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Patent Searching and Data


Title:
FLARE FASTENING STRUCTURE OF TUBE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093555
Kind Code:
A1
Abstract:
High sealing plane pressure can be sustained from the start of fastening by preventing a flare nut from loosening due to corotation of a tube and the flare nut. A flare portion (30) is formed at the end of a metal tube (10), the end of the tube (10) is inserted into the taper tap hole (12) in a mating member (11), and then the flare portion (30) is pressed against the sealing plane at the base of the taper tap hole (12) by fastening the flare nut (17). Such a flare fastening structure of a tube is characterized in that the sealing plane S of the flare portion (30) for sealing the sealing plane (15) at the base of the taper tap hole (12) and the pressed plane S' on the backside of the flare portion being pressed by the distal end of the flare nut (17) are arranged on a circle having the center on the same axis as that of the tube (10) and the substantially same radius R.

Inventors:
YASHIMA KAZUTO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050704
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SANOH IND CO LTD (JP)
YASHIMA KAZUTO (JP)
International Classes:
F16L19/04
Foreign References:
JP2001248767A2001-09-14
JPH10122454A1998-05-15
JPS6366684U1988-05-06
JP2005214253A2005-08-11
JPS57184U1982-01-05
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg.,2-3, Marunouchi 3-chome, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 金属製のチューブの端末にフレア部を形成し、相手方部材のテーパタップ穴にチューブ端末を挿入し、前記テーパタップ穴にフレアナットを締め込むことにより、前記フレア部を前記テーパタップ穴の底面のシール面に押圧するようにしたチューブのフレア締結構造において、
 前記テーパタップ穴の底面のシール面をシールする前記フレア部のシール面とフレアナットの先端によって押圧される前記フレア部背面における被押圧面とが互いに、前記チューブの軸心と同一の軸上に中心があってほぼ同一の半径を有する円上に配置されている
ことを特徴とするチューブのフレア締結構造。
 前記チューブの外径をD1(mm)、前記フレア部の最大外径をD2(mm)、前記フレア部の先端の内径をD3(mm)としたときに、前記フレア部はシングルフレア型であって、
 (D1-1.2)≦D3≦0.8D2
である
ことを特徴とする請求項1に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記チューブの外径をD1(mm)、前記フレア部の最大外径をD2(mm)、前記フレア部の先端の内径をD3(mm)としたときに、前記フレア部は折り返し形状を有するダブルフレア型であって、
 (D1-1.2)≦D3≦0.8D2
であることを特徴とする請求項1に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記フレア部のシール面が球面に形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記球面の球の半径をRとすると、
    R≧D1/2
 である
ことを特徴とする請求項4に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記テーパタップ穴の前記底面の前記シール面をシールする前記フレア部の前記シール面が球面状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記テーパタップ穴の底面のシール面において、前記フレア部のシール面が押圧されるシール領域外に凹凸部を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記凹凸部は、前記フレア部の前記シール面が前記テーパタップ穴の底面に押圧されるときにシールが効く領域である前記フレア部側のシール領域外に位置する
ことを特徴とする請求項7に記載のチューブのフレア締結構造。
 前記フレアナットによる軸方向の締め付け力は、2000N以上であることを特徴とする。
Description:
チューブのフレア締結構造

 本発明は、自動車などのブレーキ配管で ューブの接続部に適用されるフレア締結構 に関する。

 この種のフレア形継手は、チューブの端 を拡げたフレア部を利用した継手で、ブレ キなどの油圧回路で、油圧機器とチューブ の接続に広く利用されている。この種のフ ア形継手の従来例を図6に示す。

 この図6において、参照番号10は、フレア が端末に加工された金属製のチューブを示 、参照番号11は、接続相手である油圧機器 ボディを示す。このボディ11に接続ポートと してテーパタップ穴12が開口し、このテーパ ップ穴12は油通路13に通じている。参照番号 14がチューブ10の先端に形成されたフレア部 ある。参照番号15は、ボディ11側のテーパの いたシール面を示す。

 チューブ10には、フレアナット17が外嵌し ている。テーパタップ穴12には、フレアナッ 17の雄ねじが螺合する雌ねじが形成されて る。したがって、フレアナット17を締め付け ることで、チューブ10のフレア部14がシール 15に押し付けられるようになっている。

 チューブ10のフレア部14は、端末を円錐形 状に拡げるフレア加工により成形される。こ のフレア部14は、そのフレアシール面14aが相 方のシール面15に押し付けられてシールが くようになっている。このようなシングル レア型のフレア部14の仕様は、ISOの規格にも なっている。本出願人は、特許文献1におい 、ISO型のフレア締結構造の改良を提案して る。

 フレア締結構造では、シングルフレア型の 、図7に示すようなJASO規格のダブルフレア のフレア部20がある。このダブルフレア型の フレア部20は、フレア加工を二度行って加工 るものである。
  特許文献1 特開2005-214253号公報

 ISO型のフレア締結構造では、フレア部14 押圧してシール面15に密着させるという構造 になっているため、フレアナット17の締め方 第によってはシール性能が変動する。フレ ナット17の締め付けが足りないと、シール 15に押し付けるシール面圧が低く、シール性 能が不十分になる。逆に、過剰のトルクでフ レアナット17を締め付けすぎると、図8に誇張 して示すように、フレア部14が潰れて大きく 形し、フレアシール面14aがシール面15から れてシール面圧が下がってしまうことにな 。特に、トルク管理の難しいエア工具でフ アナットを締結すると、過剰トルクで締め けがちになり、その結果、シール性能が低 することが多い。

 ISOタイプのフレア締結構造では、フレア ット17の締め付け過ぎに加えて、フレアナ ト17でフレア部14をシール面15に押し付ける 、フレア部14がシール面に面接触するので、 もともと高いシール面圧を確保し難いという 問題もある。

 さらに、フレアナット17を締め付けた後 チューブ10が何らかの原因でわずかずつ回る ことがある。その場合、チューブ10といっし にフレアナット17が共回りし、時間の経過 ともに、フレアナット17が緩む結果、シール 性能が低下するという問題も指摘される。

 そこで、本発明の目的は、前記従来技術 有する問題点を解消し、フレアナットを過 なトルクで締め付けた場合や、チューブを めに挿入した場合の部分的な面圧の低下を ぐとともに、より高いシール面圧を確保で るようにしたチューブのフレア締結構造を 供することにある。

 また、本発明の他の目的は、チューブと レアナットが共回りし難くして、経時的な ール性能の低下を防止するチューブのフレ 締結構造を提供することにある。

 前記の目的を達成するために、本発明は 金属製のチューブの端末にフレア部を形成 、相手方部材のテーパタップ穴にチューブ 末を挿入し、前記テーパタップ穴にフレア ットを締め込むことにより、前記フレア部 前記テーパタップ穴の底面のシール面に押 するようにしたチューブのフレア締結構造 おいて、前記テーパタップ穴の底面のシー 面をシールする前記フレア部のシール面と レアナットの先端によって押圧される前記 レア部背面における被押圧面とが互いに、 記チューブの軸心と同一の軸上に中心があ てほぼ同一の半径を有する円上に配置され いることを特徴とするものである。

 また、本発明は、前記チューブの外径をD1(m m)、前記フレア部の最大外径をD2(mm)、前記フ ア部の先端の内径をD3(mm)としたときに、前 フレア部はISO規格に従った形状を有するISO であって、
 (D1-1.2)≦D3≦0.8D2
であることを特徴とする。
 また、前記チューブの外径をD1(mm)、前記フ ア部の最大外径をD2(mm)、前記フレア部の先 の内径をD3(mm)としたときに、前記フレア部 折り返し形状を有するダブルフレア型であ て、
 (D1-1.2)≦D3≦0.8D2
であることを特徴とする。
 また、前記フレア部のシール面が球面に形 されることを特徴とする。
 また、前記球面の球の半径をRとすると、
    R≧D1/2
 であることを特徴とする。
 また、前記テーパタップ穴の前記底面の前 シール面をシールする前記フレア部の前記 ール面が球面状に形成されていることを特 とする。

 さらに、本発明は、前記テーパタップ穴の 面のシール面において、前記フレア部のシ ル面が押圧されるシール領域外に凹凸部を 成したことを特徴とする。
 また、前記凹凸部は、前記フレア部の前記 ール面が前記テーパタップ穴の底面に押圧 れるときにシールが効く領域であるフレア 側のシール領域の外側に位置する
ことを特徴とする。
 また、前記フレアナットによる軸方向の締 付け力は、2000N以上であることを特徴とす 。

 本発明によれば、フレアナットを過剰な ルクで締め付けた場合や、チューブを斜め 挿入した場合の部分的な面圧の低下を防ぐ ともに、より高いシール面圧を確保できる

 また、チューブとフレアナットが共回り 難くなり、フレアナットが徐々に緩んでく ことによる経時的なシール性能の低下を防 できる。

本発明の第1実施形態によるフレア締結 構造を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるフレア締結 構造において締め付け力を変えたときのシー ル面圧の変化をシミュレーションした結果示 すグラフである。 本発明の第2実施形態によるフレア締結 構造を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるフレア締結 構造を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態によるフレア締結 構造を示す縦断面図である。 従来のフレア締結構造の縦断面図であ 。 ダブルフレア型のフレア部を示す縦断 図である。 従来のフレア締結構造の問題点を示す 断面図である。

符号の説明

 10 チューブ
 11 油圧機器のボディ
 12 テーパタップ穴
 13 油通路
 15 シール面
 17 フレアナット
 30 フレア部
 31 先端部
 32 第1曲折部
 33 第2曲折部
 S シール面
 S’ 被押圧面

 以下、本発明によるチューブのフレア締結 造の実施形態について、添付の図面を参照 ながら説明する。
     第1実施形態
  図1は、本発明の第1実施形態によるフレア 締結構造を示す断面図である。この図1にお て、参照番号10は、金属製のチューブを示し 、参照番号11は、接続相手である油圧機器の ディを示す。このボディ11にはテーパタッ 穴12が形成され、このテーパタップ穴12は油 路13に通じている。テーパタップ穴12の底面 には、テーパのついたシール面15が形成され いる。チューブ10には、フレアナット17が外 嵌しており、このフレアナット17はテーパタ プ穴12に形成された雌ねじに螺合するよう なっている。

 チューブ10の端末には、円錐状のフレア 30がフレア加工により形成されている。本実 施形態では、フレア部30は、基本的には、折 返し形状を有しないシングルフレア型のフ ア部を基本にして、次のような特徴を付加 ている。

 チューブ10のフレア部30は、先端部31と、 の先端部31に連続する第1曲折部32と、第2の 折部33の3つの部分からなる。図1において、 D1はチューブ10の外径を示す。D2はフレア部30 最大外径を示し、D3は先端部31の内径を示し ている。

 フレア部30では、先端部31の外側面で先端か ら所定のSで示す円環状の領域がシール面に っている。他方、第1曲折部32の背面には、 S’で示す円環状の領域がフレアナット17の 端が接触して押圧される被押圧面になって る。そして、シール面Sの領域と、被押圧面S の領域とは互いに、チューブ10の軸心Lと同一 の軸上に中心があってほぼ同一の半径を有す る円上に配置されている。すなわち、フレア 部30のシール面Sは、チューブ10の軸心Lに中心 があって半径Rとする円上に配置されており フレアナット17の先端によって押圧されるフ レア部30の背面における被押圧面Sもまた、チ ューブ10の軸心Lに中心があってほぼ半径Rと る円上に配置されている。
 シール面Sと被押圧面Sは幅のある環状の形 を有し、近似的にはチューブ10の軸心Lを軸 とする円錐台における側面に相当する。シ ル面Sと被押圧面S’とが互いにチューブ10の 心Lと同一の軸上に中心があってほぼ半径R 円上に配置されているとは、シール面Sの幅 中心部と被押圧面Sの幅の中心部とがほぼ半 径Rの円上に配置されていることを意味する また、ここで「ほぼ」とは、シール面Sの幅 囲と被押圧面Sの幅範囲とが半径方向におい て重なっていることをいい、好ましくはこれ らの幅範囲は50%以上重なっている。
 なお、シール面Sの幅と被押圧面Sの幅が半 Rに比べて十分に小さい場合には、シール面S の幅と被押圧面Sの幅は近似的に無視するこ ができ、シール面Sと被押圧面Sとの形状は円 リングとして近似され、この場合にはともに 同一の半径Rの円上に位置することになる。

 次に、以上のように構成される本実施形態 作用並びに効果について、説明する。
  図1において、相手方部材である油圧機器 ボディ11のテーパタップ穴12にチューブ10の 末を挿入する。テーパタップ穴12にフレア ット17を締め込むと、フレアナット17の先端 、フレア部30の背面に当接する。フレアナ ト17をさらに締め込んでいくと、フレア部30 シール面Sがテーパタップ穴12の底面のシー 面15に押圧され、シールが効くようになる

 本実施形態によれば、シール面Sと被押圧 面S’とが互いにチューブ10の軸心Lと同一の 上に中心があってほぼ半径Rの円上に配置さ ているという構成を有するので、フレアナ ト17から作用する押圧力は分散せずに、直 フレア部30のシール面Sをシール面15に押し付 ける作用に集中することが可能になり、この 結果、高いシール面圧を確保することが可能 となる。したがって、エアツールなとのトル ク管理の難しい工具を使ってフレアナット17 締め付けても、確実に十分なシール性能を ることができる。

 また、シール面Sと被押圧面S’とが互い チューブ10の軸心Lと同一の軸上に中心があ てほぼ半径Rの円上に配置されているという 成を有するので、被押圧面S’に作用させる 力の大部分をシール面Sに作用させることに り、シール作用に集中させることができ、 8に示す場合におけるようにてこ作用によっ レア部30を大きく変形させることがない。 の結果、フレアナット17を過剰のトルクで締 めすぎた場合でも、にフレア部30が大きく変 することがないので、シール面圧の低下す ことは無く、高いシール性能を保つことが きる。

 本実施形態のようなシングルフレア型のフ ア締結構造において、実験的結果及び経験 な考察によれば、チューブ10の外径D1(mm)、 レア部30の最大外径D2(mm)、フレア部30の先端 内径D3(mm)との間に、
    (D1-1.2)≦D3≦0.8D2    …(1)
の関係があると、シール面Sの領域と、被押 面の領域S’とは、チューブ10の軸心Lと同一 軸上に中心があってほぼ半径Rの円上に配置 し、シール面Sの領域と被押圧面の領域S’と 重なり合うような構造にすることができる

 次に、図2は、フレアナット17による軸方向 締め付け力(N)を変化させたときに、シール 圧(N/cm 2 )がどのように変化するかを、コンピュータ ミュレーションした結果を示すグラフであ 。この図2では、(1)式を満たし、D3=0.65D2の寸 のフレア締結構造についてシミュレーショ を行った。そのシミュレーションの結果は 線で示されている。
 波線で示すのは、図6で示したような従来型 のフレア締結構造について同じ条件で行った シミュレーション結果を示す。図6で示した うな従来型のフレア締結構造においては、 述の(1)式の条件は満たさず、シール面Sの領 と被押圧面の領域S’とは重なり合う関係に はない。

 図2において、締め付け力(以下、軸力と う)を0から増加させていくと、シール面圧が 上昇し、急激に下がり、軸力2000N程度で最低 なる。これは線接触から面接触に変化した とによるものである。この範囲を見る限り は、軸力2000Nで締め付けることにすれば、 いシール面圧を得ることができそうに思わ る。しかしながら、現場作業における実際 フレアナットでの締め付け工程では、軸力20 00N未満の大きさで済ませることはありえない 。現場作業において実際に意味をもつのは、 2000N以上で締め付けたときのシール面圧の変 である。そこで、図2において軸力2000N以上 範囲を着目すると、図2から明らかにみてと れるように、本実施形態のフレア構造は、従 来型のものに較べてシール面圧が高く、シー ル性能にすぐれていることが認められる。

    第2実施形態
  次に、本発明の第2実施形態によるフレア 結構造について、図3を参照して説明する。
  この第2実施形態は、本発明をダブルフレ 型のフレア部40を有するチューブに適用し 実施形態である。フレア部40は、先端部41と この先端部41に連続する第1曲折部42と、第2 曲折部43の3つの部分からなる点は、シング フレア型と同じであるが、フレア加工を二 に行うことにより、先端部41は180°折り返さ れた形状になっている。図2において、D1はチ ューブ10の外径を示す。D2はフレア部40の最大 外径を示し、D3は先端部41の内径を示してい 。

 このダブルフレア型のフレア部40では、 ール面Sと被押圧面S’は、図3に示す位置に る。シール面Sと被押圧面S’とは、チューブ 10の軸心Lと同一の軸上に中心があってほぼ半 径Rの円上に配置され、シール面Sと被押圧面S ’とが半径方向において重なり合うことは第 1実施形態と同様である。

 以上のような第2実施形態によれば、第1 施形態と同様に、フレアナット17を過剰なト ルクで締め過ぎた場合でも、高いシール性能 を保つことができる。

 なお、ダブルフレア型の場合、チューブ10 外径D1(mm)、フレア部40の最大外径D2(mm)、前記 フレア部の先端の内径D3(mm)との間には、
   (D1-1.0)≦D3≦0.8D2    …(2)
の関係があると、シール面Sの領域と、被押 面S’の領域とは、チューブ10の軸心Lと同一 軸上に中心があってほぼ半径Rの円上に配置 し、シール面Sの領域と被押圧面の領域S’と 重なり合うような構造にすることができる

    第3実施形態
  次に、本発明の第3実施形態によるフレア 結構造について、図4を参照して説明する。
  この第3実施形態によるフレア締結構造は 第1実施形態のシングルフレア型フレア締結 構造をさらに改良したもので、フレア部30の ール面が球面をなしている実施形態である このフレア部30の場合、先端部31の外周面か ら第1曲折部32の外周面までほぼ同一半径の球 面が連続するようになっている。

 さらに、中心がチューブ10の軸線上にある 面の球の半径をRとすると、チューブ10の外 D1とは、
    R≧D1/2     …(3)
の関係にある。

 なお、この第3実施形態では、フレア部30 シール面の領域Sと被押圧面の領域S’は、 ール面Sの領域と、被押圧面の領域S’とは、 チューブ10の軸心Lと同一の軸上に中心があっ てほぼ半径Rの円上に配置し、シール面Sの領 と被押圧面の領域S’とは重なり合うような 構造にすることができることは第1実施形態 同様であり、(1)式の関係が成り立つ。

 以上のような第3実施形態によれば、第1 施形態の作用効果が得られる他、フレア部30 のシール面Sが球面になっているので、シー 面15に線接触し、シングルフレア型のフレア 部30であるにもかかわらず、単位面積当たり シール力が大きくなる線シール構造による 段に高いシール面圧を確実に確保すること できる。

 また、端末にフレア部30のあるチューブ10 の場合、テーパタップ穴12にチューブ10を挿 したときに、軸芯に対して斜めに挿入され ちである。この場合、チューブ10が傾いた状 態のままフレアナット17を締め付けてしまう 、フレア部30のシール面Sがシール面15に対 て片当たりとなり、フレア部30の全周に亘っ てシールが効かない状態になる懸念がある。

 しかしながら、第3実施形態によれば、フレ ア部30のシール面Sが球面をなしているので、 シール面15に対して片当たりになり難く、全 に亘って線シール構造による高いシール面 を確保することができる。
     第4実施形態
  図5は、本発明の第4実施形態によるフレア 締結構造を示す図である。
  上述した第1乃至第3実施形態によるフレア 締結構造は、主に高いシール面圧を得られる フレア部のシール構造に係るものであったが 、以下に説明する第4実施形態は、第1乃至第3 実施形態によるフレア締結構造に加えてさら に、チューブ10とフレアナット17の共回りを 止するようにしたシングルフレア型のフレ 締結構造である。

 図5において、シール面15には、プレス加 やローレット加工等で形成された凹凸部50 テーパタップ穴12と同軸に円環状に形成され ている。この場合、凹凸部50は、シール面15 して機能する領域の外側に配置されている この凹凸部50には、フレア部30の第1曲折部32 当接するようになっている。フレア部30側 シール面Sと凹凸部50との関係では、テーパ ップ穴12の底面に押圧されているときにシー ルが効くフレア部30側のシール面Sの領域外に 凹凸部50が位置している。言い換えれば、フ ア部30のシール面Sの領域は、凹凸部50と接 するのを回避するようにより内側に形成さ ている。なお、図5では、凹凸部50は半径方 に凹凸が連続するようになっているが、凹 が円環状の円周方向に連続するようにして よい。

 以上のような第4実施形態によれば、フレ アナット17を締め込んでいくと、フレア部30 シール面Sがテーパタップ穴12の底面のシー 面15に押圧されていくとともに、シール面S 外側が凹凸部50に押し付けられてなじんでい くようになる。この結果、フレア部30とシー 面15との間のみかけ摩擦係数が大きく増大 ることなる。したがって、何らかの原因で ューブ10を回す力がかかっても、チューブは 回らず、その結果、共回りによるフレアナッ ト17の緩みを防止できる。これにより、チュ ブ10を締結後は、長期間に亘って、当初の ール性能を維持することができる。