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Title:
FLAME RETARDANT PROCESSING METHOD, AND CELLULOSIC FIBER MATERIAL IMPARTED WITH FLAME RETARDANCY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096444
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a flame retardant processing method characterized by comprising the following steps: a radiation processing step of irradiating a cellulosic fiber material with a radioactive ray; a phosphorus treatment step of adding a radical-polymerizable phosphorus-containing compound to the cellulosic fiber material; and an amine treatment step of adding an amine compound to the cellulosic fiber material. Also disclosed is a cellulosic fiber material imparted with flame retardancy, which is produced by the method.

Inventors:
SUGIYAMA, Minoru (14-5 Shimokida-cho, Neyagawa-sh, Osaka 23, 5720823, JP)
杉山 稔 (〒23 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡績株式会社技術研究所内 Osaka, 5720823, JP)
OZAWA, Ichiro (14-5 Shimokida-cho, Neyagawa-sh, Osaka 23, 5720823, JP)
小澤 一郎 (〒23 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡績株式会社技術研究所内 Osaka, 5720823, JP)
INOUE, Hiroaki (14-15-2401, Shimosueyoshi 6-chome Tsurumi-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 12, 2300012, JP)
井上 広章 (〒12 神奈川県横浜市鶴見区下末吉6丁目14-15-2401 Kanagawa, 2300012, JP)
Application Number:
JP2009/051413
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 29, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KURASHIKI BOSEKI KABUSHIKI KAISHA (7-1 Hommachi, Kurashiki-shi Okayama, 54, 7100054, JP)
倉敷紡績株式会社 (〒54 岡山県倉敷市本町7番1号 Okayama, 7100054, JP)
SUGIYAMA, Minoru (14-5 Shimokida-cho, Neyagawa-sh, Osaka 23, 5720823, JP)
杉山 稔 (〒23 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡績株式会社技術研究所内 Osaka, 5720823, JP)
OZAWA, Ichiro (14-5 Shimokida-cho, Neyagawa-sh, Osaka 23, 5720823, JP)
小澤 一郎 (〒23 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡績株式会社技術研究所内 Osaka, 5720823, JP)
INOUE, Hiroaki (14-15-2401, Shimosueyoshi 6-chome Tsurumi-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 12, 2300012, JP)
International Classes:
D06M14/22; C09K21/10; C09K21/12; C09K21/14; D06M10/00; D06M10/08; D06M11/58; D06M13/282; D06M13/313; D06M13/325; D06M15/61; D06M101/06; D06M14/00; C09K21/00; D06M10/00; D06M11/00; D06M13/00; D06M15/37
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (AOYAMA & PARTNERS, IMP Building 3-7,Shiromi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, 5400001, JP)
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Claims:
 セルロース系繊維素材に対して放射線を照射する放射線処理工程;
 セルロース系繊維素材に対してラジカル重合性リン含有化合物を付与するリン処理工程;および
 セルロース系繊維素材に対してアミン系化合物を付与するアミン処理工程
を含むことを特徴とする難燃加工方法。
 放射線処理工程の後にリン処理工程を実施する請求項1に記載の難燃加工方法であって、
 アミン処理工程を、放射線処理工程の前に実施するか、リン処理工程と同浴で実施するか、またはリン処理工程の後に実施する難燃加工方法。
 アミン系化合物が、水中においてアンモニウムイオンを生成し得る化合物であって、分子量300未満の低分子量体または/および分子量300以上の高分子量体である請求項1または2に記載の難燃加工方法。
 アミン系化合物低分子量体が、アンモニア、アンモニウム塩類、脂肪族モノアミン類、芳香族モノアミン類、複素環族モノアミン類、脂肪族ポリアミン類、芳香族ポリアミン類、および複素環族ポリアミン類から選択され、アミン系化合物高分子量体がアミノ基含有ポリマーである請求項3に記載の難燃加工方法。
 放射線処理工程、リン処理工程およびアミン処理工程を経た後に、さらにセルロース系繊維素材に対して架橋性化合物を付与する架橋処理工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の難燃加工方法。
 架橋性化合物が、多官能エポキシ基含有化合物、グリオキザール樹脂またはそれらの混合物から選ばれる請求項5に記載の難燃加工方法。
 請求項1~6のいずれかに記載の難燃加工方法によって処理された難燃化セルロース系繊維素材。
 ラジカル重合性リン含有化合物が付加反応によってセルロース系繊維に結合し、該結合したラジカル重合性リン含有化合物部分にアミン系化合物がイオン結合してなる難燃化セルロース系繊維素材。
 リン含有量が2.0重量%以下である請求項7または8に記載のセルロース系繊維素材。
 ラジカル重合性リン含有化合物およびアミン系化合物を備えた放射線処理用難燃加工剤セット。
Description:
難燃加工方法および難燃化セル ース系繊維素材

 本発明は、難燃加工方法および該方法に って処理されたセルロース系繊維素材に関 る。

 従来より上市されている難燃剤は、ポリ ステル繊維用が主流であり、綿や麻等の天 繊維やレーヨン等の再生繊維に代表される ルロース系繊維などの加工に使用すること できない。また、従来の難燃剤は、難燃性 十分に付与できないことや遊離ホルムアル ヒド濃度が高いなどの問題があり、十分な 燃性や皮膚に対する安全性を要求される衣 類用として使用できるものは見当たらない

 難燃加工方法としては、繊維素材に難燃剤 付与する前あるいは/および後に放射線を照 射する方法が報告されている(特許文献1~4)。 燃剤としては、ビニルホスホネートオリゴ ー、ビニルホスホネート、ホスファイト化 物、ビニルホスフェート化合物等が使用さ る。

特公平1-20268号公報

特開平5-163673号公報

特開2001-254272号公報

特開2006-183166号公報

 しかしながら、従来の方法で処理された 地は十分な難燃性を有し得なかった。たと 、処理直後において良好な難燃性を有して たとしても、洗濯されると、難燃性が低下 る問題が生じていた。すなわち、処理され 生地を洗濯すると、難燃性が顕著に低下し 。さらには、処理された生地の手触り感が くなる等の風合いについても問題が生じて た。

 本発明は、十分な難燃性を付与できる難 加工方法および放射線処理用難燃加工剤セ ト、ならびに十分な難燃性を付与された難 化セルロース系繊維素材を提供することを 的とする。

 本発明はまた、十分な難燃性および優れ 風合いを付与できる難燃加工方法および放 線処理用難燃加工剤セット、ならびに十分 難燃性および優れた風合いを付与された難 化セルロース系繊維素材を提供することを 的とする。

 本明細書中、難燃性とは、繊維を燃えに くする特性、あるいは当該繊維が着火した しても炎が広がらないように作用する特性 意味するものとする。

 本発明は、
 セルロース系繊維素材に対して放射線を照 する放射線処理工程;
 セルロース系繊維素材に対してラジカル重 性リン含有化合物を付与するリン処理工程; および
 セルロース系繊維素材に対してアミン系化 物を付与するアミン処理工程
を含むことを特徴とする難燃加工方法に関す る。

 本発明はまた、ラジカル重合性リン含有 合物が付加反応によってセルロース系繊維 結合し、該結合したラジカル重合性リン含 化合物部分にアミン系化合物がイオン結合 てなる難燃化セルロース系繊維素材に関す 。

 本発明はまた、ラジカル重合性リン含有 合物およびアミン系化合物を備えた放射線 理用難燃加工剤セットに関する。

 本発明に係る難燃加工方法によれば、セ ロース系繊維素材に対して、改良された難 性を十分に付与でき、初期の難燃性だけで く、洗濯に対する耐久難燃性も付与できる しかも、処理液のpH、難燃化素材のリン含 量等を制御することによって、セルロース 繊維素材が有する風合いを十分に維持でき 。

 本発明に係る難燃加工方法は、
 セルロース系繊維素材に対して放射線を照 する放射線処理工程;
 セルロース系繊維素材に対してラジカル重 性リン含有化合物を付与するリン処理工程; および
 セルロース系繊維素材に対してアミン系化 物を付与するアミン処理工程
を含むことを特徴とする。

 本発明の方法が適用されるセルロース系 維素材(以下、単に繊維素材ということがあ る)は、セルロース系繊維を含む素材であれ 特に制限されない。セルロース系繊維とし は、例えば、天然繊維である綿、リネン及 ラミー、その他植物繊維、再生繊維である ーヨン、ポリノジック、モダール、キュプ 及びテンセル、半合成繊維であるトリアセ ート及びジアセテートのセルロース系繊維 が挙げられる。特に、天然セルロース繊維 再生セルロース繊維、アセテート等のセル ース誘導体を含むセルロース系繊維が好ま い。天然セルロースには天然のままのもの ほか、シルケット加工されたものおよび液 アンモニア処理されたものを含む。セルロ ス系繊維素材に含まれても良い他の繊維と ては、例えば、羊毛、モヘア及びカシミヤ その他獣毛繊維、ポリエステル、ポリエチ ン、ポリプロピレン及びアクリルなどの合 繊維等が挙げられる。繊維素材はいかなる 態を有していてもよく、例えば、ワタ形態; 績糸、混紡糸、複合糸等の糸形態;織物、編 物、不織布等の布帛形態;及びこれらの布帛 らなる繊維製品であってもよい。

 セルロース系繊維素材におけるセルロー 系繊維の含有量は20重量%以上であればよく 難燃性のさらなる向上の観点から好ましく 50重量%以上であり、より好ましくは100%であ る。

 本発明において放射線処理工程、リン処 工程およびアミン処理工程は任意の順序で 施されてよい。任意の順序で実施しても、 分な難燃性を付与できるためである。これ 、上記工程を任意の順序で実施しても、ラ カル重合性リン含有化合物が付加反応によ てセルロース系繊維に結合し、かつ当該結 したラジカル重合性リン含有化合物部分に して、アミン系化合物が反応することに基 くものと考えられる。例えば、リン処理工 を放射線処理工程の前に行っても、または に行っても、結果としてラジカル重合性リ 含有化合物は付加反応によってセルロース 繊維に結合できる。そのような結合を、ア ン系化合物の存在下で達成することによっ 、アミン系化合物は速やかに当該結合した ジカル重合性リン含有化合物部分に反応し る。一方、そのような結合を達成した後で ミン処理工程を行っても、アミン系化合物 速やかに当該結合したラジカル重合性リン 有化合物部分に反応し得る。

 本発明において難燃性が発現するメカニ ムの詳細は明らかではないが、以下のメカ ズムに基づくものと考えられる。本発明の 法を適用された繊維素材は、燃焼場におい 、速やかにアミン系化合物部分が脱離した 、リン含有化合物部分が分解されて五酸化 ンが生成し、セルロース系繊維の表面で炭 被膜を形成する。形成された炭化被膜は繊 内部への伝熱を抑制する断熱作用を発揮す だけでなく、繊維内部で発生する可燃性分 生成物の燃焼場への拡散を防止する遮蔽作 を発揮するので、発火による燃焼が回避さ 、難燃性が発現するものと考えられる。し も、洗濯時においてアミン系化合物部分は 濯剤や水に由来するナトリウムイオンやカ シウムイオンに置換されないため、洗濯後 難燃性が著しく向上するものと考えられる 本発明においては、鉛直メタンバーナー法 基づいて、水平面に対して垂直に設置され 繊維素材の下端に垂直方向に吹き出したガ バーナー由来の火炎を当てた場合であって 、素材の炭化が起こり、燃焼を十分に防止 きる。アミン処理を行わない場合、洗濯時 おいてリン含有化合物部分に洗濯剤や水に 来するナトリウムイオンやカルシウムイオ 等が反応・吸着する。そのような繊維素材 、燃焼場において、ナトリウムやカルシウ が脱離し難く、リン化合物の分解が阻害さ るため、洗濯後の難燃性が損なわれる。

 本発明においては、さらに洗濯耐久性を げるために架橋処理工程を付与しても良い 架橋処理工程は、放射線処理工程、リン処 工程およびアミン処理工程を経た後に行う うにする。架橋性化合物は、アミン系化合 とラジカル重合性リン含有化合物と反応し 後、余剰のアミノ基を用いてアミン系化合 とアミン系化合物とを架橋するもので、さ なる洗濯後の難燃性効果を向上させること できる。

 放射線処理工程、リン処理工程およびアミ 処理工程の実施順序の具体例として以下に 載の順序が挙げられる。
(1)放射線処理工程-リン処理工程-アミン処理 程;
(2)アミン処理工程-放射線処理工程-リン処理 程;
(3)放射線処理工程-リン処理とアミン処理の 浴処理工程;
(4)リン処理工程-放射線処理工程-アミン処理 程;
(5)アミン処理工程-リン処理工程-放射線処理 程;
(6)リン処理とアミン処理の同浴処理工程-放 線処理工程;および
(7)リン処理工程-アミン処理工程-放射線処理 程。
上記(1)~(7)における工程の後に、架橋処理工 を付与しても良い。

 繊維素材に結合していないラジカル重合 リン含有化合物同士の重合を抑制する観点 ら、放射線処理工程の後でリン処理工程を 施することが好ましい。その場合、アミン 理は放射線処理工程の前に実施するか、リ 処理工程と同浴で実施するか、またはリン 理工程の後に実施することができる。好ま い実施順序として、上記順序(1)~(3)が挙げら れ、特に同浴処理液中における遊離ラジカル 重合性リン含有化合物とアミン系化合物との 反応を抑制する観点からは、上記順序(1)およ び(2)が好ましい。

 以下、上記の各順序を採用したときの本 明の実施形態について詳しく説明する。

[第1の実施形態]
 本発明の第1実施形態においては、上記順序 (1)を採用する。

 (放射線処理工程)
 本実施形態ではまず、繊維素材に対して放 線を照射する。これによって、後述のリン 理工程でラジカル重合性リン含有化合物が ジカル重合性基による付加反応によって繊 素材に化学的に結合できるようになる。す わち放射線処理によってセルロース系繊維 ラジカルが生成し、生成したラジカルによ て、リン処理工程でリン含有化合物のラジ ル重合性基によるセルロース系繊維との化 的結合が達成される。セルロース系繊維に じるラジカルはセルロース分子の構造単位 おける5位の炭素、次に4位や1位の炭素に生 しやすく、さらには2,3,6位の炭素にも生成 るものと推測される。ラジカル重合性リン 有化合物はいずれの炭素に結合してもよい

 放射線としては、例えば、電子線、ベー 線、アルファ線などのような粒子線、紫外 、エックス線、ガンマ線などのような電離 射線等が使用できる。中でも、取り扱いや さ、安全性やラジカルを有効に発生させる 点から、電子線を採用することが好ましい

 1回の放射線の照射条件は、セルロース系 繊維とリン含有化合物との結合が達成されれ ばよく、例えば、強条件で短時間の照射が行 われても、または弱条件で長時間の照射が行 われても良い。具体的には、電子線を照射す る場合、通常は1~200kGy、好ましくは5~100kGy、 り好ましくは10~50kGyの照射量が達成されれば よい。

 特に、電子線を照射する場合は、窒素雰囲 下で照射を行うことが好ましく、また透過 があるため、素材の片面に照射するだけで いが、より本発明の処理を確実なものとす ために、本発明の放射線処理、リン処理、 ミン処理を施した後に、さらに放射線処理 施すことが好ましい。なお、再度の放射線 射については、最初の照射面と反対側の面 ら照射を行うのが好ましい。架橋処理を行 場合は、架橋処理を行う前に再度の放射線 理を施すようにすればよい。
 電子線照射装置としては市販のものが使用 能であり、例えば、エレクトロカーテン型 子線照射装置としてEC250/15/180L(岩崎電気(株) 社製)、EC300/165/800(岩崎電気(株)社製)、EPS300(( )NHVコーポレーション製)などが使用される

 (リン処理工程)
 次いで、繊維素材に対してラジカル重合性 ン含有化合物を付与する。これによって、 維に生成したラジカルを開始点として、ラ カルがリン含有化合物のラジカル重合性基 転移し、結果としてリン含有化合物とセル ース系繊維との化学的結合が達成される。 ン含有化合物のラジカル重合性基に転移し ラジカルには、さらに別のリン含有化合物 ラジカル重合性基が結合し、これが連鎖的 起こってもよい。ある程度の連鎖になると 端ラジカル同士の結合や他のセルロースラ カルとの結合により、停止反応が起こる。

 ラジカル重合性リン含有化合物(本明細書 中、単にリン含有化合物ということがある) 、分子内にラジカル重合性基とリン原子を 有するものである。ラジカル重合性基は、 ジカル重合可能な炭素-炭素二重結合を含有 る官能基であり、例えば、ビニル基、メタ( ア)クリロイル基、アリル基等が挙げられる

 リン含有化合物は、例えば、不飽和有機 ン酸エステルが使用可能であり、具体例と て一般式(1)で表されるビニルホスフェート 合物(以下、ビニルホスフェート化合物(1)と いう)が好ましく使用される。

 一般式(1)中、R 1 及びR 2 はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を 表し、好ましくはR 1 はメチル基であり、R 2 は水素原子である。
 R 3 は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は置換 基を有してもよいアリル基を表し、好ましく は水素原子である。
 nは1または2である。
 mは1~6の整数であり、好ましくは1~3の整数で あり、より好ましくは1である。

 例えば、n=1のときのビニルホスフェート 合物(1)が繊維素材に対して化学的に結合す 場合の結合形態を以下に例示する。本明細 中、「Cell」はセルロースを示す。

 一般式(A1)および(B1)中、R 1 、R 2 、R 3 、n、mおよびrは共通して以下の通りである。
 R 1 、R 2 、R 3 、nおよびmは一般式(1)においてと同様である
 rは1以上の整数である。

 ビニルホスフェート化合物(1)の好ましい 体例として、例えば、モノ(2-アクリロイル キシエチル)ホスフェート、モノ(2-メタクリ ロイルオキシエチル)ホスフェート、ビス(2- クリロイルオキシエチル)ホスフェート、ビ (2-メタクリロイルオキシエチル)ホスフェー ト、ジエチル-(2-アクリロイルオキシエチル) スフェート、ジエチル-(2-メタクリロイルオ キシエチル)ホスフェート、ジフェニル-(2-ア リロイルオキシエチル)ホスフェート、ジフ ェニル-(2-メタクリロイルオキシエチル)ホス ェート、ポリアルキレングリコール(2-アク ロイルオキシエチル)ホスフェート、ポリア ルキレングリコール(2-メタクリロイルオキシ エチル)ホスフェートなどが挙げられる。

 ビニルホスフェート化合物は市販品として 手可能である。
 例えば、モノ(2-メタクリロイルオキシエチ )ホスフェート、ビス(2-メタクリロイルオキ シエチル)ホスフェートはシグマアルドリッ ジャパン(株)、共栄社化学(株)より入手可能 ある。
 また例えば、モノ(2-メタクリロイルオキシ チル)ホスフェートとビス(2-メタクリロイル オキシエチル)ホスフェートとの混合物は「AL BRITECT TM 6835」(ローディア日華(株)製)として入手可能 ある。
 また例えば、モノ(2-メタクリロイルオキシ チル)ホスフェートは「ホスマーM」(ユニケ カル(株)製)として入手可能である。
 また例えば、ポリアルキレングリコール(2- クリロイルオキシエチル)ホスフェートは「 SIPOMER PAM-100」(ローディア日華(株)製)として 手可能である。
 また例えば、ポリエチレングリコール(2-メ クリロイルオキシエチル)ホスフェートは「 ホスマーPE」(ユニケミカル(株)社製)として入 手可能である。

 リン含有化合物は通常、水溶液の形態で 維素材に対して付与される。リン含有化合 の水溶液中の濃度は本発明の目的が達成さ る限り特に制限されず、例えば、水溶液全 に対して10~70重量%、特に20~60重量%が好適で る。リン含有化合物は一種類のものを単独 使用されてもよいし、または二種類以上の のを組み合わせて使用されてもよい。二種 以上のリン含有化合物を使用する場合、そ らの合計量が上記範囲内であればよい。

 リン含有化合物の付与方法は、その水溶 が素材に含浸される限り特に制限されず、 えば、水溶液に素材を浸漬して絞る方法、 溶液を素材に塗布する方法、水溶液をスプ ーなどを用いて噴霧にて付与する方法等を 用すればよい。難燃性を簡便かつ均一に付 する観点からは、水溶液に素材を浸漬して る方法を採用することが好ましい。

 リン含有化合物水溶液の素材に対する含浸 は、本発明の目的が達成される限り特に制 されるものではなく、通常は水溶液のリン 有化合物濃度が大きいほど、含浸率は小さ てもよい。一方、リン含有化合物濃度が小 いほど、含浸率は大きく設定される。例え 、水溶液濃度が上記した濃度に設定される 合、含浸率は通常、50~100重量%、好ましくは 60~80重量%に設定される。リン含有化合物水溶 液の温度は特に制限されず、例えば、常温で あってよい。
 本明細書中、含浸率は、乾燥時の素材重量 対する水溶液の含浸量の割合で示される。

 リン含有化合物水溶液の付与方法として 溶液に素材を浸漬して絞る方法を採用する 合、浸漬された素材は上記含浸率が達成さ るまで絞られる。絞る方法としては、均一 の観点から、マングルに通す方法を採用す ことが好ましい。

 リン含有化合物水溶液には、本発明の目 が達成される限り、従来から繊維の難燃剤 して使用されている化合物、pH調整剤、有 溶剤および界面活性剤が含有されてもよい

 pH調整剤を含有させることによって、難 化素材の生地強力を維持させることができ しかも水溶液のpHを中性に近づけることがで きる。pH調整剤としては、後述のアミン系化 物が使用でき、特にアンモニアが好ましい 例えば、ビニルホスフェート化合物(1)を25~3 5重量%で使用し、pH調整剤としてアンモニア 使用する場合、当該アンモニアは3重量%未満 、特に0.5~2重量%の濃度で使用される。

 有機溶剤としては、例えば、メタノール エタノール、1-プロパノール、2-プロパノー ル、n-ブタノール、ジメチルホルムアミド、 オキサン、ジメチルスルホキシド、ベンゼ 、トルエン、キシレン等が使用可能である

 リン処理工程において、リン処理後は、熟 処理を行うことが好ましい。
 熟成処理とは、ある程度の温度状態、例え 20~50℃を保持して反応を促進することであ 。これによって、セルロース系繊維とリン 有化合物との反応を飽和状態にすることが きる。例えば、加工薬剤水溶液を付与した 材を1分間~24時間程度保持すればよい。なお 本実施形態においては、リン処理工程の後 特にリン処理工程における熟成処理後であ て水洗処理前に、再度放射線処理を行うこ が好ましい。これによって、リン含有化合 の繊維素材への化学的結合が促進され、優 た難燃性がより有効に発現する。再度行わ る放射線処理は、リン処理工程前に行う放 線処理工程と同様の方法を採用すればよい 再度の放射線処理直後には、再度熟成処理 行うことがさらに好ましい。

 (アミン処理工程)
 次いで、繊維素材に対してアミン系化合物 付与する。これによって、アミン系化合物 、セルロース系繊維に結合したリン含有化 物部分に速やかに反応し、結果としてイオ 結合を形成する。

 アミン系化合物は、水中においてアンモ ウムイオンを生成し得る化合物であれば、 に制限されず、比較的低分子量のものから 比較的高分子量のものまで使用可能である アミン系化合物のうち、分子量が300未満の のを低分子量体、分子量が300以上のものを 分子量体と呼ぶものとする。

 アミン系化合物において水中で生成するア モニウムイオン基[-N + (R) 3 ]は1価の陽性基である。一方、セルロース系 維に結合したリン含有化合物部分、例えば 前記一般式(A1)および(B1)における-OR 3 基は水中において1価の陰性基[-O - 基]を生成する。よって、これらの基は電気 に結合し、結果としてアミン系化合物はリ 含有化合物部分とイオン結合を形成する。

 アミン系化合物低分子量体の好ましい具 例として、例えば、アンモニア;テトラエチ ルアンモニウムハイドロオキサイド等のアン モニウム塩類;エチルアミン、モノエタノー アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ 、グリシン、炭酸グアニジン等の脂肪族モ アミン類;アニリン、ベンジルアミン等の芳 族モノアミン類;イミダゾール等の複素環族 モノアミン類;エチレンジアミン、ヘキサメ レンジアミン、ジエチレントリアミン、ト エチレンテトラミン、グアニジン等の脂肪 ポリアミン類;フェニレンジアミン等の芳香 ポリアミン類;ピペラジン、N-アミノエチル ペラジン等の複素環族ポリアミン類等が挙 られる。アミン系化合物低分子量体は、難 性のさらなる向上と処理された繊維素材の 合い向上の観点から、1分子中のアミノ基の 数が多いほど好ましい。

 アミン系化合物高分子量体はアミノ基含 ポリマーが使用され、その好ましい具体例 して、例えば、ポリエチレンイミン、ポリ リルアミン、ジシアンジアミド-ホルマリン 縮合物、ジシアンジアミド-アルキレン(ポリ ミン)縮合物等が挙げられる。アミン系化合 物高分子量体が所定濃度で水に溶解できる限 り、その分子量は特に制限されず、通常は、 重量平均分子量で300~10万、特に500~5000が好ま い。本明細書中、重量平均分子量はクロマ グラフィー法によって測定された値を用い いる。

 ポリエチレンイミンは、例えば、日本触媒 製のエポミンSPシリーズとして入手可能で る。具体的には、例えば、エポミンSP-003、SP -006、SP-012、SP-018、SP-200、P-1000等が挙げられ 。
 ポリアリルアミンは、例えば、日東紡社製 PAAシリーズとして入手可能である。具体的 は、例えば、PAA-01、PAA-03、PAA-05、PAA-08、PAA- 15C、PAA-25等が挙げられる。

 ジシアンジアミド-ホルマリン縮合物は、例 えば、日華化学社製ネオフィックスF等とし 入手可能である。
 ジシアンジアミド-アルキレン(ポリアミン) 合物は、例えば、里田化工社製のフィック SK-30等として入手可能である。

 アミン系化合物は、難燃性のさらなる向 と処理された繊維素材の風合い向上の観点 ら、アンモニア、脂肪族モノアミン類、脂 族ポリアミン類、アミノ基含有ポリマー(特 にポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、 ジシアンジアミド-ホルマリン縮合物)からな 群から選択される1種類以上の化合物を使用 することが好ましく、より好ましくはアミノ 基含有ポリマーを使用する。

 架橋処理工程を施す場合、アミン系化合 は、第1級アミン化合物または第2級アミン 合物が好ましく、例えば第1級アミンである リアリルアミン、第2級アミンであるポリエ チレンイミンを使用することが好ましい。

 アミン系化合物は通常、水溶液の形態で 維素材に対して付与される。アミン系化合 の水溶液中の濃度は本発明の目的が達成さ る限り特に制限されず、例えば、水溶液全 に対して5~30重量%程度でよい。アミン系化 物は一種類のものを単独で使用されてもよ し、または二種類以上のものを組み合わせ 使用されてもよい。二種類以上のアミン系 合物を使用する場合、それらの合計量が上 範囲内であればよい。

 アミン系化合物の付与方法は、その水溶 が素材に含浸される限り特に制限されず、 ン含有化合物と同様の付与方法を採用すれ よい。例えば、水溶液中で素材を一定温度( 40~80℃)一定時間(10分~120分)処理したり、水溶 に素材を浸漬して絞った後、一定温度(30~70 )で一定時間(1~24時間)処理したり、或いは水 溶液に素材を浸漬して絞る方法を採用するこ とが好ましい。

 アミン系化合物水溶液の素材に対する含 率は、本発明の目的が達成される限り特に 限されるものではなく、通常は水溶液のア ン系化合物濃度が大きいほど、含浸率は小 くてもよい。一方、アミン系化合物濃度が さいほど、含浸率は大きく設定される。例 ば、水溶液濃度が上記した濃度に設定され 場合、含浸率は通常、50~100重量%、好ましく は60~80重量%に設定される。アミン系化合物水 溶液の温度は特に制限されず、例えば、常温 であってよい。

 アミン系化合物水溶液の付与方法として水 液に素材を浸漬して絞る方法を採用する場 、浸漬された素材は上記含浸率が達成され まで絞られ、絞る方法としては、マングル 通す方法を採用することが好ましい。
 アミン系化合物水溶液には、本発明の目的 達成される限り、有機溶剤および界面活性 が含有されてもよい。有機溶剤としては、 ン含有化合物水溶液に含有されてもよい有 溶剤と同様のものが使用可能である。

 アミン処理工程において、アミン処理後は リン処理工程の熟成処理と同様の方法で、 成処理を行い、さらに水洗処理を行うこと 好ましい。熟成処理によって、セルロース 繊維に結合したリン含有化合物部分とアミ 系化合物との反応を飽和状態にすることが きる。水洗処理によって、未反応のリン含 化合物およびアミン系化合物等の加工薬剤 除去できる。
 水洗処理の後は、通常は乾燥を行う。乾燥 例えば、繊維素材を20~85℃で0.5~24時間保持 ることによって達成される。

 本実施形態においては、リン処理工程と ミン処理工程との間、特にリン処理工程に ける熟成処理後であってアミン処理工程前 、再度、放射線処理を行うことが好ましい これによって、リン含有化合物の繊維素材 の化学的結合が促進され、優れた難燃性が り有効に発現する。再度行われる放射線処 は、前記した放射線処理工程と同様の方法 採用すればよい。再度の放射線処理直後に 、リン処理工程の熟成処理と同様の方法で 熟成処理を行うことがさらに好ましい。

[第2の実施形態]
 本発明の第2実施形態においては、前記順序 (2)を採用する。以下、第2実施形態の各工程 ついて説明するが、特記しない限り、各工 はそれぞれ実施順序が異なること以外、第1 実施形態においてと同様である。

 (アミン処理工程)
 本実施形態ではまず、繊維素材に対してア ン系化合物を付与する。本工程で付与され アミン系化合物は、その後の放射線処理工 およびリン処理工程においてもセルロース 繊維表面に存在させておくことによって、 ルロース系繊維に結合したリン含有化合物 分に速やかに反応させることができる。

 本工程において、アミン処理後は、第1実 施形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方 法で熟成処理を行うことが好ましいが、水洗 処理は行わないことが好ましい。水洗処理を 行うと、アミン系化合物が繊維素材から除去 されるためである。熟成処理によって、アミ ン系化合物が繊維素材中に有効に保持される ようになる。

 (放射線処理工程)
 次いで、繊維素材に対して放射線を照射す 。アミン系化合物の存在下であっても、こ によってセルロース系繊維にラジカルが生 し、リン処理工程でリン含有化合物がラジ ル重合性基による付加反応によって繊維素 に化学的に結合できるようになる。

 (リン処理工程)
 次いで、繊維素材に対してリン含有化合物 付与する。アミン系化合物の存在下であっ も、前工程で繊維に生成したラジカルを開 点として、ラジカルがリン含有化合物のラ カル重合性基に転移し、結果としてリン含 化合物とセルロース系繊維との化学的結合 達成できるとともに、当該結合したリン含 化合物部分にアミン系化合物を反応させる とができる。

 本工程において、リン処理後は、第1実施 形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方法 で熟成処理を行い、さらに水洗処理を行うこ とが好ましい。熟成処理によって、セルロー ス系繊維とリン含有化合物との反応を飽和状 態にできるとともに、セルロース系繊維に結 合した当該リン含有化合物部分とアミン系化 合物との反応も飽和状態にできる。水洗処理 によって、未反応のリン含有化合物およびア ミン系化合物等の加工薬剤を除去できる。水 洗処理の後は、通常は乾燥を行う。乾燥は例 えば、繊維素材を20~85℃で0.5~24時間保持する とによって達成される。

 本実施形態においては、リン処理工程の 、特にリン処理工程における熟成処理後で って水洗処理前に、再度、放射線処理を行 ことが好ましい。これによって、リン含有 合物の繊維素材への化学的結合と、当該リ 含有化合物部分とアミン系化合物との反応 促進され、優れた難燃性がより有効に発現 る。再度行われる放射線処理は、第1実施形 態における放射線処理工程と同様の方法を採 用すればよい。再度の放射線処理直後には、 第1実施形態のリン処理工程の熟成処理と同 の方法で、熟成処理を行うことがさらに好 しい。

[第3の実施形態]
 本発明の第3実施形態においては、前記順序 (3)を採用する。以下、第3実施形態の各工程 ついて説明するが、特記しない限り、各工 はそれぞれ実施順序が異なること以外、第1 実施形態においてと同様である。

 (放射線処理工程)
 本実施形態ではまず、繊維素材に対して放 線を照射する。これによってセルロース系 維にラジカルが生成し、後述の同浴処理工 でリン含有化合物がラジカル重合性基によ 付加反応によってセルロース系繊維に化学 に結合できるようになる。

 (同浴処理工程)
 次いで、セルロース系繊維素材に対してリ 含有化合物およびアミン系化合物を同時に 与する。すなわち、リン含有化合物をセル ース系繊維に結合させるリン処理と、当該 合したリン含有化合物部分にアミン系化合 を反応させるアミン処理とを同浴で行う。

 同浴での処理方法は、リン含有化合物水 液に、第1実施形態のアミン処理工程で使用 されるアミン系化合物を混合・溶解させて用 いること以外、第1実施形態のリン処理工程 おける処理方法と同様である。例えば、同 処理で使用される水溶液は、リン含有化合 水溶液に、アミン処理工程で使用されるア ン系化合物を混合・溶解させて用いること 外、第1実施形態のリン処理工程で使用され リン含有化合物水溶液と同様である。これ よって、リン含有化合物がラジカル重合性 による付加反応によってセルロース系繊維 化学的に結合できるとともに、当該セルロ ス系繊維に結合したリン含有化合物部分に ミン系化合物を速やかに反応させることが きる。

 本工程で使用される水溶液のアミン系化 物濃度は、第1実施形態のアミン処理工程で 使用されるアミン系化合物水溶液と同様であ る。

 本工程において、同浴処理後は、第1実施 形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方法 で熟成処理を行い、さらに水洗処理を行うこ とが好ましい。熟成処理によって、セルロー ス系繊維とリン含有化合物との反応を飽和状 態にできるとともに、セルロース系繊維に結 合した当該リン含有化合物部分とアミン系化 合物との反応も飽和状態にできる。水洗処理 によって、未反応のリン含有化合物およびア ミン系化合物等の加工薬剤を除去できる。水 洗処理の後は、通常は乾燥を行う。乾燥は例 えば、繊維素材を20~85℃で0.5~24時間保持する とによって達成される。

 本実施形態においては、同浴処理工程の 、特に同浴処理工程における熟成処理後で って水洗処理前に、再度、放射線処理を行 ことが好ましい。これによって、リン含有 合物の繊維素材への化学的結合と、当該リ 含有化合物部分とアミン系化合物との反応 促進され、優れた難燃性がより有効に発現 る。再度行われる放射線処理は、第1実施形 態における放射線処理工程と同様の方法を採 用すればよい。再度の放射線処理直後には、 第1実施形態のリン処理工程の熟成処理と同 の方法で、熟成処理を行うことがさらに好 しい。

[第4の実施形態]
 本発明の第4実施形態においては、前記順序 (4)を採用する。以下、第4実施形態の各工程 ついて説明するが、特記しない限り、各工 はそれぞれ実施順序が異なること以外、第1 実施形態においてと同様である。

 (リン処理工程)
 本実施形態ではまず、繊維素材に対してリ 含有化合物を付与する。これによって、繊 素材中にリン含有化合物が保持され、後述 放射線処理工程でセルロース系繊維にリン 有化合物が化学的に結合できるようになる

 本工程において、リン処理後は、第1実施 形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方法 で熟成処理を行うことが好ましいが、水洗処 理は行わないことが好ましい。水洗処理を行 うと、リン含有化合物が繊維素材から除去さ れるためである。熟成処理によって、リン含 有化合物が繊維素材中に有効に保持されるよ うになる。

 (放射線処理工程)
 次いで、繊維素材に対して放射線を照射す 。これによってセルロース系繊維にラジカ が生成し、リン処理工程で保持されていた ン含有化合物がラジカル重合性基による付 反応によって繊維素材に化学的に結合でき 。

 本工程において、放射線処理後は、第1実 施形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方 法で熟成処理を行うことが好ましい。熟成処 理によって、セルロース系繊維とリン含有化 合物との反応を飽和状態にできる。

 (アミン処理工程)
 次いで、繊維素材に対してアミン系化合物 付与する。本工程で付与されたアミン系化 物は、セルロース系繊維に結合したリン含 化合物部分に速やかに反応する。

 本工程において、アミン処理後は、第1実 施形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方 法で熟成処理を行い、さらに水洗処理を行う ことが好ましい。熟成処理によって、セルロ ース系繊維に結合したリン含有化合物部分と アミン系化合物との反応を飽和状態にできる 。水洗処理によって、未反応のリン含有化合 物およびアミン系化合物等の加工薬剤を除去 できる。水洗処理の後は、通常は乾燥を行う 。乾燥は例えば、繊維素材を20~85℃で0.5~24時 保持することによって達成される。

[第5の実施形態]
 本発明の第5実施形態においては、前記順序 (5)を採用する。以下、第5実施形態の各工程 ついて説明するが、特記しない限り、各工 はそれぞれ実施順序が異なること以外、第1 実施形態においてと同様である。

 (アミン処理工程)
 本実施形態ではまず、繊維素材に対してア ン系化合物を付与する。本工程で付与され アミン系化合物は、その後の放射線処理工 においてもセルロース系繊維表面に存在さ ておくことによって、セルロース系繊維に 合したリン含有化合物部分に速やかに反応 せることができる。

 本工程において、アミン処理後は、第1実 施形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方 法で熟成処理を行うことが好ましいが、水洗 処理は行わないことが好ましい。水洗処理を 行うと、アミン系化合物が繊維素材から除去 されるためである。熟成処理によって、アミ ン系化合物が繊維素材中に有効に保持される ようになる。

 (リン処理工程)
 次いで、繊維素材に対してリン含有化合物 付与する。本工程で付与されたリン含有化 物は、その後の放射線処理工程においても ルロース系繊維表面に存在させておくこと よって、セルロース系繊維に化学的に結合 せることができる。

 本工程において、リン処理後は、第1実施 形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方法 で熟成処理を行うことが好ましいが、水洗処 理は行わないことが好ましい。水洗処理を行 うと、リン系化合物が繊維素材から除去され るためである。熟成処理によって、リン含有 化合物が繊維素材中に有効に保持されるよう になる。

 (放射線処理工程)
 次いで、繊維素材に対して放射線を照射す 。これによってセルロース系繊維にラジカ が生成し、リン処理工程で保持されていた ン含有化合物がラジカル重合性基による付 反応によって繊維素材に化学的に結合でき とともに、アミン処理工程で保持されてい アミン系化合物が当該結合されたリン含有 合物部分に反応できる。

 本工程において、放射線処理後は、第1実 施形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方 法で熟成処理を行い、さらに水洗処理を行う ことが好ましい。熟成処理によって、セルロ ース系繊維とリン含有化合物との反応を飽和 状態にできるとともに、セルロース系繊維に 結合した当該リン含有化合物部分とアミン系 化合物との反応も飽和状態にできる。水洗処 理によって、未反応のリン含有化合物および アミン系化合物等の加工薬剤を除去できる。 水洗処理の後は、通常は乾燥を行う。乾燥は 例えば、繊維素材を20~85℃で0.5~24時間保持す ことによって達成される。

[第6の実施形態]
 本発明の第6実施形態においては、前記順序 (6)を採用する。以下、第6実施形態の各工程 ついて説明するが、特記しない限り、各工 はそれぞれ実施順序が異なること以外、第3 実施形態においてと同様である。

 (同浴処理工程)
 本実施形態ではまず、セルロース系繊維素 に対してリン含有化合物およびアミン系化 物を同時に付与する。本工程で付与された ン含有化合物およびアミン系化合物は、そ 後の放射線処理工程においてもセルロース 繊維表面に存在させておくことによって、 ン含有化合物がラジカル重合性基による付 反応によってセルロース系繊維に化学的に 合できるとともに、当該セルロース系繊維 結合したリン含有化合物部分にアミン系化 物を速やかに反応させることができる。

 本工程において、同浴処理後は、第1実施 形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方法 で熟成処理を行うことが好ましいが、水洗処 理は行わないことが好ましい。水洗処理を行 うと、リン含有化合物およびアミン系化合物 が繊維素材から除去されるためである。熟成 処理によって、リン含有化合物およびアミン 系化合物が繊維素材中に有効に保持されるよ うになる。

 (放射線処理工程)
 次いで、繊維素材に対して放射線を照射す 。これによってセルロース系繊維にラジカ が生成し、同浴処理工程で保持されていた ン含有化合物がラジカル重合性基による付 反応によって繊維素材に化学的に結合でき とともに、同工程で保持されていたアミン 化合物が当該結合されたリン含有化合物部 に反応できる。

 本工程において、放射線処理後は、第1実 施形態のリン処理工程の熟成処理と同様の方 法で熟成処理を行い、さらに水洗処理を行う ことが好ましい。熟成処理によって、セルロ ース系繊維とリン含有化合物との反応を飽和 状態にできるとともに、セルロース系繊維に 結合した当該リン含有化合物部分とアミン系 化合物との反応も飽和状態にできる。水洗処 理によって、未反応のリン含有化合物および アミン系化合物等の加工薬剤を除去できる。 水洗処理の後は、通常は乾燥を行う。乾燥は 例えば、繊維素材を20~85℃で0.5~24時間保持す ことによって達成される。

[第7の実施形態]
 本発明の第7実施形態においては、前記順序 (7)を採用する。第7実施形態の各工程はそれ れ実施順序が異なること以外、第5の実施形 においてと同様であるため、説明を省略す 。

 以上のいずれかの実施形態に係る方法を いて処理された難燃化セルロース系繊維素 は、リン含有化合物が付加反応によってセ ロース系繊維に結合し、かつ当該結合した ン含有化合物部分にアミン系化合物が反応 てイオン結合が形成された構造を有するも と考えられる。

 本発明のセルロース系繊維素材のリン含 量は、本発明の目的が達成される限り特に 限されるものではないが、本発明において 比較的低くても、優れた難燃性を示す。し も、処理された繊維素材の手触り等の風合 の観点からは、リン含有量は低いほど好ま い。そのような難燃性と風合いとのバラン の観点から、本発明の繊維素材のリン含有 は2.0重量%以下、特に0.1~1.3重量%が好ましく より好ましくは0.1~1.0重量%である。リン含 量は、リン含有化合物の処理濃度および処 時の含浸率を調整することによって制御可 である。なお、本発明は上記範囲を超える ン含有量であることを妨げるものではなく すなわち本発明の繊維素材は上記範囲を超 るリン含有量であっても優れた難燃性を示 。

 リン含有量は難燃加工済み繊維素材に含有 付着されるリン原子の割合であり、すなわ 当該素材全体に占めるリン原子の含有割合 ある。
 本明細書中、リン含有量は走査型蛍光X線分 析装置ZSX 100e((株)リガク製)によって測定さ た値を用いているが、蛍光X線分析法を採用 る装置であればいかなる装置によって測定 れてもよい。

 本発明の放射線処理用難燃加工剤セット 上記したリン含有化合物およびアミン系化 物を備えたものであり、それらの化合物は 個に収容されていてもよいし、または予め 合されていてもよい。リン含有化合物およ アミン系化合物が別個に収容された難燃加 剤セットは、上記順序(1)、(2)、(4)~(5)および (7)のうちいずれかの順序を採用した難燃加工 方法に使用することができる。すなわち、そ れらの化合物をそれぞれ別々に溶解して所定 濃度の水溶液を調整し、当該難燃加工方法で 使用すればよい。リン含有化合物およびアミ ン系化合物が予め混合された難燃加工剤セッ トは、上記順序(3)および(6)のうちいずれかの 順序を採用した難燃加工方法に使用すること ができる。すなわち、それらの化合物が所定 の比率で混合された混合物を溶解して所定濃 度の水溶液を調整し、当該難燃加工方法で使 用すればよい。

(架橋処理工程)
 以下に、架橋処理工程を施す場合について 明する。上記したように架橋処理工程は、 射線処理工程、リン処理工程およびアミン 理工程を経た後に施すようにするものであ 。

 本発明で使用する架橋性化合物は、アミ 基間で架橋結合を生成し得る化合物であれ 特に制限されない。架橋性化合物において アミノ基と結合を生成し得る官能基を2以上 有していれば、結果としてアミン化合物を架 橋する。

 そのような架橋性化合物として、多官能 ポキシ基含有化合物、グリオキザール樹脂 が挙げられる。多官能エポキシ化合物は、 えば、ナガセケムテックス社製のデナコー シリーズとして入手可能である。具体的に 、例えば、デナコールEX-851、EX-313、EX-314、E X-421、EX-521、EX-612等が挙げられる。

 架橋性化合物は通常、水溶液の形態で繊 素材に対して付与される。架橋性化合物の 溶液中の濃度は本発明の目的が達成される り特に制限されず、例えば、水溶液全量に して1~50重量%が好適であり、特に、処理さ た繊維素材の風合いのさらなる向上の観点 らは、1~10重量%が好ましい。架橋性化合物は 一種類のものを単独で使用されてもよいし、 または二種類以上のものを組み合わせて使用 されてもよい。二種類以上の架橋性化合物を 使用する場合、それらの合計量が上記範囲内 であればよい。

 架橋性化合物の付与方法は、その水溶液 素材に含浸される限り特に限定されず、例 ば、リン含有化合物と同様の付与方法を採 すればよく、水溶液に素材を浸漬して絞る 法を採用することが好ましい。

 架橋性化合物水溶液の素材に対する含浸 は、本発明の目的が達成される限り特に制 されるものではなく、通常は水溶液の架橋 化合物濃度が大きいほど、含浸率は小さく もよい。一方、架橋性化合物濃度が小さい ど、含浸率は大きく設定される。例えば、 溶液濃度が上記した濃度に設定される場合 含浸率は通常、50~100重量%、好ましくは60~80 量%に設定される。架橋性化合物水溶液の温 度は、特に制限されず、例えば、常温であっ てよい。

 架橋性化合物水溶液の付与方法として水 液に素材を浸漬して絞る方法を採用する場 、浸漬された素材は、上記含浸率が達成さ るまで絞られ、絞る方法としては、マング に通す方法を採用することが好ましい。

 架橋性化合物水溶液には、本発明の目的 達成される限り、有機溶剤および界面活性 が含有されてもよい。有機溶剤としては、 ン含有化合物水溶液に含有されてもよい有 溶剤と同様のものが使用可能である。

 架橋処理後は、熱処理するとよい。熱処 によって、架橋性化合物とアミン系化合物 余剰のアミノ基との反応を促進することが きるからである。熱処理は、乾燥のみでも いし、乾燥-キュアリング処理してもよい。 乾燥は、例えば、100~150℃で30秒~10分間処理す ることが好ましい。また、キュアリング処理 は、例えば、150~170℃で30秒~5分間処理するこ が好ましい。

<実験例A;順序(1)>
(実施例1A)
 シルケット処理綿100%の生地の一方の面に対 して、エレクトロカーテン型電子線照射装置 EC250/15/180L(岩崎電気(株)製)により窒素雰囲気 で電子線を40kGy照射した。電子線照射した 地を、モノ(2-メタクリロイルオキシエチル) スフェート(共栄社化学(株)製;商品名ライト エステルP-1M;以下「P1M」と略す)を30重量%およ びアンモニアを1.2重量%混合・溶解した水溶 (リン系薬剤水溶液)に浸漬し、マングルで生 地に対して約70重量%の含浸率となるように絞 り、35℃で18時間熟成処理した。さらに、照 しなかったもう一方の面に対して、再度、 レクトロカーテン型電子線照射装置EC250/15/18 0L(岩崎電気(株)製)により窒素雰囲気下で電子 線を40kGy照射した。照射後、35℃で2時間熟成 理した。次いで、未反応の薬剤を除去する めに水洗をした。続いて、生地を、ポリエ レンイミン(日本触媒(株)社製;商品名エポミ ンSP-006;以下「SP006」と略す)を10重量%混合・ 解した水溶液(アミン系薬剤水溶液)に浸漬し 、マングルで生地に対して約70重量%の含浸率 となるように絞り、35℃で18時間熟成処理し 。その後、未反応の薬剤を除去するため水 し、ついで80℃で1時間乾燥した。

(実施例2A~8A)
 表1に記載の組成を有するリン系薬剤水溶液 およびアミン系薬剤水溶液を用いたこと以外 は実施例1Aと同様な処理を実施した。
(実施例9A)
 P-1Mの代わりにビス(2-メタクリロイルオキシ エチル)ホスフェート(共栄社化学(株)製;商品 ライトエステルP-2M;以下「P2M」と略す)を用 たこと以外は実施例1Aと同様な処理を実施 た。

(比較例1A)
 アミン系薬剤水溶液による処理を行わなか たこと以外、実施例1Aと同様な処理を実施 た。

(比較例2A)
 電子線処理を一切、行わなかったこと以外 実施例1Aと同様な処理を実施した。

(評価)
(難燃性)
 難燃性は、処理された生地に対して所定の 濯試験を行い、乾燥させたものについて評 した。洗濯試験は財団法人日本防炎協会認 基準に準じて洗濯を30回または50回実施した 。難燃性評価では、財団法人日本防炎協会認 定の衣服類の防炎製品における燃焼性試験方 法(通称、鉛直メタンバーナー法)に準じた試 方法により炭化長を測定した。全焼しなか たものを「○」、全焼したものを「×」と た。炭化長[mm]は、要するに燃焼部分の長さ あり、その長さが短いほど難燃性に優れて ることを意味している。

(リン含有量)
 処理された生地についてリン含有量を走査 蛍光X線分析装置ZSX 100e((株)リガク製)によ 測定した。

(風合い)
 処理された生地の風合いについて評価した
○;生地の手触りが著しく軟らかく、衣料用 適している;
△;生地の手触りが軟らかく、衣料用として 用可能である;
×;生地の手触りが硬く、衣料用として使用で きない。

<実験例B;順序(2)>
(実施例1B)
 シルケット処理綿100%の生地を、ポリエチレ ンイミン(日本触媒(株)社製;商品名エポミンSP -006;以下「SP006」と略す)を20重量%混合・溶解 た水溶液(アミン系薬剤水溶液)に浸漬し、 ングルで生地に対して約70重量%の含浸率と るように絞り、35℃で18時間熟成処理した。 いで、生地の一方の面に対して、エレクト カーテン型電子線照射装置EC250/15/180L(岩崎 気(株)製)により窒素雰囲気下で電子線を40kGy 照射した。電子線照射した生地を、モノ(2-メ タクリロイルオキシエチル)ホスフェート(共 社化学(株)製;商品名ライトエステルP-1M;以 「P1M」と略す)を30重量%およびアンモニアを1 .2重量%混合・溶解した水溶液(リン系薬剤水 液)に浸漬し、マングルで生地に対して約70 量%の含浸率となるように絞り、35℃で18時間 熟成処理した。次いで、照射しなかったもう 一方の面に対して、再度、エレクトロカーテ ン型電子線照射装置EC250/15/180L(岩崎電気(株) )により窒素雰囲気下で電子線を40kGy照射し 。照射後、35℃で2時間熟成処理した。その 、未反応の薬剤を除去するため水洗し、つ で80℃で1時間乾燥した。

(実施例2B~4B)
 表2に記載の組成を有するアミン系薬剤水溶 液およびリン系薬剤水溶液を用いたこと以外 は実施例1Bと同様な処理を実施した。

(評価)
 難燃性を以下の方法により評価したこと以 、実験例Aと同様の方法により評価した。
(難燃性)
 難燃性は、処理された生地に対して所定の 水試験を行い、乾燥させたものについて評 した。温水試験は、生地を、浴比30:1の0.3重 量%塩化カルシウム水溶液中、60℃で2時間振 うさせた。難燃性の試験方法は実験例Aにお てと同様であった。

<実験例C;順序(3)>
(実施例1C)
 シルケット処理綿100%の生地の一方の面に対 して、エレクトロカーテン型電子線照射装置 EC250/15/180L(岩崎電気(株)製)により窒素雰囲気 で電子線を40kGy照射した。電子線照射した 地を、モノ(2-メタクリロイルオキシエチル) スフェート(共栄社化学(株)製;商品名ライト エステルP-1M;以下「P1M」と略す)を50重量%およ びアンモニアを15重量%混合・溶解した水溶液 (混合薬剤水溶液)に浸漬し、マングルで生地 対して約70重量%の含浸率となるようになる うに絞り、35℃で18時間熟成処理した。さら に、照射しなかったもう一方の面に対して、 再度、エレクトロカーテン型電子線照射装置 EC250/15/180L(岩崎電気(株)製)により窒素雰囲気 で電子線を40kGy照射した。照射後、35℃で2 間熟成処理し、未反応の薬剤を除去するた 水洗し、ついで80℃で1時間乾燥した。

(実施例2C~14C)
 表3に記載の組成を有する混合薬剤水溶液を 用いたこと以外は実施例1Cと同様な処理を実 した。

(評価)
 実験例Aと同様の方法により評価した。

(実施例1D)
 アミン系薬剤水溶液に10重量%ポリアリルア ン(日東紡(株)社製;商品名PAA03;分子量3000;以 「PAA03」と略す)を用いたこと以外は、実施 1Aと同様な処理を実施した。

(実施例5D,9D,13D)
 表4記載の組成を有するアミン系薬剤水溶液 を用いたこと以外は、実施例1Dと同様な処理 実施した。

(実施例2D)
 シルケット処理綿100%の生地の一方の面に対 して、エレクトロカーテン型電子線照射装置 EC250/15/180L(岩崎電気(株)製)により窒素雰囲気 で電子線を40kGy照射した。電子線照射した 地を、「P1M」を30重量%およびアンモニアを1. 2重量%混合・溶解した水溶液(リン系薬剤水溶 液)に浸漬し、マングルで生地に対して約70重 量%の含浸率となるように絞り、35℃で18時間 成処理した。さらに、照射しなかったもう 方の面に対して、再度、エレクトロカーテ 型電子線照射装置EC250/15/180L(岩崎電気(株)製 )により窒素雰囲気下で電子線を40kGy照射した 。照射後、35℃で2時間熟成処理した。次いで 、未反応の薬剤を除去するために水洗をした 。続いて、生地を、「PAA-03」を10重量%混合・ 溶解した水溶液(アミン系薬剤水溶液)に浸漬 、マングルで生地に対して約70重量%の含浸 となるように絞り、35℃で18時間熟成処理し た。その後、未反応の薬剤を除去するため水 洗し、ついで80℃で1時間乾燥した。続いて、 生地を、ポリグリセロールポリグリシジルエ ーテル(ナガセケムテックス(株)社製;商品名EX -313;以下「EX-313」と略す)を2.5重量%混合・溶 した水溶液(架橋性薬剤水溶液)に浸漬し、マ ングルで生地に対して約70重量%の含浸率とな るように絞り、130℃で90秒処理した。

(実施例3D、4D、6D~8D、10D~12D、14D~16D)
 表4に記載の組成を有するアミン系薬剤及び 架橋性薬剤を用いたこと以外は実施例2Dと同 な処理を実施した。なお、「PAA-05」とは、 リアリルアミン(日東紡(株)社製;商品名PAA-05 ;分子量5000)を示す。

(評価)
 実施例Aと同様の方法により評価した。結果 を表4中に示す。架橋処理工程を経た実施例3D 、4D、6D~8D、10D~12D、14D~16Dは、アミン化合物が 架橋されているため、より強固に繊維素材に 付与され、架橋処理工程を経ていない実施例 5D,9D,13Dに比べて、より耐久難燃性が向上した ことがわかる。