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Patent Searching and Data


Title:
FIXATION STRUCTURE FOR LIGHT EMITTING DIODE AND ELECTRONIC DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102441
Kind Code:
A1
Abstract:
A fixation structure for a light emitting diode, used for fixing a bullet-shaped light emitting diode. A casing has an opening in which the light emitting diode is inserted, a first engagement part engaging with the front surface of a flange, a second engagement part engaging with the rear surface of the flange, and a third engagement part engaging with the light emitting part of the light emitting diode to prevent the light emitting diode from being separated in the direction opposite the direction of fixing it. When the light emitting diode is secured to a fixation position, the casing is elastically deformed, and this allows forward movement of the light emitting diode (1) to the fixation position.

Inventors:
FURUTA NORIMICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/053196
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
FURUTA NORIMICHI (JP)
International Classes:
H01L33/00; H01L33/48
Foreign References:
JPS6016570U1985-02-04
JPH01156588U1989-10-27
JP3116738U2005-12-15
JP2003051619A2003-02-21
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower20-3, Ebisu 4-chom, Shibuya-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 発光部と該発光部の端部に設けられた鍔部とを有する砲弾型の発光ダイオードを固定板に固定する発光ダイオードの固定構造であって、
 固定板に、前記発光ダイオードが挿入されると共に挿入方向に対して直交する方向である固定方向に延出するよう形成された開口部と、前記発光ダイオードが固定された状態において前記鍔部の表面或いは裏面のいずれか一方と係合する第1の係合部と、前記発光ダイオードが固定された状態において前記鍔部の表面或いは裏面のいずれか他方と係合する第2の係合部と、前記発光ダイオードが固定された状態において前記発光ダイオードの発光部と係合して該発光ダイオードの反固定方向への離脱を防止する第3の係合部とを設け、
 かつ、前記発光ダイオードが前記第1乃至第3の係合部と係合する固定位置に固定される際、前記固定板が弾性変形することにより、前記発光ダイオードの前記固定位置への進行が許容される構成としたことを特徴とする発光ダイオードの固定構造。
 前記第3の係合部は爪形状を有し、前記開口部内に突出した構成であることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 前記第3の係合部は、対向するよう一対設けられていることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 前記固定板に前記開口部に沿ってU字状部を突出するよう形成し、該U字状部の湾曲した底部に前記第1の係合部を一体的に形成すると共に、前記U字状部の両端部に前記第3の係合部を一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 前記第1の係合部と、前記第2の係合部と、前記第3の係合部は、前記開口部を正面視したとき、互いが重ならないよう形成されていることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 前記第1の係合部は、前記発光部の固定方向側と当接することにより前記発光ダイオードを支持する構成であることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 前記固定板は樹脂成型品であり、前記第1乃至第3の係合部は該固定板に一体的に成型されていることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 前記開口部の前記端部の半径は、前記鍔部の半径と略等しいことを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの固定構造。
 発光部と該発光部の端部に設けられた鍔部とを有する砲弾型の発光ダイオードを固定板に固定する発光ダイオードの固定構造を有した電子機器であって、
 固定板に、前記発光ダイオードが挿入されると共に挿入方向に対して直交する方向である固定方向に延出するよう形成された開口部と、前記発光ダイオードが固定された状態において前記鍔部の表面或いは裏面のいずれか一方と係合する第1の係合部と、前記発光ダイオードが固定された状態において前記鍔部の表面或いは裏面のいずれか他方と係合する第2の係合部と、前記発光ダイオードが固定された状態において前記発光ダイオードの発光部と係合して該発光ダイオードの反固定方向への離脱を防止する第3の係合部とを設け、
 かつ、前記発光ダイオードが前記第1乃至第3の係合部と係合する固定位置に固定される際、前記固定板が弾性変形することにより、前記発光ダイオードの前記固定位置への進行が許容される構成としたことを特徴とする電子機器。
Description:
発光ダイオードの固定構造及び 子機器

 本発明は発光ダイオードの固定構造及び 子機器に係り、特に砲弾型発光ダイオード 固定する発光ダイオードの固定構造及びこ を用いた電子機器に関するものである。

 一般に発光ダイオードは消費電力が低く また各種の発光色のものが提供されている め、電子機器の表示部等に広く用いられて る。また、発光ダイオードはその外観形態 しても、砲弾型、チップ型、多セグメント 等の種々の形態のものが提供されている。 記した電子機器の表示部としては、取り扱 性が良好で安価な砲弾型発光ダイオードが 用されている。

 図1及び図2は、砲弾型の発光ダイオード 一例を示している。砲弾型の発光ダイオー 1は、発光部2、鍔部3、及びリード4等により 成されている。

 発光部2は発光ダイオード素子を樹脂封止 した部位であり、発光ダイオード1はこの発 部2で発光を行う。この発光部2は、円柱状部 分の一端が球状とされた形状を有している。

 また、鍔部3は発光部2に対して大径とさ た部分であり、よって発光部2と鍔部3との間 には段差部が形成される。また、鍔部3の背 側には、発光ダイオード素子に接続された ード4が延出した構成とされている。尚、以 の説明では、この発光部2と鍔部3との間に 成される段差面を表面3aといい、リード4が 出する面を背面3bというものとする。

 上記構成とされた発光ダイオード1を電子 機器に固定する方法としては、発光ダイオー ド1を回路基板に取り付けた上で、この回路 板を電子機器の筐体に固定する方法と、発 ダイオード1を電子機器の筐体に直接固定す 方法がある(特許文献1参照)。この際、発光 イオード1から出射される光は指向性が高い ので、回路基板上に固定した発光ダイオード 1に傾き等の位置ずれがあると、輝度不足当 より適正な表示を行えなくなるおそれが生 る。

 上記した発光ダイオード1を回路基板に取 り付けた上で電子機器の筐体に固定する方法 では、発光ダイオード1を回路基板に取り付 るときと、回路基板を筐体に固定するとき それぞれで製造誤差が発生するおそれがあ 。そこで、発光ダイオード1の固定方法とし は、電子機器の筐体に対して発光ダイオー 1を直接固定する方法が一般に用いられてい る。

 図3乃至図5は第1従来例である発光ダイオ ド1を電子機器の筐体10Aに直接固定する構造 を示している。この第1従来例による固定構 では、ブッシュ20を用いて発光ダイオード1 筐体10Aに固定する構造としている。

 筐体10Aには装着孔11が形成されており、 ッシュ20はこの装着孔11に装着される。ブッ ュ20は、図5に示すように、環状の基部21と この基部21から矢印X2方向に延出する突起部2 2及びアーム部23と、突起部22とアーム部23と 内側に形成される挿通孔部25とを有した構成 とされている。更に、アーム部23の端部には 内側に向け突出する爪部24が形成されてい 。

 発光ダイオード1を筐体10Aに固定するには 、先ずブッシュ20を筐体10Aの表面側から矢印X 2方向に装着孔11内に挿入し、その上で発光ダ イオード1を筐体10Aの背面側から挿通孔部25内 に矢印X1方向に装着する。これにより、発光 イオード1は爪部24(アーム部23)を押し広げな がらX1方向に進行し、鍔部3が爪部24を乗り越 た時点で、鍔部3は突起部22と爪部24との間 挟持され、発光ダイオード1は筐体10Aに固定 れる。この際、発光部2は挿通孔部25の内壁 支持される。

 また、図6乃至図8は、第2従来例である発 ダイオード1を電子機器の筐体10Bに直接固定 する構造を示している。第2従来例である固 構造は、ブッシュ20を用いることなく、筐体 10Bに直接発光ダイオード1を固定する構造と たものである。

 筐体10Bは、背面側に上下方向に延在する 状部12が形成されており、この柱状部12と一 致するように装着孔11が形成されている。ま 、装着孔11の両側部からは矢印X2方向に延出 したアーム部14が形成されており、その先端 には爪部15が形成されている。

 発光ダイオード1を筐体10Bに固定するには、 発光ダイオード1を筐体10Bの背面側から装着 11内に矢印X1方向に装着する。これにより、 光ダイオード1は爪部15(アーム部14)を押し広 げながらX1方向に進行し、鍔部3が爪部15を乗 越えた時点で、鍔部3は柱状部12(装着孔11と 縁部12a)と爪部15との間に挟持され、発光ダ オード1は筐体10Bに固定される。この際、発 光部2は柱状部12の支持部13に支持される。

特開平02―129972号公報

 しかしながら、第1及び第2従来例のよう 発光ダイオード1を筐体10A,10Bに対して直交す る方向(矢印X1方向)に挿入して固定する構造 は、必然的にアーム部14,23が長くなり、よっ てアーム部14,23の強度が低くなってしまう。

 このため、爪部15,24を押し広げ、これに りアーム部14,23を変形させながら発光ダイオ ード1を筐体10A,10Bに固定すると、アーム部14,2 3の根元部分(図5及び図8に矢印Aで示す部分)が 劣化して破損の危険性が高くなってしまう。 このように、発光ダイオード1の固定時にア ム部14,23が劣化もしくは破損していた場合、 輸送時などの軽微な衝撃で発光ダイオード1 筐体10A,10Bから脱落してしまうおそれがある

 また、発光ダイオード1が故障し交換する 必要性が生じた場合には、交換時に再度アー ム部14,23に負荷がかかる。このため、アーム 14,23が劣化及び破損する危険性があり、そ 発光ダイオード1と共にブッシュ20及び筐体10 Bも同時に交換する必要が生じてしまう。

 更に、第1従来例の固定構造では、筐体10A とは別個にブッシュ20が必要となり、部品点 が増大してその部品分だけ製品コストが上 してしまうという問題点もあった。

 本発明は、上述した従来技術の問題を解 する、改良された有用な発光ダイオードの 定構造及び電子機器を提供することを総括 な目的とする。

 本発明のより詳細な目的は、発光ダイオ ド1を固定板に固定する固定時において、第 1乃至第3の係合部の損傷等を防止することに り固定構造の信頼性の向上を図り、かつ部 点数の増大を抑制した発光ダイオードの固 構造及びこれを用いた電子機器を提供する とにある。

 この目的を達成するために、本発明は、発 部と該発光部の端部に設けられた鍔部とを する砲弾型の発光ダイオードを固定板に固 する発光ダイオードの固定構造であって、
 固定板に、前記発光ダイオードが挿入され と共に挿入方向に対して直交する方向であ 固定方向に延出するよう形成された開口部 、前記発光ダイオードが固定された状態に いて前記鍔部の表面或いは裏面のいずれか 方と係合する第1の係合部と、前記発光ダイ オードが固定された状態において前記鍔部の 表面或いは裏面のいずれか他方と係合する第 2の係合部と、前記発光ダイオードが固定さ た状態において前記発光ダイオードの発光 と係合して該発光ダイオードの反固定方向 の離脱を防止する第3の係合部とを設け、
 かつ、前記発光ダイオードが前記第1乃至第 3の係合部と係合する固定位置に固定される 、前記固定板が弾性変形することにより、 記発光ダイオードの前記固定位置への進行 許容される構成としたことを特徴とするも である。

 また、上記発明において、前記第3の係合 部を爪形状とし、前記開口部内に突出した構 成としてもよい。

 また上記発明において、前記第3の係合部 を対向するよう一対設けた構成としてもよい 。

 また上記発明において、前記固定板に前 開口部に沿ってU字状部を突出するよう形成 し、該U字状部の湾曲した底部に前記第1の係 部を一体的に形成すると共に、前記U字状部 の両端部に前記第3の係合部を一体的に形成 た構成としてもよい。

 また上記発明において、前記第1乃至第3 係合部が、前記開口部を正面視したとき、 いが重ならないよう形成された構成として よい。

 また上記発明において、前記第1の係合部 が、前記発光部の固定方向側と当接すること により前記発光ダイオードを支持する構成と してもよい。

 また上記発明において、前記固定板を樹 成型品とし、前記第1乃至第3の係合部が該 定板に一体的に成型された構成としてもよ 。

 また上記発明において、前記開口部の前 端部の半径を前記鍔部の半径と略等しくし 構成としてもよい。

 また上記目的を達成するために、本発明は 発光部と該発光部の端部に設けられた鍔部 を有する砲弾型の発光ダイオードを固定板 固定する発光ダイオードの固定構造を有す 電子機器であって、
 固定板に、前記発光ダイオードが挿入され と共に挿入方向に対して直交する方向であ 固定方向に延出するよう形成された開口部 、前記発光ダイオードが固定された状態に いて前記鍔部の表面或いは裏面のいずれか 方と係合する第1の係合部と、前記発光ダイ オードが固定された状態において前記鍔部の 表面或いは裏面のいずれか他方と係合する第 2の係合部と、前記発光ダイオードが固定さ た状態において前記発光ダイオードの発光 と係合して該発光ダイオードの反固定方向 の離脱を防止する第3の係合部とを設け、
 かつ、前記発光ダイオードが前記第1乃至第 3の係合部と係合する固定位置に固定される 、前記固定板が弾性変形することにより、 記発光ダイオードの前記固定位置への進行 許容される構成としたことを特徴とするも である。

 本発明によれば、発光ダイオードが第1乃 至第3の係合部と係合する固定位置に固定さ る際、固定板が弾性変形することにより、 光ダイオードの固定位置への進行が許容さ るため、嵌め込み時における第1乃至第3の係 合部の変位量及び印加される負荷を低減でき る。これにより、第1乃至第3の係合部の損傷 防止でき、固定構造の信頼性の向上を図る とができる。

砲弾型の発光ダイオードを正面から見 斜視図である。 砲弾型の発光ダイオードを背面から見 斜視図である。 第1従来例である発光ダイオードを筐体 に固定する固定構造を説明するための図であ り、発光ダイオードが固定された筐体を正面 から見た斜視図である。 第1従来例である発光ダイオードを筐体 に固定する固定構造を説明するための図であ り、発光ダイオードが固定された筐体を背面 から見た斜視図である。 第1従来例である発光ダイオードを筐体 に固定する固定構造を説明するための図であ り、発光ダイオードを固定するのに用いるブ ッシュの斜視図である。 第2従来例である発光ダイオードを筐体 に固定する固定構造を説明するための図であ り、発光ダイオードが固定された筐体を正面 から見た斜視図である。 第2従来例である発光ダイオードを筐体 に固定する固定構造を説明するための図であ り、発光ダイオードが固定された筐体を背面 から見た斜視図である。 第2従来例である発光ダイオードを筐体 に固定する固定構造を説明するための図であ り、筐体を正面から見た斜視図である。 本発明の一実施例である発光ダイオー を筐体に固定する固定構造を説明するため 図であり、発光ダイオードが固定された筐 を正面から見た斜視図である。 本発明の一実施例である発光ダイオー ドを筐体に固定する固定構造を説明するため の図であり、発光ダイオードが固定された筐 体を背面から見た斜視図である。 本発明の一実施例である発光ダイオー ドの固定構造に用いる筐体の平面図である。 本発明の一実施例である発光ダイオー ドの固定構造に用いる筐体の正面図である。 本発明の一実施例である発光ダイオー ドの固定構造に用いる筐体の背面図である。 図12におけるA-A線に沿う断面図である 本発明の一実施例である発光ダイオー ドの固定構造に用いる筐体を製造する金型の 平面図である。 図15におけるB-B線に沿う断面図である

符号の説明

1 発光ダイオード
2 発光部
3 鍔部
3a 表面
3b 背面
4 リード
30 筐体
31 開口部
31a 端部
32 第1の係合部
33 第2の係合部
34 第3の係合部
35 U字状部
40 金型
42 上型
43 下型

 以下、本発明の実施形態について図面を 照しつつ説明する。

 図9乃至図14は、本発明の一実施例である 光ダイオードの固定構造を説明するための である。図9及び図10は、固定板となる筐体3 0に発光ダイオード1を固定した状態を示して り、図11乃至図14は発光ダイオード1を取り した状態の筐体30を示している。

 筐体30は例えば電子機器のハウジング等 あり、本実施例ではこの筐体30に電子機器の 各種表示を行う発光ダイオード1を直接固定 る。尚、各図においては、図示及び説明の 宜上、筐体30の発光ダイオード1が固定され 近傍位置のみを拡大して示している。

 筐体30は、弾性変形可能な樹脂材に成型 れたものである。この筐体30の表面30aにはU 状部35が突出形成されている。また、筐体30 、矢印Z1方向に向け延出すると共に略U字形 を有した開口部31が形成されている。この 口部31の下端部31aの形状(湾曲形状)は、U字状 部35の下端部の形状と略等しくなるよう形成 れている。

 また、開口部31の幅は、発光ダイオード1 構成する鍔部3の直径と等しいか、これより 若干大きく設定されている。更に、開口部31 端部31a(図中Z1方向の端部)の半径は、発光ダ イオード1を構成する鍔部3の半径と等しいか これより若干大きく設定されている。従っ 、開口部31は、その内部に発光ダイオード1 鍔部3を装着可能な構成となっている。

 後述するように、発光ダイオード1は、筐 体30に形成された開口部31内に固定される。 の際、発光ダイオード1は、開口部31に対し 体30と直交する方向(図中、矢印X1方向。以下 、この方向を挿入方向という)に挿入され、 いて挿入方向X1と直交する方向(図中、矢印Z1 方向。以下、この方向を固定方向という)に 動させることにより筐体30に固定される。

 この固定状態において、発光ダイオード1 は筐体30にされた第1乃至第3の係合部32~34と係 合することにより固定される。以下、第1乃 第3の係合部32~34について説明する。

 第1の係合部32は、U字状部35の下端部に形 されている。この第1の係合部32は、図12及 図13に示すように開口部31の端部31aより突出 るよう構成されている。また、第1の係合部 32の端部31aからの突出高さは、発光ダイオー 1が固定された状態において、発光ダイオー ド1を構成する鍔部3の表面3aと係合する高さ 設定されている。

 第2の係合部33は、図11に示されるように 開口部31の内側壁に突出するよう形成されて いる。この第2の係合部33は、図12に示すよう 筐体30を正面視した状態において、第1の係 部32の形成位置を挟んで、その両側位置に 対形成されている。また、第2の係合部33の 口部31の内側壁からの突出高さは、発光ダイ オード1が固定された状態において、発光ダ オード1を構成する鍔部3の背面3bと係合する さに設定されている。

 第3の係合部34は、U字状部35の二股状に分か た部分の左右端部にそれぞれ形成されてい 。即ち、第3の係合部34は対向するよう一対 けられた構成とされている。
また、第3の係合部34は爪形状を有しており、 図12に示すように筐体30を正面視した状態に いて、開口部31の内部に突出するよう形成さ れている。この一対の第3の係合部34間の距離 をL1(図12参照)とし、発光ダイオード1の発光 2の直径をL2(図9参照)とし、また開口部31の幅 寸法をL3(図12参照)とした場合、L1<L2<L3と るよう構成されている。

 よって、発光ダイオード1を筐体30に固定 れた状態において、第3の係合部34は発光ダ オード1の発光部2と係合し、発光ダイオー 1の反固定方向(矢印Z2で示す方向)への離脱を 防止する。この際、前記した第1の係合部32は 、発光部2の固定方向側(図9における下側面) 当接し、これにより発光ダイオード1を支持 る。

 尚、上記した第1乃至第3の係合部32~34及び U字状部35は、後述する金型40(図15及び図16参 )を用いて筐体30の成型時に一体成型される のである。

 続いて、発光ダイオード1を筐体30に固定 る手順について説明する。

 発光ダイオード1を筐体30に固定するには 先ず開口部31に対して発光ダイオード1を挿 方向に挿入し、続いて1発光ダイオード1を 定方向に移動させる。この際、発光ダイオ ド1の発光部2は第3の係合部34と対向するよう 、また鍔部3は第1の係合部32と第2の係合部33 の離間部分(図11及び図14に矢印Wで示す部分) 対向するよう位置決めした上で、発光ダイ ード1を固定方向に移動させる。

 前記のように、一対の第3の係合部34間の 間距離L1は発光部2の直径L2よりも小さい(L1&l t;L2)。よって、発光ダイオード1の固定方向へ の移動により、発光部2は第3の係合部34と当 する。そして、更に発光ダイオード1を固定 向に移動させると、発光部2は第3の係合部34 を押し広げながら固定方向に進行する。

 この際、筐体30は弾性変形可能な樹脂材 より形成されているため、発光部2が第3の係 合部34を押し広げようとすることにより筐体3 0は弾性変形し、これにより発光部2は第3の係 合部34を乗り越えて第1の係合部32と当接する 置(以下、この位置を固定位置という)まで 行する。

 この状態において、発光部2の固定方向側 (下側)の面は第1の係合部32と係合することに り支持され、かつ発光部2の反固定方向側( 側)の左右両肩部は第3の係合部34と係合する とにより支持される。更に、鍔部3は第1の 合部32と第2の係合部33との離間部分Wに嵌入 、鍔部3の表面3aは第1の係合部32と係合し、 面3bは第2の係合部33と係合する。

 このように、第1乃至第3の係合部32~34が発 光ダイオード1と係合することにより、発光 イオード1は筐体30に固定された状態となる( 下、この固定状態という)。この固定状態で は、発光ダイオード1の筐体30に対するX1,X2方 の離脱は、鍔部3が第1の係合部32及び第2の 合部33、第3の係合部34と係合することにより 規制される。また、発光ダイオード1の筐体30 に対するZ1,Z2方向の離脱は、第3の係合部34が 光部2と係合することにより規制される。

 このように本実施例に係る固定構造によ ば、発光ダイオード1を筐体30に確実に固定 き、筐体30からの離脱を防止することがで る。また、本実施例に係る固定構造では、 光ダイオード1が第1乃至第3の係合部32~34と係 合する固定位置に固定される際、筐体30が弾 変形することにより発光ダイオード1の固定 位置への進行が許容される。このため、固定 処理時における第1乃至第3の係合部32~34の変 量及び印加される負荷を低減できる。

 具体的には、従来では図3乃至図8を用い 説明したように、発光ダイオード1の固定時 は長く延出したアーム部14,23のみが弾性変 する構成であっため、このアーム部14,23の根 元部分に応力が集中し、これが破損の原因と なっていた。

 これに対して本実施例に係る固定構造で 、第1乃至第3の係合部32~34は筐体30から延出 た構成とはされておらず、数ミリ程度(例え ば、0.3~1.5mm程度)である。このため、第1乃至 3の係合部32~34自体の弾性変形は殆どなく、 体30の全体的な変形により開口部31が変形し 、これにより発光ダイオード1の固定位置へ 進行が許容される。これにより、第1乃至第3 の係合部32~34の損傷を防止でき、固定構造の 頼性の向上を図ることができる。

 これにより、従来品に比べて発光ダイオ ド1を固定する筐体30の破損や劣化の危険性 低減でき、発光ダイオード1の固定作業によ る不良品の発生を抑えることができる。また 、筐体30の破損や劣化に気付かずに製品出荷 、輸送中に発光ダイオード1が外れるような 事故の発生も抑制できる。更に、製品保守時 においては、発光ダイオード1の交換保守作 において筐体30を破損させる危険性を低減す ることができ、発光ダイオード1と共に筐体30 までも交換しなくてはならなくなる件数を抑 えることができる。

 図15及び図16は、筐体30を成型する金型40 一例を示している。図15は金型40の平面図で り、図16は図15におけるB-B線に沿う断面図で ある。

 前記したように本実施例では、図12に示 ように筐体30を正面視した状態において、第 2の係合部33は第1の係合部32の形成位置を挟ん でその両側位置に一対形成されている。更に 、第3の係合部34は、第2の係合部33よりもZ2方 側に位置した構成とされている。即ち本実 例では、第1乃至第3の係合部32~34は、開口部 31を正面視したときに互いが重ならないよう 成されている。このため、スライドコアを 用せず、上型42と下型43のみで筐体30を成型 ることが可能となり、金型コストを抑える とが可能となる。

 尚、上記した実施例では、第1の係合部32 鍔部3の表面3aと係合し、第2の係合部33が鍔 3の背面3bと係合する構成とした。しかしな ら、第1の係合部32が鍔部3の背面3bと係合し 第2の係合部33が鍔部3の表面3aと係合する構 としてもよい。