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Patent Searching and Data


Title:
FLAT MOTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075171
Kind Code:
A1
Abstract:
A flat motor improved in reliability by simplifying the position detection structure and reduced in cost. The flat motor comprises a platen having lattice-like teeth formed in the flat surface and sliders each incorporating a surface motor facing the teeth and moved on the upper surface of the platen for positional control. Each slider has a resolver facing the teeth of the platen and detecting the position of the slider.

Inventors:
KOIZUMI YUTAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071002
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
November 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YOKOGAWA ELECTRIC CORP (JP)
KOIZUMI YUTAKA (JP)
International Classes:
G01B7/00; H02K41/03; G01D5/20; G01D5/245; H02P25/06; H02P25/066
Foreign References:
JP2005279007A2005-10-13
JPH10271868A1998-10-09
JP2007318948A2007-12-06
JP2004109073A2004-04-08
JP2006262639A2006-09-28
JP2008039543A2008-02-21
Attorney, Agent or Firm:
NAITO, Teruo (7-13 Nishi-shimbashi 1-chome,Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
格子状の歯が平面上に形成されたプラテンと、
 前記歯と対向する面モータを内蔵し前記プラテン上面を移動して位置制御されるスライダと、
 前記スライダに、前記プラテンの歯と対向して前記スライダの位置を検出するレゾルバと、を備えることを特徴とする平面モータ。
 前記レゾルバは、前記スライダの辺の中央部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の平面モータ。
 前記レゾルバの歯の幅寸法は、前記プラテンの歯の格子ピッチの整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の平面モータ。
 前記レゾルバのコアの積層方向と前記プラテンの歯の積層方向とを一致させたことを特徴とする請求項1に記載の平面モータ。
 前記レゾルバの励磁電流周波数を、前記面モータの励磁電流周波数から十分に離して選定することを特徴とする請求項1に記載の平面モータ。
 前記レゾルバの位置補正を、直交する軸方向を含めて2次元で実行することを特徴とする請求項1に記載の平面モータ。
 前記レゾルバによる位置検出と、レーザ干渉計による位置検出とを組み合わせて前記スライダの位置検出を実行することを特徴とする請求項1に記載の平面モータ。
Description:
平面モータ

 本発明は、格子状の歯が平面上に形成さ たプラテンと、前記歯と対向する面モータ 内蔵し前記プラテン上面を移動して位置制 されるスライダと、を具備する平面モータ 関するものである。

 プラテン上面を2次元的に移動して位置制 御されるスライダを有する複数構成の平面モ ータシステムについては、特許文献1に技術 示がある。平面モータシステムを利用した 導体製造装置については、特許文献2に技術 示がある。

 図10は、特許文献1に開示されている平面 ータ(XYステージ)の構成を示す機能ブロック 図である。格子状の歯が平面上に形成された 四辺形のプラテン10の上面を、第1スライダ21 び第2スライダ22が衝突しないように2次元方 向に位置制御されて移動する。

 第1,第2スライダ21,22は、3辺にバーミラー 搭載している。第1スライダ21において、バ ミラー21aはプラテン10のY軸方向の1辺10aに対 峙している。バーミラー21bはプラテン10のX軸 方向の1辺10bに対峙している。バーミラー21d プラテン10のX軸方向の1辺10dに対峙している

 第2スライダ22において、バーミラー22cは ラテン10のY軸方向の1辺10cに対峙している。 バーミラー22bはプラテン10のX軸方向の1辺10b 対峙している。バーミラー22dはプラテン100 X軸方向の1辺10dに対峙している。

 プラテン10のY軸方向の1辺10aに沿って所定 の間隔で複数のレーザ干渉計31,32,33が固定配 されている。これら干渉計から第1スライダ 21のバーミラー21aに照射されるビームは、1つ の干渉計のビーム光軸がバーミラー21aを外れ る前に他の干渉計のビーム光軸がバーミラー 21aに入るように配置されている。

 同様に、プラテン10のY軸方向の1辺10cに沿 って所定の間隔で複数のレーザ干渉計41,42,43 固定配置されている。これら干渉計より第2 スライダ22のバーミラー22cに照射されるビー は、1つの干渉計のビーム光軸がバーミラー 22cを外れる前に他の干渉計のビーム光軸がバ ーミラー22cに入るように配置されている。

 プラテン10のX軸方向の1辺10bに沿って所定 の間隔で複数のレーザ干渉計51,52,53,54,55,56が 定配置されている。これら複数のレーザ干 計は、隣り合う一対が一組となって回転検 のために第1スライダ21のバーミラー21b及び 2スライダ22のバーミラー22bに、夫々の組が2 本のビームを照射している。

 同様に、プラテン10のX軸方向の1辺10dに沿 って所定の間隔で複数のレーザ干渉計61,62,63, 64,65,66が固定配置されている。これら複数の ーザ干渉計は、隣り合う一対が一組となっ 回転検出のために第1スライダ21のバーミラ 21d及び第2スライダ部22のバーミラー22dに、 々の組が2本のビームを照射している。

 これら複数のレーザ干渉計から第1スライ ダ21及び第2スライダ22へのビーム光軸は、絶 ず2軸以上のビーム光軸がバーミラーに当た り、かつ1つの干渉計のビーム光軸がバーミ ーより外れる前に他の干渉計のビーム光軸 バーミラーに入るように配置されている。

 同期位置検出手段70は、定周期で全ての ーザ干渉計により第1スライダ21及び第2スラ ダ22のX軸方向及びY軸方向2軸の位置測定を 期して実行する。図示されていないが、測 データはスライダ位置制御手段に出力され 上位装置からの位置指令に基づいて第1スラ ダ21及び第2スライダ22の位置がフィードバ ク制御される。

 レーザ干渉計によるスライダのフィード ック位置制御及びZ軸の回転角(ヨーイング) 制制御技術については、特許文献3に詳細が 開示されている。

特開2007-163418号公報

特開2001-156127号公報

国際公開第00/046911号パンフレット

 従来構成の平面モータでは、次のような問 がある。
 (1)多軸のレーザ干渉計が必要であり構成が 雑なため、信頼性低化やメンテナンス性悪 の要因となっている。

 (2)高精度の位置決めが必要でない用途で 、オーバースペックであり、コスト高の原 となっている。

 (3)干渉計切り替え時に発生する誤差が累 され、制御上無視できない量となる場合が る。

 本発明は上述した問題点を解決するために されたものであり、位置検出の構成を単純 して信頼性を向上させると共に、コストの 減を図ることが可能な平面モータの実現を 的としている。
課題を解決するための手段

 このような課題を達成するために、本発明 次の通りの構成になっている。
 (1)格子状の歯が平面上に形成されたプラテ と、
 前記歯と対向する面モータを内蔵し前記プ テン上面を移動して位置制御されるスライ と、
 前記スライダに、前記プラテンの歯と対向 て前記スライダの位置を検出するレゾルバ 、を備えることを特徴とする平面モータ。

 (2)前記レゾルバは、前記スライダの辺の 央部に配置されていることを特徴とする(1) 記載の平面モータ。

 (3)前記レゾルバの歯の幅寸法は、前記プ テンの歯の格子ピッチの整数倍であること 特徴とする(1)に記載の平面モータ。

 (4)前記レゾルバのコアの積層方向と前記 ラテンの歯の積層方向とを一致させたこと 特徴とする(1)に記載の平面モータ。

 (5)前記レゾルバの励磁電流周波数を、前 面モータの励磁電流周波数から十分に離し 選定することを特徴とする(1)に記載の平面 ータ。

 (6)前記レゾルバの位置補正を、直交する 方向を含めて2次元で実行することを特徴と する(1)に記載の平面モータ。

 (7)前記レゾルバによる位置検出と、レーザ 渉計による位置検出とを組み合わせて前記 ライダの位置検出を実行することを特徴と る(1)に記載の平面モータ。
発明の効果

 本発明の構成によれば、次のような効果を 待することができる。
 (1)多軸のレーザ干渉計を使用しないシンプ な構成で可動範囲の広い平面モータを構築 きる。

 (2)高精度の位置決めが必要でない用途で 、コストパフォーマンスのよい平面モータ 構築することができる。

 (3)レゾルバはプラテンの歯位置を直接検 するため、転流ずれが発生しない。

本発明を適用した平面モータの一実施 態を示す平面図である。 スライダの回転角を検出するための構 を示す機能ブロック図である。 レゾルバの動作原理を説明する模式図 ある。 レゾルバによる位置検出の原理を説明 る模式図である。 面モータの励磁電流とレゾルバコイル 励磁電流の周波数特性図である。 プラテンの歯とレゾルバコアの積層構 を示す斜視図である。 レゾルバコアの幅とプラテンの歯ピッ の関係を示す模式図である。 レゾルバによる位置検出値に対する補 を実行する場合の構成例を示す機能ブロッ 図である。 本発明を適用した平面モータの他の実 形態を示す平面図である。 特許文献1に開示されている平面モー (XYステージ)の構成を示す機能ブロック図で る。

符号の説明

 100 プラテン
 201 第1スライダ
 201a,201c Y位置検出用レゾルバ
 201b,201d X位置検出用レゾルバ
 202 第2スライダ
 202a,202c Y位置検出用レゾルバ
 202b,202d X位置検出用レゾルバ

 以下、本発明を図面により詳細に説明す 。図1は、本発明を適用した平面モータの一 実施形態を示す平面図である。図10の従来構 と同様に、格子状の歯が平面上に形成され 四辺形のプラテン100の上面を、第1スライダ 201及び第2スライダ202が衝突しないように2次 方向に位置制御されている。

 第1スライダ201のX軸に対向する2辺には、Y 軸方向の位置検出用レゾルバ201a及び201cが設 られている。Y位置検出用レゾルバ201a、201c 、各辺の中央部にY軸方向に平行して配置さ れている。同様に、Y軸に対向する2辺には、X 軸方向の位置検出用レゾルバ201b及び201dが設 られている。X位置検出用レゾルバ201b、201d 、各辺の中央部にX軸方向に平行して配置さ れている。

 第2スライダ202のX軸に対向する2辺には、Y 軸方向の位置検出用レゾルバ202a及び202cが設 られている。Y位置検出用レゾルバ202a、202c 、各辺の中央部にY軸方向に平行して配置さ れている。同様に、Y軸に対向する2辺には、X 軸方向の位置検出用レゾルバ202b及び202dが設 られている。X位置検出用レゾルバ202b、202d 、各辺の中央部にX軸方向に平行して配置さ れている。

 各レゾルバのコアは、プラテン100の格子 の歯と対向し、スライダのX軸方向及びY軸 向の基準位置からの移動距離を計測し、プ テン上の位置関係を検出する。レゾルバの 作については後述する。

 以下、第1スライダ201で説明する。図2は 第1スライダ201の回転角を検出するための構 を示す機能ブロック図である。X軸、Y軸の れぞれに平行な辺のレゾルバの検出値の加 値(平均値)は、その軸方向のスライダ中央の 位置となる。

 X位置検出用レゾルバ201b及び201dの検出値 、加算手段301で加算(または平均)され、ス イダ中央X軸位置検出値保持手段401に入力さ る。同様に、Y位置検出用レゾルバ201a及び20 1cの検出値は、加算手段302で加算(または平均 )され、スライダ中央Y軸位置検出値保持手段4 02に入力される。

 X位置検出用レゾルバ201b及び201dによる検 値の差分が減算手段303で算出される。同様 、Y位置検出用レゾルバ201a及び201cによる検 値の差分が、減算手段304で算出される。

 減算手段303及び304の差分値出力は、加算 段305で加算(または平均)される。この加算 が第1スライダ201の中央周りの回転量となる 加算値はスライダ回転(θz)検出保持手段403 入力される。この回転量の検出値に基づい スライダのヨーイング抑制制御が実行され 。

 レゾルバは、インダクタンスの変化を検 して位置を検出するセンサとしては周知の のである。本発明では、既存の面モータが えるプラテンの歯に、レゾルバのコアの歯 対向させ、スライダの移動による相対位置 係の変化に基づいてスライダの位置検出を 行する。

 図3は、レゾルバの動作原理を説明する模 式図である。レゾルバコアの歯は、プラテン が備える歯とは同一ピッチで形成され、空隙 を介してプラテンの歯と対向し、スライダの 移動により、相対的な対向位置が周期的に変 化する。

 図3(A)は、レゾルバコアの歯とプラテンの 歯と対向面積が最大(位相差が0°)の相対位置 係を示している。この時のレゾルバコイル インダクタンスが最大となる。図3(B)は、レ ゾルバコアの歯とプラテンの歯と対向面積が 最小(位相差が180°)の相対位置関係を示して る。この時のレゾルバコイルのインダクタ スが最小となる。インダクタンス変化によ 、プラテンの格子1ピッチ内の位置(位相)を 出する。

 図4は、レゾルバによる位置検出の原理を 説明する模式図である。スライダの移動によ るレゾルバコイルのインダクタンスの変化分 は、ほぼ正弦波状となる。図4(A),(B)に示すよ に、レゾルバの歯位置が、プラテンの歯ピ チ(P)の1/4異なる二組、SIN相とCOS相の各軸を 意し、検出されたインピーダンス変化SIN(x/P ),COS(x/P)より、位置xを、

の演算処理で算出する。

 本発明では、既存のプラテンが備える面 ータ用の歯に、レゾルバのコアの歯を対向 せて位置検出を実行する。即ち、レゾルバ アと推力発生の面モータコア間で、ステー (=プラテン)を共有する。このため、面モー の励磁コイルからの漏れ磁束が、レゾルバ イルに入り外乱となるので、対策を必要と る。

 図5は、面モータの励磁電流とレゾルバコ イルの励磁電流の周波数特性図である。イン ダクタンス検出のためにレゾルバのコイルを 励磁する電流の周波数f2を、面モータのコイ に流される励磁電流の周波数帯域f1よりは かに高い周波数とする。これにより両者の 号が分離され、誤動作を防止することがで る。

 図6は、プラテンの歯とレゾルバコアの積 層構造を示す斜視図である。プラテンの歯が 積層構造で作られている場合は、X軸方向とY 方向で積層方向が異なる。積層積み重ね方 が、レゾルバコイルのインダクタンスの検 電流の磁束方向と一致した場合は渦電流が れ、インダクタンスの検出感度が著しく低 する。このために、図6に示すように、レゾ ルバコアの積層方向がプラテンの歯の積層方 向と一致するようにする。

 図7は、レゾルバコアの幅とプラテンの歯 ピッチの関係を示す模式図である。検出方向 と直交方向にもプラテンに歯があるため、直 交方向に移動した際にインダクタンスが変化 しないように、レゾルバの厚み方向の寸法W 、歯ピッチPの整数倍、W=nPとする。

 図4の位置検出原理では、インダクタンス 変化を正弦波状としたが、実際には若干異な るため、プラテンの位置による検出誤差が発 生する。このため、予めオフライン測定を実 行して作成した補正テーブル等を使用してこ の誤差を補正することができる。平面モータ では直交軸方向にずれた場合は誤差が異なる ため、2次元の誤差補正テーブルを使用する

 図8は、レゾルバによる位置検出値に対す る補正を実行する場合の構成例を示す機能ブ ロック図である。X位置検出値Px及びY位置検 値Pyは、スライダのXY軸の現在位置情報を与 る。X位置検出値Px及びY位置検出値Pyは、X軸 用補正テーブル501及びY軸用補正テーブル502 入力される。

 1歯ピッチ内のX位置検出値Pxは加算手段601 によりX軸用補正テーブル501からのX,Yの現在 置情報Px,Pyに基づく位置補正値Kxを加算する とで検出誤差を補正し、差分積算手段701に 力される。差分積算手段701は、入力された 号を前回値と比較し、その差分を積算演算 ることでプラテン全域にわたる位置検出値S xを出力する。

 同様に、1歯ピッチ内のY位置検出値Pyは加 算手段602によりY軸用補正テーブル502からのX, Yの現在位置情報Px,Pyに基づく位置補正値Kyを 算することで検出誤差を補正し、差分積算 段702に入力される。差分積算手段702は、入 された信号を前回値と比較し、その差分を 算演算することでプラテン全域にわたる位 検出値Syを出力する。

 レゾルバの位置検出精度は、従来のレー 干渉計による位置検出精度より低いので、 ライダの位置決め精度が厳密に要求されな 用途に有効に適用できる。通常全可動範囲 高精度位置決めが必要とはならないが、特 文献2記載発明の半導体製造装置の露光工程 等を実行したい場合には、一定範囲でレゾル バの精度以上の位置決め精度が必要となる場 合がある。

 図9は、本発明を適用した平面モータの他 の実施形態を示す平面図である。その場合は 部分的に図10で説明したレーザ干渉計30、40、 50を配置し、その位置出力を制御に使用する とで、特定エリアにおいて高い位置決め精 を実現することができる。使用するレーザ 渉計は最小限で、煩雑な切り替え制御は不 である。

 なお、本実施形態ではスライダにレゾル を4つ設けた例を示したが、レゾルバの数は 必要に応じて増減させてもよい。

 なお、上記実施形態は発明の一例に過ぎず 宜応用可能である。
 本発明の平面モータは、電子部品の組立装 や半導体製造装置などでの位置決めに利用 ることが考えられる。また、これらの装置 での搬送に利用することも考えられる。
 本出願は2007年12月10日出願の日本特許出願( 願2007-318608)に基づくものであり、その内容 ここに参照として取り込まれる。