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Title:
FLANGE COUPLING, AND METAL PIPE JOINING STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093522
Kind Code:
A1
Abstract:
A metal pipe coupling (1) has a sleeve (2a) having, at one end thereof, an insertion hole having a right circular cylindrical surface (a1) into which an end of a metal pipe (4) is inserted, a flange (2b) formed at the other end of the sleeve (2a), and a doughnut portion (2d) vertically rising inwardly from the deepest position in the direction of the central axis. The doughnut portion (2d) has an annular surface (a2) having a width corresponding to the wall thickness of the metal pipe (4), and the side surface of the metal pipe (4) makes contact with the annular surface (a2) when the metal pipe (4) is inserted into the sleeve. The right circular cylindrical surface (a1) and the outer peripheral surface of the metal pipe (4) are bonded to each other by an adhesive agent. Metal pipe couplings (1) are coupled to each other by means of bolts (5a) and nuts (5b) by using bolt holes (3a) provided in the flanges (3).

Inventors:
KOBAYASHI MASATO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050507
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 16, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIHONKANSEN KOGYO KABUSHIKI KA (JP)
KOBAYASHI MASATO (JP)
International Classes:
F16L23/024; F16L13/10; F16L23/026; F16L23/028
Foreign References:
JPH09317965A1997-12-12
JPS5824684A1983-02-14
JPH11287364A1999-10-19
JPH09222189A1997-08-26
JPS57112162U1982-07-10
JPS5691977U1981-07-22
JP2000120939A2000-04-28
Other References:
See also references of EP 2236891A4
Attorney, Agent or Firm:
KASEGUMA, Tsuguhisa (Sanyo Building2-6, Minami-machi, Fukuyama-shi, Hiroshima 06, JP)
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Claims:
 一端に金属管の端部を内挿される直円筒面の挿入孔を持ち、他端には、中心線方向に対して外方向に垂直に立ち上がった端面を有し、かつ前記挿入孔の中心線方向最奥位置には、中心線方向に対して内方向に垂直に立ち上がり、前記金属管の肉厚に相等する幅を持つ環状面を有するスリーブ部であって、
前記鍔部は前記環状面から前記スリーブ部の端面に接続する面とを具備していることを特徴とするフランジ継手。
 請求項1の金属管継手において、前記スリーブ部の他端外周部には中心線方向に対して外方向に垂直に立ち上がった鍔部が設けられており、前記スリーブ部の外周面に遊嵌され当接するルーズフランジをさらに備え、前記ルーズフランジは等角度間隔に前記中心線方向のボルト孔を複数個有することを特徴とするフランジ継手。
 請求項1の金属管継手において、前記スリーブ部の他端外周部には中心線方向に対して外方向に垂直に立ち上がった鍔部が設けられており、前記鍔部は等角度間隔に前記中心線方向のボルト孔を複数個有するフランジを形成することを特徴とするフランジ継手。
 請求項2もしくは3の金属管継手において、前記スリーブ部の端面には、円周状にOリングを内装する溝が設けられていることを特徴とするフランジ継手。
 請求項4の金属管継手において、前記環状面には円周状にOリングを内装する窪み部が設けられていることを特徴とするフランジ継手。
 請求項1の金属管継手において、前記金属管の外径よりも前記挿入孔の内径は、0.2mm~0.6mmの範囲で前記挿入孔の内径が大きいことを特徴とするフランジ継手。
 請求項1の金属管継手において、前記スリーブ部は、前記挿入孔から奥に向かって、その外周面の肉厚を漸次増大させていることを特徴とするフランジ継手。
 請求項1の金属管継手において、前記金属管と前記挿入孔との接着面積は、使用する接着剤の引張強度を当該接着面積に掛けた値が、金属管の引張り強度以上となるよう設定されることを特徴とするフランジ継手。
 請求項8の金属管継手において、前記挿入孔に挿入される前記金属管の端部は、予め焼き入れ処理がされていることを特徴とするフランジ継手。
 一端に直円筒面の挿入孔を持ち、他端に中心線方向に対して外方向に垂直に立ち上がった端面を有するスリーブ部と、前記挿入孔の中心線方向最奥位置に形成され、中心線方向に対して内方向に垂直に立ち上がり、前記金属管の肉厚に相等する幅を持つ環状面を有するスリーブ部と、複数のボルト孔を有するフランジ部とを有する金属管継手と、
一端が直円筒面の挿入孔に挿入され、一端側面が前記環状面に当接した金属管と
前記金属管の外周面と挿入孔内の直円筒面との間を接着する接着剤と、
前記フランジ部のボルト孔を貫通し、一方のスリーブ部の端面を他方のスリーブの端面に引き寄せるボルト及びナットとを有することを特徴とする金属管結合構造。
 請求項10の金属管結合構造において、前記外方向に垂直に立ち上がった端面には、円周状の溝が設けられており、Oリングが挿入されていることを特徴とする金属管結合構造。
Description:
フランジ継手及び金属管結合構

 本発明は、油圧配管などの金属管を結合 るフランジ継手、及びそれを使用した金属 結合構造に関する。

 金属管継手として、一側面が鋼管の端部 溶接接合される筒状部を備え、この筒状部 他側の外周には外側に張り出す外フランジ 形成して、フランジには複数のボルト穴を 孔し、フランジ同士を対面させてボルトに り締付けるものが特許文献1により知られて いる。

 例えば、特許文献2に開示される技術は、 鋼管の端部に溶接接合の代わりに、鋼管の外 周面に雄螺子をフランジ形管継手には雌螺子 を設けて鋼管とフランジ形継手を結合するも のが開示されている。このフランジ形継手は 、さらにその周縁に係止部となる段差を設け て、複数のボルト穴を穿孔されたドーナツ状 のフランジ部分43を遊嵌させたルーズフラン を構成しており、遊嵌させたフランジ部分4 3をボルトナットの締結により各小鍔部45を近 接させ一体化させて2つの金属管を結合させ 。この技術においては、予め工場において 管端部を雄螺子に成形しておく必要がある

 また、特許文献3には、金属管同士を接着 剤で結合させる技術が開示されている。この 技術においては、結合すべき2つの金属管を 線状に配置し、対向した金属管の一端部間 筒部状の継手部材40を配置し、この継手部材 40の各端部の内方にそれぞれの金属管の一端 を内挿し接着剤で接着する。継手部材40は 金属管の一端部を内挿した後、その内径を 径することにより、金属管と継手部材40との 隙間を所望の狭さに自由に設定するものであ る。

 尚、上記特許文献についての説明で使用し 引用符号は、各公報で用いられている引用 号である。

特開平7-301215号公報

特開平9-60774号公報

特開2002-332633号公報

 金属管同士の結合においては、現場での 業をできるだけ簡素化したいという要望が る。溶接や螺子を設けて結合する作業は手 がかかる一方、接着剤による結合は簡易で るので優れている。しかしながら、配管場 が火災にあったとき、接着剤が溶けたり燃 たりして筒部材の位置保持性が失われてし い、筒部材に他部材が接触するなどして外 が付与されたとき筒部材が簡単に位置ずれ たり金属管から抜け外れ、管内流体が一挙 外方へ漏れ出る事態に発展する恐れがある

 特許文献2においては、鋼管の内部にフラ ンジに螺子止めされる合成樹脂製の耐腐食性 コアを内装しているが、火災の際には消失す るものである。

 上記のような実情に鑑みて創案されたも であって、接着剤による結合において火災 における結合部材の位置ずれや抜け外れを 止して管内流体の大量漏洩や結合部材の落 などを防止することを目的とする。

 本発明者らは、先行出願(特願2007-337449号) において、接着接合用の継手により、鋼管又 は鋼材同士を溶接接合と同様の強度を有する ように、接着剤で接合できることを明らかに した。一方、本発明の対象とするフランジ継 手は、金属管をフランジ継手に接続し、フラ ンジ継手同士の接続はボルト・ナットを利用 するものである。本発明は、接着接合用のフ ランジ継手を提供し、溶接接合のような火気 を使用せずに配管製作・加工の工期の短縮化 、ローコスト化を図り接着接続の用途を拡大 することを提案するものである。

 上記目的を達成するため、本発明に係る ランジ継手は、一端に金属管の端部を内挿 れる直円筒面の挿入孔を持ち、他端には、 心線方向に対して外方向に垂直に立ち上が た端面を有し、かつ前記挿入孔の中心線方 最奥位置には、中心線方向に対して内方向 垂直に立ち上がり、前記金属管の肉厚に相 する幅を持つ環状面を有するスリーブ部で って、前記鍔部は前記環状面から前記スリ ブ部の端面に接続する面とを具備している とを特徴とする。

 本発明に係る金属管結合構造は、一端に 円筒面の挿入孔を持ち、他端に中心線方向 対して外方向に垂直に立ち上がった端面を するスリーブ部と、前記挿入孔の中心線方 最奥位置に形成され、中心線方向に対して 方向に垂直に立ち上がり、前記金属管の肉 に相等する幅を持つ環状面を有するスリー 部と、複数のボルト孔を有するフランジ部 を有する金属管継手と、一端が直円筒面の 入孔に挿入され、一端側面が前記環状面に 接した金属管と前記金属管の外周面と挿入 内の直円筒面との間を接着する接着剤と、 記フランジ部のボルト孔を貫通し、一方の リーブ部の端面を他方のスリーブの端面に き寄せるボルト及びナットとを有すること 特徴とする。

 本発明によれば、ボルト・ナットを利用 て接続するフランジ継手に対して、接着剤 利用して配管を接続する技術を提供するこ ができる。これにより、溶接による接合の うな火気を使用せずに、配管製作・加工の 期短縮化、ローコスト化を図ることができ 。また、接着剤を利用することによる接着 の垂れ込み防止することができる。

 さらに、配管場所の火災時において接着 が消失しても、結合部材の半径面箇所と金 管の一端部との衝接により抜け外れを規制 ることができるので、管内流体の大量漏洩 防止することができるという効果がある。

実施例による金属管継手の2組を使用し て2つの金属管を結合した状態を示す斜視面 である。 金属管継手の側面図及び断面図である 金属管継手の結合筒部材に金属管の一 部を挿入し接着剤で結合させた状態を示す 面視断面図である。 金属管継手の作用説明図である。 金属管継手の作用説明図である。 他の実施例に係る金属管継手の断面図 ある。 他の実施例に係る金属管継手を示す図 ある。 他の実施例に係る金属管継手を示す図 ある。 他の実施例に係る金属管継手を示す図 ある。

符号の説明

 2 スリーブ部
 2b 鍔部
 2c 挿入孔
 3 ルーズフランジ
 3a ボルト孔
 4 金属管
 4a 一端部
 5a ボルト
 30 フランジ

 本実施例に係る金属管継手1-1又は1-2は、 述するOリングによるシールに関する構造の み相違する同一形状であり、図1に示すよう 、スリーブ部2とルーズフランジ3とを備えて いる。何れも鋼材などの金属材で形成されて いる。ルーズフランジ3は、スリーブ部2の一 の直円筒部2aの外周径よりも大きな内径を つ内孔があるドーナッツ状の部材である。 ーズフランジ3は、スリーブ部2上に遊嵌され 、等角度間隔にボルト孔3aが設けられている スリーブ部2には、挿入孔2cが設けられてお 、金属管(鋼管など)4が挿入されて、接着剤 よる接合がされる。

 図2は、金属管継手1-1及び1-2をボルト5に 結合した状態の側面図とその断面図である スリーブ部2は一端に直円筒部2a、他端に鍔 2bを有している。直円筒部2aは内方に金属管4 の端部4aを挿入される挿入孔2cが形成されて り、外周面にルーズフランジ3を直円筒部2a 中心線方向e1の移動自在に遊嵌する。スリー ブ部2の他端には、中心線e1方向に対して外方 向に垂直に立ち上がった端面b1を有する鍔部2 bと、挿入孔2cの中心線方向最奥位置に形成さ れ、中心線方向に対して内方向にドーナッツ 状のドーナッツ部2dとを有している。挿入孔2 cはスリーブ内周面a1と、中心線e1に対して内 向に垂直に立ち上がったドーナッツ部2dの 状面a2とで形成されている。スリーブ内周面 a1が金属管4の外周と接着剤h1により接着され 面である。環状面a2は、金属管4の肉厚に相 する幅を有しており、金属管4が挿入された 際には、金属管4の内周面と面一となる面a3に 連結している。面a3は、中心線e1に平行な面 あり、後述の一側端面b1に接続している。

 鍔部2bはスリーブ部2の他端をその半径方 外側f1へボルト5aに干渉しない長さだけ突出 させた形状であり、流体気密を確保する面と なる一側端面b1を有している。直円筒部2aの 周面よりも半径方向外側f1に位置した環状面 b2は、フランジ3へ当接する面である。直円筒 部2aから鍔部2bに立ち上がる部分は、円Rによ 曲線で接続している。

 金属管継手1-2のスリーブ部2(左側)の端面b 1は中心線e1に直交した平面であって、Oリン d1を嵌合させるためのOリング溝g1が挿入孔2c 同心に形成されており、また金属管継手1-1 スリーブ部2(右側)の端面b1も中心線e1に直交 した平面である。従って。Oリングd1を挿入す ることにより、2組の金属管継手1-1、1-2は、 体密を確保する。なお、低圧配管において 、図9aのように、金属管継手1-2の代わりにO ング溝g1を有さない金属管継手1-1と同形にし て、対向した端面b1間の流体密を中空を有す ドーナッツ円板板状のパッキン6を使用して 確保してもよい。

 金属管継手1-1のドーナッツ部2dの環状面a2 は中心線e1に直交した平面であって、Oリング d2を嵌合させるためのOリング溝g2が挿入孔2c 同心に形成されている。Oリングd2は、金属 4の一側面4bと環状面a2との間で、流体密を確 保する。ここにおいて、Oリングd2を設ける理 由は、塗布された接着剤h1が金属管4の一側面 4bを通って金属管4内部に垂れることを防止す るためである。金属管内4に突出して固化し 接着剤は、金属管4内を流れる流体により剥 する可能性がある。使用する接着剤h1の種 として、垂れを発生しない接着剤であれば Oリング溝g2は必要が無い。金属管継手1-2は Oリング溝g2の無い場合のものを示している 尚、Oリング溝g2は、図9bのように、面a2から 面b1に向けた壁を持ち、底が面a3側に開放し ている段差7であっても良い。Oリングd2を収 するにおいては、Oリング溝g2或いは段差7の うな窪み部があれば良い。

 以上の構成から明らかなように、スリー 部2の他側端面b1は鍔部2bとドーナッツ部2dに 跨って形成されている。

 本実施例においてはルーズフランジ3とス リーブ部2とが別体となっているが、一体と ても構わないものである。そのような金属 継手については後述する。

 次に2組の金属管継手1-1、1-2を使用して左 右2本の金属管(JIS規格品)4を流体密に結合さ る場合の処理例について図3を参照して説明 る。尚、金属管継手1-1は、スリーブ部2の端 面b1には、Oリング溝g1が無く、オン側と呼ば る。一方、金属管継手1-2は、Oリング溝g1が りメン側と呼ばれる。オン側、メン側で1対 となる。図中、オン側の金属管継手1-1には、 Oリング溝g2が設けられているが、これは先に 述べたように必須ではない。メン側にOリン 溝g2が存在しても良い。

 結合すべき金属管4を、それぞれの一端部 4aを対向させて一線状に配置する。各一端部4 aの先端は、金属管4を例えばディスクカッタ などで切り離し、切断端面の不整形状態を ンダーなどで、長さ方向に直角な切断端面 調整した状態とする。

 そして、一端部4aと挿入孔2cの少なくとも 一方に接着剤h1を塗布し(図では一端部4a側)、 Oリングd2をOリング溝g2に嵌着した後、金属管 4の一端部4aをスリーブ部2の挿入孔2cに内挿す る。金属管4の一端部4aの先端を、環状面a2に 接させ、接着剤h1を硬化させる。金接着剤h1 としては、エポキシ系の樹脂が良い。

 上記した各組の金属管継手1-1、1-2におけ 挿入孔2cと金属管4の一端部4aとの接着結合 、金属管4の引張り強度以上の強度が得られ ように接着を行うものとする。具体的には 一端部4aの外周面と挿入孔2cとの間に存在す る接着面積に接着剤h1の引張強度を掛けた値 、金属管4の引張り強度以上となるようにス リーブ部2aの長さL1(図1)が設定されている。

 接着剤を利用した金属管継手の接合技術 本出願人による先行出願(特願2007-337449号)に 既述されているが、特に関連するものについ て具体的に説明すると、例えば、金属管4の 端部4aの外径とスリーブ内周面a1の内径は、0 .2mm~0.6mmの範囲内でスリーブ内周面a1の内径を 大きくする。この隙間は可能な限り均一とす るのがよい。また挿入孔2c最奥における直円 部2aの厚さ(挿入孔2cの外周壁の厚さ)は、金 管4の引張り強度以上の強度が得られる大き さに設定する。

 次にリング溝g1内にOリングd1を嵌着し、2 の金属管継手1-1、1-2の一側端面b1同士を正 させる。この状態の下で2組の金属管継手1-1 1-2の左右からルーズフランジ3のボルト孔3a ボルト5aを橋渡し状に挿通し、これにナッ 5bを螺合し締結操作し左右のルーズフランジ 3を引き寄せ結合させる。

 以上に説明したように、2本の金属管4は 接着剤h1の塗布、各部材の嵌め込み、及び、 ボルト5a・ナット5bの締結の処理を実行する とにより流体密状態に結合される。したが て、火器使用厳禁領域において、火器を使 することなく配管工事を実施することが可 となる。

 図4は、火災に遭って例えば接着剤h1が燃 、或いは炭化してその接着能力が消失して の接着能力が消失した状態下で、結合筒部 2に中心線e1方向の外力などが作用しても、 属管継手1-1、1-2が金属管4から脱落しない原 理を説明する図である。各金属管4の左右の 端はプラント内の機械や、管固定バンドな に固定されているため、左右の金属管4が互 に離れる方向「イ」、「ロ」への動きは規 されている。従って、金属管継手1-1、1-2に 力が加わっても、金属管継手1-1、1-2はその 状面a2が金属管4の側面4bに衝接しているた 、左右いずれの方向の外力に対しても、金 管継手1-1、1-2が動くことはない(図4a)。

 図4bに、環状面a2を有さずに、同一の径の ままスリーブ内周面a1が、一側端面b1に達し いる金属管継手100-1、100-2を使用した場合を す。この金属管継手のように、環状面a2が 在しないと、金属管継手100-1、100-2は、両者 結合したまま外力「ハ」により左右方向(図 では右方向に移動し(図4c)、ついには、金属 4の結合面の位置を乗り越えてしまう(図4d)。 この状態に至ると、金属管4同士の結合が外 管内流体の漏洩が起こることになる。

 このように、スリーブ部2は各金属管4の 端部4aとその対応する環状面a2との衝接によ 中心線e1方向の移動を規制されるのであり これによりスリーブ部2の移動による金属管1 内流体の急激な漏洩が阻止されると共に、金 属管4の位置ずれ及び金属管4内流体圧力に起 した、結合筒部材2やフランジ3などの飛び けや脱落などが抑制される。

 また、金属管4を金属管継手1-1、1-2はその 環状面a2が金属管4の挿入孔2cに挿入した際に 環状面a2は金属管4の側面4bに衝接して位置 決める役割にも資している。図5は、環状面a 2が存在しない金属管継手100-1の結スリーブ部 2のみを抜き出して図示しているが、図5aの状 態では、金属管4の一側面4bがスリーブ部2の 面b1から突出している。この状態では、金属 管継手1-1、1-2を結合した際の気密性保持を阻 害する。図5bは、逆に金属管4の一側面4bがス ーブ部2の端面b1にまで至っておらず、金属 4を流れる流体の溜まりができる。また、こ の流体の溜まりに、スリーブ内周面a1と金属 4の外周面間に塗布された接着剤h1が垂れ出 と、固化した接着剤が落下することも有り る。また、金属管4の一側面4bとスリーブ2の 端面b1を正確に合わせたとても、余分な流体 態の接着剤h1が垂れ出し金属管同士の結合 障害となる。

 図6は他の実施例に係る金属管継手10の使 状態を示す正面視一部断面図である。先の 施例は、ルーズフランジ3を設けたものであ ったが、本実施例においては、先の実施例の スリーブ部2とルーズフランジ3が一体化した のであって、スリーブ部2の他端の唾部2dが に外周に延長されてフランジ30としてボル 孔を有するように形成したものである。金 管継手10-1側は端面b1側にOリング溝がないオ 側であり、金属管継手10-2はOリング溝が存 するメン側であって、オン側とメン側で一 となる。

 スリーブ内周面a1の長さL1は、L1によるスリ ブ内周面a1の面積に接着剤h1の引張強度を掛 けた値が、金属管4の引張り強度以上となる うにする。尚、結合筒部材2からフランジ30 垂直に立ち上がる部分は、円Rによる曲線で 続する。
尚、ルーズフランジ3及びフランジ30のように 、ボルト孔を有するように形成した機能を実 現する部材を指すときには、フランジ部とい うことにする。

 図7はさらに他の実施例を示す図であり、 先の実施例の金属管継手10との相違は、金属 継手20は、スリーブ部2の直円筒部2aに変え 外周面箇所に挿入孔2c入口側へ向け漸次に肉 厚を減少させて縮径された、或いは挿入孔2c 口側から奥に向かって漸次に肉厚を増大さ て、径を大きくするテーパ面部2eを形成さ ている点である。その他の点は先の実施例 金属管継手1、10の場合と同一の構成である 図では、オン側の金属管継手20を示している 。

 テーパ面部2eは中心線e1に対する傾斜角θ 12度以下とする。また挿入孔2c入口側端点j2 厚さは挿入孔2cへの金属管4の一端部4aの挿 処理の容易性が損なわれない範囲内で小さ する。例えば、0mm~3mm程度である。

 この金属管継手20は、テーパ面部2eの存在 により先の実施例に較べて、中心線e1方向引 荷重が分散して応力集中が抑制される。金 管継手20においては、テーパ面部2eからフラ ンジ30に立ち上がる部分においては円曲線Rに より接続し、その開始は入口側端点j2からL2 位置である。その後距離L3にて円曲線にて接 続する。傾斜角θが12度以下のテーパ形状の 合には、入口側端点j2から挿入孔2cの最奥ま の長さを100%とした場合、入り口付近の20%の ところにおける、テーパ面部2eの歪量が大き 発生する。従って、テーパ面部2eからフラ ジ30に立ち上がる部分は、入り口付近の20%以 内のところを避けるようにL2を設定し、円曲 により接続する長さL3を設ける。

 図8は、他の実施例を示す図である。図8a 示すような3つ叉或いは図8dに示すような4つ 叉の金属管継手100、100’の一箇所の受け口部 101に本実施例を適用したスリーブ部30に変更 ている。

 金属管継手100は、受け口部101を金属管4が 挿入される挿入孔102を有し、挿入孔102の内周 壁103と金属管4の外周とを接着剤により接続 るものである。受け口部101は、挿入孔102の り口から奥方向に向かって、肉厚が厚くな ようなテーパ状の外周壁104を有している。 入孔102の内径は、金属管4の外径よりも0.2~0.6 mmの範囲内で大きく設定される。また、金属 4と内周壁103との間に存在する接着剤の接着 面積は、接着剤の引張強度に当該接着面積を 掛けた値が、金属管4の引張り強度以上とな ように設定されている。外周壁104のテーパ 角度は中心線e2に対する傾斜角θ1を12度以下 する。また、受け口部101の入口側の厚さは 入孔102への金属管4の挿入処理の容易性が損 なわれない範囲内で薄くし、その厚さは0mm~3m m程度である。

 図8bは、金属管継手100の左側の受け口部10 1を、先の実施例におけるスリーブ部30に変更 したものである。図中、一点破線Pよりも入 側が変更されたスリーブ部30である。また、 図8cは、図面下向きの受け口部101をスリーブ 30に変更している。図8eは、4つ叉の金属管 手100’の左側の受け口部をスリーブ部30に変 更している。さらに、金属管4が利用される 様によって、2以上の受け口部101をスリーブ 30に変更してもよく、変更される受け口部10 1も任意である。

 図8の実施例においては、オン側の構成と したが、メン側としても良いことは明らかで ある。また、メン側の継手として、金属管継 手1、10、20、100のいずれを利用しても良い。

 上記の各実施例において、金属管4の一端 部4aを焼き入れ或いは冷間加工をして良い。 の場合、一端部4aの範囲としては、接着剤h1 により接着される範囲以上の範囲と定義する ことができる。この処理により、中心線e1方 の張力により、金属管4の一端部4aが縮径し 接着面において変形が抑止され、結合箇所 強度はさらに増大する。