わせ 配置すれば、その第1薄板の枚数によっても 射されるミストの量及び/又は噴射角度を変 化させることが可能となる。

 図11乃至図13は、それぞれ、第2薄板14をス トレーナ15やリング16を除いて最もオリフィ 11,21から離れた位置に配置して重ね合わせる ことによって、上述の導入口17a、流路17b、及 び渦室17cが形成される実施態様を示している 。

 図11は、もう1つの実施形態である消火用 ストノズル500を示す。消火用ミストノズル5 00は、第1の実施形態の消火用ミストノズル100 のうち、制御部19aに対応する第1薄板13aの数 7枚になった点、及び液体導入部19bに対応す 第1薄板13aが取り除かれた点を除いて、消火 用ミストノズル100と同じ構成を有する。

 この実施形態では、液体は、ストレーナ1 5を通過した後、第2薄板14の導入口17a,17a,17aか ら制御部19aに送り込まれる。この実施形態で も、制御部19aに対応する第1薄板13a,13bの数量 は厚みを変更することによって、流路の断 積を変化させることができるため、部品自 の設計や加工を変更することなく、ミスト 噴射角度及び/又は噴射量を変動させること ができる。

 図12は、もう1つの実施形態である消火用 ストノズル600を示す。消火用ミストノズル6 00は、第2の実施形態の消火用ミストノズル200 のうち、制御部19aに対応する第1薄板13aの数 7枚になった点、及び液体導入部19bに対応す 第1薄板13aが取り除かれた点を除いて、消火 用ミストノズル200と同じ構成を有する。

 この実施形態では、液体は、直接、第2薄 板14の導入口17a,17a,17aから制御部19aに送り込 れる。この実施形態でも、制御部19aに対応 る第1薄板13a,13bの数量又は厚みを変更するこ とによって、流路の断面積を変化させること ができるため、部品自身の設計や加工を変更 することなく、ミストの噴射角度及び/又は 射量を変動させることができる。

 図13は、もう1つの実施形態である消火用 ストノズル700を示す。消火用ミストノズル7 00は、図8Aに示す消火用ミストノズル300のう 、制御部19aに対応する第1薄板13aの数が7枚に なった点、かつ液体導入部19bに対応する第1 板13aが取り除かれた点を除いて、消火用ミ トノズル300と同じ構成を有する。

 この実施形態では、液体は、ストレーナ1 5を通過した後、第2薄板14の導入口17a,17a,17aか ら制御部19aに送り込まれる。この実施形態で も、制御部19aに対応する第1薄板13a,13bの数量 は厚みを変更することによって、流路の断 積を変化させることができるため、部品自 の設計や加工を変更することなく、ミスト 噴射角度及び/又は噴射量を変動させること ができる。

 上述のとおり、液体導入部19bに対応する 1薄板13aが取り除かれた場合であっても、第 1の実施形態の効果又は第2の実施形態の効果 略同様の効果が奏される。すなわち、制御 19aに対応する第1薄板13a,13bの数量又はその みを変更することによって、流路の断面積 変化させることができるため、部品自身の 計や加工を変更することなく、ミストの噴 角度及び/又は噴射量を変動させることがで る。なお、図11乃至図13には示されていない が、図8Bの消火用ミストノズル400のうち、液 導入部19bに対応する第1薄板13aが取り除かれ た実施形態も好ましい一態様である。

 さらに、上述の各実施形態では、第2薄板 の枚数が1枚であったが、これに限定されな 。第2薄板は最低1枚あれば上述の流路及び渦 室の内壁の一部を構成することが可能となる が、2枚以上存在していても上述の各実施形 の効果と略同様の効果が奏される。

 また、上述の各実施形態では、第1薄板及 び第2薄板が筐体側面から延設された爪部を り曲げることによって固定されたが、固定 段はこれに限定されない。例えば、接着剤 各薄板間に塗布して固定する手段も適用し る。

 また、上述の各実施形態では、ダボ出し 起18aを備えた第1薄板13aとダボ出し突起の挿 入孔18bを備えた第1薄板13bが用いられていた 、これに限定されない。例えば、図14A及び 14Bは、それぞれ、上記の各実施形態の一部 変更した図2CのD-D断面図に相当する断面図で ある。図14Aの消火用ミストノズル800や、図14B の消火用ミストノズル900に示すように、全て の第1薄板がダボ出し突起18aを備えていても 本発明の少なくとも一部の効果が奏される これにより、部品数の削減効果及び生産上 歩留まり向上効果が生じる。但し、オリフ ス11が形成された筐体10の内壁面と第1薄板13a の渦室17c,27c,37cの上端との距離が余りに長す ると、噴射されるミストの制御が困難とな ため好ましくない。その観点から、オリフ スと第1薄板13aとの距離0.2mm以下が好ましい また、上述の各実施形態におけるダボ出し 起の挿入孔18bを備えた第1薄板13bの代わりに 、筐体10,20又はオリフィス板30に、ダボ出し 起18aに対応する窪みを設けた場合であって 本発明と同様の効果が奏される。

 加えて、上述の各実施形態では、第1薄板 及び第2薄板の外周形状が円形であったが、 ストの噴射角度及び噴射量に対する融通性 、上記各薄板の開口部の形状に依存するた 、外周形状は特に限定はされない。以上、 べたとおり、本発明の範囲内に存在する変 例もまた、特許請求の範囲に含まれるもの ある。

 本発明は、種々の消火対象に対応しうる 火用のミストノズルとして利用される。




 
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